以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1はパチンコ遊技機1の前面斜視図で、パチンコ遊技機1の前面枠2には、遊技盤3(後述する)の前面を覆うカバーガラス4の上方に賞球の表示ランプ5等が、カバーガラス4の下方にパチンコ球の供給皿6、受け皿7と、供給皿6からのパチンコ球を1個ずつ打ち出す打球発射装置の操作部8が配設される。
パチンコ遊技機1の片側には、その遊技機専用のカード式の球貸機10が付設される。球貸機10のカードリーダ11に所定のカードを挿入した状態で、供給皿6の外面に設けた球貸しボタン12を押すと、カードの残高の範囲で球貸しボタン12の1回の操作につき所定数の貸し球が、遊技機1裏面の球排出装置を介して供給皿6に排出される。14は球貸機10の正常時に点灯する表示ランプである。
図2のように遊技盤3の表面には、ガイドレ−ル16で囲われた遊技部17のほぼ中央に遊技映像、情報を表示可能な映像表示装置(可変表示装置)20が、その下方に変動入賞装置21が配設される。
変動入賞装置21の直上方には始動口22が配設され、始動口22には入賞球を検出する始動スイッチ23が設置される。
24は映像表示装置20の上方に設けられる天入賞口(一般入賞口)、25a〜25dは遊技部17の左右に設けられる袖入賞口(一般入賞口)、26はアウト口を示す。
打球発射装置から発射された打球はガイドレ−ル16に沿って遊技部17内に導かれる。27a,27bは装飾ランプ、28a,28bは大当たりならびに故障表示ランプである。
映像表示装置20は、遊技盤3の表面に取付けられる装飾カバーを兼ねる前面ユニット30と、その裏面に取付けられる映像表示ユニットからなる。
前面ユニット30は、天飾り部に装飾LEDならびに記憶表示器(LED)39が配設され、記憶表示器39には、始動口22に入賞した球数の未処理球数(最大4つ)が始動記憶として表示される。
映像表示ユニットは、液晶表示器(映像表示器)44を組込むユニットケースに制御基板(映像制御装置)45、電源ユニットが収装される。
変動入賞装置21は、遊技盤3に取付けられる基板50の中央に長方形の大入賞口51が形成され、大入賞口51に球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)と、球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)とに変換可能な開閉扉52が配設される。
開閉扉52は、基板50に基部両端を回動自由に支持され、基板50の裏面に設けた駆動ソレノイド53をオンすると、閉状態から開状態に変換され、駆動ソレノイド53をオフすると、開状態から閉状態に変換される。
大入賞口51の内部には、図示しないが中央に継続入賞口が、その左右に一般入賞口が設けられ、継続入賞口に入賞球を検出する継続スイッチ54が、一般入賞口に入賞球を検出するカウントスイッチ55が設置される。
始動口22は、基板50に通常の入賞口を間に球を受け入れ難い閉状態(遊技者に不利な状態)と、球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)とに変換可能な開閉翼57a,57bが配設され、基板50の裏面に駆動ソレノイド58が設けられる。
駆動ソレノイド58をオンすると、開閉翼57a,57bが閉状態から開状態に変換され、駆動ソレノイド58をオフすると、開閉翼57a,57bが開状態から閉状態に変換される。
大入賞口51の左右には、所定距離を置いて普図始動口60a,60bが設けられ、普図始動口60a,60bには入賞球(または通過球)を検出する普図始動スイッチ61が設置される。
大入賞口51の下方前面には、普図始動口60a,60bにかけて飾りカバー62が取付けられ、飾りカバー62の中央に普通図柄表示器(マトリクス型のLED)63が、普通図柄表示器63の左右に普図記憶表示器(LED)64が配置される。
普通図柄表示器63には、0〜9の数字(図柄)が表示され、普図記憶表示器64には、普図始動口60a,60bに入賞した球の未処理球数(最大4つ)が普図始動記憶として表示される。
図示しないが、遊技機1裏面には、遊技盤3から導かれた入賞球の排出ユニット、賞球の排出および前記球貸機10からの指令に基づく貸し球の排出を行う球排出装置が設けられる。
図3は遊技制御装置75、映像制御装置45の制御系のブロック構成を示す。
遊技制御装置75は、役物用CPU76、ROM77、RAM78、バッファゲート79、出力ポート80等からなり、ROM77に定めたプログラムデータおよび始動口22の始動スイッチ(特図始動スイッチ)23、普図始動口60a,60bの普図始動スイッチ61、変動入賞装置21の大入賞口51内の継続スイッチ54、カウントスイッチ55等からの信号に基づいて、映像制御装置45に表示制御信号を出力すると共に、記憶表示器(特図記憶表示器)39、変動入賞装置21の開閉扉52の駆動ソレノイド53、普通図柄表示器63、普図記憶表示器64、始動口22の開閉翼57a,57bの駆動ソレノイド58、各ランプ、LED等を制御する。
