JP2003181057A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の電動役物の動作を連係させ、当たり
の確率を電動役物で振り分けて調整を簡易にしたパチン
コ機を提供する。 【解決手段】 複数個の電動チューリップ（電動役物）
１，２，３の動作を始動口４を開始点として遊技球の入
賞ごとに順番に開閉して１段階ずつ開放するように連係
させ、各電動チューリップに命釘５を備える。電動チュ
ーリップ３に遊技球が入ると当たり外れを判定する判定
図柄変動装置８が作動して大当たりか否かの判定を行
い、大当たりのときに大入賞口９が開放される。電動チ
ューリップ１，２，３に作用する複数箇所の釘調整で当
たり確率を調整できることができ、平易な調整で細かな
当たり確率を得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の遊技
盤に装着する電動チューリップや電動アタッカー等の電
動役物を利用して大入賞口の開放される確率を調整でき
るようにしたパチンコ機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機には、特定の入賞口
（Ｖゾーン、大当たり入賞口等）に遊技球が入ると大当
たりとなって大入賞口が開放されるものがある。大入賞
口は開放時間を長く設定し、１つの入賞球に対して払出
し数を多くさせることで、遊技球が連続的に入賞する状
態において出玉を貯留することができる。また、一例と
して、パチンコ機に始動口、振り分け装置及びこれに付
随して大当たり入賞口が設けられているものでは、始動
口に遊技球が入賞すると、振り分け装置の入口が開放さ
れ遊技球が入賞可能になる。そして、振り分け装置に遊
技球が入賞すると、当たりもしくは外れの通路（孔）に
入ることになる。当たりの通路（孔）に入れば大当たり
となって、出玉の獲得を予想できる。

【０００３】ところで、ホール側（遊技店側）として
は、始動口、振り分け装置入口共に入賞し易くする訳で
はなく、いずれか一方を入賞しづらくさせ、さらに、振
り分け装置の振り分け率を変化させることで遊技内容に
変化を持たせていた。なお、振り分け装置の振り分け率
とは、当たりとなる通路幅と外れとなる通路幅の比を
１：４にすれば、当たり確率が１／５となる。あるい
は、振り分け装置に回転円盤が使用されている場合、周
縁に当たり孔が１、外れ孔が２と形成されていれば、当
たり確率が１／３となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一方、ホールの店舗拡
張を行ってパチンコ機の台数が増えることにより、遊技
者の獲得に力を入れる必要がある。このため、遊技者の
興趣を引き起こすようにパチンコ機の細部にわたり釘調
整が必要とされている。しかしながら、上記構成のパチ
ンコ機では、始動口、振り分け装置入口の入賞率は釘で
調整できるが、振り分け装置の振り分け率は固定型であ
るので、都合２箇所の調整のみで大当たり発生の確率を
調整しなければならず、煩雑な作業になり、作業時間も
多大になる。

【０００５】そこで、本発明は、電動役物と可変表示装
置及び振り分け装置を有する仕様内容の機種において、
複数の電動役物を設け、釘調整箇所を増やすことにより
大当たり確率の調整を簡易にしたパチンコ機を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項１の発明は、遊技盤上に、始動口
と、複数の電動役物からなる当たり中継装置と、当たり
状態に移行させるか否かの判定装置と、判定装置で当た
りになったときに開放する大入賞口とを適所に設けると
共に、前記始動口及び前記複数の電動役物に命釘を配置
し、前記始動口の遊技球の検出により前記当たり中継装
置の複数の電動役物のうち、１つの電動役物のみを遊技
球検出可能な状態に維持させ、該遊技球検出可能な状態
の電動役物による遊技球の検出により、他の１つの電動
役物のみを遊技球検出可能な状態に維持させ、前記当た
り中継装置の複数の電動役物のうち、最後に遊技球検出
可能な状態に維持させた電動役物の遊技球の検出により
前記判定装置を作動させ、判定装置において当たり状態
に移行したときに大入賞口を開放するようにしたことを
特徴とする。このように構成したことにより、始動口及
び複数の電動役物に配した複数箇所の命釘の調整を行う
ことで、１箇所における命釘の調整は平易になる。

【０００７】請求項２の発明は請求項１の発明におい
て、前記当たり中継装置の複数の電動役物を、通常時閉
じている複数の電動チューリップで構成したことを特徴
とする。請求項３の発明は請求項１の発明において、前
記当たり中継装置の複数の電動役物を、複数の電動アタ
ッカーで構成したことを特徴とする。

