JP2001285548A - 条件設定方法、条件設定装置、およびデジタル複写機 - Google Patents

条件設定方法、条件設定装置、およびデジタル複写機

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JP2001285548A
JP2001285548A JP2000089553A JP2000089553A JP2001285548A JP 2001285548 A JP2001285548 A JP 2001285548A JP 2000089553 A JP2000089553 A JP 2000089553A JP 2000089553 A JP2000089553 A JP 2000089553A JP 2001285548 A JP2001285548 A JP 2001285548A
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mark
area
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sheet
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JP2000089553A
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English (en)
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Takayuki Amegai
孝行 雨貝
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者がマークシートによる条件設定を行う
にあたって、マークを塗りつぶす作業を軽減させる。 【解決手段】 条件設定に用いるマークシート方式のフ
ォーマット用紙において、特定の条件設定項目を示す各
マーク記入欄102〜105に設けられた複数のマーク
エリアに関し、これらの複数のマークエリアのうちの一
つが、他のマークエリアとは異なるマーキング形式で記
入された初期設定エリア102A〜105Aとして形成
される。各マーク記入欄102〜105における設定条
件の判別は、各マークエリアの塗り潰し状態を、各マー
クエリア内の所定閾値以上の濃度を持つ画素の数(カウ
ント画素数)で表し、該カウント画素数を相対的に比較
して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置の作動条件等
をマークシートなどの特定フォーマット用紙を用いて設
定し、操作パネルを用いずに条件設定を行うことのでき
る条件設定方法、条件設定装置、並びに、該条件設定方
法を用いて複写条件の設定を行うデジタル複写機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンビニエンスストア等の店舗に
は、複写機が設置されていることが一般的であり、この
ような複写機は、複写を行おうとする客が自分で操作を
することが普通である。
【0003】一方、複写機における複写機能は年々増加
かつ複雑化しており、普段複写機を使用しない人が複写
を行う場合には、操作パネル上でどのように操作すれば
所望の複写結果が得られるか分かりづらいということが
起こりうる。
【0004】また、複写物を欲する人と、複写を行うオ
ペレータが異なる場合であっても、複写物を欲する人が
オペレータに口頭で複写条件を伝えた時に、オペレータ
の勘違いなどで、複写結果の用紙の大きさや、複写する
枚数の過不足などが生じることも少なからずあった。
【0005】これらの問題を解決する手段として、特開
昭59−121353号公報や、特開平9−18189
3号公報では、使用者があらかじめマークシート上に所
望の条件をマークしておき、それをデジタル複写機やフ
ァックスが原稿と共に読み込んで、該マークシート上の
設定条件を取り込んで動作する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、設定を必要とする全ての条件についてマーク
を塗りつぶす必要があり、動作条件の設定を行うため
に、使用者に煩雑な手間を要求するといった問題が生じ
る。
【0007】例えば、複写機における複写条件の設定に
関して、拡大や縮小をせず大きさ100%の複写物を得
たい場合が多いことや、2in1(1枚の用紙に原稿2枚
分の複写を行うこと)などは多くの場合行わないこと、
「薄く」「濃く」などの設定は「標準」を用いることが
多いことなどを考えると、マークシート上の全ての質問
に対して「塗り潰し」という形で答えるのは極めて面倒
な作業となる。
【0008】また、複写機について詳しくない使用者で
は、どちらを選択してよいか迷う場合が考えられる。
【0009】さらに、マークシートの一般的な弱点とし
て、マーク箇所の汚れに弱いということが挙げられる。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、使用者がマークシートに
よる条件設定を行うにあたって、マークを塗りつぶす作
業を軽減させると共に、マーク箇所の汚れに弱いといっ
た弱点を克服できる方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の条件設定方法
は、マークシートによって設定条件が記入されたフォー
マット用紙を読み取る読取工程と、上記読取手段によっ
て読み取られた上記フォーマット用紙の読取データに基
づいて、上記フォーマット用紙における各マークエリア
の塗り潰し状態を検出する検出工程と、上記検出工程に
よって検出された各マークエリアの塗り潰し状態によっ
て、上記フォーマット用紙に記入された設定条件を判別
する判別工程とを備えていると共に、上記読取工程で
は、特定の条件設定項目に対して複数のマークエリアが
設けられ、これらの複数のマークエリアのうちの一つ
が、他のマークエリアとは異なるマーキング形式で記入
された初期設定エリアとして形成されているフォーマッ
ト用紙を読み取り、上記検出工程では、各マークエリア
の塗り潰し状態を、塗り潰されたマークエリア、塗り潰
されていない初期設定エリア、および塗り潰されていな
い初期設定エリア以外のマークエリアでそれぞれ異なっ
た検出値を示すと共に、塗り潰されていない初期設定エ
リアに対応する検出値が、塗り潰されたマークエリアに
対応する検出値と塗り潰されていない初期設定エリア以
外のマークエリアに対応する検出値との間の値を示す検
出パラメータを用いて検出し、上記判別工程では、ある
特定の条件設定項目に対応する全てのマークエリアに関
する上記検出パラメータを用いた検出結果を相対的に比
較し、その比較結果を所定の判別基準でもって判定する
ことにより上記フォーマット用紙において設定されてい
る条件を判別することを特徴としている。
【0012】また、本発明の条件設定装置は、マークシ
ートによって設定条件が記入されたフォーマット用紙を
読み取る読取手段と、上記読取手段によって読み取られ
た上記フォーマット用紙の読取データに基づいて、上記
フォーマット用紙における各マークエリアの塗り潰し状
態を検出する検出手段と、上記検出手段によって検出さ
れた各マークエリアの塗り潰し状態によって、上記フォ
ーマット用紙に記入された設定条件を判別する判別手段
とを備えていると共に、上記読取手段は、特定の条件設
定項目に対して複数のマークエリアが設けられ、これら
の複数のマークエリアのうちの一つが、他のマークエリ
アとは異なるマーキング形式で記入された初期設定エリ
アとして形成されているフォーマット用紙を読み取り、
上記検出手段は、各マークエリアの塗り潰し状態を、塗
り潰されたマークエリア、塗り潰されていない初期設定
エリア、および塗り潰されていない初期設定エリア以外
のマークエリアでそれぞれ異なった検出値を示すと共
に、塗り潰されていない初期設定エリアに対応する検出
値が、塗り潰されたマークエリアに対応する検出値と塗
り潰されていない初期設定エリア以外のマークエリアに
