JP2000300754A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000300754A
JP2000300754A JP11114642A JP11464299A JP2000300754A JP 2000300754 A JP2000300754 A JP 2000300754A JP 11114642 A JP11114642 A JP 11114642A JP 11464299 A JP11464299 A JP 11464299A JP 2000300754 A JP2000300754 A JP 2000300754A
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詔八 鵜川
Hideki Kotsuji
秀樹 小辻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背景の切換表示によってただ単に視覚効果に
よって遊技の興趣向上を図るのではなく、その背景の切
換順序の規則性を思考させることでさらに興趣向上を図
ることができる遊技機を提供する。 【構成】 特別可変表示装置に表示される特別図柄の背
景を複数種類(背景A〜Cの3種類)設定し、特別図柄
の可変表示毎にその複数種類の背景A〜Cのうちいずれ
かを選択すると共に、選択された背景を特別可変表示装
置に表示し、複数の背景A〜Cを所定の選択順序で選択
すると共に、所定条件の成立(乱数の抽出)によって前
記所定の選択順序を崩した背景の選択を可能にする。こ
れにより、背景の選択順序に規則性を持たせることがで
き、その規則性が崩れたときに遊技者に驚きを与えると
共に何らかの報知であると思考させることができるの
で、遊技の興趣向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別情報を可変表
示する可変表示装置を備え、前記識別情報の表示結果が
予め定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を
発生し得る遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、可変表示装置を備えた遊
技機は、可変表示装置の可変表示部で図柄(識別情報)
を変動し、その表示結果が予め定めた大当り図柄(特定
表示結果)となったときに特定遊技状態を発生するよう
になっていた。また、このような可変表示装置には、可
変表示部に表示する図柄の背景(可変表示装置として液
晶表示器などを用いた場合などのいわゆる背景画面)を
複数種類設定することで、図柄変動の視覚的な態様を多
様化して興趣を向上するものが提案されていた(例え
ば、背景の一部であるキャラクターの表情などを複数種
類設定するもの)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ような背景を複数種類設定した可変表示装置では、その
背景をただランダムに切り換えるだけの構成であった。
具体的には、各種背景に対応したランダム数を設け、始
動入賞毎にランダム数の抽出を行ってその抽出値に対応
した背景を表示するようになっていた。このため、背景
が切り換わった場合でもそれは単に視覚的な変化を持た
せるだけの効果に止まっていた。本発明は、上記した事
情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、複
数種類の背景表示を可能にした可変表示装置において、
背景の切換表示によってただ単に視覚効果によって遊技
の興趣向上を図るのではなく、その背景の切換順序の規
則性を思考させることでさらに興趣向上を図ることがで
きる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、識別情報を可変表示す
る可変表示装置を備え、前記識別情報の表示結果が予め
定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生
し得る遊技機において、前記可変表示装置に表示される
前記識別情報の背景を複数種類設定すると共に識別情報
の可変表示毎にその複数種類の背景のうちいずれかを選
択する背景選択手段と、該背景選択手段によって選択さ
れた背景を前記可変表示装置に表示する背景表示制御手
段と、を備え、前記背景選択手段は、前記複数の背景を
所定の選択順序で選択すると共に、所定条件の成立によ
って前記所定の選択順序を崩した背景の選択を可能にし
たことを特徴とする。このように構成することにより、
背景の選択順序に規則性を持たせることができ、その規
則性が崩れたときに遊技者に驚きを与えると共に何らか
の報知であると思考させることができるので、遊技の興
趣向上を図ることができる。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択したときは、所定
の選択順序で背景を選択したときに比べて前記特定表示
結果になり易くしたことを特徴とする。このように構成
することにより、背景の選択順序の規則性が崩れたとき
に特定遊技状態が発生し易くなるので、その背景表示に
対する関心を高めることができ、遊技の興趣向上を図る
ことができる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択する選択パターン
を複数種類設定すると共に、該複数種類の選択パターン
に応じて前記特定表示結果になり易いか否かの確率を異
ならせたことを特徴とする。このように構成することに
より、背景の選択パターンによって特定表示結果となる
信頼度(大当り信頼度)が異なるので、選択パターン毎
で遊技者の期待感を異ならせることができ、より一層遊
技の興趣向上を図ることができる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択したときは、所定
の選択順序で背景を選択したときに比べてリーチになり
易くしたことを特徴とする。このように構成することに
より、背景の選択順序の規則性が崩れたときにリーチに
なり易くなるので、その背景表示に対する関心を高める
ことができ、遊技の興趣向上を図ることができる。
【0008】また、請求項5の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択する選択パターン
を複数種類設定すると共に、該複数種類の選択パターン
に応じて前記リーチになり易いか否かの確率を異ならせ
たことを特徴とする。このように構成することにより、
背景の選択パターンによってリーチとなる信頼度(リー
チ信頼度)が異なるので、選択パターン毎で遊技者の期
待感を異ならせることができ、より一層遊技の興趣向上
を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形
態に係る遊技機(本実施形態では、弾球遊技機を例示)
の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1
を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面に
は、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほ
ぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が
遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央に
は、後述する画像表示部60での識別情報(以下、特別
図柄という)の可変表示(以下、変動ともいう)を可能
にする特別可変表示装置30が配置されている。なお、
特別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述
するものである。
【0010】特別可変表示装置30の下方には、普通可
変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成
部材を遊技盤1に取り付けるための取付基板4が設けら
れている。取付基板4の中央上端部には、特別図柄の変
動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置5が
配置されている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノ
イド6によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開
放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片7a・
7bを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成
され、その普通可変入賞球装置5には入賞した打玉を検
出する始動玉検出器8が設けられている。なお、可動翼
片7a・7bが垂直(通常開放)位置のときも普通可変
入賞球装置5に入賞可能になっている。また、普通可変
入賞球装置5への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶さ
れ、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED36によっ
て表示されるようになっている。
【0011】前記取付基板4の中央部には、特別可変入
賞球装置9が配置されており、該特別可変入賞球装置9
は、入賞領域14を開閉制御する開閉板11を備えてい
る。即ち、開閉板11は、遊技盤1の裏面に配されたソ
レノイド10の駆動に基づいて傾動位置と垂直位置との
間で変動自在となっており、ソレノイド10がONされ
たときには入賞領域14を開放する傾動状態となる一
方、ソレノイド10がOFFされたときには入賞領域1
4を閉鎖する垂直状態となる。また、入賞領域14内に
は、入賞玉を検出する特定玉検出器12及び入賞玉検出
器13が設けられている。なお、特定玉検出器12は、
入賞玉の検出により後述する継続権の成立を許容するよ
