JP4505603B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の図柄からなる図柄群を変動または停止して表示する表示部を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機等のような遊技機の多くは、遊技球が所定領域(例えばゲートや始動口等)に入賞したり通過すると、表示部に相当する図柄表示器において複数の変動領域で図柄群を変動させ始める。三つの変動領域を図柄表示器に表示する例では、左側,中側,右側の変動領域でそれぞれ図柄群を変動させ始める。このような図柄群の変動状態を「図柄変動」と呼ぶ。
そして、図柄変動を始めてからしばらくした後、左側と右側の変動領域で変動を停止するが、中側の変動領域は変動し続ける。もし、左側の変動領域で停止した左図柄と右側の変動領域で停止した右図柄との組み合わせが所定図柄の組み合わせ(例えば同じ図柄)と一致したならば、「リーチ」として静止画やアニメーション等の動画を表示したり、中側の変動領域で行なっている変動の変動速度を変化させる等のような表示を行う。このようにリーチに達したときの左図柄と右図柄の組み合わせを「リーチ図柄」と呼び、リーチに達してから図柄表示器で行う図柄変動等の表示パターンを「リーチパターン」と呼ぶ。なお、当該リーチパターンは、大当たりが確定した後に行うリーチパターンを除くものとする。
【0003】
一台の遊技機ではリーチパターンを複数用意しており、リーチに達するといずれかのリーチパターンで表示を行う。当該リーチパターンの表示を終えると残りの変動領域(上記の例では中側の変動領域)における図柄群の変動を停止し、図柄表示器には特別図柄(すなわち左図柄,中図柄,右図柄の組み合わせ)を表示する。こうして最終的に表示された特別図柄によって遊技者は「大当たり」なのか「はずれ」なのかが分かり、さらには特別図柄がどの特定図柄の組み合わせと一致するかで「大当たり」によって得られるであろう特典を予測できる。
従来の遊技機におけるリーチパターンの中には、最終的に表示された特別図柄によって「はずれ」となった場合であっても、特別図柄の内容によっては中側の変動領域で再び図柄群の変動を始めるリーチパターンがある。再び図柄群の変動を始める態様を「再変動」と呼び、当該再変動によって遊技者は大当たりになるかもしれないという期待感を持つことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の遊技機における再変動は当該再変動前に行なった変動で用いた図柄群と同じ図柄群で行うため、図柄群の変動態様に変化がなかった。したがって、再変動になったとしても図柄表示器に表示する図柄群の変動態様に面白味がなく、遊技者の遊技意欲を損なわせる要因の一つとなっていた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、表示器に表示する図柄群の変動態様を変化させて遊技者の遊技意欲を維持することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段1】
課題を解決するための手段1は、複数の図柄からなる図柄群を変動または停止して表示する表示部を備えた遊技機において、前記図柄群は、変動を行う際に少なくとも二つの図柄を集合させて形成した集合図柄群である遊技機である。ここで、解決手段1に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明においても同様である。
(1)「複数の図柄」は全てが同じ図柄ではなく、他の図柄とは種類や内容等が異なる少なくとも一つの図柄を含む。
(2)「停止」には完全に停止する場合のみならず、基準位置を中心に任意の方向に任意の距離範囲で動かす場合をも含む。
(3)「表示部」は一の表示器について画像を表示する部位の全部であってもよく、当該部位の一部であってもよい。さらには一の表示器(あるいは表示装置)に限らず、複数の表示器であってもよい。
(4)「変動を行う際」は変動を行う前に限らず、変動中をも含む。
【0006】
当該手段1によれば、変動を行う際には少なくとも二つの図柄を集合させて集合図柄群を形成し、当該集合図柄群を図柄群として用いて変動を行う。こうすれば変動を行うごとに図柄群を構成する図柄の種類や配列等が変化してゆくので、図柄群の変動態様が変化に富み多様化する。よって表示部に表示する図柄群の変動態様に面白味が生ずるので、遊技者の遊技意欲を維持することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】
課題を解決するための手段2は、解決手段1の遊技機において、図柄群の変動と停止を少なくとも一回行い、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成する遊技機である。当該手段2によれば、図柄群の変動と停止を少なくとも一回行う。そして、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成する。各回の変動後に停止する図柄は通常変化してゆくので、遊技者はどのような図柄で集合図柄群を形成するのかを知ることが可能になる。そのため、遊技者は図柄群の変動と停止だけでなく、どのような図柄で集合図柄群を形成するのかを見る楽しみが得られる。さらに形成した集合図柄群の変動と停止を行う場合には、図柄群の変動態様がより多様化して面白くなる。したがって、表示部を見ながら遊技する楽しみを遊技者により与えることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】
課題を解決するための手段3は、解決手段1または2の遊技機において、図柄群の変動後に特定図柄以外の図柄で停止するとさらに前記図柄群の変動と停止を少なくとも一回行い、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成し、形成した前記集合図柄群の変動後に特定図柄で停止すると、遊技者に特典を与える遊技機である。ここで、解決手段3に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明においても同様である。
(1)「特定図柄」は一の図柄のみならず、複数の図柄を含む。複数の図柄の場合には、これらの図柄の組み合わせになる。
(2)「特典」は遊技者にとって有利な遊技状態を意味し、例えば大当たり遊技や時短(図柄群の変動期間を短縮する態様),確率変動(大当たりになる確率を変更する態様)などがある。
【0009】
当該手段3によれば、図柄群の変動後に特定図柄以外の図柄で停止すると、さらに図柄群の変動と停止を少なくとも一回行う。そして、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて、集合図柄群を形成する。こうして形成した集合図柄群の変動後に特定図柄で停止すると、遊技者に特典を与える。集合図柄群を形成する際には各回の変動後に停止した図柄によっては特定図柄になり得る図柄が増えるので、集合図柄群の変動による遊技者が特典を得る確率も高まる。したがって、特典を期待する遊技者の期待感を従来よりも高めることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段4】
課題を解決するための手段4は、解決手段1の遊技機において、それぞれの図柄群を変動または停止して表示する複数の変動領域を表示する表示部について前記複数の変動領域を第1グループと第2グループとに区分し、前記第1グループの変動領域に第1図柄が所定図柄で停止した後、前記第2グループに属する変動領域に前記第1図柄との組み合わせで前記特定図柄の組み合わせにならない図柄で停止すると、前記第2グループに属する変動領域でさらに図柄群の変動と停止を少なくとも一回行い、前記第2グループに属する変動領域で各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成し、形成した前記集合図柄群の変動後に停止した図柄と前記第1図柄との組み合わせが前記特定図柄の組み合わせになると、遊技者に特典を与える遊技機である。ここで、解決手段4に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明においても同様である。
(1)「変動領域」は表示部について画像を表示する部位の全部であってもよく、当該部位の一部であってもよい。
(2)一または複数の表示器(あるいは表示装置)に対応する「表示部」との関係で、「複数の変動領域を有する」という場合には一つの表示器で複数の変動領域を有する態様と、複数の表示器について複数の変動領域を任意に振り分ける態様とがある。
(3)「特定図柄の組み合わせ」は予め設定した図柄の組み合わせに限らず、遊技機の種類や遊技状態等に応じて変化し得る図柄の組み合わせをも含む。このことは「所定図柄」についても同様である。
(4)複数の変動領域を区分した結果として、「第1グループ」と「第2グループ」はそれぞれ少なくとも一つの変動領域を有する。「複数の変動領域」を三つの変動領域とする例では、二つの変動領域を第1グループに区分し、残りの一つの変動領域を第2グループに区分するか、あるいはその逆の態様で区分する。いずれかのグループに区分した変動領域は固定してもよく、遊技機の種類や遊技状態等に応じて変化してもよい。複数の変動領域を常に表示部に表示する必要はなく、任意の変動領域について任意のタイミングで表示/非表示としてもよい。
(5)「各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なもの」とは、停止した図柄の全体が表示されて認識可能なものに限らず、図柄の一部が表示されて認識可能(推測可能)なものをも含む。
【0011】
当該手段4によれば、第2グループに属する変動領域に第1図柄との組み合わせで特定図柄の組み合わせにならない図柄で停止した後に、第2グループに属する変動領域でさらに図柄群の変動と停止を少なくとも一回行う。その結果、第2グループに属する変動領域では図柄群の変動と停止を少なくとも二回行うことになり、集合図柄群を形成する図柄は各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものである。そして形成した集合図柄群を変動させ、当該変動後に停止した図柄と第1図柄との組み合わせが特定図柄の組み合わせになると、遊技者に特典を与える。集合図柄群を形成する際には各回の変動後に停止した図柄によっては第1図柄との組み合わせが特定図柄の組み合わせになり得る図柄が増えるので、集合図柄群の変動による遊技者が特典を得る確率も高まる。したがって、特典を期待する遊技者の期待感を従来よりも高めることができる。
