JP2000238297A - 記録装置及び吸引回復制御方法 - Google Patents

記録装置及び吸引回復制御方法

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JP2000238297A
JP2000238297A JP11047155A JP4715599A JP2000238297A JP 2000238297 A JP2000238297 A JP 2000238297A JP 11047155 A JP11047155 A JP 11047155A JP 4715599 A JP4715599 A JP 4715599A JP 2000238297 A JP2000238297 A JP 2000238297A
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雅哉 植月
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
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    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16532Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying vacuum only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドを最適な状態に維持しながら、ス
ループットの低下を最小限に抑え、さらに、廃インク量
を増加させないことが可能なインクジェット記録装置及
び吸引回復制御方法を提供することである。 【解決手段】 所定記録動作間隔(例えば、記録用紙1
頁分の記録)における記録時間を計測し、その所定記録
動作間隔において記録ヘッドからインク吐出を生じさせ
て記録がなされる記録ドット数を計測し、そのようにし
て、夫々計測された記録時間と記録ドット数とに基づい
て、単位時間当たりの記録ドット数を算出し、その算出
された単位時間当たりの記録ドット数に基づいて、吸引
回復のタイミングを決定して記録ヘッドの吸引回復を行
うよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び吸引回
復制御方法に関し、特に、インクジェット記録方式に従
って記録を行う記録ヘッドを用いた記録装置及び吸引回
復制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ装置や、複写機やファクシミリ
装置等のプリンタ部に用いられる記録装置は、入力され
る画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板、あるい
は布帛などの記録媒体上にドットパターンによって形成
される画像を記録する。
【0003】このような記録装置は、その記録方式によ
ってインクジェット方式,ワイヤドット方式、サーマル
方式及びレーザビーム方式などに分けることができる。
【0004】そのうち、インクジェット方式によるもの
は、記録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出して記録
を行うものであり、高精細な画像を高速で記録すること
ができるのみならず、ノンインパクト方式であるため動
作時の騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカ
ラー画像をプリントするのが容易であるなどの利点を有
している。
【0005】さらに、インクジェット方式の中でも、イ
ンクを加熱して膜沸騰を生じさせ、そのとき発生する気
泡の圧力によってインクを吐出するバプルジェット方式
は、高解像度記録や高速記録をさらに容易に実現できる
ものとして知られている。
【0006】さて、記録を行う際の記録剤としてインク
を使用するインクジェット記録装置では、インクの蒸発
や気泡の混入などによる記録への悪影響を防止するた
め、記録ヘッドからのインク吐出機能に対する信頼性維
持技術が重要となる。
【0007】具体的には、インクジェット記録装置が記
録動作中、或いは、放置中に、次第に記録ヘッドのイン
ク吐出ノズル内あるいは嵌合部に気泡が発生するため、
インク吐出が不可能(不吐出)になったり、吐出不良に
なったりして正常な記録ができなくなることがある。そ
こで、この気泡を除去するために、記録ヘッドをキャッ
ピングするキャップと、このキャップ内を吸引する吸引
ポンプを有するヘッド回復装置を備え、キャップと記録
ヘッドが対向する位置で記録ヘッドのインク吐出面をキ
ャッピング後、吸引ポンプで記録ヘッド内の気泡を吸引
する構成が採用されている。この吸引回復処理は、イン
クジェット記録装置の信頼性維持技術として重要な技術
