JPH0719222Y2 - コンバインの刈取出力取出装置 - Google Patents
コンバインの刈取出力取出装置Info
- Publication number
- JPH0719222Y2 JPH0719222Y2 JP1988134641U JP13464188U JPH0719222Y2 JP H0719222 Y2 JPH0719222 Y2 JP H0719222Y2 JP 1988134641 U JP1988134641 U JP 1988134641U JP 13464188 U JP13464188 U JP 13464188U JP H0719222 Y2 JPH0719222 Y2 JP H0719222Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output shaft
- input shaft
- system path
- shaft
- continuously variable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,コンバインの刈取出力取出装置に関するも
のである。
のである。
コンバインの刈取装置の回転数は車軸回転数(車速)に
対応したものが好ましいから,刈取出力軸をミッション
の適当な伝動軸に設定している。しかし,原動機の出力
を無段変速機で変速しているものについては,無段変速
機が零に近い出力回転数を出しているときには,刈取出
力もまた零に近いものになって具合が悪い。なぜなら,
穀稈の流れをスムーズに保つためには,たとえ,微速速
度であっても,ある程度の回転数を必要とするからであ
る。したがって,実公昭54−20355号公報に見られるよ
うに,恒常的に高い回転数の無段変速機の入力軸系路を
刈取出力軸系路にバイパス的に連結するとともに,それ
ぞれの系路にワンウェイクラッチを設け,回転数の高い
方の系路の回転数を選択して取出すようにしている。
対応したものが好ましいから,刈取出力軸をミッション
の適当な伝動軸に設定している。しかし,原動機の出力
を無段変速機で変速しているものについては,無段変速
機が零に近い出力回転数を出しているときには,刈取出
力もまた零に近いものになって具合が悪い。なぜなら,
穀稈の流れをスムーズに保つためには,たとえ,微速速
度であっても,ある程度の回転数を必要とするからであ
る。したがって,実公昭54−20355号公報に見られるよ
うに,恒常的に高い回転数の無段変速機の入力軸系路を
刈取出力軸系路にバイパス的に連結するとともに,それ
ぞれの系路にワンウェイクラッチを設け,回転数の高い
方の系路の回転数を選択して取出すようにしている。
ところが,このような構成では,入力軸と刈取出力軸と
の芯間距離は決まっていることから,この芯間距離で最
適な減速比を得ようとしても,ギア比の設定がなかなか
難しい。特に,入力軸の回転数は非常に高いこともあっ
て,刈取出力軸に至る間に大減速をとらなければならな
いから、小ギアの有効径が小さくなり、強度的に不足す
るという事態も生ずる。さらに、このような入力軸系路
をミッションケースに一体的に組込んでいたため,組
込,保守にも難があった。
の芯間距離は決まっていることから,この芯間距離で最
適な減速比を得ようとしても,ギア比の設定がなかなか
難しい。特に,入力軸の回転数は非常に高いこともあっ
て,刈取出力軸に至る間に大減速をとらなければならな
いから、小ギアの有効径が小さくなり、強度的に不足す
るという事態も生ずる。さらに、このような入力軸系路
をミッションケースに一体的に組込んでいたため,組
込,保守にも難があった。
そこで,この考案は,無段変速機の出力軸または減速出
力軸を刈取出力軸にワンウェイクラッチを介して接続し
た刈取出力軸系路に前記無段変速機の入力軸から派生す
る入力軸系路を別のワンウェイクラッチを介して合流せ
しめたコンバインの刈取出力取出装置において,前記入
力軸系路を前記無段変速機から車軸に至る動力系を収容
するミッションケースとは別体のハウジングに収容する
とともに,この入力軸系路に減速機構を組み込んだこと
を特徴とするコンバインの刈取出力取出装置を提供する
ことで,前記した課題を解決したのである。
力軸を刈取出力軸にワンウェイクラッチを介して接続し
た刈取出力軸系路に前記無段変速機の入力軸から派生す
る入力軸系路を別のワンウェイクラッチを介して合流せ
しめたコンバインの刈取出力取出装置において,前記入
力軸系路を前記無段変速機から車軸に至る動力系を収容
するミッションケースとは別体のハウジングに収容する
とともに,この入力軸系路に減速機構を組み込んだこと
を特徴とするコンバインの刈取出力取出装置を提供する
ことで,前記した課題を解決したのである。
以上の手段をとることにより,無段変速機の入力軸と刈
取出力軸との間には減速機構が設けられるのであるか
