JP2553021B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2553021B2
JP2553021B2 JP6095504A JP9550494A JP2553021B2 JP 2553021 B2 JP2553021 B2 JP 2553021B2 JP 6095504 A JP6095504 A JP 6095504A JP 9550494 A JP9550494 A JP 9550494A JP 2553021 B2 JP2553021 B2 JP 2553021B2
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鉦美 高井
年明 石川
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図柄表示装置を備えた
パチンコ機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機において、遊技性を向上させ
る「大当り」機能を備えたものは公知である。この種の
パチンコ機は、回転ドラム式あるいは7セグメントLE
Dよりなる役物を備え、該役物において図柄合わせを行
い、設定された条件、例えば、多数の数字または絵が表
示され、これらの数字または絵のうち、同じものが3つ
揃った時、さらには数列配置が特定の配列となった時に
「大当り」とし、装置に設けてある役物が所定時間及び
所定回数に亘って開放状態となり、遊技球の大半が開放
状態の役物に入賞して入賞球となり、これに見合った数
のパチンコ球が払い出されるようになっており、大当り
の際に、メロデイまたは音声と表示ランプの点滅とで報
知することで遊技者に対して優越感を付与させている。
【0003】しかしながら、表示ランプでは点灯または
消灯の2値的な状態を表示することしかできず、これら
の報知はどちらかといえば聴覚によって興奮を呼び起こ
すものであって、視覚によって楽しむ部分に欠けるもの
である。又、7セグメントLEDを利用した役物にあっ
ては、英数字と幾許かの英文字を表示するに止まってい
た。また、回転ドラム式の役物を設けて図柄合わせ等を
行うパチンコ機や役物入玉時に効果表示を行うパチンコ
機にあっては、表示できる図柄が極めて限定され、又、
点灯要素が稀薄に配設されているため、図柄の動きに連
続的な動作を与えることができず表示される図柄は不連
続で静的であって面白味に欠けるという不満があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
の遊技状態の発生の際に、音響効果に加えて、図柄表示
装置の表示部で、図柄を上下方向または左右方向に移動
表示することで、単に表示ランプを点灯するものと比較
して、特定の遊技状態の発生をより視覚的に表示するこ
とで報知すると共に遊技者がこれを目視することによっ
て、遊技者に視覚による新たな趣向を提供することが可
能なパチンコ機を提供することにある。
【0005】
【課題が解決をするための手段】本発明のパチンコ機
は、図柄表示装置を備えたものであって、上記課題を解
決するために、前記図柄表示装置の表示部での上下方向
に移動表示される図柄に対応して設定された第1の図柄
データと、前記表示部での左右方向に移動表示される図
柄に対応して設定された第2の図柄データとを各別に記
憶した記憶手段と、前記表示部での図柄の上下方向の移
動切換時間を設定する第1のタイマ手段と、前記表示部
での図柄の左右方向の移動切換時間を設定する第2のタ
イマ手段とを備えた図柄制御装置を設けたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】図柄制御装置は、特定の遊技状況の発生する
と、例えば、遊技球の始動口入賞が発生すると、第1の
タイマ手段に図柄の上下方向の移動切換時間を設定し、
第1のタイマ手段がタイムアップする毎に、記憶手段か
ら第1の図柄データを順次読み出し、図柄表示装置の表
示部において図柄を上下方向に移動表示する。
【0007】図柄制御装置は、例えば、パチンコ遊技に
おいて大当りが発生すると、第2のタイマ手段に図柄の
左右方向の移動切換時間を設定し、第2のタイマ手段が
タイムアップする毎に、記憶手段から第2の図柄データ
を順次読み出し、図柄表示装置の表示部において図柄を
左右方向に移動表示する
【0008】図柄表示装置の表示部で、図柄を上下方向
または左右方向に移動表示することで、単に表示ランプ
を点灯するものと比較して、特定の遊技状態の発生をよ
り視覚的に表示することで報知すると共に遊技者がこれ
を目視することによって、遊技者に視覚による新たな趣
向が提供される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。パ
チンコ機の遊技盤面を示す図1において、符号1は天入
賞口であり、その下方には天下左右入賞口2,2が、
又、略中央部左右にはそれぞれ左右入賞口3,3が設け
られており、更に、その下方には左右袖入賞口4,4が
設けられている。又、略中央部左右には風車5,5およ
び6,6が回動自在に軸支して設けられ、上部左右には
ランプ風車7,7が設けられている。
【0010】略中央部に設けられた符号8は各種表示灯
を備えた表示装置である。表示装置8の略中央部には各
々ドットマトリクスLEDからなる左図柄表示灯L1,
中図柄表示灯L2,右図柄表示灯L3を備えた図柄表示
部9が設けられ、その上部略中央部には、大入賞口1
0,10の開放中に役物連続作動装置11に入賞したパ
チンコ玉の数、即ち、今後実行される大入賞口10,1
0の開放動作の回数を表示する連続回数表示灯12が設