となっている。
【0008】しかしながら、そのヘッド回復装置に最適
な気泡除去性能が発揮されるような吸引条件が決定され
ても、実際には異なった吸引動作時における気泡の体積
は様々であるため、常に同様な気泡除去能力を発揮する
わけではない。そこで、従来のインクジェット記録装置
では、良好な気泡除去能力を維持するために、気泡体積
がなるべく一定の状態で吸引が行なわれるように、吐出
回数のカウント、放置時間のタイムカウント、或いは、
吐出回数カウントと放置時間の計時の両方を行ない、こ
れらの計測値に応じて吸引動作の制御を行なっていた。
具体的には、初期時点から所定時間を経過した時点と、
その初期時間から所定量の記録を終了した時点のうち早
い方に基づいて、記録ヘッドの吸引動作時期を決定して
いた。
【0009】また、特開平6−238914号公報で
は、記録ヘッド内部温度の昇温によるヘッド内への気泡
発生量の違いを考慮して、吐出回数と放置時間と記録ヘ
ッドの温度から、記録ヘッドの吸引動作時期を決定する
方法を提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のイ
ンクジェット記録装置に採用された信頼性維持技術にお
いては、記録ヘッドによる単位記録範囲に対する吐出回
数の量(例えば、A4用紙に1行分の画像を記録する間
の実際の吐出回数。以下、記録画像デューティ(dut
y)という)が考慮されていない。そのために、記録画
像デューティ(duty)によっては、不必要な吸引動
作を行なって記録装置のスループットを低下させるのみ
ならず、廃インク量の増大を招いたり、逆に吸引動作を
行なう前に気泡による吐出不良を起こしてしまう場合が
あるといった問題点があった。
【0011】特に、バブルジェット方式は、インクを局
所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、これによってインク
の吐出力を発生させるものであるため、記録動作を行う
ことによって記録ヘッドの内部温度が次第に上昇し、こ
の昇温により気泡の発生状況や、成長速度が変化する。
従って、上述した従来例にもあるように、吐出回数と放
置時間と記録ヘッド温度から、記録ヘッドの吸引動作時
期を決定する方法も提案されている。
【0012】しかし、この方法によっても、以下の問題
点がある。
【0013】(1)記録ヘッドの昇温が、ヘッド毎にば
らつく。
【0014】(2)記録ヘッドの温度検知にバラツキが
あり正確な制御が困難である。
【0015】(3)記録画像のパターンによって、記録
ヘッドの内部温度が異なる。
【0016】以下で、これら3つの問題点について詳細
に述べる。
【0017】吐出不良になる原因である記録ヘッド内の
気泡の発生原因や発生機構を詳細に検討したところ以下
のことが分かった。
【0018】インクジェット方式の記録ヘッドで記録動
作を実行させた場合、最初は小さな気泡が記録ヘッド内
に発生し、その後、それらの気泡が合体して成長し大き
な気泡となる。しかし、最初に発生した気泡は、その発
生後に記録ヘッドからインクを吐出させることがなけれ
ばインク中に溶けて消失してしまう。このことから、気
泡が合体し成長していくための条件として、気泡が消失
する前のある一定時間以内に、記録ヘッドがインク吐出
を繰り返すことが考えられる。即ち、その記録ヘッド
で、単位時間内に多くのインク吐出が行われると、消失
前の気泡が合体し成長するために、吐出不良を発生させ
ることになる。
【0019】図10は吐出不良が発生時におけるそれま
での記録ヘッドによる記録行数と記録時間デューティ
(duty)との関係を示す図である。なお、記録時間
デューティ(duty)とは単位時間当たりの記録ドッ
ト数(dot/秒)である。
【0020】図10から分かるように、単位時間当たり
の記録ドット数が多いほうが、少ない場合よりも、より
少ない記録行数で吐出不良が発生する、即ち、より早く
吐出不良が発生する。
【0021】さらに、記録ヘッドの内部温度を考慮する
と、その温度が低くとも単位時間当たりの記録ドット数
が多いほうが、その温度が高く単位時間当たりの記録ド
ット数が少ない場合よりも、吐出不良に対し不利となっ
た。
【0022】このように、単に記録ヘッド温度を検知し
て、吸引動作タイミングを決めるのでは十分でない。特
に、インクジェット記録装置では、記録データの転送時
に記録が待機状態になる場合には、上記の検討から分か
るように、気泡の成長、即ち、吐出不良の発生は、記録
ヘッド温度よりも、単位時間内の記録ドット数と高い相
関がある。また、インクジェット記録装置が記録ヘッド
温度がある一定温度より低い状態でのみ記録を許可する
制御(以下、昇温検知)を実行する場合にも、記録ヘッ
ド温度よりも記録時間dutyに依存して吐出不良が発
生していた。
【0023】即ち、量産されたインクジェット記録ヘッ
