JPH07334040A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07334040A
JPH07334040A JP6125321A JP12532194A JPH07334040A JP H07334040 A JPH07334040 A JP H07334040A JP 6125321 A JP6125321 A JP 6125321A JP 12532194 A JP12532194 A JP 12532194A JP H07334040 A JPH07334040 A JP H07334040A
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Japan
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sheet
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image
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key
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友輝 田中
Hiroyuki Ataka
宏之 安宅
Yoichi Iwasaki
洋一 岩崎
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/00962Input arrangements for operating instructions or parameters, e.g. updating internal software
    • H04N1/00968Input arrangements for operating instructions or parameters, e.g. updating internal software by scanning marks on a sheet
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/32Circuits or arrangements for control or supervision between transmitter and receiver or between image input and image output device, e.g. between a still-image camera and its memory or between a still-image camera and a printer device
    • H04N1/32561Circuits or arrangements for control or supervision between transmitter and receiver or between image input and image output device, e.g. between a still-image camera and its memory or between a still-image camera and a printer device using a programmed control device, e.g. a microprocessor

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 動作設定用紙出力キー(OPSキー)が操作
されたときに、データROMに記憶されている動作設定
用画像(テンプレート)を用紙に印刷し動作設定用紙
(Op-シート)として出力する。 【効果】 画質の低下や位置ずれのないオリジナルとし
ての動作設定用紙を、本装置自身の画質で、また、この
装置での読取りを確実になし得る画質で適宜提供するこ
とができるので、従来のコピーして順次作成される動作
設定用紙を用いる場合に比べ、読取りミスの発生が低減
され、誤動作をより確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やファクシミ
リ、ページプリンタ、或いは、これらの複合機等の画像
形成装置に関し、特に、用紙に記載されている一定書式
の画像を読み込ませることによって、動作モードの設定
を行うことが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機においては、用紙サイズや
拡大/縮小率などの各設定項目毎に、操作パネル上で操
作者が順次設定して動作モードを定め、その後、スター
トキーを押すことによって、上記で定められた動作モー
ドでのコピー出力が行われるようになっている。
【0003】一方、例えば特開平5−112064号公
報には、マークシート形式の動作設定用紙をスキャナー
で読取らせてその内容を解析し、例えば用紙サイズとし
て、A4・B4・B5等の選択項目のうちのいずれにマ
ークされているかを認識し、マークされている項目に自
動的に設定するようにしたプリンタ装置が記載されてい
る。
【0004】また、特開平5−63868号公報記載の
複写機では、用紙の四隅に所定のバーコードが記された
用紙を動作設定用紙とし、この動作設定用紙を原稿束と
ともに自動給紙装置にセットすることで、最初に原稿台
に送られる動作設定用紙により、上記同様に自動的に動
作モードの設定が行われ、その後、続いて原稿台に送ら
れる原稿のコピー出力が、上記のように設定された動作
モードで行われるようになっている。これにより、操作
パネルでの設定作業の煩雑さが軽減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような動作設定用紙を用いた作業が繰返される場合に、
読取り誤りによる誤動作が生じ易くなるという問題があ
る。つまり、動作設定用紙は個々の作業毎に必要であ
り、このため、通常は、オリジナルの動作設定用紙から
順次コピーを繰返すことによって、実際に使用する動作
設定用紙を作成する。この場合に、コピーの繰返しに伴
って、動作設定用紙としての一定書式の画質の低下や位
置ずれ等が生じ、これによって、読取り不能や読取り画
像の解析ミスが生じてしまう。このため、上記のような
誤動作を生じる結果となっているのである。
【0006】一方、上記のような動作設定用紙へのマー
クによる動作モードの設定を、例えばデジタル複写機等
のように多様な機能を備え、したがって、設定項目数の
多い装置にそのまま適用したのでは、各設定項目毎に全
てマークを施していく作業が、却って作業性や操作性を
低下させ、また、記入漏れがあったときには操作者が予
期しない動作モードでコピー出力が行われ、結果とし
て、誤操作を生じ易いという問題を生じてしまう。
【0007】また、いずれの選択項目にもマークされて
いない設定項目については、例えば工場出荷時のデフォ
ルト値を自動的に設定するように構成することも考えら
れるが、この場合、このデフォルト値でどのような設定
になるのかを操作者が常時認識しているとは限らず、こ
のため、操作者の予期しないコピー出力が行われて誤操
作を生じるという問題点は充分には解消できない。
【0008】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたもので、動作設定用紙によって動作モードの設定
を行う場合の誤動作を低減し得ると共に、さらに、作業
性・操作性を向上し得る画像形成装置を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、原稿台
上に置かれた原稿の画像を読取る読取り手段と、この読
取り手段で読取られた原稿画像に基づく画像形成を行っ
て印刷出力する画像形成手段と、動作設定用画像が印刷
された動作設定用紙が原稿台上に置かれたときに、この
用紙から上記読取り手段で読取られる画像中における操
作者による選択マークが記された選択項目に応じて、上
記画像形成手段の動作モードを設定する動作モード設定
手段とを備える画像形成装置において、上記動作設定用
画像を記憶する画像記憶手段と、動作設定用画像出力キ
ーが操作されたときに、上記画像記憶手段から読み出さ
れる動作設定用画像を印刷出力するように制御する動作
設定用紙出力制御手段とがさらに設けられていることを
特徴としている。
【0010】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の装置において、上記画像記憶手段から読み出され
る動作設定用画像中で、所定の選択項目に対しては他の
選択項目の記載とは異ならせた強調描画処理を施して出
