JP2002177528A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002177528A
JP2002177528A JP2000379437A JP2000379437A JP2002177528A JP 2002177528 A JP2002177528 A JP 2002177528A JP 2000379437 A JP2000379437 A JP 2000379437A JP 2000379437 A JP2000379437 A JP 2000379437A JP 2002177528 A JP2002177528 A JP 2002177528A
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高明 市原
Shinji Mutsuka
真次 六鹿
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技過程に新規な興趣を与え、遊技者の期待
感を増加させることができる遊技機を提供する。 【解決手段】 表示器の左図柄表示列110及び中図柄
表示列130の変動が停止して、ラインL1上にリーチ
図柄配列が表示されなかった場合に、左図柄表示列11
0の中段部の表示位置に表示された図柄の複写図柄11
1を、中図柄表示列130の中段部の表示位置に向けて
矢印A1の方向に移動させる。複写図柄111を矢印A
1の方向に移動させる際には、複数の残像112を所定
時間映し出す。これにより、複写図柄111が中図柄表
示列130の中段部の表示位置に表示されて、ラインL
1上にリーチ図柄配列が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関し、特
に表示部に図柄を変動させて表示する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の1つであるパチンコ機では、所
定領域にパチンコ球が入賞または通過すると、表示部
(例えば特別図柄表示器)の複数の図柄表示領域(例え
ば左図柄表示列、中図柄表示列、右図柄表示列)に表示
される図柄は変動を開始する。そして、各図柄表示列の
図柄が変動を停止して大当り図柄配列を表示した(例え
ば、3つの同じ図柄が1つのライン上に揃って停止し
た)場合を「大当り」と呼び、それ以外の図柄配列(は
ずれ図柄配列)を表示した場合を「はずれ」と呼ぶ。ま
た、例えば3つの図柄表示列のうちの2つ(例えば左図
柄表示列と右図柄表示列)が停止して、1つのライン
(以下、「リーチライン」という)上に大当り図柄配列
を形成する可能性があることを認識させる図柄配列を表
示した場合を「リーチ」と呼ぶ。
【0003】従来、このようなパチンコ機(遊技機)で
は、図柄が変動を開始してからリーチ状態あるいは大当
り状態になるまでの一連の動作が単純であった。例え
ば、左、中、右の順で停止する3つの図柄表示列を備え
た第1種パチンコ機において、左及び中図柄表示列に表
示された図柄がリーチ状態以外の状態で変動を停止する
と、最後の右図柄表示列に表示された図柄が変動を停止
するのを待つまでもなく一律にはずれが確定してしま
う。また、左、中、右の順で全ての図柄表示列に表示さ
れた図柄が変動を停止すると、停止した表示態様で即座
に大当りであるか否かが確定してしまう。従って、遊技
者は、リーチ状態あるいは大当り状態であるか否かを規
則的に判別するようになってしまうため、遊技が単調に
なり、遊技者の抱くリーチや大当り遊技に対する期待感
を今一歩増加させることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、表示部に図柄を変動させて表示する遊技機におい
て、表示部に表示する図柄の表示態様を変更することに
より、遊技に新規な興趣を与え、遊技者の期待感を増加
させることができる遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための本願の第1発明は、請求項1に記載された通りの
遊技機である。ここで、請求項1、また他の請求項及び
発明の詳細な説明に記載した用語については以下のよう
に解釈する。 (1)「図柄」には、特別図柄のみならず、普通図柄等
のように遊技に関係して表示部に表示する全ての図柄
(英数字、漢字、仮名等の文字、記号、絵柄、図形、静
止画、動画等の画像など)が含まれる。また、図柄の個
数は1つのみならず、複数の場合も含む。 (2)「表示部」は、1つの特別図柄表示器のみなら
ず、複数の特別図柄表示器をも含む。複数の図柄を表示
する場合には、1つの特別図柄表示器で全ての図柄を表
示する態様と、複数の特別図柄表示器に複数の図柄を振
り分けてそれぞれ表示する態様とがある。 (3)「停止」には完全な停止(静止)のみならず、一
時停止をも含む。また、停止状態には静止する状態のみ
ならず、固定の基準位置または不定の基準位置を中心と
して任意の方向に任意の距離範囲で動く状態をも含む。 (4)「図柄表示列」は、特別図柄表示器等の表示部に
おいて、図柄の変動に伴ってこの変動方向に形成される
図柄の列を表示する部分である。通常は、表示部に向か
って縦方向に図柄表示列が形成されるが、図柄表示列が
表示部に向かって横方向に形成されて図柄が変動する場
合等も含む。 (5)「大当り図柄配列」とは、表示部の図柄が変動を
停止して、この図柄配列を表示した状態で確定した場合
に遊技者に所定の特典(例えば、大当り遊技)を付与す
るものである。一般には、同じ図柄がライン上に揃って
確定した場合を「大当り図柄配列」という。これに対し
「はずれ図柄配列」とは、「大当り図柄配列」以外の図
柄配列である。また、「リーチ図柄配列」とは、大当り
図柄配列を形成する可能性があるリーチ状態の場合の図
柄配列をいい、一般には、最後に変動を停止する図柄表
示列以外の図柄表示列に同じ図柄が揃って停止している
場合をいう。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、複数の図
柄表示列に図柄を変動させて表示する遊技機において、
その複数の図柄表示列のうち少なくとも一の図柄表示列
に表示された図柄が変動を停止した場合に、その停止し
ている図柄の複写図柄が、他の図柄表示列に表示されて
いる図柄の表示位置に移動して表示される。ここで、
「他の図柄表示列」とは、「一の図柄表示列」以外の図
柄表示列であり、「他の図柄表示列」に表示されている
