JP3940441B2 - 発射ハンドル及び弾球式遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、遊技状態を遊技者に知らせる機能を有するパチンコ機、アレンジボール遊技機等の弾球式遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の弾球式遊技機においては、例えば、光、音等で、遊技状態を遊技者に伝えていた。すなわち、例えばパチンコ機では、所定の入賞口に遊技玉が入賞すると、ランプを点灯若しくは点滅させたり、各パチンコ機に備えられたスピーカから電子音を発生させたりし、また、弾球式遊技機が通常状態よりも入賞確率の高い状態、所謂「大当り状態」になると、その幸運を遊技者に知らせるために、更に派手にランプ及び音にて知らせる。
【0003】
このようにすることにより、常連の遊技者には、入賞或は大当り状態になった幸運等に対する喜びを倍増させ、不慣れな遊技者には、遊技機の状態を認識させ(例えば大当り状態になったことに速やかに気付かせ)、共に、より遊技を楽しくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遊技機の遊技者の中には目の不自由な人もいる。こうした人達にとっては、上記のようにランプを点灯・点滅させても、入賞した喜び等を倍増させることができず、健常者に比べ遊技の楽しさが半減してしまう。これらの光とほぼ同時に発せられる音によって、その旨が伝わるようにも思えるが、周知のようにパチンコホールでは、同様の音や景品玉の排出音が近辺から大量に聞こえてくるので、その音が、自分が遊技している遊技機から発せられている音なのか否かが判り辛い。
【0005】
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、目の不自由な人が遊技機で遊技をする際にも、健常者と同様の楽しさを得られるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
弾球式遊技機本体に固定される柱状の固定部と、
該固定部の端部に回動可能に設置される略円盤状部材であって、遊技者によって回動操作されるレバー部と、
該レバー部を上記固定部とで挟持して、該レバー部を上記固定部から離脱不能にするレバー支持部と、
該レバー支持部を覆い、上記レバー部を回動操作する遊技者の掌が当接される先端部と
を備える弾球式遊技機の発射ハンドルにおいて、
交流電圧が与えられると励磁されるコイルと、
該コイルを保護するコアと、
該コアに当接する緩衝部材と、
該緩衝部材と上記先端部の内面とに挟持されて、上記コイルの励磁方向が上記交流電圧によって変化されるに同期して当該発射ハンドルの軸方向に振動され、上記先端部を振動させる振動板と
を備えることを特徴とする発射ハンドルである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、
外部から発射ハンドルを介して受けた発射指示に従って遊技玉を発射させ、該遊技玉の入賞結果に応じた個数の景品玉を排出する弾球式遊技機において、
請求項1記載の発射ハンドルを装着し、
上記入賞結果、入賞回数、入賞確率等の遊技状態を検出する状態検出手段と、
上記状態検出手段が検出した遊技状態毎に振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与える振動制御手段と
を備えたことを特徴とする弾球式遊技機を要旨とする。
【0008】
図1に概要を示すとおり、請求項1に記載の発射ハンドルは、柱状の固定部にて弾球式遊技機本体に固定される。その固定部の端部には、略円盤状部材で遊技者によって回動操作されるレバー部が回動可能に設置される。
また、レバー部を固定部とで挟持して、レバー部を固定部から離脱不能にするレバー支持部、レバー支持部を覆い、レバー部を回動操作する遊技者の掌が当接される先端部が備わっている。つまり、遊技者がレバー部を回動操作するときには、遊技者の掌が先端部に当接することになる。
しかも、この発射ハンドルは、交流電圧が与えられると励磁されるコイル、そのコイルを保護するコア、そのコアに当接する緩衝部材、緩衝部材と先端部の内面とに挟持されて、コイルの励磁方向が交流電圧によって変化されるに同期して発射ハンドルの軸方向に振動され、先端部を振動させる振動板を備えるので、交流電圧を与えてコイルを励磁させれば先端部が振動し、その振動が発射ハンドルを持った遊技者の掌に伝わる。
【0009】
請求項2に記載の弾球式遊技機には、請求項1記載の発射ハンドルが装着されていて、状態検出手段が入賞結果、入賞回数、入賞確率等の遊技状態を検出すると、振動制御手段は、状態検出手段が検出した遊技状態毎に振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を発射ハンドルのコイルに与えるから、遊技状態毎に振動期間または周波数異なる振動が発射ハンドルを持った遊技者の掌に伝わる。
従って、請求項1に記載の発射ハンドルを装着した請求項2記載の弾球式遊技機であれば、目の不自由な遊技者にも、遊技機の遊技状態を報知することができる。また、目が見える人にとっても、電飾や音だけでなく振動にて、入賞・大当り等の遊技状態を知らせることになるため、遊技意欲を更に高めることができる。
【0010】
