JP3315351B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3315351B2
JP3315351B2 JP18264397A JP18264397A JP3315351B2 JP 3315351 B2 JP3315351 B2 JP 3315351B2 JP 18264397 A JP18264397 A JP 18264397A JP 18264397 A JP18264397 A JP 18264397A JP 3315351 B2 JP3315351 B2 JP 3315351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代
表される遊技機に関し、詳しくは、複数種類の表示結果
を導出表示可能な可変表示部を複数有する電気的可変表
示装置を含み、該電気的可変表示装置が可変表示した後
表示結果を導出表示する可変表示遊技が可能な遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、左可変表示部と中
可変表示部と右可変表示部とからなる複数の可変表示部
を有する電気的可変表示装置が設けられており、所定の
可変開始条件が成立することにより、すべての可変表示
部が一斉に可変開始され、その後たとえば左可変表示部
の表示結果が導出表示され、その後中可変表示部の表示
結果が導出表示され、さらにその後右可変表示部の表示
結果が導出表示されるように構成されたものがあった。
そして、その複数の可変表示部の表示結果が、たとえば
ぞろ目等のような予め定められた特定の表示態様になっ
た場合には、遊技者にとって有利な状態に制御されるよ
うに構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来の遊技機においては、たとえば左可変表示部と中可
変表示部との表示結果が導出表示されて右可変表示部が
まだ可変表示している最中すなわち最後に表示結果を
導出表示する可変表示部が可変表示中の状態において、
既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示結
果が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合
(いわゆるリーチの場合)には、最後に表示結果を導出
表示する可変表示部の表示結果、すなわち可変表示装置
としての最終的な表示結果次第で遊技者にとって有利な
状態に制御されるために、遊技者はその表示結果に大い
に期待を抱く状態となる。
【0004】そこで、このようなリーチが成立して遊技
者が期待を抱く状態になった場合には、その遊技者の期
待をより一層盛上げるような効果的な演出を行なうのが
望ましい。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、いわゆるリーチが成立した場
合に遊技者の期待感を効果的に盛上げることができる演
出を行なうことが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数種類の表示結果を導出表示可能な可変表示部を
複数有する電気的可変表示装置を含み、前記複数の可変
表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様とな
った場合に遊技者にとって有利な状態に制御可能な遊技
機であって、前記複数の可変表示部の表示結果をその導
出時期を異ならせて導出表示させることが可能な表示制
御手段を含み、前記電気的可変表示装置は、既に表示結
果が導出表示されている可変表示部の表示結果が前記特
定の表示態様となる条件を満たしているリーチ状態が発
生した場合に、リーチ状態が発生していない場合よりも
最終的な表示結果の導出表示時期を遅らせることが可能
であり、前記表示制御手段は、決められたある形を有し
所定の情報を遊技者に視認させるための表示用キャラク
タを前記電気的可変表示装置に表示可能な手段であっ
て、前記リーチ状態が発生した場合に、その旨を前記電
気的可変表示装置において前記表示用キャラクタが所定
の動作を行なうことにより知らせる表示を行なわせるこ
とが可能なキャラクタ動作表示制御手段を含むことを特
徴とする。請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記キャラクタ動作表示制御手
段は、前記表示用キャラクタを複数種類備えるととも
に、前記表示用キャラクタの動作を複数種類備えること
を特徴とする。 請求項3に記載の本発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記キャラ
クタ動作表示制御手段は、前記所定の動作を前記表示用
キャラクタの種類に応じて行なわせることが可能である
ことを特徴とする。 請求項4に記載の本発明は、請求項
〜請求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記遊技機は、前記複数の可変表示部の表示結果が予め
定められた複数種類の特定の表示態様のうちのいずれか
となった場合に遊技者にとって有利な大当り状態に制御
可能であり、前記キャラクタ動作表示制御手段は、前記
発生したリーチ状態が表示している表示態様がどの種類
の特定の表示態様の条件を満たしているかによって前記
表示用キャラクタの動作を異ならせることを特徴とす
る。
【0007】
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、複数種類の
表示結果を導出表示可能な可変表示部を複数有する電気
的可変表示装置が設けられており、その複数の可変表示
部の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった
場合に遊技者にとって有利な状態に制御可能となる。表
示制御手段の働きにより、前記複数の可変表示部の表示
結果をその導出時期を異ならせて導出表示させることが
可能となる。そして、前記電気的可変表示装置は、既に
表示結果が導出表示されている可変表示部の表示結果が
前記特定の表示態様となる条件を満たしているリーチ状
態が発生した場合に、リーチ状態が発生していない場合
よりも最終的な表示結果の導出時期を遅らせることが可
能となる。決められたある形を有し所定の情報を遊技者
に視認させるための表示用キャラクタを前記電気的可変
表示装置に表示制御可能なキャラクタ動作表示制御手段
の働きにより、前記リーチ状態が発生した場合に、その
旨を前記電気的可変表示装置において前記表示用キャラ
クタが所定の動作を行なうことにより遊技者に知らせる
表示を行なわせることが可能となる 請求項2に記載の
本発明は、請求項1に記載の発明の作用に加えて、キャ
ラクタ動作表示制御手段は、前記表示用キャラクタを複
数種類備えるとともに、前記表示用キャラクタの動作を
複数種類備える。 請求項3に記載の本発明は、請求項1
または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記キャ
ラクタ動作表示制御手段の働きにより、前記所定の動作
を前記表示用キャラクタの種類に応じて行なわせること
が可能となる。 請求項4に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、遊技機は、複数の可変表示部の表示結果が予め定め
られた複数種類の特定の表示態様のうちのいずれかとな
った場合に遊技者にとって有利な大当り状態に制御可能
となる。キャラクタ動作表示制御手段の働きにより、前
記発生したリーチ状態が表示している表示態様がどの種
類の特定の表示態様の条件を満たしているかによって前
記表示用キャラクタの動作が異なる。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を取り上げて
説明するが、遊技機の種類としてはパチンコ遊技機に限
らずたとえばコイン遊技機やスロットマシン等であって
もよく、数字,文字,図形または記号あるいはそれらの
組合せからなり所定の情報を遊技者に視認させるための
図柄を電気的に表示する電気的図柄表示手段を備えた遊
技機であれば何でもよい。図1は、本発明に係る遊技機
の一例のパチンコ遊技機1を示す全体正面図である。
【0011】パチンコ遊技機1の左下隅には、カードリ
ーダライタ18が内蔵されており、そのカードリーダラ
イタ18のカード挿入・排出口19から記録媒体の一例
のカードを挿入する。カードには遊技者が所有する有価
価値を特定する情報が記録されており、その記録情報が
カードリーダライタ18により読取られ、前記有価価値
を使用して遊技が可能となる。
【0012】パチンコ遊技機1の右下隅には、パチンコ