うになっている。
【0012】また、前記特別可変入賞球装置9の下方に
は、通過玉検出器15を備えた突出部材16が設けられ
ている。なお、突出部材16の左側部には、打玉を通過
玉検出器15に通過させるための通過口16aが穿設さ
れている。そして、通過玉検出器15は、通過玉を検出
すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図
柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄
表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普
通可変入賞球装置5の可動翼片7a・7bを所定時間が
経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率
変動(大当り判定確率が通常時と異なる高い確率に変更
した遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くなる
ように設定されている。また、普通図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶さ
れ、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によ
って表示されるようになっており、その変動時間は、確
率変動時に通常時に比べて短縮されるようになってい
る。なお、このような普通図柄の変動記憶は常に一定
(例えば、4回)に設定する必要はなく、例えば通常時
では1回にする一方で、後述の確率変動中では4回にす
ることも可能である。また、前記取付基板4の左右両端
部には、それぞれ飾りLED17を備えた入賞口18が
設けられている。また、前記特別可変入賞球装置9の入
賞領域14内壁には、V入賞表示LED19が設けられ
ている。
【0013】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉
が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をO
Nさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一
定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄
が確定され、その確定された図柄の組み合せが特定表示
結果としての所定の大当り組合せ(同一図柄のゾロ目)
となったときに特定遊技状態(大当り遊技状態ともい
う)となる。そして、この特定遊技状態においては、特
別可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例えば、
29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉
が発生するまで開放(開放サイクル)するように設定さ
れ、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉
を受け止めるようになっている。そして、受け止められ
た打玉が特定玉検出器12をONすると、再度上記した
開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がONする
毎に継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返
すことができるようになっている。
【0014】なお、本発明の特定遊技状態とは、上記に
限らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの制
御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0015】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な遊技機に対し
て得点を付与する制御また、遊技領域3を含む遊技盤1
の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ20a
を内蔵した風車20、左右一対の飾りランプ21a、袖
ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23
aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バ
ック玉防止部材25等が設けられている。また、遊技機
には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅し
てその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効果LED
(共に図示しない)が設けられると共に、効果音を発生
するスピーカ26(符号のみ図3参照)が設けられてい
る。
【0016】次に、本実施形態の要部を構成する特別可
変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示
装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付
基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠
部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後
方には、左・中・右の特別図柄を可変表示すると共に背
景を切換表示する画像表示部60を有するLCD表示器
33が臨設されている。また、窓枠部32の上方には、
普通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特
別図柄記憶表示LED36、及び飾りLED37が設け
られ、窓枠部32の左右側方には、各飾りLED38・
39が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、
各飾りLED40・41が設けられている。なお、上記
普通図柄表示器34は、前記通過玉検出器15での通過
玉の検出動作に伴って普通図柄の変動を開始し、所定時
間後に導出する表示結果が当り図柄となったときに前記
普通可変入賞球装置5を所定態様にて開放制御するよう
になっている。
【0017】また、上記画像表示部60に表示される左
・中・右の各特別図柄61〜63は、図4に示すよう
に、それぞれ「0〜9・F・X・G・P・R」順の15
種類から構成されている。これら左・中・右の各図柄6
1〜63には、ランダム2の乱数が個々に対応して設け
られている。大当り図柄(特定表示結果)の組合せは、
左・中・右の各図柄61〜63が同一図柄で揃った組合
せであり、この組合せは、後述するランダム3の抽出値
に基づいて決定される。また、大当り図柄のうち「1・
3・5・7・9」のいずれかで揃った図柄は、確変大当
り図柄を構成して確率変動を発生するようになってい
る。
【0018】ところで、確変大当り図柄で大当りした場
合、特別図柄及び普通図柄の当り確率が確率変動するよ
うになっている。具体的には、「1」「3」「5」
「7」「9」のいずれかの図柄が揃った確変大当り図柄
が導出されると、これに基づいて確変制御が実行され
る。確率変動の具体的な制御は、確変図柄による特定遊
技状態(条件装置の作動)の終了を契機に当り確率を高
確率に変動させ、その後、次の特定遊技状態が発生する
と、これを契機に当り確率を通常確率に戻す。そして、
このような特定遊技状態の終了及び発生を契機とした
(特に終了時点及び発生時点に限定せず、特定遊技状態
の発生又は終了に関連して)当り確率の変動を再度繰り
返すことで合計2回の確変制御を行う。また、このよう
な確変制御では、確変中に再度確変図柄で大当りしたと
きはその大当り以後新たに2回の確変制御が行われるも
のである。
【0019】以上、特別可変表示装置30を含む遊技機
の遊技盤1の構成について説明してきたが、それらの遊
技装置は、図2及び図3に示す遊技制御回路によって制
御される。図2及び図3は、遊技制御回路をブロック構
成で示す回路図であり、MPU42a及び図示しないR
OM、RAM、入出力回路を含んだ基本回路42によっ
て制御されている。しかして、基本回路42は、入力回
路43を介して通過玉検出器15、始動玉検出器8、特
定玉検出器12、及び入賞玉検出器13からの検出信号
が入力され、アドレスデコード回路44から基本回路4
2にチップセレクト信号が与えられる。また、電源投入
時に初期リセット回路45から基本回路42にリセット
信号が与えられ、所定時間毎に定期リセット回路46か
ら基本回路42に定期リセット信号が与えられる。
【0020】一方、基本回路40からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路47
を介して特別可変表示装置30(図2中には、LCD表
示装置と記載)に表示制御信号が与えられ、LED回路
48を介して普通図柄表示器34、特別図柄記憶表示L
ED36、普通図柄記憶表示LED35、V入賞表示L
ED19、及び各飾りLED17・37〜41に表示駆
動信号が与えられ、ソレノイド回路49を介して各ソレ
ノイド6・10に駆動信号が与えられ、ランプ回路50
を介して風車ランプ20a、飾りランプ21a、サイド
ランプ23a、及び袖ランプ22aに表示制御信号が与
えられ、音声合成回路51及び音量増幅回路52を介し
てスピーカ26に音声信号が与えられる。また、ランプ
回路50からは各種のランプ制御データが出力されるこ
とで、上記した構成部材以外のランプを表示制御するよ
うになっている。さらに、基本回路42は、情報出力回
路53を介して外部(ホールコンピュータや呼び出しラ
ンプ等)に有効始動情報、大当り情報、及び確率変動情
報を出力し、また、賞球個数信号出力回路54を介して
外部に各種の賞球個数信号を出力している。なお、上記
した装置や回路には、電源回路55から各種の電圧を有
する電力が供給されている。また、上記した基本回路4
