JP2008207016A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来技術のような単純に識別情報が次々と切り替る変動表示では、味わうことができない興趣感を、識別情報の表示演出により、遊技者に与えることを可能とする遊技機を提供する。
【解決手段】表示制御手段は、表示装置14に表示結果を確定表示させる以前に、3つの表示領域に識別情報を一旦停止表示させる一旦停止制御手段を含む。一旦停止制御手段は、先に一旦停止表示した2つの表示領域の識別情報が同一で、かつ最後に一旦停止表示した表示領域の識別情報が同一ではない場合には、一旦停止した3つの識別情報のそれぞれが特有動作を行う一方、一旦停止表示した3つの表示領域の識別情報が同一である場合には、一旦停止表示した全ての識別情報が、特有動作とは異なる他の特有動作を行うように制御する。
【選択図】 図5
【解決手段】表示制御手段は、表示装置14に表示結果を確定表示させる以前に、3つの表示領域に識別情報を一旦停止表示させる一旦停止制御手段を含む。一旦停止制御手段は、先に一旦停止表示した2つの表示領域の識別情報が同一で、かつ最後に一旦停止表示した表示領域の識別情報が同一ではない場合には、一旦停止した3つの識別情報のそれぞれが特有動作を行う一方、一旦停止表示した3つの表示領域の識別情報が同一である場合には、一旦停止表示した全ての識別情報が、特有動作とは異なる他の特有動作を行うように制御する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。詳しくは、複数種類の識別情報を変動表示可能な表示装置と、この表示装置に表示される識別情報を変動表示させた後に、表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段と、表示装置に確定表示される表示結果が予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能な遊技制御手段とを含む遊技機に関する。
従来、例えばパチンコ機のような遊技機においては、遊技盤の中央部に配置された複数(例えば3列)の図柄から構成される識別情報を変動表示可能な表示装置を備えている。そして所定の確率に基づいて、表示装置に表示された各識別情報が、特賞図柄として、予め定められた表示態様(例えば「1、1、1」)が成立した場合に、特賞状態を生起させ、遊技者に所定の遊技価値を付与するようにしたものがある。
このような遊技機において、識別情報の変動表示中に、変動方向を複数回切り換えるようにした遊技機が、例えば特許文献1〜3に記載されている。
特開平10ー151250号公報
特開2002−366376号公報
特開2002−45473号公報
しかしながら、上述の従来技術においては、上方向にスクロール変動した識別情報を、下方向へスクロール変動させる動作を繰返すという単純な表示であるため、どの識別情報が表示されても、同様の動作であるため、画一的な表示演出であり、遊技者に早期に飽きられる傾向のあることが否めなかった。
本発明は、上記の課題に鑑み、従来技術のような単純に識別情報が次々と切り替る変動表示では、味わうことができない興趣感を、識別情報の表示演出により、遊技者に与えることを可能とする遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる遊技機においては、3つの表示領域にそれぞれ複数種類の識別情報を変動表示可能な表示装置と、該表示装置に表示される前記識別情報を変動表示させた後に、表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段と、前記表示装置に確定表示される前記識別情報の表示結果が、予め定められた特定表示結果として前記3つの表示領域に同一の前記識別情報が確定表示された場合に、遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能な遊技制御手段とを含む遊技機において、前記表示制御手段は、前記表示装置に表示結果を確定表示させる以前に、前記3つの表示領域に前記識別情報を一旦停止表示させる一旦停止制御手段を含み、該一旦停止制御手段は、先に一旦停止表示した2つの表示領域の前記識別情報が同一で、かつ最後に一旦停止表示した表示領域の識別情報が同一ではない場合には、一旦停止した3つの識別情報のそれぞれが特有動作を行う一方、一旦停止表示した3つの表示領域の前記識別情報が同一である場合には、一旦停止表示した全ての識別情報が、前記特有動作とは異なる他の特有動作を行うように制御する。この構成により、全ての識別情報が一旦停止表示したときの識別情報の動作によって、表示装置に確定表示される前記識別情報の表示結果が、予め定められた特定表示結果となるか否かを把握可能となる。
