JP3944431B2 - パチンコ遊技機の打球発射操作ハンドル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一部が振動するように構成されたパチンコ遊技機における打球発射操作ハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機の打球発射操作ハンドルに振動発生器を設け、遊技進行中の適時に該ハンドルを振動させることで、遊技者に触感で興奮状態を伝え、遊技をより盛り上がらせるようにする振動発生器付きの打球発射操作ハンドルは、本発明者等の特許出願によってすでに知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の上記打球発射操作ハンドルの内部空間は大型の振動発生器を設ける余裕はないので、小型の振動発生器にて遊技者が手に充分な強さの振動を伝達させる必要があるが、従来構造では振動部分がハンドルの前面全体であったり大部分を振動させるものであったので、充分な強さの振動が伝達できない欠点があり、遊技者に与えるインパクトが未だ十分ではなかった。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ハンドル本体の前面の一部だけが振動するようにすることで、小型の振動発生器でも遊技者の手の平に充分な強さの振動が伝達されるようにし遊技を盛り上げられるパチンコ遊技機の打球発射操作ハンドルを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明に係るパチンコ遊技機の打球発射操作ハンドルは、ハンドル本体の外周に打球発射力を調整するための操作レバーを回転自在に設け、該ハンドル本体の前面カバー部に略円形の開口を開設し、該前面カバー部の表面と連なり前方に突出する略球面状に形成された振動伝達盤を該開口中に弾性部材を介在させて装着すると共に、該前面カバー部の背面に弾性を有する薄板を固着し、電磁コイルと永久磁石とを円筒体内に接近状態で対向させてなる電磁振動発生器を該薄板の前面に固着し、該円筒体の外周縁を前記振動伝達盤の外周縁に圧着することにより、該電磁振動発生器の振動を前記振動伝達盤に伝達させることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図で、1は窓孔2に遊技盤3が配設されたガラス扉枠、4は該ガラス扉枠の下に設けられ前面に発射用のパチンコ球を供給する球受皿(上皿)5が形成された前面下部板、6は該前面下部板のさらに下部に設けられ前面に該球受皿5から溢れたパチンコ球が貯留される球受皿(下皿)7が設けられ右端部には打球発射操作ハンドル8が設けられた前面下部板である。なお、ガラス扉枠1の表面は火山の噴火口を想起させる凹凸状の意匠が施されている。
【0007】
上記打球発射操作ハンドル8は、図2〜図4に示したように、基部10と前面カバー部11とを合着することにより略球面状(詳しくは一側に延びる雲形)にハンドル本体12が形成され、該基部10は前記前面下部板6の前面にビス13により固着され、該基部10内に設けられた通信コネクタ14を前面下部板6に設けられた対コネクタ15に合致させている。基部10の前面には軸受16を設け環状の操作レバー17を回転自在に支持するとともに、操作レバー17の前方に取付板18を介して前面カバー部11をビス19によって固着している。そして該取付板18の中心に可変抵抗器20をナット21によって固定し、該可変抵抗器の回転軸22をカラー23を介して操作レバー17の中心部に固着している。また該取付板18の一側には単発用スイッチ24およびその操作ボタン25が設けられ、該取付板18の外周縁には円弧状の導電性部材26が固着される。このため、導電性部材26を手指でタッチし操作レバー17を操作しその回転角度を調整することにより可変抵抗器20の抵抗値が変わり、該可変抵抗器の信号が打球発射装置(図示せず)に伝達されることで、遊技盤上に打ち出される打球の発射力が自在に調整される。なお、27は操作レバー17の回転を戻すために設けられたコイルバネである。
【0008】
30は振動伝達盤で、該振動伝達盤は、前面が前記前面カバー部11と略々同じ曲率の球面状に形成された透明プラスチック盤31と、前面に該透明プラスチック盤31の前方より透視し得る凹凸模様32が形成されたプラスチック製の意匠盤33とからなり、該意匠盤33を透明プラスチック盤31の背面に重合して一体に組み立てられている。
