JPH0730054Y2 - パチンコ機の可変表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はパチンコ機の可変表示装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、遊技盤上に始動入賞口と、複数の図柄を順次的に
変動可能な表示部を有する可変表示装置と、変動入賞装
置とを設け、始動入賞口への遊技球の入賞によって可変
表示装置の図柄を変動し、その図柄停止時の組合せが大
当りになると変動入賞装置を遊技者に有利な特定遊技状
態に変化させるようにしたパチンコ機が知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、最近のパチンコ機では、例えば可変表示装置
の３つの表示部のうち２つの表示部の図柄が同じ図柄で
停止すると大当りになる確率が高いリーチ状態とし、残
りの図柄をゆっくり変動させることによって遊技者の楽
しみを増すようにされている。しかしながら上述のよう
なリーチ状態は、図柄の変動が停止する直前でなければ
判らないため、リーチ状態発生をゆっくり楽しむことが
できず、遊技者に十分な満足感を与えることができなく
ていま一つ遊技の興趣に欠けるという問題点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、このような問題点を解決するためになされた
もので、特定入賞球によって複数の数字，文字，図柄等
の表示記号が変動し、その表示記号の停止時の組合せに
よって大当りを発生させる可変表示部と、表示記号が変
動中に特定入賞球が入賞したときその特定入賞球を記憶
して点灯する複数の記憶個数表示ランプを備えてなる可
変表示装置において、前記可変表示部の表示記号が変動
中に特定入賞球が入賞して大当りになる確率が高いリー
チ状態が発生することが予知されると、記憶個数表示ラ
ンプを通常とは異なった態様で点灯させるようにしたも
のである。

〔作用〕

可変表示部の表示記号が変動中に特定入賞球が連続して
発生すると記憶個数表示ランプが特定入賞球一個につき
１つずつ順番に点灯されて行き、大当りになる確率が高
いリーチ状態が発生することが予知されるとその記憶個
数表示ランプが点滅するなど通常とは異なった態様で点
灯されることになる。これによって、遊技者はリーチ状
態発生をそのリーチ状態が予知された番の表示記号の変
動開始前に未然に知ることができるので、そのリーチ状
態が予知された番の表示記号の変動開始から停止までの
間大当り発生の期待感を持ち続けることができ、遊技の
楽しさを著しく増すことができる。

〔実施例〕

以下に本考案の一実施例を図面を参照して説明する。第
１図は本考案に係る可変表示装置が装着されたパチンコ
機１の正面図である。パチンコ機１は、遊技盤２の表面
に複数の通常入賞口３が設けられており、中央部には本
考案に係る可変表示装置４が配設されている。また可変
表示装置４の下方には、その可変表示装置４を始動させ
るための始動入賞口5a,5b,5cと、変動入賞装置６が設け
られている。変動入賞装置６は、取付板61の前面に形成
された開口を開閉する開閉板62が設けられており、該開
閉板62をソレノイドなどの電気的駆動源により開閉させ
る周知構造のものである。

前記可変表示装置４は、第２図及び第３図に示すように
遊技盤２の表面に取付けられる取付基板41を有し、その
取付基板41の前面上部に通常入賞口３を形成するための
飾り枠42が装着されている。また飾り枠42の下方には上
方から落下してきた打球を左右に振分ける円弧状の枠部
材43を設けた前飾り板44が装着され、その裏面側に飾り
ランプ45が配設される。また前飾り板44の下方に位置し
た取付基板41には前面が透明板46で覆われた開口部が形
成され、その開口部の後面に可変表示部47が装着され
る。

可変表示部47は、発光素子を縦、横方向に多数並べたド
ットマトリクス型のもので、発光の位置を変えることに
よって左，中，右に区分された種々の数字，文字，図柄
等の表示記号を変動可能として構成されている。また前
記枠部材43の中央部には赤色に発光可能なLEDからなる
４つの記憶個数表示ランプ48が設けられている。この記
憶個数表示ランプ48は可変表示部47の表示記号が変動中
に始動入賞口5a〜5cのいづれかに打球が入賞すると、そ
の入賞球を最大４個まで入賞順に記憶して点灯し、その
記憶入賞球を点灯個数にて表示する。