遊技制御装置75から遊技店の管理装置(図示しない)には、特図始動信号(映像表示装置20の始動信号)、大当たり発生時に大当たり発生信号等を送り、管理装置から遊技制御装置75には、打止め時に打止め信号等を送る。
映像制御装置45は、ROM、RAMを内蔵した表示器用CPU82、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)83、V−RAM84、フォントROM85a,85b等からなり、遊技制御装置75からの表示制御信号に基づいて、映像表示器44の映像を制御する。
VDP83は、要求表示の画像データをV−RAM84にセットし、映像表示器44に出力する。
フォントROM85a,85bは、遊技映像表示データ、ディスプレイ表示データ、遊技情報表示データ等の遊技用表示データを格納している。フォントROM85a,85bを交換自由に設けても良い。
遊技制御装置75には役物CPU76の動作時間を作る分周回路100、映像制御装置45には表示器用CPU82の動作時間を作るクリスタル(振動子)104、VDP83の動作時間を作るクリスタル(振動子)105が設けられている。
101は電源回路、102は各種音声を発生するためのサウンドジェネレータ、103はスピーカである。
次に、遊技制御の内容を図4〜図15のフローチャートに、映像制御の内容を図16〜図21のフローチャートに基づいて説明する。フローチャート中、映像表示装置20を特図と呼ぶ。
まず、遊技制御について説明する。図4はメインルーチンで、SW読込み、特図ゲーム処理、普図ゲーム処理、乱数更新、タイマ更新、ランプ・LED表示、音声出力、表示器データ転送制御処理、不正監視処理からなる(0.01〜0.09)SW読込みは、図5のように特図始動スイッチ23がオンすると、特図始動記憶が4以下の場合、特図始動記憶に1を加算し、特図用の乱数を読込む(1.01〜1.05)。
普図始動スイッチ61がオンすると、普図始動記憶が4以下の場合、普図始動記憶に1を加算し、普図用の乱数を読込む(1.06〜1.09)。
特図ゲーム処理は、図6のように処理Noにしたがって各処理に入る(2.01〜2.15)。
図7の通常動作にて、特図始動記憶がないときは、通常表示の呼び込み転送データをセットし、特図始動記憶があれば、特図始動記憶から1を減算して特図の図柄変動開始に入る(2.101〜2.104)。
図柄変動開始では、図8のように大当たり確率の変動中(大当たりの発生確率が高確率)かどうかを判定し、変動中であれば当たり確率の高い大当たり判定値を、変動中でなければ通常の大当たり判定値を設定し、特図始動記憶時に読込んだ乱数をその大当たり判定値と比較する(2.201〜2.204)。
この乱数が大当たり判定値と一致すれば、大当たりとして当たり停止図柄格納領域より当たり停止図柄を、大当たり判定値と異なれば、外れ停止図柄格納領域より外れ停止図柄を読込み、遊技停止図柄格納領域に格納する(2.205〜2.207)。図柄は左、中、右の3つの図柄からなる。
次に、遊技停止図柄格納領域の停止図柄の左図柄と中図柄が一致しているかどうかを判定し、一致していればリフレッシュレジスタの値が偶数かどうかを判定し、これが偶数(確率1/2)であれば予告リーチフラグをセットする。そして、図柄変動に入る(2.208〜2.212)。
図柄変動に入ると、図9のように予告リーチフラグが有るかどうかを判定し、無い場合は、通常図柄変動開始転送データをセットし、通常図柄変動音、ランプ動作を出力する(2.301〜2.304)。
予告リーチフラグが有るときは、予告リーチ図柄変動開始転送データをセットし、予告リーチ図柄変動音、ランプ動作を出力する(2.305,2.306)。
処理タイマがタイムアップすると、図柄変動終了に入る。予告リーチフラグはクリアする(2.307,2.308)。
図柄変動終了では、図10のように遊技停止図柄格納領域から停止図柄を読込み、停止図柄の左図柄と中図柄が一致していれば、これらの図柄が特別の図柄(ラッキー図柄)かどうかを判定し、ラッキー図柄の場合は特別リーチ転送データを、ラッキー図柄でない場合はリーチ転送データをセットし、ランダムに駒送り数を定め、駒送り数転送データをセットする(2.401〜2.407)。
そして、停止図柄転送データをセットし、図柄停止に入る(2.408〜2.410)。
左図柄停止では、図11のように図柄変動中転送データをセットし、処理タイマがタイムアップすると、左図柄停止音を出力し、中図柄停止に進む(2.501〜2.505)。
中図柄停止では、図12のように図柄変動中転送データをセットし、処理タイマがタイムアップすると、中図柄停止音を出力すると共に、左図柄と中図柄が一致してないときは右図柄停止(リーチ以外)に、一致しているときは右図柄停止(リーチ)に進む(2.601〜2.608)。
右図柄停止(リーチ以外)では、図13のように図柄変動中転送データをセットし、処理タイマがタイムアップすると、外れ動作に入る(2.701〜2.704)。
