JP2001000667A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001000667A
JP2001000667A JP11173194A JP17319499A JP2001000667A JP 2001000667 A JP2001000667 A JP 2001000667A JP 11173194 A JP11173194 A JP 11173194A JP 17319499 A JP17319499 A JP 17319499A JP 2001000667 A JP2001000667 A JP 2001000667A
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Shinji Mutsuka
真次 六鹿
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動領域の上下方向に限らない方向に図柄群
を変動させて表示部を見る楽しみを維持し得るようにす
る。 【解決手段】 パチンコ機等の遊技機について、変動領
域6bで変動または停止して表示する図柄群について、
当該図柄群の全部または一部をほぼ同一面上に配置して
面状図柄群を形成する。その後、形成した面状図柄群を
一体的に移動させることによって面状図柄群の変動を行
う。そして、面状図柄群の変動後に第2図柄との組み合
わせで特別図柄になる第1図柄が変動領域6bの中央部
(所定位置)に停止すると遊技者に特典を与える。ここ
で、面状図柄群の変動は変動領域の上下方向とは限らな
い方向に行うことが可能であるので、変動態様が大幅に
多様化する。したがって、特典を得る楽しみだけでな
く、飽きることなく表示部を見る楽しみを遊技者に与え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄群を変動また
は停止して表示する複数の変動領域を有する表示部を備
えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール機等のよう
な遊技機の多くは、遊技球が所定領域に入賞したり通過
すると、表示部に相当する図柄表示器において複数の変
動領域で図柄群を変動させ始める。例えば三つの変動領
域の場合では、左側,中側,右側にそれぞれ図柄群を特
別図柄(以下「左図柄」,「中特柄」,「右図柄」と呼
ぶ。)として変動させ始める。このような図柄群の変動
状態を「図柄変動」と呼ぶ。なお上記所定領域として
は、例えばゲートや始動口等が該当する。そして、図柄
変動を始めてからしばらくした後、例えば左図柄と右図
柄を停止するが、中図柄は変動し続ける。もし、停止し
た左図柄と右図柄とが同じ図柄ならば、「リーチ」とし
て静止画やアニメーション等の動画を表示したり、中図
柄の変動速度を変化させる等のような表示を行う。この
ようにリーチに達したときの左図柄と右図柄の組み合わ
せを「リーチ図柄」と呼び、当該リーチに達してから図
柄表示器で行う図柄変動等の表示パターンを「リーチパ
ターン」と呼ぶ。なお、当該リーチパターンは、大当た
りが確定した後に行うリーチパターンを除くものとす
る。
【0003】一台の遊技機ではリーチパターンを複数用
意しており、リーチに達するといずれかのリーチパター
ンで表示を行う。当該リーチパターンの表示を終えると
変動し続けている図柄(上述した例では中図柄)を停止
し、図柄表示器には全ての特別図柄を停止して表示す
る。最終的に停止して表示された特別図柄の組み合わせ
で遊技者は「大当たり」か「はずれ」かが分かり、さら
にはどの特別図柄の組み合わせで「大当たり」になるか
によって得られるであろう特典を予測できる。従来の遊
技機におけるリーチパターンでは、例えば図柄群を変動
するにあたって当該変動速度を変化させたり、キャラク
タ図柄を出現させて変動中の図柄群に対して働きかけた
り、複数の変動領域相互間で図柄群を正方向と逆方向と
に交互に分けて振動するような態様としたりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遊技機
におけるリーチパターンの表示はいずれも変動領域の上
下方向に対して図柄群を変動させており、こうした変動
態様では斬新さがあまり感じられない。そのため、変動
態様に多少の変化があったとしても遊技者はすぐに見飽
きてしまい、図柄表示器を見る楽しみが減退してしま
う。本発明はこのような点に鑑みてなされたものであ
り、変動領域の上下方向に限らない方向に図柄群を変動
させて表示部を見る楽しみを維持し得る遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明にお
いても同様である。 (1)「表示部」は一の表示器について画像を表示する
部位の全部であってもよく、当該部位の一部であっても
よい。さらには一の表示器(あるいは表示装置)に限ら
ず、複数の表示器であってもよい。そのため「複数の変
動領域を有する」という場合には、一つの表示器で複数
の変動領域を有する態様と、複数の表示器について複数
の変動領域を任意に振り分ける態様とがある。 (2)「変動領域」は表示部について画像を表示する部
位の全部であってもよく、当該部位の一部であってもよ
い。 (3)「停止」には完全に停止する場合のみならず、基
準位置を中心に任意の方向に任意の距離範囲で動かす場
合をも含む。 (4)「面状図柄群」は図柄群の全部または一部をほぼ
同一面上に配置した図柄群からなり、平面上に配置する
態様に限らない。すなわち、曲面上に配置する態様や、
平面と曲面とを任意に組み合わせて合成した面に配置す
る態様をも含む。 (5)「特定図柄」は一の図柄のみならず、複数の図柄
を含む。複数の図柄の場合には、これらの図柄の組み合
わせになる。
【0006】当該手段1によれば、面状図柄群は複数の
図柄からなる図柄群の全部または一部をほぼ同一面上に
配置して形成する。その後、形成した面状図柄群を一体
的に移動させることによって面状図柄群の変動を行う。
そして、面状図柄群の変動後に特定図柄が所定位置に停
止すると遊技者に特典を与える。ここで、面状図柄群の
変動は変動領域の上下方向とは限らない方向に行うこと
が可能であるので、変動態様が大幅に多様化する。した
がって、特典を得る楽しみだけでなく、飽きることなく
表示部を見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。当該手段2
によれば、基準位置を基準として面状図柄群を一体的に
平行移動させることによって行う。当該平行移動による
面状図柄群の変動は、変動領域の上下方向とは限らない
方向に行うことが可能である。したがって、簡単な変動
方法によっても変動態様が大幅に多様化するので、飽き
ることなく表示部を見る楽しみを遊技者に与えることが
できる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。ここで、請
求項3に記載した用語の「立体図柄群」は複数の図柄を
立体的形状の表面上に配置した図柄群からなり、座標変
換等によって表示部に擬似的に表示されるものである。
当該立体的形状は球や楕円体,多面体(四面体や五面体
等),円筒形状等のような任意の形状について適用で
き、さらには複数の立体的形状を任意に組み合わせて合
体させた形状についても適用できる。当該解釈は他の請
求項および発明の詳細な説明においても同様である。
【0009】当該手段3によれば、立体図柄群は複数の
図柄からなる図柄群の全部または一部を立体的形状の表
面上に配置して形成する。その後、形成した立体図柄群
を一体的に回転表示または移動表示することによって立
体図柄群の変動を行う。そして、立体図柄群の変動後に
特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与え
る。ここで、立体図柄群の変動は変動領域の上下方向と
は限らない方向に行うことが可能であるので、変動態様
が大幅に多様化する。したがって、特典を得る楽しみだ
けでなく、飽きることなく表示部を見る楽しみを遊技者
に与えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。当該実施の形態は図柄を変
動して表示する三つの変動領域を有する表示部を備えた
遊技機に本発明を適用したものであって、図1〜図10
