JP4353344B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特に遊技機の表示部に特典の付与に関する情報を表示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一つであるパチンコ機では、所定領域(例えば、第1種始動口)にパチンコ球(遊技球)が入球または通過した際に各種の乱数を読み込むことで抽選を行い、この抽選結果に基づいて大当たりかはずれかを判別する。また、乱数に基づいて遊技盤面上に設けられた図柄表示装置(例えば、特別図柄表示器)の図柄の変動を開始する。そして、所定の図柄配列を形成した場合、例えば3つの同じ図柄が1つのライン上に揃った大当たり図柄配列を形成した場合には、大当たり遊技(特典)が遊技者に付与されたことを報知する。大当たり遊技は、具体的には、大入賞口を一定期間だけ開放する等の処理を行い、ほぼ一定数の出球が払い出される。大当たり図柄配列以外の図柄配列(はずれ図柄配列)を形成した場合には、大当たり遊技は付与されない。なお、一般に、前記した抽選の結果、大当たりとなる確率は予め所定の値、例えば1/250に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のパチンコ機(遊技機)では、例えば、大当たりとなる確率や、大当たり遊技の際の出球数等は予め設定され殆ど変化しないため、大当たり遊技(特典)の付与に関する設定や、大当たり遊技(特典)自体が一義的に特定される。これにより遊技が単調なものになっていた。また、特別図柄表示器の画面に表示される図柄の変動態様等を種々変化させても、遊技者の期待感を今一歩増加させることができなかった。
【0004】
そこで本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技に新規な興趣を与えることで遊技者の抱く期待感を増加させることができる遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段1】
上記した課題を解決するための手段1は、表示部に特典の付与に関する情報を表示するための図柄を変動させ、前記図柄が特定の表示態様を形成したときに前記特典が付与されることを遊技者に認識させる遊技機において、前記表示部に表示可能な複数の表示領域と、遊技球が入球した際に所定の表示領域の図柄を変動させる1または複数の始動口と、図柄が変動を開始する表示領域を選択する表示領域選択手段とを備え、少なくとも、図柄が変動している表示領域を、前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする遊技機である。ここで、解決手段1、また他の解決手段及び発明の詳細な説明に記載した用語については以下のように解釈する。
(1)「図柄」には、表示部を変動する図柄のみならず、普通図柄等のように遊技に関係して表示部に表示する全ての図柄(英数字、漢字、仮名等の文字、記号、絵柄、図形、静止画、動画等の画像など)が含まれる。また、図柄の個数は1つのみならず、複数の場合も含む。
(2)「表示部」は、1つの特別図柄表示器のみならず、複数の特別図柄表示器をも含む。複数の図柄を表示する場合には、1つの特別図柄表示器で全ての図柄を表示する態様と、複数の特別図柄表示器に複数の図柄を振り分けてそれぞれ表示する態様とがある。
(3)「大当たり図柄配列」とは、例えば大当たりの場合に表示部に表示される図柄配列であって、一般には同じ図柄が1つのライン上に揃って形成される。これに対し「はずれ図柄配列」とは、「大当たり図柄配列」以外の図柄配列である。
(4)「図柄表示列」は、特別図柄表示器等の表示部において、図柄の変動に伴ってこの変動方向に形成される。通常は、表示部に向かって縦方向に図柄表示列が形成されるが、図柄表示列が表示部に向かって横方向に形成されて変動する場合等も含む。
【0006】
当該手段1によれば、始動口およびその始動口に対応する表示領域が複数種類設けられるため、遊技者は複数の特典に対する期待感を抱くことができる。さらに、図柄が変動を開始する表示領域を表示領域選択手段によって選択するため、今までにない斬新な印象を遊技者に与えることができる。これにより、特典の抽選と、表示領域選択手段とを組み合わせることで、遊技の興趣を高め、遊技者の抱く期待感を高めることができる。