また、請求項1に記載の発射ハンドルは、発射ハンドル全体を振動させるのではなく、先端部のみを振動させるため、駆動用のエネルギーが少なくて済む。そして、駆動用のエネルギーが少なくて済むことにより、コイル、コア、緩衝部材及び振動板からなる駆動部が小型にできる。その駆動部に供給する電力も少なくて済む。しかも、駆動部の構成が簡素であるから、発射ハンドルの内部に容易に収めることができる。
【0011】
請求項3に記載の弾球式遊技機は、
乱数値を発生するループカウンタと、
上記遊技玉が始動入賞口に入賞すると、上記ループカウンタから取得した乱数値が予め設定されている当たり値と一致するか否かに基づいて当たり外れを判定する判定手段と、
上記判定手段による判定が行われると図柄を変動表示し上記判定が当たりであれば大当たりの配列で図柄を確定表示する表示装置とを備え、
上記表示装置に上記大当たりの配列で図柄が表示されると大当たり状態となって大入賞口を開放させる弾球式遊技機であり、
上記振動制御手段は、上記始動入賞口への入賞検出時、上記変動表示中、上記確定表示時、上記大当たり状態中のそれぞれで振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与える
ことを特徴とする請求項2に記載の弾球式遊技機である。
【0012】
請求項3記載の弾球式遊技機においては、振動制御手段が、始動入賞口への入賞検出時、変動表示中、確定表示時、大当たり状態中のそれぞれで振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与えることで発射ハンドルを振動させるから、目の不自由な遊技者にも、始動入賞口への入賞、変動表示、確定表示、大当たり状態を報知することができる。また、目が見える人にとっても、電飾や音だけでなく振動にて、入賞・大当り等の遊技状態を知らせることになるため、遊技意欲を更に高めることができる。
【0013】
請求項4記載の弾球式遊技機は、
乱数値を発生するループカウンタと、
上記遊技玉が始動入賞口に入賞すると、上記ループカウンタから取得した乱数値が予め設定されている当たり値と一致するか否かに基づいて当たり外れを判定する判定手段と、
上記判定手段による判定が行われると図柄を変動表示し上記判定が当たりであれば大当たりの配列で図柄を確定表示する表示装置とを備え、
上記表示装置に上記大当たりの配列で図柄が表示されると大当たり状態となって大入賞口を開放させる弾球式遊技機であり、
上記ループカウンタが発生した乱数値を所定個数まで記憶し上記判定のために上記判定手段によって読み出された乱数値は消去する乱数値記憶手段を設け、
上記振動制御手段は、上記乱数値記憶手段に記憶されている乱数値の中に上記当たり値と一致するものがあれば、大当たり予告用の振動期間または周波数を設定した交流電圧を上記コイルに与える
ことを特徴とする請求項2に記載の弾球式遊技機である。
【0014】
請求項4記載の弾球式遊技機においては、乱数値記憶手段は、ループカウンタが発生した乱数値を所定個数まで記憶し判定のために判定手段によって読み出された乱数値は消去する。そして、振動制御手段は、乱数値記憶手段に記憶されている乱数値の中に当たり値と一致するものがあれば、大当たり予告用の振動期間または周波数を設定した交流電圧を発射ハンドルのコイルに与えることで発射ハンドルを振動させるから、目の不自由な遊技者にも、大当たりを予告することができる。また、目が見える人にとっても、電飾や音だけでなく振動にて、大当りを予告されるため、遊技意欲を更に高めることができる。
【0015】
請求項5記載の弾球式遊技機は、
上記振動制御手段は、上記始動入賞口への入賞検出時、上記変動表示中、上記確定表示時、上記大当たり状態中のそれぞれで振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与えることを特徴とする請求項4に記載の弾球式遊技機である。
すなわち、請求項4記載の弾球式遊技機において、請求項3記載の弾球式遊技機と同様に、始動入賞口への入賞検出時、変動表示中、確定表示時、大当たり状態中のそれぞれで異なる振動期間または周波数で発射ハンドルを振動させるから、目の不自由な遊技者にも、始動入賞口への入賞、変動表示、確定表示、大当たり状態を報知することができる。また、目が見える人にとっても、電飾や音だけでなく振動にて、入賞・大当り等の遊技状態を知らせることになるため、遊技意欲を更に高めることができる。
【0021】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず、図2は本発明の1実施例である、パチンコ機1の前面を表す構成図である。図2(a)に示すように、パチンコ機1では、遊技盤面に設けられた遊技域3の中央上部に複数の図柄を初めとする様々な画像を表示する、液晶表示装置(以下、表示装置という)5が配設されており、その下方には発射玉を受け入れ易い状態に変化可能な変動入賞装置7が配設されている。
【0022】
この変動入賞装置7と表示装置5との間及び変動入賞装置7の左右には始動入賞口9a,9b,9cが設けられており、ここに発射玉が入賞すると、表示装置5に表示される図柄が変化するようにされている。つまり、パチンコ機1は、第一種特別電動役物付パチンコ機と呼ばれるタイプの遊技機である。
【0023】
遊技域3には、これら始動入賞口9a,9b,9cの他にも、表示装置5の上部には天入賞口11、表示装置5及び始動入賞口9aの左右には、袖入賞口13a,13b,13c,13dが設けられている。