玉を弾発発射させるために遊技者によって操作される打
球操作ハンドル2が設けられており、打球操作ハンドル
2を遊技者が回転操作することにより、打球ハンマー3
が間欠揺動してパチンコ玉が弾発発射される。その弾発
発射されたパチンコ玉は、遊技盤5の前面側に形成され
た遊技領域6内に打込まれる。その遊技領域6内に打込
まれる有効発射玉は有効発射玉検出器7により検出され
て遊技制御に用いられる。
【0013】遊技領域6内には、複数種類の識別情報が
可変表示可能な可変表示装置9と、可動部材24a,2
4bが開閉することにより打玉が入賞しやすい第1の状
態と打玉が入賞しにくいまたは入賞しない第2の状態と
に変化する可変入賞球装置10とが一体的に取付けられ
た遊技装置11が設けられている。この遊技装置11の
下方には、始動入賞口12a,12b,12cが配設さ
れている。さらに遊技領域6には、チューリップ式入賞
口13等も設けられている。遊技領域6内に打込まれた
パチンコ玉が前記始動入賞口12a〜12cのうちいず
れかに入賞すれば、始動入賞玉検出器55a,55b,
55cのうちの対応する始動入賞玉検出器によって検出
され、その検出出力に基づいて前記可変表示装置9が可
変表示を開始する。
【0014】なお、本実施の形態では、左図柄,中図
柄,右図柄の3つの図柄を表示する可変表示装置9を示
したが、2つの図柄または4つ以上の図柄を表示するも
のであってもよい。この可変表示装置9の停止制御は、
まず向かって左の図柄が停止され、所定時間(たとえば
1〜2秒)経過した後に中央の図柄が停止され、さらに
所定時間(たとえば1〜2秒)経過した後に右の図柄が
停止され、左,中央,右の順番で行なわれる。なお、こ
の停止順序は左,中央,右以外の順序であってもよい。
さらに、この可変表示装置9は、常時可変表示させてお
き、始動入賞により改めて可変開始するものであっても
よい。その場合には、始動入賞により可変表示の明るさ
や速さを切換えて可変開始を報知するように構成するこ
とが望ましい。そして、この可変表示装置9の停止時の
表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合せ(た
とえば777)になれば、大当り状態が発生し可変入賞
球装置10の可動部材24a,24bを開成させて打玉
が入賞しやすい第1の状態に制御される。この可動部材
24a,24bを開成させる大当り制御は、所定時間
(たとえば30秒間)の経過かまたはパチンコ玉の所定
個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の
条件が成立するまで行なわれる。
【0015】打込玉が可変入賞球装置10や始動入賞口
12a〜12cあるいはチューリップ式入賞口13等に
入賞すれば、遊技盤5の裏面側に設けられている入賞玉
集合カバー体15によりそれら入賞玉が1カ所に集めら
れ、入賞玉検出器16により検出された後に合流樋25
により打球待機樋4にまで誘導される。この打球待機樋
4に待機しているパチンコ玉が打玉供給装置26により
1つずつ打球発射位置に供給され、前記打球ハンマー3
により1つずつ遊技領域6内に打込まれる。前記遊技領
域6の下方位置には、いずれの入賞口にも入賞しなかっ
たパチンコ玉がアウト玉として回収されるアウト口14
が設けられており、このアウト口14から回収されたア
ウト玉が前記合流樋25により入賞玉と合流して打球待
機樋4内に誘導される。
【0016】図中21はスピーカであり、前記大当り状
態の発生時等に効果音を発生させたり、不正遊技が発生
した場合に警報音を発生させたりするものである。図中
20は精算ボタンであり、遊技者が遊技を終了する際に
この精算ボタン20を押圧操作すれば、得点表示器17
によって表示されている遊技者の現在の得点がカードリ
ーダライタ18によりカードに書込まれてそのカードが
カード挿入・排出口19から遊技者側に排出される。
【0017】図2は、遊技装置11の一部内部構造を示
す全体正面図である。遊技装置11は、取付基板50に
より遊技盤5(図1参照)に取付けられる。遊技装置1
1の上方部分に形成されている可変表示装置9は、ドッ
トマトリクスLEDで構成されており、左図柄表示LE
D30a、中図柄表示LED30b、右図柄表示LED
30cからなる。この各図柄表示LED30a〜30c
の下方には、始動入賞記憶表示器31が設けられてお
り、前記始動入賞口12a〜12c(図1参照)に入賞
した入賞玉の入賞個数の記憶値をこの始動入賞記憶表示
器31により表示する。その始動入賞記憶は、始動入賞
がある毎に「1」ずつ加算され可変表示装置9の可変表
示が行なわれる毎に1ずつ減算され、その始動入賞記憶
の上限値は「4」に定められている。
【0018】遊技装置11の下方部分に形成された可変
入賞球装置10には、1対の可動部材24a,24bが
それぞれ平行リンク機構40a,40bを介して取付け
られている。そして、1対のソレノイド32a,32b
が取付基板50の裏面側に設けられており、このソレノ
イド32a,32bのそれぞれのプランジャ43a,4
3bが連動部材42を介して前記平行リンク機構40
a,40bの上方のリンク部に連動連結されている。そ
の結果、ソレノイド32a,32bが励磁されて連動部
材42が上方に引上げられれば、平行リンク機構40
a,40bの上方のリンク部分が支点46a,46bを
回動中心として回動され、可動部材24a,24bが起
立姿勢を保った状態で下方に移動されて半開き状態(二
点鎖線で示された可動部材24aと実線で示された可動
部材24b)となる。
【0019】一方、取付基板50の裏面側位置には、別
のソレノイド33a,33bが設けられており、このソ
レノイド33a,33bのプランジャ44a,44bが
前記平行リンク機構40a,40bの下方のリンク部分
の回動支点41a,41bに連動されている。この状態
で、ソレノイド33a,33bが励磁されると、1対の
可動部材24a,24bがそれぞれ外方に回動して倒伏
姿勢となり、前記ソレノイド32a,32bが励磁され
た状態でさらにこのソレノイド33a,33bが励磁さ
れると可変入賞球装置10が全開状態(実線で示した可
動部材24aと二点鎖線で示した可動部材24b)とな
る。
【0020】可動部材24a,24bが開成した状態で
パチンコ玉が可変入賞球装置10内に進入すれば、可変
入賞球装置内に設けられている玉転動板48上に落下し
て玉が転動され、さらに下方に落下してその一部の玉が
特定入賞口34内に入賞する。この特定入賞口34内に
パチンコ玉が入賞すればその入賞玉は特定入賞玉検出器
35により検出され、遊技制御に用いられる。さらに、
この特定入賞口34に入賞した特定入賞玉およびこの特
定入賞口34に入賞しなかった通常の入賞玉はともに合
流されて入賞個数検出器36により検出され遊技制御に
用いられる。前記大当りが発生すれば、前記ソレノイド
32a,32bとソレノイド33a,33bとの両方の
ソレノイドが励磁されて可動部材24a,24bが全開
状態となる。その状態で、パチンコ玉が可変入賞球装置
10内に進入して特定入賞口34内に入賞すれば、特定
入賞玉検出器35の検出出力に基づいて前記ソレノイド
33a,33bの励磁が解除され、可動部材24a,2
4bが半開き状態に切換えられる。
【0021】一方、可変入賞球装置10内に進入したパ
チンコ玉が前記入賞個数検出器36により検出されその
検出出力に基づいて入賞個数が所定個数(たとえば10
個)に達したと判断された場合または可動部材24a,
24bが開成されてから所定時間(たとえば30秒間)
経過した場合のうちいずれか早い方の条件が成立した場
合には前記ソレノイド32a,32bおよびソレノイド
33a,33bの両方のソレノイドの励磁が解除されて
可動部材24a,24bが閉成される。この可動部材2
4a,24bが開成している最中に、可変入賞球装置1
0内に進入したパチンコ玉が1個でも前記特定入賞口3
4内に入賞すれば、その回の前記可動部材24a,24
bの開成が終了した後さらに可動部材24a,24bを
繰返し開成させる繰返し継続制御が行なわれる。
【0022】この繰返し継続制御の回数が開成回数表示
器37により表示される。この繰返し継続制御の上限回
数は「10」に定められている。なお、図中45は通常
の入賞口であり、38は飾りLEDであり、39は遊技
盤裏面に取付けられる裏カバー板である。なお、可動部
材24a,24bが半開き状態の場合には、上方から落
下してきてその半開き状態の可動部材24a,24b外
側面に衝突したパチンコ玉が横外方に跳ね返りその下方
外方に設けられたチューリップ式入賞口13(図1参
照)にパチンコ玉が入賞しやすくなる。
【0023】図3は、可変表示装置9の構造を示す縦断