さらに本発明にかかる遊技機においては、上述において前記一旦停止制御手段は、先に一旦停止表示した2つの表示領域の前記識別情報が同一で、かつ最後に一旦停止表示した表示領域の識別情報が同一ではない場合、一旦停止した全ての識別情報が前記特有動作を同じタイミングで行う同期動作を行うように制御する。
さらに本発明にかかる遊技機においては、上述において前記一旦停止制御手段は、一旦停止表示した3つの表示領域の前記識別情報が同一である場合、一旦停止表示した全ての識別情報が前記他の特有動作を同じタイミングで行う同期動作を行うように制御する。
本発明によると、全ての識別情報が一旦停止表示したときの識別情報の動作によって、表示装置に確定表示される識別情報の表示結果が、予め定められた特定表示結果となるか否かを把握可能となる。これにより、従来のような画一化した単純な変動ではなく、各識別情報が個性豊かな表示演出を楽しむことができ遊技の興趣性が一層向上することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤(10)の正面図である。
遊技盤10は、外側ガイドレール11と内側ガイドレール12とによって包囲された円形状の遊技領域13を備え、遊技者の操作により、図外の発射装置から発射された遊技球が、遊技領域13を転動することにより、遊技が行われる。
なお、遊技領域13には、遊技釘が多数配置され、遊技球が当接することにより、転動することになるが、該遊技釘は、図面簡素化のため省略してある。
遊技領域13の中央部には、特別図柄表示装置14が配置されている。特別図柄表示装置14は、3つの表示領域(左、中、右)に区分され、それぞれ10種類のキャラクタで構成される特別図柄(識別情報)等を表示可能に構成される。
所定の確率に基づいて、確定表示された各特別図柄が、予め定められた表示態様、例えば同一のキャラクタが3つの表示領域に揃った場合、特賞状態を生起させ、後述の変動入賞装置18を遊技者にとって有利な状態に変動させ、遊技者に所定の遊技価値を付与することになる。
また、特別図柄表示装置14に確定表示された各特別図柄が、特定のキャラクタが揃った場合には、さらに特賞状態が生起される確率を、特賞状態が所定回数(例えば1回)生起するまで向上させるようにしてある。
この確率向上期間中に、特別図柄表示装置14に表示された各特別図柄が、再び特定のキャラクタが揃った場合には、さらに確率向上期間は延長される。
特別図柄表示装置14の下方には、特別図柄始動口15が配置され、また、特別図柄始動口15の両側方には、普通図柄作動ゲート16が配置されている。
遊技球が特別図柄始動口15に入賞すると、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置14の特別図柄を変動させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート16を通過すると、所定の確率に基づいて、準特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置14の上方に配置された普通図柄表示装置17を変動させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
普通図柄表示装置17の普通図柄表示領域17a、17bは、それぞれLEDで構成され、交互に点灯を繰返す表示を行う。そして、所定の確率に基づいて、交互に点灯表示を繰返す普通図柄が、予め定められた表示態様として普通図柄表示領域17aが点灯表示された場合に、準特賞状態を生起させ、特別図柄始動口15の左右の可動片15a、15bは所定時間開放し、遊技球が特別図柄始動口15に入賞しやすくなる。図1では、可動片15a、15bが開放した状態を示してある。
遊技領域13の下方には、変動入賞装置18が配置されている。変動入賞装置18は、特賞状態期間中に幅広な扉が前面側に開放され、遊技球が入賞可能な状態となる大入賞口19を備える。
大入賞口19の扉が開放されている状態や、開閉を繰り返している状態で遊技球が入賞可能な状態を、遊技者にとって有利な第1状態という。この第1状態以外の状態、つまり大入賞口19の扉が閉鎖されている状態により、遊技球が入賞不可能な状態を、遊技者にとって不利な第2状態という。
その他、遊技領域13には、遊技釘とともに遊技球の転動方向を変化させるランプ付き風車20、遊技球を遊技盤10の裏面に送るアウト口21、及びランプ表示装置22等が配置されている。
以上、遊技盤10に配置された各装置について説明したが、これら各装置のうち主要なものは、マイクロコンピュータによって制御されており、これについて制御ブロック図を参照しつつ説明する。
図2は、遊技盤10に配置された各装置に係わる遊技制御ブロック図である。なお、図外の遊技機本体、つまり発射装置や賞球排出装置を制御する制御系統や電源回路等は、ここでは省略する。
主制御部200は、制御プログラムおよびデータを記憶したROM201とCPUのワークエリアとして機能するRAM202とともに一体型のワンチップCPUとして構成され、ROM201に記憶された制御プログラムにより一連の制御処理を実行する遊技制御手段が構成されている。