また、前記前面カバー部11は可変抵抗器20や単発用スイッチ24を包囲するべく略球面状に形成されているとともに、その前面に略円形の開口34が開設され、該開口中に振動伝達盤30を遊嵌し、ゴム製のOリングからなる弾性部材35を該開口の後縁と該振動伝達盤30との間に介在させる。これにより該振動伝達盤30は前面カバー部11の略球面状の表面と連なり前方に略球面状に突出する形態となる。
【0009】
36はハンドル本体12内に設けられた電磁振動発生器である。該電磁振動発生器は、図5にも示したように、前面カバー部11の背面に突設された3本の取付軸37に夫々ビス38によって弾性を有する金属製の薄板39を固着し、該薄板39の前面に円筒体40を固着し、該円筒体の中心に弾性板41および電磁コイル42を設け、永久磁石43が固着された円盤状の磁鉄ヨーク44を弾性プラスチックからなる環状支持片45によって該円筒体40の外周縁に支持することで、電磁コイル42と永久磁石43とを接近状態で対向させてなる。そして、ビス38を螺締することで該円筒体40の外周縁を前記振動伝達盤30の外周縁に圧着している。なお、44は環状支持片45に形成された位置決めピンである。
【0010】
このため、電磁コイル42に数Hz〜数十Hzの低周波電流を印加すると、その電磁作用によって発生した振動が円筒体40を介して振動伝達盤30に伝達され、該振動伝達盤を振動させるので、遊技者がこのハンドル本体12を握っておれば手の平によってその振動が感じられる。上記のように振動伝達盤30は略球面状に前方に突出する形態で質量を比較的小さくできるものであるので、小型の電磁振動発生器によっても充分に強く振動させることができ、遊技者に強烈なインパクトを与えることができる。なお、弾性部材35を介在させて振動伝達盤30を開口34に装着したことでは、該開口34中における該振動伝達盤30の拘束を軽減し自由な振動を促す。
【0011】
また、遊技者の手の平に振動が伝達されることで、遊技者の手指に与える振動を小さくできるので、操作レバー17の回転角度を指先で微調整することの妨害となるおそれがなく操作性を害しない。
【0012】
【発明の効果】
このように、本発明に係る打球発射操作ハンドルは、ハンドル本体の外周に打球発射力を調整するための操作レバーを回転自在に設け、該ハンドル本体の前面カバー部に略円形の開口を開設し、該前面カバー部の表面と連なり前方に突出する略球面状に形成された振動伝達盤を該開口中に弾性部材を介在させて装着すると共に、該前面カバー部の背面に弾性を有する薄板を固着し、電磁コイルと永久磁石とを円筒体内に接近状態で対向させてなる電磁振動発生器を該薄板の前面に固着し、該円筒体の外周縁を前記振動伝達盤の外周縁に圧着することにより、該電磁振動発生器の振動を前記振動伝達盤に伝達するものであるので、遊技中の遊技者の手の平に充分な強さの振動が伝達され、遊技が盛り上げられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示すパチンコ遊技機の正面図。
【図2】 本発明の実施形態を示す打球発射操作ハンドルの斜視図。
【図3】 図2の打球発射操作ハンドルの縦断面図。
【図4】 図2の打球発射操作ハンドルの分解斜視図。
【図5】 図2の打球発射操作ハンドルの前面カバー部の内面の斜視図。
【符号の説明】
8 打球発射操作ハンドル
10 基部
11 前面カバー部
12 ハンドル本体
17 操作レバー
20 可変抵抗器
30 振動伝達盤
34 開口
35 弾性部材
36 電磁振動発生器
39 薄板
40 円筒体
42 電磁コイル
43 永久磁石
Claims (1)
- ハンドル本体の外周に打球発射力を調整するための操作レバーを回転自在に設け、該ハンドル本体の前面カバー部に略円形の開口を開設し、該前面カバー部の表面と連なり前方に突出する略球面状に形成された振動伝達盤を該開口中に弾性部材を介在させて装着すると共に、該前面カバー部の背面に弾性を有する薄板を固着し、電磁コイルと永久磁石とを円筒体内に接近状態で対向させてなる電磁振動発生器を該薄板の前面に固着し、該円筒体の外周縁を前記振動伝達盤の外周縁に圧着することにより、該電磁振動発生器の振動を前記振動伝達盤に伝達させることを特徴としたパチンコ遊技機の打球発射操作ハンドル。
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