JP2005168700A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可変表示ゲームにおける再抽選の結果、通常大当たりとなったか確変大当たりとなったかを分かりやすく報知することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】複数の識別情報を変動表示及び停止表示する表示手段を備え、同表示手段において変動する複数の識別情報が予め定められた特定組合せで停止表示された場合、遊技者に有利な特別遊技状態に移行可能とした遊技機において、前記表示手段に表示された前記特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩がそれぞれ変化する複数の色彩変化パターンを記憶する色彩変化パターン記憶手段と、前記複数の色彩変化パターンの中から選択して前記表示手段に表示し、前記特別遊技状態が単発で終了する通常大当たりであるか、前記特別遊技状態が高確率で連続的に発生する特別大当たりであるかを、前記識別情報の色彩を前記選択した色彩変化パターンに従って変化させることにより報知する大当たり報知制御手段と、を備えることにした。
【選択図】図8

Description

この発明は遊技機に関し、特に複数の識別情報を変動表示及び停止表示する表示手段を備えた所謂パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機に関するものである。
従来、遊技機の1つとしてパチンコ遊技装置があり、特に、近年のパチンコ遊技装置では、やはり遊技機の1つであるスロットマシンのように、図柄からなる識別情報を組み合わせる遊技形態が取り入れられた、所謂「可変表示ゲーム」を実行する遊技形態を採用したものが一般的になっている。
前記「可変表示ゲーム」は、発射した遊技球が入賞口の一種である始動口へ入賞すると、その入賞に基づき当選かはずれかを抽選し、抽選結果に応じて表示手段である液晶表示部上で例えば各々が図柄からなる複数の識別情報を変動表示及び停止表示させるものである。そして、抽選結果が当選となって上記複数の図柄が予め定められた組合せ(以下、「特定組合せ」という)で停止表示された場合には、入賞口の一種である大入賞口の開閉動作を所定回数(以下「ラウンド数」ともいう)繰り返し開放して、遊技者に有利な状態である所謂「特別遊技状態」を発生させるようにしている。特に、変動する複数の図柄が予め定められた第1の特定組合せで停止表示された場合は、前記特別遊技状態に移行する通常大当たりとなり、変動する複数の図柄が予め定められた第2の特定組合せで停止表示された場合は、前記特別遊技状態へ移行すると共にその特別遊技状態が終了した後に引き続き特別遊技状態へ高確率で再度移行する特別大当たりとなる。
上記パチンコ遊技装置の中には、一旦停止表示した前記第1の特定組合せを再度変動表示させて、その後、第1の特定組合せ又は第2の特定組合せのいずれかを停止表示させる所謂「再抽選演出」を行うものが知られている。
この再変動表示を採用することにより、第1の特定組合せが停止表示された場合でも、最終的には第2の特定組合せが停止表示されて特別大当たりに昇格する可能性があるので、遊技者の期待感をより高めることができるといった効果を奏していた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−224357号公報
ところが、上記再変動表示を行う従来の遊技機は、複数の図柄の再変動時に通常大当たりとなる図柄の組合せから特別大当たりとなる図柄の組合せへと、特定組合せを構成する図柄を変化させることによって通常大当たりを特別大当たりへと昇格させるものであったため、再変動後に結局通常大当たりとなったのか特別大当たりとなったのかを見分けるためには、再変動後に新たに停止表示された特定組合せの図柄を見極める必要があり、見た瞬間には通常大当たりのままなのか特別大当たりになったのかがわかりにくかった。そのため、再変動によって通常大当たりから特別大当たりへと昇格しても、かかる通常大当たりから特別大当たりへの変化がわかりにくく、遊技者にとって印象的でわかりやすい大当たり報知を行うことができなかった。
本発明は、上記課題を解決することのできる遊技機を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明では、複数の識別情報を変動表示及び停止表示する表示手段を備え、同表示手段において変動する複数の識別情報が予め定められた特定組合せで停止表示された場合、遊技者に有利な特別遊技状態に移行可能とした遊技機において、前記表示手段に表示された前記特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩がそれぞれ変化する複数の色彩変化パターンを記憶する色彩変化パターン記憶手段と、前記複数の色彩変化パターンの中から選択して前記表示手段に表示し、前記特別遊技状態が単発で終了する通常大当たりであるか、前記特別遊技状態が高確率で連続的に発生する特別大当たりであるかを、前記識別情報の色彩を前記選択した色彩変化パターンに従って変化させることにより報知する大当たり報知制御手段と、を備えることにした。
請求項2記載の本発明では、前記色彩変化パターンにおける色彩の変化態様は、前記各識別情報における特定色の占有面積が時間の経過に伴い段階的に増加していく態様であることにした。
請求項3記載の本発明では、前記各識別情報を形作る図柄の表示色を、特別大当たりに対応した特定色を含む複数の色に色分けし、前記大当たり報知制御手段は、通常大当たりから特別大当たりに再抽選される確率の高さに応じて前記特定色の占有面積を大きくすることとした。
本発明によれば、複数の識別情報が特別遊技状態に移行可能な特定組合せで停止表示された場合、同特定組合せが通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかを、停止表示された識別情報の色彩という遊技者が識別しやすい方法で報知することができる。しかも、最終的に識別情報の色彩が確定するまで特別遊技状態が通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのか分からないので、最後まで遊技者の注意を識別情報の色彩変化に向けさせることができると共に、特別大当たりへの期待感を抱かせることができる。
本実施形態に係る遊技機は、複数の識別情報を変動表示及び停止表示すると共に、停止表示されたときの複数の識別情報の組合せが予め定められた特定組合せとなった場合、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に移行可能とした遊技機において、前記特定組合せを構成する各識別情報の色彩をそれぞれ変化させて、同識別情報の色彩変化により前記特別遊技状態(大当たり遊技状態)が単発で終了する通常大当たりであるか、それとも特別遊技状態(大当たり遊技状態)が終了した後、高確率で再度特別遊技状態(大当たり遊技状態)が発生する特別大当たり(確変大当たり)であるかを報知するようにした遊技機である。
すなわち、本実施形態にかかる遊技機は、複数の識別情報を変動表示及び停止表示する表示手段を備え、同表示手段において変動する複数の識別情報が予め定められた特定組合せで停止表示された場合、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)に移行可能とした遊技機において、前記表示手段に表示された前記特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩をそれぞれ変化させる複数の色彩変化パターンを記憶する色彩変化パターン記憶手段と、前記複数の色彩変化パターンの中から選択して前記表示手段に表示し、前記特別遊技状態(大当たり遊技状態)が単発で終了する通常大当たりであるか、前記特別遊技状態(大当たり遊技状態)が高確率で連続的に発生する特別大当たり(確変大当たり)であるかを、前記識別情報の色彩を前記選択した色彩変化パターンに従って変化させることにより報知する大当たり報知制御手段と、を備えており、パチンコ遊技装置として好適に実施することができる。
上記識別情報は、数字を含む文字、記号、絵柄又は模様等の図柄からなる。かかる識別情報には、算用数字を利用した図柄、漢数字を利用した図柄、ローマ数字を利用した図柄、記号や各種絵柄や各種模様を利用した図柄など、様々な図柄を用いることができる。また、上記表示手段に表示される各識別情報として、それぞれ複数の識別情報からなる識別情報群を構成するものを用い、この識別情報群に含まれる複数の識別情報を順次表示することによって変動表示を行うようにしてもよい。
