JP3037457U - 電話機用モーター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用電話機やコードレス電話機に他の電話
機が受信した際に、視覚により容易に受信を知ることが
できる電話機用モーター装置を提供すること。 【解決手段】 電波を受信するためのアンテナ２と、該
アンテナ２に接続されたダイオード３と、該ダイオード
３に接続されたコンデンサー４と、該コンデンサー４に
接続されたスイッチ５と、該スイッチ５がオンになった
場合に駆動するモーター６と、電源７とにより構成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電話機に使用されるモーター装置に係り、より詳しくは、携帯用の 電話機やコードレス電話機のアンテナより発せられる電波を検波することにより 駆動する電話機用モーター装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

近年、電話機から電波を発受信し、中継基地を通して相手先の電話機に送る携 帯用の電話機が普及している。そして、この携帯用電話機を外出等の際に携帯す ることにより、歩きながら相手先と通話することが可能となっている。

【０００３】 しかしながら、外出先においては、携帯用電話機が受信した際の呼び出し音に より周囲に迷惑がかかる場合がある。特に、会議中や、ホテルのロビー、レスト ラン等の静かな場所においては、携帯用電話機が受信した際の呼び出し音で周囲 に迷惑がかかる場合が多く、従ってこのような場所においては、携帯用電話機の 音量を調整して呼び出し音を消さざるを得ないことがある。

【０００４】 一方、周囲の状況を考慮して携帯用電話機の音量を調整して呼び出し音を消し ている場合には、相手先から電話がかかってきた場合においてもそれを知ること ができず、特に緊急の連絡等の場合などは不測の事態が起こりうることもあり得 る。

【０００５】 また、最近の携帯用電話機の普及により、受信による呼び出し音が鳴った場合 においても、他人が持っている携帯用電話機の呼び出し音と自分が持っている携 帯用電話機の呼び出し音との区別が容易につかないということも起こりうる。

【０００６】 更に、近年、室内において、電話機本体から離れた位置においても通話が可能 であるコードレス電話機が普及しており、このコードレス電話機を使用すること により、従来の電話機と異なり、電話機本体から離れた位置においても通話が可 能となっているが、呼び出し音が耳障りなために呼び出し音を消しておきたいと 思う場合がある。

【０００７】 そのため、携帯用電話機やコードレス電話機が受信した際に、呼び出し音では なく視覚により受信を確認することができれば便利である。

【０００８】 そこで、本考案は、会議中やホテルのロビー、レストラン等における周囲の状 況を考慮して携帯用電話機の呼び出し音を消している場合においても、また、人 込み等においても、更に、室内等においてコードレス電話機の呼び出し音を消し ている場合においても、視覚により容易に受信を知ることができるようにするた めの電話機用モーター装置を提供することを課題としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案の電話機用モーター装置は、電話機のアンテナより発せられる電波を検 波して駆動する電話機用モーター装置であって、電波を受信するためのアンテナ と、該アンテナに接続されたダイオードと、該ダイオードに接続されたコンデン サーと、該コンデンサーに接続されたスイッチと、該スイッチがオンの場合に駆 動するモーターと、電源とにより構成されることを特徴としている。

【００１０】 本考案の電話機用モーター装置では、電話機に相手先から電話がかかってきて 電話機のアンテナから電波が発せられ、該電波を検波すると、スイッチがオンさ れてモーターが駆動する。

【００１１】 従って、本考案によると、電話機のアンテナより発せられる電波を検波すると モーターが駆動するため、例えば、該モーターに小型のプロペラ等を装着してお き、電話機に装着、あるいは電話機の近傍に置いておけば、電話機の呼び出し音 を消している場合においても、また、人込み等においても、電話機が受信した際 に、視覚により容易に受信を知ることができるようになった。

【００１２】

【考案の実施の形態】

本考案の電話機用モーター装置は、電話機のアンテナより発せられる電波を検 波して駆動する電話機用モーター装置であって、電波を受信するためのアンテナ ２に、該アンテナ２で受信した電波を検波して、更に該電波を電気信号に変換す る検波用のダイオードが接続される。

【００１３】 そして、該検波用のダイオードには、コンデンサーが接続され、更に、該コン デンサーには、前記検波用のダイオードより電気信号が送られてきた場合にオン になるスイッチが接続されている。

【００１４】 そしてまた、該スイッチには、該スイッチがオンの場合に駆動するモーターが 接続されている。

【００１５】 ここで前記スイッチは、トランジスターあるいはリレーを用いるとよい。これ により、電話機のアンテナから電波が発信された場合に容易にモーターを駆動さ せることができる。

【００１６】 また、前記モーターにはプロペラ等の喚起手段を接続しておくと良い。これに より、より容易に電話機の受信を知ることが可能となる。

【００１７】

【実施例】

図を用いて本考案の電話機用モーター装置を説明すると、図１は、本考案の電 話機用モーター装置の構成を示すブロック図である。

【００１８】 図において、１は本考案の電話機用モーター装置であり、２は、電話機のアン テナより発せられる電波を受信するためのアンテナである。

【００１９】 そして、３は前記アンテナ２で受信した電波を検波して電気信号に変換するた めの検波用のダイオードであり、該ダイオード３には、コンデンサー４が接続さ れている。

