JPH11334109A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11334109A
JPH11334109A JP14964198A JP14964198A JPH11334109A JP H11334109 A JPH11334109 A JP H11334109A JP 14964198 A JP14964198 A JP 14964198A JP 14964198 A JP14964198 A JP 14964198A JP H11334109 A JPH11334109 A JP H11334109A
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JP
Japan
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recording head
temperature
discharge
ink
ejection
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JP14964198A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Kanda
英彦 神田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ等のインクジェット記録装置におい
て、長時間インク吐出を行わない状態で放置された場合
や、あるいは高デューティ比の記録を連続的に行った直
後等ではインク流路中のインクの増粘、あるいは微細気
泡等によって記録ヘッドが正常に作動しなくなったり、
温度上昇で損傷する可能性があるため、記録ヘッドの不
吐出を高精度で検知し得る手段を提供する。 【解決手段】 このため、記録ヘッド11の温度検出手
段と、その昇温/降温による温度変化検出手段と、この
記録ヘッドをそれぞれ吐出不能/吐出可能状態にする各
手段とを備え、吐出不能状態にした時の温度変化検出値
と、吐出可能状態にした時の温度変化検出値との間に、
不吐出を判別するためのしきい値を設け、前記検出温度
変化値がこのしきい値を越えた時に不吐出と判別するよ
う構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置、特に、インク不吐出検出が可能なインクジェッ
ト記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプリンタ,複写機,ファクシミリ
等の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワ
ードプロセッサ等を含む複合型電子機器や、ワークステ
ーション等の出力機器として用いられる記録装置は、画
像情報(文字情報等を含む)に基づいて用紙やプラスチ
ック薄板等の被記録材(記録媒体)に画像(文字等を含
む)を記録していくように構成されている。
【0003】この種の記録装置は、その記録方式によ
り、インクジェット式,ワイヤドット式,サーマル式,
レーザビーム式等に分類することができる。
【0004】これらの記録装置のうち、インクジェット
式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段
(記録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を
行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であ
り、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙
に特別の処理を必要とせずに記録することができ、稼働
コストが安く、無衝撃方式であるため騒音が少なく、し
かも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するの
が容易であるなどの諸利点を有している。中でも、紙幅
方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイプの記録
手段を用いるライン型のものは、記録の一層の高速化が
可能である。
【0005】そして、上記のインクジェット記録装置で
使用される記録ヘッドでは、吐出を行わない状態で長時
間放置された場合など、特に吐出口近傍のインク液路内