また、パチンコ機1の外枠上部及び遊技域3の両端には、点灯・消灯を繰り返すことにより遊技を華やかに演出すると共に、遊技状態を遊技者に報知する枠電飾15及びコーナー電飾17a,17bが設けられ、天入賞口11の左右には、発射玉の転動誘導部材としてのランプ風車19a,19bが設置されている。
【0024】
遊技域3の下方には、遊技域3へ発射するパチンコ玉を貯留すると共に入賞に応じた景品玉が排出される上部受け皿21、入賞状態に応じた発音がなされるスピーカ23、パチンコ玉を発射するために回動操作される発射ハンドル25が設けられている。発射ハンドル25は、図示しない発射装置によって1分間に100個の割合でパチンコ玉を発射するように設定されている。
【0025】
変動入賞装置7は、パチンコ機1の遊技盤面に取り付けられたものであり、前面の中央上部に、ソレノイド(図示せず)によって開閉される開閉板27が設けられている。この開閉板27が前方に開かれると、大入賞口29が形成され、入賞確率がきわめて高い遊技状態(大当り状態)を創出する。大当り状態は、例えば開閉板27の開放から30秒の経過または大入賞口29への10球の入賞があると終了するようにされている。開閉板27が大入賞口29内には更に、特定領域31が設けられており、ここをパチンコ玉が通過すると、大当り状態が終了して開閉板27が閉じられても、再び開閉板27が開かれるようにされている。なお、図2(a)は開閉板27が開かれた状態を示している。
【0026】
開閉板27は、表示装置5の画面下部35(図2(b)参照)に表示される図柄が、始動入賞口9a,9b,9cへ入賞して変更され、所定の図柄(ここでは「777」)になったときに開くようにされている。つまり、始動入賞口9a,9b,9cは本発明の特定入賞口に相当する。また、表示装置5は、大当り状態になったときには、画面上部37に「大当り」とメッセージが出るようにされている。
【0027】
次に、発射ハンドル25の構造について図3を用いて説明する。発射ハンドル25は、パチンコ機1の前面に直接固定される固定部41と、固定部41に回動可能に設置される略円盤状のレバー部43と、レバー部43を固定部41から外れないように支持するレバー支持部45と、レバー支持部45を覆うと共に、遊技者の掌が当接されるドーム状の先端部47とを主な構成要素とし、これらを同軸上に接合された構造をしている。
【0028】
レバー部43は、軸位置にシャフト49が固定されており、外周には、爪51a,51b,51cが設けられ、手動操作によりレバー部43を滑ることなく所定角度回転できるようにされている。シャフト49は固定部41に軸着され、末端は図示しない発射装置に接続されている。発射装置はレバー部43の回転角度に応じた強度にてパチンコ玉を打ち出すようにされている。
【0029】
一方、固定部41には、シャフト49が挿通される穴の他、スイッチ53が設けられている。これを押すと、リミットスイッチ55がONされ、レバー部43の回転角度にかかわらず、パチンコ玉の発射が停止される。このスイッチ53はリミットスイッチ55によって押す方向と逆方向に付勢されており、スイッチ53を押すのを止めるとリミットスイッチ55がOFFされ、このときレバー部43が回動されていれば、パチンコ玉の射出が再開される。
【0030】
この固定部41及びレバー部43は、レバー支持部45に、図示しないビスを矢印P方向から、挿通穴57a,57b、溝穴58a,58bを挿通させて、レバー支持部45の脚部(59aのみ図示)に形成された雌ネジ穴に螺合されて固定される。
【0031】
レバー支持部45は、レバー部43を支える他、その一端面から先端部47方向に向かって張り出した筒状部45aに、先端部47を振動させる駆動機構を保持している。駆動機構は、筒状部45aの内部に固定されたコア61と、コア61内に設置されたコイル63と、筒状部45aを取り巻くようにレバー支持部45に固定されるゴム板65と、ゴム板65とともに筒状部45aを取り巻くようにゴム板65に当接される鋼板67とからなる。コア61は、レバー支持部45にビス69にて固定され、一方、ゴム板65及び鋼板67は、ビス71a,71b,71cを、レバー支持部45、ゴム板65、及び鋼板67に夫々3個ずつ設けられた挿通穴73a,73b,73c,75a,75b,75c、77a,77b,77cに挿通させて、先端部47に形成された雌ネジ穴に螺合されて固定される。そして鋼板67は、コイル63が励磁されると、その励磁方向に応じて軸方向の何れかに移動するようにされている。従い、交流電流にてコイル63を励磁すれば鋼板67が軸方向に振動され、先端部47を振動させる。つまり、鋼板67は本発明の振動板に相当し、ゴム板65は本発明の緩衝部材に相当する。以下、これらコア61、コイル63、ゴム板65、及び鋼板67を総じて駆動部79と呼ぶ。
【0032】
この駆動部79によって振動される先端部47には、その頂部に抜き穴47aが形成されており、この抜き穴47aには蓋体81が嵌められている。蓋体81の他端は、筒状部45aの端部に支えられ、コア61やコイル63が露出しないようにしている。
【0033】
