JPH0738455A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH0738455A
JPH0738455A JP5179006A JP17900693A JPH0738455A JP H0738455 A JPH0738455 A JP H0738455A JP 5179006 A JP5179006 A JP 5179006A JP 17900693 A JP17900693 A JP 17900693A JP H0738455 A JPH0738455 A JP H0738455A
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Yasuo Yoshimura
康男 吉村
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Masahiro Mimura
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    • H04L27/2271Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses only the demodulated signals
    • H04L27/2273Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses only the demodulated signals associated with quadrature demodulation, e.g. Costas loop

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水晶発振器の周波数安定度が劣る安価な発振
器を用い、かつメカニカルフィルタを必要としない安価
な構成の受信装置を提供することを目的としたものであ
る。 【構成】 ダイレクトコンバージョン方式において直交
する2つの受信信号をそれぞれ信号発生手段17からの
信号Rと信号Rに直交する信号R’で切りかえるスイッ
チ手段15、16とスイッチ手段15、16の出力を加
算あるいは引算する演算手段とで構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として無線通信に用
いられる受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に無線通信における受信方式として
シングルスーパヘテロダイン方式やダブルスーパヘテロ
ダイン方式が用いられている。しかしながら上記従来の
ヘテロダイン方式ではイメージ周波数を除去するための
帯域フィルタや隣接チャンネル信号を除去するための帯
域フィルタが必要である。そして前記帯域フィルタとし
て水晶やセラミックの機械的振動特性を利用したメカニ
カルフィルタが用いられている。そのため形状が大きい
ことや高価であること等の諸問題がある。そのため近
年、新たな受信方式としてダイレクトコンバージョン受
信方式が検討されてきている。図9に従来のダイレクト
コンバージョン受信方式のブロック図を示す。1はアン
テナ、2は高周波増幅手段、3は第一のミキシング手
段、4は隣接チャンネル信号を除去するための第一の低
域フィルタ、5は第一の低周波増幅手段、6は信号発生
手段、7は90゜位相シフター、8は第二のミキシング
手段、9は隣接チャンネル信号を除去するための第二の
低域フィルタ、10は第二の低周波増幅手段である。1
1は位相差検出手段であり、12の第一の波形整形手段
と13の第二の波形整形手段と14のDーフリップフロ
ップからなっている。端子aは第一の低周波増幅手段5
の出力端子、端子bは第一の波形整形手段12の出力端
子、端子cは第二の低周波増幅手段10の出力端子、端
子dは第二の波形整形手段13の出力端子、端子eはD
−フリップフロップ14の出力端子である。さてアンテ
ナ1に S=cos{ω+P(t)・Δω}・t P(t):1または−1
の符号列 ω:搬送波角周波数 Δω:角周波数偏移であり
極性は正 で表わされるFSK信号Sが入力した場合について考え
る。FSK信号Sは高周波増幅手段2により増幅された
後、第一及び第二のミキシング手段3、8に入力する。
信号発生手段6では Q=COS{ω+x}・t x:搬送波角周波数ωから
の角周波数誤差 で表わされる信号Qを発生する。90゜位相シフターで
は信号発生手段6からの信号Qが90゜位相シフトされ
Q’=SIN{ω+x}tとなる。第一のミキシング手段3では
信号発生手段6からの信号QとFSK信号Sのかけ算が
行なわれる。第二のミキシング手段8では90゜位相シ
フター7からの信号Q’とFSK信号のかけ算が行なわ
れる。そして第一及び第二の低域フィルター4、9によ
り希望信号以外の高周波成分が除去され、第一及び第二
の低周波増幅手段5、10により希望信号が増幅され
る。従って端子a及び端子cには次の信号が出力する。
【0003】 端子a:S×Q =COS{P(t)・Δωーx}・t 端子c:S×Q’=SIN{P(t)・Δωーx}・t 信号発生手段6は発振周波数安定度の高い水晶が用いら
れており、Δω》xに選ばれている。説明を簡単にする
ためにx=0として以下説明する。符号列P(t)と各端子