例えば、第1種パチンコ機において、画面を2つの表示領域に区画し、それぞれの表示領域において別個に図柄が変動するように構成することができる。さらに、各表示領域に対応する2つの始動口と、該始動口へのパチンコ球の入球を振分ける球振分け装置とを設け、球振分け装置によってパチンコ球を振分けることで、図柄が変動を開始する表示領域を選択するように構成することができる。このように構成することによって、別個に大当たり図柄配列を形成する可能性があるため、遊技者の抱く大当たり遊技に対する期待感を高めることができる。また、例えば、遊技球がどの始動口に入球するかによって特典に関する設定が異なるように構成すれば、遊技者の抱く期待感をさらに高めることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】
また、課題を解決するための手段2は、解決手段1の遊技機であって、前記表示領域選択手段は、遊技球を前記始動口へ振分ける球振分け装置であることを特徴とする遊技機である。当該手段2によれば、遊技球を前記始動口へ振分ける球振分け装置によって、図柄が変動を開始する表示領域を選択するため、特典の抽選と、球振分け装置とを組み合わせることで、遊技の興趣を高め、遊技者の抱く期待感を高めることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】
また、課題を解決するための手段3は、解決手段1または2の遊技機であって、図柄が変動している表示領域を、前記表示部全体に拡張して表示するように構成されていることを特徴とする遊技機である。当該手段3によれば、図柄が変動している表示領域のみを表示部全体に拡張して表示するため、表示部の表示可能な領域を有効に使用することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段4】
また、課題を解決するための手段4は、解決手段1〜3のいずれかの遊技機であって、前記表示領域の図柄が前記特定の表示態様を形成する確率は、各表示領域ごとに設定されることを特徴とする遊技機である。当該手段4によれば、表示領域の図柄が特定の表示態様を形成する確率は、各表示領域ごとに設定されるため、どの表示領域の図柄が特定の表示態様を形成するかについて遊技者の期待感が高まる。ここで、表示領域の図柄が特定の表示態様を形成する確率は、各表示領域ごとに異なる値に設定されることが好ましい。これにより、遊技者は所望する確率となる表示領域、例えば、高い確率で特定の表示態様が形成される表示領域に対応する始動口により多くの遊技球が入球することを期待する。そして、遊技球がどの始動口に入球するかは、例えば、球振分け装置における遊技球の挙動によるため、遊技者の興味は表示領域の図柄の変動のみならず、球振分け装置にまで及ぶ。従って、遊技の興趣及び遊技者の抱く期待感をさらに高めることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段5】
また、課題を解決するための手段5は、解決手段1〜4のいずれかの遊技機であって、前記特典は、各表示領域ごとに設定されることを特徴とする遊技機である。当該手段5によれば、遊技者に付与される特典は、図柄が特定の表示態様を形成する各表示領域ごとに設定されるため、遊技者の抱く期待感をさらに高めることができる。ここで、この特典は、各表示領域ごとに異なるように設定されることが好ましい。これにより、遊技者は所望する特典に対応する表示領域、例えば、特典が発生すると出球数が多くなる表示領域に対応する始動口により多くの遊技球が入球することを期待する。そして、遊技球がどの始動口に入球するかは、例えば、球振分け装置における遊技球の挙動によるため、遊技者の興味は表示領域の図柄の変動のみならず、球振分け装置にまで及ぶ。従って、遊技の興趣及び遊技者の抱く期待感をさらに高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一実施の形態のパチンコ機を図1〜図8を参照しながら説明する。
本実施の形態では、いわゆる第1種パチンコ機(1ライン機)の特別図柄表示器(本発明の表示部に対応している)の画面に表示される図柄の表示態様の一例について説明する。ここで、図1は第1種パチンコ機の外観を示す正面図である。図2は拡大して表した球振分け装置の正面図である。図3は拡大して表した振分け板の斜視図である。図4は特別図柄表示器の画面の拡大図である。また、図5〜図8は、いずれも特別図柄表示器の画面に表示される表示態様の一例を示す図である。
