JPH11164947A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH11164947A
JPH11164947A JP9336007A JP33600797A JPH11164947A JP H11164947 A JPH11164947 A JP H11164947A JP 9336007 A JP9336007 A JP 9336007A JP 33600797 A JP33600797 A JP 33600797A JP H11164947 A JPH11164947 A JP H11164947A
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JP
Japan
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image data
polyhedron
symbol
displayed
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Pending
Application number
JP9336007A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takeya Co Ltd filed Critical Takeya Co Ltd
Priority to JP9336007A priority Critical patent/JPH11164947A/ja
Publication of JPH11164947A publication Critical patent/JPH11164947A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の遊技意欲をより向上させると共に、
遊技に新鮮さと意外性とを持たせることができるパチン
コ機を提供することを目的とする。 【解決手段】 始動入賞口に遊技球が入賞すると、液晶
表示装置6に、それぞれ表示領域Tを備えた複数の平面
102を持つ多面体101を表示させると共に、回転軸
104中心の回転と軌道105に沿った移動とを開始さ
せる。同時に、各表示領域Tに図柄を表示させ、この図
柄が隣接する別の表示領域Tに順に移動していくよう
に、図柄を変動表示させる。多面体101が、液晶表示
装置6上の所定の位置に達した後、多面体101の回転
及び移動と図柄の変動表示を停止させ、遊技者に当否を
知らせるための図柄を各表示領域Tに表示する。この結
果、遊技者に、遊技に対する新鮮さや意外性を持たせる
ことができ、遊技意欲を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技域に備えた表
示装置で図柄を表示し、その図柄が当り図柄であると
き、当該パチンコ機の遊技者に対して有利な状態に移行
するよう構成されたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ機は、その趣向性の
向上のために様々な工夫がなされている。中でも遊技域
に設けられた液晶ディスプレイ等の表示装置上で、遊技
者に特典を与えるか否かの表示をする特典付与表示は、
その演出の工夫如何で、パチンコ台の人気,不人気が決
まるので、様々な工夫がなされている。
【0003】特典付与表示として、一般的なのは、表示
画面上に図柄を表示する領域(以下「表示領域」と言
う。)を設定し、表示領域に図柄を表示して、その図柄
(又は、図柄の組合せ)と当り図柄(又は、図柄の当り
組合せ)との図柄合わせを行う様子を表示するものであ
る。
【0004】こうした図柄合わせを行うパチンコ機で
は、通常、遊技域に設けられている特定の入賞口へ遊技
玉が入賞すると、まず遊技者に特典を与えるか否かを決
定する。次に、その決定を遊技者に知らせるための図柄
を決定し、表示領域にて、例えばスクロール表示等の変
動表示を行った後、決定された図柄を表示領域に表示す
ることにより遊技者に特典を与えるか否かを知らせてい
る。そして、表示された図柄が当り図柄であれば、パチ
ンコ機は、通常状態においては閉じている遊技域上の大
入賞口を開いて遊技玉が入賞し易くする大当たり状態に
移行するようにしている。
【0005】このような動作を行うパチンコ機の表示装
置は、従来、単に2次元的に並べられた図柄を表示する
ものが一般的であったが、図柄の表示の態様が少なく、
しばらくすると表示される内容に飽きてしまうという問
題があったため、例えば特開平7−155441号公報
に記載の様なパチンコ機が開発されていた。このパチン
コ機においては、表示画面に、3×3×3の27個に分
割され、各面が縦横3列(即ち9つ)の表示領域に分割
された立方体を表示する。始動領域を遊技球が通過する
と、まず、1面が正面に来るよう立方体を固定したま
ま、正面の表示領域に形成された図柄のスクロール表示
を開始する。その後、この立方体の一部分(左段縦、中
段縦、右段縦、下段横)ずつを回転させた後、各表示領
域に図柄を固定する。こうして、最終的に立方体の1面
のみに図柄を表示させた状態で図柄合わせを終了する。
そして、最終的に表示された図柄が大当たり図柄である
場合には、立方体の一部分(上段横、下段横、中段縦)
ずつを回転・停止させたのち、立方体の上面が正面にな
るよう、立方体全体を90度回転させる。なお、その他
の場合(例えば、所謂Vゾーンに入賞した場合等)に
も、立方体の一部分ずつの回転、立方体全体の90度の
回転等が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、特開平7
−155441号公報に記載のパチンコ機においては、
立方体を表示させて、図柄の変動表示を面白くしようと
しているが、立方体の動きが、立方体の一部分ずつの回
転、或いは立方体全体の90度回転という様なものであ
り、単調であった。また、立方体の回転中に、最大2面
までしか同時に表示しないほか、最終的な停止時におい
ては1面だけにしか図柄を表示させておらず、遊技客に
対して表示できる図柄及び図柄の組合せが少なかった。
そのため、特典付与表示の魅力が乏しくなりがちで、遊
技客の興味・関心を十分に引き付けられないいという問
題があった。そして、しばらくすると表示される内容に
飽きてしまい、結局、遊技意欲をなくして遊技を止めて
しまうことが多かった。
【0007】本発明はこの問題に鑑みなされたものであ
り、遊技者の遊技意欲をより向上させると共に、遊技に
新鮮さと意外性とを持たせることができるパチンコ機を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために為された請求項1に記載のパチンコ機
は、遊技域に設けられ、複数の図柄を表示可能な表示手
段と、前記遊技域に設けられた始動領域を遊技玉が通過