a、b、c、d、eの信号波形の関係を図10に示し、
図10を参照しながら説明する。図10から明かなよう
に符号列P(t)が−1の時には端子aの信号に比べ端子c
の信号は位相が90゜進んでいる。一方符号列P(t)が1
の時には端子aの信号に比べ端子cの信号は位相が90
゜遅れている。従って位相差検出手段11において端子
aの信号と端子cの信号の位相差を検出することにより
もとの符号列P(t)を再生することができる。位相差検出
手段11の位相の進み遅れ検出方法としてD−フリップ
フロップを用いて図9の端子b、端子cに示す波形よ
り、端子eの出力波形を得ることができる。図10にお
いて端子bの立ち下がりエッジで端子dのレベル(丸
印)をラッチして端子eに出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、信号発生手段6の発振周波数の搬送波周波
数からの誤差xが角周波数偏移Δωより大きい場合や、
符号列P(t)の符号変化速度が角周波数偏移Δωに比べ無
視できない大きさの場合には以下の問題を有していた。
【0005】(1)誤差xが角周波数偏移Δωに比べ無
視できない大きさの場合符号列P(t)が変化しても、端子
aと端子cの信号間で位相の進み、遅れの変化が生じな
い。そのため符号列P(t)を再生できない。
【0006】(2)符号変化速度が角周波数偏移Δωに
比べ無視できない大きさの場合1ビット伝送時間内に端
子a及び端子cの信号が1周期に満たなくなってくる。
そのため位相の進み、遅れの判定がむずかしくなってく
るため符号列P(t)正確な再生ができない。
【0007】さらに従来の構成では、復調可能な変調信
号はFSK信号だけである。すなわち音声信号のような
アナログ信号で変調されたFM信号やAM信号は復調す
ることができないという課題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、簡単
なスイッチ手段を用いて誤差xの影響をなくし、正確な
データの復調を可能とするだけでなく、音声信号のよう
なアナログ信号で変調されたFM信号やAM信号も復調
することのできる受信装置を実現することを目的とした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の受信装置は、受信すべき搬送波信号周波数
に近い周波数の信号を出力する第一の信号発生手段と、
前記第一の信号発生手段からの信号と受信信号の差の周
波数となる信号を取り出す第一のミキシング手段と、前
記第一の信号発生手段からの信号を位相シフトした信号
と前記受信信号の差の周波数となる信号を取り出す第二
のミキシング手段と、時間的に連続した矩形波信号を発
生する第二の信号発生手段と、前記第二の信号発生手段
からの矩形波信号により前記第一のミキシング手段から
の信号をスイッチする第一のスイッチ手段と、前記第二
の信号発生手段からの矩形波信号を位相シフトした矩形
波信号により前記第二のミキシング手段からの信号をス
イッチする第二のスイッチ手段と、前記第一のスイッチ
手段の出力信号と前記第二のスイッチ手段の出力信号と
を加算または引算する演算手段を備えている。
【0010】
【作用】本発明は上記構成によって、第二の信号発生手
段からの信号周波数を、受信すべき搬送波周波数と第一
の信号発生手段の発振周波数との角周波数誤差xよりも
大きく設定することにより角周波数誤差xの影響を受け
ることなく、符号列P(t)を正確に再生することができる
こととなる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図1を参照して説明す
る。なお図7の従来例と同一の機能ブロックには同一の
番号を付与している。1はアンテナ、2は高周波増幅手
段、3は第一のミキシング手段、4は隣接チャンネル信
号を除去するための第一の低域フィルタ、、6は第一の
信号発生手段、7は90゜位相シフター、8は第二のミ
キシング手段、9は隣接チャンネル信号を除去するため
の第二の低域フィルタ、15は第一のスイッチ手段、1
6は第二のスイッチ手段、17は第二の信号発生手段、
18は90゜移相手段、19は加減算を行う演算手段、
20は帯域フィルタ、21は周波数−電圧変換手段、2
2は雑音除去手段、23は周波数補正手段である。さて
アンテナ1に入力する信号Sとして、S=cos{ω+Δω}
・tω:搬送波角周波数 Δω:角周波数偏移であり正負
両方の極性を有するを考える。ここでデータあるいは音
声により角周波数偏移Δωは時間的に変化する。すなわ
ち信号Sは周波数変調を受けた信号である。第一の信号
発生手段6では、従来例と同様 Q=COS{ω+x}・t x:搬送波角周波数ωから
の角周波数誤差 で表わされる信号Qを発生する。90゜位相シフター7
では信号発生手段6からの信号Qが90゜位相シフトさ
れQ’=SIN{ω+x}tとなる。従って従来例と同様、第一
の低域フィルタ4および第二の低域フィルタ9の出力端
子a及びcには 端子a:S×Q =COS{Δωーx}・t 端子c:S×Q’=SIN{Δωーx}・t なる信号が生じる。第二の信号発生手段17では R=COS{r・t}-(1/3)・COS{3・r・t}+(1/5)・COS{5・r・t)-・・・
・・・・・ で表される矩形波信号Rを発生させる。ここでr>(Δ
ωーx)に設定されている。例えば最大角周波数偏移=2.