【0012】
まず図1において、本発明の遊技機としてのパチンコ機10の遊技盤面12上には、複合装置14、球振分け装置40、大入賞口34、下部始動口62、一般の入賞口等が適宜に配置されている。
大入賞口34は蓋66を有し、当該蓋66はソレノイド50によって開閉される。また、大入賞口34はVゾーン52を有し、そのVゾーン52はVゾーンセンサ58を有する。大入賞口開放期間内に、本発明の遊技球としてのパチンコ球がVゾーン52に入賞すると、大当たり遊技を所要回数(例えば16回)内で継続することができる。上記大入賞口開放期間としては、例えば大入賞口34にパチンコ球が10個入賞するか、開放してから30秒間を経過するまでのいずれか早いほうが該当する。さらに蓋66の下部には、始動口センサ60を有する下部始動口62が配置されている。また、大入賞口34の上方にはゲートセンサ54を有する中ゲート32が配置されており、この中ゲート32をパチンコ球が通過しても賞球を払い出さない。
【0013】
また、遊技盤面12上には1個または複数個の装飾ゲートを有し、本実施の形態では左ゲート23、右ゲート24を有する。右ゲート24は普通図柄表示器26を有するが、左ゲート23は普通図柄表示器を有しない。普通図柄表示器26は1個または複数個の発光体(この例では2個のLED)を有し、当該発光体の点灯・消灯が普通図柄となる。普通図柄は、例えば中ゲート32にパチンコ球が通過したときに点滅が始まり、その後に各発光体についてそれぞれ点灯または消灯する。そして、各発光体の点灯または消灯の態様に応じて(例えば2個のLEDのうち右側のLEDが点灯すると)、下部始動口62の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開放する。
また、ランプ類16は電球やLED等の発光体を用いており、図示した位置には限らずパチンコ機10の種類や遊技内容等に合わせて適切な位置に配置される。
【0014】
複合装置14には、天入賞口14a、本発明の表示部としての特別図柄表示器20等が設けられている。天入賞口14aは一般の入賞口の一つである。特別図柄表示器20には、例えば液晶表示器が用いられる。また、特別図柄表示器20の画面20aには特別図柄等が表示されるように構成されている。なお、特別図柄として用いる図柄は、文字(英数字や漢字等)、記号、図形、絵柄等がある。また、背景図柄には、例えば動画(映像、アニメーション等)や静止画等がある。また、特別図柄表示器20は液晶表示器以外に、CRT、LED表示器、プラズマ表示器等のように特別図柄等が表示可能な表示器を用いてもよい。また、画面20aの下方位置には、特別図柄用の保留球ランプ28が設けられている。
【0015】
次に、図2及び図3を参照しながら球振分け装置40の構成について説明する。
図2に示すように、遊技盤面12上には複数の誘導釘30が設けられており、この誘導釘30の下方に球振分け装置40が配置されている。
球振分け装置40は空間部43を備え、その空間部43には球誘導径路41、振分け板42等が設けられている。球誘導径路41は、球振分け装置40へ入球したパチンコ球を振分け板42の方向へ誘導するように構成されている。
図3に示すように、振分け板42は、傾斜径路42a、平板部42b、壁部42c等によって構成され、平板部42bには、1つの高確率用始動口44と、二つの低確率用始動口46とが設けられている。従って、本実施の形態では、パチンコ球が高確率用始動口44へ入球する確率は見かけ上1/3であり、パチンコ球が低確率用始動口46へ入球する確率は見かけ上2/3である。
【0016】
また、平板部42bは、図示はしていないが、中心部の方が端部よりも若干凹んだ形状に形成されている。従って、傾斜径路42aを通過し平板部42b上へ誘導されたパチンコ球は、平板部42b上を壁部42cに当接しながら(例えば、図中の矢印方向へ)旋回し、やがて旋回速度が低下すると、平板部42bの凹み形状にしたがって中心部の方向へ移動し、高確率用始動口44あるいは低確率用始動口46へ入球する。そして、パチンコ球が入球した始動口に対応する表示領域(後述する)の図柄の変動を開始する。このように、球振分け装置40は、パチンコ球を高確率用始動口44あるいは低確率用始動口46のいずれかに振分けることで、図柄の変動を開始する表示領域を選択するように構成されている。なお、球振分け装置40が本発明における表示領域選択手段に対応しており、高確率用始動口44、低確率用始動口46が本発明における始動口に対応している。
