JP5842190B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、各図柄表示列が変動を停止して表示された所定の図柄が大当たり図柄配列を形成した(例えば、3つの同じ図柄が1つのライン上に揃って停止した)場合を「大当たり」と呼び、それ以外の図柄配列(はずれ図柄配列)を形成した場合を「はずれ」と呼ぶ。
また、例えば3つの図柄表示列のうちの2つ(例えば左図柄表示列と右図柄表示列)が停止して、1つのライン(以下、「リーチライン」という)上に大当たり図柄配列を形成する可能性がある図柄配列を表示した場合を「リーチ」と呼ぶ。
このような場合には、遊技者は非常に残念な気持ちを抱くことがあった。
そこで、図柄の変動を停止した後に、各図柄表示列が再変動する態様も考えられるが、各図柄表示列ごとに図柄が変動するという表示態様は、図柄表示列が各々に分割されているという意識を遊技者に強く与えるものであった。
このように、従来の遊技機ははずれ図柄配列を形成して変動が停止するとはずれが確定してしまい、表示態様が画一的で、新鮮味がなく、遊技者の好奇心を刺激してスリルや興奮を十分に喚起することができなかった。
ここで、請求項1、また他の請求項及び発明の詳細な説明に記載した用語については以下のように解釈する。
(1)「図柄」には、特別図柄のみならず、普通図柄等のように遊技に関係して表示部に表示する全ての図柄(英数字、漢字、仮名等の文字、記号、絵柄、図形、静止画、動画等の画像など)が含まれる。
また、図柄の個数は一つのみならず、複数の場合も含む。
(2)「表示部」は、1つの特別図柄表示器のみならず、複数の特別図柄表示器をも含む。
複数の図柄を表示する場合には、1つの特別図柄表示器で全ての図柄を表示する態様と、複数の特別図柄表示器に複数の図柄を振り分けてそれぞれ表示する態様とがある。
(3)「大当たり図柄配列」とは、表示部が変動を停止してこの図柄配列で確定した場合に遊技者に所定の特典(例えば、大当たり遊技)を付与するものである。
一般には、同じ図柄が1つのライン上に揃って確定した場合を「大当たり図柄配列」という。
これに対し「はずれ図柄配列」とは、「大当たり図柄配列」以外の図柄配列である。
また、最後に変動を停止する図柄が変動を継続している状態であって、大当たり図柄配列を形成する可能性がある図柄配列を「リーチ図柄配列」という。
(4)「図柄表示列」は、特別図柄表示器等の表示部において、図柄の変動に伴ってこの変動方向に形成される。
通常は、表示部に向かって縦方向に図柄表示列が形成されるが、図柄表示列が表示部に向かって横方向に形成されて変動する場合等も含む。
(5)「特定の図柄配列」には、「大当たり図柄配列」以外に「リーチ図柄配列」をも含む。
(6)「停止」には、所定の位置で完全に変動が止まっている場合以外に、所定の位置で小刻みに遥動しているような場合等も含む。
これにより、遊技者に今までにない斬新な印象を与えることができる。
例えば、表示部にはずれ図柄配列を形成して一旦停止しても、その後所定の図柄の位置を移動させることによって大当たり図柄配列を形成する(大当たりになる)可能性がある。
従って、遊技者の好奇心を刺激してスリルや興奮を喚起することができ、大当たりに対する期待感や緊迫感を高めることができる。
当該手段2によれば、所定の図柄の位置を移動させる際に、所定の図柄以外の図柄を消去する。
これにより、遊技者は所定の図柄の位置の移動が認識し易く、特定の図柄配列(例えば、リーチ図柄配列あるいは大当たり図柄配列)に対する期待感や緊迫感を高めることができる。
当該手段3によれば、所定の図柄の位置が移動されると必ず特定の図柄配列(例えば、リーチ図柄配列あるいは大当たり図柄配列)を形成する。
これにより、所定の図柄の位置が移動するのを確認した遊技者は、好奇心を刺激されスリルや興奮をより一層喚起することができ、特定の図柄配列に対する期待感や緊迫感をさらに高めることができる。
そして、その後図柄「7」が1つのライン上に揃って表示されることによって大当たり図柄配列が形成される。
このように、はずれ図柄配列で停止した場合であっても、その後大当たり図柄配列に変わるため、遊技者は大当たり図柄配列に対する期待感や緊迫感がより一層高まる。
