JP4283462B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に複数の識別情報を変動表示する変動表示ゲームを行い、この停止表示態様に関連して特定の遊技価値を付与可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技領域に発射した遊技球の入賞等に従って、液晶表示器等からなる変動表示装置に複数の識別情報(特別図柄)を変動表示する変動表示ゲームを行い、その表示結果が特定の態様となったことに関連して、特典遊技を発生する等の特定の遊技価値を付与するようにした遊技機(パチンコ遊技機)がある。
【0003】
このような遊技機の変動表示ゲームでは、識別情報を予め設定した順序で並べて識別情報列とし、この識別情報列の図柄をスクロールや回転などによって順次切り替えていき、変動表示を停止したときの停止態様で、複数の識別情報の数字や文字、図柄が揃うと、大当たり遊技などの特典遊技に発展していく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の遊技機では、識別情報列が所定の順序で繰り返して表示されるため、変動表示ゲームに対する興趣が低下してしまう。
【0005】
そこで、不規則な図柄配列(識別情報列)でスクロールなどの変動表示を行うことが考えられるが、この場合、どのような図柄進行を行うのかを遊技者が予見することができず、意外性の演出を行うことは可能となるものの、意外性を強調しすぎると変動表示ゲームの一番の興趣である図柄が揃う過程での期待感を減衰させることになりかねない。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、不規則な図柄列により意外性を演出するだけではなく、遊技者が変動表示ゲームに期待感を抱けるような表示演出を行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明は、可変表示装置における複数の変動表示領域のそれぞれに第1の識別情報列をスクロールにより変動表示する制御を行うとともに、背景の表示の制御を行う表示制御手段を備え、各変動表示領域の識別情報が停止状態となる位置に沿って設定された有効ライン上に特定の停止態様が表示されると特定の遊技価値を付与可能な遊技機において、前記表示制御手段は、前記複数の変動表示領域においてスクロールする前記第1の識別情報列を所定の順序で前記有効ライン上に仮停止させる仮停止手段と、前記各変動表示領域において仮停止された識別情報及び前記特定の停止態様を含む第2の識別情報列を生成する識別情報列生成手段と、前記仮停止手段によって全ての変動表示領域における前記第1の識別情報列の識別情報が仮停止された場合に、前記背景を切り替えることで前記変動表示が発展することを予告する背景切替手段と、前記背景切替手段によって前記背景が切り替えられた場合に、前記識別情報列生成手段により生成された前記第2の識別情報列を前記有効ラインに沿った方向にスクロール表示するスクロール表示手段と、前記スクロール表示手段により前記第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達するとスクロール方向を一方向から逆方向へと切替えるスクロール方向切替手段と、前記スクロール方向に関連させてキャラクタを移動表示するキャラクタ表示制御手段と、を備え、前記識別情報列生成手段は、前記スクロール表示手段により前記第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達した時点で、当該第2の識別情報列の識別情報のうち前記変動表示領域外に位置する識別情報の一部を、当該第2の識別情報列に含まれる前記特定の停止態様を構成する識別情報と同じ識別情報に入れ替えた新たな第2の識別情報列を生成するよう構成され、前記スクロール方向切替手段は、前記スクロール表示手段による一方向のスクロール表示で前記第2の識別情報列における全ての識別情報が開示されてからスクロール方向の切り替えを行い、前記スクロール表示手段は、前記スクロール方向切替手段によるスクロール方向の切り替えに伴って、スクロール表示する前記第2の識別情報列の表示範囲を減衰し、前記キャラクタ表示制御手段は、前記スクロール表示手段又は前記スクロール方向切替手段によってスクロール方向が切り替えられる際に、キャラクタを新たなスクロール方向へ移動表示させることで、該新たなスクロール方向を示唆するとともに、前記キャラクタを移動表示する場合に、当該キャラクタが第2の識別情報列における識別情報の一部に重なるようにすることで、当該識別情報の一部を遮蔽させる。
【0020】
【発明の効果】
