JP2002219233A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技過程に新規な興趣を与え、遊技者の期待
感を増加させることができる遊技機を提供する。 【解決手段】 左図柄表示列１１０及び中図柄表示列１
３０の変動が停止して、ラインＬ１上にリーチラインが
形成されている場合において、右図柄表示列１５０が大
当り図柄配列を形成しないで変動を停止する。次に、右
図柄表示列１５０の上段部の表示位置に表示された図柄
の複写図柄１５１が、中段部の表示位置に、自身の残像
１５２を映しながら移動する。そして、右図柄表示列１
５０の中段部の表示位置に、複写図柄１５１が表示され
る。これにより、ラインＬ１上に大当り図柄配列が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関し、特
に表示部に図柄を変動させて表示する遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】遊技機の１つであるパチンコ機では、所
定領域にパチンコ球が入賞または通過すると、表示部
（例えば特別図柄表示器）の複数の図柄表示領域（例え
ば左図柄表示列、中図柄表示列、右図柄表示列）は変動
を開始する。そして、各図柄表示列が変動を停止して表
示された図柄が大当り図柄配列を形成した（例えば、３
つの同じ図柄が１つのライン上に揃って停止した）場合
を「大当り」と呼び、それ以外の図柄配列（はずれ図柄
配列）を形成した場合を「はずれ」と呼ぶ。また、例え
ば３つの図柄表示列のうちの２つ（例えば左図柄表示列
と右図柄表示列）が停止して、１つのライン（以下、
「リーチライン」という）上に大当り図柄配列を形成す
る可能性があることを認識させる図柄配列を表示した場
合を「リーチ」と呼ぶ。

【０００３】従来、このようなパチンコ機（遊技機）で
は、図柄が変動を開始してからリーチ状態あるいは大当
り状態になるまでの一連の動作が単純であった。例え
ば、左、中、右の順で変動を停止する３つの図柄表示列
を備えた第１種パチンコ機において、左及び中図柄表示
列に表示された図柄がリーチ状態以外の状態で変動を停
止すると、最後の右図柄表示列に表示された図柄が変動
を停止するのを待つまでもなく一律にはずれが確定して
しまう。また、左、中、右の順で全ての図柄表示列に表
示された図柄が変動を停止すると、停止した表示態様で
即座に大当りであるか否かが確定してしまう。従って、
遊技者は、リーチ状態あるいは大当り状態であるか否か
を規則的に判別するようになってしまうため、遊技が単
調になり、当遊技者の抱くリーチや大当り遊技に対する
期待感を今一歩増加させることができなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、表示部に図柄を変動させて表示する遊技機におい
て、表示部に表示する図柄の表示態様を変更することに
より、遊技に新規な興趣を与え、遊技者の期待感を増加
させることができる遊技機を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための本願の第１発明は、請求項１に記載された通りの
遊技機である。ここで、請求項１、また他の請求項及び
発明の詳細な説明に記載した用語については以下のよう
に解釈する。 （１）「図柄」には、特別図柄のみならず、普通図柄等
のように遊技に関係して表示部に表示する全ての図柄
（英数字、漢字、仮名等の文字、記号、絵柄、図形、静
止画、動画等の画像など）が含まれる。また、図柄の個
数は１つのみならず、複数の場合も含む。 （２）「表示部」は、１つの特別図柄表示器のみなら
ず、複数の特別図柄表示器をも含む。複数の図柄を表示
する場合には、１つの特別図柄表示器で全ての図柄を表
示する態様と、複数の特別図柄表示器に複数の図柄を振
り分けてそれぞれ表示する態様とがある。 （３）「停止」には完全な停止（静止）のみならず、一
時停止をも含む。また、停止状態には静止する状態のみ
ならず、固定の基準位置または不定の基準位置を中心と
して任意の方向に任意の距離範囲で動く状態をも含む。 （４）「図柄表示列」は、特別図柄表示器等の表示部に
おいて、図柄の変動に伴ってこの変動方向に形成される
図柄の列を表示する部分である。通常は、表示部に向か
って縦方向に図柄表示列が形成されるが、図柄表示列が
表示部に向かって横方向に形成されて図柄が変動する場
合等も含む。 （５）「大当り図柄配列」とは、表示部が変動を停止し
てこの図柄配列で確定した場合に遊技者に所定の特典
（例えば、大当り遊技）を付与するものである。一般に
は、同じ図柄がライン上に揃って確定した場合を「大当
り図柄配列」という。これに対し「はずれ図柄配列」と
は、「大当り図柄配列」以外の図柄配列である。また、
「リーチ図柄配列」とは、大当り図柄配列を形成する可
能性があるリーチ状態の場合の図柄配列をいい、一般に
は、最後に変動を停止する図柄表示列以外の図柄表示列
に同じ図柄が揃って停止している場合をいう。

【０００６】請求項１に記載の遊技機によれば、図柄表
示列に表示された複数の図柄のうち、一の図柄の複写図
柄が、同図柄表示列に表示されている他の図柄の表示位
置に移動して表示される。ここで、「複写図柄」とは、
遊技者に対して「一の図柄」と同種類であると認識させ
る図柄であって、例えば、「一の図柄」と同一形状の図
柄、相似形状の図柄、同一あるいは相似形状で色違いの
図柄等を含むものとする。また、「表示位置」とは、図
柄表示列において主に一つの図柄を表示するための所定
の領域を指しており、例えば縦方向に形成された図柄表
示列では、上段、中段、下段部に表示位置が設けられ
て、それぞれに図柄が表示される。請求項１に記載の遊
技機によれば、例えば図柄表示列に表示される複数の図
柄がリーチ状態あるいは大当り状態以外の状態で変動を
停止した場合に、一の図柄の複写図柄が他の図柄の表示
位置に移動して表示されることにより、前記図柄表示列
内あるいは他の図柄表示列に表示された図柄との組み合
わせによって、新たにリーチ図柄配列または大当り図柄
配列が形成される可能性が生じる。これにより、例え
ば、図柄表示列に表示された図柄がリーチ図柄配列ある
いは大当り図柄配列を形成しないで変動を停止した場合
であっても、遊技者の抱くリーチ状態や大当り状態に対
する期待感が持続し、より遊技に対する期待感や緊迫感
を高めることができる。

【０００７】本願の第２発明は、請求項２に記載された
通りの遊技機である。請求項２に記載の遊技機では、一
の図柄の複写図柄が他の図柄の表示位置に移動する際
に、残像を所定時間映しながら移動するように表示され
る。ここで、「残像」とは、移動する複写図柄自身のさ
らに複写された像を指しており、半透明の状態であった
り、拡大／縮小されて複写された像であるような場合を
も含むものとする。また、「映しながら」とは、一の図
柄の複写図柄が元の位置から他の図柄の表示位置に移動
する途中において、自身の残像を１つあるいは複数映し
出すことにより、あたかもまだ移動元の位置に自身が表
示されているような状態に見せながら、所定時間経過す
るとその映し出されていた自身の残像が消えるように表
示する表示態様を指している。これにより、遊技者は、
前記一の図柄の複写図柄が他の図柄の表示位置に移動す
る際の軌跡や態様を容易に把握できるので、遊技がより
興趣性の高いものとなる。