また、所定の図柄(例えば、図柄「7」)が各図柄表示列の枠内だけでなく枠外にわたって自由に移動する(例えば、図柄表示列の変動方向とは異なる方向へ移動する)ように構成すれば、遊技者は図柄表示列が3つに分割されているという意識を強く抱くことがなく、新鮮味ある表示態様を実現することができる。
当該手段4によれば、所定の図柄の位置の移動は、表示部が変動を開始してから確定するまでに複数回行われるため、例えば、1回目の移動で特定の図柄配列(例えば、リーチ図柄配列あるいは大当たり図柄配列)を形成しない場合でも、次の移動によって特定の図柄配列を形成する可能性がある。
従って、リーチや大当たりを期待する遊技者にさらに斬新な印象を与え、遊技者の好奇心を刺激してスリルや興奮をより一層喚起することができる。
〔第1実施の形態〕まず、第1実施の形態は本発明を第1種パチンコ機に適用したものであって、図1〜図6を参照しながら説明する。
第1実施の形態では、いわゆる5ライン機の特別図柄表示器(本発明の表示部に対応している)の画面に表示される表示態様について説明する。
ここで、図1は第1種パチンコ機の外観を示す正面図である。
図2は拡大して表した複合装置の正面図である。
また、図3〜図6は、いずれも特別図柄表示器20の画面20aに表示される表示態様の一例を示す。
第1種始動口30は始動口センサ56を有し、パチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞球(賞品球)を払い出す。
中ゲート32はゲートセンサ54を有し、パチンコ球が通過しても賞球を払い出さない。
大入賞口34は蓋66を有し、当該蓋66はソレノイド50によって開閉される。
また、大入賞口34はVゾーン52を有し、そのVゾーン52はVゾーンセンサ48を有する。
大入賞口開放期間内にパチンコ球がVゾーン52に入賞すると、大当たり遊技を所要回数(例えば16回)内で継続することができる。
上記大入賞口開放期間としては、例えば大入賞口34にパチンコ球が10個入賞するか、開放してから30秒間を経過するまでのいずれか早いほうが該当する。
さらに蓋66の下部には、第1種始動口30と同等の機能を備えた下部始動口62を配置している。
下部始動口62は始動口センサ56と同様の機能を備えた始動口センサ60を有する。
ここで、始動口センサ56,60は、それぞれの始動口に入賞したパチンコ球を検出する。
Vゾーンセンサ48はVゾーン52に入賞したパチンコ球を検出する。
ゲートセンサ54は中ゲート32を通過したパチンコ球を検出する。
なお上記ゲートセンサ54、始動口センサ56,60、Vゾーンセンサ48には、例えば近接センサやマイクロスイッチ、光センサ(発光体と受光体)等を用いる。
右ゲート24は普通図柄表示器26を有するが、左ゲート23は普通図柄表示器を有しない。
普通図柄表示器26は1個または複数個の発光体(この例では2個のLED)を有し、当該発光体の点灯・消灯が普通図柄となる。
普通図柄は、例えば中ゲート32にパチンコ球が通過したときに点滅が始まり、その後に各発光体についてそれぞれ点灯または消灯する。
そして、各発光体の点灯または消灯の態様に応じて(例えば2個のLEDのうち右側のLEDが点灯すると)、下部始動口62の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。
また、ランプ類16は電球やLED等の発光体を用いており、図示した位置には限らずパチンコ機10の種類や遊技内容等に合わせて適切な位置に配置する。
図2に示すように、複合装置14には、天入賞口14a、表示部としての特別図柄表示器20等が設けられている。
天入賞口14aは一般の入賞口の一つである。
特別図柄表示器20には、例えば液晶表示器を用いる。
特別図柄表示器20の画面20aには特別図柄等を表示する。
なお、特別図柄として用いる図柄は、文字(英数字や漢字等)、記号、図形、絵柄等がある。
また、背景図柄には、例えば動画(映像、アニメーション等)や静止画等がある。
また、特別図柄表示器20は液晶表示器以外に、CRT、LED表示器、プラズマ表示器等のように特別図柄等が表示可能な表示器を用いてもよい。
また、画面20aの下方位置には、特別図柄用の保留球ランプ28が表示されている。
保留球ランプ28は、ほぼ水平状に並べて複数(例えば4個)設けられ、特別図柄の図柄変動中に第1種始動口30に入賞したパチンコ球の個数を表示する。
