JP2000197727A - 内部当り報知機能を備えたスロットマシン - Google Patents

内部当り報知機能を備えたスロットマシン

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JP2000197727A
JP2000197727A JP11001437A JP143799A JP2000197727A JP 2000197727 A JP2000197727 A JP 2000197727A JP 11001437 A JP11001437 A JP 11001437A JP 143799 A JP143799 A JP 143799A JP 2000197727 A JP2000197727 A JP 2000197727A
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drum
internal hit
rotation
internal
slot machine
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Katsunori Narumi
勝徳 鳴海
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Kita Denshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時と内部当り当選時とでドラムの回転開
始の態様を異ならせ、内部当りを遊技者にのみ確実に報
知するとともに、遊技性を向上させる。 【解決手段】 スタートレバー4からのスタート信号に
より内部当りを抽選する内部当り抽選部11と、第一,
第二,第三ドラム20a,20b,20cの回転を制御
するドラム回転制御部12を備え、ドラム回転制御部1
2が、内部当り抽選部11での抽選が内部当りとなった
場合に、三つのドラム20a,20b,20cを、通常
の場合と異なる態様で回転を開始させ、これによって遊
技者に内部当りの当選を報知する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転するドラム
(回胴)を所定の図柄配列に停止させて入賞メダルを獲
得するスロットマシン(回胴式遊技機)に関し、特に、
通常時と内部当り当選時とでドラムの回転開始の態様を
異ならせることにより、内部当りの当選結果を遊技者に
のみ確実に報知できるとともに、遊技者に新鮮な印象を
与え、スロットマシンの遊技性を高めることができる内
部当り報知機能を備えたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスロットマシンは、遊技者が遊技
用のメダルを投入してスタートレバーを押下することに
より、図柄を表示した複数のドラム(通常は三つのドラ
ム)が回転を開始し、続いて遊技者が任意のタイミング
でストップボタンを押すと各ドラムが順次停止し、停止
したドラムの図柄の配列によって各種入賞が決定され
て、入賞内容に応じた量のメダルが払い出されるという
遊技機である。
【0003】このようなスロットマシンでは、通常、ゲ
ームの面白さを増すため、一定の確率で、自動的に所定
の入賞配列で図柄が停止するよう、内部当り(役物連続
作動増加装置又は役物連続作動装置)と呼ばれるシステ
ムが設定されている。この内部当りシステムは、ゲーム
のスタートによりスロットマシン内部で自動的に抽選が
行われ、抽選の結果当選した場合には、遊技者のストッ
プボタンを押すタイミングにかかわらず、一定範囲内で
図柄が入賞配列で自動的に停止するようにドラムを制御
するというもので、一定の確率で必ず当選が出るよう設
定されている。
【0004】具体的には、スタートレバーが押下される
と、スロットマシン内部に備えられた内部当り抽選部に
おいて、各ゲームごとに毎回自動的に抽選が行われ、内
部当りの当選,不当選が決定される。そして、内部当り
に当選した場合には、以後所定量のメダルが払い出され
るまで、ゲームを続ける限り、遊技者のストップボタン
を押すタイミングにかかわらず、各ドラムの特定の図柄
(例えば「7」や「BAR」等)が一定の範囲内で一列
に並んで(例えば「7・7・7」,「BAR・BAR・
BAR」)停止するようにドラムが制御される。これに
よって、一度内部当りに当選すると、遊技者のストップ
ボタン押下のタイミングにかかわらず大量のメダルを受
け取ることができることになり、内部当りに当選するか
否かがスロットマシン遊技の最大の面白味となってい
る。
【0005】ただし、この内部当りに当選しても、所定
の図柄が入賞配列となるようドラムが停止制御されるの
は、一定範囲内でストップボタンが押されることが条件
とされており、例えば、遊技者のストップボタンを押す
タイミングが「7」の図柄から余りにずれている場合に
は、ドラムは「7」では停止制御されないようになって
いる。従って、内部当りに当選しても、必ずしもその次
のゲームで直ちに図柄が所定の入賞配列に揃うとは限ら
ない。このため、ストップボタン押下のタイミングがず
れて図柄が入賞配列に停止されない場合、遊技者は自分
が内部当りに当選していることが分からないことにな
り、場合によっては、内部当りの当選効果が継続してい
るにもかかわらず、ゲームをその時点で止めてしまうこ
とがある。
【0006】そこで、内部当りシステムを備えたスロッ
トマシンでは、一般に、遊技者がゲームを途中で止める
ことなく内部当りの効果を亨受できるよう、内部当りに
当選した場合には、遊技者側にそれを報知するようにな
っている。これまで採用されている内部当りの報知手段
としては、いわゆるリーチ目表示と、内部当りを知
