JP2631916B2 - 管理作業機 - Google Patents

管理作業機

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JP2631916B2
JP2631916B2 JP3047688A JP4768891A JP2631916B2 JP 2631916 B2 JP2631916 B2 JP 2631916B2 JP 3047688 A JP3047688 A JP 3047688A JP 4768891 A JP4768891 A JP 4768891A JP 2631916 B2 JP2631916 B2 JP 2631916B2
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traveling
shaft
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input shaft
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秀明 小林
史吉 神原
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Honda Motor Co Ltd
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  • Transmission Devices (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Soil Working Implements (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は耕耘機等の管理作業機
に関し、特に安定性に優れた一輪管理作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の二輪管理作業機として、ミッショ
ンケースの前方に作業機を、後方に原動機を、下方に走
行車輪を、上方にハンドルコラムをそれぞれ配置し、ハ
ンドルコラムから後方に延出したハンドルを備えたもの
がある(実開平2−143326号公報)。
【0003】通常、ミッションは作業機等に較べて最も
重量があるが、この二輪管理機においてはミッションケ
ースの上下幅が大きく、ミッションの重心が高いために
安定性が悪くなるという問題がある。
【0004】これに対し、従来の他の管理作業機とし
て、ミッションケースの前方に原動機を、後方に作業機
を、下方に走行車輪を、上方にハンドルコラムをそれぞ
れ配置し、走行用伝達装置と作業用変速装置とこれらの
装置に前記原動機の動力を伝達するミッション入力軸と
を前記ミッションケース内に収容したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に二輪管理作業機に
較べ一輪管理作業機では構造上ミッションの重心の低い
ことが強く要求され、また一輪、二輪を問わず、ミッシ
ョンケースと走行車輪軸とがより近接している方が、走
行車輪軸にかかるミッションの荷重が大きくなり、安定
性の点で望ましい。
【0006】ところが、前述した従来の管理作業機にお
いては、走行用伝達装置の走行用出力軸が、ミッション
入力軸の下方でしかもミッションケース内前部に位置し
ているので、ミッションの重心を高くしないためには、
走行車輪軸をミッションケースから車両前方側に離して
配置しなければならない。その結果、走行車輪軸にかか
る荷重が小さく、特に一輪管理作業機移動の際、車体の
左右の振れが大きいため、作業しにくいという問題があ
る。
【0007】また、走行用出力軸がミッションケース内
前部に、作業用変速装置の作業用出力軸がミッションケ
ース内後部にそれぞれ配置されているので、ミッション
ケースの前後幅が大きくなるという問題もあった。
【0008】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はミッションケースの幅を狭めて車
体全体の重心を低くし、安定性を良くすると同時に、走
行車輪軸にかかるミッションケースの荷重をできるだけ
大きくし、車体の左右の振れを抑制して作業を容易にす
ることができる管理作業機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明は、ミッションケースの前方に原動機