上記識別情報を変動表示及び停止表示する表示手段は、液晶若しくはCRTからなるディスプレイとすることができる。なお、表示手段としては、本実施形態では前記識別情報を変動表示及び停止表示させるもののほか、さらに、7セグメント表示器やランプ類、或いはスピーカなどの音声出力装置なども含まれる。
上記表示手段に表示される識別情報の組合せ結果は、遊技盤上に発射された遊技球が特定入球口に入球したことを受けて当選かはずれかを所定の抽選確率で抽選する抽選手段による抽選結果に基づくものとし、前記通常大当たり及び特別大当たりの他、はずれが存在し、このはずれに対応するはずれ組合せが存在する。
また、遊技者に有利な特別遊技状態とは、入賞口の一種である大入賞口を所定時間開放して遊技球を入賞しやすくした状態(これを以下「ラウンド」という)を、所定回数(以下「ラウンド数」ともいう)繰り返す遊技状態であり、本実施形態に係る遊技機は、この特別遊技状態を実行する大当たり実行手段を備えている。
前記抽選手段、前記大当たり実行手段、前記色彩変化パターン記憶手段、及び前記大当たり報知制御手段は、実質的には遊技機内部に設けられた制御部が担っている。また、同制御部により前記表示手段を制御可能とするとよい。
また、上記遊技機内部に設けられた制御部のなかには、下記の機能を含む遊技プログラムが格納されており、これが実行されることになる。
すなわち、同遊技プログラムは、遊技球が特定の入球口に入球したことを受けて当選かはずれかを所定の抽選確率で抽選する内部抽選実行機能と、この内部抽選実行機能による抽選結果に基づいて、複数の識別情報を変動表示及び停止表示する可変表示ゲームを表示手段上に実行させる可変表示ゲーム実行機能と、前記抽選結果が大当たりの場合に、これが通常大当たりと確変大当たりのうちいずれにするかを決定する大当たり決定機能と、この大当たり決定機能による決定が通常大当たりの場合、変動する複数の前記識別情報を予め定められた特定組合せで停止表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる一方、前記大当たり決定機能による決定が確変大当たりの場合は、変動する前記複数の識別情報を予め定められた特定組合せで停止表示すると共に、前記特別遊技状態へ移行した後、引き続きこの特別遊技状態へ高確率で再度移行可能とする大当たり遊技実行機能と、前記特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩がそれぞれ変化する複数の色彩変化パターンの中からいずれかを選択して表示手段上に表示し、前記特定組合せが通常大当たりなのか特別大当たりなのかを前記識別情報の色彩の変化により報知する大当たり報知制御機能とをコンピュータに実現するためのプログラムである。
上述した本実施形態に係る遊技機によれば、前記複数の識別情報が停止表示されたときの組合せが予め定められた特定組合せとなった場合に、同特定組合せを構成する各識別情報の色彩をそれぞれ変化させて、かかる識別情報の色彩変化により前記特別遊技状態が単発で終了する通常大当たりであるか、それとも高確率で連続的に発生する特別大当たりであるかを報知することができる。
従って、停止表示された識別情報の色彩という遊技者が識別しやすい方法で特定組合せが通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかを報知することができ、遊技者に対して分かりやすく効果的な報知を行うことができる。しかも、最終的に識別情報の色彩が確定するまで遊技者には特別遊技状態が通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかが分からないので、最後まで遊技者の注意を識別情報の色彩変化に向けさせることができると共に、遊技者に特別大当たりへの期待感を抱かせることができる。また、色彩の変化という新しい形態により特定組合せが通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかを報知することができ、遊技者に目新しさを感じさせることができる。
特に、前記色彩変化パターンにおける色彩の変化態様を、前記各識別情報における特定色の占有面積が時間の経過に伴い段階的に増加していく態様とすれば、識別情報の色彩の変化が分かりやすいので、遊技者に対して一層効果的な報知を行うことができる。しかも、特定色の占有面積が時間の経過に伴い段階的に増加していく経過において、遊技者の特別大当たりへの期待感を高めたり、逆に、通常大当たりになってしまうかもしれないという不安感を与えたりして、遊技者を一喜一憂させることができ、遊技者を楽しませることができる。
また、前記各識別情報を形作る図柄を、特別大当たりに対応した前記特定色を含む複数の色で表示し、再変動表示中に通常大当たりから特別大当たりに昇格する確率の高さに応じて前記特定色の占有面積を大きくすれば、遊技者は、通常大当たりになるのか特別大当たりになるのかを前記特定色の占有面積から判断するしかなく、実際に遊技が進行してみないとどちらの大当たりなのかが分からないので、遊技者の興味を継続的に遊技の進行に向けさせて、遊技を楽しませることができる。
なお、前記特定色の占有面積に加えて、識別情報の大きさ自体を大きくすることにより、特別大当たりへの期待度が高い(特別大当たりに昇格する確率が高い)ことを表すこともできる。
前記色彩変化パターンは、例えば変動表示及び停止表示されるときの識別情報の色彩を示す初期色彩と、特定組合せで停止表示された後の識別情報の色彩変化を示す中期色彩と、最終的に確定した識別情報の色彩を示す終期色彩との組合せと見なすことができる。ここでいう色彩とは、単なる色を示すのみならず識別情報における彩色態様を示すものであり、例えば識別情報に赤と青との2色を用いる場合、同じ赤と青との組合せであっても、識別情報の上側が赤で下側が青のものと、識別情報の左側が赤で右側が青のものと、識別情報のベース色を青にしてそこに赤の水玉があるものと、・・・というように、多数の色彩が存在する。
そして、初期、中期、終期色彩のいずれにおいても、1つの識別情報を取り上げた場合には、かかる1つの識別情報が単色からなる色彩であっても、或いは上側は赤で下側は青や、左側は白で中央は灰色で右側は黒のように1つの識別情報が複数色からなる色彩であってもよい。
なお、通常時、すなわち、特定組合せが表示される前の識別情報の色は、特別大当たりであることを示す色(特別大当たりに対応する特定色)と通常大当たりであることを示す色(通常大当たりに対応する特定色)とのいずれかに属し、例外として特別大当たりであることを示す色と通常大当たりであることを示す色との中間色が存在する。
前記初期色彩としては、
(1-1)表示される識別情報が全て同じ色彩の場合と、
(1-2)特別大当たりを示す色彩の識別情報と、通常大当たりを示す色彩の識別情報とが混在する場合と、
(1-3)特別大当たりを示す色彩の識別情報と、通常大当たりを示す色彩の識別情報と、特別大当たり及び通常大当たりを示す色彩の識別情報とが混在する場合とが考えられる。
中期色彩としては、
(2-1)中間色を用いてグラデーションにより特定の色彩(特定色)が占める面積(占有面積)を増加させて色彩を変化させる場合(例えば、各識別情報の左側を赤、右側を青として、その間をグラデーションでつなぎ、次第にグラデーションを左右どちらか一方へ移動させることにより一方の色彩の占める面積を増加させる場合)と、
(2-2)中間色を用いて次第に特定の色彩(特定色)へと変化させることにより色彩を変化させる場合(例えば、最初は識別情報全体が赤であり、それを次第に赤紫、紫、青紫、青と識別情報全体の色を変化させて、最初の色を連続的に他の色へと変化させる場合)と、
(2-3)中間色を用いることなく特定の色彩(特定色)が占める面積(占有面積)をブロック状に増加させることより色彩を変化させる場合(例えば、各識別情報ごとに左右を赤青2色に分けて、その境界を次第にどちらか一方へ移動させることにより一方の色彩の占める面積を増加させる場合)と、
(2-4)初期色彩の色彩から終期色彩の色彩へと直接変化させる場合(例えば、最初赤だったものを段階を踏まずに一度に青に変化させる場合)とが考えられる。
特に、上記(2-1)、(2-3)のように、特定の色彩(特定色)が占める面積(占有面積)を増加させて色彩を変化させる場合には、1つの識別情報単独で上述したような変化を行わせてもよいし、特定組合せで停止表示された複数の識別情報全体で上述したような変化を行わせてもよい。例えば、後者のように複数の識別情報全体で特定の色彩(特定色)が占める面積(占有面積)を増加させる場合は、左右1列に並ぶ3つの識別情報において、最初は、左側の識別情報を赤、中央の識別情報を左側が赤、右側が青の赤青2色、右側の識別情報を青とし、中央の識別情報にある赤と青の境界を次第に左右どちらか一方へ移動させることにより一方の色彩の占める面積を増加させるのである。