4kHz/(2π)、最大周波数誤差=-4kHzとするとΔωーxの
最大値6.4kHz<r/(2π)よりr/(2π)=16kHzに設定す
る。
【0012】端子aの信号は第一のスイッチ手段15に
おいて、第二の信号発生手段で発生する矩形波信号Rと
かけ算される。一方90゜移相手段18の出力には R’=SIN{r・t}+(1/3)・SIN{3・r・t}+(1/5)・SIN{5・r・t)-・
・・・・・・・ なる矩形波信号R’が出力する。従って、端子cの信号
は第二のスイッチ手段16において、矩形波信号R’と
かけ算される。よって第一のスイッチ手段15の出力端
子a’及び第二のスイッチ手段16の出力端子c’には 端子a’:{COS{Δωーx}・t}・{COS{rt}-(1/3)・COS{3・r・t}+・・・・・・・} 端子c’:{SIN{Δωーx}・t}・{SIN{rt}+(1/3)・SIN{3・r・t}+・・・・・・・} が生じる。端子a’及び端子c’の信号は、演算手段1
9において加算される。従って演算手段19の出力端子
fには 端子f:COS{{{r+x}ーΔω}・t}-(1/3)・COS{{{3・r-x}+Δω}・t}+・・・・ ・・・・(1)式 なる信号が出力する。帯域フィルタ20は、第一のスイ
ッチ手段17及び第二のスイッチ手段18で発生する角
周波数rの高調波成分に関係する項、すなわち(1)式
の第二項以上を除去するためのものである。従って帯域
フィルタ20の出力端子 f’には 端子f’:COS{{{r+x}ーΔω}・t} ・・・・(2)式 なる信号が出力する。ここでr>(Δω-x)に設定され
ているため、(2)式の位相は正の時間において常に正
である。すなわち負の周波数が生じることはない。よっ
て(2)式から明かなように端子f’に生じる出力信号
は{r+x}なる角周波数を有する搬送波信号がΔωの周波
数偏移を受けた周波数変調信号とみなすことができる。
従って周波数に比例した出力電圧を発生する周波数−電
圧変換手段21により端子f’に生じた周波数変調信号
を復調することができる。さらに端子f’に生じた復調
信号は雑音除去手段22でFM復調において発生するF
M復調特有のパルス状の雑音が除去され端子gに出力さ
れる。帯域フィルタ20は中心周波数が16kHz付近と
低いためモノリシックICで構成することができる。な
お第一のスイッチ手段15及び第二のスイッチ手段16
のスイッチ構成によっては、角周波数rの成分がスイッ
チ手段15、16の出力に生じる場合がある。この時第
二の信号発生手段17からの矩形波信号を第一のスイッ
チ手段15あるいは第二のスイッチ手段16の出力に加
え、角周波数rの成分を打ち消すようにする。また第一
のスイッチ手段15及び第二のスイッチ手段16のスイ
ッチ構成によっては、端子aあるいは端子cの信号が第
一のスイッチ手段15あるいは第二のスイッチ手段16
に生じることがある。この端子aあるいは端子cの信号
は、帯域フィルタ20で取り除くことができるが、帯域
フィルタ20の代わりにローパスフィルタを用いた場合
には、端子aあるいは端子cの信号を第一のスイッチ手
段15あるいは第二のスイッチ手段16の出力に加え、
端子aあるいは端子cの信号を打ち消すようにする。
【0013】このように本発明の構成を用いれば、第一
の信号発生手段6で発生する信号の周波数安定度が悪く
アンテナ入力信号の周波数との誤差角周波数xが大きく
ても第二の信号発生手段17で発生する矩形波信号の角
周波数rをr>(Δω±xの最大値)に選ぶことにより
誤差角周波数xの影響を受けることなくもとのデータあ
るいは音声信号を復調することができる。本発明の構成
を用いれば、周波数補正手段23を用いなくても信号を
復調できるが、さらに受信における安定度を向上させる
ために、端子gの信号の直流電圧を周波数補正手段23
で検出し、端子gの直流電圧がある基準値Kになるよう
に第一の信号発生手段6の信号周波数を制御するように
すればなお効果的である。基準値Kは誤差角周波数x=
0の時に端子gより出力する電圧値に等しいように設定
される。周波数補正手段23は抵抗とコンデンサより構
成されるローパスフィルタを用い、ローパスフィルタの
