JP2007082571A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の図柄が停止表示されたとき、その大当たりを発生させるか否かを遊技者に選択させることができるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】確変中の大当たりでなければ(S206:NO)、普通大当たり図柄を表示し(S210)、確変中であるかどうかを判定する(S211)。確変中でなければ(S211:NO)、大当たりフラグをONして(S209)、処理を終了する。確変中であれば(S211:YES)、選択画面を表示し(S212)、左ゲート11および右ゲート12の玉の通過を検知し(S213,S215)、左ゲート11の玉の通過を先に検知した場合には(S213:YES)、確変フラグをOFFし(S214)、大当たりフラグをONして(S209)、処理を終了する。また、右ゲート12の玉の通過を先に検知した場合には(S215:YES)、大当たりフラグをONすることなしに、処理を終了する。
【選択図】図4

Description

本発明は遊技機に関し、特に大当たり後に確変状態などの大当たりとは異なる遊技者にとって有利な遊技状態を発生させることがあるパチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
従来のセブン機と呼ばれるパチンコ遊技機は、特図始動入賞口への玉の入賞を検知して内部抽選を行い、その抽選結果を特図(特別図柄)として表示部に変動表示し、特定の図柄(大当たり図柄)の組み合わせで停止すれば大当たりとするものである。このパチンコ遊技機には、内部抽選で大当たりに当選する確率が通常の通常状態と、その通常状態よりも大当たりに当選する確率が5〜10倍程高くなる確変(確率変動)状態とを備えているものが多くある。内部抽選で当選して大当たりとなり、その大当たりが普通大当たりであった場合は、その大当たり終了後は通常状態になり、確変大当たりであった場合は、その大当たり終了後は確変状態となる。この場合、大当たり図柄の組み合わせで停止してから、発生する大当たりをキャンセルすることはできず、必ず大当たりの処理が実行される。
なお、大当たりに当選したときに、この大当たりを遊技者の意思によって実行しないでストックし、さらに大きな大当たりに当選することを期待して遊技することができるジャックポット式の遊技システムが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−57363号公報
本来、パチンコ遊技機で遊技している遊技者は、大当たりが発生すると遊技媒体が大量に獲得できる状態になるので嬉しいはずであるが、実際には確変大当たりでなければその大当たりに対する嬉しさは半減してしまう。これは、その大当たりが確変大当たりであったならば、その大当たり終了後には確変状態になり、大当たりの連チャンが期待できたからであり、普通大当たりではその大当たり終了後の大当たりの当選確率は通常の確率になってしまい、大当たりの連チャンが期待できないことを遊技者は残念に思っている。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、大当たり図柄が停止表示されたとき、その大当たりを発生させるか否かを遊技者に選択させることができる遊技機を提供することを目的とする。これにより、例えばパチンコ遊技機において、確変中に普通大当たり図柄が停止表示されたときにこの大当たりをキャンセルした場合、確変状態を継続して確変大当たり図柄の大当たりに当選することができれば、自分の力で確変状態を継続させているという印象を与え、また、次の大当たりに当選することなく確変状態が終了してしまえば、自分の失敗(選択ミス)によるものという印象を遊技者に与え、大幅な趣向の向上および遊技への参加意識の向上を図ることができる。
なお、特許文献1に開示されている、大当たりに当選したとき、この大当たりを遊技者の意思によって実行しないでストックし、さらに大きな大当たりに当選することに期待して遊技することができるジャックポット式の遊技システムは、大当たりの実行有無が選択可能である点は本発明と類似するが、複数の遊技機が接続され、大当たりの実行を保留した人の中から抽選で当選した人に特別の大当たりを付与するものであり、本発明のように1台のパチンコ遊技機の中で完結する処理ではない点で異なるものである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、請求項1記載の遊技機は、所定の始動条件の成立に伴って抽選処理を実行し、その抽選結果を表示する表示手段と、前記抽選結果が大当たりであったときには、前記表示手段に大当たりであることを表示し、遊技者にとって有利な大当たりを発生させる大当たり発生手段と、前記大当たりにはその大当たりの終了後に大当たりとは異なる遊技者にとって有利な特定状態を発生させる第1大当たりと、その大当たりの終了後に前記特定状態を発生させない第2大当たりとがあり、前記特定状態中に前記表示手段に大当たりであることが表示されたとき、遊技者によりその大当たりを発生させるか否かを選択することが可能な選択手段と、前記特定状態を前記大当たりの発生以外の予め設定された条件で終了する特定状態終了手段と、を備え、前記選択手段によりその大当たりを発生させないことが選択されたときには、大当たりを発生させないで前記特定状態を継続することを特徴とする。