終期色彩としては、初期色彩と同様、
(3-1)表示される識別情報が全て同じ色彩の場合と、
(3-2)特別大当たりを示す色彩の識別情報と、通常大当たりを示す色彩の識別情報とが混在する場合と、
(3-3)特別大当たりを示す色彩の識別情報と、通常大当たりを示す色彩の識別情報と、特別大当たり及び通常大当たりを示す色彩の識別情報とが混在する場合とが考えられる。
特に、終期色彩において特徴的なのは、特別遊技状態が通常大当たりと特別大当たりのどちらになるのかを遊技者が容易に認識できるように、通常大当たりを特定する色彩と、特別大当たりを特定する色彩との比率が分かるような色分けにすることである。
すなわち、完全に通常大当たりであるか特別大当たりであるかを確定する場合には、最終的には全ての識別情報を、通常大当たりを特定する色彩と特別大当たりを特定する色彩のいずれか一色で表示するのである。例えば、青が通常大当たり、赤が特別大当たりとすると、最終的には、全ての識別情報を赤青いずれか一方の色で表示するのである。
また、特別大当たりと通常大当たりとのどちらになる可能性が高いかを表す場合には、通常大当たりを特定する色彩と特別大当たりを特定する色彩との両方で識別情報を表示して、両色彩の比率によって面積の多い色彩の表す大当たりになる可能性が高いことを報知するのである。例えば、青が通常大当たり、赤が特別大当たりとすると、青よりも赤の占める面積を大きくして特別大当たりである可能性が高いことを遊技者に報知したり、青よりも赤の占める面積を小さくして通常大当たりである可能性が高いことを遊技者に報知したりするのである。
上述したような初期色彩と中期色彩と終期色彩とを組み合わせることにより、多種多様な色彩変化パターンを作成することができる。なお、色彩変化パターン記憶手段に記憶された色彩は、上記初期色彩と中期色彩と終期色彩とが既に組み合わされて一連の流れとなったものであってもよいし、初期色彩と中期色彩と終期色彩とが別々になっていて、大当たり報知制御手段が各期の色彩をそれぞれ1つずつ選択して一連の流れとなるようにしてもよい。
以下に、代表的な色彩変化パターンを述べる。以下においては、特別大当たりを特定する色彩を赤一色(特別大当たりに対応する特定色)のみとし、赤以外の色彩は通常大当たりを特定するものとして、通常大当たりから特別大当たりへと昇格する場合に絞って説明する。しかし、実際には、特別大当たりを特定する色彩が複数色となったり、特別大当たりから通常大当たりへ降格したりすることもあり得る。
[1]前記(1-1)の初期色彩と(2-1)の中期色彩と(3-1)の終期色彩を組み合わせた色彩変化パターン。
すなわち、1つの色彩からなる識別情報が変動表示及び停止表示され、停止表示後に識別情報の色彩がグラデーションにより変化して特定色の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が前記特定色のみになる。
例えば、青色の識別情報が変動表示及び停止表示されて通常大当たりとなり、停止表示後に識別情報の色彩がグラデーションにより青色から赤色に変化して赤色の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が赤色のみになって特別大当たりへと昇格する。
上記[1]の色彩変化パターンによれば、停止表示される識別情報の色彩は変動表示中の識別情報の色彩と同じなので、停止表示された複数の識別情報の特定組合せが通常大当たりと特別大当たりのどちらになるのかを判断する上で、識別情報の色彩変化がより一層重要になり、効果的に識別情報の色彩変化に遊技者の注意を向けさせることができる。
[2]前記(1-2)の初期色彩と(2-1)の中期色彩と(3-1)の終期色彩を組み合わせた色彩変化パターン。
すなわち、特別大当たりを特定する色彩を含む2種の色彩からなる識別情報が変動表示及び停止表示され、停止表示後に識別情報の色彩がグラデーションにより変化して特定色(特別大当たり又は通常大当たりに対応する特定色)の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が前記特定色のみになる。
例えば、赤色の識別情報と青色の識別情報とが混合した状態で変動表示され、複数の識別情報が全て青色で停止表示されて通常大当たりとなり、停止表示後に複数の識別情報の色彩がグラデーションにより全て青色から赤色へ変化して赤色の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が赤色のみになって特別大当たりへと昇格する。
上記[2]の色彩変化パターンによれば、変動表示中には、通常大当たりとなる色彩の識別情報と特別大当たりとなる色彩の識別情報とのどちらが停止表示されるのかが分からないので、識別情報の変動表示及び停止表示中も特別大当たりへの期待感を持つことができると共に、例え通常大当たりで停止表示されたとしても、識別情報の色彩変化により通常大当たりから特別大当たりへと昇格する可能性がまだ残されているので、遊技者に対して引き続き特別大当たりへの期待感を持たせることができる。
[3]前記(1-3)の初期色彩と(2-1)の中期色彩と(3-1)の終期色彩を組み合わせた色彩変化パターン。
すなわち、特別大当たりを特定する色彩を含む3種以上の色彩からなる識別情報が変動表示及び停止表示され、停止表示後に識別情報の色彩がグラデーションにより変化して特定色(特別大当たり又は通常大当たりに対応する特定色)の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が前記特定色のみになる。
例えば、赤色の識別情報と青色の識別情報と上側が赤色で下側が青色からなる識別情報とが混合した状態で変動表示され、複数の識別情報が全て青色又は全て上側が赤色で下側が青色からなる識別情報で停止表示されて通常大当たりとなり、停止表示後に複数の識別情報の色彩がグラデーションにより全て青色から赤色へ変化して赤色の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が赤色のみになって特別大当たりへと昇格する。
上記[3]の色彩変化パターンによれば、変動表示中には、通常大当たりとなる色彩の識別情報と特別大当たりとなる色彩の識別情報とのどちらが停止表示されるのかが分からないので、識別情報の変動表示及び停止表示中も特別大当たりへの期待感を持つことができると共に、例え通常大当たりで停止表示されたとしても、識別情報の色彩変化により通常大当たりから特別大当たりへと昇格する可能性がまだ残されているので、遊技者に対して引き続き特別大当たりへの期待感を持たせることができる。
また、例に挙げたように、初期色彩において、特別大当たりとなる色彩の識別情報と、通常大当たりとなる色彩の識別情報と、特別大当たりとなる色彩と通常大当たりとなる色彩との両方が使われた識別情報との3種類の識別情報を用いて、特別大当たりとなる可能性が異なる複数種類の識別情報が存在するようにすれば、変動していた識別情報が特別遊技状態へ移行する特定組合せで停止表示されたときにも、その特定組合せが特別大当たりとなる可能性が高いのか通常大当たりとなる可能性が高いのかを識別情報における特別大当たりとなる色彩の占有面積と通常大当たりとなる色彩の占有面積との比率で表すことができ、停止表示される識別情報の色彩に遊技者の興味を向けさせることができる。
[4]前記(1-3)の初期色彩と(2-1)の中期色彩と(3-2)の終期色彩を組み合わせた色彩変化パターン。
すなわち、特別大当たりを特定する色彩を含む3種以上の色彩からなる識別情報が変動表示及び停止表示され、停止表示後に識別情報の色彩がグラデーションにより変化して特定色(特別大当たり又は通常大当たりに対応する特定色)の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が前記特定色を含む2種以上の色彩となる。
例えば、赤色の識別情報と青色の識別情報と上側が赤色で下側が青色からなる識別情報とが混合した状態で変動表示され、複数の識別情報が全て青色又は全て上側が赤色で下側が青色からなる識別情報で停止表示されて通常大当たりとなり、停止表示後に複数の識別情報の色彩がグラデーションにより全て青色から赤色へ変化して赤色の占有面積が増加し、最終的には識別情報の色彩が上側の赤色と下側の青色との2色になって、同2色の比率により特別大当たりに昇格する可能性が高いのか、通常大当たりのままである可能性が高いのかを示す。