面図である。図中49はLED基板であり、後述するL
DE駆動回路から図柄表示用の制御電圧が入力される。
このLED基板49の前面側には図柄表示用LDE30
a〜30cが設けられ、LED基板49によって所定の
ドット部分が発光するように構成されている。このドッ
ト部分の発光により、数字,文字,図形または記号ある
いはそれらの組合せ(たとえば図形と数字が重なったも
の)が表示される。この図柄表示LED30a〜30c
の前方側には、レンズ51が設けられており、各ドット
を拡大して遊技者に見せるように構成されている。さら
にこのレンズ51の前方側には紫色のレンズカバー52
が設けられており、紫色の働きにより外来光によって表
示が見えにくくなることが防止される。前記可変表示装
置9により、数字,文字,図形または記号あるいはそれ
らの組合せからなり所定の情報を遊技者に視認させるた
めの図柄を電気的に表示する電気的図柄表示手段が構成
されている。
【0024】図4は、パチンコ遊技機に用いられる制御
回路を示すブロック図である。マイクロコンピュータ6
0は以下に述べるような各種機器の動作を制御する機能
を有する。このため、マイクロコンピュータ60は、た
とえば数チップのLSIで構成されており、その中には
制御動作を所定の手順で実行することができるMPU6
1と、MPU61の動作プログラムデータを格納するR
OM62と必要なデータの書込および読出ができるRA
M63とを含む。
【0025】さらに、マイクロコンピュータ60は入力
信号を受けてMPU61に入力データを与えるとともに
MPU61からの出力データを受けて外部に出力する入
出力回路64と、MPU61から音データを受けるサウ
ンドジェネレータ69と、電源投入時にMPU61にリ
セットパルスを与えるパワーオンリセット回路65と、
MPU61にクロック信号を与えるクロック発生回路6
6と、クロック発生回路66からのクロック信号を分周
してリセットパルスを定期的(2msec毎)にMPU
61に与えるパルス分周回路(定期リセット)67と、
MPU61からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路68とを含む。
【0026】アドレスデコーダ回路68はMPU61か
らのアドレスデータをデコードし、ROM62,RAM
63,入出力回路64,サウンドジェネレータ69にそ
れぞれチップセレクト信号を与える。
【0027】なお、この実施の形態では、ROM62
は、その内容の書換、すなわち、必要が生じた場合に
は、その中に格納されたMPU61のためのプログラム
データを変更することができるようにプログラマブルR
OMが用いられている。そして、MPU61がこのRO
M62内に格納されたプログラムデータに従って、かつ
以下に述べる各制御信号の入力に応答して、種々の機器
に対し制御信号を与える。
【0028】マイクロコンピュータ60は、入力信号と
して、次のような信号が与えられる。
【0029】まず、パチンコ玉の始動入賞に伴って始動
入賞玉検出器55a〜55cがONしたことに応答し
て、検出回路70から始動入賞玉検出信号がマイクロコ
ンピュータ60に与えられる。パチンコ玉が特定入賞口
34(図2参照)に入賞したことに伴って特定入賞玉検
出器35がONになり、それに応答して検出回路71か
ら特定入賞玉検出信号がマイクロコンピュータ60に与
えられる。パチンコ玉が可変入賞球装置10内に入賞し
たことに伴って入賞個数検出器36がONになり、それ
に応答して検出回路72から入賞個数検出信号がマイク
ロコンピュータ60に与えられる。
【0030】次に、マイクロコンピュータ60は以下の
回路および装置に制御信号を与える。まず、ソレノイド
駆動回路73を介してそれらのソレノイド32a,32
b,33a,33bにソレノイド駆動用制御信号を与え
る。これにより、可変入賞球装置の可動部材24a,2
4b(図2参照)が動かされ、パチンコ玉が入賞しやす
い第1の状態とパチンコ玉が入賞しにくいまたは入賞し
ない第2の状態とに変化する。LED駆動回路74を介
してそれぞれの図柄表示LED30a〜30cに図柄表
示用制御信号を与える。LED駆動回路74を介して、
開成回数表示器37に開成回数表示用制御信号を与え、
始動入賞記憶表示器31に始動入賞記憶表示用制御信号
を与え、飾りLED38にLED駆動制御信号を与え
る。ランプ駆動回路75を介してそれぞれのランプ2
2,23にランプ点灯用制御信号を与える。アンプ76
を介してスピーカ21に音発生用制御信号を与える。な
お、前記各種機器および制御回路には電源回路77から
所定の直流電流が供給される。
【0031】図5は、LED駆動回路およびそれに接続
された各種LEDを示すブロック図である。
【0032】LED駆動回路74には、左図柄表示LE
D30a,中図柄表示LED30b,右図柄表示LED
30cが接続されている。これら各図柄表示LED30
a〜30cはそれぞれ7ドット×5ドットの35ドット
で構成されている。図中80は遊技盤に取付けられた状
態で向かって左上のドットであり、81は向かって右下
のドットである。図中31は始動入賞記憶表示器、38
は飾りLED、37は開成回数表示器である。
【0033】図6ないし図16は図4および図5に示し
た動作を説明するためのフローチャートである。図6は
メインルーチンを示し、たとえば2msec毎に1回実
行される。まずステップS(以下単にSという)1によ
り、RAMエラーがあったか否かの判断がなされ、ない
場合にはS3に進むが、プログラムの暴走や電源投入時
等にはYESの判断がなされてS2に進み、初期データ
がセットされた後にS3に進む。S3およびS4でスイ
ッチチェック処理が行なわれ、S5に進み音・ランプ・
LEDコントロール処理が行なわれ、S6に進みソレノ
イドコントロール処理が行なわれ、S7に進み図柄LE
Dコントロール処理が行なわれ、S8に進み前記S3な
いしS7の処理によってセットされたデータを出力する
処理が行なわれ、S9に進み当り外れ決定用カウンタを
「1」インクリメントする。このメインルーチンがたと
えば2msec毎に実行されるごとにS9により当り外
れ決定用カウンタが「1」ずつインクリメントされる。
【0034】この当り外れ決定用カウンタの上限値はた
とえば「234」に定められている。次にS10に進
み、当り外れ決定用カウンタが「235」に達したか否
かの判断がなされ、達していない場合にはそのままS1
2に進むが、達した場合にはS11に進み、当り外れ決
定用カウンタをクリアして「0」した後にS12に進
む。このように当り外れ決定用カウンタは「0」からカ
ウントアップされて235に達すればクリアされて再度
0からカウントアップし直すものである。そして、当り
外れ決定用カウンタが「0」の場合に大当りが発生する
ように定められている。その結果、実際のプログラム上
の大当りの発生確率は1/235となる。
【0035】一方、大当りが発生する図柄は、図柄表示
LED30a,30b,30c(図2参照)によって表
示される3つの図柄が一致した場合であり、さらに図柄
の種類は、図22に示した0〜9の数字,音符,アルフ
ァベット等の文字,人のマークからなる15種類である
ために、見かけ上の大当りの発生確率は15/153
1/225となる。本実施の形態では、表示用キャラク
タの一例として、この15種類の図柄を用いている。一
方、表示用キャラクタとは、決められたある形を有し所
定の情報を遊技者に視認させるためのものであり、前述
した図柄に限定されるものではなく、この表示用キャラ
クタの定義に当てはまるものはすべて対象となる。
【0036】次にS12では、図柄表示用カウンタの1
桁目に「11」を加算する処理が行なわれる。図柄表示
用カウンタとは、前記15種類の図柄に対応した値をカ
ウントするものであり、1桁目とは左図柄表示LED3
0a(図2参照)によって表示される図柄である。そし
て、図柄表示用カウンタの値が「0」ないし「9」の場
合にはそれぞれ図22に示した「0」ないし「9」の図
柄が表示され、カウント値が「10」の場合には図22
に示した音符の図柄が表示され、カウント値が「11」
の場合には「F」の図柄が表示され、カウント値が「1
2」の場合には「Ω」の図柄が表示され、カウント値が
「13」の場合には「V」の図柄が表示され、カウント
値が「14」の場合には図22に示した人のマークの図
柄が表示されるように定められている。
【0037】次に、S13に進み、前記図柄表示用カウ
ンタの1桁目が「15」以上であるか否かの判断がなさ
れ、以上でない場合には再びS12に進み図柄表示用カ
ウンタの1桁目に「11」が加算される処理がなされ
る。一方、S13により1桁目が「15」以上であると
判断された場合にはS14に進み、1桁目のカウント値
