JP3242086B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3242086B2
JP3242086B2 JP17459999A JP17459999A JP3242086B2 JP 3242086 B2 JP3242086 B2 JP 3242086B2 JP 17459999 A JP17459999 A JP 17459999A JP 17459999 A JP17459999 A JP 17459999A JP 3242086 B2 JP3242086 B2 JP 3242086B2
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機,
コイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊
技機に関する。詳しくは、可変表示装置を有する遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば予め定められた可変
表示開始条件が成立すれば可変表示装置が可変表示さ
れ、所定時間の経過や遊技者の停止操作等の予め定めら
れた停止条件が成立すれば前記可変表示装置が停止制御
され、その停止時の表示結果が予め定められた表示態様
である特定の識別情報(たとえば777)になった場合
に遊技者にとって有利な状態に制御可能となるものがあ
った。このように、この種の従来の遊技機においては、
可変表示装置の停止時の表示結果如何で遊技者にとって
有利な状態になるようにし、遊技者に可変表示装置の表
示状態を注目させて可変表示装置の可変表示の面白味を
提供できるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の遊技機においては、せっかく遊技者が可変表示装置の
表示状態を興味を持って注目したとしても、その可変表
示装置が予め定められた1種類の表示態様で複数種類の
識別情報を可変表示するだけのものであったために、可
変表示態様が単純となり可変表示装置が可変表示の面白
味を十分には遊技者には提供できない欠点があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、可変表示装置の可変表示が単純な可変表示
態様であることに起因した遊技者に提供できる可変表示
の面白味の不十分さを解決し、より一層面白味のある可
変表示を遊技者に提供することができ、さらに、より一
層面白味がある遊技を遊技者に提供することができる遊
技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、可変表示装置を有する遊技機であって、前記可変表
示装置を可変開始させた後表示結果を導出表示させる制
御を行なう可変表示制御手段を含み、該可変表示制御手
は、 ーチ状態の発生に応じて、リーチ状態が発生し
ていない可変表示状態の場合とは異なる可変表示態様で
リーチ状態を演出する表示制御を行ない、前記リーチ状
態を演出する表示制御が行なわれる時期であることを必
要条件として、前記リーチ状態を演出する表示をするた
めに前記複数種類の識別情報の可変表示制御態様を他の
可変表示制御態様に切換える可変表示制御態様切換手段
をさらに含み、前記可変表示制御態様切換手段による
表示制御態様の切換えタイミングと、その切換え後の
前記可変表示制御態様における表示状態の変化量とがラ
ンダムに決まる決定を可変表示制御態様の切換え前にお
いて行ない、前記可変表示制御態様切換手段は、前記
表示制御態様の切換え前において決定された切換えタ
イミングにしたがったランダムなタイミングで前記可変
表示制御態様の切換えを行ない、前記可変表示制御手段
は、前記可変表示制御態様の切換え前において決定され
た表示状態の変化量にしたがったランダムな変化量だけ
前記切換後の可変表示制御態様での表示制御を行なう
とを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、数値データを更新する数値デ
ータ更新手段をさらに含み、前記可変表示制御態様切換
手段は、前記可変表示制御態様を切換える場合に、前記
数値データ更新手段で更新されている数値データに基づ
いて決まるタイミングで前記可変表示制御態様の切換え
を行なうことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記可変表示制御態
様切換手段は、前記リーチ状態を演出する表示において
前記可変表示制御態様の切換えを複数回行なうことが可
能であることを特徴とする。請求項4に記載の本発明
は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加
えて、前記可変表示制御手段は、リーチ状態をランダム
に発生させることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、可変表示制
御手段の働きにより、可変表示装置を可変開始させた後
表示結果を導出表示させる制御が行なわれる。その可変
表示制御手段は、可変表示制御態様切換手段を含み、次
のような制御が行なわれる。リーチ状態の発生に応じ
て、リーチ状態が発生していない可変表示状態の場合と
は異なる可変表示態様でリーチ状態を演出する表示制御
が行なわれる。可変表示制御態様切換手段の働きによ
り、リーチ状態を演出する表示制御が行なわれる時期で
あることを必要条件として、リーチ状態を演出する表示
をするために複数種類の識別情報の可変表示制御態様が
他の可変表示制御態様に切換えられる。可変表示制御態
様切換手段による可変表示制御態様の切換えタイミング
と、その切換え後の可変表示制御態様における表示状態
の変化量とがランダムに決まる決定が可変表示制御態様
の切換え前において行なわれる。そして、可変表示制御
態様切換手段は、可変表示制御態様の切換え前において
決定された切換えタイミングにしたがったランダムなタ
イミングで前記可変表示制御態様の切換えを行ない、前
可変表示制御手段は、可変表示制御態様の切換え前に
おいて決定された表示状態の変化量にしたがったランダ
ムな変化量だけ切換後の可変表示制御態様での表示制御
を行なう。このように、可変表示中に可変表示制御態様
を切換えることにより、可変表示に意外性が生じるとと
もに可変表示がバラエティに富むようになり、より一層
面白みのある可変表示を遊技者に提供することが可能に
なる。さらに、可変表示制御態様の切換えがランダムな
タイミングで行なわれるため、その切換えタイミング
が、変化に富み、遊技者が簡単に予測することが困難に
なる。このように可変表示態様がいつ切換わるか簡単に
は予測できないことにより、遊技者がより一層常に表示
内容に期待感を持って可変表示に注目するようになる。
さらに、可変表示制御態様の切換え後の表示状態の変化
量がランダムに決定されるため、切換え後の表示状態の
変化量が簡単には予測できないことにより、遊技者がよ
り一層常に表示内容に期待感を持って可変表示に注目す
るようになる。さらに、リーチ状態の発生に応じて、リ
ーチ状態が発生していない可変表示状態の場合とは異な
る可変表示態様でリーチ状態を演出する表示制御が行な
われるため、リーチ状態を特別な状態として演出し、遊
技内容にめりはりを持たせるとともに、遊技者の期待感
をさらに高めるようにすることが可能になる。さらに、
可変表示制御態様の切換えが、リーチ状態を演出する表
示制御が行なわれる時期であることを必要条件として、
すなわち、遊技者の期待感が高まるリーチ状態が発生し
ている場合に限って、リーチ状態を演出する表示をする
ために行なわれる。このため、リーチ状態を特別な状態
として演出することが可能になり、遊技者の期待感をさ
らに高めて遊技者の注目を可変表示にさらに強く引きつ
けることが可能になる。その結果、可変表示の面白みを
さらにより一層向上させることが可能になり、より一層
面白みのある遊技を遊技者に提供することが可能にな
る。さらに、可変表示制御態様切換手段による可変表示
制御態様の切換えタイミングと、その切換え後の可変
示制御態様における表示状態の変化量とがランダムに決
まる決定が可変表示制御態様の切換え前において行なわ
れるため、可変表示制御態様の切換え中に切換え後の表
示状態の変化量を決める必要がなくなり、リーチ状態を
演出する表示という複雑になりがちな可変表示制御態様
の切換え中の制御が簡単化され、行ないやすくなる。
【0009】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。数
値データ更新手段の働きにより、数値データが更新され
る。可変表示制御態様切換手段のさらなる働きにより、
可変表示制御態様を切換える場合に、数値データ更新手
段で更新されている数値データに基づいて決まるタイミ
ングで可変表示制御態様の切換えが行なわれる。このよ
うに、更新される数値データに基づいて可変表示制御態
様の切換えタイミングが決まるため、可変表示制御態様
の切換えタイミングを決めるために用いられる場合に数
値データがとる値は、数値データの更新タイミングと
表示制御態様の切換えタイミングが決められる際に数
値データが数値データ更新手段から抽出されるタイミン
グとの間の関係により左右されるランダムなものとなり
得る。そして、そのようなランダムになる値に基づいて
決まるタイミングで可変表示制御態様の切換えが行なわ
れるため、その切換えタイミングのランダム性を担保す
ることが可能になる。
【0010】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて次のように作用
する。可変表示制御態様切換手段のさらなる働きによ
り、リーチ状態を演出する表示において可変表示制御態
様の切換えを複数回行なうことが可能である。このよう
に、可変表示制御態様の切換えが複数回行なわれること
により、さらに複雑で変化に富んだ可変表示を遊技者に
提供することが可能になる。したがって、可変表示制御
態様の切換えを行なうことによる表示の意外性およびそ
の切換えを複数回行なうことによる複雑な変化によっ
て、より一層面白味のある可変表示を遊技者に提供する
ことが可能になり、その結果として、より一層面白味の
ある遊技を遊技者に提供することが可能になる。請求項
4に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれか
に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。可変
表示制御手段のさらなる働きにより、リーチ状態がラン
ダムに発生される。このように、リーチ状態がランダム
に発生されるため、リーチ状態に関連した表示である
表示制御態様の切換え表示の発生のランダム性が向上
する。これにより、切換え表示が行なわれるタイミング