らせるランプや音の点灯・発生、という2つの方法が知
られている。
【0007】リーチ目表示とは、内部当りに当選した場
合には、以後のゲームで停止する図柄の配列を、一定の
限られた図柄配列となるようにドラムを制御し、この特
定の図柄配列(リーチ目)をあらかじめスロットマシン
の近傍等に表示して遊技者側に提示しておくというもの
である。このようなリーチ目表示を行うことによって、
遊技者は自分の停止した図柄が、特定のリーチ目配列と
なっているか否かを確認することにより内部当りを知る
ことができる。
【0008】一方、内部当りをランプや音の点灯・発生
によって知らせる方法は、内部当りに当選した場合に、
スロットマシンの前面等に備えられた表示ランプを激し
く点灯させたり、スピーカから祝福のメロディを連続的
に流すことによって遊技者に内部当りを知らせるという
もので、通常は、ゲームがスタートして内部当りに当選
すると、すべてのストップボタンが押されてドラムがす
べて停止した時点で、ランプが点灯したりスピーカから
メロディが流れるようになっている。これによって、遊
技者は、ランプの点灯やメロディの有無により内部当り
に当選したことを知ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内部当りを知らせる方法では、以下のような
問題があった。まず、リーチ目表示やランプ,メロディ
による報知は、通常、どのスロットマシンにも備えられ
ているもので、すでに遊技者に広く知られており、やや
新鮮さに乏しい報知方法となってきている。
【0010】また、リーチ目表示やランプ等の報知方法
は、いずれも、その回のゲームで遊技者がすべてのドラ
ムを停止させた後に、リーチ目表示を確認したりランプ
の点灯の有無を確認するようになっているため、ゲーム
のスピード感や内部当りがいつ出るかといった期待感が
生じにくいという問題もあった。
【0011】特に、リーチ目表示の場合、遊技者はドラ
ムを停止させるたびにリーチ目と一致するか否かを確認
しなければならなかったので、ゲームを連続的に行うこ
とが困難でスロットマシン遊技のスピード感が減殺され
てしまうおそれがあり、連続してゲームを行おうとする
と複数設定されたリーチ目を見落としてしまう危険性が
あった。
【0012】ランプの点灯や音による報知の場合、リー
チ目表示の確認や見落としといった問題は生じないが、
全ドラム停止後にランプの点灯がメロディが流されるの
で、ゲームのスピード感を向上させるような効果はな
い。また、常に一定の時期に一定のランプが点灯したり
メロディが流れるだけなので、ゲームに対する意外性や
新たな期待感も少なかった。
【0013】さらに、ランプの点灯や音による報知の場
合、内部当りに当選すると、ランプの点灯やメロディの
発生によって、遊技者だけでなく周知の人にも内部当り
したことが知られてしまうので、その後のゲームが落ち
着いて行えなくなるという別の問題もあった。
【0014】以上のような点から、最近では、従来のリ
ーチ目表示やランプ,メロディによる報知に代わって、
あるいは、これら従来の報知方法に加えて、遊技者に新
鮮な印象を与えるとともに、内部当りが報知されること
自体によってゲームのスピード感を増したり遊技者の期
待感を喚起できるような新たな内部当りの報知方法が要
望されるよに至っている。
【0015】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、通常時と
内部当り当選時とでドラムの回転開始の態様を異ならせ
ることにより、内部当りの当選結果を遊技者にのみ確実
に報知できるとともに、遊技者に新鮮な印象を与え、ス
ロットマシンの遊技性を高めることができる内部当り報
知機能を備えたスロットマシンの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の内部当り報知機能を備えたスロ
ットマシンは、ゲームの開始により回転する複数のドラ
ムが、所定の図柄配列に停止されることによって、遊技
者に所定のメダルが払い出されるスロットマシンにおい
て、ゲーム開始により内部当りを抽選する内部当り抽選
部と、前記複数のドラムの回転を制御するドラム回転制
御部と、を備え、前記ドラム回転制御部が、前記内部当
り抽選部での抽選が内部当りとなった場合に、前記複数
のドラムを、通常時と異なる態様で回転を開始させるこ
とにより、遊技者に内部当りの当選を報知する構成とし
てある。
【0017】特に、請求項2では、前記ドラム回転制御
部が、前記内部当り抽選部での抽選が内部当りとなった
場合に、前記複数のドラムのうち、少なくとも一のドラ
ムの回転開始時を他のドラムの回転開始時と異ならせて
回転させる構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明の内部当り
報知機能を備えたスロットマシンによれば、通常はスタ
ートボタンの押下により一斉に回転する複数のドラム
を、内部当りに当選した場合に、例えば各ドラムごとに
個別に回転を開始させることによって、通常とは異なる
態様でドラムが回転開始するようにしてあり、遊技者
は、ドラムが通常と異なる態様で回転を開始したときに
内部当りに当選したことを知ることができる。
【0019】これによって、遊技者は、従来のスロット
マシンにはない、ドラムの回転による報知によって内部
当りを知ることができるので、新鮮な印象を受け、ゲー
ムの意外性や面白味を高めることができる。また、ドラ
ムの回転開始時に内部当りしたか否かを知ることができ
るので、ゲームを間断なく連続して行うことができ、ゲ
ームのスピード感を向上させることができる。さらに、
このようにドラムの回転によって内部当りを報知する本
発明では、従来の音やランプによる報知と異なり、遊技