力用動作設定画像を作成し、これを印刷出力するように
制御する強調処理制御手段がさらに設けられていること
を特徴としている。
【0011】請求項3記載の画像形成装置は、請求項2
記載の装置において、原稿台上の動作設定用紙から操作
者による選択マークが付記された動作設定用画像が入力
されたとき、付記された選択マークに対し、モード設定
をなし得ない不整合箇所の有無を判別し、不整合箇所が
存在する場合には、その不整合箇所が存在する選択項目
に対して上記強調描画処理を施して出力用動作設定画像
を作成し、これを印刷出力するように制御する不整合時
処理手段がさらに設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の画像形成装置においては、装置
内部に動作設定用画像が記憶されており、この動作設定
用画像に基づいて、動作設定用紙を印刷出力することが
できるようになっている。このため、画質の低下や位置
ずれのないオリジナルとしての動作設定用紙を、本装置
自身の画質で、また、この装置での読取りを確実になし
得る画質で適宜提供することができるので、従来のコピ
ーして順次作成される動作設定用紙を用いる場合に比
べ、読取りミス等の発生が低減され、誤動作をより確実
に防止することができる。
【0013】請求項2記載の画像形成装置においては、
画像記憶手段に記憶されている動作設定用画像中で、所
定の選択項目に対し強調描画処理を施して出力用動作設
定画像を作成する強調処理制御手段が設けられているの
で、この手段により作成された画像が印刷されて出力さ
れる動作設定用紙を、操作者に装置の内部情報を通知す
る通知手段としても活用することができる。
【0014】例えば、いずれの選択項目にもマークを施
さなかった設定項目については、工場出荷時のデフォル
ト値が設定されるように構成した装置では、デフォルト
値に対応する選択項目に対し強調描画処理を施して出力
することで、操作者は、もし設定をしなかったらどのよ
うな設定になるかを一目で確認できるので、誤操作を防
止できると共に、マーク記入の煩雑さを軽減することが
できる。
【0015】請求項3記載の画像形成装置においては、
動作設定用紙での操作者による設定において、例えば用
紙サイズの設定項目で、二種類の用紙サイズを示す各選
択項目にそれぞれマークが施されているような記入ミス
がある場合、装置内で検出されたミスの発生項目に相当
する設定項目を強調描画処理した動作設定用紙が印刷出
力される。これにより、操作者にミスの発生箇所を通知
し、この結果、いずれの箇所に設定ミスがあったかを操
作者に調べさせることなく、即座に訂正を促すことがで
きるので、これによって、動作設定用紙での設定におけ
る誤操作の低減や、操作性・作業性の向上を図ることが
できる。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
0に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0017】図6(a)に示すように、本実施例におけ
る画像形成装置としてのデジタル複写機は、上部側か
ら、原稿自動給紙装置(以下、ADFという)1・画像
形成部(画像形成手段)2・両面ユニット3・複数の給
紙ユニット4…を順次設けて構成され、また、左側の側
部に排紙ユニット5が設けられている。
【0018】ADF1は、同図(b)に示すように、画
像形成部2の上面に対して開閉可能に取付けられてお
り、この画像形成部2は、その上面に透明ガラス板から
成る原稿台6を備えている。この原稿台6の下側に、リ
ニアイメージセンサから成る読取り手段としての原稿読
取り部(以下、スキャナという)7が設けられ、このス
キャナ7を、原稿台6上に置かれた原稿(図示せず)に
対して走査することによって、この原稿に描かれている
画像情報の読み込みが行われる。なお、スキャナ7の近
傍に、原稿台6上の原稿の有無を検知するための読取り
原稿検知センサ2aが、また、画像形成部2上面におけ
るコーナー位置に、ADF1の開閉状態を検知するため
のADF開閉センサ2bがそれぞれ設けられている。
【0019】ADF1は、同図(a)に示すように、そ
の上面に、原稿給紙トレイ1aと原稿排紙トレイ1bと
を備え、原稿給紙トレイ1aには、このトレイ1a上の
原稿の有無を検知するためのADF原稿検知センサ1c
が付設されている。このセンサ1cは、原稿給紙トレイ
1a上に原稿が置かれている状態でON、置かれていな
い状態でOFFに切換わる信号を出力する。
【0020】前記ADF開閉センサ2bとADF原稿検
知センサ1cとが共にON状態、すなわち、ADF1が
閉じられており、かつ、原稿給紙トレイ1a上に複数の
原稿が積載されている状態で、これら原稿をコピー出力
する動作モードでは、積載されている原稿の最下部の原
稿が、原稿給紙トレイ1a上からADF1の下面、すな
わち、前記原稿台6の上面へと送られる。そして、原稿
台6上で一旦停止させて、前記スキャナ7による走査で
画像の読み込みが行われた後、原稿台6上から原稿排紙
トレイ1bに送り出される。このような動作が、原稿給
紙トレイ1a上の原稿が無くなるまで、すなわち、AD
F原稿検知センサ1cでの検出信号がOFFになるまで
繰返される。なお、このADF1には、オプションとし
て、原稿の表裏反転機能をさらに備えたものがある。
【0021】前記画像形成部2は、内部に、図示しない
感光ドラムや現像器、定着器等を備え、スキャナ7で読
取った画像情報や、後述するように、予め内部に記憶さ
れている画像情報等に基づいて、給紙ユニット4…から
供給された用紙に画像を形成し、排紙ユニット5に送り
出す。
【0022】両面ユニット3は、両面コピーの動作モー
ドのときに、画像形成部2で片面に画像が形成された用
紙を反転させる機能を有するもので、この反転した用紙
を画像形成部2に再度供給することによって、用紙の両
面にコピーが行われる。
【0023】給紙ユニット4…は、A3・A4・B4・
B5等のサイズの異なる用紙を各々収容するカセットを
備え、コピー動作時には、選択されたサイズの用紙を収
納する給紙ユニット4から、用紙が一枚ずつ画像形成部
2に供給される。
【0024】一方、画像形成部2における排紙ユニット
5とは反対側の側部には、さらに、手差しトレイ8が設
けられており、この部位からの用紙の供給も行い得るよ
うになっている。上記の両面ユニット3や給紙ユニット
4…はオプションで装備される。また、上記の排紙ユニ
ット5は、オプションとして、ソート機能やグループ機
能を有するものや、さらにジョブの終了処理としてステ
ープルの機能等を有するものが設置される。
【0025】なお、以下では、画像を用紙上に形成して
出力する動作モードで、給紙ユニット4…から画像形成
部2・両面ユニット3・排紙ユニット5に至る用紙の搬
送経路に沿って実際に動作する部分を、プリントエンジ
ンと総称して説明する。
【0026】画像形成部2における上部前面側は、斜め
に傾斜させて形成されている。そして、この部位に、こ
の装置の動作モードの設定や状態表示を行うための操作
パネル9が設けられている。この操作パネル9には、図
7に示すように、動作モードを設定するための操作キー
として、スタートキー11、オールクリア(AC)キー
12、割り込み(INT)キー13、数値入力用のテン
キー14、動作設定用紙(OPS)出力キー15、動作
設定用紙無視(Ignore OPS)キー16、倍率設定キー
17、用紙設定キー18、特殊設定キー19…が設けら
れている。
【0027】スタートキー11は、後述するコピー動作
を開始させるためのキーである。オールクリアキー12
は、この操作パネル9での設定や後述する動作設定用紙
での設定を全てキャンセルするためのキーであって、こ
のキー12が押されると、工場出荷時のデフォルト値
や、電源入力時のデフォルト値に設定し直される。割り
込みキー13は、その時点で行われていたコピージョブ
を中断し、動作設定を変えた割り込みコピーを可能とす
るためのキーである。
【0028】テンキー14は、コピー枚数等を入力する
際の数値入力用のキーである。動作設定用紙出力キー1
5は、後述する動作設定用紙としての画像を用紙に形成
して出力させるためのキーである。動作設定用紙無視キ
ー16は、原稿台6上に動作設定用紙が置かれていると
きでも、これを動作設定用紙とみなさずに通常の原稿と
してコピー出力させるためのキーである。また、倍率設
定キー17は、自動倍率設定やプリセット倍率設定選
択、マニュアル倍率設定などの拡大縮小率の設定をそれ
ぞれ行うための複数のキーから成っている。用紙設定キ
ー18は、自動用紙設定とマニュアルで用紙設定選択と