がより一層予測困難となり、遊技者の注目をより一層可
変表示に強く引きつけることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を取上げて説
明するが、遊技機の種類としてはパチンコ遊技機に限ら
ずたとえばコイン遊技機やスロットマシン等であっても
よい。
【0012】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1を示す全体正面図である。
【0013】パチンコ遊技機1には賞品玉貯留皿4が設
けられており、この賞品玉貯留皿4内にパチンコ玉が貯
留される。パチンコ遊技機1の右下隅には、パチンコ玉
を弾発発射させるために遊技者によって操作される打球
操作ハンドル2が設けられており、打球操作ハンドル2
を遊技者が回動操作することにより、図示しない打球ハ
ンマが間欠揺動して賞品玉貯留皿4内のパチンコ玉が1
つずつ弾発発射される。その弾発発射されたパチンコ玉
は、遊技盤5の前面側に形成された遊技領域6内に打込
まれる。なお、図中25は余剰玉貯留皿であり、賞品玉
貯留皿4内の貯留玉が満杯となりそれ以上貯留できなく
なった余剰玉が余剰玉貯留皿25内に放出されて貯留さ
れる。
【0014】遊技領域6内には、複数種類の識別情報が
可変表示可能な可変表示装置9と、可動部材24a,2
4bが開閉することにより打玉が入賞しやすい第1の状
態と打玉が入賞しにくいまたは入賞しない第2の状態と
に変化する可変入賞球装置10とが一体的に取付けられ
た遊技装置11が設けられている。この遊技装置11の
下方には、始動入賞口12a,12b,12cが配設さ
れている。さらに遊技領域6には、入賞口13等も設け
られている。遊技領域6内に打込まれたパチンコ玉が前
記始動入賞口12a〜12cのいずれかに入賞すれば、
始動入賞玉検出器55a,55b,55cのうちの対応
する始動入賞玉検出器によって検出され、その検出出力
に基づいて前記可変表示装置9が可変表示を開始する。
【0015】なお、本実施の形態では、左図柄,中図
柄,右図柄の3つの図柄を表示する可変表示装置9を示
したが、1つまたは2つの図柄または4つ以上の図柄を
表示するものであってもよい。この可変表示装置9の停
止制御は、可変表示の開始から一定時間が経過した後
に、まず向かって左の図柄が停止され、所定時間(たと
えば1〜2秒)経過した後に中央の図柄が停止され、さ
らに所定時間(たとえば1〜2秒)経過した後に右の図
柄が停止され、左,中央,右の順番で行なわれる。な
お、この停止順序は左,中央,右以外の順序であっても
よい。さらに、この可変表示装置9は、常時可変表示さ
せておき、始動入賞により改めて可変開始するものであ
ってもよい。
【0016】その場合には、始動入賞により可変表示の
明るさや速さを切換えて可変開始を報知するように構成
するのが望ましい。また、可変表示装置の停止操作スイ
ッチを1個設けその停止操作スイッチを遊技者が操作す
ることにより所定の順番で図柄が停止されるものであっ
てもよく、また、表示部の図柄に対応する数だけ停止操
作スイッチを設けそのスイッチ操作により対応する表示
部の図柄が停止制御されるものであってもよい。そし
て、この可変表示装置9の停止時の表示結果が予め定め
られた特定の識別情報の組合せ(たとえば777)にな
れば、大当り状態が発生し可変入賞球装置10の可動部
材24a,24bを開成させて打玉が入賞しやすい第1
の状態に制御される。この可動部材24a,24bを開
成させる大当り制御は、所定時間(たとえば30秒間)
の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞
のうちいずれか早い方の条件が成立するまで行なわれ
る。
【0017】打込玉が可変入賞球装置10や始動入賞口
12a〜12cあるいは入賞口13等に入賞すれば、賞
品玉払出装置(図示せず)から所定個数の賞品玉が賞品
玉貯留皿4内に払出される。
【0018】図中21はスピーカであり、前記大当り状
態の発生時等に効果音を発生させたり、不正遊技が発生
した場合に警報音を発生させたりするものである。
【0019】図2は、遊技装置11の一部内部構造を示
す全体正面図である。遊技装置11は、取付基板50に
より遊技盤5(図1参照)に取付けられる。遊技装置1
1の上方部分に形成されている可変表示装置9は、ドッ
トマトリックスLEDで構成されており、左図柄表示L
ED30a、中図柄表示LED30b、右図柄表示LE
D30cからなる。この各図柄表示LED30a〜30
cの下方には、始動入賞記憶表示器31が設けられてお
り、前記始動入賞口12a〜12c(図1参照)に入賞
した入賞玉の入賞個数の記憶値をこの始動入賞記憶表示
器31により表示する。その始動入賞記憶は、始動入賞
がある毎に「1」ずつ加算され可変表示装置9の可変表
示が行なわれる毎に1ずつ減算され、その始動入賞記憶
の上限値は「4」に定められている。
【0020】遊技装置11の下方部分に形成された可変
入賞球装置10には、1対の可動部材24a,24bが
それぞれ平行リンク機構40a,40bを介して取付け
られている。そして、1対のソレノイド32a,32b
が取付基板50の裏面側に設けられており、このソレノ
イド32a,32bのそれぞれのプランジャ43a,4
3bが連動部材42を介して前記平行リンク機構40
a,40bの上方のリンク部に連動連結されている。そ
の結果、ソレノイド32a,32bが励磁されて連動部
材42が上方に引上げられれば、平行リンク機構40
a,40bの上方のリンク部分が支点46a,46bを
回動中心として回動され、可動部材24a,24bが起
立姿勢を保った状態で下方に移動されて半開き状態(二
点鎖線で示された可動部材24aと実線で示された可動
部材24b)となる。
【0021】一方、取付基板50の裏面側位置には、別
のソレノイド33a,33bが設けられており、このソ
レノイド33a,33bのプランジャ44a,44bが
前記平行リンク機構40a,40bの下方のリンク部分
の回動支点41a,41bに連結されている。この状態
で、ソレノイド33a,33bが励磁されると、1対の
可動部材24a,24bがそれぞれ外方に回動して倒伏
姿勢となり、前記ソレノイド32a,32bが励磁され
た状態でさらにこのソレノイド33a,33bが励磁さ
れると可変入賞球装置10が全開状態(実線が示した可
動部材24aと二点鎖線で示した可動部材24b)とな
る。
【0022】可動部材24a,24bが開成した状態で
パチンコ玉が可変入賞球装置10内に進入すれば、可変
入賞球装置10内に設けられている玉転動板48上に落
下して玉が転動され、さらに下方に落下してその一部の
玉が特定入賞口34内に入賞する。この特定入賞口34
内にパチンコ玉が入賞すればその入賞玉は特定入賞玉検
出器35により検出され、遊技制御に用いられる。さら
に、この特定入賞口34に入賞した特定入賞玉およびこ
の特定入賞口34に入賞しなかった通常の入賞玉はとも
に合流されて入賞個数検出器36により検出され遊技制
御に用いられる。前記大当りが発生すれば、前記ソレノ
イド32a,32bとソレノイド33a,33bとの両
方のソレノイドが励磁されて可動部材24a,24bが
全開状態となる。
【0023】その状態で、パチンコ玉が可変入賞球装置
10内に進入して特定入賞口34内に入賞すれば、特定
入賞玉検出器35の検出出力に基づいて前記ソレノイド
33a,33bの励磁が解除され、可動部材24a,2
4bが半開き状態に切換えられる。一方、可変入賞球装
置10内に進入したパチンコ玉が前記入賞個数検出器3
6により検出されその検出出力に基づいて入賞個数が所
定個数(たとえば10個)に達したと判断された場合ま
たは可動部材24a,24bが開成されてから所定時間
(たとえば30秒間)経過した場合のうちいずれ早い方
の条件が成立した場合には前記ソレノイド32a,32
bおよびソレノイド33a,33bの両方のソレノイド
の励磁が解除されて可動部材24a,24bが閉成され
る。
【0024】この可動部材24a,24bが開成してい
る最中に、可変入賞球装置10内に進入したパチンコ玉
が1個でも前記特定入賞口34内に入賞すれば、その回
の可動部材24a,24bの開成が終了した後さらに可
動部材24a,24bを繰返し開成させる繰返し継続制
御が行なわれる。この繰返し継続制御の回数が開成回数
表示器37により表示される。この繰返し継続制御の上
限回数は「10」に定められている。なお、図中45は
通常の入賞口であり、38は飾りLEDであり、39は
遊技盤裏面に取付けられる裏カバー板である。
【0025】なお、可動部材24a,24bが半開き状
態の場合には、上方から落下してきてその半開き状態の
可動部材24a,24b外側面に衝突したパチンコ玉が
横外方に跳ね返りその下方外方に設けられた盤面上の入
賞口方向(たとえば図1の下方両側の入賞口13方向)
にパチンコ玉が誘導される。本実施の形態では、可変表
示装置をドットマトリックスLEDにより構成したが、
セグメント表示器や液晶表示器であってもよい。また、
回転ドラム式の可変表示装置であっもよい。また、可変
入賞球装置10は、電動アタッカや電動チューリップの
ように電気的に開成するものはもちろんのこと、チュー
リップのように機械的に開成するものであってもよい。
【0026】図3はパチンコ遊技機に用いられる制御回
路を示すブロック図である。マイクロコンピュータ60
は以下に述べるような各種機器の動作を制御する機能を
有する。このため、マイクロコンピュータ60は、たと
えば数チップのLSIで構成されおり、その中には制御
動作を所定の手順で実行することができるMPU61
と、MPU61の動作プログラムデータを格納するRO
M62と必要なデータの書込および読出ができるRAM
63とを含む。
【0027】さらに、マイクロコンピュータ60は入力
信号受けてMPU61に入力データを与えるとともにM
PU61からの出力データを受けて外部に出力する入出
力回路64と、MPU61から音データを受けるサウン
ドジェネレータ69と、電源投入時にMPU61にリセ
ットパルスを与えるパワーオンリセット回路65と、M
PU61にクロック信号を与えるクロック発生回路66
と、クロック発生回路66からのクロック信号を分周し
てリセットパルスを定期的に(たとえば2msec毎)
にMPU61に与えるパルス分周回路(定期リセット回
路)67と、MPU61からのアドレスデータをデコー
ドするアドレスデコード回路68とを含む。
【0028】アドレスデコード回路68はMPU61か
らのアドレスデータをデコードし、ROM62,RAM
63,入出力回路64,サウンドジェネレータ69にそ
れぞれチップセレクト信号を与える。
【0029】なお、この実施の形態では、ROM62
は、その内容の書換、すなわち、必要が生じた場合に
は、その中に格納されたMPU61のためのプログラム