者以外の周囲の人は内部当りしたか否かを知ることがで
きず、遊技者は落ち着いて以後のゲームを行うことがで
き、所定の図柄配列にドラムを停止させるよう遊技に集
中することができる。
【0020】そして、請求項3記載の内部当り報知機能
付きスロットマシンは、前記ドラム回転制御部が、前記
内部当り抽選部での抽選が内部当りとなった場合であっ
て、そのゲームが前回のゲーム開始から所定時間内に開
始された場合に、前記複数のドラムのうち、少なくとも
一つのドラムの回転を前記所定時間経過前に開始させる
とともに、少なくとも他の一つのドラムの回転を当該所
定時間経過後に開始させる構成としてある。
【0021】一般に、スロットマシンでは、スタートレ
バーの押下によってドラムが回転を開始してから、ドラ
ムの停止,スタートレバーの押下を経て次のゲームでド
ラムの回転が開始するまでの時間(これを「一遊技時
間」という)が所定の時間以上となるように設定される
ことがある。このような一遊技時間の規制が設定されて
いるスロットマシンにおいて、複数のドラムを個別に回
転開始させて通常と異なる回転態様により内部当りを報
知する本発明を適用することができる。
【0022】特に、このような一遊技時間の規制が設定
されているスロットマシンにおいて、一遊技時間内に次
回のゲームをスタートした場合に限って本発明の通常と
は異なる態様による内部当りの報知を行うことによっ
て、内部当りをドラムの回転によって把握するには、前
回のゲームスタート時から一遊技時間内に次のゲームを
スタートさせる必要があるので、結果として、一ゲーム
ごとの速度が増すことになり、遊技によりスピード感が
出るとともに、一日に行えるゲーム回数も増加し、スロ
ットマシン遊技をより速く、より長く、より回数多く楽
しむことができるようになる。
【0023】さらに、請求項5記載の内部当り報知機能
を備えたスロットマシンは、前記ドラム回転制御部が、
前記複数のドラムのうち、少なくとも一のドラムの回転
開始時を他のドラムの回転開始時と異ならせる場合に、
当該複数のドラムの回転開始順を任意に変更可能な構成
としてある。
【0024】このような構成からなる本発明の内部当り
報知機能を備えたスロットマシンによれば、各スロット
マシンごとに、あるいは、内部当りごとに、複数のドラ
ムの回転開始順を異ならせて内部当りの報知態様を任意
に変更することが可能となる。これによって、各スロッ
トマシンごとや内部当りごとに異なるドラムの回転態様
で内部当りを報知することができ、遊技者にとってより
新鮮でより意外性に富んだスロットマシン遊技を提供す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる内部当り報
知機能を備えたスロットマシンの実施形態について、図
面を参照して説明する。
【0026】[第一実施形態]まず、本発明の内部当り
報知機能を備えたスロットマシンの第一実施形態につい
て、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本発明の
第一実施形態にかかるスロットマシンの正面図である。
図2は、本実施形態にかかるスロットマシンの内部当り
を報知するドラムの回転を制御するための制御系を示す
ブロック図である。図3は、本実施形態にかかるスロッ
トマシンのドラムの回転開始態様による内部当りの報知
動作を説明する信号図である。また、図4は、本実施形
態にかかるスロットマシンのドラム回転開始態様による
内部当りの報知動作を示すフローチャート図である。
【0027】まず、図1にもとづき、スロットマシンの
全体構造を説明する。同図において、1はスロットマシ
ン本体で、このスロットマシン本体1の前面パネル2に
は、中央部に三つの表示窓3(3a,3b,3c)が設
けられており、内部でそれぞれ独立して回転する三つの
ドラム(図2に示す第一ドラム20a,第二ドラム20
b,第三ドラム20c参照)の周面に描かれた図柄を、
この表示窓3で識別できるようになっている。表示窓3
には、入賞ライン表示が描かれており、この入賞ライン
表示上に配列した図柄の種類に応じて入賞が決定され
る。
【0028】4はスタートレバーで、遊技者が押下する
ことにより各ドラムを回転させるためのゲームスタート
装置となっている。5はストップボタンで、遊技者が任
意のタイミングで押すことで回転する三つの各ドラムを
それぞれ停止させるためのものであり、三つのドラムに
対応して、三つのストップボタン5(第一ボタン5a,
第二ボタン5b,第三ボタン5c)が設けてある。遊技
者は、これらのスタートレバー4およびストップボタン
5を操作することにより、所定の入賞図柄を配列させて
スロットゲームを楽しむことができる。そして、本実施
形態では、後述するように、スタートレバー4のスター
ト信号によりドラム回転制御部12(図2参照)がドラ
ムの回転を制御し、遊技者に内部当りの報知を行うよう
になっている。
【0029】6はメダル投入口、7は入賞メダル払出し
口である。また、8はスピーカで、スロットマシン本体
1の前面に設けられており、遊技者に対して各種の音を
発するようになっている。例えば、スタートボタン4の
押下により回転するドラムの回転開始を知らせるドラム
回転開始音や、停止されたドラムの図柄が所定の入賞配
列となったときの入賞音等が発せられるようになってお
り、スロットゲームの演出効果を高めるようになってい
る。
【0030】なお、通常のスロットマシンでは、後述す
る内部当り抽選部11の抽選の結果、内部当りに当選し
ている場合には、このスピーカ8から当選を知らせる大
音響のメロディが連続的に流れるようになっている。こ
れに対して、本実施形態では、内部当り当選した場合で
