JPH0729486B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
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- JPH0729486B2 JPH0729486B2 JP60034981A JP3498185A JPH0729486B2 JP H0729486 B2 JPH0729486 B2 JP H0729486B2 JP 60034981 A JP60034981 A JP 60034981A JP 3498185 A JP3498185 A JP 3498185A JP H0729486 B2 JPH0729486 B2 JP H0729486B2
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-
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- B41M5/423—Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by non-macromolecular compounds, e.g. waxes
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は感熱記録シートに関し、更に詳しくは、通常無
色又はやや淡色のロイコ染料と該ロイコ染料と熱時反応
して発色せしめる顕色剤とを発色成分として含有する感
熱発色層を支持体上に形成した感熱記録材料の改良に関
する。
色又はやや淡色のロイコ染料と該ロイコ染料と熱時反応
して発色せしめる顕色剤とを発色成分として含有する感
熱発色層を支持体上に形成した感熱記録材料の改良に関
する。
感熱記録材料は、一般に、紙、合成紙、プラスチックフ
イルム等の支持体上に熱発色性組成物を主成分とする感
熱発色層を設けたもので、熱ヘツド、熱ペン、レーザー
光、ストロボランプ等で加熱することにより発色画像が
得られる。この種の記録材料は他の記録材料に比べて現
像、定着等の煩雑な処理を施すことなく比較的簡単な装
置で短時間記録が得られること、騒音の発生及び環境汚
染が少ないこと、コストが安いことなどの利点により、
図書、文書などの複写に用いられる他、電子計算機、フ
ァクシミリ、券売機、ラベル、レコーダーなど多方面の
亘る記録材料として広く利用されている。
イルム等の支持体上に熱発色性組成物を主成分とする感
熱発色層を設けたもので、熱ヘツド、熱ペン、レーザー
光、ストロボランプ等で加熱することにより発色画像が
得られる。この種の記録材料は他の記録材料に比べて現
像、定着等の煩雑な処理を施すことなく比較的簡単な装
置で短時間記録が得られること、騒音の発生及び環境汚
染が少ないこと、コストが安いことなどの利点により、
図書、文書などの複写に用いられる他、電子計算機、フ
ァクシミリ、券売機、ラベル、レコーダーなど多方面の
亘る記録材料として広く利用されている。
近年、特に商品情報、販売管理、それに対応する商品の
システム化、POS（Point of Sale）システムが進み、
その記録材料として感熱記録材料が用いられている。
システム化、POS（Point of Sale）システムが進み、
その記録材料として感熱記録材料が用いられている。
この様な感熱記録材料に用いられる熱発色性組成物は一
般に発色剤と、この発色剤を熱時発色せしめる顕色性物
質（顕色剤）とからなり、発色剤としては例えばラクト
ン、ラクタム、スピロピラン環を存する無色又は淡色の
ロイコ染料が又顕色剤としては従来から有機酸、フェノ
ール酸物質等が用いられている。
般に発色剤と、この発色剤を熱時発色せしめる顕色性物
質（顕色剤）とからなり、発色剤としては例えばラクト
ン、ラクタム、スピロピラン環を存する無色又は淡色の
ロイコ染料が又顕色剤としては従来から有機酸、フェノ
ール酸物質等が用いられている。
しかしながら、この種の記録材料は画像部及び地肌部の
耐光性即ち蛍光灯や太陽光に長時間暴露された際の画像
部の濃度低下、地肌部の変色が著しく、特にPOSシステ
ム化における荷札用の用途には十分満足できるものでは
ない。これらの耐光性を向上させる方法としては、従来
より、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、サリチレ
ート等の紫外線吸収剤を添加することが公知であるが、
単に感熱発色層中にこれらの紫外線吸収剤を用いても、
カブリを生じたり、紫外線吸収効果が不十分であったり
して、十分満足な結果は得られていない。そこで、本発
明者らは、感熱発色層上に信頼性を向上させるために保
護層を設けたタイプの感熱記録材料において、その保護
層中に紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール系化合物
を用いた場合、上記の如き欠点を生じずに耐光性を向上