次に、パチンコ機1の遊技盤裏面に設けられた制御装置83について、図4を用いて説明する。制御装置83は、始動入賞口9a,9b,9cにパチンコ玉が入賞したことを検出する始動センサ85a,85b,85c、大入賞口29にパチンコ玉が入賞したことを検出する大入賞センサ87、大入賞口29内の特定領域31をパチンコ玉が通過したことを検出する特定領域通過センサ89、等からの検出信号を受けると共に、表示装置5、枠電飾15、コーナー電飾17a,17b、ランプ風車19a,19b等のランプ類、及び開閉板27を開閉するソレノイド90に対する駆動信号を出力する入出力インタフェース91と、入出力インタフェース91を介して取得した上記各検出信号に基づいて表示装置5や変動入賞装置7等を制御するための制御プログラムを実行するCPU93と、CPU93により実行される制御プログラム及び表示装置5に表示するための図柄・文字データ等が格納されているROM95と、CPU93が処理するデータを一時記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM97と、1から250の値を繰り返し計数する大当り用ループカウンタ99と、1から100の値を繰り返し計数する擬似信号用ループカウンタ101と、CPU93からの指令に基づいてスピーカ23から出力される音声を生成するサウンドジェネレータ102と、以上の各構成を接続するバス103とを備える。
【0034】
また、CPU93は、表示装置5等の他にも、駆動部79を駆動するための信号SF(デジタル値)を、入出力インタフェース91を介して振動制御部105に出力する。
振動制御部105の構成・作用を、図5を用いて説明する。一点鎖線にて示した振動制御部105は、デジタル信号をアナログ信号(電圧値)に変換するD/A変換器117と、D/A変換器117の出力した電圧値に対応する周波数の正弦波電圧を発生するV−fコンバータ119と、V−fコンバータ119の出力電圧によってスイッチングされるトランジスタ121と、を備えている。トランジスタ121のエミッタ端子はアースされ、コレクタ端子は二点鎖線にて示した駆動部79のコイル63の一端子に接続されている。コイル63の他端子は、パチンコ機1内に設置された電圧Vccの直流電源(図示せず)に接続され、V−fコンバータ119の出力電圧によってトランジスタ121がONされると、上記一端子が略0Vとなりコイル63の励磁が行なわれるように構成されている。
【0035】
デジタル信号である信号SFが振動制御部105に入力されると、まずD/A変換器117にて、信号SFが示す値に対応する電圧の直流信号に変換される。この直流信号が、V−fコンバータ119によって、電圧値に対応する周波数の交流信号に変換されて、トランジスタ121をスイッチングする。これによりコイル63を、信号SFに対応する周波数の交流電圧にて励磁する。従い、信号SFを発生させる制御装置83、及び振動制御部105が、本発明の振動制御手段に相当する。
【0036】
次に、制御装置83にて行なわれる、遊技状態報知処理について図6を用いて説明する。本処理は、パチンコ機1の遊技状態を検出する、本発明の状態検出手段としての処理と、検出した遊技状態を遊技者に報知する処理と、表示装置5の始動・停止処理と、を兼ねたものになっている。そして、パチンコ機1の電源が投入されると開始され、電源が落とされるまで繰り返し実行される。つまり、遊技が所定の終了条件を満たすと、遊技自体は別処理にて終了されるが、当該処理は後述の遊技終了を示す報知を行ない、再び遊技が開始されるかまたは電源が落とされるまで、当該処理を繰り返し実行して待機する。
【0037】
遊技状態報知処理は、図6のフローチャートに示すように、まず、ステップ(以下、単にSと記す)110にて、初期化として、後述するフラグやカウンタのリセット、及び表示装置5の図柄を定める当り判定データの作成を行なう。当り判定データとは、当り用ループカウンタ99の示す値(1〜250の乱数値)を所定個数受け取って、RAM97内に予め設定されたスタック領域に積んだもので、例えば、当り用ループカウンタ99が、「103」「25」「84」「226」「199」「1」の順で乱数値を発生した場合には、図7に示すようにA〜Fに6個の値が格納(PUSH)される。この乱数値は、後述の表示装置制御処理にて表示装置5に表示する図柄を定めるもので、領域Fから値を参照(PULL)していく。PULLされるとA〜Eの値がE→F、D→E、……、A→B、と順に繰り下がっていき、Aが空き領域となる。
【0038】
続くS120では、図7に示したスタック領域A〜Fを必要に応じて更新するスタック更新処理を行なう。この処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。スタック更新処理は、まずS210にて、スタック領域に「空き」があるか否かを判定する。「空き」は、上記したように領域Fの値がPULLされて、A〜Eの値が繰り下がったことにより領域Aに生じるものである。「空き」がないと判定されると当該処理を終了し、あると判定された場合にはS220に進んで、当り用ループカウンタ99の値(Nとする)を参照し、これをスタックにPUSHする(S230)。続くS240では、S230にてPUSHされた値Nが「1」であったか否かを判定する。そして「1」ならばフラグFに1をセットして(S250)当該処理を終了し、さもなければフラグFを操作せずに終了する。つまり、フラグFは、スタック領域に「1」が含まれているか否かを示すものである。
【0039】
こうして、スタック更新処理が終了すると、続くS130に進み、予告信号出力処理を行なう。この処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