【０００８】本願の第３発明は、請求項３に記載された
通りの遊技機である。請求項３に記載の遊技機によれ
ば、図柄表示列に表示された一の図柄の複写図柄が、同
図柄表示列に表示された他の図柄の表示位置に移動する
際に、前記他の図柄も移動するように表示される。すな
わち、遊技者にとっては、前記一の図柄の複写図柄が他
の図柄の表示位置に移動して、前記他の図柄を元の表示
位置からあたかも押し出すように見えることになる。こ
れにより、遊技者は、前記一の図柄の複写図柄が他の図
柄の表示位置に移動する際の態様をより把握しやすくな
るので、遊技がより一層興趣性の高いものとなる。

【０００９】本願の第４発明は、請求項４に記載された
通りの遊技機である。請求項４に記載の遊技機によれ
ば、図柄表示列に表示された一の図柄の複写図柄が、同
図柄表示列に表示されている他の図柄の表示位置に移動
することによって、表示部にリーチ図柄配列が表示され
る。これにより、例えば図柄表示列に変動表示されてい
る図柄が、リーチ図柄配列を形成しないで変動を停止し
た場合であっても、新たにリーチ図柄配列が形成されて
表示される可能性が生じるので、遊技者の抱くリーチ状
態に対する期待感を持続させることができる。

【００１０】本願の第５発明は、請求項５に記載された
通りの遊技機である。請求項５に記載の遊技機によれ
ば、図柄表示列に表示された一の図柄の複写図柄が、同
図柄表示列に表示されている他の図柄の表示位置に移動
することによって、表示部に大当り図柄配列が表示され
る。これにより、例えば全ての図柄表示列に表示された
図柄が、表示部に大当り図柄配列を形成しないで変動を
停止した場合であっても、新たに大当り図柄配列が形成
されて表示される可能性が生じるので、遊技者の抱く大
当り状態に対する期待感を持続させることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１の実施の形態
〜第４の実施の形態を図面を参照しながら説明する。 〔第１の実施の形態〕第１の実施の形態は、本発明を第
１種パチンコ機に適用したものである。以下、図１〜図
9を参照しながら第１の実施の形態について説明する。
第１の実施の形態では、５種類のリーチラインを形成可
能ないわゆる５ライン機の特別図柄表示器（本発明の表
示部に対応している）の画面に表示される図柄の表示態
様の一例について説明する。ここで、図１は、第１種パ
チンコ機の外観を示す正面図であり、図２は、拡大して
表した複合装置を示す正面図である。また、図6〜図9に
は、特別図柄表示器の画面に表示された図柄配列の一例
を示している。

【００１２】まず図１において、パチンコ機１０の遊技
盤面１２上には、複合装置１４、第１種始動口３０、大
入賞口３４、下部始動口６２、一般の入賞口等を適宜に
配置している。第１種始動口３０は始動口センサ５６を
有し、パチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞
球（賞品球）を払い出す。中ゲート３２はゲートセンサ
５４を有し、パチンコ球が通過しても賞球を払い出さな
い。大入賞口３４は蓋６６を有し、当該蓋６６はソレノ
イド５０によって開閉される。また、大入賞口３４はＶ
ゾーン５２を有し、そのＶゾーン５２はＶゾーンセンサ
４８を有する。大入賞口開放期間内にパチンコ球がＶゾ
ーン５２に入賞すると、大当り遊技を所要回数（例えば
１６回）内で継続することができる。上記大入賞口開放
期間としては、例えば大入賞口３４にパチンコ球が１０
個入賞するか、開放してから３０秒間を経過するまでの
いずれか早いほうが該当する。さらに蓋６６の下部に
は、第１種始動口３０と同等の機能を備えた下部始動口
６２を配置している。下部始動口６２は始動口センサ５
６と同様の機能を備えた始動口センサ６０を有する。こ
こで、始動口センサ５６，６０は、それぞれの始動口に
入賞したパチンコ球を検出する。Ｖゾーンセンサ４８は
Ｖゾーン５２に入賞したパチンコ球を検出する。ゲート
センサ５４は中ゲート３２を通過したパチンコ球を検出
する。なお上記ゲートセンサ５４、始動口センサ５６，
６０、Ｖゾーンセンサ４８には、例えば近接センサやマ
イクロスイッチ、光センサ（発光体と受光体）等を用い
る。

【００１３】また、遊技盤面１２には１個または複数個
の装飾ゲートを有しており、この例では左ゲート２３、
右ゲート２４を有している。装飾ゲートは上記中ゲート
３２と異なり、パチンコ球の通過を検出するゲートセン
サを有しない。右ゲート２４は普通図柄表示器２６を有
するが、左ゲート２３は普通図柄表示器を有しない。普
通図柄表示器２６は１個または複数個の発光体（この例
では２個のＬＥＤ）を有し、当該発光体の点灯・消灯が
普通図柄となる。普通図柄は、例えば中ゲート３２にパ
チンコ球が通過したときに点滅が始まり、その後に各発
光体についてそれぞれ点灯または消灯する。そして、各
発光体の点灯または消灯の態様に応じて（例えば２個の
ＬＥＤのうち右側のＬＥＤが点灯すると）、下部始動口
６２の蓋を一定期間（例えば４秒間）だけ開ける。なお
普通図柄表示器２６には、液晶表示器、ＣＲＴ、ＬＥＤ
表示器、プラズマ表示器等のように普通図柄が表示可能
な他の表示器を用いてもよい。この場合には、普通図柄
として、例えば英数字や記号等を用いることができる。
さらには、普通図柄と特別図柄とを同じ表示器（例えば
特別図柄表示器２０）に表示するようにしてもよい。ま
た、ランプ類１６は電球やＬＥＤ等の発光体を用いてお
り、図示した位置には限らずパチンコ機１０の種類や遊
技内容等に合わせて適切な位置に配置される。

【００１４】次に、図２を参照しながら複合装置１４の
構成について説明する。図２に示すように、複合装置１
４には、天入賞口１４ａ、特別図柄表示器２０等が設け
られている。天入賞口１４ａは一般の入賞口の１つであ
る。特別図柄表示器２０には、例えば液晶表示器を用い
る。特別図柄表示器２０の画面２０ａには特別図柄等を
表示する。なお、特別図柄として用いる図柄は、文字
（英数字やかな文字、漢字等）、記号、図形、絵柄等が
ある。また、画面２０ａには、背景図柄として、例えば
動画（映像、アニメーション等）や静止画等が表示され
る。特別図柄表示器２０としては、液晶表示器以外に
も、ＣＲＴ、ＬＥＤ表示器、プラズマ表示器等のような
特別図柄等を表示できる他の表示器を用いてもよい。ま
た、画面２０ａの下方位置には、保留球ランプ２８が表
示されている。保留球ランプ２８は、ほぼ水平状に並べ
て複数（例えば４個）設けられ、特別図柄の図柄変動中
に第１種始動口３０に入賞したパチンコ球の個数を表示
する。保留球ランプ２８に表示された個数に応じて、画
面２０ａに表示された特別図柄が変動を繰り返す。その
他、複合装置１４にはランプ等の発光体や装飾板等を有
し、装飾効果を発揮させて遊技者の目を楽しませる。