右図柄停止(リーチ)では、図14のように図柄変動中転送データをセットし、リーチ音、ランプ動作を出力し、処理タイマがタイムアップすると、全停止図柄が一致のときはファンファーレ動作に入り、一致してないときは外れ動作に入る(2.801〜2.808)。
外れ動作のときは、外れ音を出力後、通常動作に戻る(図6の2.10)。
ファンファーレ動作に入ると、ファンファーレの転送データをセットし、ファンファーレ音を出力後、大当たり動作に進む(図6の2.11)。
大当たり動作に進むと、変動入賞装置21の大入賞口51を開放する特別遊技を行う。特別遊技は、大入賞口51内の継続スイッチ54のオンを条件に繰り返し、規定回数行うと大当たり動作終了となる。
大当たり動作中、継続スイッチ54のオンに伴い継続入賞の、カウントスイッチ55のオン毎にカウント数の各転送データを、インターバル動作時はウエイトタイムの、大当たり動作終了時は大当たり終了の各転送データをセットする(図6の2.12〜2.14)。
なお、大当たりがラッキー図柄の場合、大当たり終了後に大当たり発生確率を変動(高確率)すると共に、確率変動転送データをセットする。
普図ゲーム処理は、普図始動記憶を基に普図63の図柄を変動し、これが所定の当たり図柄で停止すると、始動口22の開閉翼57a,57bを所定短時間開動する。
乱数更新は、図15のように制御実行周期で特図用の乱数、普図用の乱数、および特図停止図柄用の乱数、普図停止図柄用の乱数を更新する。
特図停止図柄用の乱数を基に選出した図柄(左、中、右図柄)が、大当たりの組合わせのときはその図柄を当たり停止図柄格納領域に、外れの組合わせのときはその図柄を外れ停止図柄格納領域に更新格納する。普図停止図柄用の乱数を基に選出した図柄が、当たり図柄のときはその図柄を当たり停止図柄格納領域に、外れ図柄のときはその図柄を外れ停止図柄格納領域に更新格納する(3.01〜3.10)。
表示器データ転送制御処理は、特図ゲーム処理の各転送データを所定のストローブ信号と共に、映像制御装置45に送信する。
不正監視処理は、変動入賞装置21の異常、つまりノーカウント不正、カウントスイッチ不正等を監視する。
次に、映像制御について説明する。図16はメインルーチン、図17は割込みルーチンを示す。
遊技制御装置75からのコマンド(転送データ)にしたがい、図16の各処理に入る(5.02〜5.16)。コマンドの受信、映像表示器44の画像出力等は、割込みルーチンにて行う(図17の6.01〜6.07)。
呼び込み処理は、通常表示の画像データを選択、出力する。
通常の図柄変動処理に入ると、図18のように通常の図柄変動開始タイミングで左、中、右図柄の画像変更を開始すると共に、画像変更タイミング毎に画像変更を行い、この後リーチコマンドがないときは図柄変動停止処理(通常停止)に、リーチコマンドがあるときは図柄変動停止処理(リーチ)に進む(5.101〜5.107)。
この通常の図柄変動開始では、左、中、右図柄の変動を順に時間差を持たせて開始する。
予告リーチの図柄変動処理に入ると、図19のように予告リーチの図柄変動開始タイミングで左、中、右図柄の画像変更を開始すると共に、画像変更タイミング毎に画像変更を行い、この後リーチコマンドがないときは図柄変動停止処理(通常停止)に、リーチコマンドがあるときは図柄変動停止処理(リーチ)に進む(5.201〜5.207)。
この予告リーチの図柄変動開始では、左、中、右図柄の変動を同時に開始する。
図柄変動停止処理(通常停止)に進むと、図20のように左図柄の停止時間になると左図柄を、中図柄の停止時間になると中図柄を、右図柄の停止時間になると右図柄を、順に停止図柄コマンドに基づく図柄で停止する(5.301〜5.312)。
図柄変動停止処理(リーチ)に進むと、図21のように左図柄の停止時間になると左図柄を、中図柄の停止時間になると中図柄を、順に停止図柄コマンドに基づく図柄で停止すると共に、そのリーチがラッキー図柄であれば特別のリーチ画像を合成(ラッキー図柄でないときは通常のリーチ画像を合成)し、駒送り数コマンドに基づき右図柄の緩やかな画像更新を行い、停止時間になると右図柄を同じく停止図柄コマンドに基づく図柄で停止する(5.401〜5.416)。
特別のリーチ画像、通常のリーチ画像の合成は、図柄中に所定のキャラクタ画像を合成する。
これらの停止後、大当たりのときは、ファンファーレ処理にてファンファーレ画像を出力し、特別遊技中に継続回数、入賞カウント数の合成画像を出力する大当たり前半処理、継続可の合成画像を出力する大当たり後半処理、インターバル中に継続ディスプレイ画像を出力するインターバル処理を順に繰り返し、規定遊技が終了すると、遊技終了画像を出力する大当たり終了処理を行う。
外れのときは、外れ処理にて外れ画像を出力する。
なお、確率変動コマンドがある場合は、確率変動の合成画像(割込み画像)を出力する。
このような構成のため、始動口22に入賞(入賞記憶)があると、その入賞時に読込んだ乱数を基に映像表示装置20の左、中、右の停止図柄が選択されると共に、その左、中図柄が異なる図柄であれば、左、中、右図柄の変動表示が順に時間差を持って開始され、同一図柄であれば、所定の確率にて左、中、右図柄の変動表示が同時に開始される。
