JPH07290720A - 液体噴射プリント装置およびプリント方法 - Google Patents
液体噴射プリント装置およびプリント方法Info
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Abstract
きる液体噴射プリント装置およびプリント方法を提供す
る。 【構成】 液体のプリント材料を液滴としてプリントヘ
ッド10から吐出して被プリント材に付着させてプリン
トを行う液体噴射プリント装置において、電源13投入
時、またはプリント開始前に、駆動装置11で予備吐出
動作を行わせる際、プリントヘッド10の駆動周波数を
変えながら予備吐出動作を行わせる。
Description
液滴を形成させ被プリント材に付着させてプリントを行
う液体噴射プリント装置に関し、さらに詳しくは予備吐
出機能を有する液体噴射プリント装置およびプリント方
法に関する。なお、ここで、プリントとは、布、糸、
紙、シート材等のインク付与を受けるインク支持体全て
へのインク付与等(記録)を含むもので、プリント装置
は、各種情報処理装置全てあるいはその出力器としての
プリンタを含むものであり、本発明はこれらへの用途が
可能なものである。
射プリント装置では、長時間液体を吐出させないで放置
すると、プリント開始時に正常な吐出用信号が送られた
にもかかわらず、液滴が吐出されないという不良現象が
起こることが知られている。
は、以下の2つの理由が考えられる。
下し、これに伴って液体の粘度が増大したことである。
この液体の粘性抵抗により液体吐出に要するエネルギが
増大するため、吐出エネルギ不足によって吐出不良が引
き起こされる。
る液体の粘度の上昇による粘性抵抗の増大である。これ
らは特に低温・低湿環境下において顕著であり、液体噴
射プリント方式においては大きな問題となっている。
と呼ばれる方法がある。これは、例えば電源投入時やプ
リントが長時間が行われない場合などに粘度が高くなっ
た液体を自動的にしかるべき回数、液体吸収体等に吐出
させて液体の粘度を低下させ、この予備吐出動作内で液
体吐出不良を解消し、プリント時には正常な吐出を得る
方法である。
てきた。例えば、印字開始直前にヘッド内部の高粘度化
したインクを加熱することにより粘度を下げるプリント
装置が、特開昭57−2765号に開示されている。ま
た、ヘッドユニットの吐出を制御する専用のコントロー
ラを設け、そのコントローラを用いてプリンタ起動時に
予備加熱処理や予備吐出処理を行う方法が特開昭61−
146548号に開示されている。さらに、装置の設置
された雰囲気の条件に応じてプリントヘッドにプリント
領域外で液体プリント材料の空吐出動作を行わせる手段
が、特開昭62−116153号に開示されている。
置の吐出駆動周波数は、実際のプリント時の同一かそれ
より低い周波数に設定された、ある一定値に固定されて
おり、可変できないものであり次のような問題を生じて
いた。
ドを備える装置では、予備吐出を行う際、実際に1回目
の駆動信号で液滴が吐出しない場合がある。この原因と
しては、ヒータ上に気泡が発生しない場合がある。この
場合は、プリント動作の回復のためには吸引操作等によ
り、強制的に高粘度化したプリント液を除去し、供給系
から発泡可動なプリント液を吸い込む必要がある。一
方、ヒータ上に気泡が発生するが、液滴が形成するに至
らない場合がある。また、実際に1回目の駆動信号で液
滴が吐出する場合でも、無条件にプリント液の粘度低下
に至らない場合がある。すなわち、1回目の駆動信号に
発生した気泡が消泡しないうちに2回目駆動信号を与え
ると気泡の動作が不安定になって固定泡として残り、以
後の予備吐出が全く不可能になる場合がある。一般に、
高粘度インクでは低粘度インクに比べて気泡が消泡に至
る時間が長くなるので特に1発目、2発目で上述の問題
が生じやすい。
m、液流路断面20μm×20μmの直管状液流路01
中に18μm×24μmのヒータ02を配置した実験用
ヘッド03で、液室04に供給チューブ05を介して水
/グリセリン水溶液を供給し、ヒータ02上で発生する
気泡の寿命を測定した結果を図11に示す。図11に示
すように、液体の粘度上昇に伴い気泡の寿命は急激に上
昇することがわかった。
よってプリント液滴が吐出した場合にも次のような問題
が生じていた。すなわち、前述したように、粘度の上昇
した液体は粘性抵抗が増大しており、予備吐出において
通常プリント時の駆動周波数で最初の1発目が吐出され
た後に吐出口の液面(以下、メニスカス)が完全に元の
状態に復帰しないうちに次の2発目、さらには3発目、
4発目の駆動信号を与えると、メニスカスが非常に不安
定になるため、粘度の増大した液体をうまく吐出できな
