JPH11299983A - パチンコ遊技機における抽選確率変動制御装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における抽選確率変動制御装置

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JPH11299983A
JPH11299983A JP10112225A JP11222598A JPH11299983A JP H11299983 A JPH11299983 A JP H11299983A JP 10112225 A JP10112225 A JP 10112225A JP 11222598 A JP11222598 A JP 11222598A JP H11299983 A JPH11299983 A JP H11299983A
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寿治 菊池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機において遊技状況に応じて図
柄表示装置の「大当たり」発生における抽選確率を変更
し制御する抽選確率制御装置を提供すること。 【解決手段】 特別図柄表示装置2の「大当たり」発生
の抽選確率が変動する可能性の高い高モード状態と可能
性の低い低モード状態を設け、電源投入以後一定の時間
周期でそのモードを交互に切換えると共に、非判定図柄
表示領域201に所定キャラクタ図柄212が登場する
毎にランダムカウンタを用いて選出した抽選確率に変動
する。又、「大当たり」発生時点に非判定図柄表示領域
201に所定のキャラクタ図柄212が表示されていれ
ば普通図柄による「大当たり」でも特別図柄表示装置2
の抽選確率は高確率に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、更に詳しくは、パチンコ遊技機の遊技盤面に設け
られる図柄表示装置の「大当たり」図柄表示の抽選確率
を図柄表示装置に表示される非判定図柄(当たり外れの
判定に関係しない装飾図柄やストーリー展開等の表示図
柄)によって可変制御する抽選確率変動制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種のパチンコ遊技機において
は、遊技盤の中央に設けられる図柄表示装置(特別図柄
表示装置や普通図柄表示装置)の表示画面によって遊技
者に特別の利益を発生させるものが既に知られている。
例えば、特別図柄表示装置の複数の図柄(数字や絵模様
等)が変動し、停止したときの図柄の組合せによって
「大当たり」と称される場合の条件装置が働き、遊技盤
面の下方に設けられる特別電動役物である大入賞口が所
定のインターバルで連続して開放され、その間に多数の
入賞が得られることにより遊技者に多量の賞品球(以下
「賞球」と称する)が払出されるというものである。
【0003】このようなパチンコ遊技機によれば、遊技
者は一度「大当たり」の状態を得ると多量の賞球を得る
ことができ、その「大当たり」状態が何回か続くと大勝
できる可能性があることから、「大当たり」が発生する
抽選確率には関心度が高く、遊興心を煽るものとなる。
【0004】そこで例えば、「大当たり」状態が終了し
た後、次回の「大当たり」発生の抽選確率を高確率に移
行するようにしたものがある。遊技者は再度「大当た
り」の期待が持てるということで射幸心が煽られる。
又、「大当たり」が発生した際の表示図柄によって大入
賞口の連続開放回数を設定制御することにより遊技者の
射幸心を煽り、更に多くの賞球を得る機会を高めるとい
うものもある。
【0005】更に特開平10−15177号公報に示さ
れたように「大当たり」状態の終了後に、次回「大当た
り」発生の抽選確率を高確率に移行させ、この高確率で
の「大当たり」が何回か続いた後は、その回数制限に基
づき普通図柄表示装置の図柄変動時間を短縮して、その
後の抽選機会を高めるというものもある。これらは、何
れも遊技内容に変化をもたせて遊技者の興趣を高めよう
というものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のパチンコ遊技機は、何れも特別図柄表示装置の「大当
たり」状態の終了後に自動的に高確率の抽選確率へ移行
し、或いは図柄変動時間の短縮へ移行すると言うもので
あるから、結局は「大当たり」状態にあるか否か、で遊
技内容が決定してしまい、遊技者に格別の期待感が生じ
るわけではない。
【0007】また、「大当たり」が発生したときの表示
図柄の結果如何によって以後の遊技状況が設定されてし
まうため、「大当たり」発生図柄が特定図柄でなければ
賞球は得られるものの期待感に欠けてしまうことから、
遊技者は遊技への興趣を失っていくということで、顧客
吸引の持続性に欠けるというものであった。
【0008】本発明の解決しようとする課題は、遊技盤
面に設けられる図柄表示装置に「大当たり」が発生する
ことにより遊技者に多量の賞球を与えるパチンコ遊技機
にあって、その「大当たり」が発生する抽選確率の設定
を「大当たり」が発生する以前の遊技中に変動設定可能
とすると共に、「大当たり」発生以降の「大当たり」動
作も、その「大当たり」図柄によらずに設定することに
より、遊技者を飽きさせず、より娯楽性の高いパチンコ
遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係る請求項1に記載のパチンコ遊技機の抽選
確率変動制御装置は、遊技盤面に設けられる図柄表示装
置が当たり外れを判定する判定図柄表示画面と、当たり
外れの判定に関係しない非判定図柄表示画面とを備え、