上記[4]の色彩変化パターンによれば、実際に遊技が進行してみないと通常大当たりと特別大当たりとのどちらの大当たりになるのかがはっきりと分からないので、遊技者の興味を継続的に遊技の進行に向けさせて、遊技を楽しませることができる。
[5]前記(1-3)の初期色彩と(2-2)の中期色彩と(3-3)の終期色彩を組み合わせた色彩変化パターン。
すなわち、特別大当たりを特定する色彩を含む3種以上の色彩からなる識別情報が変動表示及び停止表示され、停止表示後に識別情報の色彩が特定色(特別大当たり又は通常大当たりに対応する特定色)の占有面積をブロック状に増加させることより変化して、最終的には識別情報の色彩が前記特定色を含む3種以上の色彩となる。
例えば、赤色の識別情報と青色の識別情報と左側が赤色で右側が青色からなる識別情報とからなる3つの識別情報群が横一列に並んで変動表示され、左側の識別情報群が、左側が赤色で右側が青色からなる識別情報で、中央及び右側の識別情報群が青色の識別情報でそれぞれ停止表示されて通常大当たりとなり、停止表示後に左の識別情報の色彩が、赤色の占有面積をブロック状に増加させることより徐々に青色から赤色へと変化して赤色の占有面積が増加し、最終的には左側の識別情報が赤色に変化するのみならず中央の識別情報の色彩も赤色の占有面積をブロック状に増加させることより徐々に青色から赤色へと変化し、左側の識別情報の色彩が赤色に、中央の識別情報の色彩が、左側の赤色と右側の青色との2色に、右側の識別情報の色彩が青色になって、3つの識別情報における青赤2色の比率により特別大当たりに昇格する可能性が高いのか、通常大当たりのままである可能性が高いのかを示す。
上記[5]の色彩変化パターンによれば、実際に遊技が進行してみないと通常大当たりと特別大当たりとのどちらの大当たりになるのかがはっきり分からないので、遊技者の興味を継続的に遊技の進行に向けさせて、遊技を楽しませることができる。
しかも、特定色の占有面積をブロック状に増加させることより識別情報の色彩を変化させるので、前記特定色とその他の色彩との境界線が分かりやすく、遊技者は特定色の占有面積がどの程度あるのかを確実に知ることができる。
上述してきた遊技機としては、必ずしも実際の鋼球からなる遊技球を用いる必要はなく、パチンコ遊技盤を遊技画面として画像表示するディスプレイ上に仮想遊技球を映像として打出し可能な遊技ハンドル(操作部)と、パチンコ遊技プログラムを実行する制御部とを備えた映像パチンコ遊技機であっても構わない。さらに、表示手段としての表示部と制御部とを備えた業務用若しくは家庭用のゲーム機に適用することも可能である。
また、汎用のコンピュータや携帯端末装置等に各種の制御を行うソフトウェアをインストールしたものにも適用できる。この場合、上述してきた遊技盤を含む遊技機画像の表示を実行させることのできる表示プログラムを含むパチンコ遊技プログラムを格納した記憶媒体を介して遊技を行うことができる。或いは、インターネットなどを介して前記パチンコ遊技プログラムをダウンロードして遊技することができる。つまり、遊技機としては、サーバと端末機(クライアント)とに分割して構成したものであってもよい。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいてより具体的に説明する。
(パチンコ遊技装置の構成)
図1に本実施形態に係るパチンコ遊技装置の正面図を示す。なお、本実施形態におけるパチンコ遊技装置は上述の[3]の色彩変化パターンを採用している。
図1に示すように、パチンコ遊技装置10は、矩形枠状の本体枠12に矩形板状の遊技盤14を組込み、同遊技盤14の前面に前記本体枠12の窓枠16を設け、さらに、同窓枠16の下側で本体枠12の前面に上皿20及び下皿22を設けると共に、同下皿22の右側に発射ハンドル26を配設して構成している。図中、20aは上皿20内の遊技球を下皿22へ送るバイパス路開閉ボタン、46はスピーカである。
また、遊技盤14の前面には複数の障害釘(図1では入賞口の直上方に略平行に設けた一対の障害釘を除いて省略している)を打ち込んでいる。なお、釘を打ち込むような構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、この樹脂素材の遊技盤14に金属製の棒状体を遊技盤14の前方向に突出するように突設する構成としてもよく、かかる構成とした遊技装置(所謂パチコン機)にも本発明を適用することができる。前記発射ハンドル26の裏側には発射モータ28を、周縁部にはタッチセンサ29を設けている。26aは発射モータ一時停止ボタンである。
発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて上述した複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって落下し、後述する各種入賞口に入らなかった遊技球は、遊技盤14の中央最下部に位置する排出口53から回収される。
遊技盤14を拡大した拡大正面図を図2に示す。なお図2においても図1同様に障害釘の大部分を省略している。
遊技盤14の前面の略中央には、表示手段としての液晶からなる表示装置32を設けている。なお、表示装置32は、遊技者が見得るような位置であればパチンコ遊技装置10の何処の位置に設けても構わない。
52は小型の副表示装置であり、表示情報である数字や記号等からなる普通図柄を、変動と停止とを繰り返すように可変表示する。
表示装置32の左右側部には、球通過検出器55(55a,55b)を設け、この球通過検出器55が遊技球の通過を検出したときには、前記普通図柄が変動し、所定の図柄で停止表示されると、ソレノイド57により可動片58(58a,58b)を駆動し、始動口44に遊技球が入りやすくなるようにする。
上述した副表示装置52の左右両側には、4つの保留ランプ34(34a〜34d)を設けている。
また、遊技盤14の下部には、大当たり入賞装置Mを設けている。かかる大当たり入賞装置Mは、後述する可変表示ゲームによって特別遊技状態になった場合にソレノイド48により駆動されて大入賞口38を開放状態とするシャッタ40と、同シャッタ40の後方に配され、ソレノイド205により駆動されて左右に傾動するスイング板(図示せず)とを備えており、前記シャッタ40の開放時に、スイング板を介して遊技球が特定領域に入球すると、シャッタ40は所定時間経過或いは所定数入球後においても次のシャッタ40の開放が約束され、これが所定限度回数(例えば、15回)まで繰り返されて遊技者にとって有利な特別遊技状態を実現するようにしている。さらに、遊技盤14には一般入賞口50,54(54a,54b,54c,54d)及び第2の一般入賞口56(56a,56b,56c,56d)を設けている。
また、表示装置32の下部には、後述する可変表示ゲームが開始される契機となる特定の入球口としての始動口44を設けている。
さらに、前記表示装置32の左右両側には、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための風車状の転動誘導部材60(60a,60b)を設けると共に、遊技盤14の外側の上左側と上右側とには、装飾ランプ36(36a及び36b)を設けている。
(パチンコ遊技装置の制御)
本実施形態に係るパチンコ遊技装置10の制御回路を示すブロック図を図3に示す。
図示するように、制御部61は、中央処理回路(以下、CPUと称する)66と、インターフェイス回路群62,72と、ROM68、RAM70と、これらに接続し、CPU66にデータ信号又はアドレス信号を入出力する入出力バス64とを備えている。本実施形態では、この制御部61が、前述した抽選手段と、大当たり実行手段と、色彩変化パターン記憶手段と、大当たり報知制御手段としての役割を担う。
上記インターフェイス回路群62には、前記発射ハンドル26と、前記タッチセンサ29と、各入賞口に設けた球検知センサ42、43と、球通過検出器55(左側球通過検出器55a,右側球通過検出器55b)とを接続しており、発射ハンドル26は遊技者により回動操作されたときに、タッチセンサ29は遊技者の手が触れたときに、球検知センサ42は遊技球が前記始動口44を通過したときに、球検知センサ43は遊技球が大入賞口38、一般入賞口50、54、第2の一般入賞口56、さらには排出口53を通過したときに、球通過検出器55は遊技球が通過したときに、その検出信号をインターフェイス回路群62に供給する。