くなる不具合が生じていた。特に低温・低湿環境下にお
いてはさらに液体は粘度が上昇し粘性抵抗が増大してお
り、予備吐出がうまく実行されない不具合が生じてい
た。
低い一定の周波数で予備吐出を行うことが考えられる。
この方法によると、最初の1発目が吐出されメニスカス
が復帰した後に、次の2発目、3発目、4発目と粘度の
高くなっている液体を順次吐出していくことで、液体噴
射プリント装置内部の液体を高い粘度の状態から徐々に
通常の粘度に復帰していくことができるのであるが、通
常に近い粘度で粘性抵抗が減少した状態でも常に低い一
定の周波数で駆動しているため、かかる予備吐出動作に
時間がかかってしまい、実際のプリント動作がすぐに実
行できない不具合が生じていた。
ットヘッドにおいては、液流路が細いために、特に放置
直後において気泡寿命が極端に長くなり、例えば数10
msec〜数100msecになる。このようなヘッド
では予備吐出を正常に行える周波数は1Hz程度とな
る。 このようなヘッドにおいては1Hz程度の一定周
波数で予備吐出を行うと数分を要する場合がある。
環境条件により大きく左右される傾向にあり、この予備
吐出のプリントヘッドの駆動周波数は通常厳しい条件に
合わせて低く設定されている。従って、悪環境条件下で
使用される場合には有効であるが、好条件の下、つまり
液体の吐出不良が起こりにくい環境条件下で使用される
場合には予備吐出の周波数はそれほど低くなくても良い
にもかかわらず、予め定められた駆動周波数で常に予備
吐出を行うことになり、時間がかかっていた。本発明の
目的は、このような事情に鑑み、予備吐出を確実にかつ
速やかに行うことができる液体噴射プリント装置および
プリント方法を提供することにある。
発明の第1の態様は、液体のプリント材料を液滴として
プリントヘッドから吐出して被プリント材に付着させて
プリントを行う液体噴射プリント装置において、電源投
入時、またはプリント開始前に予備吐出動作を行わせる
制御手段を有し、この制御手段は前記プリントヘッドの
駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行わせることを
特徴とする液体噴射プリント装置にある。
て、前記プリントヘッドは、前記液体を吐出するために
利用されるエネルギを発生する素子として、前記液体に
膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体
を有することを特徴とする液体噴射プリント装置にあ
る。
様において、前記制御手段は、通常プリント時のヘッド
駆動周波数よりも低い周波数から予備吐出を開始し、徐
々に前記ヘッド駆動周波数を上げていくよう制御するこ
とを特徴とする液体噴射プリント装置にある。
の態様において、前記制御手段は、液体噴射プリント装
置の液滴吐出を休止している時間に応じて前記プリント
ヘッドの駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行わせ
るよう制御することを特徴とする液体噴射プリント装置
にある。
の態様において、さらに周囲の雰囲気温度を検出する温
度検出手段を具備し、前記制御手段は、前記温度検出手
段で検出された雰囲気温度温度に応じて前記プリントヘ
ッドの駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行わせる
ことを特徴とする液体噴射プリント装置にある。
に態様において、さらに周囲の雰囲気湿度を検出する湿
度検出手段を具備し、前記制御手段は、前記湿度検出手
段で検出された雰囲気温度温度に応じて前記プリントヘ
ッドの駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行わせる
ことを特徴とする液体噴射プリント装置にある。
料を液滴としてプリントヘッドから吐出して被プリント
材に付着させてプリントを行う液体噴射プリント方法に
おいて、電源投入時、またはプリント開始前に予備吐出
動作を行わせるに際し、前記プリントヘッドの駆動周波
数を変えながら予備吐出動作を行わせる制御を行うこと
を特徴とする液体噴射プリント方法にある。
て、前記プリントヘッドは、前記液体を吐出するために
利用されるエネルギを発生する素子として、前記液体に
膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体
を有することを特徴とする液体噴射プリント方法にあ
る。
様において、前記制御は、通常プリント時のヘッド駆動
周波数よりも低い周波数から予備吐出を開始し、徐々に
前記ヘッド駆動周波数を上げていくよう制御する工程を
含むことを特徴とする液体噴射プリント方法にある。
かの態様において、前記制御は、液体噴射プリント装置