そして、左、中図柄が異なる図柄で停止すると、外れとなり、すぐに右図柄が停止されるが、左、中図柄が同一図柄で停止すると、リーチ画像、右図柄の緩やかなスクロール(駒送り)による所定のリーチ表示が行われ、この後右図柄が同一図柄で停止すると、大当たりとなる。
即ち、乱数に基づく停止図柄がリーチ目であれば、所定の確率にて映像表示装置20の左、中、右図柄の変動表示が通常とは異なるパターンで開始され、これによりリーチが予告され、この後左、中図柄が同一図柄で停止され、リーチとなり、リーチ表示が行われるのである。
このため、映像表示装置20の図柄の変動開始から、遊技者にリーチが出るかどうかの期待感を抱かせられ、遊技者の関心を引き付けられる。
これにより、遊技者を飽きさせることはなく、映像表示装置の図柄の変動開始から趣向に溢れた遊技を行うことができ、図柄の変動開始が通常のパターンを異なった場合には、リーチの期待が十分に高まると共に、実際にリーチとなりリーチ表示が行われることで、大当たり発生の2重の期待感を持たせることができ、遊技の興趣が一層高まる。
この一方、停止図柄がリーチ目であっても、図柄の変動開始パターンを常には変更せず、確率的に行うので、図柄の変動開始時にリーチの予告がないときでも、リーチの発生があり、このため遊技に変化を持たせることができ、実際にリーチとなったときに、大当たり発生の期待感を十分に高めることができる。
なお、実施例では、予告リーチでないとき、左、中、右図柄の変動開始を時間差を持って行い、予告リーチのとき、左、中、右図柄の変動開始を同時に行うようにしているが、これは逆でも良い。また、変動開始時に1図柄のみ変動を遅らせても良く、変動開始パターンを3つ以上組合わせて設定しても良い。
本発明によれば、遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行し、全ての窓部に停止表示された同一の識別情報がラッキー図柄の場合に、特別遊技の終了後に特別遊技の発生確率を高確率にする遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く所定の窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させる、又は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、前記リーチ表示手段は、前記所定の窓部に同一の識別情報で停止表示された識別情報中にキャラクタ表示画像を合成するとともに、残りの窓部に識別情報を変動表示し、前記所定の窓部に停止表示された同一の識別情報がラッキー図柄でない場合に、通常のリーチ画像用のキャラクタ表示画像を合成する、一方、ラッキー図柄の場合に、特別のリーチ画像用のキャラクタ表示画像を合成するので、可変表示ゲームの変動表示の開始時から、遊技者に何か起こるかもしれないという関心を持たせることができ、特別表示態様等の発生の期待感を高めることができると共に、専用の表示部を設けることなく、遊技の高い興趣を確保することができる。
また、大当たり発生の期待感の高いリーチ表示が行われる場合に、所定の確率にて通常の変動表示開始パターンと異なる特異変動表示開始パターンに変更することにより、リーチ予告を行うので、可変表示ゲームの変動表示の開始時からリーチや大当たりの発生に対する期待感を高めることができ、遊技の高い興趣を確保することができる一方、変動開始時にリーチの予告がないときでも、リーチが発生し得るので、遊技に変化を持たせることができる。
また、リーチ表示のとき、図柄にキャラクタを合成したキャラクタ付き図柄として変動表示するので、リーチになるとキャラクタが合成された図柄が見られるという期待感を持たせることができ、可変表示ゲームへの高い興趣を確保することができる。
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
(1)遊技条件に基づき複数の数字、記号等の図柄を変動表示する可変表示装置を備え、この変動停止時の図柄の組合わせが当たりの態様のときに特別の遊技を発生するようにした遊技機において、所定の乱数を基に前記可変表示装置の変動停止時の図柄の組合わせを選択する図柄選択手段と、選択した図柄の組合わせが特定の態様かどうかを判定する特定態様判定手段と、この判定結果に基づき前記可変表示装置の図柄の変動開始パターンの変更を設定する変動開始パターン変更手段と、その変更パターンにしたがって前記可変表示装置の図柄の変動表示を開始する変動表示開始手段とを設けたことを特徴とする遊技機の表示制御装置。
(2)前記変動開始パターン変更手段は、前記特定態様判定手段の判定結果が特定の態様のとき、所定の確率にて前記可変表示装置の図柄の変動開始パターンを変更するようになっている(1)に記載の遊技機の表示制御装置。