【００１５】画面２０ａは方形に形成されており、３つ
の図柄表示列（左図柄表示列１１０、中図柄表示列１３
０、右図柄表示列１５０）で構成されている。図柄表示
列１１０，１３０，１５０は、それぞれ縦方向に３つの
図柄を表示可能な大きさに形成されており（３行３列に
形成されている）、その上段部、中段部、下段部の表示
位置にそれぞれ図柄が表示される。各図柄表示列に表示
された図柄が変動を停止した時、画面２０ａに表示され
た図柄の配列が所定の図柄配列である場合には、遊技者
に特典、例えば大当り遊技が付与される。具体的には、
図柄表示列１１０，１３０，１５０に表示された図柄に
よって形成される３つの横ライン、２つの斜めラインの
計５つのうち、少なくとも１つのラインに大当り図柄配
列を形成した場合が「大当り」であり、それ以外の図柄
配列を形成した場合は「はずれ」である。なお、本実施
の形態では、図柄表示列１１０，１３０，１５０の各表
示位置に表示される図柄はいずれも「０」〜「９」の計
１０種類である。

【００１６】図１において第１種始動口３０にパチンコ
球が入賞すると、特別図柄表示器２０の３つの図柄表示
列１１０，１３０，１５０は順変動方向（図２の矢印１
５の方向）にほぼ一斉に変動を開始する。そして、各図
柄表示列１１０，１３０，１５０の変動が所定時間経過
後に停止して所定の図柄配列が形成される。具体的に
は、本実施の形態ではまず、左図柄表示列１１０、中図
柄表示列１３０の順に変動が停止し、そして最後に右図
柄表示列１５０が変動を停止するように構成されてい
る。

【００１７】上記構成をなすパチンコ機１０において行
われる図柄変動の処理手順について、図３〜図５に示す
フローチャートを参照しながら説明する。これらのフロ
ーチャートに示す処理手順は、いずれもパチンコ機１０
の背面等に設けられる制御部で実行されるものである。
この制御部は、ＣＰＵ（中央演算処理装置）、ＲＡＭ、
ＲＯＭ、入出力回路等で構成されており、ＲＯＭに記憶
された制御プログラムをＣＰＵが適当なタイミングで実
行することにより実現されるものである。

【００１８】まず、図３のフローチャートに示すよう
に、第１種始動口３０（もしくは下部始動口６２）へパ
チンコ球が入賞することにより、「始動口入賞」の処理
が開始される。具体的には、図１の始動口センサ５６も
しくは始動口センサ６０から出力された検出信号が、制
御部に入力されて処理が開始される。ステップＳ１０に
おいて、保留球数が上限値（例えば４個）に達している
か否かが判別される。「保留球数」とは、特別図柄表示
器２０に図柄が変動して表示されている間に、第１種始
動口３０や下部始動口６２に入賞したパチンコ球の数を
意味する。保留球数が上限値に達していなければ（Ｎ
Ｏ）、ステップＳ１１の処理に進んで各種乱数の読み込
みと記憶が行われる。保留球数が上限値に達している場
合（ＹＥＳ）には、何もせずにそのまま処理が終了する
（リターン）。

【００１９】ステップＳ１１において読み込まれる各種
乱数には、大当り判定用乱数ＲＡ、大当り図柄用乱数Ｒ
Ｂ、はずれ図柄データＲＣ、リーチ判定用乱数ＲＤ等が
ある。大当り判定用乱数ＲＡは、大当りか否かを判別す
るための乱数である。大当り図柄用乱数ＲＢは、大当り
判定用乱数ＲＡによって大当りと判別された場合におい
て、特別図柄表示器２０に停止して表示される特別図柄
を特定するための乱数である。はずれ図柄データＲＣ
は、大当り判定用乱数ＲＡによってはずれと判別された
場合において、特別図柄表示器２０に停止して表示され
る特別図柄を特定するための乱数である。リーチ判定用
乱数ＲＤとは、リーチであるか否かを判別するための乱
数である。ステップＳ１１において各種乱数の読み込み
や記憶が行われた後、次のステップＳ１２の処理に進
み、大当り判定用乱数ＲＡに基づいて大当りであるか否
かが判定される。ここで、大当り（ＹＥＳ）であればス
テップＳ１３の大当り図柄変動処理に進み、大当りでな
ければ（ＮＯ）ステップＳ１７のはずれ図柄変動処理に
進む。

【００２０】ステップＳ１３の大当り図柄変動処理で
は、図４のフローチャートに示す処理が行われる。ここ
で「大当り図柄変動処理」とは、特別図柄表示器２０に
表示される特別図柄が変動を停止して大当り図柄配列が
形成されるまでの表示態様を決定し、図柄変動処理を行
うための処理である。図柄変動処理とは、実際に特別図
柄表示器２０に図柄を変動させて表示するための処理で
ある。図４に示す大当り図柄変動処理では、まず大当り
判定用乱数ＲＡ、大当り図柄用乱数ＲＢの読み出しが行
われる（ステップＳ２０）。そしてステップＳ２１の処
理に進み、大当り判定用乱数ＲＡを参照し、この大当り
判定用乱数ＲＡに基づいて変動パターン用乱数ＲＥの読
み出し／記憶（取得）が行われる。「変動パターン用乱
数ＲＥ」とは、特別図柄が変動を停止して所定の図柄配
列が表示されるまでの表示態様を決定するためのもので
あり、予め複数の表示態様を図柄変動パターンとして用
意しておき、これら図柄変動パターン毎に異なった変動
パターン用乱数ＲＥを割り当てる。図柄変動パターンと
しては、例えば、通常リーチパターン、通常非リーチパ
ターン、スペシャルリーチパターン等が用意されてお
り、これらに割り当てられた変動パターン用乱数ＲＥを
取得することで、特別図柄表示器２０に表示させる図柄
変動パターンが決定される。特別図柄表示器２０に表示
することのできる図柄変動パターンは、大当りである場
合と、はずれである場合とでは異なっている。例えば、
大当りである場合には、はずれ図柄配列を表示した状態
で図柄の変動を停止するような図柄変動パターンを選択
することはできない。また反対に、はずれである場合に
は、大当り図柄配列を表示した状態で図柄の変動を停止
するような図柄変動パターンを選択することはできな
い。よって、変動パターン用乱数ＲＥを取得する際に
は、大当り判定用乱数ＲＡを参照して大当りであるか否
かの確認が行われており、大当り判定用乱数ＲＡに基づ
いて大当りであると確認された場合には、大当りの際に
表示できる図柄変動パターンに対応した変動パターン用
乱数ＲＥの中から、変動パターン用乱数ＲＥが取得され
る。なお、本発明の遊技機における図柄変動パターンを
特別図柄表示器２０に表示するためには、本発明の遊技
機における図柄変動パターンに対しても変動パターン用
乱数ＲＥを割り当てておけばよい。次にステップＳ２３
の処理に進み、大当り図柄用乱数ＲＢが参照される。大
当り図柄用乱数ＲＢに基づいて、特別図柄表示器２０に
停止して表示される特別図柄が確率変動図柄であるか否
かが判別されて、記憶される。そして、ステップＳ２４
に進み、図柄変動処理が行われる。この図柄変動処理で
は、ステップＳ２１で取得した変動パターン用乱数ＲＥ
に対応した図柄変動パターンを画面２０ａに実際に表示
するための処理が行われる。ステップＳ２４の図柄変動
処理が終了した後、大当り図柄変動処理が終了して、図
３のフローチャートのステップＳ１４の処理に進む。