の液滴吐出を休止している時間に応じて前記プリントヘ
ッドの駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行わせる
工程を含むことを特徴とする液体噴射プリント方法にあ
る。
れかの態様において、前記制御は、検出された雰囲気温
度温度に応じて前記プリントヘッドの駆動周波数を変え
ながら予備吐出動作を行わせる工程を含むことを特徴と
する液体噴射プリント方法にある。
れかの態様において、前記制御は、検出された雰囲気温
度温度に応じて前記プリントヘッドの駆動周波数を変え
ながら予備吐出動作を行わせる工程を含むことを特徴と
する液体噴射プリント方法にある。
粘度低下に応じて動作周波数を上げていくことにより、
短時間かつ確実にヘッド内のインク粘度を通常の値に下
げる予備吐出を行うことができる。
に説明する。
の第1の実施例を説明するものである。
で、プリントヘッド10は、ヘッド駆動装置11で駆動
され、ヘッド駆動装置11はCPU(中央処理装置)1
2で制御されており、これらのプリント装置にはプリン
ト電源14から電気が供給されている。画像信号は画像
信号源(ホストコンピュータ)101からヘッド駆動装
置11に送出され、ヘッド10によるプリントが行われ
る。
ャートである。
予備吐出の動作を説明する。
のプリントヘッド駆動周波数fを設定する。この駆動周
波数fは、通常プリント時よりも低く、プリントヘッド
の種類やプリント方法により定められている。
周波数fでプリントヘッド10を駆動し、ヘッド10内
の液体を数10回吐出させる。
Δf増加させたf=f+Δfに設定する。
設定された最終駆動周波数に達したかどうかを判断し、
最終駆動周波数に達していない場合にはステップSJ2
に戻り、新しく設定された駆動周波数fでプリントヘッ
ド10を駆動し、ヘッド10内の液体を数10回吐出さ
せる。
SJ3を予め設定されている予備吐出時の最終駆動周波
数に至るまで繰り返し、予備吐出は終了する。
数5kHzのプリントヘッドをf=500HzからΔf
=10Hzの増分でf=2000Hzまで50発ずつ吐
出すると500Hzで50発、510Hzで50発、5
20Hzで50発・・・・・・・1990Hzで50
発、2000Hzで50発と低い値から高い値へと駆動
周波数を変化させながら予備吐出が行われる。
トヘッド10の内部の液体の粘度が高く流体抵抗が増大
している状態では低い駆動周波数で吐出を行い、粘度の
高い液体が外部へ吐出され、粘度が低く流体抵抗が減少
してくるに従い駆動周波数を上げていくように制御す
る。
上昇を等差数列的ではなく等比数列的にしても良い。例
えば最初の10発は2Hz、次の10発は10Hz、そ
の次の10発は50Hz、さらにその次の10発は25
0Hzというように周波数を上げていっても良い。
の第2の実施例を説明するものである。この実施例は、
休止時間によって可変する駆動周波数の初期値を設定す
るものである。
で、図中図1と同一部分または相当するものは同一符号
を付し、その説明は省略する。図3に説明するように、
CPU12にはカウンタ14が接続され、カウンタ14
にはタイマ15が接続されており、このタイマ14はカ
ウンタ15と接続されており、このタイマ15にはプリ
ント電源13とは別個の電源16から電気が供給されて
いる。
ャートである。以下、図4のフローチャートにしたがっ
て予備吐出の動作を説明する。
になった場合には、ステップS12でプリント電源13
とは別個の電源16によって駆動されるタイマ15がス
タートし、ステップS13でプリント電源13がONに
なるまでの時間をカウンタ14でカウントする。そし
て、ステップS14でプリント電源13がONとなった
場合には、ステップS15でカウンタ14のカウント
値、すなわちプリント装置の休止時間に応じて予備吐出
開始時のヘッド駆動周波数fを設定し、ステップSJ
で、第1の実施例と同様に低い値から高い値へと駆動周
波数fを変化させながら予備吐出を行う。
液体の蒸発がそれだけ進行しているので、液体の粘度上
昇による粘性抵抗の増大しており、設定されるヘッド駆
動周波数fはより低い値にする必要がある。
る。
により個別に設定される。
FFになっているプリント装置本体の休止時間をカウン
トしているが、プリント装置がONになった状態でのプ
リントヘッドが待機状態での未プリント状態の時間をカ
ウントする、すなわちプリントヘッドの休止時間に応じ
て予備吐出開始時のヘッド駆動周波数を設定してもよ
い。
の第3の実施例を説明するものである。この実施例は、
湿度によって可変する駆動周波数の初期値を設定するも
のである。
を読み取り、この画像情報をプリントする複写機であ
り、複数のノズルから液滴を吐出するインクジェットヘ