させることができ、しかも、この際、特定のロイコ染料
と顕色剤との組み合わせを用いた時にはさらにすぐれた
画像安定性、耐光性を示す感熱記録材料が得られること
を見出し、本発明を完成するに到った。
耐光性即ち蛍光灯や太陽光に長時間暴露された際の画像
部の濃度低下、地肌部の変色が著しく、特にPOSシステ
ム化における荷札用の用途には十分満足できるものでは
ない。これらの耐光性を向上させる方法としては、従来
より、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、サリチレ
ート等の紫外線吸収剤を添加することが公知であるが、
単に感熱発色層中にこれらの紫外線吸収剤を用いても、
カブリを生じたり、紫外線吸収効果が不十分であったり
して、十分満足な結果は得られていない。そこで、本発
明者らは、感熱発色層上に信頼性を向上させるために保
護層を設けたタイプの感熱記録材料において、その保護
層中に紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール系化合物
を用いた場合、上記の如き欠点を生じずに耐光性を向上
させることができ、しかも、この際、特定のロイコ染料
と顕色剤との組み合わせを用いた時にはさらにすぐれた
画像安定性、耐光性を示す感熱記録材料が得られること
を見出し、本発明を完成するに到った。
本発明の目的は、すぐれた耐光性、即ち、蛍光灯や太陽
光に長時間暴露された際の画像褪色や地肌変色がきわめ
て少なくかつ信頼性にすぐれた感熱記録材料を提供する
ことにある。
光に長時間暴露された際の画像褪色や地肌変色がきわめ
て少なくかつ信頼性にすぐれた感熱記録材料を提供する
ことにある。
本発明によれば、支持体上にロイコ染料と顕色剤を含有
する感熱発色層を設け、その上に保護層を設けた感熱記
録材料において、前記ロイコ染料が下記一般式（Ｉ）で
表わされるフルオラン化合物を含有し、更に前記保護層
中に紫外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を含有さ
せることを特徴とする感熱記録材料が提供される。
する感熱発色層を設け、その上に保護層を設けた感熱記
録材料において、前記ロイコ染料が下記一般式（Ｉ）で
表わされるフルオラン化合物を含有し、更に前記保護層
中に紫外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を含有さ
せることを特徴とする感熱記録材料が提供される。
（式中、R1及びR2はアルキル基又はシクロヘキシル基、
R3はハロゲン原子であり、R4は水素原子又はアルキル基
である） また、本発明によれば、前記顕色剤が下記一般式（II）
で表わされるフェニルチオ尿素化合物であることを特徴
とする上記感熱記録材料が提供される。
R3はハロゲン原子であり、R4は水素原子又はアルキル基
である） また、本発明によれば、前記顕色剤が下記一般式（II）
で表わされるフェニルチオ尿素化合物であることを特徴
とする上記感熱記録材料が提供される。
（式中、Ｘ、Ｙはハロゲン原子、アルキル基又はハロア
ルキル基であり、ｍ、ｎは０〜３の整数である） 本発明において、保護層に対して、紫外線吸収性のベン
ゾトリアゾール系化合物を用いるが、この場合、紫外線
吸収性ベンゾトリアゾール化合物としては、従来公知の
ものが用いられ、例えば、次の一般式で表わされるもの
が好ましく用いられる。
ルキル基であり、ｍ、ｎは０〜３の整数である） 本発明において、保護層に対して、紫外線吸収性のベン
ゾトリアゾール系化合物を用いるが、この場合、紫外線
吸収性ベンゾトリアゾール化合物としては、従来公知の
ものが用いられ、例えば、次の一般式で表わされるもの
が好ましく用いられる。
（式中、R1、R2、R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アリール基、シクロアルキル基等である） 前記ベンゾトリアゾール系化合物の具体例としては、例
えば、２−（２′−ヒドロキシ−５′−メチルフェニ
ル）ベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロキシ−
３′−ｔ−ブチル−５′−メチルフェニル）ベンゾトリ
アゾール、２−（２′−ヒドロキシ−５′−ｔ−オクチ
ルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロ
キシ−３′,5′−ジ−ｔ−アミルフェニル）ベンゾトリ
アゾール、２−（２′−ヒドロキシ−３′,5−ジ−ｔ−
ブチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒ
ドロキシ−３′−ｔ−ブチル−５′−メチルフェニル）
−５−クロロベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロ
キシ−３′,5′−ジ−ｔ−ブチルフェニル）−５−クロ
ロベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロキシ−
