JP2018183535A - 遊技機 - Google Patents

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JP2018183535A JP2017088789A JP2017088789A JP2018183535A JP 2018183535 A JP2018183535 A JP 2018183535A JP 2017088789 A JP2017088789 A JP 2017088789A JP 2017088789 A JP2017088789 A JP 2017088789A JP 2018183535 A JP2018183535 A JP 2018183535A
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Seiki Yamane
清貴 山根
大輔 竹越
Daisuke Takekoshi
大輔 竹越
剛大 安藤
Takehiro Ando
剛大 安藤
廣田 誠
Makoto Hirota
誠 廣田
伊藤 司
Tsukasa Ito
司 伊藤
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Abstract

【課題】遊技への注目度を好適に向上させることができる遊技機を提供する。【解決手段】遊技盤ユニットには図柄を可変表示する可変表示ユニット300が設けられている。可変表示ユニット300は、複数の第1発光ブロック311により構成された第1表示部310と、複数の第2発光ブロック321により構成された第2表示部320とを有し、所定の順序で配列された第1発光ブロック311及び第2発光ブロック321によって表示面Dが形成されている。各第1発光ブロック311における発光模様は略点状をなすように第1発光部位S1によって規定されており、それら第1発光部位S1が点灯することで表示面Dに図柄が第1表示形態で表示される。各第2発光ブロック321における発光模様は略線状をなすように第2発光部位S2によって規定されており、それら第2発光部位S2が点灯することで表示面Dに図柄が第2表示形態で表示される。【選択図】 図12

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。
特開2002−78904号公報
上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を好適に向上させることのできる遊技機を提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段について記載する。
請求項1記載の発明は、
絵柄を表示する絵柄表示手段と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段と
を備え、
前記絵柄として、第1表示形態及び当該第1表示形態とは表示形態が異なる第2表示形態が設定されている所定絵柄が設けられており、
前記絵柄表示手段は、複数の第1発光部により構成されそれら第1発光部が発光することにより前記所定絵柄を前記第1表示形態にて表示する第1表示手段と、前記第1発光部とは発光模様の異なる複数の第2発光部により構成されそれら第2発光部が発光することにより前記所定絵柄を前記第2表示形態にて表示する第2表示手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の発光制御を行うことにより前記所定絵柄の表示態様を変更する変更手段を有し、
前記第1発光部及び前記第2発光部により前記絵柄表示手段の表示面が形成されており、当該表示面においては前記第1発光部と前記第2発光部とが混在していることを特徴とする。
遊技への注目度を好適に向上させることができる。
第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 パチンコ機を前方から見た斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 内枠の構成を示す正面図である。 遊技盤ユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤ユニットを背面側から見た斜視図である。 内枠の構成を示す背面図である。 パチンコ機の背面図である。 裏パックユニットを示す正面図である。 (a)可変表示ユニットの正面図、(b)図11(a)の部分拡大図である。 可変表示ユニットの部分断面図である。 可変表示ユニットにて表示される図柄を示す概略図である。 図柄の各種表示形態を示す概略図である。 (a),(b)第1表示部と第2表示部との相対位置の変化に基づく図柄の表示形態の変化を示す概略図、(c)共通部分と非共通部分との関係を示す概略図である。 電気的構成を示すブロック図である。 各種カウンタを示す概略図である。 図柄表示に係る構成を示す概略図である。 主制御装置のMPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 作動口用の入賞処理を示すフローチャートである。 情報取得処理を示すフローチャートである。 主制御装置のMPUにて実行される通常処理を示すフローチャートである。 遊技回制御処理を示すフローチャートである。 データ設定処理を示すフローチャートである。 変動開始処理を示すフローチャートである。 変動表示時間の設定処理を示すフローチャートである。 保留予告用の確認処理を示すフローチャートである。 保留コマンドの設定処理を示すフローチャートである。 報知・演出制御装置のMPUにて実行される遊技回制御処理を示すフローチャートである。 変動終了用処理を示すフローチャートである。 (a)変動開始用処理を示すフローチャート、(b)図柄の表示形態と当選期待度との関係を示す概略図である。 図柄の表示形態の切り替えパターンを示す概略図である。 表示形態切替用処理を示すフローチャートである。 (a)図柄の変動表示速度と表示形態の切替タイミングとの関係を例示したタイミングチャート、(b)図柄のスクロール表示終了後の表示形態の切替タイミングを例示したタイミングチャートである。 遊技進行に伴う図柄の表示形態の変化を例示した概略図である。 第2の実施の形態におけるリーチ表示を例示した概略図である。 発光可能範囲と発光制限範囲との関係を示す概略図である。 図柄の表示形態の変化の変形例を示す概略図である。
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10を正面側から見た斜視図、図3及び図4はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図3では便宜上パチンコ機10における遊技領域内の構成を省略している。
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とにより構成されている。
図2に示すように、外枠11は長尺状のフレーム材を四辺に連結し構成されるものであって全体として矩形枠状をなすように形成されている。この外枠11を島設備に取り付け固定することにより、パチンコ機10が遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技ホールの島設備等に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
遊技機主部12は、外枠11によって開閉可能な状態で支持されている。具体的には、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具17が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具18が設けられている。これら上側支持用金具17及び下側支持用金具18により支持機構が構成され、当該支持機構により外枠11に対して遊技機主部12がパチンコ機10の正面視で左側を回動基端側、右側を回動先端側としてパチンコ機10の前方へ回動可能とされている(図3及び図4参照)。
図3及び図4に示すように、遊技機主部12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。なお、遊技機主部12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、遊技機正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、遊技機正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、遊技機正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
(前扉枠14)
次に、前扉枠14について説明する。図1に示すように、前扉枠14は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす合成樹脂製の枠体20を主体に構成されており、内枠13における前面のほぼ全域を覆っている。枠体20の中央部分には後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円状の窓部21が形成されており、その窓部21はガラスユニット22によって同前扉枠14の背面側から塞がれている。
ガラスユニット22は、透明性を有する複数のガラスパネル23と、それらガラスパネル23を保持するガラスホルダとを備えている。ガラスホルダには、ガラスパネル23の保持領域を前後に仕切る仕切り部が形成されており、両ガラスパネル23は仕切り部を挟んで前後に相対向している。つまり、両ガラスパネル23の間に所定の隙間を確保することにより、ガラスパネル23同士の干渉を回避しつつ、それらガラスパネル23によって遊技領域PEをパチンコ機10の正面側から2重に覆った状態となっている。
なお、必ずしも両ガラスパネル23をガラスホルダを用いてユニット化する必要は無く、各ガラスパネル23を枠体20に対して個々に取り付ける構成としてもよい。更には、ガラスパネルの枚数は任意であり、1枚としてもよいし、3枚以上としてもよい。但し、安全性及び防犯性向上に鑑みれば、複数のガラスパネルを採用し、それら各ガラスパネルを所定の隙間を挟んで前後に対向させることが好ましい。因みに、ガラスパネルに代えて透明性を有する合成樹脂性のパネル部材を採用することも可能である。
ガラスユニット22(詳しくは窓部21)の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部26が設けられている。環状電飾部26では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部26の中央であってパチンコ機10の最上部にはエラー等の不具合が発生した場合に点灯するエラー表示ランプ部27が設けられ、さらにその左右には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部28が設けられている。また、左右の賞球ランプ部28に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音やBGM等などが出力されるスピーカ部29が設けられている(図3参照)。
前扉枠14(枠体20)における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている(図2参照)。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能及び遊技球発射機構によって発射された遊技球のうち遊技領域PE(図3参照)に到達しなかった遊技球が遊技者に戻された場合に当該排出された遊技球を貯留する受け皿としての機能を有する。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。なお、遊技球の発射速度は、遊技球発射ハンドル41の操作量(回動量)が大きくなるに従って速くなり、この操作量が遊技者により調整されて所定の量となった場合に遊技球が遊技領域PEへ到達することとなる。また、この操作量を遊技者が調整することで、後述する右ルートと左ルートへの遊技球の打ち分けが可能となる。
図3に示すように、前扉枠14の背面には、通路形成ユニット45が取り付けられている。通路形成ユニット45は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路と、下皿34に通じる前扉側下皿通路とを有してなる。通路形成ユニット45において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部が形成されており、当該受口部を仕切壁によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路の入口部分と前扉側下皿通路の入口部分とが区画形成されている。前扉側上皿通路及び前扉側下皿通路は上流側が後述する遊技球分配部に通じており、前扉側上皿通路に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路に入った遊技球は下皿34に導かれる。
前扉枠14の背面における回動基端側には、その上端部及び下端部に突起軸が設けられている。これら突起軸は内枠13に対する組付機構を構成する。
次に、図5を参照して内枠13について詳細に説明する。図5は内枠13の正面図である。なお、図5においても図3と同様に便宜上パチンコ機10の遊技領域PE内の構成を省略している。
(内枠13)
内枠13は、外形が外枠11と同様に略矩形状をなす内枠ベース体50を主体に構成されている。内枠ベース体50の高さ寸法は、外枠11の高さ寸法よりも若干小さく設定されている。また、内枠ベース体50は外枠11の上枠部に寄せて配置され、外枠11の下枠部と内枠ベース体50との間には若干の隙間が形成されている。外枠11にはこの隙間を塞ぐようにして幕板が装着されている。幕板は、内枠ベース体50(詳しくはその下端部)の下方に配置されており、内枠13が外枠11に対して閉じられた状態では内枠ベース体50が幕板の上に載ることとなる。なお、幕板と内枠ベース体50との間に相互干渉の防止等を目的として若干のクリアランスを設けてもよい。
内枠ベース体50の前面における回動基端側(図5の左側)には、その上端部及び下端部に支持金具71,72が取り付けられている。図示は省略するが、支持金具71,72は軸部を有しており、それら軸部に前扉枠14に設けられた軸受け部が挿入されることにより、内枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
内枠ベース体50の回動先端側(図5の右側)には、内枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置75が配設されている。施錠装置75は内枠ベース体50の右端部(後述する縦フレーム部材)に沿うようにして上下に延びており、その長手方向(上下方向)に散在して配置された前扉用鉤部材76を有している。内枠ベース体50には前扉枠14の背面に設けられた鉤受け部材49(図3参照)内枠13の正面側に突出させるためのスリットが各前扉用鉤部材76にそれぞれ対応するようにして形成されている。それらスリットを通じて突出した前扉用鉤部材76が、前扉枠14に各前扉用鉤部材76に1対1で対応させて設けられた前扉用鉤部材76に係止されることによって、前扉枠14が内枠13に対して開放不能に施錠される。また、施錠装置75は、内枠13の後方側に延出する内枠用鉤部材77を有している。これら内枠用鉤部材77が外枠11に固定された鉤受け部材19に引っ掛かることにより遊技機主部12が外枠11に対して閉じた状態で施錠される。
内枠ベース体50(施錠装置75)には、施錠装置75の解錠操作を行うためのシリンダ錠78が設置されている。シリンダ錠78は施錠装置75の主要部分を構成する施錠ユニット(各鉤部材76,77や連動杆等)とは別体で設けられており、当該施錠ユニットと隣接して配置されている。シリンダ錠78の鍵穴に差し込んだキーを右(時計回り)に回すと内枠13に対する前扉枠14の施錠が解除され、シリンダ錠78の鍵穴に差し込んだキーを左(反時計回り)に回すと外枠11に対する内枠13の施錠が解除されるように構成されている。
内枠ベース体50の中央部分には遊技盤ユニット80を収容する収容凹部51が形成されている。収容凹部51は遊技盤ユニット80の外形に合わせて遊技機後方に窪んでおり、遊技盤ユニット80はこの収容凹部51に遊技機前方から嵌まった状態で手動式のロック機構によって固定されている。収容凹部51の底部には、略矩形状の窓孔52が形成されており、この窓孔52を通じて遊技盤ユニット80の背面構成(後述する背面ブロック80b)が内枠13の後方に突出している。なお、この窓孔52については、内枠ベース体50に装着された遊技盤ユニット80によってそのほぼ全域が遊技機前方から覆われた状態となっている。
(遊技盤ユニット80)
遊技盤ユニット80は、透明な合成樹脂材料からなる板材を主体として形成された遊技領域形成体80aと、当該遊技領域形成体80aの背面側に設けられ、後述する各種遊技部品(可変表示ユニット等)がベース体251に搭載されてなる背面ブロック80bとが一体化されてなる。
遊技領域形成体80aの前面には遊技球が流下する上述した遊技領域PEが形成されている。既に説明したように遊技領域PEはガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)によって覆われている。ガラスユニット22は、後側のガラスパネル23と遊技領域形成体80aの前面との隙間が遊技球の直径よりも僅かに大きくなるように、すなわち遊技領域PEを流下する遊技球が同遊技領域PEの同一箇所にて前後に並ばないように配置されている。これにより、遊技領域PEでの球詰まりを抑制している。なお、遊技領域形成体80aは合成樹脂製に限定されるものではなく、木製とすることも可能である。
以下、図6及び図7に基づき遊技盤ユニット80(特に遊技領域形成体80aの遊技領域PEに配された各種構成)について説明する。図6は遊技盤ユニット80の正面図、図7は遊技盤ユニット80を後方から見た斜視図である。
遊技領域形成体80aには、自身の厚さ方向(前後方向)に貫通する大小複数の開口が形成されている。図6に示すように、各開口には、一般入賞口81、可変入賞装置82、作動口ユニット83(作動口83a,83b)、スルーゲート84等がそれぞれ配設されている。一般入賞口81、可変入賞装置82及び作動口83a,83bに遊技球が入ると、それら遊技球が各入球部に対応して設けられた検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球(遊技球の払い出し)等の特典が遊技者に付与される。その他に、遊技領域形成体80aの最下部にはアウト口89が設けられており、各種入球部等に入らなかった遊技球はアウト口89を通って遊技領域PEから排出される。以下の説明では、アウト口89への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口81、可変入賞装置82、作動口83a,83bへの遊技球の入球を「入賞」とも表現する。
また、遊技領域形成体80aには、遊技球の流下経路を適宜分散,調整等するために多数の遊技釘93や風車94等の各種遊技部品が配設されている。これら遊技釘93や風車94等の各種構成によって遊技球の流下経路が分化され、上述した一般入賞口81等への入賞が適度な確率で発生するように調整されている。
遊技領域形成体80aの中央には中央開口85が形成されており、この中央開口85を遊技盤ユニット80の背面側から覆うようにして透明な開口カバー86が取り付けられている。この中央開口85の背後には、背面ブロック80bに属する可変表示ユニット300等が位置しており、遊技機前方から当該中央開口85(開口カバー86)を通じて可変表示ユニット300等を視認可能となっている。なお、図6においては説明の便宜上、開口カバー86を二点鎖線によって表示し、可変表示ユニット300が視認可能な状態を示している。
中央開口85の周辺に作動口ユニット83やスルーゲート84等が配設されている。作動口ユニット83には、可変表示ユニット300の下方に配設された上作動口83aと、上作動口83aの下方に配設された下作動口83bとが設けられている。これら2つの作動口83a,83bのうち下作動口83bには、開閉式の入球補助装置(入球補助手段)又は開閉部材(開閉手段)としての電動役物91が併設されている。電動役物91は、可動片と同可動片を駆動させるソレノイド式の駆動部とを有してなり、下作動口83bへの入球が可能となる開状態(補助状態)と、同入球が不可となる閉状態(非補助状態)とに切替可能となっている。なお、電動役物91については、補助状態と比べて非補助状態の方が入球が困難となるように差が設けられているのであれば足り、必ずしも入球を不可とする必要はない。
下作動口83bよりも上流側(詳しくは可変表示ユニット300の側方:右ルート)には上記スルーゲート84が配置されており、遊技球のスルーゲート84の通過をトリガとした抽選にて当選となった場合には、電動役物91が所定時間だけ閉状態から開状態に切り替えられることとなる。
なお、上作動口83aへの入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下作動口83bへの入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行されるが、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。
可変入賞装置(特別入球装置又は特別入球手段)82には、遊技球が通過可能な大入賞口が形成されているとともに、当該大入賞口を開閉する開閉部材(開閉手段)としての開閉体が設けられている。開閉体は、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(許容状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(阻止状態)とに切替可能となっている。また、同開閉体は、遊技盤ユニット80の背面側に設けられた可変入賞駆動部(詳しくはソレノイド等)と連結されており、通常時においては開閉扉は閉状態のまま維持され、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に(大当たり:通常の遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態への移行に当選した場合に)開状態に切り替えられるようになっている。
ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードにおける可変入賞装置82の開放態様としては、例えば所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば16ラウンド)を上限とした開閉扉の開放が繰り返されるように設定されている。
ここで、可変表示ユニット300について補足説明する。可変表示ユニット300は、作動口83a,83bへの入賞をトリガとして図柄を可変表示(変動表示)する図柄表示装置を有してなり、後述する報知・演出制御装置によってその表示内容が制御される。可変表示ユニット300においては、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、大当たりに当選した場合には、予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示(確定表示)され、上記開閉実行モード(特別遊技状態又は大当たり)に移行することとなる。
遊技領域形成体80aには、中央開口85を囲むようにしてセンターフレーム95が設けられている。センターフレーム95は、遊技領域形成体80aに対してその前面側から固定されており、このように固定された状態では遊技領域形成体80aの前面から起立した状態となることで当該センターフレーム95と上記ガラスユニット22との間の隙間寸法が遊技球の直径寸法よりも小さくなるように構成されている。これにより、遊技領域PEを流下する遊技球が可変表示ユニット300に衝突することが回避され、且つ遊技領域PEを流下する遊技球の流下経路が可変表示ユニット300(詳しくはセンターフレーム95)を右側から迂回する上記右ルートと、左側から迂回する上記左ルートに大別されている。
なお、上述した可変入賞装置82及びスルーゲート84については、右ルートに配置されており、左ルートを流下する遊技球はそれら可変入賞装置82やスルーゲートに入賞することが回避される。一方、右ルートを流下する遊技球は上作動口83aに入賞することが回避される。このため、下作動口83bの電動役物91が高頻度サポートモードになっている場合又は開閉実行モードとなっている場合には、右ルートへ遊技球を発射することで遊技を有利に進めることができ、低頻度サポートモードとなっている場合には左ルートへ遊技球を発射することで遊技を有利に進めることができる。つまり、遊技者は、遊技状況に応じて遊技球の流下経路を右ルート/左ルートから選択することにより、遊技を有利に進めることが可能となる。
センターフレーム95の下部を構成している枠部の上面には、遊技球が左右に転動可能なステージ部96が形成されている。センターフレーム95の左枠部に形成された流入口から流入した遊技球は、同じくセンターフレーム95に形成されたワープ通路97を通じてステージ部96上に排出される。ステージ部96については、当該ステージ部96に到達した遊技球が比較的上作動口83aへと流入しやすくなるように、具体的にはステージ部96を介さない遊技球と比較して上作動口83aへと流入しやすくなるように構成されており、このステージ部96上での遊技球の動きに対する遊技者の注目度向上に貢献している。
ここで、本実施の形態においては上述したように透明な開口カバー86によって中央開口85を覆っており、ステージ部96上に到達した遊技球が背面ブロック80b(可変表示ユニット300)側へ移動しないように規制されている。
またセンターフレーム95の下部を構成している枠部の前面には、第1保留ランプ部98a及び第2保留ランプ部98bが設けられている。左側の第1保留ランプ部98aは、上作動口83aに対応しており遊技球が上作動口83aを通過した回数は最大4回まで保留され第1保留ランプ部98aの点灯によってその保留数が表示されるようになっている。右側の第2保留ランプ部98bは、下作動口83bに対応しており、遊技球が下作動口83bを通過した回数は最大4回まで保留され第2保留ランプ部98bの点灯によってその保留数が表示されるようになっている。