【００２０】 そしてコンデンサー４には、前記検波用のダイオード３が電波を検波した場合 にオンになるスイッチであるトランジスター５が接続されている。

【００２１】 一方、６はモーターであり、該モーター６は、前記トランジスター５を介して 電源７に接続されており、前記検波用のダイオード３が電波を検波し、コンデン サー４を介して電気信号をトランジスター５に送信した際に、駆動するようにな っている。

【００２２】 また、前記モーター６には電話機が受信した際に注意を喚起するための喚起手 段であるプロペラ８が接続してある。従って、本考案の電話機用モーター装置が 電波を検波した際には前記モーター８が回転するため、電話機の受信をより容易 に知ることが可能となる。

【００２３】 なお、本実施例では、スイッチとしてトランジスターを用いたが、本考案はこ れには限られず、その他の手段、例えばリレー等を用いても良い。

【００２４】 また、本実施例では喚起手段としてプロペラを用いたが、喚起手段としてはプ ロペラには限られず、モーターに接続可能であり、かつ受信を視覚により喚起可 能な手段であればいずれを用いても良い。

【００２５】 本考案の電話機用モーター装置は以上のような構成により成り、これにより、 携帯用電話機やコードレス電話機に相手先から電話がかかってきて携帯用電話機 やコードレス電話機のアンテナより電波が発せられ、本考案における検波用のダ イオード３が当該電波を検波すると、コンデンサー４、及びトランジスター５を 介してモーター６が駆動する。

【００２６】 次に、図２を用いて、この構成による本考案の電話機用モーター装置の作動を 説明すると、携帯用電話機やコードレス電話機に他の電話機から電話がかかって きた場合、携帯用電話機やコードレス電話機から他の電話機に発信した場合、及 び通話中において、携帯用電話機やコードレス電話機のアンテナから電波が発信 されると、アンテナ２を介して、検波用のダイオード３が前記電波を検波する（ ステップ１）。

【００２７】 そして次に、検波した検波用のダイオード３では、前記電波を電気信号に変換 する（ステップ２）。

【００２８】 そしてその後、前記検波用のダイオード３により変換された電気信号が、コン デンサー４を介してトランジスター５に送信されてくることにより、トランジス ター５を介して電源６に接続されているモーターが駆動する（ステップ３及び４ ）。

【００２９】 これにより、例えば、本考案におけるモーター６にプロペラ等の喚起手段を装 着しておけば、送受信、及び通話中に本考案の電話機用モーター装置が駆動する ことにより、モーターに装着してあるプロペラ等の喚起手段が回転し、呼び出し 音を消している場合においても、着信の状況を視覚により容易に確認することが 可能となった。

【００３０】

【考案の効果】

本考案の電話機用モーター装置は、以上説明したようなものであるため、以下 に記載するような効果を奏する。

【００３１】 本考案の電話機用モーター装置によれば、携帯用電話機やコードレス電話機の アンテナより電波が発せられて本考案における検波用のダイオードが当該電波を 検波するとモーターが駆動するため、当該モーターにプロペラ等を装着しておけ ば、会議中やホテルのロビー、レストラン等において周囲の状況を考慮して携帯 用電話機の呼び出し音を消している場合においても、また、室内においてコード レス電話機の耳障りな呼び出し音を消している場合においても、電話機が受信し た際に視覚により受信を容易に確認することができる。

【００３２】 また、人込み等においても、自分の持っている携帯用電話機の受信を容易に知 ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電話機用モーターの構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】本考案の電話機用モーターの作動を示したフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１ 電話機用モーター ２ アンテナ ３ 検波用のダイオード ４ コンデンサー ５ トランジスター ６ モーター ７ 電源 ８ プロペラ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電話機のアンテナより発せられる電波を検
   波して駆動する電話機用モーター装置であって、電波を
   受信するためのアンテナ２と、該アンテナ２に接続され
   たダイオード３と、該ダイオード３に接続されたコンデ
   ンサー４と、該コンデンサー４に接続されたスイッチ５
   と、該スイッチ５がオンになった場合に駆動するモータ
   ー６と、電源７とにより構成される電話機用モーター装
   置。
2. 【請求項２】電話機のアンテナより発せられる電波を検
   波して駆動する電話機用モーター装置であって、電波を
   受信するためのアンテナ２と、該アンテナ２に接続され
   たダイオード３と、該ダイオード３に接続されたコンデ
   ンサー４と、該コンデンサー４に接続されたスイッチ５
   と、該スイッチ５がオンになった場合に駆動するモータ
   ー６と、該モーター６に接続された喚起手段８と、電源
   ７とにより構成される電話機用モーター装置。
3. 【請求項３】前記スイッチ５がトランジスターであるこ
   とを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の電話機用
   モーター装置。
4. 【請求項４】前記スイッチ５がリレーであることを特徴
   とする請求項１又は請求項２に記載の電話機用モーター
   装置。
5. 【請求項５】前記喚起手段８がプロペラであることを特
   徴とする請求項２乃至請求項４のいずれかに記載の電話
   機用モーター装置。