【０００８】請求項４の発明は請求項１ないし請求項３
のいずれかの発明において、前記判定装置を、判定図柄
変動装置で構成したことを特徴とする。請求項５の発明
は請求項１ないし請求項３のいずれかの発明において、
前記判定装置を、入賞球を当たりもしくは外れの孔に導
く構造に形成したことを特徴とする。請求項６の発明は
請求項１の発明において、前記当たり中継装置の複数の
電動役物は、２個または３個以上設けられていることを
特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図１に示すパチンコ機の遊技
盤には、当たり中継装置として上から順に間隔を開けて
第１の電動チューリップ１、第２の電動チューリップ
２、第３の電動チューリップ３が設けられ、第１の電動
チューリップ１の側方に始動口４が設けられている。ま
た、各電動チューリップ１，２，３は通常時は閉じた状
態に設定され、始動口４及び各電動チューリップ１，
２，３には遊技球が入賞する上で最後に弾発する命釘５
が設けられいる。

【００１０】第３の電動チューリップ３は入賞した遊技
球が遊技者に見える通路６と連結され、通路下部に第２
の始動口７が設けられている。この第２の始動口７が遊
技球を検知することにより、通路６６に囲われるように
設置した判定図柄変動装置（判定装置）８が作動する。
また、判定図柄変動装置８の下方に大入賞口９が設けら
れている。

【００１１】パチンコ機の遊技盤をこのように構成し、
また、遊技球が始動口４に入賞すると第１の電動チュー
リップ１のみが開放し、第１の電動チューリップ１に遊
技球が入賞すると第２の電動チューリップ２のみが開放
し、第２の電動チューリップ２に遊技球が入賞すると第
３の電動チューリップ３のみが開放するように配線して
いる。

【００１２】したがって、大入賞口９が開放するときに
は、遊技球が始動口４、第１〜第３の電動チューリップ
１，２，３のそれぞれに入賞し、判定図柄変動装置８に
おいて特定図柄が揃って表示された場合である。そし
て、この大当たり確率を調節する場合、それぞれ４箇所
の命釘５の調整を行えばよく、各々の調整箇所は簡単に
済ませることができる。例えば、始動口４での入賞確率
を１／３，第１の電動チューリップ１での入賞確率を１
／４，第２の電動チューリップ２での入賞確率を１／
３，第３の電動チューリップ３での入賞確率を１／３，
判定図柄変動装置８において特定図柄が揃う確率を１／
３とすれば、大当たりの確率は１／３２４となる。した
がって、例えば、遊技球５０個のうち１個が通るように
調整するという困難な調整をしないで済む。また、始動
口４及び第１〜第３の電動チューリップ１，２，３の各
所において入賞確率が高いので、遊技者の興趣を維持さ
せることが可能である。なお、上記においては、電動役
物としての電動チューリップを３個設けた例で説明した
が、その個数を２個または４個以上としても良い。その
場合には確率の組合せが上記のものと変わったものとな
る。

【００１３】次に、第２の実施の形態を図２を参照して
説明する。この発明の遊技盤の構成は上記の実施の形態
と比較して、判定図柄変動装置８を振り分け装置１０に
置き換えたものである。すなわち、第３の電動チューリ
ップ３の下部に誘導路１１及び円盤１２が設置され、円
盤１２には大当たり入賞口１３が１つと外れ入賞口１４
が２つ形成されている。したがって、前述した効果に加
え、遊技者は入賞球の最終段階として振り分け装置１０
のどの孔に入るかが確認でき、遊技の興趣を高めること
が可能である。

【００１４】次に、第３の実施の形態を図３を参照して
説明する。この発明の遊技盤の構成は上部に判定図柄変
動装置８を設け、以下、上から順に、始動口４及び第１
〜第３の電動チューリップ１，２，３を配置したもので
あり、第３の電動チューリップ３の下方に大入賞口９が
配置され、第３の電動チューリップ３には判定図柄変動
装置８を作動させる第２の始動口７が併設されている。
よって、第３の電動チューリップ３に遊技球が入ったと
きに第２の始動口７が働いて判定図柄変動装置８が作動
することになる。この構成における効果は、判定図柄変
動装置８が上部にあり、始動口４に接近しているので、
遊技者にとって注目箇所が一度に見え、有利である。