ッド10を具える。
で、図中、図3と同一部分または相当するものは同一符
号を付し、その説明は省略する。同図に示すように、ス
キャナ102は画像処理回路103を介してヘッド駆動
装置11に接続されている。画像処理回路103は、ス
キャナ102で読み取った画像情報に基づいて、ヘッド
10でプリントできるように画像処理を行う部分で、具
体的にはどのスキャンでどのタイミングでどのノズルか
らインクを吐出するかを決定する部分である。また、C
PU12には、アナログデジタル(AD)変換器21を
介して湿度センサ22が接続されている。
ャートである。以下、図6のフローチャートにしたがっ
て予備吐出の動作を説明する。なお、本実施例では、カ
ウンタ14およびタイマ15により第2の実施例と同様
に複写機の休止時間を測定し、これに応じて予備吐出開
始時のヘッド駆動周波数fを設定するが、ここでの説明
は省略する。
ト電源13がONにされたとき、湿度センサ22で測定
された湿度データが、AD変換器21を介してCPU1
2に取り込まれる。次に、ステップS22で取り込まれ
た湿度が設定値より低いかどうかを判断し、湿度が予め
設定された値よりも高くて液体の蒸発があまり進まない
場合、実施例2と同様に、プリント装置の休止時間に応
じて、予備吐出開始時のヘッド駆動周波数fが設定され
る。一方、湿度が予め設定された値よりも低くて液体の
蒸発がかなり進行しそうな場合には、ステップS23で
予備吐出開始時のヘッド駆動周波数fをより低く設定す
る。そして、ステップSJで、第1の実施例と同様に低
い値から高い値へと駆動周波数を変化させながら予備吐
出を行う。
面での液体の蒸発がそれだけ進行しやすいので、液体の
粘度上昇による粘性抵抗の増大しており、設定されるヘ
ッド駆動周波数はより低い値にする必要があることに基
づく。したがって、湿度センサ22から読みこむデータ
はプリント装置の休止の間の平均値等が好ましいが、電
源がONされたときのデータであってもよい。
の第4の実施例を説明するものである。この実施例は、
温度によって可変する駆動周波数の初期値を設定するも
のである。
で、図中、図3と同一部分または相当するものは同一符
号を付し、その説明は省略する。本実施例のプリント装
置は基本的には第2の実施例と同様なものであるが、C
PU12にはAD変換器21を介して温度センサ23が
接続されている。
ャートである。。なお、本実施例では、カウンタ14お
よびタイマ15により第2の実施例と同様にプリント装
置の休止時間を測定し、これに応じて予備吐出開始時の
ヘッド駆動周波数fを設定するが、ここでの説明は省略
する。
れたときに、ステップS31で、温度センサ23で測定
された温度データがAD変換器21を介してCPU12
に取り込まれる。そして、ステップS32で温度が予め
設定された値より低いかどうかを判断し、温度が設定値
より高くて液体の粘度が低くない場合には、第2の実施
例と同様に、プリント装置の休止時間に応じて設定され
た通りの値に予備吐出開始時のヘッド駆動周波数fを設
定する。一方温度が設定値より低い場合には、ステップ
S33で、予備吐出開始時のヘッド駆動周波数fを低く
設定する。そして、ステップSJで、第1の実施例と同
様に低い値から高い値へと駆動周波数fを変化させなが
ら予備吐出を行う。
度上昇による粘性抵抗が増大するので、設定されるヘッ
ド駆動周波数fはより低い値にする必要があるというこ
0とに基づく。したがって、温度センサ22から読みこ
むデータはプリント装置の休止の間の平均値等が好まし
いが、電源がONされたときのデータであってもよい。
ジェットプリント装置の一例の概観図を示す。このイン
クジェットプリント装置IJRAは、駆動モータの20
10の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア2020,2
030を介して回転するリードスクリュー2040を有
する。インクジェットカートリッジIJCが載置される
キャリッジHCは、キャリッジ軸2050およびリード
スクリュー2040に支持され、リードスクリュー20
40のら線溝2041に対して係合するピン(不図示)
を有しており、リードスクリュー2040の回転に伴っ
て、矢印a,b方向に往復移動される。2060は紙押
え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙Pをプラ
テンローラ2070に対して押圧する。2080および
2090はフォトカプラで、これらは、キャリッジHC
に設けられたレバー2100のこの域での存在を確認し
てモータ2010の回転方向切換等を行うためのホーム
ポジション検知手段として動作する。2110はプリン
トヘッドの前面をキャップするキャップ部材であり、支