すると、前記表示手段に表示する図柄を設定する設定手
段と、前記表示手段に図柄を表示するための画像データ
を記憶する画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手
段に記憶された画像データに基づき、前記表示手段に、
前記設定手段にて設定された図柄を表示させる表示制御
手段と、を備え、前記表示手段に表示された図柄が、特
定の当り図柄である場合に、当該パチンコ機の遊技者に
対して有利な動作状態に移行するよう構成されたパチン
コ機において、前記画像データ記憶手段は、前記表示手
段に多面体の立体画像を表示するための3次元画像デー
タ、及び、該多面体の面に設定された表示領域に図柄を
表示するための画像データを夫々記憶し、前記表示制御
手段は、該画像データ記憶手段に記憶された3次元画像
データ及び画像データに基づき、前記表示手段に、前記
多面体の面の表示領域に図柄が形成された該多面体の立
体画像を表示し、該多面体が回転しつつ軌道運動するよ
う該多面体の立体画像を変動させることを特徴とする。
【0009】このように構成された請求項1に記載のパ
チンコ機においては、画像データ記憶手段が、表示手段
に多面体の立体画像を表示するための3次元画像デー
タ、及び、その多面体の面に設定された表示領域に図柄
を表示するための画像データを夫々記憶し、表示制御手
段が、その3次元画像データ及び画像データに基づき、
表示手段に、多面体の面の表示領域に図柄が形成された
多面体の立体画像を表示し、その立体画像を、多面体が
回転しつつ軌道運動するよう変動させる。
【0010】このため、請求項1に記載のパチンコ機に
よれば、表示手段に、表示領域に図柄が形成された多面
体の立体画像を表示し、多面体を回転させつつ軌道運動
させることから、多面体の動きを追って、遊技客の視線
が表示手段上を動き回ることになり、遊技客に時間が経
つのを忘れさせる。
【0011】したがって、請求項1に記載のパチンコ機
によれば、遊技の新鮮さや意外性を与えることができ、
遊技者を飽きさせることがない。この軌道運動として
は、例えば、曲がりくねった軌道や多角形状に形成され
た軌道上の移動等、どのようなものでも良い。そして特
に、一見ランダムに見えるような、複雑な軌道上を移動
するものとすると、さらに遊技客興味を引くことができ
るので好ましい。
【0012】ここで、請求項2に記載のように、表示制
御手段を、多面体の大きさが軌道運動に伴って変化する
よう、多面体の立体画像を変動させるよう構成すれば、
多面体の軌道運動に奥行きを与え、よりリアリティのあ
る多面体の運動を演出を表示することができる。その結
果、遊技の新鮮さや意外性を増すことができ、遊技者の
遊技意欲を高めることができる。
【0013】また、上記目的を達成するためには、請求
項3に記載のように、遊技域に設けられ、複数の図柄を
表示可能な表示手段と、前記遊技域に設けられた始動領
域を遊技玉が通過すると、前記表示手段に表示する図柄
を設定する設定手段と、前記表示手段に図柄を表示する
ための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該
画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づき、
前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄を表
示させる表示制御手段と、を備え、前記表示手段に表示
された図柄が、特定の当り図柄である場合に、当該パチ
ンコ機の遊技者に対して有利な動作状態に移行するよう
構成されたパチンコ機において、前記画像データ記憶手
段は、前記表示手段に多面体の立体画像を表示するため
の3次元画像データ、及び、該多面体の面に設定された
表示領域に図柄を表示するための画像データを夫々記憶
し、前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶
された3次元画像データ及び画像データに基づき、前記
表示手段に、前記多面体の面の表示領域に図柄が形成さ
れた該多面体の立体画像を表示し、該多面体が回転しつ
つ、該回転軸が変化するよう該多面体の立体画像を変動
させることを特徴とするパチンコ機としても良い。
【0014】このように構成された請求項3に記載のパ
チンコ機においては、画像データ記憶手段が、表示手段
に多面体の立体画像を表示するための3次元画像デー
タ、及び、その多面体の面に設定された表示領域に図柄
を表示するための画像データを夫々記憶し、表示制御手
段が、その3次元画像データ及び画像データに基づき、
表示手段に、多面体の面の表示領域に図柄が形成された
多面体の立体画像を表示し、その立体画像を、多面体が
回転しつつ、その回転軸が変化するよう変動させる。
【0015】このため、請求項3に記載のパチンコ機に
よれば、表示手段に、表示領域に図柄が形成された多面
体の立体画像を表示し、多面体を回転させつつ、その回
転軸の向きを変化させることから、遊技客は次にどの面
が表示されるのか全く予想ができず、多面体の動きから
目を離せなくなる。
【0016】したがって、請求項3に記載のパチンコ機
によれば、遊技の新鮮さや意外性を与えることができ、
遊技者の遊技意欲を高め、遊技者を飽きさせることがな
い。ここで、回転軸の変化としては、例えば、傾いて回
っているこまの心棒に見られる、すりこぎのような円錐
運動(即ち歳差運動)や、多面体が前後左右に転がるよ
うに回転軸が変化するものが考えられる。
【0017】また、上記目的を達成するためには、請求
項4に記載のように、遊技域に設けられ、複数の図柄を
表示可能な表示手段と、前記遊技域に設けられた始動領
域を遊技玉が通過すると、前記表示手段に表示する図柄
を設定する設定手段と、前記表示手段に図柄を表示する
ための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該
画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づき、
前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄を表
示させる表示制御手段と、を備え、前記表示手段に表示
された図柄が、特定の当り図柄である場合に、当該パチ
ンコ機の遊技者に対して有利な動作状態に移行するよう
構成されたパチンコ機において、前記画像データ記憶手
段は、前記表示領域に多面体の立体画像を表示するため
の3次元画像データ、及び、該多面体の面に設定された
表示領域に図柄を表示するための画像データを夫々記憶
し、前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶
された3次元画像データ及び画像データに基づき、前記