前記判定図柄表示画面による「大当たり」図柄の確定に
より遊技者に特別の利益が付与されるパチンコ遊技機に
おいて、前記図柄表示装置の非判定図柄表示画面に表示
される図柄によって前記判定図柄表示画面に表示される
「大当たり」図柄発生の抽選確率を変動制御する抽選確
率変動手段を備えることを要旨とするものである。
【0010】上記構成を有する抽選確率変動制御装置に
よれば、遊技盤面に設けられる図形表示装置の当たり外
れを判定する判定図柄表示画面に「大当たり」図柄が表
示されると、遊技者に多量の賞球が払出される等の特別
の利益が与えられるが、この「大当たり」発生前におい
て、その図柄表示装置の当たり外れの判定に関係しない
非判定図柄表示画面に表示される図柄によってその「大
当たり」発生の抽選確率が変動制御される。このように
「大当たり」発生の抽選確率が「大当たり」発生以前の
遊技中に変動することによって、遊興性が向上すること
になる。
【0011】また、請求項2に記載のパチンコ遊技機に
おける抽選確率変動制御装置は、前記図柄表示装置が
「大当たり」図柄発生の抽選確率変動の可能性の高い高
モード状態と抽選確率変動の可能性の低い低モード状態
とを有し、前記抽選確率変動手段により変動制御される
高モード状態と低モード状態との抽選確率を周期的に切
換える抽選確率モード切替手段を備えることを要旨とす
るものである。
【0012】上記構成を有するパチンコ遊技機における
抽選確率変動制御装置によれば、前記図柄表示装置の
「大当たり」図柄発生の抽選確率変動の可能性が高い高
モード状態と抽選確率変動の可能性の低い低モード状態
が、モード切換手段によって周期的に切換えられること
から、遊技者は周期的に到来する高モード状態での「大
当たり」図柄発生を期待し、遊技への興趣が高まり遊技
を楽しむことができる。
【0013】そして、請求項3に記載の発明のように、
前記抽選確率変動手段により変動制御される「大当た
り」図柄発生の抽選確率が前記図柄表示装置の非判定図
柄表示画面に表示される予め設定された所定のキャラク
タ図柄の表示を契機として変動され、その抽選確率の変
動確率の変動頻度を前記高モード状態と低モード状態と
では異なって設定するモード別変動頻度設定手段を備え
るようにするとよい。
【0014】更に、請求項4に記載の発明のように、前
記抽選確率変動手段により変動制御される「大当たり」
図柄発生の抽選確率を前記図柄表示装置の非判定図柄表
示画面に表示される所定のキャラクタ図柄が表示される
ことを契機に高確率と低確率の何れかで選択するランダ
ム選択手段を備え、このランダム選択手段によって抽選
確率がランダムに選択されるようにすれば、「大当た
り」発生の抽選確率は不定期に変動し、然も、その抽選
確率は分散して選択されることから公平性が担保され、
遊技者にとって一層遊興性が増すことになる。
【0015】更に請求項5に記載のパチンコ遊技機にお
ける抽選確率変動制御装置によれば、遊技盤面に設けら
れる図柄表示装置が当たり外れを判定する判定図柄表示
画面と、当たり外れの判定に関係しない非判定図柄表示
画面とを備え、前記判定図柄表示画面による「大当た
り」図柄の確定により遊技者に特別の利益が付与される
パチンコ遊技機において、「大当たり」発生に伴わない
前記非判定図柄表示画面に表示される「デモ画面」の表
示図柄によって次回「大当たり」図柄発生の抽選確率変
動の利益を付与するか否かの抽選を行う確率変動復活手
段を備えることを要旨とするものである。
【0016】この請求項5に記載のパチンコ遊技機にお
ける抽選確率変動制御手段によれば、「大当たり」図柄
の発生により特別の利益が得られた後も、「大当たり」
発生に伴わない非判定図柄表示画面に表示される「デモ
画面」の表示図柄によって次回の「大当たり」図柄発生
の抽選確率変動の利益を付与するか否かを確率変動復活
手段によって抽選されることによって、既に確定した次
回の「大当たり」図柄発生の抽選確率が変動される可能
性が生じることから、遊技者の期待感が増し、それに伴
って遊技を楽しむことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は本実施例のパ
チンコ遊技機における遊技盤の正面図((a)遊技盤面上
の各種入賞装置及び図柄表示装置等の配置、(b)図柄表
示装置、(c)第1種特別電動役物である大入賞口部)を
示したものである。
【0018】このパチンコ遊技機では、遊技盤10に構
成された遊技領域の中央部に特別図柄表示装置2が設け
られ、「大当たり」の発生に直接関係するその表示画面
の上半分領域には、各々個別に変動可能な左図柄2a、
右図柄2b、中図柄2cが設けられると共に、下半分領
域には「大当たり」の発生には直接関係しないが、各種
のキャラクタ図柄等が表示される図柄表示領域210が
設けられる。更に、前記特別図柄表示装置2の周囲を囲
む装飾枠体14の上部に形成された半円弧形状の装飾枠
部には、前記特別図柄表示装置2の図柄変動に関係する
7セグデジタル表示の普通図柄表示装置34が備えられ
る。
【0019】また、この特別図柄表示装置2の真下位置
には、普通電動役物である可変翼タイプの第1種始動入
賞口4が設けられ、更にその下方位置には、通常は閉じ
ている第1種特別電動役物である大入賞口6と、この大
入賞口6が開放された時に入賞可能となる特定領域入賞
口7を備える。
【0020】また、前記大入賞口6の左右には、普通入
賞口である左落し入賞口8、右落し入賞口9が設けられ
ると共に、その上部には左袖入賞口11、右袖入賞口1
2が各々備えられる。これらの入賞口に遊技球が入賞す
ると、第1種始動入賞口4及び左右落し入賞口8,9、
左袖入賞口11においては6個、右袖入賞口12におい