３′,5′−ジフェニルフェニル）ベンゾトリアゾール等
が挙げられるが、もちろんこれらのものに限定されるも
のではない。
ル基、アリール基、シクロアルキル基等である） 前記ベンゾトリアゾール系化合物の具体例としては、例
えば、２−（２′−ヒドロキシ−５′−メチルフェニ
ル）ベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロキシ−
３′−ｔ−ブチル−５′−メチルフェニル）ベンゾトリ
アゾール、２−（２′−ヒドロキシ−５′−ｔ−オクチ
ルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロ
キシ−３′,5′−ジ−ｔ−アミルフェニル）ベンゾトリ
アゾール、２−（２′−ヒドロキシ−３′,5−ジ−ｔ−
ブチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒ
ドロキシ−３′−ｔ−ブチル−５′−メチルフェニル）
−５−クロロベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロ
キシ−３′,5′−ジ−ｔ−ブチルフェニル）−５−クロ
ロベンゾトリアゾール、２−（２′−ヒドロキシ−
３′,5′−ジフェニルフェニル）ベンゾトリアゾール等
が挙げられるが、もちろんこれらのものに限定されるも
のではない。
本発明においては、ロイコ染料として下記一般式で表わ
されるフルオラン化合物が用いられる。
されるフルオラン化合物が用いられる。
（式中、R1、及びR2はアルキル基又はシクロヘキシル基
であり、R3は、ハロゲン原子であり、R4は水素原子又は
アルキル基である。前記アルキル基としては、通常、炭
素数１〜８のものが用いられる） 前記一般式（Ｉ）で示されるフルオラン化合物の例を示
すと、例えば、３−ジエチルアミノ−７−ｏ−クロル−
アニリノフルオラン、３−ジエチルアミノ−７−ｍ−ク
ロル−アニリノフルオラン、３−ジ−ｎ−ブチルアミノ
−７−ｏ−クロルフニリノフルオラン等が挙げられる。
であり、R3は、ハロゲン原子であり、R4は水素原子又は
アルキル基である。前記アルキル基としては、通常、炭
素数１〜８のものが用いられる） 前記一般式（Ｉ）で示されるフルオラン化合物の例を示
すと、例えば、３−ジエチルアミノ−７−ｏ−クロル−
アニリノフルオラン、３−ジエチルアミノ−７−ｍ−ク
ロル−アニリノフルオラン、３−ジ−ｎ−ブチルアミノ
−７−ｏ−クロルフニリノフルオラン等が挙げられる。
本発明においては、顕色剤として、従来公知のビスフェ
ノールＡやフェニルチオ尿素化合物が使用できるが、好
ましくは下記一般式で表わされるフェニルチオ尿素化合
物が用いられる。
ノールＡやフェニルチオ尿素化合物が使用できるが、好
ましくは下記一般式で表わされるフェニルチオ尿素化合
物が用いられる。
（式中、Ｘ、Ｙはハロゲン、アルキル基又はハロアルキ
ル基であり、ｍ、ｎは０〜３の整数である） このようなフェニルチオ尿素誘導体の具体例を示すと、
例えば、ジフェニルチオ尿素、4,4′−ジエチルフェニ
ルチオ尿素、4,4′−ジブチルフェニルチオ尿素、4,4′
−ジクロロフェニルチオ尿素、3,3′−ジクロロフェニ
ルチオ尿素、3,3′−ジメチルフェニルチオ尿素、3,3′
−ジトリクロロメチルフェニルチオ尿素等が例示される
が、もちろんこれらのものに限定されるものではない。
ル基であり、ｍ、ｎは０〜３の整数である） このようなフェニルチオ尿素誘導体の具体例を示すと、
例えば、ジフェニルチオ尿素、4,4′−ジエチルフェニ
ルチオ尿素、4,4′−ジブチルフェニルチオ尿素、4,4′
−ジクロロフェニルチオ尿素、3,3′−ジクロロフェニ
ルチオ尿素、3,3′−ジメチルフェニルチオ尿素、3,3′
−ジトリクロロメチルフェニルチオ尿素等が例示される
が、もちろんこれらのものに限定されるものではない。
感熱発色層中には、結着剤、填料、界面活性剤、滑剤等
を含むことができる。この場合、結着剤としては、ポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、イソブチレン／無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩等の水溶性樹脂の他、ポリウレタン、スチレ
ン／ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸エステル等の
ラテックスを用いることができる。また填料としては、
炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、クレー、タルク等の無機物の他、尿素−ホルマリ
ン樹脂、チタン、水酸化アルミニウム、クレー、タルク
等の無機物の他、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン
等を微粒子化した有機填料を用いることができる。滑剤