表示手段に、前記多面体の面の表示領域に図柄が形成さ
れた該多面体の立体画像を表示し、該多面体の面のうち
3面以上が同時に表示されるよう該多面体の立体画像を
変動させることを特徴とするパチンコ機としても良い。
【0018】このように構成された請求項4に記載のパ
チンコ機においては、画像データ記憶手段が、表示領域
に多面体の立体画像を表示するための3次元画像デー
タ、及び、その多面体の面に設定された表示領域に図柄
を表示するための画像データを夫々記憶し、表示制御手
段が、その3次元画像データ及び画像データに基づき、
表示手段に、多面体の面の表示領域に図柄が形成された
多面体の立体画像を表示し、その立体画像を、多面体の
面のうち3面以上が同時に表示されるよう変動させる。
【0019】このため、請求項4に記載のパチンコ機に
よれば、表示手段に、表示領域に図柄が形成された多面
体の立体画像を表示し、多面体の面のうち3面以上を同
時に表させることから、多面体の面上で表示できる図柄
の数を増やすことができ、遊技客は、どの面に当り図柄
が表示されるかを探すのを楽しむことができる。
【0020】従って、請求項4に記載のパチンコ機によ
れば、遊技の新鮮さや意外性を与え、遊技者を飽きさせ
ることがなく、更に、遊技者の抽選結果に対する期待感
を高めることができる。ここで、常に3面以上が表示さ
れている必要はなく、立体画像の変動中に一時的に3面
が同時に表示されるものであれば良い。また、立体画像
の変動としては、例えば、多面体が回転したり、軌道運
動(移動)したりするように見せる変動が考えられる。
【0021】また、上記目的を達成するためには、請求
項5に記載のように、遊技域に設けられ、複数の図柄を
表示可能な表示手段と、前記遊技域に設けられた始動領
域を遊技玉が通過すると、前記表示手段に表示する図柄
を設定する設定手段と、前記表示手段に図柄を表示する
ための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該
画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づき、
前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄を表
示させる表示制御手段と、を備え、前記表示手段に表示
された図柄が、特定の当り図柄である場合に、当該パチ
ンコ機の遊技者に対して有利な動作状態に移行するよう
構成されたパチンコ機において、前記画像データ記憶手
段は、前記表示手段に多面体の立体画像を表示するため
の3次元画像データ、及び、該多面体の面を複数に分割
した表示領域に夫々図柄を表示するための画像データを
夫々記憶し、前記表示制御手段は、該画像データ記憶手
段に記憶された3次元画像データ及び画像データに基づ
き、前記表示手段に、前記多面体の少なくとも一面の表
示領域に図柄が形成された該多面体の立体画像を表示
し、該多面体が回転するよう該多面体の立体画像を変動
させると共に、前記表示手段に表示される表示領域の図
柄を変動させることを特徴とするパチンコ機としてもよ
い。
【0022】このように構成された請求項5に記載のパ
チンコ機においては、画像データ記憶手段が、表示手段
に多面体の立体画像を表示するための3次元画像デー
タ、及び、その多面体の面を複数に分割した表示領域に
夫々図柄を表示するための画像データを記憶し、表示制
御手段が、その3次元画像データ及び画像データに基づ
いて、表示手段に、少なくとも一面の表示領域に図柄が
形成された多面体の立体画像を表示し、その立体画像
を、多面体が回転するよう変動させると共に、表示手段
に表示される表示領域の図柄を変動させる。
【0023】このため、請求項5に記載のパチンコ機に
よれば、表示手段に、少なくとも一面の表示領域に図柄
が形成された多面体の立体画像を表示し、多面体を回転
させると同時に、少なくとも一面に形成された図柄を変
動させることから、複雑な動きで図柄が変動されること
となる。
【0024】従って、請求項5に記載のパチンコ機によ
れば、遊技者の興味を引いて、遊技者に、遊技に対する
新鮮さや意外性を与えることができ、延いては遊技者の
遊技意欲を向上させて、パチンコホールの利益を向上さ
せることができる。ところで、表示領域に形成された図
柄を変動表示させる態様には、様々なものが考えられ、
例えば、請求項6に記載のように、表示制御手段が、表
示手段に現れる表示領域の図柄をそれぞれ独立に変動表
示させるようにしても良い。
【0025】しかし、図柄の変動にある程度の規則性が
ないと、しばらくすると遊技客が飽きてしまう可能性が
ある。そこで、請求項7に記載のように、表示制御手段
を、、表示領域の図柄が複数の表示領域からなるグルー
プ内の表示領域間で受け渡されるよう、表示手段に現れ
る表示領域の図柄を変動させるよう構成すれば、図柄の
変動に規則性を持たせることができ、遊技客が飽きるの
を防止できる。
【0026】この場合、請求項8に記載のように、表示
制御手段を、表示領域の図柄が同一面内の複数の表示領
域からなるグループ内の表示領域間で受け渡されるよ
う、表示手段に現れる表示領域の図柄を変動させるよう
構成すれば、規則性を発見し易く、より好ましい。
【0027】そして特に、請求項9に記載のように、表
示制御手段を、表示領域の図柄が隣接する表示領域に順
に移動するように、表示手段に現れる表示領域の図柄を
変動させるよう構成すれば、遊技者は、図柄の移動を目
で追うこととなり、時間が経つのを忘れる程に遊技に引
き付けられる。例えば、多数の表示領域の内、一個所に
ネズミの図柄を表示させ、別の一個所にネコの図柄を表
示させ、その他の表示領域には白一色の図柄を表示させ
るように、各表示領域の図柄を変動させるようにすれ
ば、ネコとネズミの追いかけっこを演出することがで
き、遊技者を遊技に引込むことができる。
【0028】以上の様に、様々に演出される抽選過程の
結果を表示する方法として、多面体とは別の位置に、或
いは多面体を消してから、抽選結果を表示したりする
等、多面体とは無関係に抽選結果を表示するようにして
も問題はないが、遊技客に違和感を与える可能性があ
る。そこで、請求項10に記載のように、表示制御手段
を、多面体の立体画像を変動させた後、その変動を停止
させると共に、停止後に表示手段に現れる表示領域の図
柄を、設定手段により設定された図柄に固定するよう構
成すれば、抽選過程から結果表示に至るまでの動作を連
続的に演出することができ、遊技客は、違和感を覚える
ことなく軽快な遊技を楽しむことができる。
【0029】また、上記目的を達成するためには、請求
項11に記載のように、遊技域に設けられ、複数の図柄
を表示可能な表示手段と、前記遊技域に設けられた始動
領域を遊技玉が通過すると、前記表示手段に表示する図
柄を設定する設定手段と、前記表示手段に図柄を表示す