を参照しながら説明する。
【0011】はじめに、本発明の概要について示した図
1を参照しながら説明する。図1に示す遊技機は、所要
の条件を満たすと現在の遊技状況等に応じて所要の表示
を指令する表示指令を出力する遊技制御部2や、出力さ
れた表示指令を受けて表示部8に画像を表示する表示制
御部4等を有する。所要の条件としては、特定位置に設
けた検出器が遊技球を検出したときや、大当たり遊技期
間等がある。表示部8は、例えばそれぞれが図柄群を変
動して表示する三つの変動領域6a,6b,6cを有す
る。
【0012】表示制御部4が行う画像編集によって表示
部8に表示される画像は、例えば次のようになる。すな
わち、変動開始後に変動領域6a,6cに第2図柄が所
定図柄で停止すると、変動領域6bでは複数回の変動と
停止を行う。こうして各回ごとに停止して表示された第
1図柄をほぼ同一面上に配置して面状図柄群を形成す
る。図1の例では第2図柄が所定図柄としての図柄「7
7」で停止し、面状図柄群は9つの図柄から形成してい
る。その後、形成した面状図柄群を一体的に変動領域6
bの上下方向を含めてあらゆる方向に移動(例えば平行
移動)させることによって、変動領域6bで面状図柄群
の変動を行う。そして、最終的に変動領域6bに停止し
て表示する第1図柄を確定する。図1の例では第1図柄
が図柄「7」で確定している。したがって、上記第2図
柄と合わせて特別図柄「777」(特定図柄の組み合わ
せ)で停止したことになり、大当たりになっている。な
お、一般の遊技機では、変動領域6bで面状図柄群の変
動を行えば必ず「大当たり」になることは少なく、むし
ろ「はずれ」になることが比較的多い。
【0013】上記のように構成した遊技機によれば、変
動領域6bで変動または停止して表示する図柄群につい
て、当該図柄群の全部または一部をほぼ同一面上に配置
して面状図柄群を形成する。その後、形成した面状図柄
群を一体的に移動させることによって面状図柄群の変動
を行う。そして、面状図柄群の変動後に第2図柄との組
み合わせで特別図柄になる第1図柄が変動領域6bの中
央部(所定位置)に停止すると遊技者に特典を与える。
ここで、面状図柄群の変動は変動領域の上下方向とは限
らない方向に行うことが可能であるので、変動態様が大
幅に多様化する。したがって、特典を得る楽しみだけで
なく、飽きることなく表示部を見る楽しみを遊技者に与
えることができる。
【0014】なお、図1の例に限らず、以下のような態
様を実現することも可能である。これらの態様であって
も、上述した効果を得ることができる。 (a1)面状図柄群を形成するタイミングは変動領域6
a,6cに第2図柄が所定図柄で停止したときに限ら
ず、他のタイミングとしてもよい。当該他のタイミング
としては、例えば遊技開始時や所要の条件を満たしたと
き等のように、遊技機の種類や日時等に応じて適切な任
意のタイミングがある。こうしたタイミングとすること
により、遊技者に有利な状態にすることができる。 (a2)図1の例では表示部8には三つの変動領域6
a,6b,6cを備えたが、一の変動領域や、二または
四以上の複数の変動領域を備える場合でも同様である。
すなわち、全部または一部の変動領域において面状図柄
群の変動を行うことにより、上述した作用および効果が
実現される。 (a3)図1では面状図柄群を形成する例について説明
したが、変動領域6bで変動または停止して表示する図
柄群について、当該図柄群の全部または一部を立体的形
状の表面上に配置して立体図柄群を形成することもでき
る。この場合には、当該立体図柄群を一体的に回転表示
または移動表示することによって立体図柄群の変動を行
う。そして立体図柄群の変動を停止して表示された第1
図柄と第2図柄との組み合わせが特定図柄の組み合わせ
になると遊技者に特典を与えることで、上述した作用お
よび効果が実現される。さらに上記(a1)および(a
2)についても立体図柄群について適用することも可能
である。
【0015】次に、遊技機の一つである第1種パチンコ
機に本発明を適用した事例について、図2〜図10を参
照しながら説明する。まず図2はパチンコ機10の外観
を示す正面図であり、図3は複合装置の外観を示す正面
図である。
【0016】図2において、第1種パチンコ機であるパ
チンコ機10の遊技盤面12上には、複合装置14,第
1種始動口30,大入賞口34,下部始動口62,一般
の入賞口等を適宜に配置している。第1種始動口30は
始動口センサ56を有し、パチンコ球が入賞すると通常
の入賞口と同様に賞球(「賞品球」とも呼ぶ。)を払い
出す。中ゲート32はゲートセンサ54を有し、パチン
コ球が通過しても賞球を払い出さない。大入賞口34は
蓋66やVゾーン52等を有する。蓋66はソレノイド
50によって開閉される。大入賞口34の内側に設けた
Vゾーン52は、Vゾーンセンサ48を有する。大当た
り遊技の際には蓋66を開け、パチンコ球がVゾーン5
2に入賞すると所要回数(例えば16回)内で大当たり
遊技を継続することができる。蓋66を開ける期間(以
下「大入賞口開放期間」と呼ぶ。)は、例えば大入賞口
34にパチンコ球が10個入賞するか、開けてから30
秒間を経過するまでのいずれか早いほうが該当する。蓋
66の下方には、第1種始動口30と同等の機能を備え
た下部始動口62を有する。当該下部始動口62には、
始動口センサ56と同様の始動口センサ60を有する。
ここで、始動口センサ56,60は、それぞれの始動口
に入賞したパチンコ球を検出する。Vゾーンセンサ48
はVゾーン52に入賞したパチンコ球を検出する。ゲー
トセンサ54は中ゲート32を通過したパチンコ球を検
出する。なお上記ゲートセンサ54、始動口センサ5
6,60、Vゾーンセンサ48は、例えば近接センサや
マイクロスイッチ,光センサ(発光体と受光体)等を用
いる。
【0017】図3に示す複合装置14は、天入賞口14
a,普通図柄用の保留球ランプ20,特別図柄表示器2
2,特別図柄用の保留球ランプ28等を有する。天入賞
口14aは一般入賞口の一つである。保留球ランプ20
は特別図柄表示器22の上方にほぼ水平状に並べて設け
た複数個の発光体(例えば4個のLED)であり、普通
図柄の変動中に中ゲート32を通過したパチンコ球の個
数を表示する。保留球ランプ28は特別図柄表示器22
の下方にほぼ水平状に並べて設けた複数個の発光体(例
えば4個のLED)であり、大当たり作動中や変動中等
に第1種始動口30(あるいは下部始動口62)に入賞
したパチンコ球の個数を表示する。その他、複合装置1
4にはランプ等の発光体や装飾板等を有し、装飾効果を
発揮させて遊技者の目を楽しませる。
【0018】表示部8に相当する特別図柄表示器22
は、例えば液晶表示器を用いる。当該特別図柄表示器2
2には、特別図柄,チャンス図柄,背景図柄等を表示す
る。特別図柄は変動領域70,74,78にそれぞれ変
動または停止して表示し、大当たりか否かを判別するた
めに用いる。変動後にそれぞれ変動領域70,74,7
8に停止して表示される図柄は、順に左図柄72,中図
柄76,右図柄80である。チャンス図柄(「第4図
柄」とも呼ぶ。)は大当たりによる特典以外の付加特典
を決定するために用い、所定の図柄を複数の色彩で変化
させる。背景図柄は特別図柄,チャンス図柄の背景とし
て表示する図柄であって、例えば動画(映像,アニメー
ション等)や静止画等がある。なお特別図柄表示器22
は液晶表示器以外に、CRT,LED表示器,プラズマ
表示器等のように特別図柄等が表示可能な表示器を用い
てもよい。
【0019】図2に戻って、遊技盤面12には1個また
は複数個の装飾ゲートを有する。図2の例では左ゲート
57と右ゲート24を有する。これらの装飾ゲートは上
記中ゲート32と異なり、パチンコ球の通過を検出する
ゲートセンサを有しない。右ゲート24は普通図柄表示
器26を有するが、左ゲート57は何も有しない。普通
図柄表示器26は1個または複数個の発光体(この例で
は2個のLED)を有し、当該発光体の点灯・消灯状態
が普通図柄となる。普通図柄は上記中ゲート32にパチ
ンコ球が通過したときに点滅し始め、その後に各発光体
についてそれぞれ点灯または消灯する。そして、発光体
の点灯または消灯の態様に応じて(例えば2個の発光体
のうち右側の発光体が点灯すると)、下部始動口62の
蓋を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。なお普通図