【0012】
【課題を解決するための手段5】
課題を解決するための手段5は、解決手段1から4のいずれかの遊技機において、集合図柄群は、集合させた複数の図柄をほぼ同一面上に配置して形成した面状図柄群または前記集合させた複数の図柄を立体的形状の表面上に配置して形成した立体図柄群である遊技機である。ここで、解決手段5に記載した用語については以下のように解釈する。当該解釈は他の解決手段および発明の詳細な説明においても同様である。
(1)「面状図柄群」は図柄群の全部または一部をほぼ同一面上に配置した図柄群からなり、平面上に配置する態様に限らない。すなわち、曲面上に配置する態様や、平面と曲面とを任意に組み合わせて合成した面に配置する態様をも含む。
(2)「立体図柄群」は、複数の図柄を立体的形状の表面上に配置した図柄群からなる。当該立体的形状は球や楕円体,多面体(四面体や五面体等),円筒形状等のような任意の形状について適用でき、さらには複数の立体的形状を任意に組み合わせて合体(合成)させた形状についても適用できる。
【0013】
当該手段5によれば、集合させた複数の図柄をほぼ同一面上に配置して形成した面状図柄群を集合図柄群とし、または前記集合させた複数の図柄を立体的形状の表面上に配置して形成した立体図柄群を集合図柄群とする。面状図柄群または立体図柄群を移動表示や回転表示等を行うことによって集合図柄群の変動を実現すると、当該変動の態様が多様化する。したがって、特典を得る楽しみだけでなく、表示部を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。当該実施の形態は図柄を変動して表示する三つの変動領域を有する表示部を備えた遊技機に本発明を適用したものであって、図1〜図10を参照しながら説明する。
【0015】
はじめに、本発明の概要について示した図1を参照しながら説明する。図1に示す遊技機は、所要の条件を満たすと現在の遊技状況等に応じて所要の表示を指令する表示指令を出力する遊技制御部2や、出力された表示指令を受けて表示部8に画像を表示する表示制御部4等を有する。所要の条件としては、特定位置に設けた検出器が遊技球を検出したときや、大当たり遊技期間等がある。表示部8は、例えばそれぞれが図柄群を変動して表示する三つの変動領域6a,6b,6cを有する。変動領域6a,6b,6cは、例えば変動領域6a,6cが解決手段4における第1グループに相当する第1領域群G1に区分され、変動領域6bが第2グループに相当する第2領域群G2に区分される。
【0016】
表示制御部4が行う画像編集によって表示部8に表示される画像は、例えば次のようになる。すなわち、変動後に変動領域6a,6cに第1図柄が所定図柄で停止した後、変動領域6bにはずれ図柄(第1図柄との組み合わせで特定図柄の組み合わせにならない図柄)で停止することがある。図1の例では第1図柄「77」が所定図柄と一致した後、縦一列に並ぶはずれ図柄「654」で1回目を停止している。この場合には、その後に変動領域6bで図柄群の変動と停止を少なくとも一回行う。図1の例では、同じくはずれ図柄「765」で2回目を停止し、はずれ図柄「987」で3回目を停止している。そして、各回ごとに変動後に停止して表示された図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成する。集合図柄群を形成する図柄は遊技者が認識可能なものであればよく、全体的に限らず部分的に表示部8に表示されている図柄をも含む。図1の例では、1回目に停止したはずれ図柄「654」、2回目に停止したはずれ図柄「765」、3回目に停止したはずれ図柄「987」を集合させて集合図柄群を形成している。さらに形成した集合図柄群を変動領域6bで移動表示や回転表示等を行うことにより、変動領域6bで集合図柄群の変動を行う。こうして最終的に変動領域6bに停止して第2図柄を確定する。図1の例では変動領域6bのほぼ中央部に停止して確定した第2図柄「7」と第1図柄とを組み合わせた特別図柄「777」は大当たり図柄(特定図柄の組み合わせ)と一致し、大当たりになっている。
なお、一般の遊技機では変動領域6bで集合図柄群の変動を行えば必ず「大当たり」になることは少なく、むしろ「はずれ」になることが比較的多い。
【0017】
上記のように構成した遊技機によれば、集合図柄群の変動を行う際には9つの図柄(少なくとも二つの図柄)を集合させて集合図柄群を形成し、その後に当該集合図柄群の変動と停止を行う。こうすれば変動を行うごとに集合図柄群を構成する図柄の種類や配列等が変化してゆくので、集合図柄群の変動態様が変化に富み多様化する。よって表示部8に表示する集合図柄群の変動態様に面白味が生ずるので、遊技者の遊技意欲を維持することができる。
また、第2領域群G2に属する変動領域6bにはずれ図柄で停止した後に、変動領域6bでさらに図柄群の変動と停止を少なくとも一回行う。この変動領域6bでは図柄群の変動と停止を少なくとも二回(すなわち複数回)行うことになり、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成する。そして形成した集合図柄群を変動させ、当該変動後に停止した図柄と第1図柄との組み合わせが大当たり図柄(特定図柄の組み合わせ)になると、遊技者に特典を与える。集合図柄群を形成する際には各回の変動後に停止した図柄によっては大当たり図柄になり得る図柄(図1の例では図柄「7」)が増えるので、集合図柄群の変動による大当たりになる確率も高まる。よって、大当たり等の特典を期待する遊技者の期待感を従来よりも高めることができる。
【0018】
なお、図1の例に限らず、以下のような態様を実現することも可能である。これらの態様であっても、上述した効果を得ることができる。
(a1)集合図柄群を形成するタイミングは変動開始後に変動領域6a,6cに第1図柄が所定図柄で停止した後、変動領域6bに第1図柄との組み合わせで特定図柄の組み合わせにならない図柄で停止したときに限らず、他のタイミングとしてもよい。他のタイミングとしては、例えば遊技開始時や所要の条件を満たしたとき等のように、遊技機の種類や日時等に応じて適切な任意のタイミングがある。こうしたタイミングとすることにより、遊技者に有利な状態で集合図柄群を形成して遊技者に特典を与える確率をより高めることができる。
(a2)図1の例では表示部8には三つの変動領域6a,6b,6cを備えたが、一の変動領域のみとしてもよく、二または四以上の複数の変動領域を備えてもよい。すなわち、全部または一部の変動領域において集合図柄群の変動を行うことにより、上述した作用および効果が実現される。
(a3)集合させた複数の図柄をほぼ同一面上に配置して形成した面状図柄群を集合図柄群としてもよく、集合させた複数の図柄を立体的形状の表面上に配置して形成した立体図柄群を集合図柄群としてもよい。これらの面状図柄群または立体図柄群を移動表示や回転表示等を行うことによって集合図柄群の変動を実現すると、当該変動の態様が多様化する。そして面状図柄群または立体図柄群の変動を停止して表示された第1図柄と第2図柄との組み合わせが特定図柄の組み合わせになると遊技者に特典を与える。したがって、特典を得る楽しみだけでなく、表示部を見ながら遊技する楽しみ遊技者に与えることができる。
【0019】
次に、遊技機の一つである第1種パチンコ機に本発明を適用した事例について、図2〜図10を参照しながら説明する。まず図2はパチンコ機10の外観を示す正面図であり、図3は複合装置の外観を示す正面図である。
【0020】
図2において、第1種パチンコ機であるパチンコ機10の遊技盤面12上には、複合装置14,第1種始動口30,大入賞口34,下部始動口62,一般の入賞口等を適宜に配置している。
第1種始動口30は始動口センサ56を有し、パチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞球(「賞品球」とも呼ぶ。)を払い出す。中ゲート32はゲートセンサ54を有し、パチンコ球が通過しても賞球を払い出さない。
大入賞口34は蓋66やVゾーン52等を有する。蓋66はソレノイド50によって開閉される。大入賞口34の内側に設けたVゾーン52は、Vゾーンセンサ48を有する。大当たり遊技の際には蓋66を開け、パチンコ球がVゾーン52に入賞すると所要回数(例えば16回)内で大当たり遊技を継続することができる。蓋66を開ける期間(以下「大入賞口開放期間」と呼ぶ。)は、例えば大入賞口34にパチンコ球が10個入賞するか、開けてから30秒間を経過するまでのいずれか早いほうが該当する。蓋66の下方には、第1種始動口30と同等の機能を備えた下部始動口62を有する。当該下部始動口62には、始動口センサ56と同様の始動口センサ60を有する。
ここで、始動口センサ56,60は、それぞれの始動口に入賞したパチンコ球を検出する。Vゾーンセンサ48はVゾーン52に入賞したパチンコ球を検出する。ゲートセンサ54は中ゲート32を通過したパチンコ球を検出する。なお上記ゲートセンサ54、始動口センサ56,60、Vゾーンセンサ48は、例えば近接センサやマイクロスイッチ,光センサ(発光体と受光体)等を用いる。
【0021】
図3に示す複合装置14は、天入賞口14a,普通図柄用の保留球ランプ20,特別図柄表示器22,特別図柄用の保留球ランプ28等を有する。天入賞口14aは一般入賞口の一つである。保留球ランプ20は特別図柄表示器22の上方にほぼ水平状に並べて設けた複数個の発光体(例えば4個のLED)であり、普通図柄の変動中に中ゲート32を通過したパチンコ球の個数を表示する。保留球ランプ28は特別図柄表示器22の下方にほぼ水平状に並べて設けた複数個の発光体(例えば4個のLED)であり、大当たり作動中や変動中等に第1種始動口30(あるいは下部始動口62)に入賞したパチンコ球の個数を表示する。
その他、複合装置14にはランプ等の発光体や装飾板等を有し、装飾効果を発揮させて遊技者の目を楽しませる。
【0022】