まずS310にて、フラグFが1であるか否かを判定する。1でないと判定された場合にはS320に進んで、擬似信号用ループカウンタ101の値Xを参照し、その値が「100」であるか否かを判定する(S330)。「100」でなければ、当該処理を終了し、「100」であればS340の発射ハンドル振動処理(1)を行なう。値Xは1〜100の値であるから、S330からS340に移行する確率は1/100となる。なお、S310にてフラグFが1であると判定されたときもS340に移行する。この、発射ハンドル振動処理(1)は、発射ハンドル25の先端部47を短時間、継続的に振動させるもので、これは、予め設定された周波数(例えば300Hz)に対応する信号SFを、振動制御部105に対して所定時間(例えば0.2sec)出力することにより行なわれる。この発射ハンドル振動処理(1)が終了すると、フラグFをリセットし(S350)、予告信号出力処理を終了する。
【0040】
すなわち、予告信号出力処理においては、S120のスタック更新処理にて新たにスタックにPUSHされた値が「1」であったこと、つまり、始動入賞口9a,9b,9cにあと6回入賞すると大当りになることを告げる信号(真信号)若しくは、真信号と見せかけて、実際には大当りにならない信号(擬似信号)を識別不能に所定の確率で発するものとなる。なお、真信号は、1〜250の値を出力する当り用ループカウンタ99の出力値が「1」になるときに発せられるため1/250=0.004の確率で、一方の擬似信号は、真信号が発生されず且つ1〜100の値を出力する擬似信号用ループカウンタ101の出力値が「1」になるときに発せられるため、確率は(1−1/250)×1/100=約0.01となる。こうして先端部47の振動がなされることにより、遊技者は、あと何回か始動入賞をさせると、大当りになる可能性があることがわかる。以下、これら真信号及び擬似信号を総じて予告信号と呼ぶ。
【0041】
こうして、予告信号出力処理が終了すると、続くS140に進み、始動入賞処理を行なう。この処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まずS410にて、始動センサ85a,85b,85cの検出信号から、始動入賞口9a,9b,9cにパチンコ玉が入賞したか否かを判定する。入賞していなければ当該処理を終了し、入賞していればS420に進み、スタックの値をPULLする。そして、始動入賞したことを遊技者に告げるために、S430の発射ハンドル振動処理(2)及びS440の音声発生処理(2)を行なう。発射ハンドル振動処理(2)は、発射ハンドル振動処理(1)にて行なわれる振動の周波数に比べてやや低い周波数(例えば200Hz)にて短時間(例えば0.2sec)、先端部47を振動させるものであり、音声発生処理(2)は、電子音を短く一回、スピーカ23から発生させるものである。
【0042】
すなわち、始動入賞処理においては、始動入賞口9a,9b,9cにパチンコ玉が入賞したことを、発射ハンドルの振動及び音声にて遊技者に知らせる。
なお、発射ハンドル振動処理や音声発生処理につけられている(1),(2)の括弧付きの数字は、当該パチンコ機1の遊技状態を示すものであり、(1)が予告信号が発生された状態、(2)は始動入賞直後の状態を表し、以降説明するものを含めて(1)〜(7)まである。音声発生処理(1)がないのは、予告信号が発生された状態においては、電子音による報知を行なわないからである。
【0043】
こうして、始動入賞処理が終了すると、続くS150に進み、表示装置制御処理を行なう。この処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まずS510では、S140の始動入賞処理においてスタック領域をPULLしたか否かが判定される。PULLされていなければ、当該処理を終了し、されていれば、S520の表示変更処理を行なう。この、表示変更処理は、表示装置5に表示されている図柄を変更して、他の図柄を表示するためのもので、当該パチンコ機1においては、画面下部35に表示する3つの数字を、夫々所定時間スクロールさせ、S420にてスタックからPULLした値に応じた配列になるようにスクロールを停止させる。このスクロール表示は、0〜9の数字が1列に繰り返し印字された3本の帯が、目まぐるしく巻き取られる様子を擬似表示するもので、その各帯の一部分が画面下部35に表示される。
【0044】
また、スクロール表示がされていることを、遊技者に告げるために、S530の発射ハンドル振動処理(3)、S540のランプ点滅処理(3)、及びS550の音声発生処理(3)を行なう。発射ハンドル振動処理(3)は、発射ハンドル振動処理(2)よりも更に低い周波数(例えば100Hz)にてスクロール表示が止まるまで、信号SFが発せられるものであり、ランプ点滅処理(3)は、枠電飾15,コーナー電飾17a,17b,ランプ風車19a,19b(以下、単にランプ類と表現する)を点滅させるものであり、音声発生処理(3)は電子音を、複数、連続的にスピーカ23から発生させるものである。
【0045】
すなわち、表示装置制御処理においては、始動入賞を受けて表示装置5の図柄を変更すると共に、その変更を行なうためのスクロール表示の間、発射ハンドル25の振動、ランプ類の点滅、電子音の発生を行なう。