前記ROM68は、パチンコ遊技装置10の遊技全体の流れを制御する遊技プログラムを含む制御プログラムや、個々の識別情報やそれらの組合せ等を記憶している。特に、本実施形態では、表示装置32において変動表示されていた複数の識別情報が遊技者に有利な特別遊技状態に移行する特定組合せで停止表示された場合に、同特定組合せが通常大当たりとなるか特別大当たりとなるかを識別情報の色彩の変化によって遊技者に報知する再抽選演出を行うようにしており、本実施形態における遊技プログラムは、遊技球が始動口44に入球したことを受けて当選かはずれかを所定の抽選確率で抽選する内部抽選実行機能と、この内部抽選実行機能による抽選結果に基づいて、複数の識別情報を変動表示及び停止表示する可変表示ゲームを表示装置32上に実行させる可変表示ゲーム実行機能と、前記抽選結果が大当たりの場合に、これが通常大当たりと確変大当たりのうちいずれになるかを決定する大当たり決定機能と、この大当たり決定機能による決定が通常大当たりの場合、変動する複数の前記識別情報を予め定められた特定組合せで停止表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる一方、前記大当たり決定機能による決定が確変大当たりの場合は、変動する前記複数の識別情報を予め定められた特定組合せで停止表示すると共に、前記特別遊技状態へ移行した後、引き続きこの特別遊技状態へ高確率で再度移行可能とする大当たり遊技実行機能と、前記特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩がそれぞれ変化する複数の色彩変化パターンの中からいずれかを選択して表示装置32上に表示し、前記特定組合せが通常大当たりなのか特別大当たりなのかを前記識別情報の色彩の変化により報知する大当たり報知制御機能とを有する。
従って、かかるプログラムを実行することにより、複数の識別情報が特別遊技状態に移行可能な特定組合せで停止表示された場合には、同特定組合せが通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかを、停止表示された識別情報の色彩という遊技者が識別しやすい方法で報知することができる。しかも、最終的に識別情報の色彩が確定するまで特別遊技状態が通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのか分からないので、最後まで遊技者の注意を識別情報の色彩変化に向けさせることができると共に、特別大当たりへの期待感を抱かせることができる。
また、ROM68は、前記表示装置32において可変表示ゲームが実行される際に、変動表示や停止表示される識別情報の画像データ、演出画面として表示される画面画像としてのキャラクタを示すキャラクタ画像データ、表示装置32の背景を構成する背景画像データ、及び動画映像画像データ、並びに遊技に用いる音データ、前記制御プログラムを実行するための初期データや、前記装飾ランプ36の点滅動作パターンを制御するプログラム等を記憶している。
また、ROM68は、特別遊技状態に移行する特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩をそれぞれ変化させるための色彩変化画像データを記憶している。かかる色彩変化画像データは、前述した可変表示ゲームが実行される際に変動表示や停止表示される識別情報の画像データ(初期色彩を構成する初期画像データ)と、表示装置32において前記再抽選演出が実行される際に色彩変化を伴って表示される識別情報の画像データ(中期色彩及び終期色彩を構成する中・後期画像データ)とからなり、複数のパターンが存在する。
さらに、ROM68は、通常大当たりと特別大当たりとを発生させる抽選を行うために必要な確率テーブルや当該確率テーブルを用いて抽選を行うためのプログラムなどを記憶している。
一方、前記RAM70は、上述した各プログラムで使用するフラグや変数の値、特に識別情報の色彩をどのように変化させるかを指定すべく前記ROM68に記憶されている色彩変化画像データの中から内部抽選等により選択した色彩変化パターンの情報(以下、色彩変化パターン情報という)を記憶している。すなわち、かかる色彩変化パターン情報を含むCPU66による演算結果や遊技の履歴を示す累積リーチデータ、累積変動数及び累積大当たり回数を記憶している。
そして、制御部61内のCPU66は、ROM68から所定のプログラムを呼び出して実行することにより演算処理を行い、この演算処理の結果に基づいて前記色彩変化画像データを含む各種画像データや音データを、電子データとして伝送に関する制御やその他の制御を行う。特に、CPU66は、表示装置32において識別情報が変動表示されるように制御したり、複数の識別情報としての図柄の相互の組合せ状態が表示装置32において所定のタイミングで停止表示されるように制御したり、停止表示されたときの識別情報の組合せが遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる特定組合せとなった場合には、前記ROM68に記憶した複数の色彩変化画像データ(色彩変化パターン)の中のいずれか1つが表示装置32に表示されるように制御したりする。
また、前記インターフェイス回路群72には、表示装置32、副表示装置52、スピーカ46、発射モータ28、保留ランプ34及び装飾ランプ36、可動片58(58a,58b)やシャッタ40を駆動するソレノイド48,57,205、並びに払出装置59を接続している。そして、インターフェイス回路群72は、CPU66における演算処理の結果に応じて上述した各装置類それぞれを制御すべく駆動信号や駆動電力を供給する。
前述した表示装置32は、変動図柄表示部と演出画面表示部とからなり、CPU66の制御によりこれらの2つの表示部に表示される画面の双方を合成して表示する。
また、保留ランプ34は、始動口44に入った遊技球のうち、図柄を変動表示させるに有効な回数を示すものであり、払出装置59は、遊技球の入賞に応じて上皿20又は下皿22に予め定められた数の遊技球を払い出すものである。
本実施形態では、上述したCPU66などからなる演算処理装置により制御部61が構成され、表示装置32により表示部が構成されている。なお、本実施形態ではCPU66などからなる演算処理装置を1つとしているが、必ずしも1つである必要はない。メインの演算処理装置としての主制御部と、画像表示を司るサブの演算処理装置としての副制御部を含む構成とすることもできる。また、上記したROM68やRAM70も、複数個備える構成であっても構わない。
(パチンコ遊技装置10の動作)
本実施形態に係るパチンコ遊技装置10は上述してきた構成となっており、その動作を以下に説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技装置10は起動しており、上述したCPU66において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
まず、パチンコ遊技装置10は、パチンコ遊技を制御するパチンコ遊技プログラムを実行し、かかるプログラムから所定のタイミングで図4に示す遊技球検出ルーチンを呼び出して実行する。
遊技球検出ルーチンでは、最初に、入賞口(一般入賞口50及び54a〜54d並びに第2の一般入賞口56a〜56d)に遊技球が入ったか否かを検出する(ステップS11)。
ステップS11において、上記入賞口に遊技球が入ったと判別したときには、入賞口の種類に応じて予め定められた数の遊技球を払い出す処理を実行する(ステップS12)。
次に、始動口44に遊技球が入ったか否かを判断する(ステップS13)。このステップS13において、始動口44に遊技球が入ったと判別したときには内部抽選実行処理(ステップS14)を実行し、次いで可変表示ゲームを実行する。ステップS14における内部抽選実行処理では、「通常大当たり」、「特別大当たり」及び「はずれ」のいずれか1つの結果を発生させる処理を行うもので、この内部抽選実行処理及び可変表示ゲームについては後に詳述する。
さらに、球通過検出器55a,55bを遊技球が通過したか否かを判断する(ステップS16)。球通過検出器55a,55bを遊技球が通過したと判別したときには、普通図柄を変動表示させる処理を実行する(ステップS17)。
次に、上述したステップS14において呼び出されて実行される内部抽選実行処理を行うサブルーチンを図5に示す。
なお、以下の説明において、変動図柄とは、表示装置32に表示される識別情報のうちで変動表示されている最中の図柄を指し、停止図柄とは、この変動表示される変動図柄が最終的に停止したときに表示される図柄を指すものとする。