表示部8に相当する特別図柄表示器22は、例えば液晶表示器を用いる。当該特別図柄表示器22には、特別図柄,チャンス図柄,背景図柄等を表示する。特別図柄は変動領域70,74,78にそれぞれ変動または停止して表示し、大当たりか否かを判別するために用いる。変動後にそれぞれ変動領域70,74,78に停止して表示される図柄は、順に左図柄72,中図柄76,右図柄80である。チャンス図柄(「第4図柄」とも呼ぶ。)は大当たりによる特典以外の付加特典を決定するために用い、所定の図柄を複数の色彩で変化させる。背景図柄は特別図柄,チャンス図柄の背景として表示する図柄であって、例えば動画(映像,アニメーション等)や静止画等がある。
なお特別図柄表示器22は液晶表示器以外に、CRT,LED表示器,プラズマ表示器等のように特別図柄等が表示可能な表示器を用いてもよい。
【0023】
図2に戻って、遊技盤面12には1個または複数個の装飾ゲートを有する。図2の例では左ゲート57と右ゲート24を有する。これらの装飾ゲートは上記中ゲート32と異なり、パチンコ球の通過を検出するゲートセンサを有しない。右ゲート24は普通図柄表示器26を有するが、左ゲート57は何も有しない。普通図柄表示器26は1個または複数個の発光体(この例では2個のLED)を有し、当該発光体の点灯・消灯状態が普通図柄となる。普通図柄は上記中ゲート32にパチンコ球が通過したときに点滅し始め、その後に各発光体についてそれぞれ点灯または消灯する。そして、発光体の点灯または消灯の態様に応じて(例えば2個の発光体のうち右側の発光体が点灯すると)、下部始動口62の蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。
なお普通図柄表示器26には、液晶表示器,CRT,LED表示器,プラズマ表示器等のように普通図柄が表示可能な他の表示器を用いてもよい。この場合には、普通図柄として例えば英数字や記号等を用いることができる。さらには、普通図柄と特別図柄とを同じ表示器(例えば特別図柄表示器22)に表示するようにしてもよい。
【0024】
遊技盤面12以外では、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿40や、タバコの吸い殻等を入れる灰皿42、効果音や音楽等を出すスピーカ44、遊技者の手がハンドル36に触れているか否かを検出するタッチセンサ38、ガラス枠18の開放を検出する金枠センサ58等が設けられている。スピーカ44は賞球の受皿である上皿46の内部に設け、タッチセンサ38や金枠センサ58はそれぞれ所要の位置に設ける。また、ランプ類16は電球やLED等を用いており、図示した位置には限らずパチンコ機10の種類や遊技内容等に合わせて適切な位置に配置する。
【0025】
次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技を実現するメイン制御基板100および表示制御基板200の構成や作動等について、図4を参照しながら説明する。これらのメイン制御基板100および表示制御基板200は、いずれもパチンコ機10の背面側に設けられている。
図4において遊技制御部2に相当するメイン制御基板100は、CPU(プロセッサ)110,ROM112,RAM114,入力処理回路102,出力処理回路104,表示制御回路106,通信制御回路116等を有する。
CPU110は、ROM112に格納されている遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10を制御する。遊技制御プログラムには後述する表示指令処理等を実現するためのプログラムを含む。ROM112にはEPROMを用いるが、EEPROMやフラッシュメモリ等を用いてもよい。RAM114には各種乱数や各種センサの情報等のようなデータあるいは入出力信号を格納する。RAM114にはDRAMを用いるが、SRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。
【0026】
入力処理回路102は、ゲートセンサ54、入賞センサ(Vゾーンセンサ48、始動口センサ56,60等)あるいは他のセンサ(タッチセンサ38,金枠センサ58等)などから送られたそれぞれの信号を受けて、メイン制御基板100内で処理可能なデータ形式に変換し、バス118を介してCPU110やRAM114にデータ等を送る。
出力処理回路104はCPU110からバス118を介して送られた作動データを受けて、ソレノイド50等のようにパチンコ機10に備えられている各種の作動装置を作動させる。
表示制御回路106はCPU110からバス118を介して送られた表示データを受けて、普通図柄表示器26を点灯・消灯したり、保留球ランプ20,28に保留球数(例えば、0≦保留球数≦4)に応じた個数のランプを表示したり、あるいは図示しないがランプ類16を適宜に点灯・消灯する等の制御を行う。
通信制御回路116は、表示制御基板200(さらに必要に応じて枠制御基板やホールコンピュータ等)との間においてデータを送信するための回路である。
上記各構成要素は、いずれもバス118に互いに結合されている。
【0027】
次に、表示制御部4に相当する表示制御基板200はメイン制御基板100から送られる表示指令を受けて、表示すべき文字,図柄,画像等を適切に加工して特別図柄表示器22に表示する処理を行う。当該表示制御基板200は、CPU210,ROM202,RAM204,通信制御回路206,キャラクタジェネレータ212,VDP(Video Display Processor)214等を有する。
CPU210は、ROM202に格納されている表示制御プログラムに従って特別図柄表示器22の表示制御を行う。ROM202には上記表示制御プログラムのほかに、表示指令に対応する表示情報や、特別図柄,複数の変動パターン,装飾図柄等のようなパチンコ遊技を行う上で必要な表示用の全データを予め格納する。当該ROM202にはEPROMを用いるが、EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。RAM204には、表示指令や表示情報等のようなデータや入出力信号を格納する。当該RAM204にはDRAMを用いるが、SRAMやフラッシュメモリ等を用いてもよい。
【0028】
通信制御回路206はメイン制御基板100から送信されたデータを受信し、CPU210やRAM204等に伝達する。
キャラクタジェネレータ212には、文字(英数字や漢字等),図柄(キャラクタを含む),画像(静止画,アニメーション等の動画)等を予め格納する。
VDP214はVRAMやパレットRAM等を有し、CPU210からバス208を介して送られた表示情報を受けて、特別図柄表示器22に対して図柄や画像等を加工して表示する制御を行う。具体的には、表示情報に対応する文字,図柄,背景等のデータをキャラクタジェネレータ212から読み込み、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行なってVRAMやパレットRAM上にデータ展開し、最終的には映像信号や同期信号等を特別図柄表示器22に出力する。
上記各構成要素はいずれもバス208に互いに結合されている。
【0029】
上記のように構成されたパチンコ機10において、本発明を実現するためにメイン制御基板100や表示制御基板200で行う処理手順について図5から図9までを参照して説明する。ここで、図5には第1種始動口処理の内容を、図6には図柄変動処理の内容を、図7には変動表示処理の内容を、図8にはリーチ処理の内容を、図9には図柄群変動処理を、図10には画像表示処理の内容をそれぞれフローチャートで示す。これらの処理手順のうち、第1種始動口処理,図柄変動処理,変動表示処理,リーチ処理,図柄群変動処理は、いずれも図4に示すメイン制御基板100においてROM112に格納されている遊技制御プログラムをCPU110が適当なタイミング(例えば4ミリ秒ごとの周期)で実行することによって実現される。また、画像表示処理は表示制御基板200においてCPU210とVDP214が適当なタイミングでプログラムを実行することによって実現される。
なお、以下の説明において「保留球数」という場合には、特別図柄表示器22に特別図柄が変動している間に第1種始動口30に入賞したパチンコ球の個数を意味する。また、「加算する」という場合には、通常は1だけ保留球数を増やすことを意味するが、遊技状態等に応じて適宜に2以上ずつ増やす場合を含む。これに対して「減算する」という場合には、保留球数を減らす点を除いては加算する場合と同様である。さらに、説明を簡単にするために、第1種始動口30の入賞と下部始動口62の入賞とは同様に作動するので、第1種始動口30の入賞について説明する。
【0030】
まず、図5に示す第1種始動口処理では、第1種始動口30に対するパチンコ球の入賞判別を行う。具体的には、最初に第1種始動口30にパチンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS10〕。具体的には、図4において始動口センサ56から検出信号が出力された場合には入賞した(YES)と判別し、検出信号が出力されなければ入賞しない(NO)と判別する。そして、第1種始動口30にパチンコ球が入賞したときには、保留球数が上限値(例えば4)に達しているか否かを判別する〔ステップS12〕。保留球数が上限値に達していなければ(NO)、その保留球数を加算する〔ステップS14〕。加算された保留球数に応じて保留球ランプ28のLEDを点灯する。その後、各種乱数の読み込みと記憶を行い〔ステップS16〕、第1種始動口処理を終了する。なお、第1種始動口30にパチンコ球が入賞していない場合(ステップS10のNO)や、保留球数が上限値に達している場合(ステップS12のNO)には、何もせずにそのまま第1種始動口処理を終了する。
【0031】
ここでステップS16に示す各種乱数には、大当たり判定用乱数RA,大当たり図柄用乱数RB,リーチパターン乱数RC,確率変動用乱数RD等がある。
大当たり判定用乱数RAは、大当たりか否かを判別するための乱数である。大当たり図柄用乱数RBは、大当たり判定用乱数RAによって大当たりと判別された場合において、特別図柄表示器22に停止して表示する特別図柄を特定するための乱数である。リーチパターン乱数RCは、特別図柄表示器22に表示されている特別図柄によってリーチに達してから全ての図柄変動を停止するまでの表示パターンを特定するための乱数である。「リーチ状態」とは、未だに変動している残りの特別図柄を除き、他の特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致している状態を意味する。確率変動用乱数RDは大当たりになった後に大当たりになる確率を変更するか否かを判別するための乱数である。