を行うための二つのキーから成っている。特殊設定キー
19…は、排紙ユニット5におけるソート機能やグルー
プ機能、ステープル機能等を行わせるためのキーであ
る。
【0029】さらに、操作パネル9には、表示部とし
て、コピー枚数表示部20、用紙サイズ表示部21、拡
大縮小率表示部22、プリセット拡大縮小率表示部23
が設けられている。コピー枚数表示部20には、テンキ
ー14などで設定されたコピー枚数が表示され、コピー
動作は、一枚の原稿に対してこのコピー枚数表示部20
に表示されている枚数分行われる。用紙サイズ表示部2
1には、コピー用紙のサイズが表示される。拡大縮小率
表示部22には、設定された拡大縮小率が数値で表示さ
れ、プリセット拡大縮小率表示部23には、例えばA4
の原稿からB5の用紙にコピーする場合等のように、標
準的な拡大縮小率でのコピー動作が設定されたときに、
その拡大縮小率に対応するランプの点灯表示が行われ
る。
【0030】一方、本実施例におけるデジタル複写機で
は、原稿台6上に置かれた原稿の読取画像中に所定のフ
ォーマットに従う画像が描かれている場合、この原稿を
動作設定用紙として認識し、その中に記入されている画
像情報を解析してモード設定情報を抽出し、その結果に
応じて、動作モードの設定を自動的に行い得るようにも
なっている。このような動作設定用紙の一例を図8を参
照して説明する。
【0031】この動作設定用紙(以下、Op-シートとい
う)24には、どの方向から給紙しても容易に検出でき
るように、用紙の右上・左上・右下・左下、さらに表裏
両面の計8箇所に、この用紙が動作設定用紙であること
を示す識別マーク25…が記載されている。これら識別
マーク25…は、動作設定用紙であることを示すIDの
ほか、表裏、位置(右上、左上等)をも含む記号となっ
ている。そして、このOp-シート24には、前記操作パ
ネル9の各操作キーに各々対応する設定項目毎に、例え
ば、コピー枚数の欄であれば、数字記入部26が設けら
れ、また、用紙設定の欄であれば、自動用紙選択・手差
しトレイ・A4・A3・B5等の選択項目27…が設け
られると共に、各選択項目27…の前に、□のチェック
用エリア28…が設けられている。これら□のチェック
用エリア28…のいずれかにレ点等の選択マークを施す
ことにより、いずれの選択項目を選択したかが読取られ
ることになる。
【0032】なお、Op-シート24における最下部の位
置には、さらに、後述するNVRAM35の書換えを行
うかどうかを選択するための書換え選択部分29がさら
に設けられている。ここにチェックを行うと、NVRA
M35の記憶内容の書換えが行われるようにもなってい
るが、その詳細については後述する。
【0033】次に、図9を参照して、上記デジタル複写
機の全体を制御するための制御システムの構成について
説明する。
【0034】この制御システム30は、動作モード設定
手段および動作設定用紙出力制御手段、強調処理制御手
段、不整合時処理手段としての機能を兼用する中央演算
処理装置(以下、CPUという)31を備え、このCP
U31に、プログラムROM32・データROM(画像
記憶手段)33・RAM34・不揮発性記憶手段(以
下、NVRAMという)35・ハードディスク36が、
データバス37を介してそれぞれ接続されている。プロ
グラムROM32には、このデジタル複写機を実際に制
御するプログラムが格納されており、また、データRO
M33には、前述のOp-シート24に描かれる動作設定
用画像としてのフォーマットデータ(以下、テンプレー
トという)などのデータが格納されている。
【0035】一方、前記スキャナ7による読取り画像デ
ータや、Op-シート24によって設定される設定変数な
どはRAM34に格納され、また、電源OFF時にも格
納データを保持するNVRAM35には、操作パネル9
での設定変数等が格納される。ハードディスク36に
は、読取り画像データなどが格納され、これは電源OF
F時にも保持される。
【0036】さらに、前記データバス37には、前記し
たプリントエンジンを制御するエンジン制御部38と、
操作パネル9に設けられているパネル制御部39と、ス
キャナ7を制御するスキャナ制御部40と、ADF1を
制御するADF制御部41とが、それぞれ、エンジンイ
ンターフェース(以下、インターフェースをI/F と略記
する)42、操作パネルI/F 43、スキャナI/F 44、
ADFI/F 45を介して接続されている。
【0037】前記したプリントエンジンの制御は、CP
U31とエンジン制御部38との間で必要なデータを交
信しながら行われる。また、操作パネル9上での各種キ
ー操作時や、Op-シート24による設定変数の変更等の
発生時には、CPU31とパネル制御部39との間でデ
ータが交信される。このパネル制御部39は、操作され
たキーを解析し、操作キーに応じた設定情報コマンドを
生成してCPU31に送信する一方、操作パネル9にお
ける各表示部での表示内容が、キー操作あるいはCPU
31から送信される設定データに応じて変更されるよう
に制御する。
【0038】さらに、CPU31によるスキャナ7の制
御や、スキャナ7によって読取られた画像データのデー
タRAM34への転送が、スキャナI/F 44を介して行
われ、また、ADF1の動作を開始させるための指令信
号や、前記ADF原稿検知センサ1cでの検出信号等の
交信が、ADFI/F 45を介してCPU31とADF制
御部41との間で行われる。
【0039】なお、制御システム30には、さらに、外
部機器に対する通信を行うための外部I/F 46が設けら
れ、また、図示してはいないが、FAXモデムI/F も備
えている。このFAXモデムI/F を介して、CPU31
によるFAXモデムの制御や、このデジタル複写機から
の公衆回線を通じての画像データの送信、或いは外部か
らの画像データなどの受信を行い得るようになってい
る。
【0040】次に、上記制御システム構成におけるコピ
ー動作モードを中心とした動作を制御するための制御構
成について説明する。
【0041】前記プログラムROM32に格納されてい
る制御プログラムに応じて動作するCPU31には、図
10に示すように、読取解析部51、コマンド解析部5
2、描画印字部53が設けられている。前記RAM34
は、スキャナ7によって読取られた画像データを格納す
るための読取データRAM34aと、Op-シート24に
よって設定された変数等を格納するためのデータRAM
34bとに区分されており、上記読取解析部51は、読
取データRAM34a内の画像データを解析し、この画
像データがOp-シート24からの読取データであるのか
どうかを判断する。Op-シート24からの読取データで
あったときには、この読取データにおける設定情報を解
析し、その設定情報に対応するコマンドに変換してコマ
ンド解析部52に出力する一方、Op-シート24からの
読取データでなかったときには、描画印字部53に画像
情報として出力する。
【0042】コマンド解析部52は、読取解析部51か
ら上記のように入力されるコマンドや、パネル制御部3
9から入力される設定情報コマンドを解析し、解析結果
に応じてその時点でのコピー動作に必要な制御命令を発
生し、これを描画印字部53やエンジン制御部38に出
力する。
【0043】描画印字部53は、読取解析部51から入
力される画像情報や、データROM33からのデータ
や、コマンド解析部52からの設定情報などから、用紙
に実際に印字すべき画像を作成し、これをエンジン制御
部38に出力する。なお、データROM33には、Op-
シート24やその他の指示シートのテンプレートや、デ
フォルト値などの制御データ、フォントなどが格納され
ている。また、前記したように、公衆回線を通じて画像
データを送信するモードでは、上記のように描画印字部
53にて作成された画像が、前記FAXモデムI/F に接
続されたファックス制御部54に出力されることにな
る。
【0044】描画印字部53から画像データが入力され
るエンジン制御部38は、さらに、コマンド解析部52
からの制御命令や、その時点でデータRAM34bに格
納されている設定モードに応じて前記プリントエンジン
を作動し、用紙への印字を行う。データRAM34bに
は、実際にコピー出力するときの設定変数が格納されて
いる。また、このデータRAM34bには、前記した割
り込みキー13が操作されて割り込みコピーに移行する
とき、その直前でのコピー出力がOp-シート24での設
定内容で行われている場合には、この設定内容を割り込
みコピーが終了するまで一時的に退避するための退避領
域が別途設けられている。
【0045】なお、NVRAM35には、操作パネル9