作動口83a,83bは、中央開口85(可変表示ユニット300)寄りとなる位置に配置されている。作動口83a,83bへの入賞をトリガとして特別遊技状態に移行し得るため、遊技者は作動口83a,83bに入賞するか否かに注目するとともに、特別遊技状態に移行するか否かを把握するため可変表示ユニット300に注目するものと考えられる。作動口83a,83bを可変表示ユニット300寄りに設けたことは、遊技者が注目したい箇所を可変表示ユニット300周辺に集中させるための工夫である。
遊技領域形成体80aにおける右側の端部には後述する誘導レール100とともに遊技領域PEを区画形成する遊技領域区画部材99が配設されている。遊技領域区画部材99には、誘導レール100に沿って飛翔した遊技球が衝突するストッパ部材や主表示ユニット87が配設されている。ストッパ部材は誘導レール100の先端付近に配置された緩衝部材であり、当該ストッパ部材に衝突した遊技球はその勢いが弱められた後、遊技領域PEを流下することとなる。つまり、ストッパ部材には衝突した遊技球の勢いを弱める減勢機能が付与されている。
ここで、主表示ユニット87について補足説明する。主表示ユニット87は遊技領域区画部材99に埋設されており、その一部がガラスユニット22と対向するように配置されている。この対向している部分には、所定の絵柄等が表示される主表示部が設けられている。主表示ユニット87については、後述する主制御装置に電気的に接続されており、主表示部の表示内容は当該主制御装置によって制御される構成となっている。
主表示部は、上作動口83aへの入賞に基づいた抽選結果を表示する下作動口用表示部と、下作動口83bへの入賞に基づいて行われた抽選結果を表示する右作動口用表示部とを有してなる。下作動口用表示部では、上作動口83aへの入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口83aへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。上作動口83aへの入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、下作動口用表示部にて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、上記開閉実行モードへ移行される。
下作動口用表示部では、下作動口83bへの入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口83bへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。下作動口83bへの入賞に基づく内部抽選の結果が大当たりに対応した当選結果であった場合には、右作動口用表示部にて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、その結果に応じて上記開閉実行モードへ移行される。
ここで、いずれかの作動口83a,83bへの入賞に基づいて、対応する作動口用表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の表示領域が設けられ、いずれの作動口83a,83bへの入賞が発生したとしてもその単一の表示領域にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の表示領域にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とすることも可能である。
また、主表示ユニット87の主表示部には上記両表示部以外に、スルーゲート84への入賞に基づいた抽選結果を表示するスルーゲート用表示部が併設されている。スルーゲート用表示部では、スルーゲート84への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート84への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。スルーゲート84への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、スルーゲート用表示部にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口83bに設けられた上記電動役物91が所定の態様で開放される。
更に、本実施の形態においては遊技球がスルーゲート84を通過した回数は最大4回まで保留される構成が採用されているが、主表示ユニット87の主表示部にはその保留個数を表示する保留数用表示部が設けられている。
以上詳述した主表示部については、前扉枠14のガラスユニット22を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら各種表示部の前方を遊技球が移動することが回避されているため、その視認性が担保されている。
再び図5を用いて内枠13の構成について説明すれば、内枠ベース体50における遊技盤ユニット80の下方には、上記遊技球発射ハンドル41の操作に基づいて遊技領域PEへ遊技球を発射する遊技球発射機構110が設けられている。
(遊技球発射機構110)
遊技球発射機構110は、所定の発射待機位置に配置された遊技球を打ち出すソレノイド111と、同ソレノイド111によって打ち出された遊技球の発射方向を規定する発射レール112と、上記発射待機位置に遊技球を供給する球送装置113と、それら各種構成111〜113が装着されているベースプレート114とを主要な構成として備えており、同ベースプレート114が内枠ベース体50に固定されることで、同内枠ベース体50に対して一体化されている。
発射レール112は、遊技盤ユニット80側に向けて上り傾斜となるように、斜めに傾いた状態でベースプレート114に固定されている。発射レール112には断面略V字状の溝部が形成されており、その溝状部分に遊技球が嵌ることにより当該遊技球の前後位置が規定されるように構成されている。
発射レール112の下流側の端部(すなわち下端部)寄りとなる位置には、球送装置113から供給された遊技球を上述した発射待機位置に留める球ストッパが配されている。球ストッパよりも更に下流側となる位置に、上記ソレノイド111が配置されている。
ソレノイド111は、後述する電源・発射制御装置に対して電気的に接続されている。その電源・発射制御装置からの電気的な信号の出力に基づいてソレノイド111の出力軸が伸縮方向に往復動することにより、発射待機位置に置かれた遊技球が遊技盤ユニット80側、詳しくは遊技盤ユニット80に装着された誘導レール100に向けて打ち出される。
誘導レール100は、遊技盤ユニット80(詳しくは板体の前面)に固定された遊技領域区画部材99とともに遊技領域PEを同遊技領域PEの外形が略円形状となるように区画形成している。また、誘導レール100は、遊技球の直径よりも大きな隙間を隔てて対峙するように配置された内レール101及び外レール102からなり、それら両レール101,102によって一条の誘導通路103が区画形成されている。誘導通路103は、発射レール112の先端側(斜め下方)に開放された入口部分104と、遊技領域PEの上部に位置する出口部分105とを有している。ソレノイド111の動作に基づいて発射された遊技球は、発射レール112→誘導レール100(入口部分104→出口部分105)の順に移動することにより遊技領域PEに導かれる。なお、遊技盤ユニット80において出口部分105の先側、詳しくは内レール101の先端付近には、遊技領域PEに到達した遊技球の同誘導通路103内への逆戻りを防止する逆戻り防止部材106が取り付けられており、先んじて遊技領域PEに至った遊技球によって後続する遊技球の打ち出しが妨げられることを抑制している。
誘導レール100を構成している各レール101,102は、遊技領域PEの略中央部分を中心とする円弧状をなしている。このため、誘導通路103を通過する遊技球は、自身に発生する遠心力により外レール102に沿って、すなわち外レール102に接触したまま移動(摺動又は転動)しやすくなっている。つまり、遊技領域PEへと遊技球を届けるようにして遊技球を発射した場合には誘導通路103において外レール102に沿った領域が実質的に遊技球が通過する通過領域(通過経路)を構成し、内レール101に沿う領域については実質的に遊技球が通過しない領域となる。
同図5に示すように、誘導レール100及び発射レール112は、同誘導レール100の入口部分104と発射レール112の先端部分とが遊技盤ユニット80の下端縁を挟んで斜めに対峙するように配置されている。つまり、それら両レール100,112は、同誘導レール100の入口部分104と発射レール112の先端部分とが遊技盤ユニット80の下端縁近傍にて左右にずれるようにして配置されている。これにより両レール100,112を遊技盤ユニット80の下端縁に近づけつつ、誘導レール100の入口部分104と発射レール112との間には所定間隔の隙間を形成している。
このようにして形成された隙間よりも下側にはファール球通路が配設されている。ファール球通路は前扉枠14の通路形成ユニット45に一体成形されている。仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEまで至らずファール球として誘導通路103内を逆戻りする場合には、それらファール球が上記隙間を介してファール球通路内に入ることとなる。ファール球通路は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路に入った遊技球は図1に示した下皿34に排出される。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
遊技領域形成体80aの左端部には外レール102を側方から覆うようにしてレールカバー107が設けられている。遊技盤ユニット80については、製造時やメンテナンス作業時に単体で取り扱われることが多く、この際に外レール102が遊技台等に衝突し得る。レールカバー107はこのような事情に鑑みて搭載された部材であり、外レール102が上記要因等によって変形することを防止する保護機能が付与されている。
内枠ベース体50において発射レール112の左方(詳しくは前扉枠14を支持している側)には内枠ベース体50を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に通路形成部材121が配設されている。通路形成部材121は、内枠ベース体50に対してネジ止めされており、本体側上皿通路122と本体側下皿通路123とを有している。それら本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部材121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニットの受口部が入り込んでおり、本体側上皿通路122の下方には前扉側上皿通路が配置され、本体側下皿通路123の下方には前扉側上皿通路が配置されている。
内枠ベース体50において通路形成部材121の下方には、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124は本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する前方位置に付勢されており、前扉枠14が開放された場合には、この付勢力によって各開閉部材124が閉状態となることで、各通路122,123からの遊技球の脱落が回避されることとなる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット45に設けられた受口部により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路122と前扉側上皿通路とが連通し、さらに本体側下皿通路123と前扉側下皿通路とが連通する。
次に、図7及び図8に基づき内枠13(内枠ベース体50及び遊技盤ユニット80)の背面構成について説明する。図8は内枠13の背面図である。
図8に示すように内枠ベース体50の背面における回動基端側(図8の右側)には、軸受け金具132が取り付けられている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部133が形成されており、これら軸受け部133により内枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。また、内枠ベース体50の背面には、裏パックユニット15を閉じた状態で同内枠ベース体50に固定するための固定レバー134が複数設けられている。
既に説明したように内枠ベース体50における収容凹部(遊技盤収容部)51の底部分には内枠ベース体50の厚さ方向に貫通し同内枠ベース体50の背面側に開放された窓孔52が形成されており、その窓孔52が収容凹部51に収容された遊技盤ユニット80によって内枠13の正面側から覆われている。遊技盤ユニット80(背面ブロック80b)の背面には制御装置等の各種構成が搭載されており、それら各種構成は窓孔52を通じて内枠13の背側に露出した状態となっている。ここで、遊技盤ユニット80の背面の構成について説明する。
既に説明したように遊技盤ユニット80の背面には、背面ブロック80bが取り付けられている。背面ブロック80bは、遊技領域形成体80a側に開放された略箱状のベース体251を有してなり、このベース体251が遊技盤ユニット80の背面に固定されることで、遊技領域形成体80aと背面ブロック80bとが一体化されている。
ベース体251の前面側は、可動式の演出機構等の配置領域となっており、その背面側はそれら各種構成を制御する制御装置や上記可変表示ユニット300の配置領域となっている。
より具体的には、ベース体251の一部が内枠ベース体50の背面側に突出しており、その突出した部分に対して上述した図柄表示装置301と、その図柄表示装置301を駆動する報知・演出制御装置140とが取り付けられている。これら図柄表示装置301及び報知・演出制御装置140は前後方向(内枠ベース体50の厚さ方向)に図柄表示装置301が前側且つ報知・演出制御装置140が後側となるように重ねて配置されている。
報知・演出制御装置140は、後述する主制御装置からの指示に従い音声の出力やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る報知・演出制御基板を具備しており、報知・演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス141に収容されて構成されている。
報知・演出制御装置140の下方には、ベース体251を後方から覆うようにして主制御装置ユニット160が設けられている。主制御装置ユニット160は、遊技盤ユニット80(詳しくは背面ブロック80b)の背面に固定された合成樹脂製の取付台161と、その取付台161に搭載された主制御装置162とを有している。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。
基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としてのボックス封印部164によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。ボックス封印部164は、基板ボックス163の短辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも1つが用いられて封印処理が行われる。
ボックス封印部164はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス封印部164を構成する係止孔部に係止ピンを挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。ボックス封印部164による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス封印部164のうち、少なくとも1つの係止孔部に係止ピンを挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止ピンが挿入されたボックス封印部と基板ボックス163本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の係止孔部に係止ピンを挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス163と取付台161とは台座封印部165によって開封不能に連結されている。詳しくは、台座封印部165は、ボックス封印部164と同様に係止孔部及び係止ピンを有しており、係止孔部に対して係止ピンが挿入されることで基板ボックス163と取付台161とが分離不能に結合されるようになっている。これにより、基板ボックス163の不正な取り外しが行われた場合に、その事実を把握しやすくなっている。
ベース体251の前面部において遊技盤ユニット80の背面下部と対向している部分には、前記一般入賞口81,可変入賞装置82、作動口83a,83bの遊技盤開口部に対応し且つ下流側で1カ所に集合する回収通路(図示略)が形成されている。これにより、一般入賞口81等に入賞した遊技球は何れも回収通路を介して遊技盤ユニット80の下方に集合する構成となっている。つまり、ベース体251には各種入賞口に入賞した遊技球を回収する機能が付与されている。
遊技盤ユニット80の下方には後述する排出通路が配されており、回収通路によって遊技盤ユニット80の下方に集合した遊技球は排出通路内に導出される。なお、アウト口89についても同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球はアウト口89を介して排出通路内に導出される。
また、背面ブロック80bを構成するベース体251には、上述した各入球部用の検知センサとして、上記一般入賞口81に入賞した遊技球を検知する一般入賞口用検知センサと、作動口83a,83bに入った遊技球を検知する作動口用検知センサとが装着されており、それら各種検知センサによって入賞検知機構が構成されている。これら各種検知センサは主制御装置162に対して電気的に接続されており、各検知センサから検知情報(検知信号)が同主制御装置162に出力される構成となっている。
次に、図9及び図10に基づき裏パックユニット15について説明する。図9はパチンコ機10の背面図、図10は裏パックユニット15の正面図である。
図9に示すように、内枠13は裏パックユニット15によって後方から覆われている。裏パックユニット15は、裏パックユニット15の本体部としての裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。
裏パック201は、透明性を有する合成樹脂により成形されており、図9に示すように払出機構部202等が取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有してなる。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット300を囲むのに十分な大きさを有する(図10参照)。
ベース部211には、外部端子板が設けられている。外部端子板には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置(ホールコンピュータ)に対して各種信号が出力される。また、図10に示すように、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対の掛止ピン214が設けられており、掛止ピン214を内枠13に設けられた前記軸受け部133に挿通させることで、裏パックユニット15が内枠13に対して回動可能に支持されている。ベース部211には、内枠13に設けられた固定レバー134が挿通される複数の挿通部が形成されており、固定レバー134が挿通部に挿通された状態にてベース部211に後方から当接することにより内枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。
ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。払出機構部202には、裏パック201の最上部に配されているとともに上方に開口したタンク221が設けられており、遊技ホールの島設備から供給される遊技球がそのタンク221に逐次補給される。タンク221の側方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結され、タンクレール222の下流側には上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には払出装置224が設けられている。払出装置224より払い出された遊技球は、当該払出装置224の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。
遊技球分配部225は、払出装置224より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部が上述した本体側上皿通路122及び前扉側上皿通路を介して上皿33に通じ、外側の開口部が本体側下皿通路123及び前扉側下皿通路を介して下皿34に通じるように形成されている。
ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。排出通路盤には、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路が形成されており、当該排出通路の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路等から排出通路に導出された遊技球は当該排出通路を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台241を有し、取付台241に払出制御装置242と電源・発射制御装置243とが搭載されている。これら払出制御装置242と電源・発射制御装置243とは、払出制御装置242がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置242においては基板ボックス244内に払出装置224を制御する払出制御基板が収容されており、当該払出制御基板に設けられた状態復帰スイッチ245が基板ボックス244外に突出している。例えば、払出装置224における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ245が押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源・発射制御装置243は、基板ボックス246内に電源・発射制御基板が収容されている。電源・発射制御基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。具体的には、遊技球発射機構110を構成しているソレノイド111の駆動制御や球送装置113の駆動制御が実行される。
また、電源・発射制御装置243には電源スイッチ247が設けられている。電源スイッチ247を操作することにより、パチンコ機10の電源を投入状態(オン状態)又は遮断状態(オフ状態)に切り替え可能となっている。
ここで、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持される。一方、主制御装置162に設けられたRAM消去スイッチ166を押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
これら各種スイッチについては、遊技機主部12(内枠13)を開放して内枠13の背面部を露出させることで遊技機正面側から操作可能となる。一方で、上記施錠装置75によって遊技機主部12の開放が規制されている状態では、遊技機正面側からそれら各種スイッチを操作することができない。つまり、上記各種スイッチについては遊技機主部12を閉じた状態では操作されにくくなっており、施錠装置75用のキーを所有していないもの(例えば不正行為者)による遊技機正面側からの操作を困難なものとしている。
(可変表示ユニット300)
既に説明したように、パチンコ機10においては、作動口ユニット83への入球に基づく抽選の結果が遊技盤ユニット80に搭載された可変表示ユニット300にて報知される構成となっている。具体的には、可変表示ユニット300においては、複数の図柄が変動表示され、抽選の結果に対応した図柄組み合わせが停止表示(確定表示)されることで抽選の結果が報知される構成となっている。本実施の形態においては、この可変表示ユニット300に係る構成が特徴的なものとなっている。そこで以下、図7,図11及び図12を参照して、可変表示ユニット300の構成について補足説明する。図11(a)は可変表示ユニット300の正面図、図11(b)は可変表示ユニット300における表示面の一部を拡大して示す概略図(図11(a)の部分拡大図)、図12は可変表示ユニット300の部分断面図(図11(b)のA−A線部分断面図)である。
図7に示すように、可変表示ユニット300は、図柄表示装置301及び報知・演出制御装置140と、それら各種構成が搭載されたハウジング302とを有してなり、ハウジング302が背面ブロック80bのベース体251(図7参照)に固定されることで図柄表示装置301の表示面が遊技機正面側(前方)を向いた状態で当該ベース体251と一体化されている。なお、図7については、可変表示ユニット300を正面側から見た図であり、背面ブロック80bにおけるベース体251等の他の構成については記載を省略している。
図12(a)に示すように、図柄表示装置301は、複数の発光体312,322(詳しくはLED)が実装された発光基板305と、発光体312,322を個別に覆うカバー313,323と、発光基板305及びカバー313,323を保持するホルダ306とを有してなる。発光基板305は、発光体312,322の光軸が遊技機前方(遊技機正面側)を向くようにしてホルダ306によって保持されており、発光体312,322からの光はカバー313,323を通じて遊技機前方に射出される。