【0032】
次に、図6に示す図柄変動処理では、特別図柄表示器22に図柄群を変動して表示する処理を行う。まず保留球数が正数(すなわち保留球数>0を満たす)か否かを判別する〔ステップS20〕。保留球数が正数ならば(YES)、上記ステップS16で記憶した大当たり判定用乱数RAを読み込むとともに〔ステップS22〕、次回の処理に備えて保留球数を減算する〔ステップS24〕。そして、変動表示処理を行う〔ステップS26〕。変動表示処理の具体的な内容について、図7を参照しながら説明する。
【0033】
図7に示す変動表示処理では、まず「大当たり」か否かを判別する〔ステップS40〕。具体的には、上記ステップS22で読み込んだ大当たり判定用乱数RAが大当たり値と一致したか否かによって判別する。大当たり値は通常は1個であるが、遊技状態(例えば確率変動時)等によっては複数個としてもよい。
もし、「大当たり」ならば(YES)、図5のステップS16で記憶した大当たり図柄用乱数RBを読み込み〔ステップS42〕、図柄群を変動させ始めるべくステップS44に進む。当該大当たり図柄用乱数RBによって、最終的に停止して確定する予定の図柄(以下「停止予定図柄」と呼ぶ。)を決定する。
一方、ステップS40で「はずれ」と判別されたならば(NO)、はずれ図柄の組み合わせを特別図柄表示器22に表示するため、はずれ図柄データをRAM114から読み込む〔ステップS60〕。その後、当該はずれ図柄データにリーチ図柄を含むか否かを判別する〔ステップS62〕。もし、はずれ図柄データにリーチ図柄を含むならば(YES)、最終的には「はずれ」になるが途中でリーチに達する態様であり後述するステップS44に進む。一方、はずれ図柄データにリーチ図柄を含まなければ(NO)、後述するステップS64に進む。
【0034】
表示制御基板200に表示指令を送って図柄群を変動し始めると〔ステップS44〕、リーチ処理を行う〔ステップS46〕。表示制御基板200で行われる処理については、後述する。ここでは、リーチ処理の具体的な内容について図8を参照しながら説明する。
図8に示すリーチ処理では、まず図5のステップS16で記憶したリーチパターン乱数RCを読み込み〔ステップS70〕、リーチパターンを決定する〔ステップS72〕。すなわち、図7のステップS42またはステップS60で決定した停止予定図柄と、図8のステップS70で読み込んだリーチパターン乱数RCとに基づいて以下に示す表1に従ってリーチパターンを決定する。リーチ図柄として表示する図柄は第2領域群G2に属する図柄であり、例えば左図柄72と右図柄80である。通常のパチンコ機10では、左図柄72と右図柄80は同じ図柄になる。そして、当該リーチ図柄からみて中図柄76の図柄のずれ(以下「図柄の関係」と呼ぶ。)によって、2図柄前,1図柄前,同一図柄,1図柄後,2図柄後,他の図柄(例えば3図柄前,3図柄後等)がある。例えば、リーチ図柄が図柄「7」であるときに中図柄76が図柄「6」であれば、リーチ図柄からみて中図柄76は「1図柄前」となる。表1には図柄の関係と、0から10までのいずれかの数値を取り得るリーチパターン乱数RCとの設定例を示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004505603
【0036】
上記表1には、六つのリーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζが設定されている。例えばリーチに達した後、変動領域74で各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて形成した集合図柄群の変動を行うリーチパターン(以下「集合図柄群変動アクション」と呼ぶ。)をリーチパターンβとする。ここで、リーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζについて各表示内容の概要を表2に例示する。
なお、表2に示す「アクション」とは、アニメーション等を行うことである。「再抽選アクション」は停止した特別図柄(左図柄72,中図柄76,右図柄80)によって「はずれ」になった後、変動領域74等で再び図柄群の変動を行なって大当たりか否かの再抽選を行う。「正逆変動」は停止の一態様であり、特別図柄表示器22の所定位置(例えば画面中央を通る水平線)を中心に特別図柄(左図柄72,中図柄76,右図柄80)を所定方向に所定範囲(例えば上下方向に半図柄分)だけ揺れ動かす。「移動位置」とは、上記所定位置とは別個の画面上の位置である。
【0037】
【表2】
Figure 0004505603
【0038】
なお所定の条件が成立すると、上記表1におけるリーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζの位置や個数を変更して(変化させて)もよい。所定の条件としては、例えば特別図柄が特定図柄(例えば「333」)で停止した場合であり、パチンコ機10の種類や日時等に応じて条件を適切に変えてもよい。こうすれば、遊技者は大当たりになる期待感を特別図柄の全てが停止するまで維持することができる。また、所定の条件が成立すると、変動領域で変動する図柄の数や種類を変化させてもよい。このことは乱数の値に応じて変化させる場合であっても同様である。こうすれば集合図柄群変動アクションの態様が変化してゆくので、場合によっては集合図柄群変動アクションが行われたことによって大当たりの可能性が高くなる。したがって、遊技者は集合図柄群変動アクションによる表示態様の変化とともに、大当たりになる期待感を持って遊技することができる。
【0039】
次に、ステップS72で決定したリーチパターンに基づいて、表示制御基板200に表示指令を送って特別図柄表示器22にリーチ図柄を表示する〔ステップS74〕。なおリーチ図柄は特別図柄表示器22のみならず、複合装置14等に備えた他の表示器に表示してもよい。こうすれば、特別図柄表示器22以外の表示器にもリーチ図柄等が表示されるので、リーチ図柄が何であるかをより認識しやすくなる。
なお、リーチ図柄を表示する際には、遊技者にリーチに達したことを認識させる報知をあわせて行なってもよい。当該報知としては、例えば「リーチ」の文字や所定のアニメーションなどを表示したり、音声や特定の効果音をスピーカ44から出したり、遊技者が触れるハンドル36や遊技者が座る椅子を振動させたりする態様がある。こうすれば、遊技者はリーチに達したことをより確実に認識することができる。
【0040】
そして、リーチパターンβ(特定のリーチパターン)か否かによって〔ステップS76〕、処理内容を分ける。もし、リーチパターンβを除くリーチパターンならば(NO)、表示制御基板200に表示指令を送って対応するリーチパターンで図柄変動を行う〔ステップS80〕。一方、リーチパターンβならば(YES)、図柄群変動処理を行う。当該図柄群変動処理の具体的な内容について図9を参照しながら説明する。
【0041】
図9に示す図柄群変動処理では、まず図柄群の変動を行う回数(以下「変動回数」と呼ぶ。)を決定する〔ステップS90〕。当該変動回数は例えば2回〜4回の範囲であって、乱数やデータテーブル等に基づいて決定する。その後、はずれ図柄を読み込み〔ステップS92〕、変動期間(例えば10秒間)だけ図柄群の変動を行なった後に上記はずれ図柄を停止して表示する〔ステップS94〕。ステップS92,S94にいう「はずれ図柄」とは、最終回に至る前に各変動ごとに停止して表示されるリーチ図柄とは異なる図柄をいい、本実施の形態では単一の図柄(図11(C)の例ではリーチライン上にある図柄「6」)を意味する。こうして停止して表示されたはずれ図柄のうちで遊技者が認識可能な一または複数の図柄を抽出し〔ステップS96〕、次回の図柄群の変動すなわち再変動を行う〔ステップS98〕。「はずれ図柄」と「遊技者が認識可能な図柄」はともに一図柄を意味する。「遊技者が認識可能な図柄」とは、ステップS92で読み込んだはずれ図柄(上記の例では図柄「6」)とともに所要の表示領域に表示された図柄をも含む(図11(C)の例では変動領域74に表示された三つの図柄「7」,「6」,「5」)ことを意味する。そして、上記ステップS92〜ステップS98の過程を(変動回数−1回)だけ繰り返す〔ステップS100〕。
最終回の変動では(ステップS100のYES)、変動回数が最大回数と一致しているか否かを判別する〔ステップS102〕。ここで最大回数は上記の例では4回が該当する。もし、変動回数が最大回数と不一致ならば(NO)、変動を停止して特別図柄を表示し〔ステップS108〕、図柄群変動処理を終了する。
【0042】
一方、変動回数が最大回数と一致すれば(ステップS102のYES)、以下の処理を実行する。すなわち、各回ごとにステップS96で抽出した図柄を集合させて形成した集合図柄群(例えば面状図柄群または立体図柄群)を形成し〔ステップS104〕、上記変動期間だけ集合図柄群の変動を行い〔ステップS106〕、当該変動を停止して特別図柄を表示し〔ステップS108〕、図柄群変動処理を終了する。ここで、集合図柄群の変動は当該集合図柄群を所定方向にスクロールさせたり、集合図柄群を一体的に移動させる等によって行う。また、面状図柄群の変動は当該面状図柄群を一体的に移動させる等で行い、立体図柄群の変動は当該立体図柄群を一体的に回転表示または移動表示する等で行う。こうして図柄群変動処理を終了すると、さらに図8に示すリーチ処理も終了する。
上記図柄群変動処理を実行すると、ステップS90で決定する変動回数は通常は毎回異なるので、遊技者は何回目で大当たり/はずれになるかを予測できない。また、抽選を行うごとに集合図柄群を構成する図柄が変化してゆく。したがって、遊技者は特別図柄表示器22を見る楽しみとともに、あと何回抽選が行われるかをスリルと期待感を持って遊技を楽しむことができる。なお、集合図柄群を形成する図柄の数は二つ以上で任意であり、さらには変動を行うごとに集合図柄群を形成する図柄の数が変化してゆくように構成してもよい。こうすれば、変動を行うごとに集合図柄群を構成する図柄の種類や配列等がさらに多様化して面白味が増すので、遊技者の遊技意欲を維持または向上させることができる。
