JP2006141507A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】 二つの特別図柄の同時大当りを規制するにあたり、演出表示に矛盾が発生したり、大当りの発生タイミングが無駄に引き伸ばされる不都合を回避する。
【解決手段】 一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当たりのとき、他方の特別図柄に係る抽選結果を優先する。
または、一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当たりのとき、一方の特別図柄の変動時間と、他方の特別図柄の残り変動時間とを比較し、変動時間が短い特別図柄の抽選結果を優先する。
【選択図】 図７

Description

本発明は、二つの特別図柄表示部を備えるパチンコ遊技機などの弾球遊技機に関する。

始動口に対する遊技球の入賞に応じて、特別図柄を変動表示すると共に、特別図柄に係る抽選に当選したとき、大入賞口を開放動作させる弾球遊技機が普及している。これらの遊技動作は、始動口入賞検出処理、特別図柄変動処理、特別図柄停止処理、外れ処理又は当り処理といった一連のシーケンシャル処理からなり、特別図柄の変動時間は、その変動パターン（演出内容）に応じて決められる。例えば、いわゆるスーパーリーチの場合は、通常時よりも図柄変動時間を長くし、大当りの期待を高めるような演出表示が行われている。

しかしながら、この種の弾球遊技機では、特別図柄抽選に当選することが最大の関心事であるため、始動口に多くの遊技球を入賞させることだけが遊技の目的となり、遊技が単調になり易いという問題がある。

そこで、始動口及び特別図柄表示部をそれぞれ二個ずつ備える弾球遊技機が提案されている（例えば、特許文献１参照。）。このような弾球遊技機によれば、特別図柄に係る抽選機会が増えるだけでなく、二つの特別図柄表示部で趣向の異なる演出を行うことにより、弾球遊技機の遊技性を高めることが可能になる。
特開２００３−２６０２４８号公報

ところで、特別図柄表示部を二つ設けると、二つの特別図柄表示部が同時に大当りとなる可能性があるが、遊技機規則上、同時大当りは禁止されているため、何らかの規制手段が必要になる。例えば、同時大当りを規制する方法としては、一方の特別図柄が大当りになったとき、他方の特別図柄を強制的に外れにする方法が有効と思われる。

しかしながら、特別図柄表示部を二つ設けた場合、前述したシーケンシャル処理がパラレルに実行され、各特別図柄の開始タイミングや変動時間がバラバラになるため、特別図柄を強制的に外れにするタイミングが不適切であると、特別図柄表示部の演出表示に矛盾が発生したり、大当りの発生タイミングが無駄に引き伸ばされる可能性がある。

本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、第一始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第一の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第一の特別図柄を変動表示する一方、第二始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第二の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第二の特別図柄を変動表示し、更に、第一又は第二の特別図柄に係る抽選に当選したときは、該当する特別図柄の変動停止後に、遊技者に有利な状態を出現させる弾球遊技機であって、一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当りのとき、他方の特別図柄に係る抽選結果を優先する大当り優先手段を備えることを特徴とする。このように構成すれば、特別図柄の変動開始時に同時大当りを判定し、先に変動を開始した特別図柄の大当りを優先することができる。これにより、変動中の特別図柄を途中で外れに変更するような処理を回避し、演出との整合性を保つことができる。
また、第一始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第一の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第一の特別図柄を変動表示する一方、第二始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第二の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第二の特別図柄を変動表示し、更に、第一又は第二の特別図柄に係る抽選に当選したときは、該当する特別図柄の変動停止後に、遊技者に有利な状態を出現させる弾球遊技機であって、一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当りのとき、一方の特別図柄の変動時間と、他方の特別図柄の残り変動時間とを比較し、変動時間が短い特別図柄の抽選結果を優先する大当り優先手段を備えることを特徴とする。このように構成すれば、特別図柄の変動開始時に同時大当りを判定し、先に停止する特別図柄の大当りを優先することができる。これにより、大当りの発生タイミングを無駄に引き伸ばすことなく、可及的速やかに大当りを発生させることができる。
また、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることを特徴とする。このように構成すれば、優先特別図柄の大当り処理中に、非優先特別図柄を停止状態に維持し、大当り処理の演出効果を高めることができる。
また、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させるための専用変動パターンを備えることを特徴とする。このように構成すれば、演出上の矛盾を生じることなく、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることができる。
また、少なくとも、優先特別図柄の大当り処理が終了するまで、非優先特別図柄の変動を継続することを特徴とする。このように構成すれば、非優先特別図柄に係る大当りの期待感を長時間にわたって継続させることができる。
また、非優先特別図柄の変動を継続するための専用変動パターンを備えることを特徴とする。このように構成すれば、演出上の矛盾を生じることなく、非優先特別図柄の変動を継続させることができる。
また、優先特別図柄の大当り処理が終了してから所定時間後に非優先特別図柄を停止させることを特徴とする。このように構成すれば、非優先特別図柄の変動を、無駄に継続させることなく、優先特別図柄の大当り終了後、速やかに停止させることができる。