柄表示器26には、液晶表示器,CRT,LED表示
器,プラズマ表示器等のように普通図柄が表示可能な他
の表示器を用いてもよい。この場合には、普通図柄とし
て例えば英数字や記号等を用いることができる。さらに
は、普通図柄と特別図柄とを同じ表示器(例えば特別図
柄表示器22)に表示するようにしてもよい。
【0020】遊技盤面12以外では、賞球を含むパチン
コ球を一時的に貯留する下皿40や、タバコの吸い殻等
を入れる灰皿42、効果音や音楽等を出すスピーカ4
4、遊技者の手がハンドル36に触れているか否かを検
出するタッチセンサ38、ガラス枠18の開放を検出す
る金枠センサ58等が設けられている。スピーカ44は
賞球の受皿である上皿46の内部に設け、タッチセンサ
38や金枠センサ58はそれぞれ所要の位置に設ける。
また、ランプ類16は電球やLED等を用いており、図
示した位置には限らずパチンコ機10の種類や遊技内容
等に合わせて適切な位置に配置する。
【0021】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御基板100および表示制御基板2
00の構成や作動等について、図4を参照しながら説明
する。これらのメイン制御基板100および表示制御基
板200は、いずれもパチンコ機10の背面側に設けら
れている。図4において遊技制御部2に相当するメイン
制御基板100は、CPU(プロセッサ)110,RO
M112,RAM114,入力処理回路102,出力処
理回路104,表示制御回路106,通信制御回路11
6等を有する。CPU110は、ROM112に格納さ
れている遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10
を制御する。遊技制御プログラムには後述する表示指令
処理等を実現するためのプログラムを含む。ROM11
2にはEPROMを用いるが、EEPROMやフラッシ
ュメモリ等を用いてもよい。RAM114には各種乱数
や各種センサの情報等のようなデータあるいは入出力信
号を格納する。RAM114にはDRAMを用いるが、
SRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用い
てもよい。
【0022】入力処理回路102は、ゲートセンサ5
4、入賞センサ(Vゾーンセンサ48、始動口センサ5
6,60等)あるいは他のセンサ(タッチセンサ38,
金枠センサ58等)などから送られたそれぞれの信号を
受けて、メイン制御基板100内で処理可能なデータ形
式に変換し、バス118を介してCPU110やRAM
114にデータ等を送る。出力処理回路104はCPU
110からバス118を介して送られた作動データを受
けて、ソレノイド50等のようにパチンコ機10に備え
られている各種の作動装置を作動させる。表示制御回路
106はCPU110からバス118を介して送られた
表示データを受けて、普通図柄表示器26を点灯・消灯
したり、保留球ランプ20,28に保留球数(例えば、
0≦保留球数≦4)に応じた個数のランプを表示した
り、あるいは図示しないがランプ類16を適宜に点灯・
消灯する等の制御を行う。通信制御回路116は、表示
制御基板200(さらに必要に応じて枠制御基板やホー
ルコンピュータ等)との間においてデータを送信するた
めの回路である。上記各構成要素は、いずれもバス11
8に互いに結合されている。
【0023】次に、表示制御部4に相当する表示制御基
板200はメイン制御基板100から送られる表示指令
を受けて、表示すべき文字,図柄,画像等を適切に加工
して特別図柄表示器22に表示する処理を行う。当該表
示制御基板200は、CPU210,ROM202,R
AM204,通信制御回路206,キャラクタジェネレ
ータ212,VDP(Video Display Processor)21
4等を有する。CPU210は、ROM202に格納さ
れている表示制御プログラムに従って特別図柄表示器2
2の表示制御を行う。ROM202には上記表示制御プ
ログラムのほかに、表示指令に対応する表示情報や、特
別図柄,複数の変動パターン,装飾図柄等のようなパチ
ンコ遊技を行う上で必要な表示用の全データを予め格納
する。当該ROM202にはEPROMを用いるが、E
EPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用
いてもよい。RAM204には、表示指令や表示情報等
のようなデータや入出力信号を格納する。当該RAM2
04にはDRAMを用いるが、SRAMやフラッシュメ
モリ等を用いてもよい。
【0024】通信制御回路206はメイン制御基板10
0から送信されたデータを受信し、CPU210やRA
M204等に伝達する。キャラクタジェネレータ212
には、文字(英数字や漢字等),図柄(キャラクタを含
む),画像(静止画,アニメーション等の動画)等を予
め格納する。VDP214はVRAMやパレットRAM
等を有し、CPU210からバス208を介して送られ
た表示情報を受けて、特別図柄表示器22に対して図柄
や画像等を加工して表示する制御を行う。具体的には、
表示情報に対応する文字,図柄,背景等のデータをキャ
ラクタジェネレータ212から読み込み、配色指定及び
スプライト処理等の画像編集を行なってVRAMやパレ
ットRAM上にデータ展開し、最終的には映像信号や同
期信号等を特別図柄表示器22に出力する。上記各構成
要素はいずれもバス208に互いに結合されている。
【0025】上記のように構成されたパチンコ機10に
おいて、本発明を実現するためにメイン制御基板100
や表示制御基板200で行う処理手順について図5から
図9までを参照して説明する。ここで、図5には第1種
始動口処理の内容を、図6には図柄変動処理の内容を、
図7には変動表示処理の内容を、図8にはリーチ処理の
内容を、図9には図柄群変動処理を、図10には画像表
示処理の内容をそれぞれフローチャートで示す。これら
の処理手順のうち、第1種始動口処理,図柄変動処理,
変動表示処理,リーチ処理,図柄群変動処理は、いずれ
も図4に示すメイン制御基板100においてROM11
2に格納されている遊技制御プログラムをCPU110
が適当なタイミング(例えば4ミリ秒ごとの周期)で実
行することによって実現される。また、画像表示処理は
表示制御基板200においてCPU210とVDP21
4が適当なタイミングでプログラムを実行することによ
って実現される。なお、以下の説明において「保留球
数」という場合には、特別図柄表示器22に特別図柄が
変動している間に第1種始動口30に入賞したパチンコ
球の個数を意味する。また、「加算する」という場合に
は、通常は1だけ保留球数を増やすことを意味するが、
遊技状態等に応じて適宜に2以上ずつ増やす場合を含
む。これに対して「減算する」という場合には、保留球
数を減らす点を除いては加算する場合と同様である。さ
らに、説明を簡単にするために、第1種始動口30の入
賞と下部始動口62の入賞とは同様に作動するので、第
1種始動口30の入賞について説明する。
【0026】まず、図5に示す第1種始動口処理では、
第1種始動口30に対するパチンコ球の入賞判別を行
う。具体的には、最初に第1種始動口30にパチンコ球
が入賞したか否かを判別する〔ステップS10〕。具体
的には、図4において始動口センサ56から検出信号が
出力された場合には入賞した(YES)と判別し、検出
信号が出力されなければ入賞しない(NO)と判別す
る。そして、第1種始動口30にパチンコ球が入賞した
ときには、保留球数が上限値(例えば4)に達している
か否かを判別する〔ステップS12〕。保留球数が上限
値に達していなければ(NO)、その保留球数を加算す
る〔ステップS14〕。加算された保留球数に応じて保
留球ランプ28のLEDを点灯する。その後、各種乱数
の読み込みと記憶を行い〔ステップS16〕、第1種始
動口処理を終了する。なお、第1種始動口30にパチン
コ球が入賞していない場合(ステップS10のNO)
や、保留球数が上限値に達している場合(ステップS1
2のNO)には、何もせずにそのまま第1種始動口処理
を終了する。
【0027】ここでステップS16に示す各種乱数に
は、大当たり判定用乱数RA,大当たり図柄用乱数R
B,リーチパターン乱数RC,確率変動用乱数RD等が