したがって、発明によれば、可変表示装置における複数の変動表示領域のそれぞれに第1の識別情報列をスクロールにより変動表示する制御を行うとともに、背景の表示の制御を行う表示制御手段を備え、各変動表示領域の識別情報が停止状態となる位置に沿って設定された有効ライン上に特定の停止態様が表示されると特定の遊技価値を付与可能な遊技機において、前記表示制御手段は、前記複数の変動表示領域においてスクロールする前記第1の識別情報列を所定の順序で前記有効ライン上に仮停止させる仮停止手段と、 前記各変動表示領域において仮停止された識別情報及び前記特定の停止態様を含む第2の識別情報列を生成する識別情報列生成手段と、前記仮停止手段によって全ての変動表示領域における前記第1の識別情報列の識別情報が仮停止された場合に、前記背景を切り替えることで前記変動表示が発展することを予告する背景切替手段と、前記背景切替手段によって前記背景が切り替えられた場合に、前記識別情報列生成手段により生成された前記第2の識別情報列を前記有効ラインに沿った方向にスクロール表示するスクロール表示手段と、前記スクロール表示手段により前記第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達するとスクロール方向を一方向から逆方向へと切替えるスクロール方向切替手段と、前記スクロール方向に関連させてキャラクタを移動表示するキャラクタ表示制御手段と、を備え、前記識別情報列生成手段は、前記スクロール表示手段により前記第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達した時点で、当該第2の識別情報列の識別情報のうち前記変動表示領域外に位置する識別情報の一部を、当該第2の識別情報列に含まれる前記特定の停止態様を構成する識別情報と同じ識別情報に入れ替えた新たな第2の識別情報列を生成するよう構成され、前記スクロール方向切替手段は、前記スクロール表示手段による一方向のスクロール表示で前記第2の識別情報列における全ての識別情報が開示されてからスクロール方向の切り替えを行い、前記スクロール表示手段は、前記スクロール方向切替手段によるスクロール方向の切り替えに伴って、スクロール表示する前記第2の識別情報列の表示範囲を減衰し、前記キャラクタ表示制御手段は、前記スクロール表示手段又は前記スクロール方向切替手段によってスクロール方向が切り替えられる際に、キャラクタを新たなスクロール方向へ移動表示させることで、該新たなスクロール方向を示唆するとともに、前記キャラクタを移動表示する場合に、当該キャラクタが第2の識別情報列における識別情報の一部に重なるようにすることで、当該識別情報の一部を遮蔽させるので、変動表示が発展することを予告できるし、識別情報列が不規則な図柄配列であっても、どのような図柄進行を行うかを遊技者が理解することができ、さらに、予め設定された識別情報列とは異なる識別情報列を用いることで、既に開示された識別情報列とは異なる識別情報列でスクロール表示しながら変動表示を行うことにより意外性を演出しつつ、変動表示ゲームの一番の興趣である図柄が揃う過程での期待感の演出を行うことができ、変動表示ゲームの意外性を興趣の向上を両立させることができる。
さらに、新たなスクロール方向をキャラクタの移動表示によって示唆することができ、変動方法全体が不規則であってわかりにくいところに、図柄変動方向の突然の切替という感覚を緩和して、不規則な変動表示を遊技者にとってわかりやすいものにすることができ、効果的に興趣向上を図ることができる。
【0021】
また、第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達した時点で、当該第2の識別情報列の識別情報のうち変動表示領域外に位置する識別情報の一部を、当該第2の識別情報列に含まれる特定の停止態様を構成する識別情報と同じ識別情報に入れ替えた新たな第2の識別情報列を生成するので、特定の停止態様(大当たり図柄列)となる可能性と意外性を高めることができる。
さらに、キャラクタが第2識別情報列における識別情報の一部に重なるようにすることで、識別情報の一部を遮蔽させるので、第2の識別情報列が不規則な順序となって意外性を演出するのに加えて、キャラクタによる識別情報の遮蔽により、変動表示ゲームの一番の興趣である図柄が揃う過程での期待感を大いに高めることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図1は遊技機(パチンコ遊技機)の遊技盤1の正面図である。
【0034】
遊技盤1の表面には、ガイドレール2で囲われた遊技領域3のほぼ中央に変動表示装置(可変表示装置、特別図柄表示装置)4が配置され、遊技領域3の下方に大入賞口としての特別変動入賞装置5が配設される。
【0035】
変動表示装置4は、例えばLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成され、複数の変動表示領域に複数の識別情報(図柄)を変動表示する変動表示ゲーム等、遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0036】
特別変動入賞装置5は、大入賞口ソレノイド6(図2参照)への通電により、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。
【0037】