また、主制御部200には、入力ポート210を介して、特別図柄始動口15の内部に配置され、遊技球の通過を検出する特別図柄始動スイッチ150、普通図柄作動ゲート16の内部に配置され、遊技球の通過を検出する普通図柄作動スイッチ160、変動入賞装置18における大入賞口19の内部に配置され、大入賞口19に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ190、同じく変動入賞装置18における大入賞口19の内部に配置され、特定の領域を通過した遊技球のみを検出する特定領域スイッチ195が接続され、各検出信号を入力可能となっている。
さらに主制御部200には、出力ポート220を介して、特別図柄表示装置14、変動入賞装置18における大入賞口19の幅広な扉を開放制御するための大入賞口作動ソレノイド180、特別図柄始動口15の可動片15a、15bを開放制御するための普通電動役物作動ソレノイド225、ランプ付き風車20やランプ表示装置22等の表示灯を点灯制御するための表示灯装置230、図示しないスピーカーを制御するための効果音発生装置240が接続され、各制御信号を出力可能となっている。
次に主制御部200が特別図柄表示装置14に対して実行する制御の一例について説明する。遊技球が特別図柄始動口15に入賞すると、主制御部200は、特別図柄始動スイッチ150からの信号を受信し、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かの判定を行い、その判定にしたがって特別図柄表示装置14へ表示指令情報を出力する。このとき、主制御部200は、効果音発生装置240へ効果音発生指令情報をも出力する。
表示指令情報には、特別図柄表示装置14の図柄変動開始を指示するとともに、図柄変動時間及び図柄変動態様を指定する図柄変動指定情報と、停止図柄を指定する停止図柄指定情報と、図柄変動終了を指定する変動停止指定情報とが含まれており、これら表示指令情報は、ROM201に格納されている。
主制御部200は、特別図柄表示装置14の図柄変動表示を開始させるような遊技状況となったときに、これらの表示指令情報を1回の変動表示制御において、所定のタイミングで特別図柄表示装置14に送信する。
図3は、特別図柄表示装置14に係わる表示制御ブロック図である。特別図柄表示装置14は、主制御部200からの表示指令情報を受信するためのデータ受信回路320と、受信した表示指令情報に基づいて表示制御を行うために必要な制御データを生成して、画像表示処理用LSI310に出力するCPU(表示制御手段)300と、CPU300の動作手順を記述したプログラムを内蔵するプログラムROM330と、ワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM340と、画像表示処理を行う画像表示処理用LSI310と、画像表示処理用LSI310が展開した画像データを一時的に記憶するビデオRAM350と、画像表示処理用LSI310が画像展開するために必要なデータとして図柄データや背景画像データ等を格納したキャラクタROM360と、画像表示処理用LSI310から送出された画像データを用いて、表示画像を出力するLCDディスプレイ370とを有している。
CPU300は、特別図柄表示装置14が図柄変動中であることを示す図柄変動中情報や、確定表示した図柄内容を示す図柄情報等の表示関連情報を遊技機外部に出力する手段を備えている。特別図柄表示装置14はさらに、その出力端子として表示関連情報出力端子380を有している。
図4は、主制御部200が実行する処理のうちの本実施形態に係わる主要部を説明するフローチャートである。まずステップS400において、主制御部200は、特別図柄始動スイッチ150からの信号が入力されたか否かを判定する信号入力チェック処理を実行する。特別図柄始動スイッチ150からの信号が入力されたと判定する(YES)と、ステップS402へ移行する。一方、特別図柄始動スイッチ150からの信号が入力されないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
ステップS402において、主制御部200は、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かの抽選処理を実行する。この抽選処理によって、前述した図柄変動指定情報と停止図柄指定情報と変動停止指定情報とがそれぞれ選択され、ステップS404へ移行する。この際に、特賞状態を生起する場合には、RAM202の所定エリアに特賞フラグを格納する。
ステップS404において、主制御部200は、ステップS402で選択した図柄変動指定情報と停止図柄指定情報と変動停止指定情報とからなる表示指令情報を特別図柄表示装置14へ送信する。これにより、特別図柄表示装置14は、受信した表示指令情報に基づいて図柄変動制御を実行し、確定表示された特別図柄によって、遊技者に特賞状態を生起するか否かの報知が可能となる。