以上のように構成された第一の発明によれば、特別図柄の変動開始時に同時大当りを判定し、先に変動を開始した特別図柄の大当りを優先するので、変動中の特別図柄を途中で外れに変更するような処理を回避し、演出との整合性を保つことができる。
また、第二の発明によれば、特別図柄の変動開始時に同時大当りを判定し、先に停止する特別図柄の大当りを優先するので、大当りの発生タイミングを無駄に引き伸ばすことなく、可及的速やかに大当りを発生させることができる。

［第一実施形態］
次に、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図１及び図２において、１はパチンコ遊技機（弾球遊技機）であって、該パチンコ遊技機１は、パチンコ島に固定される外枠２に対して、開閉自在に取り付けられている。パチンコ遊技機１の側方隣接位置には、台間玉貸し機３が並設され、この台間玉貸し機３に、現金又はプリペイドカードを投入することにより、台間玉貸し機３又はパチンコ遊技機１から遊技球が貸し出され、パチンコ遊技が可能になる。

パチンコ遊技機１の正面は、遊技球が発射される遊技盤４と、その前方を覆う開閉自在なガラス枠５と、遊技球を溜める上皿６と、上皿６の余剰球を溜める下皿７と、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル８と、遊技球の貸出操作を行う貸出操作部９と、効果音を出力するスピーカ１０とを備えており、また、パチンコ遊技機１の背面は、払出用の遊技球を溜める遊技球タンク１１と、遊技球タンク１１内の遊技球を上皿６に払い出す賞球払出装置１２と、遊技球を発射する発射モータ１３と、後述する各種の制御基板とを備えている。

図３に示すように、遊技盤４には、第一始動口１４、第二始動口１５、第一特別図柄表示装置１６、第二特別図柄表示装置１７、第一演出図柄表示装置１８、第二演出図柄表示装置１９、第一保留記憶表示部２０、第二保留記憶表示部２１、合計保留記憶表示部２２、大入賞口２３、特別電動役物（大入賞口開閉機構）２４などが配置されている。第一始動口１４に遊技球が入賞すると、第一の特別図柄に係る抽選処理が行われ、第二始動口１５に遊技球が入賞すると、第二の特別図柄に係る抽選処理が行われる。第一又は第二の特別図柄に係る抽選に当選（大当り）すると、特別電動役物２４が連続的に開閉動作（例えば、１５ラウンド）され、遊技者が多くの遊技球を獲得できる。