としては、高級脂肪酸又はそのエステル、アミド、金属
塩の他、各種のワックス状物を用いることができる。
を含むことができる。この場合、結着剤としては、ポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、イソブチレン／無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩等の水溶性樹脂の他、ポリウレタン、スチレ
ン／ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸エステル等の
ラテックスを用いることができる。また填料としては、
炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、クレー、タルク等の無機物の他、尿素−ホルマリ
ン樹脂、チタン、水酸化アルミニウム、クレー、タルク
等の無機物の他、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン
等を微粒子化した有機填料を用いることができる。滑剤
としては、高級脂肪酸又はそのエステル、アミド、金属
塩の他、各種のワックス状物を用いることができる。
保護層中には、水溶性樹脂として、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
イソブチレン／無水マレイン酸共重合体アルカリ塩等の
他、ポリウレタン、スチレン／ブタジエン共重合体、ポ
リアクリル酸エステル等のラテックスを用いることがで
きる。また、填料として、炭酸カルシウム、シリカ、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、クレー、タルク等の無
機物の他、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン等を微
粒子状にした有機填料を用いることができる。この他の
滑剤として高級脂肪酸又はそのエステル、アミド、金属
塩等を用いることができる、また、界面活性剤等を適宜
含むことができる。
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
イソブチレン／無水マレイン酸共重合体アルカリ塩等の
他、ポリウレタン、スチレン／ブタジエン共重合体、ポ
リアクリル酸エステル等のラテックスを用いることがで
きる。また、填料として、炭酸カルシウム、シリカ、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、クレー、タルク等の無
機物の他、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン等を微
粒子状にした有機填料を用いることができる。この他の
滑剤として高級脂肪酸又はそのエステル、アミド、金属
塩等を用いることができる、また、界面活性剤等を適宜
含むことができる。
本発明の感熱記録材料を作るには、紙、合成紙等の支持
体上に、ロイコ染料、顕色剤及び結着剤を主成分とする
水溶液を塗布乾燥し、更にその上に水溶性樹脂、フィラ
ー及び紫外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を主成
分とする保護層液を塗布乾燥する。ここで、ロイコ染
料、顕色剤及び結着剤の使用量は夫々５〜30重量％、40
〜80重量％、２〜20重量％が適当である。形成される感
熱発色層の付着量は２〜10g/m2程度が適当である。ま
た、保護層形成に用いる水溶性樹脂、フィラー及び紫外
線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物の使用量は、夫
々、10〜80重量％、５〜80重量％、５〜60重量％が適当
である。また形成される保護層の付着量は１〜10g/m2程
度が適当である。
体上に、ロイコ染料、顕色剤及び結着剤を主成分とする
水溶液を塗布乾燥し、更にその上に水溶性樹脂、フィラ
ー及び紫外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を主成
分とする保護層液を塗布乾燥する。ここで、ロイコ染
料、顕色剤及び結着剤の使用量は夫々５〜30重量％、40
〜80重量％、２〜20重量％が適当である。形成される感
熱発色層の付着量は２〜10g/m2程度が適当である。ま
た、保護層形成に用いる水溶性樹脂、フィラー及び紫外
線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物の使用量は、夫
々、10〜80重量％、５〜80重量％、５〜60重量％が適当
である。また形成される保護層の付着量は１〜10g/m2程
度が適当である。
本発明の感熱記録材料は、特定のロイコ染料又は特定な
顕色剤を主成分とする感熱発色層上に、水溶性樹脂、フ
ィラーを主成分とする保護層を設け、この保護層中に紫