も、特別のメロディは流れないようにしてあり、遊技者
以外の人に内部当りが知られないようにしてある。
【0031】9はランプで、図柄の入賞時やスロットマ
シン内部の異常発生時等に、所定の組合せで点灯するよ
うになっており、本実施形態では、スロットマシンの前
面パネル2の上部に複数個のランプ9(9a,9b,9
c,9d,9e)が横一列に並べて設けられている。例
えば、入賞の際にはすべてのランプ9が点灯するととも
にスピーカ8からメロディーが流れて遊技者を祝福する
ため、遊技者に気分よくゲームを楽しませることができ
る。また、スロットマシン内部に異常の発生したとき
は、異常発生箇所からの異常検出信号に応じて所定のラ
ンプ9が点灯し、従業員等がその点灯状態を確認するこ
とで異常の発生や異常の種類を知ることができる。
【0032】なお、通常のスロットマシンでは、後述す
る内部当り抽選部11の抽選の結果、内部当りに当選し
ている場合に、このランプ9や、別途設けた内部当り表
示専用のランプを点滅させるようになっている。これに
対して、本実施形態では、内部当り当選した場合でもラ
ンプの点灯は行わないようにしてあり、遊技者以外の人
に内部当りが知られないようになっている。
【0033】この他、図1では示していないが、スロッ
トマシン本体1の内部には、後述する制御部10によっ
て駆動制御される駆動モータが備えられており、この駆
動モータの駆動力によって、スロットマシン中央に配設
されている三台のドラムがそれぞれ独立して回転し、か
つ停止できるように仕組まれている。
【0034】次に、以上のような構成からなる本実施形
態にかかるスロットマシンにおいて、ドラムの回転開始
により内部当りの報知を行うための制御系について図2
を参照して説明する。同図において、10は制御部で、
内部当り抽選部11及びドラム回転制御部12を備えて
おり、スタートレバー4が押下されることによって、内
部当りの抽選やドラム20(20a,20b,20c)
の回転制御を行うようになっている。また、この制御部
10は、特に示さないが、スロットマシンにおける種々
の制御を行っている。
【0035】内部当りの抽選を行う内部当り抽選部11
は、図2に示すように、スタートレバー4からの信号に
より、スタートレバー4の押下と同時に内部当りの抽選
を行うようになっている。そして、この内部当り抽選部
11の抽選の結果、内部当りとなった場合には、内部当
り抽選部11からドラム回転制御部12に信号が出力さ
れ、後述するように、ドラム20a,20b,20cの
回転開始が通常の場合と異なる態様となるように制御さ
れるようにしてある。なお、この内部当り抽選部11に
おける抽選は、通常、スタートレバー4の押下と同時に
行われるようになっているが、これは必ずしも常に同時
でなくともよく、スタートレバー4からの信号を入力し
た後、一定時間後に抽選を行うようにしてもよい。
【0036】また、一般にスロットマシンの内部当りに
は、大当り(大ボーナス,BB)と中当り(中ボーナ
ス,RB)等の二種類以上の異なる種類の当選が設定さ
れる場合がある。例えば、大当りの場合には、以後所定
量のメダルが払い出されるまで、大当り用の特定の図柄
が配列されやすくなるように(例えば「7,7,7」)
ドラムが制御され、中当りの場合には、中当り用の特定
の図柄が配列されやすくなるように(例えば「BAR,
BAR,BAR」)ドラムが制御され、大当りは中当り
の約3倍量のメダルが払い出されるように設定されるよ
うになっている。また、大,当り中当りが以外にも、さ
らに、小当りが設定されることもある。小当りは、内部
当りの抽選に外れた場合であっても、一定の図柄が揃っ
た場合(例えば「☆,☆,☆」)には、少量のメダルを
払い出すというものである。
【0037】本実施形態では、内部当りに大当り,中当
り等の種類がある場合にも、内部当りとして単一の内部
当り抽選部11からドラム回転制御部12へ信号を出力
するようにしてあるが、内部当りの結果が中当りか大当
りかの種類を判別し、その種類に応じた信号をドラム回
転制御部12に出力することもできる。この場合には、
ドラム回転制御部12の制御によって、通常と異なる態
様で回転が開始されるドラム20を、さらに、内部当り
の種類に応じて回転態様を異ならせることができ、内部
当りが大当たりなのか中当りなのかを区別して知らせる
ことが可能となり、遊技者は当りの種類に応じた特定図
柄を狙い撃ちすることができ、スロットマシン遊技の面
白味をより向上させることができる。
【0038】ドラム回転制御部12は、スタートレバー
4からの信号によってドラム20a,20b,20cを
回転させ、ストップボタン5a,5b,5cからの信号
によってドラム20a,20b,20cの回転を停止制
御するようになっている。そして、このドラム回転制御
部12に、内部当り抽選部11の抽選で内部当りとなっ
た場合には内部当り信号が入力され、ドラム20a,2
0b,20cの回転開始が内部当りの場合とそうでない
通常の場合とで異なる態様で制御されるようになってい
る。
【0039】具体的には、ドラム回転制御部12には、
スタートレバー4の押下によってスタート信号が入力さ
れると同時に、スタートレバー4の押下によって行われ
る内部当り抽選部11での抽選結果が内部当りの場合、
内部当り信号が出力され、ドラム回転制御部12に内部
当りの有無が入力される。
【0040】そして、内部当り抽選部11での抽選の結
果内部当りとならなかった場合には、ドラム回転制御部
12がドラム20に回転開始信号を出力し、三つのドラ
ム20,20b,20cを一斉に回転開始させる。一
方、内部当り抽選部11での抽選の結果内部当りとなっ
た場合には、ドラム回転制御部12が通常の場合と異な
る回転開始信号を出力し、三つのドラム20,20b,