けられている。なお、図柄表示部9は、大当りの駆動に
伴ってあるいは同期して駆動される大当り表示部を兼ね
るものである。
【0011】また、図1に示すように、上記連続回数表
示灯12の左右には、中央第1種始動口13及び左右第
1種始動口14,14に入賞したパチンコ玉の数を最大
4個まで表示する記憶数表示灯15,15,15,15
が設けられている。図柄表示部9の下方に設けられた符
号16は大入賞口10,10の開放中に該入賞口に入賞
したパチンコ玉の数を表示する大入賞口入賞数表示灯で
ある。又、上記各入賞口に入賞玉を検出する検出スイッ
チ等が設けられていることは言うまでもない。
【0012】なお、タッチスイッチを備えたパチンコ機
の打球ハンドル、打玉装置、賞玉払い出し装置、効果音
を発生する音声装置等は既に公知であり、又、本発明と
は直接関係がないので、これら装置に関する説明は省略
する。
【0013】次に、この実施例の制御系について簡単に
説明する。
【0014】制御系の要部を示す図2において、図示し
ない打球ハンドルに設けられたタッチスイッチ17は、
入力回路18を介してCPU19に打球ハンドル操作を
検出する信号を入力するよう接続され、又、中央第1種
始動口13に設けられた中央第1種始動口入玉検出スイ
ッチ20、左右第1種始動口14,14に設けられた左
右第1種始動口入玉検出スイッチ21,21、役物連続
作動装置11に設けられた役物連続作動装置入玉検出ス
イッチ22、大入賞口10,10に設けられた大入賞口
入玉検出スイッチ23は各々カウンタ24及び入力回路
18を介してCPU19に検出信号を入力するよう接続
されている。
【0015】又、大入賞口10,10を開閉する大入賞
口開放ソレノイド25はソレノイド駆動回路26及び出
力回路27を介してCPU19によって駆動制御され、
入賞時等に効果音を発生する音声発生装置28、各表示
灯29も出力回路27を介してCPU19により駆動制
御されるよう接続されている。
【0016】そして、図柄表示部9に備えられた左図柄
表示灯L1,中図柄表示灯L2,右図柄表示灯L3は表
示回路30及び出力回路27を介してCPU19により
駆動制御されるよう接続されている。なお、これら各図
柄表示灯L1〜L3は、図3に示されるような7行5列
のドットマトリクスLEDから成り、各行のLED出力
と各列のコモン出力を上述のようにしてCPU19によ
り制御されて、英数字,カタカナその他各種図柄が表示
されるようになっている。なお、図2における符号31
は、CPU19の制御プログラム等を記憶したメモリで
ある。
【0017】以下、ドットマトリクスLEDから成る図
柄表示灯L1〜L3の駆動制御手段となるCPU19の
処理フローチャートに基づいて、この実施例の作用を説
明する。なお、この実施例は、図柄表示灯L1〜L3に
様々な図柄を変動表示させるようにした一例である。
【0018】図4乃至図6は、CPU19のメインフロ
ーを示しており。図4において、CPU19は電源投入
時に初期化され(ステップS1)、制御プログラムに従
って処理を開始する。
【0019】まず、CPU19は、打球ハンドルに設け
たタッチスイッチ17がOFFであるか否かを判別し
(ステップS2)、タッチスイッチ17がONであって
遊技が行われていれば、次に、パチンコ玉の入玉によっ
て各種入玉検出スイッチがONとなっているかを判別し
(ステップS3)、入玉が確認されれば、更に、パチン
コ玉が中央第1種始動口13に入玉した場合に中央第1
種始動口入玉検出スイッチ20によってセットされるフ
ラグF1がセットされているか否か、即ち、ステップS
3で確認された入玉が中央第1種始動口13への入玉で
あった否か(ステップS4)、又、パチンコ玉が左右第
1種始動口14,14に入玉した場合に左右第1種始動
口入玉検出スイッチ21,21によってセットされるフ
ラグF2がセットされているか否か、即ち、ステップS
3で確認された入玉が左右第1種始動口14,14への
入玉であったか否かを確認する(ステップS5)。そし
て、ステップS4、或いは、ステップS5でいずれかの
第1種始動口への入玉が確認されると、CPU19は、
確認終了処理、即ち、セットされたフラグF1,F2の
リセット処理を実行した後(ステップS6)、各図柄表
示灯L1〜L3の図柄を無作為に回転させ図柄合わせを
行う図柄変動サブルーチンAに移行する(ステップS
7)。
【0020】図7乃至図13は、CPU19による図柄
変動サブルーチンAを示すフローチャートである。図柄
変動サブルーチンAに移行したCPU19は、まず、メ
モリ31に書き込まれた図15のランダムファイルに示
されるように、左図柄表示灯L1に表示する左図柄Xi
の配列を示す変数i,中図柄表示灯L2に表示する中図
柄Yjの配列を示す変数j,右図柄表示灯L3に表示す
る右図柄Zkの配列を示す変数kに各々初期値1をセッ
トし、又、図16に示されるように、各図柄を構成する
7行5列の2進データから成る左図柄Xi,中図柄Y
j,右図柄Zkの2進データの行を示す変数U,V,W
に各々初期値1をセットする(ステップS201)。
【0021】なお、左図柄Xi,中図柄Yj,右図柄Z
kは、例えば左図柄X1、即ち、英数字4を表す図16
に示されるように、7行5列の2進データからなり、図
3に示されるようなドットマトリクスLEDの縦7行の
LED出力及び横5列のコモン出力を各々の図柄のデー
タ要素が1であるときに出力する切換え処理を行うこと
により各図柄表示灯上に点灯表示するようになってい
る。
【0022】次に、乱数を発生する関数RND#によっ
て、相関関係のない乱数を3つ作成し、各々の乱数の値
を汎用レジスタR1,R2,R3にセットする(ステッ