外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を含有させたこ
とから、カブリ等の問題を生じることなく、きわめて優
れた耐光性を有する感熱記録材料を得ることができる。
顕色剤を主成分とする感熱発色層上に、水溶性樹脂、フ
ィラーを主成分とする保護層を設け、この保護層中に紫
外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を含有させたこ
とから、カブリ等の問題を生じることなく、きわめて優
れた耐光性を有する感熱記録材料を得ることができる。
本発明の感熱記録材料は、この様な特性を利用して、耐
光性品質の要求される荷札、CAD、ラベル等に有利に適
用される。
光性品質の要求される荷札、CAD、ラベル等に有利に適
用される。
以下に本発明の実施例を示す。なお、以下において示す
部及び％はいずれも重量基準である。また、各液はボー
ルミルで粉砕分散し、含有粒子の平均粒径を５μｍ以下
とした。
部及び％はいずれも重量基準である。また、各液はボー
ルミルで粉砕分散し、含有粒子の平均粒径を５μｍ以下
とした。
実施例１ 〔Ａ 液〕 ロイコ染料（３−ジ−ｎ−ブチルアミノ−７−ｏ−クロ
ルアニリノフルオラン） 10部 ポリビニルアルコール10％水溶液 10部 水 30部 〔Ｂ 液〕 顕色剤（3,3′−ジクロロフェニルチオ尿素） 3.5部 炭酸カルシウム 4.0部 ポリビニルアルコール10％水溶液 5.5部 水 17.0部 〔Ｃ 液〕 熱可融性物質（オクタデシルカルバモイルベンゼン）10
部 ポリビニルアルコール10％水溶液 10部 水 30部 以上の様にして得られた〔Ａ液〕、〔Ｂ液〕、〔Ｃ液〕
を所用量計量し、均一に攪拌混合し、坪量50g/m2の上質
紙上に乾燥付着量が染料基準で0.5g/m2となるように塗
布乾燥し、感熱発色層を形成した。
ルアニリノフルオラン） 10部 ポリビニルアルコール10％水溶液 10部 水 30部 〔Ｂ 液〕 顕色剤（3,3′−ジクロロフェニルチオ尿素） 3.5部 炭酸カルシウム 4.0部 ポリビニルアルコール10％水溶液 5.5部 水 17.0部 〔Ｃ 液〕 熱可融性物質（オクタデシルカルバモイルベンゼン）10
部 ポリビニルアルコール10％水溶液 10部 水 30部 以上の様にして得られた〔Ａ液〕、〔Ｂ液〕、〔Ｃ液〕
を所用量計量し、均一に攪拌混合し、坪量50g/m2の上質
紙上に乾燥付着量が染料基準で0.5g/m2となるように塗
布乾燥し、感熱発色層を形成した。
ポリビニルアルコール10％水溶液 60部 炭酸カルシウム ４部 滑剤 ２部 水 62部 〔Ｅ 液〕 紫外線吸収剤〔２−（２′−ヒドロキシ−５′−ｔ−オ
クチルフェニル）ベンゾトリアゾール〕 10部 ポリビニルアルコール10％水溶液 10部 水 30部 次に、前記〔Ｄ液〕、〔Ｅ液〕を所用量計量し、これに
ポリビニルアルコールの架橋剤をポリビニルアルコール
に対して、30％加え、均一に攪拌混合し、この混合液を
上記の感熱発色層上に乾燥付着量が、4g/m2となるよう
に塗布乾燥して保護層を設け、本発明の感熱記録材料を
得た。
クチルフェニル）ベンゾトリアゾール〕 10部 ポリビニルアルコール10％水溶液 10部 水 30部 次に、前記〔Ｄ液〕、〔Ｅ液〕を所用量計量し、これに
ポリビニルアルコールの架橋剤をポリビニルアルコール
に対して、30％加え、均一に攪拌混合し、この混合液を
上記の感熱発色層上に乾燥付着量が、4g/m2となるよう
に塗布乾燥して保護層を設け、本発明の感熱記録材料を
得た。
実施例２ 実施例１において、〔Ｅ液〕の紫外線吸収剤を２−
（２′−ヒドロキシ−５′−メチルフェニル）ベンゾト
リアゾールにした以外は同様にして実施例２のサンプル
を作成した。
（２′−ヒドロキシ−５′−メチルフェニル）ベンゾト
リアゾールにした以外は同様にして実施例２のサンプル
を作成した。
実施例３ 実施例１において、〔Ｂ液〕の顕色剤を、ビスフェノー
ルＡとした以外は同様にして実施例３のサンプルを作成
した。
ルＡとした以外は同様にして実施例３のサンプルを作成
した。
比較例１ 実施例１において、〔Ａ液〕のロイコ染料を２−（Ｎ−
３′−トリフルオロメチルフェニル）アミノ−６−ジエ
チルアミノフルオランとし、〔Ｂ液〕の顕色剤をビスフ
ェノールＡとした以外は同様にして比較例１のサンプル
を作成した。
３′−トリフルオロメチルフェニル）アミノ−６−ジエ
チルアミノフルオランとし、〔Ｂ液〕の顕色剤をビスフ
ェノールＡとした以外は同様にして比較例１のサンプル
を作成した。
比較例２ 実施例１において、〔Ｅ液〕から紫外線吸収剤を除去
し、紫外線吸収剤を含有しない保護層を形成した以外は
同様にして比較例２のサンプルを得た。
し、紫外線吸収剤を含有しない保護層を形成した以外は
同様にして比較例２のサンプルを得た。
比較例３ 比較例１において、〔Ｅ液〕から紫外線吸収剤を除去
し、紫外線吸収剤を含有しない保護層を形成した以外は
同様にして比較例３のサンプルを得た。
し、紫外線吸収剤を含有しない保護層を形成した以外は