請求項1記載の遊技機によれば、遊技者が大当たりの発生を選択できるようにしたことにより、遊技者には特定状態の継続は自分の力によるもの、あるいは特定状態の継続が終了したのは自分の責任(失敗)によるものであるという印象を与え、従来の自分の技量でない部分において特定状態の継続終了が決定されているという印象を解消でき、趣向の向上および遊技への参加意識の向上を図ることができる。
また、請求項1記載の遊技機がパチンコ遊技機である場合に、前記選択手段が、前記遊技者による玉発射手段の操作により遊技盤上に打ち出された玉が遊技盤上に備えられた所定領域を通過したことを検知して、その大当たりを発生させるか否かを決定するようにすれば、玉を所定領域に通過させるかどうかはひとえに遊技者による玉発射手段の操作にかかっているので、遊技者には特定状態の継続は自分の力によるもの、あるいは特定状態の継続が終了したのは自分の責任(失敗)によるものであるという印象を与え、従来の自分の技量でない部分において特定状態の継続終了が決定されているという印象を解消でき、趣向の向上および遊技への参加意識の向上を図ることができる。
あるいは、前記遊技機には前記遊技者により操作可能な操作手段が設けられ、前記選択手段が、遊技者による前記操作手段の操作に応じてその大当たりを発生させるか否かを決定するようにすれば、大当たりを発生させるかどうかはひとえに遊技者による操作手段の操作にかかっているので、遊技者には特定状態の継続は自分の力によるもの、あるいは特定状態の継続が終了したのは自分の責任(失敗)によるものであるという印象を与え、従来の自分の技量でない部分において特定状態の継続終了が決定されているという印象を解消でき、趣向の向上および遊技への参加意識の向上を図ることができる。
なお、前記特定状態終了手段は、例えば特定状態での図柄変動が所定回数実行された、あるいは大当たりの抽選と同時に実施される転落抽選に当選した、というような予め設定された条件で前記特定状態を終了するようにしているので、選択手段により選択された遊技者の意図だけによって特定状態がいたずらに引き延ばされるという事態を回避することができる。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記表示手段に大当たりであることが表示され、その大当たりが第1大当たりであったときに、その大当たりが第1大当たりであることを遊技者に報知せず、前記選択手段によりその大当たりを発生させることが決定された後に第1大当たりであったことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする。請求項2記載の遊技機によれば、第1大当たりであることが操作手段によりその大当たりを発生させることが決定された後、例えば直後,大当たり中,大当たり終了直後,大当たり終了後暫くしてからなどの時点で遊技者に報知されるので、遊技者は、第1大当たりではないかという推測を事後的にでも確認することができる。このため、遊技者は、大当たりが表示された後に、第1大当たりではないのかという期待感を持って遊技することになり、遊技性を向上させることができる。
請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記表示手段は、図柄変動中に、前記抽選結果が第1大当たりである場合に表示されやすい演出を表示可能であることを特徴とする。請求項3記載の遊技機によれば、図柄変動中に、抽選結果が第1大当たりである場合に表示されやすい演出を表示するようにしたので、遊技者は、その図柄変動が大当たりとなったときに、その大当たりが第1大当たりであることをある程度の確率で予測することができ、第1大当たりではないのかという期待感を高めて、遊技性を向上させることができる。