詳しくは、カバー313,314は、発光体312,322に遊技機正面側から対向する前面部315,325と、前面部315,325から発光体312,322側に延びる筒状の周壁部316,326とを有している。前面部315,325には光透過性が付与されており、発光体312,322からの光は、周壁部316,326によって囲まれた領域を経由して前面部315,325に到達し、前面部315,325を通じて遊技機前方に射出される。
前面部315,325には、多数の凹凸からなる光拡散部317,327が形成されており、光拡散部317,327にて光が拡散することで前面部315,325が発光しているように見える構成となっている。
なお、前面部315,325が光透過性を有しているのに対して、周壁部316,326は光透過性を有していない。これは、前面部315,325以外の部分からの光漏れを抑制して、カバー313,323における発光部位を限定する工夫である。因みに、周壁部316,326に他の発光体312,322からの光が照射された場合には、それらの光は周壁部316,326にて拡散/反射される。これにより、周壁部316,326がライトアップされることとなる。
図柄表示装置301において上述した図柄を表示する表示部は、複数の第1発光ブロック311により構成された第1表示部310と、複数の第2発光ブロック321により構成された第2表示部320とに大別される。具体的には、第1発光体312及び第1カバー313によって第1発光ブロック311が形成され且つ複数の第1発光ブロック311によって第1表示部310が構成されており、第2発光体322及び第2カバー323によって第2発光ブロック321が形成され且つ複数の第2発光ブロック321によって第2表示部320が構成されている。そして、複数の第1発光ブロック311の前面部315及び複数の第2発光ブロック321の前面部325を組み合わせることで図柄表示装置301の表示面Dが形成されている(図11(a)参照)。以下の説明では便宜上、第1表示部310にて表示面Dを形成する単位表示部位(第1カバー313の前面部315における発光部位)を「第1発光部位S1」と称し、第2表示部320にて表示面Dを形成する単位表示部位(第2カバー323の前面部325における発光部位)を「第2発光部位S2」と称する。
図11(b)の拡大図に示すように、第1発光部位S1と第2発光部位S2とは発光模様が異なっている。具体的には、第1発光部位S1が正四角形となっているのに対して、第2発光部位S2は所定方向に延びる(短手方向と長手方向とが存在する)六角形となっている。第1発光体312が発光した場合には、第1発光部位S1の発光模様が略点状となる。これに対して、第2発光体322が発光した場合には、第2発光部位S2の発光模様については略線状(略帯状)となる。
第2発光部位S2は、表示面Dを正面から見て、第1発光部位S1の各辺部に対峙する位置に配設されており、それら第2発光部位S2は第1発光部位S1の各辺部に沿って延びている。つまり、第1発光部位S1が縦横に延びる複数(4つ)の第2発光部位S2によって四方から囲まれている。
第2発光部位S2の面積は、第1発光部位S1の面積よりも小さくなっているものの、当該第1発光部位S1を囲む複数(詳しくは4つ)の第2発光部位S2の総面積は第1発光部位S1の面積よりも小さくなるように構成されている。
また、第1発光部位S1の光源である第1発光体312は第2発光部位S2の光源である第2発光体322よりも大型となっており、第1発光体312が第2発光体322よりも光量が多くなるように構成されている。これにより、第2発光部位S2からの光よりも第1発光部位S1からの光の方が目に付きやすくなるように差別化されている。
第2発光部位S2は、面積及び光量(発光レベル)では第1発光部位S1に劣るものの、発光範囲の細分化によって図柄等を表示する際の表現力は高くなっている。このように、仕様の異なる表示部310,320(発光部位S1,S2)を併用することにより、多様な表示を可能としている。
図11(a)に示すように、表示面Dにおいては第1発光部位S1及び第2発光部位S2は所定の順序となるように縦横に配列されている。具体的には、横方向においては、第1発光部位S1及び第2発光部位S2が交互に配設された行と第2発光部位S2のみが横並びとなるように配設された行と設けられており、これらの行が縦方向にて交互となるように配設されている。縦方向においても、第1発光部位S1及び第2発光部位S2が交互に配設された列と第2発光部位S2のみが縦並びとなるように配設された列とが設けられており、これらの列が横方向にて交互となるように配設されている。これにより、表示面Dにおいては第1発光部位S1及び第2発光部位S2が混在している。
本実施の形態においては、第1発光部位S1及び第2発光部位S2を点灯/消灯させることにより、図柄表示装置301の表示面D、詳しくは左変動表示領域MEL,中変動表示領域MEM,右変動表示領域MERに「1」〜「9」の9つの図柄が各々表示される構成となっている(図13の概略図参照)。これら9種の図柄については、外観が異なる複数の表示形態が各々設定されている。
「1」〜「9」の各図柄の表示形態としては、発光模様が略線状となる第2発光部位S2のみを点灯させることにより図柄の外縁部を枠線で表示した第1表示形態(図14(a)参照)と、発光模様が略点状となる第1発光部位S1であって第1表示形態にて枠線を表示した場合に当該枠線によって囲まれた領域に位置する第2発光部位S2を点灯させることにより図柄の内部を領域で表示した第2表示形態(図14(b)参照)と、第1発光部位S1及び第2発光部位S2の両方を点灯させることにより図柄の外縁部及び内部の両方を表示した第3表示形態(図14(c)参照)と、第3表示形態にて表示された平面的な図柄を立体的に見せる第4表示形態(図14(d)参照)とが設定されている。
第1表示形態〜第4表示形態については外観の差異が存在するものの、示す数字はいずれも同じであり、当該差異は遊技者によって同種の図柄であると認識される程度に抑えられている。これは、表示形態の多様化によって遊技の単調化を抑制する上で、それが遊技者を困惑させる要因になることを抑制する工夫である。
第1表示形態〜第3表示形態においては、第1表示部310(第1発光部位S1)及び第2表示部320(第2発光部位S2)を各々点灯/消灯させることで表示形態の違いが生じる構成となっているのに対して、第4表示形態においては、第1発光部位S1と第2発光部位S2との相対位置を表示面Dと交差する方向(前後方向)に変化させることにより図柄に奥行きを与える(立体表示を実現する)構成となっている。ここで、第4表示形態における図柄の立体表示を実現するための構成について図12(b)及び図15を参照して説明する。図15(a),(b)は第1表示部310(第1発光ブロック311)と第2表示部320(第2発光ブロック321)との相対位置の変化に基づく図柄の表示形態の変化を示す概略図、図15(c)は共通部分と非共通部分との関係を示す概略図である。
上述したように第1表示部310は複数の第1発光ブロック311によって構成されている。これら複数の第1発光ブロック311については、固定式のものと可動式のものとがある。図12(b)に示すように、可動式の第1発光ブロック311(以下、可動ブロック311Aともいう)については、ハウジング302によって表示面Dと交差する方向(前後方向)にスライド移動可能となるように保持されている。
ハウジング302には可動ブロック311Aを前方に付勢する付勢手段としてバネ部材が配設されており、このバネ部材の付勢力によって可動ブロック311Aが待機位置に留まる構成となっている。図15(a)に示すように、可動ブロック311Aが待機位置に配置された状態においては、可動ブロック311Aの第1発光部位S1が他の発光部位(固定式の第1発光ブロック311の第1発光部位S1や第2発光ブロック321の第2発光部位S2)と同一平面上に位置している。この状態にて第1発光部位S1及び第2発光部位S2を発光させることにより、図柄を上記第3表示形態(図14(c)参照)にて表示することができる。
ハウジング302には、可動ブロック311Aを前後に移動させる駆動部307(例えばソレノイド)が搭載されている(図12(b)参照)。駆動部307は報知・演出制御装置140に接続されており、報知・演出制御装置140からの駆動信号に基づいて動作する。つまり、報知・演出制御装置140が可動ブロック311Aの位置を制御する位置制御手段として機能している。
駆動部307が駆動することにより、可動ブロック311Aが後退する。この移動先には、ホルダ306に形成されたストッパ308が位置しており、可動ブロック311Aがストッパ308に当たることでそれ以上の後退が阻止される。以下の説明では、ストッパ308によって規定される可動ブロック311Aの位置を後退位置と称する。
図15(a)→図15(b)に示すように、可動ブロック311Aが待機位置から後退位置へ移動することにより、図柄表示装置301の表示面Dに凹凸が生じる。図14等に示すように、第1発光部位S1及び第2発光部位S2を用いて図柄の表示形態を第3表示形態とする場合には、図柄の表示範囲が第1発光部位S1〜第2発光部位S2に跨ることとなる。このため、上記可動ブロック311Aの後退によって表示面Dに生じた凹凸によって図柄に凹凸が生じる。詳しくは、図柄の外縁部に対して図柄の内部が奥側へとシフトした状態となり外縁部が手前側、且つ内部が奥側となる凹凸が生じる。
つまり、第3表示形態においては、第1発光部位S1及び第2発光部位S2の両方を発光させたとしても、それによって表示される絵柄は平面的なものとなるのに対して、可動ブロック311Aが退避位置に配置された状態にて、第1発光部位S1及び第2発光部位S2の両方を発光させた場合には、絵柄の外縁部と内部とで奥行の差が生じ、例えば図柄の外観を平面的なものから立体的なものに変化させることができる。
また、このように可動ブロック311Aが後退位置に配置された状態では、可動ブロック311Aからの光の一部が隣接する第2発光ブロック321の周壁部326に照射される。これにより、それまで発光していなかった周壁部326が発光し、図柄の奥行きが強調される。
以上詳述したように、一部の発光ブロックを可動式として発光ブロックの相対位置を表示面Dの向きと同じ方向にて変化させる構成とすることは、図柄の表示形態の多様化を実現する上で好ましい。しかしながら、表示面Dの全体に可動ブロックが配設されることは、動作に係る構成が複雑化するだけでなく、図柄表示装置301の強度低下によりに歪み等の変形が生じる要因になると懸念される。本実施の形態においては、このような事情に配慮して、上述した図柄の立体表示機能を確保しつつ可動ブロックの数を減らす工夫がなされていることを特徴の1つとしている。以下、図13及び図15(c)を参照して、当該工夫に係る構成について補足説明する。
図13(a)〜(i)に示すように、第1発光ブロック311を点灯させることにより図柄を表示する場合には、それら第1発光ブロック311の少なくとも一部が複数の図柄にて発光対象となるように設定されている。つまり、複数の図柄にて同じ発光ブロックが使用される構成となっている。第1発光ブロック311のうち図柄間にて共通となるもの(共通部分CE)が上述した可動ブロック311Aとなっており、それ以外は固定式となっている。言い換えれば、共通部分CEを含むようにして各図柄の表示位置が規定されている。このようにして、可動ブロック311Aとする対象を絞ることにより、上記各種不都合の発生を抑制できる。
なお、本実施の形態においては、可動ブロック311Aが、待機位置及び後退位置の2位置に配置される構成としたが、例えば可動ブロックがそれら待機位置及び後退位置の間にて停止可能としてもよい。これにより、立体表示を行う場合の見栄えの更なる向上が期待できる。
(パチンコ機10の電気的構成)
次に、パチンコ機10の電気的構成について図16のブロック図に基づき説明する。
主制御装置162に設けられた主制御基板601には、MPU602が搭載されている。MPU602は、当該MPU602により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM603と、そのROM603内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM604と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。なお、MPU602が有する機能の一部、例えば、ROM603の機能やRAM604の機能などを別の素子として有する構成としてもよい。
MPU602には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU602の入力側には、主制御装置162に設けられた停電監視基板605、払出制御装置242及び各種検知センサ611a〜611eなどが接続されている。この場合に、停電監視基板605には電源・発射制御装置243が接続されており、MPU602には停電監視基板605を介して電力が供給される。また、各種検知センサ611a〜611eの一部として、一般入賞口81、可変入賞装置82、作動口ユニット83(上作動口83a、下作動口83b)及びスルーゲート84などの各種入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた検知センサがそれぞれ接続されており、これら検知センサからの検知情報(検知信号)に基づいて主制御装置162のMPU602により各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU602では、上作動口83a及び下作動口83bへの入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート84への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
MPU602の出力側には、停電監視基板605、払出制御装置242及び報知・演出制御装置140が接続されている。払出制御装置242には、例えば、上述した作動口83a,83b等の入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア625が参照される。そして、一般入賞口81への入賞を特定した場合には10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置82への入賞を特定した場合には15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口83aへの入賞を特定した場合には3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口83bへの入賞を特定した場合には4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
報知・演出制御装置140には、主制御装置162から変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア625が参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU602の出力側には、可変入賞装置82の開閉扉を開閉動作させる可変入賞駆動部82c、下作動口83bの電動役物91を開閉動作させる電動役物駆動部91c、及び主表示ユニット87が接続されている。主制御基板601には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU602は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口が開閉されるように、MPU602において可変入賞駆動部82cの駆動制御が実行される。また、電動役物91のサポート抽選に当選した場合には、電動役物91が開閉されるように、MPU602において電動役物駆動部91cの駆動制御が実行される。また、MPU602によって主表示ユニット87の表示制御が実行される。
さらには、MPU602の出力側に外部出力端子板213が接続されており、この外部出力端子板213を通じて遊技ホール側の管理制御装置(ホールコンピュータHC)に対して各種入球部への入球情報や大当たり等の抽選結果に関する情報等が出力される。これにより、ホールコンピュータHCにてパチンコ機10の状態等を把握することが可能となっている。
停電監視基板605は主制御基板601と電源・発射制御装置243とを中継しており、同停電監視基板605には電源・発射制御装置243から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する機能が付与されている。払出制御装置242は、主制御装置162から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置224により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置243は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板601や払出制御装置242等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源・発射制御装置243は、遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
報知・演出制御装置140は、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて、前扉枠14に設けられた表示ランプ部26〜28やスピーカ部29、遊技盤ユニット80に設けられた可変表示ユニット300を制御するものである。特に、報知・演出制御装置140では、主制御装置162から入力された各種コマンドに基づいて各遊技回における演出態様、例えば可変表示ユニット300における図柄の変動表示態様の概要(例えばリーチ発生の有無及びリーチ演出の内容等)や図柄の停止表示態様(変動表示の終了に伴い最終的に停止表示(確定表示)させる図柄の組み合わせの種類)を決定し、それら決定事項に基づいて可変表示ユニット300を制御する。
(各種カウンタについて)
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
MPU602は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、主表示ユニット87の表示の設定、可変表示ユニット300の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図17の概略図に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、可変表示ユニット300にて外れ変動が行われる場合のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、主表示ユニット87及び可変表示ユニット300における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口83bの電動役物91を電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM604の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ631に適宜格納される。抽選カウンタ用バッファ631において、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞が発生した場合に、取得情報記憶手段としての保留球格納エリア632に格納される。
保留球格納エリア632は、上作動口用保留エリアRa及び下作動口用保留エリアRbからなる保留エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留エリアRa,Rbは、第1エリアRa1,Rb1、第2エリアRa2,Rb2、第3エリアRa3,Rb3、第4エリアRa4,Rb4を備えており、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファ631に格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が保留情報として、いずれかのエリアRa1〜Ra4,Rb1〜Rb4に格納される。なお、当該保留情報が特別情報に相当する。
この場合、第1エリアRa1,Rb1〜第4エリアRa4,Rb4には、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリアRa1,Rb1→第2エリアRa2,Rb2→第3エリアRa3,Rb3→第4エリアRa4,Rb4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このようにそれぞれ4つのエリアRa1〜Ra4,Rb1〜Rb4が設けられていることにより、上作動口83a又は下作動口83bへの遊技球の入賞履歴がそれぞれ最大4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留球格納エリア632には総保留数記憶領域が設けられており、当該総保留数記憶領域には上作動口83a又は下作動口83bへの入賞履歴を保留記憶している数を特定するための情報が格納される。
実行エリアAEは、主表示ユニット87の変動表示を開始する際に、保留エリアREの第1エリアRa1,Rb1に格納された各値を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜299の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり299)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口83a又は下作動口83bに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM603における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア621に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について説明する。
当否テーブルには、2進数の情報からなるアドレス情報と、同じく2進数の情報からなる大当たり数値情報とが1対1で対応させて設定されている。具体的には、アドレス情報は10進数で表して「1」〜「10」の10種類が設定されているとともに、大当たり数値情報は10進数で表して「7」,「36」,「67」,「100」,「131」,「164」,「195」,「223」,「241」,「272」の10種類が設定されており、これらアドレス情報と大当たり数値情報とが1対1で対応付けられている。各大当たり数値情報の数値は、大当たり乱数カウンタC1において更新され得る乱数情報の数値範囲である「0」〜「299」に含まれている。
ここで、本パチンコ機10では、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。そして、低確率モードにおいて参照される大当たり数値情報の数と、高確率モードにおいて参照される大当たり数値情報の数とが異なっており、前者の方が後者よりも少ない数となっている。具体的には、低確率モードにおいては当否抽選に際して、アドレス情報が「1」である大当たり数値情報のみが参照され、高確率モードにおいては当否抽選に際して、全てのアドレス情報に対応した大当たり数値情報が参照される。つまり、低確率モードでは大当たり当選となる数値情報が1個であり、高確率モードでは低確率モードよりも多い10個である。これにより、低確率モードにおいて大当たり当選となる確率が1/300であるのに対して高確率モードにおいて大当たり当選となる確率が1/30であり、高確率モードの方が低確率モードよりも大当たり当選となる確率が高くなる。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口83a又は下作動口83bに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。
ここで、本パチンコ機10では、(1)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における当否抽選モード、(2)開閉実行モード終了後の下作動口83bの電動役物91におけるサポートモード、という2つの条件に差異を設けることにより、複数種の大当たり結果が設定されている。当否抽選モードとしては、上述したとおり低確率モードと高確率モードとが設定されている。
サポートモードとしては、遊技領域PEに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口83bの電動役物91が単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物91が開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物91の開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間として短い時間が選択されるように設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口83bへの入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口83bよりも上作動口83aへの入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口83aよりも下作動口83bへの入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口83bへの入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードにおいて低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート84への入賞に基づき役物用結果表示部にて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする(すなわち、役物用結果表示部における1回の変動表示時間を短くする)、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM603における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリアに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。そして、かかる振分先として、通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)と、確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)とが設定されている。