【0043】
リーチ処理を終えて図7に戻り、確率変動か否かを判別し〔ステップS48〕、確率変動ならば確率変動処理を行なった後〔ステップS50〕、変動表示処理を終了する。確率変動か否かは、図5のステップS16で記憶した確率変動用乱数RDが所定値と一致しているか否か、あるいは特別図柄表示器22に実際に停止した特別図柄とチャンス図柄とが所定の組み合わせで表示されたか否か等によって行う。所定の組み合わせとしては、例えば特別図柄が「777」であり、チャンス図柄が青色という場合である。確率変動処理の内容については、周知であるので説明を省略する。なお、確率変動処理が実行されると、今回の大当たり遊技終了後から次回の大当たりになるまで、特別図柄による大当たりおよび/または普通図柄による当たりになる確率が高まるとともに、特別図柄および/または普通図柄の変動期間が短縮される。一方、確率変動でなければ(ステップS50のNO)、何もせずに変動表示処理を終了する。
なお、ステップS62でリーチ図柄でないときは(NO)、ステップS44と同様に図柄群を変動し始め〔ステップS64〕、所定の変動パターンに基づいて変動表示した後にはずれ図柄の組み合わせで停止し〔ステップS66〕、上記ステップS48に進む。上記ステップS64,S66ではそれぞれ対応する表示指令を表示制御基板200に送って実現する。
【0044】
さらに変動表示処理を終えて図6に戻り、最終的に確定して特別図柄表示器22に表示された特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致するか否かを判別する〔ステップS28〕。図7に示すステップS40でも大当たりか否かを判別しているが、この判別はステップS22で読み込んだ大当たり判定用乱数RAに基づいて行なっている。しかし、ステップS26の変動表示処理を実行している際などで外来ノイズ等の影響を受け、予定していた大当たり表示となるものがはずれ表示になることもある。したがって、パチンコ遊技の混乱を防止するため、特別図柄表示器22に表示された特別図柄を優先して大当たりか否かの判別を行うものである。なお、外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高いパチンコ機10では、大当たり判定用乱数RAのみに基づいて「大当たり」か否かをステップS28で判別してもよい。こうすれば処理速度が向上する。
もし、停止した特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致するならば(YES)、「大当たり」として大当たり処理を行い〔ステップS30〕、図柄変動処理を終了する。大当たり処理は、例えば大入賞口34の蓋66を一定期間(例えば30秒間)だけ開放し、入賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出す等を行う。一方、特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致しないならば(NO)、「はずれ」としてはずれ処理を行い〔ステップS32〕、図柄変動処理を終了する。なお、はずれ処理の内容については、周知であるので説明を省略する。
【0045】
次に、メイン制御基板100から出力された表示指令を受けた表示制御基板200が対応する画像を編集して特別図柄表示器22に表示する処理について、図10を参照しながら説明する。なお、メイン制御基板100から出力された表示指令は、受信割り込みによって実行される別個の処理プログラムによって図4に示すRAM204内の受信バッファに記憶されているものとする。図10に示す画像表示処理では、まずCPU210が受信バッファに記憶した表示指令を読み込み〔ステップS110〕、読み込んだ表示指令に基づいて表示データを取得しRAM204に記憶する〔ステップS112〕。より具体的には、表示指令と表示データとの関係を規定しROM202等に記憶したデータテーブルを参照して表示データを取得する。この表示データは画像編集を行うためのデータ要素(パラメータ)であり、例えばステータス番号,左図柄番号,左位置座標,中図柄番号,中位置座標,右図柄番号,右位置座標,アニメーション番号,ステータスフラグ,アニメーションタイマ等を有する。こうして取得した表示データを取得した210は、当該表示データをVDP214に伝達する。
【0046】
CPU210から表示データを受けたVDP214は、当該表示データに基づいて文字,図柄,背景等のデータをキャラクタジェネレータ212から抽出し〔ステップS114〕、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行った後〔ステップS116〕、VRAMやパレットRAM上にデータを展開する〔ステップS118〕。そして、展開したデータを画像信号に変換して特別図柄表示器22に出力する〔ステップS120〕。こうして表示データに基づいて編集した図柄等を特別図柄表示器22に表示させることができる。また、画像編集をハードウェアとしてVDP214で行うので、画像を高速に表示することができる。
【0047】
次に、上記図5〜図10に示すそれぞれの処理を実行して特別図柄表示器22に表示する態様例について、図11〜図16を参照しながら説明する。これらの図11〜図16には、いずれも特別図柄表示器22に表示された図柄の一例を示す。なお、この一例は「大当たり」になるケースの一例を示すものであって、通常は多く発生する「はずれ」になるケースについては省略する。
【0048】
まず、特別図柄の変動開始では変動領域70,74,78でほぼ一斉に図柄群を変動させ始め(図7のステップS44,S64)、その後にリーチに達するとリーチ図柄を表示する(図8に示すステップS74)。図11(A)に示す例では、変動領域70,78にリーチ図柄として同じ図柄「7」を停止して表示する。この停止表示によって、遊技者はリーチに達したことを知ることができる。
【0049】
次に、リーチパターン乱数RCや表1に従ってリーチパターンβで表示を行う。具体的には、左右の変動領域70,78を動かして変動領域74を広くし、変動領域74では以下の表示を行う(図9に示すステップS92〜S98)。
(1回目)変動領域74では図11(B)に示すように図柄群を変動し、停止して表示する図柄を乱数等によって決定した後、図11(C)に示すように一または複数の図柄を停止して表示する。図11(C)に示す例で停止した複数の図柄「7,6,5」は遊技者が認識できるものであり、集合図柄群を形成するための図柄列82になる。ここで、リーチライン上に停止した図柄は「6」であるので1回目の抽選は「はずれ」に終わっている。停止してまもなく再抽選に備えて、図柄列82は変動領域74の左端に移動する。
(2回目)図柄列82を変動領域74の左端に表示しながら、1回目と同様に2回目の抽選を行う。すなわち図12(A)に示すように変動領域74のほぼ中央部で図柄群を変動し、停止して表示する図柄を乱数等によって決定した後、図12(B)に示すように一または複数の図柄を停止して表示する。図12(B)に示す例で停止した複数の図柄「9,8,7」も遊技者が認識できるものであり、集合図柄群を形成するための図柄列84になる。ここで、リーチライン上に停止した図柄は「8」であるので2回目の抽選も「はずれ」に終わっている。停止してまもなく再抽選に備えて、図柄列84は変動領域74の右端に移動する。
(3回目)図柄列84を変動領域74の右端に追加して表示しながら、さらに3回目の抽選を行う。すなわち図12(C)に示すように図柄群を変動し、停止して表示する図柄を乱数等によって決定した後、図13(A)に示すように一または複数の図柄を停止して表示する。図13(A)に示す例で停止した複数の図柄「5,4,3」もまた遊技者が認識できるものであり、集合図柄群を形成するための図柄列86になる。ここで、リーチライン上に停止した図柄は「4」であるので3回目の抽選もまた「はずれ」に終わっている。このように1回目の抽選だけでなく、2回目,3回目の抽選を行うことによって大当たりになる期待感を遊技者に与えることができる。しかし上記3回の抽選のいずれも「はずれ」に終わったので、さらに遊技者に大当たりになり得る機会を与えるべく集合図柄群の変動を行う。なお、上記3回の抽選中に「はずれ」または「大当たり」が確定して抽選を終わることもあり、この場合には集合図柄群の変動を行わない。
【0050】
まず1回目〜3回目の抽選でそれぞれ抽出した図柄列82,84,86に基づいて、集合図柄群に相当する面状図柄群88を形成する(図9に示すステップS104)。この面状図柄群88は、図13(B)に示すように図面左側から右側に向かって図柄列82,図柄列86,図柄列84の順番でほぼ同一の平面上に配置しており、図柄に着目すればちょうど3行3列のマトリクス状になっている。こうして形成された面状図柄群88はいずれも遊技者が認識できた複数の図柄によって構成されているので、最終的に中図柄76として停止する図柄を把握することができる。そのため、当該複数の図柄のうち大当たりになる中図柄76を期待する期待感を持って特別図柄表示器22を見てパチンコ遊技を楽しむことができる。
【0051】
なお、面状図柄群88は必ずしも図13(B)に示すような構成にはならず、上記1回目〜3回目で抽出した図柄列82,84,86に応じて図16(A)に示す面状図柄群90や、図16(B)に示す面状図柄群92、あるいは図16(C)に示す線状図柄群93になり、図柄列の配置や配列等も任意である。上述した例では、図11(A)等に示すように左図柄72,右図柄80はいずれも図柄「7」となっているので、面状図柄群88,90,92と線状図柄群93の変動後に停止して表示する中図柄76も図柄「7」であれば大当たりになる。ここで面状図柄群88,90,92と線状図柄群93とを構成する図柄の数はそれぞれ9個であり、このうち図柄「7」の数は面状図柄群88の場合は2個であり、面状図柄群90の場合は1個であり、面状図柄群92の場合は3個である。よって面状図柄群の変動を行う時点で大当たりになる確率は、面状図柄群88と線状図柄群93の場合は2/9になり、面状図柄群90の場合は1/9になり、面状図柄群92の場合は1/3になる。したがって、遊技者は大当たりになり得る図柄の数を調べることで大当たりになる確率を知ることができるので、大当たりを期待する期待感を持って遊技することができる。
【0052】