データを変更することができるようにプログラマブルR
OMが用いられている。そして、MPU61がこのRO
M62内に格納されたプログラムデータに従って、かつ
以下に述べる各検出信号の入力に応答して、種々の機器
に対し制御信号を与える。
【0030】マイクロコンピュータ60は、入力信号と
して、次にような信号が与えられる。
【0031】まず、パチンコ玉の始動入賞に伴って始動
入賞玉検出器55a〜55cがONしたことに応答し
て、検出回路70から始動入賞玉検出信号がマイクロコ
ンピュータ60に与えられる。パチンコ玉が特定入賞口
34(図2参照)に入賞したことに伴って特定入賞玉検
出器35がONになり、それに応答して検出回路71か
ら特定入賞玉検出信号がマイクロコンピュータ60に与
えられる。パチンコ玉が可変入賞球装置10内に入賞し
たことに伴って入賞個数検出器36がONになり、それ
に応答して検出回路72から入賞個数検出信号がマイク
ロコンピュータ60に与えられる。
【0032】次に、マイクロコンピュータ60は以下の
回路および装置に制御信号を与える。まず、ソレノイド
駆動回路73を介してソレノイド32a,32b,33
a,33bにソレノイド駆動用制御信号を与える。これ
により、可変入賞球装置の可動部材24a,24b(図
2参照)が動かされ、パチンコ玉が入賞しやすい第1の
状態とパチンコ玉が入賞しにくいまたは入賞しない第2
の状態とに変化する。LED駆動回路74を介してそれ
ぞれの図柄表示LED30a〜30cに図柄表示用制御
信号を与える。LED駆動回路74を介して、開成回数
表示器37に開成回数表示用制御信号を与え、始動入賞
記憶表示器31に始動入賞記憶表示用制御信号を与え、
飾りLED38にLED駆動制御信号を与える。ランプ
駆動回路75を介してそれぞれのランプ22,23にラ
ンプ点灯用制御信号を与える。アンプ76を介してスピ
ーカ21に音発生用制御信号を与える。なお、前記各種
機器および制御回路には電源回路77から所定の直流電
流が供給される。
【0033】図4は、LED駆動回路およびそれに接続
された各種LEDを示すブロック図である。
【0034】LED駆動回路74には、左図柄表示LE
D30a,中図柄表示LED30b,右図柄表示LED
30cが接続されている。これら各図柄表示LED30
a〜30cは、それぞれ7ドット×5ドットの35ドッ
トで構成されている。図中80は遊技盤に取付けられた
状態で向かって左上のドットであり、81は向かって右
下のドットである。図中31は始動入賞記憶表示器、3
8は飾りLED、37は開成回数表示器である。
【0035】図5〜図15は、図3および図4に示した
制御回路の動作を説明するためのフローチャートであ
る。図5はメインルーチンを示し、たとえば2msec
毎に1回実行される。まずステップS(以下単にSとい
う)1により、RAMエラーがあったか否かの判断がな
され、ない場合にはS3に進むが、プログラムの暴走や
電源投入時等にはYESの判断がなされてS2に進み、
初期データがセットされた後にS3に進む。S3および
S4でスイッチチェック処理が行なわれ、S5に進み音
・ランプ・LEDコントロール処理が行なわれ、S6に
進みソレノイドコントロール処理が行なわれ、S7に進
み図柄LEDコントロール処理が行なわれ、S8に進み
前記S3ないしS7の処理によってセットされたデータ
を出力する処理が行なわれ、S9に進み当り外れ決定用
カウンタを「1」インクリメントする。
【0036】このメインルーチンがたとえば2msec
毎に1回実行される毎にS9により当り外れ決定用カウ
ンタが「1」ずつインクリメントされる。この当り外れ
決定用カウンタの上限値はたとえば「234」に定めら
れている。次にS10に進み、当り外れ決定用カウンタ
が「235」に達したか否かの判断がなされ、達してい
ない場合にはそのままS12に進むが、達した場合には
S11に進み、当り外れ決定用カウンタをクリアして
「0」にした後にS12に進む。このように、当り外れ
決定用カウンタは「0」からカウントアップされて23
5に達すればクリアされて再度0からカウントアップし
直すのである。そして、後述するように始動入賞チェッ
ク時に当り外れ決定用カウンタが「0」の場合に大当り
が発生するように定められている。その結果、実際のプ
ログラム上の大当り発生確率は1/235となる。一
方、大当りが発生する図柄は、図柄表示LED30a,
30b,30c(図2参照)によって表示される3つの
図柄が一致した場合であり、さらに図柄の種類は、0〜
9,♪,F,Ω,V,人のマークの15種類であるため
に、見掛け上の大当りの発生確率は15/153 =1/
225となる。
【0037】次に、S12では、図柄表示用カウンタの
1桁目に「11」を加算する処理が行なわれる。図柄表
示用カウンタとは、前記15種類の図柄に対応した値を
カウントするものであり、1桁目とは左図柄表示LED
30a(図2参照)によって表示される図柄である。そ
して、図柄表示用カウンタの値が「0」ないし「9」の
場合にはそれぞれ「0」ないし「9」の図柄が表示さ
れ、カウント値が「10」の場合には「♪」の図柄が表
示され、カウント値が「11」の場合には「F」の図柄
が表示され、カウント値が「12」の場合には「Ω」の
図柄が表示され、カウント値が「13」の場合には
「V」の図柄が表示され、カウント値が「14」の場合
には「人のマーク」の図柄が表示されるように定められ
ている。
【0038】次に、S13に進み、前記図柄表示用カウ
ンタの1桁目が「15」以上であるか否かの判断がなさ
れ、以上でない場合には再びS12に進み図柄表示用カ
ウンタの1桁目に「11」が加算される処理がなされ
る。一方、S13により1桁目が「15」以上であると
判断された場合にはS14に進み、1桁目のカウント値
から「15」を減算する処理がなされるとともに図柄表
示用カウンタの2桁目に「1」を加算する処理がなされ
る。次にS15に進み、図柄表示用カウンタの2桁目が
「15」になったか否かの判断がなされ、なっていない
場合には再びS12に戻るが、なった場合にはS16に
進み、2桁目のカウント値から「15」を減算する処理
を行ない、図柄表示用カウンタの3桁目に「1」を加算
する。次にS17に進み、3桁目が「15」になったか
否かの判断がなされ、なっていない場合には前記S12
に戻るが、なった場合にはS18に進み、3桁目のカウ
ント値から「15」を減算する。
【0039】このS12ないしS18による処理は、前
記S1ないしS11までの処理を行なった後に残ってい
るリセット待ち時間の間繰返して行なわれるのであり、
パルス分周回路67(図3参照)からのリセットパルス
が出力された段階でS12ないしS18の処理を終了さ
せてS1に戻る。本実施の形態の場合には、2msec
毎にリセットパルスが出力されるために、2msecか
ら前記S1ないしS11までの処理時間を減算した残り
時間を利用してS12ないしS18の処理が繰返し行な
われる。なお、S5およびS6のコントロール処理の詳
細な説明を省略する。
【0040】図6は、図5のS3,S4によって定義さ
れたサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。まずS19によりカウントスイッチ(入賞個数検出
器36)のチェック処理が行なわれ、S20によりVス
イッチ(特定入賞玉検出器35)のチェック処理が行な
われ、S21によりスタートスイッチA(始動入賞玉検
出器55a)のチェック処理が行なわれ、S22により
スタートスイッチB(始動入賞玉検出器55b)チェッ
ク処理が行なわれ、S23によりスタートスイッチC
(始動入賞玉検出器55c)のチェック処理が行なわれ
てサブルーチンプログラムが終了する。なお、前記S1
9,S20,S22,S23のチェック処理の詳細な説
明は省略するが、S22,S23の詳細は図7と同様の
内容である。
【0041】図7は、図6のS21により示したチェッ
ク処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。まずS24により、スタートスイッチAがON
になっているか否かの判断がなされる。そしてパチンコ
玉が始動入賞口12a(図1参照)に入賞すれば、S2
4によりYESの判断がなされ、S26に進み、スター
トスイッチAチェックカウンタが最大が否かの判断がな
される。このスタートスイッチAチェックカウンタは、
このスタートスイッチAチェックサブルーチンプログラ
ムが実行される毎にS27により「1」ずつ加算される
ものであり、その最大値はたとえば「255」である。
そして未だに最大に達していない場合にはS27に進
み、チェックカウンタが「1」インクリメントされ、S
28に進み、スタートスイッチAチェックカウンタ=
「2」であるか否かの判断がなされる。そして未だに
「2」に達していない場合にはそのままサブルーチンプ
ログラムが終了するが、「2」に達した場合にはS2
に進み、逆転図柄数カウンタを「1」インクリメントす
る処理がなされる。この逆転図柄数カウンタとは、いわ
ゆるリーチ時において可変表示装置を逆方向に可変表示
する際の逆転させる図柄の数を決定するのに用いられる
カウンタである。
【0042】リーチ時とは、可変表示部の最後の1つが
まだ停止していない状態においてその最後の可変表示部
の停止時の識別情報如何によっては大当りが発生する可
能性がある場合をいう。この逆転図柄数カウンタは、本
実施の形態では始動入賞がある毎にその始動入賞の有効
無効にかかわらずカウントアップされる。なお、カウン
タは2ビットで構成されており、0〜3の値をとり得る
ようになっている。たとえば、逆転図柄数カウンタの値
が「0」のときにはリーチ時において1図柄だけ逆転さ
せる。カウント値が「1」のときにはリーチ時において
2図柄だけ逆転させる。カウント値が「2」の場合には
リーチ時において3図柄だけ逆転させる。カウント値が
「3」のときにはリーチ時において4図柄だけ逆転され
る。カウント値が「3」になっている状態でさらにS2
9により「1」インクリメントされれば逆転図柄数カウ
ンタの値は再び「0」に戻る。
【0043】次にS30に進み、始動記憶カウンタ=
「4」であるか否かの判断がなされる。始動記憶カウン
タの上限値が「4」であるため、既にその上限値である
「4」に達している場合にはそのままサブルーチンプロ
グラムが終了するのであるが、未だに「4」に達してい
ない場合にはS31に進み、始動入賞が発生したことに
伴う始動記憶カウンタの「1」加算処理がなされる。次
にS32に進み、当り外れ決定用カウンタのカウント値
が「0」であるか否かの判断がなされる。この当り外れ
決定用カウンタはS9により「1」ずつ加算されS11
によりクリアされるものである。そして、当り外れ決定
用カウンタが「0」である場合にはS34に進み、始動