図柄は変動していてもよく、変動していなくてもよい。
また、「表示位置」とは、図柄表示列において主に一つ
の図柄を表示するための所定の領域を指しており、例え
ば縦方向に形成された図柄表示列では、上段部、中段
部、下段部に表示位置が設けられて、それぞれに図柄が
表示される。例えば複数の図柄表示列に表示された図柄
が、リーチ状態あるいは大当り状態以外の状態で変動を
停止した場合には、いずれかの図柄表示列に表示された
図柄の複写図柄が、他の図柄表示列に表示されている図
柄の表示位置に移動することにより、新たに生じた図柄
の組み合わせによってリーチ図柄配列または大当り図柄
配列が表示される可能性が生じる。これにより、複数の
図柄表示列に表示された図柄がリーチ図柄配列あるいは
大当り図柄配列を表示しないで変動を停止した場合であ
っても、遊技者の抱くリーチ状態や大当り状態に対する
期待感が持続し、遊技に対する期待感や緊迫感を高める
ことができる。
【0007】請求項2に記載の遊技機では、変動を停止
した図柄の複写図柄が他の図柄表示列に表示されている
図柄の表示位置に移動する際に、残像を所定時間映しな
がら移動する。ここで、「残像」とは、移動する複写図
柄自身のさらに複写された像を指しており、半透明の状
態であったり、拡大/縮小されて複写された像であるよ
うな場合をも含む。「残像を映しながら」とは、変動を
停止した図柄の複写図柄が元の位置から移動する際の途
中において、自身の残像を1つあるいは複数映し出すこ
とにより、あたかもまだ移動元の位置に自身が表示され
ているような状態に見せながら、所定時間経過するとそ
の映し出されていた自身の残像が消えるように表示する
表示態様を指している。これにより、遊技者は、変動を
停止した図柄の複写図柄が他の図柄表示列に表示されて
いる図柄の表示位置に移動する際の軌跡や態様を容易に
把握できるようになるので、遊技が分かり易くて興趣性
の高いものとなる。
【0008】本願の第3発明は、請求項3に記載された
通りの遊技機である。請求項3に記載の遊技機によれ
ば、変動を停止した図柄の複写図柄が他の図柄表示列に
表示されている図柄の表示位置に移動する際に、前記他
の図柄表示列に表示されている図柄がその表示位置から
移動するように表示される。すなわち、遊技者にとって
は、変動を停止した図柄の複写図柄が、他の図柄表示列
に表示されている図柄の表示位置に移動して、前記他の
図柄表示列に表示されている図柄をその表示位置からあ
たかも押し出すように表示されることになる。これによ
り、遊技者は、変動を停止した図柄の複写図柄が他の図
柄表示列に表示されている図柄の表示位置に移動する際
の態様を認識し易く、遊技が分かり易くてより一層興趣
性の高いものとなる。
【0009】本願の第4発明は、請求項4に記載された
通りの遊技機である。請求項4に記載の遊技機によれ
ば、変動を停止した図柄の複写図柄が、他の図柄表示列
に表示されている図柄の表示位置に移動することによっ
て、表示部にリーチ図柄配列が表示される。これによ
り、遊技者にとっては、例えば複数の図柄表示列に表示
された図柄が表示部にリーチ図柄配列を表示しないで変
動を停止した場合であっても、新たな図柄の組み合わせ
によってリーチ図柄配列が形成されて表示されることを
期待できるようになる。したがって、図柄表示列に表示
された図柄の変動が停止した後でも、遊技者のリーチ状
態に対する期待感を持続させることができる。
【0010】本願の第5発明は、請求項5に記載された
通りの遊技機である。請求項5に記載の遊技機によれ
ば、変動を停止した図柄の複写図柄が、他の図柄表示列
に表示されている図柄の表示位置に移動することによっ
て、表示部に大当り図柄配列が表示される。これによ
り、遊技者にとっては、例えば複数の図柄表示列に表示
された図柄が表示部に大当り図柄配列を表示しないで変
動を停止した場合であっても、新たな図柄の組み合わせ
によって大当り図柄配列が形成されて表示されることを
期待できるようになる。したがって、図柄表示列に表示
された図柄の変動が停止した後でも、遊技者の大当り状
態に対する期待感を持続させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
〜第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕第1の実施の形態は、本発明を第
1種パチンコ機に適用したものである。以下、図1〜図
9を参照しながら第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、5種類のリーチラインを形成可
能ないわゆる5ライン機の特別図柄表示器(本発明の表
示部に対応している)の画面に表示される図柄の表示態
様の一例について説明する。ここで、図1は、第1種パ
チンコ機の外観を示す正面図であり、図2は、拡大して
表した複合装置を示す正面図である。また、図6〜図9
には、特別図柄表示器の画面に表示された図柄配列の一
例を示している。
【0012】まず図1において、パチンコ機10の遊技
盤面12上には、複合装置14、第1種始動口30、大
入賞口34、下部始動口62、一般の入賞口等を適宜に
配置している。第1種始動口30は始動口センサ56を
有し、パチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞
球(賞品球)を払い出す。中ゲート32はゲートセンサ
54を有し、パチンコ球が通過しても賞球を払い出さな
い。大入賞口34は蓋66を有し、当該蓋66はソレノ
イド50によって開閉される。また、大入賞口34はV
ゾーン52を有し、そのVゾーン52はVゾーンセンサ
48を有する。大入賞口開放期間内にパチンコ球がVゾ
ーン52に入賞すると、大当り遊技を所要回数(例えば
16回)内で継続することができる。上記大入賞口開放
期間としては、例えば大入賞口34にパチンコ球が10
個入賞するか、開放してから30秒間を経過するまでの
いずれか早いほうが該当する。さらに蓋66の下部に
は、第1種始動口30と同等の機能を備えた下部始動口
62を配置している。下部始動口62は始動口センサ5
6と同様の機能を備えた始動口センサ60を有する。こ
こで、始動口センサ56,60は、それぞれの始動口に
入賞したパチンコ球を検出する。Vゾーンセンサ48は
Vゾーン52に入賞したパチンコ球を検出する。ゲート
センサ54は中ゲート32を通過したパチンコ球を検出
する。なお上記ゲートセンサ54、始動口センサ56,