ては8個、大入賞口6及び特定領域入賞口7は15個の
賞品球が各々払出される。
【0021】更に遊技盤10面には、前記特別図柄表示
装置2の左右側に、左右ゲート32,33が設けられ、
これらの左右ゲート32,33への遊技球の通過に伴っ
て普通図柄表示装置34が図柄変動を開始する。普通図
柄表示装置34の7セグデジタルで表示される数字、ア
ルファベット、記号等の図柄は、左右ゲート32,33
への遊技球の通過球数分の変動を繰返す。
【0022】なお、前記左右ゲート32,33を通過し
た遊技球数はカウントされ、普通図柄表示装置34の側
部に備えられた図示しない普通図柄用記憶表示LEDに
おいて最大4個まで記憶され記憶個数はランプの点灯に
よって表示される。なお、この左右ゲート32,33は
遊技球の入賞口として設け遊技球が通過した際に賞品球
(例えば6個)が払い出されるようにしてもよい。
【0023】この遊技盤10面には、前記各装置及び入
賞口等の他に、遊技者によって弾発発射された遊技球の
落下方向を無作為に変更させたり、その流下速度を変化
させる風車36,36及びランプ風車37,37等が設
けられている。これにより、弾発発射された遊技球は遊
技盤10の遊技域内で転動しつつ下方へ落下して行き、
上記した各装置及び入賞口に入賞するか、何処にも入賞
しなければ遊技域最下部に開口された排出口39にて遊
技盤10の裏側へ排出される。
【0024】図2は、遊技盤10の裏面における入賞球
(セーフ球)の流出経路及び、各種スイッチ類やソレノ
イド類等の配置状態を示した図である。図示されるよう
に、前記第1種始動入賞口4における入賞球の流出経路
には、その入賞を検知する第1種始動口用スイッチ12
4が設けられる。また、前記大入賞口6における入賞球
の流出経路には、その入賞球数をカウントするカウント
用スイッチ126が設けられ、前記特定領域入賞口7に
おける入賞球の流出経路には、その入賞を検知する特定
領域用スイッチ128が設けられる。
【0025】更に、前記左右ゲート32,33における
遊技球の通過経路には、その入球を検知する左ゲート用
スイッチ130及び右ゲート用スイッチ132が設けら
れる。また、遊技盤10の裏面には、第1種始動入賞口
4を開閉動作させる普通電動役物開放用ソレイノイド1
35や大入賞口6を開閉動作させる大入賞口開放用ソレ
ノイド137が設けられ、更に特定領域入賞口7を開閉
動作する特定領域扉開放用ソレノイド139が設けられ
る。又装飾枠体14の内側下部に設けられた誘導部材3
0を上下動作するための誘導部材駆動用モータ140も
設けられる。
【0026】一方、前記右袖入賞口12における入賞球
の流出経路には入賞検出用スイッチ142が設けられる
が、前記左右落し入賞口8,9及び左袖入賞口11にお
ける入賞球の流出流路には入賞検出用スイッチは設けら
れていない。セーフ球排出機構部80に設けられるセー
フ球検出スイッチ143により入賞球の合計個数がカウ
ントされるので、その個数差分だけ6個ずつの賞球が払
出されるようになっている。
【0027】図3は、このパチンコ遊技機に設けられる
各種制御基板の電気的接続関係を示す制御ブロック図で
ある。この制御ブロック図でもわかるように、特別図柄
表示装置2の特別図柄制御基板2eは主制御基板91に
接続され、普通図柄表示装置34の普通図柄制御基板3
4aは中継基板150を介して主制御基板91に接続さ
れている。
【0028】また、左右ゲート32,33の遊技球の通
過検知する左ゲート用スイッチ130、右ゲート用スイ
ッチ132、第1種始動入賞口4への入賞を検知する第
1種始動入賞口用検出スイッチ124、普通電動役物開
放用ソレノイド135、誘導部材駆動用モータ140等
も中継基板150を介して主制御基板91に接続され
る。
【0029】更に、大入賞口6への遊技球の入賞を検知
するカウント用スイッチ126、特定領域入賞検出用ス
イッチ128、大入賞口開放用ソレノイド137、特定
領域扉開放用ソレノイド139等も大入賞口基板152
及び前記中継基板150を介して主制御基板91に接続
されている。一方、主制御基板91と接続されるCR賞
球払出制御基板88には、セーフ球排出機構部80に設
けられるセーフ球検出スイッチ143やセーフ球排出ソ
レノイド等が直接接続され、賞球払出分配基板154を
介して賞球払出機構部に設けられる賞球モータや賞球数
をカウントするフォトセンサ等が接続される他、数多く
の制御基板やスイッチ類がこの遊技機10には設けられ
ているが、図示するのみでその説明を割愛する。
【0030】図4は、本遊技機の動作を示したフローチ
ャートである。遊技開始に伴って発射された遊技球が遊
技盤10に設けられた左右ゲート32,33の何れかを
通過すると(S10、S12「YES」)、普通図柄表
示装置34が変動を開始する(S14)。この普通図柄
表示装置34に表示される図柄は「0」〜「9」までの
数字が設定され、そのうち「1,3,5,7,9」は
「当たり図柄」と称されて、これらの数字が出たときは
第1種始動入賞口4が短時間開放される。尚、これらの
「当たり図柄」が表示される確率は5/10である。
【0031】前記普通図柄表示装置34は、変動を開始
してから6秒が経過すると停止し、「1」〜「9」まで
の何れかの図柄(数字)を表示する。そして、普通図柄
表示装置34が「当たり」図柄(1,3,5,7,9の
何れか)を表示した(S22「YES」)場合は、第1
種始動入賞口4が0.3秒間の開放を1回行い(S2
4)、ここへ遊技球が入賞すると(S26「YE
S」)、第1種始動口用スイッチ54からの検知信号に
より6個の賞球が払出され、更に特別図柄表示装置2の
各図柄2a、2b、2cが変動を開始する(S28)。