ド個々には種々の記録特性に関してバラツキがあり、同
じ記録データを入力して同じ画像を記録する場合にも、
昇温しやすい記録ヘッドと昇温しにくい記録ヘッドとが
ある。従って、昇温しにくい記録ヘッドでは、昇温検知
を実行しても、記録の許可がされることが、昇温しやす
い記録ヘッドよりも多い。即ち、連続的に或いは単位時
間内で記録動作が実行される割合が、昇温しやすい記録
ヘッドよりも昇温しにくい記録ヘッドの方が高くなる。
【0024】従って、昇温しにくく温度の低い記録ヘッ
ドは、昇温しやすく温度が高い記録ヘッドよりも、記録
ヘッド内気泡による吐出不良が発生しやすい状況になり
やすい。このように、インクジェット記録装置において
は、記録ヘッド温度が低い場合の方が高い場合より、記
録ヘッド内気泡による吐出不良がしやすい場合があるの
で、従来の昇温検知では十分に吐出不良を防止すること
はできないという問題があった。
【0025】また、吐出回数と放置時間と記録ヘッド温
度から記録ヘッドの吸引動作時期を決定する従来の方法
では、インクジェット記録装置が搭載するヘッド温度測
定センサの温度測定精度が十分でないという問題点があ
った。
【0026】つまり、センサにより記録装置が検知した
記録ヘッド温度(検知温度)が低い状況でも、実際の記
録ヘッド温度がその検知温度より高い場合があり、この
場合には吸引動作が行われず、吐出不良を起こしてしま
う場合があった。これとは反対に、記録装置が検知した
記録ヘッド温度が高い状況でも、実際の記録ヘッド温度
がその検知温度より低い場合があり、この場合には吸引
動作の回数が必要以上に増え、記録動作のスループット
が低下するのみならず、廃インク量が増加していまう場
合があった。
【0027】さらに、記録パターンによっては正確に吸
引動作時期が定まらない場合があった。例えば、図11
(a)に示すように、記録媒体の最初に高い記録画像d
utyをもったパターンが記録され、その記録媒体の最
後の方では低い記録画像dutyをもったパターンが記
録された場合には、記録媒体全体にわたって均一の記録
画像dutyをもったパターンが記録された場合と比較
して、その記録媒体への記録終了時における記録ヘッド
温度が低めに検知されてしまうために、吸引動作が行わ
れず、吐出不良が発生してしまう場合があった。
【0028】これとは反対に、図11(b)に示すよう
に、記録媒体の最初に記録画像dutyの低いパターン
がが記録され、その記録媒体の最後の方に記録画像du
tyの高いパターンが記録された場合には、記録媒体全
体にわたって均一の記録画像dutyをもったパターン
が記録された場合と比較して、その記録媒体への記録終
了時における記録ヘッド温度が高めに検知されてしまう
ために、吸引動作の回数が必要以上に増え、記録動作の
スループットが低下し、廃インク量が増加してしまう場
合があった。
【0029】このような問題は記録媒体1頁中の記録に
おいて吸引回復動作を実行することで解決されるが、こ
の吸引回復動作が発生すると記録ヘッド内のインクの状
態を変化するので、記録媒体1頁の記録動作の途中で吸
引回復動作を行うと、記録媒体上に記録された画像の色
味が変化してしまう弊害がある。従って、記録媒体1頁
の記録途中での吸引回復動作を実行させることが望まし
くない。
【0030】このように、インクジェット記録装置にお
ける記録ヘッド温度に従う記録制御は容易ではない。
【0031】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、記録ヘッドを最適な状態に維持しながら、スルー
プットの低下を最小限に抑え、さらに、廃インク量を増
加させないことが可能なインクジェット記録装置及び吸
引回復制御方法を提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の吸引回復制御方法は、以下のような工程からな
る。
【0033】即ち、インクジェット記録装置で用いる記
録ヘッドの吸引回復を制御する吸引回復制御方法であっ
て、所定記録動作間隔における記録時間を計測する第1
計測工程と、前記所定記録動作間隔において前記記録ヘ
ッドからインク吐出を生じさせて記録がなされる記録ド
ット数を計測する第2計測工程と、前記第1及び第2計
測工程において夫々計測された記録時間と記録ドット数
とに基づいて、単位時間当たりの記録ドット数を算出す
る算出工程と、前記算出工程において算出された単位時
間当たりの記録ドット数に基づいて、前記吸引回復のタ
イミングを決定する決定工程と、前記決定工程において
決定されたタイミングで前記記録ヘッドの吸引回復を行
うよう制御する制御工程とを有することを特徴とする吸
引回復制御方法を備える。
【0034】ここで、前記決定工程には、前記算出され
た単位時間当たりの記録ドット数に基づいて、前記計測
された記録ドット数を補正する補正工程と、記録媒体1
頁分の記録が終了する度毎に、前記補正された記録ドッ