ある。大当たり判定用乱数RAは、大当たりか否かを判
別するための乱数である。大当たり図柄用乱数RBは、
大当たり判定用乱数RAによって大当たりと判別された
場合において、特別図柄表示器22に停止して表示する
特別図柄を特定するための乱数である。リーチパターン
乱数RCは、特別図柄表示器22に表示されている特別
図柄によってリーチに達してから全ての図柄変動を停止
するまでの表示パターンを特定するための乱数である。
「リーチ状態」とは、未だに変動している残りの特別図
柄を除き、他の特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と
一致している状態を意味する。確率変動用乱数RDは大
当たりになった後に大当たりになる確率を変更するか否
かを判別するための乱数である。
【0028】次に、図6に示す図柄変動処理では、特別
図柄表示器22に図柄群を変動して表示する処理を行
う。まず保留球数が正数(すなわち保留球数>0を満た
す)か否かを判別する〔ステップS20〕。保留球数が
正数ならば(YES)、上記ステップS16で記憶した
大当たり判定用乱数RAを読み込むとともに〔ステップ
S22〕、次回の処理に備えて保留球数を減算する〔ス
テップS24〕。そして、変動表示処理を行う〔ステッ
プS26〕。変動表示処理の具体的な内容について、図
7を参照しながら説明する。
【0029】図7に示す変動表示処理では、まず「大当
たり」か否かを判別する〔ステップS40〕。具体的に
は、上記ステップS22で読み込んだ大当たり判定用乱
数RAが大当たり値と一致したか否かによって判別す
る。大当たり値は通常は1個であるが、遊技状態(例え
ば確率変動時)等によっては複数個としてもよい。も
し、「大当たり」ならば(YES)、図5のステップS
16で記憶した大当たり図柄用乱数RBを読み込み〔ス
テップS42〕、図柄群を変動させ始めるべくステップ
S44に進む。当該大当たり図柄用乱数RBによって、
最終的に停止して確定する予定の図柄(以下「停止予定
図柄」と呼ぶ。)を決定する。一方、ステップS40で
「はずれ」と判別されたならば(NO)、はずれ図柄を
特別図柄表示器22に表示するため、はずれ図柄データ
をRAM114から読み込む〔ステップS60〕。その
後、当該はずれ図柄データにリーチ図柄を含むか否かを
判別する〔ステップS62〕。もし、はずれ図柄データ
にリーチ図柄を含むならば(YES)、最終的には「は
ずれ」になるが途中でリーチに達する態様であり後述す
るステップS44に進む。一方、はずれ図柄データにリ
ーチ図柄を含まなければ(NO)、後述するステップS
64に進む。
【0030】表示制御基板200に表示指令を送って図
柄群を変動し始めると〔ステップS44〕、リーチ処理
を行う〔ステップS46〕。表示制御基板200で行わ
れる処理については、後述する。ここでは、リーチ処理
の具体的な内容について図8を参照しながら説明する。
図8に示すリーチ処理では、まず図5のステップS16
で記憶したリーチパターン乱数RCを読み込み〔ステッ
プS70〕、リーチパターンを決定する〔ステップS7
2〕。すなわち、図7のステップS42またはステップ
S60で決定した停止予定図柄と、図8のステップS7
0で読み込んだリーチパターン乱数RCとに基づいて以
下に示す表1に従ってリーチパターンを決定する。リー
チ図柄として表示する図柄は第2領域群G2に属する図
柄であり、例えば左図柄72と右図柄80である。通常
のパチンコ機10では、左図柄72と右図柄80は同じ
図柄になる。そして、当該リーチ図柄からみて中図柄7
6の図柄のずれ(以下「図柄の関係」と呼ぶ。)によっ
て、2図柄前,1図柄前,同一図柄,1図柄後,2図柄
後,他の図柄(例えば3図柄前,3図柄後等)がある。
例えば、リーチ図柄が図柄「7」であるときに中図柄7
6が図柄「6」であれば、リーチ図柄からみて中図柄7
6は「1図柄前」となる。表1には図柄の関係と、0か
ら10までのいずれかの数値を取り得るリーチパターン
乱数RCとの設定例を示す。
【0031】
【表1】
【0032】上記表1には、六つのリーチパターンα,
β,γ,δ,ε,ζが設定されている。例えばリーチに
達した後、変動領域74で変動または停止して表示する
複数の図柄からなる図柄群の全部または一部をほぼ同一
面上に配置して形成した面状図柄群の変動を行うリーチ
パターン(以下「面状図柄群変動アクション」と呼
ぶ。)をリーチパターンβとする。ここで、リーチパタ
ーンα,β,γ,δ,ε,ζについて各表示内容の概要
を表2に例示する。なお、表2に示す「アクション」と
は、アニメーション等を行うことである。「再抽選アク
ション」は停止した特別図柄(左図柄72,中図柄7
6,右図柄80)によって「はずれ」になった後、変動
領域74等で再び図柄群の変動を行なって大当たりか否
かの再抽選を行う。「正逆変動」は停止の一態様であ
り、特別図柄表示器22の所定位置(例えば画面中央を
通る水平線)を中心に特別図柄(左図柄72,中図柄7
6,右図柄80)を所定方向に所定範囲(例えば上下方
向に半図柄分)だけ揺れ動かす。「移動位置」とは、上
記所定位置とは別個の画面上の位置である。
【0033】
【表2】
【0034】なお所定の条件が成立すると、上記表1に
おけるリーチパターンα,β,γ,δ,ε,ζの位置や
個数を変更して(変化させて)もよい。所定の条件とし
ては、例えば特別図柄が特定図柄(例えば「333」)
で停止した場合であり、パチンコ機10の種類や日時等
に応じて条件を適切に変えてもよい。こうすれば、遊技
者は大当たりになる期待感を特別図柄の全てが停止する
まで維持することができる。また、所定の条件が成立す
ると、変動領域で変動する図柄の数や種類を変化させて
もよい。このことは乱数の値に応じて変化させる場合で
あっても同様である。こうすれば面状図柄群変動アクシ
ョンの態様が変化してゆくので、場合によっては面状図
柄群変動アクションが行われたことによって大当たりの
可能性が高くなる。したがって、遊技者は面状図柄群変
動アクションによる表示態様の変化とともに、大当たり
になる期待感を持って遊技することができる。
【0035】次に、ステップS72で決定したリーチパ
ターンに基づいて、表示制御基板200に表示指令を送
って特別図柄表示器22にリーチ図柄を表示する〔ステ
ップS74〕。なおリーチ図柄は特別図柄表示器22の
みならず、複合装置14等に備えた他の表示器に表示し
てもよい。こうすれば、特別図柄表示器22以外の表示
器にもリーチ図柄等が表示されるので、リーチ図柄が何
であるかをより認識しやすくなる。なお、リーチ図柄を
表示する際には、遊技者にリーチに達したことを認識さ
せる報知をあわせて行なってもよい。当該報知として
は、例えば「リーチ」の文字や所定のアニメーションな
どを表示したり、音声や特定の効果音をスピーカ44か
ら出したり、遊技者が触れるハンドル36や遊技者が座
る椅子を振動させたりする態様がある。こうすれば、遊
技者はリーチに達したことをより確実に認識することが
できる。
【0036】そして、リーチパターンβ(特定のリーチ
パターン)か否かによって〔ステップS76〕、処理内
容を分ける。もし、リーチパターンβを除くリーチパタ
ーンならば(NO)、表示制御基板200に表示指令を
送って対応するリーチパターンで図柄変動を行う〔ステ
ップS80〕。一方、リーチパターンβならば(YE
S)、図柄群変動処理を行う。当該図柄群変動処理の具
体的な内容について図9を参照しながら説明する。
【0037】図9に示す図柄群変動処理では、まず図柄
群の変動を行う回数(以下「変動回数」と呼ぶ。)を決
定する〔ステップS90〕。当該変動回数は例えば2回
〜4回の範囲であって、乱数やデータテーブル等に基づ
いて決定する。その後、はずれ図柄を読み込み〔ステッ
プS92〕、変動期間(例えば10秒間)だけ図柄群の
変動を行なった後に上記はずれ図柄を停止して表示する
〔ステップS94〕。こうして停止して表示されたはず
れ図柄のうちで遊技者が認識可能な一または複数の図柄
を抽出し〔ステップS96〕、次回の図柄群の変動すな
わち再変動を行う〔ステップS98〕。そして、上記ス
テップS92〜ステップS98の過程を(変動回数−1
回)だけ繰り返す〔ステップS100〕。最終回の変動
では(ステップS100のYES)、変動回数が最大回
数と一致しているか否かを判別する〔ステップS10