対応する検出値との間の値を示す検出パラメータを用い
て検出し、上記判別手段は、ある特定の条件設定項目に
対応する全てのマークエリアに関する上記検出パラメー
タを用いた検出結果を相対的に比較し、その比較結果を
所定の判別基準でもって判定することにより上記フォー
マット用紙において設定されている条件を判別すること
を特徴としている。
【0013】また、本発明のデジタル複写機は、原稿の
読取に使用されると共に、マークシートによって複写条
件が記入されたフォーマット用紙を読取可能な読取手段
と、上記読取手段によってフォーマット用紙が読み取ら
れた時に、上記フォーマット上のマークエリアの位置を
指示する指示手段と、上記読取手段によって読み取られ
た上記フォーマット用紙の読取データと、上記指示手段
により指示されるマークエリア位置の情報とに基づい
て、上記フォーマット用紙における各マークエリアの塗
り潰し状態を検出する検出手段と、上記検出手段によっ
て検出された各マークエリアの塗り潰し状態によって、
上記フォーマット用紙に記入された複写条件を判別する
判別手段とを備えていると共に、上記読取手段は、特定
の条件設定項目に対して複数のマークエリアが設けら
れ、これらの複数のマークエリアのうちの一つが、他の
マークエリアとは異なるマーキング形式で記入された初
期設定エリアとして形成されているフォーマット用紙を
読み取り、上記検出手段は、各マークエリアの塗り潰し
状態を、塗り潰されたマークエリア、塗り潰されていな
い初期設定エリア、および塗り潰されていない初期設定
エリア以外のマークエリアでそれぞれ異なった検出値を
示すと共に、塗り潰されていない初期設定エリアに対応
する検出値が、塗り潰されたマークエリアに対応する検
出値と塗り潰されていない初期設定エリア以外のマーク
エリアに対応する検出値との間の値を示す検出パラメー
タを用いて検出し、上記判別手段は、ある特定の条件設
定項目に対応する全てのマークエリアに関する上記検出
パラメータを用いた検出結果を相対的に比較し、その比
較結果を所定の判別基準でもって判定することにより上
記フォーマット用紙において設定されている複写条件を
判別することを特徴としている。
【0014】また、本発明のフォーマット用紙は、特定
の条件設定項目に対して複数のマークエリアが設けら
れ、これらの複数のマークエリアのうちの一つが、他の
マークエリアとは異なるマーキング形式で記入された初
期設定エリアとして形成されていることを特徴としてい
る。
【0015】上記条件設定方法、条件設定装置、および
デジタル複写機の構成によれば、条件設定に用いられる
上記フォーマット用紙において、ある特定の条件設定項
目に対して複数のマークエリアのうちの一つが、他のマ
ークエリアとは異なるマーキング形式で記入された初期
設定エリアとして形成されている。
【0016】上記フォーマット用紙を上記読取手段で読
み取った場合、上記検出手段では、各マークエリアの塗
り潰し状態が検出パラメータを用いて検出される。ここ
で、上記検出パラメータは、塗り潰されたマークエリ
ア、塗り潰されていない初期設定エリア、および塗り潰
されていない初期設定エリア以外のマークエリアの順で
その値が大きく(または小さく)なるようなパラメータ
が用いられる。そして、上記判別手段では、ある特定の
条件設定項目に対応する全てのマークエリアに関する上
記検出パラメータを用いた検出結果を相対的に比較し、
例えば、上記検出パラメータが最も大きい(または小さ
い)値を有するマークエリアに対応する条件を設定条件
として判別する。
【0017】これにより、上記条件設定項目において塗
り潰されたマークエリアが存在する場合には、塗り潰さ
れたマークエリアに対応する条件を設定することができ
ると共に、塗り潰されたマークエリアが存在しない場合
には、初期設定エリアに対応する条件を設定することが
できる。このため、オペレータが、初期設定エリアに対
応する条件を選択する場合にはマークエリアの塗り潰し
を行わなくても所望の条件が設定され、オペレータの塗
り潰し作業を軽減することができる。
【0018】また、上記条件設定方法を利用したデジタ
ル複写機では、複写原稿の読取を行うための読取手段に
上記フォーマット用紙の読取を行う読取手段を兼用する
ことができ、本発明の条件設定装置として好適である。
尚、上記デジタル複写機では、複写原稿の読取を行うた
めの読取手段は、該原稿の全面データを得るものである
が、本発明に係るデジタル複写機では、マークエリア指
示手段を設けて、マークエリアの位置を指示することに
よりマークエリアの情報を読み取ることができる。
【0019】また、上記デジタル複写機において、上記
読取手段は、上記初期設定エリアにおいて該マークエリ
アの面積よりも小さい記号が付されたフォーマット用紙
を読み取り、上記検出手段は、各マークエリア内の全画
素のうち、所定の閾値以上の濃度を有する画素の数をカ
ウントして、各マークエリアにおける上記カウント数を
上記検出パラメータとして検出し、上記判別手段は、あ
る特定の条件設定項目に対応する全てのマークエリアに
関する上記カウント数を相対的に比較し、カウント数が
最も大きいと判断されたマークエリアに対応する条件を
複写条件として判別する構成、あるいは、上記読取手段
は、上記初期設定エリアが、塗り潰されていない他のマ
ークエリアよりも高い濃度を有し、且つ、所定の方法で
塗り潰されたマークエリアよりも低い濃度を有するよう
に形成されたフォーマット用紙を読み取り、上記検出手
段は、各マークエリア内の濃度値を上記検出パラメータ
として検出し、上記判別手段は、ある特定の条件設定項
目に対応する全てのマークエリアに関する上記濃度値を
相対的に比較し、濃度値が最も高いと判断されたマーク
エリアに対応する条件を複写条件として判別する構成と
することができる。
【0020】これらの構成は、上記デジタル複写機にお
いて用いられる条件設定方法において、その具体例を示
すものである。特に前者の構成においては、各マークエ
リアの所定閾値以上の濃度を有する画素数をカウント
し、そのカウント画素数の大小によって設定条件の判別
を行うことで、塗り潰しの行われていないマークエリア
上に汚れがあった場合でも、該汚れが上記カウント画素
数の大小結果に影響を及ぼさない限り、設定される条件
は変化せず、マークエリア内の汚れにも強くすることが
可能となる。
【0021】また、上記デジタル複写機において、上記
読取装置は、フォーマット用紙であることを示す識別記
号が所定位置に付された上記フォーマット用紙と、上記
フォーマット用紙によって設定される複写条件で複写さ
れるべき複写原稿とを読取原稿として連続して読み取る
ものであり、さらに、上記読取手段によって読み取られ
た読取原稿の読取データに基づいて、該読取原稿の所定
位置における識別記号の有無を検出して読取原稿がフォ
ーマット用紙であるか否かを判別すると共に、その判別
結果を上記マークエリア指示手段に出力するフォーマッ
ト用紙判別手段を備えている構成とすることができる。
【0022】上記構成によれば、上記デジタル複写機
は、例えば、自動原稿読取装置を用いて原稿読取をする
にあたり、上記フォーマット用紙と複写原稿とを区別な
く読み取った場合でも、読取原稿がフォーマット用紙で
ある場合にはフォーマット用紙判別手段によってこれを
検出して条件設定動作を行うことができる。
【0023】これにより、上記フォーマット用紙を用い
た場合と用いない場合とで、例えば、コピースタート時
における操作を異ならせる(例えば、異なるスタートボ
タンを用いるなど)必要がなく、オペレータの操作の誤
りによる誤動作を引き起こす心配が無い。また、異なる
条件の下で複写しようとする複数枚の原稿を、連続して
処理することも可能である。すなわち、原稿束の連続し
た読取中にフォーマット用紙が検出されると、検出され
たフォーマット用紙に基づいて設定変更がなされるの
で、複数枚の原稿を途中で複写条件を変更して複写しよ
うとする時に、原稿セットを複数回に分けて行う必要が
なく、原稿セットを一度に行って連続して処理すること
が可能となる。これにより、オペレータの処理を簡素化
することができる。