出力で第一の信号発生手段6の発生周波数を制御する構
成でもよいし、図1には図示していないが端子gの復調
出力から信号を受信したことを検知すると、端子gの電
圧をA/D変換した後マイクロコンピュータ処理により
第一の信号発生手段6の発生周波数を制御する直流電圧
をD/A変換で発生する構成にしてもよい。さらに図1
には図示していないが端子gの復調出力から信号を受信
したことを検知すると、第一の低域フィルタ4及び第二
の低域フィルタ9の遮断周波数を低くするように切り換
える。このようにすればS/N特性を向上することがで
きる。
【0014】なお、図1には第一の低域フィルタ4及び
第二の低域フィルタ9の後段あるいは前段に増幅手段を
図示していないが当然必要に応じて増幅手段を挿入すれ
ばよい。またアンテナに大きなレベルの信号が入力し、
演算手段19の出力がクリップしてしまう場合、復調に
必要な情報が欠落してしまうことが考えられる。従って
少なくとも演算手段19の出力がクリップしないように
例えば高周波増幅手段2の増幅度を調整するように構成
すればさらに効果的である。
【0015】また図1における演算手段19を加算動作
として説明したが引算動作を行ってもかまわない。この
場合端子f’の信号は、COS{{{rーx}+Δω}・t}とな
る。
【0016】図2は図1における第一のスイッチ手段1
5及び第二のスイッチ手段16に適用できるスイッチ手
段の構成を示す。図2において、24は端子aの信号あ
るいは端子cの信号が入力する入力端子、25は第二の
信号発生手段17からの矩形波信号RあるいはR’が入
力する入力端子、26は出力端子、27は増幅度1の反
転回路、28は電子スイッチである。電子スイッチ28
は入力端子25に入力する矩形波信号Rあるいは矩形波
信号R’の位相が正か負かで出力端子と入力端子との接
続が切り替わる。このような電子スイッチ28はアナロ
グスイッチとしてCMOSで簡単に実現できるし、バイ
ポーラトランジスタを用いても簡単に構成できる。
【0017】図3は図1における周波数−電圧変換手段
21及び雑音除去手段22の構成を示す図及び波形図で
ある。図1では周波数−電圧変換手段21の後段に雑音
除去手段22を配置しているが、図3の例では周波数−
電圧変換手段21の中に雑音除去手段22を組み込んで
いる。図3Aにおいて40は端子f’に示す周波数変調
信号が入力する入力端子、29は増幅手段、30はコン
パレータで構成された二値化手段、31は第一の遅延手
段であり、抵抗32とコンデンサ33とコンパレータ3
4で構成される。35は排他的論理和手段、36は第二
の遅延手段、37はパルス挿入手段、38はパルス発生
手段、39はローパスフィルタ、41は復調出力端子で
ある。入力端子40に入力した信号の周波数が高くなる
と排他的論理和手段35の出力パルス間隔が狭くなり、
入力周波数が低くなると排他的論理和手段35の出力パ
ルス間隔が広くなる。従ってローパスフィルタ39で不
要な高周波成分を取り除くと排他的論理和手段35の出
力パルス間隔に応じた電圧変化を取り出すことができ
る。復調感度を上げるためには第一の遅延手段31での
遅延量を大きくすればよい。さて次に雑音除去方法につ
いて図3Bの波形図を用いて説明する。h及びiは排他
的論理和手段35の入力である。従って排他的論理和3
5の出力はjに示すようなパルス列となる。さて入力端
子40に入力する信号に雑音が含まれている場合、雑音
の影響により信号h及びiのパルス列が不規則になり、
1パルス分欠落する場合がある。このように信号h及び
iのパルスが欠落すると排他的論理和手段35の出力j
のパルスも欠落する。従って、jの信号をローパスフィ
ルタに通すとパルスが欠落した部分で大きなパルス状の
雑音が生じる。パルス発生手段38では、信号jに通常
のパルス間隔T1より充分長い時間T2(例えばT2=
2・T1)の間にパルスがなければT1毎にHIGH/LOW
を繰り返すパルス出力lを発生する。パルス出力lはj
にパルスが生じるとストップする。信号jは第二の遅延
手段36により遅延され、信号kとなる。パルス挿入手
段37では、パルス出力lの立ち上がり及び立ち下がり
エッジにあわせて信号kのパルス幅に等しいパルスを信