プS202)。そして、レジスタR1の値に各図柄表示
灯の回転時間を制御するタイマTX,TY,TZの高速
回転時における設定基準値となる値5を加え、更に、レ
ジスタR2の値に上記のようにして得られたレジスタR
1の値を加え、次に、レジスタR3の値に上記のように
して得られたレジスタR2の値を加え、各々の値を各レ
ジスタに記憶し各図柄表示灯の高速回転時間とする(ス
テップS203)。従って、5<レジスタR1の値<レ
ジスタR2の値<レジスタR3の値となることは言うま
でもない。
【0023】次に、左図柄表示灯L1の回転時間を制御
するタイマTXにレジスタR1の値をセットし、中図柄
表示灯L2の回転時間を制御するタイマTYにレジスタ
R2の値をセットし、右図柄表示灯L3の回転時間を制
御するタイマTZにレジスタR3の値をセットする(ス
テップ204)。
【0024】次に、左図柄表示灯L1のLED出力切換
え時間を制御するタイマtxに高速回転用の切換え時間
HXをセットし、中図柄表示灯L2のLED出力切換え
時間を制御するタイマtyに高速回転用の切換え時間H
Yをセットし、右図柄表示灯L3のLED出力切換え時
間を制御するタイマtzに高速回転用の切換え時間HZ
をセットする(ステップS205)。なお、タイマt
x、タイマty及びタイマtzは、図柄表示装置8の
左,中,右の図柄表示灯L1、L2、L3で表示されて
いる図柄の上下方向の移動切換時間を設定する第1タイ
マ手段である。
【0025】そして、各図柄表示灯の回転時間を制御す
るタイマTX,TY,TZ、及び、各図柄表示灯のLE
D出力切換え時間を制御するタイマtx,ty,tzを
同時にスタートさせ(ステップS206)、直ちに、左
図柄表示灯L1に表示する左図柄Xiの配列を示す変数
i,中図柄表示灯L2に表示する中図柄Yjの配列を示
す変数j,右図柄表示灯L3に表示する右図柄Zkの配
列を示す変数kの値に基づいたアドレス指定により、各
図柄表示灯に表示する図柄を図15に示されるようなラ
ンダムファイルにアクセスして読み込み(ステップS2
07)、左図柄表示灯L1の第1行めに左図柄Xiの第
U行めの2進データを表示し、中図柄表示灯L2の第1
行めに中図柄Yjの第V行めの2進データを表示し、右
図柄表示灯L3の第1行めに右図柄Zkの第W行めの2
進データを表示させる(ステップS208)。なお、第
1回目の処理においてはステップS201で、i=1,
j=1,k=1,U=1,V=1,W=1の値がセット
されているので各図柄表示灯の第1行めには各々第1番
目の図柄の第1行目の2進データが表示されることとな
り、例えば、左図柄表示灯L1の第1行めには左図柄X
1、即ち、英数字「4」を正立させた時の最下部のデー
タである「00010」が表示されることとなる(図1
6参照,なお、図16に示されるデータ群においては、
英数字「4」が転倒されている)。
【0026】次に、CPU19は、左図柄表示灯L1の
回転処理が終了して左図柄Xiが確定したことを示すフ
ラグF3がセットされているか否かを確認し(ステップ
S209)、左図柄表示灯L1のLED出力切換え時間
を制御するタイマtxの設定時間が終了しているか否か
を確認し(ステップS210)、中図柄表示灯L2の回
転処理が終了して中図柄Yjが確定したことを示すフラ
グF4がセットされているか否かを確認し(ステップS
211)、中図柄表示灯L2のLED出力切換え時間を
制御するタイマtyの設定時間が終了しているか否かを
確認し(ステップS212)、右図柄表示灯L3の回転
処理が終了して右図柄Zkが確定したことを示すフラグ
F5がセットされているか否かを確認し(ステップS2
13)、右図柄表示灯L3のLED出力切換え時間を制
御するタイマtzの設定時間が終了しているか否かを確
認する(ステップS214)。
【0027】次いで、CPU19は、フラグF3がセッ
トされているか否かを確認し(ステップS215)、左
図柄表示灯L1の回転時間を制御するタイマTXの設定
時間が終了しているか否かを確認し(ステップS21
6)、フラグF4がセットされているか否かを確認し
(ステップS217)、中図柄表示灯L2の回転時間を
制御するタイマTYの設定時間が終了しているか否かを
確認し(ステップS218)、フラグF5がセットされ
ているか否かを確認し(ステップS219)、右図柄表
示灯L3の回転時間を制御するタイマTZの設定時間が
終了しているか否かを確認し(ステップS220)、フ
ラグF5がセットされているか否かを確認する(ステッ
プS221)。
【0028】しかしながら、現段階においては各フラグ
は未セットであり、かつ、各タイマは設定時間を終了し
ていないので、ステップS221の判別処理を終了した
CPU19は、次に、ステップS222に移行し、この
図柄変動サブルーチンAを開始してから新たにパチンコ
玉が中央第1種始動口13に入玉した場合にセットされ
るフラグF1がセットされたか、又、左右第1種始動口
14,14に入賞した場合にセットされるフラグF2が
セットされたかを確認し、いずれかの第1種始動口への
入玉があったか否かを判別し、いずれかの第1種始動口
への入玉があれば、それぞれの第1種始動口への入玉を
一貫して計数するカウンタC1に1を加えていずれかの
第1種始動口への入玉があったことを記憶した後(ステ
ップS223)、ステップ207に復帰して前回と全く
同様の処理を繰り返してループを形成する。なお、この
ループが繰返されている間はデータの書き換えや表示出
力の切換えは実行されないので、各図柄表示灯は同一図
柄の同一部分を表示し続けることとなる。
【0029】このように形成されたループを実行する間