【0032】そして、前記各図柄2a、2b、2cが変
動を開始してから5.8秒が経過すると停止し、図柄を
表示する。ここで表示された図柄の組合せが表1に示す
何れかの組合せであった場合(S30「YES」)は、
「大当たり」と称される特別の遊技状況が発生し条件装
置が作動する(S32)。なお、この「大当たり」が発
生する図柄の組合せには、普通図柄と特定図柄を有し、
普通図柄の組合せを表1(a)に示し、特定図柄の組合
せを表1(b)に示す。
【0033】
【表1】
【0034】この表1からもわかるように、表1(a)
の普通図柄の組合せは、左図柄2aと右図柄2bとが同
一図柄で一致し、中図柄2cが特定の記号「L」(LU
CKY)である場合の計12種類であり、表1(b)の
特定図柄の組合せは左図柄2a、右図柄2b、中図柄2
cが全て数字か、図柄で一致した場合にのみ12種類で
ある。
【0035】この「大当たり」が発生する確率は1/3
37が設定される。但し、「大当たり」が発生した図柄
が表1(b)に示した特定図柄の場合は、「大当たり」
終了後の特別図柄表示装置2に係る抽選確率は高確率
(5/337)へと移行する。また、4回連続して特定
図柄によって「大当たり」が発生した場合は、その後の
「大当たり」は普通図柄で発生するように設定される。
【0036】なお、遊技球が前記ゲート32,33を通
過せずに遊技盤10に設けられた各入賞口のうち何れか
の入賞口に入賞する(S12「NO」、S16)と、そ
の入賞口毎に設定された個数の賞球が払出され(S16
「YES」、S18)、入賞しなければ「はずれ」とな
り(S20)、排出口39から排出される。
【0037】そして又、前記第1種始動入賞口4に遊技
球が入賞せず(S26「NO」)に、他入賞口に遊技球
が入賞した場合はS16に示した動作を行い、更に前記
S22において普通図柄表示装置34が「当たり」を表
示しなかった場合(S22「NO」)、及び前記S28
において特別図柄表示装置2が表1に示した「大当た
り」を表示しなかった場合(S30「NO」)は、「は
ずれ」と称され(S34)遊技状況は変化しないことに
なる。
【0038】図5は、「大当たり」発生に伴う条件装置
の作動を示したフローチャートである。条件装置が作動
すると特別電動役物である大入賞口6が開放され(S4
0)、「大当たり」に伴う特別の遊技状況が開始する。
この大入賞口6は、開放してから20秒間経過するか、
又は、大入賞口6に遊技球が10個入賞するかの何れか
の遊技状況が発生する毎(S42「YES」)に、又は
特定領域入賞口7を遊技球が1個通過する(S44「Y
ES」)と時間内であっても、或いは大入賞口6に遊技
球が10個入賞しなくとも閉じられる(S46)。
【0039】なお、前記S44に示した特定領域入賞口
7に遊技球が通過しなければ(S44「NO」)、前記
S42及びS44に示した遊技状況が発生するまで前記
動作を繰り返す。そして、この「大当たり」の発生が前
記表1(a)に示した普通図柄で発生していれば大入賞
口6の開放回数は16回、表1(b)に示した特定図柄
で発生している場合は14回に至るまで前記動作を繰り
返し(S48「NO」)、16回(又は14回)に至れ
ば条件装置の作動を終了する(S50)。
【0040】但し、次回の特別図柄表示装置2の「大当
たり」発生の抽選確率が表1(a)に示した普通図柄で
の「大当たり」の場合には、表1(b)に示した低確率
(1/337)のままであり、特別図柄での「大当た
り」の場合には、高確率(5/337)に移行すること
になる。
【0041】次の表2は、低確率の状態と高確率の状態
でのゲーム内容の違いを表に示して現したものである。
この表2に示したように、普通図柄表示装置34の抽選
確率は5/10で変わらず、また、その図柄変動時間も
6秒間と変わらない。違うのは、第1種始動入賞口4の
開放時間及び開放回数が低確率時には、約0.3秒間×
開放1回であるのに対して、高確率時には、約1.7秒
間×3回である点である。これにより、普通図柄表示装
置34が「当たり」図柄を表示したときに、第1種始動
入賞口4へ遊技球が入賞する頻度(可能性)が高くな
り、結果として特別図柄表示装置2の図柄変動の回数が
増えることになる。
【0042】そして、特別図柄表示装置2では、低確率
時には「大当たり」発生の抽選確率が1/337であっ
たものが、高確率に移行した結果、5/337と低確率
時の5倍の抽選確率になり、然も、その図柄変動時間も
低確率時には約5.8秒間であったものが、高確率時に
は5.0秒間と短くなり、それだけ早く「大当たり」図
柄が発生することになる。
【0043】
【表2】
【0044】図6は、本遊技機における「大当たり」図
柄の判定図柄表示画面が表示される判定図柄表示領域2
00と非判定図柄表示画面が表示される非判定図柄表示
領域201の表示画面を具体的に詳細に示した図であ
る。特別図柄表示装置2の上半分領域に設けられる判定
図柄表示領域200には、前述したように、遊技球が第
1種始動入賞口4への入賞と共に変動を開始する左図柄
2a、右図柄2b、中図柄2cが枠202の内部に各々
構成される。
【0045】各図柄2a、2b、2cで表示される図柄
は「1」〜「9」まで数字と、3種類のキャラクタ図柄
を含めた合計12種類が設定される。そして、変動を停
止した左右図柄2a、2bが同一の数字、又はキャラク
タ図柄を表示して停止すると、いわゆる「リーチ」が発
生する。更にその後、中図柄2cが停止し、表示した図
柄の組合せが、前記表1(a)又は表1(b)に示した
図柄の組合せの何れかであれば、「大当たり」が発生す
ることになる。
【0046】また、前記特別図柄表示装置2における判
定図柄表示領域200の下部位置に設けられる非判定図