【００２１】また、ステップＳ１７のはずれ図柄変動処
理では、図５のフローチャートに示す処理が行われる。
ここで「はずれ図柄変動処理」とは、特別図柄表示器２
０に表示される特別図柄が変動を停止してはずれ図柄配
列が形成されるまでの表示態様を決定し、図柄変動処理
を行うための処理である。図５に示すはずれ図柄変動処
理では、はずれ図柄データＲＣ、リーチ判定用乱数ＲＤ
の読み出しが行われる（ステップＳ３０）。そしてステ
ップＳ３１の処理に進み、リーチ判定用乱数ＲＤを参照
し、このリーチ判定用乱数ＲＤに基づいて、変動パター
ン用乱数ＲＥの読み出し／記憶（取得）が行われる。特
別図柄表示器２０に表示することのできる図柄変動パタ
ーンは、リーチ状態になってから「はずれ」になる場合
と、リーチ状態にならずに「はずれ」になる場合とでは
異なっている。例えば、リーチ状態になってから「はず
れ」になる場合には、途中でリーチ図柄配列を形成して
からはずれ図柄配列を表示して変動を停止するような図
柄変動パターンを選択しなければならない。また反対
に、リーチ状態にならずに「はずれ」になる場合には、
途中でリーチ図柄配列を形成しないではずれ図柄配列を
表示して変動を停止するような図柄変動パターンを選択
しなければならない。よって、変動パターン用乱数ＲＥ
を取得する際には、リーチ判定用乱数ＲＤに基づいてリ
ーチであるか否かが確認され、リーチであると確認され
た場合には、途中でリーチ図柄配列を形成してから変動
を停止する図柄変動パターンに対応した変動パターン用
乱数ＲＥの中から、変動パターン用乱数ＲＥが取得され
る。なお、本発明の遊技機における図柄変動パターンを
特別図柄表示器２０に表示するためには、本発明の遊技
機における図柄変動パターンに対しても変動パターン用
乱数ＲＥを割り当てておけばよい。次にステップＳ３２
の処理に進み、リーチ判定用乱数ＲＤに基づいてリーチ
であるか否かが判別される。リーチであると判別された
場合（ＹＥＳ）には、ステップＳ３３の処理に進み、リ
ーチでないと判別された場合（ＮＯ）には、ステップＳ
３６に進み図柄変動処理が行われる。

【００２２】ステップＳ３３では左図柄と右図柄の比較
処理が行われる。「左図柄」とは、特別図柄表示器２０
の５つのライン上において左図柄表示列１１０に表示さ
れる特別図柄であり、「右図柄」とは、同ライン上の右
図柄表示列１５０に表示される特別図柄である。これら
「右図柄」及び「左図柄」は、はずれ図柄データＲＣを
参照することによって判別される。そして、「左図柄」
と「右図柄」が同一種類である場合（ＹＥＳ）には、ス
テップＳ３４の処理に進み、「左図柄」と「右図柄」が
異なる種類である場合（ＮＯ）には、ステップＳ３５の
処理に進む。ステップＳ３３において「左図柄」と「右
図柄」が同一種類の特別図柄であると判別された場合に
は、「中図柄」のデータが「左図柄」のデータにコピー
される（ステップＳ３４）。これは、「左図柄」と「右
図柄」が同一種類の特別図柄である場合に、「左図柄」
のデータを「中図柄」のデータにコピーしてリーチ図柄
配列を形成した場合には、１つのライン上に３つの同一
種類の特別図柄が表示されて大当り図柄配列を形成して
しまうからである。よって、上記したように、「中図
柄」のデータを「左図柄」のデータにコピーすることに
より、大当り図柄配列を形成しないで、リーチ図柄配列
となるように特別図柄の種類が操作される。（ただし、
このとき「中図柄」と「右図柄」は同一種類ではな
い）。なお、「中図柄」とは、「右図柄」及び「左図
柄」が表示されたライン上の中図柄表示列１３０に表示
される特別図柄を指している。また、ステップＳ３３に
おいて「左図柄」と「右図柄」が同一種類の特別図柄で
はないと判別された場合（ＮＯ）には、「左図柄」のデ
ータが「中図柄」のデータにコピーされる（ステップＳ
３５）。ここで、「左図柄」のデータが「中図柄」のデ
ータにコピーされても、リーチ図柄配列は形成される
が、「左図柄」と「中図柄」は異なっているので、１つ
のライン上に同一種類の図柄が揃って大当り図柄配列が
形成されることはない。そして、ステップＳ３４もしく
はステップＳ３５の処理が終了すると、ステップＳ３６
において図柄変動処理が行われる。はずれ図柄変動処理
におけるステップＳ３６の図柄変動処理の内容は、大当
り図柄変動処理におけるステップ２４の図柄変動処理の
内容と同様である。ステップＳ３６の図柄変動処理が終
了すると、図３のフローチャートにおける始動口入賞の
処理も終了する（リターン）。

【００２３】図３のフローチャートに示す始動口入賞の
処理において、ステップ１３の大当り図柄変動処理が終
了すると、ステップＳ１４の大当り遊技処理に進む。大
当り遊技処理とは、遊技者に大当たり遊技を付与するた
めの処理であり、例えば大入賞口３４の蓋６６を一定期
間（例えば３０秒間）だけ開放し、入賞したパチンコ球
の数に応じて賞球を払い出す等を行う処理である。大当
たり遊技処理が終了すると、ステップＳ１５において確
率変動か否かが判別される。これは、大当たり図柄変動
処理のステップＳ２３で記憶された大当り図柄用乱数Ｒ
Ｂに基づく判別結果に基づいて判別されるものであり、
大当たり図柄配列を形成する特別図柄が確率変動図柄で
ある場合（ＹＥＳ）には、ステップＳ１６の確率変動処
理に進み、確率変動図柄でない場合（ＮＯ）には、始動
口入賞の処理が終了する（リターン）。なお、確率変動
とは、所定の特別図柄で大当たりになると、所定の期間
もしくは所定の変動回数が経過するまで大当たりになる
確率が変更される（一般的には確率がアップする）こと
をいい、確率変動遊技とは、確率変動が行われている遊
技である。また、確率変動処理とは、遊技者に確率変動
遊技を付与するために行われる処理である。ステップＳ
１６の確率変動処理が終了すると、始動口入賞の処理は
すべて終了する（リターン）。

【００２４】次に、第１の実施の形態における、特別図
柄表示器２０の画面２０ａに表示される図柄の態様につ
いて、図６〜図９を参照しながら詳細に説明する。ここ
で、図６〜図９は、いずれも特別図柄表示器２０の画面
２０ａに表示される図柄の表示態様の一例を示してい
る。本実施の形態では、図６に示すように、左図柄表示
列１１０及び中図柄表示列１３０の変動が停止した時点
において、それぞれの中段部の表示位置に表示された図
柄が共に「７」であり、ラインＬ１上にリーチ図柄配列
が表示された状態（リーチ状態）となっている。遊技者
は、右図柄表示列１５０が変動を停止し、ラインＬ１上
に「７」が表示されると大当り図柄配列が形成されるた
め、強い期待感を抱く。ここで、図７に示すように、ラ
インＬ１上に「７」ではなく「３」が表示されて「はず
れ」となった場合には、「はずれ」であることを認識し
た遊技者は、もはや大当り状態に対する期待感を抱くこ
とはない。このような遊技では、規則的にはずれもしく
は当たりを認識するようになり、遊技が単調で面白味に
欠けるものになってしまう。しかし、本実施の形態で
は、右図柄表示列１５０の上段部の表示位置に「７」の
図柄が表示されている場合には、この「７」の図柄の複
写図柄が、同じ右図柄表示列１５０の下方向に位置する
中段部の表示位置へ向かって（図中の矢印Ａ１の方向
へ）移動する。