第一及び第二特別図柄表示装置１６、１７は、演出図柄表示装置１８、１９に比べて簡易な表示デバイス、例えば７セグメントＬＥＤを用いて構成されている。第一特別図柄表示装置１６は、第一始動口１４に対する遊技球の入賞に応じて、第一の特別図柄を変動表示し、これを所定時間後に停止させる。また、第二特別図柄表示装置１７は、第二始動口１５に対する遊技球の入賞に応じて、第二の特別図柄を変動表示し、これを所定時間後に停止させる。特別図柄の変動時間は、一定ではなく、演出図柄表示装置１８、１９における演出内容（変動パターン）に応じて決められる。第一及び第二特別図柄表示装置１６、１７が停止表示する特別図柄は、特別図柄抽選の当り／外れを示すものであれば特に制限はない。例えば、特別図柄表示装置１６、１７が１桁表示の７セグメントＬＥＤで構成される場合は、外れのとき「−」、ノーマル当りのとき「１」、「２」、「４」、「６」、「８」、「９」、確変当りのとき「３」、「５」、「７」を表示する。

第一及び第二演出図柄表示装置１８、１９は、特別図柄表示装置１６、１７に比べて表現力の高い表示デバイス、例えば液晶パネルを用いて構成されている。第一演出図柄表示装置１８は、第一始動口１４に対する遊技球の入賞に応じて、第一の特別図柄に係る演出図柄を変動表示し、これを所定時間後に停止させる。また、第二演出図柄表示装置１９は、第二始動口１５に対する遊技球の入賞に応じて、第二の特別図柄に係る演出図柄を変動表示し、これを所定時間後に停止させる。演出図柄の変動時間は、一定ではなく、演出内容（変動パターン）に応じて決められる。第一及び第二演出図柄表示装置１８、１９が表示する演出図柄は、特別図柄抽選の当り／外れを示すものであれば特に制限はない。例えば、３つの図柄を変動表示し、当りのときは同じ図柄で停止させる。また、第一及び第二演出図柄表示装置１８、１９においては、図柄表示だけでなく、リーチ予告演出、スーパーリーチ演出、大当り演出など、様々な演出表示を行うことができる。

第一特別図柄表示装置１６（第一演出図柄表示装置１８）の図柄変動中において、第一始動口１４に遊技球が入賞すると、第一の特別図柄変動に係る権利が所定個数を限度として保留記憶される。また、第二特別図柄表示装置１７（第二演出図柄表示装置１９）の図柄変動中において、第二始動口１５に遊技球が入賞すると、第二の特別図柄変動に係る権利が所定個数を限度として保留記憶される。第一及び第二の特別図柄変動に係る合計保留記憶個数には、制限があり（例えば４個）、これを超えないように各特別図柄変動に係る最大保留記憶個数が設定される。

各保留記憶表示部２０、２１及び合計保留記憶表示部２２は、例えば複数個のＬＥＤを用いて構成されている。第一保留記憶表示部２０は、第一の特別図柄変動に係る保留記憶個数を表示し、第二保留記憶表示部２１は、第二の特別図柄変動に係る保留記憶個数を表示し、合計保留記憶表示部２２は、第一及び第二の特別図柄変動に係る保留記憶の合計個数を表示する。本実施形態では、第一保留記憶表示部２０を第一演出図柄表示装置１８の近傍に配置し、第二保留記憶表示部２１を第二演出図柄表示装置１９の近傍に配置し、合計保留記憶表示部２２を第一及び第二特別図柄表示装置１６、１７の近傍に配置している。尚、本実施形態では、第一及び第二演出図柄表示装置１８、１９を上下に並べて配置しているが、左右に並べて配置してもよい。また、遊技盤４の遊技領域を仕切る仕切壁２５の有無も任意である。

次に、パチンコ遊技機１の基板構成について、図４を参照して説明する。図４に示すように、パチンコ遊技機１は、少なくとも主基板２６と、該主基板２６からの演出コマンドに応じて、演出処理を行う周辺基板２７とを備えている。本実施形態の主基板２６は、主制御基板２８、払出制御基板２９、発射モータ制御基板３０及び特別図柄表示制御基板３１を含み、周辺基板２７は、演出図柄表示制御基板３２、音声制御基板３３及びランプ制御基板３４を含んでいる。