から「15」を減算する処理がなされるとともに図柄表
示用カウンタの2桁目に「1」を加算する処理がなされ
る。次にS15に進み、図柄表示用カウンタの2桁目が
「15」を超えたか否かの判断がなされ、超えていない
場合には再びS12に戻るが、超えた場合にはS16に
進み、2桁目のカウント値から「15」を減算する処理
を行ない、図柄表示用カウンタの3桁目に「1」を加算
する。次にS17に進み、3桁目が「15」を超えたか
否かの判断がなされ、超えていない場合には前記S12
に戻るが、超えた場合にはS18に進み、3桁目のカウ
ント値から「15」を減算する。
【0038】このS12ないしS18による処理は、前
記S1ないしS11までの処理を行なった後に残ってい
るリセット待ち時間の間繰返して行なわれるのであり、
パルス分周回路67(図4参照)からのリセットパルス
が出力された段階でS12ないしS18の処理を終了さ
せてS1に戻る。本実施の形態では、2msec毎にリ
セットパルスが出力されるために、2msecから前記
S1ないし11までの処理時間を減算した残り時間を利
用してS12ないしS18の処理が繰返し行なわれる。
なお、S5およびS6のコントロール処理の詳細な説明
は省略する。
【0039】図7は、図6のS3,4によって定義され
たサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。まずS19によりカウントスイッチ(入賞個数検出
器36)のチェック処理が行なわれ、S20によりVス
イッチ(特定入賞玉検出器35)のチェック処理が行な
われ、S21によりスタートスイッチA(始動入賞玉検
出器55a)のチェック処理が行なわれ、S22により
スタートスイッチB(始動入賞玉検出器55b)のチェ
ック処理が行なわれ、S23によりスタートスイッチC
(始動入賞玉検出器55c)のチェック処理が行なわれ
てサブルーチンプログラムが終了する。なお、前記S1
9,S20,S22,S23のチェック処理の詳細な説
明は省略するが、S22,S23の詳細は図8と同様の
内容である。
【0040】図8は、図7のS21により示したチェッ
ク処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。まずS24により、スタートスイッチAがON
になっているか否かの判断がなされる。そしてパチンコ
玉が始動入賞口12a(図1参照)に入賞すれば、S2
4によりYESの判断がなされて、S26に進み、スタ
ートスイッチAチェックカウンタが最大か否かの判断が
なされる。このスタートスイッチAチェックカウンタ
は、このスタートスイッチAチェックサブルーチンプロ
グラムが実行される毎にS27により「1」ずつ加算さ
れるものであり、その最大値はたとえば「255」であ
る。そして未だに最大に達していない場合にはS27に
進み、チェックカウンタが「1」インクリメントされ、
S28に進み、スタートスイッチAチェックカウンタ=
「2」であるか否かの判断がなされる。そして未だに
「2」に達していない場合にはそのままサブルーチンプ
ログラムが終了するが、「2」に達した場合にはS29
に進み、始動記憶カウンタ=「4」であるか否かの判断
がなされる。
【0041】始動記憶カウンタの上限値が「4」である
ため、既にその上限値である「4」に達している場合に
はそのままサブルーチンプログラムが終了するのである
が、未だに「4」に達していない場合にはS30に進
み、始動入賞が発生したことに伴う始動記憶カウンタの
「1」の加算処理がなされる。次にS31に進み、当り
外れ決定用カウンタのカウント値が「0」であるか否か
の判断がなされる。この当り外れ決定用カウンタはS9
により「1」ずつ加算されてS11によりクリアされる
ものである。そして、当り外れ決定用カウンタが「0」
である場合にはS33に進み、始動記憶カウンタの値に
対応するデータ記憶エリアに大当りデータを記憶してサ
ブルーチンプログラムが終了する。一方、当り外れ決定
用カウンタが「0」でなかった場合にはS32に進み、
始動記憶カウンタの値に対応するデータ記憶エリアに外
れデータを記憶させてサブルーチンプログラムが終了す
る。たとえば、始動記憶カウンタが「1」の場合には、
データ記憶エリアのエリア1に大当りデータまた外れデ
ータが記憶され、始動記憶カウンタが「2」の場合には
データ記憶エリアのエリア2に大当りデータまたは外れ
データが記憶され、始動記憶カウンタが「3」の場合に
はエリア3に、始動記憶カウンタが「4」の場合にはエ
リア4に記憶されることになる。
【0042】次に、S24によりスタートスイッチAが
ONになっていないと判断された場合にはS25に進み
スタートスイッチAチェックカウンタをクリアしてその
ままサブルーチンプログラムが終了する。結局、このス
タートスイッチAチェックサブルーチンプログラムが2
回実行されてその2回ともスタートスイッチがONにな
っている場合にのみS28によりYESの判断がなされ
てS29以降の処理がなされるのであり、遊技場に発生
するノイズ等により瞬間的にスタートスイッチAがON
になったとしても直ちにS29以降の処理が行なわれな
いようにし、ノイズによる誤動作を極力防止し得るよう
に構成している。
【0043】図9は、図6のS7により定義されている
図柄LEDコントロールのサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。まずS34により図柄変形処
理が行なわれる。この図柄変形処理の具体的な処理内容
は図10に示されている。
【0044】まず、図10により図柄変形処理のサブル
ーチンプログラムを説明する。S52により図柄LED
表示切換条件が成立したか否かの判断がなされる。図柄
LED表示切換条件とは、図柄表示LEDによって表示
される図柄の外形を変形させるための予め定められた条
件であり、具体的には、たとえば大当り中に前記繰返し
継続条件が成立したことや、左図柄表示LED30aと
中図柄表示LED30b(図2参照)の表示が停止し右
図柄表示LEDのみが可変表示している状態で前記左図
柄と中図柄との図柄の種類が一致したいわゆるリーチ状
態の発生等が考えられる。この図柄LED表示切換条件
が成立した場合にはS53に進み、表示切換タイマが終
了したか否かの判断がなされる。
【0045】この表示切換タイマはS54によりセット
されるものであり、たとえば100ms程度の短い時間
である。そしてこの表示切換タイマが終了していない場
合にはそのままサブルーチンプログラムが終了するが、
終了した場合にはS54に進み、表示切換タイマがセッ
トされているとともに表示切換カウンタが「1」インク
リメントされる。この表示切換カウンタは、図柄表示L
EDで表示される図柄の外形がそれぞれ異なる5種類の
図柄用LEDデータのうちそのカウント値に対応する種
類の図柄用LEDデータを抽出するために用いられるも
のであり、抽出された図柄用LEDデータに対応する図
柄が図柄表示LEDにより表示されることになる。次に
S55に進み、表示切換カウンタが「5」に達したか否
かの判断がなされ、未だに達していない場合にはそのま
まサブルーチンプログラムが終了する。一方、表示切換
カウンタか「5」に達した場合にはS56に進み、表示
切換カウンタがクリアされてそのカウント値が「0」に
なる。また、図柄LED表示切換条件が成立していない
場合には前記S52によりNOの判断がなされてS56
に進み、表示切換カウンタがクリアされてサブルーチン
プログラムが終了する。
【0046】つまり、いわゆるリーチ状態や大当り中の
繰返し継続条件の成立等の図柄LED表示切換条件が成
立していない場合には、表示切換カウンタの値が「0」
となり、図柄LED表示切換条件が成立した場合には、
まず表示切換カウンタの値が「0」からスタートし表示
切換タイマ(たとえば100ms)が終了した後に表示
切換カウンタが「1」となり、さらに表示切換タイマ
(たとえば100ms)が終了した後に表示切換カウン
タが「2」となり、表示切換タイマが終了する毎に表示
切換カウンタがカウントアップされて「5」までカウン
トアップされた瞬間S56によりクリアされて再び
「0」となり「0」からカウントアップを再度繰返すの
である。この表示切換カウンタの値に応じた外形を有す
る図柄を表示するための外形制御信号が前記S8から出
力されて各図柄表示LEDにより表示されるのであり、
前記表示切換カウンタの値の変化に応じて各図柄LED
により表示される図柄の外形も変化する。
【0047】前記S52により、予め定められた遊技状
態が成立したことを検出する遊技状態検出手段が構成さ
れている。前記S52ないしS56ならびにS8によ
り、前記遊技状態検出手段の検出出力に基づいて前記図
柄の外形を変形させるための変形制御信号を出力する図