2からLCD回路47を介して特別可変表示装置30に
送信される表示制御信号は、コマンドブロックフォーマ
ットが9バイトのコマンドデータからなり、このコマン
ドデータは、基本回路42内のMPU42aから特別可
変表示装置30内のMPU30aに送信されるようにな
っている。
【0021】次に、前記特別可変表示装置30による特
別図柄の変動動作及び背景の切換表示について図5乃至
図14に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説
明する。先ず、特別図柄及び背景の表示に用いられるラ
ンダム数について説明する。特別可変表示装置30で
は、図5(A)に示す5種類のランダム数が使用されて
おり、これらのランダム数は、大当り判定用のランダム
1(0〜249)と、大当り以外での全図柄表示用のラ
ンダム2(左・中・右の各図柄列毎に0〜14)と、大
当り図柄決定用のランダム3(0〜14)と、リーチ動
作用のランダム6(0〜19)と、背景選択用のランダ
ム7(0〜19)、から構成されている。ランダム1・
3は、それぞれ0.002秒毎に1ずつ加算されて変動
するランダム数であり、また、ランダム2・6・7は、
それぞれ0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み
処理の余り時間に1ずつ加算されて変動するランダム数
である。なお、背景選択用のランダム7は、後述する背
景A〜Cを選択するために設けられた識別カウンタの加
算値を選択するためのランダム数である。
【0022】そして、図5(B)に示すように、ランダ
ム1から抽出された値が「3」のときは、大当りと判定
してランダム3により大当り図柄を決定し特別可変表示
装置30の画像表示部60に表示する。一方、ランダム
1から抽出された値が「3」以外のときは、外れと判定
してランダム2の抽出値に基づく図柄を外れ図柄として
特別可変表示装置30の画像表示部60に表示する。ま
た、ランダム2で抽出された値が、偶然にも大当り図柄
と一致した場合には、中図柄用のランダム2データに1
を加算して外れ図柄にして表示するものである。なお、
確率変動時(高確率時)には、ランダム1内の「3・7
・79・103・107」の値が大当り決定用のランダ
ム数となっている。
【0023】また、特別図柄の具体的な変動は、図6乃
至図10のタイムチャートに示すようになっている。な
お、左・中・右の各図柄の変動は、図12(A)に示す
変動パターンに基づいて行われる。変動パターンAは、
加速→一定速→減速となる変動であり、変動パターンB
は、1ステップ当り20mSの一定の変動(高速変動)
であり、変動パターンCは、1ステップ当り28mSの
一定の変動(低速変動)である。先ず、図6において、
普通可変入賞球装置5に打玉が入賞して始動玉検出器8
(同図中には、始動口入賞と記載)がONされ始動信号
を導出すると、その始動信号の立ち上がり時にランダム
1・3からランダム数を抽出してこれを格納する。この
ようなランダム1・3の抽出時期は、始動記憶となる場
合でも同一である。その後、始動信号の導出から微少時
間(0.132秒)が経過したときに、格納したランダ
ム1の値を読み出して当り外れを判定し、これと同時に
ランダム2を抽出する。なお、このとき、ランダム1の
値から大当りを判定した場合には、格納したランダム3
の読み出しを行う。その後、始動信号の導出から0.1
34〜0.150秒後には、ランダム1・2の抽出に伴
いリーチとなる場合、ランダム6を抽出する。また、背
景画面選択用のランダム7に対しては、ランダム1・3
と同一時点でその抽出、格納、及び読み出しを行う。
【0024】その後、始動信号の導出から0.190秒
が経過すると、変動パターンAで左・中・右の図柄の変
動を同時に開始させる。そして、左図柄に対しては、変
動開始から6.300秒が経過すると、停止図柄の1図
柄手前をセットして0.160秒間変動パターンBで変
動させる。右図柄に対しては、変動開始から6.460
秒が経過すると、停止図柄の5図柄手前をセットして
0.800秒間変動パターンBで変動させる。なお、こ
のような左右の図柄変動は、リーチ以外及びリーチ1・
2の変動パターンであり、リーチ3〜5については後で
詳述する。また、左右の図柄変動において、確率変動時
(高確率時)には、変動パターンAの変動時間がそれぞ
れ2.160秒、2.320秒に短縮される。
【0025】最終停止図柄となる中図柄に対しては、図
7に示すように、リーチ以外の場合では、変動開始から
7.260秒が経過すると、停止図柄の5図柄手前をセ
ットして0.800秒間変動パターンBで変動させる。
また、リーチ1での中図柄に対しては、変動パターンA
での変動後、リーチとなっている図柄の5図柄手前をセ
ットして0.800秒間変動パターンBで変動させ、そ
の後、2.688〜5.152秒間(12〜23図柄
分)変動パターンCで変動させる。また、リーチ2での
中図柄に対しては、変動パターンAでの変動後、リーチ
となっている図柄の5図柄手前をセットして0.800
秒間変動パターンBで変動させ、その後、5.376〜
7.840秒間(24〜35図柄分)変動パターンCで
変動させる。なお、リーチ以外及びリーチ1・2におけ
る中図柄の変動において、確率変動時(高確率時)に
は、変動パターンAの変動時間が3.120秒に短縮さ
れる。
【0026】また、リーチ3では、図8に示すように、
始動信号の導出から0.190秒後に変動パターンAで
左・中・右の図柄変動を同時に開始させ、左図柄に対し
ては、変動開始から6.300秒が経過すると、「1」
の図柄をセットして0.800秒間(5図柄分)変動パ
ターンBで変動させ、その後変動パターンCで2.68
8〜5.125秒間(12〜23図柄分)変動させる。
また、リーチ3での中・右の図柄に対しては、それぞれ
変動パターンAを8.988〜11.452秒間行った
後に、停止図柄の5図柄手前をセットして変動パターン
Bで0.800秒間(5図柄分)変動させる。即ち、リ
ーチ3では、図11(A)に示すように、表示結果の導
出間近で、左図柄を遊技者が識別可能な低速変動(変動
パターンC)で変動する一方、中・右の図柄を高速変動
(変動パターンB)で変動する。そして、低速変動中の
左図柄と高速変動中の中・右の図柄を同時に停止して表
示結果を導出する。これにより、リーチ3で表示結果が
ハズレとなる場合は、中・右が同一に揃ったリーチハズ
レ図柄を導出する(図11(A)中には、中・右に
「5」が揃ったリーチハズレ図柄を例示)。なお、リー
チ3における左・中・右の図柄変動において、確率変動
時(高確率時)には、変動パターンAの変動時間がそれ
ぞれ2.160秒、4.848〜7.312秒に短縮さ
れる。
【0027】また、リーチ4では、図9に示すように、
始動信号の導出から0.190秒後に変動パターンAで
左・中・右の図柄変動を同時に開始させ、左図柄に対し
ては、変動開始から6.300秒が経過すると、「1」
の図柄をセットして0.800秒間(5図柄分)変動パ
ターンBで変動させ、その後変動パターンCで5.37
6〜7.840秒間(24〜35図柄分)変動させる。
また、リーチ4での右図柄に対しては、変動パターンA
を8.988秒間行った後に、「1」の図柄をセットし
て変動パターンBで0.800秒間(5図柄分)変動さ
せる。これにより、変動パターンBの終了時点で、右図
柄は、左図柄と同じ図柄となり、それ以降は、左図柄と
同期させて変動パターンCで2.688〜5.152秒
間(12〜23図柄分)変動させる。また、リーチ4で
の中図柄に対しては、変動パターンAを11.676〜
14.140秒間行った後に、停止図柄の5図柄手前を
セットして変動パターンBで0.800秒間(5図柄
分)変動させる。即ち、リーチ4では、図11(B)に
示すように、表示結果の導出間近で、左・右の図柄を遊
技者が識別可能な低速変動(変動パターンC)で同期変
動する一方、中図柄を高速変動(変動パターンB)で変
動する。そして、低速変動中の左・右の図柄と高速変動
中の中図柄を同時に停止して表示結果を導出する。これ
により、リーチ4で表示結果がハズレとなる場合は、左
・右が同一に揃ったリーチハズレ図柄を導出する(図1
1(B)中には、左・右に「7」が揃ったリーチハズレ
図柄を例示)。なお、リーチ4における左・中・右の図
柄変動において、確率変動時(高確率時)には、変動パ
ターンAの変動時間がそれぞれ2.160秒、4.84
8秒、7.536〜10.000秒に短縮される。
【0028】また、リーチ5では、図10に示すよう
に、始動信号の導出から0.190秒後に変動パターン
Aで左・中・右の図柄変動を同時に開始させ、左図柄に
対しては、変動開始から6.300秒が経過すると、
「1」の図柄をセットして0.800秒間(5図柄分)
変動パターンBで変動させ、その後変動パターンCで
8.064〜10.528秒間(36〜47図柄分)変
動させる。また、リーチ5での右図柄に対しては、変動
パターンAを8.988秒間行った後に、「1」の図柄
をセットして変動パターンBで0.800秒間(5図柄
分)変動させる。これにより、変動パターンBの終了時
点で、右図柄は、左図柄と同じ図柄となり、それ以降
は、左図柄と同期させて変動パターンCで5.376〜
7.840秒間(24〜35図柄分)変動させる。ま
た、リーチ5での中図柄に対しては、変動パターンAを
11.676秒間行った後に、「1」の図柄をセットし
て変動パターンBで0.800秒間(5図柄分)変動さ
せる。これにより、変動パターンBの終了時点で、中図
柄は、左・右の図柄と同じ図柄となり、それ以降は、左
・右の図柄と同期させて変動パターンCで2.688〜
5.152秒間(12〜23図柄分)変動させる。即
ち、リーチ5では、図11(C)に示すように、表示結
果の導出間近で、左・中・右の全図柄を遊技者が識別可
能な低速変動(変動パターンC)で同期変動する。そし
て、低速変動中の全図柄を同時に停止することで、必ず
表示結果に大当り図柄を導出する。なお、リーチ5にお
ける左・中・右の図柄変動において、確率変動時(高確
率時)には、変動パターンAの変動時間がそれぞれ2.