を、後方に作業機を、下方に走行車輪を、上方にハンド
ルコラムをそれぞれ配置し、走行用伝達装置と作業用変
速装置とこれらの装置に前記原動機の動力を伝達するミ
ッション入力軸とを前記ミッションケース内に収容した
管理作業機において、前記ミッション入力軸を前記ミッ
ションケースの一側方に配置し、前記走行用伝達装置を
前記ミッション入力軸の下方に配置し、前記作業用変速
装置を前記ミッション入力軸の後方に配置し、前記走行
用伝達装置の走行用出力軸を該走行用伝達装置の後方
に、かつ前記ミッション入力軸よりも後方に配置し、前
記作業用変速装置の作業用出力軸を前記ミッション入力
軸の後方に、かつ前記走行用出力軸よりも上方に配置し
た。
【0010】
【作用】走行用出力軸を走行用伝達装置の後方に、かつ
ミッション入力軸よりも後方に配置したので、車高を高
くせずに走行車輪軸をミッションケースに近づけること
ができ、走行車輪軸にかかるミッションの荷重を大きく
することができる。また、作業用出力軸をミッション入
力軸の後方に、かつ走行用出力軸よりも上方に配置した
ので、ミッションケースの前後幅を狭めることができ
る。
【0011】
【実施例】次に、この発明の一実施例を図面に基いて説
明する。
【0012】図3はこの発明の一実施例に係る管理作業
機の側面図、図4はその平面図である。
【0013】図中1はエンジンベッドであり、2はエン
ジンベッド1の前部に搭載された原動機、3はエンジン
ベッド1の後方に配置したミッションケース、4はエン
ジンベッド1の後部下方に配置された走行車輪、5はミ
ッションケース3の上部にスイングベース6を介して固
定されたハンドルコラムである。
【0014】前記原動機2は、エンジンベッド1に固定
されたクランクケース7と、このクランクケース7から
後方に傾斜して突き出したシリンダブロック(図示せ
ず)とから構成されている。クランクケース7の上部に
は燃料タンク8が、シリンダブロックの上方には吸気系
のエアクリーナ9′とエアクリーナ9がそれぞれ取り付
けられている。
【0015】前記ミッションケース3内には後述する走
行用伝達装置10と作業用変速装置11とミッション入
力軸O1とが収容され、ミッション入力軸O1の外端に固
定されたプーリ12と、原動機2のクランク軸13の外
端に固定したプーリ14とには、ベルト15が巻き掛け
てあり、プーリ12,14及びベルト15はカバー16
によって覆われている。
【0016】前記ハンドルコラム5には、後方に延出す
るハンドル17が取り付けられている。
【0017】前記走行車輪4の走行車輪軸18と走行用
伝達装置10の走行用出力軸O5とには、チェーン19
が巻き掛けてあり、チェーン19はカバー20によって
覆われている。
【0018】作業用変速装置11の作業用出力軸O7
中間軸21とにはチェーン22が巻き掛けてあり、中間
軸21とロータリRのロータリ軸24とにはチェーン3
2が巻き掛けてあり、作業用出力軸O7からの動力はチ
ェーン22,32及び中間軸21を介してロータリ軸2
4に伝達される。チェーン22、32はカバー31,3
3でそれぞれ覆われている。
【0019】また、図3及び図4中、25はチェンジレ
バー、26はメインクラッチレバー、27はロータリ用
クラッチレバー、28は走行用前後進切換レバー、29
走行用は副変速レバー、30はロータリ正逆転切換レバ
ーである。
【0020】図2はトランスミッション(動力伝達装
置)の内部構造を説明するための断面図であり、図中3
はミッションケース、10は走行用伝達装置、11は作
業用変速装置、O1はミッション入力軸である。ミッシ
ョンケース3は左右の分割ケース41,42を突き合わ
せてなり、分割ケース42の外側には基板46を介して
静油圧無段変速装置(HST)40が装着されている。
【0021】前記ミッション入力軸O1の外端にはプー
リ12が設けられ、そのミッション入力軸O1の内端に
はギヤG1が形成されている。このギヤG1は、カウンタ
軸O6のギヤG2とかみ合っている。カウンタ軸O6
は、ロータリ23を正回転させる正転用のギヤG3がス
プライン嵌合されているとともに、ロータリ23を逆回
転させるスプロケットS1が嵌装されている。ギヤG3
スプロケットS1との対向面にはドッグクラッチを構成
するツメがそれぞれ形成されている。ギヤG3はカウン