号kに挿入する。図3Bの波形図における信号mの○印
のパルスが挿入されたパルスである。信号mをローパス
フィルタに通し復調信号を得る。このようにパルスを挿
入することによりパルスの欠落がなくなり復調出力から
パルス状の雑音が発生することはなくなる。なお信号j
にパルスを挿入したが信号hにパルスを挿入した後、第
一の遅延手段31で信号iをつくり、排他的論理和手段
35でパルスの欠落のない信号jを作成するようにして
もよい。
【0018】図4は図1における周波数−電圧変換手段
21の他の構成を示す図である。図4において図3と同
一の機能ブロックには同一の番号を付与している。42
はエッジ検出手段、43は単安定マルチバイブレータで
ある。エッジ検出手段42は図3における遅延手段31
と排他的論理和手段35で構成されている。単安定マル
チバイブレータ43の出力は、端子40に入力する信号
の周波数に応じてパルス間隔が狭くなったり広くなった
りする。従って図3の場合と同様ローパスフィルタ36
で不要な高周波成分を取り除くと単安定マルチバイブレ
ータ43の出力パルス間隔に応じた電圧変化を取り出す
ことができる。図4の構成の利点は遅延手段31での遅
延量を大きくとる必要がないという点である。そのため
コンデンサ33と抵抗32で構成される回路の時定数を
大きくする必要がない。そして復調感度は単安定マルチ
バイブレータ43の出力のパルス幅を適当に選べば復調
感度を最適に設定できる。雑音除去の方法については図
3と同じである。
【0019】図5は雑音除去手段22の他の構成及び波
形図を示す。図5Aにおいて44は周波数−電圧変換手
段21の復調出力が入力する入力端子、45はデータ信
号等の希望信号を取り除いて雑音成分だけを取り出すハ
イパスフィルタ、46はあるレベル以上の雑音を取り出
すコンパレータ、47はパルス幅延長手段であり、4
5、46、47でパルス発生手段48を構成している。
49は遅延手段、50は保持手段、51は出力端子であ
る。図5Bの波形図を参照しながら雑音除去手段22の
動作を説明する。入力端子44に入力した信号vはハイ
パスフィルタ45により信号wとなる。コンパレータ4
6でパルス状の雑音だけが取り出され信号xとなる。信
号xはパルス幅延長手段47でパルス幅が広げられ信号
yとなる。一方信号vは遅延手段49で遅延され、保持
手段50では信号yのパルス出力期間中、遅延された信
号vの値がサンプリングホールドされる。従って出力端
子51の出力は信号zとなる。この信号zを図示してい
ないがローパスフィルタを通すことによりなめらかな変
化にすることができる。また保持手段50の代わりに引
算手段を用い、信号zと信号yの引算を行って雑音を除
去するように構成してもよい。なおパルス発生手段の出
力信号yとして図3の信号lを用いてもよい。
【0020】図6に周波数−電圧変換手段の他の実施例
の構成を示す。図6において、60は図1における演算
手段19の出力信号が入力する入力端子、61は11Hz
付近に中心周波数を有するバンドパスフィルタで構成さ
れた第一のフィルタ、62は21kHz付近に中心周波数を
有するバンドパスフィルタで構成された第二のフィル
タ、63はダイオードで構成された整流回路からなる第
一の信号出力手段、64はダイオードで構成された整流
回路からなる第二の信号出力手段、65は引算手段、3
9はローパスフィルタ、66は出力端子である。図7は
図6の動作を説明するための周波数に対する出力レベル
の特性を示す特性図である。図7−Aにおける特性1は
第一のフィルタ61の出力特性、特性2は第二のフィル
タ62の出力特性である。図7−Bは引算手段65の出
力特性である。図7−Bの特性より入力端子60に入力
する信号の周波数変化を電圧変化として出力端子66よ
り出力することができる。39はローパスフィルタであ
り16kHz付近及びその高調波成分を取り除くためのフィ
ルタである。図6の周波数−電圧変換手段を用いれば図
1における帯域フィルタ20を省略できる。すなわち第
一のフィルタ61と第二のフィルタ62が不要な16kH
zの高調波成分を取り除く帯域フィルタ20を兼ねてい
る。さらに図3及び図4に示す周波数−電圧変換手段の
構成で発生するパルス状の雑音が発生しにくいため雑音