160秒、4.848秒、7.536秒に短縮される。
【0029】ところで、上記したリーチ変動において、
前記図8乃至図10のタイムチャートから分かるよう
に、リーチ4は、途中までリーチ3と同一の変動パター
ン(左図柄だけ低速変動)を行い、リーチ5は、途中ま
でリーチ4と同一の変動パターン(左右の図柄が低速で
同期変動)を行うようになっていて、さらに全図柄が低
速で同期変動となる。即ち、リーチ4は、リーチ3と同
じ変動パターンで始まるが、さらにリーチ3では行わな
い新たな変動パターンが付け足されている。この付け足
される新たな変動パターンが発展部分である。つまり、
リーチ4は、リーチ3の発展型のリーチ変動となり、リ
ーチ5は、リーチ4の発展型のリーチ変動となってい
る。
【0030】次に、上記した各種リーチ1〜5の選択に
ついて図12(B)の一覧表図を参照して説明する。各
種リーチ1〜5は、図12(B)に示すリーチ選択テー
ブルに基づいて選択される。具体的に、図12(B)の
リーチ選択テーブルは、「大当り」「ハズレ(中図柄が
左右の図柄に対して±1図柄ズレ)」「ハズレ(中図柄
が左右の図柄に対して±1図柄ズレ以外)」毎のランダ
ム6の振り分けによって設定されている。リーチ選択テ
ーブルにおいて、表示結果が大当りとなる場合、リーチ
1はランダム6の抽出値が「18・19」(2個の乱
数)のいずれかのときに選択され、リーチ2はランダム
6の抽出値が「12〜17」(6個の乱数)のいずれか
のときに選択され、リーチ3はランダム6の抽出値が
「11」(1個の乱数)のときに選択され、リーチ4は
ランダム6の抽出値が「2〜10」(9個の乱数)のい
ずれかのときに選択され、リーチ5はランダム6の抽出
値が「0・1」(2個の乱数)のいずれかのときに選択
される。
【0031】また、表示結果が±1図柄ズレのハズレと
なる場合では、リーチ1はランダム6の抽出値が「18
・19」(2個の乱数)のいずれかのときに選択され、
リーチ2はランダム6の抽出値が「12〜17」(6個
の乱数)のいずれかのときに選択され、リーチ4はラン
ダム6の抽出値が「0〜11」(12個の乱数)のいず
れかのときに選択される。また、表示結果が±1図柄ズ
レ以外のハズレとなる場合では、リーチ1はランダム6
の抽出値が「10〜19」(10個の乱数)のいずれか
のときに選択され、リーチ2はランダム6の抽出値が
「3〜9」(7個の乱数)のいずれかのときに選択さ
れ、リーチ4はランダム6の抽出値が「0〜2」(3個
の乱数)のいずれかのときに選択される。なお、中・右
の図柄が同一の図柄で揃って外れる場合(±1図柄ズレ
及び±1図柄ズレ以外のいずれのハズレでも)は、ラン
ダム6の抽出値に拘らずリーチ3を実行(選択)する。
また、±1図柄ズレ及び±1図柄ズレ以外のいずれのハ
ズレでも、リーチ5は選択しない。即ち、リーチ5が出
現したときは、前述したように必ず表示結果に大当り図
柄を導出するようになっている。
【0032】次に、背景の切換表示について図13及び
図14を参照して説明する。背景の種類は、図13
(A)に示すように、背景A〜Cの3種類があり、これ
らにはそれぞれ識別カウンタ「0〜2」が個々に対応し
て設けられる。即ち、識別カウンタが「0」のときは背
景Aが選択され、識別カウンタが「1」のときは背景B
が選択され、識別カウンタが「2」のときは背景Cが選
択される。また、識別カウンタに対しては、始動入賞毎
に図13(B)に示す加算方法選択テーブルによって
「+1加算」「+2加算」「加算しない」のいずれかの
処理が行われる。但し、識別カウンタ「2」に「1」を
加算した場合、識別カウンタは「0」にリセットされ
る。図13(B)の加算方法選択テーブルは、「大当
り」「ハズレ」毎のランダム7の振り分けによって設定
されている。加算方法選択テーブルにおいて、表示結果
が大当りとなる場合、「+1加算」はランダム7の抽出
値が「0」(1個の乱数)のときに選択され、「+2加
算」はランダ7の抽出値が「1・2」(2個の乱数)の
いずれかのときに選択され、「加算しない」はランダム
7の抽出値が「3〜19」(17個の乱数)のいずれか
のときに選択される。一方、表示結果がハズレとなる場
合、「+1加算」はランダム7の抽出値が「0〜16」
(17個の乱数)のいずれかのときに選択され、「+2
加算」はランダ7の抽出値が「17・18」(2個の乱
数)のいずれかのときに選択され、「加算しない」はラ
ンダム7の抽出値が「19」(1個の乱数)のときに選
択される。
【0033】具体的な背景の切換表示を図14を参照し
て説明する。但し、図14では、上記した加算方法選択
において、始動入賞毎で全て「+1加算」が選択された
場合を例示する。先ず、図14(A)に示すように、背
景Aで左・中・右の図柄が停止した状態(図14(A)
中には、「3・5・G」の停止図柄を例示)から次の始
動入賞があると、図14(B)に示すように、図柄変動
の開始と同時に背景Aを上から下へのスクロールによっ
て背景Bに切り換える。図柄の変動停止後は次の図柄変
動を開始するまで変動開始時に切り換えた背景Bを継続
して表示する。その後、次の始動入賞があると、図14
(C)に示すように、図柄変動の開始と同時に背景Bを
スクロールで背景Cに切り換え、図柄の変動停止後は次
の図柄変動を開始するまで変動開始時に切り換えた背景
Cを継続して表示する。そして、次の図柄変動時には、
図14(D)に示すように、変動開始と同時に背景Cを
スクロールで背景Aに切り換え、次の図柄変動を開始す
るまで背景Aを継続して表示する。以降は、同様な背景
切換が行われる。
【0034】ところで、前述した加算方法選択テーブル
では、ハズレとなる場合、ほとんど(17/20の高確
率で)「+1加算」を選択するようになっており、大当
りとなる場合の「+1加算」はほとんど(1/20の低
確率)選択されないようになっている。このため、前記
ランダム1の抽出に伴う大当り判定で1/250(確変
時は、5/250)が大当り確率になることを考慮する
と、背景の切換表示に対しては、前記図14に示した
「背景A→背景B→背景C→背景A→・・・」という切
換順序が一定の規則性として成立することになる。即
ち、遊技者は、「背景A→背景B→背景C→背景A→・
・・」の背景切換(以下、これを通常背景切換という)
を通常の遊技状態であると自然に認識するようになる。
一方、加算方法選択テーブルにおいて大当りとなる場合
では、ほとんど(17/20の高確率で)「加算しな
い」を選択するようになっており、ハズレとなる場合の
「加算しない」はほとんど(1/20の低確率)選択さ
れないようになっている。このため、始動入賞があった
にも拘わらず識別カウンタの加算がなかった場合、言い
換えれば図柄の変動が開始されたにも拘わらず背景が切
り換わらない(例えば、図柄変動開始と同時に背景Aが
スクロールしていき最終的にまた背景Aが表示される)
場合(背景が切り換わらずに通常背景切換が崩れた場
合)は、高い確率で大当り図柄が導出されることにな
る。また、加算方法選択テーブルの「+2加算」は、大
当り時及びハズレ時でそれぞれ2/20の選択確率とな
っている。このため、識別カウンタに「2」が加算がさ
れることで、例えば背景Bを飛ばして背景Aから背景C
に切り換わる場合(背景飛ばしによって通常背景切換が
崩れた場合)は、通常背景切換を行うときに比べて高い
確率で、且つ背景切換を行わないときに比べて低い確率
で大当り図柄が導出されることになる。このように、加
算方法選択テーブルにおいてランダム7の振り分けを図
13(B)に示すように設定することで、通常背景切換
が設定でき、その通常背景切換が崩れた場合を大当り予
告として設定することができる。また、通常背景切換の
崩れ方(背景が切り換わらない崩れと、背景飛ばしによ
る崩れ)によって大当り信頼度を異なって設定してい
る。
【0035】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、識別情報としての特別図柄61〜63を可変表示す