タ軸O6に沿って摺動でき、作業用出力軸O7に嵌装され
たギヤG4とかみ合う。このギヤG3(シフタギヤ)はロ
ータリ正逆転切換レバー30の操作により切り換えられ
る。作業用出力軸O7にはスプロケットS2が嵌装され、
このスプロケットS2はギヤG4と一体に形成されてい
る。作業用出力軸O7側のスプロケットS2とカウンタ軸
6側のスプロケットS1とには、チェーンCが巻き掛け
てある。また、作業用出力軸O7には動力断続用のクラ
ッチ環43がスプライン嵌合され、クラッチ環43は巻
きばね44によってスプロケットS2側に付勢されてい
る。クラッチ環43とスプロケットS2との対向面には
ドッグクラッチを構成するツメがそれぞれ形成されてい
る。作業用出力軸O7の一端は分割ケース42外に突出
し、カバー31内に入り込んでいる。このクラッチ環4
3はロータリ用クラッチレバー27により断続される。
【0022】HST40は分割ケース42の外側面に装
着され、無段変速用入力軸O8の一端及び無段変速用出
力軸O2の一端は、ミッションケース3内に突出してい
る。無段変速用入力軸O8の一端は軸O9を介してミッシ
ョン入力軸O1に同軸に連結されている。無段変速用出
力軸O2の一端にはギヤG5が形成され、このギヤG5
走行用伝達装置10のカウンタ軸O3のギヤG6とかみ合
う。カウンタ軸O3にはギヤG6の他に、切換シフタ45
が摺動自在にスプライン嵌合されており、この切換シフ
タ45は高速用ギヤG7及び低速用ギヤG8を一体に形成
したものであり、高速、中立、低速に切換が可能であ
る。切換シフタ45はカウンタ軸O3に沿って摺動し、
カウンタ軸O4の一端に固定された高速ギヤG9、又は他
端に固定された低速ギヤG10に噛合する。カウンタ軸O
4の中間部にはギヤG11が固定され、走行用出力軸O5
はギヤG11と常時かみ合うギヤG12が固定されている。
切換シフタ45が摺動して高速ギヤG7及び低速ギヤG8
のいずれか一方とかみ合ったとき、カウンタ軸O4を介
して走行用出力軸O5に走行用の動力が伝達される。走
行用出力軸O5の一端は分割ケース41外に突出し、カ
バー20内に入り込んでいる。また、切換シフタ45が
中立位置に移動すると、高速ギヤG7及び低速ギヤG8
の噛合状態が解除されるため、ミッション入力軸O1
トルクは走行用出力軸O5に伝わらない。この切り換え
シフタ45は走行用副変速レバー29で切換えられる。
【0023】前記HST40は、分割ケース42の外側
面に装着された基板46と、この基板46を貫通する無
段変速用入力軸O8及び無段変速用出力軸O2と、油圧ポ
ンプ47及び油圧モータ48と、各軸O8,O2を支持す
るとともに油圧ポンプ47及び油圧モータ48を収容す
るケース49とで構成される。
【0024】上述したミッションケース3内の各軸O1
〜O7は、図1に示すように配置されている(車体側方
視)。無段変速用出力軸O2、カウンタ軸O3、中間軸O
4及び走行用出力軸O5が入力軸O1の下方に配置され、
そのうち走行用出力軸O5はミッションケース3内後部
に位置している。カウンタ軸O6及び作業用出力軸O7
入力軸O1の後方に配置され、そのうち作業用出力軸O7
は走行用出力軸O5の上方に位置している。
【0025】原動機2を始動すると、その動力がベルト
15およびプーリ12を介してミッション入力軸O1
伝わり、ミッション入力軸O1から作業用変速装置11
と走行用伝達装置10へと分配される。
【0026】ミッション入力軸O1に伝達された動力
は、ギヤG1、ギヤG2、カウンタ軸O6、ギヤG4、作業
用出力軸O7、スプロケットS3、チェーン22、中間軸
21、チェーン32、ロータリ軸24を経てロータリR
の爪23に伝わり、爪23は正回転する。また、ミッシ
ョン入力軸O1の動力が、ギヤG1、ギヤG2、スプロケ
ットS1、チェーンC、スプロケットS2、作業用出力軸
7、スプロケットS3、チェーン22、中間軸24、チ
ェーン32、ロータリ軸24を経てロータリRの爪23
に伝わり、爪23は逆回転する。
【0027】ミッション入力軸O1に伝達された動力
は、軸O9、無段変速用入力軸O8の順に伝達され、HS
T40を経由する間に無段に変速され、無段変速用出力
軸O2、ギヤG5、ギヤG6、カウンタ軸O3、ギヤG7
ギヤG9、カウンタ軸O4、ギヤG11、ギヤG12、走行用
出力軸O5、スプロケットS4、チェーン19を経て、高