特別変動入賞装置5の直ぐ上方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)8を有する始動口7が、その左右の所定の位置には、普通図柄始動ゲート20が配設される。
【0038】
普通変動入賞装置8は、普通電動役物ソレノイド10(図2参照)への通電により、始動口7への入口を拡開するように変換される。
【0039】
遊技領域3の各所には、N個(図1には4個のみ示す)の一般入賞口11が設けられる。遊技領域3の最下端には、アウト口12が設けられる。
【0040】
図示しない打球発射装置から遊技領域3に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることにより遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域3内の各所に配置された風車等の転動誘導部材13により転動方向を変えられながら遊技領域3表面を流下し、始動口7、一般入賞口11、特別変動入賞装置5に入賞するか、アウト口12から排出される。
【0041】
始動口7への入賞は、特別図柄始動センサ14(図2参照)により検出される。特別変動入賞装置5への入賞は、カウントセンサ15、継続センサ16(図2参照)により検出される。N個の一般入賞口11への入賞は、各一般入賞口11毎に備えられたN個の入賞センサ17A〜17N(図2参照)により検出される。また、普通図柄始動ゲート20への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ21(図2参照)により検出される。
【0042】
始動口7への遊技球の入賞は、特別図柄始動記憶として、例えば最大4回分を限度として記憶され、変動表示装置4の下部に、その特別図柄始動記憶の数を表示する特別図柄記憶表示器18が設けられる。
【0043】
普通図柄始動ゲート20への遊技球の通過は、普通図柄始動記憶として、例えば最大4回分を限度として記憶され、特別変動入賞装置5の右側にその普通図柄始動記憶の数を表示する普通図柄記憶表示器22が、特別変動入賞装置5の左側にLED等からなる普通図柄表示器23が配設される。
【0044】
始動口7、一般入賞口11、特別変動入賞装置5に遊技球が入賞すると、入賞した入賞装置の種類に応じた数の賞球が図示しない払出ユニット(排出装置)から排出され、図示しない供給皿(遊技者に対して賞球または貸球が払い出される皿)に供給される。
【0045】
遊技機の要所には、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置が備えられる。また、遊技機には、音出力装置(スピーカ)が備えられる。
【0046】
図2は、遊技制御装置100を中心とする制御系を示すブロック構成図である。
【0047】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM、遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
【0048】
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(特別図柄始動センサ14、一般入賞口センサ17A〜17N、カウントセンサ15、継続センサ16、普通図柄始動センサ21)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各種制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)、大入賞口ソレノイド6、普通電動役物ソレノイド10、普通図柄表示器23等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0049】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号または図示しないカード球貸ユニットからの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
【0050】
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの装飾指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置を制御すると共に、特別図柄記憶表示器(特図保留LED)18、普通図柄記憶表示器22の表示を制御する。
【0051】
音制御装置300は、スピーカからの効果音出力を制御する。なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0052】
表示制御装置150は、CPU151、ROM152、RAM153、DMAC(ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ)154、インターフェース155、VDC(ビデオ・ディスプレイ・コントローラ)156、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ等)を格納したフォントROM157、発振器158、γ補正回路159等から構成される。