20cをそれぞれ異なる時期に回転開始させるようにな
っている。例えば、三つのドラム20a,20b,20
cのうち、最初に表示窓3の正面左側に位置する第一ド
ラム20aを回転開始させ、一定時間をおいて第二ドラ
ム20b,第三ドラム20cの順で回転を開始させ、三
つのドラム20a,20b,20cが「左・中・右」の
順で回転を開始するようにドラム回転制御部12で制御
できるようになっている。
【0041】これによって、ドラム20は、内部当りと
そうでない場合とで異なる態様で回転を開始することに
なるので、遊技者はドラム20の回転開始を確認するこ
とにより内部当りしたか否かを知ることができる。そし
て、内部当りが報知された後は、従来のスロットマシン
と同様、ドラム回転制御部12がドラム20の停止を制
御し、以後のゲームでは、ストップボタン5a,5b,
5cから入力される信号のタイミングにかかわらず、一
定範囲内で特定の図柄配列でドラム20a,20b,2
0cを停止する。これによって遊技者に所定の入賞メダ
ルが払い出される。
【0042】ここで、ドラム回転制御部12において制
御するドラム20の回転開始の態様としては、三つのド
ラム20a,20b,20cを備えた本実施形態のスロ
ットマシンの場合、「左・中・右」,「右・中・左」,
「中・左・右」,「中・右・左」,「左・右・中」,
「右・左・中」の六通りの態様が可能となる。従って、
内部当りしていない通常の場合はドラム20が一斉に回
転を開始するようにすれば、内部当りした場合に、六通
りの異なる回転態様によって内部当りを報知することが
できる。
【0043】このようなドラム回転制御部12を各スロ
ットマシンごとに設定を異ならせて設けることにより、
また、同一のスロットマシン内でも、各内部当りごと
に、あるいは内部当りの種類ごとに異なる複数の設定を
行うことにより、各スロットマシンごとや内部当りごと
に異なるドラムの回転態様で内部当りを報知することが
できる。これにより、遊技者にとってより新鮮でより意
外性に富んだスロットマシン遊技を提供することができ
る。
【0044】そして、以上のような構成からなる制御部
10では、内部当り抽選後に停止されたドラム20の図
柄配列が、図示しない図柄判定部で入賞か否か判定され
るようになっており、図柄が大当り又は中当り等の所定
の入賞配列に揃った場合には、制御部10によって図示
しないメダルホッパが制御され、入賞メダル払出し口7
から各賞に応じたメダルが遊技者に払い出されることに
なる。
【0045】次に、このような構成からなる本実施形態
にかかる内部当り報知機能を備えたスロットマシンの内
部当り報知動作について、図3に示す信号図及び図4に
示すフローチャート図に沿って具体的に説明する。ま
ず、遊技者によって1〜3枚のメダルがメダル投入口6
から投入されてゲームが開始する(図3(a)及び図4
のステップ1)。
【0046】メダル投入後、スタートレバー4が押下さ
れると(図3(b)及び図4のステップ2)、スロット
マシン本体1内の内部当り抽選部11において内部当り
の抽選が行われ(図3(b)及び図4のステップ3)、
内部当りしたか否かが判断される(図4のステップ
4)。なお、スロットマシンが既に前回以前のゲームで
内部当りに当選しているときは、ステップ3及びステッ
プ4の内部当りの抽選,判断は省略される。
【0047】ステップ4で内部当り(大当り又は中当
り)している場合には、ドラム回転制御部12でドラム
20が制御され、まず、三つのドラム20a,20b,
20cのうち第一ドラム20aが回転を開始する(図3
(d)及び図4のステップ5)。その後、一定のウェイ
ト時間がおかれた後、第二ドラム20bが回転を開始す
る(図3(d)及び図4のステップ6)。さらに、第二
ドラム20bの回転開始から一定のウェイト時間がとら
れた後、第三ドラム20cが回転を開始する(図3
(d)及び図4のステップ7)。これにより、三つの全
ドラムが回転を開始することになる。
【0048】一方、ステップ4で内部当りに当選してい
ない場合には、三つのドラム20a,20b,20cが
一斉に回転を開始する(図3(c)及び図4のステップ
9)。すなわち、内部当りの抽選に外れた場合には、ス
タートレバー4の押下と同時に、一斉に三つのドラム2
0が回転を開始することになる。これにより、遊技者
は、内部当りしたか否かを、スタートレバー4を押下し
た直後に、ドラム20の回転を見ることによって直ちに
判断することができる。
【0049】その後、遊技者は、ドラム20の回転開始
態様によって内部当りの当選を知ると同時に、自らの判
断により、順次ストップボタン5a,5b,5cを押し
て三つの各ドラムの回転を停止させ、図柄を配列させる
(図4のステップ8)。停止,配列されたドラムは、停
止図柄が所定の入賞配列となっているか否かが図示しな
い図柄判定部により行われ、入賞配列となっている場合
には、所定のメダルが払い出し口9から払い出される。
その後は、次のメダルが投入されてゲームが開始(図4
のステップ1)されなければ、ゲームは終了する。
【0050】このように本実施形態の内部当り機能を備
えたスロットマシンによれば、通常はスタートボタンの
押下により一斉に回転する複数のドラムを、内部当りに
当選した場合に、例えば各ドラムごとに個別に回転を開
始させることによって、通常とは異なる態様でドラムが
回転開始するようにしてあり、遊技者は、ドラムが通常
と異なる態様で回転を開始したときに内部当りに当選し
たことを知ることができる。
【0051】これによって、遊技者は、従来のスロット
マシンにはない、ドラムの回転による報知によって内部
当りを知ることができるので、新鮮な印象を受け、ゲー
ムの意外性や面白味を高めることができる。また、ドラ