による設定内容が記憶されており、割り込みコピーで
は、このNVRAM35での記憶内容が読み出され、そ
の後、スタートキー11が操作されることによって、こ
の設定内容でのコピー出力が開始される。
【0046】次に、上記したCPU31によって行われ
る本デジタル複写機での具体的な制御手順について説明
する。
【0047】図1に示すように、まず、電源が投入され
ると、読取データRAM34a等のメモリのクリアや、
データRAM34bにおける設定変数の初期化設定を行
う(S1)。このとき、データRAM34bには、前記
NVRAM35に記憶されている設定内容の書き込みが
行われる。また、図示しないOp-シート無視フラグFig
noや、割り込みフラグFint には“0”が初期設定され
る。その後、操作パネル9でのキー操作による入力待ち
状態となり(S2)、キー操作が行われると、S3およ
びS4で、操作されたキーが動作設定用紙出力キー(O
PSキー)15か、スタートキー11かを順次判別する
処理が行われる。
【0048】まず、操作キーがOPSキー15やスター
トキー11以外のキーであった場合には、S4からS5
に移行して、操作キーに応じた設定変数の変更を行い、
S2に戻る処理を行う。なお、操作キーが前記動作設定
用紙無視キー16であった場合には、上記したOp-シー
ト無視フラグFignoが“1”に書換えられる。また、操
作キーがスタートキー11のときには、S4からS6に
移行してコピー動作を行った後、S2に戻る処理を行
う。このコピー動作時の制御については、後で詳しく説
明する。なお、このコピー動作中に割り込みキー13が
操作された場合には、前記割り込みフラグFint が
“1”に書換えられる。
【0049】一方、S3で、操作キーがOPSキー15
であったことが判別された場合には、S7〜S13のO
p-シート印字処理を行う。この処理では、まず、S7
で、前記したプリントエンジンでのオプション設置状態
や、利用可能な用紙サイズ等の状態を検出する。オプシ
ョン設置状態とは、ADF1での原稿反転機能や、両面
ユニット3の有無、排紙ユニット5でのソート機能、ス
テープル機能等である。次に、現状の各種設定変数の設
定状態を操作パネル9から検出する(S8)。このとき
のコピー枚数の設定値や、用紙サイズの設定は、Op-シ
ート24を何枚出力するかの出力枚数、および出力する
用紙サイズとしても認識される。
【0050】そして、Op-シート24の描画処理を行う
が、この処理は、まず、Op-シート24のテンプレート
が、上記で検出した所望の用紙サイズに対応するサイズ
でデータROM33に格納されているか否かを判別し
(S9)、サイズが異なる場合には、所望の用紙サイズ
に合わせて、上記のテンプレートを拡大/縮小する(S
10)。次いで、S7において検出したプリントエンジ
ンの状態から、利用不可能な設定項目について、後述す
る設定不可処理を行う(S11)。続いて、S8におい
て検出された動作モードの設定状態から、この設定状態
に該当する選択項目27…について、後述する強調描画
処理を施して、最終的な出力画像、すなわち出力用動作
設定画像を作成し(S12)、これをエンジン制御部3
8に出力する。これによって、図8に示した前記フォー
マットで印刷された用紙が、所望の用紙サイズで、か
つ、所望の枚数だけ出力される(S13)。このOp-シ
ート24の出力を完了すると、前記S2に戻る処理を行
う。
【0051】上記の強調描画処理の例を図2(a)に示
す。ここでは、図8に示すOp-シート24における“拡
大/縮小”の設定項目の欄を例に挙げて、その中の“等
倍”の選択項目が強調された例を示している。すなわ
ち、図2(a)中の(イ)に示すように、“等倍”の文
字が、“独立変倍”などの他の選択項目に対し太字にし
て印字される。なお、強調描画処理としては、その他、
同図中(ロ)の下線処理、(ハ)の斜体文字処理、
(ニ)の網掛処理などの文字修飾、また、(ホ)のよう
に字体をゴチック体から明朝体に変更するフォント変
更、(ヘ)のように“*”などの特殊文字の追加、
(ト)のようにチェック用エリアを着色するなどの処理
を行うことも可能である。
【0052】上記のような処理が施されて出力されるO
p-シート24を用いて、後述する動作設定が行われると
き、例えば“拡大/縮小”の設定項目の欄におけるいず
れの選択項目27…に対応する各チェック用エリア28
…にも操作者による選択マークが付記されていない場合
には、強調描画が行われた選択項目、上記の場合“等
倍”に設定される。したがって、操作者は、出力された
Op-シート24において、変更が不要な箇所にはマーク
を施す必要がなく、このため、操作が容易になると共
に、マークしなかったときの設定状態について、操作者
は、上記のように出力されたOp-シート24から容易に
認識できるので、設定の誤操作が防止される。なお、上
記では強調描画が行われる選択項目については、Op-シ
ート24の出力の直前に検出される操作パネル9での各
設定内容としたが、これに代えて、工場出荷時に設定さ
れているデフォルト値や、電源ON時に初期設定される
パワーオンデフォルト値等とすることも可能である。
【0053】一方、前記設定不可処理の例を図2(b)
に示している。例えばOp-シート24における“用紙設
定”の設定項目の欄に、同図(イ)に示すように、選択
項目として自動用紙選択・手差しトレイ・A4・A3・
B5が設けられているとき、プリントエンジンの状態検
出の結果、A4の給紙ユニット4で用紙切れが生じてい
ることが検出された場合、同図(ロ)に示すように、A
4の選択項目をグレー印字したり、或いは同図(ハ)に
示すように、A4の選択項目の欄を空白にして出力す
る。これにより、利用できない設定が操作者に一目で認
識され、誤操作が防止される。
【0054】次に、図1のS6で行われるコピー動作の
制御手順について説明する。
【0055】操作パネル9でスタートキー11が押され
ると、まず、図3のS21に示す原稿読取り前処理を行
う。この処理で、図4に示すように、まず、ADF1か
ら原稿台6上への原稿の給紙を行い(S41)、スキャ
ナ7による原稿画像の読取りを行う(S42)。次い
で、前記Op-シート無視フラグFignoから、スタートキ
ー11が押される前に動作設定用紙無視キー16が押さ
れていたか否かを判別し(S43)、シート無視の設定
が行われていた場合にはこの原稿読取り前処理を終了す
る一方、そうでなければ、読取った原稿の用紙サイズに
対応する動作設定用紙のテンプレートがデータROM3
3に存在するかどうかを判断し(S44)、存在しなか
ったときには、用紙サイズに合わせてテンプレートに対
する拡大/縮小のズーミングを行う(S45)。
【0056】その後、読取った原稿画像とテンプレート
とを比較し、まず、前記識別マーク25…の有無から、
読取った原稿がOp-シート24であったか否かを判別す
る(S46)。Op-シート24でなかった場合には原稿
読取り前処理を終了する一方、Op-シート24と判別さ
れた場合には、次いで、表裏の判別を行う(S47)。
表裏が正位置であるときには原稿読取り前処理を終える
一方、裏面であったときには、ADF1に反転機能を有
するかどうかを判別し(S48)、ADF1が表裏反転
機能を有するときには、この機能を用いて原稿を反転し
(S49)、その後、再度原稿の読取りを行って(S5
0)、原稿読取り前処理を終了する。また、ADF1が
反転機能を備えていないときには、コピー動作を一旦停
止し、操作者にOp-シート24が裏面であることを通知
する処理を行って(S51)、コピー動作処理を終了す
る。なお、S51では、操作者への通知に代えて、次の
Op-シート24を認識するまでADF1からの原稿の給
紙を繰返し、この間の原稿を読み飛ばす処理、または、
その両方を行うようにすることも可能である。
【0057】以上の原稿読取り前処理を、図3のS21
で行った後、次いで、前記割り込みフラグFint から、
上記の原稿の読取り動作が割り込みモードで行われたも
のであるか否かを判別する(S22)。割り込みモード
でないときには、再度、読取った原稿がOp-シート24
であるか、動作設定用紙無視キー16が押されていたか
を順次判別する(S23、S24)。Op-シート24で
あり、かつ、動作設定用紙無視キー16が押されていな
かったときには、読取った原稿が新たな動作モードでジ
ョブを開始させる動作設定用紙として扱い、以前にジョ
ブがあればこれを終了したものとみなして、前ジョブの
終了動作を行う(S25)。ジョブの終了動作とは、例
えば排紙ユニット5がステープル機能を有し、さらにこ
のジョブにおいてステープルを行う命令がなされていた
とき、ステープル動作を行うような動作である。