【0053】
CPU151は、遊技制御装置100からの信号に基づいて、画面情報(図柄表示情報、背景画面情報、動画キャラクタ画面情報等)を作成して、RAM153に記憶する。この画面情報は、VDC156の垂直同期割込のタイミングで、転送指令を受けたDMAC154により、VDC156に転送される。
【0054】
VDC156は、この画像情報に基づき、フォントROM157の該当画像データを取り込み、変動表示装置4の画面に水平走査、垂直走査を行って、所定の画像表示(描画)を行う。
【0055】
フォントROM157には、変動表示ゲームに用いる各図柄(識別情報など)のデータならびに背景、キャラクタ等の演出表示のデータを格納してある。
【0056】
この識別情報としての図柄(特別図柄)は、例えば、図4に示すように、「1」〜「8」の数字と「A」〜「D」の文字が、それぞれ箱状の図形と結合して図柄が構成されており、これらの図柄がフォントROM157に格納され、これら図柄を複数表示させて変動表示ゲームが行われる。
【0057】
インターフェース155の手前には、信号伝達方向規制手段であるバッファ回路160が設けられ、遊技制御装置100から表示制御装置150への信号入力のみが許容され、表示制御装置150から遊技制御装置100への信号出力を禁止している
なお、γ補正回路159は、変動表示装置4の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、変動表示装置4の表示照度を調整するものである。
【0058】
次に、遊技の概要について、図3の流れ図にしたがって説明する。
【0059】
まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)の時点では、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示を指令する信号が遊技制御装置100から表示制御装置150に送信され、変動表示装置4の画面には客待ち画面(動画または静止画)が表示される。
【0060】
そして、遊技領域3に打ち出された遊技球が始動口7に入賞すると、その入賞に基づき、遊技制御装置100によって所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの大当たりの抽選が行われると共に、遊技制御装置100から表示制御装置150に変動表示を指令する信号が送信され、変動表示装置4の画面の左、右、中の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。
【0061】
この変動表示の開始後、所定時間経過すると、変動表示は例えば左、右、中の順に仮停止(例えば、停止位置にて図柄を微少に変動させること等)されていくが、この過程でリーチ状態(例えば、左の図柄と右の図柄が大当たりの組合せを発生する可能性のある組合せ)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば中の図柄の変動表示を極低速で行ったり、高速変動したり、変動表示を逆転したりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
【0062】
なお、仮停止状態とは遊技者が図柄を略停止状態として認識可能な状態であり、最終停止態様が確定しない状態である。具体的には、停止位置での微少変動の他に、図柄を拡大縮小表示したり、図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変化させる等の態様がある。
【0063】
そして、大当たり抽選の結果が大当たりであれば、最終的に左、右、中の図柄が所定の大当たり(特別結果態様)の組合せで停止され、大当たり(大当たり遊技)が発生する。 この、大当たり遊技が発生すると、特別変動入賞装置5が所定期間にわたって開かれる特別遊技が行われる。この特別遊技は、特別変動入賞装置5への遊技球の所定数(例えば10個)の入賞または所定時間の経過(例えば30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、特別変動入賞装置5内の継続入賞口への入賞(継続センサ16による入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば16ラウンド)繰り返される。また、大当たり遊技が発生すると、大当たりのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当たりの演出表示等、遊技制御装置100から表示制御装置150に大当たり遊技の表示を指令する信号が送信され、変動表示装置4の画面に大当たり遊技の表示が行われる。
【0064】
この場合、大当たりが特定の大当たりであれば、大当たり遊技後に特定遊技状態が発生され、次回の大当たりの発生確率を高確率にしたり、後述するように遊技球の始動口7への入賞に基づく変動表示装置4の変動表示ゲームの変動表示時間の短縮等が行われる。