【００２５】図８に示すように、右図柄表示列１５０の
上段部の表示位置に表示された「７」の図柄の複写図柄
１５１が矢印Ａ１の方向へ移動する際には、複数の残像
１５２を映しながら移動する。複数の残像１５２は、複
写図柄１５１のさらに複写された像であり、本実施の形
態ではそれぞれ半透明となった状態で表示されている。
半透明の状態で表示された複数の残像１５２は、表示さ
れた時点から一定時間経過後（例えば１秒間経過後）に
消去される。このように残像１５２が所定時間映し出さ
れることにより、遊技者にとっては、複写図柄１５１が
上段部の表示位置から中段部の表示位置へ移動する際の
軌跡や態様を容易に認識できるようになる。したがっ
て、例えば複写図柄１５１の移動するスピードが速すぎ
ることにより、遊技者がその動きを見逃してしまう等と
いったことがなく、遊技の演出がより分かり易いものと
なる。

【００２６】また、図８に示すように、複写図柄１５１
が右図柄表示列１５０の中段部の表示位置に移動する際
には、その中段部の表示位置にそれまで表示されていた
図柄である「３」の図柄は下方向に移動して、右図柄表
示列１５０の下段部の表示位置に表示される。さらに、
右図柄表示列１５０の下段部の表示位置にそれまで表示
されていた図柄である「５」の図柄も下方向に移動し
て、右図柄表示列１５０から押し出されて消えてゆくよ
うに表示される。すなわち、上段部の表示位置に表示さ
れた「７」の複写図柄１５１が下方向（矢印Ａ１の方
向）に移動するのに伴って、中段部及び下段部の表示位
置に表示されていた図柄が同期して下方向に移動するよ
うに表示される。これにより、遊技者にとっては、複写
図柄１５１が他の図柄をあたかも押し出しながら下方に
移動しているように表示されるので、その態様が非常に
認識し易いものとなる。特に、例えば図柄としてキャラ
クター等を用いて（本実施の形態ではキャラクターでは
なく数字を用いている）遊技機を構成した場合には、複
写図柄１５１が他の図柄を押し出しながら移動する際の
態様がコミカルなものとなり、遊技者の注意を引くので
遊技の態様がより認識し易いものとなる。

【００２７】そして、図９に示すように、複写図柄１５
１が右図柄表示列１５０の中段部の表示位置に表示され
ることにより、ラインＬ１上には「７，７，７」という
大当り図柄配列が形成されて、遊技者には大当り遊技が
付与されることになる。また、大当り図柄配列を形成す
る図柄（本実施の形態では図柄「７」）が確率変動図柄
であれば、遊技者には更に確率変動遊技が付与される。
なお、本実施の形態では、右図柄表示列１５０の上段部
の表示位置に表示されていた図柄である「７」が、本発
明における「一の図柄」に対応し、中段部の表示位置に
表示されていた図柄である「３」が、本発明における
「他の図柄」に対応している。

【００２８】このように、上記第１の実施の形態によれ
ば、すべての図柄表示列１１０、１３０、１５０が特別
図柄表示器２０に大当り図柄配列を表示しないで「はず
れ」の状態で変動を停止した場合でも、右図柄表示列１
５０の上段部の表示位置に表示されていた図柄（一の図
柄）の複写図柄が、同じ右図柄表示列１５０に表示され
ていた他の図柄の表示位置に移動して、特別図柄表示器
２０に大当り図柄配列を形成して表示させることができ
る。これにより、遊技者の大当り遊技に対する期待感や
緊迫感はより持続して増幅される。また、前記一の図柄
の複写図柄が他の図柄の表示位置に移動する際には、残
像を映しながら移動するので、遊技者にとってその移動
の態様が認識し易いものになる。さらに、前記一の図柄
の複写図柄が他の図柄の表示位置に移動する際には、前
記他の図柄はそれまで表示されていた表示位置から移動
するように表示される。すなわち、一の図柄の複写図柄
が、他の図柄を元の表示位置から押し出して移動するよ
うに表示される。このような意外性のある表示態様は遊
技者の注意を引くことになるので、遊技者にとって遊技
の面白味が増すことになる。

【００２９】〔第２の実施の形態〕第２の実施の形態
は、第１の実施の形態と同様に、本発明を第１種パチン
コ機に適用したものであって、５ライン機における図柄
表示の一態様について示したものである。ここで、図１
０〜図１６は、第２の実施の形態における特別図柄表示
器の画面に表示された図柄配列の一例を示している。こ
れらの図において、図６〜図９に示す要素と同一の要素
には同一の符号を付している。なお、第２の実施の形態
においても、図３〜図５のフローチャートに示す「始動
口入賞処理」、「大当り図柄変動処理」、「はずれ図柄
変動処理」が行われる。

【００３０】図１０に示すように、第２の実施の形態で
は、第１の実施の形態と同様に、まず左図柄表示列１１
０、中図柄表示列１３０の順に変動が停止し、（図中の
矢印で示すように）変動を継続していた右図柄表示列１
５０が最後に変動を停止するように構成されている。図
柄表示列１１０，１３０，１５０に表示される図柄は、
いずれも「０」〜「９」である。左図柄表示列１１０及
び中図柄表示列１３０が変動を停止した時点において、
上段部のラインＬ２上には「７，７」と同じ図柄が揃っ
て表示されており、リーチラインが１つ形成されてい
る。次に右図柄表示列１５０が変動を停止して、ライン
Ｌ２上に「７」が表示されれば、「７，７，７」という
大当り図柄配列が形成されて遊技者に大当り遊技が付与
されることになる。しかし、リーチラインはＬ２上に１
つしか形成されていないので、遊技者が抱く大当り状態
に対する期待感はそれほど大きいものではない。ここ
で、第２の実施の形態では、図１１に示すように、右図
柄表示列１５０が変動を停止する前の段階で、中図柄表
示列１３０の上段部の表示位置に表示された「７」の図
柄の複写図柄１３１が下方向（図中の矢印Ａ２の方向）
に移動して、同じ中図柄表示列１３０の中段部の表示位
置に表示される。これにより、図１２に示すように、上
段部のラインＬ２上に形成されていた１つ目のリーチラ
インに加えて、斜めのラインＬ３上にも「７，７」と同
じ種類の図柄が揃うことになり、２つ目のリーチライン
が形成される。このようにリーチラインが２つ形成され
た状態（ダブルリーチ状態）である場合には、右図柄表
示列１５０が変動を停止したときに大当り図柄配列が形
成される可能性がより大きいものとなるので、遊技者の
抱く大当り図柄配列形成に対する期待感がより増幅され
る。

【００３１】第２の実施の形態においても、第１の実施
の形態と同様に、中図柄表示列１３０の上段部の表示位
置に表示された図柄「７」の複写図柄１３１が移動する
際には、残像１３２を映しながら移動する。しかし、第
２の実施の形態では、第１の実施の形態と異なり、複写
図柄１３１が中段部の表示位置に表示された他の図柄で
ある「３」を押し出すようして表示されるのではなく、
他の図柄「３」にあたかも重なるように表示されて、他
の図柄「３」はその後徐々に消えてゆくように表示され
る。これにより、中図柄表示列１３０の中段部の表示位
置には複写図柄１３１である「７」のみが表示されるこ
とになる。なお、このとき、中図柄表示列１３０の下段
部の表示位置に表示された「５」の図柄は、他の表示位
置に移動することはなく、そのまま下段部の表示位置に
表示されたままとなる。