柄変形制御手段が構成されている。さらに、この図柄変
形制御手段からの変形制御信号に基づいて前記図柄表示
LED30a〜30cにより表示図柄の外形を変形させ
て表示させるのであり、その図柄表示LED30a〜3
0cにより、前記図柄変形制御手段の変形制御信号に基
づいて表示する図柄の外形を変形表示可能な可変形表示
手段が構成されている。
【0048】この図柄変形処理のサブルーチンが行なわ
れた後はS35以降の処理が行なわれ、S35ないしS
37によりそれぞれ、右図柄停止フラグがセットされて
いるか否か、中図柄停止フラグがセットされているか否
か、左図柄停止フラグがセットされているか否かの判断
が行なわれ、すべての図柄停止フラグがセットされてい
ない場合にS38に進む。前記左図柄停止フラグは後述
するS51によりセットされS63によりクリアされ、
中図柄停止フラグは後述するS63によりセットされS
71によりクリアされ、右図柄停止フラグは後述するS
71によりセットされS81によりクリアされる。次に
S38では、大当りフラグがセットされているか否かの
判断が行なわれる。この大当りフラグは、後述するS8
0によりセットされるものである。そして大当りフラグ
がセットされている場合にはそのままサブルーチンプロ
グラムが終了するが、大当りフラグがセットされていな
い場合にはS39に進み、始動記憶カウンタが「0」で
あるか否かの判断がなされ、「0」である場合にはその
ままサブルーチンプログラムが終了するが、「0」でな
い場合にはS40に進む。
【0049】S40では、外れインターバルタイマが終
了したか否かの判断がなされる。この外れインターバル
タイマは、後述するS79によりセットされる0.6秒
程度の短い時間を計時するタイマであり、可変表示装置
の表示結果が外れの場合にその外れた事実を遊技者に視
認させるために必要なものである。この外れインターバ
ルタイマが終了していない場合にはそのままサブルーチ
ンが終了するが、終了した場合にはS41に進み、図柄
表示用カウンタの現在値を呼出す制御が行なわれる。こ
の図柄表示用カウンタは前述したS12ないしS18に
より繰返しそのカウント値が変化するように制御されて
おり、S41により現在の図柄表示用カウンタのカウン
ト値が呼出される。次にS42に進み、データ記憶エリ
ア(S32,S33参照)のエリア1のデータを呼出す
処理がなされる。次にS43に進み、始動記憶カウンタ
を1減算し、S44に進み、データ記憶エリアの記憶デ
ータをそっくりエリア4からエリア1の方向に一つずつ
シフトさせる処理がなされる。たとえば今までデータ記
憶エリアのエリア2に記憶されていた当り,外れデータ
がこのS44の処理がなされるとデータ記憶エリアのエ
リア1に記憶されることとなる。
【0050】次にS45に進み、前記S42により呼出
したデータが大当りのデータであるか否かの判断がなさ
れ、大当りのデータであった場合にはS46に進み、呼
出図柄の中・右の値を左の値に合せて左=中=右にした
値を今回の予定停止図柄として記憶する処理がなされて
S50に進む。つまり、前記S42により呼出したデー
タが大当りのものであった場合には、S46により、中
図柄と右図柄を強制的に左図柄に一致させる処理がなさ
れ、可変表示装置を強制的に大当りの図柄で停止させる
制御がなされる。次に、呼出したデータが大当りでなか
った場合にはS47に進み、呼出図柄が左=中=右であ
るか否かの判断がなされ、左=中=右でなかった場合に
はS48に進み、呼出図柄をそのまま今回の予定停止図
柄として記憶する。しかし呼出図柄が左=中=右であっ
た場合には、呼出図柄をそのまま今回の予定停止図柄と
して記憶すれば可変表示装置が大当りとなる図柄の組合
せで停止してしまうためにそれを回避するべくS49に
進み、呼出図柄の右の値を+3した値を今回の予定提示
図柄として記憶させてS50に進む。つまり、S49に
より強制的に右の図柄を「3」だけずらせて停止制御さ
せるのである。次にS50では、各図柄用変動速度制御
カウンタがクリアされる。この各図柄用変動速度カウン
タは、可変表示装置によって行なわれる図柄のスクロー
ル表示の速度を調整するためのカウンタであり、たとえ
ば、カウント値が「0」の場合には16ms毎に図柄が
移り変わり、カウント値が「1」の場合には32ms毎
に図柄が移り変わり、カウント値が「2」の場合には6
4ms毎に図柄が移り変わる。この各図柄用速度制御カ
ウンタは、後述するS60,S66,S70,S75に
より「1」ずつ加算される。次にS51に進み、基本タ
イマがセットされ、左図柄停止フラグがセットされてサ
ブルーチンプログラムが終了する。この基本タイマは、
それぞれの図柄表示LEDを順番どおり停止させる際の
最初の図柄表示LEDの停止までの基本時間を定めるも
のであり、たとえば5秒程度の時間がセットされる。
【0051】この図9に示す図柄LEDコントロールサ
ブルーチンプログラムの次回の実行に際しては、前記S
51により左図柄停止フラグがセットされているため
に、S37によりYESの判断がなされて図11のS5
7に進む。S57では、左図柄LED変動処理,中図柄
LED変動処理ならびに右図柄LED変動処理がなさ
れ、S58に進む。S58では、前記基本タイマが終了
したか否かの判断がなされ、終了していない場合にはそ
の図柄LEDコントロールサブルーチンプログラムがそ
のまま終了する。一方、基本タイマが終了している場合
にはS59に進み、左予定停止図柄の3図柄手前である
か否かの判断がなされる。このS59は、左図柄表示L
EDにより図柄を表示するための左図柄用LEDデータ
(図17ないし図20に基づいて後述する)の現在のア
ドレスが予定停止図柄よりも3つ手前の図柄に対応する
アドレスか否かを判定するものであり、この処理を行な
うことによりどの図柄で停止させる場合であっても減速
させてから停止させることができる。
【0052】そして、左予定停止図柄の3図柄手前であ
ると判断された場合にはS60に進み、左図柄用変動速
度制御カウンタを「1」インクリメントした後にS61
に進む。この左図柄用変動速度制御カウンタが「1」イ
ンクリメントされることにより、可変表示装置のスクロ
ール表示の速度が16msから32msに切換わり図柄
の変動速度が遅くなる。次にS61で、左図柄変動が遅
くなったか否かの判断がなされ、遅くなっていない場合
にはそのままサブルーチンプログラムが終了するが、遅
くなっている場合にはS62に進み、左図柄が予定停止
図柄か否かの判断が行なわれる。このS62は、左図柄
用LEDデータの現在のアドレスが予定停止図柄に対応
するアドレスか否かを判定するものである。そして、左
図柄が予定停止図柄でなかった場合にはそのままサブル
ーチンプログラムが終了する。そしてこの図柄LEDコ
ントロールサブルーチンプログラムが繰返し実行されて
S62の判断が繰返し行なわれるのであり、その間に左
図柄LEDが変動して左図柄が予定停止図柄となった場
合にはS62によりYESの判断がなされてS63に進
み、左図柄停止フラグがクリアされ、中図柄停止フラグ
がセットされてサブルーチンプログラムが終了する。
【0053】次回の図柄LEDコントロールサブルーチ
ンプログラムが実行されるに際し、前記S63により中
図柄停止フラグがセットされているためにS36により
YESの判断がなされS64に進み、中図柄LEDの変
動処理および右図柄LEDの変動処理が行なわれる。そ
の結果、左図柄LEDの変動処理が行なわれないために
左図柄は停止制御されることになる。次にS65に進
み、中予定停止図柄の3図柄手前であるか否かの判断が
行なわれ、3図柄手前でないと判断された場合にはS6
7に進むが、3図柄手前であると判断された場合にはS
66に進み、中図柄用変動速度制御カウンタを1インク
リメントし、S67に進み、中図柄用変動が遅くなった
か否かの判断がなされ、遅くなっていない場合にはその
ままサブルーチンプログラムが終了するが遅くなった場
合にはS68に進む。
【0054】S68では、中図柄が予定停止図柄か否か
の判断が行なわれ、予定停止図柄でない場合にはそのま
まサブルーチンプログラムが終了し、予定停止図柄にな
った段階でS68によりYESの判断がなされ、S69
に進み、予定停止図柄が左=中であるか否かの判断が行
なわれる。つまり、このS69によりいわゆるリーチ状
態が成立しているか否かの判断が行なわれるのであり、
リーチ状態が成立していない場合にはS71に進むが、
リーチ状態が成立している場合にはS70に進み、右図
柄停止用基本タイマがセットされ、右図柄用変動速度制
御カウンタを「1」インクリメントする処理がなされ
る。この右図柄停止用基本タイマはリーチ状態が成立し
た場合に右図柄の変動を所定時間行なわせるためのもの
であり、たとえば3秒程度の時間をセットするものであ