に、ステップS210で左図柄表示灯L1のLED出力
切換え時間を制御するタイマtxの設定時間が終了した
ことが確認されると、次に、CPU19は左図柄表示灯
L1の第1行めに表示する左図柄Xiの2進データの行
を示す変数Uに1を加え、次の処理で左図柄表示灯L1
の第1行めに表示する2進データの行数Uを算出し(ス
テップS224)、この行数Uが7以下であるか否か、
即ち、現在選択されている左図柄Xiの最終行の2進デ
ータであるか否かを判別し(ステップS225)、行数
Uが7以下であって表示すべき2進データの行が存在す
れば、次に、左図柄表示灯L1のLED出力を切換え
て、これまで左図柄表示灯L1に表示されていた2進デ
ータを1行分ずつ下方に送ると共に左図柄表示灯L1の
第1行めに左図柄Xiの2進データの第U行を表示する
ための表示出力切換え処理を実行し(ステップ22
6)、左図柄表示灯L1のLED出力切換え時間を制御
するタイマtxを再スタートさせた後(ステップS22
7)、ステップS208に復帰して左図柄表示灯L1に
左図柄Xiの2進データの第U行を追加表示する。
【0030】このような、ステップS224〜ステップ
S227に至る処理は、ステップS210で左図柄表示
灯L1のLED出力切換え時間を制御するタイマtxの
設定時間終了が確認される度に実行されて、その都度前
回の周期まで左図柄表示灯L1に表示されていた2進デ
ータは1行づつ下方に送られて、左図柄表示灯L1の第
1行めに次の2進データが追加表示されることとなる。
【0031】しかし、係る処理中、ステップS225で
行数Uが7を超えたと判別されると、左図柄Xiを構成
する2進データ全てが左図柄表示灯L1上に表示される
ので、CPU19は、次の処理で左図柄表示灯L1の第
1行めに表示する2進データの行数Uを初期値1に再設
定し(ステップS228)、左図柄表示灯L1に表示す
る図柄Xiの配列を示す変数iに1を加えて次の左図柄
Xiを指定し(ステップS229)、左図柄Xiの配列
を示す変数iの値が13以下であるか否かを判別し(ス
テップS230)、変数iの値が13以下であって表示
すべき左図柄Xiがまだ存在すればステップS207に
復帰して、次の左図柄Xiを読み込み、前回と同様にし
てこの左図柄Xiを左図柄表示灯L1の上方から下方に
送る処理を左図柄表示灯L1のLED出力切替え時間を
制御するタイマtxの設定時間終了がステップS210
で確認される度に実行する。係る処理中、ステップS2
30で左図柄Xiの配列を示す変数iが13を超えたと
判別されると、全ての左図柄Xiが一通り回転表示され
たことになるので、CPU19は左図柄Xiの配列を示
す変数iを初期値1に再設定し(ステップS231)、
ステップS207に復帰し再びランダムファイル中の第
1番めの左図柄X1から回転表示を実行する。
【0032】なお、中図柄表示灯L2及び右図柄表示灯
L3の場合も、LED出力切換え時間を制御するタイマ
の設定値と表示される図柄が異なるのみで、CPU19
の処理自体は上述した左図柄表示灯L1の場合と同様で
あるので係る部分のフローチャートの説明は省略する。
【0033】このようにして、各図柄表示灯による図柄
の高速回転表示が行われている間に、図9のステップS
216で左図柄表示灯L1の回転時間を制御する設定時
間の最も短いタイマTXが設定値に達したことが確認さ
れると、CPU19は、図12のステップS232に移
行して、タイマTXの設定時間の変更回数を計数するカ
ウンタAの値が0であるか否かを判別し、カウンタAの
値が0であれば、該カウンタは初期化されたままの状態
で、タイマTXの設定時間の変更は未だ行われておら
ず、今回終了したタイマTXの設定時間はステップS2
04で設定された高速回転時間であるから、次に、回転
時間を制御するタイマTXに中速回転時間NXをセット
し、LED出力切換え時間を制御するタイマtxに中速
回転におけるLED出力切換え時間Nxをセットし(ス
テップS233)、タイマTXの設定時間の変更回数を
計数するカウンタAに1を加えてタイマTXの設定変更
が1回行われたことを記憶し(ステップS234)、再
びタイマTX及びtxをスタートさせた後(ステップS
235)、図8のステップ208に復帰して左図柄表示
灯L1による中速回転における左図柄Xiの回転表示を
高速回転の時と同様にして開始する。
【0034】このようにして、左図柄表示灯L1が中速
の回転表示を実行している間に、中図柄表示灯L2の高
速回転及び右図柄表示灯L2の高速回転が順次終了し、
ステップS218及びステップS220で確認されるこ
ととなるが、CPU19による処理は上述した左図柄表
示灯L1の場合と同様であるので係る部分のフローチャ
ートの説明は省略する。
【0035】このようにして、各図柄表示灯による図柄
の中速回転表示が行われている間に、ステップS216
で左図柄表示灯L1の回転時間を制御するタイマTXが
設定値に達したことが再び確認されると、CPU19
は、図12のステップS232に移行して、タイマTX
の設定時間の変更回数を計数するカウンタAの値が0で
あるか否かを判別するが、カウンタAには中速回転時間
をセットした時に1が加えられており現在の値は1であ
るから、CPU19はステップS236を介してステッ
プS237に移行し、回転時間を制御するタイマTXに
低速回転時間LXをセットし、LED出力切換え時間を
制御するタイマtxに低速回転におけるLED出力切換
え時間Lxをセットし(ステップS237)、タイマT
Xの設定時間の変更回数を計数するカウンタAに更に1
を加えて2度めのタイマTXの設定変更が行われたこと
を記憶し(ステップS234)、再びタイマTX及びt