通常大当たり結果は、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)となるまで高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。なお、終了基準回数が経過した後に、低頻度サポートモードに移行する。
確変大当たり結果は、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる開閉実行モードに移行するまで継続する。
振分テーブルにおいて、「0〜19」が通常大当たり結果に対応しており、「20〜29」が確変大当たり結果に対応しているが、この数値の振分は任意である。また、大当たり結果の振分先は、上記の2種類に限定されることはなく、例えば、開閉実行モードにおいて遊技球の獲得期待値が高低となるように複数のモードを設定し、当該開閉実行モードの移行先のモードに差異を設けることで大当たり結果の種別を上記の2種類よりも増やす構成としてもよい。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口83a又は下作動口83bに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。より詳しくは、上作動口83a又は下作動口83bに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の保留エリアREに格納される。そして、ROM603のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU602では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な可変表示ユニット300を備え、開閉実行モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、可変表示ユニット300における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、可変表示ユニット300に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、予め設定された有効ライン上に、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
ここで、図18を参照して各遊技回の図柄の変動表示に係る構成及び当該変動表示の概要について説明する。図18は可変表示ユニット300における表示の概要を説明するための説明図である。
可変表示ユニット300には、左・中・右の3つの図柄列が設定されており、これら各図柄列に対応させて左変動表示領域MEL、中変動表示領域MEM、右変動表示領域MERが設けられている。可変表示ユニット300においては、各図柄列の図柄が周期性をもって所定の向き(具体的には、上から下)にスクロールするように変動表示される。各変動表示領域MEL,MEM,MERには、図柄列毎に1個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として1×3の計3個の図柄が停止表示されるようになっている。また、左変動表示領域MELにおける図柄の停止表示領域、中変動表示領域MEMにおける図柄の停止表示領域、右変動表示領域MERにおける図柄の停止表示領域は、横並びとなるように構成され、これら停止表示領域によって有効ラインSLが形成されている。そして、左図柄列→中図柄列→右図柄列の順に変動表示が停止し、有効ラインSLに所定の図柄の組み合わせ(例えば同一の数字が付された図柄の組み合わせ)が形成された状態で全図柄列の変動表示が終了すれば、通常大当たり結果又は確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
なお、上記のように各図柄列の変動表示が停止されることに鑑みれば、左図柄列を第1図柄列(又は第1絵柄列)、中図柄列を第2図柄列(又は第2絵柄列)、右図柄列を第3図柄列(又は第3絵柄列)と称することができる。因みに、図柄列の回転方向については任意であり、例えば下から上、右から左、左から右等の方向に回転する構成とすることも可能である。
上述したリーチ表示が行われる場合には、最初に左変動表示領域MELにおいて図柄の変動表示が終了され、さらに右変動表示領域MERにおいて図柄の変動表示が終了された状態において、有効ラインSLに同一の数字が付された図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況下において中変動表示領域MEMにおいて図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、開閉実行モードが発生する場合には、リーチラインを形成している図柄と同一の図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中図柄列における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、主表示ユニット87における変動表示時間と、可変表示ユニット300における図柄の変動表示時間とをMPU602において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、可変表示ユニット300による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり249)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート84に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の電役保留エリア633に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物91を開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば、電動役物91を開放状態に制御し、C4=200〜249であれば、電動役物91を開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU602では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、可変表示ユニット300における変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623が用いられる。また、MPU602では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、主表示ユニット87における停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM603の停止結果テーブル記憶エリア624に記憶された停止結果テーブルが参照される。
ここで、可変表示ユニット300(図柄表示装置301)の表示面Dに表示される各絵柄列について補足説明する。本実施の形態においては、表示される図柄列が複数種(具体的には第1図柄列〜第3図柄列)設けられており、遊技の状況に応じて使用される図柄列の切り替えがなされる構成となっている。第1図柄列は、表示面Dを構成する第1表示部310にて第1発光部位S1を点灯させることで図柄の表示形態が第1表示形態となるように設定された図柄列である。第2図柄列は、表示面Dを構成する第2表示部320にて第2発光部位S2を点灯させることで図が亜の表示形態が第2表示形態となるように設定された図柄列である。第3図柄列は、表示面Dを構成する第1表示部310にて第1発光部位S1を点灯させ且つ第2表示部320にて第2発光部位S2を点灯させることで図柄の表示形態を第3表示形態となるように設定された図柄列である。詳細については後述するが、本実施の形態においては、表示形態毎に大当たり結果となる期待度に差が設定されており、第1図柄列〜第3図柄列(第1表示形態〜第3表示形態)によって有利度が示唆される構成となっている。
(主制御装置162にて実行される各種処理について)
次に、主制御装置162内のMPU602にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU602では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理やNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの各種処理については説明を省略する。
(タイマ割込み処理)
先ず、図19のフローチャートを参照し、タイマ割込み処理について説明する。本処理はMPU602により定期的に(例えば2msec周期で)起動される処理である。
ステップS101では、各種入賞検知センサの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置162に接続されている各種入賞検知センサの状態を読み込み、当該入賞検知センサの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際に0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントするとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS104では、スルーゲート84への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、RAM604の各種フラグ格納エリア635にスルーゲート用の入賞検知フラグが格納されているか否かを判定し、同フラグが格納されている場合には電役保留エリアに記憶されている役物保留記憶数が4未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア633に格納する。また、報知・演出制御装置140に対して、保留記憶数と対応する可変表示ユニット300の保留ランプ部98a,98bを点灯させるための処理を実行する。そして、各種フラグ格納エリア635にスルーゲート用の入賞検知フラグが格納されている場合には、同入賞検知フラグを消去して当該スルーゲート用の入賞処理を終了する。
ステップS104のスルーゲート用の入賞処理を実行した後はステップS105に進み、当該ステップS105にて作動口83a,83bへの入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行し、本タイマ割込み処理を終了する。
<作動口用の入賞処理>
ここで、図20及び図21のフローチャートを参照して作動口用の入賞処理について説明する。
ステップS201では、遊技球が上作動口83aに入球(入賞)したか否かを判定する。遊技球が上作動口83aに入球したと判定した場合には、ステップS202に進み、払出制御装置242に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。
続くステップS203では、上作動口83aに遊技球が入球した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、上作動口83aへの入球が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。その後、ステップS204では、大当たり乱数カウンタC1や大当たり種別カウンタC2等の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、ステップS201にて遊技球が上作動口83aに入賞していないと判定した場合にはステップS205に進む。ステップS205では、遊技球が下作動口83bに入球(入賞)したか否かを判定する。遊技球が下作動口83bに入球したと判定した場合には、ステップS205に進み、払出制御装置242に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。なお、ステップS202,S205にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理S401にて払出制御装置242に対して送信される。
続くステップS207では、下作動口83bに遊技球が入球した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、下作動口83bへの入球が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。その後、ステップS204にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
なお、ステップS201,S205の両処理にてそれぞれ否定判定をした場合、すなわち上作動口83a及び下作動口83bのいずれにも入球がなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
ここで、図21を参照して、ステップS204の情報取得処理について説明する。
(情報取得処理)
情報取得処理においては先ずステップS301にて、保留球格納エリア632の保留数記憶領域FEに格納された始動保留球数N、詳しくは上作動口83a及び下作動口83bのうち当該情報取得処理の契機となった入球部に係る始動保留球数Nが上限値(本実施の形態では「4」)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し、上限値未満である場合には、ステップS302にて対応する入球部の始動保留記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS303にて保留数記憶領域FEに格納された総保留数(以下、共通保留数CRNと言う)を1インクリメントする。
続くステップS304では、上記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、作動口用保留エリアREの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした共通保留数CRNと対応する記憶エリアに格納する。
続くステップS305及びステップS306では、作動口83a,83bへの入賞が発生したことをサブ側(副側)の制御装置である報知・演出制御装置140に認識させるとともに後述する保留予告を実行させるための処理である保留予告用の確認処理及び保留コマンドの設定処理を実行し、本情報取得処理を終了する。なお、保留コマンドには上作動口83a及び下作動口83bのうちいずれの入球部への入賞に基づくものであるかの情報が含まれる。
ステップS306の保留コマンドの設定処理にて設定された保留コマンドは後述する通常処理の外部出力処理(ステップS401)にて報知・演出制御装置140に送信されることとなる。報知・演出制御装置140においては当該保留コマンドを受信することにより上述した保留ランプ部98a,98bの表示を保留個数の増加に対応させて変更するための処理を実行する。
なお、ステップS305,S306の各処理についての詳細な説明は後述する。
(通常処理)
次に、通常処理の流れを図22のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS401〜S406の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS408,S409のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理においては先ず、ステップS401にて外部信号出力処理を実行する。ステップS401の外部信号出力処理では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置242に対して送信する。また、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドや保留コマンドや後述するシフト時コマンド等の各種コマンドが設定されている場合にはそれを報知・演出制御装置140に対して送信する。
次に、ステップS402では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS403では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置301による図柄の変動表示の設定、主表示ユニット87の作動口用表示部の表示制御などを行う。
ステップS403の遊技回制御処理を実行した後は、ステップS404に進み、遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
続くステップS405では、下作動口83bに付属の電動役物91を駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM604の電役保留エリア633に格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物91を開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物91の開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、主表示ユニット87のスルー用表示部の表示制御などを行う。
既に説明したとおり、電動役物91によるサポートの態様として、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この処理を経てRAM604の各種フラグ格納エリア635に高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。
電役サポート用処理では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。そして、高頻度サポートモードである場合には低頻度サポートモードの場合よりも、電役開放状態当選となった際に、電動役物91が開放状態となる回数を多く設定するとともに、1回の開放時間を長く設定する。また、高頻度サポートモードである場合は、電役開放状態当選となり電動役物91の開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間が、1回の開放時間よりも短くなるように設定する。
ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア635に高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。
その後、ステップS406では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、電源・発射制御装置243から発射許可信号を入力していることを条件として、所定期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構110のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域PEに向けて打ち出される。
続くステップS407にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。
つまり、ステップS408では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算するとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するエリアに格納する。また、ステップS409では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算するとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際に0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するエリアに格納する。
ここで、ステップS401〜S406の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
(遊技回制御処理)
次に、ステップS403の遊技回制御処理を図23〜図26のフローチャート等を参照して説明する。
遊技回制御処理においては先ず、図23のフローチャートに示すように、ステップS501にて開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中である場合には、ステップS502以降の処理、すなわちステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理及びステップS506〜ステップS509の遊技回進行処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS502にて、遊技回中(すなわち主表示ユニット87の作動口用表示部にて変動表示又は確定表示が行われている最中)であるか否かを判定する。作動口用表示部が変動表示中でない場合には、ステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS503にて、始動保留球の総数(共通保留数CRN)が「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、保留球格納エリア632に保留情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま本遊技回制御処理を終了する。
一方、共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS504にて保留球格納エリア632の保留エリアREに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS505にて主表示ユニット87の作動口用表示部における変動表示及び図柄表示装置301における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS504のデータ設定処理及びステップS505の変動開始処理について詳細に説明する。先ず、ステップS504のデータ設定処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
(データ設定処理)
データ設定処理では、先ずステップS601にて、保留数記憶領域FEに記憶されている始動保留球数Nのうち今回の設定処理の対象となっているもの及び共通保留数CRNを1ディクリメントする。続くステップS602にて、保留エリアREの第1エリアRa1に格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS603にて、保留エリアREの各エリアRa1〜Ra8に格納されたデータ(すなわち、保留情報)をシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1エリアRa1〜第8エリアRa8に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアRa1のデータをクリアするとともに、第2エリアRa2→第1エリアRa1、第3エリアRa3→第2エリアRa2、第4エリアRa4→第3エリアRa3、第5エリアRa5→第4エリアRa4、第6エリアRa6→第5エリアRa5、第7エリアRa7→第6エリアRa6、第8エリアRa8→第7エリアRa7といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS604では、保留エリアのデータのシフトが行われたことを報知・演出制御装置140に認識させるための情報であるシフト時コマンドを設定する。その後、本データ設定処理を終了する。ステップS604にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図22)におけるステップS401にて、報知・演出制御装置140に送信される。報知・演出制御装置140では、シフト時コマンドを受信することで、保留ランプ部98a,98bにおける表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
(変動開始処理)
次に、ステップS505の変動開始処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
変動開始処理では、先ずステップS701にて、今回の変動開始処理にて参照した保留情報が大当たり当選に対応しているか否かを判定するための当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納された情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。そして、当否抽選モードが低確率モードである場合には、ROM603の当否テーブル記憶エリア621に記憶された低確率モード用の当否テーブルを参照して、上記把握した情報が大当たり当選に対応した情報に含まれているかを特定し、当否抽選モードが高確率モードである場合には、ROM603の当否テーブル記憶エリア621に記憶された高確率モード用の当否テーブルを参照して、上記把握した情報が大当たり当選に対応した情報に含まれているかを特定する。
続くステップS702では、ステップS701における当否判定処理の結果が大当たり当選に対応した結果であるか否かを判定する。大当たり当選に対応した結果である場合には、ステップS703にて種別判定処理を実行する。