【0058】その後、新たなOp-シート24に対する読
取りデータに基づき、変数設定処理を行う(S26)。
【0059】この変数設定処理は、図5(a)に示すよ
うに、読取画像を前述のテンプレートと比較し(S6
1)、まず、前記したコピー枚数の設定値のように数字
による入力を行う部分について、文字認識処理を行って
入力された数値を読取る(S62)。さらに、文字認
識、マーク認識技術を用いて、選択項目における強調部
分の認識(S63)、チェック用エリアに記入されたマ
ーク部分の認識(S64)を行う。
【0060】次に、各設定に不整合があるかどうかを判
断する(S65)。ここで、不整合とは、互いに矛盾す
るような設定状態でマークされた場合であり、例えば用
紙サイズの設定を二箇所以上マークしたときのような場
合である。
【0061】不整合があると判断されたときには、不整
合処理を行い(S66)、その後、マーク部分の設定処
理を行う(S67)。
【0062】不整合処理では、図5(b)に示すよう
に、まず、コピー動作の停止処理を行い(S71)、続
いて、不整合部分を操作パネル9において点滅表示する
(S72)。そして、操作者による操作パネル9上での
再設定処理を待ち(S73)、再設定がなされた場合に
は、これにより全ての不整合が解除されたかどうか判断
し(S74)、解除されなかったときにはS72に戻る
処理を繰り返す。不整合が全て解除された状態が得られ
ると、この不整合処理を終了する。
【0063】一方、図5(a)のS67で行うマーク部
分設定処理では、図5(c)に示すように、まず、Op-
シート24中の前記NVRAM書換え選択部分29のマ
ークエリアにチェックがされているかどうかを判別し
(S81)、チェックされていないときには、Op-シー
ト24中でチェックされている他の設定項目の内容に合
わせて動作モードの設定を行う(S82)。一方、NV
RAM書換え選択部分29のマークエリアにチェックが
されていたときには、まず、Op-シート24中でチェッ
クされている他の設定項目の内容に合わせて、NVRA
M35への書き込みを行ってその設定内容を変更し(S
83)、その後、書き換えられたNVRAM35での全
設定内容を読み出して、動作モードの設定を行う(S8
4)。これにより、Op-シート24中でのチェック項目
に合わせて動作モードが設定されると共に、NVRAM
35の変更も同時に行われることになる。
【0064】前記不整合処理を必要に応じて行った後、
上記のマーク部分設定処理を、図5(a)におけるS6
7で行うことにより、S62およびS64において認識
された操作者によるチェック項目に合わせた設定が行わ
れる。次いで、操作者によるチェックがない項目につい
ては、S62およびS63で認識された強調部分の選択
項目に合わせて設定する(S68)。以上の処理を経て
各変数、動作モードの設定が行われ、この変数設定処理
が終了する。
【0065】上記のような処理手順にて、図3のS26
においてOp-シート24の設定項目に応じた変数設定処
理を終了すると、次に、前記ADF原稿検知センサ1c
の出力から、ADF1上にこれからコピーしようとする
原稿が載せられていることを確認し(S27)、次い
で、S21に戻る処理を行う。これによって、前記原稿
読取り前処理でADF1から原稿台6上へ次の原稿が給
紙される。
【0066】このとき、前記S23でOp-シート24で
はないと判別され、これにより、さらに、この時の原稿
が動作設定用紙以外の指示シートであるかどうかを判別
する処理(S28)に移行する。そうであったときに
は、この指示シートの内容を認識し(S29)、この指
示シートに従って変数や動作の設定を行い(S30)、
その後、前記したS27の処理を行う。
【0067】そして、S28で指示シートでもないこと
が判別され、したがって、通常のコピーすべき原稿であ
る場合には、S31に移行して、この時点で設定されて
いる動作モードに従って、読取り原稿画像のコピー出力
を行う。その後、S27に移行することにより、ADF
1上の原稿がなくなるまで、順次コピー出力が繰返され
る。なお、この間に、ADF1から原稿台6に新たなO
p-シート24、或いは指示シートが給紙された場合に
は、その都度、それらに設定されている動作モードへの
変更が行われることになる。
【0068】一方、S23でOp-シート24であると判
別され、かつ、S24で動作設定用紙無視キー16が押
されていたことが判別された場合には、このS24から
S31に移行し、したがって、このときには、前記した
ジョブの終了処理や、変数設定処理は行わずに、このO
p-シート24を通常の原稿とみなして、そのままこのO
p-シート24のコピー動作が行われる。
【0069】次に、S22において、前記割り込みフラ
グFint により、割り込みキー13が操作されたことが
検出された場合には、その直前までのコピー動作がOp-
シート24による設定で動作しているかどうかを判断し
(S32)、そうであったときには、Op-シート24に
よる設定を、前記したデータRAM34bにおける退避
領域に一旦退避させる(S33)。なお、この退避処理
は、S32においてOp-シート24による設定での動作
モードでないと判断されたときにおいては行わない。
【0070】続いて、NVRAM35に格納されている
設定に合わせて、動作モード設定の変更を行う(S3
4)。そして、この動作モード設定でコピー出力を行い
(S31)、その後、S27に移行することで、この割
り込みモードでのコピー出力を全ページに対して終了す
るまで繰返す。
【0071】このようにして、上記の割り込みモード、
或いは前記のOp-シート24による設定動作モードでの
各コピー出力が終了したことがS27で検出されると、
次いで、それまでのコピー出力が割り込みモードであっ
たかどうかを判別し(S36)、割り込みモードでなか
ったときには、NVRAM35に格納されている動作モ
ード設定に合わせて設定を行う(S37)。一方、割り
込みモードであったときには、前記のS33にて一時退
避された動作モード設定に合わせて再設定し(S3
8)、コピー動作の処理を終了する。これにより、Op-
シート24による設定動作モードの終了時には、NVR
AM35に格納されている動作モード設定に戻して次の
ジョブの開始を待つ状態となる。また、Op-シート24
による設定動作モードが割り込みモードで中断された場
合には、割り込みモードの終了時に、再度、Op-シート
24による設定動作モードに設定される。したがって、
その後、スタートキー11が押されることにより、中断
後の原稿に対しても中断前と同一の動作モードでコピー
出力が再開されることとなる。
【0072】以上の説明のように、本実施例において
は、動作設定用画像(テンプレート)がデータROM3
3に記憶されており、この動作設定用画像に基づいて、
Op-シート24を印刷出力することができるようになっ
ている。このため、画質の低下や位置ずれのないオリジ
ナルとしての動作設定用紙を、本装置自身の画質で、ま
た、この装置での読取りを確実になし得る画質で適宜提
供することができるので、従来のコピーして順次作成さ
れる動作設定用紙を用いる場合に比べ、読取りミスの発
生が低減され、誤動作をより確実に防止することができ
る。
【0073】また、本実施例では、上記のようなOp-シ
ート24の出力処理において、予め定められたデフォル
ト値、或いは、現在の設定値に対応する選択項目が、そ
の部分のフォントに対し、例えば太字や、下線の付記、
網掛けなどの強調修飾、或いは斜体などのフォントの変
更、強調を示す文字の追加、また、マーク部分への着色
等によって、強調して印刷される。また、Op-シート2
4による変数・動作の設定では、Op-シート24におい
て操作者がマークしなかった設定項目については、Op-
シート24で強調描画された選択項目で設定される。
【0074】これにより、操作者がもし設定をしなかっ
たらどのような設定になるかを即座に判断できるため、
操作者の意図に反する動作モードでの出力が防止され、
誤操作が低減される。また、操作者が、望みの選択項目
の組合わせで強調描画されたOp-シート24を選んで読
み込ませるだけで、Op-シート24での記入を全く行う
ことなしに、望みの設定にすることもできるため、煩雑
な記入処理を行わなくてもよくなり、操作性が向上す
る。
【0075】また、本実施例においては、Op-シート2
4を通常の原稿として取り扱う動作設定用紙無視キー1
6が設けられているので、上記のように強調描画された
項目が異なる種々のOp-シート24を予め準備しておく
等の作業を行う場合に、通常の原稿と同様に取扱って複
写することもできるので、これによっても、全体の作業