xをスタートさせた後(ステップS235)、ステップ
208に復帰して左図柄表示灯L1による低速回転にお
ける左図柄Xiの回転表示を中速回転の時と同様にして
開始する。
【0036】このようにして、左図柄表示灯L1が低速
の回転表示を実行している間に、中図柄表示灯L2の中
速回転及び右図柄表示灯L3の中速回転が順次終了し、
ステップS218及びステップS220で確認されるこ
ととなるが、CPU19による処理は上述した左図柄表
示灯L1の場合と同様であるのでかかる部分のフローチ
ャートの説明は省略する。
【0037】このようにして、各図柄表示灯による図柄
の低速回転表示が行われている間に、図9のステップS
216で左図柄表示灯L1の回転時間を制御するタイマ
TXが設定値に達したことが再度確認されると、CPU
19は、図12のステップS232に移行して、タイマ
TXの設定時間の変更回数を計数するカウンタAの値が
0であるか否かを判別するが、カウンタAには低速回転
時間をセットした時に1が加えられており現在の値は2
であるから、CPU19はステップS236を介してス
テップS238に移行し、左図柄表示灯L1の回転処理
が全て終了したことを示すフラグF3をセットし、この
時左図柄表示灯L1に左図柄Xiの第何行めまでの2進
データが表示されていたかを行数を示す変数Uの値によ
って確認し、変数Uの値が4以下であるか否かを判別し
(ステップS239)、変数Uの値が4以下であれば左
図柄Xiは左図柄表示灯L1に半分以上表示されていな
いので、回転処理終了時における左図柄を前回表示され
ていた左図柄Xi−1であるとし(ステップS24
0)、又、変数Uの値が4よりも大きければ左図柄Xi
は左図柄表示灯L1に半分以上表示されているので、回
転終了時における左図柄をXiであるとする。
【0038】そして、CPU3019は、再び図8のス
テップS207に復帰して左図柄Xi或いは左図柄Xi
−1、即ち、確定された左図柄を読み出して、この図柄
を左図柄表示灯L1に完全な形で表示して確定した図柄
を表示する。なお、左図柄表示灯L1の図柄確定によっ
て左図柄表示灯L1の回転表示が終了したことを示すフ
ラグF3がセットされているので、ステップS210の
判別処理は左図柄表示灯L1の図柄確定以降バイパスさ
れることとなり、確定された左図柄は確実に保持され
る。
【0039】このようにして、左図柄表示灯L1の図柄
が確定した後、中図柄表示灯L2の低速回転及び右図柄
表示灯L3の低速回転が順次終了し、ステップS218
及びステップS220で確認された後、各々の図柄が確
定されることとなるが、CPU19による処理は上述し
た左図柄表示灯L1の場合と同様であるのでかかる部分
のフローチャートの説明は省略する。なお、中図柄表示
灯L2の図柄が確定するとフラグF4がセットされ、右
図柄表示灯L3の図柄が確定するとフラグF5がセット
される。
【0040】そして、右図柄表示灯L3の図柄が確定し
た後、ステップS207−ステップS208−ステップ
S209−ステップS211−ステップS213−ステ
ップS215−ステップS217−ステップS219−
ステップS221の判別処理を実行したCPU19は、
図4に示されるようなメインフローのステップS8に復
帰する。
【0041】そして、図柄変動サブルーチンAで確定さ
れた左図柄表示灯L1の値Xと中図柄表示灯L2の値Y
と右図柄表示灯L3の値Zを比較し(ステップS8)、
すべての値が同一でなければ、次にステップS9に移行
して、図柄変動サブルーチンAを実行中にそれぞれの第
1種始動口に入玉したパチンコ玉の数を記憶したカウン
タC1の値が3以下であるか否かを判別し、カウンタC
1の値が3を超えている場合には、改めてカウンタC1
に限界値3をセットする(ステップS10)。次に、図
柄変動サブルーチンAの実行回数を計数するカウンタk
1に1を加えて図柄変動サブルーチンAが1回実行され
たことを記憶し(ステップS11)、次に、図柄変動サ
ブルーチンAの実行回数を計数するカウンタk1の値と
図柄変動サブルーチンAを実行中にそれぞれの第1種始
動口に入玉したパチンコ玉の数を記憶したカウンタC1
の値とを比較し、図柄変動サブルーチンAの実行回数を
計数するカウンタk1の値が図柄変動サブルーチンAを
実行中にそれぞれの第1種始動口に入玉したパチンコ玉
の数を記憶したカウンタC1の値以下であれば、再びス
テップS7に移行して図柄変動サブルーチンAを実行す
る。
【0042】なお、このようにして図柄変動サブルーチ
ンAを再度実行中に、それぞれの第1種始動口にパチン
コ玉が入玉した場合は図柄変動サブルーチンAのステッ
プS222〜ステップS223でカウンタC1の値が更
新されることとなるが、カウンタC1の値が3を超えた
場合は図柄変動サブルーチンAを終了後メインフローの
ステップS9〜ステップS10における処理で改めて限
界値3に設定される一方、図柄変動サブルーチンAの実
行回数を計数するカウンタk1の値はステップS11で
常時積算されてゆくので、図柄変動サブルーチンAの実
行回数は第1回めのいずれかの第1種始動口への入玉か
ら数えて4回以上繰り返されることはない。
【0043】そして、図柄変動サブルーチンAで確定さ
れた左図柄表示L2の値Yと右図柄表示灯L3の値Zの
値が全て同一である「大当り状態発生」がステップS8
で確認されると、CPU19は、大入賞口開放ソレノイ
ド25をONして大入賞口10,10を開放し(ステッ
プS13)、大入賞口10,10の開放時間を制御する
タイマT1をスタートさせ(ステップS14)、各種表
示灯29及び効果音を発生する音声装置28をONし
(ステップS15)、図柄変動処理サブルーチンBに移