60、Vゾーンセンサ48には、例えば近接センサやマ
イクロスイッチ、光センサ(発光体と受光体)等を用い
る。
【0013】また、遊技盤面12には1個または複数個
の装飾ゲートを有しており、この例では左ゲート23、
右ゲート24を有している。装飾ゲートは上記中ゲート
32と異なり、パチンコ球の通過を検出するゲートセン
サを有しない。右ゲート24は普通図柄表示器26を有
するが、左ゲート23は普通図柄表示器を有しない。普
通図柄表示器26は1個または複数個の発光体(この例
では2個のLED)を有し、当該発光体の点灯・消灯が
普通図柄となる。普通図柄は、例えば中ゲート32にパ
チンコ球が通過したときに点滅が始まり、その後に各発
光体についてそれぞれ点灯または消灯する。そして、各
発光体の点灯または消灯の態様に応じて(例えば2個の
LEDのうち右側のLEDが点灯すると)、下部始動口
62の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。なお
普通図柄表示器26には、液晶表示器、CRT、LED
表示器、プラズマ表示器等のように普通図柄が表示可能
な他の表示器を用いてもよい。この場合には、普通図柄
として、例えば英数字や記号等を用いることができる。
さらには、普通図柄と特別図柄とを同じ表示器(例えば
特別図柄表示器20)に表示するようにしてもよい。ま
た、ランプ類16は電球やLED等の発光体を用いてお
り、図示した位置には限らずパチンコ機10の種類や遊
技内容等に合わせて適切な位置に配置される。
【0014】次に、図2を参照しながら複合装置14の
構成について説明する。図2に示すように、複合装置1
4には、天入賞口14a、特別図柄表示器20等が設け
られている。天入賞口14aは一般の入賞口の1つであ
る。特別図柄表示器20には、例えば液晶表示器を用い
る。特別図柄表示器20の画面20aには特別図柄等を
表示する。なお、特別図柄として用いる図柄は、文字
(英数字やかな文字、漢字等)、記号、図形、絵柄等が
ある。また、画面20aには、背景図柄として、例えば
動画(映像、アニメーション等)や静止画等が表示され
る。特別図柄表示器20としては、液晶表示器以外に
も、CRT、LED表示器、プラズマ表示器等のような
特別図柄等を表示できる他の表示器を用いてもよい。ま
た、画面20aの下方位置には、保留球ランプ28が表
示されている。保留球ランプ28は、ほぼ水平状に並べ
て複数(例えば4個)設けられ、特別図柄の図柄変動中
に第1種始動口30に入賞したパチンコ球の個数を表示
する。保留球ランプ28に表示された個数に応じて、画
面20aに表示された特別図柄が変動を繰り返す。その
他、複合装置14にはランプ等の発光体や装飾板等を有
し、装飾効果を発揮させて遊技者の目を楽しませる。
【0015】画面20aは方形に形成されており、3つ
の図柄表示列(左図柄表示列110、中図柄表示列13
0、右図柄表示列150)で構成されている。図柄表示
列110,130,150は、それぞれ縦方向に3つの
図柄を表示可能な大きさに形成されており(3行3列に
形成されている)、その上段部、中段部、下段部の表示
位置にそれぞれ図柄が表示される。各図柄表示列に表示
された図柄が変動を停止した時、画面20aに表示され
た図柄の配列が所定の図柄配列である場合には、遊技者
に特典、例えば大当り遊技が付与される。具体的には、
図柄表示列110,130,150に表示された図柄に
よって形成される3つの横ライン、2つの斜めラインの
計5つのうち、少なくとも1つのラインに大当り図柄配
列を形成した場合が「大当り」であり、それ以外の図柄
配列を形成した場合は「はずれ」である。なお、本実施
の形態では、図柄表示列110,130,150の各表
示位置に表示される図柄はいずれも「0」〜「9」の計
10種類である。
【0016】図1において第1種始動口30にパチンコ
球が入賞すると、特別図柄表示器20の3つの図柄表示
列110,130,150に表示された図柄は順変動方
向(図2の矢印15の方向)にほぼ一斉に変動を開始す
る。そして、各図柄表示列110,130,150の図
柄の変動が所定時間経過後に停止して所定の図柄配列が
形成される。具体的には、本実施の形態ではまず、左図
柄表示列110、中図柄表示列130の順に図柄の変動
が停止し、そして最後に右図柄表示列150の図柄が変
動を停止するように構成されている。
【0017】上記構成をなすパチンコ機10において行
われる図柄変動の処理手順について、図3〜図5に示す
フローチャートを参照しながら説明する。これらのフロ
ーチャートに示す処理手順は、いずれもパチンコ機10
の背面等に設けられる制御部で実行されるものである。
この制御部は、CPU(中央演算処理装置)、RAM、
ROM、入出力回路等で構成されており、ROMに記憶
された制御プログラムをCPUが適当なタイミングで実
行することにより実現されるものである。
【0018】まず、図3のフローチャートに示すよう
に、第1種始動口30(もしくは下部始動口62)へパ
チンコ球が入賞することにより、「始動口入賞」の処理
が開始される。具体的には、図1の始動口センサ56も
しくは始動口センサ60から出力された検出信号が、制
御部に入力されて処理が開始される。ステップS10に
おいて、保留球数が上限値(例えば4個)に達している
か否かが判別される。「保留球数」とは、特別図柄表示
器20に図柄が変動して表示されている間に、第1種始
動口30や下部始動口62に入賞したパチンコ球の数を
意味する。保留球数が上限値に達していなければ(N
O)、ステップS11の処理に進んで各種乱数の読み込
みと記憶が行われる。保留球数が上限値に達している場
合(YES)には、何もせずにそのまま処理が終了する
(リターン)。
【0019】ステップS11において読み込まれる各種
乱数には、大当り判定用乱数RA、大当り図柄用乱数R
B、はずれ図柄データRC、リーチ判定用乱数RD等が
ある。大当り判定用乱数RAは、大当りか否かを判別す
るための乱数である。大当り図柄用乱数RBは、大当り
判定用乱数RAによって大当りと判別された場合におい
て、特別図柄表示器20に停止して表示される特別図柄
を特定するための乱数である。はずれ図柄データRC
は、大当り判定用乱数RAによってはずれと判別された
場合において、特別図柄表示器20に停止して表示され
る特別図柄を特定するための乱数である。リーチ判定用
乱数RDとは、リーチであるか否かを判別するための乱