において、インクが増粘し正常な吐出が行われなくなる
ことがある。また、比較的印字デューティが高い記録を
行う場合などに、吐出が連続的に行われると、吐出に伴
って上記液路内のインク中に生ずる微細な気泡が成長
し、この成長した気泡が液路内に残留して吐出に影響を
及ぼし、同様に正常な吐出が行われなくなることがあ
る。
【0006】この種の気泡については、上述のように吐
出に伴って生ずるもの以外に、インク供給路の接続部
等、インク供給系においてインク中に混入するものもあ
る。上述の不吐出によって記録装置の信頼性が低下する
ばかりではなく、正常に吐出不能状態の記録ヘッドで高
デューティの印字を行おうとすると、記録ヘッドの状態
が正常な場合よりはるかに高い温度まで昇温し、記録ヘ
ッド自体に損傷が生じ、耐久性が損なわれる可能性があ
る。
【0007】これら種々の原因による吐出不良に対して
は、インクジェット記録装置では、例えば吐出を行わな
い時に、記録ヘッドの吐出口面を被覆してインクの増粘
を防止するキャッピング処理、このキャッピング状態で
吐出口からインクを吸引して増粘インクを排出させるイ
ンク吸引、インク吸収体等で構成される所定のインク受
けに通常の記録時と同様にインクを吐出し、同様に増粘
インクを排出する予備吐出等の吐出回復処理が行われ
る。
【0008】これらの吐出回復処理は、例えば、装置の
電源投入時や記録動作中所定の時間間隔で自動的に行わ
れたり、あるいはユーザが必要に応じて回復ボタン等を
押すことによって行われていた。
【0009】しかしながら、装置の電源投入時に吐出回
復処理をするインクジェット記録装置においては、頻繁
に電源のオン/オフを繰り返すユーザが使用した場合、
吐出回復処理を行う回数が不必要に増加し、インク消費
量、吐出口から吸引された廃インクの量が増加する問題
がある。
【0010】一方、ユーザがその判断に応じて回復ボタ
ンを操作して回復処理を行うものにおいては、ユーザに
は、その記録ヘッドが正常な状態にあるのか、不吐出の
状態であるのかが実際に印字を行わないとユーザには分
からず、信頼性に欠けるという問題があった。
【0011】この問題に対し、予備吐出によって記録ヘ
ッドに生ずる温度上昇及び予備吐出後の記録ヘッドに生
ずる温度の降下に応じて、記録ヘッドが不吐出か否かを
判断する技術(例えば、特開平4−133746号公
報)や、予備吐出によって記録ヘッドに生ずる温度上
昇、及び予備吐出後の記録ヘッドに生ずる温度の降下に
応じて、記録ヘッドが不吐出か否かを判断する技術(例
えば、特開平5−293968号公報)が開示されてい
る。
【0012】記録ヘッドが正常な吐出状態である場合
と、不吐出の状態である場合とを比較すると、吐出状態
が正常な前者の場合は、予備吐出により生じた熱の一部
はインクに伝わり、その内の一部は、インクを膜沸騰さ
せるのに使われ、また一部はインク滴と共に記録ヘッド
の外部へ出て行く。一方、記録ヘッドが不吐出の状態で
ある後者の場合、昇温の温度差も降温の温度差も良好に
吐出が行われている時よりも大きくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術で不吐出の検知に用いている予備吐出による記録ヘッ
ドの昇温には、記録ヘッドの発熱特性、蓄熱特性のばら
つきなど、記録ヘッドの個体差や電源電圧のばらつきな
どの記録装置本体の個体差などにより、ばらつきを生じ
る。
【0014】本発明は、このようなばらつきが比較的大
きい場合においても、記録ヘッドの不吐出の検知を高精
度に行えるようにする手段の提供を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、下
記(1)〜(7)項のいずれかに記載のインクジェット
記録装置の提供により、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0016】(1)インクを吐出するための記録ヘッド
と、この記録ヘッドの温度を検出するための温度検出手
段と、前記記録ヘッドの吐出駆動に伴う昇温による温度
変化、吐出後の降温による温度変化、あるいはその双方
の温度変化を前記温度検出手段から検出する温度変化検
出手段と、前記記録ヘッドを吐出不能状態にする手段
と、前記記録ヘッドを吐出可能状態にする手段とを備
え、前記吐出不能状態にする手段で吐出不能状態にした
後に、前記温度変化検出を行い、検出された値と、吐出