記憶カウンタの値に対応するデータ記憶エリアに大当り
データを記憶してサブルーチンプログラムが終了する。
【0044】一方、当り外れ決定用カウンタが「0」で
なかった場合にはS33に進み、始動記憶カウンタの値
に対応するデータ記憶エリアに外れデータを記憶させて
サブルーチンプログラムが終了する。たとえば、始動記
憶カウンタが「1」の場合には、データ記憶エリアのエ
リア1に大当りデータまたは外れデータが記憶され、始
動記憶カウンタが「2」の場合にはデータ記憶エリアの
エリア2に大当りデータまたは外れデータが記憶され、
始動記憶カウンタが「3」の場合にはエリア3に、始動
記憶カウンタが「4」の場合にはエリア4に記憶される
ことになる。
【0045】次に、S24によりスタートスイッチAが
ONになっていないと判断された場合にはS25に進み
スタートスイッチAチェックカウンタをクリアしてその
ままサブルーチンプログラムが終了する。結局、このス
タートスイッチAチェックサブルーチンプログラムが2
回実行されてその2回ともスタートスイッチがONにな
っている場合にのみS28によりYESの判断がなされ
てS29以降の処理がなされるのであり、遊技場に発生
するノイズ等により瞬間的にスタートスイッチAがON
になったとしても直ちにS29以降の処理が行なわれな
いようにし、ノイズによる誤動作を極力防止し得るよう
に構成している。
【0046】図8は、図5のS7により定義されている
図柄LEDコントロールのサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。まずS35により図柄変形処
理が行なわれる。この図柄変形処理の具体的な処理内容
は図9に示されている。
【0047】まず、図9により図柄変形処理のサブルー
チンプログラムを説明する。S56により図柄LED表
示切換条件が成立したか否かの判断がなされる。図柄L
ED表示切換条件とは、図柄表示LEDによって表示さ
れる図柄の外形を変形させるための予め定められた条件
であり、具体的には、たとえば大当り中に前記繰返し継
続条件が成立したことや、左図柄表示LED30aと中
図柄表示LED30b(図2参照)の表示が停止し右図
柄表示LEDのみが可変表示している状態で前記左図柄
と中図柄との図柄の種類が一致したいわゆるリーチ状態
の発生等が考えられる。この図柄LED表示切換条件が
成立した場合には、S57に進み、表示切換タイマが終
了したか否かの判断がなされる。この表示切換タイマは
S58においてセットされるものであり、たとえば10
0ms程度の短い時間である。
【0048】そしてこの表示切換タイマが終了していな
い場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する
が、終了した場合にはS58に進み、表示切換タイマが
セットされるとともに表示切換カウンタが「1」インク
リメントされる。この表示切換カウンタは、図柄表示L
EDで表示される図柄の外形がそれぞれ異なる5種類の
図柄用LEDデータのうちそのカウント値に対応する種
類の図柄用LEDデータを抽出するために用いられるも
のであり、抽出された図柄用LEDデータに対応する図
柄が図柄表示LEDにより表示されることになる。次に
S59に進み、表示切換カウンタが「5」に達したか否
かの判断がなされ、未だに達していない場合にはそのま
まサブルーチンプログラムが終了する。一方、表示切換
カウンタが「5」に達した場合にはS60に進み、表示
切換カウンタがクリアされてそのカウント値が「0」に
なる。また、図柄LED表示切換条件が成立していない
場合には前記S56によりNOの判断がなされてS60
に進み、表示切換カウンタがクリアされてサブルーチン
プログラムが終了する。
【0049】つまり、いわゆるリーチ状態や大当り中の
繰返し継続条件の成立等の図柄LED表示切換条件が成
立していない場合には、表示切換カウンタの値が「0」
となり、図柄LED表示切換条件が成立した場合には、
まず表示切換カウンタの値が「0」からスタートし表示
切換タイマ(たとえば100ms)が終了した後に表示
切換カウンタが「1」となり、さらに表示切換タイマ
(たとえば100ms)が終了した後に表示切換カウン
タが「2」となり、表示切換タイマが終了する毎に表示
切換カウンタがカウントアップされて「5」までカウン
トアップされた瞬間S60によりクリアされて再び
「0」となり「0」からカウントアップを再度繰返すの
である。この表示切換カウンタの値に応じた外形を有す
る図柄を表示するための外形制御信号が前記S8におい
て出力されて各図柄表示LEDにより表示されるのであ
り、前記表示切換カウンタの値の変化に応じて各図柄表
示LEDにより表示される図柄の外形が変化する。
【0050】前記S56により、予め定められた遊技状
態が成立したことを検出する遊技状態検出手段が構成さ
れている。前記S56ないしS60ならびにS8によ
り、前記遊技状態検出手段の検出出力に基づいて前記図
柄の外形を変形させるための変形制御信号を出力する図
柄変形制御手段が構成されている。さらに、この図柄変
形制御手段からの変形制御信号に基づいて前記図柄表示
LED30a〜30cにより表示図柄の外形を変形させ
て表示させるのであり、その図柄表示LED30a〜3
0cにより、前記図柄変形制御手段の変形制御信号に基
づいて表示する図柄の外形を変形表示可能な可変形表示
手段が構成されている。
【0051】この図柄変形処理のサブルーチンが行なわ
れた後はS36以降の処理が行なわれ、S36ないしS
38によりそれぞれ、右図柄停止フラグがセットされて
いるか否か、中図柄停止フラグがセットされているか否
か、左図柄停止フラグがセットされているか否かの判断
が行なわれ、すべての図柄停止フラグがセットされてい
ない場合にS39に進む。前記左図柄停止フラグは後述
するS55によりセットされS67によりクリアされ、
中図柄停止フラグは後述するS67によりセットされS
78によりクリアされ、右図柄停止フラグは後述するS
78によりセットされS92によりクリアされる。次に
S39では、大当りフラグがセットされているか否かの
判断が行なわれる。
【0052】この大当りフラグは、後述するS91によ
りセットされるものである。そして大当りフラグがセッ
トされている場合にはそのサブルーチンプログラムが終
了するが、大当りフラグがセットされていない場合には
S40に進み、始動記憶カウンタが「0」であるか否か
の判断がなされ、「0」である場合にはそのままサブル
ーチンプログラムが終了するが、「0」でない場合には
S41に進む。S41では、外れインターバルタイマが
終了したか否かの判断がなされる。この外れインターバ
ルタイマは、後述するS90によりセットされる0.6
秒程度の短い時間を計時するタイマであり、可変表示装
置の表示結果が外れの場合にその外れた事実を遊技者に
視認させるために必要なものである。この外れインター
バルタイマが終了していない場合にはそのままサブルー
チンプログラムが終了するが、終了した場合にはS42
に進み、図柄表示用カウンタの現在値を呼出す制御が行
なわれる。
【0053】この図柄表示用カウンタは前述したS12
ないしS18により繰返しそのカウント値が変化するよ
うに制御されており、S42により現在の図柄表示用カ
ウンタのカウント値が呼出される。次にS43に進み、
データ記憶エリア(S33,S34参照)のエリア1の
データを呼出す処理がなされる。次にS44に進み、始
動記憶カウンタを1減算し、S45に進み、データ記憶
エリアの記憶データをそっくりエリア4からエリア1の
方向に1つずつシフトさせる処理がなされる。たとえば
今までデータ記憶エリアのエリア2に記憶されていた当
り,外れデータがこのS45の処理がなされるとデータ
記憶エリアのエリア1に記憶されることとなる。次にS
46に進み、前記S43により呼出したデータが大当り
のデータであるか否かの判断がなされ、大当りのデータ
であった場合にはS47に進み、呼出図柄の中・右の値
を左の値に合せて左=中=右にし、次にS53に進み左
=中=右にした値を今回の予定停止図柄として記憶する
処理がなされる。
【0054】つまり、前記S43により呼出したデータ
が大当りのものであった場合には、S47により、中図
柄と右図柄を強制的に左図柄に一致させる処理がなさ
れ、可変表示装置を強制的に大当りの図柄で停止させる
制御がなされる。次に、呼出したデータが大当りでなか
った場合にはS48に進み、データ記憶エリアに大当り
データがあるか否かの判断が行なわれる。データ記憶エ
リアに大当りデータがある場合にはS49に進み、呼出
図柄の中の値を左の値に合せて左=中にする処理がなさ
れる。次にS50に進み、S49の処理がなされた結果
表示結果が左=中=右になるか否かの判断がなされ、左
=中=右にならない場合にはS53に進み、その結果を
予定停止図柄として記憶する処理がなされる。一方、結
果が左=中=右になった場合にはS52に進み、右の値
に「3」を加算する処理がなされた後にS53に進む。
【0055】つまり、データ記憶エリアに大当りデータ
が記憶されている場合には、S49によってリーチ状態
が発生するように中図柄の変換を行なう。ただし、その
結果が左=中=右となってしまう場合には大当り状態が
発生しないようにS52により右図柄の変換を行なう。
データ記憶エリアに大当りデータがない場合にはS51
に進み、呼出図柄が左=中=右であるか否かの判断がな
され、左=中=右でない場合にはそのままS53に進む
が、左=中=右の場合にはS52により右の値に「3」
を加算する処理がなされて強制的に大当りでない状態に
した後にS53に進む。
【0056】次に、S54では、各図柄用変動速度制御
カウンタがクリアされる。この各図柄用変動速度制御カ
ウンタは、可変表示装置によって行なわれる図柄のスク
ロール表示の速度を調整するためのカウンタであり、た
とえば、カウント値が「0」の場合には16ms毎に図
柄が1ドット分移り変わり、カウント値が「1」の場合
にはS48ms毎に図柄が1ドット分移り変わり、カウ
ント値が「2」の場合には32ms毎に図からが1ドッ
ト分移り変わる。この各図柄用変動速度制御カウンタ
は、後述するS64,S70,S74,S83により
「1」ずつ加算される。次にS55に進み、基本タイマ
がセットされ、左図柄停止フラグがセットされていサブ
ルーチンプログラムが終了する。この基本タイマは、そ
れぞれの図柄表示LEDを順番どおり停止させる際の最
初の図柄表示LEDの停止までの基本時間を定めるもの
であり、たとえば5秒程度の時間がセットされる。
【0057】この図8に示す図柄LEDコントロールサ
ブルーチンプログラムの次回の実行に際しては、前記S
55により左図柄停止フラグがセットされているため
に、S38によりYESの判断がなされて図10のS6
1に進む。S61では、左図柄LED変動処理,中図柄