行する。なお、この実施例では、各図柄表示灯の図柄が
合致して大入賞口10,10が開放された効果表示を上
記サブルーチンで行い、図柄表示部9からなる大当り表
示部において「ヤッタネ!大当リ」の文字列を各図柄表
示灯の右から左に向けて移動表示、即ち、左図柄表示灯
L1、中図柄表示灯L2及び右図柄表示灯L3において
視認される文字列としては、「 ヤ」→「 ヤッ」→
「ヤッタ」→「ッタネ」…のように、順次表示される図
柄を移動させて異ならせて動画的に表示した後、「大当
リ」の文字を静的に表示させるようにしている。
【0044】図14に示されるような図柄変動処理サブ
ルーチンBに移行したCPU19は、まず、図15のラ
ンダムファイルに示されるような、各図柄表示灯に表示
する移動図柄Mの配列を示す変数Pに初期値1をセット
し、又、図17に示されるようにLEDのマトリクスに
対応する7行5列の2進データから成る移動図柄の2進
データの列を示す変数Qに初期値1をセットし(ステッ
プS301)、各図柄表示灯のLEDコモン出力の切換
え時間を制御するタイマT2からなる第2のタイマ手段
をスタートさせ(ステップS302)、左図柄表示灯L
1に表示する移動図柄M(P),中図柄表示灯L2に表
示する移動図柄M(P+1),右図柄表示灯L3に表示
する移動図柄M(P+2)を図15に示されるようなラ
ンダムファイルに変数Pの値に基づきアクセスして読込
み(ステップS303)、左図柄表示灯L1の第5列め
に上記移動図柄M(P)の第Q列めの2進データを表示
し、中図柄表示灯L2の第5列めに上記移動図柄M(P
+1)の第Q列めの2進データを表示し、右図柄表示灯
L3の第5列めに上記移動図柄M(P+2)の第Q列め
の2進データを表示させる(ステップS304)。な
お、第1回目の処理においてはステップS301で、P
=1,Q=1の値がセットされているので各図柄表示灯
の第5列めには各々第1番目の移動図柄M1,第2番目
の移動図柄M2,第3番目の移動図柄M3の第1列目の
2進データが表示されて、左図柄表示灯L1及び中図柄
表示灯L2の表示出力はブランクとなり、右図柄表示灯
L3の第5列めにのみ第3番目の移動図柄M3の第1列
目の2進データである「0010000」が表示される
こととなる。なお、図17は移動図柄M3、即ち、カタ
カナの「ヤ」を示す2進データである。
【0045】そして、各LEDコモン出力の切換え時間
を制御するタイマT2の設定時間が終了したことがステ
ップS305で確認されると、次に、CPU19は各々
の図柄表示灯の第5列めに表示する移動図柄の2進デー
タの列を示す変数Qに1を加え、次の処理で図柄表示灯
の第5列めに表示する2進データの列数Qを算出し(ス
テップS306)、この列数Qが5以下であるか否か、
即ち、現在選択されている移動図柄の最終列の2進デー
タであるか否かを判別し(ステップS307)、列数Q
が5以下であって表示すべき2進データの列が存在すれ
ば、次に、各図柄表示灯のLEDコモン出力を切換え
て、これまで各図柄表示に表示されていた2進データを
1列分ずつ左方に送ると共に各図柄表示灯の第5列めに
移動図柄の2進データの第Q列を表示するための表示出
力切換え処理を実行し(ステップS308)、各LED
コモン出力の切換え時間を制御するタイマT2を再スタ
ートさせた後(ステップS309)、ステップS304
に復帰して各図柄表示灯の各々の移動図柄に2進データ
の第Q列を追加表示する。
【0046】このような、ステップS304〜ステップ
S309に至る処理は、ステップS305で各LEDコ
モン出力の切換え時間を制御するタイマT2の設定時間
終了が確認される度に実行されて、その都度前回の周期
まで各図柄表示灯に表示されていた2進データは1列づ
つ左方に送られて、各図柄表示灯の第5列めに次の2進
データが追加表示されることとなるが、かかる処理中、
ステップS307で列数Qが5を超えたと判別される
と、移動図柄を構成する2進データ全てが各図柄表示灯
上に表示されるので、CPU19は、次の処理で図柄表
示灯の第5列めに表示する2進データの列数Qを初期値
1に再設定し(ステップS310)、各図柄表示灯に表
示する移動図柄の配列を示す変数Pに1を加えて各図柄
表示灯に表示する次の移動図柄M(P),M(P+
1),M(P+2)を指定し(ステップS311)、移
動図柄の配列を示す変数Pの値が8以下であるか否かを
判別し(ステップS312)、変数Pの値が8以下であ
って表示すべき移動図柄がまだ存在すればステップS3
03に復帰して、次の移動図柄M(P),M(P+
1),M(P+2)を読み込み、前回と同様にしてこれ
らの図柄を各図柄表示灯の右方から左方に送る処理を各
LEDコモン出力の切換え時間を制御するタイマT2の
設定時間終了がステップS305で確認される度に実行
する。かかる処理中、ステップS312で移動図柄の配
列を示す変数Pが8を超えたと判別されると、全ての移
動図柄が一通り左送り表示されたことになるので、CP
U19は移動図柄の送りを停止して表示出力を維持した
ままメインフローのステップS17に復帰する。つま
り、この図柄変動処理サブルーチンBの終了時において
は、図15のランダムファイルに示されるような移動図
柄M8〜M10が各図柄表示灯に完全に表示されること
となり、即ち、「大当リ」の図柄が表示される。
【0047】図5に示されるようなメインフローに復帰
したCPU19は、大入賞口10,10開放中に各種検
出スイッチの入力信号に基づき、まず、いずれかの第1
種始動口への入玉があるか否かを確認し(ステップS1
7)、いずれかの第1種始動口への入玉が確認されれば
それぞれの第1種始動口への入玉回数を計数するカウン