ステップS406において、主制御部200は、ステップS402で特賞状態フラグを格納したか否かを判定するフラグチェック処理を実行する。ここで特賞状態フラグを格納したと判定する(YES)とステップS408に移行し、特賞状態フラグを格納していないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
最後に、ステップS408において、主制御部200は、大入賞口19の広幅の扉を開放制御するための大入賞口作動ソレノイド180を駆動制御する特賞状態処理を実行する。
主制御部200は、特賞状態処理中に、大入賞口スイッチ190からの信号が10回入力されるか、または大入賞口19が開放してから30秒が経過すると大入賞口19を閉鎖する駆動制御を実行する。また特定領域スイッチ195からの検出信号が入力された場合には、閉鎖後に再度開放する。これを最大15回まで繰返し可能に設定してある。
図5は、特別図柄表示装置14におけるCPU300の制御によってLCDディスプレイ370に表示される図柄画像の一例を示す模式図である。左図柄501は、犬をモチーフとしたキャラクタ、中図柄502は、テレビをモチーフとしたキャラクタ、右図柄503は、アヒルをモチーフとしたキャラクタで、それぞれ構成される。この状態は、確定表示された表示結果が、同一のキャラクタが揃っていないため、特賞状態は生起されない。なお、図示しないが、他にもキャラクタで構成される図柄は7種類あり、これらの図柄画像は、図柄データとしてキャラクタROM360に格納されている。
図6〜図8は、特別図柄表示装置14におけるCPU300の制御によってLCDディスプレイ370に表示される図柄画像の一例を示す模式図である。詳しくは、キャラクタで構成される図柄が、一旦停止した際に、特定表示結果となり得る可能性がある場合に、各図柄がそれぞれ備える特有の動作A(第1の特有動作)を説明するための模式図であり、一旦停止した各図柄は、図示した矢印に沿った動作を行う。
図6は、犬をモチーフとしたキャラクタ図柄が、右手と右足を上げ下げし、次に左手と左足を上げ下げするといったキャラクタ図柄特有の動作を繰り返し行うことによって、一旦停止表示する表示例を示す。すなわち、LCDディスプレイ370には、図示した実線の矢印に沿って、(a)〜(d)の4パターンの画像が繰り返し表示される。
図7は、テレビをモチーフとしたキャラクタ図柄が、両手を上げながら飛び上がるといったキャラクタ図柄特有の動作を繰り返し行うことによって、一旦停止表示する表示例を示す。すなわち、LCDディスプレイ370には、図示した実線の矢印に沿って、(a)〜(d)の4パターンの画像が繰り返し表示される。
図8は、アヒルをモチーフとしたキャラクタ図柄が両手と右足を上げ下げし、次に両手と左足を上げ下げするといったキャラクタ図柄特有の動作を繰り返し行うことによって、一旦停止表示する表示例を示す。すなわち、LCDディスプレイ370には、図示した実線の矢印に沿って、(a)〜(d)の4パターンの画像が繰り返し表示される。
上述のように、各キャラクタ図柄は、一旦停止時に、各図柄が備える特有の動作A(第1特有動作)を行うことにより、単純に図柄が次々と切り替る変動表示では味わうことができない興趣感を、図柄の表示演出自体をもって遊技者に与えることが可能となる。
図9〜図11は、特別図柄表示装置14におけるCPU300の制御によってLCDディスプレイ370に表示される図柄画像の一例を示す模式図である。詳しくは、キャラクタで構成される図柄が、確定停止直前の一旦停止した際に、特定表示結果とならない場合に、各図柄が行う特有の動作B(第2の特有動作)(本発明に係わる特有動作)を説明するための模式図であり、一旦停止した各図柄は図示した矢印に沿った動作を行う。
図9は、犬をモチーフとしたキャラクタ図柄が、目線を下げて肩を落とすような落ち込んだ動作を繰り返すことによって、一旦停止表示とする表示例を示す。すなわち、LCDディスプレイ370には、図示した実線の矢印に沿って、(a)と(b)の2パターンの画像が繰り返し表示される。
図10は、テレビをモチーフとしたキャラクタ図柄が、目線を下げて肩を落とすような落ち込んだ動作を繰り返すことによって、一旦停止表示とする表示例を示す。すなわち、LCDディスプレイ370には、図示した実線の矢印に沿って、(a)と(b)の2パターンの画像が繰り返し表示される。
同様に図11(c)は、アヒルをモチーフとしたキャラクタ図柄が、目線を下げて肩を落とすような落ち込んだ動作を繰り返すことによって一旦停止表示とする表示例を示す。つまりLCDディスプレイ370には、図示した実線の矢印に沿って、(a)と(b)の2パターンの画像が繰り返し表示される。