【0024】また、上記デジタル複写機は、さらに、上
記フォーマット用紙判別手段の判別結果を受けて、上記
読取原稿としてフォーマット原稿が読み取られた時に
は、フォーマット用紙の読取が検出されたことをオペレ
ータに通知する通知手段を備えている構成とすることが
できる。
【0025】上記構成によれば、連続した原稿読取の途
中でフォーマット用紙が検出された時、上記通知手段に
よってこれをオペレータに通知することができるため、
オペレータが誤ってフォーマット用紙を原稿中に混入さ
せてしまっても、オペレータの判断で次の処理(複写を
継続するか中止するかなど)を的確に処理することがで
きる。これにより、オペレータの意図しない設定変更に
よる無駄な複写を回避できる。
【0026】また、上記デジタル複写機は、該デジタル
複写機においてその時点で設定されている複写条件に対
応するマークエリアを初期設定エリアとして、上記フォ
ーマット用紙を印字出力するフォーマット用紙作成機能
を有する構成とすることができる。
【0027】上記構成によれば、オペレータが任意に設
定した初期設定エリアを有するフォーマット用紙を上記
デジタル複写機において作成することができる。これに
より、オペレータが普段選択することの多い条件を初期
設定エリアとしてフォーマット用紙を作成することで、
オペレータの塗りつぶし作業を軽減するといった効果を
最大限に発揮することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0029】本実施の形態に係るデジタル複写機の概略
構成を図2に示す。上記デジタル複写機は、スキャナ部
201、画像処理部202、露光部203、感光体ドラ
ム204、給紙部205を備えている。
【0030】上記スキャナ部201は、原稿台に載置さ
れた原稿を読み取って画像データを得る。上記画像処理
部202は、上記画像データに対して誤差拡散処理等の
画像処理を行う。上記露光部203は、上記画像処理が
施された後の画像データに基づいてレーザ光等の書込み
光を制御し、上記感光体ドラム204に静電潜像の書込
みを行う。上記感光体ドラム204では、書き込まれた
静電潜像に対し、図示しない現像装置から供給されるト
ナーによってこれを現像した後、図示しない転写部によ
って上記トナー像を用紙に転写する。また、上記感光体
ドラム204の周囲には、図示はしていないが、帯電
部、クリーニング部、除電部等が配置されている。上記
給紙部205は、上記感光体ドラム204に用紙を給紙
する。また、上記感光体ドラム204の用紙搬送下流側
には、図示しない定着部が配置されており、用紙上に転
写されたトナー像を、加熱・加圧によって用紙上に定着
させる。
【0031】尚、上記露光部203では、レーザー以外
にもLED方式など種々の書込み方式が考えられる。ま
た、図2に示すデジタル複写機は、画像形成方式として
電子写真方式を利用したものであるが、画像形成方式は
特に限定されるものではなく、これ以外にもインクジェ
ット記録方式や昇華型の記録方式等、他の公知の画像形
成方式を用いることも可能である本実施の形態に係る上
述のようなデジタル複写機において複写条件を設定する
場合、例えば、図1に示すような特定のフォーマット用
紙が用いられる。
【0032】上記フォーマット用紙は、マークシートに
よって条件設定を行うものであり、例えば、原稿サイズ
の設定欄、コピーサイズの設定欄、濃度設定欄、両面コ
ピー設定欄等が各設定条件項目に対応するマーク記入欄
102ないし105として設けられている。
【0033】上記マーク記入欄102ないし105に
は、各種設定内容と、設定条件として選択可能な各条件
に対応する複数のマークエリアが設けられている。各マ
ーク記入欄では、これら複数のマークエリアに対して、
何らかのハッチングや記号が付されたマークエリアが一
つ設けられている。このようなマークエリアは、初期設
定エリアであり、該初期設定エリア条件で設定を行う場
合には、マークエリアを塗りつぶさなくても該エリアに
対応する条件が設定されるようになっている。図1にお
いては、マークエリア102Aないし105Aが初期設
定エリアである。上記マークエリア102Aないし10
5Aでは、マークエリアに斜線が形成されていることに
より、他のマークエリアとは異なるものとなっている。
【0034】この時、上記初期設定エリアとしては、各
マーク記入欄102ないし105で設定される条件にお
いて、設定されることの最も多い条件を示すマークエリ
アを初期設定エリアとすることが好適である。これは、
使用者のマーク塗り潰し作業を低減するといった目的を
達成する上で、最も効果的であることは容易に分かる。
【0035】本実施の形態に係るデジタル複写機におい
ては、以下の手順によって、複写条件の設定、および設
定条件下での複写動作が実行される。
【0036】上記デジタル複写機のスキャナ部201
は、複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿載置台上に搬
送するRADF(Recycle Auto Document Feeder)とス
キャナユニットとの関連した動作により、原稿載置台上
に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置台
の下面に沿ってスキャナユニットを移動させて原稿画像
を読み取るように構成されているものとする。上記デジ
タル複写機にて、条件設定および複写動作を行う場合に
は、所望の設定上件がマークされたフォーマット用紙を
原稿の一番上において、上記スキャナ部201による原
稿読取を開始する。すなわち、この時の読取動作では、
上記RADFによる自動原稿読取において、最初にフォ
ーマット用紙の読取が行われる。
【0037】尚、上記デジタル複写機による複写動作を
開始するにあたって、上記フォーマット用紙を用いた条
件設定を行う場合は、例えば、図3(a)に示すよう
に、操作パネルにおいて上記フォーマット用紙(マーク
シート)使用時に押すコピースタートボタン304が設
けられており、このボタンが押された時は、デジタル複
写機のスキャナ部201は1枚目の原稿がフォーマット
用紙であることを認識した上で原稿読取を開始する。す
なわち、上記フォーマット用紙の読取においては、原稿
全体を読み取ってその画像データを得るのではなく、上
記デジタル複写機は予め上記フォーマット用紙のマーク
エリア箇所の情報を格納しておくことでマークエリアの
みの読取を行い、該マークエリアの塗り潰し状態を確認
することで、該フォーマット用紙にマークされた設定条
件を認識する。当然ながら、上記フォーマット用紙の読
取に対しては複写動作を実施されない。
【0038】また、上記デジタル複写機において、上記
フォーマット用紙を用いた条件設定方法以外に、従来の
操作パネルによる条件設定をも行える構成とすることが
可能である。この場合、図3(b)に示すように、コピ
ースタートボタンとしては、上記図3(a)に示す上記
フォーマット用紙使用時に押すコピースタートボタン3
04以外に、通常のコピースタートボタン303が設け
られている。上記フォーマット用紙を用いずに操作パネ
ルによる通常の条件設定を行う場合、オペレータは、原
稿のセット前またはセット後に、液晶パネル部305を
見ながらテンキー部301で複写枚数を設定し、その
他、コピー用紙の設定、両面コピーの有無、倍率設定、
濃度設定などを設定ボタン部302を用いて設定する。
そして、上記設定後、コピースタートボタン303を押
して複写物を得ることになる。
【0039】次いで、上記フォーマット用紙の読取を行
った場合に、各マーク記入欄のマークエリアの塗り潰し
状態を判別し、その判別結果に基づいて条件設定を行う
条件設定処理について図4および図5を参照して説明す
る。
【0040】図4に示す条件設定部は、原稿読取部(読
取手段)401、マークエリア指示部(指示手段)40
3、画素カウント部(検出手段)404、原稿サイズ設
定部(判別手段)405、コピーサイズ設定部(判別手
段)406、濃度設定部(判別手段)407、両面コピ
ー設定部(判別手段)408、および複写動作制御部4