さらに、形成した面状図柄群88の変動を変動期間だけ行う(図9に示すステップS100,S102)。図13(C)に示す例では、形成した面状図柄群88を変動領域70,78と相対的に移動させ、変動領域74を覗き窓のようにして部分的に面状図柄群88を表示する。このとき面状図柄群88の移動方向は図13(C)内に示す矢印のように、四方八方の任意方向である。面状図柄群88を移動させる状況を遊技者が見ると、あたかも面状図柄群88が変動領域74内で変動しているように見える。その他、面状図柄群88を一体的に回転表示したり、面状図柄群88上の任意点を基準に曲線や円周上に沿って移動表示してもよい。線状図柄群93の場合は、従来通りに変動領域74の所定方向(例えば上下方向)にスクロールや正逆変動させること等によって変動を行う。
具体的には、図13(A)に示す状態から面状図柄群88を図面右下方向(矢印D2方向)に1図柄分だけ移動させると、図14(A)に示す状態になる。同様に図14(A)に示す状態から面状図柄群88を図面左方向(矢印D4方向)に2図柄分だけ移動させると、図14(B)に示す状態になる。さらに図14(B)に示す状態から面状図柄群88を図面上方向(矢印D6方向)に2図柄分だけ移動させると、図14(C)に示す状態になる。そして図14(C)に示す状態から面状図柄群88を図面右方向(矢印D8方向)に1図柄分だけ移動させると、図15(A)に示す状態になる。このように面状図柄群88の変動は変動領域74の上下方向を含めてあらゆる方向に行うことができるので、変動態様が大幅に多様化する。したがって、大当たりという特典を得る楽しみだけでなく、飽きることなく特別図柄表示器を見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【0053】
それから、面状図柄群88の変動を停止して特別図柄を表示する(図9に示すステップS10)。例えば、図14(A)に示す状態で変動を停止すると、最終的には図15(B)に示すように図柄列82が1図柄分だけ図面下方向に移動した状態となる。この例では左図柄72,右図柄80と合わせて中図柄76も図柄「7」となり、大当たりになる。また、図14(B)に示す状態で変動を停止すると、最終的には図15(C)に示すように図柄列84が1図柄分だけ図面下方向に移動した状態となる。この例では中図柄76が左図柄72,右図柄80と異なる図柄「9」となり、はずれになる。
【0054】
上記実施の形態によれば解決手段2に対応し、図柄群の変動と停止を少なくとも一回行い、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて面状図柄群88(集合図柄群)を形成した{図9に示すステップS90〜S104,図11(B)〜図13(B)参照}。各回の変動後に停止する図柄は通常変化してゆくので、遊技者はどのような図柄で面状図柄群88を形成するのかを知ることが可能になる。そのため、遊技者は図柄群の変動と停止だけでなく、どのような図柄で面状図柄群88を形成するのかを見る楽しみが得られる。さらに形成した面状図柄群88の変動と停止を行うので{図9に示すステップS106〜S108,図14(A)〜図15(C)参照}、図柄群の変動態様がより多様化して面白くなる。したがって、特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者により与えることができる。
【0055】
また解決手段4に対応し、面状図柄群88(集合図柄群)は変動領域74に変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて形成する{図9に示すステップS90〜S104,図11(B)〜図13(A)参照}。その後、形成した面状図柄群88を移動表示や回転表示等させることによって集合図柄群の変動を行う{図9に示すステップS106,図13(C)〜図15(A)参照}。そして、面状図柄群88の変動後に停止した図柄と、変動領域70,78に停止した図柄との組み合わせが大当たり図柄(特定図柄の組み合わせ)になると遊技者に特典を与える{図6に示すステップS30,図15(B)参照}。ここで、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて面状図柄群88を形成するので{図9に示すステップS96,S104}、当該停止した図柄によっては第1図柄との組み合わせが特定図柄の組み合わせになり得る図柄(図1の例では図柄「7」)が増えるので、当該集合図柄群の変動による大当たりになる確率も高まる。したがって、大当たりによる特典を期待する遊技者の期待感を従来よりも高めることができる。さらに解決手段5に対応し、集合させた複数の図柄をほぼ同一面上に配置して形成した面状図柄群88を集合図柄群とした{図9に示すステップS90〜S104,図11(B)〜図13(A)参照}。この面状図柄群88を移動表示や回転表示等を行うことによって集合図柄群の変動を実現すると、当該変動の態様が多様化する。したがって、大当たりによる特典を得る楽しみだけでなく、特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0056】
ここで上記実施の形態を応用した他の形態について、図18〜図21を参照しながら説明する。当該図18には集合図柄群の一例を示し、図19〜図21には特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す。
〔他の形態1〕
他の形態1は、変動後に一つの図柄を停止する過程を任意のタイミング(例えば同時または順次)で複数回行い、さらに停止した複数の図柄を集合させて形成した集合図柄群の変動後に特定図柄(あるいは特定図柄の組み合わせ)で停止すると遊技者に特典を与える形態である。
まず、表示部に複数の変動領域を設ける。図18(A)の例では特別図柄表示器22に9つの変動領域22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22iを設けている。その後、各変動領域で所定図柄からなる図柄群(例えば「0」から「9」までからなる図柄群)の変動を行なった後、それぞれの変動領域で図柄を停止する。図18(A)の例では変動領域22aに「5」の図柄23aが停止し、変動領域22bに「7」の図柄23bが停止し、…、変動領域22iに「1」の図柄23iが停止している。この際、大当たりか否かを判別するための特定図柄(例えば図柄「7」)を乱数やデータテーブル等に基づいて決定する。そして、停止した複数の図柄を集合させて集合図柄群を形成し、当該集合図柄群の変動後に所定のタイミングで停止する。図18(B)の例では9つの図柄23a,23b,23c,23d,23e,23f,23g,23h,23iを順番に配置して集合図柄群を形成している。この例における集合図柄群の変動は矢印で示すように右回りに沿って順番に特別図柄表示器22に図柄をスクロールや正逆変動等によって行う。最終的には集合図柄群の変動後に上記特定図柄で停止すると、遊技者に特典を与える。図18(B)の例では特定図柄と一致する図柄は2つあるので、「0」から「9」までの図柄から大当たりを判別する形態と比べて大当たりになる確率が2倍に高くなっている。なお、集合図柄群を変動させて大当たりか否かを判別するための特定図柄を、図柄群の変動前に予め決定しておく形態としてもよい。決定方法は固定(設定)した特定図柄を決定する態様や、乱数やデータテーブル等に基づいて決定する態様等がある。
【0057】
上記他の形態1によれば解決手段1に対応し、集合図柄群の変動を行う際に9つの図柄(少なくとも二つの図柄)を集合させて集合図柄群を形成し、当該集合図柄群の変動と停止を行う。こうすれば変動を行うごとに集合図柄群を構成する図柄の種類や配列等が変化してゆくので、集合図柄群の変動態様が変化に富み多様化する。よって特別図柄表示器22(表示部)に表示する集合図柄群の変動態様に面白味が生ずるので、遊技者の遊技意欲を維持することができる。また解決手段2との関係では、各変動領域に一つの図柄を変動後に停止して表示する点が異なるのみであるので、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0058】
なお、上記他の形態1では9つの図柄を集合させて集合図柄群を形成したが、集合図柄群を形成する図柄の数は二つ以上の数であれば任意である。また、変動を行うごとに集合図柄群を形成する図柄の数を変化させるように構成してもよい。さらに、変動を行う際に少なくとも二つの図柄を集合させてほぼ同一面上に配置し、集合図柄群に相当する面状図柄群を形成してもよい。これらの態様によれば、変動を行うごとに集合図柄群を構成する図柄の種類や配列等がさらに多様化して面白味が増すので、遊技者の遊技意欲を維持または向上させることができる。これらの態様は後述する他の形態2でも同様である。
【0059】
〔他の形態2〕
他の形態2は、変動後に特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与える形態である。
まず、表示部に一つの変動領域を設ける。図19(A)の例では特別図柄表示器22に1つの変動領域23を設け、その変動領域23のほぼ中央部には大当たりか否かを判別する図柄を特定するための枠25を設けている。その後、当該変動領域23で所定図柄からなる図柄群(例えば「0」から「9」までからなる図柄群)の変動を行なった後に図柄を停止する。図19(B)の例では縦一列に図柄「654」が停止し、枠25には図柄「5」が停止している。大当たりとなる特定図柄を例えば「7」とすると、この例でははずれである。はずれの場合には、停止した図柄を変動領域23の外側に移動させ、2回目以降も1回目と同様に図柄群の変動と停止を行う。
【0060】
図19(C)の例では図柄「654」を変動領域23の図面左側に移動させ、変動領域23では2回目の変動を行う。2回目の変動後は図20(A)に示すように縦一列に図柄「765」で停止し、枠25には図柄「6」が停止しているのではずれである。そのため、図20(B)に示すように当該図柄「765」を変動領域23の図面右側に移動させ、変動領域23では3回目の変動を行う。さらに3回目の変動後は図20(C)に示すように縦一列に図柄「987」で停止し、枠25には図柄「8」が停止しているのではずれである。