数である。ステップS11において各種乱数の読み込み
や記憶が行われた後、次のステップS12の処理に進
み、大当り判定用乱数RAに基づいて大当りであるか否
かが判定される。ここで、大当り(YES)であればス
テップS13の大当り図柄変動処理に進み、大当りでな
ければ(NO)ステップS17のはずれ図柄変動処理に
進む。
【0020】ステップS13の大当り図柄変動処理で
は、図4のフローチャートに示す処理が行われる。ここ
で「大当り図柄変動処理」とは、特別図柄表示器20に
表示される特別図柄が変動を停止して大当り図柄配列が
形成されるまでの表示態様を決定し、図柄変動処理を行
うための処理である。図柄変動処理とは、実際に特別図
柄表示器20に図柄を変動させて表示するための処理で
ある。図4に示す大当り図柄変動処理では、まず大当り
判定用乱数RA、大当り図柄用乱数RBの読み出しが行
われる(ステップS20)。そしてステップS21の処
理に進み、大当り判定用乱数RAを参照し、この大当り
判定用乱数RAに基づいて変動パターン用乱数REの読
み出し/記憶(取得)が行われる。「変動パターン用乱
数RE」とは、特別図柄が変動を停止して所定の図柄配
列が表示されるまでの表示態様を決定するためのもので
あり、予め複数の表示態様を図柄変動パターンとして用
意しておき、これら図柄変動パターン毎に異なった変動
パターン用乱数REを割り当てる。図柄変動パターンと
しては、例えば、通常リーチパターン、通常非リーチパ
ターン、スペシャルリーチパターン等が用意されてお
り、これらに割り当てられた変動パターン用乱数REを
取得することで、特別図柄表示器20に表示させる図柄
変動パターンが決定される。特別図柄表示器20に表示
することのできる図柄変動パターンは、大当りである場
合と、はずれである場合とでは異なっている。例えば、
大当りである場合には、はずれ図柄配列を表示した状態
で図柄の変動を停止するような図柄変動パターンを選択
することはできない。また反対に、はずれである場合に
は、大当り図柄配列を表示した状態で図柄の変動を停止
するような図柄変動パターンを選択することはできな
い。よって、変動パターン用乱数REを取得する際に
は、大当り判定用乱数RAを参照して大当りであるか否
かの確認が行われており、大当り判定用乱数RAに基づ
いて大当りであると確認された場合には、大当りの際に
表示できる図柄変動パターンに対応した変動パターン用
乱数REの中から、変動パターン用乱数REが取得され
る。なお、本発明の遊技機における図柄変動パターンを
特別図柄表示器20に表示するためには、本発明の遊技
機における図柄変動パターンに対しても変動パターン用
乱数REを割り当てておけばよい。次にステップS23
の処理に進み、大当り図柄用乱数RBが参照される。大
当り図柄用乱数RBに基づいて、特別図柄表示器20に
停止して表示される特別図柄が確率変動図柄であるか否
かが判別されて、記憶される。そして、ステップS24
に進み、図柄変動処理が行われる。この図柄変動処理で
は、ステップS21で取得した変動パターン用乱数RE
に対応した図柄変動パターンを画面20aに実際に表示
するための処理が行われる。ステップS24の図柄変動
処理が終了した後、大当り図柄変動処理が終了して、図
3のフローチャートのステップS14の処理に進む。
【0021】また、ステップS17のはずれ図柄変動処
理では、図5のフローチャートに示す処理が行われる。
ここで「はずれ図柄変動処理」とは、特別図柄表示器2
0に表示される特別図柄が変動を停止してはずれ図柄配
列が形成されるまでの表示態様を決定し、図柄変動処理
を行うための処理である。図5に示すはずれ図柄変動処
理では、はずれ図柄データRC、リーチ判定用乱数RD
の読み出しが行われる(ステップS30)。そしてステ
ップS31の処理に進み、リーチ判定用乱数RDを参照
し、このリーチ判定用乱数RDに基づいて変動パターン
用乱数REの読み出し/記憶(取得)が行われる。特別
図柄表示器20に表示することのできる図柄変動パター
ンは、リーチ状態になってから「はずれ」になる場合
と、リーチ状態にならずに「はずれ」になる場合とでは
異なっている。例えば、リーチ状態になってから「はず
れ」になる場合には、途中でリーチ図柄配列を形成して
からはずれ図柄配列を表示して変動を停止するような図
柄変動パターンを選択しなければならない。また反対
に、リーチ状態にならずに「はずれ」になる場合には、
途中でリーチ図柄配列を形成しないではずれ図柄配列を
表示して変動を停止するような図柄変動パターンを選択
しなければならない。よって、変動パターン用乱数RE
を取得する際には、リーチ判定用乱数RDに基づいてリ
ーチであるか否かが確認され、リーチであると確認され
た場合には、途中でリーチ図柄配列を形成してから変動
を停止する図柄変動パターンに対応した変動パターン用
乱数REの中から、変動パターン用乱数REが取得され
る。なお、本発明の遊技機における図柄変動パターンを
特別図柄表示器20に表示するためには、本発明の遊技
機における図柄変動パターンに対しても変動パターン用
乱数REを割り当てておけばよい。次にステップS32
の処理に進み、リーチ判定用乱数RDに基づいてリーチ
であるか否かが判別される。リーチであると判別された
場合(YES)には、ステップS33の処理に進み、リ
ーチでないと判別された場合(NO)には、ステップS
36に進み図柄変動処理が行われる。
【0022】ステップS33では左図柄と右図柄の比較
処理が行われる。「左図柄」とは、特別図柄表示器20
の5つのライン上において左図柄表示列110に表示さ
れる特別図柄であり、「右図柄」とは、同ライン上の右
図柄表示列150に表示される特別図柄である。これら
「右図柄」及び「左図柄」は、はずれ図柄データRCを
参照することによって判別される。そして、「左図柄」
と「右図柄」が同一種類である場合(YES)には、ス
テップS34の処理に進み、「左図柄」と「右図柄」が
異なる種類である場合(NO)には、ステップS35の
処理に進む。ステップS33において「左図柄」と「右
図柄」が同一種類の特別図柄であると判別された場合に
は、「中図柄」のデータが「左図柄」のデータにコピー
される(ステップS34)。これは、「左図柄」と「右
図柄」が同一種類の特別図柄である場合に、「左図柄」
のデータを「中図柄」のデータにコピーしてリーチ図柄
配列を形成した場合には、1つのライン上に3つの同一
種類の特別図柄が表示されて大当り図柄配列を形成して