除去手段22を用いなくても誤り発生の少ないデータ復
調を行うことができるという利点がある。なお第一のフ
ィルタ61及び第二のフィルタ62は抵抗とコンデンサ
及びトランジスタを用いたアクティブフィルタで構成す
ることができる。
【0021】図8に第二の信号発生手段17と90゜移
相手段18の構成を示す。52はマイクロコンピュータ
の基準クロックより作成したクロック信号が入力する入
力端子、53、54、55はD−フリップフロップであ
り、それぞれ1/2分周器を構成している。56、57
は出力端子であり、端子56から矩形波信号R、端子5
7から矩形波信号Rに直交した矩形波信号R’が出力す
る。図8の回路を用いれば簡単にIC化が可能である。
なお入力端子52に入力する信号として双安定マルチバ
イブレータ等で発振させた信号を用いてもよい。
【0022】なお図1の実施例では周波数変調信号の復
調について説明したが、周波数変調信号だけでなく振幅
変調信号や位相変調信号の復調も図1の周波数−電圧変
換手段21のかわりに入力する変調信号に対応した復調
手段を用いることにより可能である。
【0023】高周波増幅手段2からの信号を本発明の構
成装置の入力信号としているが、高周波増幅手段2の出
力信号を周波数変換した中間周波数信号を本発明の構成
装置の入力信号としてもかまわない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の受信装置に
よれば、簡単な構成の電子スイッチを用いて第一の信号
発生手段の周波数安定度が悪くても正確な復調を行うこ
とができる。従って周波数安定度の良い高価な水晶発振
器を第一の信号発生手段に用いる必要がなく、また高価
なメカニカルフィルタも必要がなくかつIC化しやすい
ため安価に受信装置を実現できることとなる。さらにパ
ルス状の雑音を取り除くことができるためS/N特性の
改善をはかることができる。
【0025】また周波数変調信号の復調だけでなく、振
幅変調信号や位相変調信号の復調に本発明を適用するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における受信装置のブロック
【図2】本発明の一実施例におけるスイッチ手段のブロ
ック図
【図3】本発明の一実施例における周波数−電圧変換手
段及び雑音除去手段の説明図
【図4】本発明の一実施例における周波数−電圧変換手
段及び雑音除去手段の他のブロック図
【図5】本発明の一実施例における雑音除去手段の説明
【図6】本発明の一実施例における周波数−電圧変換手
段の他のブロック図
【図7】図6における周波数−電圧変換手段の特性図
【図8】本発明の一実施例における第二の信号発生手段
と90゜移相手段のブロック図
【図9】従来の受信装置のブロック図
【図10】従来の受信装置における各出力端子の出力図
【符号の説明】
1 アンテナ 2 高周波増幅手段 3 第一のミキシング手段 4 第一の低域濾波手段 6 第一の信号発生手段 7 90゜シフター 8 第二のミキシング手段 9 第二の低域濾波手段 15 第一のスイッチ手段 16 第二のスイッチ手段 17 第二の信号発生手段 18 90゜移相手段 19 演算手段 21 周波数−電圧変換手段 22 周波数補正手段 22 雑音除去手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三村 政博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信すべき搬送波信号周波数に近い周波数
    の信号を出力する第一の信号発生手段と、前記第一の信
    号発生手段からの信号と受信信号の差の周波数となる信
    号を取り出す第一のミキシング手段と、前記第一の信号
    発生手段からの信号を位相シフトした信号と前記受信信
    号の差の周波数となる信号を取り出す第二のミキシング
    手段と、時間的に連続した矩形波信号を発生する第二の
    信号発生手段と、前記第二の信号発生手段からの矩形波
    信号により前記第一のミキシング手段からの信号をスイ
    ッチする第一のスイッチ手段と、前記第二の信号発生手