ムの回転開始時に内部当りしたか否かを知ることができ
るので、ゲームを間断なく連続して行うことができ、ゲ
ームのスピード感を向上させることができる。さらに、
このようにドラムの回転によって内部当りを報知する本
発明では、従来の音やランプによる報知と異なり、遊技
者以外の周囲の人は内部当りしたか否かを知ることがで
きず、遊技者は落ち着いて以後のゲームを行うことがで
き、所定の図柄配列にドラムを停止させるよう遊技に集
中することができる。
【0052】[第二実施形態]次に、本発明にかかる内
部当り報知機能を備えたスロットマシンの内部当り報知
装置及び方法の第二実施形態について、図5及び図6を
参照して説明する。図5は、本発明の第二実施形態にか
かるスロットマシンのドラム回転開始態様による内部当
りの報知動作を説明する信号図である。また、図6は、
本実施形態にかかるスロットマシンのドラム回転開始態
様による内部当りの報知動作を示すフローチャート図で
ある。
【0053】これらの図に示す本実施形態にかかる内部
当り報知機能を備えたスロットマシンは、上述した第一
実施形態の変更実施形態であり、ドラムの回転態様によ
って内部当りを報知する本発明を、ドラム回転開始時期
に一遊技時間の規制が設定されたスロットマシンに適用
したものである。従って、第一実施形態と同様の構成部
分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0054】本実施形態にかかるスロットマシンの内部
当りの報知を行う制御部10は、図2に示した第一実施
形態の制御部10とほぼ同様の構成となっており、内部
当り抽選部11及びドラム回転制御部12を備えてお
り、スタートレバー4が押下されることによって、内部
当りの抽選及びドラム20の回転制御を行うようになっ
ている。
【0055】そして、本実施形態では、この制御部10
で制御されることによって、スタートレバー4が押下さ
れてドラム20が回転を開始してから、次のゲームでス
タートレバー4が押下されてドラム20が回転を開始す
るまでの時間(一遊技時間)が所定の時間以上経過しな
い限りドラム20が回転しないようなっている。
【0056】具体的には、本実施形態のスロットマシン
は、ドラム回転制御部12において、スタートレバー4
からのスタート信号を入力してから、次のスタートレバ
ー4の押下信号を入力するまでの時間(一遊技時間)が
監視され、この一遊技時間が所定時間以上経過していな
い場合には(図5参照)、スタートレバー4からのスタ
ート信号にかかわらずドラム20a,20b,20cの
回転を規制するようになっている。通常、この一遊技時
間は約4.1秒に設定されている。
【0057】そして、本実施形態では、この一遊技時間
が経過するまでは、ドラム20a,20b,20cのう
ち少なくとも一つのドラムについて回転が開始されない
ように制御している。なお、一遊技時間経過までにスタ
ートレバー4が押下されると、スピーカ8からドラム回
転不可音が発生され、遊技者に一遊技時間経過前にスタ
ートレバー4が押下されたのでドラム20の回転が規制
されたことが報知されるようになっている。
【0058】そして、このように一遊技時間の規制が設
定された本実施形態のスロットマシンでは、一遊技時間
経過前にスタートレバー4が押下された場合に、内部当
り抽選部11で内部当りが出ると、ドラム回転制御部1
2がドラム20を制御して、内部当りとなった場合とそ
うでない通常の場合とで、三つのドラム20a,20
b,20cの回転開始を異なる態様で行わせるようにな
っている。具体的には、ドラム回転制御部12には、ス
タートレバー4の押下によってスタート信号が入力され
ると同時に、スタートレバー4の押下によって行われる
内部当り抽選部11での抽選結果が内部当りの場合、内
部当り信号が出力され、ドラム回転制御部12に内部当
りの有無が入力される。
【0059】そして、スタートレバー4からの信号が一
遊技時間経過後に入力された場合には、一般のスロット
マシンと同様、内部当り信号の有無にかかわらず、ドラ
ム回転制御部12からドラム20に回転開始信号が出力
され、三つのドラム20a,20b,20cが一斉に回
転を開始する。一方、スタートレバー4からの信号が一
遊技時間経過前に入力された場合には、内部当り抽選部
11からの信号の有無によって、ドラム回転制御部12
から異なる信号がドラム20に出力され、三つのドラム
20a,20b,20cが異なる態様で回転を開始され
る。
【0060】まず、一遊技時間経過前にスタートレバー
4が押下され、内部当り抽選部11での抽選の結果内部
当りとならなかった場合には、ドラム回転制御部12か
らの信号により、三つのドラム20,20b,20cの
うち、表示窓3の正面右側に位置する第三ドラム20c
が回転を開始し、一定時間をおいて第二ドラム20b,
第一ドラム20aの順で回転を開始し、三つのドラム2
0a,20b,20cが「右・中・左」の順で回転を開
始する。このとき、最後に回転を開始する第一ドラム2
0aについては、一遊技時間経過前には回転を開始しな
いように制御される。また、最初に回転を開始する第三
ドラム20cの回転後に一遊技時間が経過した場合に
は、その時点で他の二つのドラム20b,20aは同時
に回転を開始するように制御される。
【0061】一方、一遊技時間経過前にスタートレバー
4が押下され、内部当り抽選部11での抽選の結果内部
当りとなった場合には、ドラム回転制御部12から通常
の場合と異なる信号が出力され、三つのドラム20,2
0b,20cのうち、表示窓3の正面左側に位置する第
一ドラム20aが回転を開始し、一定時間をおいて第二
ドラム20b,第三ドラム20cの順で回転を開始し、