性が向上する。
【0076】さらに、本実施例では、Op-シート24の
出力処理において、利用できない選択項目が操作者にと
って選択できないように、例えば空白にしたり、グレー
印字等を行って印字されるので、操作者が無駄な設定を
行うことがなくなり、これによっても、誤操作が低減さ
れる。
【0077】また、Op-シート24の出力を行うとき、
データROM33に保持されている動作設定用紙のテン
プレートを、所望の用紙サイズに拡大/縮小処理して出
力するようにしているので、テンプレートを記憶させる
ためのメモリ容量をより少なくして構成することが可能
である。
【0078】なお、データROM33に、各用紙サイズ
に応じたテンプレートを予め格納するように構成するこ
とも可能であり、これによっても、操作者が所望する任
意のサイズのOp-シート24を出力させることが可能で
あるので、Op-シート24を用いて動作モードを設定す
る場合の操作性を向上することができる。
【0079】一方、Op-シート24の読取り時にも、こ
の読取画像の解析に、予め記憶されている動作設定用紙
のテンプレートとの比較が行われるが、このとき、Op-
シート24とテンプレートとのサイズが異なると、正し
く内容を読取ることができない。そこで、上記では、入
力されたOp-シート24に合わせて、データROM33
に保持している動作設定用紙のテンプレートに対し、拡
大/縮小によるズーミングを行うようにしているので、
この場合にも任意のサイズのOp-シート24の使用が可
能である。
【0080】なお、この場合も、データROM33に、
各用紙サイズに応じたテンプレートを予め格納するよう
に構成することも可能であり、これによっても、任意の
サイズのOp-シート24を用いて動作モードの設定が可
能となり、Op-シート24のサイズの制約が低減される
ので、原稿サイズに合わせてOp-シート24を選択し、
これを原稿と共にADF1に載置することで自動的な動
作モードの設定が可能となって操作性が向上する。
【0081】さらに、本実施例においては、Op-シート
24の表裏を判断し、裏面であると判断されたとき、A
DF1が反転機能を備えている場合には、Op-シート2
4を反転することによって、表裏を正しく設置した後、
Op-シート24の読取りが行われる。このように、操作
者が間違って原稿を設置したときの補正も自動的に行わ
れるので、操作者の期待しない結果で出力されるのが防
止され、誤操作が低減されると共に、操作性が向上し、
また、装置の稼働率が向上する。
【0082】なお、ADF1が反転機能を備えていない
場合に、Op-シート24が裏面であると判断されたとき
には、コピー動作を一旦停止させ、このOp-シート24
が表裏逆であることを操作者に通知したり、それに続く
原稿を、新規のOp-シート24が認識されるか、或い
は、ADF1に原稿がなくなるまで読み飛ばすようにも
なっているので、操作者の望まない結果で無駄に出力さ
れることが防止される。
【0083】また、Op-シート24での変数設定におい
て、設定項目に相矛盾するようなものが含まれるかどう
かの不整合状態を判断し、不整合であると判断されたと
きには、一旦コピー動作を停止し、不整合部分を操作パ
ネルに点滅表示させ、操作者によって操作パネル上で再
設定されるまで待機し、再設定された結果、矛盾が解消
されればコピー動作を再開するようにしているので、矛
盾を残したまま動作を行うことによる期待しない出力を
避けることができ、確実に所望の動作モードでのコピー
出力を得ることができる。
【0084】一方、本実施例では、操作パネル9による
設定をNVRAM35に格納し、Op-シート24での設
定や、実際に使用するときの各設定をデータRAM34
に格納するように構成している。これにより、例えば割
り込みモードを開始する場合等に、即座にNVRAM3
5での設定を呼び出すことができ、また、割り込み終了
時にはOp-シート24での設定モードにすぐに戻して、
この動作モードでのコピー出力を再開することができ
る。また、NVRAM35は不揮発性記憶手段から成っ
ているので、電源が断たれたときにもその設定内容は保
持される。このため、各ジョブに共通性のある設定項目
については、NVRAM35に記憶させておくことによ
って、電源ON時毎に設定し直す項目が低減され、これ
によっても操作性が向上する。
【0085】さらに、本実施例においては、Op-シート
24にNVRAM35での記憶内容を書き換えるかどう
かの選択項目を設け、操作パネル9でのキー操作の他
に、Op-シート24によってもNVRAM35での内容
変更を行えるように構成されているので、例えば用紙サ
イズの選択の中心がB5からA4に切換わる等のよう
に、各ジョブに共通性のある設定項目が変わってきた場
合でも、これに柔軟に対応できるので、これによって
も、操作性が向上する。
【0086】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図11(a)に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施例と同様の機能を
有する部分には同一の符号を付記し、その詳細な説明を
省略する。後述するさらに他の実施例においても同様と
する。
【0087】本実施例のデジタル複写機の構成は、実施
例1において図5(a)を参照して説明した変数設定処
理の制御構成が異なるのみで、他の構成は実施例1と同
一である。
【0088】前記実施例においては、Op-シート24中
で操作者によるマークが記入されていない設定項目につ
いては、強調描画した選択項目を自動的に設定するよう
に構成したが、本実施例では、強調部分の認識・設定を
行わず、予め定められたデフォルトで設定を行うように
構成されている。
【0089】すなわち、図11に示すように、まず、読
取画像のテンプレートとの比較により(S61)、文字
認識処理(S62)とマーク部分の認識(S64)とを
行い、その後、不整合の有無を判別し(S65)、不整
合がある場合には、前記同様に、不整合処理を行う(S
66)。
【0090】次いで、本実施例では、各変数および動作
の設定が漏れなく操作者によるマークによってなされて
いるかどうかを判別し(S91)、設定されていない項
目があるときには、全変数および動作の設定を、予め定
められたデフォルト設定に初期化する(S92)。その
後、S62およびS64において認識されたマーク部分
の設定項目の設定を、前記実施例同様に行って(S6
7)、この変数設定処理を終了する。
【0091】なお、S91において、全ての項目にわた
って設定され、設定に選択の余地がないと判別されたと
きには、S92の初期化処理は行わずにS67に移行す
る。また、本実施例においては、Op-シート24をデー
タROM33に格納されているテンプレートに基づいて
コピー出力する際には、強調描画を行う選択項目とし
て、上記の初期化で設定されるデフォルト値に対応する
項目が一律に選択され、これが不変となるように構成さ
れる。
【0092】このように、本実施例では、Op-シート2
4による変数・動作の設定処理において、Op-シート2
4において操作者が設定したところを認識し、操作者が
設定した部分以外に設定選択の余地がある場合にのみ、
変数を予め定められたデフォルト値に初期化する処理を
行う。したがって、Op-シート24で設定しなかった部
分については、常に同一の動作設定となり、これによ
り、操作者が予測しない動作を起こすことがより確実に
防止される。さらに、全ての設定項目に対して設定され
ていた場合には、初期化処理を行わずにOp-シート24
に合わせて設定を行うようにしたため、初期化処理が省
略され、これにより、処理時間が短縮される。
【0093】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図12に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。本実施例のデジタル複写機の構成は、実施例1にお
いて図5(b)を参照して説明した不整合処理の制御構
成が異なるのみで、他の構成は実施例1と同一である。
【0094】実施例1においては、Op-シート24での
設定に不整合があることが検出された場合には、操作パ
ネル9で点滅表示し、操作パネル9で操作者による再設
定を待つような制御構成としたが、本実施例では、この
場合に、改めてOp-シート24からの入力を待つように
構成されている。
【0095】すなわち、Op-シート24での設定に不整
合が検出された場合には、図12に示すように、まず、
前記同様に、コピー動作の停止処理を行い(S71)、