ら,この間で十分な減速を得ることができる。さらに,
この入力軸系路は別のハウジングに収容されるのである
から、その減速比を変えるだけで刈取出力軸の最低回転
数を変えることができる上,メンネナンス等が容易であ
る。
取出力軸との間には減速機構が設けられるのであるか
ら,この間で十分な減速を得ることができる。さらに,
この入力軸系路は別のハウジングに収容されるのである
から、その減速比を変えるだけで刈取出力軸の最低回転
数を変えることができる上,メンネナンス等が容易であ
る。
以下,この考案の実施例を図面を参照して説明するが,
第1図はこの考案の要部断面図,第2図は同じく要部側
面図である。
第1図はこの考案の要部断面図,第2図は同じく要部側
面図である。
エンジンの動力は無段変速機(この例では流体静圧変速
機(HST)を用いている)1に入力プーリ2,入力軸3を
介して入り,無段に変速されて(正逆回転も可能)入力
プーリ2と反対側に突出している出力軸4に出力され
る。この例では、出力軸4を一段にギア減速した減速出
力軸5を設け,これと刈取出力軸6(7は刈取出力プー
リ)とをワンウェイクラッチ8を介して同芯に接続し,
これを刈取出力軸系路9としている。なお,減速出力軸
5とこれより動力系下流側の伝動軸10との間にはギアに
よる変速機構11等を介して最終的な出力軸である車軸
(図示省略)へ至る動力系12を構成している。
機(HST)を用いている)1に入力プーリ2,入力軸3を
介して入り,無段に変速されて(正逆回転も可能)入力
プーリ2と反対側に突出している出力軸4に出力され
る。この例では、出力軸4を一段にギア減速した減速出
力軸5を設け,これと刈取出力軸6(7は刈取出力プー
リ)とをワンウェイクラッチ8を介して同芯に接続し,
これを刈取出力軸系路9としている。なお,減速出力軸
5とこれより動力系下流側の伝動軸10との間にはギアに
よる変速機構11等を介して最終的な出力軸である車軸
(図示省略)へ至る動力系12を構成している。
一方,HST1の入力軸3は出力軸4側に延長突出してお
り,これと刈取出力軸6との間に以下の入力軸系路13が
前記した刈取出力軸系路9に対してバイパス的に接続し
ているのである。すなわち,入力軸3にピニオンギア14
を同芯に接続し,このピニオンギア14にカウンター軸15
にワンウェイクラッチ16を介して嵌着されたギア17を噛
合せておく。カウンター軸15には別のギア18が固嵌され
ており,このギア18と刈取出力軸6に形成されたギア部
6aとが噛合っているのである。したがって,ここにギア
による一段の減速機構19が介在することになる。
り,これと刈取出力軸6との間に以下の入力軸系路13が
前記した刈取出力軸系路9に対してバイパス的に接続し
ているのである。すなわち,入力軸3にピニオンギア14
を同芯に接続し,このピニオンギア14にカウンター軸15
にワンウェイクラッチ16を介して嵌着されたギア17を噛
合せておく。カウンター軸15には別のギア18が固嵌され
ており,このギア18と刈取出力軸6に形成されたギア部
6aとが噛合っているのである。したがって,ここにギア
による一段の減速機構19が介在することになる。
以上により,HST1の出力軸4が高速のときは,刈取装置
への動力供給は刈取出力軸系路9の方を通って行く。こ
のとき,入力軸系路13への逆流はワンウェイクラッチ16
によって遮断される。これに対して,出力軸4が低速の
ときは,動力伝達は入力軸系路13の方が選択され,この
ときの刈取出力軸系路9側への逆流はワンウェイクラッ
チ8によって遮断される。なお,出力軸4が逆転する場
合は,ワンウェイクラッチ8の存在で,常に,入力軸系
路13が選択される。
への動力供給は刈取出力軸系路9の方を通って行く。こ
のとき,入力軸系路13への逆流はワンウェイクラッチ16
によって遮断される。これに対して,出力軸4が低速の
ときは,動力伝達は入力軸系路13の方が選択され,この
ときの刈取出力軸系路9側への逆流はワンウェイクラッ
チ8によって遮断される。なお,出力軸4が逆転する場
合は,ワンウェイクラッチ8の存在で,常に,入力軸系
路13が選択される。
ところで,この考案では,以上の入力軸系路13は別のハ
ウジング20に収容され,これ以外を収容するミッション
ケース21に対して取外し自在に取付けられるようになっ
ている(第2図参照)。
ウジング20に収容され,これ以外を収容するミッション
ケース21に対して取外し自在に取付けられるようになっ
ている(第2図参照)。
以上,この考案は前記したものであるから,次のような
効果が期待できる。
効果が期待できる。
まずは,入力軸系路13に減速機構19を介在させたので,
要請される大減速にも対処できるとともに,各ギアの有
効径も強度的に十分なものを確保できる。なお,HST1の
入力軸3と減速出力軸5との芯間位置は決まっている