    段からの矩形波信号を位相シフトした矩形波信号により
    前記第二のミキシング手段からの信号をスイッチする第
    二のスイッチ手段と、前記第一のスイッチ手段の出力信
    号と前記第二のスイッチ手段の出力信号とを加算または
    引算する演算手段とで構成された受信装置。
  2. 【請求項2】受信すべき搬送波信号周波数に近い周波数
    の信号を出力する第一の信号発生手段と、前記第一の信
    号発生手段からの信号と受信信号の差の周波数となる信
    号を取り出す第一のミキシング手段と、前記第一の信号
    発生手段からの信号を位相シフトした信号と前記受信信
    号の差の周波数となる信号を取り出す第二のミキシング
    手段と、時間的に連続した矩形波信号を発生する第二の
    信号発生手段と、前記第二の信号発生手段からの矩形波
    信号により前記第一のミキシング手段からの信号をスイ
    ッチする第一のスイッチ手段と、前記第二の信号発生手
    段からの矩形波信号を位相シフトした矩形波信号により
    前記第二のミキシング手段からの信号をスイッチする第
    二のスイッチ手段と、前記第一のスイッチ手段の出力信
    号と前記第二のスイッチ手段の出力信号とを加算または
    引算する演算手段と、前記演算手段の出力信号の周波数
    に応じた電圧を発生する周波数−電圧変換手段とで構成
    され、前記周波数−電圧変換手段の出力電圧を復調出力
    とする受信装置。
  3. 【請求項3】受信すべき搬送波信号周波数に近い周波数
    の信号を出力する第一の信号発生手段と、前記第一の信
    号発生手段からの信号と受信信号の差の周波数となる信
    号を取り出す第一のミキシング手段と、前記第一の信号
    発生手段からの信号を位相シフトした信号と前記受信信
    号の差の周波数となる信号を取り出す第二のミキシング
    手段と、時間的に連続した矩形波信号を発生する第二の
    信号発生手段と、前記第二の信号発生手段からの矩形波
    信号により前記第一のミキシング手段からの信号をスイ
    ッチする第一のスイッチ手段と、前記第二の信号発生手
    段からの矩形波信号を位相シフトした矩形波信号により
    前記第二のミキシング手段からの信号をスイッチする第
    二のスイッチ手段と、前記第一のスイッチ手段の出力信
    号と前記第二のスイッチ手段の出力信号とを加算または
    引算する演算手段と、前記演算手段の出力信号の周波数
    に応じた電圧を発生する周波数−電圧変換手段と、前記
    周波数−電圧変換手段の出力電圧に応じて前記第一の信
    号発生手段の出力周波数を前記受信信号の搬送波周波数
    と等しくなる方向に制御する周波数補正手段とで構成さ
    れた受信装置。
  4. 【請求項4】受信すべき搬送波信号周波数に近い周波数
    の信号を出力する第一の信号発生手段と、前記第一の信
    号発生手段からの信号と受信信号の差の周波数となる信
    号を取り出す第一のミキシング手段と、前記第一の信号
    発生手段からの信号を位相シフトした信号と前記受信信
    号の差の周波数となる信号を取り出す第二のミキシング
    手段と、時間的に連続した矩形波信号を発生する第二の
    信号発生手段と、前記第二の信号発生手段からの矩形波
    信号により前記第一のミキシング手段からの信号をスイ
    ッチする第一のスイッチ手段と、前記第二の信号発生手
    段からの矩形波信号を位相シフトした矩形波信号により
    前記第二のミキシング手段からの信号をスイッチする第
    二のスイッチ手段と、前記第一のスイッチ手段の出力信
    号と前記第二のスイッチ手段の出力信号とを加算または
    引算する演算手段と、前記演算手段の出力信号の周波数
    に応じた電圧を発生する周波数−電圧変換手段と、前記
    周波数−電圧変換手段の出力に生じるパルス状の雑音を
    除去する雑音除去手段とで構成され、前記雑音除去手段
    の出力電圧を復調出力とする受信装置。
  5. 【請求項5】第一または第二のスイッチ手段は、第一の