3回目の変動を終えた時点で大当たりになっていなければ、特別図柄表示器22に表示された図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成する。図21(A)の例では、1回目の図柄「654」、2回目の図柄「765」、3回目の図柄「987」を順番に配置した集合図柄群に相当する線状図柄群を形成している。その後、形成した線状図柄群の変動を行い、最終的な図柄を停止する。線状図柄群の変動としては、例えば図21(A)に矢印で示すように変動領域23の上下方向にスクロールさせる変動のほか、正逆変動等がある。そして図21(B)の例で示すように縦一列に図柄「476」が停止し、枠25には図柄「7」が停止しているので大当たりである。図21(A)の例では特定図柄と一致する図柄は2つあるので、「0」から「9」までの図柄から大当たりを判別する形態と比べて大当たりになる確率が2倍に高くなっている。
【0061】
上記他の形態2によれば解決手段3に対応し、図柄群の変動後に特定図柄以外の図柄で停止すると、さらに図柄群の変動と停止を最高3回(少なくとも一回)行う。そして、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて、線状図柄群(集合図柄群)を形成する。こうして形成した 線状図柄群の変動後に特定図柄で停止すると、遊技者に特典を与える。線状図柄群を形成する際には各回の変動後に停止した図柄によっては特定図柄になり得る図柄が増えるので、集合図柄群の変動による遊技者が特典を得る確率も高まる。したがって、特典を期待する遊技者の期待感を従来よりも高めることができる。また解決手段2との関係では、変動領域を一つに限定している点が異なるのみであるので、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0062】
上記実施の形態では、集合させた複数の図柄をほぼ同一面上に配置して形成した面状図柄群88を集合図柄群とした。この形態に代えて(あるいは加えて)、集合させた複数の図柄を立体的形状の表面上に配置して形成した立体図柄群を集合図柄群としてもよい。当該立体的形状としては、球や楕円体,多面体(四面体や五面体等),円筒形状等のような任意の形状がある。形成した立体図柄群の一例を図17に示す。すなわち、図17(A)には円柱95の側面上に複数の図柄を配置して立体図柄群94を形成した例を、図17(B)には球97の表面に複数の図柄を配置して立体図柄群96を形成した例を、図17(C)には八面体99の表面に複数の図柄を配置して立体図柄群98を形成した例をそれぞれ示す。その後、形成した立体図柄群94,96,98を一体的に回転表示または移動表示することによって立体図柄群の変動を行う。回転表示は基準となる点や線を中心として行い、移動表示は特別図柄表示器22の画面上や基準位置あるいは他の変動領域70,78と相対的に行う。そして、立体図柄群94,96,98の変動後に特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与える。このことは他の形態1,2についても同様に適用することができる。上記の形態によれば解決手段4に対応し、立体図柄群94,96,98を移動表示や回転表示等を行うことによって集合図柄群の変動を実現すると、当該変動の態様が多様化する。したがって、大当たりによる特典を得る楽しみだけでなく、特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。なお、面状図柄群の変動と立体図柄群の変動とを任意に混在して行えば、さらに図柄の変動態様が多様化するので特別図柄表示器22を見る楽しみが高まる。
【0063】
〔他の実施の形態〕
上述したパチンコ機10(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大きさ,材質,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。(1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロットマシン,パチスロ機,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって複数の図柄からなる図柄群を変動または停止して表示する表示部を備えたものも同様に本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても図柄群の変動態様が変化に富み多様化して面白味が生ずるので、遊技者の遊技意欲を維持することができる。
【0064】
(2)上記実施の形態では、変動領域74に変動または停止して表示する図柄群について面状図柄群,立体図柄群,線状図柄群等の集合図柄群を形成した(図9に示すステップS90〜S104)。三つの変動領域の一つである変動領域74を特別図柄表示器22に表示する場合に適用したが、変動領域74のみを特別図柄表示器22に表示する場合についても同様に適用することができる。また、他の変動領域70,78に変動または停止して表示する図柄群についても、いずれか一方または両方の変動領域について集合図柄群を形成して変動を行うことも可能である。さらには、領域ごとに異なる種類の図柄群(面状図柄群,立体図柄群,線状図柄群等)を形成した変動させてもよい。これらの形態であっても、集合図柄群の変動は各変動領域の上下方向とは限らない方向に行うことが可能であるので、変動態様が大幅に多様化する。よって、大当たりによる特典を得る楽しみだけでなく、特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0065】
(3)上記実施の形態では、リーチに達した後にリーチパターンβで変動表示を行うことを条件として、面状図柄群や立体図柄群を形成し変動した(図8に示すステップS76,S78等)。この形態に代えて(あるいは加えて)、他の条件を満たせば、面状図柄群や立体図柄群を形成し変動するようにしてもよい。当該他の条件としては、例えばパチンコ球が所定の領域(例えば第1種始動口30や中ゲート32等)を通過または入賞したとき、前回の大当たり図柄が所定図柄の組み合わせであるとき等がある。こうすればリーチ後だけでなくリーチ前やその他の遊技態様に達したときも面状図柄群,立体図柄群,線上図柄群等の集合図柄群の変動を行うので、遊技者は特別図柄表示器22を見る楽しみが増える。
特にリーチ前とする場合には次のようになる。すなわち、形成した集合図柄群を変動させ、変動後に停止した図柄と左図柄72(第1図柄)との組み合わせがリーチ図柄(所定図柄の組み合わせ)になると、当該図柄を右図柄80(第2図柄)として選択する。左図柄72との組み合わせでは、変動領域78のいずれかにリーチ図柄になる図柄が停止すれば、当該図柄が右図柄80として選択される可能性がある。したがって、右図柄80として確定し得る図柄の数を増やしたので、リーチやその後の特典を期待する遊技者の期待感を高めることができる。
また、集合図柄群を形成した後に所要のタイミングに達すると(所定の期間を経過すると)、形成した集合図柄群を一旦解放する。その後、一度配置した図柄の位置をずらしたり、図柄の数(あるいは図柄列の数)を増減させる等して、集合図柄群を再形成するようにしてもよい。こうすれば、さらに変動態様が多様化するので、さらに特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0066】
(4)上記実施の形態では、三つの図柄列82,84,86を用いてほぼ同一面上に配置して面状図柄群88を形成した(図9に示すステップS90〜S104)。この形態に代えて(あるいは加えて)、二つの図柄列または四つ以上の図柄列を用いて面状図柄群を形成してもよく、乱数等を用いて任意に抽出した複数の図柄を用いて面状図柄群を形成してもよい。配置の際には、複数の図柄列や複数の図柄を順に所定の位置に配置する方法に限らず、乱数等によって配置する位置や順番を変えてもよい。こうして形成した面状図柄群は、図13(B)や図16(A),図16(B)に示すようにマトリクス状に配置した三行三列の面状図柄群にはならず、マトリクス状や直線上,曲線上を含む任意の位置に配置した面状図柄群になる。このことは複数の図柄を立体的形状の表面上に配置して立体図柄群を形成する場合や、複数の図柄を一列状に配置して線上図柄群を形成する場合でも同様である。こうすれば、さらに変動態様が多様化するので、さらに特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0067】
(5)上記実施の形態では、特別図柄の組み合わせを「777」とし、変動領域74のほぼ中央部であってリーチライン上(所定位置)に停止した特別図柄「7」と、既に他の変動領域70,78に停止した特定図柄「77」との組み合わせが特定図柄の組み合わせである「777」になると大当たり遊技による特典を遊技者に提供した(図6に示すステップS30)。この形態に限らず、特定図柄の組み合わせをゾロ目以外の特定図柄の組み合わせとしてもよい。これらの場合であっても、特典を得る楽しみだけでなく、特別図柄表示器22を見ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0068】
(6)上記実施の形態では、複数回の抽選について全て「はずれ図柄」で停止してはずれとなった場合において、それらのはずれ図柄を含み遊技者が認識可能な一または複数の図柄を抽出して集合図柄群を形成した(図9に示すステップS92〜S104)。この形態に代えて(あるいは加えて)、集合図柄群を形成する図柄ははずれ図柄に限らず、当たり図柄を含み遊技者が認識可能な一または複数の図柄について適用してもよい。すなわち、図柄群を変動または停止して表示する過程を複数回行う場合には、複数回の抽選を行うために表示するのではなく、最終的に当たり/はずれを決定するまでの演出として表示してもよい。当該演出表示では各回の変動後に停止した一または複数の図柄(はずれ図柄および/または当たり図柄を含む)を抽出して集合させ、集合図柄群を形成する。こうすれば、最終的に当たり/はずれを決定するまで遊技者は当たり/はずれが分からないので、当たりを期待する期待感を持って多様化した図柄群の変動態様を見る楽しみが得られる。
【0069】