請求項4記載の遊技機は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機において、前記表示手段により大当たりであることが表示されたときに、その大当たりが第2大当たりであるときだけ前記選択手段が有効とされることを特徴とする。請求項4記載の遊技機によれば、表示された大当たりが第2大当たりであるときだけ大当たりを発生させるか発生させないかを選択できるようにしたので、第1大当たり図柄が表示されているときに遊技者が誤って大当たりを発生させないという不利な選択をすることを未然に防止することができる。また、第2大当たりに当選したときだけ選択手段を操作できるようにしたので、第2大当たりに当選した遊技者に対し、これまでにない興趣を与えることができる。
本発明は、大幅な趣向の向上および遊技への参加意識の向上を図るという目的を、特定状態中に大当たりであることが表示されたときに、遊技者によりその大当たりを発生させるか否かを選択することが可能な選択手段を設けることにより達成した。
以下、本発明のパチンコ遊技機の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るパチンコ遊技機1を示す正面模式図である。図2は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1の電気的な構成を示す回路ブロック図である。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス板でなる前面扉2と、台枠の内側に配置されて前面扉2によって覆われる遊技盤3とを有する。遊技盤3の下方には、玉供給皿4および玉払出皿5が設けられている。玉払出皿5の右方(図1で見て)には、玉の発射装置110(図2参照)を操作するハンドル6が設けられている。なお、図1中、符号106は、ランプ類(図2参照)を示す。
遊技盤3の中央部には、液晶表示装置等でなる特図表示部10が設けられ、特図表示部10の左右方向(図1で見て)には、左ゲート11および右ゲート12が設けられている。また、特図表示部10の下方(図1で見て)には、後述する特図用保留玉記憶領域に記憶されている保留玉の数に対応した数のLEDが点灯する特図保留表示部13が設けられている。さらに、特図保留表示部13の下方には、いわゆるチャッカーである特図始動入賞口14が設けられている。さらに、特図始動入賞口14の下方(図1で見て)には、いわゆるアタッカーである大入賞口15が設けられている。
特図表示部10には、特図の抽選結果により決定された3桁のアラビア数字等のキャラクタでなる特図が表示される。特図の各桁には、1〜7の数字が用意されており、大当たり図柄は、「111」,「222」,「333」,「444」,「555」,「666」,「777」であるものとする。また、大当たり終了後に確変状態となる図柄(確変大当たり図柄)は、「111」,「333」,「555」,「777」であるものとする。このため、「222」,「444」,「666」は、普通大当たり図柄であるものとする。確変中に特図表示部10に普通大当たり図柄である「222」,「444」,「666」が停止表示されると、左ゲート11または右ゲート12のいずれかに玉を通過させるように遊技者に促すことになる。
左ゲート11は、特図表示部10への普通大当たり図柄の表示時に普通大当たりを発生させるための権利獲得ゲートであり、左ゲート11に玉を通過させると、これが左ゲート通過検出器111により検出され、通過検知信号が主回路120に送信される。
右ゲート12は、特図表示部10への普通大当たり図柄の表示時に普通大当たりを発生させないで確変を継続させるための権利放棄ゲートであり、右ゲート12に玉を通過させると、これが右ゲート通過検出器112により検出され、通過検知信号が主回路120に送信される。
特図始動入賞口14は、特図の抽選処理(図3参照)を始動させるチャッカーであり、特図始動入賞口14に玉が入賞すると、これが始動入賞検出器113(図2参照)により検出され、入賞検知信号が主回路120に送信される。
大入賞口15は、開口部と蓋部材とからなり、閉鎖状態と開放状態とを呈する可変入賞装置である。
図2を参照すると、パチンコ遊技機1は、主制御基板100と、特図表示部10を制御する表示制御基板101と、アンプ/スピーカ104を制御する音声制御基板103と、ランプ類106を制御するランプ制御基板105と、払出装置108を制御する払出制御基板107と、発射装置110を制御する発射制御基板109と、左ゲート11に併設された左ゲート通過検出器111と、右ゲート12に併設された右ゲート通過検出器112と、特図始動入賞口14に併設された始動入賞検出器113と、大入賞口15に併設された大入賞検出器114と、大入賞口15を開閉する大入賞ソレノイド115と、各基板に所定電圧を供給する電源回路部116とを含んで構成されている。
主制御基板100は、主回路120を搭載しており、主回路120は、CPU(Central Processing Unit)121,プログラム格納用のROM(Read Only Memory)122,ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられるRAM(Random Access Memory)123,I/O(Input/Output)124等を備える。