る。
【0055】そして、右図柄用変動速度制御カウンタが
「1」インクリメントされるために、右図柄の変動速度
が16msから32msに減速される。次にS71に進
み、中図柄停止フラグがクリアされ、右図柄停止フラグ
がセットされてサブルーチンプログラムが終了する。
【0056】次回の図柄LEDコントロールサブルーチ
ンプログラムが実行されるに際し、前記S71により右
図柄停止フラグがセットされているために、S35によ
りYESの判断がなされ、S72に進む。S72では、
右図柄LEDの変動処理が行なわれる。その結果、左図
柄LEDと中図柄LEDの変動処理が行なわれないため
に、左図柄表示LEDと中図柄表示LEDは停止制御さ
れる。次にS73に進み、右図柄停止用基本タイマが終
了したか否かの判断が行なわれる。この右図柄停止用基
本タイマは前記S69でYESの判断がなされた場合に
前記S70によりセットされるものであり、タイマが終
了していなければそのままサブルーチンプログラムが終
了する。
【0057】この右図柄停止基本タイマが終了するまで
の間、右図柄用変動速度制御カウンタの値は「1」(S
70参照)となっているために、右図柄表示LEDが3
2msのゆっくりとした変動速度で表示図柄を変動させ
る。そして、右図柄停止用基本タイマが終了した段階で
S73によりYESの判断がなされ、S74に進む。S
74ないしS76の処理は、前述した左図柄LEDの停
止制御および中図柄LEDの停止制御と同様であるため
にここでは説明の繰返しを省略する。なお、S75によ
り右図柄用変動速度制御カウンタがさらに「1」インク
されるため、そのカウント値が「2」となり右図柄の変
動速度が64msとなりさらに遅い変動となる。なお、
前記S69でNOの判断がなされた場合には左図柄LE
D,中図柄LEDの場合と同様の変動速度で制御され
る。次にS77に進み、右図柄が予定停止図柄か否かの
判断が行なわれ、予定停止図柄でない場合にはそのまま
サブルーチンプログラムが終了し、予定停止図柄になっ
た段階でS77によりYESの判断がなされ、S78に
進む。
【0058】S78では、予定停止図柄が左=中=右で
あるか否かの判断がなされ、左=中=右でない場合には
S79に進み外れインターバルタイマがセットされ、左
=中=右である場合にはS80に進み、大当りフラグが
セットされるとともに大当りインターバルタイマがセッ
トされる。この大当りインターバルタイマは、可変表示
装置の停止結果が大当りの図柄の組合せとなった後実際
に可変入賞球装置が開成されるまでのインターバル時間
を計時するためのものであり、たとえば4秒程度の時間
がセットされる。この大当りのインターバル時間によ
り、遊技者に期待感を持たせることができ大当りの興奮
をより一層盛り上げることができる。次にS81に進
み、右図柄停止フラグがクリアされた後にサブルーチン
プログラムが終了する。
【0059】図14,図15,図16は、前記S57,
S64,S70により定義されたサブルーチンプログラ
ムを示すフローチャートであり、図14は左図柄変動処
理サブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
り、図15は中図柄変動処理サブルーチンプログラムを
示すフローチャートであり、図16は右図柄変動処理サ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【0060】図14のS82により、左図柄LED用タ
イマが終了したか否かの判断がなされる。そして終了し
ていない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終
了し、終了した段階でS80によりYESの判断がなさ
れて83に進み、左図柄用変動速度制御カウンタの値に
応じた左図柄LED用タイマがセットされ、次データア
ドレスがセットされる。このS83によりセットされる
左図柄LED用タイマは、前述したように、左図柄用変
動速度制御カウンタのカウント値が「0」のときに16
ms、カウント値が「1」のときには32msにタイマ
セットされる。その結果、たとえば左図柄用変動速度制
御カウンタのカウント値が「0」の場合には、16ms
にセットされているために、16msが経過するまでS
80により繰返しNOの判断がなされ、16msが経過
した段階でS82によりYESの判断がなされ再びS8
3により左図柄LED用タイマがセットされ、次データ
アドレスがセットされるのである。
【0061】この次データアドレスとは、図柄用LED
データ(図17ないし図20に基づいて後述する)のア
ドレスのうち、現在図柄表示用LEDで表示されている
図柄用LEDデータのアドレスに対し1ドット分変動し
た次のアドレスのことである。次にS84に進み、左図
柄用LEDデータが終了したか否かの判断がなされ、未
だに終了していない場合にはそのままサブルーチンプロ
グラムが終了し、左図柄用LEDデータが終了した段階
でS84によりYESの判断がなされ、S85に進む。
具体的には、図柄表示用LEDですべての種類の図柄を
一通り表示させるのに必要な図柄用LEDデータのアド
レスは、図17〜図20にも示されているように本実施
の形態では7029〜729Fからなり、S83により
逐一次データアドレスがセットされて左図柄が変動しア
ドレスが7281(図20参照)になったときにS84
によりYESの判断がなされる。そしてS85に進み、
トップアドレス(本実施の形態では7029)がセット
されてサブルーチンプログラムが終了する。このトップ
アドレスとは、「0」の図柄を表示させるのに必要な8
アドレスのうち一番若いアドレスをいい、詳しくは後述
する。
【0062】図15および図16は、それぞれ中図柄変
動処理サブルーチンプログラム,右図柄変動処理サブル
ーチンプログラムを示すフローチャートであり、図14
の処理と同様であるためにここでは詳細な説明を省略す
る。なお、S91の「右図柄用変動速度制御カウンタ」
は、「0」,「1」,「2」の3つの値をとるために、
右図柄LED用タイマのセット時間も、それぞれのカウ
ント値に応じて、16ms,32ms,64msの3種
類の時間にセットされる。
【0063】図17ないし図20は、マイクロコンピュ
ータのROM62(図4参照)に記憶されている図柄用
LEDデータおよびそのアドレスを示す図である。図1
7ないし図20における一番左の列に示された数字や文
字(たとえば7029,702E,7033等)が、図
柄用LEDデータのアドレスを示したものであり、その
アドレスの右に示されている0,1からなる2進法表記
の数字が図柄用LEDデータである。1種類の図柄(た
とえば「0」)は、図柄用LEDデータの9ドット×8
ドットのデータにより表示される。そして、「0」のデ
ータに相当する図柄表示LEDのドット部分はOFFに
制御され、「1」のデータに相当する図柄表示LEDの
ドット部分はONに制御されて発光する。
【0064】たとえば、図17のXLED0の欄の一番
左の図柄用LEDデータ群では、「0」の図柄が表示さ
れることになる。なお、9ドット×8ドットからなる図
柄用LEDデータ群のうち、5ドット×7ドットの部分
を利用して図柄表示LEDにより図柄が表示される。一
方、9ドット×8ドットからなる図柄用LEDデータ群
が図示するように横方向に5列にわたって記憶されてお
り、この一番左の列の図柄用LEDデータ群は、前記表
示切換カウント値が「0」のときに用いられ、左から2
番目の列の図柄用LEDデータ群は表示切換カウンタが
「1」のときに用いられ、左から3列目の図柄用LED
データ群はカウント値が「2」のときに用いられ、左か
ら4列目の図柄用LEDデータ群はカウント値が「3」
のときに用いられ、一番右列の図柄用LEDデータ群は
カウント値が「4」のときに用いられる。たとえば、X
LED0の欄の5種類の図柄用LEDデータ群のデータ
「1」で表わされた「0」の図柄は、表示切換カウンタ
が「0」のときに背の高い「0」の図柄となっており、
カウント値が「1」のときに1ドット分背の低い「0」
となり、カウント値が「2」のときにさらに1ドット分
背の低い「0」となっており、カウント値が「3」にな
れば1ドット分背の高い「0」となり、カウント値が
「4」となれば、背の高さは変化することなく全体が1
ドット分縦方向にシフトした「0」となる。
【0065】次に、前記図14,図15,図16で説明
した図柄のスクロール表示に際しては、たとえばS83
によりセットされた次データアドレスから7行分のアド
レスに相当する図柄用LEDデータによって図柄が表示
されるのでありこのS83によってセットされる次デー
タアドレスが逐一更新されるために、表示される図柄が
スクロールする。たとえば、前記S83によってセット