種別判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち種別判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2によって更新された情報から取得した情報を把握する。また、ROM603の振分テーブル記憶エリア622に記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した種別判定用の情報が確変大当たり結果に対応した情報に含まれているかを特定する。詳しくは、当該保留情報が上作動口83aへの入球に対応している場合には上作動口83a用の振分テーブルを参照し、当該保留情報が下作動口83bへの入球に対応している場合には下作動口83b用の振分テーブルを参照して種別判定を行う。
続くステップS704では、ステップS703における種別判定処理において特定した情報に基づいて今回の大当たり当選の種別が確変大当たり結果であるか否かを判定する。確変大当たり結果である場合には、ステップS705にて確変大当たり用の停止結果設定処理を実行し、確変大当たり結果でない場合には、ステップS706にて通常大当たり用の停止結果設定処理を実行する。また、ステップS702にて大当たり当選ではないと判定した場合には、ステップS707にて外れ時用の停止結果設定処理を実行する。
ステップS705〜ステップS707の各停止結果設定処理では、主表示ユニット87の作動口用表示部に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM603の停止結果テーブル記憶エリアに記憶されている停止結果テーブルを参照して特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。また、ステップS705及びステップS706では、今回の遊技回の当否判定結果が、確変大当たり結果又は通常大当たり結果であることをMPU602にて特定するための情報をRAM604の各種フラグ格納エリア635に格納する。具体的には、ステップS705では確変大当たりフラグを格納し、ステップS706では通常大当たりフラグを格納する。
ステップS705〜ステップS707のいずれかの処理を実行した後は、ステップS708にて、変動表示時間の設定処理を実行する。
(変動表示時間の設定処理)
変動表示時間の設定処理では、図26のフローチャートに示すように、先ずステップS801にて、上記当否抽選に当選しているか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア635に確変大当たりフラグ又は通常大当たりフラグの何れかが格納されているか否かを判定する。
ステップS801にて否定判定をした場合、すなわち上記当否抽選の結果が外れ結果である場合には、ステップS802に進む。ステップS802では、今回の遊技回において図柄表示装置301にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応した値である場合には、リーチ表示の発生として、ステップS802にて肯定判定をする。リーチ乱数カウンタC3の値を用いたリーチ発生の有無の特定に際しては、ROM603のリーチ判定用テーブル記憶エリアに記憶されているリーチ判定用テーブルを参照する。
ステップS801及びステップS802の何れか一方にて肯定判定をした場合にはステップS803に進み、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されているリーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して今回の変動種別カウンタCSの値等に対応した変動表示時間情報を取得し、続くステップS804にてその変動表示時間情報をRAM604の各種カウンタエリア634に設けられた変動表示時間カウンタエリア(変動表示時間計測手段)にセットする。その後、本設定処理を終了する。
つまり、本実施の形態においては、当否抽選の結果が大当たり当選結果である場合又は同当否抽選の結果が外れ結果となり且つリーチ発生用の抽選に当選した場合に、リーチ表示を実行する構成となっている。
ここで、リーチ表示には、変動表示態様が互いに異なるノーマルリーチ表示とスーパーリーチ表示とが設けられている。リーチ発生用変動表示時間テーブルには、ノーマルリーチ表示及びスーパーリーチ表示それぞれに対応した変動表示時間情報が設定されており、当該テーブルを参照することによって、それぞれのリーチ表示に対応した変動表示時間情報が取得される。なお、リーチ表示の種類の決定に関しては、リーチ表示の種類と変動種別カウンタCSの値とが対応したテーブルが設けられており、当該テーブルを参照することで、今回の変動種別カウンタCSの値に対応したリーチ表示が決定される。
なお、より詳細には、リーチ発生用変動表示時間テーブルは、大当たりの種別に対応している。具体的には、確変大当たり結果の場合に、特定図柄の組み合わせを停止表示できるように、変動表示時間が設定されているとともに、通常大当たり結果の場合に、非特定図柄の組み合わせを停止表示できるように、変動表示時間が設定されている。
一方、ステップS802にて否定判定をした場合には、ステップS805にて変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されているリーチ非発生用変動表示時間テーブルを参照して今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間を取得し、ステップS806にてその変動表示時間情報を上記変動表示時間カウンタエリアにセットする。その後、本設定処理を終了する。
リーチ非発生時における変動表示時間情報は、共通保留数CRNの数が多いほど変動表示時間が短くなるように設定されている。但し、これに限定されることはなく、例えば、共通保留数CRNの数に依存しない構成としてもよく、共通保留数CRNの数が少ないほど変動表示時間が短くなるように設定されていてもよい。また、サポートモードが高頻度サポートモードである状況においては低頻度サポートモードである状況よりも、保留情報の数が同一である場合で比較して、短い変動表示時間が選択されるようにリーチ非発生用変動表示時間テーブルが設定されているが、これに限定されることはなく、選択される変動表示時間が同一であってもよく、上記の関係とは逆であってもよい。さらには、リーチ発生時における変動表示時間に対して、上記構成を適用してもよく、大当たり当選時と外れリーチ時とで選択され易い変動表示時間と選択され難い変動表示時間とが異なっている構成としてもよい。また、確変大当たり用の変動表示時間テーブル、通常大当たり用の変動表示時間テーブル、外れリーチ用の変動表示時間テーブル及び完全外れ用の変動表示時間テーブルがそれぞれ個別に設定されている構成としてもよい。
以上のとおり、各遊技回の変動表示時間は、リーチ発生の有無、リーチ表示の種類、保留情報の数及び変動種別カウンタの値等をパラメータとして決定される。但し、各遊技回の変動表示時間は、他の保留情報の内容、具体的には、他の保留情報に含まれる大当たり判定用の情報、種別判定用の情報及びリーチ判定用の情報をパラメータとすることなく決定される。
変動開始処理(図25)の説明に戻り、ステップS708にて変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS709にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、外れ結果の情報などが含まれる。
ステップS709にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図22)におけるステップS401にて、報知・演出制御装置140に送信される。報知・演出制御装置140では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における環状電飾部(ランプ部)26の発光パターンやスピーカ部29からの音の出力パターンを決定し、その決定した演出の内容が実行されるように環状電飾部(ランプ部)26及びスピーカ部29を制御する。また、報知・演出制御装置140では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における図柄表示装置301での変動表示パターンを決定し、その決定した変動表示パターンが実行されるように図柄表示装置301を表示制御する。その後、ステップS710にて主表示ユニット87の作動口用表示部において絵柄の変動表示を開始させた後に、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図23)の説明に戻り、遊技回中(主表示ユニット87の作動口用表示部)が変動表示中である場合には、ステップS506〜ステップS509の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS506にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM604の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理(図26)においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に、1ディクリメント(減算)される。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS507にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、主表示ユニット87における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
変動表示時間が経過している場合には、ステップS508にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、上記ステップS705〜ステップS707のいずれかの処理にてRAM604に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄が主表示ユニット87にて停止表示されるように当該主表示ユニット87を制御する。
続くステップS509では、変動終了コマンドを設定する。その後、本遊技回制御処理を終了する。ステップS509にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図22)におけるステップS401にて、報知・演出制御装置140に送信される。報知・演出制御装置140では、変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
次に、主制御装置162のMPU602にて実行される保留予告にかかる処理について説明する。保留予告にかかる処理としては、上記保留予告用の確認処理(図21のステップS305)と保留コマンドの設定処理(図21のステップS306)とが設定されており、これら各処理はタイマ割込み処理(図19)の一部の処理として設定された作動口用の入賞処理(図20)、詳しくはステップS204の情報取得処理の一環として実行される構成となっている。つまり、保留予告用の確認処理及び保留コマンドの設定処理については、作動口83a,83bへの入賞に基づいて実行される構成となっている。
以下、図27のフローチャートを参照し保留予告用の確認処理について説明する。
(保留予告用の確認処理)
保留予告用の確認処理では、ステップS901にて、保留球格納エリア632の保留数記憶領域FEに記憶された始動保留記憶数Nと共通保留数CRNとを読み出し、かかる保留個数の情報をMPU602のレジスタに記憶する。その後、ステップS902〜S906にて今回の入賞によって取得された保留情報に大当たり当選の情報が含まれているか否かを確認する。
具体的には、先ずステップS902にて、作動口83a,83bへの今回の入賞に基づきステップS304にて取得した保留情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち取得済みの大当たり乱数カウンタC1の値を把握する。
続くステップS903では、低確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア635に高確率モードフラグが格納されているか否かを判定することで、現状の当否抽選モードが低確率モードであるか否かを判定する。低確率モードである場合にはステップS904に進み、低確率モード用の当否テーブルを参照してステップS902にて把握した大当たり判定用の情報(大当たり乱数カウンタC1の値)が大当たり当選に対応する情報群に含まれているかを特定する。また、高確率モードである場合にはステップS905に進み、高確率モード用の当否テーブルを参照して、ステップS302にて把握した大当たり判定用の情報(大当たり乱数カウンタC1の値)が大当たり当選として設定された情報に含まれているかを特定する。
ステップS904又はステップS905の後はステップS906に進み、ステップS902にて把握した大当たり判定用の情報(大当たり乱数カウンタC1の値)が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応している場合には、ステップS907にてMPU602のレジスタに大当たり情報を記憶し、そのまま本保留予告用の確認処理を終了する。
なお、ステップS907の処理においては、今回の入賞に基づきステップS304にて取得した保留情報のうち大当たり種別判定用の情報、すなわち取得済みの大当たり種別カウンタC2の値を把握し、振分テーブルを参照して大当たりの種別を判定する。ステップS907にてMPU602のレジスタに記憶される情報には大当たりの種別に係る情報が含まれることとなる。
一方、ステップS906にて否定判定をした場合には、ステップS908に進む。ステップS908では、作動口83a,83bへの今回の入賞に基づきステップS304にて取得した保留情報のうち外れリーチ判定用の情報、すなわち取得済みのリーチ乱数カウンタC3の値を把握する。
続くステップS909では、ROM603のリーチ判定用テーブル記憶エリア(リーチ判定用情報群記憶手段)に記憶されているリーチ判定用テーブル(リーチ判定用情報群)を参照して、ステップS908にて把握したリーチ判定用の情報(リーチ乱数カウンタC3の値)がリーチ当選として設定された情報に含まれているかを特定する。
ステップS909の処理を実行した後はステップS910に進み、ステップS908にて把握したリーチ判定用の情報(リーチ乱数カウンタC3の値)がリーチ発生に対応しているか否かを判定する。リーチ発生に対応している場合には、ステップS911にて、MPU602のレジスタにリーチ発生情報を記憶した後に、本確認処理を終了する。一方、リーチ発生に対応していない場合には、そのまま本確認処理を終了する。
(保留コマンドの設定処理)
次に、図28のフローチャートを参照して保留コマンドの設定処理について説明する。
保留コマンドの設定処理においては先ず、ステップS1001にて、MPU602のレジスタに大当たり情報が記憶されているか否かを判定することで、直前の保留予告用の確認処理(図27)において大当たり判定用の情報が大当たり当選に対応していると特定されたか否かを判定する。大当たり情報が記憶されている場合にはステップS1002に進み、大当たり対応保留コマンドを設定する。なお、上記コマンドの設定や後述する各種コマンドの設定は、RAM604に設けられたコマンド設定エリアに対してコマンド情報を格納することにより行われる。なお、大当たり対応保留コマンドには、大当たりの種別に関する情報が含まれる。
一方、ステップS1001にて否定判定をした場合、すなわちMPU602のレジスタに大当たり情報が記憶されていないと判定した場合には、ステップS1003に進み、MPU602のレジスタにリーチ発生情報が記憶されているか否かを判定することで、直前の保留予告用の確認処理(図27)においてリーチ判定用の情報がリーチ発生に対応していると特定されたか否かを判定する。リーチ発生情報が記憶されている場合には、ステップS1004にて外れリーチ対応保留コマンドを設定し、リーチ発生情報が記憶されていない場合には、ステップS1005にて完全外れ対応保留コマンドを設定する。
ステップS1002,S1004,S1005にて保留コマンドの設定を行う場合には、変動種別カウンタCSの値等を参照して変動表示時間を決定し、同変動表示時間にかかる情報を当該保留コマンドに格納する。変動表示時間の決定に際しては、上記ステップS708に示した変動表示時間の設定処理と同じように、変動表示時間テーブルが参照される。このようにして設定された保留コマンドが報知・演出制御装置140に送信され、同報知・演出制御装置140においては同保留コマンドに基づいて図柄の変動表示態様等を把握可能となる。なお、既に説明したように完全外れの場合には、当該保留情報にかかる遊技回を開始する際に記憶されている保留情報の数に応じて変動表示時間が変化し得る。そこで、完全外れ対応保留コマンドを設定する場合には、変動表示時間の仮設定が行われる。
ステップS1002、ステップS1004、ステップS1005のいずれかのコマンド設定処理を実行した後は、ステップS1006にて、保留個数の情報を上記保留コマンドに対して設定する処理を実行する。かかる処理として具体的には、上記設定された保留コマンドの情報は、複数バイトの情報として構成されており、そのうちの一部のビットに対して、自身が保留コマンドである旨の情報や保留コマンドの種別の情報が含まれているとともに、保留個数の情報が設定可能となっている。
ステップS1006では、先ず直前の保留予告用の確認処理(図27)におけるステップS901にてMPU602のレジスタに記憶された保留個数の情報を読み出し、その後に、既に設定されている保留コマンドにおける保留個数の情報用のビットに対して上記読み出した保留個数の情報を論理和などの演算処理によって格納する。これにより、ステップS1002、ステップS1004、ステップS1005のいずれかの処理にて設定された保留コマンドに対して、かかる保留コマンドに対応した保留情報が何個目のものであるかを特定するための情報が含まれることとなる。以上詳述したステップS1006の処理を実行した後に、本保留コマンド設定処理を終了する。
ステップS1006にて保留個数の情報が含められた保留コマンドは、次回の通常処理(図22)におけるステップS401の外部出力処理により、報知・演出制御装置140に送信される。報知・演出制御装置140では、かかる保留コマンドを受信することにより、保留情報が増加したことを特定する。また、報知・演出制御装置140では、受信した保留コマンドに基づいて保留表示や保留予告用の処理等を実行する。
また、保留コマンドの設定の仕方は、報知・演出制御装置140において保留コマンドによって、大当たり当選の有無、大当たり当選の場合にはその際の大当たり種別、大当たり当選でない場合にはリーチ発生の有無等、言い換えれば図柄の変動表示態様を特定することができるのであれば任意である。例えば、大当たり対応保留コマンド,外れリーチ対応保留コマンド,完全外れ対応保留コマンドの組み合わせが、各保留個数に対応させて個別に設定されており、保留コマンドの設定処理では、保留予告用の確認処理(図27)における確認結果に応じて一の保留コマンドを選択する構成とすることも可能である。
次に、報知・演出制御装置140のMPU652にて実行される保留予告に係る処理について説明する。保留予告に係る処理としては、大別して主制御装置162からのコマンドを判定するコマンド対応処理と保留予告の態様を決定する保留予告演出設定処理とが設定されている。
(保留コマンド対応処理)
保留コマンド対応処理においては、主制御装置162が送信した保留コマンドを受信している場合に、その受信している保留コマンドに含まれている情報に対応した処理を実行する。なお、保留コマンド対応処理は、所定の周期(例えば、2msec周期)で繰り返し起動される定期処理の一環として実行される。
保留コマンド対応処理においては先ず、保留コマンドを受信しているか否かを判定する。報知・演出制御装置140のMPU652にて受信したコマンドはRAM654のコマンド格納エリアに一旦格納される。当該コマンド格納エリアは、複数のコマンドを個別に記憶可能であって先に記憶したコマンドから読み出し可能なリングバッファとして構成されており、複数のコマンドを同時期に受信した場合であってもそれら各コマンドに対応した処理を良好に実行できるようになっている。対応保留コマンドを受信しているか否かの判定に際しては、コマンド格納エリアにおける今回の読み出し対象のエリアに大当たり対応保留コマンドを受信しているか否かを判定する。なお、かかるコマンドの読み出しの構成は、変動開始用コマンド等の他のコマンドの読み出しにおいても同様である。
保留コマンドを受信している場合には、当該保留コマンドに含まれる各種情報を保留情報格納エリアに記憶する。保留情報格納エリアは、第1エリア〜第8エリアを有しており、各エリアにつき1の保留情報を格納可能な構成となっている。各エリアに格納された保留情報は、主制御装置162からシフト時コマンドを受信することにより、すなわち遊技回が開始された場合に、下位エリア側に順にシフトされることとなる。具体的には、第1エリアのデータをクリアするとともに、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリア ・・・ 第8エリア→第7エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。報知・演出制御装置140の保留情報格納エリアにおいても、主制御装置162の保留球格納エリア632(詳しくは保留エリアRE)と同様に入球先に関係なく保留情報が時系列的にまとめて記憶される構成となっている。詳しくは今回受信したコマンドに含まれる保留数の情報を特定し、第1エリア〜第8エリアのうちその特定した保留数の情報に対応するエリアに上記各種情報を記憶する。
なお、上述した保留コマンドを受信した場合にはRAM654の各種フラグ格納エリアに保留コマンド受信フラグがセットされ、シフト時コマンドを受信した場合には各種フラグ格納エリアにシフト時コマンド受信フラグがセットされる。これら各フラグは、以下に説明する保留予告演出用の設定処理(保留予告演出用設定処理)の契機となり、当該保留予告演出用設定処理が終了した際に消去される。
報知・演出制御装置140のMPU652においては、保留情報格納エリアに記憶された情報に基づいて保留予告演出用の設定処理を行う。なお、保留予告演出用設定処理は、所定の周期(例えば、2msec周期)で繰り返し起動される定期処理の一環として実行される処理であり、上述した保留コマンド又はシフト時コマンドを受信したことを条件として実行される処理である。つまり、本実施の形態においては保留予告演出を実行する契機は作動口83a,83bへの入賞に伴って保留情報が取得された場合又は遊技進行に伴って保留情報が消化された場合となっている。
(遊技回制御処理)
次に、図29のフローチャートを参照して、報知・演出制御装置140のMPU652にて実行される遊技回制御処理について説明する。遊技回制御処理は、上記保留予告演出用設定処理と同様に、所定の周期(例えば、2msec周期)で繰り返し起動される定期処理の一環として実行される処理である。
遊技回制御処理においては先ず、ステップS1101にて開閉実行モード(特別遊技状態)中であるか否かを判定する。ステップS1101に肯定判定をした場合には、そのまま本遊技回制御処理を終了する。ステップS1101にて否定判定をした場合には、ステップS1102に進む。ステップS1102では遊技回中(変動表示中又は確定表示中)であるか否かを判定する。ステップS1102にて否定判定をした場合には、ステップS1103に進む。
ステップS1103では主制御装置162から変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS1103にて否定判定をした場合には、そのまま本遊技回制御処理を終了する。ステップS1103にて肯定判定をした場合には、ステップS1104にて変動開始用処理を実行した後、本遊技回制御処理を終了する。変動開始用処理についての詳細は後述する。
ステップS1102の説明に戻り、当該ステップS1102にて肯定判定をした場合、すなわち遊技回中であると判定した場合には、ステップS1105に進む。ステップS1105では主制御装置162から変動終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS1105にて否定判定をした場合には、ステップS1106に進む。ステップS1106では変動表示用処理を実行する。変動表示用処理は、図柄表示装置301の表示面Dにて図柄の変動表示(表示形態の切り替えを含む)を実行するための処理を行う。
ステップS1105にて肯定判定をした場合には、ステップS1107にて変動終了用処理を実行した後、本遊技回制御処理を終了する。ここで、図30のフローチャートを参照して、ステップS1107の変動終了用処理について説明する。
(変動終了用処理)
変動終了用処理においては先ず、ステップS1201にて図柄組み合わせの確定表示処理を実行する。これにより、上述した有効ライン上に今回の遊技回における遊技結果に対応した図柄組み合わせが停止表示されることとなる。
ステップS1201の確定表示処理を実行した後は、ステップS1202に進む。ステップS1202では後続となる保留情報が記憶されているか否かを判定する。ステップS1202にて否定判定をした場合には、そのまま本変動終了用処理を終了する。ステップS1202にて肯定判定をした場合には、ステップS1203に進む。
ステップS1203では、記憶している保留情報に基づいて次の遊技回がリーチ表示に対応しているか否かを判定する。ステップS1203にて否定判定をした場合には、そのまま本変動終了用処理を終了する。ステップS1203にて肯定判定をした場合には、ステップS1204に進む。ステップS1204では停止表示された図柄の表示形態が上記第2表示形態又は第3表示形態であるか否かを判定する。