柄表示領域201には、各種キャラクタ(例えばこまわ
りくん、栃の嵐)図柄212..が表示され、更にその背
後には、背景(例えば廊下、教室)図柄214..が表示
される。
【0047】この非判定図柄表示領域201に表示され
る、「こまわりくん」「栃の嵐」等のキャラクタ図柄2
12..は82種類が設定され、その背後に表示される背
景図柄214に表示される「廊下」「教室」等の背景図
柄は、24種類が設定される。これらのキャラクタ図柄
212..及び背景図柄214..は、重ね合わせて(合成
されて)表示されることになる。
【0048】つまり、キャラクタ図柄212..と背景図
柄214は、図7に示すように、「栃の嵐」等のキャラ
クタ図柄212..が表示されるキャラクタ図柄画面と、
「廊下」「教室」等の背景図柄214..が表示される背
景図柄画面とを重ね合わせて非判定図柄表示領域210
に表示する図柄が構成されることになる。
【0049】又、前記背景図柄214..は、「栃の嵐」
が持つプラカードに記載される「左とまれ!」の文字
や、プレートに記載される「5の1」等の文字(いわゆ
る「吹き出し」)が表示される背景図柄画面1、「教
室」等の図柄が表示された背景図柄画面2、更に、前記
「教室」図柄の窓ガラス部分に表示される「ひび割れ」
等の図柄が表示される背景図柄画面3、のように、細分
化されて構成される。これにより、キャラクタ図柄画面
のみを変更して表示することが可能となる。
【0050】なお、前記キャラクタ図柄画面及び背景図
柄画面1,2,3等の各々は、図7に示すように縦方向
にX軸(垂直方向)、横方向にY軸(水平方向)をとっ
たテーブルによって制御され、このテーブルを重ね合わ
せることによって1つの表示画面を合成し遊技状況に応
じた図柄を表示するように設定される。
【0051】図8は、前記キャラクタ図柄画面及び背景
図柄画面1,2,3等の表示における特別図柄表示制御
装置2と主制御基板91の制御ブロック図を示したもの
である。前記キャラクタ図柄画面及び背景図柄画面1,
2,3等の表示に関するデータは、主制御基板91の内
部に備えられたCPU250及びROM251から呼び
出され、フリップフロップ回路252に向けて出力され
る。前記CPU250、ROM251から出力される前
記キャラクタ図柄画面及び背景図柄画面1,2,3等に
関する一部のデータは、途中デコード回路254を経由
してフリップフロップ回路252へと入力される。
【0052】そして、フリップフロップ回路252へ入
力されたデータは、8ビットの構成を持って「Q」〜
「Q0」にデータが出力され、これらの出力されたデー
タは、フリップフロップ回路252と特別図柄表示装置
2との間において、データの受渡しを行う。データを受
けた特別図柄表示装置2は、これらのデータを基にTF
T―LCDモジュール256を制御することによって図
柄表示を行うことになる。
【0053】なお、このTFT―LCDモジュール25
6は、図示しない8ビットのLCDデータとASIC書
き込み信号、垂直帰線信号、ASIC書き込み許可信
号、ASICチップセレクト信号、ASICリセット信
号等のパラレル転送方式をもって制御される。
【0054】そして、非判定図柄表示領域201に表示
されるキャラクタ図柄画面及び背景図柄画面1,2,3
等の設定は、図示しない背景画面設定テーブルにて行わ
れる。背景画面設定テーブルは、その設定別に各々の持
つデータを蓄えるレジスタを有し、そのレジスタに対応
したビットフラグが立つ毎に信号の入出力が行われ、設
定に応じて呼出される。これ動作は特別図柄表示装置2
の内部にて行われ、制御されたキャラクタ図柄画面及び
背景図柄画面1,2,3等は組合されて水平同期信号、
垂直同期信号、色彩信号(RGB)を調整制御し、画面
走査を行った後に特別図柄表示装置2の非判定図柄表示
領域201上に表示される。
【0055】図9は、本遊技機における特定図柄表示装
置2に係るモード状態の切換を示した第1の実施例にお
けるタイムチャートである。特別図柄表示装置2は、
「大当たり」図柄が表示される抽選確率が変動する可能
性が高い高モード状態と、抽選確率が変動する可能性の
低い低モード状態の2つのモードが設定される。高モー
ド状態とは、後述する「大当たり」が発生する抽選確率
の変動契機となる所定のキャラクタ図柄が集中して表示
される状態を示し、低モード状態とは、やはり後述する
前記抽選確率の変動契機となる所定のキャラクタ図柄が
分散して表示される状態を示す。
【0056】前記高モード状態及び低モード状態は、時
間周期によるカウンタによって制御され、図示するよう
に、電源投入(遊技開始)時は高モード状態が設定され
る。そして、本実施例において5分間が経過すると、今
までの高モード状態から一転して低モード状態へと切換
制御され、5分間が経過するまで低モード状態が維持さ
れることになる。
【0057】このように、5分周期をもって高モード状
態と低モード状態とが切換制御されることになる。この
高モード状態及び低モード状態は、普通図柄表示装置3
4に「当たり」や特別図柄表示装置2に「大当たり」が
発生した場合も継続して動作するように設定される。ま
た、前記高モード状態及び低モード状態における5分間
の時間計測は、遊技中の時間であり、遊技者が遊技を中
断している間は計測せず、打球発射装置からの信号によ
り判断される。
【0058】そして、前記高モード状態から低モード状
態に切換制御された場合に、5分間遊技を中断した後、
再び遊技を再開したとしても高モード状態には移行され
ない。高モード状態において5分間遊技を継続し、低モ
ード状態において5分間遊技を継続し..、と言うよう
に、遊技中の時間を計測して高低モード状態を切換制御