LED変動処理ならびに右図柄LED変動処理がなさ
れ、S62に進む。S62では、前記基本タイマが終了
したか否かの判断がなされ、終了していない場合にはそ
の図柄LEDコントロールサブルーチンプログラムがそ
のまま終了する。一方、基本タイマが終了している場合
にはS63に進み、左予定停止図柄の3図柄手前である
か否かの判断がなされる。
【0058】このS63は、左図柄表示LEDにより図
柄を表示するための左図柄用LEDデータ(図16に基
づいて後述する)の現在のアドレスが予定停止図柄より
も3つ手前の図柄に対応するアドレスか否かを判定する
ものであり、この処理を行なうことによりどの図柄で停
止させる場合であっても減速させてから停止させること
ができる。そして、左予定停止図柄の3図柄手前である
と判断された場合にはS64に進み、左図柄用変動速度
制御カウンタを「1」インクリメントした後にS65に
進む。この左図柄用変動速度制御カウンタが「1」イン
クリメントされることにより、可変表示装置のスクロー
ル表示の速度が16msから32msに切換わり図柄の
変動速度が遅くなる。
【0059】次にS65で、左図柄変動が遅くなったか
否かの判断がなされ、遅くなっていない場合にはそのま
まサブルーチンプログラムが終了するが、遅くなってい
る場合にはS66に進み、左図柄が予定停止図柄か否か
の判断が行なわれる。このS66は、左図柄用LEDデ
ータの現在のアドレスが予定停止図柄に対応するアドレ
スか否かを判定するものである。そして、左図柄が予定
停止図柄でなかった場合にはそのままサブルーチンプロ
グラムが終了する。そしてこの図柄LEDコントロール
サブルーチンプログラムが繰返し実行されてS66の判
断が繰返し行なわれるのであり、その間に左図柄LED
が変動して左図柄が予定停止図柄となった場合にはS6
6によりYESの判断がなされてS67に進み、左図柄
停止フラグがクリアされ、中図柄停止フラグがセットさ
れてサブルーチンプログラムが終了する。
【0060】次回の図柄LEDコントロールサブルーチ
ンプログラムが実行されるに際し、前記S67により中
図柄停止フラグがセットされているためにS37により
YESの判断がなされS68に進み、中図柄LEDの変
動処理および右図柄LEDの変動処理が行なわれる。そ
の結果、左図柄LEDの変動処理は行なわれないために
左図柄は停止制御されることになる。次にS69に進
み、中予定停止図柄の3図柄手前であるか否かの判断が
行なわれ、3図柄手前でないと判断された場合にはS7
1に進むが、3図柄手前であると判断された場合にはS
70に進み、中図柄用変動速度制御カウンタを1インク
リメントし、S71に進み、中図柄用変動が遅くなった
か否かの判断がなされ、遅くなっていない場合にはその
ままサブルーチンプログラムが終了するが遅くなった場
合にはS72に進む。
【0061】S72では、中図柄が予定停止図柄か否か
の判断が行なわれ、予定停止図柄でない場合にはそのま
まサブルーチンプログラムが終了し、予定停止図柄にな
った段階でS72によりYESの判断がなされ、S73
に進み、予定停止図柄が左=中であるか否かの判断が行
なわれる。つまり、このS73によりいわゆるリーチ状
態が成立しているか否かの判断が行なわれるのであり、
リーチ状態が成立していない場合にはS78に進むが、
リーチ状態が成立している場合にはS74に進み、右図
柄停止用基本タイマがセットされ、右図柄用変動速度制
御カウンタを「1」インクリメントする処理がなされ
る。この右図柄停止用基本タイマはリーチ状態が成立し
た場合に右図柄の変動を所定時間行なわせるためのもの
であり、たとえば3秒程度の時間をセットするものであ
る。
【0062】そして、右図柄用変動速度制御カウンタが
「1」インクリメントされるために、右図柄の変動速度
が16msから48msに減速される。次にS75に進
み、右予定停止図柄と逆転図柄数カウンタの値とにより
逆転開始図柄を決定する処理がなされる。たとえば、逆
転図柄数カウンタのカウント値が「0」の場合には、予
定停止図柄に対し1つ先の図柄が逆転開始図柄となる。
逆転図柄数カウンタのカウント値が「1」の場合には予
定停止図柄に対し2つ先の図柄が逆転開始図柄となる。
逆転図柄数カウンタのカウント値が「2」の場合には予
定停止図柄に対し3つ先の図柄が逆転開始図柄となる。
逆転図柄数カウンタのカウント値が「3」の場合には予
定停止図柄に対し4つ先の図柄が逆転開始図柄となる。
【0063】次にS76に進み、逆転開始図柄が左・中
予定停止図柄と同じであるか否かの判断がなされる。も
し同じでなければS78に進み、中図柄停止フラグをク
リアし、右図柄停止フラグをセットしてサブルーチンプ
ログラムが終了する。一方、逆転開始図柄が左・中予定
停止図と同じである場合にはS77に進み、逆転開始
図柄を1つ先の図柄に変更した後にS78に進む。これ
は、大当り(たとえば777)となる図柄の組合せの状
態から逆転させてしまうと遊技者に不満を与えてしまう
ためにそれを防止するためである。また1つ手前でなく
1つ先の図柄に変更するように制御することにより、順
方向のスクロール時と逆方向のスクロール時とで2回左
=中=右となる状態が生ずるので遊技者の期待感をより
一層高めることができる。
【0064】次回の図柄LEDコントロールサブルーチ
ンプログラムが実行されるに際し、前記S78により右
図柄停止フラグがセットされているために、S36によ
りYESの判断がなされて、S79に進む。S79で
は、右図柄LEDの変動処理がおこなわれる。その結
果、左図柄LEDと中図柄LEDの変動処理が行なわれ
ないために、左図柄LEDと中図柄LEDは停止制御さ
れる。次にS80に進み、右図柄停止用基本タイマが終
了したか否かの判断が行なわれる。この右図柄停止用基
本タイマは前記S73によりYESの判断がなされた場
合に前記S74によりセットされるものであり、タイマ
が終了していなければそのままサブルーチンプログラム
が終了する。この右図柄停止用基本タイマが終了するま
での間、右図柄用変動速度カウンタの値は「1」(S7
4参照)となっているために、右図柄表示LEDが48
msのゆっくりとした変動速度で表示図柄を変動させ
る。そして、右図柄停止用基本タイマが終了した段階で
S80によりYESの判断がなされてS81に進む。
【0065】また、左図柄LEDと中図柄LEDとの停
止時の識別情報が一致していなかった場合について述べ
る。S81によりまず右図柄用変動速度制御カウンタが
「0」であるか否かの判断がなされる。「0」である場
合にはS82に進み、右予定停止図柄の3図柄手前であ
るか否かの判断がなされ、未だに3図柄手前に達してい
ない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了す
る。そして、右予定停止図柄の3図柄手前に達した段階
でS83に進み、右図柄用変動速度制御カウンタを
「1」インクリメントする処理がなされ、右図柄LED
の変動速度が48msとなる。次にS88に進み、右図
柄が予定停止図柄であるか否かの判断がなされる。
【0066】この段階では右図柄が右予定停止図柄の3
図柄手前となっているためにS88により必ずNOの判
断がなされてサブルーチンプログラムが終了する。次回
のサブルーチンプログラムの実行に際しては、S83に
より右図柄用変動速度制御カウンタが「1」にインクリ
メントされているために、S81によりNOの判断がな
されてS84によりYESの判断がなされてS85に進
み、予定停止図柄が左=中になっているか否かの判断が
なされる。そして、予定停止図柄が左=中になっていな
い場合にはS88に進み、右図柄が予定停止図柄になっ
ているか否かの判断がなされ、予定停止図柄になってい
ない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了す
る。
【0067】そして、右図柄が予定停止図柄になった段
階でS89に進み、予定停止図柄が左=中=右となって
いるか否かの判断がなされ、左=中=右になっていない
場合にはS90に進み、外れインターバルタイマがセッ
トされ、S92により右図柄停止フラグがクリアされた
後にサブルーチンプログラムが終了する。なおこの外れ
インターバルタイマはたとえば0.6秒程度の短い時間
を計時するものであり、可変表示装置の停止時の表示結
果が外れである旨を遊技者に視認させるための猶予期間
を計時するためのものである。
【0068】次に左図柄LEDと中図柄LEDとの停止
時の表示結果が一致している場合について説明する。ま
ずS81により右図柄用変動速度制御カウンタが「0」
であるか否かの判断がなされる。予定停止図柄が左=中
の場合には前記S72により右図柄用変動速度制御カウ
ンタが既に「1」インクリメントされているために、S
81では必ずNOの判断がなされてS84に進む。S8
4では、右図柄用変動速度制御カウンタが「1」である
か否かの判断がなされ、「1」である場合にはS85に
進み、予定停止図柄が左=中になっているか否かの判断
がなされ、左=中になっている場合にはS86に進み、
右図柄が逆転開始図柄か否かの判断がなされ、右図柄が
逆転開始図柄でない場合にはそのままサブルーチンプロ
グラムが終了する。
【0069】一方、右図柄が逆転開始図柄になった場合
にはS87に進み、右図柄用変動速度制御カウンタを
「1」インクリメントする処理がなされてサブルーチン
プログラムが終了する。その結果、右図柄用変動速度カ
ウンタの値が「2」となり32msの変動速度になる。
次回のサブルーチンプログラムの実行に際しては、S8
7により既に右図柄用変動速度制御カウンタの値が
「2」となっているためにS84によりNOの判断がな
されてS88に進み、右図柄が予定停止図柄であるか否
かの判断がなされ、未だに予定停止図柄になっていない
場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する。
そして、右図柄が予定停止図柄になった段階でS89に
進み、予定停止図柄が左=中=右になっているか否かの
判断がなされ、なっていない場合にはS90に進み外れ
インターバルタイマがセットされた後にS92に進む。
【0070】一方、予定停止図柄が左=中=右になって
いる場合にはS91に進み、大当りフラグをセットし大
当りインターバルタイマをセットする処理がなされる。
この大当りインターバルタイマは、たとえば4秒程度の
時間を計時するものであり大当りが発生することに伴う
遊技者の期待感を盛り上げるためのものである。次にS
92に進み、右図柄停止フラグがクリアされてサブルー
チンプログラムが終了する。
【0071】図13,図14,図15は、前記S61,
S68,S79により定義されたサブルーチンプログラ
ムを示すフローチャートであり、図13は左図柄変動処
理サブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
り、図14は中図柄変動処理サブルーチンプログラムを
示すフローチャートであり、図15は右図柄変動処理サ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【0072】図13のS93により、左図柄LED用タ
イマが終了したか否かの判断がなされる。そして終了し
ていない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終
了し、終了した段階でS93によりYESの判断がなさ
れ、S94に進み、左図柄用変動速度制御カウンタの値
に応じた左図柄LED用タイマがセットされ、次データ
アドレスがセットされる。このS94によりセットされ
る左図柄LED用タイマは、前述したように、左図柄用
変動速度制御カウンタのカウント値が「0」のときには
16ms、カウント値が「1」のときには48msにタ
イマセットされる。その結果、たとえば左図柄用変動速
度制御カウンタのカウント値が「0」の場合には、16
msにセットされているために、16msが経過するま
でS93により繰返しNOの判断がなされ、16msが
経過した段階でS93によりYESの判断がなされ再び
S94により左図柄LED用タイマがセットされ、次デ
ータアドレスがセットされるのである。
【0073】この次データアドレスとは、図柄用LED
データ(図16に基づいて後述する)のアドレスのう
ち、現在図柄表示用LEDで表示している図柄用LED
データのアドレスに対し1ドット分変動した次のアドレ
スのことである。次にS95に進み、左図柄用LEDデ
ータが終了したか否かの判断がなされ、未だに終了して
いない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了
し、左図柄用LEDデータが終了した段階でS95によ
りYESの判断がなされてS96に進む。
【0074】具体的には、図柄表示LEDですべての種
類の図柄を一通り表示させるのに必要な図柄用LEDデ
ータのアドレスは、図16にも示されているように本実
施の形態では7029〜729Fからなり、S94によ
り逐一データアドレスがセットされて左図柄が変動しア
ドレスが7281(図16参照)になったときにS95
によりYESの判断がなされる。そしてS96に進み、
トップアドレスが(本実施の形態では7029)がセッ
トされてサブルーチンプログラムが終了する。このトッ
プアドレスとは、「0」の図柄を表示させるのに必要な
8アドレスのうち一番若いアドレスを言い、詳しくは後
述する。
【0075】図14は、中図柄変動処理サブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートであり、図13の処理と
同様であるためにここでは詳細な説明を省略する。
【0076】次に右図柄変動処理サブルーチンプログラ
ムを図15に基づいて説明する。まずS101により右
図柄LED用タイマが終了したか否かの判断がなされ、
終了していない場合にはそのままサブルーチンプログラ
ムが終了する。そして、右図柄LED用タイマが終了し
た段階でS102に進み、右図柄用変動速度制御カウン
タが「2」であるか否かの判断がなされる。そして、右
図柄用変動速度制御カウンタが「2」でない場合にS1
03に進み、右図柄用変動速度制御カウンタの値に応じ
た右図柄LED用タイマがセットされ、次データアドレ
スがセットされる。
【0077】右図柄用変動速度制御カウンタの値はこの
場合「0」または「1」となっており、「0」の場合に
は16ms、「1」の場合には48msがそれぞれ右図
柄LED用タイマにセットされる。次にS104に進
み、右図柄用LEDタイマが終了したか否かの判断がな
され、終了していない場合にはそのままサブルーチンプ
ログラムが終了するが、右図柄用LEDデータが図16
におけるデータ終了アドレス7281の欄のデータにな
った場合にはS105に進み、トップアドレスがセット
されてサブルーチンプログラムが終了する。
【0078】このトップアドレスは前述と同様に図16
に示す7029の図柄用LEDデータトップアドレスの
ことである。S102において、右図柄用変動速度制御
カウンタが「2」である場合にはS106に進み、右図
柄用変動速度制御カウンタの値に応じた右図柄LED用
タイマがセットされ、前データアドレスがセットされ
る。右図柄用変動速度制御カウンタの値が「2」である
ためにS106によりセットされる右図柄LED用タイ
マは32msである。また、前データアドレスがセット
されるために、32ms毎に以前表示した右図柄に遡っ
て表示されることになる。
【0079】その結果、右図柄LEDにより逆スクロー
ル表示が行なわれる。次にS107に進み、トップアド
レスに達したか否かの判断が行なわれ、未だに達してい
ない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了す
るが、トップアドレスに達した場合にはS108に進
み、データ終了アドレスがセットされてサブルーチンプ
ログラムが終了する。このS108によりデータ終了ア
ドレスがセットされればその終了アドレスのデータから
順次前データに遡って表示される。前記S29,S7
5,S76,S77,S86,S87,S102,S1
06,S107ならびにS108により、予め定められ
た表示態様切換条件が成立したことに基づいて前記複数
態様表示制御手段の表示制御態様を切換える表示制御態
様切換手段が構成されている。
【0080】なお、本実施の形態では、逆転する図柄数
が変化するようにしたが、逆転する図柄数を固定させて
もよい。また、リーチ状態における右図柄についてのみ
逆転させるようにしたが、リーチ状態でない場合におい
ても逆転させてもよい。また1回の可変表示において順
方向スクロールと逆方向スクロールとの切換を複数回行
なわせてもよい。また、右図柄だけでなく左図柄や中図
柄についても逆転させるようにしてもよい。さらには所
定の条件(たとえば始動記憶数)によってその回の可変
表示におけるスクロール方向を変化させてもよい。
【0081】図16は、マイクロコンピュータのROM
62(図3参照)に記憶されている図柄用LEDデータ
およびそのアドレスを示す図である。図16における一
番左の列に示された数字や文字(たとえば7029,7
02E,7033等)が、図柄用LEDデータのアドレ
スを示したものであり、そのアドレスの右に示されてい
る0,1からなる2進法表記の数字が図柄用LEDデー
タである。1種類の図柄(たとえば「0」)は、図柄用
LEDデータの8ビット×7行のデータにより表示され
る。そして、「0」のデータに相当する図柄表示LED
のドット部分はOFFに制御され、「1」のデータに相
当する図柄表示LEDのドット部分はONに制御されて
発光する。
【0082】たとえば、図16のXLED0の欄の一番
左の図柄用LEDデータ群では、「0」の図柄が表示さ
れることになる。なお、8ビット×7行からなる図柄用
LEDデータ群のうち、下位5ビット×7行の部分を利
用して図柄表示LEDにより図柄が表示される。一方、
8ビット×7行からなる図柄用LEDデータ群が図示す
るように横方向に5列にわたって記憶されており、この
一番左の列の図柄用LEDデータ群は、前記表示切換カ
ウンタのカウント値が「0」のときに用いられ、左から
2番目の列の図柄用LEDデータ群は表示切換カウンタ
が「1」のときに用いられ、左から3列目の図柄用LE
Dデータ群はカウント値が「2」のときに用いられ、左
から4列目の図柄用LEDデータ群はカウント値が
「3」のときに用いられ、一番右列の図柄用LEDデー
タ群はカウント値が「4」のときに用いられる。
【0083】たとえば、XLED0の欄の5種類の図柄
用LEDデータ群のデータ「1」で表わされた「0」の
図柄は、表示切換カウンタが「0」のときに背の高い
「0」の図柄となっており、カウント値が「1」のとき
に1ドット分背の低い「0」となり、カウント値が
「2」のときにさらに1ドット分背の低い「0」となっ
ており、カウント値が「3」になれば1ドット分背の高
い「0」となり、カウント値が「4」となれば、背の高
さは変化することなく全体が1ドット分縦方向にシフト
した「0」となる。
【0084】次に、前記図13,図14,図15で説明
した図柄のスクロール表示に際しては、たとえばS94
によりセットされた次データアドレスから7行分のアド
レスに相当する図柄用LEDデータによって図柄が表示
されるのでありこのS94によってセットされる次デー
タアドレスが逐一更新されるために、表示される図柄が
スクロールする。
【0085】たとえば、前記S94によってセットされ
た次データアドレスが「7029」の場合には、702
9〜7047の7アドレスに相当する図柄用LEDデー
タで図柄が表示され、S94の次回の処理によってセッ
トされた7アドレスが702Eの場合には、702E〜
704Cの7アドレスに相当する図柄用LEDデータに
より図柄が表示され、さらにS94の次回の処理によっ
てセットされた次データアドレスが7033の場合に
は、7033〜7051の7アドレスに相当する図柄用
LEDデータによって図柄が表示され、最終的に、72
81〜729Fの7アドレスに相当する図柄用LEDデ
ータによって図柄が表示され、再び7029〜7047
の7アドレスに相当する図柄用LEDデータによって図
柄が表示され、以上のアドレスを繰返し巡回しながらス
クロール表示がなされるのである。
【0086】なお、実際の図柄表示LED30a〜30
c(図2参照)では、たとえば7029〜7047のア
ドレスによって図柄を表示する場合に、再下行のLED
は7029のアドレスに相当する図柄用LEDデータに
基づき発光し、最上行のLEDは7047のアドレスに
相当する図柄用LEDデータに基づき発光することにな
る。また、たとえばアドレス704Cや7074さらに
は727C等の図柄用LEDデータは必ず「0」となっ
ており、スクロール表示の際に図柄と図柄の間を区切る
ように構成されている。なお、図16のアドレス728
1ないし729Fに相当する図柄用LEDデータ群は、
アドレスが7263から727Cの間になったときに図
柄用LEDによってスクロール表示される図柄の変化に
連続性を持たせるために設けられているものである。ゆ
えに、このアドレスの図柄用LEDデータ群は、前記ア
ドレス7029〜7047に相当する図柄用LEDデー
タと同じ内容のデータで構成されている。そして、アド
レスが7281になったときにデータが終了したと判定
され、トップアドレス7029に戻る。
【0087】表示切換カウンタのカウント値に基づいた
図柄の外形の変形制御は、図柄が「1」〜「8」,
「♪」,「Ω」の場合には、前記「0」の図柄の場合と
同様に上下方向の変形制御が行なわれる。しかし、図柄