る可変表示装置としての特別可変表示装置30を備え、
特別図柄61〜63の表示結果が予め定めた大当り図柄
(特定表示結果)となったときに特定遊技状態を発生し
得る遊技機において、特別可変表示装置30に表示され
る特別図柄61〜63の背景を複数種類(背景A〜Cの
3種類)設定し、特別図柄61〜63の可変表示毎にそ
の複数種類の背景A〜Cのうちいずれかを選択すると共
に、選択された背景を特別可変表示装置30に表示し、
複数の背景A〜Cを所定の選択順序(「背景A→背景B
→背景C→背景A→・・・」となる通常背景切換)で選
択すると共に、所定条件の成立(乱数の抽出)によって
前記所定の選択順序を崩した背景の選択を可能にしたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、背景
の選択順序に規則性を持たせることができ、その規則性
が崩れたときに遊技者に驚きを与えると共に何らかの報
知であると思考させることができるので、遊技の興趣向
上を図ることができる。
【0036】また、前記所定の選択順序を崩して背景を
選択したときは、所定の選択順序で背景を選択したとき
に比べて大当り(特定表示結果)になり易くした。これ
により、背景の選択順序の規則性が崩れたときに特定遊
技状態が発生し易くなるので、その背景表示に対する関
心を高めることができ、遊技の興趣向上を図ることがで
きる。
【0037】また、前記所定の選択順序を崩して背景を
選択する選択パターンを複数種類(背景が切り換わらな
い崩れの選択パターンと、背景飛ばしによる崩れの選択
パターンの2種類)設定すると共に、該複数種類の選択
パターンに応じて特定表示結果になり易いか否かの確
率、即ち大当り信頼度を異ならせた。これにより、選択
パターン毎で遊技者の期待感を異ならせることができ、
より一層遊技の興趣向上を図ることができる。
【0038】次に、上記した実施形態の変形例1〜4を
図15乃至図17を参照して説明する。先ず、変形例1
では、前記図13(B)に示した加算方法選択テーブル
にかえて図15(A)に示す加算方法選択テーブルで背
景選択用の識別カウンタを加算する。図15(A)の加
算方法選択テーブルは、「リーチ」「リーチしない」毎
のランダム7の振り分けによって設定されている。加算
方法選択テーブルにおいて、リーチする(リーチとな
る)場合、「+1加算」はランダム7の抽出値が「0」
(1個の乱数)のときに選択され、「+2加算」はラン
ダ7の抽出値が「1・2」(2個の乱数)のいずれかの
ときに選択され、「加算しない」はランダム7の抽出値
が「3〜19」(17個の乱数)のいずれかのときに選
択される。一方、リーチしない(リーチとならない)場
合、「+1加算」はランダム7の抽出値が「0〜16」
(17個の乱数)のいずれかのときに選択され、「+2
加算」はランダ7の抽出値が「17・18」(2個の乱
数)のいずれかのときに選択され、「加算しない」はラ
ンダム7の抽出値が「19」(1個の乱数)のときに選
択される。このように、変形例1では、加算方法選択テ
ーブルにおいて「リーチ(する)」「リーチしない」の
各項目でランダム7の振り分けを行っている。このた
め、通常背景切換が崩れた場合をリーチ予告として設定
することができ、また、通常背景切換の崩れ方(背景が
切り換わらない崩れと、背景飛ばしによる崩れ)によっ
てリーチ信頼度を異なって設定することができる。
【0039】以上のように、変形例1の構成によれば、
所定の選択順序を崩して背景を選択したときは、所定の
選択順序で背景を選択したときに比べてリーチになり易
くした。これにより、背景の選択順序の規則性が崩れた
ときにリーチになり易くなるので、その背景表示に対す
る関心を高めることができ、遊技の興趣向上を図ること
ができる。
【0040】また、前記所定の選択順序を崩して背景を
選択する選択パターンを複数種類(背景が切り換わらな
い崩れの選択パターンと、背景飛ばしによる崩れの選択
パターンの2種類)設定すると共に、該複数種類の選択
パターンに応じてリーチになり易いか否かの確率、即ち
リーチ信頼度を異ならせた。これにより、選択パターン
毎で遊技者の期待感を異ならせることができ、より一層
遊技の興趣向上を図ることができる。
【0041】次に、変形例2について図15(B)を参
照して説明する。変形例2では、前記図13(B)に示
した加算方法選択テーブルにかえて図15(B)に示す
加算方法選択テーブルで背景選択用の識別カウンタを加
算する。図15(B)の加算方法選択テーブルは、「大
当り」「はずれリーチ」「リーチしない」毎のランダム
7の振り分けによって設定されている。加算方法選択テ
ーブルにおいて、表示結果が大当りとなる場合、「+1
加算」はランダム7の抽出値が「0」(1個の乱数)の
ときに選択され、「+2加算」はランダ7の抽出値が
「1・2」(2個の乱数)のいずれかのときに選択さ
れ、「加算しない」はランダム7の抽出値が「3〜1
9」(17個の乱数)のいずれかのときに選択される。
表示結果がはずれでリーチをする(リーチはずれとな
る)場合、「+1加算」はランダム7の抽出値が「0〜
2」(3個の乱数)のいずれかのときに選択され、「+
2加算」はランダ7の抽出値が「3〜19」(17個の
乱数)のいずれかのときに選択され、「加算しない」は
選択されない。表示結果がはずれでリーチをしない(リ
ーチはずれ以外のはずれとなる)場合、「+1加算」は
ランダム7の抽出値が「0〜19」(20個の乱数)の
いずれかのときに選択され、「+2加算」及び「加算し
ない」は選択されない。
【0042】ところで、変形例2の加算方法選択テーブ
ルでは、リーチせずにハズレとなる場合、100%の確
率で「+1加算」を選択し、大当りとなる場合及びハズ
レリーチとなる場合の「+1加算」はほとんど(1/2
0及び3/20の低確率)選択されないようになってい
る。このため、変形例2でも同様に、背景の切換表示に
対して「背景A→背景B→背景C→背景A→・・・」と
いう規則性が成立する。一方、加算方法選択テーブルに
おいて大当りとなる場合では、ほとんど(17/20の
高確率で)「加算しない」を選択するようになってい
る。このため、通常背景切換が背景が切り換わらずに崩
れた場合を大当り予告として設定することができる。ま
た、この構成に加えて、ハズレリーチとなる場合では、
ほとんど(17/20の高確率で)「+2加算」を選択
するようになっている。即ち、識別カウンタに「2」が
加算がされることで、背景飛ばしによって通常背景切換
が崩れた場合は、高い確率でリーチしてハズレ図柄が導
出されることになる。このため、背景が切り換わらずに
通常背景切換が崩れた場合の大当り予告をリーチ予告と
してとらえると、背景飛ばしによって通常背景切換が崩
れた場合のリーチ予告と合わせて、通常背景切換が崩れ
た場合をリーチ予告として設定することになる。
【0043】以上のように、変形例2の構成によれば、
所定の選択順序を崩して背景を選択したときは、所定の
選択順序で背景を選択したときに比べて、リーチになり
易く且つ大当り(特定表示結果)になり易くしたことを
特徴とする。このように構成することにより、背景の選
択順序の規則性が崩れたときにリーチになり易く、然も
特定遊技状態が発生し易くなるので、その背景表示に対
する関心を高めることができ、遊技の興趣向上を図るこ
とができる。
【0044】次に、変形例3について図16を参照して
説明する。変形例3における背景の種類は、図16
(A)に示すように、背景A〜Dの4種類があり、識別
カウンタが「0」のときは背景Aが選択され、識別カウ
ンタが「1」のときは背景Bが選択され、識別カウンタ
が「2」のときは背景Cが選択され、識別カウンタが
「3」のときは背景Dが選択される。但し、識別カウン
タ「3」に「1」を加算した場合、識別カウンタは
「0」にリセットされる。図16(B)の加算方法選択
テーブルは、「大当り」「ハズレ」毎のランダム7の振