三つのドラム20a,20b,20cが通常の場合と異
なる「左・中・右」の順で回転を開始するよう制御され
る。なお、この場合も、最後に回転を開始する第三ドラ
ム20cは、一遊技時間経過前には回転を開始しないよ
うに制御され、また、最初に回転を開始する第一ドラム
20aの回転後に一遊技時間が経過した場合には、その
時点で他の二つのドラム20b,20cは同時に回転が
開始するように制御される。
【0062】これによって、一遊技時間内にゲームが開
始されると、ドラム20が内部当りの有無によって異な
る態様で回転開始し、これによって遊技者に内部当りし
たか否かが報知されることになる。従って、本実施形態
のスロットマシンでは、内部当りしない通常の場合の回
転態様が一定であれば、内部当りの場合には、五通りの
異なる回転態様によって内部当りを報知することができ
ることになる。
【0063】次に、このような構成からなる本実施形態
にかかる内部当り報知機能を備えたスロットマシンの内
部当り報知動作について、図5に示す信号図及び図6に
示すフローチャート図に沿って具体的に説明する。ま
ず、遊技者によって1〜3枚のメダルがメダル投入口6
から投入されてゲームが開始され(図5(a)及び図6
のステップ1)、スタートレバー4が押下されると(図
5(b)及び図6のステップ2)、内部当り抽選部11
で内部当りの抽選が行われる(図5(b)及び図6のス
テップ3)。
【0064】この内部当りの抽選と同時に、制御部10
でスタートレバー4の前回の押下から今回の押下までに
所定時間が経過しているか否かが判断される(図6のス
テップ4)。ここで、所定の一遊技時間が経過している
と判断された場合には、内部当りの有無にかかわらず、
三つのドラム20a,20b,20cが一斉に回転を開
始する(図6のステップ15)。従って、この場合に
は、ドラム20の回転開始態様によっては内部当りが報
知されないので、内部当りした場合には、リーチ目表示
やランプ,メロディ等、従来の方法によって内部当りを
報知することができる。
【0065】このステップ4で一遊技時間が経過してい
ないと判断されると、ステップ5で内部当りとなってい
るか否かが判断され(図6のステップ5)、ドラム回転
制御部12により内部当りの有無によって異なる態様で
規制される(図5(c)及び(d)参照)。まず、ステ
ップ5で内部当りしていると判断されると、三つのドラ
ム20a,20b,20cのうち第一ドラム20aが回
転を開始するとともに(ステップ6)、一定のウェイト
時間がおかれた後、第二ドラム20bが回転を開始し
(ステップ7)、一定のウェイト時間がとられる。そし
て、最後の第三ドラム20cについては一遊技時間が経
過するまで回転が規制され(ステップ8)、所定時間を
経過すると第三ドラム20cが回転を開始する(ステッ
プ10)。これにより、三つの全ドラムが回転を開始す
ることになる。
【0066】一方、ステップ5で内部当りしていないと
判断されると、上述した内部当りしている場合とは異な
る態様で三つのドラム20a,20b,20cの回転が
開始される。すなわち、内部当りしていない場合には、
まず第三ドラム20cが回転を開始し(ステップ1
1)、一定のウェイト時間がおかれた後、第二ドラム2
0bが回転を開始し(ステップ12)、同様に、一定の
ウェイト時間がとられる。そして、最後の第一ドラム2
0aについては一遊技時間が経過するまで回転が規制さ
れ(ステップ13)、所定時間を経過すると第一ドラム
20aが回転を開始し(ステップ14)、全ドラムが回
転する。
【0067】以上によって、遊技者は、ドラム20の回
転開始態様によって内部当りの当選を知ることができ、
その後は、ストップボタン5a,5b,5cを押して各
ドラム20を停止させ、図柄を配列させる(ステップ1
0)。そして、ドラム20の停止図柄が所定の入賞配列
となっている場合には、所定のメダルが遊技者に払い出
される。
【0068】このように本実施形態の内部当り機能を備
えたスロットマシンによれば、ドラム回転制御部によっ
て、ドラムが、前回のゲームでの回転開始から所定時間
(一遊技時間)が経過するまで次回のゲームでの回転の
開始が規制されることになる。そして、このような規制
が設定されているスロットマシンにおいて、各ドラムご
とに個別に回転を開始させる等、通常と異なる態様でド
ラムを回転させて内部当りを報知する本発明を適用する
ことができる。
【0069】特に、このような一遊技時間の規制が設定
されているスロットマシンにおいて、一遊技時間内に次
回のゲームをスタートした場合に限って本発明の通常と
は異なる態様による内部当りの報知を行うことによっ
て、内部当りをドラムの回転によって把握するには、前
回のゲームスタート時から一遊技時間内に次のゲームを
スタートさせる必要があるので、結果として、一ゲーム
ごとの速度が増すことになり、遊技によりスピード感が
出るとともに、一日に行えるゲーム回数も増加し、スロ
ットマシン遊技をより速く、より長く、より回数多く楽
しむことができるようになる。
【0070】なお、本発明の内部当り報知機能を備えた
スロットマシンは、上述した実施形態にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変更実施が
可能であることは言うまでもない。例えば、スロットマ
シンの内部当り抽選部が二種類以上の内部当りを抽選す
る場合に、ドラム回転制御部が、内部当りの種類に応じ
て、ドラムの回転開始態様を異なる態様に制御して、通
常のドラムの回転開始と異なる二以上の回転態様により
内部当りを報知することもできる。
【0071】このようにすると、内部当りに、二種類以
上の異なる当選結果がある場合に、その種類に応じて、