するように設定される。
【0059】図10は、高モード状態又は低モード状態
における特別図柄表示装置2の「大当たり」発生に係る
抽選確率を変動する場合の制御フローチャートを示して
いる。特別図柄表示装置2に係る抽選確率は、特別図柄
表示装置2に設けられる非判定図柄表示領域210に所
定のキャラクタ図柄が表示されることによって、前記抽
選確率が変動するように設定される。ここで変動される
抽選確率は、ランダムカウンタによって「大当たり」が
発生する確率が高い高確率(5/337)と、「大当た
り」が発生する確率が低い低確率(1/337)の何れ
かがランダムに選択されて、前記選択された何れかの確
率が設定されることになる。
【0060】図示するように、遊技が開始されると、特
別図柄表示装置2の非判定図柄表示領域201に前記キ
ャラクタ図柄212..等が表示されると共にストーリー
が展開され、そのストーリーに従って表示図柄の変動が
開始する(S60)。そして、この非判定図柄表示領域
201に所定の図柄(例えば「栃の嵐」)が表示される
(S62「YES」)と、それを契機に特別図柄表示装
置2に係る抽選確率が変動するように設定される。
【0061】そして、前記非判定図柄表示領域201に
所定の図柄(例えば「栃の嵐」)が表示されると、図示
しないランダムカウンタから値が選出され、このカウン
タ値に応じて低確率又は、高確率の設定内容の何れかが
設定される。つまり、前記所定の図柄(例えば「栃の
嵐」)が非判定図柄表示領域210に表示されると、そ
の時点でのランダムカウンタ値を選出する。
【0062】この選出したカウンタ値が、例えば奇数で
あった場合は、普通図柄表示装置34及び特別図柄表示
装置2は高確率の設定内容が設定されるようにし、前記
選出したカウンタ値が、例えば偶数であった場合は、普
通図柄表示装置34及び特別図柄表示装置2は共に低確
率の設定内容が設定されるようにする。
【0063】前記ランダムカウンタからの値の選出は、
前記図9に示したように、高モード状態と低モード状態
とでは、前記抽選確率が変動する契機となる所定のキャ
ラクタ図柄(例えば「栃の嵐」)が表示される度合いが
異なって設定される。また、前記ランダムカウンタは時
間周期をもって作動することから、ランダムカウンタか
ら選出されるカウンタ値もランダムに選出される。よっ
て、選出されたランダムカウンタのカウンタ値が続けて
偶数であったり、逆に、続けて奇数であったりする可能
性があり、特別図柄表示装置2に係る抽選確率も、高確
率及び低確率がランダムに設定されることになる。
【0064】そして、前記したようにランダムカウンタ
を用いて特別図柄表示装置2に係る抽選確率は、高確率
又は低確率の何れかが選択され(S64)、前記S64
にて選択した抽選確率に変動される(S66)ことにな
る。但し、S62にて示した所定のキャラクタ図柄(例
えば「栃の嵐」)が表示されるまでの間(S62「N
O」)は、前記抽選確率は変動せず、現在設定されてい
る抽選確率を維持することになる。
【0065】図11は、前記高モード状態と低モード状
態において所定のキャラクタ図柄を表示するレジスタを
示している。図示するように、高モード状態におけるレ
ジスタは、信号入力が頻繁に行われ、その信号入力に伴
って、所定のキャラクタ図柄が表示されるように構成さ
れる。一方、低モード状態におけるレジスタは、前記高
モード状態におけるレジスタと比較すると信号入力が少
ない。このため、信号入力に伴って表示される所定のキ
ャラクタ図柄も余り表示されないことになる。
【0066】このように、高モード状態と低モード状態
とでは、所定のキャラクタ図柄の表示を制御する信号入
力が異なって設定されことによって、この信号入力に伴
って表示される所定のキャラクタ図柄が表示される回数
も異なって設定される。
【0067】図12は、前記抽選確率をランダムカウン
タを用いて設定し変更する場合の詳細な制御フローチャ
ートを示している。前記非判定図柄表示領域201に所
定の図柄(例えば「栃の嵐」)が表示され、それと同時
に前記ランダムカウンタからカウンタ値が選出される
(S70)。このランダムカウンタは、初期値「0」か
ら戻り値(例えば「337」)迄の間を一定の時間周期
をもって「1」ずつ加算しながらカウントしていく。そ
して、カウント値が前記戻り値(例えば337)まで進
むと、カウントは更新され再度「0」から戻り値(例え
ば「337」)までの間を繰り返してカウントする。
【0068】そして、前記図10にて示したように、所
定の図柄(例えば「栃の嵐」)が表示されると、前記所
定の図柄が表示された時点のカウント値をランダムカウ
ンタから取出し、そのカウント値が、例えば偶数であっ
た場合(S72)は、前記表2に示したように、特別図
柄表示装置2及び普通図柄表示装置34は、低確率の設
定内容が設定され(S74「YES」)、例えば奇数で
あれば(S72「NO」)、表2に示したように特別図
柄表示装置2及び普通図柄表示装置34は共に高確率の
設定内容が設定される(S76)。
【0069】図13は、本遊技機における特別図柄表示
装置2に係る抽選確率が「大当たり」発生に伴う「デモ
画面」表示時に設定する第2の実施例を示した制御フロ
ーチャートを示している。前記表1に示した「大当た
り」図柄のうち、何れかの組合せが表示されて「大当た
り」が発生(S90)し、この「大当たり」が表1
(a)に示す普通図柄によるものであった場合(S92
「YES」)は、「大当たり」による条件装置の役物連
続作動回数は16回に設定されると共に「大当たり」終
了後の特別図柄表示装置2の抽選確率は、通常は表2に
示すように低確率の設定内容とされる(S94)。