そして、図柄表示列110,130,150が変動を停止して画面20aに表示された図柄の配列によって遊技者に大当たり遊技を付与する大当たりか否かを報知する。
具体的には、図柄表示列110,130,150に表示された図柄によって大当たり図柄配列を形成した場合が「大当たり」であり、それ以外の図柄配列を形成した場合は「はずれ」である。
なお、図柄表示列110,130,150に表示される図柄は、例えばいずれも「0」〜「9」の計10種類である。
図1において第1種始動口30にパチンコ球が入賞すると、特別図柄表示器20の画面20aの3つの図柄表示列110,130,150は、順変動方向(図2中の矢印10方向)にほぼ一斉に変動(例えば、図柄が認識できない程度の高速で)を開始する。
なお、第1種始動口30にパチンコ球が入賞した際には、画面20aの表示態様を決定する各種の乱数が読み込まれる。
そして、予め読み込まれた乱数に基づいて、左、中、右の順に各図柄表示列110,130,150が変動を停止して所定の図柄配列を形成する。
その際、図柄表示列110〜150に表示された所定の図柄によって特定の図柄配列を形成することができる時には、以下に説明する図柄のかき混ぜ動作が行われる。
この場合には、各図柄表示列110,130,150の図柄「7」の位置が移動して3つの図柄「7」が1つのライン上に揃うことで、大当たり図柄配列(本発明における特定の図柄配列に対応している)を形成することができる。
従って、図柄「7」の位置が移動されるかき混ぜ動作が行われる条件を満たしている。
そして、図柄「7」のかき混ぜ動作にあたっては、図4に示すように、まず画面20aの図柄「7」以外の図柄が一旦消去される。
なお、図4では消去された図柄を破線で示している。
これにより、図柄「7」のかき混ぜ動作が行われることを遊技者に報知するとともに、遊技者の抱く大当たりに対する期待感を高めることができる。
なお、図柄のかき混ぜ動作は、画面20aにキャラクター等を表示させることによって報知するように構成することもできる。
また、所定の図柄のかき混ぜ方法は、予め読み込まれた乱数に基づいて決定される。
例えば、各図柄表示列110,130,150に表示された図柄「7」は、図柄表示列の領域を越えて種々の方向(例えば図4中の白抜き矢印の方向)に移動され、例えば、図5に示すようにラインL1上に大当たり図柄配列を形成する。
そして、その後に図柄「7」以外の消去された図柄は画面20aに再表示される(図6参照)。
これにより、大当たり遊技が付与されたことが報知され、引き続き遊技者は前記した大当たり遊技を行う。
従って、遊技者の抱く大当たりに対する期待感や緊迫感を増幅し、遊技の興趣を高めることができる。
また、図柄のかき混ぜ動作において、所定の図柄以外の図柄を消去することで、遊技者は所定の図柄の位置の移動が認識し易く、大当たり図柄配列に対する期待感や緊迫感を高めることができる。
ここで、図7〜図10は、いずれも特別図柄表示器20の画面20aに表示される表示態様の一例を示す。
図中において、右図柄表示列150が変動を継続している様子を二本の矢印で示している。
また、これらの図において、図3〜図6に示す要素と同一の要素には同一の符号を付している。
なお、パチンコ機10の構成等は第1実施の形態と同様であるので、説明を簡単にするために第2実施の形態では第1実施の形態と異なる点、すなわち特別図柄表示器の画面の表示内容等について説明する。
そして、右図柄表示列150が未だに変動を継続している場合に、左図柄表示列110及び中図柄表示列130に表示された所定の図柄の位置を変更することによって特定の図柄配列を形成することができる時には、以下に説明する図柄のかき混ぜ動作が行われる。
この場合に、左図柄表示列110及び中図柄表示列130の図柄「3」の位置が移動して2つの図柄「3」が1つのライン上に揃うことで、リーチ状態を示すリーチ図柄配列(本発明における特定の図柄配列に対応している)を形成することができる。
従って、図柄「3」の位置が移動されるかき混ぜ動作が行われる条件を満たしている。
そして、図柄「3」のかき混ぜ動作にあたっては、図8に示すように、まず画面20aの図柄「3」以外の図柄が一旦消去される。
なお、図8では消去された図柄を破線で示している。
これにより、図柄「3」のかき混ぜ動作が行われることを遊技者に報知するとともに、遊技者の抱くリーチに対する期待感を高めることができる。