速の動力として走行車輪軸18に伝わる。また、無段変
速用出力軸O2、ギヤG5、ギヤG6、カウンタ軸O3、ギ
ヤG8、ギヤG10、カウンタ軸O4、ギヤG11、ギヤ
12、走行用出力軸O5、スプロケットS4、チェーン1
9を経て、低速の動力として走行車輪軸18に伝わる。
【0028】この実施例の管理作業機によれば、図1に
示すように、走行用出力軸O5及び作業用出力軸O7をミ
ッション入力軸O1の後方に配置し、しかも作業用出力
軸O7の下方に走行用出力軸O5を配置したので、ミッシ
ョンケース3の前後幅を狭めることができ、また車高を
高くせずに走行用車輪軸18をミッションケース3に近
づけることができる。その結果、走行車輪軸18にかか
るトランスミッションの荷重が大きくなり、車体の左右
の振れを抑制できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の管理作
業機によれば、ミッション入力軸をミッションケースの
一側方に配置し、走行用伝達装置を前記ミッション入力
軸の下方に配置し、作業用変速装置を前記ミッション入
力軸の後方に配置し、前記走行用伝達装置の走行用出力
軸を該走行用伝達装置の後方に、かつ前記ミッション入
力軸よりも後方に配置し、前記作業用変速装置の作業用
出力軸を前記ミッション入力軸の後方に、かつ前記走行
用出力軸よりも上方に配置したので、最も重量のあるミ
ッションケースの上下幅及び前後幅を狭めて車体全体の
重心を低くすることができ、同時に走行用出力軸をミッ
ション入力軸よりも後方に配置したので、車高を高くす
ることなく走行用車輪をミッションに近づけることがで
き、その結果、走行車輪軸にかかるミッションの荷重が
大きくなり、安定性が向上する。したがって、車体の左
右の振れを抑制でき、管理作業機による作業が容易にな
る。このように、ミッションケースを小型化でき、さら
に、ミッションケースの重心を低くすることができるこ
とにより、特に一輪耕転の作業を安定して行うことがで
きる。
【0030】また、走行車輪をミッションケースに近づ
けることができるため、原動機の位置を下げて車体全体
の重心を低くでき、車体の安定性を一層良くすることが
できる。一輪管理作業機においては特に効果が発揮され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの側面図である。
【図2】ミッションケース内の構造を説明するための断
面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る管理作業機を示す側
面図である。
【図4】その平面図である。 2 原動機 3 ミッションケース 4 走行車輪 5 ハンドルコラム 10 走行用伝達装置 11 作業用変速装置 O1 ミッション入力軸 O5 走行用出力軸 O7 作業用出力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 37/06 7539−3J F16H 37/06 A 57/02 511 57/02 511Z

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケースの前方に原動機を、後
    方に作業機を、下方に走行車輪を、上方にハンドルコラ
    ムをそれぞれ配置し、走行用伝達装置と作業用変速装置
    とこれらの装置に前記原動機の動力を伝達するミッショ
    ン入力軸とを前記ミッションケース内に収容した管理作
    業機において、 前記ミッション入力軸を前記ミッションケースの一側方
    に配置し、前記走行用伝達装置を前記ミッション入力軸
    の下方配置し、前記作業用変速装置を前記ミッション
    入力軸の後方に配置し、前記走行用伝達装置の走行用出
    力軸を該走行用伝達装置の後方に、かつ前記ミッション
    入力軸よりも後方に配置し、前記作業用変速装置の作業
    用出力軸を前記ミッション入力軸の後方に、かつ前記走
    行用出力軸よりも上方に配置したことを特徴とする管理
    作業機。
JP3047688A 1991-02-20 1991-02-20 管理作業機 Expired - Lifetime JP2631916B2 (ja)

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