【0017】
高確率用始動口44には始動口センサ44aが設けられ、低確率用始動口46には始動口センサ46aが設けられている。そして、各センサがパチンコ球を検出した際には、特別図柄表示器20の画面に表示されている図柄が変動を開始するともに、図柄の変動が保留されている場合は前記した保留球ランプ28が点灯する。この保留球ランプ28は、図示はしていないが、高確率用始動口44用と低確率用始動口46用で別個に設けられている。
【0018】
例えば、高確率用始動口44へ入球したパチンコ球を始動口センサ44aが検出した場合には、各種の乱数を読み込むことで特典(大当たり遊技)に関する抽選を行うともに、後述する画面20aの高確率用表示領域21に図柄を変動させて表示するように構成されている。また、それによって、高確率用表示領域21の図柄が大当たり図柄配列(本発明における特定の表示態様)を形成する確率は、予め比較的高い値、例えば1/100に設定されている。そして、高確率用表示領域21の図柄が大当たり図柄配列を形成した場合には、例えば、大当たり遊技が12ラウンドで、その遊技中における賞球数(パチンコ球1個あたりの出球数)が10個となるように、予め特典(高確率用特典)が設定されている。
【0019】
一方、低確率用始動口46へ入球したパチンコ球を始動口センサ46aが検出した場合には、各種の乱数を読み込むことで特典(大当たり遊技)に関する抽選を行うともに、後述する画面20aの低確率用表示領域22に図柄を変動させて表示するように構成されている。また、それによって、低確率用表示領域22の図柄が大当たり図柄配列を形成する確率は、予め高確率用始動口44に関する確率(1/100)よりも低い値、例えば1/250に設定されている。そして、低確率用表示領域22の図柄が大当たり図柄配列(本発明における特定の表示態様)を形成した場合には、例えば、大当たり遊技が16ラウンドで、その遊技中における賞球数パチンコ球1個あたりの出球数)が15個となるように、予め特典(低確率用特典)が設定されている。なお、高確率用特典、低確率用特典が本発明における特典に対応している。
【0020】
このように、各表示領域の図柄が大当たり図柄配列を形成する確率は、高確率用表示領域21と低確率用表示領域22とで異なり、本実施の形態では、高確率用表示領域21の図柄が大当たり図柄配列を形成する確率の方が高い。
また、高確率用表示領域21に大当たり図柄配列を形成した場合と、低確率用表示領域22に大当たり図柄配列を形成した場合とでは、遊技者に付与される特典が異なり、本実施の形態では、低確率用特典の方が高確率用特典よりも出球数が多くなる。
すなわち、本実施の形態では、比較的高確率で大当たりとなるが、出球数が少ないパターンと、比較的低確率で大当たりとなるが、出球数が多いパターンとがある。
【0021】
ここで、始動口センサ44a,46a,60は、それぞれの始動口に入球したパチンコ球を検出する。Vゾーンセンサ58はVゾーン52に入賞したパチンコ球を検出する。ゲートセンサ54は中ゲート32を通過したパチンコ球を検出する。なお上記ゲートセンサ54、始動口センサ44a,46a,60、Vゾーンセンサ58には、例えば近接センサやマイクロスイッチ、光センサ(発光体と受光体)等を用いる。
【0022】
次に、図4を参照しながら特別図柄表示器20の画面20aの構成について説明する。
図4に示すように、画面20aは方形に形成され、画面20aは高確率用表示領域21と低確率用表示領域22とを表示可能に構成されている。
画面20aの初期状態において、例えば、画面全体に高確率用表示領域21あるいは低確率用表示領域22のいずれか一方が表示されている。そして、両方の始動口にパチンコ球が入球したり、あるいは両方の始動口に関し保留球を有している状態で、表示領域の図柄が変動する場合には、画面20aが上下に区画され、上半分に高確率用表示領域21が表示され、下半分に低確率用表示領域22が表示されるように設定されている。また、いずれか一方の始動口にのみパチンコ球が入球したり、あるいはいずれか一方の始動口に関し保留球を有している状態で、対象となる表示領域の図柄が変動する場合には、対象となる表示領域のみが画面全体に表示されるように設定されている。従って、例えば、高確率用始動口44へパチンコ球が入球し、低確率用始動口46へパチンコ球が入球していない場合には、画面20a全体に高確率用表示領域21の図柄のみを拡張して表示し、その後、高確率用表示領域21の図柄が変動中に、更に低確率用始動口46へパチンコ球が入球した場合には、画面20aに高確率用表示領域21と低確率用表示領域22のいずれも表示する。