り分けによって設定されている。加算方法選択テーブル
において、表示結果が大当りとなる場合、「+1加算」
はランダム7の抽出値が「0」(1個の乱数)のときに
選択され、「+2加算」はランダ7の抽出値が「1・
2」(2個の乱数)のいずれかのときに選択され、「+
3加算」はランダム7の抽出値が「3〜19」(17個
の乱数)のいずれかのときに選択される。一方、表示結
果がハズレとなる場合、「+1加算」はランダム7の抽
出値が「0〜16」(17個の乱数)のいずれかのとき
に選択され、「+2加算」はランダ7の抽出値が「17
・18」(2個の乱数)のいずれかのときに選択され、
「+3加算」はランダム7の抽出値が「19」(1個の
乱数)のときに選択される。
【0045】ところで、変形例3の加算方法選択テーブ
ルでは、ハズレとなる場合、ほとんど(17/20の高
確率で)「+1加算」を選択するようになっており、大
当りとなる場合の「+1加算」はほとんど(1/20の
低確率)選択されないようになっている。このため、変
形例3では、背景の切換表示に対して「背景A→背景B
→背景C→背景D→背景A→・・・」という規則性が成
立する。一方、加算方法選択テーブルにおいて大当りと
なる場合では、ほとんど(17/20の高確率で)「+
3加算」を選択するようになっており、ハズレとなる場
合の「+3加算」はほとんど(1/20の低確率)選択
されないようになっている。このため、識別カウンタに
「3」が加算がされることで、例えば背景B及び背景C
を飛ばして背景Aから背景Dに切り換わる場合(2つの
背景飛ばしによって通常背景切換が崩れた場合)は、高
い確率で大当り図柄が導出されることになる。また、加
算方法選択テーブルの「+2加算」は、大当り時及びハ
ズレ時でそれぞれ2/20の選択確率となっている。こ
のため、識別カウンタに「2」が加算がされることで、
例えば背景Bを飛ばして背景Aから背景Cに切り換わる
場合(1つの背景飛ばしによって通常背景切換が崩れた
場合)は、通常背景切換を行うときに比べて高い確率
で、且つ2つの背景を飛ばしで背景切換を行うときに比
べて低い確率で大当り図柄が導出されることになる。こ
のように、変形例3では、通常背景切換の崩れを背景飛
ばしによってのみ行い、その背景飛ばしする背景の数が
多くなるほど大当り信頼度が高くなるように設定してい
る。但し、変形例3において、背景切換時に背景を切り
換えない構成を含んでもよく、この場合には、背景が切
り換わらないときが背景飛ばし数が一番多い設定とな
る。即ち、背景が切り換わらないときの大当り信頼度が
最も高くなる。
【0046】以上のように、変形例3の構成によれば、
背景を飛ばすことで所定の選択順序を崩すと共に、その
背景の飛ばし数が多いときは、背景の飛ばし数が少ない
ときに比べて大当り(特定表示結果)になり易くしたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、背景
が幾つ飛ばされるのかという点で遊技者に対してより関
心を持たせることができるので、背景の切換表示中でも
緊張感を持たせることができ、遊技の興趣向上を図るこ
とができる。なお、変形例3では、背景の飛ばし数が多
いほど大当り信頼度が高い(大当りし易い)構成とした
が、背景の飛ばし数が多いほどリーチ信頼度が高い(リ
ーチし易い)構成としてもよい。
【0047】次に、具体的な背景の切換表示の変形例を
変形例4として図17を参照して説明する。但し、図1
7では、加算方法選択において、始動入賞毎で全て「+
1加算」が選択された場合を例示する。先ず、図17
(A)に示すように、左・中・右の図柄が停止する(図
17(A)中には、「3・5・G」の停止図柄を例示)
と共にキャラクターAが表示された状態から次の始動入
賞があると、図17(B)に示すように、図柄変動の開
始と同時にキャラクターAをキャラクターBに切り換え
る。具体的には、画像表示部60の中央に表示されたキ
ャラクターAを右方向にスクロールさせると共にキャラ
クターBを画像表示部60の左方向からスクロールさせ
て中央で停止表示することにより、キャラクターAから
キャラクターBへの切換表示を行うようになっている。
図柄の変動停止後は次の図柄変動を開始するまで変動開
始時に切り換えたキャラクターBを継続して表示する。
その後、次の始動入賞があると、図17(C)に示すよ
うに、図柄変動の開始と同時にキャラクターBをキャラ
クターCに切り換え、図柄の変動停止後は次の図柄変動
を開始するまで変動開始時に切り換えたキャラクターC
を継続して表示する。そして、次の図柄変動時には、図
17(D)に示すように、変動開始と同時にキャラクタ
ーCをキャラクターAに切り換え、次の図柄変動を開始
するまでキャラクターAを継続して表示する。以降は、
同様なキャラクター切換が行われる。このように、変形
例4では、可変表示部に表示するキャラクターを広い意
味でとらえて本発明の背景としている。
【0048】なお、上記した実施形態(変形例1〜4も
含む)では、背景の切換順序に応じて大当り信頼度(リ
ーチ信頼度)を異ならせる(背景の切換順序によって大
当り予告を行う)と共に、リーチ種類に応じて大当り信
頼度を異ならせているが、必ずしもリーチ種類に応じて
大当り信頼度を異ならせる必要はない。即ち、背景の切
換順序に応じてのみ大当り信頼度(リーチ信頼度)を異
ならせた構成としてもよく、このような構成とした場合
には、背景の切換順序が遊技者にとって最も関心度の高
いものとなり、背景切換に対する注目度を高めることが
できる。また、実施形態中では、背景A〜C(変形例4
では、背景A〜D)を設定し、「背景A→背景B→背景
C→(背景D→)背景A→・・・」の背景切換(順次切
り換わる)を通常背景切換としてるがこれに限定しな
い。例えば、「背景A→背景A→背景B→背景B→背景
C→背景C→(背景D→背景D→)背景A→・・・」と
いうような背景切換を通常背景切換としてもいい。即
ち、遊技者に一定の切換法則が成立することを自然に認
識させるものであればいずれの切換順序であってもよ
い。
【0049】また、背景種類は3種類あるいは4種類に
限定せず複数種類(2種類以上)設定したものであれば
よい。例えば、背景A・Bの2種類を設定した場合で
は、「背景A→背景B→背景A→・・・」の背景切換を
通常背景切換として「背景A→背景A」のときを大当り
予告(リーチ予告)の背景切換としてもよい。また、実
施形態中では、所定の選択順序を崩した背景選択を可能
にする所定条件の成立を乱数の抽出としているがこれに
限定しない。例えば、始動入賞回数やリーチ回数などの
遊技履歴によって所定条件を設定してもよい。また、識
別カウンタの加算方法についても実施形態中に記載した
ような「+1加算」「+2加算」「+3加算」「加算し
ない」に限定しない。
【0050】ところで、本発明におけるリーチ(変動)
をする条件としては、実施形態中に記載のもの(左右の
図柄が同一図柄となる状態)に限定せず、以下に示す定
義のものであればよい。また、リーチする条件が成立し
た場合(大当りとなるとき、ハズレでハズレ図柄を決め
る乱数により左右の図柄が同一図柄と決定されたとき)
にリーチ変動を行うわけだが、リーチ変動は、ハズレ時
にある乱数でリーチ変動を行うか行わないかを判定し、
その判定結果によってリーチ変動を行うと決定したとき
に行うものでもよく、さらにその判定結果に従って例え
ば左右を同一図柄となるように選択するようにしてもよ
い。
【0051】具体的なリーチ(変動)をする条件として
は、以下に示す〜の表示結果となるときなどが挙げ
られる。
【0052】 左・右・中の停止順で左右の図柄が同
一図柄となる 左・右・中の停止順で中右の図柄が同一図柄となる 2図柄で「7・7」が大当りとなる場合、いずれか
一方に「7」が止まる 表示部の数が4つ以上の場合、少なくとも2つの表
示部の図柄が同一となる 表示部の数が3つ以上の場合、少なくとも2つの表
示部の図柄が同一でないが、大当り図柄の一部を構成し