るための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
該画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
き、前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄
を表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示手段に
表示された図柄が、特定の当り図柄である場合に、当該
パチンコ機の遊技者に対して有利な動作状態に移行する
よう構成されたパチンコ機において、前記画像データ記
憶手段は、前記表示手段に多面体の立体画像を表示する
ための3次元画像データ、及び、該多面体の少なくとも
2面に図柄を表示するための画像データを夫々記憶し、
前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶され
た3次元画像データ及び画像データに基づき、前記表示
手段に、前記多面体の立体画像を表示し変動させた後、
該変動を該多面体の少なくとも2面を表示させた状態で
停止させると共に、該表示された面に、前記設定手段に
より設定された図柄を表示させることを特徴とするパチ
ンコ機としても良い。
【0030】このように構成された請求項11に記載の
パチンコ機においては、画像データ記憶手段が、表示領
域に多面体の立体画像を表示するための3次元画像デー
タ、及び、その多面体の少なくとも2面に図柄を表示す
るための画像データを夫々記憶し、表示制御手段が、そ
の3次元画像データ及び画像データに基づき、表示手段
に、その多面体の立体画像を表示して変動させた後、そ
の立体画像を、多面体の少なくとも2面を表示させた状
態で停止させると共に、その表示された面に、設定手段
により設定された図柄を表示させる。
【0031】このため、請求項11に記載のパチンコ機
によれば、表示手段に、多面体の立体画像を表示して変
動させた後、その変動を多面体の少なくとも2面が表示
された状態で停止させ、その表示された面に、設定手段
にて設定された図柄を表示させることから、抽選結果と
して表示できる図柄及び図柄の組合せを増やすことがで
きる。
【0032】従って、請求項11に記載のパチンコ機に
よれば、遊技者の抽選結果に対する期待感を高めること
ができ、遊技意欲を向上させ、延いてはパチンコホール
の利益を上げることができる。なお、ここに言う立体画
像の変動としては、例えば、多面体が回転したり、軌道
運動(移動)したりするように見せる変動が考えられ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の実施
の形態を、図面に沿って説明する。まず、図1は本実施
例のパチンコ機の前面を表す構成図である。図1に示す
ように、本実施例のパチンコ機2では、遊技盤面に設け
られた遊技域4の中央上部に複数の図柄を初めとする様
々な画像を表示する、表示手段としての液晶表示装置6
が配設されており、その下方には遊技玉を受け入れ易い
開き状態に変化可能な変動入賞装置8が配設されてい
る。
【0034】液晶表示装置6は、液晶表示装置6と変動
入賞装置8との間に設けられた始動領域としての始動入
賞口10a及び変動入賞装置8自身の左右に設けられた
始動入賞口10b,10cの何れかに遊技玉が入賞する
と、図2に示すように、多面体101として、それぞれ
の平面102に9個の表示領域Tを備えた正六面体を出
現点103に表示し、回転軸104中心の回転と軌道1
05に沿った移動を開始させると共に、各表示領域に図
柄を夫々変更して表示するものである。そして、多面体
101が液晶表示装置6内の所定の位置に達した後、そ
の回転と移動を停止させと共に、図柄を各表示領域Tに
固定的に表示する。
【0035】図1に戻り、液晶表示装置6の下部には、
図柄の変更表示中に、更に始動入賞口10a〜10cへ
遊技玉が入賞すると、その入賞回数に応じた数(最大4
個)だけ点灯する4個のLEDからなる始動記憶表示器
12が設けられており、液晶表示装置6に多面体101
及び図柄が固定的に表示された時、始動記憶表示器12
を形成するLEDが点灯していれば、その点灯が1つ消
されると共に、液晶表示装置6での多面体101の回転
及び移動と図柄の変動表示とが再度行われるようになっ
ている。
【0036】尚、図1において、液晶表示装置6の上部
には天入賞口14(一般入賞口)が設けられ、液晶表示
装置6及び変動入賞装置8の左右には袖入賞口(一般入
賞口)16a,16b及び18a,18bが設けられて
いる。また遊技域4には、遊技玉の転動誘導部材として
の風車20a〜20fも設けられている。遊技域4の下
方には、遊技域4へ発射する遊技玉を貯留すると共に入
賞に応じて、景品としての遊技玉が排出される上部受け
皿22が備えられ、その下部には入賞状態に応じた音が
出力するスピーカ24が設けられている。さらに、上部
受け皿22の下方には、遊技玉を発射するために回動操
作される発射ハンドル26が備えられ、遊技者が発射ハ
ンドル26を回動操作すると、図示しない発射装置によ
って1分間に約100個の割合で遊技玉を発射可能に設
定されている。
【0037】一方、変動入賞装置8は、パチンコ機2の
遊技域4に取り付けられたものであり、前面の中央上部
に、ソレノイド(図1には示さない)によって開閉され
る開閉板28が設けられている。そして、液晶表示装置
6に停止して表示された多面体101上の、後述する当
選ラインの一つに、当り組み合せで図柄を表示(例え
ば、「A,A,A」)した時に、図1に示すように、開
閉板28が前方に開かれて大入賞口30が形成され、当
該パチンコ機2は通常状態から、より入賞確率が高い大
当り状態へと移行する。
【0038】また、大入賞口30はその内部が3つに仕
切られており、その中央部は大当り状態を継続させるた
めの特定領域32となっている。つまり、開閉板28は
液晶表示装置6に表示される図柄が揃ってから所定時間
以内か、或いは大入賞口30に遊技玉が所定個数入賞し
たと検出されるまでの間だけ開くようになっており、そ
の間に遊技玉が特定領域32を通過した場合には、開閉
板28を閉じた後、再び開閉板28を解放して大当り状
態が継続するようになっている。尚、このパチンコ機2
において、1回の大当りで開閉板28が開閉する最大回
数は16回に設定されている。
【0039】次に、パチンコ機2の遊技盤裏面に設けら
れた制御装置34について、図3を用いて説明する。制
御装置34は、始動入賞口10aに入賞した遊技玉を検
出する始動入賞スイッチ36a,始動入賞口10bに入
賞した遊技玉を検出する始動入賞スイッチ36b,始動
入賞口10cに入賞した遊技玉を検出する始動入賞スイ
ッチ36c,大入賞口30に入賞した遊技玉を検出する