ステップS1204にて否定判定をした場合には、そのまま本変動終了用処理を終了する。ステップS1204にて肯定判定をした場合には、ステップS1205に進む。ステップS1205ではステップS1204にて特定した表示形態を次の遊技回に継続させるか否かを抽選により決定する。ステップS1204にて表示形態の継続抽選処理を実行した後は、ステップS1206に進み、表示形態の継続抽選に非当選となった場合には、ステップS1206にて否定判定をし、そのまま本変動終了用処理を終了する。表示形態の継続抽選に当選となった場合には、ステップS1206にて肯定判定をし、ステップS1207に進む。ステップS1207ではRAM654の各種フラグ格納エリアに表示形態継続フラグをセットして、本変動終了用処理を終了する。表示形態継続フラグは、遊技回を跨いで図柄の表示形態を維持するべき状況である場合に、RAM654の各種フラグ格納エリアに格納され、一連の表示形態の変化が終了する場合に消去されるフラグである。
本実施の形態においては、先の遊技回にて図柄の表示形態が変更された場合には、後の遊技回の開始までに元の表示形態(第1表示形態)に復帰する流れが基本となっているが、後の遊技回にてリーチ表示が実行されることを条件として先の遊技回にて変更された表示形態が後の遊技回へ引き継がれる場合がある。これにより、先に実行された遊技回と後続の遊技回との間にある種の繋がりを持たせることが可能となっており、遊技進行の単調化を抑制している。後の遊技回にて先の表示形態にて変更された表示形態が維持される場合には、更に期待の持てる表示形態へ変化するかもしれないという期待が膨らむこととなる。
本実施の形態においては、表示形態の切り替えパターンが変動開始時に決定される構成となっている。以下、図31(a)のフローチャートを参照して、ステップS1104の変動開始用処理について説明する。
変動開始用処理においては先ず、ステップS1301にて最終停止図柄組み合わせを決定し、ステップS1302にて変動表示パターンを決定する。次に、ステップS1303にて図柄の表示形態及び図柄の表示形態の切り替えパターンを決定する。
図31(b)の概略図に示すように、図柄の表示形態については、大当たり結果となる期待度に差が設定されている。具体的には、第1表示形態 < 第2表示形態 <第3表示形態の順に大当たり結果となる期待度が高くなるように設定されている。また、第4表示形態については大当たり結果である場合にのみ選択され得る構成となっており、第4表示形態となった時点で大当たりが確定している旨が示唆される。
例えば完全外れ結果に対応する遊技回においては、第2表示形態 < 第1表示形態の順に選択される可能性が高くなっており、第3表示形態及び第4表示形態については選択候補から外れている。これに対して、リーチ表示を経由した外れ結果に対応する遊技回においては、第3表示形態 < 第2表示形態 < 第1表示形態の順に選択される可能性が高くなっており、第4表示形態については選択候補から外れている。つまり、第3表示形態となる場合には、リーチ表示が確定となる。
また、通常大当たり結果に対応する遊技回においては、第1表示形態 < 第2表示形態 < 第3表示形態の順に選択される可能性が高くなっており、確変大当たり結果に対応する遊技回においては、第1表示形態 < 第2表示形態 < 第3表示形態 < 第4表示形態の順に選択される可能性が高くなっている。
本実施の形態においては、基本的に奇数図柄が確変大当たり結果に対応しており且つ偶数図柄が通常大当たり結果に対応しているものの、確変大当たり結果となる場合の一部では通常大当たり結果に対応する偶数図柄の組み合わせが停止表示された後に、奇数図柄の組み合わせが停止表示されることで確変大当たり結果である旨が明示される場合がある。このような図柄組み合わせの入れ替えが行われる場合の前兆演出として、第4表示形態への切り替えが発生する場合がある。つまり、第4表示形態へ切り替わることにより、確変大当たり結果であることが示唆される。
図柄の表示形態については、遊技回中に複数回切り替わる場合がある。ここで、図32の概略図を参照して、表示形態の切り替えの流れについて説明する。
切替パターンAは、遊技回中は終始、表示形態が第1表示形態に維持される切替パターンである。本実施の形態においては図柄の表示形態のベースは第1表示形態となるように設定されており、ほとんどの遊技回においては、この切替パターンAが選択されることとなる。
切替パターンBは、遊技回中に表示形態が第1表示形態から第2表示形態に切り替わり、第2表示形態を維持したまま遊技回が終了する切替パターンである。第2表示形態への切り替わりタイミングとしては、リーチ表示への移行前と、リーチ表示への移行後とが設定されている。
切替パターンCは、第1表示形態から第2表示形態を経ることなく第3表示形態に切り替わる切替パターンである。第3表示形態はリーチ表示(詳しくはスーパーリーチ表示)に対応しており、第3表示形態への切り替わりによってスーパーリーチ表示への発展が示唆される。第3表示形態への切り替わりタイミングとしては、第2表示形態への切り替わりタイミングに合わせてリーチ表示への移行前とリーチ表示への移行後とが設定されている。詳細については後述するが、第1表示形態から第2表示形態及び第3表示形態への何れも切り替わる可能性を残すことにより、遊技者に第3表示形態への期待を促すことができる。
切替パターンDは、第1表示形態から最終的に第4表示形態に切り替わる切替パターンであり、間に第2表示形態及び第3表示形態の少なくとも一方を経由する場合と、経由しない場合とに大別される。第4表示形態への切り替わりタイミングとしては、有効ライン上に左、中、右の各図柄が停止されてから確定表示に切り替わる前のタイミングと、有効ライン上に左、中、右の何れかの図柄が停止され且つ他の図柄については変動表示が続いているタイミングとが設定されている。
切替パターンEは、先の遊技回にて表示形態が第2表示形態となった場合に当該遊技回に第2表示形態が引き継がれる場合の切替パターンであり、当該遊技回中は表示形態が第2表示形態のままとなる。
切替パターンFは、先の遊技回にて表示形態が第2表示形態となった場合に当該遊技回に第2表示形態が引き継がれる場合の切替パターンであり、当該遊技回中に第3表示形態に切り替わる切替パターンである。
切替パターンGは、基本的には切替パターンFと同様であるが、確定表示までに図柄の表示形態が第4表示形態に切り替わる切替パターンである。
切替パターンHは、先の遊技回にて表示形態が第3表示形態となった場合に当該遊技回に第3表示形態が引き継がれる場合の切替パターンであり、この切替パターンとなることで、当該遊技回におけるスーパーリーチ表示への発展が確定する。
切替パターンIは、基本的には切替パターンHと同様であるが、確定表示までに図柄の表示形態が第4表示形態に切り替わる切替パターンである。
総じて、より上位の表示形態へ切り替わることにより、大当たり結果となる期待度が増すように構成されている。
このような表示形態の切り替えについては、遊技回制御処理におけるステップS1106の変動表示用処理にて実行される。ここで、図33のフローチャートを参照して、変動表示用処理に含まれる表示形態切替用処理について説明する。
(表示形態切替用処理)
表示形態切替用処理においては先ず、ステップS1401にて図柄が高速変動中であるか否かを判定する。本実施の形態においては、各変動表示領域にて図柄が縦方向にスクロール表示される構成となっているが、このスクロール速度として、低速度と高速度とが設定されている。具体的には、遊技回開始タイミングにて図柄の変動表示が開始されるが、この際、図柄の変動表示速度は、0→低速→高速へと一気に加速する(図34(a)の概略図参照)。高速度の場合には低速度の場合と比較して変動表示中の図柄(有効ライン上を通過する図柄)の識別が困難になる。つまり、変動表示開始直後までは容易であった図柄の識別が、変動表示開始後にある程度の期間を経過することで識別困難となる。このような違いに着目すれば、「高速度」を「低識別速度」、「高速動」での変動(高速変動)を「低識別変動」、「低速度」を「高識別速度」、「低速度」での変動(低速変動)を「高識別変動」と称することも可能である。
高速変動への移行後は、所定の期間に亘ってその状態が維持される。そして、有効ライン上へ図柄を停止させる前に減速を開始する。減速によって図柄の変動速度が高速度から低速後に移行することにより、遊技者は有効ライン上に表示される図柄を目で追うことが可能となる。つまり、有効ライン上を通過する又は有効ライン上に停止表示される図柄の識別が可能となる。
ステップS1401にて肯定判定を行った場合には、ステップS1402に進む。ステップS1402では、今回の遊技回が高速変動中の図柄の表示切替に対応しているか否かを判定する。ステップS1402にて肯定判定をした場合には、ステップS1403に進み、表示形態の第1切替処理を実行する。
例えば、先行する遊技回にて表示形態が第1表示形態から第2表示形態に切り替わっている場合には、後続の遊技回における変動表示態様等に応じて第2表示形態を引き継ぐ場合と、引き継がない場合とに分かれる。第2表示形態を引き継がない場合には、ステップS1402にて肯定判定し、高速変動中に第1表示形態への復帰を行う。具体的には、第2表示部320(第2発光部位S2)を消灯させることにより、表示形態を第1表示形態に切り替える。
ステップS1404の処理を実行した後は、ステップS1404に進み、一部にスクロール表示(変動表示)が終了した図柄があるか否かを判定する。ステップS1404にて肯定判定をした場合には、ステップS1405に進む。ステップS1405では変動終了済みの図柄について表示形態の切り替えを行うべき切替パターンが設定されているか否かを判定する。ステップS1405にて肯定判定をした場合には、ステップS1406に進む。ステップS1406では、表示形態の第2切替処理を実行する。これにより、変動開始時に設定された切替パターンに対応させて図柄の表示形態が変更されることとなる。例えば、当該遊技回が切替パターンBに対応している場合には、表示形態を第1表示形態から第2表示形態に切り替える処理を行う。
ステップS1406の処理を実行した後、又はステップS1405にて否定判定をした場合には、ステップS1407に進む。ステップS1407では、全ての図柄について変動表示が終了したか否かを判定する。ステップS1407にて肯定判定をした場合には、ステップS1408に進む。ステップS1408では、本遊技回における表示形態の切替パターンが停止中の全図柄の表示形態の切り替えに対応しているか否かを判定する。すなわち、設定されている表示形態が切替パターンD,G,Iの何れかに対応しているか否かを判定する。これら切替パターンD,G,Iにおいては、スクロール表示を経て一旦停止(停留又は待機)している図柄組わせが再変動して、別の図柄組み合わせに変更される。ステップS1408にて肯定判定をした場合には、ステップS1409に進み、表示形態の第3切替処理を実行する。第3切替処理においては、可変表示ユニット300の駆動部307へ駆動信号を出力して上記可動ブロック311Aを後退させる。これにより、図柄表示装置301の表示面Dに凹凸が生じることとなる。
本実施の形態においては、図柄の変動表示態様として、確変大当たり結果に対応する図柄組み合わせ(奇数図柄組み合わせ)を停止表示させる前に、通常大当たり結果に対応する図柄組み合わせ(偶数図柄組み合わせ)が一旦停止表示される特殊変動態様が含まれる。この変動表示態様に表示形態の切替パターンD,G,I等が併用される場合には、図34(b)に示すように、第4表示形態への切り替わりタイミングが一旦停止表〜再変動表示の間に設定される。つまり、当該特殊変動態様においては、再変動前に図柄が第3表示形態から第4表示形態に切り替わる場合がある。これにより、図柄の表示形態の切り替えを上記演出(所謂再変動演出)の前兆演出として機能させることができる。
次に、図35を参照して、遊技回における図柄の変動表示及び表示形態の切り替えについて例示する。図35は、表示形態の切替パターンDにてスーパーリーチが実行される場合の表示変化を示した概略図である。
遊技回が開始すると、図35(a)に示すように全ての図柄列がスクロール表示を開始する。なお、先の遊技回から図柄の表示形態が引き継がれない場合には、図柄が高速変動へ移行したタイミングにて表示形態が第1表示形態に復帰するのこととなる。
全ての図柄が高速変動となった後は、図35(a)→図35(e)に示すように先ず有効ライン上に左図柄が停止表示され、次に右図柄が停止される。この場合、有効ライン上に停止した左図柄及び右図柄が一致することによりリーチ表示へ移行する。
ここで、リーチ表示へ移行する期待度が高くなる演出の一部として図柄の表示形態が第1表示形態から第2表示形態に格上げされる場合がある。具体的には、図35(b)に示すように第1表示形態にて図柄が表示されている状態から、第2表示部320が点滅し、一時的に第1表示部310及び第2表示部320の両方が点滅した状態となる。
その後、図35(c)→図35(d)に示すように、第1表示部310が消灯され且つ第2表示部320が点灯することにより、表示形態が第1表示形態(ドット表示)から第2表示形態(セグメント表示)に切り替わる。左図柄の表示形態を第2表示形態とする際には、中図柄列及び右図柄列は高速変動を継続しており、この時点で右図柄列の表示態様が第1表示形態から第2表示形態に切り替えられることとなる。
右図柄の表示形態を第2表示形態に切り替えた後は、有効ライン上に表示されている左図柄と同じ図柄を有効ライン上に停止させるようにして左図柄列の変動表示を終了する。これにより、左右の図柄列にて同一の図柄が有効ライン上に停止表示され、リーチ表示へと移行する(図35(e)参照)。
リーチ表示への移行後は、リーチラインを形成している左右の図柄と同じ図柄が中変動表示領域MEMの停止表示領域に停止表示されることにより、大当たり結果となった旨が明示されることとなる。このように大当たり結果となる期待度が高くなる演出の一部として図柄の表示形態が第2表示形態から第3表示形態に格上げされる場合がある。具体的には、図35(f)に示すように第2表示形態にて図柄が表示されている状態から、第1表示部310が点滅し、一時的に第1表示部310及び第2表示部320の両方が点滅した状態となる。
その後、図35(f)→図35(g)に示すように、第1表示部310及び第2表示部320が点灯することにより、表示形態が第3表示形態(ドット及びセグメント表示)に切り替わる。左右の図柄の表示形態を第3表示形態とする際には、中図柄列は高速変動を継続しており、この時点で左図柄列の表示態様が第2表示形態から第3表示形態に切り替えられることとなる。
本実施の形態においては、第3表示形態が上記スーパーリーチに対応しており、第3表示形態となることでスーパーリーチへの移行が濃厚となる。図35の例においては、スーパーリーチへの移行によって中図柄のスクロール方向が上→下から下→上に反転する(図35(h)参照)。
図35に示す例では当該遊技回が確変大当たり結果に対応しており、最終停止図柄組み合わせが「7」図柄,「7」図柄,「7」図柄となっている。つまり、図柄組み合わせが停止表示された時点で、確変大当たり結果である旨が明示されている。そこで、確定表示が開始する前のタイミングにて図柄の表示形態が第3表示形態(平面表示)から第4表示形態(立体表示)に切り替わり、確変大当たり結果となった旨が強調されることとなる。
以上詳述した第1の実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
第1表示部310を構成する第1発光ブロック311(第1発光部位S1)と第2表示部320を構成する第2発光ブロック321(第2発光部位S2)とは発光模様が相違しており、第1発光ブロック311によって図柄を表示した場合の表示形態(第1表示形態、ドット表示)と、第2発光ブロック321によって図柄を表示した場合の表示形態(第2表示形態、セグメント表示)とでは、表示される図柄の外観に違いが生じる。このような構成とすれば、図柄表示装置301の表示面Dにおける図柄の表現力を向上させて遊技への注目度の向上に寄与できる。
それら第1発光ブロック311及び第2発光ブロック321は、表示面Dにて混在しているため、図柄の表示形態の切り替えに伴って図柄の表示位置が大きくずれることを抑制できる。このように表示位置のずれを抑制することは、表示形態の切り替えによって図柄が別の絵柄に変更された等の誤解を遊技者に与えにくくする上で有利となる。以上の理由から、本実施の形態に示した構成によれば、図柄の表示形態の切り替えと他の図柄への入れ替わりとを明確に差別化し、表示形態の多様化による注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
表示面Dを構成する最小単位である発光ブロック(発光部位)については、発光ブロック部の間にブランクを形成することにより以下の効果が期待できる。すなわち、発光時に隣接する発光ブロック(発光部位)との混同を抑制して各発光ブロックの独立性を高めることができる。しかしながら、単に発光ブロックの間にブランクを形成した場合には、表示される図柄が粗くなる等して見栄えが低下し得るだけでなくブランクの占有領域が嵩むことで表現力の向上が難しくなる。この点、本実施の形態に示す構成によれば、第1発光ブロック311(第1発光部位S1)及び第2発光ブロック321(第2発光部位S2)の一方を他方用のブランクとして利用できる。つまり、ブランクは他の表示形態を実現する発光領域として機能する。このようにしてブランクの存在が無駄スペースとなることを回避すれば、表示面Dにおける表現力を好適に向上させることができる。
第1発光ブロック311(第1発光部位S1)による第1表示形態から第2発光ブロック321(第2発光部位S2)による第2表示形態に移行することにより、表示される図柄の解像度が変化させることができる。この際、第1発光ブロック311を囲むようにして第2発光ブロック321が配設されているため、表示形態の変化によって図柄が別の図柄に入れ替わった(変更された)ような誤解を与えにくくすることができる。
細かな表示を行う上では小型の発光部位が有利であり、インパクトの強い表示を行う上では大型の発光部位によって継ぎ目のない表示を行うことが有利である。そこで、第1発光部位S1及び第2発光部位S2の大きさを相違させることにより、表示形態の差を強調できる。このような大きさの差を設ける上では、本実施の形態に示したように、大型の第1発光部位S1を小型の第2発光部位S2によって囲む構成とすることにより、第2発光部位S2と第1発光部位S1との間にデッドスペースが生じることを好適に抑制できる。
小型の第2発光部位S2を用いて図柄を表示する場合には、第1発光部位S1を囲む全ての第2発光部位S2が発光対象となるのではなく一部が発光対象となる。そこで、複数の第2発光部位S2と1の第1発光部位S1との組み合わせによって上述した相反する2つの機能を発揮させる上では、本実施の形態に示すように、第1発光部位S1を囲む第2発光部位S2の面積の和が第1発光部位S1の面積よりも大きくなるように構成することが好ましい。これにより、一部の第2発光部位S2を用いて図柄を表示する場合であっても、その見栄えが極端に低下することを抑制できる。
第1発光部位S1及び第2発光部位S2の両方を発光させることにより、第3表示形態とする場合には、それら第1発光部位S1及び第2発光部位S2の両方が一体となって最小単位を構成することができる。この場合、第1発光部位S1のみを発光させた場合と比較して、最小単位を一回り大きくすることができ、表示形態の多様化に貢献できる。
第1発光部位S1は多角形状(正方形状)をなしており、第2発光部位S2は第1発光部位S1の各辺部に沿って延びている。第1発光部位S1を囲むようにして第2発光部位S2を配設する場合には、第2発光部位S2が第1発光部位S1の各辺部に沿って延びる構成とすることにより、発光模様の異なる2種の発光部位S1,S2を共存させる上で、表示面Dにデッドスペースが生じることを抑制できる。
図柄について表示形態を複数設定することは表示の単調化を抑制して遊技への注目度の向上を図る上で有利である。しかしながら、表示形態の変化が過剰になった場合には、各表示形態で同じ図柄を表示していたとしても、それらがあたかも別の図柄を示しているとの誤解を招きやすくなる。これは、上述した各種効果を発揮する上で妨げになるため好ましくない。この点、本実施の形態に示すように、第2表示形態においては図柄の外縁部を表示し、第1表示形態においては上記外縁部によって囲まれた図柄の内部を表示する構成とすれば、図柄の外観を大きく変化させながらも両表示形態が同じ図柄に対応していることが分かりづらくなることを抑制できる。
第1表示形態→第2表示形態、第2表示形態→第3表示形態への切り替えを行う場合には一時的に第1発光部位S1及び第2発光部位S2の両方が点滅した状態となる。これにより、表示形態を切り替える際に図柄の表示が途切れることを好適に抑制できる。なお、この効果を強化する上では、両発光部位S1,S2を点滅させた状態を経由する構成に代えて、両発光部位S1,S2が点灯した状態を経由させる構成とすることも可能である。但し、このような構成とする場合には、第3表示形態との混同を避ける構成(例えば発光レベルの変更)を併用することが好ましい。
第1発光ブロック311と第2発光ブロック321との相対位置が変化することにより、表示される図柄の外観が変化することとなる。詳しくは、表示面Dの奥行方向にて図柄に凹凸が生じているように見せることができる。このように、表示される図柄の外観を変化させる構成とすれば、図柄表示の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
図柄に凹凸を生じさせる上では、両発光ブロック311,321に跨るようにして図柄を表示させる構成とすることが好ましい。これにより、図柄において凹となっている部分と凸となっている部分との差が分かりづらくなることを抑制できる。
図柄に凹凸を生じさせる場合には、それが見逃されることは遊技への注目度の向上を図る上で好ましくない。このような不都合は凹凸が細かくなることで顕著になり、凹凸が細かくなることで相対位置を変化させる構成が大がかりなものとなり得る。この点、本実施の形態に示すように、図柄を外縁部分とその内側部分とに大別した上で、それらの表示位置が奥行方向にずれる構成とすることにより、構成が過度に複雑になることを抑制しつつ、上記注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
停止表示前(例えばスクロール表示中)の図柄について上記相対位置の変更により外観を変化させようとした場合には、図柄の奥行きの変化を遊技者に上手く伝えようとした場合にスクロール速度等が著しく制限される。これは、円滑な遊技の進行の妨げになるだけでなく、図柄の見栄えの低下等を招く要因になる。そこで、本実施の形態に示すように、図柄を所定位置に停止表示(停留表示又は待機表示)させた状況下にて、相対位置の変更により図柄の外観を変化させる構成とすれば、上記各種不都合の発生を好適に抑制できる。
上述したように表示部310,320の相対位置を変化させることにより図柄の外観を変化させる構成とする場合には、本実施の形態に示すように付属の発光ブロックの少ない方を変位可能に保持する構成とすることで、外観を変化させる際の応答性の向上に寄与できる。
第1表示部310や第2表示部320を可動式とすれば上述した立体表示に係る技術的思想を好適に具現化できる。しかしながら、それら第1表示部310及び第2表示部320によって図柄表示装置301における表示面Dを構成している場合には、可動対象となっている部分が多くなることで図柄表示装置301の強度や耐久性の向上が困難になる。これは、図柄表示装置301の動作安定性を低下させる要因になるため好ましくない。このような不都合は、複数種の図柄について上述した特殊な表示機能を付与することで顕著になると懸念される。つまり、複数種の図柄について概観を変化させる機能を付与することで注目度の向上を狙う上では、上記課題が顕著になる。この点、本実施の形態に示したように停止表示され得る複数の図柄にて重複する部分を可動式とすることにより、複数の絵柄についてそれぞれ概観を変化させる機能を担保しつつ、それに起因して上記各種不都合が生じることを好適に抑制できる。
表示面Dが凹凸状となる状態においては、奥側に位置する可動ブロック311Aからの光が手前側に位置する第2発光ブロック321の周壁部326に照射される。周壁部326にて照射された光が拡散/反射されることで当該周壁部326が発光しているように見える。これにより、図柄の奥行を強調できる。なお、表示面Dが平面状となっている状態では、可動ブロック311Aから第2発光ブロック321の周壁部326へ光が照射されることはない。これにより、平面表示(第3表示形態)と立体表示(第4表示形態)との差を明確にすることができる。
可動ブロック311Aの動作範囲の全域にて可動ブロック311Aの周壁部316と第2発光ブロック321の周壁部326との対峙関係が維持される。このため、第4表示形態となって可動ブロック311Aと第2発光ブロック321との前後位置がずれた場合であっても、立体表示を行う上で図柄に切れ目(ギャップ)が生じることを回避できる。これにより、表示形態の多様化に伴う見栄えの低下を好適に抑制できる。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態においては、図柄を縦方向にスクロール表示させることにより、有効ライン上の図柄を次の図柄に入れ替える構成としたが、本実施の形態においては図柄の入れ替えに係る構成が第1の実施の形態と相違している。具体的には、左右の図柄について変動表示が終了してリーチラインが形成され、中図柄のみが変動表示を継続している場合に、当該中図柄の入れ替わりの流れが第1の実施の形態と相違している。以下、図36を参照して、本実施の形態における図柄の変更の流れについて説明する。図36は図柄の変更の流れを示す概略図である。
図36(a)においては、左変動表示領域MEL(左停止表示領域)に「2」図柄が停止表示(停留表示又は待機表示)され且つ右変動表示領域MER(右停止表示領域)に「2」図柄が停止表示(停留表示又は待機表示)されており、有効ラインSL(図18参照)上にリーチラインが形成されたリーチ表示が実行されている。図36(a)に示す例では大当たり結果に対応する遊技回に対応しており、図36(a)の状況では中変動表示領域MEMにて図柄の変動表示が継続されているもの、最終的に当該中図柄として「2」図柄が停止表示されることで大当たり結果となった旨が明示される。
各変動表示領域に表示されている「2」図柄については、第1表示部310及び第2表示部320の両方が発光することで上記第3表示形態となっている。本実施の形態においては、各図柄において第1発光部位S1(第1表示部310、第1発光ブロック311)によって表示されている部分が「第1絵柄構成部」に相当し、第2発光部位S2(第2表示部320、発光ブロック321)によって表示されている部分が「第2絵柄構成部」に相当する。