ト数と所定の閾値を比較する第1比較工程と、その比較
結果に従って、前記吸引回復を行うタイミングであるか
どうかを判断する判断工程とを含むことが望ましい。
【0035】さらに、前記インクジェット記録装置に初
めて電源が投入されてからの累積時間を計測する第3計
測工程を含むと良い。
【0036】この場合、前記決定工程では記録媒体1頁
分の記録が終了する度毎に、前記累積時間と所定の閾値
を比較し、前記判断工程が、さらに、その比較結果に従
って、前記吸引回復のタイミングを決定することが望ま
しい。
【0037】なお、前記所定記録動作間隔は、記録媒体
1頁分の記録動作間隔或いは記録ヘッド1走査分の記録
動作間隔であることが望ましい。
【0038】また、前記第1及び第2比較工程において
夫々用いる所定の閾値は、記録ヘッドからのインク吐出
不良が発生する時点における記録ドット数を予め実験的
に求めることによって得られるようにすることが望まし
い。
【0039】また、前記判断工程では、前記第1比較工
程が前記補正された記録ドット数が前記所定の閾値を超
えたことを認識したタイミングと、前記第2比較工程が
前記累積時間が前記所定の閾値を超えたことを認識した
タイミングのいずれか早い方のタイミングを前記吸引回
復のタイミングとするように判断すると良い。
【0040】また他の発明によれば、インクジェット記
録装置で用いる記録ヘッドの吸引回復を制御する吸引回
復制御方法であって、所定記録領域毎に前記記録ヘッド
からインク吐出を生じさせて記録がなされる記録ドット
数を計測する第1計測工程と、前記第1計測工程におい
て計測された記録ドット数と前記所定記録領域に記録可
能な総ドット数とに基づいて、単位記録領域当たりの記
録ドット数を算出する算出工程と、前記算出工程におい
て算出された単位記録領域当たりの記録ドット数に基づ
いて、前記吸引回復のタイミングを決定する決定工程
と、前記決定工程において決定されたタイミングで前記
記録ヘッドの吸引回復を行うよう制御する制御工程とを
有することを特徴とする吸引回復制御方法を備える。
【0041】ここで、前記決定工程は、前記算出された
単位記録領域当たりの記録ドット数に基づいて、前記計
測された記録ドット数を補正する補正工程と、前記所定
記録領域への記録が終了する度毎に、前記補正された記
録ドット数と所定の閾値を比較する第1比較工程と、そ
の比較結果に従って、前記吸引回復を行うタイミングで
あるかどうかを判断する判断工程とを含むことが望まし
い。
【0042】さらに、前記インクジェット記録装置に初
めて電源が投入されてからの累積時間を計測する第2計
測工程を備えることが望ましい。
【0043】その場合、前記決定工程では前記所定記録
領域への記録が終了する度毎に、前記累積時間と所定の
閾値を比較し、前記判断工程では、さらに、その比較結
果に従って、前記吸引回復のタイミングを決定すると良
い。
【0044】なお、前記所定記録領域は、前記記録ヘッ
ド1走査によって記録がなされる領域であることが望ま
しい。
【0045】さらに他の発明によれば、インクジェット
記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であ
って、前記インクジェット記録ヘッドの吸引回復を行う
吸引回復手段と、所定記録動作間隔における記録時間を
計測する第1計測手段と、前記所定記録動作間隔におい
て前記インクジェット記録ヘッドからインク吐出を生じ
させて記録がなされる記録ドット数を計測する第2計測
手段と、前記第1及び第2計測手段によって夫々計測さ
れた記録時間と記録ドット数とに基づいて、単位時間当
たりの記録ドット数を算出する算出手段と、前記算出手
段によって算出された単位時間当たりの記録ドット数に
基づいて、前記吸引回復のタイミングを決定する決定手
段と、前記決定手段によって決定されたタイミングで前
記吸引回復の動作を行うよう制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする記録装置を備える。
【0046】さらに、前記記録装置に初めて電源が投入
されてからの累積時間を計測する第3計測手段をさらに
有し、前記決定手段は、その累積時間をさらに考慮し
て、前記吸引回復のタイミングを決定すると良い。
【0047】またさらに他の発明によれば、インクジェ
ット記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置
であって、前記インクジェット記録ヘッドの吸引回復を
行う吸引回復手段と、所定記録領域毎に前記記録ヘッド
からインク吐出を生じさせて記録がなされる記録ドット
数を計測する第1計測手段と、前記第1計測手段によっ
て計測された記録ドット数と前記所定記録領域に記録可
能な総ドット数とに基づいて、単位記録領域当たりの記
録ドット数を算出する算出手段と、前記算出手段におい