同様にして比較例３のサンプルを得た。
比較例４ 実施例１において、〔Ｅ液〕から紫外線吸収剤を2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノンとした以外は同様にして比
較例５のサンプルを得た。
ジヒドロキシベンゾフェノンとした以外は同様にして比
較例５のサンプルを得た。
比較例５ 実施例１において、ロイコ染料を3,3−ビス（ｐ−ジメ
チルアミノフェニル）−６−ジメチルアミノフタリドに
代えた以外は実施例１と同様にして比較例５のサンプル
を得た。
チルアミノフェニル）−６−ジメチルアミノフタリドに
代えた以外は実施例１と同様にして比較例５のサンプル
を得た。
次に、前記で得られた各感熱記録材料に対し、以下に示
す各種の試験を行ない、その結果を表−１に示した。
す各種の試験を行ない、その結果を表−１に示した。
発色性……熱傾斜試験器を用いて140℃で発色させた場
合の発色部をマクベス濃度計で測定し、その値をDmaxと
して示した。またこの場合の地肌部の濃度をDminで示し
た。
合の発色部をマクベス濃度計で測定し、その値をDmaxと
して示した。またこの場合の地肌部の濃度をDminで示し
た。
日光褪色性……熱傾斜試験器を用いて110℃で発色させ
た発色部及び地肌部を太陽光線下に30時間暴露し、その
時の画像部の濃度変化と地肌部の濃度変化をマグベス濃
度計で測定した。
た発色部及び地肌部を太陽光線下に30時間暴露し、その
時の画像部の濃度変化と地肌部の濃度変化をマグベス濃
度計で測定した。
蛍光灯褪色性……熱傾斜試験器を用いて110℃で発色さ
せた発色部及び地肌部を5000Luxの蛍光灯光線下に240時
間暴露し、その時の画像部の濃度変化と地肌部の濃度変
化をマクベス濃度計で測定した。
せた発色部及び地肌部を5000Luxの蛍光灯光線下に240時
間暴露し、その時の画像部の濃度変化と地肌部の濃度変
化をマクベス濃度計で測定した。
以上の結果から本発明は、紫外線吸収性ベンゾトリアゾ
ール系化合物を含有する保護層と特定のロイコ染料、特
定の顕色剤を含有する感熱発色層の組合せを用いること
により、耐光性（日光褐色性、蛍光灯褐色性）がきわめ
て優れることがわかる。
ール系化合物を含有する保護層と特定のロイコ染料、特
定の顕色剤を含有する感熱発色層の組合せを用いること
により、耐光性（日光褐色性、蛍光灯褐色性）がきわめ
て優れることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−136288（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−112489（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−133096（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−136351（ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】支持体上にロイコ染料と顕色剤を含有する
感熱発色層を設け、その上に保護層を設けた感熱記録材
料において、前記ロイコ染料が下記一般式（Ｉ）で表わ
されるフルオラン化合物を含有し、更に前記保護層中に
紫外線吸収性ベンゾトリアゾール系化合物を含有させる
ことを特徴とする感熱記録材料。 （式中、R1及びR2はアルキル基又はシクロヘキシル基、
R3はハロゲン原子であり、R4は水素原子又はアルキル基
である） - 【請求項２】前記顕色剤が下記一般式（II）で表わされ
るフェニルチオ尿素化合物であることを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の感熱記録材料。 （式中、Ｘ、Ｙはハロゲン原子、アルキル基又はハロア
ルキル基であり、ｍ、ｎは０〜３の整数である）
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60034981A JPH0729486B2 (ja) | 1985-02-23 | 1985-02-23 | 感熱記録材料 |
| US06/831,456 US4663642A (en) | 1985-02-23 | 1986-02-20 | Thermosensitive recording material |
| DE19863605675 DE3605675A1 (de) | 1985-02-23 | 1986-02-21 | Waermeempfindliches aufzeichnungsmaterial |
| GB08604373A GB2171810B (en) | 1985-02-23 | 1986-02-21 | Thermosensitive recording material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60034981A JPH0729486B2 (ja) | 1985-02-23 | 1985-02-23 | 感熱記録材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61193883A JPS61193883A (ja) | 1986-08-28 |