【0070】しかし、前記表1(a)に示した普通図柄
による「大当たり」が発生した遊技状況において、非判
定図柄表示領域201に所定のキャラクタ図柄(例えば
「栃の嵐」)が表示された場合(S96「YES」)
は、先に設定された低確率の遊技内容は切換られ、次回
の「大当たり」発生の抽選確率は、高確率の遊技内容へ
と移行される(S98)
【0071】尚、前記S92に示した「大当たり」の発
生が、表1(b)に示した特定図柄による組合せによる
場合(S92「NO」)は、「大当たり」に伴う条件装
置の役物連続作動回数は14回に設定されると共に、
「大当たり」終了後の特別図柄表示装置2は、高確率の
遊技内容とされる(S100)ので、その「大当たり」
が発生したときに非判別図柄表示領域201に所定のキ
ャラクタ図柄(例えば「栃の嵐」)が表示されていなく
とも(S96「NO」)、抽選確率は高確率へと移行す
る。
【0072】上記第2の実施例においては、非判定図柄
表示領域201に所定の図柄(例えば「栃の嵐」)が表
示されたか否かの判定時を、「大当たり」が発生した時
点に設定したが、この判定時を例えば、第1種始動入賞
口4に遊技球が入賞した時点に設定されるようにしても
よい。
【0073】以上、実施例にて説明したように、このパ
チンコ遊技機によれば、特別図柄表示装置2が「大当た
り」を発生する抽選確率は、「大当たり」を判定する図
柄以外若しくは「大当たり」を判定する図柄を含め、時
期的にも、「大当たり」が発生する以前(「大当たり」
が判定された後とする構成としてもよい)の遊技中に表
示されるキャラクタ図柄の有無によって変動され、更に
抽選確率が変動しやすい高モード状態と、変動しにくい
低モード状態とが一定周期毎に切換ように設定される。
そして、前記抽選確率の選択には、ランダムカウンタを
用いることから高低確率のどちらに変動するかは不特定
であり高確率が連続する可能性もあることから、遊技者
は「大当たり」への期待を持って遊技を楽しむことがで
きる。
【0074】また、この「大当たり」発生の抽選確率」
の変動を時間周期において集中的に行わせたり、或い
は、分散して行わせるようにするのも、ゲーム内容に変
化があって面白く、遊技者にその確率変動に期待感を持
たせるものである。
【0075】更に「大当たり」が発生し、その「大当た
り」が普通図柄による発生であっても、「大当たり」発
生時に表示されていた図柄によっては抽選確率が高確率
に移行する可能性があることから、従来のように「大当
たり」が発生した時点で遊技状況の設定が認識されるこ
とがなく、また「大当たり」の組合せ図柄によらないこ
とから、遊技者の興趣を高めることが可能となる。
【0076】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、上記実施例における
高低モードの切換時間及びその方法、抽選確率の変動契
機となるキャラクタ図柄の表示方法、ランダムカウンタ
値の選出方法等は適宜可能であり、それによって更に遊
興性が増し、遊技者の興趣が一層高められる。
【0077】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技
機の抽選確率変動制御装置によれば、判定図柄表示領域
の下に設けられる非判定図柄表示領域に表示されるキャ
ラクタのうち、所定のキャラクタ図柄(例えば「栃の
嵐」等)が登場する毎に抽選確率を変動することによっ
て、特別図柄表示装置等の「大当たり」の抽選確率が切
換わることから、遊技者は例え「大当たり」が出ない遊
技状況化にあっても、抽選確率が切換われば、という期
待感をもって遊技を楽しむことがが可能となる。
【0078】また、請求項2に記載の発明のように、上
記抽選確率の変動の可能性が高い高モード状態と、抽選
確率の変動の可能性が低い低モード状態とが交互に設定
されるようにし、例えば、この高低モード状態の切換は
電源投入以後の一定時間による時間周期を用いることに
よって、「大当たり」への期待感を持って遊技を継続で
きると共に、高モード状態から低モード状態へ移行した
場合にも、一定時間(本実施例においては5分)が経過
すれば再度高モード状態に移行することから、更なる期
待感を持って遊技を楽しむことができる。
【0079】そしてこの時に、請求項3に記載の発明の
ように、高モード状態と低モード状態における抽選確率
の発生となる契機には、非判定図柄表示領域に所定のキ
ャラクタ図柄(例えば「栃の嵐」)が登場した場合と
し、この登場が高モード状態では集中して登場し、低モ
ード状態では分散して登場するようにすれば、遊技者は
所定のキャラクタの登場に期待して遊技を楽しむことが
できるし、また、その表示位置が各種のキャラクタや図
柄等が変動表示される非判定図柄表示領域であることか
ら、飽きることなく遊技を継続することができる。
【0080】更に、請求項4に記載の発明のように、、
所定のキャラクタ図柄(例えば「栃の嵐」)の登場に応
じて切換えられる抽選確率は、高確率と低確率がランダ
ムに選出されるように、ランダムカウンタを用いるとよ
い。これにより、不定期、且つ、不均一に高確率と低確
率の抽選確率が出現することになり、遊技者は以後に生
じる遊技状況が予測困難になり、飽きることなく遊技を
楽しむことができる。
【0081】また、請求項5に記載のパチンコ遊技機に
おける抽選確率変動制御装置によれば、「大当たり」が
発生した時点での表示図柄に、所定のキャラクタ図柄
(例えば「栃の嵐」)が表示されていれば、「大当た
り」が終了した後の特別図柄表示装置の抽選確率は高確
率へ移行する。これによって、「大当たり」が発生した
際の図柄の組合せが普通図柄による組合せであっても抽
選確率は高確率へ移行することが可能となり、従来のよ