が「9」,「V」の場合には、図柄が横方向に伸び縮み
して変形制御が行なわれる。さらに、図柄が「F」の場
合には、左方向へ図柄がスクロール表示される。
【0088】なお、本実施の形態では、前述したように
各図柄が変動中の場合には表示切換カウンタのカウント
値が「0」に対応する図柄用LEDデータ群が用いられ
るように制御されるが、各図柄が変動しているときに表
示切換カウンタをカウントアップさせることにより、変
動中の図柄を変形させてもよい。
【0089】次に、表示切換カウンタのカウント値に基
づいて図柄の外形を変化させる制御の具体例を説明す
る。
【0090】 通常の可変表示中には、図柄が「0」
→「1」→…→「人のマーク」のようにスクロール表示
され、いわゆるリーチ状態が成立すれば、図17に示す
ように、左図柄表示LEDと中図柄表示LEDとの図柄
(図面では「7」)が表示切換カウンタの値に応じた外
形になるように制御される。まず(A)に示した一番背
の高い外形の図柄が表示されて表示切換タイマが終了し
たときに表示図柄が(B)図に示すように1ドット分背
が低くなり、さらに表示切換タイマが終了すると(C)
に示すようにもう1ドット分背が低くなり、次に表示切
換タイマが終了すれば(D)に示すように逆に1ドット
分背が高くなり、さらに表示切換タイマが終了すれば
(E)に示すように図柄の背の高さはそのままの状態で
図柄全体が上方に1ドット分シフトする。
【0091】このような図柄の伸縮上下動を(F)〜
(O)に示すように右図柄表示LEDが停止するまで繰
返し行なう。このように、外形を変形制御すれば、遊技
機前方側から見た場合に、図柄があたかも上方に繰返し
ジャンプしているように見えて遊技効果が高まる。な
お、前記リーチ状態では右図柄表示LEDは順方向スク
ロール表示から逆方向スクロール表示に切換わる表示を
行なう。たとえば、図17の(A)では「0」から
「1」へのスクロール途中が示されており、(B)では
「1」から「2」へ、(C)では「2」から「3」へ、
(D)では「3」から「4」へ、(E)では「4」から
「5」へ、(F)では「5」から「6」へ、(G)では
「6」から「7」へ、(H)では「7」から「8」へ、
(I)では「8」から「9」へ、(J)では「9」から
「♪」への順方向スクロール途中が表示される。また
(K)では逆転開始図柄「♪」が表示される。(L)で
は「♪」から「9」へ、(M)では「9」から「8」
へ、(N)では「8」から「7」への逆方向スクロール
途中が示されている。
【0092】 次に、大当りの図柄が成立した後可変
入賞球装置が開成するまでの大当りインターバル時間の
間は、左,中,右の3つの図柄表示LEDの表示図柄が
前述したリーチ状態と同じようにその外形が変化する。
【0093】 次に、可変入賞球装置が開成した後
は、中図柄表示LEDではその可変入賞球装置内に入賞
した入賞玉の個数が表示されるのであり、可変入賞球装
置内への入賞玉が「0」の間は図柄の外形の変形制御は
行なわれない。
【0094】 一方、開成した可変入賞球装置内にパ
チンコ玉が1個入賞してから8個入賞するまでの間は、
左,中,右の図柄表示LEDで表示される図柄が前記リ
ーチ状態で説明したのと同様の外形の変形制御が行なわ
れる。前述した図柄の伸縮上下動は、「0」〜「8」、
「♪」、「Ω」の図柄のみでありそれ以外の図柄につい
ては他の態様で外形の変形制御が行なわれる。たとえば
入賞個数が9個になれば、その「9」が中図柄表示LE
Dで表示されるのであるが、その「9」の表示図柄の場
合、横幅方向の変形制御が行なわれる。具体的には、始
めは横幅5ドット分一杯に「9」が表示されるのである
が、次の段階では横幅3ドット分に「9」が表示されス
リムな「9」となり、次の段階では横方向中央の1ドッ
トにより「1」が表示され、次の段階では横方向3ドッ
ト分を利用して「9」が表示され、次の段階では横方向
5ドット分を利用して「9」が表示される。
【0095】 可変入賞球装置が第1の状態になって
いる期間中に繰返し継続条件が成立し、前回の可変入賞
球装置の第1の状態を終了させた後の次の可変入賞球装
置の第1の状態が再開されるまでのインターバル時間中
においては、前記と同じ態様で図柄の外形の変形制御
を行なう。
【0096】なお、図柄が「9」あるいは「V」でリー
チ状態が発生した場合には、前述した図柄の上下方向で
の変形制御に代えて、前記で説明した入賞個数表示で
「9」が表示されたときと同様に横方向の変形制御を行
なう。さらに、図柄が「F」でリーチ状態が発生し大当
りとなった場合には、上下方向あるいは横方向の変形制
御を行なわず、たとえば左方向へのスクロール表示を行
なう。前述した伸縮上下動や横方向の変形制御は、遊技
者が図柄の原型を認識できかつ再び可変開始したと誤認
しない程度に行なうのが望ましい。
【0097】なお、本発明は、所定の有価価値を特定可
能な情報が記録されたカード等の記録媒体を用いて遊技
が可能なカード式遊技機であってもよい。パチンコ遊技
機であってもよい。
【0098】また、本発明における遊技価値付与手段と
しては、前記可変入賞球装置10を開成することに代え
て以下のことを行なうものであってもよい。
【0099】 パチンコ遊技機における賞品玉やコイ
ン遊技機における賞品コイ等の遊技媒体を払出す。
【0100】 カード式遊技機、コイン投入式遊技機
や貨幣投入式遊技機等のように得点があることに基づい
て遊技可能な遊技機において、得点を付与する。
【0101】 アレンジボールやアレパチにおいて、
役物を開いてその役物内を打玉が通過したことにより通
常に比較的通過が困難な通過口を打玉が通過したものと
みなして組合せ判定を行なったり、役物を作動させるこ
とにより通常時比較的通過が困難な通過口方向に打玉を
誘導して通過させやすくするなど、組合せ成立が容易に
なるように役物を制御する。
【0102】 アレンジボール,アレパチにおいて、
直接得点を付与する。この場合に、付与された得点に基
づき、1ゲーム終了後に賞品玉,賞品コインを払出して
もよく、また、付与された得点に基づき、直ちに賞品玉
や賞品コインを払出してもよい。
【0103】図1に示されたパチンコ遊技機1により、
可変表示装置(図1等に示された可変表示装置9)を有
する遊技機が構成されている。図3に示されたMPU6
1により、前記可変表示装置を可変開始させた後表示結
果を導出表示させる制御を行なう可変表示制御手段が構
成されている。
【0104】図11の68〜S92等に示されるよう
に、リーチ状態の発生に応じて、リーチ状態が発生して
いない可変表示状態の場合とは異なる可変表示態様(た
とえば、S74で設定されるような変動時間の違い、S
75〜S77で設定されるような可変表示装置を逆方向
に可変表示する図柄の逆転を行なうという違い等の可変
表示態様の違い)でリーチ状態を演出する表示制御が行
なわれる。図15に示されたS102により、前記リー
チ状態を演出する表示制御が行なわれる時期であること
を必要条件として、前記リーチ状態を演出する表示をす
るために前記複数種類の識別情報の可変表示制御態様を
他の可変表示制御態様に切換える可変表示制御態様切換
手段が構成されている。図11に示されたS75〜S7
7に示されるように、前記可変表示制御態様切換手段に
よる可変表示制御態様の切換えタイミングと、その切換
え後の前記可変表示制御態様における表示状態の変化量
とがランダムに決まる決定が可変表示制御態様の切換え
前において行なわれる。具体的に、逆転図柄数が決まれ
ば、それによって、逆転表示開始後の逆転表示される図
柄数(可変表示制御態様の切換え後の表示状態の変化
量)と、逆転表示を行なうタイミング(可変表示制御態
様の切換えタイミング)としての逆転開始図柄とが決ま
るのである。これにより、前記可変表示制御態様切換手
段は、前記可変表示制御態様の切換え前において決定さ
れた切換えタイミングにしたがったランダムなタイミン
グで前記可変表示制御態様の切換えを行ない、前記可変
表示制御手段は、前記可変表示制御態様の切換え前にお
いて決定された表示状態の変化量にしたがったランダム
な変化量だけ前記切換後の可変表示制御態様での表示制
御を行なう。さらに具体的には、始動入賞に応じてS2
9により逆転図柄数カウンタが更新される。そして、リ
ーチ状態が発生する場合に、S75により逆転図柄数カ
ウンタから逆転図柄数を抽出してその逆転図柄数を用い
て逆転開始図柄が決定される。そして、可変表示時に、
S86により逆転開始図柄になっていると判別されてS
87により右図柄用変動速度制御カウンタが「2」に更
新される。そして、S102により右図柄用変動速度制
御カウンタが「2」になっていると判別されたタイミン
グで右図柄が逆転表示開始される。この場合、逆転図柄
数カウンタが始動入賞ごとに所定範囲内で更新される
が、その逆転図柄数カウンタのカウント値である逆転図
柄数は、リーチ状態が発生する場合にのみ抽出されて逆
転開始図柄の決定に用いられるのである。したがって、
逆転開始図柄の決定に用いられる逆転図柄数の値は、リ
ーチ状態の発生ごとに異なり得る。このため、予定停止
図柄が同じの場合でも、逆転図柄数カウンタがカウント
する逆転図柄数と、リーチ状態の発生時との相関関係に
応じて、逆転開始図柄が異なり得るため、図柄の逆転開
始タイミングがランダムになる。したがって、可変表示
制御態様の切換えは、ランダムなタイミングで行なわれ
るとともに、その切換え後の表示状態の変化量がランダ
ムになるのである。このような可変表示制御態様の切換
えは、S73〜S81,S84〜S87に示されるよう
に、前記リーチ状態を演出する表示制御が行なわれる時
期であることを必要条件として、前記リーチ状態を演出
する表示をするために行なわれる。
【0105】図7に示されたS24〜S29により更新
される逆転図柄数カウンタにより、数値データ(逆転図
柄数を決めるためのカウント値)を更新(始動入賞ごと
にカウント更新)する数値データ更新手段が構成されて
いる。前記可変表示制御態様切換手段は、S73〜S7
7に示されるように、前記可変表示制御態様を切換える
場合に、前記数値データ更新手段で更新されている数値
データに基づいて決まるタイミング(表示されている図
柄が逆転開始図柄になったタイミングであり、その逆転
開始図柄は、S75に示されるように、予定停止図柄と
リーチ状態を発生させる決定がなされた場合の逆転図柄
数カウンタのカウント値とに基づいて決められる)で前
可変表示制御態様の切換えを行なう。
【0106】前述した変形例で「1回の可変表示におい
て順方向スクロールと逆方向スクロールとの切換を複数
回行なわせてもよい。」旨を示したように、前記可変
示制御態様切換手段は、リーチ状態を演出する表示にお
いて前記可変表示制御態様の切換え(順方向スクロール
と逆方向スクロールとの切換は、前述した可変表示制御
態様の切換えと表現された図柄の逆転に該当する)を複