09を備えている。尚、上記原稿読取部401は、図2
に示すデジタル複写機においてスキャナ部201に相当
するものである。
【0041】上記フォーマット用紙による条件設定が行
われる時、該フォーマット用紙は上記原稿読取部401
において読み取られる。上記原稿読取部401によって
読み取られた上記フォーマット用紙の読取データは、上
記画素カウント部404に入力される。また、上記原稿
読取部401にて読み取られた原稿がフォーマット用紙
であると認識されている時、上記画素カウント部404
には、同時に、マークエリア指示部403から該フォー
マット用紙のマークエリア位置を示すマークエリア情報
が入力される。
【0042】上記画素カウント部404では、原稿読取
部401から入力されるフォーマット用紙の読取データ
と、マークエリア指示部403から入力されるマークエ
リア情報とに基づき、マークエリア内の画素についてそ
の読取濃度を所定の閾値と比較し、各マークエリア毎に
閾値以上の濃度を有する画素数をカウントする。本条件
設定処理では、上記画素カウント部404によってカウ
ントされた各マークエリア毎の画素数(以下、カウント
画素数)により、各マークエリアの塗り潰し状態を認識
することができる。具体的には、カウント画素数の最も
大きいマークエリアに対応する条件が設定条件として認
識される。
【0043】原稿サイズ設定部405、コピーサイズ設
定部406、濃度設定部407、および両面コピー設定
部408には、上記画素カウント部404から、対応す
るマーク記入欄102〜105内の各マークエリアのカ
ウント画素数が入力される。これにより、上記原稿サイ
ズ設定部405、コピーサイズ設定部406、濃度設定
部407、および両面コピー設定部408では、各マー
クエリアのカウント画素数を比較し、上記フォーマット
用紙にて設定されている条件の判別を行う。上記各設定
部405ないし408において判別された各設定条件
は、複写動作制御部409に入力され、該複写動作制御
部409では上記設定条件に基づいてデジタル複写機に
おける複写動作を制御する。
【0044】次に、フォーマット用紙のマークエリアの
塗り潰し状態とその設定条件判別結果とについて、図5
(a)ないし(g)を参照して説明する。尚、図5
(a)ないし(g)では、両面コピー設定のマーク記入
欄を例示しており、該マーク記入欄に設けられたマーク
エリアとしては、両面コピーをする場合に選択「する」
のマークエリアと、両面コピーをしない場合に選択する
「しない」のマークエリアとがある。また、上記マーク
記入欄では、「しない」のマークエリアが初期設定エリ
アとされており、「しない」のマークエリアには予め斜
線が形成されている。
【0045】図5(a)は、オペレータが初期設定条件
を選択し、「する」「しない」の何れのマークエリアに
ついても塗り潰し処理を行っていない場合を示してい
る。この場合、オペレータによる塗り潰しが行われず、
かつ初期設定エリアでもない「する」のマークエリアに
ついては、カウント画素数はほとんど0に近い値とな
る。一方、「しない」のマークエリアについては、オペ
レータによる塗り潰しは行われていないものの、該マー
クエリア内で初期設定エリアとして予め斜線形成がされ
ているため、斜線上の画素は画素カウント部404にて
カウントされ、カウント画素数は上記「する」のマーク
エリアよりも大きい値となる。このため、上記両面コピ
ー設定手段408が、画素カウント手段404からそれ
らのカウント画素数を受け取り比較することで、上記マ
ーク記入欄では両面コピーを「しない」が設定されてい
る条件であると判別される。
【0046】また、図5(b)に示すように、初期設定
エリアである「しない」のマークエリアに対してオペレ
ータが塗り潰しを行った場合であっても、「しない」の
マークエリアに対するカウント画素数(マークエリア内
の全ての画素数とほぼ一致する値)が、「する」のマー
クエリアに対するカウント画素数(ほぼ0)よりも大き
くなることは明らかであり、上記図5(a)の場合と同
様に、両面コピーを「しない」が設定されている条件で
あると判別される。
【0047】図5(c)は、オペレータが初期設定条件
とは異なる条件を選択する場合であり、「する」のマー
クエリアがオペレータによって塗り潰されている場合を
示している。この場合、オペレータによって塗り潰され
た「する」のマークエリアは、そのカウント画素数がマ
ークエリア内の全ての画素数とほぼ一致する値となる。
一方、初期設定エリアである「しない」のマークエリア
では、斜線上の画素は画素カウント部404にてカウン
トされるものの、そのカウント画素数は上記「する」の
マークエリアよりも小さい値となる。このため、上記マ
ーク記入欄では、両面コピーを「する」が設定されてい
る条件であると判別される。
【0048】図5(d)および(e)は、オペレータが
選択する条件に対応するマークエリアに対して塗り潰し
を行い、且つ、意図しない(選択しない)マークエリア
に対して汚れなどがあった場合を示している。この場
合、汚れ部分があるマークエリアに対しては、その汚れ
部分上の画素が画素カウント部404によってカウント
され、該マークエリアのカウント画素数は0以上の値と
なる。しかしながら、オペレータが意図して塗り潰した
マークエリアのカウント画素数は、マークエリア内の全
ての画素数とほぼ一致する値となるため、汚れ部分のあ
る上記マークエリアのカウント画素数に比べ明らかに大
きな値となる。このように、本条件設定処理では、フォ
ーマット用紙のあるマーク記入欄で、オペレータの所望
しない条件のマークエリアに汚れが存在する場合であっ
ても、所望する条件のマークエリアに対して塗り潰し処
理を行うことで、オペレータの意図する条件設定を行う
ことができる。
【0049】さらに、オペレータが初期設定を選択する
場合であって何れのマークエリアに対しても塗り潰しを
行わず、且つ、初期設定エリアとは異なるマークエリア
に比較的大きな汚れが存在する場合、汚れによるマーク
エリアでのカウント画素数が初期設定エリアのカウント
画素数よりも大きくなって、オペレータの意図しない条
件設定が行われてしまう虞がある。このような不具合を
防ぐためには、初期設定エリアに付されるハッチングや
記号等の面積を大きくとることが考えられる。
【0050】例えば、図5(a)に示すような斜線ハッ
チングにおいて白黒反転したものや、図5(f)に示す
ような黒領域の大きな記号を(但し、マークエリア全て
を塗り潰すものではなく、また、その形状は特に限定さ
れない)マークエリアに付しておけばよい。これによ
り、選択しないマークエリアの汚れが極めて大きくない
限りは、図5(g)に示すように、特にマークエリアの
塗り潰しを行わなくても初期設定エリアの設定条件を選
択することができる。
【0051】以上のように、両面コピーに関する設定を
行うマーク記入欄105の場合について、条件設定を行
う処理について述べたが、その他の設定を行うマーク記
入欄102〜104についても全く同様の流れで、条件
設定がおこなれる。
【0052】上記説明では、上記フォーマット用紙は原
稿束の1番上に載置され、図3(a)および(b)に示
すコピースタートボタン304が操作された時に、1枚
目の原稿がフォーマット用紙であると自動的に判断さ
れ、該フォーマット用紙のマーク記入に基づいて条件設
定が行われるようになっている。
【0053】しかしながら、上記フォーマット用紙を用
いて複写条件の設定を行う場合であっても、オペレータ
が通常のコピースタートボタン303を操作したり、あ
るいは、フォーマット用紙を使用しない場合にフォーマ
ット用紙使用時のコピースタートボタン304を操作す
ることも起こりうる。このような場合、フォーマット用
紙による条件設定が行われずに該フォーマット用紙の複
写が行われたり、フォーマット用紙でない原稿がフォー
マット用紙として認識されてしまい設定エラーが生じた
りする等の不具合が発生する。
【0054】上記不具合を回避するためには、以下のよ
うな構成が考えられる。すなわち、上記フォーマット用