【0065】
前記変動表示ゲーム中あるいは大当たり遊技中に遊技球が始動口7に入賞したとき(特別図柄始動記憶の発生時)には、変動表示ゲームが終了した後(ハズレのとき)にあるいは大当たり遊技が終了した後に、その特別図柄始動記憶に基づき、新たな変動表示ゲームが繰り返される。また、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)、あるいは大当たり遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶がないときは、客待ち状態に戻される。
【0066】
なお、普通図柄始動ゲート20を遊技球が通過すると、その通過または普通図柄始動記憶に基づき、普通図柄に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普通図柄表示器23に当たり表示が行われて、始動口7の普通変動入賞装置8が所定時間にわたって拡開され、始動口7への入賞が容易にされる。
【0067】
次に、図4に示した特別図柄の一例について説明する。
【0068】
図4の図柄41は、「1」〜「8」の数字と、「A」〜「D」の文字を、それぞれ箱状の図形と結合したもので、上記フォントROM157に格納され、変動表示ゲームにおいて、これら図柄41の表示順序は、表示制御装置150が乱数などに基づいて決定する(なお、停止図柄は遊技制御装置100が決定する)。
【0069】
次に、図5以降を参照しながら変動表示ゲームの一例について以下に詳述する。
【0070】
図5は、変動表示ゲームの開始直後の変動表示装置4の表示領域を示し、変動表示装置4の左側の領域4L、中央の領域4C、右側の領域4Rの3つの領域において、それぞれの領域で変動表示を行うものである。
【0071】
図5の領域4Lに表示される識別情報(特図)を左図柄、同じく領域4Cに表示される識別情報を中図柄、同じく領域4Rに表示される識別情報を右図柄とし、図5の変動表示態様としては、各表示領域4L〜4Rの上方から下方へ図柄が順次流れて切り替わる(以下、縦スクロールという)場合を示す。
【0072】
各変動表示領域4L〜4Rに表示される図柄は、予め設定した所定の図柄列(識別情報列)で変動表示ゲームが行われる。この図柄列は、例えば、1〜12の12個の図柄で構成される場合では、各図柄が順番に表示されて変動表示ゲームが行われる。
【0073】
そして、この縦スクロールが所定時間行われた後には、図6で示すように、各変動表示領域の図柄41が、予め設定した線である有効ライン42上で仮停止状態(例えば、揺動している状態)となる。
【0074】
なお、図柄(識別情報)又は図柄列(識別情報列)の停止状態とは、識別情報(図柄)が確定した状態に加えて、識別情報が所定の位置(有効ライン42)に沿った位置などで揺動(微小な変動)し、遊技者が図柄をほぼ停止状態と認識可能な状態で、最終的な図柄が確定してない仮停止状態の双方が含まれる。この仮停止状態における図柄の表示は、揺動の他、拡大・縮小や図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変形させてもよい。
【0075】
ここで、有効ライン42は、例えば、変動表示装置4の表示領域を水平方向(変動表示装置4の長手方向)に横断する直線状であって、表示領域の横断方向に設定することにより、後述の横スクロールによる変動表示の範囲を大きく設定することができる。
【0076】
なお、図6では、有効ライン42を実線で示したが、実際の表示、非表示は適宜選択すればよく、例えば、変動中には非表示とし、図柄の確定時に表示するようにしてもよく、有効ライン42は、図柄41の停止位置を明示するものである。
【0077】
この仮停止状態が開始されてから所定時間を経過すると、図6の背景40aは、図7に示すように、背景40bに切り替わる。なお、各図柄41は引き続き仮停止状態を維持する。
【0078】
背景40bへ切り替わってから所定時間を経過すると、図8に示すように、図柄41が水平方向(有効ラインに沿った方向)へ流れる横スクロールによって変動表示が再開される。なお、背景40bへの切替は、変動表示が発展することを予告する機能を備える。
【0079】
この横スクロールは、図8において、表示領域の右側から新しい図柄が順次現れて、表示領域の左側へ消えていくもので、図8の矢印方向に図柄41が流れる。なお、この横スクロールは、上記有効ライン42に沿って図柄41が流れるように表示を行うものである。したがって、有効ライン42が傾斜していれば斜め方向のスクロールとなるし、有効ライン42が弧状に形成されていれば、弧に沿ったスクロールとなる。
【0080】
この横スクロールの開始に伴って、図8の右側からキャラクタ(盗賊)50が現れて、図中右から左へ走り抜ける。すなわち、キャラクタ50は図柄41のスクロール方向に沿って変動表示装置4の表示領域を横断するのである。
【0081】
キャラクタ50が消えた後にも、図9に示すように、図柄41の右から左への横スクロールが継続し、停止したときに大当たりとなる「2」、「2」、「2」の図柄列が一時的に現れる。