2〕。ここで最大回数は上記の例では4回が該当する。
もし、変動回数が最大回数と不一致ならば(NO)、変
動を停止して特別図柄を表示し〔ステップS108〕、
図柄群変動処理を終了する。
【0038】一方、変動回数が最大回数と一致すれば
(ステップS102のYES)、以下の処理を実行す
る。すなわち、各回ごとにステップS96で抽出した複
数の図柄をほぼ同一面上に配置して面状図柄群(あるい
は立体的形状の表面上に配置して立体図柄群)を形成し
〔ステップS104〕、上記変動期間だけ面状図柄群
(あるいは立体図柄群)の変動を行い〔ステップS10
6〕、当該変動を停止して特別図柄を表示し〔ステップ
S108〕、図柄群変動処理を終了する。ここで、面状
図柄群の変動は当該面状図柄群を一体的に移動させる等
で行い、立体図柄群の変動は当該立体図柄群を一体的に
回転表示または移動表示する等で行う。こうして図柄群
変動処理を終了すると、さらに図8に示すリーチ処理も
終了する。上記図柄群変動処理を実行すると、ステップ
S90で決定する変動回数は通常は毎回異なるので、遊
技者は何回目で大当たり/はずれになるかを予測できな
い。また、抽選を行うごとに面状図柄群(あるいは立体
図柄群)を構成する図柄の組み合わせが変化してゆく。
したがって、遊技者は特別図柄表示器22を見る楽しみ
とともに、あと何回抽選が行われるかをスリルと期待感
を持って遊技を楽しむことができる。
【0039】リーチ処理を終えて図7に戻り、確率変動
か否かを判別し〔ステップS48〕、確率変動ならば確
率変動処理を行なった後〔ステップS50〕、変動表示
処理を終了する。確率変動か否かは、図5のステップS
16で記憶した確率変動用乱数RDが所定値と一致して
いるか否か、あるいは特別図柄表示器22に実際に停止
した特別図柄とチャンス図柄とが所定の組み合わせで表
示されたか否か等によって行う。所定の組み合わせとし
ては、例えば特別図柄が「777」であり、チャンス図
柄が青色という場合である。確率変動処理の内容につい
ては、周知であるので説明を省略する。なお、確率変動
処理が実行されると、今回の大当たり遊技終了後から次
回の大当たりになるまで、特別図柄による大当たりおよ
び/または普通図柄による当たりになる確率が高まると
ともに、特別図柄および/または普通図柄の変動期間が
短縮される。一方、確率変動でなければ(ステップS5
0のNO)、何もせずに変動表示処理を終了する。な
お、ステップS62でリーチ図柄でないときは(N
O)、ステップS44と同様に図柄群を変動し始め〔ス
テップS64〕、所定の変動パターンに基づいて変動表
示した後にはずれ図柄で停止し〔ステップS66〕、上
記ステップS48に進む。上記ステップS64,S66
ではそれぞれ対応する表示指令を表示制御基板200に
送って実現する。
【0040】さらに変動表示処理を終えて図6に戻り、
最終的に確定して特別図柄表示器22に表示された特別
図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致するか否かを判
別する〔ステップS28〕。図7に示すステップS40
でも大当たりか否かを判別しているが、この判別はステ
ップS22で読み込んだ大当たり判定用乱数RAに基づ
いて行なっている。しかし、ステップS26の変動表示
処理を実行している際などで外来ノイズ等の影響を受
け、予定していた大当たり表示となるものがはずれ表示
になることもある。したがって、パチンコ遊技の混乱を
防止するため、特別図柄表示器22に表示された特別図
柄を優先して大当たりか否かの判別を行うものである。
なお、外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高いパ
チンコ機10では、大当たり判定用乱数RAのみに基づ
いて「大当たり」か否かをステップS28で判別しても
よい。こうすれば処理速度が向上する。もし、停止した
特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致するならば
(YES)、「大当たり」として大当たり処理を行い
〔ステップS30〕、図柄変動処理を終了する。大当た
り処理は、例えば大入賞口34の蓋66を一定期間(例
えば30秒間)だけ開放し、入賞したパチンコ球の数に
応じて賞球を払い出す等を行う。一方、特別図柄の組み
合わせが大当たり図柄と一致しないならば(NO)、
「はずれ」としてはずれ処理を行い〔ステップS3
2〕、図柄変動処理を終了する。なお、はずれ処理の内
容については、周知であるので説明を省略する。
【0041】次に、メイン制御基板100から出力され
た表示指令を受けた表示制御基板200が対応する画像
を編集して特別図柄表示器22に表示する処理につい
て、図9を参照しながら説明する。なお、メイン制御基
板100から出力された表示指令は、受信割り込みによ
って実行される別個の処理プログラムによって図4に示
すRAM204内の受信バッファに記憶されているもの
とする。図9に示す画像表示処理では、まずCPU21
0が受信バッファに記憶した表示指令を読み込み〔ステ
ップS110〕、読み込んだ表示指令に基づいて表示デ
ータを取得しRAM204に記憶する〔ステップS11
2〕。より具体的には、表示指令と表示データとの関係
を規定しROM202等に記憶したデータテーブルを参
照して表示データを取得する。この表示データは画像編
集を行うためのデータ要素(パラメータ)であり、例え
ばステータス番号,左図柄番号,左位置座標,中図柄番
号,中位置座標,右図柄番号,右位置座標,アニメーシ
ョン番号,ステータスフラグ,アニメーションタイマ等
を有する。こうして取得した表示データを取得した21
0は、当該表示データをVDP214に伝達する。
【0042】CPU210から表示データを受けたVD
P214は、当該表示データに基づいて文字,図柄,背
景等のデータをキャラクタジェネレータ212から抽出
し〔ステップS114〕、配色指定及びスプライト処理
等の画像編集を行った後〔ステップS116〕、VRA
MやパレットRAM上にデータを展開する〔ステップS
118〕。そして、展開したデータを画像信号に変換し
て特別図柄表示器22に出力する〔ステップS12
0〕。こうして表示データに基づいて編集した図柄等を
特別図柄表示器22に表示させることができる。また、
画像編集をハードウェアとしてVDP214で行うの
で、画像を高速に表示することができる。
【0043】次に、上記図5〜図10に示すそれぞれの
処理を実行して特別図柄表示器22に表示する態様例に
ついて、図11〜図16を参照しながら説明する。これ
らの図11〜図16には、いずれも特別図柄表示器22
に表示された図柄の一例を示す。なお、この一例は「大
当たり」になるケースの一例を示すものであって、通常
は多く発生する「はずれ」になるケースについては省略
する。
【0044】まず、特別図柄の変動開始では変動領域7
0,74,78でほぼ一斉に図柄群を変動させ始め(図
7のステップS44,S64)、その後にリーチに達す
るとリーチ図柄を表示する(図8に示すステップS7
4)。図11(A)に示す例では、変動領域70,78
にリーチ図柄として同じ図柄「7」を停止して表示す
る。この停止表示によって、遊技者はリーチに達したこ
とを知ることができる。
【0045】次に、リーチパターン乱数RCや表1に従
ってリーチパターンβで表示を行う。具体的には、左右
の変動領域70,78を動かして変動領域74を広く
し、変動領域74では以下の表示を行う(図9に示すス
テップS92〜S96)。(1回目)変動領域74では
図11(B)に示すように図柄群を変動し、停止して表
示する図柄を乱数等によって決定した後、図11(C)
に示すように一または複数の図柄を停止して表示する。
図11(C)に示す例で停止した複数の図柄「7,6,
5」は遊技者が認識できるものであり、面状図柄群を形
成するための図柄列82になる。ここで、リーチライン
上に停止した図柄は「6」であるので1回目の抽選は
「はずれ」に終わっている。停止してまもなく再抽選に
備えて、図柄列82は変動領域74の左端に移動する。
(2回目)図柄列82を変動領域74の左端に表示しな
がら、1回目と同様に2回目の抽選を行う。すなわち図
12(A)に示すように変動領域74の中央部で図柄群
を変動し、停止して表示する図柄を乱数等によって決定
した後、図12(B)に示すように一または複数の図柄