された次データアドレスが「7029」の場合には、7
029〜7047の7アドレスに相当する図柄用LED
データで図柄が表示され、S83の次回の処理によって
セットされた7アドレスが702Eの場合には、702
E〜704Cの7アドレスに相当する図柄用LEDデー
タにより図柄が表示され、さらにS83の次回の処理に
よってセットされた次データアドレスが7033の場合
には、7033〜7051の7アドレスに相当する図柄
用LEDデータによって図柄が表示され、最終的に、7
281〜729Fの7アドレス(図20参照)に相当す
る図柄用LEDデータによって図柄が表示され、再び7
029〜7047の7アドレスに相当する図柄用LED
データによって図柄が表示され、以上のアドレスを繰返
し巡回しながらスクロール表示がなされるのである。
【0066】なお、実際の図柄表示LED30a〜30
c(図2参照)では、たとえば7029〜7047のア
ドレスによって図柄を表示する場合に、最下行のLED
は7029のアドレスに相当する図柄用LEDデータに
基づき発光し、最上行のLEDは7047のアドレスに
相当する図柄用LEDデータに基づき発光することにな
る。また、たとえばアドレス704Cや7074さらに
は709C等の図柄用LEDデータは必ず「0」となっ
ており、スクロール表示の際に図柄と図柄の間を区切る
ように構成されている。なお、図20のアドレス728
1ないし729Fに相当する図柄用LEDデータ群は、
アドレスが7263から727Cの間になったときに図
柄用LEDによってスクロール表示される図柄の変化に
連続性を持たせるために設けられているものである。ゆ
えに、このアドレスの図柄用LEDデータ群は、前記ア
ドレス7029〜7047に相当する図柄用LEDデー
タと同じ内容のデータで構成されている。そして、アド
レスが7281になったときにデータが終了したと判定
され、トップアドレス7029に戻る。
【0067】表示切換カウンタのカウント値に基づいた
図柄の外形の変形制御は、図柄が「1」〜「8」,図2
2に示した「音符」,「Ω」の場合には、前記「0」と
の図柄の場合と同様に上下方向の変形制御が行なわれ
る。しかし、図柄が「9」,「V」の場合には、XLE
D9,XLEDDの欄に示されているように、図柄が横
方向に伸び縮みして変形制御が行なわれる。さらに、図
柄が「F」の場合には、XLEDBの欄に示されている
ように、左方向へ図柄がスクロール表示される。
【0068】なお、本実施の形態では、前述したように
各図柄が変動中の場合には表示切換カウンタのカウント
値が「0」に対応する図柄用LEDデータ群が用いられ
るように制御されるが、各図柄が変動しているときに表
示切換カウンタをカウントアップさせることにより、変
動中の図柄を変形させてもよい。
【0069】次に、表示切換カウンタのカウント値に基
づいて図柄の外形を変化させる制御の具体例を説明す
る。
【0070】 通常の可変表示中では、図柄が「0」
→「1」→…→図22の「人のマーク」のようにスクロ
ール表示され、いわゆるリーチ状態が成立すれば、図2
1に示すように、左図柄表示LEDと中図柄表示LED
との図柄(図面では「7」)が前記表示切換カウンタの
値に応じた外形になるように制御される。まず(A)に
示した一番背の高い外形の図柄が表示されて表示切換タ
イマが終了したときに表示図柄が(B)に示すように1
ドット分背が低くなり、さらに表示切換タイマが終了す
ると(C)に示すようにもう1ドット分背が低くなり、
次に表示切換タイマが終了すれば(D)に示すように逆
に1ドット分背が高くなり、さらに表示切換タイマが終
了すれば(E)に示すように図柄の背の高さはそのまま
の状態で図柄全体が上方に1ドット分シフトする。この
ような図柄の伸縮上下動を(F)〜(D)に示すように
右図柄表示LEDが停止するまで繰返し行なう。
【0071】このように外形を変形制御すれば、遊技機
前方側から見た場合に、図柄があたも上方に繰返しジャ
ンプしているように見えて遊技効果が高まる。なお、前
記リーチ状態では右図柄表示LEDは通常どおりスクロ
ール表示を行なっている。たとえば、図21の(A)で
は「8」から「9」へスクロール途中が示されており、
(B)では「9」から図22の「音符」へ(C)では
「音符」から「F」へ、(D)では「F」から「Ω」
へ、(E)では「Ω」から「V」へ、(F)では「V」
から図22の「人のマーク」へ、(G)では「人のマー
ク」から「0」へ、(H)では「0」から「1」へ、
(I)では「1」から「2」へ、(J)では「2」から
「3」へ、(K)では「3」から「4」へ、(L)では
「4」から「5」へ、(M)では「5」から「6」へ、
(N)では「6」から「7」へのスクロール途中が示さ
れている。
【0072】 次に、大当りの図柄が成立した後可変
入賞球装置が開成するまでの大当りインターバル時間の
間は、左,中,右の3つの図柄表示LEDの表示図柄が
前述したリーチ状態と同じようにその外形が変化する。
【0073】 次に、可変入賞球装置が開成した後
は、中図柄から表示LEDではその可変入賞球装置内に
入賞した入賞玉の個数が表示されるのであり、可変入賞
球装置内への入賞玉が「0」の間は図柄の外形の変形制
御は行なわれない。
【0074】 一方、開成した可変入賞球装置内にパ
チンコ玉が1個入賞してから8個入賞するまでの間は、
左,中,右の図柄表示LEDで表示される図柄が前記リ
ーチ状態で説明したのと同様の外形の変形制御が行なわ
れる。前述した図柄の伸縮上下動は、「0」〜「8」、
図22の「音符」、「Ω」の図柄のみでありそれら以外
の図柄については他の態様で外形の変形制御が行なわれ
る。たとえば入賞個数が9個になれば、その「9」が中
図柄表示LEDで表示されるのであるが、その「9」の
表示図柄の場合、横幅方向の変形制御が行なわれる。具
体的には、始めは横幅5ドット分一杯に「9」が表示さ
れるのであるが、次の段階では横幅3ドット分に「9」
が表示されスリムな「9」となり次の段階では横方向中
央の1ドットにより「1」が表示され、次の段階では横
方向3ドット分を利用して「9」が表示され、次の段階
では横方向5ドット分を利用して「9」が表示される。
【0075】 可変入賞球装置が第1の状態になって
いる期間中に繰返し継続条件が成立し、前回の可変入賞
球装置の第1の状態を終了させた後の次の可変入賞球装
置の第1の状態が再開されるまでのインターバル時間中
においては、前記と同じ態様で図柄の外形の変形制御
を行なう。
【0076】なお、図柄が「9」あるいは「V」でリー
チ状態が発生した場合には、前述した図柄の上下方向で
の変形制御に代えて、前記で説明した入賞個数表示で
「9」が表示されたときと同様に横方向の変形制御を行
なう。さらに、図柄が「F」でリーチ状態が発生し大当
りとなった場合には、上下方向あるいは横方向の変形制
御を行わず、たとえば左方向へのスクロール表示を行な
う。前述した伸縮上下動や横方向の変形制御は、遊技者
が図柄の原形を認識できかつ再び可変開始したと誤認し
ない程度に行なうのが望ましい。
【0077】なお、本実施の形態では、可変表示装置9
によって表示される図柄の外形を変形制御したが、それ
以外のものたとえば得点表示器17(図1参照)によっ
て表示される図柄すなわち得点の外形を所定条件の成立
(たとえば得点が所定値に達したとき)に基づき前述と
同様に変形制御させてもよい。さらに、本実施の形態で
はカード式のパチンコ遊技機を示したが、遊技者がパチ
ンコ玉を購入して打球供給皿内に投入して遊技を行なう
一般的なパチンコ遊技機であってもよい。
【0078】前述した左図柄表示LED30a,中図柄
表示LED30b,右図柄表示LED30cにより、複
数種類の表示結果を導出表示可能な複数の可変表示部が
構成されている。可変表示装置9により、前記可変表示
部を複数有する電気的可変表示装置が構成されている。
パチンコ遊技機1により、前記複数の可変表示部の表示
結果が予め定められた特定の表示態様となった場合に遊
技者にとって有利な状態に制御可能な遊技機が構成され
ている。この遊技機は、前記複数の可変表示部の表示結
果が予め定められた複数種類の特定の表示態様(中図柄
と右図柄と左図柄とが一致する表示態様)のうちのいず
れかとなった場合に遊技者にとって有利な大当り状態に
制御可能である。マイクロコンピュータ60とLED駆
動回路74とにより、前記複数の可変表示部の表示結果
をその導出時期を異ならせて導出表示させることが可能
表示制御手段が構成されている。
【0079】前述したように、前記電気的可変表示装置
は、リーチ状態が発生した場合に(S69によりYES
の判断がなされた場合に)、リーチ状態が発生していな
い場合よりも最終的な表示結果の導出時期を遅らせるこ