【0082】
その後、図10で示すように、停止態様でハズレとなる「2」、「6」、「D」の図柄列が表示されると、今度は左から右への逆方向へ横スクロールが開始され、横スクロール方向の逆転に伴って、図10の左側からキャラクタ50が現れ、図柄と同期して移動しながら右側へ消える。なお、キャラクタ50は、図中盗賊と砂煙で構成され、このキャラクタ50が図柄の一部に重なることで、図柄の一部を遮蔽する。このキャラクタ50の遮蔽によって、変動表示ゲームに対する期待感を向上させることもできる。特に、識別情報列が不規則な順序の場合には、キャラクタ50による図柄の遮蔽が有効となる。さらに、キャラクタ50を構成する盗賊の人数や種類、砂煙の立ち上がり方などのキャラクタ表示態様をリーチの発展や大当たりなどの遊技進行の信頼度に関連付けて報知を行うようにしてもよい。
【0083】
そして、図11に示すように、右方向への横スクロールが「2」、「2」、「2」の図柄41の位置で停止して大当たりが確定(あるいは再抽選を経て確定)し、大当たり遊技へ移行する。
【0084】
上記図6から図11の横スクロールをまとめると、図12の(A)〜(E)のようになる。
【0085】
図5に示した縦スクロールが終了し、図6で示す停止状態(仮停止)となったときには、表示制御装置150のRAM153には、横スクロールで変動表示を行う図柄41を後述のように配置した図柄列(識別情報列)41nが、図12(A)のように展開(または格納)されている。
【0086】
図12は、RAM153をフレームバッファとして用いた場合の図柄列41nを展開したイメージを示し、横スクロールの開始時点では、(A)のように図柄列41nが展開されており、この図柄列41nに沿って変動表示装置4の表示領域に対応したビューポート60が、図中水平方向へ移動することで横スクロールが行われる。なお、ここでは、ビューポート60の領域内の画素が変動表示装置4の表示領域に出力されるものとする。
【0087】
各図柄41の配置は、遊技制御装置100からの指令に基づく停止図柄(この場合は、大当たりを示す「2」、「2」、「2」)を図柄列41nの中程(または任意)の位置に配置し、その前後には表示制御装置150が乱数などに基づいて選択した任意の図柄41が配置され、例えば、4、A、3、2、4、2、2、2、6、Dの10個の図柄41が図中左側から順に配置され、図柄列41nが構成される。
【0088】
そして、横スクロールの開始時点では、ビューポート60が図中左側の所定の開始位置に設定されており、この位置では図6に示した仮停止状態の図柄列「4」、「A」、「3」がビューポート60内にあり、変動表示装置4の表示領域へ出力されている。
【0089】
そして、横スクロールが開始されると、図12(B)、(C)のように、ビューポート60が図中右側へ移動することで、変動表示装置4では左方向への横スクロールが行われる。
【0090】
そして、停止図柄の「2」、「2」、「2」以外はランダムに選択された図柄であるため、図12(A)、(B)の段階(上記図7、図8に対応)では、ランダムな図柄が流れて行くが、図12(C)になると、大当たり図柄列である「2」、「2」、「2」が現れるため、遊技者の期待感は高まる(図9に対応)。
【0091】
そして、図12(D)において、ビューポート60が図中右端へ到達すると、今度は、ビューポート60が図中左側へ移動して変動表示装置4の表示領域では右方向への横スクロールに切り替わる(上記図9に対応)。
【0092】
そして、ビューポート60が図12(E)で停止することで、大当たり図柄列「2」、「2」、「2」が確定する(上記図11に対応)。
【0093】
以上のように、停止図柄以外をランダムに選択しておき、左方向への横スクロールによって、全ての図柄を遊技者へ見せた後、スクロール方向を反転させて停止位置(ビューポート60の)へ向かうようにしたため、ランダムな図柄列の中に期待感を高める図柄列(大当たり図柄列=特別結果態様)を配置しておくことで、不規則な図柄列により意外性を演出するのに加えて、変動表示ゲームの一番の興趣である図柄が揃う過程での期待感を大いに高めることが可能となるのである。
【0094】
また、大当たり図柄列(特別結果態様)を通り過ぎてから図柄列41nの表示範囲の限界(終端)に達すると、逆方向へ横スクロールするようにしたので、大当たりの期待感が喪失されることを防止できる。
【0095】
また、縦スクロールから横スクロールへの切替時や横スクロールの方向を反転させる際に、キャラクタ50を新たなスクロール方向(変動方向)へ移動させるようにしたので、変動方向をキャラクタの移動表示によって示唆することができ、変動方法自体が不規則であってわかりにくいところに、図柄変動方向の突然の切替という感覚を緩和して、不規則な変動表示を遊技者にとってわかりやすいものにすることができ、効果的に興趣向上を図ることができる。
【0096】
さらに、横スクロールで用いる図柄列41nは、停止態様を構成する図柄41(識別情報)を単位とした区切りはないため、とり得る停止態様の組合せが多様となって、変動表示ゲームの図柄列41nのパターンを大幅に拡大することができる。