紙において、図1に示すように、該フォーマット用紙の
特定領域にフォーマット用紙識別記号(識別記号)10
1を設け、原稿を読み取る場合には、最初に、上記特定
領域に上記フォーマット用紙識別記号101が存在する
か否かを確認することで、現在読み取られている原稿が
フォーマット用紙であるか否かを判別する。
【0055】上述のようなフォーマット用紙の判別処理
を行うためには、条件設定部は図6に示すような構成と
なる。すなわち、上記条件設定部は、図4に示した構成
以外にさらにフォーマット用紙判別部(フォーマット用
紙判別手段)402を備えており、該フォーマット用紙
判別部402は原稿読取部401より入力される原稿の
読取データに基づき、特定領域に上記フォーマット用紙
識別記号101が存在するか否か、すなわち、該原稿が
フォーマット用紙であるか否かを判別する。その判別結
果は、マークエリア指示部403へ出力され、上記原稿
がフォーマット用紙であった場合には、画素カウント部
404以降で上記図4で説明した場合と同様の処理が行
われる。
【0056】上記フォーマット用紙判別処理を行うこと
により、複写条件設定にフォーマット用紙を使用する場
合と使用しない場合とで、コピースタート時において操
作ボタンを使い分ける必要がなく、上述のような操作ボ
タンの押し間違いによる不具合を回避できる。
【0057】また、上記フォーマット用紙判別処理を実
施することにより、異なる条件の下で複写しようとする
複数枚の原稿を、連続して処理することも可能である。
すなわち、第1の設定条件が記入された第1のフォーマ
ット用紙が原稿束の1枚目に配置され、その下に上記第
1の設定条件で複写処理が行われる第1の原稿(または
原稿束)が配置される。続いて、第2の設定条件が記入
された第2のフォーマット用紙が上記第1の原稿(また
は原稿束)に続いて配置され、上記第2の設定条件で複
写処理が行われる第2の原稿束がその下に配置される。
【0058】上記原稿束の複写動作を行う場合、1枚目
の原稿、すなわち第1のフォーマット用紙が読み取られ
ると、該フォーマット用紙のフォーマット用紙識別記号
101により該原稿がフォーマット用紙であることが検
出され、第1の設定条件が複写条件として設定され、続
いて読み取られる第1の原稿が上記第1の設定条件で複
写される。第1の原稿に対する処理が終了し、第2のフ
ォーマット用紙が読み取られると、該フォーマット用紙
のフォーマット用紙識別記号101により該原稿がフォ
ーマット用紙であることが検出され、第2の設定条件が
複写条件として設定される。そして、これに続いて読み
取られる第2の原稿が上記第2の設定条件で複写され
る。尚、フォーマット用紙を3枚以上使用する場合であ
っても同様の処理で連続した複写が行える。
【0059】このように、上記処理では、複数枚の原稿
を途中で複写条件を変更して複写しようとする時に、原
稿セットを複数回に分けて行う必要がなく、原稿セット
を一度に行って連続して処理することが可能となる。こ
れにより、オペレータの処理を簡素化することができ
る。また、例えば、オペレータAの複写作業中にオペレ
ータBが複写を行いたい場合などに、オペレータAの原
稿の上にオペレータBのフォーマット用紙と原稿を積み
重ねておくだけで、オペレータBの望む複写物が得られ
るので、オペレータBはオペレータAの複写作業が終了
まで待たなくても、オペレータAの複写作業終了後、直
ちにオペレータBの複写作業が開始され、上記デジタル
複写機の効率的な使用が可能となる。
【0060】また、上述のようなフォーマット用紙判別
処理を実施する場合、図6に示す情報設定部では、フォ
ーマット用紙判別部402が読み込んだ原稿を特定フォ
ーマット用紙である判別した時にその判別結果をオペレ
ータ通知手段(通知手段)410へ送信し、図3におけ
る液晶パネル部305にて、フォーマット用紙を検出さ
れた旨を示すメッセージを表示する構成とすることが好
ましい。
【0061】これにより、フォーマット用紙が検出され
た時点でオペレータが処理を中止するか継続するか選択
することで、例えば、複写される原稿束の途中にオペレ
ータが意図しないフォーマット用紙が混入された時に、
複写の途中で設定条件が変更され、オペレータが所望し
ない複写条件で複写動作が継続されてしまうといった不
具合を回避できる。
【0062】尚、上記フォーマット用紙識別記号101
は、その形態は特に限定されるものでなく、単にフォー
マット用紙であるか否かの判断を可能とするのみの記号
でも良いし、バーコードや数字コード等、ある種の情報
を含ませることのできる記号であっても良い。
【0063】フォーマット用紙識別記号101にバーコ
ードや数字コード等を用いて、該フォーマット用紙識別
記号101にある種の情報を含ませる場合、マークエリ
アの位置や各マーク記入欄に対応する質問内容等が異な
る複数種類のフォーマット用紙を使用することも可能で
ある。すなわち、これら複数種類のフォーマット用紙の
フォーマット用紙識別記号101において、それぞれの
種類に対応するID番号等を含ませるようにする。そし
て、図6に示すマークシート判別部402では、フォー
マット用紙識別記号101から上記ID番号を識別して
マークエリア指示部403へ送信する。マークエリア指
示部403では、予め、上記ID番号と、各ID番号に
対応するマークエリアの位置や各マーク記入欄に対応す
る質問内容等の情報とを格納しており、上記マークシー
ト判別部402から入力される上記ID番号に基づいて
これらの情報を画素カウント部404へ送信する。
【0064】以上の説明では、初期設定エリアが設けら
れたフォーマット用紙を用いて条件設定を行う場合を説
明したが、オペレータが、図1の初期設定エリアに対応
する条件とは異なる条件を多く用いることも考えられ
る。この場合、オペレータには、結局、初期設定エリア
以外のマークエリアを塗り潰す必要が生じ、マークシー
トの塗り潰し作業を軽減するといった本発明の目的が十
分に達成されない。このような問題を解決するために、
本実施の形態に係るデジタル複写機では、オペレータが
所望する条件を初期設定エリアとしたフォーマット用紙
を作成するフォーマット用紙作成機能を備えることも可
能である。
【0065】上記フォーマット用紙作成機能を用いる場
合、例えば、オペレータは、上記デジタル複写機の操作
パネルにてフォーマット用紙作成モードを選択し、通常
の複写条件設定時と同様に、操作パネルによって所望の
複写条件を設定する。そして、例えば、スタートボタン
を押すことにより、オペレータの上記設定による複写条
件を初期条件としたフォーマット用紙が印字出力される
ものとする。
【0066】あるいは、複写処理を実行する場合と同様
に操作パネルを用いて複写条件の設定を行い、その後、
コピースタートボタンでなく、フォーマット用紙作成ボ
タンを押すことにより、設定された複写条件を初期条件
としたフォーマット用紙が印字出力されるようにしても
よい。尚、上記フォーマット用紙作成ボタンは、その操
作前に必ずしも複写条件設定を必要とするものではな
く、その時点で設定されている複写条件(操作パネルお
よびフォーマット用紙の何れで設定されたものであって
もよい)を初期条件としたフォーマット用紙を印字出力
するものであってよい。
【0067】図7に、図1のフォーマット用紙とは異な
り、濃度設定をマーク記入欄604において「濃く」、
両面コピー設定を行うマーク記入欄605において「す
る」の条件が初期設定エリアと設定されたフォーマット
用紙を示す。このように、オペレータが自分の所望する
複写条件を初期設定エリアとするフォーマット用紙を作
成可能とすることにより、上記デジタル複写機において
は、マークシートの塗り潰し作業を軽減するといった目
的が十分に達成される。
【0068】以上の説明における条件設定方法において
は、各マークエリアの塗り潰し状態を検出するために、
検出パラメータとして各マークエリアのカウント画素数
を、図4および図6の画素カウント部404にて検出し
ている。そして、カウント画素数の大小を、塗り潰され
たマークエリア、塗り潰されていない初期設定エリア、
および塗り潰されていない初期設定エリアでないマーク