(7)上記実施の形態では、「はずれ図柄」と「遊技者が認識可能な図柄」はともに一図柄を意味し、当該一図柄を示す図柄データも一図柄単位で処理した(図9に示すステップS96)。この形態に代えて、複数の図柄を一括した図柄パターンを単位として記憶,処理,表示等を行うタイプのパチンコ機(遊技機)では、当該図柄パターンは上記「はずれ図柄」と「遊技者が認識可能な図柄」を含むものとしてもよい。図11(C)の例では、変動領域74に停止して表示された三つの図柄「7」,「6」,「5」が上記図柄パターンに該当する。このタイプのパチンコ機では、図9のステップS92で図柄パターンを読み込み、ステップS94で変動を停止して図柄パターンを表示すればよく、ステップS96は不要になる。したがって、メイン制御基板100(遊技制御部)における処理が簡単になるとともに、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0070】
【他の発明の態様】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
【0071】
〔態様1〕 複数の図柄からなる図柄群をそれぞれ変動または停止して表示する複数の変動領域を有する表示部を備え、変動後に特定図柄の組み合わせで停止すると遊技者に特典を与える遊技機において、
前記複数の変動領域における第1変動領域に第1図柄が停止した後、第2変動領域に前記第1図柄との組み合わせで所定図柄の組み合わせにならない第2図柄で停止すると、前記第2変動領域で図柄群の変動と停止を少なくとも一回行い、前記第2グループに属する変動領域で各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成し、
前記集合図柄群の変動後に停止した図柄のうち、前記第1図柄との組み合わせが前記所定図柄の組み合わせになる図柄を第2図柄として選択する遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、第1変動領域に第1図柄が停止した後に、第2変動領域には第1図柄との組み合わせで所定図柄の組み合わせにならない第2図柄で停止することがある。この場合には、当該第2変動領域でさらに図柄群の変動と停止を少なくとも一回行う。そのため第2変動領域では少なくとも二回は図柄群の変動と停止を行うことになり、各回の変動後に停止した図柄であって遊技者が認識可能なものを集合させて集合図柄群を形成する。そして形成した集合図柄群を変動させ、当該変動後に停止した図柄と第1図柄との組み合わせが所定図柄の組み合わせになると、当該図柄を第2図柄として選択する。第1図柄との組み合わせでは、第2グループに属する変動領域のいずれかに所定図柄の組み合わせになる図柄が停止すれば、当該図柄が第2図柄として選択される可能性がある。したがって、第2図柄として確定し得る図柄の数を増やしたので、リーチやその後の特典を期待する遊技者の期待感を高めることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、変動を行う際には少なくとも二つの図柄を集合させて集合図柄群を形成したので、変動を行うごとに図柄群を構成する図柄の種類や配列等が変化してゆく。したがって、図柄群の変動態様が変化に富み多様化して面白味が生ずるので、遊技者の遊技意欲を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】複合装置の外観を示す正面図である。
【図4】メイン制御基板と表示制御基板の構成を示すブロック図である。
【図5】第1種始動口処理を示すフローチャートである。
【図6】図柄変動処理を示すフローチャートである。
【図7】変動表示処理を示すフローチャートである。
【図8】リーチ処理を示すフローチャートである。
【図9】図柄群変動処理を示すフローチャートである。
【図10】画像表示処理を示すフローチャートである。
【図11】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図12】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図13】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図14】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図15】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図16】面状図柄群の一例を示す図である。
【図17】図柄を立体的に配置して表示した画像の一例を示す図である。
【図18】集合図柄群の一例を示す図である。
【図19】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図20】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【図21】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 遊技制御部
4 表示制御部
6a,6b,6c 変動領域
8 表示部
G1 第1領域群(第1グループ)
G2 第2領域群(第2グループ)
10 パチンコ機(遊技機)
12 遊技盤面
14 複合装置
22 特別図柄表示器(表示部)
30 第1種始動口
32 中ゲート
54 ゲートセンサ
56,60 始動口センサ
62 下部始動口
70,74,78 変動領域
100 メイン制御基板(遊技制御部)
200 表示制御基板(表示制御部)

Claims (3)

  1. 始動口及び表示装置の表示部を遊技盤面に配置して、パチンコ球が前記始動口に入賞し、始動口センサからの検出信号に基づき前記表示装置の表示部に図柄変動を開始させ、リーチ状態の表示の後に図柄変動を停止し特定図柄の組み合わせで確定すると大当たりになる制御を行う表示制御手段を備えた遊技機において、
    前記表示制御手段は、
    前記表示装置の表示部に表示される左側変動領域、中側変動領域及び右側変動領域の各変動領域に対し、少なくとも10個からなる複数の図柄から構成された図柄群を変動表示可能に設定するとともに、それぞれの前記変動領域には前記図柄群のうちから3個の図柄が遊技者に認識可能な状態で停止表示され、この停止表示されて各変動領域に跨るリーチライン上に、同一の図柄が揃って確定することにより大当たりの発生と認識されるように設定する画像表示設定手段と、
    前記表示装置の表示部に、大当たり判別手段の判別結果に基づいて、予めそれぞれが複数種類に設定されている大当たりのリーチパターン及びはずれのリーチパターンのいずれかに決定されたリーチパターンにより、前記左側変動領域及び前記右側変動領域における図柄群の図柄変動を同一の図柄で停止させ、且つ、前記中側変動領域における図柄群の図柄変動を、所定期間の経過後に所要の図柄で停止させるリーチ状態の表示を制御するリーチ制御手段と、を具備し、
    前記リーチ制御手段は、
    決定されたリーチパターンが特定リーチパターンであり、前記表示装置の表示部の図柄変動において実行された前記特定リーチパターンの停止表示結果がはずれとなった場合には、前記中側変動領域に対し、第1の再変動リーチとして前記少なくとも10個からなる複数の図柄から構成された当初の図柄群による図柄変動を、予め設定された複数回数だけ実行可能にし、この複数回数順次に行われる前記第1の再変動リーチの停止表示結果において、大当たりが発生した際には前記特定リーチパターンに対応する大当たりが確定されるとともに以降の当該再変動リーチを終了させて前記第1の再変動リーチにおいて順次実行された当該再変動リーチの停止表示結果が全てはずれとなった際には、当初リーチの停止表示結果におけるはずれの際に、前記中側変動領域で遊技者に認識可能な状態で停止表示された3個の図柄からなる図柄群、及び、これまでに順次実行された前記第1の再変動リーチの停止表示結果のそれぞれにおいて、前記中側変動領域で遊技者に認識可能な状態で停止表示された3個の図柄からなる図柄群のそれぞれ全てを集合させた集合図柄群による図柄群変動を、当該中側変動領域において第2の再変動リーチとして実行可能にして、この第2の再変動リーチにおける停止表示結果を、前記特定リーチパターンに対応する大当たり若しくははずれのいずれかに確定する図柄群変動制御手段を、含み、
    前記図柄群変動制御手段は、
    前記第1の再変動リーチの最大実行回数を、所定の複数回数の範囲内からいずれかの回数に予め決定する最大実行回数決定手段と、
    前記第1の再変動リーチの実行された回数が、前記最大実行回数決定手段で決定された最大実行回数に一致したか否かを判別する最大実行回数判別手段と、
    前記最大実行回数判別手段の最大実行回数に一致したことの判別結果に基づき前記第2の再変動リーチを実行するために、当初リーチの停止表示結果におけるはずれの際に前記中側変動領域で遊技者に認識可能な状態で停止表示された3個の図柄からなる図柄群、及び、これまでに順次実行された前記第1の再変動リーチにおける各回の前記中側変動領域で遊技者に認識可能な状態で停止表示された3個の図柄からなる前記図柄群をそれぞれ集合させて、所定の表示形態に形成した前記第2の再変動リーチで実行される前記集合図柄群を設定する集合図柄群設定手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載した遊技機において、
    前記第2の再変動リーチで実行される前記集合図柄群は、集合させた複数の図柄をほぼ同一の平面上に配置して形成した面状図柄群、列状に連結して形成した線状図柄群、及び、立体的形状の表面上に配置して形成したものを2次元表示した立体図柄群のいずれかであることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または2に記載した遊技機において、
    前記第1の再変動リーチの実行中に、当初リーチの停止表示結果におけるはずれの際に、前記中側変動領域で遊技者に認識可能な状態で停止表示された3個の図柄からなる図柄群、及び、これまでの当該第1の再変動リーチの実行過程において発生した前記中側変動領域で遊技者に認識可能な状態で停止表示された前記図柄群を、前記中側変動領域に、遊技者に認識可能な状態で順次に表示することを特徴とする遊技機。
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