こうして、表示装置制御処理が終了すると、続くS160に進み、大当り判定処理を行なう。この処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
まずS610にて、表示装置5の変更後の図柄が、大当りの配列、すなわち、「777」になったか否かを判定する。実際には表示装置5の図柄が「777」になったことを見るのではなく、S420でスタックからPULLされた値が、「1」であったか否かを見る。大当りであれば、これを遊技者に告げるために、S630の発射ハンドル振動処理(4)、S640のランプ点滅処理(4)、及びS550の音声発生処理(4)を行ない、大当りでなければ、外れた旨を遊技者に告げるために、S660の発射ハンドル振動処理(5)を行なって、当該処理を終了する。なお、大当りになったときに、ソレノイド90を作動させる処理及び画面上部37に「大当り」と表示する処理は、図示しない別処理が行なう。
【0047】
ここで、発射ハンドル振動処理(4)は、高い周波数(例えば、300Hz)にて間欠的に先端部47を振動させる(例えば、0.2sec毎に信号SFを発生させたり停止したりする)ものであり、ランプ点滅処理(4)は、ランプ類を賑やかに点滅させるものであり、音声発生処理(4)は、複数の電子音を賑やかにスピーカ23から発生させるものである。一方、発射ハンドル振動処理(5)は、発射ハンドル振動処理(4)よりも低めの周波数(例えば、200Hz)にて、ゆっくりと間欠的に先端部47を振動させる(例えば、0.5sec毎に信号SFを発生させたり停止したりする)ものである。
【0048】
すなわち、大当り判定処理においては、表示装置5の図柄変更後の結果が、大当りであったか否かを識別可能に遊技者に報知する。特に、大当りだったときには、発射ハンドル25を振動させるだけでなく、光及び音にて華々しく告げるのに対し、大当りでなかったときには、光と音による報知はなく、発射ハンドル25を比較的低周波で振動させることにより、両者をはっきりと識別できるように報知する。
【0049】
こうして、大当り判定処理が終了すると、続くS170に進み、大当り処理を行なう。この処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
まずS710にて、パチンコ機1の現在の状態が大当り状態であるか(すなわち、開閉板27が開かれているか)否かを判定する。大当り状態でないと判定されると当該処理を終了し、大当り状態であると判定された場合にはS720に進み、大入賞口29が16回形成されたか否かを判定する。この「大入賞口29の16回の形成」は当該パチンコ機1における遊技終了条件の一つである。大入賞口29の形成回数が16回に満たなければ、発射ハンドル振動処理(4)、ランプ点滅処理(4)、及びS550の音声発生処理(4)を再び行なう(S730〜S750)。これは、大当り状態が続く限り、S730〜S750の報知動作を繰り返すことになり、遊技者にとっては、この報知動作が終了することによって、大当り状態が終了したことを知ることができる。
【0050】
S750の音声発生処理(4)が終了すると、S760に進み、特定領域通過センサ89の検出信号により、パチンコ玉が特定領域31を通過したか否かを判定する。特定領域31は、上記したようにパチンコ玉が通過すると、開閉板27が閉められて大当り状態が一旦終了しても、直後に再び開閉板27が開かれて大当り状態が再開されるもので、ここをパチンコ玉が通過していない場合は当該大当り処理を終了し、通過していればS770〜S780の発射ハンドル振動処理(6)、及びランプ点滅処理(6)を行なった後、当該大当り処理を終了する。
【0051】
ここで、発射ハンドル振動処理(6)は、発射ハンドル振動処理(4)よりもやや低い周波数(例えば、250Hz)にて短時間(例えば、0.2sec)先端部47を振動させるものであり、ランプ点滅処理(6)は、大入賞口29内に設けられた特定ランプ(図示せず)を点灯させるものである。
【0052】
一方、S720にて、大入賞口29が16回形成された場合には、遊技が終了されることを遊技者に告げるために、S790の発射ハンドル振動処理(7)、S810のランプ点滅処理(7)及びS820の音声発生処理(7)を行ない、当該大当り処理を終了する。ここで、発射ハンドル振動処理(7)は、高い周波数(例えば、150Hz)にて数秒間(例えば3秒間)、先端部47を振動させるものであり、ランプ点滅処理(7)及び音声発生処理(7)は夫々ランプ点滅処理(4)及び音声発生処理(4)と全く同じ処理である。
【0053】
すなわち、大当り処理においては、パチンコ機1が大当り状態になったこと、特定領域31を通過したこと、及び大入賞口29が16回形成されて遊技が終了したことを、発射ハンドル25の振動、ランプ類の点滅、及び電子音の有無にて識別可能に報知する。
【0054】
こうして、大当り判定処理が終了すると、S120に戻り、以下、S170までの処理を繰り返し行なう。
すなわち、遊技状態報知処理を行なうことにより、パチンコ機1の遊技状態が発射ハンドル25の先端部47の振動、ランプ類の点滅、及び音声出力によって識別可能に報知される。これを[表1]に示す。
【0055】
【表1】
Figure 0003940441
【0056】