【0097】
また、図12(E)のように、図柄列41nの終端(表示範囲の限界)に達した時点で、ビューポート60の表示領域外の図柄列を入れ替えてからスクロール方向を反転してもよく、例えば、図13(A)で示すように、右方向への横スクロールで用いる図柄列41n’は、図12に示した図柄列41nの「4」を大当たり図柄の「2」に置き換えて、右方向への横スクロールの際に同一の図柄「2」が連続することで大当たり図柄列となる可能性と意外性を高めることができる。
【0098】
この場合、図13(B)で示すように、右方向への横スクロール(ビューポート60の移動方向は左)へ切り替わった後、停止図柄列となりうるものは図中▲1▼〜▲7▼であるが、図柄列を41n’へ切り替えることにより、ビューポート60の停止位置が▲6▼で大当たり図柄列となるのに加え、図中▲5▼、▲4▼の位置でビューポート60が停止しても大当たり図柄列となり、遊技者の興趣を高めることができる。
【0099】
さらに、スクロール方向を反転させる時点で図12の図柄列41nを41n’へ切り替えて、図13(B)の▲5▼または▲4▼で停止させると、スクロール方向の切り替え前には大当たり図柄列ではなかったものが大当たり図柄列に変化していることにより、遊技者に大きな意外性を与えるだけではなく、大当たり図柄が増加しているので、不規則な図柄列を用いた変動表示ゲームでありながらも期待感を維持することが可能となるのである。
【0100】
次に、図14、図15は、横スクロールで表示する図柄列41nの範囲を徐々に狭くして、横スクロールの振幅が減衰するように変動表示を行った後に、ビューポート60を停止させて、図柄を確定する場合の一例を示す。
【0101】
まず、図14(A)は、上記図12の(A)〜(D)と同様にして、図柄列41nの左端を表示するビューポート60’を起点として、図柄列41nの右端まで図中右方向へビューポートを移動させ、表示領域内では左方向の横スクロールを表示し、ビューポートが右端に達した位置60で、横スクロールの方向を反転し、図14(B)の第2回目の横スクロールへ移行する。
【0102】
図14(B)の第2回目の横スクロールは、図14(A)に示した第1回目の横スクロールの終点を起点60’とし、ビューポートを図中左方向へ移動させ、表示領域内では右方向の横スクロールを表示し、ビューポート60内に図柄列41nの左端から2番目の図柄が表示された位置60を終点とし、第1回目の横スクロールよりも表示される図柄41の数は1つ減少する。
【0103】
次に、第3回目の横スクロールは、図14(C)で示すように、図14(B)に示した第2回目の横スクロールの終点を起点60’とし、ビューポートを図中右方向へ移動させ、表示領域内では左方向の横スクロールを表示し、ビューポート60内に図柄列41nの右端から2番目の図柄が表示された位置60を終点とし、第1回目の横スクロールよりも表示される図柄41の数は2つ減少する。
【0104】
さらに、第4回目の横スクロールは、図14(D)で示すように、図14(C)に示した第3回目の横スクロールの終点を起点60’とし、ビューポートを図中左方向へ移動させ、表示領域内では右方向の横スクロールを表示し、ビューポート60内に図柄列41nの左端から3番目の図柄が表示された位置60を終点とし、第1回目の横スクロールよりも表示される図柄41の数は3つ減少する。
【0105】
そして、第5回目の横スクロールでは、図14(E)で示すように、図14(D)に示した第3回目の横スクロールの終点を起点60’とし、ビューポートを図中右方向へ移動させ、表示領域内では左方向の横スクロールを表示し、ビューポート60内に図柄列41nの右端から3番目の図柄が表示された位置60を終点とし、第1回目の横スクロールよりも表示される図柄41の数は4つ減少し、このビューポート60の位置で図柄の変動が停止し、確定する。
【0106】
したがって、変動表示を行う図柄列41nを走査して表示領域内で横スクロールを行うためのビューポート60の振幅は、図15に示すように、最初の横スクロールで全ての図柄列41nを表示した後、走査する範囲=振幅を図中A〜Eで示すように徐々に減衰し、ビューポート60内の図柄を表示する変動表示装置4では、横スクロールの方向が切り替わる度に、横スクロールする図柄列41nの範囲が減衰して、スクロール表示される図柄41の数が徐々に減少していき、図14、図15のように、図柄列41nに大当たりの図柄列「2」、「2」、「2」(特別結果態様)を含ませて、これらを複数回横切ることで、変動表示ゲームに対する期待感を大いに向上させることができるのである。
【0107】
さらに、横スクロールの速度は、横スクロールの範囲(領域)が減衰(縮小)するにつれて、徐々に低下させてもよく、大当たりの図柄列をゆっくりスクロールすることで、変動表示ゲームに対する期待感と信頼度をさらに向上させることができるのである。
【0108】
なお、振幅の減衰量や、スクロール方向の切替回数、スクロール速度などを遊技進行に関連付けて行うようにしてもよく、その変動表示態様によって予告報知、信頼度報知などを行うこともできる。