大入賞口用カウントスイッチ38,大入賞口30の特定
領域32を通過した遊技玉を検出する継続入賞スイッチ
40,及び発射ハンドル26が回動操作されて遊技玉が
発射されているときにオンする発射ハンドルスイッチ4
2からの各検出信号を入力する入力回路44と、入力回
路44を介して取得した上記各検出信号に基づいて液晶
表示装置6や変動入賞装置8等を制御するための制御プ
ログラムを実行するCPU46と、CPU46が実行す
る制御プログラムを格納するROM48と、CPU46
が処理するデータを一時記憶すると共に電源が切られた
場合でも記憶内容を保持可能なバックアップ機能を有す
る、記憶手段としてのRAM50と、CPU46が液晶
表示装置6に表示させる画像の画像データを格納する、
画像データ記憶手段としての画像ROM52と、CPU
46からの指令に基づいて、液晶表示装置6,始動記憶
表示器12,変動入賞装置8の開閉板28を開閉させる
ためのソレノイド54,及びパチンコ機2の遊技域4に
設けられたランプやLEDからなる電飾装置56へ、夫
々駆動信号を出力すると共に、図示しないホール管理コ
ンピュータに接続された外部情報端子58へ当該パチン
コ機2が大当り状態であることや大当り状態の継続回数
等を表す情報信号を出力する出力回路60と、アンプ6
2を介してスピーカ24から発音させるサウンドジェネ
レータ64と、上記各部を接続するバス66とを備えて
いる。
【0040】尚、パチンコ機2の遊技盤裏面には、各入
賞口に入賞した遊技玉を回収するための回収路(図示せ
ず)が設けられており、始動入賞スイッチ36aと大入
賞口用カウントスイッチ38は、夫々、始動入賞口10
aの下部と変動入賞装置8の下部とに夫々配置された回
収路に取り付けられている。そして、始動入賞スイッチ
36b,36cは、変動入賞装置8の内部において始動
入賞口10b,10cの周囲に夫々設けられており、継
続入賞スイッチ40は、変動入賞装置8の内部において
大入賞口30の下部に設けられている。
【0041】また、画像ROM52には、液晶表示装置
6に様々な図柄を表示させるための画像データが格納さ
れている。このように構成された制御装置34におい
て、CPU46は、後述する各処理を実行することによ
り、当該パチンコ機2全体の制御を行う。以下、CPU
46が実行する各処理について説明する。
【0042】まず、図4は、基本遊技処理を表すフロー
チャートである。この基本遊技処理が実行されると、ま
ずステップ(以下、単にSと記す)120にて、始動入
賞口10a〜10cに入賞があったか否かを判定し、入
賞があったと判定されるまで待機する。具体的には、始
動入賞スイッチ36a〜36cがONされたか若しくは
始動記憶表示器12のLEDが点灯されていかるどうか
をチェックし、両方ともなされていなければ少なくとも
一方がなされるまで同判定を繰り返し実行することによ
り待機する。
【0043】そして、S120にて入賞があったと判定
された場合には、S140に進み乱数を発生させる。乱
数は、ここではCPU46が具備するクロックに基づい
て駆動される30個のループカウンタ(以下、カウンタ
という)の値から抽出される30個の数値である。より
詳しくは、例えば2msec毎にタイマー割り込みを掛
け、その都度、第1のカウンタの値を1増加させる。第
1のカウンタの値は400になる毎にゼロに戻されて、
「0」〜「399」の400個の値を出力させる。その
他のカウンタも略同様のものであり、第2のカウンタは
「0」〜「23」の24個の値、第3のカウンタは
「0」〜「5」の6個の値を出力させる。また、第4〜
第30のカウンタにおいても、それぞれ「0」〜「5」
の6個の値を出力させる。このような乱数出力は、CP
U46が行うプログラムにて行われている訳であるが、
その説明については省略する。
【0044】続いてS160に進み、S140にて、第
1〜第30のカウンタにより出力された乱数に基づき、
各表示領域T0〜T26(以下、表示領域Tともいう)
に固定的に表示する図柄を決定する図柄設定処理を行
う。なお、本実施例のパチンコ機2では、6種類の図柄
「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」が表
示される。
【0045】この図柄設定処理では、図5に示すよう
に、まずS162にて、当り組合せを設定するか否かを
判定する。このパチンコ機2においては、第1のカウン
タの乱数値が予め定めた値、例えば「100」若しくは
「300」の時に、当り組合せを設定するものとしてい
る。S162にて当り組合せを設定すると判定した場
合、S164に進み、当り組合せの図柄を表示するため
に、当選ラインL0〜L23(以下、当選ラインLとも
いう)の中から1本を選択する。当選ラインLは、図6
(a)に示す様に各平面102にそれぞれ8本ずつ設定
されている。つまり、多面体101の停止時には、計2
4本の当選ラインLが形成される。そして、第2のカウ
ンタにより出力された乱数値「0」〜「23」に対応し
て24本の当選ラインLの内の1本に決定する。例え
ば、第2のカウンタの乱数値が「7」である場合、L7
で示す当選ライン上に当り組合せの図柄を表示すること
になる。
【0046】次にS166に進み、上述の様に選択され
た当選ラインLに表示する当り組合せを、第3のカウン
タに出力された乱数値に基づき決定する。例えば、第3
のカウンタの乱数値が「0」のとき当り組合せとして
「A,A,A」、「1」のとき「B,B,B」、…、
「6」のとき「F,F,F」とする。こうして、例えば
当選ラインとしてL7、当り組合せとして「A,A,
A」が選ばれた場合、この当選ラインL7を構成する3
つの表示領域T0、T4及びT8に夫々「A」を表示す
ることが決定される。
【0047】続いてS168に進み、S164にて選択
された当選ラインL上にない表示領域Tに表示する図柄
を、第4〜第30のカウンタにより出力された乱数値に
基づき決定する。第4〜第30のカウンタと、図6
(b)に示す27個の表示領域T0〜T26とは、夫々
1対1に対応し、それらのカウンタが発生する乱数値0
〜5は、「A」〜「F」と1対1に対応している。例え
ば、第5のカウンタの乱数値が「3」の場合、表示領域
T1に「D」が表示される。ここで、表示領域T1が、
S164にて選択された当選ラインL上にある場合は、
第5のカウンタの乱数値は用いないこととする。こうし
て、全ての表示領域Tに対して図柄が設定される。
【0048】一方、S162にて当り組合せを設定しな
いと判断した場合、つまり第1のカウンタの値が「10
0」でも「300」でもない場合、直接S168に進
み、上記と同様に第4〜第30のカウンタの乱数値を用
い、全ての表示領域Tに表示する図柄を設定する。
【0049】なお、S164にて選択されなかった当選