続いて、不整合部分を強調描画したOp-シート24を出
力する(S95)。その後、Op-シート24の入力待ち
状態となる(S96)。この間に、操作者が、上記のよ
うに出力されたOp-シート24上において再設定処理を
行い、これを、その時点で原稿台6に存在するOp-シー
ト24と入替えてスタートキー11を押すことによっ
て、S96からS97に移行する。このS97で、新た
に読取られるOp-シート24での設定に対し、全ての不
整合が解除されたかどうか判断し、解除されていれば、
不整合処理を終了する一方、解除されていなければS9
5に戻って、再度、不整合部分を強調描画したOp-シー
ト24を出力し、全不整合の解除が行われるまで繰り返
す。
【0096】このように、本実施例においては、Op-シ
ート24での設定に不整合なマーク等があったとき、不
整合部分を強調描画したOp-シート24を出力するの
で、操作者はすぐに不整合箇所を認識でき、これによっ
て、即座に修正処理を促すことができ、誤操作を防止す
ることができる。
【0097】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図13に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0098】前記各実施例では、Op-シート24は、他
の原稿と共にADF1に載せられ、このADF1から原
稿台6へ給紙されて読取られた時に、これに設定されて
いる設定項目に応じて動作モードの変更が生じるように
構成されている。この場合、ADF1上の原稿量が多
く、コピー出力が完了するまでに長時間を要するときに
は、操作者は、スタートキー11を押して直ぐに装置か
ら離れることが多い。したがって、この間に読取られた
Op-シート24での設定に、前記の不整合が検出された
場合には、コピー動作が停止したままで放置されるおそ
れがある。
【0099】そこで、本実施例では、スタートキー11
の操作が行われる直前に、Op-シート24による動作モ
ードの設定を行い得る制御構成としている。この場合、
ADF1上に載置される原稿とは別に、Op-シート24
は原稿台6上に操作者によって置かれるものとする。ま
た、以下では、実施例1における割り込みキー13や動
作設定用紙出力キー15・動作設定用紙無視キー16の
操作時における各制御動作については前記同様に行われ
るものとして、その説明は省略する。
【0100】この装置では、図13に示すように、電源
が投入されると、まず、前記同様の初期化処理を行い、
併せて、Op-モードフラッグ(以下、フラッグと略記す
る)Fを“0”に設定する(S101)。次にコピー可
能状態になると、操作パネル9上のどれかのキーが押さ
れたかどうかの検知を行う(S102)。押されていな
ければ、ADF開閉センサ2bをチェックする(S10
3)。ON状態、すなわち、ADF1が閉状態である場
合には、フラグFが“0”かどうか確認し(S10
4)、“0”であれば、ADF1のADF原稿検知セン
サ1cをチェックする(S105)。これがOFF状
態、すなわち、ADF1に原稿が載せられていない初期
状態では、このS105からS102に戻り、したがっ
て、S102からS106を経る処理が繰返される。
【0101】この状態で、ADF1に原稿が載せられる
と、S105において、ADF原稿検知センサ1cがO
Nになったことが検知されることにより、続いて、読取
り原稿検知センサ2aをチェックする(S106)。こ
れがOFFの場合、すなわち、原稿台6に別の原稿が置
かれていない場合には、フラグFを“1”に設定して
(S107)、S102に戻る処理を行う。したがっ
て、この後は、S102からS103、S104を経る
処理が行われるが、ここでは、フラグFが“0”でない
ことから、S104からS102に戻る処理が繰返さ
れ、フラグFは“1”のまま保持される。
【0102】ここで、原稿台6にOp-シート24を置く
操作を行う場合には、ADF1が開閉される。この操作
に伴い、S103でADF原稿検知センサ1cのOFF
状態が検出され、S108でフラグFに“0”が設定さ
れて、S102に戻る処理が行われる。そして、原稿台
6にOp-シート24が置かれた後、再度、ADF1が閉
じられた時点で、S103から、S104、S105を
経て、S106の処理が行われ、ここで、読取り原稿検
知センサ2aがONであることが検出される。
【0103】これにより、次に、原稿台6上の原稿の読
取りが行われる(S109)。そして、この読取り原稿
がOp-シート24であるか否かを判別し(S110)、
Op-シート24であれば、このOp-シート24で設定さ
れている設定項目に応じて、前記同様に、変数設定処理
(図5(a)参照)を行う(S111)。なお、この変
数設定処理で、Op-シート24での設定に不整合があれ
ば、前記した不整合処理が行われ、操作者による修正が
行われることになる。
【0104】上記のように、Op-シート24に応じた変
数設定処理を終了すると、フラグFに“3”を設定して
(S112)、S102に戻る処理を行う。そして、キ
ー操作が行われるまでは、S102からS103、S1
04を経る処理が行われるが、ここでは、フラグFが
“3”であるので、S104からS102に戻る処理が
繰返され、フラグFは“3”のまま、キー操作入力待ち
状態で保持される。
【0105】なお、上記では、ADF1に原稿が載せら
れた後、Op-シート24を原稿台6に置く操作が行われ
る場合を前提に説明したが、逆に、Op-シート24を原
稿台6に置き、その後、ADF1を閉じて、このADF
1上に原稿を載せる操作が行われた場合には、S105
でADF原稿検知センサ1cがON状態となったことが
検出された時点で、S109からS112を経る処理が
行われる。これにより、上記同様に、Op-シート24で
の設定項目の設定が行われ、また、フラグFに“3”が
設定されて、キー操作入力待ち状態となる。
【0106】なお、S110で、原稿台6上の原稿がO
p-シート24ではないことが判別されたときには、フラ
グFに“2”を設定して(S113)、S102に戻る
処理を行って、S102からS103、S104を経る
処理を繰返し、フラグFが“2”の状態で、キー操作入
力待ち状態となる。
【0107】上記の各キー操作入力待ち状態で、S10
2においてキー操作が行われたことが検出されると、操
作されたキーがスタートキー11であるか否かを判別す
る(S114)。まず、スタートキー11以外のキーで
あった場合には、その操作キーに応じた設定を行い(S
115)、その後、S102に戻る処理を行う。
【0108】一方、S114で操作キーがスタートキー
11であったことが判別されると、次いで、フラグFが
“3”であるか否かを判別し(S116)、“3”であ
る場合、すなわち、原稿台6上にOp-シート24が存在
する状態でスタートキー11が押された場合には、次い
で、原稿台6上からOp-シート24を原稿排紙トレイ1
bに排紙する処理をADF1に行わせ(S117)、そ
の後、ADF1から原稿を一枚給紙させて(S11
8)、コピー出力を行う(S119)。そして、ADF
原稿検知センサ1cにより、ADF1上に原稿が無くな
ったことが検出されるまで(S120)、S118から
S120の処理を繰返すことで、ADF1上の全ての原
稿に対するコピー出力を繰返した後、S102に戻る処
理を行う。
【0109】なお、S116でフラグFが“3”でなか
った場合には、次いで、フラグFが“1”であるか否か
を判別する(S121)。フラグFが“1”のときは、
ADF1に原稿が載せられ、かつ、原稿台6上にはOp-
シート24が置かれていない状態でスタートキー11が
押された場合である。このときには、前記S117にお
けるOp-シート24の排紙処理は不要であるので、S1
18に移行することによって、ADF1上の原稿に対す
るコピー出力を開始する。一方、S121でフラグFが
“1”でもない場合、例えば“2”のときには、原稿台
6上にOp-シート24とは異なる用紙が置かれてスター
トキー11が押された場合であり、また、“0”のとき
は、ADF1上に原稿がない状態でスタートキー11が
押された場合であって、これらのときには、原稿台6上
の原稿に対するコピー出力のみを行なって(S12
2)、S102に戻る処理を行う。
【0110】以上の説明のように、本実施例において
は、Op-シート24が原稿台6上に置かれ、かつ、原稿
を載置したADF1が閉状態であることが検出された時
点で、Op-シート24による設定項目が自動的に設定さ
れる。したがって、前記実施例同様に、動作モードを手
動で設定する必要がなく、誤操作の防止や操作の煩雑さ