を停止して表示する。図12(B)に示す例で停止した
複数の図柄「9,8,7」も遊技者が認識できるもので
あり、面状図柄群を形成するための図柄列84になる。
ここで、リーチライン上に停止した図柄は「8」である
ので2回目の抽選も「はずれ」に終わっている。停止し
てまもなく再抽選に備えて、図柄列84は変動領域74
の右端に移動する。(3回目)図柄列84を変動領域7
4の右端に追加して表示しながら、さらに3回目の抽選
を行う。すなわち図12(C)に示すように図柄群を変
動し、停止して表示する図柄を乱数等によって決定した
後、図13(A)に示すように一または複数の図柄を停
止して表示する。図13(A)に示す例で停止した複数
の図柄「5,4,3」もまた遊技者が認識できるもので
あり、面状図柄群を形成するための図柄列86になる。
ここで、リーチライン上に停止した図柄は「4」である
ので3回目の抽選もまた「はずれ」に終わっている。こ
のように1回目の抽選だけでなく、2回目,3回目の抽
選を行うことによって大当たりになる期待感を遊技者に
与えることができる。しかし上記3回の抽選のいずれも
「はずれ」に終わったので、さらに遊技者に大当たりに
なり得る機会を与えるべく面状図柄群の変動を行う。な
お、上記3回の抽選中に「はずれ」または「大当たり」
が確定して抽選を終わることもあり、この場合には面状
図柄群の変動は行われない。
【0046】まず1回目〜3回目の抽選でそれぞれ抽出
した図柄列82,84,86に基づいて、面状図柄群8
8を形成する(図9に示すステップS104)。この面
状図柄群88は、図13(B)に示すように図面左側か
ら右側に向かって図柄列82,図柄列86,図柄列84
の順番でほぼ同一の平面上に配置しており、図柄に着目
すればちょうど3行3列のマトリクス状になっている。
こうして形成された面状図柄群88はいずれも遊技者が
認識できた複数の図柄によって構成されているので、最
終的に中図柄76として停止する図柄を把握することが
できる。そのため、当該複数の図柄のうち大当たりにな
る中図柄76を期待する期待感を持って特別図柄表示器
22を見てパチンコ遊技を楽しむことができる。
【0047】なお、面状図柄群88は必ずしも図13
(B)に示すような構成にはならず、上記1回目〜3回
目で抽出した図柄列82,84,86によって図16
(A)に示す面状図柄群90になったり、図16(B)
に示す面状図柄群92になる。上述した例では、図11
(A)等に示すように左図柄72,右図柄80はいずれ
も図柄「7」となっているので、面状図柄群88,9
0,92の変動後に停止して表示する中図柄76も図柄
「7」であれば大当たりになる。ここで面状図柄群8
8,90,92を構成する図柄の数はそれぞれ9個であ
り、このうち図柄「7」の数は面状図柄群88の場合は
2個であり、面状図柄群90の場合は1個であり、面状
図柄群92の場合は3個である。よって面状図柄群の変
動を行う時点で大当たりになる確率は、面状図柄群88
の場合は2/9になり、面状図柄群90の場合は1/9
になり、面状図柄群92の場合は1/3になる。したが
って、遊技者は大当たりになり得る図柄の数を調べるこ
とで大当たりになる確率を知ることができるので、大当
たりを期待する期待感を持って遊技することができる。
【0048】さらに、形成した面状図柄群88の変動を
変動期間だけ行う(図9に示すステップS100,S1
02)。図13(C)に示す例では、形成した面状図柄
群88を変動領域70,78と相対的に移動させ、変動
領域74を覗き窓のようにして部分的に面状図柄群88
を表示する。このとき面状図柄群88の移動方向は図1
3(C)内に示す矢印のように、四方八方の任意方向で
ある。面状図柄群88を移動させる状況を遊技者が見る
と、あたかも面状図柄群88が変動領域74内で変動し
ているように見える。その他、面状図柄群88を一体的
に回転表示したり、面状図柄群88上の任意点を基準と
して曲線や円周上に沿って一体的に移動表示してもよ
い。具体的には、図13(A)に示す状態から面状図柄
群88を図面右下方向(矢印D2方向)に1図柄分だけ
移動させると、図14(A)に示す状態になる。同様に
図14(A)に示す状態から面状図柄群88を図面左方
向(矢印D4方向)に2図柄分だけ移動させると、図1
4(B)に示す状態になる。さらに図14(B)に示す
状態から面状図柄群88を図面上方向(矢印D6方向)
に2図柄分だけ移動させると、図14(C)に示す状態
になる。そして図14(C)に示す状態から面状図柄群
88を図面右方向(矢印D8方向)に1図柄分だけ移動
させると、図15(A)に示す状態になる。このように
面状図柄群88の変動は変動領域74の上下方向を含め
てあらゆる方向に行うことができるので、変動態様が大
幅に多様化する。したがって、大当たりという特典を得
る楽しみだけでなく、飽きることなく特別図柄表示器を
見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【0049】それから、面状図柄群88の変動を停止し
て特別図柄を表示する(図9に示すステップS10
4)。例えば、図14(A)に示す状態で変動を停止す
ると、最終的には図15(B)に示すように図柄列82
が1図柄分だけ図面下方向に移動した状態となる。この
例では左図柄72,右図柄80と合わせて中図柄76も
図柄「7」となり、大当たりになる。また、図14
(B)に示す状態で変動を停止すると、最終的には図1
5(C)に示すように図柄列84が1図柄分だけ図面下
方向に移動した状態となる。この例では中図柄76が左
図柄72,右図柄80と異なる図柄「9」となり、はず
れになる。
【0050】上記実施の形態によれば請求項1に対応
し、面状図柄群88は変動領域74に変動または停止し
て表示する図柄群(複数の図柄からなる図柄群)の一部
をほぼ同一面上に配置して形成する{図9に示すステッ
プS92〜S96,図11(B)〜図13(A)参
照}。その後、形成した面状図柄群88を一体的に移動
させることによって面状図柄群の変動を行う{図9に示
すステップS100,S102,図13(C)〜図15
(A)参照}。そして、面状図柄群88の変動後に特定
図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与える{図
6に示すステップS30,図15(B)参照}。ここ
で、面状図柄群88の変動は変動領域74の上下方向と
は限らない方向に行うことが可能であるので、変動態様
が大幅に多様化する。したがって、大当たりによる特典
を得る楽しみだけでなく、飽きることなく特別図柄表示
器22(表示部)を見る楽しみを遊技者に与えることが
できる。また請求項2に対応し、特別図柄表示器22の
画面中央部(基準位置)を基準として面状図柄群88を
一体的に平行移動させることによって行う{図9のステ
ップS100,図13(C)参照}。当該平行移動によ
る面状図柄群88の変動は、変動領域74の上下方向と
は限らない方向に行うことが可能である。したがって、
簡単な変動方法によっても変動態様が大幅に多様化する
ので、飽きることなく特別図柄表示器22を見る楽しみ
を遊技者に与えることができる。なお、変動領域74に
変動または停止して表示する図柄群の全部をほぼ同一面
上に配置して面状図柄群88を形成した場合であって
も、上記実施の形態と同様の作用および効果を得ること
ができる。また特典としては大当たりによる特典に限ら
ず、大入賞口34の蓋66を開く期間を長くして賞球を
得る機会を増やしたり、次回の図柄変動による大当たり
になる確率を高めるなどをも適用できる。
【0051】上記実施の形態では、変動領域74に変動
または停止して表示する図柄群の全部または一部をほぼ
同一面上に配置して面状図柄群88を形成した。この形
態に代えて(あるいは加えて)、変動領域74に変動ま
たは停止して表示する図柄群の全部または一部を立体的
形状の表面上に配置して立体図柄群を形成してもよい。
当該立体的形状としては、球や楕円体,多面体(四面体
や五面体等),円筒形状等のような任意の形状がある。
形成した立体図柄群の一例を図17に示す。すなわち、
図17(A)には円柱95の側面上に複数の図柄を配置
して立体図柄群94を形成した例を、図17(B)には
球97の表面に複数の図柄を配置して立体図柄群96を
形成した例を、図17(C)には八面体99の表面に複