払出制御基板２９には、玉切れスイッチ３５、払出センサ３６、払出モータ３７などが接続されており、主制御基板２８からの払出信号に応じて、遊技球の払い出しを行うほか、台間玉貸し機３からの貸出信号に応じて、遊技球の払い出しを行う。また、発射モータ制御基板３０には、発射スイッチ（ハンドル角センサ）３８、タッチセンサ３９、発射モータ１３などが接続されており、発射スイッチ３８及びタッチセンサ３９がＯＮのとき、発射モータ１３を駆動させる。また、特別図柄表示制御基板３１には、第一及び第二の特別図柄表示装置１６、１７が接続されており、主制御基板２８からの表示信号に応じて、第一及び第二の特別図柄表示装置１６、１７に特別図柄を表示させる。

主制御基板２８には、入賞口（図示せず）に対する遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチＳＷ１、第一始動口１４に対する遊技球の入賞を検出する第一始動口スイッチＳＷ２、第二始動口１５に対する遊技球の入賞を検出する第二始動口スイッチＳＷ３、ゲート（図示せず）における遊技球の通過を検出するゲートスイッチＳＷ４、大入賞口２３に対する遊技球の入賞を検出する大入賞口スイッチＳＷ５、大入賞口２３のＶゾーン（特定の領域）における遊技球の通過を検出する特定領域スイッチＳＷ６などのセンサ類と、特別電動役物２４を開閉動作させるソレノイドＳＯＬなどのアクチュエータ類と、第一保留記憶表示部２０、第二保留記憶表示部２１、合計保留記憶表示部２２などの表示デバイス類とが接続されている。そして、主制御基板２８は、上記各スイッチＳＷ１〜ＳＷ６の検出信号に応じて、保留記憶処理、保留記憶表示処理、特別図柄抽選処理、図柄変動始動処理、図柄変動停止処理、大入賞口開閉処理、演出コマンド送信処理などを行う。

演出図柄表示制御基板３２には、第一及び第二の演出図柄表示装置１８、１９が接続されており、主制御基板２８からの演出コマンドに応じて、演出図柄表示装置１８、１９に演出図柄を表示させる。また、音声制御基板３３には、スピーカ１０が接続されており、主制御基板２８（又は演出図柄表示制御基板３２）からの演出コマンドに応じて、所定の演出音声をスピーカ１０から出音させる。また、ランプ制御基板３４には、発光表示ランプＬが接続されており、主制御基板２８（又は演出図柄表示制御基板３２）からの演出コマンドに応じて、発光表示ランプＬを点灯動作させる。

次に、主制御基板２８における図柄変動開始処理の手順について、図５及び図６を参照して説明する。図５に示すように、図柄変動開始処理には、第一特別図柄表示装置１６（第一演出図柄表示装置１８）の変動開始処理を行う第一図柄変動開始処理と、第二特別図柄表示装置１７（第二演出図柄表示装置１９）の変動開始処理を行う第二図柄変動開始処理とがある。第一図柄変動開始処理では、まず、第一特別図柄に係る始動口入賞又は保留記憶の有無を判断し、これが有りのときは、第一のサブルーチンにおいて、第一図柄変動開始時の各種処理を実行すると共に、第二のサブルーチンにおいて、第二図柄変動チェック処理（大当り優先手段）を実行する。尚、第一図柄変動開始時の各種処理としては、通常、第一図柄に係る抽選結果の判定、停止図柄の決定、変動パターンの決定などが行われる。

一方、第二図柄変動開始処理では、まず、第二特別図柄に係る始動口入賞又は保留記憶の有無を判断し、これが有りのときは、第一のサブルーチンにおいて、第二図柄変動開始時の各種処理を実行すると共に、第二のサブルーチンにおいて、第一図柄変動チェック処理（大当り優先手段）を実行する。尚、第二図柄変動開始時の各種処理としては、通常、第二図柄に係る抽選結果の判定、停止図柄の決定、変動パターンの決定などが行われる。

図６に示すように、第二図柄変動チェック処理では、まず、第二特別図柄表示装置１７（第二演出図柄表示装置１９）が変動中であるか否かを判断し、この判断結果がＹＥＳのときは、第二特別図柄に係る判定結果をチェックする。ここで、第二特別図柄に係る判定結果が当りのときは、更に、第一特別図柄に係る判定結果をチェックし、これも当りのときは、第二特別図柄の大当りを優先し、第一特別図柄の停止図柄には外れ図柄をセットする。