【００３２】複写図柄１３１（図柄「７」）が、中図柄
表示列１３０の中段部の表示位置に移動して表示された
後、右図柄表示列１５０がラインＬ２上もしくはライン
Ｌ３上に図柄「７」を表示した状態で変動を停止しその
図柄が確定した場合には、「７，７，７」の「大当り」
が確定して遊技者に大当り遊技が付与される。図１３
は、ラインＬ３上に図柄「７」が表示されて大当り図柄
配列を形成し、ラインＬ２上には図柄「７」が表示され
ずに大当り図柄配列を形成しないで、右図柄表示列１５
０がその変動を停止した場合の表示態様を示している。
このような場合でも、少なくともラインＬ３上に「７，
７，７」の大当り図柄配列が形成されているので、遊技
者には大当り遊技が付与される。なお、例えば図柄
「７」が確率変動図柄である場合に、ラインＬ２もしく
はＬ３上に図柄「７」で大当り図柄配列が形成された場
合には、遊技者には大当り遊技に加えて更に確率変動遊
技が付与される。

【００３３】また、ラインＬ２、Ｌ３上にそれぞれリー
チラインが形成された後に、そのいずれのライン上にも
「７」が表示されない状態で右図柄表示列１５０の変動
が停止しその図柄が確定した場合には、「はずれ」が確
定して大当り遊技は付与されない。図１４は、ラインＬ
２、Ｌ３上のいずれにも「７」が表示されずに、しかし
中段部の表示位置には「７」が表示された状態で右図柄
表示列１５０がその変動を停止した場合の表示態様を示
している。上記のような場合、大当り図柄配列は一つも
形成されていないので通常であれば「はずれ」が確定す
ることになる。ここで、第１の実施の形態と同様、図１
５に示すように、右図柄表示列１５０の中段部の表示位
置に表示された図柄「７」の複写図柄１５３が下方向
（図中の矢印Ａ３の方向）に自身の残像を映しながら移
動して、同じ右図柄表示列１５０の下段部の表示位置に
表示されるようにしてもよい。この場合には、図１６に
示すように、斜めのラインＬ３上に「７，７，７」の大
当り図柄配列が形成されるので、遊技者には大当り遊技
が付与されることになる。

【００３４】このように、上記第２の実施の形態によれ
ば、左図柄表示列１１０と中図柄表示列１３０が変動を
停止した後に、中図柄表示列１３０に表示された一の図
柄（図１０において、中図柄表示列１３０の上段部の表
示位置に表示された「７」の図柄に対応）の複写図柄
が、同じ中図柄表示列１３０の他の図柄の表示位置（中
段部の表示位置に対応）に移動することにより、新たな
リーチラインが形成されて表示されるので、遊技者が抱
くリーチ状態あるいはダブルリーチ状態に対する期待感
が一層持続して高まることになる。また、左図柄表示列
１１０と中図柄表示列１３０が変動を停止してリーチ状
態あるいはダブルリーチ状態となった後に、右図柄表示
列１５０が大当り図柄配列を形成しないで変動を停止し
た場合でも、右図柄表示列１５０の一の図柄(図１４に
おける、右図柄表示列１５０の中段部の表示位置の
「７」に対応)の複写図柄が、同じ右図柄表示列１５０
の他の図柄の表示位置（下段部の表示位置に対応）に移
動することにより、大当り図柄配列を形成する可能性が
あるので、遊技者が抱く大当り状態に対する期待感が増
加し、遊技がより興趣性の高いものとなる。第２の実施
の形態においても、複写図柄は自身の残像を映しながら
移動して表示されるので、遊技者にとってその移動の態
様が認識し易く、複写図柄の移動を見逃して遊技の興趣
性を損なうといったことがない。

【００３５】第２の実施の形態で示したように、本発明
は以下のように構成することもできる。「請求項１また
は請求項２に記載の遊技機であって、一の図柄の複写図
柄を他の図柄の表示位置に移動させる際には、表示部に
リーチ図柄配列が２つ以上表示されるように移動させる
ことを特徴とした遊技機。」このような遊技機では、例
えば表示部に１つのリーチラインしか形成されていない
場合でも、一の図柄の複写図柄が他の図柄の表示位置に
移動することによって、さらに新たなリーチラインが形
成されることになる。これにより遊技者は、例えばリー
チラインが１つしか形成されていない状態から、遊技者
にとってさらに有利なダブルリーチ状態やトリプルリー
チ状態（リーチラインが３つ形成された状態）となる期
待を抱くことができるので、遊技の興趣性をより高める
ことができる。

【００３６】〔第３実施の形態〕第３実施の形態は、第
１及び第２の実施の形態と同様に、本発明を第１種パチ
ンコ機に適用したものである。この第３実施の形態で
は、１つのラインを形成可能ないわゆる１ライン機にお
ける図柄表示の一態様を示す。ここで、図１７〜図１９
は特別図柄表示器２０の画面２０ａに表示された図柄配
列の一例を示しており、図６〜図９に示す要素と同一の
要素には同一の符号を付している。第３の実施の形態で
は、第１及び第２の実施の形態とは異なり、特別図柄表
示器２０の画面２０ａが横方向に配置された１つの図柄
表示列１７０で構成された例を示している。図柄表示列
１７０では、図柄が右から左の方向（図１７中の矢印１
６の方向）へ変動するように構成されており、横方向に
３つの図柄が表示可能な大きさに形成されて、左表示位
置、中表示位置、右表示位置にそれぞれ図柄が表示され
る。図柄表示列１７０の変動が停止すると、左、中、右
の３つの表示位置にほぼ同時に図柄が表示されて、例え
ば「７，７，７」のように同一種類の図柄が３つ表示さ
れれば「大当り図柄配列」が形成されたことになり、そ
れ以外の図柄配列が形成されれば「はずれ」となる。
左、中、右の３つの表示位置には、それぞれ「０」〜
「９」の１０種類の図柄が表示される。なお、第３の実
施の形態においても、図３〜図５のフローチャートに示
す「始動口入賞処理」、「大当り図柄変動処理」、「は
ずれ図柄変動処理」が行われる。

【００３７】図１７は、図柄表示列１７０の変動が停止
して、「３、７、７」という図柄配列が形成された表示
態様を示している。このような場合、通常であれば、同
種類の図柄が３つ揃っていないので「はずれ」が確定す
るのであるが、本実施の形態では、図１８に示すよう
に、中表示位置に表示された図柄「７」の複写図柄１７
１が左方向（図中の矢印Ａ４の方向）に移動して、左表
示位置に表示される。これにより、図１９に示すよう
に、図柄表示列１７０の全ての表示位置には「７」の図
柄が表示されることになり、「７，７，７」という同種
類の図柄が３つ揃った大当り図柄配列が形成される。な
お、複写図柄１７１が矢印Ａ４の方向に移動する際に
は、図１８に示すように、複写図柄１７１の自身の残像
１７２を複数個映しながら移動する。