中図柄が「1」図柄から「2」図柄に入れ替わる場合には、図36(a)→図36(b)に示すように、先ず第1発光部位S1(ドッド)が第2発光部位S2によって区画された領域から区画されていない領域へと移動する。これにより、「1」図柄が完成された状態から未完成の状態に移行する。
第1発光部位S1の移動が完了した後は、図36(b)→図36(c)に示すように、中図柄を構成していた枠線(第2発光部位S2)が非表示(消灯)となる。これにより、中変動表示領域MEMには第1発光部位S1が散在した状態となる。
次に、図36(c)→図36(d)に示すように、中変動表示領域MEMには「2」図柄を構成する枠線(第2発光部位S2)が表示される。これにより、次に表示される図柄が「2」図柄となり得る旨が示唆される。
中変動表示領域MEMに「2」図柄に対応する枠線が表示された後は、図36(d)→図36(e)に示すように枠線の周辺に散在していたドットが枠線によって区画された領域へと移動を開始する。枠線内部がドットによって埋まること(補完されること)により、「2」図柄が完成することとなる(図36(f)参照)。中変動表示領域MEMに「2」図柄が停止表示されることにより、大当たり結果となった旨が明示される。
なお、当該遊技回が大当たり結果に対応していない場合には、中変動表示領域MEM(中停止表示領域)に「2」図柄以外の図柄が停止表示されることで、外れ結果となった旨が明示されることとなる。この場合、例えば「2」図柄を構成するドットが枠線内を埋める前にドットの移動が終了して「1」図柄に逆戻りしたり、「2」図柄完成後にドットが枠線内から漏れ出すことにより「3」図柄へ進んだりする。このような動きについては、それまでのドットや枠線の表示更新の動きよりも速く進行させるとよい。
本実施の形態においては、先の図柄から次の図柄への入れ替えが行われる場合のドットの移動先が次の図柄に対応した枠線によって囲まれる領域を外れた範囲となるように設定されている。以下、図37の概略図を参照して、その具体例について説明する。図37においては、「1」図柄から「2」図柄に入れ替わる場合について例示している。
「1」図柄から「2」図柄に入れ替わる場合には、「1」図柄を構成しているドット(第1発光部位S1)が「1」図柄を構成する枠線(第2発光部位S2)によって区画された領域AEから区画されていない領域へと移動する。この際、ドットの移動先については「2」図柄が表示された場合にその枠線によって区画される領域外の領域SEとなるように限定されている。つまり、ドットの移動先は、「1」図柄を構成する枠線によって区画された領域から外れる領域であって且つ「2」図柄を構成する枠線によって区画される領域から外れる領域となるように設定されている。
このようにドットを移動させる先が、次の絵柄の枠線によって囲まれた範囲から外れる構成とすることにより、次の絵柄について枠線が表示された時点で既にその内部の一部がドットによって埋まっているといった事象が発生することを回避している。これは、複数のドットが枠線内へと移動する様子を遊技者に見せることにより、図柄入れ替えの単調化を抑制する工夫である。
なお、ドットを移動させる場合に、その移動先の少なくとも一部が次の絵柄の枠線によって囲まれた範囲となるように規定することも可能である。最終的に枠線によって区画された領域全体がドットで埋まることで図柄が完成し、ドットで埋まりきらない場合には図柄が完成しない構成においては、予め一部のドットを枠線内に待機させることにより、図柄の完成を示唆してもよい。この場合、例えば待機しているドットの有無や数によって図柄の完成期待度を示唆する構成とすれば、図柄の入れ替わりに対する遊技者の注目度の更なる向上に寄与できる。
<その他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施の形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施の形態に対して適用してもよい。また、上記各実施の形態に示した各種構成の全て又は一部を任意に組み合わせることも可能である。この場合、組み合わせの対象となる各構成の技術的意義(発揮される効果)が担保されることが好ましい。実施の形態の組み合わせからなる新たな構成に対して以下の各構成を個別に適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記各実施の形態では、図柄表示装置301の表示面Dを構成する第1発光部位S1及び第2発光部位S2を隣り合わせとなるように交互に配置したが、これに限定されるものではない。例えば、第1発光部位S1の配設領域と第2発光部位S2の配設領域とが交互となるように構成されているのであれば足り、上記配設領域に配設される第1発光部位S1の数及び第2発光部位S2の数については任意であり、それら配設領域の一方には発光部位が複数配設される構成とすることも可能である。例えば、第1発光部位S1〜第2発光部位S2〜第2発光部位S2〜第1発光部位S1となるように配設してもよい。但し、大きさの異なる2種の発光部位を併用することで表示面Dにおける表現力の向上を図る上では、相対的に大きい発光部位(例えば第1発光部位S1)の数よりも相対的に小さい発光部位(例えば第2発光部位S2)の数を多くすることが好ましい。このような事情に配慮した場合には、相対的大きい発光部位の間に相対的に小さい発光部位を複数配設することが好ましい。
(2)上記各実施の形態では、表示面Dの正面視における第1発光部位S1の面積と第2発光部位S2の面積とが相違する構成としたが、少なくとも第1発光部位S1の発光模様と第2発光部位S2の発光模様とが異なっているのであれば足り、必ずしも面積を相違させる必要はない。
また、上記各実施の形態では、第1発光部位S1を囲むようにして第2発光部位S2を配設したが、同じ図柄を変動表示領域における所定箇所(有効ライン上の停止表示位置)に表示することができるようにそれら第1発光部位S1及び第2発光部位S2が混在しているのであれば足り、第1発光部位S1及び第2発光部位S2の位置関係については任意である。例えば、第2発光部位S2を囲むようにして第1発光部位S1を配設してもよい。
(3)上記各実施の形態では、第1発光部位S1の各辺部に沿うようにして第2発光部位S2を配設したが、第1発光部位S1の周囲に第2発光部位S2を配設されているのであれば足り、必ずしも第1発光部位S1の各辺部に沿うようにして第2発光部位を配設する必要はない。但し、第1発光部位S1の間にブランクを確保して、各第1発光部位S1の独立性を高める上では、このブランクを第2発光部位S2によって埋めることで、ブランクが過剰になって表現力が低下することを抑制できるという技術的意義がある。
(4)上記各実施の形態では、第1発光部位S1を正方形としたが、これに限定されるものではない。例えば第1発光部位S1を正n角形(n=3,5,6・・・)としたり、円形としたりすることも可能である。
第2発光部位S2についても必ずしも六角形とする必要はない。第1発光部位S1とは異なる発光模様(具体的には線状模様)となるように構成されているのであれば足り、第2発光部位S2を長尺状、線状等にすることも可能である。
(5)上記各実施の形態では、複数種の発光部位S1,S2を用いて図柄の表示形態を変化させる構成としたが、これに限定されるものではない。上記実施の形態に示したように複数の図柄を設けられている場合には第1発光部位S1によって第1図柄(例えば奇数図柄)を表示し、第2発光部位S2によってそれとは異なる第2図柄(例えば偶数図柄)を表示する構成としてもよい。
(6)上記各実施の形態では、表示面Dにおいて抽選結果に対応する図柄組み合わせを確定表示する過程にて図柄を変動表示(詳しくはスクロール表示)する構成とし、この変動表示に図柄の識別が困難な高速変動表示と図柄の識別が容易な低速変動表示とを設定した。変動表示中の図柄の表示形態を切り替えについては高速変動表示中を前提としたが、これを変更し、図柄の識別が容易な低速変動表示中に図柄の表示形態を切り替える構成としてもよい。
(7)上記各実施の形態では、後続の遊技回にてリーチ表示が実行される場合に、先行する遊技回における表示形態が後続の遊技回に引き継がれる構成としたが、これに限定されるものではない。変更された表示形態を後の遊技回に引き継ぐという技術的思想を実現する為の具体的構成については任意である。例えば、先読み演出の一部として表示形態の切替機能を利用することも可能である。この場合には、当該先読み演出の契機となった該当遊技回へ近づく過程(例えば遊技回を消化する際)にて表示形態を切り替え、切り替わった表示形態が次の遊技回に持ち越される又は次の遊技回にて更に上位の表示形態に切り替わる構成とすることも可能である。
(8)上記各実施の形態では、第1表示部310を構成する第1発光ブロック311の一部を可動式とし且つ第2表示部320を構成する第2発光ブロック321を固定式としたが、これに限定されるものではない。第1表示部310(第1発光ブロック311)と第2表示部320(第2発光ブロック321)との相対位置を表示面Dと交差する方向にて変更することができるのであれば具体的構成については任意である。例えば、第2表示部320を構成する第2発光ブロック321を可動式としてもよいし、第1発光ブロック311及び第2発光ブロック321の両方を可動式とすることも可能である。
(9)上記各実施の形態では、可動式の第1発光ブロック311(可動ブロック311A)が後退することにより、当該可動ブロック311Aからの光が隣接する他の第2発光ブロック321の周壁部326へ照射される構成したが、この関係を逆にすることも可能である。すなわち、可動式の第1発光ブロック(可動ブロック311A)が前方へ移動することにより、当該可動ブロック311Aに隣接する他の第2発光ブロック321からの光が可動ブロック311Aの周壁部316へ照射されるように構成してもよい。
(10)上記各実施の形態では、第1発光ブロック311及び第2発光ブロック321の両方が点灯している状況下にて第1発光ブロック311が後退する構成としたが、これを変更し、第1発光ブロック311及び第2発光ブロック321の両方が消灯している状況下又は第1発光ブロック311及び第2発光ブロック321の一方が消灯している状況下にて第1発光ブロック311を後退させる構成としてもよい。
(11)上記各実施の形態では、第1発光体312からの光が第1カバー313の前面部315を通過する際に拡散されることで、当該前面部315(詳しくは第1発光部位S1)が発光しているように見せる構成とした。このような構成では、第1発光部位S1の位置を前後にずらす上で第1発光ブロック311全体を可動式とする必要は必ずしもなく、例えば第1カバー313を前後に移動可能とすれば足りる。但し、第1発光体312から第1カバー313までの距離が変わると、前面部315に到達までに光が拡がる度合いも変化する。これにより、第1発光部位S1の発光態様に差が生じ得る。このような変化を抑える上では、第1発光体312及び第1カバー313によって発光ブロック311を構成し、発光ブロック311を可動式とすることに技術的意義がある。
(12)第1発光ブロック311にて可動式とする対象を限定するか否かについては任意である。但し、複数の図柄にて共用となっている第1発光ブロック311のみを可動式として強度低下を抑えることには、表示面Dに歪み等が生じることを抑制できるという技術的意義がある。
(13)上記各実施の形態では、第1発光ブロック311を構成する第1発光体312と、第2発光ブロック321を構成する第2発光体322との仕様(大きさや光量)が異なる構成としたが、これら発光体を統一することも可能である。また、各発光ブロックに含まれる発光体の数については任意であり、複数の発光体を1のカバーによって覆う構成としてもよい。
(14)上記第1の実施の形態においては、第1表示部310(第1発光部位S1)及び第2表示部320(第2発光部位S2)を併用することにより、図柄の表示形態を変化させる構成としたが、これを変更し、図柄の外形を変化させる構成とすることも可能である。
第2表示部320(第2発光部位S2)によって外縁部を表示し、第2表示部320によって囲まれた範囲に位置する第1表示部310(第1発光部位S1)を発光させることで、図柄の見栄えを向上させる上では、図38の概略図に示すように、外縁部を変形させることで、図柄の見栄えを変化させることが可能である。この場合、囲まれた範囲に位置する第1発光部位S1の数を変えない構成とすることにより、表示形態の多様化を図りつつ、それに起因して遊技者による図柄の特定が困難になることを好適に抑制できる。
(15)上記各実施の形態に示したように、図柄の変動表示態様として高速変動及び低速変動が設定されている場合には、高速変動における図柄の識別は困難になる。そこで、第3表示形態にて図柄の変動表示を行う場合には、第1発光体312及び第2発光体322の両方を発光させるのではなく、発光対象を一方に制限する構成とするとよい。これにより、変動表示中に制御負荷が大きく増えることを好適に抑制できる。
なお、上記実施の形態では、図柄の変動表示が終了している状況下にて限定的に第4表示形態とする構成としたが、図柄の変動表示中においても第4表示形態とする変更を行う場合には、少なくとも高速変動中においては第1発光体312及び第2発光体322の何れかを消灯状態に維持する構成とするとよい。
(16)上記各実施の形態では、「1」図柄〜「9」図柄の全てについて、複数の表示形態を設定したが、これに限定されるものではない。複数の表示形態が設定された図柄を一部の図柄に限定する構成としてもよい。
(17)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されることでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
更に、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
以下の特徴A群は、「パチンコ機等の遊技機には、絵柄を可変表示する絵柄表示装置を備えているものがある。この種の遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の可変表示が開始される。抽選に当選した場合には、特定の絵柄組合せ等が最終停止表示されるとともに、遊技状態が特定遊技状態に移行する(例えば特許文献1)。」という背景技術について、「近年では、遊技への注目度を高めるべく様々な工夫がなされている。しかしながら、遊技機の構成においては遊技への注目度の向上を実現する上では未だ改善の余地がある。
」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴A1.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄として、第1表示形態及び当該第1表示形態とは表示形態が異なる第2表示形態が設定されている所定絵柄が設けられており、
前記絵柄表示手段は、複数の第1発光部(第1発光ブロック311)により構成されそれら第1発光部が発光することにより前記所定絵柄を前記第1表示形態にて表示する第1表示手段(第1表示部310)と、前記第1発光部とは発光模様の異なる複数の第2発光部(第2発光ブロック321)により構成されそれら第2発光部が発光することにより前記所定絵柄を前記第2表示形態にて表示する第2表示手段(第2表示部)とを有し、
前記表示制御手段は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の発光制御を行うことにより前記所定絵柄の表示態様を変更する変更手段(報知・演出制御装置140のMPUにおける表示形態の切替機能)を有し、
前記第1発光部及び前記第2発光部により前記絵柄表示手段の表示面(表示面D)が形成されており、当該表示面においては前記第1発光部と前記第2発光部とが混在していることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、第1発光部と第2発光部とは発光模様が相違しており、第1発光部によって絵柄を表示した場合の表示形態と第2発光部によって絵柄を表示した場合の表示形態とではその外観に違いが生じる。このような構成とすれば、表示面における絵柄の表現力を向上させて遊技への注目度の向上に寄与できる。それら第1発光部及び第2発光部は混在しているため、絵柄の表示形態の切り替えに伴って絵柄の表示位置が大きくずれることを抑制できる。このように表示位置のずれを抑制することは、表示形態の変更によって絵柄が別の絵柄に変更された等の誤解を遊技者に与えにくくする上で有利となる。以上の理由から、本特徴に示す構成によれば、表示形態の多様化による注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴A2.前記第1表示手段及び前記第2表示手段は、前記第1発光部と前記第2発光部とが交互となるように併設されていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
表示面を構成する最小単位である発光部については、発光部の間にブランクを形成することにより以下の効果が期待できる。すなわち、発光時に隣接する発光部との混同を抑制して各発光部の独立性を高めることができる。しかしながら、単に発光部の間にブランクを形成した場合には、表示される絵柄が粗くなる等して見栄えが低下し得るだけでなくブランクの占有領域が嵩むことで表現力の向上が難しくなる。この点、本特徴に示す構成によれば、第1発光部及び第2発光部の一方を他方用のブランクとして利用できる。つまり、ブランクは他の表示形態を実現する発光領域として機能する。このようにしてブランクの存在が無駄スペースとなることを回避すれば、表示面における表現力を好適に向上させることができる。
特徴A3.前記第1表示手段及び前記第2表示手段は、前記第1発光部及び前記第2発光部の一方を他方が囲むように併設されていることを特徴とする特徴A1又は特徴A2に記載の遊技機。
第1発光部による第1表示形態から第2発光部による第2表示形態に移行することにより、表示される絵柄の解像度が変化させることができる。この際、第1発光部を囲むようにして第2発光部が配設されているため、表示形態の変化によってあたかも絵柄が別の絵柄に変更されたような誤解を与えにくくすることができる。
特徴A4.前記第1発光部は、前記第2発光部よりも大きくなっており、
前記第2発光部は、前記第1発光部を囲むように配置されていることを特徴とする特徴A1乃至特徴A3のいずれか1つに記載の遊技機。
細かな表示を行う上では小型の発光部が有利であり、インパクトの強い表示を行う上では大型の発光部によって継ぎ目のない表示を行うことが有利である。そこで、第1発光部及び第2発光部の大きさを相違させることにより、表示形態の差を強調できる。このような大きさの差を設ける上では、本特徴に示すように、大型の第1発光部を小型の第2発光部によって囲む構成とすることにより、第2発光部と第1発光部との間にデッドスペースが生じることを好適に抑制できる。
また、例えば第1発光部及び第2発光部の両方を発光させることにより、第3の表示形態を実現する場合には、それら第1発光部及び第2発光部の両方が一体となって最小単位を構成することができる。この場合、第1発光部のみを発光させた場合と比較して、最小単位を一回り大きくすることができ、表示形態の多様化に貢献できる。
なお、本特徴における「前記第2発光部よりも大きくなっており」とは、表示面の正面視にて第1発光部及び第2発光部を比較した場合に、第1発光部の表示面積が第2発光部の表示面積よりも大きいことを含む。
特徴A5.前記第1発光部は多角形状(例えば正方形状)をなしており、
前記第2発光部は、前記第1発光部を囲み且つ当該第1発光部の各辺部に沿って延びていることを特徴とする特徴A3又は特徴A4に記載の遊技機。
第1発光部を囲むようにして第2発光部を配設する場合には、第2発光部が第1発光部の各辺部に沿って延びる構成とすることにより、発光模様の異なる2種の発光部を共存させる上で、表示面にデッドスペースが生じることを抑制できる。これにより、表示形態の多様化による上記各種弊害を好適に解消できる。
特徴A6.前記第1発光部は、前記第2発光部よりも大きくなっており、
前記第1発光部を囲む第2発光部にて前記表示面を構成している部分の面積の和は当該第1発光部にて前記表示面を構成している部分の面積よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする特徴A3乃至特徴A5のいずれか1つに記載の遊技機。
細かな表示を行う上では小型の発光部が有利であり、インパクトの強い表示を行う上では大型の発光部によって継ぎ目のない表示を行うことが有利である。但し、小型の第2発光部を用いて絵柄を表示する場合には、第1発光部を囲む全ての第2発光部が発光対象となるのではなく一部が発光対象となり得る。そこで、複数の第2発光部と1の第1発光部との組み合わせによって上述した相反する2つの機能を発揮させる上では、本特徴に示すように、第1発光部を囲む第2発光部の面積の和が第1発光部の面積よりも大きくなるように構成することが好ましい。これにより、一部の第2発光部を用いて絵柄を表示する場合であっても、その見栄えが極端に低下することを抑制できる。
また、複数の第2発光部の一部を発光させた場合には、1の第1発光部を発光させた場合と比較して発光範囲が小さくなり、複数の第2発光部の全部を発光させた場合には1の第1発光部を発光させた場合と比較して発光範囲が大きくなる。つまり、複数の第2発光部によって最小単位を構成する場合には、その発光範囲を第1発光部よりも大きくすることができ、表示形態の多様化に貢献できる。
特徴A7.前記第2発光部は、当該第2発光部を挟むように配置された2つの前記第1発光部の並設方向と交差する方向に延びていることを特徴とする特徴A2乃至特徴A6のいずれか1つに記載の遊技機。
上述したように、二種の発光部を併用し、第2発光部を第1発光部用のブランクとして機能させる構成においては、ブランクが過度に大きくなることが第1発光部による表示演出の見栄えを低下させる要因になる。そこで、本特徴に示すように、第2発光部が第1発光部の並設方向と交差する方向に延びる構成とすれば、第2発光部の大きさをある程度確保しつつ、第2発光部の存在が上記不都合の発生要因になることを抑制できる。
特徴A8.前記第1発光部が発光した場合の模様は点状をなし、前記第2発光部が発光した場合の前記模様は線状をなすことを特徴とする特徴A1乃至特徴A7のいずれか1つに記載の遊技機。
第1発光部の発光模様を点状とし且つ第2発光部の発光模様を線状とすれば、第1表示形態にて表示される絵柄と第2表示形態にて表示される絵柄とを明確に差別化できる。つまり、第1発光部については発光模様に方向性が無く、第2発光部については発光模様に方向性が生じる。例えば、第1発光部を用いることで領域を表示し、第2発光部を用いることで領域の外縁を表示できる。
特徴A9.前記第2表示手段は、前記第2発光部を発光させることにより前記第2表示形態として前記所定絵柄の外縁部分に対応した形態にて当該所定絵柄を表示するものであり、前記第1表示手段は、前記第1発光部を発光させることにより前記第1表示形態として前記所定絵柄にて前記外縁部分により囲まれた部分に対応した形態にて当該所定絵柄を表示するものであることを特徴とする特徴A8に記載の遊技機。
絵柄について表示形態を複数設定することは表示の単調化を抑制して遊技への注目度の向上を図る上で有利である。しかしながら、表示形態の変化が過剰になった場合には、各表示形態で同じ図柄を表示していたとしても、それらがあたかも別の絵柄を示しているとの誤解を招きやすくなる。これは、特徴A1に示した効果を発揮する上で妨げになるため好ましくない。この点、本特徴に示すように、第2表示形態においては絵柄の外縁部を表示し、第1表示形態においては上記外縁部によって囲まれた絵柄の内部を表示する構成とすれば、図柄の外観を大きく変化させながらも両表示形態が同じ図柄に対応していることが分かりづらくなることを抑制できる。
特徴A10.前記表示制御手段は、前記所定絵柄に対応付けられた所定の範囲を区画する枠表示を行うようにして前記第2発光部を発光させる場合に、当該所定の範囲内に位置する前記第1発光部を点灯させる手段を有していることを特徴とする特徴A1乃至特徴A9のいずれか1つに記載の遊技機。
図柄について表示形態を複数設定することは表示の単調化を抑制して遊技への注目度の向上を図る上で有利である。しかしながら、表示形態の変化が過剰になった場合には、各表示形態で同じ図柄を表示していたとしても、それらがあたかも別の図柄を示しているとの誤解を招きやすくなる。これは、特徴A1に示した効果を発揮する上で妨げになるため好ましくない。この点、本特徴に示すように、第2表示形態においては絵柄の外縁部を表示し、第1表示形態においては上記外縁部によって囲まれた絵柄の内部を表示する構成とすれば、図柄の外観を大きく変化させながらも両表示形態が同じ図柄に対応していることが分かりづらくなることを抑制できる。
特徴A11.前記表示制御手段は、前記第1表示形態及び前記第2表示形態の一方から他方への切り替えを行う場合に、前記所定絵柄を表示する前記第1発光部及び前記第2発光部の両方を点灯させた状態を経由する手段を有していることを特徴とする特徴A1乃至特徴A10のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A11に示す構成によれば、表示形態を切り替える場合には一時的に第1発光部及び第2発光部の両方が点灯した状態となる。これにより、表示形態を切り替える際に絵柄の表示が途切れることを好適に抑制できる。
特徴A12.前記絵柄表示手段は、絵柄を可変表示させた後、前記所定の条件の成立に対応する絵柄組み合わせを停止表示させるものであり、
前記表示制御手段は、前記可変表示中に前記第1表示形態及び前記第2表示形態を切り替える第1切替手段を有していることを特徴とする特徴A1乃至特徴A11のいずれか1つに記載の遊技機。
発光部の発光制御によって絵柄の表示形態を変化させる構成においては、可変表示中に表示形態の切り替えを行うことにより、表示形態の切り替えの円滑さが低くてもそれを目立ちにくくすることができる。
特徴A13.前記可変表示の態様として、第1可変表示態様と当該第1可変表示態様よりも絵柄の識別が困難な第2可変表示態様とが設定されており、
前記第1切替手段は、前記絵柄の可変表示態様が前記第2可変表示態様となっている状況下にて前記表示形態の切り替えを行う構成となっていることを特徴とする特徴A12に記載の遊技機。