(3)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行する遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く所定の窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、前記リーチ表示手段は、前記所定の窓部に同一の識別情報で停止表示された識別情報中にキャラクタ表示画像を合成するとともに、残りの窓部に識別情報を変動表示することを特徴とする遊技機。
(4)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行する遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く所定の窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、前記リーチ表示手段は、前記所定の窓部に同一の識別情報で停止表示された識別情報中にキャラクタ表示画像を合成するとともに、残りの窓部に識別情報を変動表示することを特徴とする遊技機。
(5)複数の識別情報による可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置を備え、該可変表示ゲームの表示結果態様を導出する段階において予め定めた特別表示態様を成立させ得るリーチ表示態様が表示された場合にリーチ状態を発生するようにした遊技機において、前記リーチ表示態様が表示される以前に、前記リーチ状態の発生を事前に報知可能なリーチ事前報知手段を備え、前記リーチ事前報知手段は、所定の割合で事前報知を行うか否かを選択するリーチ事前報知選択手段を含むことを特徴とする遊技機。
(6)前記リーチ事前報知手段は、可変表示ゲームの可変表示動作を通常と異なる可変表示動作にて行うことにより、事前報知するものとしたことを特徴とする(5)に記載の遊技機。
(7)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行する遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、これによって、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信したときと前記通常変動開始コマンドを受信したときとで変動開始パターンを異ならせてリーチ表示態様の発生を事前報知することを特徴とする遊技機。
(8)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行する遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、これによって、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信したときと前記通常変動開始コマンドを受信したときとで変動開始パターンを異ならせてリーチ表示態様の発生を事前報知することを特徴とする遊技機。
(9)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行し、全ての窓部に停止表示された同一の識別情報がラッキー図柄の場合に、特別遊技の終了後に特別遊技の発生確率を高確率にする遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く所定の窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、前記リーチ表示手段は、前記所定の窓部に同一の識別情報で停止表示された識別情報中にキャラクタ表示画像を合成するとともに、残りの窓部に識別情報を変動表示し、前記所定の窓部に停止表示された同一の識別情報がラッキー図柄でない場合に、通常のリーチ画像用のキャラクタ表示画像を合成する、一方、ラッキー図柄の場合に、特別のリーチ画像用のキャラクタ表示画像を合成することを特徴とする遊技機。
(10)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、複数の窓部にそれぞれ複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込まれた乱数を基に前記可変表示ゲームの表示結果態様を選択し、該可変表示ゲームの表示結果態様として全ての窓部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行し、全ての窓部に停止表示された同一の識別情報がラッキー図柄の場合に、特別遊技の終了後に特別遊技の発生確率を高確率にする遊技機において、前記乱数を基に、前記可変表示装置における最後に識別情報を停止させる窓部を除く所定の窓部に同一の識別情報を表示する表示結果態様が選択された場合に、リーチ表示態様を表示するリーチ表示手段と、前記リーチ表示手段によりリーチ表示態様が表示される選択が成された場合に所定の割合で予告リーチ変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に通常変動開始コマンドを送信する送信手段と、前記送