なお、その他の各基板も、個別にCPUやメモリを備える構成が一般的であるが、図2では省略している。
表示制御基板101は、主回路120より入力される表示制御信号に応じて、特図表示部10に画像を表示させるための処理を実行する。音声制御基板103は、入力される音声制御信号に応じてアンプ/スピーカ104より音声を出力させる。ランプ制御基板105は、入力されるランプ制御信号に応じてランプ類106の点灯/消灯を制御する。払出制御基板107は、入力される賞球信号に応じて払出装置108を制御する。これにより、遊技者に対して所定量の賞球が払い出される。発射制御基板109は、遊技者がハンドル6を操作することに応じて、該ハンドル6に対応して設けられた発射装置110を作動させる。ハンドル6の操作量に応じて、玉の打出し強さ(玉の飛距離)を調節することが可能となっている。
図3は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1における特図の抽選処理を示すフローチャートである。特図の抽選処理では、主回路120は、特図始動入賞口14からの玉の入賞検知信号が入力されたタイミングに応じて、特図用抽選カウンタ(図示せず)から乱数値(カウンタ値)を取得し、その乱数値が特図大当たり乱数に一致するか否かを判定することにより特図の当たり/ハズレを抽選する。なお、特図の抽選における大当たり確率は、通常時には1/350、確変中には10/350であるものとする。また、確変中は、1/70の確率で確変を終了する転落抽選処理を実施するものとする。
図4は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1における特図の変動処理を示すフローチャートである。特図の変動処理では、主回路120は、特図の抽選結果が当たりであれば、確変大当たりであるかどうかを判定し、確変大当たりであれば確変大当たり図柄を表示し、確変大当たりでなければ普通大当たり図柄を表示する。普通大当たり図柄を表示した後に、確変中であれば、大当たりを発生させるか、大当たりを発生させないかを遊技者に選択させる。
図5は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1における大当たり処理を示すフローチャートである。大当たり処理では、主回路120は、大入賞口15が1回開放されてから閉鎖するまでを1ラウンドとし、ラウンド数が最大ラウンド数(例えば15)に達するまで大入賞口15の開放動作と閉鎖動作とを繰り返す。ラウンド数が最大ラウンド数に達した場合には、主回路120は、大当たり処理を終了する。
次に、このように構成された実施例1に係るパチンコ遊技機1の動作について、図1ないし図5を参照しながら説明する。
パチンコ遊技機1への電源投入後、玉供給皿4に準備された玉は、ハンドル6を含んで構成される発射装置110によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、遊技盤3の盤面上を流下する。
玉が特図始動入賞口14に入賞すると、始動入賞検出器113は、これを検知して入賞検知信号を主回路120に送信する。主回路120は、入賞検知信号を受信すると(図3のS101:YES)、払出制御基板107を通じて払出装置108に賞球の払出を指示する(図3のS102)。これにより、払出装置108から所定数の賞球が払い出される。
次に、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に保留されている特図の抽選結果の数(保留数)が4未満であるかどうかを判定する(図3のS103)。保留数が4未満でなければ(図3のS103:NO)、主回路120は、特図の抽選処理を終了する。保留数が4未満であれば(図3のS103:YES)、主回路120は、特図の抽選を実施する(図3のS104)。詳しくは、特図の抽選では、主回路120は、入賞検知信号を受信したタイミングに応じて特図用抽選カウンタ(図示せず)から乱数値を取得し、取得した乱数値を特図の抽選結果としてRAM123上の特図用保留記憶領域に記憶して(図3のS105)、特図の抽選処理を終了する。