上述のように、各キャラクタ図柄は、確定表示直前の一旦停止であって且つ特定表示結果とならない場合には、各図柄とも共通する特有の動作B(第2特有動作)を行うことにより、遊技者は特定表示結果となり得ないことを認識可能となる。
図12は、特別図柄表示装置14のCPU300が実行する処理のうち、図6〜図11に基づいて説明を行った特有動作の表示処理について説明するフローチャートである。
ステップS800において、CPU300は、データ受信回路320から主制御部200が送信した表示指令情報を入力したか否かを判定する情報入力チェック処理を実行する。表示指令情報が入力したと判定する(YES)と、ステップS810へ移行する。一方、表示指令情報が入力されないと判定する(NO)と、ここでの処理を終了する。
ステップS810において、CPU300は、全図柄を変動開始させる制御を行い、LCDディスプレイ370の3つの表示領域(左、中、右)には、キャラクタで構成される図柄がスクロール変動表示を行う。より具体的には、図5に示す3桁の図柄である左図柄501、中図柄502、右図柄503がキャラクタ図柄全10種類間で繰返し切換わる変動表示が行われる。
ステップS820において、CPU300は、図5に示す3桁の図柄のうち左図柄501を一旦停止させる制御を行う。一旦停止動作は、前述した図6〜図8に示す動作のうち表示された図柄に応じた特有の動作A(第1特有動作)を行う。このとき、中図柄502および右図柄503は、引き続きスクロール変動表示を行う。
ステップS830において、CPU300は、図5に示す3桁の図柄のうち中図柄502を一旦停止させる制御を行う。一旦停止動作は、前述した図6〜図8に示す動作のうち表示された図柄に応じた特有の動作A(第1特有動作)を行う。このとき、左図柄501は、引き続き一旦停止動作を行うとともに、右図柄503は、引き続きスクロール変動表示を行う。
ステップS840において、一旦停止した左図柄501と中図柄502とが一致しているか否か、つまり同一のキャラクタ図柄が揃っているか否かを判定する。一致している場合には(YES)、ステップS850へ移行して、CPU300は、一旦停止した左図柄501と中図柄502が行う特有の動作A(第1特有動作)を同期させる制御を行う。この制御により、LCDディスプレイ370には、図6〜図8に示す動作を、左図柄501および中図柄502が同じタイミングで繰返す表示が行われる。
一方、ステップS840において、一旦停止した左図柄501と中図柄502とが一致しないと判定する(NO)と、ステップS860へ移行して、CPU300は、一旦停止した左図柄501および中図柄502が行う特有の動作A(第1特有動作)を非同期させる制御を行う。この制御により、LCDディスプレイ370には、図6〜図8に示す動作を、左図柄501および中図柄502が異なるタイミングで繰返す表示が行われる。
ステップS870において、CPU300は、図5に示す3桁の図柄のうち右図柄503を一旦停止させる制御を行う。一旦停止動作は、前述した図6〜図8に示す動作のうち表示された図柄に応じた特有の動作(第1特有動作)を行う。このとき、左図柄501および右図柄503は、引き続き一旦停止動作を行う。
ステップS880において、CPU300は、一旦停止した左図柄501と中図柄502と右図柄503とが、予め定められた特定表示結果になりうる状態にあるか否か、つまり一旦停止した各図柄は、同一のキャラクタ図柄によって揃っているか否かを判定する。揃っている場合には(YES)、ステップS890へ移行して、CPU300は、一旦停止した左図柄501と中図柄502と右図柄503を特有の動作C(第3特有動作)(本発明に係わる他の特有動作)として、図示しないが両手を挙げて喜ぶ動作を同じタイミングで同期させる制御を行う。
一方、ステップS880において、揃っていないと判定する(NO)と、ステップS900へ移行して、CPU300は、一旦停止した左図柄501と中図柄502と右図柄503とを特有の動作B(第2特有動作)として、前述した図9〜図11に示す動作を、左図柄501と中図柄502と右図柄503とが同じタイミングで繰返す制御を行う。
ステップS910において、CPU300は、一旦停止した左図柄501と中図柄502と右図柄503とを確定表示させる制御を行う。これにより、遊技者に対して、特賞状態を生起するか否かの報知が可能となる。
以上の説明のように、本発明の実施形態は、一旦停止した複数の図柄(左図柄501、中図柄502が同一キャラクタにより一致する場合には、特有の動作A(第1特有動作)を同期して行うため、従来のような画一化した単純な変動ではなく、図柄の動作表示により複数の図柄が一致したことを認識可能になり、遊技への期待感が一層向上することが可能となる。
一方、一旦停止した複数の図柄(左図柄501、中図柄502)が一致しない場合であっても、特有の動作をそれぞれ非同期して行うため、従来のような画一化した単純な変動ではなく、各識別情報が個性豊かな表示演出を楽しむことにより、遊技の興趣性が一層向上することが可能となる。