ラインL上であっても、当り組合せで図柄が表示される
可能性があるが、その場合は図柄を差し替えて、当り組
合せにならないよう(例えば、「A,A,A」であった
ものを「A,B,A」)にする。
【0050】このように、S160の図柄設定処理で各
表示領域Tに表示する図柄を決定した後、S180に進
み、図柄表示処理を行う。この図柄表示処理を、図2、
図7、図8及び図9に基づき説明する。この図柄表示処
理では、まず図7のS182に進み、図2に示すよう
に、多面体101として各平面102が夫々9個づつの
表示領域Tに分割された正六面体を、液晶表示装置6上
の出現点103に出現させ、軸104を中心とした回転
と軌道105に沿った移動とを開始させる。S182に
て多面体101を出現させた後、S184に進み、各表
示領域において図柄の変動表示を開始する。この変動表
示は、例えば、図8(a)に破線で示す矢印の様に、隣
接する表示領域に順に図柄が移動して行くように行われ
るものである。具体的には、まず図柄A1を、この図8
(a)では見えない平面に移動させ、図柄A1のあった
表示領域Tに図柄A2を移動させ、他の図柄も同様に、
隣接する表示領域Tに移動させる。こうして、図8
(a)の様な配置で表示されていた図柄が、図8(b)
の様な配置に移動するのである。更に、この図柄変動表
示における図柄の移動は、図8(a)中の破線の矢印で
示した領域だけではなく、図柄A4、A5、A6、B
4、B5、B6、…も次々と隣接する領域に移動され、
図柄A7、A8、A9、B7、B8、B9、…も次々と
隣接する領域に移動される。又、所定時間毎にこうした
移動の方向も変更され、例えば、図柄C3、C2、C
1、A1、A4、A7、…が次々と隣接する領域に移動
されたり、図柄B1、B2、B3、B6、B9、B8、
B7及びB4が次々と隣接する領域に環状に移動された
りもする。なお、ここでは説明を簡単にするため、多面
体101は回転せず静止しているものとした。
【0051】こうして、出現点103で出現させた多面
体101を、軌道105に沿って移動させ、液晶表示装
置6内の所定の位置に到達させた後、S186に進み、
多面体101の回転と図柄の変動とを同時に停止させ、
既にS160にて設定した図柄を各表示領域Tに表示す
る。なお、多面体101は、図9(a)或は(b)のど
ちらか一方に示した形で停止するものとする。図9
(a)のように停止する場合は、図6(a)及び(b)
にて定義した表示領域T及び当選ラインLに基づき図柄
を配置し、また、図9(b)の場合には、図6(a)及
び(b)とは、夫々上下対称に表示領域T及び当選ライ
ンLを定義しておき、これに基づき図柄を配置する。
【0052】なお、CPU46は、S140にて乱数を
発生させてからS180にて図柄を固定的に表示するま
での間に、始動入賞口10a〜10cへの入賞を検出す
ると、その入賞回数を始動記憶個数として最大4回まで
記憶すると共に、その始動記憶個数に応じた数だけ始動
記憶表示器12のLEDを点灯させる。
【0053】この様にして、図柄設定処理にて各表示領
域Tについて設定された図柄が、図柄表示処理にて液晶
表示装置6に表示された後、S200に進み、大当たり
か否かを判断する。具体的には、S186で表示された
図柄を判断して、大当たりであるか否かを判断する。
【0054】大当たりでないと判断された場合は、S1
20に戻り、再び始動入賞口に遊技玉が入賞したか否か
を判断する。一方、大当たりであると判断された場合に
はS220に進み、大当たり処理を行い、パチンコ機2
を通常状態から大当たり状態へと移行させる。
【0055】大当たり処理は、図10に示すように、ま
ずS222にてソレノイド54を駆動し、開閉板28を
開く。続くS224にて、液晶表示装置6に大当たり用
の動画出力を起動する。この動画は、パチンコ機2が大
当たり状態である間、液晶表示装置6に出力される。
【0056】続いて、S226に進み、開閉板28の開
放を中断するかどうかを判定する。これを判定する基準
は、本実施例のパチンコ機2では2つあり、その一つは
開閉板28が開かれてから、所定時間(例えば25秒)
経過したこと、もう一つは開口に遊技玉が所定個数(例
えば10個)入賞したことである。この判定基準のどち
らか一方が成立するまでS226による判断を繰り返
し、どちらかの基準が成立したと判定された後、S22
8に進み開閉板28を閉じる。
【0057】S228にて開閉板28を閉じると、続く
S230及びS232にて、大当たり状態を終了させる
か否かの判定を行う。まずS230では継続入賞スイッ
チ301に基づき、特定領域32を遊技玉が通過したか
どうかを判定し、通過していなければ大当たり処理を終
了してパチンコ機2を大当たり状態から通常状態へと移
行させ、S120に戻る。一方、遊技玉が特定領域32
を通過したと判断されれば、S232に進み、大当たり
処理が起動されてから開閉板28が既に16回開かれた
かどうかを判定する。この時、まだ16回に達していな
ければS222に戻って開閉板28を再び開放し、16
回開いていれば、大当たり処理を終了してパチンコ機2
を大当たり状態から通常状態へと移行させ、S120に
戻る。
【0058】なお本実施例で、S160が設定手段とし
ての処理に相当し、S180が表示制御手段としての処
理に相当する。このように、本実施例では、最終的に多
面体101の回転が停止されるまではどの平面102
が、遊技者に対して表示されるのか予想できないため、
各表示領域Tにおける図柄の変動が止まる直前になって
も、当りとなるか否かを予測することができず、遊技の
緊張感を長く保つことができる。
【0059】また、隣接する表示領域Tに図柄が次々と
移動するように、各表示領域Tにおける図柄の変動を行
うと、遊技者はその図柄の移動を目で追うので、時間が
経つのを忘れなかなか飽きない。また、多面体101が
軌道105に沿って移動させることにより意外性を持た
せ、遊技の趣向性をさらに高めることができる。
【0060】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定される物ではなく、種々
の態様を取ることができる。また、本実施例では表示手
段として液晶表示装置6を使用しているが、これに限ら
れることはなく、CRT装置やドットマトリクス表示装
置等、多面体101の動き(すなわち動画像)を表示可
能な表示手段であればどのようなものでも良い。
【0061】また、本実施例では垂直方向に向いた回転
軸102を回転の中心としているが、これに限る必要は
なく、図柄表示処理が起動される度に、異なる軸を中心
に回転するようにしても良く、多面体101の動きに変
化が出て趣向性を高めることができる。また、多面体1
01の回転中に軸を変化させたりしても良く、こうする
と、多面体101が地面を転がるような運動を演出する
ことができる。