特図の変動処理では、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に特図の抽選結果が保留されているかどうかを判定し(図4のS201)、保留されていれば、(図4のS201:YES)、図柄変動中であるかまたは大当たり中であるかを判定し(図4のS202)、図柄変動中であるかまたは大当たり中であれば(図4のS202:YES)、特図の変動処理を終了する。図柄変動中でもなく、大当たり中でもなければ(図4のS202:NO)、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域から最古の特図の抽選結果を読み出し(図4のS203)、RAM123上の特図用保留記憶領域から読み出した最古の特図の抽選結果を消去する(図4のS204)。
次に、主回路120は、読み出した特図の抽選結果が特図当たり乱数に一致するか否かにより当たりであるかどうかを判定し(図4のS205)、当たりでなければ(図4のS205:NO)、確変中であるかどうかを判定する(図4のS216)。確変中でなければ(図4のS216:NO)、表示制御基板101を通じて特図表示部10にハズレ図柄を表示して(図4のS217)、特図の変動処理を終了し、確変中であれば(図4のS216:YES)、転落抽選に当選しているかどうかを判定する(図4のS218)。具体的には、呼び出した抽選結果(図4のS203)が所定の確変転落判定カウンタ値と一致するか否かを判定することにより1/70の当選確率で転落抽選の当たり/ハズレを抽選する。転落抽選に当選していなければ(図4のS218:NO)、特図表示部10にハズレ図柄を表示して(図4のS217)、特図の変動処理を終了し、転落抽選に当選していれば(図4のS218:YES)、特図表示部10にハズレ図柄と確変終了の文字を表示し(図4のS219)、確変フラグをOFFにして(図4のS220)、特図の変動処理を終了する。このため、遊技者が普通大当たりの発生を回避することを多用しても、転落抽選により何れは強制的に確変状態を終了させることができる。
一方、読み出した特図の抽選結果が当たりであれば(図4のS205:YES)、主回路120は、確変図柄の大当たりであるかどうかを判定する(図4のS206)。
確変図柄の大当たりであれば(図4のS206:YES)、主回路120は、表示制御基板101を通じて特図表示部10に確変大当たり図柄を表示する(図4のS207)。
次に、主回路120は、確変フラグをONし(図4のS208)、大当たりフラグをONして(図4のS209)、特図の変動処理を終了する。
確変図柄の大当たりでなければ(図4のS206:NO)、主回路120は、表示制御基板101を通じて特図表示部10に普通大当たり図柄を表示する(図4のS210)。
次に、主回路120は、確変フラグがONであるかどうかに基づいて確変中であるかどうかを判定する(図4のS211)。確変中でなければ(図4のS211:NO)、主回路120は、大当たりフラグをONして(図4のS209)、特図の変動処理を終了する。
確変中であれば(図4のS211:YES)、特図表示部10に図6(a)のような大当たり表示をした後、図6(b)のような選択画面を表示し(図4のS212)、遊技者に何れかのゲートに向けて玉を打ち込むことを促す。主回路120は、左ゲート11および右ゲート12の玉の通過を検知したかどうかを判定し(図4のS213,S215)、左ゲート11の玉の通過を先に検知した場合には(図4のS213:YES)、確変フラグをOFFし(図4のS214)、大当たりフラグをONして(図4のS209)、特図の変動処理を終了する。また、右ゲート12の玉の通過を先に検知した場合には(図4のS215:YES)、主回路120は、大当たりフラグをONすることなしに、特図の変動処理を終了する。
主回路120は、左ゲート通過検出器111が玉の通過を検知した場合、大当たり処理を実行し、その大当たり終了後は通常状態に戻す。一方、右ゲート通過検出器112が玉の通過を検知した場合、大当たり処理は実行せず確変状態を継続する。確変中は、特図の抽選と同時に転落抽選を行っているので、次の大当たりに当選するよりも先に転落抽選に当選して確変状態が終了する可能性がある。遊技者はその点を考慮して、大当たりを実行して大当たり1回分の払出玉を獲得するか、それとも大当たりを実行しないで転落抽選に当選するよりも先に確変大当たりに当選してさらに連チャンすることに期待するか、何れかを選択することになる。
次に、大当たり処理では、主回路120は、大当たりフラグがONであるかどうかを判定し(図5のS301)、大当たりフラグがONでなければ(図5のS301:NO)、大当たりフラグがONになるまで待機する。
大当たりフラグがONになると(図5のS301:YES)、主回路120は、1回の大当たりで大入賞口15を15回まで開放させるために、ラウンド数が15であるかどうかを判定する(図5のS302)。
ラウンド数が15でなければ(図5のS302:NO)、主回路120は、ラウンド数に1を加算し(図5のS303)、大入賞ソレノイド115を励磁することにより、大入賞口15を開放する(図5のS304)。