一方、第一図柄変動チェック処理では、まず、第一特別図柄表示装置１６（第一演出図柄表示装置１８）が変動中であるか否かを判断し、この判断結果がＹＥＳのときは、第一特別図柄に係る判定結果をチェックする。ここで、第一特別図柄に係る判定結果が当りのときは、更に、第二特別図柄に係る判定結果をチェックし、これも当りのときは、第一特別図柄の大当りを優先し、第二特別図柄の停止図柄には外れ図柄をセットする。

このように構成すると、第一特別図柄及び第二特別図柄の同時大当りを規制するにあたり、先に変動を開始した特別図柄の大当りが優先され、後に変動を開始する特別図柄の大当りが強制的に外れにされる。これにより、変動中の特別図柄を途中で外れに変更するような処理を回避し、演出との整合性を保つことができる。

図７は、第一実施形態の作用を示すタイミングチャートである。この図に示すように、第一実施形態では、一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当りのとき、他方の特別図柄に係る抽選結果を優先し、一方の特別図柄を外れ図柄で強制的に停止させる。これにより、優先特別図柄の大当り処理中に、非優先特別図柄を停止状態に維持し、大当り処理の演出効果を高めることができる。

また、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させる際には、専用変動パターンを用いることが好ましい。このようにすると、演出上の矛盾を生じることなく、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることができる。

［第二実施形態］
次に、本発明の第二実施形態について、図８を参照して説明する。ただし、第一実施形態と共通の構成については、第一実施形態の説明を援用する。図８に示すように、第二実施形態は、少なくとも、優先特別図柄の大当り処理が終了するまで、非優先特別図柄の変動を継続する点が第一実施形態と相違している。このようにすると、非優先特別図柄に係る大当りの期待感を長時間にわたって継続させることができる。

また、第二実施形態では、非優先特別図柄の変動を継続する際に、専用変動パターンを用いる。このようにすると、演出上の矛盾を生じることなく、非優先特別図柄の変動を継続させることができる。

また、第二実施形態では、優先特別図柄の大当り処理が終了してから所定時間Ｔ後に非優先特別図柄を停止させる。このようにすると、非優先特別図柄の変動を、無駄に継続させることなく、優先特別図柄の大当り終了後、速やかに停止させることができる。

［第三実施形態］
次に、本発明の第三実施形態について、図９〜図１１を参照して説明する。第三実施形態は、第一図柄変動チェック処理及び第二図柄変動チェック処理の内容が第一実施形態と相違している。

図９に示すように、第三実施形態の第二図柄変動チェック処理では、まず、第二特別図柄表示装置１７（第二演出図柄表示装置１９）が変動中であるか否かを判断し、この判断結果がＹＥＳのときは、第二特別図柄に係る判定結果をチェックする。ここで、第二特別図柄に係る判定結果が当りのときは、更に、第一特別図柄に係る判定結果をチェックする。これも当りのときは、第一特別図柄の変動時間（変動予定時間）と、第二特別図柄の残り変動時間とを比較し、変動時間が長い特別図柄の停止図柄に外れ図柄をセットする。

一方、第三実施形態の第一図柄変動チェック処理では、図１０に示すように、第一特別図柄表示装置１６（第一演出図柄表示装置１８）が変動中であるか否かを判断し、この判断結果がＹＥＳのときは、第一特別図柄に係る判定結果をチェックする。ここで、第一特別図柄に係る判定結果が当りのときは、更に、第二特別図柄に係る判定結果をチェックする。これも当りのときは、第二特別図柄の変動時間（変動予定時間）と、第一特別図柄の残り変動時間とを比較し、変動時間が長い特別図柄の停止図柄に外れ図柄をセットする。