エリアで相対的に比較することで、各マーク記入欄にお
ける設定条件を判別している。しかしながら、上記マー
クエリアの塗り潰し状態を検出するための検出パラメー
タは、塗り潰されたマークエリア、塗り潰されていない
初期設定エリア、および塗り潰されていない初期設定エ
リアでないマークエリアの3状態の相対的比較を可能と
するものであれば、上記カウント画素数以外の検出パラ
メータを利用することも可能であり、特に上記構成に限
定されるものではない。
【0069】例えば、各マークエリアの濃度を検出パラ
メータとすることによって、各マークエリアの塗り潰し
状態を検出することも可能である。この場合、条件設定
部は、図8に示すように、図6の画素カウント部404
に代えてマークエリア濃度検出部(検出手段)411を
備えているものとする。上記マークエリア濃度検出部4
11は、マークエリア指示部403によって指示される
マークエリアの濃度を検出する。上記構成において使用
されるフォーマット用紙では初期設定エリアが薄いグレ
ーの濃度を有するように形成されており、該初期設定エ
リアは、その濃度が、塗り潰されたマークエリアの濃度
より薄く、塗り潰されていない初期設定エリアでないマ
ークエリアの濃度よりも濃くなるように形成される。
【0070】これにより、原稿サイズ設定部405、コ
ピーサイズ設定部406、濃度設定部407、および両
面コピー設定部408等の各設定部は、上記マークエリ
ア濃度検出部411から入力される各マークエリアの濃
度を比較し、最も濃度が高いと比較されるマークエリア
の条件を設定することにより、適切な条件設定が行え
る。
【0071】尚、以上の説明では、上記マークシートを
用いた条件設定方法を適用した装置として複写条件の設
定を行うデジタル複写機を例示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、マークシートにより設定条件
を記入したフォーマット用紙を読取手段によって読み取
り、その読取結果を応じて条件設定を行うものであれ
ば、デジタル複写機以外の装置にも適用可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明の条件設定方法は、以上のよう
に、マークシートによって設定条件が記入されたフォー
マット用紙を読み取る読取工程と、上記読取手段によっ
て読み取られた上記フォーマット用紙の読取データに基
づいて、上記フォーマット用紙における各マークエリア
の塗り潰し状態を検出する検出工程と、上記検出工程に
よって検出された各マークエリアの塗り潰し状態によっ
て、上記フォーマット用紙に記入された設定条件を判別
する判別工程とを備えていると共に、上記読取工程で
は、特定の条件設定項目に対して複数のマークエリアが
設けられ、これらの複数のマークエリアのうちの一つ
が、他のマークエリアとは異なるマーキング形式で記入
された初期設定エリアとして形成されているフォーマッ
ト用紙を読み取り、上記検出工程では、各マークエリア
の塗り潰し状態を、塗り潰されたマークエリア、塗り潰
されていない初期設定エリア、および塗り潰されていな
い初期設定エリア以外のマークエリアでそれぞれ異なっ
た検出値を示すと共に、塗り潰されていない初期設定エ
リアに対応する検出値が、塗り潰されたマークエリアに
対応する検出値と塗り潰されていない初期設定エリア以
外のマークエリアに対応する検出値との間の値を示す検
出パラメータを用いて検出し、上記判別工程では、ある
特定の条件設定項目に対応する全てのマークエリアに関
する上記検出パラメータを用いた検出結果を相対的に比
較し、その比較結果を所定の判別基準でもって判定する
ことにより上記フォーマット用紙において設定されてい
る条件を判別する構成である。
【0073】また、本発明の条件設定装置は、以上のよ
うに、マークシートによって設定条件が記入されたフォ
ーマット用紙を読み取る読取手段と、上記読取手段によ
って読み取られた上記フォーマット用紙の読取データに
基づいて、上記フォーマット用紙における各マークエリ
アの塗り潰し状態を検出する検出手段と、上記検出手段
によって検出された各マークエリアの塗り潰し状態によ
って、上記フォーマット用紙に記入された設定条件を判
別する判別手段とを備えていると共に、上記読取手段
は、特定の条件設定項目に対して複数のマークエリアが
設けられ、これらの複数のマークエリアのうちの一つ
が、他のマークエリアとは異なるマーキング形式で記入
された初期設定エリアとして形成されているフォーマッ
ト用紙を読み取り、上記検出手段は、各マークエリアの
塗り潰し状態を、塗り潰されたマークエリア、塗り潰さ
れていない初期設定エリア、および塗り潰されていない
初期設定エリア以外のマークエリアでそれぞれ異なった
検出値を示すと共に、塗り潰されていない初期設定エリ
アに対応する検出値が、塗り潰されたマークエリアに対
応する検出値と塗り潰されていない初期設定エリア以外
のマークエリアに対応する検出値との間の値を示す検出
パラメータを用いて検出し、上記判別手段は、ある特定
の条件設定項目に対応する全てのマークエリアに関する
上記検出パラメータを用いた検出結果を相対的に比較
し、その比較結果を所定の判別基準でもって判定するこ
とにより上記フォーマット用紙において設定されている
条件を判別する構成である。
【0074】また、本発明のデジタル複写機は、以上の
ように、原稿の読取に使用されると共に、マークシート
によって複写条件が記入されたフォーマット用紙を読取
可能な読取手段と、上記読取手段によってフォーマット
用紙が読み取られた時に、上記フォーマット上のマーク
エリアの位置を指示する指示手段と、上記読取手段によ
って読み取られた上記フォーマット用紙の読取データ
と、上記指示手段により指示されるマークエリア位置の
情報とに基づいて、上記フォーマット用紙における各マ
ークエリアの塗り潰し状態を検出する検出手段と、上記
検出手段によって検出された各マークエリアの塗り潰し
状態によって、上記フォーマット用紙に記入された複写
条件を判別する判別手段とを備えていると共に、上記読
取手段は、特定の条件設定項目に対して複数のマークエ
リアが設けられ、これらの複数のマークエリアのうちの
一つが、他のマークエリアとは異なるマーキング形式で
記入された初期設定エリアとして形成されているフォー
マット用紙を読み取り、上記検出手段は、各マークエリ
アの塗り潰し状態を、塗り潰されたマークエリア、塗り
潰されていない初期設定エリア、および塗り潰されてい
ない初期設定エリア以外のマークエリアでそれぞれ異な
った検出値を示すと共に、塗り潰されていない初期設定
エリアに対応する検出値が、塗り潰されたマークエリア
に対応する検出値と塗り潰されていない初期設定エリア
以外のマークエリアに対応する検出値との間の値を示す
検出パラメータを用いて検出し、上記判別手段は、ある
特定の条件設定項目に対応する全てのマークエリアに関
する上記検出パラメータを用いた検出結果を相対的に比
較し、その比較結果を所定の判別基準でもって判定する
ことにより上記フォーマット用紙において設定されてい
る複写条件を判別する構成である。
【0075】また、本発明のフォーマット用紙は、以上
のように、特定の条件設定項目に対して複数のマークエ
リアが設けられ、これらの複数のマークエリアのうちの
一つが、他のマークエリアとは異なるマーキング形式で
記入された初期設定エリアとして形成されている構成で
ある。
【0076】上記条件設定方法、条件設定装置、および
デジタル複写機の構成によれば、条件設定に用いられる
上記フォーマット用紙において、ある特定の条件設定項
目に対して複数のマークエリアのうちの一つが、他のマ
ークエリアとは異なるマーキング形式で記入された初期
設定エリアとして形成されており、上記条件設定項目に
おいて塗り潰されたマークエリアが存在する場合には、
塗り潰されたマークエリアに対応する条件を設定するこ
とができると共に、塗り潰されたマークエリアが存在し
ない場合には、初期設定エリアに対応する条件を設定す
ることができる。このため、オペレータが、初期設定エ