可能状態にする手段で吐出可能状態にした後に、前記温
度変化検出を行い、検出された値との間に不吐出を判別
するためのしきい値を設け、前記温度変化検出手段が検
出する温度変化の値が、前記しきい値を越えている時、
不吐出であり、前記しきい値を越えていない時、吐出で
あるとそれぞれ判別する不吐出判別手段を有することを
特徴とするインクジェット記録装置。
【0017】(2)前記記録ヘッドを吐出不能状態にす
る手段として、インク吐出口から前記記録ヘッド内に空
気を押し込むことを特徴とする前記(1)項に記載のイ
ンクジェット記録装置。
【0018】(3)前記インク吐出口から前記記録ヘッ
ド内に空気を押し込む方法として、密閉状態のキャップ
で前記記録ヘッドの吐出口部を覆うことを特徴とする前
記(2)項に記載のインクジェット記録装置。
【0019】(4)前記インク吐出口から記録ヘッド内
に空気を押し込む方法として、キャップで前記記録ヘッ
ドの吐出口部を覆い、加圧することを特徴とする前記
(2)項に記載のインクジェット記録装置。
【0020】(5)前記記録ヘッドを吐出不能状態にす
る手段として、記録に用いられない高周波駆動で吐出を
行うことを特徴とする前記(1)項に記載のインクジェ
ット記録装置。
【0021】(6)前記記録ヘッドを吐出不能状態にす
る手段として、前記インク吐出口から記録ヘッド内に空
気を押し込むと同時に、記録に用いられない高周波駆動
で吐出を行うことを特徴とする前記(1)項に記載のイ
ンクジェット記録装置。
【0022】(7)前記記録ヘッドを吐出可能状態にす
る手段として、吸引回復を行うことを特徴とする前記
(1)項に記載のインクジェット記録装置。
【0023】
【作用】以上のような本発明構成により、記録ヘッドの
発熱特性、蓄熱特性のばらつきなど、記録ヘッドの個体
差や電源電圧のばらつきなどの記録装置本体の個体差な
どによるばらつきを生じても、記録装置本体とその記録
装置本体に装着された記録ヘッドの組み合わせにおける
不吐出の状態での温度変化値と正常吐出の状態での温度
変化値の間にしきい値を設定しているので、記録ヘッド
の不吐出の検知を高精度で行うことが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、複
数の実施例に基づいて、図面を用いて詳細に説明する
が、本発明は以下の各実施例のみに限定されるものでは
ないことはもちろんである。
【0025】
【実施例】まず、本発明を好適に実施する各実施例のイ
ンクジェット記録装置の各構成主要部の概要について図
面を参照して説明する。
【0026】(1)記録装置の説明 図1は、本発明実施例のインクジェット記録装置の要部
構成を示す斜視図である。インクを吐出するインク吐出
口列を有するインクジェットユニット11は、キャリッ
ジ13に設置してある。用紙やプラスチック薄板等から
成る被記録材Pは、搬送ローラ(不図示)を経て排紙ロ
ーラ17に挟持され、不図示の搬送モータの駆動に伴い
矢印F方向に送られる。ガイドシャフト12及びエンコ
ーダ(不図示)により、キャリッジ13が案内支持され
ている。キャリッジ13は、駆動ベルト14を介してキ
ャリッジモータ15の駆動により前記ガイドシャフト1
2に沿って往復移動する。
【0027】前述、インクジェットユニット11のイン
ク吐出口の内部(液路)には、インク吐出用の熱エネル
ギーを発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)
が設けられている。エンコーダ(不図示)の読み取りタ
イミングに従い、前記発熱素子を、記録信号に基づいて
駆動し、被記録材P上にインク液滴を飛翔、付着させる
ことで画像を形成することができる。
【0028】記録領域外に選定されたキャリッジ13の
ホームポジション(HP)には、キャップ部16を持つ
回復ユニットが配設されている。記録を行わない時に
は、キャリッジ13をホームポジション(HP)へ移動
させて、キャップ部16により、インクジェットユニッ
ト11のインク吐出口形成面を密閉し、インク溶剤蒸発
に起因するインクの固着あるいは、ほこり、紙粉等の異
物の付着等による目詰まりを防止する。
【0029】また、上記キャップ部16のキャッピング
機能は、記録頻度の低いインク吐出口のインク増粘、固
着等による吐出不良や目詰まりを解消するために、イン
ク吐出口から離れた状態にあるキャップ部16へインク
を吐出させる予備吐出モードに利用されたり、キャップ