タC1に1を加えて第1種始動口への入玉を記憶し(ス
テップS18)、役物連続作動装置11への入玉がある
か否かを確認し(ステップS19)、役物連続作動装置
11への入玉があれば役物連続作動装置11への入玉回
数を計数するカウンタC2に1を加えて役物連続作動装
置11への入玉を記憶し(ステップS20)、大入賞口
10,10への入玉があるか否かを確認し(ステップS
21)、大入賞口10,10への入玉が確認されれば大
入賞口10,10への入玉回数を計数するカウンタC3
に1を加えて大入賞口10,10への入賞を記憶する
(ステップS22)。次に、大入賞口10,10への入
玉回数を計数するカウンタC3の値が10未満であるか
否かを判別し(ステップS23)、カウンタC3の値が
10未満であれば、次に、ステップS14でスタートさ
せた大入賞口10,10の開放時間を制御するタイマT
1の設定時間が終了したか否かを確認し(ステップS2
4)、タイマT1の設定時間が終了していなければ、再
びステップS17に復帰してループを形成し、各種確認
処理を継続して実行し、ステップS23で大入賞口1
0,10への入玉回数を計数するカウンタC3の値が1
0以上となるか、又は、ステップS24で大入賞口1
0,10の開放時間を制御するタイマT1の設定時間が
終了したことが確認されると、ステップS25に移行し
て大入賞口10,10への入玉回数を計数するカウンタ
C3の値をリセットし、大入賞口開放ソレノイド25を
OFFして大入賞口10,10を閉じ(ステップS2
6)、各種表示灯29及び音声装置28をOFFする
(ステップS27)。
【0048】次に、役物連続作動装置11への入玉回数
を計数するカウンタC2の値が9以下であるか否かを判
別し(ステップS28)、カウンタC2の値が9を超え
ていればカウンタC2の値を限界値9に再設定する(ス
テップS29)。次に、大入賞口開放動作の繰返し回数
を計数するカウンタk2に1を加え、大入賞口開放動作
が1回実行されたことを記憶し(ステップS30)、大
入賞口開放動作の繰返し回数を計数するカウンタk2の
値と役物連続作動装置11への入玉回数を計数するカウ
ンタC2の値とを比較し、大入賞口開放動作の繰返し回
数を計数するカウンタk2の値が役物連続作動装置11
への入玉回数を計数するカウンタC2の値以下であれ
ば、再びステップS13に復帰して大入賞口開放動作を
繰返す。
【0049】即ち、大当りの際に開閉する大入賞口1
0,10の所定回数毎の開放動作と同期して、各種表示
灯29及び効果音を発生する音声装置28が作動すると
共に大当り表示部9において「ヤッタネ!大当り」の文
字列の移動表示が開始され、さらに大入賞口10,10
の開放中に亘って、順次図柄が異って表示されていき、
最終的に「大当り」の文字列が静的に表示される。
【0050】なお、このようにして大入賞口開放動作を
再度実行中に、役物連続作動装置11にパチンコ玉が入
玉した場合はステップS19〜ステップS20でカウン
タC2の値が更新されることとなるが、カウンタC2の
値が9を超えた場合は大入賞口開放動作を終了後ステッ
プS28〜ステップS29における処理で改めて9に設
定される一方、大入賞口開放動作の実行回数を計数する
カウンタk2の値はステップS30で常時積算されてゆ
くので、大入賞口開放動作の実行回数はステップS8で
各図柄表示灯の図柄が一致したと判別されたことによっ
て行われた第1回めの大入賞口開放動作から数えて10
回以上繰り返されることはない。
【0051】このようにして、大入賞口開放動作が全て
終了すると、次に、役物連続作動装置11への入玉回数
を計数するカウンタC2の値をリセットし(ステップS
32)、大入賞口開放動作の実行回数を計数するカウン
タk2の値をリセットした後(ステップS33)、ステ
ップS9に復帰する。
【0052】そして、図柄変動サブルーチンA或いは大
入賞口開放動作の実行中にいずれかの第1種始動口に入
玉したパチンコ玉の数を記憶したカウンタC1の値が3
以下であるか否かを判別し、カウンタC1の値が3を超
えている場合には、改めてカウンタC1に限界値3をセ
ットする(ステップS10)。次に、図柄変動サブルー
チンAの実行回数を計数するウンタk1の値に1を加
え、更にもう1度図柄変動サブルーチンAを実行した場
合、実行回数を計数するカウンタk1の値が幾つになる
かを予め算出し(ステップS11)、次に、カウンタk
1の値とカウンタC1の値とを比較し、カウンタk1の
値がカウンタC1の値以下であれば、再びステップS7
に移行して図柄変動サブルーチンAを実行する。
【0053】このようにして処理が繰り返され、図柄変
動サブルーチンAの実行回数を計数するカウンタk1の
値がいずれかの第1種始動口に入玉したパチンコ玉の数
を記憶したカウンタC1の値或いは最大繰返し回数
「3」のうち小さい方の値に達すると、CPU19は、
ステップS34に移行して入玉数に応じた賞玉払い出し
処理を実行し、いずれかの第1種始動口に入賞したパチ
ンコ玉の数を記憶したカウンタC1の値をリセットし
(ステップS35)、図柄変動サブルーチンAの実行回
数を計数するカウンタk1の値をリセットして全ての処
理を終了し(ステップS36)、ステップS2に復帰す
る。
【0054】以上に述べたように、この実施例の図柄変
動サブルーチンAでは、図15に示されるようなランダ
ムファイルより、ドットマトリクスLEDからなる各々
の図柄表示灯毎で異なる読込み周期毎に、順次、各々の
図柄表示灯に表示する図柄X,Y,Zを示すデータを読
込み記憶する一方、読込み周期の間隙においては、上記
読込み周期よりも短い時間間隔で各々の図柄表示灯のL
ED出力を切換えて、あたかも、表示された図柄が各々