とが可能である(S70に従って右図柄停止用基本タイ
マがセットされてそのタイマ時間によって右図柄の停止
時期が遅延する)。前記S52〜S56、および、いわ
ゆるリーチ状態の成立により図柄LED表示切換条件
(S52)が成立する旨の前述した記載により、決めら
れたある形を有し所定の情報を遊技者に視認させるため
の表示用キャラクタを前記電気的表示装置に表示可能な
手段であって、前記リーチ状態が発生した場合に、その
旨を前記電気的可変表示装置において前記表示用キャラ
クタが所定の動作(上下方向の変形,横方向への伸び縮
みあるいは左方向へのスクロール表示)を行なうことに
より知らせる表示を行なわせることが可能なキャラクタ
動作表示制御手段が構成されている。
【0080】また、図17〜図20、および、リーチ状
態の種類に応じて図柄の上下方向での変形制御に代えて
横方向の変形制御を行なったりさらには左方向へのスク
ロール表示を行なうという前述の説明のように、前記キ
ャラクタ動作表示制御手段は、前記表示用キャラクタを
複数種類備えるとともに、前記表示用キャラクタの動作
を複数種類備えている。また、前記キャラクタ動作表示
制御手段は、前記所定の動作を前記表示用キャラクタの
種類に応じて行なわせることが可能である。詳しくは、
前記キャラクタ表示動作制御手段は、前記発生したリー
チ状態が表示している表示態様がどの種類の特定の表示
態様の条件を満たしているかによって前記表示用キャラ
クタの動作を異ならせる。
【0081】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、電気
的可変表示装置において表示用キャラクタが所定の動
作を行なうことにより、リーチ状態となっていることが
電気的可変表示装置を見ているだけでわかるので、可変
表示装置の最終的な表示結果の導出時期が遅くなること
相俟って、特定の表示態様となることへの期待感を効
果的に高めることができる。
【0082】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の効果に加えて、前記キャラクタ動作表示制御
手段は、前記表示用キャラクタを複数種類備えるととも
に、前記表示用キャラクタの動作を複数種類備えている
ために、変化に富んだ面白味のある表示となる。請求項
3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の
発明の効果に加えて、前記キャラクタ動作表示制御手段
は、前記所定の動作を前記表示用キャラクタの種類に応
じて行なわせることが可能であるために、変化に富んだ
面白味のある表示となる。 請求項4に記載の本発明によ
れば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、発生したリーチ状態が表示している表示態
様がどの種類の特定の表示態様の条件を満たしているか
によって表示用キャラクタの動作が異なるために、より
一層変化に富んだ面白味のあるものとなる。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機を
示す全体正面図である。
【図2】遊技装置の一部内部構造を示す全体正面図であ
る。
【図3】可変表示装置の内部構造を説明するための縦断
面図である。
【図4】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図5】LED駆動回路およびそれに接続された各種L
EDの制御回路を示すブロック図である。
【図6】図4および図5の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】図4および図5の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図8】図4および図5の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図9】図4および図5の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図10】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図11】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図13】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図16】図4および図5の制御回路の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図17】図柄用LEDデータおよびそのアドレスを示
す説明図である。
【図18】図柄用LEDデータおよびそのアドレスを示
す説明図である。
【図19】図柄用LEDデータおよびそのアドレスを示
す説明図である。
【図20】図柄用LEDデータおよびそのアドレスを示
す説明図である。
【図21】図柄の外形が変形していく過程を示した説明
図である。
【図22】可変表示装置により表示される図柄の種類を
示す図である。
【符号の説明】
1は遊技機の一例のパチンコ遊技機、5は遊技盤、6は
遊技領域、9は電気的可変表示装置の一例の可変表示装
置、10は可変入賞球装置、12a〜12cは始動入賞
口、17は得点表示器、24a,24bは可動部材、3
0aは可動表示部の一例の左図柄表示LED、30bは
可動表示部の一例の中図柄LED、30cは可動表示部
の一例の右図柄表示LED、34は特定入賞口、35は
特定入賞玉検出器、36は入賞個数検出器、51はレン
ズ、52はレンズカバー、49はLED基板、60はマ
イクロコンピュータ、73はソレノイド駆動回路、74
はLED駆動回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 A63F 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の表示結果を導出表示可能な可
    変表示部を複数有する電気的可変表示装置を含み、前記
    複数の可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表
    示態様となった場合に遊技者にとって有利な状態に制御
    可能な遊技機であって、 前記複数の可変表示部の表示結果をその導出時期を異な
    らせて導出表示させることが可能な表示制御手段を含
    み、 前記電気的可変表示装置は、既に表示結果が導出表示さ
    れている可変表示部の表示結果が前記特定の表示態様と
    なる条件を満たしているリーチ状態が発生した場合に、
    リーチ状態が発生していない場合よりも最終的な表示結
    果の導出表示時期を遅らせることが可能であり、 前記表示制御手段は、決められたある形を有し所定の情
    報を遊技者に視認させるための表示用キャラクタを前記
    電気的可変表示装置に表示可能な手段であって、前記リ
    ーチ状態が発生した場合に、その旨を前記電気的可変表
    示装置において前記表示用キャラクタが所定の動作を行
    なうことにより知らせる表示を行なわせることが可能な
    キャラクタ動作表示制御手段を含むことを特徴とする、
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記キャラクタ動作表示制御手段は、前
    記表示用キャラクタを複数種類備えるとともに、前記表
    示用キャラクタの動作を複数種類備えることを特徴とす
    る、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記キャラクタ動作表示制御手段は、前
    記所定の動作を前記表示用キャラクタの種類に応じて行
    なわせることが可能であることを特徴とする、請求項1
    または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技機は、前記複数の可変表示部の
    表示結果が予め定められた複数種類の特定の表示態様の
    うちのいずれかとなった場合に遊技者にとって有利な大
    当り状態に制御可能であり、 前記キャラクタ動作表示制御手段は、前記発生したリー
    チ状態が表示している表示態様がどの種類の特定の表示
    態様の条件を満たしているかによって前記表示用キャラ
    クタの動作を異ならせることを特徴とする、請求項1
    請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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