した状態で不図示のポンプを動作させ、インク吐出口か
らインクを吸引し、吐出不良を起こしたインク吐出口の
吐出回復に利用される。またキャップ部16隣接位置に
ブレードを配設することにより、インクジェットユニッ
ト11のインク吐出口形成面をクリーニングすること
(ワイピング)が可能である。
【0030】(2)制御構成の説明 図2は、図1のインクジェット記録装置の制御構成を示
すブロック図である。図2において、メインバスライン
205に対してそれぞれアクセスする画像入力部20
3、それに対応する画像信号処理部204、中央制御部
CPU200といったソフト系処理手段と、操作部20
6、回復系制御回路207、インクジェットヘッド温度
制御回路214、ヘッド駆動制御回路215といったハ
ード系処理手段とに大別される。
【0031】CPU200は、通常ROM201とラン
ダムメモリ(RAM)202とを有し、入力情報に対し
て適正な記録条件を与えて記録ヘッド213を駆動して
記録を行う。また、RAM202内には、予めヘッド回
復タイミングチャートを実行するプログラムが格納され
ており、必要に応じて予備吐出条件等の回復条件を回復
系制御回路207,記録ヘッド213,保温ヒータ等に
与える。回復系モータ208は、前述したような記録ヘ
ッド213とこれに対向離間するクリーニングブレード
209やキャップ210、吸引ポンプ211を駆動す
る。ヘッド駆動制御回路215は、記録ヘッド213の
インク吐出用電気熱変換体の駆動条件を実行するもの
で、通常予備吐出や記録用インク吐出を記録ヘッド21
3に行わせる。
【0032】一方、記録ヘッド213のインク吐出用の
電気熱変換体が設けられている基板には、保温ヒータが
設けられており、記録ヘッド213内のインク温度を所
望設定温度に加熱調整することができる。また、サーミ
スタ212は、同様に上記基板に設けられているもの
で、実質的な記録ヘッド内部のインク温度を測定するた
めのものである。サーミスタ212も同様に、基板にで
はなく、外部に設けられても良く、記録ヘッド213の
周囲近傍にあっても良い。
【0033】次に、本発明に係る複数の各実施例につい
て図面を参照して説明する: (第1の実施例)本発明の第1の実施例では、記録ヘッ
ドを吐出不能状態にする手段として、インク吐出口から
記録ヘッド213内に空気を押し込む方法を用いる。
【0034】吐出口から記録ヘッド213内に空気を押
し込む方法として、密閉されたキャップで吐出口を覆い
加圧するか、吸引用のキャップで吐出口を覆い、吸引ポ
ンプを逆回転させ加圧する方法を用いて、吐出口に形成
されたメニスカスを壊し、記録ヘッドを吐出不能状態に
する。加圧力は0.05気圧以上になるようにする。
【0035】図3に、インク不吐出を判別するためのし
きい値を取得する動作シーケンスのフローチャートを示
す。
【0036】まず、ステップS1で、記録ヘッドを吐出
不能状態にするため、吐出口から記録ヘッド213内に
空気を押し込む。続いて、ステップS2で、不吐出を検
出するのに用いるヘッドの駆動周波数10KHzで、全
ノズル20000発(約2秒間)を予備吐出させる。
【0037】図4に、不吐出を検知するための予備吐出
を行った時のヘッド温度と時間の関係特性図を示す。
【0038】実線が、記録ヘッド213を吐出不能状態
にした時、詰まり吐出口内にインクがない状態を示して
いる。予備吐出に伴う昇温による温度変化を検出するの
に、図4に示す予備吐出を行う前のヘッド温度T1と予
備吐出終了直前のヘッド温度T2から温度変化ΔT1=
T2−T1を求める(図3、ステップS3)。その後、
予備吐出終了から2秒経過後のヘッド温度T3から降温
による温度変化ΔT2=T2−T3を求める(ステップ
S4)。記録ヘッドの温度を検出する方法は、50ms
ec毎に常時取得し、ノイズを抑えるために4回の移動
平均を取っている。
【0039】温度変化ΔT1とΔT2とを求めると、吸
引回復により吐出口内にメニスカスを形成させて記録ヘ
ッドを吐出できる状態にする(ステップS5)。この状
態で、ステップS2と同様の不吐出を検出するのに用い
る予備吐出を行う(ステップS6)。図4の破線が、記
録ヘッドを吐出できる状態にした時、つまり吐出口内に
インクが有る状態で予備吐出を行ったヘッド温度と時間
の関係図である。
【0040】記録ヘッドを吐出不能状態にした時のステ
ップS3,ステップS4と同様にして昇温による温度変