の図柄表示灯において上方より下方に向かって移動する
ように表示し、スロットマシンの回転ドラム状に変動さ
せて図柄の回転処理を行っている。なお、この実施例で
は、タイマtx,ty,tzにより各図柄表示灯のLE
D出力の切換え周期を別個に制御して各図柄表示灯の図
柄を別個に変動させると共に、読込み周期は、各図柄デ
ータの行数を示す変数U,V,Wの値と上記タイマt
x,ty,tzの設定時間に基づき各図柄表示灯毎に別
個に行われ、各図柄表示灯において1つの図柄の表示処
理が終了すると自動的に次の図柄が読込まれるようにな
っている。従って、上記タイマtx,ty,tzの設定
時間を変更することにより、各図柄表示灯のLED出力
の切換え周期、即ち、各図柄表示灯に表示される図柄の
回転する速度を各々別個に自由に設定することが可能で
ある。
【0055】又、図柄変動サブルーチンBでは、図15
に示されるようなランダムファイルより、読込み周期毎
に、順次、各々の図柄表示灯に表示する移動図柄Mのデ
ータを読込み記憶する一方、読込み周期の間隙において
は、上記読込み周期よりも短い時間で各々の図柄表示灯
のコモン出力を切換えて、あたかも、表示された移動図
柄が各々の図柄表示灯において右方より左方に向かって
流れる如く移動するよう表示している。なお、この実施
例では、タイマT2により各図柄表示灯のコモン出力の
切換え周期を同時に制御して各図柄表示灯の図柄を同時
に変動させると共に、読込み周期は、各移動図柄データ
の列数を示す変数Qの値と上記タイマT2の設定時間に
基づき行われ、1つの図柄の表示処理が終了すると自動
的に次の図柄が読込まれるようになっている。従って、
上記タイマT2の設定時間を変更することにより、移動
図柄の変動速度を自由に設定することができる。又、図
柄表示灯L1,L2,L3間に間隙を設けて配設する場
合、図15に示されるようなランダムファイルにおい
て、各々の移動図柄を示すデータ間に上記間隙に相当す
るブランクデータを設ければ、あたかも、「ヤッタネ!
大当リ」の文字列が上記間隙を潜り抜けつつ移動するよ
うな視覚的効果を与える事も可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明のパチンコ機によれば、図柄表示
装置の表示部で、図柄を上下方向または左右方向に移動
表示することで、単に表示ランプを点灯するものと比較
して、特定の遊技状態の発生をより視覚的に表示するこ
とで報知すると共に遊技者がこれを目視することによっ
て、遊技者に視覚による新たな趣向を提供することがで
きる。
【0057】また、第1のタイマ手段に設定する図柄の
移動切換時間を設定変更することにより、図柄表示装置
の表示部に表示される図柄の上下方向の移動速度を自由
に設定することができ、第2のタイマ手段に設定する図
柄の移動切換時間を設定変更することにより、表示され
る図柄の左右方向の移動速度を自由に設定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のパチンコ機の遊技盤を示す図
【図2】パチンコ機における制御系要部を示すブロック
【図3】ドットマトリクスLEDの構成を示す図
【図4】本発明の実施例におけるCPUのメイン処理の
一部を示すフロー図
【図5】図4に示すフロー図のつづき
【図6】図4に示すフロー図のつづき
【図7】図柄変動処理のサブルーチンの一部を示すフロ
ー図
【図8】図7に示すフロー図のつづき
【図9】図8に示すフロー図のつづき
【図10】図8に示すフロー図のつづき
【図11】図9に示すフロー図のつづき
【図12】図9に示すフロー図のつづき
【図13】図9に示すフロー図のつづき
【図14】大当り機能の駆動の際に大当り表示部におい
て表示される図柄に関する図柄変動処理サブルーチンを
示すフロー図
【図15】図柄データのランダムファイルの概念図
【図16】図柄変動処理の際に表示される図柄データの
一例を示す概念図
【図17】大当り機能の駆動の際に大当り表示部におい
て表示される図柄データの一例を示す概念図
【符号の説明】
1 天入賞口 2 天下左右入賞口 3 左右入賞口 4 左右袖入賞口 5 風車 6 風車 7 ランプ風車 8 表示装置 9 図柄表示部 10 大入賞口 11 役物連続作動装置 12 連続回数表示灯 13 中央第1種始動口 14 左右第1種始動口 15 記憶数表示灯 16 大入賞口入賞表示灯 17 タッチスイッチ 18 入力回路 19 CPU 20 中央第1種始動口入玉検出スイッチ 21 左右第1種始動口入玉検出スイッチ 22 役物連続作動装置検出スイッチ 23 大入賞口入玉検出スイッチ 24 カウンタ 25 大入賞口開放ソレノイド 26 ソレノイド駆動回路 27 出力回路 28 音声装置 29 表示灯 30 表示回路 L1 左図柄表示灯 L2 中図柄表示灯 L3 右図柄表示灯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄表示装置を備えたパチンコ機におい
    て、前記図柄表示装置の表示部での上下方向に移動表示
    される図柄に対応して設定された第1の図柄データと、
    前記表示部での左右方向に移動表示される図柄に対応し
    て設定された第2の図柄データとを各別に記憶した記憶
    手段と、前記表示部での図柄の上下方向の移動切換時間
    を設定する第1のタイマ手段と、前記表示部での図柄の
    左右方向の移動切換時間を設定する第2のタイマ手段と
    を備えた図柄制御装置を設けたことを特徴とするパチン
    コ機。
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