リアに対応する条件を選択する場合にはマークエリアの
塗り潰しを行わなくても所望の条件が設定され、オペレ
ータの塗り潰し作業を軽減することができるという効果
を奏する。
【0077】また、上記デジタル複写機において、上記
読取手段は、上記初期設定エリアにおいて該マークエリ
アの面積よりも小さい記号が付されたフォーマット用紙
を読み取り、上記検出手段は、各マークエリア内の全画
素のうち、所定の閾値以上の濃度を有する画素の数をカ
ウントして、各マークエリアにおける上記カウント数を
上記検出パラメータとして検出し、上記判別手段は、あ
る特定の条件設定項目に対応する全てのマークエリアに
関する上記カウント数を相対的に比較し、カウント数が
最も大きいと判断されたマークエリアに対応する条件を
複写条件として判別する構成、あるいは、上記読取手段
は、上記初期設定エリアが、塗り潰されていない他のマ
ークエリアよりも高い濃度を有し、且つ、所定の方法で
塗り潰されたマークエリアよりも低い濃度を有するよう
に形成されたフォーマット用紙を読み取り、上記検出手
段は、各マークエリア内の濃度値を上記検出パラメータ
として検出し、上記判別手段は、ある特定の条件設定項
目に対応する全てのマークエリアに関する上記濃度値を
相対的に比較し、濃度値が最も高いと判断されたマーク
エリアに対応する条件を複写条件として判別する構成と
することができる。
【0078】これらの構成は、上記デジタル複写機にお
いて用いられる条件設定方法において、その具体例を示
すものであり、特に前者の構成においては、各マークエ
リアの所定閾値以上の濃度を有する画素数をカウント
し、そのカウント画素数の大小によって設定条件の判別
を行うことで、マークエリア内の汚れにも強い条件設定
方法を提供することができるという効果を奏する。
【0079】また、上記デジタル複写機において、上記
読取装置は、フォーマット用紙であることを示す識別記
号が所定位置に付された上記フォーマット用紙と、上記
フォーマット用紙によって設定される複写条件で複写さ
れるべき複写原稿とを読取原稿として連続して読み取る
ものであり、さらに、上記読取手段によって読み取られ
た読取原稿の読取データに基づいて、該読取原稿の所定
位置における識別記号の有無を検出して読取原稿がフォ
ーマット用紙であるか否かを判別すると共に、その判別
結果を上記マークエリア指示手段に出力するフォーマッ
ト用紙判別手段を備えている構成とすることができる。
【0080】それゆえ、上記デジタル複写機では、上記
フォーマット用紙を用いた場合と用いない場合とで、例
えば、コピースタート時における操作を異ならせる(例
えば、異なるスタートボタンを用いるなど)必要がな
く、オペレータの操作の誤りによる誤動作を回避できる
という効果を奏する。
【0081】また、複数枚の原稿を途中で複写条件を変
更して複写しようとする時に、原稿セットを複数回に分
けて行う必要がなく、原稿セットを一度に行って連続し
て処理することができ、オペレータの処理を簡素化する
ことができるという効果を併せて奏する。
【0082】また、上記デジタル複写機は、さらに、上
記フォーマット用紙判別手段の判別結果を受けて、上記
読取原稿としてフォーマット原稿が読み取られた時に
は、フォーマット用紙の読取が検出されたことをオペレ
ータに通知する通知手段を備えている構成とすることが
できる。
【0083】それゆえ、連続した原稿読取の途中でフォ
ーマット用紙が検出された時に、これをオペレータに通
知することで、オペレータが誤ってフォーマット用紙を
原稿中に混入させてしまっても、オペレータの判断で次
の処理(複写を継続するか中止するかなど)を的確に処
理でき、オペレータの意図しない設定変更による無駄な
複写を回避できるという効果を奏する。
【0084】また、上記デジタル複写機は、該デジタル
複写機においてその時点で設定されている複写条件に対
応するマークエリアを初期設定エリアとして、上記フォ
ーマット用紙を印字出力するフォーマット用紙作成機能
を有する構成とすることができる。
【0085】それゆえ、オペレータが普段選択すること
の多い条件を初期設定エリアとしてフォーマット用紙を
作成することで、オペレータの塗りつぶし作業を軽減す
るといった効果を最大限に発揮することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、本発明
に係る条件設定方法で用いられるフォーマット用紙の一
例を示す説明図である。
【図2】上記フォーマット用紙を用いて複写条件設定を
行うデジタル複写機の概略構成を示す断面図である。
【図3】図3(a)、(b)は、上記デジタル複写機の
操作パネルの概略構成を示す説明図である。
【図4】上記フォーマット用紙を用いて条件設定を行う
場合に、該条件設定を制御する条件設定部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】図5(a)〜(g)は、上記フォーマット用紙
のマーク記入欄における各塗り潰し状態を示す説明図で
ある。
【図6】上記フォーマット用紙を用いて条件設定を行う
場合に、該条件設定を制御する条件設定部であり、図4
とは別構成の条件設定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】オペレータが任意の条件を初期設定エリアとし
て作成したフォーマット用紙の一例を示す説明図であ
る。
【図8】上記フォーマット用紙を用いて条件設定を行う
場合に、該条件設定を制御する条件設定部であり、図
4、6とは別構成の条件設定部の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
101 フォーマット用紙識別記号(識別
記号) 102〜105 マーク記入欄 102A〜105A 初期設定エリア 401 原稿読取部(読取手段) 402 マークシート判別部(フォーマッ
ト用紙判別手段) 403 マークエリア指示部(指示手段) 404 画素カウント部(検出手段) 405 原稿サイズ設定部(判別手段) 406 コピーサイズ設定部(判別手段) 407 濃度設定部(判別手段) 408 両面コピー設定部(判別手段) 410 オペレータ通知部(通知手段) 411 マークエリア濃度検出部(検出手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA41 DE07 EE06 FB03 FD08 5C062 AA05 AB02 AB07 AB17 AB20 AB25 AB30 AC02 AC04 AC05 AC22 AC58 AC61 AE15 AF00 BA00 5L096 BA07 BA18 CA24 DA05 FA14 FA54 GA07 GA28 JA11 9A001 HH34 JJ35 KK42 LL09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マークシートによって設定条件が記入され
    たフォーマット用紙を読み取る読取工程と、 上記読取手段によって読み取られた上記フォーマット用
    紙の読取データに基づいて、上記フォーマット用紙にお
    ける各マークエリアの塗り潰し状態を検出する検出工程
    と、 上記検出工程によって検出された各マークエリアの塗り
    潰し状態によって、上記フォーマット用紙に記入された
    設定条件を判別する判別工程とを備えていると共に、 上記読取工程では、特定の条件設定項目に対して複数の
    マークエリアが設けられ、これらの複数のマークエリア
    のうちの一つが、他のマークエリアとは異なるマーキン
    グ形式で記入された初期設定エリアとして形成されてい
    るフォーマット用紙を読み取り、 上記検出工程では、各マークエリアの塗り潰し状態を、
    塗り潰されたマークエリア、塗り潰されていない初期設
    定エリア、および塗り潰されていない初期設定エリア以
    外のマークエリアでそれぞれ異なった検出値を示すと共
    に、塗り潰されていない初期設定エリアに対応する検出