しまうからである。よって、上記したように、「中図
柄」のデータを「左図柄」のデータにコピーすることに
より、大当り図柄配列を形成しないで、リーチ図柄配列
となるように特別図柄の種類が操作される。(ただし、
このとき「中図柄」と「右図柄」は同一種類ではな
い)。なお、「中図柄」とは、「右図柄」及び「左図
柄」が表示されたライン上の中図柄表示列130に表示
される特別図柄を指している。また、ステップS33に
おいて「左図柄」と「右図柄」が同一種類の特別図柄で
はないと判別された場合(NO)には、「左図柄」のデ
ータが「中図柄」のデータにコピーされる(ステップS
35)。ここで、「左図柄」のデータが「中図柄」のデ
ータにコピーされても、リーチ図柄配列は形成される
が、「左図柄」と「中図柄」は異なっているので、1つ
のライン上に同一種類の図柄が揃って大当り図柄配列が
形成されることはない。そして、ステップS34もしく
はステップS35の処理が終了すると、ステップS36
において図柄変動処理が行われる。はずれ図柄変動処理
におけるステップS36の図柄変動処理の内容は、大当
り図柄変動処理におけるステップ24の図柄変動処理の
内容と同様である。ステップS36の図柄変動処理が終
了すると、図3のフローチャートにおける始動口入賞の
処理も終了する(リターン)。
【0023】図3のフローチャートに示す始動口入賞の
処理において、ステップ13の大当り図柄変動処理が終
了すると、ステップS14の大当り遊技処理に進む。大
当り遊技処理とは、遊技者に大当たり遊技を付与するた
めの処理であり、例えば大入賞口34の蓋66を一定期
間(例えば30秒間)だけ開放し、入賞したパチンコ球
の数に応じて賞球を払い出す等を行う処理である。大当
たり遊技処理が終了すると、ステップS15において確
率変動か否かが判別される。これは、大当たり図柄変動
処理のステップS23で記憶された大当り図柄用乱数R
Bに基づく判別結果に基づいて判別されるものであり、
大当たり図柄配列を形成する特別図柄が確率変動図柄で
ある場合(YES)には、ステップS16の確率変動処
理に進み、確率変動図柄でない場合(NO)には、始動
口入賞の処理が終了する(リターン)。なお、確率変動
とは、所定の特別図柄で大当たりになると、所定の期間
もしくは所定の変動回数が経過するまで大当たりになる
確率が変更される(一般的には確率がアップする)こと
をいい、確率変動遊技とは、確率変動が行われている遊
技である。また、確率変動処理とは、遊技者に確率変動
遊技を付与するために行われる処理である。ステップS
16の確率変動処理が終了すると、始動口入賞の処理は
すべて終了する(リターン)。
【0024】次に、第1の実施の形態における、特別図
柄表示器20の画面20aに表示される図柄の態様につ
いて、図6〜図9を参照しながら詳細に説明する。ここ
で、図6〜図9は、いずれも特別図柄表示器20の画面
20aに表示される図柄の表示態様の一例を示してい
る。本実施の形態では、図6に示すように、左図柄表示
列110及び中図柄表示列130に表示される図柄の変
動が停止した時点において、それぞれの中段部の表示位
置(ラインL1上)に表示された図柄が「7」及び
「5」となっている。また、いずれのライン上にもリー
チ図柄配列は形成されていない。通常であれば、次に右
図柄表示列150の図柄の変動が停止したとしても大当
り図柄配列が形成されることはないので、遊技者は大当
りに対する期待感を完全に失っており、遊技が面白味の
欠けるものとなっている。ここで、本実施の形態では、
図7に示すように、変動を停止した左図柄表示列110
の中段部の表示位置に表示された「7」の複写図柄11
1が、中図柄表示列130の中段部の表示位置に向かっ
て右方向(図中の矢印A1の方向)へ移動する。
【0025】図7に示すように、左図柄表示列110の
中段部の表示位置に表示された「7」の図柄の複写図柄
111が矢印A1の方向へ移動する際には、複数の残像
112を所定時間映しながら移動する。複数の残像11
2は、複写図柄111のさらに複写された像であり、本
実施の形態ではそれぞれ半透明となった状態で表示され
ている。半透明の状態で表示された複数の残像112
は、表示された時点から一定時間経過後(例えば1秒間
経過後)に消去される。このように残像112が所定時
間映し出されることにより、遊技者にとっては、複写図
柄111が左図柄表示列110から中図柄表示列130
へ移動する際の軌跡や態様を容易に認識できるようにな
る。したがって、例えば複写図柄111の移動するスピ
ードが速すぎることにより、遊技者がその動きを見逃し
てしまう等といったことがなく、遊技の演出がより分か
り易いものとなる。
【0026】また、図7〜図8に示すように、複写図柄
111が中図柄表示列130の中段部の表示位置に移動
する際には、その移動先の中段部の表示位置にそれまで
表示されていた図柄である「5」の図柄は下方向(図中
の矢印A2の方向)に移動して、中図柄表示列130の
下段部の表示位置に表示される。さらに、中図柄表示列
130の下段部の表示位置にそれまで表示されていた図
柄である「4」の図柄も下方向に移動して、中図柄表示
列130から押し出されて消えてゆくように表示され
る。すなわち、左図柄表示列110の中段部の表示位置
に表示された「7」の複写図柄111が右方向(矢印A
1の方向)に移動するのに伴って、中図柄表示列130
の中段部及び下段部の表示位置に表示されていた図柄が
同期して下方向に移動する。これにより、遊技者にとっ
ては、複写図柄111が他の図柄である「5」及び
「4」をあたかも下方向へ押し出しながら移動している
ように表示されるので、その態様が非常に認識し易いも
のとなる。特に、例えば図柄としてキャラクター等を用
いて(本実施の形態ではキャラクターではなく数字を用
いている)遊技機を構成した場合には、複写図柄111
が他の図柄を押し出しながら移動する際の態様がコミカ
ルなものとなり、遊技者の注意を引くので遊技の興趣性
が増すことになる。
【0027】そして、図8に示すように、複写図柄11
1が中図柄表示列130の中段部の表示位置に表示され
ることにより、ラインL1上には「7,7」というリー
チ図柄配列が形成されて表示される。ここで遊技者は、
右図柄表示列150の図柄が変動を停止して、中段部の
図柄表示位置に「7」が表示されることにより「7,
7,7」の大当り図柄配列が表示されることを強く期待
する。本実施の形態では、図9に示すように、右図柄表