大入賞口15が開放してから25秒が経過するか(図5のS305:YES)、大入賞口15へ玉が10個入賞するか(図5のS306:YES)のいずれかが満たされると、主回路120は、大入賞ソレノイド115を非励磁とすることにより、大入賞口15を閉鎖する(図5のS307)。
この後、大当たりフラグがまだONであるため(図5のS301:YES)、主回路120は、大入賞口15の開閉(S301〜S307)を繰り返す。
そして、ラウンド数が15になると(図5のS302:YES)、主回路120は、ラウンド数を0にリセットし(図5のS308)、大当たりフラグをOFFにして(図5のS309)、大当たり処理を終了する。
ところで、上記実施例1に係るパチンコ遊技機1に関しては、以下のような変形例を考えることができる。
実施例1では、選択手段として、普通大当たりを発生させるための権利獲得ゲートである左ゲート11と、普通大当たりを発生させないで確変を継続させるための権利放棄ゲートである右ゲート12とを設けたが、ゲートを1つだけ用意し、当該ゲートに所定時間内に玉を通せば普通大当たりを発生させる、あるいは発生させないというようにしてもよい。
また、実施例1では、選択手段として、普通大当たりを発生させるための権利獲得ゲートである左ゲート11と、普通大当たりを発生させないで確変状態を継続させるための権利放棄ゲートである右ゲート12とを設けたが、図1中の玉供給皿4の前面壁に図示したように、普通大当たりを発生させるための左ボタン41と、普通大当たりを発生させないで確変状態を継続させるための右ボタン42とを操作手段として用意しておき、左ゲート11または右ゲート12に玉を通過させる代わりに、遊技者に左ボタン41または右ボタン42を押させるようにしてもよい。詳しくは、左ボタン41を押すと、普通大当たりを発生させて普通大当たり終了後は通常状態に戻し、右ボタン42を押すと普通大当たりは発生させずに確変状態を継続するようにする。さらには、左ボタン41および右ボタン42の代わりに、ボタンを1つだけ用意し、所定時間以内に当該ボタンを押せば普通大当たりを発生させて普通大当たり終了後は通常状態に戻し、所定時間以内に当該ボタンを押さなければ大当たりは発生させず確変状態を継続するようにしてもよい。
さらに、実施例1では、確変中は1/70の確率で確変転落の抽選処理を実施するように説明したが、確変状態は所定のスタート回数(例えば100回転)で終了する仕様としてもよい。このようにしても、たとえ、右ゲート12だけに玉を通過させて普通大当たりの発生を回避することを遊技者が多用しても、所定のスタート回数で確変状態を強制的に終了させることができる。
さらにまた、実施例1では、特図の抽選で確変大当たりであった場合に、確変大当たり図柄を直ちに表示するようにしたが、確変大当たりであった場合の一部あるいは全てにおいて、一旦普通大当たり図柄で停止表示し大当たりを発生させることになってから再変動して確変大当たり図柄を表示したり、大当たり処理中に確変大当たりであったことを報知したり、大当たり終了後に確変中であることを報知したりするようにしてもよい。このようにすると、遊技者は普通大当たり図柄が表示されたときも、「実は確変大当たりなんじゃないか?」という期待感を持って大当たりを発生させることを選択することができ、遊技性が向上する。
この際、図柄変動の途中で、確変大当たりをうかがわせる演出などを出現させることができる。すなわち、図柄変動中に、特図の抽選結果が確変大当たりである場合に表示されやすい演出を表示することが可能である。しかし、遊技者が、確変大当たりをうかがわせる演出であると判断するためには、確変大当たりをうかがわせる演出であるとの事前の知識が必要となる。また、図柄変動中に、特図の抽選結果が確変大当たりである場合に表示されやすい演出が表示されると、特図表示部10に普通大当たり図柄が停止表示された後に、遊技者が、左ゲート11または右ゲート12のいずれに玉を通過させるかを決定する際に、より高度な判断が求められる。すなわち、左ゲート11に玉を通過させた場合、大当たり処理を実行するが確変大当たりではなく、確変状態は終了してしまうかもしれない。一方、右ゲート12に玉を通過させた場合、大当たり処理は実行せずに確変状態は継続するが、次の大当たりに当選するよりも先に転落抽選に当選してしまい、確変状態は終了してしまうかもしれない。いずれにしても、遊技者は、高度な戦略的な判断を必要とされる。このように、確変大当たりをうかがわせる演出を出現させることにより、その大当たりが確変大当たりであることをある程度の確率で予測することができ、確変大当たりではないのかという期待感を高めて、遊技性を向上させることができる。
また、実施例1では、確変大当たりであることを特図表示部10に表示するようにしたが、確変大当たりであることを特図表示部10とは異なる役物などで表示するようにしてもよい。