【００３８】上記第３の実施の形態で示したように、本
発明は、特別図柄表示器２０（表示部）の画面２０ａが
１つの図柄表示列１７０で構成されている場合でも適用
することができる。また、図柄表示列１７０に表示され
る複数の図柄が横方向に変動する場合であっても、本発
明を適用できる。画面２０ａが１つの図柄表示列１７０
で構成されて、リーチラインあるいは大当り図柄配列を
形成しないでその変動を停止した場合であっても、前記
図柄表示列１７０の一の図柄（中表示位置に表示された
図柄「７」に対応）の複写図柄１７１が、同じ図柄表示
列１７０に表示されている他の図柄の表示位置（左表示
位置に対応）に移動して表示されることにより、新たに
リーチ図柄配列、あるいは、大当り図柄配列が形成され
る可能性があるので、遊技者の抱く期待感が持続し、遊
技の興奮度や面白味が増すことになる。また、複写図柄
１７１が移動する際には、残像１７２を映しながら移動
するのでその態様を把握しやすく、複写図柄１７１の移
動を見逃して遊技の興趣性を損なうといったことがな
い。なお、複写図柄１７１が左表示位置に移動する際に
は、第１の実施の形態で説明したように、それまで左表
示位置に表示されていた図柄「３」を押し出すようにし
て表示してもよく、あるいは、第２の実施の形態で説明
したように、それまで左表示位置に表示されていた図柄
「３」に重なって、その後に前記図柄「３」が徐々に消
去されるようにして表示してもよい。

【００３９】〔第４の実施の形態〕第４の実施の形態
は、第１〜第３の実施の形態と同様に、本発明を第１種
パチンコ機に適用したものであって、５ライン機におけ
る図柄表示の一態様について示したものである。ここ
で、図２０〜図２２は、第４の実施の形態における特別
図柄表示器の画面に表示された図柄配列の一例を示して
いる。これらの図において、図６〜図９に示す要素と同
一の要素には同一の符号を付している。なお、この第４
の実施の形態においても、図３〜図５のフローチャート
に示す「始動口入賞処理」、「大当り図柄変動処理」、
「はずれ図柄変動処理」が行われる。

【００４０】図２０に示すように、第４の実施の形態で
は、まず、左図柄表示列１１０、中図柄表示列１３０の
順に変動が停止し、右図柄表示列１５０が最後に変動を
停止するように構成されている。これらの図柄表示列１
１０，１３０，１５０に表示される図柄の種類は、いず
れも「０」〜「９」である。左図柄表示列１１０及び中
図柄表示列１３０が変動を停止した時点において、図２
０に示すように、上段部のラインＬ２上には「７，７」
と同じ図柄が揃って表示されており、リーチラインが１
つ形成されている。次に右図柄表示列１５０が変動を停
止して、ラインＬ２上に「７」が表示されれば、「７，
７，７」という大当り図柄配列が形成されて遊技者に大
当り遊技が付与されることになる。ここで、第４の実施
の形態では、図２１に示すように、右図柄表示列１５０
が上方向から下方向に（図中の矢印Ｂ１の方向に）視認
できる程度の低速度でまだ変動を継続している段階にお
いて、右図柄表示列１５０の上段部の表示位置に表示さ
れた「７」の図柄の複写図柄１５４が下方向（図中の矢
印Ａ４の方向）に移動する。このとき、第１〜第３の実
施の形態とは異なり、第４の実施の形態では、複写図柄
１５４の残像等が映し出されることなく、複写図柄１５
４のみが下方向に移動して、右図柄表示列１５０の中段
部の表示位置に表示される。右図柄表示列１５０の中段
部の表示位置にそれまで表示されていた「３」の図柄
は、下方向（図２１中の矢印Ａ５に示す方向）に移動し
て、それまで表示されていた中段部の表示位置から下段
部の表示位置に押し出されるようにして表示される。同
様に、右図柄表示列１５０の下段部の表示位置にそれま
で表示されていた「５」の図柄は、下方向（図２１中の
矢印Ａ６に示す方向）に移動して、それまで表示されて
いた下段部の表示位置から押し出されて画面２０ａの外
に消えてゆくように表示される。これにより、図２２に
示すように、中段部の表示位置であるラインＬ１上には
「７，７，７」の大当り図柄配列が表示され、下段部の
表示位置であるラインＬ４上には「０，８，３」のはず
れ図柄配列が表示される。ラインＬ１上に「７，７，
７」の大当り図柄配列が表示されたので、遊技者には大
当り遊技が付与される。また、大当り図柄配列を形成す
る図柄（本実施の形態では図柄「７」）が確率変動図柄
であれば、遊技者には更に確率変動遊技が付与される。
なお、上記した第４実施の形態では、図２１において右
図柄表示列１５０の上段部の表示位置に表示されていた
図柄である「７」の図柄が、本発明における「一の図
柄」に対応し、中段部の表示位置に表示されていた図柄
である「３」の図柄が、本発明における「他の図柄」に
対応している。

【００４１】このように、上記した第４の実施の形態に
係るパチンコ機１０によれば、すべての図柄表示列１１
０、１３０、１５０が大当り図柄配列を表示しないで
「はずれ」の状態で変動を停止した場合であっても、右
図柄表示列１５０の上段部の表示位置に表示されていた
図柄（一の図柄）の複写図柄が、同じ右図柄表示列１５
０に表示されていた他の図柄の表示位置に移動すること
によって、特別図柄表示器２０に新たな大当り図柄配列
が表示される。つまり、遊技者にとっては「大当り」に
対する再度のチャンスが与えられたように感じられるこ
とになり、「大当り」に対する期待感や緊迫感が増幅さ
れる。また、第４の実施の形態に係るパチンコ機１０に
よれば、最後に変動を停止する右図柄表示列１５０内に
おいて、ラインＬ１上に表示された「７、７、」のリー
チ図柄配列に続く大当り図柄である「７」の図柄が、あ
たかも複写によって増加するように見える。このこと
は、例えば単に「７」の図柄を増加させるのに比べて、
「７」の図柄が「複写」によって増加したのだと遊技者
に納得させた上で効果的に視認させる効果があり、遊技
者にとって遊技の態様がより分かり易いものとなる。

【００４２】なお、第４の実施の形態で示したように、
複写図柄１５４を移動させる際には、その複写図柄１５
４の残像を必ずしも映し出す必要はない。ただし、複写
図柄１５４の残像を映し出すようにすれば、その複写図
柄１５４が右図柄表示列１５０内で移動する際の態様が
遊技者にとってより分かり易いものとなるのは、第１〜
第３の実施の形態で説明した通りである。また、第４の
実施の形態で示したように、右図柄表示列１５０全体が
まだ矢印Ｂ１の方向に変動を継続している最中であって
も、その右図柄表示列１５０内に表示されている一の図
柄の複写図柄が他の図柄の表示位置に移動するように表
示してもよい。つまり、図柄表示列内の一の図柄の複写
図柄が他の図柄の表示位置に移動するタイミングは任意
であって、特に、各図柄表示列１１０、１３０、１５０
の変動が停止した後でなければならないなどとして限定
するものではない。

【００４３】〔他の実施の形態〕なお、上述したパチン
コ機（遊技機）１０において、他の部分の構造、形状、
材質、個数、配置及び動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでなく、必要に応じて種々変更
可能である。例えば、上記実施の形態を応用した次の各
形態を実施することもできる。

【００４４】（Ａ）上記第１及び第２及び第４の実施の
形態では、中図柄表示列１３０及び右図柄表示列１５０
の一方もしくは双方に表示された一の図柄の複写図柄が
他の図柄の表示位置に移動する態様を示したが、左図柄
表示列１１０に表示された一の図柄の複写図柄が、同じ
左図柄表示列１１０に表示された他の図柄の表示位置に
移動するように構成してもよい。この場合、最初に変動
を停止した左図柄表示列１１０には、少なくとも２つの
同一種類の図柄が表示されることとなる。そして、次に
中図柄表示列１３０が変動を停止して、そのいずれかの
表示位置に前記２つの同一種類の図柄と同じ種類の図柄
が表示されれば、５ラインのうちいずれかのライン上に
必ずリーチ図柄配列が形成されることになる。このよう
に、最初に変動を停止する左図柄表示列１１０の一の図
柄の複写図柄が他の図柄の表示位置に移動すれば、この
複写図柄と同じ種類の図柄によってリーチ図柄配列が形
成される可能性が高まるので、遊技者のリーチ状態に対
する期待感をより一層高めることができる。