上述した抽選実行処理が開始されると、まず、CPU66の演算処理による内部抽選処理を実行する(ステップS100)。すなわち、CPU66は、ROM68に記憶された内部抽選に用いられる確率テーブルをRAM70に設定すると共に、乱数のサンプリングを行う。
なお、確率テーブルをRAM70に設定する処理は、ステップS100を実行するたびに行う必要はなく、常にRAM70に設定しておいてもよい。また、ROM68に内部抽選に用いられる確率テーブルを複数記憶させておき、必要に応じて異なる確率テーブルをRAM70に設定するようにして、通常大当たりを発生させる確率、特別大当たりを発生させる確率、及び、はずれを発生させる確率を変更させることもできる。
次に、「通常大当たり」、「特別大当たり」及び「はずれ」のうち、どの結果が得られたかについて判断する(ステップS101)。ステップS101において、はずれの抽選結果が得られたと判断した場合、CPU66は、はずれに対応する抽選データをRAM70に記憶する(ステップS102)。このとき、はずれが発生したことになる。なお、この抽選データは、後述する可変表示ゲームを実行する際に用いられるデータであり、CPU66は、当該抽選データに基づき、後述する可変表示ゲーム処理ルーチンにおいて、変動図柄を所定の組合せで停止表示させる。
ステップS101において、通常大当たりの結果が得られたと判断した場合、CPU66は、通常大当たりに対応する抽選データなどをRAM70に記憶し(ステップS103)、さらに、通常大当たり情報を記憶する(ステップS104)。このとき、通常大当たりが発生したことになる。なお、前記ステップS103の処理においてRAM70に記憶される通常大当たりに対応する抽選データには、後述する図6の可変表示ゲーム処理で表示装置32に変動表示及び停止表示され、続く再抽選演出で表示装置32に色彩変化を伴って表示される識別情報の色彩変化パターン情報も含まれる。
また、ステップS101において、特別大当たりの結果が得られたと判断した場合、CPU66は、特別大当たりに対応する抽選データなどをRAM70に記憶し(ステップS107)、さらに、特別大当たり情報を記憶する(ステップS108)。このとき、特別大当たりが発生したことになる。なお、前記ステップS107の処理においてRAM70に記憶される特別大当たりに対応する抽選データには、後述する図6の可変表示ゲーム処理で表示装置32に変動表示及び停止表示され、続く再抽選演出で表示装置32に色彩変化を伴って表示される識別情報の色彩変化パターン情報も含まれる。
次いで、特別遊技状態が発生しているか否かを判断し(ステップS110)、特別遊技状態が発生していると判断した場合、本サブルーチンを終了する。
一方、ステップS110において、特別遊技状態が発生していないと判断した場合、進行(表示)中の可変表示ゲームが存在するか否かを判断する(ステップS111)。なお、進行(表示)中の可変表示ゲームとは、現在、表示装置32に表示され、遊技者が見ることが可能な状態にあり、変動図柄が停止表示される前の可変表示ゲームである。すなわち、進行(表示)中の可変表示ゲームが存在するということは、既に、1つの遊技球が始動口44に入り、後述する可変表示ゲーム処理ルーチンが実行されているということである。
ステップS111において、進行(表示)中の可変表示ゲームが存在しないと判断した場合、後述する可変表示ゲームを実行する(ステップS112)。一方、進行(表示)の可変表示ゲームが存在すると判断した場合、本サブルーチンを終了する。
次に、図5に示すステップS112において呼び出されて実行される可変表示ゲーム処理を行うサブルーチンについて、図6を用いて説明する。本サブルーチンが呼び出されることにより、表示装置32において表示されていた固定画面を通常画面へと切り替え、可変表示ゲームを開始する。なお、固定画面とは、表示装置32において実行される可変表示ゲームは実行されておらず、パチンコ遊技装置10においてパチンコ遊技のみが進行している際に表示装置32に表示される画面をいう。また、通常画面とは、表示装置32において可変表示ゲームが開始され表示装置32に表示される図柄が変動表示されてから、可変表示ゲームがリーチとなったり大当たりとなったりしたときの状態に至るまでの間に、表示装置32に表示される演出画面をいう。
可変表示ゲームは、複数の識別情報の変動表示が開始されてから停止表示されるまでを1回とするゲームである。本パチンコ遊技装置10において予め設定されている識別情報は、「1」、「2」、…、「12」からなる12個の算用数字からなる図柄を1つの組として、これらの12個の図柄を表示装置32に順次表示し、その図柄が移動するように表示しつつ、図柄自身が変化するように表示する。
例えば、表示装置32において、図柄の「1」を表示装置32の上から下へスクロールするように表示した後、図柄の「2」を上から下へスクロールするように表示し、続いて図柄の「3」を同様に上から下へスクロールするように表示するのである。そして、図柄の「1」から図柄の「12」までをこのような態様で表示した後、再び図柄の「1」をスクロールするように表示し、同様の表示を順次繰り返すのである。表示装置32においてこのように図柄を表示することにより、「1」から「2」へと、「2」から「3」へと、図柄がスクロールされながら順次変化して「12」まで表示され、次に再び「1」が表示されることとなるのである。
本実施形態では、遊技者によって設定された図柄の変動方向に関する情報が制御部61のRAM70に記憶されており、図柄を変動表示する際、RAM70から当該情報が読込まれ、遊技者が設定した変動方向に対応させて図柄を変動表示する。なお、図柄の変動方向の設定処理の詳細については後に詳述する。
なお、上述した図柄の組(識別情報群)は、スロットマシンにおいて用いられる1本のリールに表示された図柄の組に対応する概念である。
さらに、可変表示ゲームが表示装置32において実行されるときには、複数の組の各々に属する図柄を表示する。例えば、3つの組に属する図柄の各々を横方向に配列させて表示することとした場合には、1つの組に属する図柄は表示装置32の左側に表示され、他の組に属する図柄は表示装置32の中央に表示され、残りの組に属する図柄は表示装置32の右側に表示される。
このように識別情報である図柄を表示することにより、表示部である表示装置32には複数の識別情報が表示されることとなる。なお、可変表示ゲームが実行される際における組の数は、3つに限られることはなく、3以外の複数個の組に属する図柄を表示装置32に表示することとしてもよい。
更に、1つの組に属する図柄について複数個の図柄を表示することとしてもよく、例えば、1つの組に属する3つの図柄を同時に変動表示するように表示することとし、3つの組について表示することとした場合には、表示装置32には、合計9個の図柄が変動表示されることとなる。
そして、複数の組のそれぞれにおいて属する図柄を変動表示した後、変動表示されていた全ての図柄を所定のタイミングで停止表示した際に、これらの図柄の組合せが所定の組合せに合致して停止表示されたときには、遊技者から見れば可変表示ゲームが大当たり(通常大当たり)に当選したことになり、通常特別遊技状態が発生し、遊技者に対して有利な状態の提供が行われる。
前述した内部抽選処理によって、CPU66の演算処理による内部抽選処理を実行し、上述したステップS102、S103またはS107においてRAM70に記憶した抽選データに基づいて、変動表示されていた複数の組に属する図柄を全て停止表示させて図柄が確定したときにおける図柄の組合せを予め決定し、可変表示ゲームが開始されると、図6に示すように、抽選データを更新(減少)させる(ステップS201)。すなわち、CPU66は、RAM70に記憶された抽選データの中から、今回の可変表示ゲーム処理に使用する抽選データを可変表示ゲーム処理領域に呼び出し、これまで抽選データが記憶されていた領域からは当該抽選データを消去する処理を行う。
次に、選択された背景画像を画面に表示させるためのデータとしての背景画像情報がRAM70に生成される(ステップS202)。すなわち、内部抽選処理の結果や、可変表示ゲームの進行状況等に応じて、CPU66により背景画像を選択するプログラムがROM68から呼び出されて実行される。
次に、CPU66によって実行され得られた結果に基づいて、選択された背景画像情報が、随時、CPU66によって、RAM70に生成される。上記背景画像としては、特に限定されるものではなく、可変表示ゲームの進行状況や、上記内部抽選処理の結果に基づいて、CPU66によって、適宜選択される。