示列150の変動が停止して、中段部の図柄表示位置に
「7」が表示されることにより、ラインL1上には
「7,7,7」の大当り図柄配列が表示されて「大当
り」となる。「大当り」が確定すると、遊技者には大当り
遊技が付与される。また、大当り図柄配列を形成する図
柄(本実施の形態では図柄「7」)が確率変動図柄であ
れば、遊技者には更に確率変動遊技が付与される。な
お、この第1の実施の形態では、左図柄表示列110の
中段部の表示位置に表示されていた図柄である「7」
が、本発明における「変動を停止した前記図柄」に対応
し、複写図柄111の移動先である中図柄表示列130
が「他の図柄表示列」に対応し、中図柄表示列130の
中段部の表示位置に表示されていた図柄である「5」
が、本発明における「他の図柄表示列に表示されている
図柄」に対応している。
【0028】このように、上記第1の実施の形態によれ
ば、すべての図柄表示列110、130、150の図柄
が特別図柄表示器20に大当り図柄配列を表示しないで
「はずれ」の状態で変動を停止した場合であっても、左
図柄表示列110の中段部の表示位置に表示されていた
図柄(変動を停止した図柄)の複写図柄111が、中図
柄表示列130(他の図柄表示列)の中段部の表示位置
に移動することにより、新たな図柄の組み合わせによっ
て特別図柄表示器20にリーチ図柄配列あるいは大当り
図柄配列を表示させることができる。これにより、図柄
表示列に表示される図柄の変動が停止した後であって
も、遊技者の「大当り」や「リーチ」に対する期待感や
緊迫感は持続する。また、前記一の図柄の複写図柄が他
の図柄表示列に表示された図柄の表示位置に移動する際
には、残像を映しながら移動するので、遊技者にとって
その移動の態様が認識し易いものになる。さらに、変動
を停止した図柄の複写図柄が他の図柄表示列に表示され
ている図柄の表示位置に移動する際には、前記他の図柄
表示列に表示されている図柄はそれまで表示されていた
表示位置から移動するように表示される。すなわち、変
動を停止した図柄の複写図柄が、他の図柄表示列に表示
されている図柄を元の表示位置から押し出して移動する
ように表示される。このような意外性のある表示態様
は、遊技者の興味を引くので認識しやすく、遊技者にと
って遊技がより一層面白味のあるものとなる。
【0029】〔第2の実施の形態〕第2の実施の形態
は、第1の実施の形態と同様に、本発明を第1種パチン
コ機に適用したものであって、5ライン機における図柄
表示の一態様について示したものである。ここで、図1
0〜図13は、第2の実施の形態における特別図柄表示
器20の画面20aに表示された図柄配列の一例を示し
ている。これらの図において、図6〜図9に示す要素と
同一の要素には同一の符号を付している。なお、第2の
実施の形態においても、図3〜図5のフローチャートに
示す「始動口入賞処理」、「大当り図柄変動処理」、
「はずれ図柄変動処理」が行われる。
【0030】図10に示すように、第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態と同様に、まず左図柄表示列11
0、中図柄表示列130の順に図柄の変動が停止し、
(図中の矢印で示すように)変動を継続していた右図柄
表示列150の図柄が最後に変動を停止するように構成
されている。図柄表示列110,130,150に表示
される図柄は、いずれも「0」〜「9」である。左図柄
表示列110及び中図柄表示列130に表示される図柄
が変動を停止した時点において、中段部のラインL1上
には「7,7」と同種類の図柄が揃って表示されてお
り、リーチ図柄配列が形成されている。次に右図柄表示
列150の図柄が変動を停止して、ラインL1上に
「7」が表示されれば、「7,7,7」という大当り図
柄配列が表示されて遊技者に大当り遊技が付与されるこ
とになる。しかし、第2の実施の形態では、図11に示
すように、右図柄表示列150の中段部の表示位置には
「6」が表示されて「はずれ」となったとする。このよ
うな場合、通常であれば、「はずれ」が確定することに
よって遊技者に大当り遊技は付与されない。よって、遊
技者は、右図柄表示列150に表示される図柄の変動が
停止した時点において、もはや「大当り」に対する期待
を完全に喪失しており、遊技は興趣性に欠けるものとな
っている。
【0031】ここで、第2の実施の形態では、図12に
示すように、右図柄表示列150の図柄の変動が停止し
た後に、中図柄表示列130の中段部の表示位置に表示
された「7」の図柄の複写図柄131が右方向(図中の
矢印A2の方向)に移動して、右図柄表示列150の中
段部の表示位置に表示される。これにより、図13に示
すように、中段部のラインL1上には「7,7,7」の
大当り図柄配列が表示されて「大当り」となる。この
「大当り」が確定することにより、遊技者には大当り遊
技が付与される。なお、大当り図柄配列を形成した図柄
(本実施の形態では図柄「7」)が確率変動図柄である
場合には、遊技者には大当り遊技に加えて更に確率変動
遊技が付与される。
【0032】第2の実施の形態においても、第1の実施
の形態と同様に、中図柄表示列130の中段部の表示位
置に表示された「7」の図柄の複写図柄131が移動す
る際には、残像132を複数映しながら移動する。しか
し、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異な
り、複写図柄131が右図柄表示列150の中段部の表
示位置に表示された他の図柄である「6」を下方向に押
し出すようして表示されるのではなく、他の図柄「6」
にあたかも重なるように表示されて、他の図柄「6」は
その後徐々に消えてゆくように表示される。これによ
り、右図柄表示列150の中段部の表示位置には複写図
柄131のみが表示されることになる。なお、このと
き、右図柄表示列150の下段部の表示位置に表示され
た「1」の図柄は、他の表示位置に移動することはな
く、そのまま下段部の表示位置に表示されたままとな
る。
【0033】このように、上記第2の実施の形態によれ
ば、左、中、右のすべての図柄表示列に表示された図柄
の変動が停止した後に、変動を停止した図柄(中図柄表
示列130の中段部の表示位置に表示された「7」の図
柄に対応)の複写図柄131が、他の図柄表示列に表示
された図柄(右図柄表示列150の中段部の表示位置に
表示された「6」の図柄に対応)の表示位置に移動する
ことにより、新たに形成された図柄の組み合わせによっ