なお、高確率用表示領域21、低確率用表示領域22が本発明における表示領域に対応している。
【0023】
また、高確率用表示領域21には、3つの図柄表示列(左図柄表示列110、中図柄表示列130、右図柄表示列150)が形成され、低確率用表示領域22には、3つの図柄表示列(左図柄表示列210、中図柄表示列230、右図柄表示列250)が形成されるように構成されている。そして、図柄表示列110〜150あるいは図柄表示列110〜250が変動を停止して画面20aに表示された図柄の配列によって遊技者に大当たり遊技を付与する大当たりか否かを報知する。具体的には、図柄表示列110〜150あるいは図柄表示列110〜250に表示された図柄によって大当たり図柄配列を形成した場合が「大当たり」であり、それ以外の図柄配列を形成した場合は「はずれ」である。
なお、図柄表示列110〜150,210〜250に表示される図柄は、例えば「0」〜「9」,「A」,「B」の計12種類である。また、各図柄表示列は、いずれも図4中の矢印100方向へ変動する。
【0024】
次に、第1実施の形態の特別図柄表示器20の画面20aに表示される態様について、図5〜図8を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1において、遊技盤面12上の誘導釘30によって誘導されたパチンコ球は、球振分け装置40によって振分けられ、高確率用始動口44あるいは低確率用始動口46のいずれかに入球する。
画面20aの初期状態から、例えば、高確率用始動口44にパチンコ球が入球すると、図5に示すように、高確率用表示領域21は画面20a全体に表示される。この場合、低確率用表示領域22は、図柄が変動しない間は画面20aから消去される。そして、高確率用表示領域21の3つの図柄表示列110,130,150は、順変動方向(図4中の矢印100方向)にほぼ一斉に変動(例えば、図柄が認識できない程度の高速で)を開始する。そして、高確率用始動口44にパチンコ球が入球した際には、各種の乱数を読み込むことで、大当たりに関する抽選が行われるとともに図柄等の表示態様が決定される。そして、図柄表示列110,130,150の変動が順に停止し、高確率用表示領域21に所定の図柄配列が表示される。
【0025】
そして、高確率用表示領域21の3つの図柄表示列110,130,150が変動中に、更に低確率用始動口46にパチンコ球が入球すると、図6に示すように、高確率用表示領域21は縮小されて画面20aの上半分に表示される。また、画面20aの下半分に低確率用表示領域22が表示されるとともに、低確率用表示領域22の3つの図柄表示列210,230,250は、順変動方向(図4中の矢印100方向)にほぼ一斉に変動(例えば、図柄が認識できない程度の高速で)を開始する。そして、低確率用始動口46にパチンコ球が入球した際には、各種の乱数を読み込むことで、大当たりに関する抽選が行われるとともに図柄等の表示態様が決定される。そして、図柄表示列210,230,250の変動が順に停止し、低確率用表示領域22に所定の図柄配列が表示される。
なお、本実施の形態では、高確率用表示領域21と低確率用表示領域22とで背景色が異なるよう構成されており、これにより遊技者は両表示領域を容易に識別することができる。
【0026】
そして、図7に示すように、高確率用表示領域21の図柄表示列110,130,150が変動を停止して、本発明の特定の表示態様としての大当たり図柄配列、例えば、「7,7,7」が表示された場合には、大当たり遊技が付与されることを遊技者は認識することができる。また、この場合には、先に大当たり図柄配列を形成した表示領域側が画面20aに優先的に表示される。すなわち、本実施の形態では、先に高確率用表示領域21に大当たり図柄配列を形成したため、変動を継続している低確率用表示領域22は画面20aから消去され、図8に示すように再度、高確率用表示領域21は画面20a全体に拡張して表示される。そして、画面20aに、「大当たり」という文字や各種のキャラクタを表示することで、大当たり遊技が開始されることを遊技者に報知する。大当たり図柄配列が形成された後は、本発明の特典としての大当たり遊技が行われる。