【００１５】次に、第１の実施の形態の変形例を図４を
参照して説明する。この発明の構成の第１の実施の形態
と異なるところは、第１の電動チューリップ１と第２の
電動チューリップ２とが横方向に間隔を開けて並設さ
れ、その上方に始動口４を設けたことである。したがっ
て、遊技球を発射させるハンドル操作は、中央狙い、左
狙い、右狙いというように変化させても良く、攻略法に
幅がでてくる。

【００１６】次に第４の実施の形態を図５を参照して説
明する。この発明の構成において第１の実施の形態と異
なるところは、第１〜第３の電動チューリップ１，２，
３の代わりに第１〜第３の電動アタッカー１５，１６，
１７を取付けたことにある。また、この発明の効果で
は、さらに、電動アタッカー１５，１６，１７は見た目
の変化がないので、遊技球の通過が有効になる電動アタ
ッカーを、ＬＥＤで発光させ、盤面の変化に趣向を凝ら
すことができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明は以上述べた通りであり、請求項
１に記載の発明では、始動口、当たり中継装置としての
複数の電動役物及び判定装置を設けたので、通常大当た
り確率は始動口入賞率×役物入賞率×判定振り分け率で
あり、複数の電動役物において簡易な釘調整で細かな確
率を調整でき、大当たり確率までも細かく調整すること
ができる。請求項２に記載の発明では、電動役物を電動
チューリップにしたことにより、上から順に電動チュー
リップを開閉させていくので遊技者の興趣を維持するこ
とが期待できる。請求項３に記載の発明では、電動役物
を電動アタッカーにしたことにより、入賞口形状が変わ
らないので命釘の調整が簡易になる。請求項４に記載の
発明では、判定図柄変動装置大当たりか否かを判定させ
るので、この箇所での大当たり確率が高くなり遊技者の
興趣を維持することが期待できる。請求項５に記載の発
明では、前記判定装置を、入賞球を当たりもしくは外れ
の孔に導く振り分け構造にしたので、最終的な判定が遊
技者にも確認でき、遊技の興趣を高める。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施の形態のパチンコ機の遊技盤
の要部正面図である。

【図２】第２の実施の形態を示し、図１の実施の形態と
は判定装置が異なる遊技盤の要部正面図である。

【図３】第３の実施の形態を示し、図１の実施の形態と
は構成、配置が異なる遊技盤の要部正面図である。

【図４】図１の実施の形態とは配置が異なる変形例を示
す、遊技盤の要部正面図である。

【図５】第４の実施の形態を示し、図１の実施の形態と
は構成が異なる遊技盤の要部正面図である。

【符号の説明】

１，２，３ 電動役物（電動チューリップ） ４ 始動口 ５ 命釘 ８ 判定装置（判定図柄変動装置） ９ 大入賞口 １０ 判定装置 １５，１６，１７ 電動役物（電動アタッカー）

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤上に、始動口と、複数の電動役物
   からなる当たり中継装置と、当たり状態に移行させるか
   否かの判定装置と、判定装置で当たりになったときに開
   放する大入賞口とを適所に設けると共に、前記始動口及
   び前記複数の電動役物に命釘を配置し、 前記始動口の遊技球の検出により前記当たり中継装置の
   複数の電動役物のうち、１つの電動役物のみを遊技球検
   出可能な状態に維持させ、 該遊技球検出可能な状態の電動役物による遊技球の検出
   により、他の１つの電動役物のみを遊技球検出可能な状
   態に維持させ、 前記当たり中継装置の複数の電動役物のうち、最後に遊
   技球検出可能な状態に維持させた電動役物の遊技球の検
   出により前記判定装置を作動させ、判定装置において当
   たり状態に移行したときに大入賞口を開放するようにし
   たことを特徴とするパチンコ機。
2. 【請求項２】 前記当たり中継装置の複数の電動役物
   を、通常時閉じている複数の電動チューリップで構成し
   たことを特徴とする請求項１記載のパチンコ機。
3. 【請求項３】 前記当たり中継装置の複数の電動役物
   を、複数の電動アタッカーで構成したことを特徴とする
   請求項１記載のパチンコ機。
4. 【請求項４】 前記判定装置を、判定図柄変動装置で構
   成したことを特徴とする請求項１ないし請求項３のいず
   れかに記載のパチンコ機。
5. 【請求項５】 前記判定装置を、入賞球を当たりもしく
   は外れの孔に導く構造に形成したことを特徴とする請求
   項１ないし請求項３のいずれかに記載のパチンコ機。
6. 【請求項６】 前記当たり中継装置の複数の電動役物
   は、２個または３個以上設けられていることを特徴とす
   る請求項１記載のパチンコ機。