て大当り図柄配列が表示される。よって、図柄表示列に
表示される図柄が大当り図柄配列を表示しないで変動を
停止した場合であっても、遊技者が抱く「大当り」に対
する期待感が持続し、遊技がより興趣性の高いものとな
る。第2の実施の形態においても、複写図柄131は自
身の残像132を映しながら移動して表示されるので、
遊技者にとってその移動の態様が認識し易く、複写図柄
131の移動を見逃してしまうことにより遊技の興趣性
を損なうといったことがない。
【0034】〔第3実施の形態〕第3実施の形態は、第
1及び第2の実施の形態と同様に、本発明を第1種パチ
ンコ機に適用したものであって、5ライン機における図
柄表示の一態様を示す。ここで、図14〜図16は特別
図柄表示器20の画面20aに表示された図柄配列の一
例を示しており、図6〜図9に示す要素と同一の要素に
は同一の符号を付している。第3の実施の形態において
も、図3〜図5のフローチャートに示す「始動口入賞処
理」、「大当り図柄変動処理」、「はずれ図柄変動処
理」が行われる。第3の実施の形態では、第1及び第2
の実施の形態と同様に、左図柄表示列110、中図柄表
示列130の順に図柄の変動が停止し、最後に右図柄表
示列150に表示された図柄の変動が停止するように構
成されている。図柄表示列110,130,150に表
示される図柄は、いずれも「0」〜「9」である。
【0035】図14は、左、中、右のすべての図柄表示
列に表示される図柄の変動が停止した後の、特別図柄表
示器20に表示された図柄配列の態様を示している。5
つのライン上にはいずれも大当り図柄配列が形成されて
いないので、通常であれば「はずれ」が確定して遊技者
に大当り遊技は付与されない。しかし、本実施の形態で
は図15に示すように、中図柄表示列130の中段部の
表示位置に表示された「7」の図柄の一方の複写図柄1
33が、右図柄表示列150の中段部の表示位置に向か
って右方向(図中の矢印A3の方向)に移動する。ま
た、中図柄表示列130の中段部の表示位置に表示され
た「7」の図柄の他方の複写図柄134が、左図柄表示
列110の中段部の表示位置に向かって左方向(図中の
矢印A4の方向)に移動する。そして、右図柄表示列1
50の中段部の表示位置には複写図柄133が表示さ
れ、左図柄表示列110の中段部の表示位置には複写図
柄134が表示される。これにより、図16に示すよう
に、中段部の表示位置に形成されるラインL1上には
「7,7,7」の大当り図柄配列が表示されて「大当
り」となる。「大当り」が確定すると、遊技者には大当
り遊技が付与される。このように、本実施の形態によれ
ば、変動を停止した図柄の複写図柄が他の図柄表示列に
表示されている図柄の表示位置に移動することによっ
て、一旦「はずれ」の状態ですべての図柄表示列に表示
された図柄の変動が停止した場合であっても、新たな図
柄の組み合わせによって、大当り図柄配列が表示され
る。したがって、図柄表示列に表示される図柄が「はず
れ」の状態で変動を停止した場合であっても、遊技者の
抱く「大当り」に対する期待感が持続して、遊技の興趣
性がより一層高まることになる。なお、一方の複写図柄
133及び他方の複写図柄134がそれぞれ図中の矢印
A3及びA4の方向へ移動する際には、第1及び第2の
実施の形態と同様に、それぞれ複数の残像135、13
6を所定時間映し出す。これにより、一方の複写図柄1
33及び他方の複写図柄134が移動する際の軌跡や態
様を把握し易くなるので、遊技者がその移動を見逃して
しまうことにより遊技の興趣性を損なう等といったこと
がない。
【0036】上記第3の実施の形態で示したように、本
発明では、変動を停止した図柄(中図柄表示列130の
中段部の図柄表示位置に表示された「7」の図柄に対
応)の複写図柄133、134が他の図柄表示列に表示
された図柄の表示位置(左図柄表示列110及び右図柄
表示列150の中段部の図柄表示位置に対応)に移動す
ることにより、新たに大当り図柄配列が表示される。こ
のように、本発明は、同時に2つの複写図柄が異なる図
柄の表示位置に向かって移動するように構成してもよ
い。2つの複写図柄が同時に移動することによって、例
えば「大当り」や「リーチ」ではない状態で図柄表示列
に表示される図柄の変動が停止した場合であっても、新
たにリーチ図柄配列もしくは大当り図柄配列が表示され
る可能性が生じるので、遊技者は「リーチ」や「大当
り」に対する期待感を強く抱くことができる。なお、第
3の実施の形態においても、複写図柄が他の図柄表示列
に表示された図柄の表示位置に移動する際には、第1の
実施の形態で説明したように、それまで他の図柄表示列
に表示されていた図柄(左図柄表示列110の中段部の
表示位置に表示されていた「3」、及び、右図柄表示列
150の中段部の表示位置に表示されていた「6」に対
応)を押し出すようにして表示してもよく、あるいは第
2の実施の形態で説明したように、それまで他の図柄表
示列に表示されていた図柄に重なって、その図柄は徐々
に消去されるようにして表示してもよい。
【0037】〔他の実施の形態〕なお、上述したパチン
コ機(遊技機)10において、他の部分の構造、形状、
材質、個数、配置及び動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでなく、必要に応じて種々変更
可能である。例えば、上記実施の形態を応用した次の各
形態を実施することもできる。
【0038】(A)第1〜第3の実施の形態では、中段
部の表示位置に表示された図柄の複写図柄が、他の図柄
表示列の表示位置に移動する態様を示したが、上段部あ
るいは下段部の表示位置に表示された図柄の複写図柄が
移動するように構成してもよい。この場合でも、第1〜
第3の実施の形態と同様に、新たに「リーチ」あるいは
「大当り」となる可能性が生じることにより遊技の興趣
性が高まるという効果を達成できる。
【0039】(B)第1〜第3の実施の形態では、中段
部の表示位置に表示された図柄の複写図柄が、他の図柄
表示列の、同じく中段部の表示位置に移動する態様を示
したが、中段部から上段部、あるいは、中段部から下段
部の表示位置に移動するように構成してもよい。すなわ
ち、図柄表示列に表示された一の図柄の複写図柄は、他
の図柄表示列の表示位置であれば、どの表示位置に移動
するように構成してもよい。
【0040】(C)第1〜第3の実施の形態では、図柄
表示列に表示された一の図柄(変動を停止した図柄)の
複写図柄が、その図柄表示列と隣接した他の図柄表示列