て算出された単位記録領域当たりの記録ドット数に基づ
いて、前記吸引回復のタイミングを決定する決定手段
と、前記決定手段によって決定されたタイミングで前記
記録ヘッドの吸引回復を行うよう制御する制御手段とを
有することを特徴とする記録装置を備える。
【0048】さらに、前記記録装置に初めて電源が投入
されてからの累積時間を計測する第2計測手段を有し、
前記決定手段は、その累積時間をさらに考慮して、前記
吸引回復のタイミングを決定すると良い。
【0049】また、前記インクジェット記録ヘッドを往
復走査する走査手段をさらに有する構成とする場合、前
記所定記録領域は、その走査手段によってインクジェッ
ト記録ヘッドが1走査するときに記録がなされる領域で
あると良い。
【0050】さて、以上の構成において言及した記録ヘ
ッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するため
に、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えていることが望ましく、その電気熱変換
体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生
ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させると
良い。
【0051】以上の構成により本発明は、所定記録動作
間隔における記録時間を計測し、その所定記録動作間隔
において記録ヘッドからインク吐出を生じさせて記録が
なされる記録ドット数を計測し、そのようにして、夫々
計測された記録時間と記録ドット数とに基づいて、単位
時間当たりの記録ドット数を算出し、その算出された単
位時間当たりの記録ドット数に基づいて、吸引回復のタ
イミングを決定して記録ヘッドの吸引回復を行うよう制
御する。
【0052】また他の発明によれば、所定記録領域毎に
記録ヘッドからインク吐出を生じさせて記録がなされる
記録ドット数を計測し、その計測された記録ドット数と
所定記録領域に記録可能な総ドット数とに基づいて、単
位記録領域当たりの記録ドット数を算出し、その算出さ
れた単位記録領域当たりの記録ドット数に基づいて、吸
引回復のタイミングを決定して記録ヘッドの吸引回復を
行うよう制御する。
【0053】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0054】なお、この実施形態では、記録画像デュー
ティ(duty)を以下のように定義している。即ち、
記録画像デューティ(duty)とは単位記録範囲内に
おけるインク吐出を伴う記録ドット数であり、例えば、
A4用紙に記録ヘッド1走査分(1行)の記録をする間
の実際のインク吐出回数のことを言う。この場合、この
値は、単位記録範囲を構成する総ドット数に対する比率
として表しても良い。
【0055】また、記録時間デューティ(duty)と
はインク吐出を伴う記録ドット数をその記録ドット数を
記録するのに要した記録時間で割ったものである。例え
ば、10000個の記録ドットをインク吐出によって記
録させた場合に、その10000個のドットを記録する
のに要した時間で割ったものである。ここで、その記録
に要した時間は、1個目のドットを記録するのに記録ヘ
ッドがインクを吐出してから、10000個目のドット
を記録するのに記録ヘッドがインクを吐出させ終わるま
での時間でも良いし、また、記録装置が扱いやすいタイ
ミング、例えば給紙終了時から排紙開始時のようなもの
でも良い。前もってそのタイミングに合わせて、記録画
像デューティ(duty)と吐出不良の関係が明確にな
っていれば良い。
【0056】<第1実施形態>図1は、本発明の代表的
な実施の形態であるインクジェットプリンタIJRAの
構成の概要を示す外観斜視図である。図1において、駆
動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア
5009〜5011を介して回転するリードスクリュー
5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジ
HCはピン(不図示)を有し、ガイドレール5003に
支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャリッジ
HCには、記録ヘッドIJHとインクタンクITとを内
蔵した一体型インクジェットカートリッジIJCが搭載
されている。5002は紙押え板であり、キャリッジH
Cの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン5000に
対して押圧する。5007,5008はフォトカプラ
で、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確