この表の発射ハンドル振動処理において、「高・中・低・中高・中低」は振動周波数の高低を相対的に表したものであり、「短」は振動の続く時間が短い(上記例では0.2sec)ことを、「速・遅」は振動が間欠的に行なわれるときにその間隔が短いか、長いかを表している。[表1]からも判るように、特に、発射ハンドル振動処理については、(1)〜(7)の7つの遊技状態について夫々異なる周波数及び振動時間の組合わせにて、識別可能に表現している。従って、パチンコ機1を、目の不自由な人が遊技すると、始動入賞、大当り状態、パチンコ玉が特定領域を通過したこと、その他4状態からなる計7状態を、発射ハンドル25の先端部47の振動から識別することができる。しかも、振動という、先端部47に触れている人だけが識別できる信号にて報知するので、従来の、音声による報知と異なり、回りにある他のパチンコ機が行なっている報知動作と混同することがない。
【0057】
従い、目の不自由な遊技者にも、(1)〜(7)等の状態に様々に変移するパチンコ機1の遊技を知らせ、音声発生処理(2)(3)(4)(7)の出力する電子音と共に、遊技の楽しさを満喫させることができる。より具体的には、始動入賞口9a,9b,9cに入り易いレバー部43の回転角度や、特定領域31を通過し易い回転角度を容易に見つけられるようになる。
【0058】
また、遊技中の発射ハンドル25には、遊技者の操作によってシャフト49を曲げる程の力が掛かることがあるが、発射ハンドル振動処理(1)〜(7)は、発射ハンドル25の先端部47のみを振動させ、レバー支持部45の方向にはゴム板65にて振動が伝わりにくくしているため、固定部41やシャフト49を劣化させることがなく、先端部47を震わせるための電力も少なくて済む。しかも駆動部79は、レバー支持部45の内部及び近傍に設けられ、且つコア61、コイル63、ゴム板65、及び鋼板67という非常に簡素な構成にて実現されているため、発射ハンドル25が大きくなって把持性が悪くなったり、レバー部43の操作感が悪くなったりすることがない。
【0059】
更に、先端部47の振動時間は、信号SFを出力するか否かによって設定することができ、振動周波数は信号SFの値によって設定することができ、何れも極めて容易である。
以上、本発明の一実施例であるパチンコ機1に付いて説明を行なってきたが、本願は上記の構成に限定されるものでなく、様々な態様にて実施しうる。
【0060】
例えば、[表1]に記した7つの遊技状態の他の遊技状態も検知して、上記と同様、先端部47の振動などによって報知しても良い。他の遊技状態とは、例えば、天入賞口11や袖入賞口13a,13b,13c,13dへ入賞したこと、上部受け皿21の下にある皿に排出された玉が過多になったこと、或は各弾球式遊技機に設けられている排出用の玉の備蓄タンクが空になったこと、等が挙げられる。特に、大入賞口29への入賞を大入賞センサ87が検知すると、先端部47の振動にて報知するようにすると、予告信号の発生→始動入賞→スクロール表示→大当り→大入賞口29への入賞→大当り終了という一連の流れ及び特定領域31の通過を、全て先端部47の振動のみから検知できるようになる。また、大入賞口29の開放の残時間を、発射ハンドル振動処理(4)の振動周波数を徐々に低くして行くことにより表しても良い。
【0061】
また、パチンコ機1では遊技状態を、発射ハンドル25の振動期間及び振動周波数にて報知したが、どちらか一方のみにて報知してもよい。すなわち、遊技状態に応じて、発射ハンドル25の振動期間のみを変えたり、振動周波数のみを変えたりしてもよく、何れにしても周りから様々な音が聞こえて来るパチンコホールに置いても自分が遊技しているパチンコ機の遊技状態を知ることができる。
【0062】
更に、本発明の弾球式遊技機を上記パチンコ機1のような第一種特別電動役物付パチンコ機ではなく、第二種特別電動役物付パチンコ機、第三種特別電動役物付パチンコ機、雀球遊技機、或はアレンジボール遊技機として構成しても良い。アレンジボール遊技機とは、発射ハンドル、遊戯域、遊戯域に設けられた穴である入球口、及び遊戯域の下方に並列配置されたランプを備えた遊技機であって、発射ハンドルを操作して打ち出された遊技玉が入口に入ると、並列配置されたランプの内、遊技玉が入った入球口に対応するランプが点灯し、その点灯したランプが特定の配列になる(入賞する)と景品玉が排出されるものである。そして、パチンコ機1と同様に、表示装置5に相当する図柄表示装置、及び始動入賞口9a,9b,9cに相当する特定入球口も備えており、図柄表示装置に表示された図柄に応じて多くのランプが点灯する(大当り状態になる)ようにされている。
【0063】
このアレンジボール遊技機の場合には、パチンコ機1と同様に、特定入球口に遊技玉が入ったこと、大当り状態になったこと、入賞したこと等の遊技状態を検出して、発射ハンドルを振動させれば、大当り状態や入賞等の遊技状態を、目の不自由な遊技者にも知らせることができる。
【0064】
更に、パチンコ機、アレンジボール遊技機等の弾球式遊技機に、所定の指示装置を新たに設け、これにより入力される遊技者の指示に応じて、遊技状態を知らせるように構成しても良い。例えば、パチンコ機1の左方に新たにボタンを設けこのボタンを一回押すと、現在、パチンコ機1が大当り状態にあるか否かを報知したり、大当り状態が今まで何回あったのかを振動で知らせたりしてもよい。こうすると、遊技者は、遊技状態の変移を待たず、任意の時点で遊技状態を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に記載の発射ハンドルの概要図である。