このように構成すると、第一特別図柄及び第二特別図柄の同時大当りを規制するにあたり、先に停止する特別図柄の大当りが優先され、後に停止する特別図柄の大当りが強制的に外れにされる。これにより、大当りの発生タイミングを無駄に引き伸ばすことなく、可及的速やかに大当りを発生させることができる。

図１１は、第三実施形態の作用を示すタイミングチャートである。この図に示すように、第三実施形態では、一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当りのとき、一方の特別図柄の変動時間と、他方の特別図柄の残り変動時間とを比較する。ここで、変動時間が短い特別図柄の抽選結果を優先し、変動時間が長い特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させる。これにより、優先特別図柄の大当り処理中に、非優先特別図柄を停止状態に維持し、大当り処理の演出効果を高めることができる。

また、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させる際には、専用変動パターンを用いることが好ましい。このようにすると、演出上の矛盾を生じることなく、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることができる。

尚、変動時間が短い特別図柄の抽選結果を優先するにあたり、図１２に示すように、非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることなく、優先特別図柄の大当り処理が終了するまで、非優先特別図柄の変動を継続させてもよい。この場合には、前述した第二実施形態と同様の効果が得られる。

パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の背面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機の基板構成を示すブロック図である。 第一図柄変動開始処理及び第二図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第一実施形態に係る第二図柄変動チェック処理及び第一図柄変動チェック処理を示すフローチャートである。 第一実施形態の作用を示すタイミングチャートである。 第二実施形態の作用を示すタイミングチャートである。 第三実施形態に係る第二図柄変動チェック処理を示すフローチャートである。 第三実施形態に係る第一図柄変動チェック処理を示すフローチャートである。 第三実施形態の作用を示すタイミングチャートである。 第四実施形態の作用を示すタイミングチャートである。

符号の説明

１ パチンコ遊技機
４ 遊技盤
１４ 第一始動口
１５ 第二始動口
１６ 第一特別図柄表示装置
１７ 第二特別図柄表示装置
１８ 第一演出図柄表示装置
１９ 第二演出図柄表示装置
２３ 大入賞口
２８ 主制御基板

Claims (7)

1. 第一始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第一の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第一の特別図柄を変動表示する一方、第二始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第二の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第二の特別図柄を変動表示し、更に、第一又は第二の特別図柄に係る抽選に当選したときは、該当する特別図柄の変動停止後に、遊技者に有利な状態を出現させる弾球遊技機であって、
   一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当りのとき、他方の特別図柄に係る抽選結果を優先する大当り優先手段を備えることを特徴とする弾球遊技機。
2. 第一始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第一の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第一の特別図柄を変動表示する一方、第二始動口に対する遊技球の入賞に応じて、第二の特別図柄に係る抽選を行い、その抽選結果に応じた変動パターンで第二の特別図柄を変動表示し、更に、第一又は第二の特別図柄に係る抽選に当選したときは、該当する特別図柄の変動停止後に、遊技者に有利な状態を出現させる弾球遊技機であって、
   一方の特別図柄の変動開始時に、他方の特別図柄の変動状態を判定すると共に、他方の特別図柄が変動状態で、かつ、一方及び他方の特別図柄に係る抽選結果が大当りのとき、一方の特別図柄の変動時間と、他方の特別図柄の残り変動時間とを比較し、変動時間が短い特別図柄の抽選結果を優先する大当り優先手段を備えることを特徴とする弾球遊技機。
3. 非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることを特徴とする請求項１又は２記載の弾球遊技機。
4. 非優先特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させるための専用変動パターンを備えることを特徴とする請求項３記載の弾球遊技機。
5. 少なくとも、優先特別図柄の大当り処理が終了するまで、非優先特別図柄の変動を継続することを特徴とする請求項１又は２記載の弾球遊技機。
6. 非優先特別図柄の変動を継続するための専用変動パターンを備えることを特徴とする請求項５記載の弾球遊技機。
7. 優先特別図柄の大当り処理が終了してから所定時間後に非優先特別図柄を停止させることを特徴とする請求項５又は６記載の弾球遊技機。

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