化ΔT3(ステップS7)と降温による温度変化ΔT4
(ステップS8)とを求める。
【0041】求められた吐出不能状態にした時の昇温と
降温の温度変化を加えた値(ΔT1+ΔT2=30〜3
3℃)と、吐出できる状態にした時の昇温と降温の温度
変化を加えた値(ΔT3+ΔT4=18〜20℃)との
間に、不吐出を検知するためのしきい値ΔTthを記録
装置本体中の記憶部材(EEPROM,NVRAM等)
に書き込み設定する(ステップS9)。真中にしきい値
を設定するならば、ΔTth={(ΔT1+ΔT2)+
(ΔT3+ΔT4)}÷2になる。また、昇温による温
度変化と降温による温度変化を加えるのは、例えば高デ
ューティー印字の後など、記録ヘッドの温度が変化して
いる場合の影響力を極力避けるためである。
【0042】不吐検出によって記録ヘッドが不吐出か否
かを判断するのに、不吐出を検出するのに用いる予備吐
出によって求められた昇温と降温の温度変化を加えた値
ΔTiと、しきい値ΔTthとを比較して、ΔTi≧Δ
Tthならば、不吐出(インク無し)であると判断し、
ΔTi<ΔTthならば、正常吐出(インク有り)と判
断することができる。
【0043】本実施形態において、不吐出を検出するの
に用いる予備吐出の駆動周波数及び予備吐出数を10K
Hz、20000発にしたが、吐出量や吐出口数等に依
存するのでこの値以外にしても差支えない。
【0044】本実施例によれば、以上のような制御を行
うことで、記録ヘッドの発熱特性、蓄熱特性のばらつき
など記録ヘッドの個体差や電源電圧のばらつきなどの記
録装置本体の個体差などによるばらつきを生じても、記
録装置本体と、その記録装置本体に装着された記録ヘッ
ドの組み合わせにおける不吐出の状態での温度変化値と
正常吐出の状態での温度変化値との間にしきい値を設定
しているので、高精度に記録ヘッドの不吐出の検知を行
うことができる。
【0045】(第2の実施例)本発明の第2の実施例で
は、記録ヘッドを吐出不能状態にする手段として、記録
に用いられない高周波駆動で吐出を行う方法を用いる。
【0046】記録に用いられない高い駆動周波数30K
Hzで、1000発の全吐出を行うと、吐出口内にメニ
スカスが形成される前に、次の駆動パルスが印加される
ため、不正発泡によりメニスカスを壊し、記録ヘッドを
吐出不能状態にする。
【0047】記録ヘッドを吐出不能状態にすると、第1
の実施例で用いた図3のステップS2以降を行い、しき
い値ΔTthを求める。
【0048】本実施形態における高い駆動周波数の条件
は、30KHz、1000発の全吐出にしたが、吐出さ
せるインクの組成や吐出口内の構造等によってメニスカ
スの形成方法が異なるのでこの値以外にしても差支えな
い。
【0049】本第2実施例によれば、記録に用いられな
い高周波駆動で吐出を行うことにより、記録ヘッドを吐
出不能状態にでき、記録装置本体と、その記録装置本体
に装着された記録ヘッドとの組み合わせにおける不吐出
の状態での温度変化値を取得することが可能となり、高
精度に記録ヘッドの不吐出の検知を行うことができる。
【0050】(第3の実施例)本発明の第3の実施例で
は、記録ヘッドを吐出不能状態にする手段として、吐出
口から記録ヘッド内に空気を押し込むと同時に、記録に
用いられない高周波駆動で吐出を行う方法を用いる。
【0051】前記第1実施例で用いた吐出口から記録ヘ
ッド内に空気を押し込む方法である密閉されたキャップ
で吐出口を覆い加圧するか、吸引用のキャップで吐出口
を覆い吸引ポンプを逆回転させ加圧する方法によって、
吐出口に形成されたメニスカスが壊されるが、万が一壊
されなかった吐出口に対しても、同時に記録に用いられ
ない高い駆動周波数の全吐出を行うと、確実に吐出口内
のメニスカスが壊される。記録ヘッドを吐出不能状態に
すると、前記第1の実施例で用いた図3のステップS2
以降を行い、しきい値ΔTthを求める。
【0052】本第3実施例によれば、吐出口から記録ヘ
ッド内に空気を押し込むと同時に、記録に用いられない
高周波駆動で吐出を行うことで、確実に記録ヘッドを吐
出不能状態にでき、記録装置本体とその記録装置本体に
装着された記録ヘッドの組み合わせにおける不吐出の状
態での温度変化値を取得することが可能となり、記録ヘ
ッドの不吐出の検知を、さらに高精度に行うことができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッドの発熱特性、蓄熱特性のばらつきなど記録ヘ