特徴A13によれば、可変表示態様に識別力の差がある場合には、識別が相対的に困難な第2可変表示態様となっている状況下にて表示形態の切り替えを行うことで、特徴A12に示した効果を一層好適に発揮させることができる。
特徴A14.前記表示制御手段は、前記所定位置に絵柄が停止表示されている状況下にて絵柄の表示形態を切り替える第2切替手段を有していることを特徴とする特徴A1乃至特徴A13のいずれか1つに記載の遊技機。
絵柄の表示形態を切り替える場合には、その変化を演出の一部として見せることにより遊技者の注目度の向上を図ることも可能である。このような事情に鑑みれば、本特徴に示すように、所定位置に絵柄が停止表示(停留表示又は待機表示)されている状況下にて表示形態を切り替える構成とすることにより、表示形態の切り替えそのものへ遊技者の注目を向けさせることができる。特に、表示形態間の差が小さい場合には、表示形態の変化が見逃される可能性があるが、停止表示中に絵柄の表示形態が切り替わる構成とすることは、このような見逃しを抑制する上で好ましい。
<特徴B群>
以下の特徴B群は、「パチンコ機等の遊技機には、絵柄を可変表示する絵柄表示装置を備えているものがある。この種の遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の可変表示が開始される。抽選に当選した場合には、特定の絵柄組合せ等が最終停止表示されるとともに、遊技状態が特定遊技状態に移行する(例えば特許文献1)。」という背景技術について、「近年では、遊技への注目度を高めるべく様々な工夫がなされている。しかしながら、遊技機の構成においては遊技への注目度の向上を実現する上では未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴B1.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄表示手段は、第1表示手段(第1表示部310)と当該第1表示手段とともに当該絵柄表示手段における表示面(表示面D)を構成する第2表示手段(第2表示部320)とを有し、
前記表示面と交差する方向にて、前記第1表示手段と前記第2表示手段との相対位置を変更する相対位置変更手段(駆動部307)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、第1表示手段と第2表示手段との相対位置が変化することにより、表示される絵柄の外観が変化することとなる。例えば、表示面の奥行方向にて絵柄に凹凸が生じているように見せることができる。このように、表示される絵柄の外観を変化させる構成とすれば、絵柄表示の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴B2.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄表示手段は、複数の第1発光部(第1発光ブロック311)を有する第1表示手段(第1表示部310)と複数の第2発光部(第2発光ブロック321)を有する第2表示手段(第2表示部320)とを有し、それら第1発光部及び第2発光部によって前記絵柄表示手段の表示面(表示面D)が形成されており、
前記表示面と交差する方向にて、前記第1表示手段と前記第2表示手段との相対位置を変更する相対位置変更手段(駆動部307)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B2によれば、第1表示手段(第1発光部)と第2表示手段(第2発光部)との相対位置が変化することにより、表示される絵柄の外観が変化することとなる。例えば、表示面の奥行方向にて絵柄に凹凸が生じているように見せることができる。このように、表示される絵柄の外観を変化させる構成とすれば、絵柄表示の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴B3.前記表示制御手段は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段に跨るようにして、前記絵柄を表示させる手段を有していることを特徴とする特徴B1又は特徴B2に記載の遊技機。
特徴B1等に示したように絵柄に凹凸を生じさせる上では、本特徴に示すように両表示手段に跨るようにして絵柄を表示させる構成とすることが好ましい。これにより、絵柄において凹となっている部分と凸となっている部分との差が分かりづらくなることを抑制できる。
特徴B4.前記表示制御手段は、前記第1表示手段に前記絵柄の外縁部分を表示させるとともに前記第2表示手段に前記絵柄にて前記外縁部分に囲まれた内部を表示させる手段を有していることを特徴とする手段B3に記載の遊技機。
特徴B1等に示したように絵柄に凹凸を生じさせる場合には、それが見逃されることは遊技への注目度の向上を図る上で好ましくない。このような不都合は凹凸が細かくなることで顕著になり、凹凸が細かくなることで相対位置を変化させる構成が大がかりなものとなり得る。この点、本特徴に示すように、絵柄を外縁部分とその内側部分とに大別した上で、それらの表示位置が奥行方向にずれる構成とすることにより、構成が過度に複雑になることを抑制しつつ、上記注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴B5.前記相対位置変更手段は、前記所定位置に絵柄が停止表示されている状況下にて、前記第1表示手段と前記第2表示手段との相対位置を変更する手段を有していることを特徴とする特徴B1乃至特徴B4のいずれか1つに記載の遊技機。
停止表示前(例えばスクロール表示中)の絵柄について上記相対位置の変更により外観を変化させようとした場合には、絵柄の奥行きの変化を遊技者に上手く伝えようとした場合にスクロール速度等が著しく制限される。これは、円滑な遊技の進行の妨げになるだけでなく、絵柄の見栄えの低下等を招く要因になる。そこで、本特徴に示すように、絵柄を所定位置に停止表示(停留表示又は待機表示)させた状況下にて、相対位置の変更により絵柄の外観を変化させる構成とすれば、上記各種不都合の発生を好適に抑制できる。
特徴B6.前記第1表示手段及び前記第2表示手段は、前記第1発光部の数と前記第2発光部の数とが相違しており、
前記位置変更手段は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段のうち発光部の数の少ない一方を前記絵柄表示手段の表示面と交差する方向にて変位可能に保持する手段と、当該一方を前記交差する方向に変位させる手段とを有していることを特徴とする特徴B1乃至特徴B5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴B1に示したように表示手段の相対位置を変化させることにより絵柄の外観を変化させる構成とする場合には、本特徴に示すように付属の発光部の少ない方を変位可能に保持する構成とすることで、外観を変化させる際の応答性の向上に寄与できる。
特徴B7.前記絵柄として、第1絵柄と第2絵柄とを有し、
前記表示制御手段は、前記所定位置にて前記第1絵柄を停止表示させる場合の当該第1絵柄の表示領域と、前記所定位置にて前記第2絵柄を停止表示させる場合の当該第2絵柄の表示領域とが一部重複する構成となっており、
前記第1表示手段及び前記第2表示手段の何れかにおいて、少なくとも前記表示領域が重複している部分を構成している部分が、前記表示面と交差する方向に変位可能に保持されていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B6のいずれか1つに記載の遊技機。
第1表示手段や第2表示手段を可動式とすれば特徴B1等に示した技術的思想を好適に具現化できる。しかしながら、それら第1表示手段及び第2表示手段によって絵柄表示手段における表示面を構成している場合には、可動対象となっている部分が多くなることで絵柄表示手段の強度や耐久性の向上が困難になる。これは、絵柄表示手段の動作安定性を低下させる要因になるため好ましくない。このような不都合は、複数種の絵柄について上述した特殊な表示機能を付与することで顕著になると懸念される。つまり、複数種の絵柄について概観を変化させる機能を付与することで注目度の向上を狙う上では、上記課題が顕著になる。この点、本特徴に示すように停止表示され得る複数の絵柄にて重複する部分を可動式とすることにより、複数の絵柄についてそれぞれ外観を変化させる機能を担保しつつ、それに起因して上記各種不都合が生じることを好適に抑制できる。
特徴B8.前記位置変更手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との相対位置を変化させることにより、前記絵柄表示手段の表示面を、平面状をなす第1状態と凹凸状をなす第2状態とに切り替えるものであることを特徴とする特徴B1乃至特徴B7のいずれか1つに記載の遊技機。
表示面を平面状/凹凸状に切り替える構成とすることにより、表示される絵柄を平面的なものと立体的なものとに変化させることができる。
特徴B9.前記第1発光部及び前記第2発光部は、発光体(発光体312,322)及び各発光体を覆うカバー部(カバー313,323)を各々有し、
前記カバー部は、前記表示面を構成し前記発光体からの光を透過する前面部(前面部315,325)と前記前面部から後方に延びる側面部(周壁部316,326)とを有し、
前記相対位置変更手段により前記第1表示手段と前記第2表示手段との相対位置が変更されることにより、前記第1発光部及び前記第2発光部の一方が手前側且つ他方が奥側となるように前後位置が変化することで前記第2状態となり、当該第2状態においては前記他方からの光が前記一方の側面部に照射されることを特徴とする特徴B8に記載の遊技機。
表示面が凹凸状となる第2状態においては、奥側に位置する発光部からの光が手前側に位置する発光部の側面部に照射される。側面部にて照射された光が拡散/反射されることで当該側面部が発光しているように見える。これにより、絵柄の奥行を強調できる。
特徴B10.前記第1状態においては、前記第1発光部及び前記第2発光部の一方から他方の前記側面部へ光が照射されることが回避されていることを特徴とする特徴B9に記載の遊技機。
本特徴に示すように、第1状態における側面部への光照射を回避することにより、第1状態(平面表示)と第2状態(立体表示)との差を明確にすることができる。
特徴B11.前記相対位置変更手段は、前記第1発光部の前記側面部と前記第2発光部の前記側面部とが対峙した状態が維持される範囲で前記相対位置を変化させる構成となっていることを特徴とする特徴B9又は特徴B10に記載の遊技機。
特徴B11によれば、側面部同士の対峙関係が維持されるため、第2状態となって前後位置がずれた場合であっても、立体表示を行う上で絵柄に切れ目(ギャップ)が生じることを回避できる。これにより、表示形態の多様化に伴う見栄えの低下を好適に抑制できる。
なお、特徴B1〜特徴B11に、特徴A1〜特徴A14に示した技術的思想を適用してもよい。
<特徴C群>
以下の特徴C群は、「パチンコ機等の遊技機には、絵柄を可変表示する絵柄表示装置を備えているものがある。この種の遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の可変表示が開始される。抽選に当選した場合には、特定の絵柄組合せ等が最終停止表示されるとともに、遊技状態が特定遊技状態に移行する(例えば特許文献1)。」という背景技術について、「近年では、遊技への注目度を高めるべく様々な工夫がなされている。しかしながら、遊技機の構成においては遊技への注目度の向上を実現する上では未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴C1.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄は、第1絵柄構成部及び第2絵柄構成部により構成されており、
前記表示制御手段は、
前記第1絵柄構成部を変動表示させる変動表示手段と、
前記変動表示手段による変動表示後に前記第1絵柄構成部を前記所定位置に待機表示させる待機表示手段と、
前記第1絵柄構成部が待機表示されている状況下にて前記第2絵柄構成部を表示することにより前記絵柄を形成する絵柄形成手段と
を有していることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、第1絵柄構成部が変動表示→所定位置に待機表示(停留表示)された状態にて第2絵柄構成部が表示されることで絵柄が形成される。このような動きを繰り返すことにより、所定位置に表示される絵柄を切り替えることができる。変動表示する第1絵柄構成部と、待機表示中に絵柄を補完する第2絵柄構成部とを併用することにより、絵柄の動きが単調になることを抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴C2.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄は、第1絵柄構成部及び第2絵柄構成部により構成されており、
前記絵柄表示手段は、
複数の第1発光部(第1発光ブロック311)を有し、それら第1発光部を点灯させることにより前記第1絵柄構成部を表示する第1表示手段(第1表示部310)と、
複数の第2発光部(第2発光ブロック321)を有し、それら第2発光部を点灯させることにより前記第2絵柄構成部を表示する第2表示手段(第2表示部320)と
を備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示手段の発光制御によって前記第2絵柄構成部を前記所定位置に表示させた状態にて前記第1表示手段の発光制御により前記第1絵柄構成部を当該所定位置に表示させることにより、前記絵柄を形成する絵柄形成手段を有していることを特徴とする遊技機。
特徴C2によれば、第1絵柄構成部が所定位置に表示された状態にて第2絵柄構成部が表示されることで絵柄が形成される。このような動きを繰り返すことにより、所定位置に表示される絵柄を切り替えることができる。先に所定位置に待機表示(停留表示)される第1絵柄構成部と、待機表示中に絵柄を補完する第2絵柄構成部とを併用することにより、絵柄の動きが単調になることを抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴C3.前記第2表示手段は、前記絵柄の外縁部分を前記第2絵柄構成部として表示するものであり、
前記第1表示手段は、前記絵柄において前記外縁部分に囲まれる部分を前記第1絵柄構成部として表示するものであることを特徴とする特徴C1又は特徴C2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、先ず外縁部分が表示されることで、次の図柄を遊技者に示唆することができる。その後、その内部が埋まるようにして第1絵柄構成部が表示されることにより、遊技者に次の絵柄を推測する余地を与えることができる。
特徴C4.前記第1発光部を点灯させた場合の発光模様と、前記第2発光部を発光させた場合の発光模様とが異なっていることを特徴とする特徴C2又は特徴C3に記載の遊技機。
絵柄を第1絵柄構成部及び第2絵柄構成部によって構成する場合には、発光模様の異なる発光部を組み合わせることにより、絵柄の表現力を好適に強化できる。
特徴C5.前記第2発光部の発光模様は線状をなしており、前記第1発光部の発光模様は点状をなしていることを特徴とする特徴C4に記載の遊技機。
線状をなす発光模様と点状をなす発光模様とを併用すれば、例えば輪郭線を表示する場合には線状の第2発光部を用いることにより線中に生じるブランク等を少なくし、その内部を点状の第1発光部によって埋めることで輪郭線への追従性を好適に向上できる。
特徴C6.前記表示制御手段は、前記第1絵柄構成部及び前記第2絵柄構成部によって前記絵柄が形成されている場合に、前記第1発光部において発光対象となるものを前記第2絵柄構成部によって囲まれた領域に位置するものから、当該領域の外に位置するものへ切り替える切替手段を有していることを特徴とする特徴C2乃至特徴C5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴C6によれば、点状や線状をなす発光模様の組み合わせによって絵柄を形成する場合には、所定位置に表示される絵柄の切り替えが唐突になることで、遊技者が絵柄の切り替わりを楽しむ余裕がなくなる。この点、本特徴に示す構成によれば、絵柄を切り替える場合には、先ず第1絵柄構成部が絵柄の輪郭線の外へと移動する。このような動きが絵柄の切り替わりの予兆となり、絵柄の切り替わりを目で追うことが可能となる。
特徴C7.前記表示制御手段は、前記切替手段により発光対象の切り替えを行った後に、それまで前記所定位置に待機表示されていた絵柄とは異なる絵柄に対応した前記第2絵柄構成部を前記所定位置に待機表示させる構成となっており、
前記切替手段による発光対象の切替先は、前記表示面において前記異なる絵柄に対応した前記第2絵柄構成部により囲まれる範囲を除く範囲となるように設定されていることを特徴とする特徴C6に記載の遊技機。
特徴C7によれば、第1絵柄構成部を移動させる先を、次の絵柄の輪郭線によって囲まれる範囲から外す構成とすることにより、次の絵柄について第1絵柄構成部を形成する際の第1絵柄構成部の移動機会が減ることを抑制できる。
特徴C8.前記表示制御手段は、前記切替手段により発光対象の切り替えを行った後に、それまで前記所定位置に待機表示されていた絵柄とは異なる絵柄に対応した前記第2絵柄構成部を前記所定位置に待機表示させる構成となっており、
前記切替手段による発光対象の切替先は、その少なくとも一部が前記表示面において前記異なる絵柄に対応した前記第2絵柄構成部により囲まれた範囲となるように設定されていることを特徴とする特徴C6に記載の遊技機。
特徴C8に示すように、先の絵柄を形成していた第1絵柄構成部の移動先の一部として次の絵柄の輪郭線の内側を設定することにより、絵柄の切り替えの円滑化に寄与できる。
なお、特徴C1〜特徴C8に、特徴A1〜特徴A14、特徴B1〜特徴B11に示した技術的思想を適用してもよい。
<特徴D群>
以下の特徴D群は、「パチンコ機等の遊技機には、絵柄を可変表示する絵柄表示装置を備えているものがある。この種の遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口を遊技球が通過したことを契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の可変表示が開始される。抽選に当選した場合には、特定の絵柄組合せ等が最終停止表示されるとともに、遊技状態が特定遊技状態に移行する(例えば特許文献1)。」という背景技術について、「近年では、遊技への注目度を高めるべく様々な工夫がなされている。しかしながら、遊技機の構成においては遊技への注目度の向上を実現する上では未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴D1.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄表示手段は、複数の発光部が組み合わされて表示面(表示面D)が構成されており、
前記表示制御手段は、前記表示面における所定範囲を区画するようにして前記発光部を発光させることにより絵柄の外縁部に対応した枠部を表示する先表示手段と、前記先表示手段により前記枠部が表示されている状況下にて前記所定範囲に位置する発光部を発光させることにより当該絵柄にて前記枠部の内側に対応する部分を表示する後表示手段とを有していることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、枠部が表示された後にその内部が表示されることで絵柄が入れ替わる。このような構成とすれば、絵柄の切り替わりが唐突になることを抑制し、絵柄の動きに対する遊技者の注目度を好適に向上させることができる。
特徴D2.絵柄を表示する絵柄表示手段(可変表示ユニット300)と、
所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置(有効ラインSL)に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段(報知・演出制御装置140)と
を備え、
前記絵柄表示手段は、複数の発光部が組み合わされて表示面(表示面D)が構成されており、
前記表示制御手段は、前記表示面における所定範囲を区画するようにして前記発光部を発光させることにより絵柄の外縁部に対応した枠部を表示する枠表示手段と、前記所定範囲に位置する発光部を発光させることにより当該絵柄にて前記枠部の内側に対応する部分を表示する内表示手段と、前記枠部によって囲まれた発光部の数が維持されるようにして当該枠部の形を変更する変更手段とを有していることを特徴とする遊技機。
特徴C2によれば、絵柄を構成する枠部が変形することにより絵柄の表示形態を変更することができる。この際、枠部によって囲まれている発光部の数が維持されるため、表示形態の変化によって絵柄が別の絵柄に切り替わったとの誤解を遊技者に与えにくくすることができる。
なお、特徴D1〜特徴D2に、特徴A1〜特徴A14、特徴B1〜特徴B11、特徴C1〜特徴C8に示した技術的思想を適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル41)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路(誘導レール100)と、遊技領域内に配置された各遊技部品(遊技釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(一般入賞口81等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにした遊技機。
球使用回胴式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。
10…遊技機としてのパチンコ機、14…前扉枠、80…遊技盤ユニット、162…主制御装置、140…表示制御手段としての報知・演出制御装置、300…絵柄表示手段としての可変表示ユニット、301…図柄表示装置、302…ハウジング、305…発光基板、307…駆動部、310…第1表示手段としての第1表示部、311…第1発光部としての第1発光ブロック、312…第1発光体、313…第1カバー、315…前面部、316…周壁部、317…光拡散部、320…第2表示手段としての第2表示部、321…第2発光部としての第2発光ブロック、322…第2発光体、323…第2カバー、325…前面部、326…周壁部、327…光拡散部、MEL…左変動表示領域、MEM…中変動表示領域、MER…右変動表示領域、S1…第1表示部位、S2…第2表示部位、SL…有効ライン。

Claims (7)

  1. 絵柄を表示する絵柄表示手段と、
    所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件の成立に対応した絵柄組み合わせを所定位置に停止表示させるように前記絵柄表示手段を制御する表示制御手段と
    を備え、
    前記絵柄として、第1表示形態及び当該第1表示形態とは表示形態が異なる第2表示形態が設定されている所定絵柄が設けられており、
    前記絵柄表示手段は、複数の第1発光部により構成されそれら第1発光部が発光することにより前記所定絵柄を前記第1表示形態にて表示する第1表示手段と、前記第1発光部とは発光模様の異なる複数の第2発光部により構成されそれら第2発光部が発光することにより前記所定絵柄を前記第2表示形態にて表示する第2表示手段とを有し、
    前記表示制御手段は、前記第1表示手段及び前記第2表示手段の発光制御を行うことにより前記所定絵柄の表示態様を変更する変更手段を有し、
    前記第1発光部及び前記第2発光部により前記絵柄表示手段の表示面が形成されており、当該表示面においては前記第1発光部と前記第2発光部とが混在していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1表示手段及び前記第2表示手段は、前記第1発光部と前記第2発光部とが交互となるように併設されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1発光部は、前記第2発光部よりも大きくなっており、
    前記第2発光部は、前記第1発光部を囲むように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1発光部が発光した場合の模様は点状をなし、前記第2発光部が発光した場合の前記模様は線状をなしており、
    前記第2表示手段は、前記第2発光部を発光させることにより前記第2表示形態として前記所定絵柄の外縁部分に対応した形態にて当該所定絵柄を表示するものであり、前記第1表示手段は、前記第1発光部を発光させることにより前記第1表示形態として前記所定絵柄にて前記外縁部分により囲まれた部分に対応した形態にて当該所定絵柄を表示するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。
  5. 前記表示制御手段は、前記第1表示形態及び前記第2表示形態の一方から他方への切り替えを行う場合に、前記所定絵柄を表示する前記第1発光部及び前記第2発光部の両方を点灯させた状態を経由する手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。
  6. 前記絵柄表示手段は、絵柄を可変表示させた後、前記所定の条件の成立に対応する絵柄組み合わせを停止表示させるものであり、
    前記表示制御手段は、前記可変表示中に前記第1表示形態及び前記第2表示形態を切り替える第1切替手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の遊技機。
  7. 前記可変表示の態様として、第1可変表示態様と当該第1可変表示態様よりも絵柄の識別が困難な第2可変表示態様とが設定されており、
    前記第1切替手段は、前記絵柄の可変表示態様が前記第2可変表示態様となっている状況下にて前記表示形態の切り替えを行う構成となっていることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
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