    値が、塗り潰されたマークエリアに対応する検出値と塗
    り潰されていない初期設定エリア以外のマークエリアに
    対応する検出値との間の値を示す検出パラメータを用い
    て検出し、 上記判別工程では、ある特定の条件設定項目に対応する
    全てのマークエリアに関する上記検出パラメータを用い
    た検出結果を相対的に比較し、その比較結果を所定の判
    別基準でもって判定することにより上記フォーマット用
    紙において設定されている条件を判別することを特徴と
    する条件設定方法。
  2. 【請求項2】マークシートによって設定条件が記入され
    たフォーマット用紙を読み取る読取手段と、 上記読取手段によって読み取られた上記フォーマット用
    紙の読取データに基づいて、上記フォーマット用紙にお
    ける各マークエリアの塗り潰し状態を検出する検出手段
    と、 上記検出手段によって検出された各マークエリアの塗り
    潰し状態によって、上記フォーマット用紙に記入された
    設定条件を判別する判別手段とを備えていると共に、 上記読取手段は、特定の条件設定項目に対して複数のマ
    ークエリアが設けられ、これらの複数のマークエリアの
    うちの一つが、他のマークエリアとは異なるマーキング
    形式で記入された初期設定エリアとして形成されている
    フォーマット用紙を読み取り、 上記検出手段は、各マークエリアの塗り潰し状態を、塗
    り潰されたマークエリア、塗り潰されていない初期設定
    エリア、および塗り潰されていない初期設定エリア以外
    のマークエリアでそれぞれ異なった検出値を示すと共
    に、塗り潰されていない初期設定エリアに対応する検出
    値が、塗り潰されたマークエリアに対応する検出値と塗
    り潰されていない初期設定エリア以外のマークエリアに
    対応する検出値との間の値を示す検出パラメータを用い
    て検出し、 上記判別手段は、ある特定の条件設定項目に対応する全
    てのマークエリアに関する上記検出パラメータを用いた
    検出結果を相対的に比較し、その比較結果を所定の判別
    基準でもって判定することにより上記フォーマット用紙
    において設定されている条件を判別することを特徴とす
    る条件設定装置。
  3. 【請求項3】原稿の読取に使用されると共に、マークシ
    ートによって複写条件が記入されたフォーマット用紙を
    読取可能な読取手段と、 上記読取手段によってフォーマット用紙が読み取られた
    時に、上記フォーマット上のマークエリアの位置を指示
    する指示手段と、 上記読取手段によって読み取られた上記フォーマット用
    紙の読取データと、上記指示手段により指示されるマー
    クエリア位置の情報とに基づいて、上記フォーマット用
    紙における各マークエリアの塗り潰し状態を検出する検
    出手段と、 上記検出手段によって検出された各マークエリアの塗り
    潰し状態によって、上記フォーマット用紙に記入された
    複写条件を判別する判別手段とを備えていると共に、 上記読取手段は、特定の条件設定項目に対して複数のマ
    ークエリアが設けられ、これらの複数のマークエリアの
    うちの一つが、他のマークエリアとは異なるマーキング
    形式で記入された初期設定エリアとして形成されている
    フォーマット用紙を読み取り、 上記検出手段は、各マークエリアの塗り潰し状態を、塗
    り潰されたマークエリア、塗り潰されていない初期設定
    エリア、および塗り潰されていない初期設定エリア以外
    のマークエリアでそれぞれ異なった検出値を示すと共
    に、塗り潰されていない初期設定エリアに対応する検出
    値が、塗り潰されたマークエリアに対応する検出値と塗
    り潰されていない初期設定エリア以外のマークエリアに
    対応する検出値との間の値を示す検出パラメータを用い
    て検出し、 上記判別手段は、ある特定の条件設定項目に対応する全
    てのマークエリアに関する上記検出パラメータを用いた
    検出結果を相対的に比較し、その比較結果を所定の判別
    基準でもって判定することにより上記フォーマット用紙
    において設定されている複写条件を判別することを特徴
    とするデジタル複写機。
  4. 【請求項4】上記読取手段は、上記初期設定エリアにお
    いて該マークエリアの面積よりも小さい記号が付された
    フォーマット用紙を読み取り、 上記検出手段は、各マークエリア内の全画素のうち、所
    定の閾値以上の濃度を有する画素の数をカウントして、
    各マークエリアにおける上記カウント数を上記検出パラ
    メータとして検出し、 上記判別手段は、ある特定の条件設定項目に対応する全
    てのマークエリアに関する上記カウント数を相対的に比
    較し、カウント数が最も大きいと判断されたマークエリ
    アに対応する条件を複写条件として判別することを特徴
    とする請求項3に記載のデジタル複写機。
  5. 【請求項5】上記読取手段は、上記初期設定エリアが、
    塗り潰されていない他のマークエリアよりも高い濃度を
    有し、且つ、所定の方法で塗り潰されたマークエリアよ
    りも低い濃度を有するように形成されたフォーマット用
    紙を読み取り、 上記検出手段は、各マークエリア内の濃度値を上記検出
    パラメータとして検出し、 上記判別手段は、ある特定の条件設定項目に対応する全
    てのマークエリアに関する上記濃度値を相対的に比較
    し、濃度値が最も高いと判断されたマークエリアに対応
    する条件を複写条件として判別することを特徴とする請
    求項3に記載のデジタル複写機。
  6. 【請求項6】上記読取装置は、フォーマット用紙である
    ことを示す識別記号が所定位置に付された上記フォーマ
    ット用紙と、上記フォーマット用紙によって設定される
    複写条件で複写されるべき複写原稿とを読取原稿として
    連続して読み取るものであり、 さらに、上記読取手段によって読み取られた読取原稿の
    読取データに基づいて、該読取原稿の所定位置における
    識別記号の有無を検出して読取原稿がフォーマット用紙
    であるか否かを判別すると共に、その判別結果を上記マ
    ークエリア指示手段に出力するフォーマット用紙判別手
    段を備えていることを特徴とする請求項3ないし5の何
    れかに記載のデジタル複写機。
  7. 【請求項7】さらに、上記フォーマット用紙判別手段の
    判別結果を受けて、上記読取原稿としてフォーマット原
    稿が読み取られた時には、フォーマット用紙の読取が検
    出されたことをオペレータに通知する通知手段を備えて
    いることを特徴とする請求項6に記載のデジタル複写
    機。
  8. 【請求項8】該デジタル複写機においてその時点で設定
    されている複写条件に対応するマークエリアを初期設定
    エリアとして、上記フォーマット用紙を印字出力するフ
    ォーマット用紙作成機能を有することを特徴とする請求
    項3ないし7の何れかに記載のデジタル複写機。
  9. 【請求項9】特定の条件設定項目に対して複数のマーク
    エリアが設けられ、これらの複数のマークエリアのうち
    の一つが、他のマークエリアとは異なるマーキング形式
    で記入された初期設定エリアとして形成されていること
    を特徴とするフォーマット用紙。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7405847B2 (en) 2003-02-28 2008-07-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Device with scanning feature and method

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