ッドの個体差や電源電圧のばらつきなどの記録装置本体
の個体差などによるばらつきを生じても、記録装置本体
とその記録装置本体に装着された記録ヘッドとの組み合
わせにおける不吐出の状態での温度変化値と正常吐出の
状態での温度変化値との間にしきい値を設定しているの
で、記録ヘッドの不吐出の検知を、高精度で行うことが
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例インクジェット記録装置の要部構成斜
視図
【図2】 図1インクジェット記録装置の制御構成ブロ
ック図
【図3】 第1の実施例の、インク不吐出判別用のしき
い値取得動作シーケンスフローチャート
【図4】 第1の実施例の、不吐出検出用の予備吐出時
のヘッド温度と時間の関係特性図
【符号の説明】
11 インクジェットユニット 12 ガイドシャフト 13 キャリッジ 14 駆動ベルト 15 キャリッジモータ 16 キャップ部 17 排紙ローラ 200 中央制御部(CPU) 201 ROM 202 RAM 203 画像入力部 204 画像信号処理部 205 バスライン 206 操作部 207 回復系制御部 208 回復系モータ 209 ブレード 210 キャップ 211 ポンプ 212 サーミスタ 213 記録ヘッド 214 ヘッド温度制御回路 215 ヘッド駆動制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための記録ヘッドと、
    この記録ヘッドの温度を検出するための温度検出手段
    と、前記記録ヘッドの吐出駆動に伴う昇温による温度変
    化、吐出後の降温による温度変化、あるいはその双方の
    温度変化を前記温度検出手段から検出する温度変化検出
    手段と、前記記録ヘッドを吐出不能状態にする手段と、
    前記記録ヘッドを吐出可能状態にする手段とを備え、 前記吐出不能状態にする手段で吐出不能状態にした後
    に、前記温度変化検出を行い、検出された値と、吐出可
    能状態にする手段で吐出可能状態にした後に、前記温度
    変化検出を行い、検出された値との間に不吐出を判別す
    るためのしきい値を設け、 前記温度変化検出手段が検出する温度変化の値が、前記
    しきい値を越えている時、不吐出であり、前記しきい値
    を越えていない時、吐出であるとそれぞれ判別する不吐
    出判別手段を有することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドを吐出不能状態にする手
    段として、インク吐出口から前記記録ヘッド内に空気を
    押し込むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク吐出口から前記記録ヘッド内
    に空気を押し込む方法として、密閉状態のキャップで前
    記記録ヘッドの吐出口部を覆うことを特徴とする請求項
    2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク吐出口から記録ヘッド内に空
    気を押し込む方法として、キャップで前記記録ヘッドの
    吐出口部を覆い、加圧することを特徴とする請求項2に
    記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドを吐出不能状態にする手
    段として、記録に用いられない高周波駆動で吐出を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドを吐出不能状態にする手
    段として、前記インク吐出口から記録ヘッド内に空気を
    押し込むと同時に、記録に用いられない高周波駆動で吐
    出を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドを吐出可能状態にする手
    段として、吸引回復を行うことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
JP14964198A 1998-05-29 1998-05-29 インクジェット記録装置 Withdrawn JPH11334109A (ja)

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