JPH0733083U - 無線電話の周辺設備制御回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線電話が使用中であるか否かを判別し、周
辺機器の機能を増強する一種の無線電話の周辺設備制御
回路を提供すること。 【構成】 本考案は、制御回路にアンテナか金属棒、コ
イル、あるいは直接回路配線板上の銅箔またはエレメン
トの接続端子を設け、無線電話が発射する電波を受信
し、このアンテナをダイオード等の検波器の一端に接続
し、検波器のもう一端をアースに接続し、アンテナが受
信した電波により得られる電圧を電圧増幅器あるいは比
較器に送り、増幅された電圧により無線電話の周辺設備
を制御する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の無線電話の周辺設備制御回路に関し、特に無線電話が使用中 であるか否かを判別し、周辺機器の機能を増強するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近では無線電話が普及しつつあるが、従来の一般の無線電話は、基地台より 伝送された信号を受信したとき、自動的に一つの高周波信号を基地台に発信し、 双方向通信を行うものであり、待機状態においては高周波信号の発信は行われな い。

【０００３】 従来の無線電話の欠点を述べると、例えば車内での使用時に、片手で運転しな がら通話しなければならず、これが危険を招くことがある。そのためこれまでに 受話器を保持せずに通話できる装置が考案された。しかし、従来のこのような装 置は、車内で無線電話が待機中に電話がかかった時に、装置の電源を開ける際の 不便さおよび危険を避けるために、音声増幅回路およびスピーカーから発する音 量を大きくしてあり、運転者にとって不快感をもたらすものであった。また、会 議中や、映画館などの公共の場所で無線電話の呼び出し音は耳障りである。また 、工事現場などで無線電話の使用は仕事に不便を生じるほか、呼び出し音が聞こ えない場合もあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、無線電話が呼び出し中であるか、使用中であるか、または待機中で あるかを判別する制御回路を提供することを課題とする。すなわち、本考案は、 主に無線電話の周辺設備制御回路にアンテナを設けて無線電話が発する電波を受 信し、電流とし、この電流を検波器により処理した後、一つの微弱な電圧差を得 てこれを電圧増幅器あるいは比較器により増幅する。これにより、例えば受話器 無し音声増幅器のオートスイッチ、ベルに代わる振動装置、遠隔距離ベル警示装 置および留守番電話テープレコーダーの自動開閉装置などの周辺設備を制御する ことを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、制御回路にアンテナか金属棒、コイル、あるいは直接回路配線板上 の銅箔またはエレメントの接続端子を設け、無線電話が発射する電波を受信し、 このアンテナをダイオード等の検波器の一端に接続し、検波器のもう一端をアー スに接続し、アンテナが受信した電波により得られる電圧を電圧増幅器あるいは 比較器に送り、増幅された電圧により無線電話の周辺設備を制御する。

【０００６】

【作用】

主に無線電話の周辺設備制御回路に設けたアンテナで、無線電話が発する電波 を受信し、電流とし、この電流を検波器により処理した後、一つの微弱な電圧差 を得てこれを電圧増幅器あるいは比較器により増幅する。これにより、例えば受 話器無し音声増幅器のオートスイッチ、ベルに代わる振動装置、遠隔距離ベル警 示装置および留守番電話テープレコーダーの自動開閉装置などの周辺設備を制御 する。