得る(オールマイティ図柄といずれかの図柄)また、リ
ーチ(変動態様)は、実施形態中に記載のものに限定せ
ず、以下に示す定義のものであればよい。 「リーチ(変動態様)」… 特定表示結果の導出(大当
り)に対する期待感を差別的に向上させ得る変動態様 具体的なリーチ変動態様としては、以下に示す〜が
挙げられる。
【0053】 左右の図柄は通常のハズレ時と同様に
止まり(仮停止でもいい)、中図柄だけ変動時間が長い
態様(一旦停止や変動方向が変わるものも含む) 左図柄だけ確定し(仮停止でもいい)、中右の図柄
でゆっくり同期回転(図柄変動)する態様 全図柄揃った状態で同期回転(図柄変動)する態様
(この場合、左右の図柄のみが揃って停止したり、全図
柄が揃わずに停止する態様も含む) 高速回転(図柄変動)を長く行い、いきなり止まる
態様(この場合、左右の図柄のみが揃って停止したり、
全図柄が揃わずに停止する態様も含む) 左右の図柄が仮停止状態(例えば、停止状態で上下
に揺れる)となり、その状態から大当りのとき(ハズレ
のときでもよい)は全図柄同期回転する態様なお、上記
したに関しては、左・右・中の停止順においてで
あり、3つ以上表示部があるものや、停止順がこれと異
なる場合は、その構成に応じて変わる。〜では、表
現的に第1停止図柄を左図柄、第2停止図柄を右図柄、
第3停止図柄を中図柄、としている。また、〜にお
いて、最終停止図柄の停止以前に停止している図柄は、
完全に停止したものに限定せず(例えば、上下揺れなど
を行って仮停止状態にあるものでもよく)、最終停止図
柄の停止と同時に仮停止を終了する(完全に停止する)
ものでもよい。また、本発明でいう「リーチになり易
く」の「リーチ」とは、リーチ変動を行うことである。
【0054】また、リーチ時などにおける図柄の停止状
態は、上下に揺れて完全に停止していない仮停止状態で
あってもよい。また、図柄変動に応じて切換表示する背
景は、風景や模様のようなものでもいいし、前記変形例
4で示したようなキャラクターを背景としてもよい。即
ち、本発明における背景とは、可変表示部に表示される
図柄以外のもので、その切換表示を遊技者に認識させ得
るものであればいずれの表示形態であっても構わない。
また、背景の切り換え方法は、スクロールに限定せず、
一度に全ての背景を切り換える等でもよい。風景や模様
を背景とした場合には、単に色を変化させてもいいし、
キャラクターを背景とした場合には、キャラクターの形
状や色を変化させてもよく、切換方法は特に限定しな
い。また、背景の切り換えタイミングについても図柄の
変動毎に行われるものであれば特に限定しない(図柄の
変動開始から遅れて切り換わるものでもいい)。但し、
図柄が停止する前に切り換わるもので、リーチとなる前
段階で切り換わりが終了している方が望ましい。また、
背景は静止画像に限定しない。例えば、風景や模様を背
景とした場合には、その背景中にキャラクターを出現さ
せてもいいし、そのキャラクターに動きを持たせてもよ
い。つまり、動画でもよい。また、背景とリーチ変動の
態様は、相互間でより一層関係があった方が面白い。例
えば「背景Aは海中で、背景Aでリーチになると海から
大ダコが出現し、図柄に大ダコの足がからまると図柄を
停止させ、背景Bは空中で、背景Bでリーチになるとカ
ラスが飛んで来て、図柄にカラスがぶつかると図柄を停
止させ、背景Cは陸上で、背景Cでリーチになるとカン
ガルーが出て来て、カンガルーがジャンプする毎に1図
柄ずつコマ送り変動させる。」というようなものでもよ
い。また、複数種類の背景は、画面全体がそれぞれ異な
ったものでなくてもよく、一箇所乃至複数箇所が異な
り、その他は共通であってもよい。また、1つの背景に
対して複数種類のリーチ変動を対応させてもいいし、逆
に1つのリーチ変動に対して複数種類の背景を対応させ
てもいい。また、リーチとなったとき、又はリーチが発
展する(あるリーチ変動からさらに異なるリーチ変動を
行う)ことで、背景を変化させたり、キャラクタを出現
させるようにしてもよい。つまり、通常の背景切換によ
る背景(A〜C)とは別の背景をリーチ時や大当り中に
表示するようにしてもよい。また、大当り中は、全く別
の画像(識別情報としての図柄を表示していない画像)
を表示していてもよく、始動入賞がないときに行ういわ
ゆるデモ画面においても同様である。さらに、背景は、
切れ目が分からないような画像であってもよい。つま
り、一連の背景画像を複数に分けることで、複数種類の
背景を構成させてもよい。
【0055】また、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、本実施形態では、特別可変表示装置3
0をLCD表示器33で構成しているが、特にこれに限
定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、
あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式又はリール
式で構成することも可能である。但し、ドラムやリール
で構成する場合には、識別情報とその背景(例えば、ド
ラム内部にLCD表示器やランプ・LEDを設けて背景
を表示する。ランプ・LEDを設けた場合は、その発光
色あるいは点灯パターンを異ならせることで背景の切り
換えを行う)が重畳して視認できるように、ドラム等を
透視性を有する部材で形成する必要がある。また、遊技
機の構成として、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って
可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報
が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変
入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種と
いう)を例示しているが、特にこれに限定するものでは
なく、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装
置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表
示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領
域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊技
機(これを俗に第3種という)であってもよく、さらに
はスロットマシンやコインゲーム等の遊技機であっても
よい。また、遊技機全体をLCD表示器等の表示装置で
構成する、即ち「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部
材を疑似的に表示器に表示することで遊技機を構成する
ことも可能である。なお、この場合では、賞球の払出し
を得点等で代行しても良い。
【0056】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)所定の選択順序を崩して背景を選択したときは、
所定の選択順序で背景を選択したときに比べて、リーチ
になり易く且つ特定表示結果になり易くしたことを特徴
とする。このように構成することにより、背景の選択順
序の規則性が崩れたときにリーチになり易く、然も特定
遊技状態が発生し易くなるので、その背景表示に対する
関心を高めることができ、遊技の興趣向上を図ることが
できる。 (2)背景を飛ばすことで所定の選択順序を崩すと共
に、その背景の飛ばし数が多いときは、背景の飛ばし数
が少ないときに比べて特定表示結果になり易くしたこと
を特徴とする。このように構成することにより、背景が
幾つ飛ばされるのかという点で遊技者に対してより関心
を持たせることができるので、背景の切換表示中でも緊
張感を持たせることができ、遊技の興趣向上を図ること