次に、選択されたキャラクタ画像を画面に表示させるためのデータとしてのキャラクタ画像情報がRAM70に生成される(ステップS203)。すなわち、上記プログラムの実行結果に基づいて、キャラクタ画像情報がRAM70に生成される。このとき、例えば、1/60秒や、1/30秒等毎の一定間隔の周期(フレームスパン)で、キャラクタ画像の先頭位置が所定の移動量分ずれるように制御することにより、キャラクタ画像に動きを与えて表示させることができる。なお、キャラクタを示す画像については、必ずしも常に表示装置32上に表示されている必要はない。上記キャラクタ画像としては、例えば、図7に示すような人(おじいさんやおばあさん)を示す画像等を挙げることができる。
次いで、識別情報である変動図柄を画面に表示させるためのデータとしての変動図柄画像情報が、上記プログラムの実行結果に基づいて、CPU66によって、RAM70に生成される(ステップS204)。
上記変動図柄を構成する各図柄となる画像の図柄画像情報は、上述したプログラムに基づいて、CPU66により生成される。これにより、各変動図柄となる画像が、所定の順序で順次生成されるように制御して、変動図柄の変動表示を行うことができる。また、フレームスパンや、変動図柄画像情報の読み出しの先頭位置等を調整することによって、変動図柄の変動速度を制御することができるため、背景画像において、展開されている物語等に応じて、変動図柄の変動を滑らかにさせ、背景画像と、変動図柄との融合を図ることも可能である。
次に、1つの変動図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判断する(ステップS206)。すなわち、複数、例えば、3つの組のうち、1つの組に属する図柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判断する。
変動図柄を停止表示させるタイミングであると判断したときには、CPU66によって、1つの変動図柄を停止表示させる態様で変動図柄を表示する変動図柄画像が選択され、該変動図柄画像情報がRAM70に生成される(ステップS207)。
次いで、ステップS202〜207において、RAM70に生成された各画像情報に基づいて、CPU66によって、ROM68から、上記各画像情報に対応する画像データが読み出される。読み出された各画像データは、その後、上記各画像情報内の表示される優先順位や、位置等に関する情報によって、表示装置32に表示される画像データとされた後、表示装置32に送信されて表示される(ステップS208)。上述したステップS202〜S208の処理は、後述するステップS209において複数の組に属する図柄の全てが停止表示されたと判別されるまで繰り返し実行される。このように処理を繰り返し実行することにより、所定の態様でスクロールするように図柄を変動表示することができ、また、キャラクタ画像も所定の動作をするように表示することができる。
ステップS208の処理を実行した後、複数の組に属する図柄の全てが停止表示されたか否かを判断する(ステップS209)。
複数の組に属する図柄の全てが停止表示されていないと判断したときには、処理をステップS202に戻す。一方、複数の組に属する図柄の全てが停止表示されたと判断したときには、RAM70に記憶された前記ステップS104の結果たる通常大当たり情報若しくは前記ステップS108の結果たる特別大当たり情報が存在するか否かを判断する(ステップS210)。
大当たり情報が存在すると判断した場合、再抽選演出を行うか否かを判断する(ステップS210−1)。なお、かかる再抽選演出を行うか否かの判断は、前記ステップS201の処理で今回の可変表示ゲーム処理に使用するために呼び出された抽選データに再抽選演出を行うための色彩変化パターン情報があるか否か(中・終期画像データを含む色彩変化画像データが選択されているか否か)で判断する。
ステップS210−1の処理で再抽選演出を行うと判断した場合には、前記色彩変化パターン情報に基づき再抽選演出を実行する一方(ステップS210−2)、再抽選演出を行わないと判断した場合には、大当たり実行処理を行い(ステップS211)、特別遊技状態を発生させ、遊技者に対して有利な状態の提供を行う。
一方、RAM70に記憶された大当たり情報が存在しないと判断した場合、RAM70に記憶された抽選データが存在するか否かを判断する(ステップS214)。RAM70に記憶された抽選データが存在しないと判断した場合、待機中の可変表示ゲームは存在しないことになるので、本サブルーチンを終了する。
一方、ステップS214において、RAM70に記憶された抽選データが存在すると判断した場合、待機中の可変表示ゲームが存在することになるので、RAM70に記憶された抽選データのうち、最も古い抽選データを読み出し(ステップS215)、処理をステップS201に戻す。その後、CPU66は、読み出した抽選データに基づいて、ステップS201〜S209の処理を繰り返し実行することになる。
以上説明してきたように、本実施形態では、可変表示ゲームの結果(特別大当たりとなるのか通常大当たりとなるのか)は、図5に示す内部抽選実行処理のステップS100の処理を実行した段階で既に決まっており、演出としての再抽選を識別情報の色彩変化によって行う。また、本実施形態では、大当たり実行処理前に再抽選演出を行っているが、同再抽選演出は、大当たり実行処理中に行ったり、大当たり実行処理後に行ったりすることも可能である。
ここで、実際に本パチンコ遊技装置10で遊技する状況を想定し、図7を参照しながら同パチンコ遊技装置10の表示装置32に表示される画面画像について簡単に説明する。
遊技者が発射ハンドル26を操作して遊技球を次々と打ち出している間、図7(a)に示すように、本実施形態では、表示装置32の上部側に3つの識別情報群(リール帯)を横一列に配置させて表示している。ここでは、「1」〜「12」までの算用数字による図柄を利用して1つの識別情報群を構成している。
特に、変動表示及び停止表示される際の識別情報の色彩を示す初期色彩において、「3」及び「7」は白い色彩に、「1」、「5」、「9」及び「11」は、下側が白く、上側にいくほどグラデーションで黒くなる色彩に、「2」、「4」、「6」、「8」、「10」及び「12」は黒い色彩になっている。しかも、本実施形態では、白を特別大当たりとなる色に、黒を通常大当たりとなる色にし、白から黒へのグラデーションは、各色の占める面積によって通常大当たりになる可能性と特別大当たりになる可能性とを表すようにしている。さらに、本実施形態では、白一色で着色される「3」及び「7」は、色彩変化しない(降格しない)ようにしている。
上記識別情報群の下方には、キャラクタ画像のおじいさん、おばあさん、かぶ、及び背景画像の畑からなる演出画像が表示される。そして、かかる演出画像において、前記おじいさんとおばあさんが畑からかぶを引き抜こうとしている様子が表示される。
そして、遊技盤14に打ち出された遊技球が始動口44に入球すると、前述したように内部抽選が行われ、その結果を受けて可変表示ゲーム処理ルーチンが実行される。
前記内部抽選実行処理ルーチンのステップS100において、特別大当たり又は通常大当たりに当選した場合であれば、それらの大当たり情報に基づいた演出画像を伴って可変表示ゲームが開始され、識別情報の変動表示が開始される。すなわち、各識別情報群の図柄がそれぞれ下方へとスクロール移動されるように表示され、キャラクタ画像であるおじいさんとおばあさんにさらに孫と犬が加わって、畑からかぶを引き抜こうとしている演出画像が表示される(図7(b))。
そして、特別大当たり又は通常大当たりを示す当選組合せが表示される場合には、図7(c)に示すように、キャラクタ画像であるおじいさんとおばあさんと孫と犬にさらに猫とネズミが加わって、畑からかぶを引き抜いた様子が演出画像として表示されると共に、例えば、最終変動図柄が「6」に確定して「6」「6」「6」で停止表示され、このように、識別情報が所定の組合せで停止表示された場合は、特別遊技状態を発生させる。
以上説明してきたように、可変表示ゲームにおいては、識別情報、キャラクタ画像及び背景画像を必要に応じて変動・停止表示し、各種演出を行うようにしている。そして、本実施形態は、かかる可変表示ゲームの結果、複数の識別情報が特別遊技状態に移行する特定組合せで停止表示された場合に、その停止表示された識別情報の色彩の変化により前記特定組合せが通常大当たりなのか特別大当たりなのかを報知する再抽選演出を行うようにした点に特徴を有する。そこで、以下に再抽選演出について説明する。
前述したように、本実施形態では、左側、中央、右側と3つの識別情報群を横一列に並べて表示装置32に表示しており、各識別情報群の識別情報の初期色彩を白、黒、白から黒へのグラデーションとしている。そして、白を特別大当たりとなる色に、黒を通常大当たりとなる色にして、白から黒へのグラデーションは、通常大当たりになるのか、特別大当たりになるのか、その可能性を表すようにしている。