うに「大当たり」が発生した時点で次の抽選確率が決ま
ってしまうことがないことから、「大当たり」が発生し
てみなければ次の抽選確率がどう変動するかが予測でき
なくなり、より一層遊興性が増すと共に遊技者の興趣が
一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1(a),(b),(c)】本発明の一実施の形態におけ
るパチンコ遊技機の遊技盤正面図である。
【図2】図1に示す遊技盤裏面における入賞球(セーフ
球)の流出経路及び、各種スイッチ類やソレノイド類等
の配置状態を示した図である。
【図3】本遊技機における各種制御基板の電気的接続関
係を示す制御ブロック図である。
【図4】本遊技機の動作を示したフローチャートであ
る。
【図5】本遊技機の「大当たり」発生に伴う条件装置の
作動を示したフローチャートである。
【図6】本遊技機における特別図柄表示装置の判定図柄
表示領域と非判定図柄表示領域の詳細図である。
【図7】図6に示した非判定図柄表示領域に表示される
図柄の表示態様を説明した図である。
【図8】本遊技機における主制御基板と特別図柄表示装
置の接続関係を示した制御ブロック図である。
【図9】本遊技機における高モード状態と低モード状態
を周期的に切換制御する第1の実施例におけるタイムチ
ャートである。
【図10】図9に示した高モード状態と低モード状態に
よる抽選確率をランダムに設定変更する場合の制御フロ
ーチャートを示している。
【図11】図9に示した高モード状態と低モード状態に
よるレジスタの信号入力を示した図である。
【図12】図9に示した制御フローチャートを詳細に示
したフローチャートである。
【図13】本遊技機における特別図柄表示装置の抽選確
率を「デモ画面」表示時に設定する第2の実施例を示し
た制御フローチャートである。
【符号の説明】
2 特別図柄表示装置 2a 左図柄 2b 右図柄 2c 中図柄 6 大入賞口 10 遊技盤 34 普通図柄表示装置 200 判定図柄表示領域 201 非判定図柄表示領域 212 キャラクタ図柄

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置が当
    たり外れを判定する判定図柄表示画面と、当たり外れの
    判定に関係しない非判定図柄表示画面とを備え、前記判
    定図柄表示画面による「大当たり」図柄の確定により遊
    技者に特別の利益が付与されるパチンコ遊技機におい
    て、前記図柄表示装置の非判定図柄表示画面に表示され
    る図柄によって前記判定図柄表示画面に表示される「大
    当たり」図柄発生の抽選確率を変動制御する抽選確率変
    動手段を備えることを特徴とするパチンコ遊技機におけ
    る抽選確率変動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記図柄表示装置が「大当たり」図柄発
    生の抽選確率変動の可能性の高い高モード状態と抽選確
    率変動の可能性の低い低モード状態とを有し、前記抽選
    確率変動手段により変動制御される高モード状態と低モ
    ード状態との抽選確率を周期的に切換える抽選確率モー
    ド切替手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    パチンコ遊技機における抽選確率変動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記抽選確率変動手段により変動制御さ
    れる「大当たり」図柄発生の抽選確率が前記図柄表示装
    置の非判定図柄表示画面に表示される所定のキャラクタ
    図柄の表示を契機として変動され、その抽選確率の変動
    頻度を前記高モード状態と低モード状態とでは異なって
    設定するモード別変動頻度設定手段を備えることを特徴
    とする請求項2に記載のパチンコ遊技機における抽選確
    率変動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記抽選確率変動手段により変動制御さ
    れる「大当たり」図柄発生の高確率と低確率との抽選確
    率を前記図柄表示装置に表示される所定のキャラクタ図
    柄を契機としてランダムに選択するランダム選択手段と
    を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のパチ
    ンコ遊技機における抽選確率変動制御装置。
  5. 【請求項5】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置が当
    たり外れを判定する判定図柄表示画面と、当たり外れの
    判定に関係しない非判定図柄表示画面とを備え、前記判
    定図柄表示画面による「大当たり」図柄の確定により遊
    技者に特別の利益が付与されるパチンコ遊技機におい
    て、「大当たり」発生に伴わない前記非判定図柄表示画
    面に表示される「デモ画面」の表示図柄によって次回
    「大当たり」図柄発生の抽選確率変動の利益を付与する
    か否かの抽選を行う確率変動復活手段を備えることを特
    徴とするパチンコ遊技機における抽選確率変動制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009022554A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機

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