数の図柄を配置して立体図柄群98を形成した例をそれ
ぞれ示す。その後、形成した立体図柄群94,96,9
8を一体的に回転表示または移動表示することによって
立体図柄群の変動を行う。回転表示は基準となる点や線
を中心として行い、移動表示は特別図柄表示器22の画
面上や基準位置あるいは他の変動領域70,78と相対
的に行う。そして、立体図柄群94,96,98の変動
後に特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与
える。上記の形態によれば請求項3に対応し、立体図柄
群の変動は変動領域の上下方向とは限らない方向に行う
ことが可能であるので、変動態様が大幅に多様化する。
したがって、大当たりによる特典を得る楽しみだけでな
く、飽きることなく特別図柄表示器22を見る楽しみを
遊技者に与えることができる。なお、面状図柄群の変動
と立体図柄群の変動とを任意に混在して行なってもよ
く、この場合にはさらに変動態様が多様化するので特別
図柄表示器22を見る楽しみが高まる。
【0052】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,配置および動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形
態を応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を
適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊
技機(例えばスロットマシン,パチスロ機,アレンジボ
ール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって複数
の図柄からなる図柄群を変動または停止して表示する複
数の変動領域を有する表示部を備えたものについても同
様に本発明を適用することができる。これらの他の遊技
機であっても、面状図柄群の変動は変動領域の上下方向
とは限らない方向に行うことが可能であるので、変動態
様が大幅に多様化する。よって、特典を得る楽しみだけ
でなく、飽きることなく表示部を見る楽しみを遊技者に
与えることができる。
【0053】(2)上記実施の形態では、変動領域74
に変動または停止して表示する図柄群について面状図柄
群または立体図柄群を形成した(図9に示すステップS
92〜S104)。三つの変動領域の一つである変動領
域74を特別図柄表示器22に表示する場合に適用した
が、変動領域74のみを特別図柄表示器22に表示する
場合についても同様に適用することができる。また、他
の変動領域70,78に変動または停止して表示する図
柄群についても、いずれか一方または両方の変動領域に
ついて面状図柄群または立体図柄群を形成して変動を行
うことも可能である。これらの形態であっても、面状図
柄群または立体図柄群の変動は各変動領域の上下方向と
は限らない方向に行うことが可能であるので、変動態様
が大幅に多様化する。よって、大当たりによる特典を得
る楽しみだけでなく、飽きることなく特別図柄表示器2
2を見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【0054】(3)上記実施の形態では、位置が固定さ
れた他の変動領域(図1の例では変動領域6a,6c)
に表示された図柄に対して、面状図柄群を変動領域(図
1の例では変動領域6b)内であらゆる方向に相対的に
移動させることによって変動させる例を示した。しか
し、本発明は他の変動領域に表示された図柄の位置を固
定する態様に限定するものではなく、他の変動領域に表
示された図柄の位置を任意に移動させる態様としてもよ
い。例えば、図1の変動領域6aに一度停止表示された
リーチ図柄に確定した図柄「7」が変動領域内で上下左
右に移動する態様としてもよい。また、他の変動領域に
表示する図柄群を所定方向のスクロール変動する態様に
限らず、往復スクロール変動,コマ送り変動,差し替え
変動等のように種々の変動態様を任意に適用してもよ
い。こうすれば変動態様がより多様化するので、遊技者
は特別図柄表示器22を見る楽しみが増える。
【0055】(4)上記実施の形態では、図1において
表示制御部4が行う画像編集によって表示部8に表示さ
れる画像は、面状図柄群を所定の変動領域(図1の例で
は変動領域6b)であらゆる方向に移動させることによ
って面状図柄群の変動を行なった。この形態に加えて、
変動領域を相対的に移動させながら面状図柄群の変動を
行なってもよい。ここで、面状図柄群を形成するまでの
過程は既に説明したので省略する。その後、変動領域6
bと変動領域6a,6cとを相対的に移動させる。当該
相対的な移動は、変動領域を平行移動させる態様に限ら
ず、近づけたり離す態様やその他の態様をも含む。相対
的な移動としては、例えば図13(A)に示す状態にお
いて変動領域6aに相当する変動領域70および変動領
域6bに相当する変動領域74の位置を固定し、変動領
域6cに相当する変動領域78を図面左方向に変動領域
70と隣接するまで移動させる。この場合には変動領域
74に表示された面状図柄群88の表示位置は変わらな
いが、変動領域78が移動した結果として遊技者が認識
できる面状図柄群88の図柄が異なってくる。こうした
相対的な移動を行なって面状図柄群を変動した後、最終
的に変動領域6bに停止して表示する第1図柄を確定す
る。
【0056】(5)上記実施の形態では、リーチに達し
た後にリーチパターンβで変動表示を行うことを条件と
して、面状図柄群や立体図柄群を形成し変動した(図8
に示すステップS76,S78等)。この形態に代えて
(あるいは加えて)、他の条件を満たせば、面状図柄群
や立体図柄群を形成し変動するようにしてもよい。当該
他の条件としては、例えばパチンコ球が所定の領域(例
えば第1種始動口30や中ゲート32等)を通過または
入賞したとき、前回の大当たり図柄が所定図柄の組み合
わせであるとき等がある。こうすれば、リーチ後だけで
なくリーチ前やその他の遊技態様に達したときも面状図
柄群や立体図柄群の変動が行われるので、遊技者は特別
図柄表示器22を見る楽しみが増える。また、面状図柄
群や立体図柄群を形成した後に所要のタイミングに達す
ると(所定の期間を経過すると)、形成した面状図柄群
や立体図柄群を一旦解放する。その後、一度配置した図
柄の位置をずらしたり、図柄の数(あるいは図柄列の
数)を増減させる等して、面状図柄群や立体図柄群を再
形成するようにしてもよい。こうすれば、さらに変動態
様が多様化するので、さらに飽きることなく特別図柄表
示器22を見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【0057】(6)上記実施の形態では、三つの図柄列
82,84,86を用いてほぼ同一面上に配置して面状
図柄群88を形成した(図9に示すステップS92〜S
104)。この形態に代えて(あるいは加えて)、二つ
の図柄列または四つ以上の図柄列を用いて面状図柄群を
形成してもよく、乱数等を用いて任意に抽出した複数の
図柄を用いて面状図柄群を形成してもよい。配置の際に
は、複数の図柄列や複数の図柄を順に所定の位置に配置
する方法に限らず、乱数等によって配置する位置や順番
を変えてもよい。こうして形成した面状図柄群は、図1
3(B)や図16(A),図16(B)に示すようにマ
トリクス状に配置した三行三列の面状図柄群にはなら
ず、マトリクス状や直線上,曲線上を含む任意の位置に
配置した面状図柄群になる。このことは複数の図柄を立
体的形状の表面上に配置して立体図柄群を形成する場合
でも同様である。こうすれば、さらに変動態様が多様化
するので、さらに飽きることなく特別図柄表示器22を
見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【0058】(7)上記実施の形態では、特定図柄の組
み合わせを「777」とし、変動領域74のほぼ中央部
であってリーチライン上(所定位置)に停止した特別図
柄「7」と、既に他の変動領域70,78に停止した特
別図柄「77」との組み合わせが特定図柄の組み合わせ
にである「777」になると、大当たり遊技による特典
を遊技者に提供した(図6に示すステップS30)。こ
の形態に限らず、特定図柄の組み合わせをゾロ目以外の
特別図柄の組み合わせとしてもよい。また、単一の特別