【0062】また、本実施例の図柄表示処理で、多面体
101を移動させる際、これを出現させた当初において
は小さく表示させ、移動させるに伴って少しずつ拡大表
示させれば、多面体101があたかも遊技者に近付いて
くる様な効果を得ることができ、趣向性を高めることが
できる。
【0063】また、本実施例では、各表示領域に形成さ
れた図柄が順に隣接する表示領域に移動するよう、図柄
を変動させたが、これに限らず、各表示領域の図柄を夫
々独立に変動させても良いし、また、例えば、図6
(b)に示した表示領域T4、T13及びT22を1つ
のグループとして設定し、T18、T20、T24及び
T26を別のグループとして設定し、夫々のグループ内
の表示領域間で図柄を受け渡すよう図柄を変動させても
良い。この場合、同一グループに属する表示領域同士が
隣り合っている場合、その各表示領域に形成された図柄
が順に隣接する表示領域に移動するよう図柄を変動させ
てもよい。尚、これらグループは、所定時間毎に変更す
るようにすると、図柄の変動表示をより楽しく演出する
ことができるので好ましい。
【0064】また、本実施例では、3つの平面102が
表示された状態で多面体101を停止させていたが、1
面、2面だけを表示させるように停止させても良く、図
柄表示処理を起動する毎に、表示する平面の数を変える
ようにすると、遊技に新鮮さを与えることができる。ま
た、多面体として8面体を表示させて、4面以上が表示
された状態で停止させれば、表示可能な図柄の数を増や
すことができ、更に抽選結果に対する遊技客の期待感を
高めることができる。
【0065】また本実施例では、当選ラインLに当り組
合せの図柄を表示することにより、遊技者に当りか否か
を知らせているが、これに限る必要はなく、例えば、1
つの平面102内全ての表示領域Tが同じ図柄を表示す
ることで、当りであることを遊技者に知らせるようにし
ても良い。つまり、当り組合せの態様はどのようなもの
でも良い。
【0066】また本実施例では、多面体101として正
六面体を表示させたが、これに限られるものではなく、
例えば、図11に示すような略六角柱の多面体としても
良いし、各平面が互いに異なる形状であっても良いし、
複数の面を備えた多面体であればどのようなものでも良
い。
【0067】また本実施例では、多面体101の各平面
102は9個の表示領域Tを備えていたが、表示領域の
個数は何個でも良く、例えば、各平面に4×4の16個
の表示領域を配設しても良いし、また、平面毎に表示領
域の数を異なるものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例のパチンコ機の前面の
構成を示す図である。
【図2】 本実施例のパチンコ機に設けられた表示装置
の表示動作を説明するための図である。
【図3】 本実施例のパチンコ機に設けられた制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 本実施例のパチンコ機で実行される基本遊技
処理を示すフローチャートである。
【図5】 本実施例のパチンコ機で実行される図柄設定
処理を示すフローチャートである。
【図6】 本実施例のパチンコ機の表示装置で表示され
る多面体における当選ラインと表示領域を説明するため
の説明図である。
【図7】 本実施例のパチンコ機で実行される図柄表示
処理を示すフローチャートである。
【図8】 本実施例のパチンコ機の表示装置で行われる
図柄の変動表示を説明するための図である。
【図9】 本実施例のパチンコ機の表示装置で表示され
る多面体における当選ラインと表示領域を説明するため
の図である。
【図10】 本実施例のパチンコ機で実行される大当た
り処理を示すフローチャートである。
【図11】 本実施例のパチンコ機の表示装置で表示さ
れる多面体の他の態様を例示する図である。
【符号の説明】
2…パチンコ機 4…遊技域 6…液晶表示装置 8…変動入賞装置 10a,10b,10c…始動入賞
口 28…開閉板 30…大入賞口 34…制御装置 36a,36b,36c…始動入賞スイッチ 44…入
力回路 46…CPU 48…ROM 50…RAM 52…画像ROM 60…出力回路 101…多面体 T…表示領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技域に設けられ、複数の図柄を表示可
    能な表示手段と、 前記遊技域に設けられた始動領域を遊技玉が通過する
    と、前記表示手段に表示する図柄を設定する設定手段
    と、 前記表示手段に図柄を表示するための画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
    き、前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄
    を表示させる表示制御手段と、 を備え、 前記表示手段に表示された図柄が、特定の当り図柄であ
    る場合に、当該パチンコ機の遊技者に対して有利な動作
    状態に移行するよう構成されたパチンコ機において、 前記画像データ記憶手段は、前記表示手段に多面体の立
    体画像を表示するための3次元画像データ、及び、該多
    面体の面に設定された表示領域に図柄を表示するための
    画像データを夫々記憶し、 前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶され
    た3次元画像データ及び画像データに基づき、前記表示
    手段に、前記多面体の面の表示領域に図柄が形成された
    該多面体の立体画像を表示し、該多面体が回転しつつ軌
    道運動するよう該多面体の立体画像を変動させることを
    特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記多面体の大き
    さが該多面体の軌道運動に伴って変化するよう該多面体
    の立体画像を変動させることを特徴とする請求項1に記
    載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 遊技域に設けられ、複数の図柄を表示可
    能な表示手段と、 前記遊技域に設けられた始動領域を遊技玉が通過する
    と、前記表示手段に表示する図柄を設定する設定手段
    と、 前記表示手段に図柄を表示するための画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
    き、前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄
    を表示させる表示制御手段と、 を備え、 前記表示手段に表示された図柄が、特定の当り図柄であ
    る場合に、当該パチンコ機の遊技者に対して有利な動作