【図2】 本発明の1実施例であるパチンコ機の説明図である。
【図3】 実施例の発射ハンドルの構造説明図である。
【図4】 実施例のパチンコ機に設けられた制御装置の構成を表すブロック図である。
【図5】 実施例のパチンコ機に設けられた振動制御部及び駆動部の構成を表す説明図である。
【図6】 実施例のパチンコ機で実行される遊技状態報知処理を表すフローチャートである。
【図7】 大当り用ループカウンタの値がスタック領域にPUSH・PULLされる様子を示す説明図である。
【図8】 実施例のパチンコ機で実行されるスタック更新処理を表すフローチャートである。
【図9】 実施例のパチンコ機で実行される予告信号出力処理を表すフローチャートである。
【図10】 実施例のパチンコ機で実行される始動入賞処理を表すフローチャートである。
【図11】 実施例のパチンコ機で実行される表示装置制御処理を表すフローチャートである。
【図12】 実施例のパチンコ機で実行される大当り判定処理を表すフローチャートである。
【図13】 実施例のパチンコ機で実行される大当り処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機 3…遊技域 5…表示装置
7…変動入賞装置 9a,9b,9c…始動入賞口
23…スピーカ 25…発射ハンドル 27…開閉板
29…大入賞口 41…固定部 43…レバー部
45…レバー支持部 47…先端部 79…駆動部
83…制御装置 85a,85b,85c…始動センサ
87…大入賞センサ 89…特定領域通過センサ
90…ソレノイド 91…入出力インタフェース
93…CPU 95…ROM 97…RAM
103…バス 105…振動制御部

Claims (5)

  1. 弾球式遊技機本体に固定される柱状の固定部と、
    該固定部の端部に回動可能に設置される略円盤状部材であって、遊技者によって回動操作されるレバー部と、
    該レバー部を上記固定部とで挟持して、該レバー部を上記固定部から離脱不能にするレバー支持部と、
    該レバー支持部を覆い、上記レバー部を回動操作する遊技者の掌が当接される先端部と
    を備える弾球式遊技機の発射ハンドルにおいて、
    交流電圧が与えられると励磁されるコイルと、
    該コイルを保護するコアと、
    該コアに当接する緩衝部材と、
    該緩衝部材と上記先端部の内面とに挟持されて、上記コイルの励磁方向が上記交流電圧によって変化されるに同期して当該発射ハンドルの軸方向に振動され、上記先端部を振動させる振動板と
    を備えることを特徴とする発射ハンドル。
  2. 外部から発射ハンドルを介して受けた発射指示に従って遊技玉を発射させ、該遊技玉の入賞結果に応じた個数の景品玉を排出する弾球式遊技機において、
    請求項1記載の発射ハンドルを装着し、
    上記入賞結果、入賞回数、入賞確率等の遊技状態を検出する状態検出手段と、
    上記状態検出手段が検出した遊技状態毎に振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与える振動制御手段と
    を備えたことを特徴とする弾球式遊技機。
  3. 乱数値を発生するループカウンタと、
    上記遊技玉が始動入賞口に入賞すると、上記ループカウンタから取得した乱数値が予め設定されている当たり値と一致するか否かに基づいて当たり外れを判定する判定手段と、
    上記判定手段による判定が行われると図柄を変動表示し上記判定が当たりであれば大当たりの配列で図柄を確定表示する表示装置とを備え、
    上記表示装置に上記大当たりの配列で図柄が表示されると大当たり状態となって大入賞口を開放させる弾球式遊技機であり、
    上記振動制御手段は、上記始動入賞口への入賞検出時、上記変動表示中、上記確定表示時、上記大当たり状態中のそれぞれで振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与える
    ことを特徴とする請求項2に記載の弾球式遊技機。
  4. 乱数値を発生するループカウンタと、
    上記遊技玉が始動入賞口に入賞すると、上記ループカウンタから取得した乱数値が予め設定されている当たり値と一致するか否かに基づいて当たり外れを判定する判定手段と、
    上記判定手段による判定が行われると図柄を変動表示し上記判定が当たりであれば大当たりの配列で図柄を確定表示する表示装置とを備え、
    上記表示装置に上記大当たりの配列で図柄が表示されると大当たり状態となって大入賞口を開放させる弾球式遊技機であり、
    上記ループカウンタが発生した乱数値を所定個数まで記憶し上記判定のために上記判定手段によって読み出された乱数値は消去する乱数値記憶手段を設け、
    上記振動制御手段は、上記乱数値記憶手段に記憶されている乱数値の中に上記当たり値と一致するものがあれば、大当たり予告用の振動期間または周波数を設定した交流電圧を上記コイルに与える
    ことを特徴とする請求項2に記載の弾球式遊技機。
  5. 上記振動制御手段は、上記始動入賞口への入賞検出時、上記変動表示中、上記確定表示時、上記大当たり状態中のそれぞれで振動期間または周波数を異ならせた交流電圧を上記コイルに与えることを特徴とする請求項4に記載の弾球式遊技機。
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