    入力端子と第二の入力端子と出力端子と制御端子を有し
    前記制御端子に入力する信号により出力端子が第一の入
    力端子と導通するか第二の入力端子と導通するかが切り
    替わる電子スイッチと、前記電子スイッチの第一の入力
    端子に入力する信号と反転した信号を前記電子スイッチ
    の第二の入力端子に出力する反転手段とで構成された請
    求項1または請求項2または請求項3または請求項4記
    載の受信装置。
  6. 【請求項6】周波数−電圧変換手段は、演算手段からの
    信号を二値化する二値化手段と、前記二値化手段からの
    信号を遅延させる遅延手段と、前記二値化手段からの信
    号と前記遅延手段からの信号の排他的論理和を出力する
    排他的論理和手段と、前記排他的論理和手段の出力信号
    の高周波成分を取り除くローパスフィルタとで構成され
    た請求項2または請求項3または請求項4記載の受信装
    置。
  7. 【請求項7】周波数−電圧変換手段は、演算手段からの
    信号を二値化する二値化手段と、前記二値化手段からの
    信号のエッジを検出するエッジ検出手段と、前記エッジ
    検出手段からの信号により起動される単安定マルチバイ
    ブレータと、前記単安定マルチバイブレータの出力信号
    の高周波成分を取り除くローパスフィルタとで構成され
    た請求項2または請求項3または請求項4記載の受信装
    置。
  8. 【請求項8】周波数−電圧変換手段は、時間的に連続し
    た矩形波信号周波数より低い周波数に通過信号を最大と
    する第一の最大通過周波数を持ち前記第一の最大通過周
    波数より高い周波数では周波数に応じて減衰量が増加す
    る第一のフィルタと、時間的に連続した矩形波信号周波
    数より高い周波数に通過信号を最大とする第二の最大通
    過周波数を持ち前記第二の最大通過周波数より低い周波
    数では周波数に応じて減衰量が増加する第二のフィルタ
    と、前記第一のフィルタを通過する信号エネルギーに応
    じた信号レベルを出力する第一の出力手段と、前記第二
    のフィルタを通過する信号エネルギーに応じた信号レベ
    ルを出力する第二の出力手段と、前記第一の出力手段の
    出力信号と前記第二の出力手段の出力信号の差を出力す
    る引算手段と、前記引算手段の出力信号の高周波成分を
    取り除くローパスフィルタとで構成された請求項2また
    は請求項3または請求項4記載の受信装置。
  9. 【請求項9】雑音除去手段は、周波数−電圧変換手段か
    らの出力電圧がある値を越えた時パルスを出力するパル
    ス出力手段と、前記パルス出力手段からのパルス信号に
    より前記周波数−電圧変換手段からの出力電圧をサンプ
    リングホールドする保持手段とで構成された請求項4記
    載の受信装置。
  10. 【請求項10】雑音除去手段は、周波数−電圧変換手段
    に入力する信号の零クロス点の間隔がある値以上の時パ
    ルスを発生するパルス出力手段と、前記パルス出力手段
    からのパルス信号により前記周波数−電圧変換手段から
    の出力電圧をサンプリングホールドする保持手段とで構
    成された請求項4記載の受信装置。
  11. 【請求項11】雑音除去手段は、周波数−電圧変換手段
    からの出力電圧がある値を越えた時パルスを出力するパ
    ルス出力手段と、前記パルス出力手段からのパルス信号
    を前記周波数−電圧変換手段からの出力電圧から引算を
    行う引算手段とで構成された請求項4記載の受信装置。
  12. 【請求項12】雑音除去手段は、周波数−電圧変換手段
    に入力する信号の零クロス点の間隔がある値以上の時パ
    ルスを発生するパルス出力手段と、前記パルス出力手段
    からのパルス信号を前記周波数−電圧変換手段に入力す
    る信号の零クロス点の間隔に挿入するパルス挿入手段と
    で構成された請求項4記載の受信装置。
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