数回行なうことが可能である。図8のS42,S47,
S49,S53等に示されるように、前記可変表示制御
手段は、リーチ状態をランダムに発生させる。具体的
に、リーチ状態が発生するか否かは、チェックする値が
ランダムとなる当り外れ決定用カウンタの値(当り外れ
決定用カウンタのチェック値は、図5のS9,S10に
示されるようにメインルーチンが実行されるごとに更新
され、図7のS32に示されるように始動入賞があった
場合にチェックされるが、始動入賞は遊技状況に応じて
ランダムに発生するものであり、当り外れ決定用カウン
タの更新タイミングとそのカウンタ値のチェックタイミ
ングとの関係に基づいて1/235の確率で当りとなる
ランダムなものになるのである。)と、チェックする値
がランダムとなる図柄表示用カウンタの値(図柄表示用
カウンタのチェック値は、図5のS12に示されるよう
にメインルーチンが実行されるごとに更新され、図8の
S42に示されるように図柄LEDコントロール処理の
実行時に始動入賞があったことに応じたステップの実行
によりチェックされるが、前述したように始動入賞は遊
技状況に応じてランダムに発生するものであり、図柄表
示用の更新タイミングとそのカウンタ値のチェックタイ
ミングとの関係に基づいてランダムなものになるのであ
る。)とに基づいて決まる(図8のS47,S49,S
51参照)ため、結果的に、リーチ状態がランダムに発
生されるようになっているのである。
【0107】
【発明の効果】請求項1に関しては、次のような効果を
得ることができる。可変表示中に可変表示制御態様を切
換えることにより、可変表示に意外性が生じるとともに
可変表示がバラエティに富むようになり、より一層面白
みのある可変表示を遊技者に提供することができる。さ
らに、可変表示制御態様の切換えがランダムなタイミン
グで行なわれるため、その切換えタイミングが、変化に
富み、遊技者が簡単に予測することが困難になる。この
ように可変表示態様がいつ切換わるか簡単には予測でき
ないことにより、遊技者がより一層常に表示内容に期待
感を持って可変表示に注目するようになる。さらに、
表示制御態様の切換え後の表示状態の変化量がランダ
ムに決定されるため、切換え後の表示状態の変化量が簡
単には予測できないことにより、遊技者がより一層常に
表示内容に期待感を持って可変表示に注目するようにな
る。さらに、リーチ状態の発生に応じて、リーチ状態が
発生していない可変表示状態の場合とは異なる可変表示
態様でリーチ状態を演出する表示制御が行なわれるた
め、リーチ状態を特別な状態として演出し、遊技内容に
めりはりを持たせるとともに、遊技者の期待感をさらに
高めるようにすることができる。さらに、可変表示制御
態様の切換えが、リーチ状態を演出する表示制御が行な
われる時期であることを必要条件として、すなわち、遊
技者の期待感が高まるリーチ状態が発生している場合に
限って、リーチ状態を演出する表示をするために行なわ
れる。このため、リーチ状態を特別な状態として演出す
ることができ、遊技者の期待感をさらに高めて遊技者の
注目を可変表示にさらに強く引きつけることができる。
その結果、可変表示の面白みをさらにより一層向上させ
ることができ、より一層面白みのある遊技を遊技者に提
供することができる。さらに、可変表示制御態様切換手
段による可変表示制御態様の切換えタイミングと、その
切換え後の複数態様表示制御手段による可変表示制御態
様の可変表示制御における表示状態の変化量とがランダ
ムに決まる決定が可変表示制御態様の切換え前において
行なわれるため、可変表示制御態様の切換え中に切換え
後の表示状態の変化量を決める必要がなくなり、リーチ
状態を演出する表示という複雑になりがちな可変表示制
御態様の切換え中の制御が簡単化され、行ないやすくな
る。
【0108】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。更新
される数値データに基づいて可変表示制御態様の切換え
タイミングが決まるため、可変表示制御態様の切換えタ
イミングを決めるために用いられる場合に数値データが
とる値は、数値データの更新タイミングと可変表示制御
態様の切換えタイミングが決められる際に数値データが
数値データ更新手段から抽出されるタイミングとの間の
関係により左右されるランダムなものとなり得る。そし
て、そのようなランダムになる値に基づいて決まるタイ
ミングで可変表示制御態様の切換えが行なわれるため、
その切換えタイミングのランダム性を担保することがで
きる。
【0109】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、次のような効果を得ること
ができる。可変表示制御態様の切換えが複数回行なわれ
ることにより、さらに複雑で変化に富んだ可変表示を遊
技者に提供することができる。したがって、可変表示制
御態様の切換えを行なうことによる表示の意外性および
その切換えを複数回行なうことによる複雑な変化によっ
て、より一層面白味のある可変表示を遊技者に提供する
ことができ、その結果として、より一層面白味のある遊
技を遊技者に提供することができる。請求項4に関して
は、請求項1から3のいずれかに関する効果に加えて、
次のような効果を得ることができる。リーチ状態がラン
ダムに発生されるため、リーチ状態に関連した表示であ
可変表示制御態様の切換え表示の発生のランダム性が
向上する。これにより、切換え表示が行なわれるタイミ
ングがより一層予測困難となり、遊技者の注目をより一
層可変表示に強く引きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機を
示す全体正面図である。
【図2】遊技装置の一部内部構造を示す全体正面図であ
る。
【図3】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図4】LED駆動回路およびそれに接続された各種L
EDの制御回路を示すブロック図である。
【図5】図3および図4の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】図3および図4の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】図3および図4の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図8】図3および図4の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図9】図3および図4の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図10】図3および図4の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図11】図3および図4の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】図3および図4の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図13】図3および図4の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】図3および図4の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】図3および図4の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図16】図柄用LEDデータおよびそのアドレスを示
す説明図である。
【図17】図柄の外形が変化している過程を示した説明
図である。
【符号の説明】
1は遊技機の一例のパチンコ遊技機、5は遊技盤、6は
遊技領域、9は可変表示装置、10は可変入賞球装置、
12a〜12cは始動入賞口、17は得点表示器、24
a,24bは可動部材、30aは左図柄表示LED、3
0bは中図柄表示LED、30cは右図柄表示LED、
34は特定入賞口、35は特定入賞玉検出器、36は入
賞個数検出器、60はマイクロコンピュータ、61はM
PU、74はLED駆動回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示装置を有する遊技機であって、 前記可変表示装置を可変開始させた後表示結果を導出表
    示させる制御を行なう可変表示制御手段を含み、 該可変表示制御手段は、 ーチ状態の発生に応じて、リーチ状態が発生していな
    い可変表示状態の場合とは異なる可変表示態様でリーチ
    状態を演出する表示制御を行ない、 前記リーチ状態を演出する表示制御が行なわれる時期で
    あることを必要条件として、前記リーチ状態を演出する
    表示をするために前記複数種類の識別情報の可変表示制
    御態様を他の可変表示制御態様に切換える可変表示制御
    態様切換手段をさらに含み、 前記可変表示制御態様切換手段による可変表示制御態様
    の切換えタイミングと、その切換え後の前記可変表示制
    御態様における表示状態の変化量とがランダムに決まる
    決定を可変表示制御態様の切換え前において行ない、 前記可変表示制御態様切換手段は、前記可変表示制御態
    様の切換え前において決定された切換えタイミングにし
    たがったランダムなタイミングで前記可変表示制御態様
    の切換えを行ない、 前記可変表示制御手段は、前記可変表示制御態様の切換
    え前において決定された表示状態の変化量にしたがった
    ランダムな変化量だけ前記切換後の可変表示制御態様
    の表示制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 数値データを更新する数値データ更新手
    段をさらに含み、 前記可変表示制御態様切換手段は、前記可変表示制御態
    様を切換える場合に、前記数値データ更新手段で更新さ
    れている数値データに基づいて決まるタイミングで前記
    可変表示制御態様の切換えを行なうことを特徴とする、
    請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変表示制御態様切換手段は、前記
    リーチ状態を演出する表示において前記可変表示制御態
    様の切換えを複数回行なうことが可能であることを特徴
    とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記可変表示制御手段は、リーチ状態を
    ランダムに発生させることを特徴とする、請求項1から
    3のいずれかに記載の遊技機。
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