が軽減されると共に、さらに、Op-シート24での設定
に不整合が生じている場合には、スタートキー11の操
作前、すなわち、操作者が装置周辺に居るときに不整合
の表示が行われるので、操作者による修正がすぐに実施
され、したがって、コピー動作を停止した状態で放置さ
れることがなくなる。
【0111】また、スタートキー11を押す前のOp-シ
ート24による設定が操作パネル9に表示されることと
もなるので、、Op-シート24による設定が操作者の意
図通りのものか否かが、その時点で操作者に確認され、
これにより、誤操作がより確実に防止される。
【0112】さらに本実施例においては、Op-シート2
4による設定後、スタートキー11が押されると、自動
的にOp-シート24を原稿台6上から排紙する処理を自
動的に行い、その後、原稿のコピー出力を行うので、動
作設定用紙を取り除く手間を省くことができ、操作の煩
雑さが軽減される。
【0113】また、本記実施例では、ADF1に載せる
原稿とは別にOp-シート24を原稿台6上に置いた状態
でOp-シート24による設定を行い得る構成なので、O
p-シート24と原稿とのサイズを異ならせて使用するこ
とができる。したがって、Op-シート24として、原稿
サイズに制限されずに任意のサイズのものを使用するこ
とが可能となるので、操作性が向上する。
【0114】なお、上記の各実施例として、本発明をデ
ジタル複写機に適用して構成した例を挙げて説明した
が、本発明は、原稿の読取り手段と共に、用紙への印刷
出力機能を有するファクシミリやページプリンタ、或い
は、これらの複合機等のその他の画像形成装置に適用す
ることが可能である。
【0115】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、動作設定用画像を記憶する画像記憶手
段と、動作設定用紙出力キーが操作されたときに、上記
画像記憶手段から読み出される動作設定用画像を印刷出
力するように制御する動作設定用紙出力制御手段とがさ
らに設けられている構成である。
【0116】これにより、画質の低下や位置ずれのない
オリジナルとしての動作設定用紙を、本装置自身の画質
で、また、この装置での読取りを確実になし得る画質で
適宜提供することができるので、従来のコピーして順次
作成される動作設定用紙を用いる場合に比べ、読取りミ
スの発生が低減され、誤動作をより確実に防止すること
ができるという効果を奏する。
【0117】請求項2記載の画像形成装置は、上記画像
記憶手段から読み出される動作設定用画像中で、所定の
選択項目に対しては他の選択項目の記載とは異ならせた
強調描画処理を施して出力用動作設定画像を作成し、こ
れを印刷出力するように制御する強調処理制御手段がさ
らに設けられている構成である。
【0118】これにより、例えばマークを施さなかった
項目についてどのような設定になるかの装置内部の情報
や、動作設定用紙での設定ミスについての検出情報に対
応する設定項目を強調描画処理した動作設定用紙を印刷
出力する等により、装置の内部情報を加えて操作者に提
示できるので、動作設定用紙での設定における誤操作の
低減や、操作性・作業性の向上を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0119】請求項3記載の画像形成装置は、原稿台上
の動作設定用紙から操作者による選択マークが付記され
た動作設定用画像が入力されたとき、付記された選択マ
ークに対し、モード設定をなし得ない不整合箇所の有無
を判別し、不整合箇所が存在する場合には、その不整合
箇所が存在する選択項目に対して上記強調描画処理を施
して出力用動作設定画像を作成し、これを印刷出力する
ように制御する不整合時処理手段がさらに設けられてい
る構成である。
【0120】これにより、マークの記入ミスがある場
合、装置内で検出されたミスの発生項目に相当する設定
項目を強調描画処理した動作設定用紙が印刷出力される
ので、いずれの箇所に設定ミスがあったかを操作者に調
べさせることなく、即座に訂正を促すことができ、これ
によって、動作設定用紙での設定における誤操作の低減
や、操作性・作業性の向上を図ることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置での全
体の制御手順を示すフローチャートである。
【図2】上記装置における動作設定用紙の印刷出力例を
示すもので、同図(a)は強調描画処理を説明するため
の拡大図、同図(b)は利用不可能な選択項目の印字処
理を説明するための拡大図である。
【図3】上記装置で行われるコピー動作の制御手順を示
すフローチャートである。
【図4】上記装置で行われる読取り前処理の制御手順を
示すフローチャートである。
【図5】上記装置において行われる変数設定処理を示す
ものであって、同図(a)は変数設定処理の制御手順を
示すフローチャート、同図(b)は不整合処理の制御手
順を示すフローチャート、同図(c)はマーク部分設定
処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】上記装置の外観を示すものであって、同図
(a)は正面図、同図(b)は上部側におけるADFを
開状態としたときの斜視図である。
【図7】上記装置に設けられている操作パネルの正面図
である。
【図8】上記装置で用いられる動作設定用紙としての印
刷例を示す説明図である。
【図9】上記装置における制御構成の全体を示す制御ブ
ロック図である。
【図10】上記装置におけるコピー動作に係る要部の制
御ブロック図である。
【図11】本発明の他の実施例における画像形成装置で
の変数設定処理の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明のさらに他の実施例における画像形成
装置での不整合処理の制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図13】本発明のさらに他の実施例における画像形成
装置での全体の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 画像形成部(画像形成手段) 6 原稿台 7 スキャナ(読取り手段) 9 操作パネル 15 動作設定用紙出力キー(OPSキー) 24 Op-シート(動作設定用紙) 27 選択項目 31 CPU(動作モード設定手段、動作設定用紙出
力制御手段、強調処理制御手段、不整合時処理手段) 33 データROM(画像記憶手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台上に置かれた原稿の画像を読取る読
    取り手段と、この読取り手段で読取られた原稿画像に基
    づく画像形成を行って印刷出力する画像形成手段と、動
    作設定用画像が印刷された動作設定用紙が原稿台上に置
    かれたときに、この用紙から上記読取り手段で読取られ
    る画像中における操作者による選択マークが記された選
    択項目に応じて、上記画像形成手段の動作モードを設定
    する動作モード設定手段とを備える画像形成装置におい
    て、 上記動作設定用画像を記憶する画像記憶手段と、動作設
    定用紙出力キーが操作されたときに、上記画像記憶手段
    から読み出される動作設定用画像を印刷出力するように
    制御する動作設定用紙出力制御手段とがさらに設けられ
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記画像記憶手段から読み出される動作設
    定用画像中で、所定の選択項目に対しては他の選択項目
    の記載とは異ならせた強調描画処理を施して出力用動作
    設定画像を作成し、これを印刷出力するように制御する
    強調処理制御手段がさらに設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】原稿台上の動作設定用紙から操作者による
    選択マークが付記された動作設定用画像が入力されたと
    き、付記された選択マークに対し、モード設定をなし得
    ない不整合箇所の有無を判別し、不整合箇所が存在する
    場合には、その不整合箇所が存在する選択項目に対して
    上記強調描画処理を施して出力用動作設定画像を作成
    し、これを印刷出力するように制御する不整合時処理手
    段がさらに設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の画像形成装置。
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