【0027】
このように、上記実施の形態によれば、特別図柄表示器20の画面20aを高確率用表示領域21と低確率用表示領域22の2つの表示領域に区画し、それぞれの表示領域において別個に図柄が変動するように構成し、しかも2つの表示領域で大当たり図柄配列を形成する確率が異なるため、遊技の興趣及び遊技者の抱く大当たり遊技に対する期待感を高めることができる。
また、高確率用表示領域21に大当たり図柄配列を形成した場合よりも、低確率用表示領域22に大当たり図柄配列を形成した場合の方が出球数が多くなるように設定されているため、遊技の興趣がさらに高まる。すなわち、比較的高確率で大当たりとなるが出球数が少ないパターンと、比較的低確率で大当たりとなるが出球数が多いパターンとがあるため、例えば、通常は大当たりになる確率が低いが大当たりが連続することで、遊技者は大量の出球数を得ることができる可能性がある。また、出球数は少ないが大当たりになる確率が比較的高いことで、遊技者は持ち球で継続することができる可能性がある。このようにダブルの遊技性が得られる。
また、球振分け装置40によって、パチンコ球を高確率用始動口44と低確率用始動口46に振分けることで、図柄が変動を開始する表示領域を選択するように構成したため、遊技者の興味は表示領域の図柄の変動のみならず、球振分け装置40のおけるパチンコ球の挙動にまで及ぶ。従って、遊技の興趣がさらに高まる。
【0028】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機(遊技機)10において、他の部分の構造、形状、材質、個数、配置及び動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでなく、必要に応じて種々変更可能である。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
【0029】
(A)上記実施の形態では、始動口と表示領域は、高確率用と低確率用とでそれぞれ1種類ずつ設ける場合について記載したが、始動口や表示領域の数等は限定されず、必要に応じて種々変更可能である。
また、低確率用始動口22を2つ設ける場合について記載したが、各表示領域に対応する始動口の数は必要に応じて設定可能である。
【0030】
(B)また、上記実施の形態では、図柄が大当たり図柄配列を形成した後の特典が高確率用表示領域21と低確率用表示領域22とで異なり、その特典としては出球数が異なる場合にいて記載したが、特典の内容は限定されない。例えば、高確率用表示領域21の図柄が大当たり図柄配列を形成した場合には、大当たり遊技後に付加特典(例えば、確率変動遊技)が付与されるように構成することもできる。
また、上記実施の形態では、各表示領域の図柄が大当たり図柄配列を形成する確率は、高確率の場合が1/100、低確率の場合が1/250としたが、これらの設定については必要に応じて変更可能である。
【0031】
(C)また、上記実施の形態では、特別図柄表示器20の画面20aに、高確率用表示領域21のみを表示する場合や、高確率用表示領域21と低確率用表示領域22の両方を表示する場合について記載したが、画面20aに各表示領域が表示されるタイミングや表示パターン等は限定されず、必要に応じて種々変更可能である。例えば、画面20aに高確率用表示領域21と低確率用表示領域22の両方を常時表示するように構成することもできる。また、例えば、高確率用表示領域21の表示と低確率用表示領域22の表示とが順番に切り替るように構成することもできる。
【0032】
(D)また、上記実施の形態では、特別図柄表示器20の画面20aを上下に区画する場合について記載したが、画面を区画する態様は限定されない。また、遊技盤面12に1つの画面20aを設ける場合について記載したが、画面の数は1つに限定されず複数でもよい。
【0033】
(E)また、上記実施の形態では、図柄が変動していない方の表示領域を画面から消去する場合について記載したが、図柄が変動していない表示領域を画面に表示させたままであってもよい。この場合は、表示領域に、例えば停止した状態の図柄配列を表示したり、各種のキャラクター等を表示することができる。