の表示位置に移動する態様を示したが(例えば第1の実
施の形態では、左図柄表示列110に表示された図柄
「7」の複写図柄が、それと隣接した中図柄表示列13
0の中段部の表示位置に移動する態様を示したが)、図
柄表示列に表示された一の図柄の複写図柄は、他の図柄
表示列であれば、どの図柄表示列の表示位置に移動する
ようにしてもよい。例えば、左図柄表示列110に表示
された一の図柄の複写図柄が、右図柄表示列150に表
示された図柄の表示位置に移動するように構成してもよ
い。
【0041】(D)また、第1〜第3実施の形態では、
変動を停止した図柄の複写図柄が移動する際に、複数個
の残像が映される態様を示したが、映し出される残像は
例えば1個だけでもよく、その数は限定されない。ま
た、残像は半透明である例を示したが不透明であっても
よく、さらにその大きさ等も実施の形態で示した態様に
限定するものではない。
【0042】(E)また、第1〜第3実施の形態では、
画面20aが3つの図柄表示列で構成されている例を示
したが、その数を限定するものではなく、例えば2つあ
るいは4つの図柄表示列で画面20aが構成された場合
であっても、本発明を適用することができる。
【0043】(F)また、第1〜第3の実施の形態で
は、図柄表示列はそれぞれ上段部、中段部、下段部の3
つ表示位置を有している例を示したが、図柄表示列をこ
のような構成に限定するものではなく、例えば、それぞ
れの図柄表示列が中段部の表示位置のみを1つだけ有し
ている場合であっても本発明を適用できる。
【0044】(G)また、第1〜第3の実施の形態で
は、左図柄表示列→中図柄表示列→右図柄表示列の順に
図柄の変動を停止するように構成したが、図柄の変動を
停止する順序は必要に応じて種々変更可能である。例え
ば、左図柄表示列→右図柄表示列→中図柄表示列の順に
停止する5ライン機であってもよい。
【0045】(H)また、上記実施の形態では、5ライ
ン機における図柄表示列の表示態様について説明した
が、他のタイプのパチンコ機における表示態様であって
もよく、例えば1ライン機や8ライン機に本発明を適用
することもできる。
【0046】(I)また、上記実施の形態ではパチンコ
機10に本発明を適用したが、第1種パチンコ機以外の
遊技機(例えば第3種パチンコ機、スロットマシン、ア
レンジボール機、テレビゲーム機等)であって図柄を変
動して表示する表示部を有するものについても同様に本
発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示部にリーチ図柄配列あるいは大当り図柄配列を形成
しないで図柄の変動を停止した場合であっても、遊技者
の抱くリーチや大当りに対する期待感や緊迫感等を持続
させることができる遊技機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】複合装置を拡大して表した正面図である。
【図3】始動口入賞処理のフローチャートである。
【図4】大当り図柄変動処理のフローチャートである。
【図5】はずれ図柄変動処理のフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【図10】第2の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態の特別図柄表示器の画面に
表示される表示内容の一例を示す図である。
【図14】第3実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【図15】第3実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【図16】第3実施の形態の特別図柄表示器の画面に表
示される表示内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…パチンコ機(遊技機) 20…特別図柄表示器(表示部) 20a…画面 26…普通図柄表示器 28…保留球ランプ 30…第1種始動口 34…大入賞口 56,60…始動口センサ 62…下部始動口 110…左図柄表示列 130…中図柄表示列 150…右図柄表示列 170…図柄表示列 111、131、133、134…複写図柄 112、132、135、136…残像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示部に複数の図柄表示列を有し、前記
    図柄表示列に図柄を変動させた後、所定の図柄配列が表
    示されることを条件に遊技者に有利な遊技状態が付与さ
    れる遊技機において、 前記複数の図柄表示列のうち少なくとも一の図柄表示列
    に表示される図柄が変動を停止した場合に、変動を停止
    した前記図柄の複写図柄を他の図柄表示列に表示されて
    いる図柄の表示位置に移動させることを特徴とした遊技
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機であって、 停止した図柄の複写図柄を他の図柄表示列に表示されて
    いる図柄の表示位置に移動させる際には、残像を映しな
    がら移動させることを特徴とした遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の遊技機
    であって、 停止している図柄の複写図柄を他の図柄表示列に表示さ
    れている図柄の表示位置に移動させる際には、前記他の
    図柄表示列に表示されている図柄を前記表示位置から移
    動させることを特徴とした遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    遊技機であって、 停止している図柄の複写図柄を他の図柄表示列に表示さ
    れている図柄の表示位置に移動させる際には、表示部に
    リーチ図柄配列が表示されるように移動させることを特
    徴とした遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    遊技機であって、 停止している図柄の複写図柄を他の図柄表示列に表示さ
    れている図柄の表示位置に移動させる際には、表示部に
    大当り図柄配列が表示されるように移動させることを特
    徴とした遊技機。
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