が,この入力軸系路13の減速機構19はカウンター軸15を
設けるものであるから,これによって制約を受けるもの
ではない。
要請される大減速にも対処できるとともに,各ギアの有
効径も強度的に十分なものを確保できる。なお,HST1の
入力軸3と減速出力軸5との芯間位置は決まっている
が,この入力軸系路13の減速機構19はカウンター軸15を
設けるものであるから,これによって制約を受けるもの
ではない。
次に,入力軸系路13のみを別個のハウジング20に収容
し,これをミッションケース21に取付けるものであるか
ら,その減速比を変えるだけで(ミッションケース21の
伝動機構は不変なものとし),刈取出力軸の最低回転数
を変更できるとともに,組立,保守が容易である。
し,これをミッションケース21に取付けるものであるか
ら,その減速比を変えるだけで(ミッションケース21の
伝動機構は不変なものとし),刈取出力軸の最低回転数
を変更できるとともに,組立,保守が容易である。
さらに,HST1の入力軸3延長上等の余分な空間を利用で
きるから,全体をコンパクトにできる。
きるから,全体をコンパクトにできる。
第1図はこの考案の要部断面図,第2図は同じく要部側
面図である。 (符号) 1……無段変速機 3…… 〃 の入力軸 4…… 〃 の出力軸 5…… 〃 の減速出力軸 6……刈取出力軸 8……ワンウェイクラッチ 9……刈取出力軸系路 12……動力系 13……入力軸系路 16……ワンウェイクラッチ 19……減速機構 20……ハウジング 21……ミッションケース
面図である。 (符号) 1……無段変速機 3…… 〃 の入力軸 4…… 〃 の出力軸 5…… 〃 の減速出力軸 6……刈取出力軸 8……ワンウェイクラッチ 9……刈取出力軸系路 12……動力系 13……入力軸系路 16……ワンウェイクラッチ 19……減速機構 20……ハウジング 21……ミッションケース
Claims (1)
- 【請求項1】無段変速機(1)の出力軸(4)または減
速出力軸(5)を刈取出力軸(6)にワンウェイクラッ
チ(8)を介して接続した刈取出力軸系路(9)に前記
無段変速機(1)の入力軸(3)から派生する入力軸系
路(13)を別のワンウェイクラッチ(16)を介して合流
せしめたコンバインの刈取出力取出装置において,前記
入力軸系路(13)を前記無段変速機(1)から車軸に至
る動力系を収容するミッションケース(21)とは別体の
ハウジング(20)に収容するとともに,この入力軸系路
(13)に減速機構(19)を組み込んだことを特徴とする
コンバインの刈取出力取出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988134641U JPH0719222Y2 (ja) | 1988-10-15 | 1988-10-15 | コンバインの刈取出力取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988134641U JPH0719222Y2 (ja) | 1988-10-15 | 1988-10-15 | コンバインの刈取出力取出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0255531U JPH0255531U (ja) | 1990-04-23 |
JPH0719222Y2 true JPH0719222Y2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=31393585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988134641U Expired - Lifetime JPH0719222Y2 (ja) | 1988-10-15 | 1988-10-15 | コンバインの刈取出力取出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719222Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5420355U (ja) * | 1977-07-14 | 1979-02-09 | ||
JPH0753050B2 (ja) * | 1985-02-08 | 1995-06-07 | 井関農機株式会社 | コンバイン等の走行連動装置 |
-
1988
- 1988-10-15 JP JP1988134641U patent/JPH0719222Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0255531U (ja) | 1990-04-23 |
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