なお、図柄のかき混ぜ動作は、画面20aにキャラクター等を表示させることによって報知するように構成することもできる。
また、所定の図柄のかき混ぜ方法は、予め読み込まれた乱数に基づいて決定される。
例えば、左図柄表示列110及び中図柄表示列130に表示された図柄「3」は、図柄表示列の領域を越えて種々の方向(例えば図8中の白抜き矢印の方向)に移動され、例えば、図9に示すようにラインL2上にリーチ図柄配列を形成する。
そして、その後に図柄「3」以外の消去された図柄は画面20aに再表示される(図10参照)。
その後、右図柄表示列150が変動を停止して、ラインL2上に図柄「3」を表示した場合には大当たり図柄配列となる。
従って、遊技者の抱くリーチや大当たりに対する期待感や緊迫感を増幅し、遊技の興趣を高めることができる。
また、図柄のかき混ぜ動作において、所定の図柄以外の図柄を消去することで、遊技者は所定の図柄の位置の移動が認識し易く、リーチ図柄配列に対する期待感や緊迫感を高めることができる。
例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
また、所定の図柄が移動する方向、移動速度等は限定されない。
例えば、パチンコ球が第1種始動口30へ入賞した際に読み込まれる乱数に基づいて、都度決定されるように構成することもできる。
これにより、リーチ状態にならずにはずれたり、リーチ状態になってはずれても、その後に大当たり図柄配列を形成する可能性があるため、遊技者の大当たりに対する期待感を増幅することができる。
他の表示形態としては、1行2列、1行4列、2行1列、2行2列、3行1列、4行4列等のような表示態様について本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、5ライン機(パチンコ機)について記載したが、例えば、1ライン機や8ライン機についても同様に本発明を適用することができる。
例えば、乱数等の適宜の条件によって移動回数を決定することもできる。
例えば、図柄「1」、「2」、「3」がライン上に揃った場合を大当たり図柄としてもよい。
これにより、図柄表示列110,130,150がはずれ図柄配列を形成して停止した場合であって、大当たり図柄配列を形成する可能性のある図柄が不完全な形で表示されている場合であっても、画面20aに一旦表示された所定の図柄の位置が移動され大当たり図柄配列を形成する可能性があるため、遊技者の抱く大当たりに対する期待感や緊迫感を増幅し、遊技の興趣を高めることができる。
この形態に代えて、第1種パチンコ機以外の遊技機(例えば第3種パチンコ機、スロットマシン、アレンジボール機、テレビゲーム機等)であって図柄を変動して表示する表示部を有するものについても同様に本発明を適用することができる。
14…複合装置
20…特別図柄表示器(表示部)
20a…画面
30…第1種始動口
34…大入賞口
110…左図柄表示列
130…中図柄表示列
150…右図柄表示列
Claims (3)
- 所定の領域に遊技球が入賞または通過すると、表示部にて複数の図柄の変動表示を開始 し、前記表示部内における複数のラインのうちのいずれかのライン上に当たり図柄組み合 わせが表示された場合、所定の利益を付与する遊技機であって、
前記当たり図柄組み合わせは、前記複数のラインのうちのいずれかのライン上に位置す る図柄のすべてが特定の図柄とされる図柄組み合わせであり、
前記複数の図柄の変動表示を開始した後、前記複数のラインのうちの所定のライン上に 、一部の図柄だけが前記特定の図柄とされる外れ図柄組み合わせを表示し、
その後に、前記所定のライン上に表示されている前記特定の図柄を含む前記表示部内の 複数の図柄を、前記特定の図柄が位置しない別のライン上に移動させることによって、該 別のライン上に位置する図柄のすべてを前記特定の図柄にし、前記別のライン上に前記当 たり図柄組み合わせを表示し得るようにした、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技球が遊技する領域を形成する遊技盤を備えた請求項1の遊技機。
- 遊技球が通過する1個または複数個の装飾ゲートを有する遊技盤を備えた請求項1の遊 技機。
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