ができる。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、識別情報を可変表示す
る可変表示装置を備え、前記識別情報の表示結果が予め
定めた特定表示結果となったときに特定遊技状態を発生
し得る遊技機において、前記可変表示装置に表示される
前記識別情報の背景を複数種類設定すると共に識別情報
の可変表示毎にその複数種類の背景のうちいずれかを選
択する背景選択手段と、該背景選択手段によって選択さ
れた背景を前記可変表示装置に表示する背景表示制御手
段と、を備え、前記背景選択手段は、前記複数の背景を
所定の選択順序で選択すると共に、所定条件の成立によ
って前記所定の選択順序を崩した背景の選択を可能にし
たことを特徴とする。このように構成することにより、
背景の選択順序に規則性を持たせることができ、その規
則性が崩れたときに遊技者に驚きを与えると共に何らか
の報知であると思考させることができるので、遊技の興
趣向上を図ることができる。
【0058】また、請求項2の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択したときは、所定
の選択順序で背景を選択したときに比べて前記特定表示
結果になり易くしたことを特徴とする。このように構成
することにより、背景の選択順序の規則性が崩れたとき
に特定遊技状態が発生し易くなるので、その背景表示に
対する関心を高めることができ、遊技の興趣向上を図る
ことができる。
【0059】また、請求項3の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択する選択パターン
を複数種類設定すると共に、該複数種類の選択パターン
に応じて前記特定表示結果になり易いか否かの確率を異
ならせたことを特徴とする。このように構成することに
より、背景の選択パターンによって特定表示結果となる
信頼度(大当り信頼度)が異なるので、選択パターン毎
で遊技者の期待感を異ならせることができ、より一層遊
技の興趣向上を図ることができる。
【0060】また、請求項4の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択したときは、所定
の選択順序で背景を選択したときに比べてリーチになり
易くしたことを特徴とする。このように構成することに
より、背景の選択順序の規則性が崩れたときにリーチに
なり易くなるので、その背景表示に対する関心を高める
ことができ、遊技の興趣向上を図ることができる。
【0061】また、請求項5の発明においては、前記所
定の選択順序を崩して前記背景を選択する選択パターン
を複数種類設定すると共に、該複数種類の選択パターン
に応じて前記リーチになり易いか否かの確率を異ならせ
たことを特徴とする。このように構成することにより、
背景の選択パターンによってリーチとなる信頼度(リー
チ信頼度)が異なるので、選択パターン毎で遊技者の期
待感を異ならせることができ、より一層遊技の興趣向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面
図である。
【図2】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図3】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図4】特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図5】同図(A)は特別図柄及び背景の変動に用いら
れる各種ランダム数を示す一覧表図であり、同図(B)
は選択されたランダム数によって特別図柄の当り外れを
決定する動作を説明するための簡単なフローチャートで
ある。
【図6】左・右の図柄の変動動作を示すタイムチャート
である。
【図7】リーチ以外及びリーチ1・2での中図柄の変動
動作を示すタイムチャートである。
【図8】リーチ3の変動動作を示すタイムチャートであ
る。
【図9】リーチ4の変動動作を示すタイムチャートであ
る。
【図10】リーチ5の変動動作を示すタイムチャートで
ある。
【図11】同図(A)はリーチ3の具体的な変動動作を
示す説明図であり、同図(B)はリーチ4の具体的な変
動動作を示す説明図であり、同図(C)はリーチ5の具
体的な変動動作を示す説明図である。
【図12】同図(A)は図柄の変動パターンを示す一覧
表図であり、同図(B)は各種リーチに対して当り外れ
毎に振り分けられるランダム6を示す一覧表図である。
【図13】同図(A)は各種背景と識別カウンタとの関
係を示す一覧表図であり、同図(B)は識別カウンタの
加算方法選択テーブルを示す一覧表図である。
【図14】同図(A)〜(D)は背景の切換表示を示す
説明図である。
【図15】同図(A)は背景切換の変形例1を示す説明
図であり、同図(B)は背景切換の変形例2を示す説明
図である。
【図16】同図(A)(B)は背景切換の変形例3を示
す説明図である。
【図17】同図(A)〜(D)は背景切換の変形例4を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 5 普通可変入賞球装置 8 始動玉検出器 9 特別可変入賞球装置 11 開閉板 12 特定玉検出器 13 入賞玉検出器 15 通過玉検出器 19 特定玉入賞表示LED 30 特別可変表示装置(可変表示装置) 33 LCD表示器 34 普通図柄表示器 35 普通図柄記憶表示LED 36 特別図柄記憶表示LED 42 基本回路(背景選択手段、背景表示制御手段) 60 画像表示部 61〜63 特別図柄

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別情報を可変表示する可変表示装置を
    備え、前記識別情報の表示結果が予め定めた特定表示結
    果となったときに特定遊技状態を発生し得る遊技機にお
    いて、 前記可変表示装置に表示される前記識別情報の背景を複
    数種類設定すると共に識別情報の可変表示毎にその複数
    種類の背景のうちいずれかを選択する背景選択手段と、 該背景選択手段によって選択された背景を前記可変表示
    装置に表示する背景表示制御手段と、を備え、 前記背景選択手段は、前記複数の背景を所定の選択順序
    で選択すると共に、所定条件の成立によって前記所定の
    選択順序を崩した背景の選択を可能にしたことを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 前記所定の選択順序を崩して前記背景を
    選択したときは、所定の選択順序で背景を選択したとき
    に比べて前記特定表示結果になり易くしたことを特徴と
    する請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記所定の選択順序を崩して前記背景を
    選択する選択パターンを複数種類設定すると共に、該複
    数種類の選択パターンに応じて前記特定表示結果になり
    易いか否かの確率を異ならせたことを特徴とする請求項
    2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記所定の選択順序を崩して前記背景を
    選択したときは、所定の選択順序で背景を選択したとき
    に比べてリーチになり易くしたことを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記所定の選択順序を崩して前記背景を
    選択する選択パターンを複数種類設定すると共に、該複
    数種類の選択パターンに応じて前記リーチになり易いか
    否かの確率を異ならせたことを特徴とする請求項4記載
    の遊技機。
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