【００４５】（Ｂ）上記第１及び第２及び第４の実施の
形態では、右図柄表示列１５０に表示された一の図柄の
複写図柄が下方向に移動する態様を示したが、複写図柄
の移動の方向はこのような態様に限定されない。複写図
柄は、同じ図柄表示列内に表示された他の図柄の表示位
置に移動するのであれば、上下左右のどのような方向に
移動してもよい。例えば、中段部の表示位置に表示され
た図柄の複写図柄が、上方向、すなわち上段部の表示位
置に移動して表示されるように構成してもよい。

【００４６】（Ｃ）上記実施の形態では、図柄表示列に
表示された一の図柄の複写図柄が、それと隣接した図柄
の表示位置に移動する態様を示したが（例えば第１の実
施の形態では、上段部の表示位置から中段部の表示位置
に移動する態様を示したが）、一の図柄の複写図柄は、
同じ図柄表示列に表示された他の図柄の表示位置であれ
ば、どこにでも移動することができる。例えば、上段部
の表示位置に表示された図柄の複写図柄が、下段部の表
示位置に移動するように構成してもよい。

【００４７】（Ｄ）また、上記実施の形態では、一の図
柄の複写図柄が移動する際に、複数個の残像が映される
態様を示したが、映し出される残像は例えば１個だけで
もよく、その数は限定されない。また、残像は半透明で
ある例を示したが不透明であってもよく、さらにその大
きさ等も実施の形態で示した態様に限定するものではな
い。

【００４８】（Ｅ）また、上記実施の形態では、１つの
図柄表示列に３つの図柄が表示されている態様を示した
が、１つの図柄表示列に表示される図柄の個数は、２つ
以上あればいくつであってもよい。また、画面２０ａ
は、１つあるいは３つの図柄表示列で構成されている例
を示したが、その数を限定するものではなく、例えば４
つの図柄表示列で画面２０ａが構成された場合であって
も、本発明を適用することができる。

【００４９】（Ｆ）また、上記した第１〜第２の実施の
形態では、画面２０ａが左図柄表示列１１０、中図柄表
示列１３０、右図柄表示列１５０の３つの図柄表示列に
よって構成される例を示したが、いずれか１つの図柄表
示列のみによって画面２０ａが構成される場合であって
も本発明を適用することができる。すなわち、画面２０
ａに図柄を表示するためには、例えば縦方向に形成され
た１つの図柄表示列のみによって図柄を表示するように
してもよい。この場合には、例えば「大当り図柄配列」
は３桁の図柄（例えば「７、７、７」）として表示され
る必要はなく、１つの図柄表示列に表示した１桁の図柄
（例えば、表示した１桁の図柄が数字であって、その数
字が偶数であるか奇数であるか等）によって遊技者に
「大当り」であることを認識させるようにしてもよい。
つまり、「大当り」であることを認識させるための表示
態様の１つである「大当り図柄配列」は、何桁の図柄で
構成された場合であっても本発明を適用でき、この場合
であっても、一の図柄の複写図柄を表示することによっ
て、「大当り」となるための図柄が増えてゆく様子を遊
技者に分かり易く認識させることができる。

【００５０】（Ｇ）また、上記実施の形態では、一の図
柄の複写図柄が移動して表示された後に形成されるリー
チラインの数が１つあるいは２つの場合について説明し
たが、リーチラインの数は限定されず、パチンコ機のタ
イプや図柄配列等に応じて種々変更可能である。

【００５１】（Ｈ）また、上記第１及び第２の実施の形
態では、左図柄表示列→中図柄表示列→右図柄表示列の
順に図柄表示列の変動を停止するように構成したが、変
動を停止する順は必要に応じて種々変更可能である。例
えば、左図柄表示列→右図柄表示列→中図柄表示列の順
に停止する５ライン機であってもよい。

【００５２】（Ｉ）また、上記実施の形態では、５ライ
ン機あるいは１ライン機の画面２０ａの図柄表示列の表
示態様について説明したが、他のタイプのパチンコ機に
おける表示態様であってもよく、例えば８ライン機に本
発明を適用することもできる。

【００５３】（Ｊ）また、上記実施の形態ではパチンコ
機１０に本発明を適用したが、第１種パチンコ機以外の
遊技機（例えば第３種パチンコ機、スロットマシン、ア
レンジボール機、テレビゲーム機等）であって図柄を変
動して表示する表示部を有するものについても同様に本
発明を適用することができる。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示部がリーチ図柄配列あるいは大当り図柄配列を形成
しないで変動を停止した場合であっても、遊技者の抱く
リーチ状態や大当りに対する期待感や緊迫感を持続させ
て高めることができる遊技機を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の外観を示す正面図である。

【図２】複合装置を拡大して表した正面図である。

【図３】始動口入賞処理のフローチャートである。

【図４】大当り図柄変動処理のフローチャートである。

【図５】はずれ図柄変動処理のフローチャートである。

【図６】第１の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。

【図７】第１の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。

【図８】第１の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。

【図９】第１の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。

【図１０】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１１】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１２】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１３】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１４】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１５】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１６】第２の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１７】第３の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１８】第３の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図１９】第３の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図２０】第４の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図２１】第４の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【図２２】第４の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。

【符号の説明】

１０…パチンコ機（遊技機） ２０…特別図柄表示器（表示部） ２０ａ…画面 ２６…普通図柄表示器 ２８…保留球ランプ ３０…第１種始動口 ３４…大入賞口 ５６，６０…始動口センサ ６２…下部始動口 １１０…左図柄表示列 １３０…中図柄表示列 １５０…右図柄表示列 １７０…図柄表示列 １３１、１５１、１５３、１７１…複写図柄 １３２、１５２、１５４、１７２…残像

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示部に図柄が変動表示された後、前記
   図柄が所定の表示態様で停止表示されることを条件に遊
   技者に有利な遊技状態が付与される遊技機において、 前記表示部は少なくとも１つの図柄表示列に複数の図柄
   を表示可能であり、 前記図柄表示列に表示された図柄のうち一の図柄の複写
   図柄を同図柄表示列に表示されている他の図柄の表示位
   置に移動させることを特徴とした遊技機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の遊技機であって、 一の図柄の複写図柄を、残像を映しながら他の図柄の表
   示位置に移動させることを特徴とした遊技機。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の遊技機
   であって、 一の図柄の複写図柄を他の図柄の表示位置に移動させる
   際には、前記他の図柄も移動させることを特徴とした遊
   技機。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３のいずれかに記載
   の遊技機であって、 一の図柄の複写図柄を他の図柄の表示位置に移動させる
   際には、表示部にリーチ図柄配列が表示されるように移
   動させることを特徴とした遊技機。
5. 【請求項５】 請求項１から請求項３のいずれかに記載
   の遊技機であって、 一の図柄の複写図柄を他の図柄の表示位置に移動させる
   際には、表示部に大当り図柄配列が表示されるように移
   動させることを特徴とした遊技機。