    状態に移行するよう構成されたパチンコ機において、 前記画像データ記憶手段は、前記表示手段に多面体の立
    体画像を表示するための3次元画像データ、及び、該多
    面体の面に設定された表示領域に図柄を表示するための
    画像データを夫々記憶し、 前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶され
    た3次元画像データ及び画像データに基づき、前記表示
    手段に、前記多面体の面の表示領域に図柄が形成された
    該多面体の立体画像を表示し、該多面体が回転しつつ、
    該回転軸が変化するよう該多面体の立体画像を変動させ
    ることを特徴とするパチンコ機。
  4. 【請求項4】 遊技域に設けられ、複数の図柄を表示可
    能な表示手段と、 前記遊技域に設けられた始動領域を遊技玉が通過する
    と、前記表示手段に表示する図柄を設定する設定手段
    と、 前記表示手段に図柄を表示するための画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
    き、前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄
    を表示させる表示制御手段と、 を備え、 前記表示手段に表示された図柄が、特定の当り図柄であ
    る場合に、当該パチンコ機の遊技者に対して有利な動作
    状態に移行するよう構成されたパチンコ機において、 前記画像データ記憶手段は、前記表示領域に多面体の立
    体画像を表示するための3次元画像データ、及び、該多
    面体の面に設定された表示領域に図柄を表示するための
    画像データを夫々記憶し、 前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶され
    た3次元画像データ及び画像データに基づき、前記表示
    手段に、前記多面体の面の表示領域に図柄が形成された
    該多面体の立体画像を表示し、該多面体の面のうち3面
    以上が同時に表示されるよう該多面体の立体画像を変動
    させることを特徴とするパチンコ機。
  5. 【請求項5】 遊技域に設けられ、複数の図柄を表示可
    能な表示手段と、 前記遊技域に設けられた始動領域を遊技玉が通過する
    と、前記表示手段に表示する図柄を設定する設定手段
    と、 前記表示手段に図柄を表示するための画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
    き、前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄
    を表示させる表示制御手段と、 を備え、 前記表示手段に表示された図柄が、特定の当り図柄であ
    る場合に、当該パチンコ機の遊技者に対して有利な動作
    状態に移行するよう構成されたパチンコ機において、 前記画像データ記憶手段は、前記表示手段に多面体の立
    体画像を表示するための3次元画像データ、及び、該多
    面体の面を複数に分割した表示領域に夫々図柄を表示す
    るための画像データを夫々記憶し、 前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶され
    た3次元画像データ及び画像データに基づき、前記表示
    手段に、前記多面体の少なくとも一面の表示領域に図柄
    が形成された該多面体の立体画像を表示し、該多面体が
    回転するよう該多面体の立体画像を変動させると共に、
    前記表示手段に表示される表示領域の図柄を変動させる
    ことを特徴とするパチンコ機。
  6. 【請求項6】 前記表示制御手段は、前記表示手段に表
    示される表示領域の図柄を夫々独立に変動させることを
    特徴とする請求項5に記載のパチンコ機。
  7. 【請求項7】 前記表示制御手段は、表示領域の図柄が
    複数の表示領域からなるグループ内の表示領域間で受け
    渡されるよう、前記表示手段に表示される表示領域の図
    柄を変動させることを特徴とする請求項5に記載のパチ
    ンコ機。
  8. 【請求項8】 前記表示制御手段は、表示領域の図柄が
    同一面内の複数の表示領域からなるグループ内の表示領
    域間で受け渡されるよう、前記表示手段に表示される表
    示領域の図柄を変動させることを特徴とする請求項5に
    記載のパチンコ機。
  9. 【請求項9】 前記表示制御手段は、表示領域の図柄が
    隣接する表示領域に順に移動するよう、前記表示手段に
    表示される表示領域の図柄を変動させることを特徴とす
    る請求項5に記載のパチンコ機。
  10. 【請求項10】 前記表示制御手段は、前記多面体の立
    体画像を変動させた後、該変動を停止させると共に、該
    停止後に前記表示手段に現れる表示領域の図柄を、前記
    設定手段により設定された図柄に固定することを特徴と
    する請求項1〜9の何れかに記載のパチンコ機。
  11. 【請求項11】 遊技域に設けられ、複数の図柄を表示
    可能な表示手段と、 前記遊技域に設けられた始動領域を遊技玉が通過する
    と、前記表示手段に表示する図柄を設定する設定手段
    と、 前記表示手段に図柄を表示するための画像データを記憶
    する画像データ記憶手段と、 該画像データ記憶手段に記憶された画像データに基づ
    き、前記表示手段に、前記設定手段にて設定された図柄
    を表示させる表示制御手段と、 を備え、 前記表示手段に表示された図柄が、特定の当り図柄であ
    る場合に、当該パチンコ機の遊技者に対して有利な動作
    状態に移行するよう構成されたパチンコ機において、 前記画像データ記憶手段は、前記表示手段に多面体の立
    体画像を表示するための3次元画像データ、及び、該多
    面体の少なくとも2面に図柄を表示するための画像デー
    タを夫々記憶し、 前記表示制御手段は、該画像データ記憶手段に記憶され
    た3次元画像データ及び画像データに基づき、前記表示
    手段に、前記多面体の立体画像を表示し変動させた後、
    該変動を該多面体の少なくとも2面を表示させた状態で
    停止させると共に、該表示された面に、前記設定手段に
    より設定された図柄を表示させることを特徴とするパチ
    ンコ機。
JP9336007A 1997-12-05 1997-12-05 パチンコ機 Pending JPH11164947A (ja)

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