【0034】
(F)また、上記実施の形態では、各表示領域の図柄表示列が変動を停止した時点で、先に大当たり図柄配列を形成した方が有効とされ、もう一方の表示領域は画面20aから消去される場合について記載したが、例えば、画面20aに両方の表示領域を表示しておき、同時もしくは時間差で、両方の表示領域に大当たり図柄配列が形成されるように構成することもできる。この場合には、始動口に入球した時点で予め読み込まれた乱数に基づいて、例えば、遊技者に有利な方の大当たりを有効とする。
【0035】
(G)また、上記実施の形態では、球振分け装置40は、1つの高確率用始動口44と、2つの低確率用始動口46とを有し、振分け板42上をパチンコ球が旋回したのちに、各始動口へ振分けられる場合について記載したが、パチンコ球を振分ける球振分け装置の形態は特に限定されず、必要に応じて種々変更可能である。
また、上記実施の形態では、遊技球を始動口のうちのいずれかに振分ける場合について記載したが、始動口以外の球径路も含めて振分けを行うように構成してもよい。例えば、遊技球が始動口へ入球する径路と入球しない径路とに、遊技球を振分けるように構成することができる。
【0036】
(H)また、上記実施の形態では、1つの高確率用始動口44が高確率用表示領域21に対応し、2つの低確率用始動口46が低確率用表示領域22に対応する場合について記載したが、各表示領域に対応する始動口の数は限定されない。また、1つの始動口に対し1つの表示領域を有する場合について記載したが、1つの始動口に対し複数の表示領域を有する場合であってもよい。例えば、1つの始動口に対し2つの表示領域(高確率用と低確率用)を有し、遊技球が始動口に入球した際に抽選装置によって抽選を行い、その抽選結果に基づいていずれかの表示領域を選択し、その表示領域の図柄の変動を開始するように構成することができる。そして、どちらの表示領域の図柄が変動を開始するかで、遊技者は高確率の変動か低確率の変動かを識別することができる。このように、本発明における表示領域選択手段は、本実施の形態の球振分け装置40以外に、遊技球が始動口に入球した際に抽選装置によって抽選を行うことで、図柄の変動を開始する表示領域を選択するような構成であってもよい。また、この抽選装置と球振分け装置40とを組み合わせることで、本発明における表示領域選択手段を構成してもよい。
【0037】
(I)また、上記実施の形態では、表示領域を区別するために手段として、高確率用表示領域21と低確率用表示領域22とを異なる背景色にする場合について記載したが、表示領域を区別するために手段は限定されない。例えば、各表示領域で図柄の種類、フォント等が異なるように構成することができる。また、例えば、一方の表示領域の図柄表示列はスクロール変動し、他方の表示領域の図柄表示列は切り替え変動(例えば、デジタル式時計における数字の変動態様)をするように構成することができる。また、上記のうちの複数を組み合わせてもよい。このように構成すれば、一方の表示領域が画面全体に拡張して表示されている場合や、両方の表示領域が画面に表示されている場合であっても、表示領域が区別し易い。
【0038】
(J)また、上記実施の形態では、同じ図柄がライン上に3つ揃った場合を大当たり図柄配列としたが、大当たり図柄配列は限定されず、異なる図柄が揃った場合であってよい。例えば、図柄「1」、「2」、「3」がライン上に揃った場合を大当たり図柄としてもよい。
【0039】
(K)また、上記実施の形態では、予め読み込んだ各種の乱数に基づいて大当たりか否かを判別するように構成したが、画面20aに表示された図柄の配列に基づいて、大当たりか否かを判別するように構成することもできる。
【0040】
(L)また、上記実施の形態では、第1種のパチンコ機に本発明を適用したが、この形態に代えて、第1種パチンコ機以外の遊技機(例えば、第2種パチンコ機、第3種パチンコ機、スロットマシン、アレンジボール機、テレビゲーム機等)であって図柄を変動して表示する表示部を有するものについても同様に本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技に新規な興趣を与え、遊技者の抱く期待感を増加させることができる遊技機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1種パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】拡大して表した球振分け装置の正面図である。