ドラムの回転開始の態様を異ならせることにより、内部
当りがどの種類のものかを遊技者に報知することができ
る。これによって、遊技者は、内部当りの事実を確実に
把握できると同時に、内部当りの種類に応じてどの図柄
を停止させれば良いか(例えば「7」を揃えれば良いの
か「BAR」を揃えれば良いのか)も分かるので、いわ
ゆる狙い打ちをすることができ、スロットマシン遊技の
面白さをさらに向上させることができる。
【0072】また、上述した第二実施形態では、ドラム
の回転態様による内部当りの報知を一遊技時間内にゲー
ムがスタートされた場合に限り行われるようにしてある
が、一遊技時間の規制にかかわらず本発明のドラムの回
転による内部当りの報知を行うようにしてもよい。すな
わち、一遊技時間の規制のないスロットマシンにおいて
も、第二実施形態と同様に、内部当りの場合には第一ド
ラム,第二ドラム,第三ドラムの順に回転を開始させ、
内部当りでない通常の場合には第三ドラム,第二ドラ
ム,第一ドラムの順に回転を開始させることもできる。
【0073】このように本発明の内部当り報知機能を備
えたスロットマシンでは、ドラムの回転開始時の態様が
通常の場合と内部当りの場合とで異なるものであれば、
どのような回転態様をどのように組み合わせる場合であ
ってもよい。従って、上述した実施形態のようにドラム
の回転開始順を異ならせる場合だけでなく、例えば、
内部当りに当選した場合には、ドラムを通常の場合と逆
方向に回転させたり、通常の場合には一斉に回転を開
始するドラムを、内部当りの場合には少なくとも一つの
ドラムを他のドラムより先に回転を開始させることによ
って内部当りを報知することもできる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内部当り報
知機能を備えたスロットマシンによれば、通常時と内部
当り当選時とでドラムの回転開始の態様を異ならせるこ
とにより、内部当りの当選結果を遊技者にのみ確実に報
知できるとともに、遊技者に新鮮な印象を与え、スロッ
トマシンの遊技性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるスロットマシン
の正面図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかるスロットマシン
の内部当りを報知するドラムの回転を制御するための制
御系を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかるスロットマシン
のドラム回転開始態様による内部当りの報知動作を説明
する信号図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかるスロットマシン
のドラム回転開始態様による内部当りの報知動作を示す
フローチャート図である。
【図5】本発明の第二実施形態にかかるスロットマシン
のドラム回転開始態様による内部当りの報知動作を説明
する信号図である。
【図6】本発明の第二実施形態にかかるスロットマシン
のドラム回転開始態様による内部当りの報知動作を示す
フローチャート図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン本体 4 スタートレバー 5 ストップボタン 8 スピーカ 10 制御部 11 内部当り抽選部 12 ドラム回転制御部 20 ドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲームの開始により回転する複数のドラ
    ムが、所定の図柄配列に停止されることによって、遊技
    者に所定のメダルが払い出されるスロットマシンにおい
    て、 ゲーム開始により内部当りを抽選する内部当り抽選部
    と、 前記複数のドラムの回転を制御するドラム回転制御部
    と、を備え、 前記ドラム回転制御部が、前記内部当り抽選部での抽選
    が内部当りとなった場合に、前記複数のドラムを、通常
    時と異なる態様で回転を開始させることにより、遊技者
    に内部当りの当選を報知することを特徴とする内部当り
    報知機能を備えたスロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記ドラム回転制御部が、前記内部当り
    抽選部での抽選が内部当りとなった場合に、前記複数の
    ドラムのうち、少なくとも一のドラムの回転開始時を他
    のドラムの回転開始時と異ならせて回転させる請求項1
    記載の内部当り報知機能を備えたスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記ドラム回転制御部が、前記内部当り
    抽選部での抽選が内部当りとなった場合であって、その
    ゲームが前回のゲーム開始から所定時間内に開始された
    場合に、 前記複数のドラムのうち、少なくとも一つのドラムの回
    転を前記所定時間経過前に開始させるとともに、少なく
    とも他の一つのドラムの回転を当該所定時間経過後に開
    始させる請求項1又は2記載の内部当り報知機能を備え
    たスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記ドラム回転制御部が、前記複数のド
    ラムのうち、少なくとも一のドラムの回転開始時を他の
    ドラムの回転開始時と異ならせる場合に、当該複数のド
    ラムの回転開始順を任意に変更可能な請求項1,2又は
    3記載の内部当り報知機能を備えたスロットマシン。
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