持部材2120により支持されている。2130はこの
キャップ内を吸引する吸引手段であり、キャップ内開口
を介してプリントヘッドの吸引回復を行う。プリントヘ
ッドの端面をクリーニングするクリーニングブレード2
140は、前後方向に移動可能に部材2150に設けら
れており、これらは本体支持板2160に支持されてい
る。ブレード2140はこの形態に限定されず、周知の
クリーニングブレードが本例に適用できることはいうま
でもない。また、2170は吸引回復の吸引を開始する
ためのレバーであり、キャリッジHCと係合するカム2
180の移動に伴って移動するようになっており、これ
により駆動モータ2010からの駆動力がクラッチ切換
等の公知の伝達手段で移動制御される。
ンクジェットカートリッジIJCにインクジェットヘッ
ドおよびこのヘッドのノズルからのインクの吐出を制御
する駆動回路が内蔵されており、図示しないCPUから
の制御信号はこの駆動回路および駆動モータ2010等
に送られる。なお、上述した予備吐出は、キャリッジH
Cがホームポジションに位置するときに図示しないスポ
ンジ等の吸収体に向かって行われる。
ェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプ
リントヘッド、プリント装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によればプリントの高密度
化,高精細化が達成できるからである。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
リント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン
タイプのプリントヘッドに対しても本発明は有効に適用
できる。そのようなプリントヘッドとしては、複数プリ
ントヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、
一体的に形成された1個のプリントヘッドとしての構成
のいずれでもよい。
のでも、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるい
は装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接
続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在
のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段を挙げることができる。
いし個数についても、例えば単色のインクに対応して1
個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異に
する複数のインクに対応して複数個数設けられるもので
あってもよい。すなわち、例えばプリント装置のプリン
トモードとしては黒色等の主流色のみのプリントモード
だけではなく、プリントヘッドを一体的に構成するか複
数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色
の複色カラー、または混色によるフルカラーの各プリン
トモードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用プ
リント信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
のプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、プリント媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用
する場合も本発明は適用可能である。このような場合の
インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開
昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質
シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
ント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機
器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等
と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
よれば、ヘッド駆動周波数を低い値から高い値へと変化
させながら予備吐出を行うので、粘度が高くなった液体