上記のように構成されたパチンコ機は、マイクロコンピ
ユータなどの制御手段によって次のように動作される。
すなわち、遊技盤２に打球が発射される前あるいは遊技
盤２に打球が発射されても打球が始動入賞口5a〜5cに入
賞しないときは、可変表示装置４の可変表示部47には適
当な表示記号が表示される。また飾りランプ45、記憶個
数表示ランプ48は消灯されている。この状態で遊技盤２
に発射された打球が始動入賞口5a〜5cのいづれかに入賞
すると、飾りランプ45が点滅を繰り返すと共に可変表示
部47の左，中，右に区分された数字，文字，図柄等の表
示が上下方向にランダムに変動を始め所定時間経過する
とその表示記号の変動が左から順に停止される。また飾
りランプ45は消灯する。

なお、可変表示部47の表示が変動中に始動入賞口5a〜5c
に打球が入賞すると、記憶個数表示ランプ48が左から順
番に点灯して入賞球を点灯個数にて表示し、表示記号の
変動が停止した後、再び入賞順に表示記号の変動が繰り
返される。同時に記憶個数表示ランプ48が１つずつ右か
ら順番に消灯されて行く。

そして、表示記号の変動の停止時において左，中，右の
表示記号が同じ数字，文字または図柄で停止すると大当
りとなり、飾りランプ45が点滅を繰り返すと共に変動入
賞装置６の開閉板62が開かれて遊技者に有利な特定遊技
状態が発生する。この大当り状態のとき、可変表示部47
には当り図柄が点滅表示され、さらには変動入賞装置６
の開閉板62の開放回数、入賞球個数などが表示される。

なお、大当りかどうかおよび大当りになる確率が高いリ
ーチ状態になるかどうかということが予知され、さらに
は可変表示部47の左，中，右に停止する数字，文字，図
柄は、マイクロコンピユータに組込まれたプログラムに
よって制御決定される。

しかして、本考案によれば、可変表示部47の表示記号が
変動中に始動入賞口5a〜5cに打球が入賞して大当りにな
る確率が高いリーチ状態が発生することが予知される
と、そのリーチ状態が予知された番の可変表示部47の表
示記号が変動する前に記憶個数表示ランプ48を通常とは
異なった態様で点灯させるようにしたものである。

この実施例の場合、リーチ状態が発生すると一番左の記
憶個数表示ランプ48が点滅を行いながら点灯され、さら
に記憶個数表示ランプ48が点灯されるごとに１つずつ右
に移動する。このため、遊技者は点滅されている記憶個
数表示ランプ48を見ることによって大当りの可能性が高
いリーチ状態の発生をそのリーチ状態が予知された番の
表示記号の変動開始前に未然に知ることができ、大当り
に対する期待感が一層高められる。

なお、上述の実施例の説明では、リーチ状態が発生する
と記憶個数表示ランプ48を点滅させるようにしたが、点
灯時の色を変えるようにしてもよい。

〔考案の効果〕

以上のように、本考案によれば、大当りになる確率が高
いリーチ状態になると記憶個数表示ランプを通常と異な
った態様で点灯させるようにしたので、リーチ状態の発
生が一目で、かつそのリーチ状態が予知された番の表示
記号の変動開始前に未然に判かり遊技者に大当りの可能
性への高い期待感を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る可変表示装置が装着されたパチン
コ機の正面図、第２図は可変表示装置の正面図、第３図
は第２図Ａ−Ａ線断面図である。 ４……可変表示装置、47……可変表示部、48……記憶個
数表示ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】特定入賞球によって複数の数字，文字，図
   柄等の表示記号が変動し、その表示記号の停止時の組合
   せによって大当りを発生させる可変表示部と、表示記号
   が変動中に特定入賞球が入賞したときその特定入賞球を
   記憶して点灯する複数の記憶個数表示ランプを備えてな
   る可変表示装置において、 前記可変表示部の表示記号が変動中に特定入賞球によっ
   て大当りになる確率が高いリーチ状態が発生することが
   予知されると、記憶個数表示ランプを通常とは異なった
   態様で点灯させるようにしたことを特徴とするパチンコ
   機の可変表示装置。