【0109】
また、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の制御系統を示す図である。
【図3】遊技の流れを示す図である。
【図4】図柄の一例を示す図である。
【図5】変動表示ゲーム開始時の表示例を示し、縦スクロールを示す。
【図6】同じく、変動表示ゲームの途中における仮停止状態の表示例を示す。
【図7】同じく仮停止状態を示し、横スクロールの開始直前の状態を示す。
【図8】横スクロール開始直後の表示例を示し、キャラクタの横断中の様子を示す。
【図9】同じく、横スクロール中の表示例を示し、大当たり図柄列の様子を示す。
【図10】同じく、横スクロールの方向が反転した直後の開始直後の表示例を示し、キャラクタの横断中の様子を示す。
【図11】大当たりが確定した状態の表示例を示す。
【図12】図柄列と表示領域の関係を示し、(A)は横スクロール開始時、(B)は横スクロール開始直後、(C)は大当たり図柄列の表示中、(D)はスクロール方向の切り替え、(E)は大当たり図柄列の確定の様子を示す。
【図13】(A)スクロール方向の切替時に表示領域外で切り替えられる図柄列を示し、(B)は図柄列の切換によって大当たり図柄列が増えた様子を示す。
【図14】図柄列と表示領域の関係を示し、(A)は第1回目の横スクロール、(B)は第2回目の横スクロール、(C)は第3回目の横スクロール、(D)は第4回目の横スクロール、(E)は第5回目の横スクロールで図柄列が大当たりで確定する様子を示す。
【図15】同じく、図柄列と表示領域の振幅の関係を示す。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 変動表示装置
4L、4C、4R 表示領域
41 図柄(特図、識別情報)
41n 図柄列
50 キャラクタ
60 ビューポート
100 遊技制御装置
101 遊技用マイコン(遊技制御手段、変動時間制御手段)
150 表示制御装置(変動表示態様記憶手段、表示制御態様選択手段、変動表示制御手段)
250 装飾制御装置
300 音制御装置

Claims (1)

  1. 可変表示装置における複数の変動表示領域のそれぞれに第1の識別情報列をスクロールにより変動表示する制御を行うとともに、背景の表示の制御を行う表示制御手段を備え、各変動表示領域の識別情報が停止状態となる位置に沿って設定された有効ライン上に特定の停止態様が表示されると特定の遊技価値を付与可能な遊技機において、
    前記表示制御手段は、
    前記複数の変動表示領域においてスクロールする前記第1の識別情報列を所定の順序で前記有効ライン上に仮停止させる仮停止手段と、
    前記各変動表示領域において仮停止された識別情報及び前記特定の停止態様を含む第2の識別情報列を生成する識別情報列生成手段と、
    前記仮停止手段によって全ての変動表示領域における前記第1の識別情報列の識別情報が仮停止された場合に、前記背景を切り替えることで前記変動表示が発展することを予告する背景切替手段と、
    前記背景切替手段によって前記背景が切り替えられた場合に、前記識別情報列生成手段により生成された前記第2の識別情報列を前記有効ラインに沿った方向にスクロール表示するスクロール表示手段と、
    前記スクロール表示手段により前記第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達するとスクロール方向を一方向から逆方向へと切替えるスクロール方向切替手段と、
    前記スクロール方向に関連させてキャラクタを移動表示するキャラクタ表示制御手段と、を備え、
    前記識別情報列生成手段は、
    前記スクロール表示手段により前記第2の識別情報列のスクロール表示範囲が終端に到達した時点で、当該第2の識別情報列の識別情報のうち前記変動表示領域外に位置する識別情報の一部を、当該第2の識別情報列に含まれる前記特定の停止態様を構成する識別情報と同じ識別情報に入れ替えた新たな第2の識別情報列を生成するよう構成され、
    前記スクロール方向切替手段は、
    前記スクロール表示手段による一方向のスクロール表示で前記第2の識別情報列における全ての識別情報が開示されてからスクロール方向の切り替えを行い、
    前記スクロール表示手段は、
    前記スクロール方向切替手段によるスクロール方向の切り替えに伴って、スクロール表示する前記第2の識別情報列の表示範囲を減衰し、
    前記キャラクタ表示制御手段は、
    前記スクロール表示手段又は前記スクロール方向切替手段によってスクロール方向が切り替えられる際に、キャラクタを新たなスクロール方向へ移動表示させることで、該新たなスクロール方向を示唆するとともに、
    前記キャラクタを移動表示する場合に、当該キャラクタが第2の識別情報列における識別情報の一部に重なるようにすることで、当該識別情報の一部を遮蔽させることを特徴とする遊技機。
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