でも効率良く短時間で予備吐出動作を行うことができ
る。また休止時間、湿度および温度により、予備吐出開
始時のヘッド駆動周波数を最適に設定することにより、
使用状況や環境に応じた予備吐出動作を行うことができ
る。
示す図である。
ーチャートである。
図である。
ーチャートである。
図である。
ーチャートである。
図である。
ーチャートである。
に示す斜視図である。
気泡寿命を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 液体のプリント材料を液滴としてプリン
トヘッドから吐出して被プリント材に付着させてプリン
トを行う液体噴射プリント装置において、電源投入時、
またはプリント開始前に予備吐出動作を行わせる制御手
段を有し、この制御手段は前記プリントヘッドの駆動周
波数を変えながら予備吐出動作を行わせることを特徴と
する液体噴射プリント装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記プリントヘッド
は、前記液体を吐出するために利用されるエネルギを発
生する素子として、前記液体に膜沸騰を生じさせる熱エ
ネルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴とす
る液体噴射プリント装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記制御手
段は、通常プリント時のヘッド駆動周波数よりも低い周
波数から予備吐出を開始し、徐々に前記ヘッド駆動周波
数を上げていくよう制御することを特徴とする液体噴射
プリント装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記制
御手段は、液体噴射プリント装置の液滴吐出を休止して
いる時間に応じて前記プリントヘッドの駆動周波数を変
えながら予備吐出動作を行わせるよう制御することを特
徴とする液体噴射プリント装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、さらに
周囲の雰囲気温度を検出する温度検出手段を具備し、前
記制御手段は、前記温度検出手段で検出された雰囲気温
度温度に応じて前記プリントヘッドの駆動周波数を変え
ながら予備吐出動作を行わせることを特徴とする液体噴
射プリント装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、さらに
周囲の雰囲気湿度を検出する湿度検出手段を具備し、前
記制御手段は、前記湿度検出手段で検出された雰囲気温
度温度に応じて前記プリントヘッドの駆動周波数を変え
ながら予備吐出動作を行わせることを特徴とする液体噴
射プリント装置。 - 【請求項7】 液体のプリント材料を液滴としてプリン
トヘッドから吐出して被プリント材に付着させてプリン
トを行う液体噴射プリント方法において、電源投入時、
またはプリント開始前に予備吐出動作を行わせるに際
し、前記プリントヘッドの駆動周波数を変えながら予備
吐出動作を行わせる制御を行うことを特徴とする液体噴
射プリント方法。 - 【請求項8】 請求項7において、前記プリントヘッド
は、前記液体を吐出するために利用されるエネルギを発
生する素子として、前記液体に膜沸騰を生じさせる熱エ
ネルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴とす
る液体噴射プリント方法。 - 【請求項9】 請求項7または8において、前記制御
は、通常プリント時のヘッド駆動周波数よりも低い周波
数から予備吐出を開始し、徐々に前記ヘッド駆動周波数
を上げていくよう制御する工程を含むことを特徴とする
液体噴射プリント方法。 - 【請求項10】 請求項7〜9の何れかにおいて、前記
制御は、液体噴射プリント装置の液滴吐出を休止してい
る時間に応じて前記プリントヘッドの駆動周波数を変え
ながら予備吐出動作を行わせる工程を含むことを特徴と
する液体噴射プリント方法。 - 【請求項11】 請求項7〜10の何れかにおいて、前
記制御は、検出された雰囲気温度温度に応じて前記プリ
ントヘッドの駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行
わせる工程を含むことを特徴とする液体噴射プリント方
法。 - 【請求項12】 請求項7〜11の何れかにおいて、前
記制御は、検出された雰囲気温度温度に応じて前記プリ
ントヘッドの駆動周波数を変えながら予備吐出動作を行
わせる工程を含むことを特徴とする液体噴射プリント方
法。
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