| JPH0729486B2 true JPH0729486B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=12429321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60034981A Expired - Lifetime JPH0729486B2 (ja) | 1985-02-23 | 1985-02-23 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729486B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0725206B2 (ja) * | 1986-11-29 | 1995-03-22 | 新王子製紙株式会社 | 感熱記録体 |
| JPH06219047A (ja) * | 1993-01-29 | 1994-08-09 | Sliontec:Kk | 可逆性感熱記録シート |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5953193B2 (ja) * | 1978-02-15 | 1984-12-24 | 神崎製紙株式会社 | 感熱記録体 |
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| JPS57120494A (en) * | 1981-01-19 | 1982-07-27 | Hodogaya Chem Co Ltd | Heat-sensitive recording paper |
| JPS57128593A (en) * | 1981-02-03 | 1982-08-10 | Ricoh Co Ltd | Thermosensitve recording material |
| JPS57178792A (en) * | 1981-04-27 | 1982-11-04 | Kohjin Co Ltd | Black color heat sensitive recording medium |
| JPS57185567U (ja) * | 1981-05-21 | 1982-11-25 | ||
| JPS5881196A (ja) * | 1981-11-10 | 1983-05-16 | Nippon Kayaku Co Ltd | 感熱記録シ−ト |
| JPS5953193A (ja) * | 1982-09-22 | 1984-03-27 | 日産自動車株式会社 | 工業用ロボツトにおける締結具締付装置の支持装置 |
| JPS59133096A (ja) * | 1983-01-19 | 1984-07-31 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
| JPS59136288A (ja) * | 1983-01-25 | 1984-08-04 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
| JPS59167295A (ja) * | 1983-03-14 | 1984-09-20 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
| JPS59176088A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-05 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
| JPS59190893A (ja) * | 1983-04-13 | 1984-10-29 | Honshu Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
| JPS60112487A (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-18 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 感熱記録シ−ト |
-
1985
- 1985-02-23 JP JP60034981A patent/JPH0729486B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61193883A (ja) | 1986-08-28 |
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