【図3】拡大して表した振分け板の斜視図である。
【図4】特別図柄表示器の画面の拡大図である。
【図5】第1実施の形態の特別図柄表示器の画面に表示される表示態様の一例を示す図である。
【図6】第1実施の形態の特別図柄表示器の画面に表示される表示態様の一例を示す図である。
【図7】第1実施の形態の特別図柄表示器の画面に表示される表示態様の一例を示す図である。
【図8】第1実施の形態の特別図柄表示器の画面に表示される表示態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機(遊技機)
14…複合装置
20…特別図柄表示器(表示部)
20a…画面
21…高確率用表示領域
22…低確率用表示領域
34…大入賞口
40…球振分け装置
44…高確率用始動口
44a,46a…始動口センサ
46…低確率用始動口
110,210…左図柄表示列
130,230…中図柄表示列
150,250…右図柄表示列

Claims (2)

  1. 始動口へ遊技球が入賞すると、複数の表示領域を表示可能な表示部に特典の付与に関する図柄を変動表示させ、該図柄が特定の表示態様を形成したときに前記特典として大当たり遊技を実行可能に構成した遊技機において、
    前記表示部に表示可能な複数の表示領域は、それぞれの表示領域で変動表示する図柄が、前記特定の表示態様を形成する確率が高い高確率用表示領域と前記特定の表示態様を形成する確率が低い低確率用表示領域とから構成するとともに、当該高確率用表示領域で変動表示する図柄と当該低確率用表示領域で変動表示する図柄とは、その種類が異なる構成とし、
    前記始動口は、前記高確率用表示領域の図柄を変動させる高確率用始動口と前記低確率用表示領域の図柄を変動させる低確率用始動口とから構成し、前記高確率用始動口および前記低確率用始動口への遊技球の入球に対しては、球振分け装置により振り分けられるように構成して、
    前記球振分け装置は、空間部に球誘導径路、振分け板が設けられ、該球誘導径路は当該球振分け装置へ入球した遊技球を振分け板の方向へ誘導するように構成され、前記振分け板は、傾斜径路、中心部の方が端部よりも若干凹んだ形状に形成された平板部、壁部によって構成されて、当該平板部に1つの前記高確率用始動口と、二つの前記低確率用始動口とが設けられた構成として、前記傾斜径路を通過し平板部上へ誘導された遊技球は平板部上を壁部に当接しながら旋回し、やがて速度が旋回低下すると平板部の凹み形状にしたがって中心部の方へ移動し、前記高確率用始動口或いは前記低確率用始動口へ入球可能な構成としてなり、
    前記球振分け装置により振り分けられた遊技球が入球した前記高確率用始動口または前記低確率用始動口のいずれか一方の始動口に対応する確率用表示領域での図柄変動を、前記表示部全体に拡張した表示領域で表示して、当該図柄変動を開始した前記一方の始動口へ再度入球した場合には、次回の図柄変動を開始可能に保留球として保留し、図柄変動を開始した前記一方の始動口と異なる他方の始動口へ入球した場合には、前記表示部全体に拡張した状態で図柄変動中の前記確率用表示領域が縮小されて、当該他方の始動口に対応する確率用表示領域の図柄変動を前記表示部の同一の画面上に表示して、前記高確率用表示領域および前記低確率用表示領域の図柄変動中において、いずれかの確率用表示領域で前記特定の表示態様が形成された場合には、当該特定の表示態様を形成した確率用表示領域の図柄が前記表示部全体に拡張して表示され、さらに、大当たりという文字を表示するように構成して、
    前記高確率用表示領域の図柄変動結果に対応して遊技者に付与される前記特典は、前記低確率用表示領域の図柄変動結果に対応して遊技者に付与される前記特典よりその価値を小さく設定したことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載した遊技機であって、
    前記表示部の同一画面上に表示される前記高確率用表示領域と前記低確率用表示領域とは、背景色が異なるように構成したことを特徴とする遊技機。
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