図柄を特定図柄としてもよい。例えば、変動領域内に予
め設けた枠等に特別図柄の「7」が停止したときに大当
たりとする等の形態がある。これらの場合であっても、
特典を得る楽しみだけでなく、特別図柄表示器22を見
ながら遊技する楽しみを遊技者に与えることができる。
【0059】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するもの
である。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必
要に応じて関連説明を行う。
【0060】〔態様1〕 複数の図柄からなる図柄群を
変動または停止して表示する複数の変動領域を有する表
示部を備え、変動後に特定図柄の組み合わせで停止する
と遊技者に特典を与える遊技機において、前記複数の変
動領域を第1グループと第2グループとに区分し、前記
第1グループの変動領域では、前記変動後に停止させた
複数の図柄をほぼ同一面上に配置して面状図柄群を形成
し、前記面状図柄群と前記第2グループの変動領域とを
相対的に移動させることによって前記面状図柄群を変動
した後、特定図柄の組み合わせで停止すると遊技者に特
典を与える遊技機。 〔態様1の用語定義〕 (1)「特定図柄の組み合わせ」は予め設定した図柄の
組み合わせに限らず、遊技機の種類や遊技状態等に応じ
て変化し得る図柄の組み合わせをも含む。このことは
「所定図柄」についても同様である。 (2)複数の変動領域を区分した結果として、「第1グ
ループ」と「第2グループ」にはそれぞれ少なくとも一
つの変動領域を有する。「複数の変動領域」を三つの変
動領域とする例では、二つの変動領域(例えば図1に示
す変動領域6a,6c)を第1グループに区分し、残り
の一つの変動領域(例えば図1に示す変動領域6b)を
第2グループに区分するか、あるいはその逆の態様で区
分する。また、いずれかのグループに区分した変動領域
は固定してもよく、遊技機の種類や遊技状態等に応じて
(あるいは時間の経過とともに)変えてもよい。また、
複数の変動領域を常に表示部に表示する必要はなく、任
意の変動領域について任意のタイミングで表示したりあ
るいは表示しなくてもよい。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、面状図柄群は
第1グループの変動領域において変動後に停止させた複
数の図柄をほぼ同一面上に配置して形成する。その後、
形成した面状図柄群と第2グループの変動領域とを相対
的に移動させることによって面状図柄群を変動する。そ
して、面状図柄群の変動後に特定図柄の組み合わせで停
止すると遊技者に特典を与える。ここで、当該面状図柄
群の変動は変動領域の上下方向とは限らない方向に行う
ことが可能であるので、変動態様が大幅に多様化する。
したがって、特典を得る楽しみだけでなく、飽きること
なく表示部を見る楽しみを遊技者に与えることができ
る。
【0061】〔態様2〕 複数の図柄からなる図柄群を
変動または停止して表示する複数の変動領域を有する表
示部を備え、変動後に特定図柄の組み合わせで停止する
と遊技者に特典を与える遊技機において、前記複数の変
動領域のうち少なくとも一つの変動領域では、前記変動
後に停止させた複数の図柄を立体的形状の表面上に配置
して立体図柄群を形成し、前記立体図柄群を回転表示ま
たは他の変動領域とを相対的に移動表示することによっ
て前記立体図柄群を変動した後、特定図柄の組み合わせ
で停止すると遊技者に特典を与える遊技機。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、立体図柄群は
複数の変動領域のうち少なくとも一つの変動領域におい
て変動後に停止させた複数の図柄を立体的形状の表面上
に配置して形成する。その後、形成した立体図柄群と他
の変動領域とを相対的に移動させることによって立体図
柄群を変動する。そして、立体図柄群の変動後に特定図
柄の組み合わせで停止すると遊技者に特典を与える。こ
こで、当該立体図柄群の変動は変動領域の上下方向とは
限らない方向に行うことが可能であるので、変動態様が
大幅に多様化する。したがって、特典を得る楽しみだけ
でなく、飽きることなく表示部を見る楽しみを遊技者に
与えることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、面状図柄群の変動は変
動領域の上下方向とは限らない方向に行うことが可能で
あるので、変動態様が大幅に多様化する。したがって、
特典を得る楽しみだけでなく、飽きることなく表示部を
見る楽しみを遊技者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】複合装置の外観を示す正面図である。
【図4】メイン制御基板と表示制御基板の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】第1種始動口処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】図柄変動処理を示すフローチャートである。
【図7】変動表示処理を示すフローチャートである。
【図8】リーチ処理を示すフローチャートである。
【図9】図柄群変動処理を示すフローチャートである。
【図10】画像表示処理を示すフローチャートである。
【図11】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示
す図である。
【図12】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示
す図である。
【図13】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示
す図である。
【図14】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示
す図である。
【図15】特別図柄表示器に表示された図柄の一例を示
す図である。
【図16】面状図柄群の一例を示す図である。
【図17】図柄を立体的に配置して表示した画像の一例
を示す図である。
【符号の説明】
2 遊技制御部 4 表示制御部 6a,6b,6c 変動領域 8 表示部 10 パチンコ機(遊技機) 12 遊技盤面 14 複合装置 22 特別図柄表示器(表示部) 30 第1種始動口 32 中ゲート 54 ゲートセンサ 56,60 始動口センサ 62 下部始動口 70,74,78 変動領域 100 メイン制御基板(遊技制御部) 200 表示制御基板(表示制御部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄からなる図柄群を変動または
    停止して表示する変動領域を有する表示部を備え、変動
    後に特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与
    える遊技機において、 前記図柄群の全部または一部をほぼ同一面上に配置して
    面状図柄群を形成し、 前記面状図柄群を一体的に移動させることによって前記
    面状図柄群を変動し、 その変動後に特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に
    特典を与える遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した遊技機において、 基準位置を基準として面状図柄群を一体的に平行移動さ
    せることによって前記面状図柄群を変動する遊技機。
  3. 【請求項3】 複数の図柄からなる図柄群を変動または
    停止して表示する変動領域を有する表示部を備え、変動
    後に特定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与
    える遊技機において、 前記図柄群の全部または一部を立体的形状の表面上に配
    置して立体図柄群を形成し、 前記立体図柄群を一体的に回転表示または移動表示する
    ことによって前記立体図柄群を変動し、その変動後に特
    定図柄が所定位置に停止すると遊技者に特典を与える遊
    技機。
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