【０００７】

【実施例】

実施例については、図を参照して説明する。まず、図１は、無線電話の音声増 幅器のオートスイッチの実施例の回路図であり、制御回路にアンテナ（１０）を 設け、このアンテナ（１０）は、金属棒、コイル、リード線、あるいは回路配線 板上の銅箔やエレメントの接続脚に代えてもよく、無線電話から発する電波を受 信する。アンテナ（１０）が電波を受信すると、このアンテナ（１０）の両端は 変化する電圧差を生じる。この電圧差は交流状態で、かつそのプラスマイナスの 値は略等しい。そのため生じる平均電位差は零電位である。アンテナ（１０）を 回路のダイオード（２０）の末端部（２２）に接続し、ダイオード（２０）のも う一方の末端部（２１）はアース（ＣＯＭ）に接続する。このダイオード（２０ ）に流れる電流は片方向であり、アンテナの頂端がアース端に対しマイナス電位 であるとき、このマイナス電位はダイオード（２０）に対し、順方向偏圧である ため、アース端の電流はこのダイオード（２０）を流れることができるが、０点 の電位は略零電位に保っている。また、アンテナ（１０）の頂端はアースに対し 、正電位の場合、この正電位はダイオード（２０）に対し、逆向偏圧であり、電 流はアースに流れない。このとき０点の平均電圧は約電圧の１／２である。すな わち、アンテナ（１０）が電波を受信したとき、０点は微弱な正の無線電話自動 受話装置の電圧を発生し、電圧増幅器あるいは比較器（３０）により増幅した後 に音声増幅器に連結する音声信号増幅器の電源接触脚（５１）あるいは音声信号 入力端または出力端を駆動し、ならびに電源接触脚（５１）あるいは音声信号の 入力または出力端の開閉スイッチを制御する。無線電話自動受話装置の音声増幅 器の音声信号増幅器（５０）は作動状態において、無線電話が掛かった時に継続 的に電波を発信するため、この回路は音声信号増幅器（５０）を継続的に作動さ せる。通信停止後、すなわち無線電話が待機状態に戻り、電波を発信しないとき は、アンテナ（１０）は電波の受信を行わない。すなわちこの回路が得た電位も 消え、スイッチ（４０）はオープン状態となり、無線電話のスピーカーも音声を 発生しない。

【０００８】 以上述べた制御回路はアンテナ（１０）、ダイオード（２０）、電圧増幅器あ るいは比較器（３０）およびスイッチ（４０）により構成し、静かで手動による 操作を必要としないため、安全で便利である。

【０００９】 図２に示されるのは、本考案のもう一つの実施例の回路図である。前述の制御 回路の電圧増幅器あるいは比較器（３０）の出力端（３１）に一つの発信器（６ ０）を接続し、無線電話が使用中には電圧増幅器あるいは比較器（３０）の出力 端（３１）が電圧を発生し、それにより発信器（６０）を駆動して信号を発生し 、受信器（７０）により受信した後、警示器（震動モーター、音声あるいは光等 による警示を行う）を制御する。このため、無線電話を保持できない場合でも電 話が掛かっていることを知ることができる。

【００１０】 図３は本考案のさらに別の実施例の回路図である。ここでは電圧増幅器あるい は比較器（３０）の出力端（３１）を直接警示器（震動モーター、音声あるいは 光等による警示を行う）を制御する。あるいは、留守番電話制御器（９０）に接 続し、無線電話が受信したとき、前述のように電圧増幅器あるいは比較器（３０ ）の出力端（３１）は電圧を発生し、警示器あるいは留守番電話制御器（９０） を制御する。これにより短距離内で静かに受信でき、人にも迷惑をかけず、電話 が掛かっているか否かを知ることができる。また留守番電話の開閉を行うことが できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の無線電話の周辺設備制御回路を設けることで、無線電話が呼び出し中 であるか、使用中であるか、または待機中であるかを判別することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の回路図である。

【図２】本考案のもう一つの実施例の回路図である。

【図３】本考案のさらにもう一つの実施例の回路図であ
る。

【符号の説明】

（１０）アンテナ （２０）ダイオード （２１）末端
部 （２２）主端部 （３０）電圧増幅器あるいは比較器 （３１）出力端
（４０）スイッチ （５０）音声信号増幅器 （５１）電源接触脚 （６
０）発信器 （７０）受信器 （９０）留守番電話制御器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線電話の周辺設備制御回路であり、主
   に、制御回路にアンテナを設け、無線電話が発射する電
   波を受信し、このアンテナをダイオード等の検波器の一
   端に接続し、検波器のもう一端をアースに接続し、アン
   テナが受信した電波により得られる電圧を電圧増幅器あ
   るいは比較器に送り、増幅された電圧により無線電話の
   周辺設備を制御する無線電話の周辺設備制御回路。
2. 【請求項２】 制御器に設けたアンテナは金属棒、コイ
   ル、あるいは直接回路配線板上の銅箔またはエレメント
   の接続端子に代えてもよい請求項１に記載の無線電話の
   周辺設備制御回路。