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各窓部における識別情報の変動を開始させる変動開始手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記予告リーチ変動開始コマンドを受信した場合に各窓部の識別情報を同時に変動開始させ、一方、前記通常変動開始コマンドを受信した場合に各窓部毎に時間差を設けて識別情報を変動開始させ、前記リーチ表示手段は、前記所定の窓部に同一の識別情報で停止表示された識別情報中にキャラクタ表示画像を合成するとともに、残りの窓部に識別情報を変動表示し、前記所定の窓部に停止表示された同一の識別情報がラッキー図柄でない場合に、通常のリーチ画像用のキャラクタ表示画像を合成する、一方、ラッキー図柄の場合に、特別のリーチ画像用のキャラクタ表示画像を合成することを特徴とする遊技機。
(11)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、3つの可変表示部のそれぞれに複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞に基づいて前記可変表示装置で前記可変表示ゲームを実行し、該可変表示ゲームの表示結果態様として、最後に識別情報が停止する可変表示部を除く可変表示部に同一の識別情報が停止表示されるリーチ表示態様を経て、全ての可変表示部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると、変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行する遊技機において、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込んだ乱数を基に、前記可変表示ゲームの表示結果態様を決定する表示結果態様決定手段と、前記表示結果態様決定手段の決定結果に基づいて実行される前記可変表示ゲームが前記リーチ表示態様を表示するものである場合に所定の割合で第1の変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に第2の変動開始コマンドを送信するコマンド送信手段と、前記コマンド送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各可変表示部における識別情報の変動を開始させて前記可変表示ゲームを開始する変動開始手段と、前記変動開始手段により変動開始された各可変表示部における識別情報の変動を停止させて前記可変表示ゲームを停止表示する変動停止手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記第1の変動開始コマンドの受信に基づいて、1つの可変表示部の識別情報のみ遅らせて変動開始させるとともに、前記第2の変動開始コマンドの受信に基づいて、全ての可変表示部の識別情報を同時に変動開始させることが可能であることを特徴とする遊技機。
(12)遊技盤の遊技部に配設された始動口と、3つの可変表示部のそれぞれに複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを実行可能な可変表示装置と、を備え、前記始動口への遊技球の入賞に基づいて前記可変表示装置で前記可変表示ゲームを実行し、該可変表示ゲームの表示結果態様として、最後に識別情報が停止する可変表示部を除く可変表示部に同一の識別情報が停止表示されるリーチ表示態様を経て、全ての可変表示部に同一の識別情報が停止表示される特別表示態様が表示されると、変動入賞装置を遊技球が入賞しやすい状態に切り換える特別遊技を実行する遊技機において、前記始動口への遊技球の入賞時に読み込んだ乱数を基に、前記可変表示ゲームの表示結果態様を決定する表示結果態様決定手段と、前記表示結果態様決定手段の決定結果に基づいて実行される前記可変表示ゲームが前記リーチ表示態様を表示するものである場合に所定の割合で第1の変動開始コマンドを送信する一方、その余の場合に第2の変動開始コマンドを送信するコマンド送信手段と、前記コマンド送信手段からの変動開始コマンドに従って前記可変表示装置の各可変表示部における識別情報の変動を開始させて前記可変表示ゲームを開始する変動開始手段と、前記変動開始手段により変動開始された各可変表示部における識別情報の変動を停止させて前記可変表示ゲームを停止表示する変動停止手段と、を備え、前記変動開始手段は、前記第1の変動開始コマンドの受信に基づいて、全ての可変表示部の識別情報を同時に変動開始させるとともに、前記第2の変動開始コマンドの受信に基づいて、1つの可変表示部の識別情報のみ遅らせて変動開始させることが可能であることを特徴とする遊技機。
(13)前記変動停止手段は、各可変表示部における識別情報の変動を停止させて前記リーチ表示態様を表示した場合には、最後に識別情報が停止する可変表示部で変動中の識別情報を、それまでの変動よりも緩やかな変動にしてから停止させることを特徴とする(11)又は(12)に記載の遊技機。