従って、前記図7(c)に示すように、色彩が黒の「6」で全ての識別情報群が停止表示されて「6」「6」「6」の大当たりとなった場合には、同大当たりは通常大当たりとなる。本実施形態では、このように通常大当たりとなる組合せで複数の識別情報が停止表示されても、再抽選演出によって特別大当たりへと昇格する場合がある。
図8には、通常大当たりから特別大当たりへと昇格する再抽選演出において表示装置32に表示される画面画像を示しており、再抽選演出が開始されると、前記図7(c)に示すように、表示装置32の上部側に特別遊技状態に移行する特定組合せで停止表示されていた複数の識別情報が、図8(a)に示すように表示装置32の中央部に移動して大きく表示され、黒く表示されている各識別情報がそれぞれ下部側から徐々にグラデーションにより白くなっていく。そして、図8(b)に示すように、各識別情報の白く表示される面積がさらに増えて、最終的には、図8(c)に示すように、識別情報全体が白く表示される。
このように、図8に示す再抽選演出では、中期色彩を各識別情報における特定色(白)の占有面積が段階的に増加していく態様とすると共に、終期色彩を特定色(白)一色のみとした色彩変化パターンにより通常大当たりから特別大当たりへの昇格を遊技者に報知するので、遊技者は、識別情報における前記特定色(白)の占有面積が増加していく過程を見ながら、その面積増加に同期して特別大当たりへの期待感も増加させることができ、遊技者を楽しませることができる。
特に、グラデーションにより特定色(白)の占有面積を増加させるので、識別情報における特定色(白)で表示されている箇所と他の色彩(黒)で表示されている箇所との境界線が分かりにくく、遊技者は特定色(白)の占有面積がどの程度あるのかを注意深く観察することとなる。そのため、遊技者の注意を効果的に識別情報の色彩変化に向けさせることができる。
また、識別情報の色彩の変化という遊技者にとって分かりやすい形態で表示装置32に表示された特定組合せが通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかを報知することができ、遊技者に対して分かりやすく効果的な報知を行うことができる。
図9には、上記図8と同様、通常大当たりから特別大当たりへと昇格する再抽選演出において表示装置32に表示される画面画像の他実施形態を示しており、ここでは、特定色(白)によって表示されるブロック状の区画を徐々に増加させていくことにより、識別情報における特定色(白)の占有面積を増加させている。
すなわち、図9(a)に示すように、表示装置32の中央部に表示される各識別情報において、白く表示される区画をそれぞれ下部側から徐々に増加させて、各識別情報の色彩を白くしていく。そして、図9(b)に示すように、各識別情報の白く表示される面積をさらに増加させ、最終的には、図9(c)に示すように、識別情報全体を白く表示する。
このように、図9に示す再抽選演出でも、中期色彩を各識別情報における特定色(白)の占有面積を段階的に増加させていく態様とすると共に、終期色彩を特定色(白)一色のみとした色彩変化パターンにより、通常大当たりから特別大当たりへの昇格を遊技者に報知するので、遊技者は、識別情報における前記特定色(白)の占有面積が増加していく過程を見ながら、その面積増加に同期して特別大当たりへの期待感も増加させることができ、遊技者を楽しませることができる。
特に、特定色(白)によって表示されるブロック状の区画を増加させることにより特定色(白)の占有面積を増加させるので、識別情報における特定色(白)で表示されている箇所と他の色彩(黒)で表示されている箇所との境界線が分かりやすく、遊技者は特定色(白)の占有面積がどの程度あるのかを確実に知ることができる。
また、識別情報の色彩の変化という遊技者にとって分かりやすい形態で表示装置32に表示された特定組合せが通常大当たりとなるのか特別大当たりとなるのかを報知することができ、遊技者に対して分かりやすく効果的な報知を行うことができる。
なお、図8及び図9においては、特別遊技状態に移行する特定組合せで停止表示された複数の識別情報が、最終的には必ず通常大当たりとなる色彩(黒)か特別大当たりとなる色彩(白)のどちらか1色で全て表示されるような色彩変化パターンとしているが、例えば、図8(a),(b)及び図9(a),(b)に示すように、通常大当たりとなる色彩(黒)と特別大当たりとなる色彩(白)とが両方存在する段階で色彩変化を止める色彩変化パターンを採用することもできる(上述の[4]の色彩変化パターンに相当)。
その場合には、図8(a)及び図9(a)に示すように、通常大当たりとなる色彩(黒)から特別大当たりとなる色彩(白)へとわずかに変化したところで色彩変化を止めて、通常大当たりから特別大当たりへと昇格する可能性が低いことを報知したり、図8(b)及び図9(b)に示すように、通常大当たりとなる色彩(黒)の占有面積と特別大当たりとなる色彩(白)の占有面積とが略半々となるまで変化したところで色彩変化を止めて、通常大当たりから特別大当たりへと昇格する可能性が五分五分であることを報知したりすることができる。
また、通常大当たりとなる色彩(黒)から特別大当たりとなる色彩(白)へとわずかに変化した段階から(図8(a)及び図9(a)参照)、さらに変化が進行して、通常大当たりとなる色彩(黒)の占有面積と特別大当たりとなる色彩(白)の占有面積が大きくなった後(図8(b)及び図9(b)参照)、再び、わずかにしか特別大当たりとなる色彩(白)へと変化していない段階に戻って(図8(a)及び図9(a)参照)、そこで色彩変化を止める色彩変化パターンを採用することもできる。
その場合には、特別大当たりへ昇格するかと思いきや通常大当たりへと逆戻りするので、識別情報の色彩変化によって遊技者を一喜一憂させて楽しませることができる。
本発明の一実施形態であるパチンコ遊技装置の概観を示す正面図である。 同パチンコ遊技装置の遊技盤面の拡大正面図である。 同パチンコ遊技装置の制御回路を示すブロック図である。 同パチンコ遊技装置において実行される遊技球を検出する処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 内部抽選実行処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 可変表示ゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 可変表示ゲームにおいて表示部に表示される画面画像の説明図である。 再抽選演出において表示部に表示される画面画像の説明図である。 再抽選演出において表示部に表示される画面画像の説明図である。
符号の説明
10 パチンコ遊技装置(遊技機)
26 発射ハンドル
32 表示装置(表示部)
38 大入賞口
40 シャッタ
61 制御部
66 CPU
64 入出力バス
68 ROM
70 RAM

Claims (3)

  1. 複数の識別情報を変動表示及び停止表示する表示手段を備え、同表示手段において変動する複数の識別情報が予め定められた特定組合せで停止表示された場合、遊技者に有利な特別遊技状態に移行可能とした遊技機において、
    前記表示手段に表示された前記特定組合せを構成する複数の識別情報の各色彩がそれぞれ変化する複数の色彩変化パターンを記憶する色彩変化パターン記憶手段と、
    前記複数の色彩変化パターンの中から選択して前記表示手段に表示し、前記特別遊技状態が単発で終了する通常大当たりであるか、前記特別遊技状態が高確率で連続的に発生する特別大当たりであるかを、前記識別情報の色彩を前記選択した色彩変化パターンに従って変化させることにより報知する大当たり報知制御手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記色彩変化パターンにおける色彩の変化態様は、前記各識別情報における特定色の占有面積が時間の経過に伴い段階的に増加していく態様であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記各識別情報を形作る図柄の表示色を、特別大当たりに対応した特定色を含む複数の色に色分けし、前記大当たり報知制御手段は、通常大当たりから特別大当たりに再抽選される確率の高さに応じて前記特定色の占有面積を大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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