さらに、実施例1では、特図の抽選のみを行っているが、普図(普図図柄)の抽選も行うようにしてもよい。加えて、電動チューリップを設けて、時短機能を付加するようにしてもよい。
実施例1では、第1大当たりを確変大当たり、第2大当たりを普通大当たりとしたが、第1大当たりを時短大当たり(その大当たり終了後は時短状態(電チューの開放時間を長くすることで始動入賞口への入賞率を高くし、特図の変動時間を通常よりも短くした状態)となる)、第2大当たりを普通大当たり(その大当たり終了後は通常状態)としてもよい。そうすると、時短状態で普通大当たりに当選したときは、その普通大当たりをキャンセルすることで時短状態を継続することができ、遊技性を向上させることができる。
また、実施例1では、遊技機をパチンコ遊技機としたが、スロットマシンでもよい。スロットマシンにその大当たり終了後には確変状態やチャレンジタイム(CT)、アシストタイム(AT)など遊技者にとって有利な特定遊技状態となる第1大当たりと、その大当たり終了後には通常状態となる第2大当たりとを用意しておく。特定遊技状態は所定のゲーム数継続するようにし、特定遊技状態中に第2大当たりに当選したときは、その第2大当たりをキャンセルすることで特定遊技状態を継続することができ、従来のスロットマシンにはない遊技性を提供することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の実施例1に係るパチンコ遊技機の正面模式図。 本実施例1に係るパチンコ遊技機の回路ブロック図。 本実施例1に係るパチンコ遊技機の特図の抽選処理を示すフローチャート。 本実施例1に係るパチンコ遊技機の特図の変動処理を示すフローチャート。 本実施例1に係るパチンコ遊技機の大当たり処理を示すフローチャート。 (a)は大当たり表示、(b)は遊技者に何れかのゲートに向けて玉を打ち込むことを促す選択画面を示す図。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
2 前面扉
3 遊技盤
4 玉供給皿
5 玉払出皿
6 ハンドル(玉発射手段)
10 特図表示部
11 左ゲート(選択手段)
12 右ゲート(選択手段)
13 特図保留表示部
14 特図始動入賞口
15 大入賞口
41 左ボタン(操作手段)
42 右ボタン(操作手段)
100 主制御基板
101 表示制御基板
103 音声制御基板
104 アンプ/スピーカ
105 ランプ制御基板
106 ランプ類
108 払出装置
107 払出制御基板
110 発射装置(玉発射手段)
109 発射制御基板
111 左ゲート通過検出器
112 右ゲート通過検出器
113 始動入賞検出器
114 大入賞検出器
115 大入賞ソレノイド
116 電源回路部

Claims (4)

  1. 所定の始動条件の成立に伴って抽選処理を実行し、その抽選結果を表示する表示手段と、
    前記抽選結果が大当たりであったときには、前記表示手段に大当たりであることを表示し、遊技者にとって有利な大当たりを発生させる大当たり発生手段と、
    前記大当たりにはその大当たりの終了後に大当たりとは異なる遊技者にとって有利な特定状態を発生させる第1大当たりと、その大当たりの終了後に前記特定状態を発生させない第2大当たりとがあり、前記特定状態中に前記表示手段に大当たりであることが表示されたとき、遊技者によりその大当たりを発生させるか否かを選択することが可能な選択手段と、
    前記特定状態を、前記大当たりの発生以外の予め設定された条件で終了する特定状態終了手段と、を備え、
    前記選択手段によりその大当たりを発生させないことが選択されたときには、大当たりを発生させないで前記特定状態を継続することを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示手段に大当たりであることが表示され、その大当たりが第1大当たりであったときに、その大当たりが第1大当たりであることを遊技者に報知せず、前記選択手段によりその大当たりを発生させることが決定された後に第1大当たりであったことを報知する報知手段を備える請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示手段は、図柄変動中に、前記抽選結果が第1大当たりである場合に表示されやすい演出を表示可能である請求項2記載の遊技機。
  4. 前記表示手段により大当たりであることが表示されたときに、その大当たりが第2大当たりであるときだけ、前記選択手段が有効とされる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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