さらに、一旦停止した全図柄(左図柄501、中図柄502、右図柄503とが、予め定められた特定表示結果になりうる状態にあるか否かに応じて特有の動作B(第2特有動作)もしくは特有の動作C(第3特有動作)を、それぞれ同じタイミングにより同期して行うため、それぞれの特有の動作によって確定表示結果を認識可能となる
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能である。例えば、特別図柄表示装置(14)に3つ以外の表示領域を設けること、所定条件の成立を予め定められた特定表示結果になった状態やならなかった状態とすること、各特有の動作を別の動作内容に変更すること等が挙げられる。
10 遊技盤
11 外側ガイドレール
12 内側ガイドレール
13 遊技領域
14 特別図柄表示装置(表示装置)
15 特別図柄始動口
15a、15b 可動片
16 普通図柄作動ゲート
17a、17b 普通図柄表示領域
18 変動入賞装置
19 大入賞口
20 ランプ付き風車
21 アウト口
22 ランプ表示装置
150 特別図柄始動スイッチ
160 普通図柄作動スイッチ
180 大入賞口作動ソレノイド
190 大入賞口スイッチ
195 特定領域スイッチ
200 主制御部(遊技制御手段)
210 入力ポート
220 出力ポート
230 表示灯装置
240 効果音発生装置
300 CPU(表示制御手段、一旦停止制御手段)
310 画像表示処理用LSI
320 データ受信回路
330 プログラムROM
340 RAM
350 ビデオRAM
360 キャラクタROM
370 LCDディスプレイ
380 表示関連情報出力端子
501 左図柄(識別情報)
502 中図柄(識別情報)
503 右図柄(識別情報)
11 外側ガイドレール
12 内側ガイドレール
13 遊技領域
14 特別図柄表示装置(表示装置)
15 特別図柄始動口
15a、15b 可動片
16 普通図柄作動ゲート
17a、17b 普通図柄表示領域
18 変動入賞装置
19 大入賞口
20 ランプ付き風車
21 アウト口
22 ランプ表示装置
150 特別図柄始動スイッチ
160 普通図柄作動スイッチ
180 大入賞口作動ソレノイド
190 大入賞口スイッチ
195 特定領域スイッチ
200 主制御部(遊技制御手段)
210 入力ポート
220 出力ポート
230 表示灯装置
240 効果音発生装置
300 CPU(表示制御手段、一旦停止制御手段)
310 画像表示処理用LSI
320 データ受信回路
330 プログラムROM
340 RAM
350 ビデオRAM
360 キャラクタROM
370 LCDディスプレイ
380 表示関連情報出力端子
501 左図柄(識別情報)
502 中図柄(識別情報)
503 右図柄(識別情報)
Claims (3)
- 3つの表示領域にそれぞれ複数種類の識別情報を変動表示可能な表示装置と、該表示装置に表示される前記識別情報を変動表示させた後に、表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段と、前記表示装置に確定表示される前記識別情報の表示結果が、予め定められた特定表示結果として前記3つの表示領域に同一の前記識別情報が確定表示された場合に、遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能な遊技制御手段とを含む遊技機において、
前記表示制御手段は、前記表示装置に表示結果を確定表示させる以前に、前記3つの表示領域に前記識別情報を一旦停止表示させる一旦停止制御手段を含み、
該一旦停止制御手段は、先に一旦停止表示した2つの表示領域の前記識別情報が同一で、かつ最後に一旦停止表示した表示領域の識別情報が同一ではない場合には、一旦停止した3つの識別情報のそれぞれが特有動作を行う一方、一旦停止表示した3つの表示領域の前記識別情報が同一である場合には、一旦停止表示した全ての識別情報が、前記特有動作とは異なる他の特有動作を行うように制御することを特徴とする遊技機。 - 前記一旦停止制御手段は、先に一旦停止表示した2つの表示領域の前記識別情報が同一で、かつ最後に一旦停止表示した表示領域の識別情報が同一ではない場合、一旦停止した全ての識別情報が前記特有動作を同じタイミングで行う同期動作を行うように制御することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記一旦停止制御手段は、一旦停止表示した3つの表示領域の前記識別情報が同一である場合、一旦停止表示した全ての識別情報が前記他の特有動作を同じタイミングで行う同期動作を行うように制御することを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
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