認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行うた
めのホームポジション検知器である。5016は記録ヘ
ッドIJHの前面をキャップするキャップ部材5022
を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引す
る吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録ヘッ
ドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレード
で、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にす
る部材であり、本体支持板5018にこれらが支持され
ている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニン
グブレードが本例に適用できることは言うまでもない。
又、5021は、吸引回復の吸引を開始するためのレバ
ーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴っ
て移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え
等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0057】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0058】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0059】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するROM、170
3は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記
録データ等)を保存しておくDRAMである。1704
は記録ヘッドIJHに対する記録データの供給制御を行
うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフェース1
700、MPU1701、RAM1703間のデータ転
送制御も行う。1710は記録ヘッドIJHを搬送する
ためのキャリアモータ、1709は記録紙搬送のための
搬送モータである。1705は記録ヘッドIJHを駆動
するヘッドドライバ、1706,1707はそれぞれ搬
送モータ1709、キャリアモータ1710を駆動する
ためのモータドライバである。
【0060】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
【0061】また、回復制御部1708は、MPU17
01からの制御のもと、キャップ5022を用いた記録
ヘッドIJHの前面のキャッピング、クリーニングブレ
ード5017による記録ヘッドIJHの前面の清浄、吸
引器5015による記録ヘッドIJHの吸引回復の動作
など一連の回復動作を制御する。
【0062】さて、ドットカウンタ1712では記録動
作中に記録ヘッドIJHからインクが吐出されて記録が
行われた記録ドット数を計数しており、その計数値が記
録動作の進行に連れて回復制御部1708に信号として
出力される。
【0063】一方、タイムカウンタ1711aは、記録
時間をカウントし、そのカウント結果を回復制御部17
08に出力する。さらに、タイムカウンタ1711b
は、インクジェットプリンタIJRAに初めて電源が投
入された時点からのインクジェット記録装置の放置時間
をカウントし、そのカウント結果を回復制御部1708
に出力する。
【0064】回復制御部1708では、タイムカウンタ
1711aから得られるカウント結果、タイムカウンタ
1711bから得られるカウント結果、ドットカウンタ
1712から得られる記録ドット数に基づいて、吸引器
5015とMPU1701に吸引動作命令を送る。
【0065】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0066】図3は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図3に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
【0067】なお、図3において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
【0068】次に、上述した記録ヘッドIJHについて
図4を参照して説明する。
【0069】図4は、図1に示したインクジェットカー
トリッジIJCを構成する記録ヘッドIJHの要部斜視
図である。
【0070】記録ヘッドIJHは、図4に示すように、
記録紙P(図1参照)と所定の間隔をおいて対面する吐
出口面1aに、所定のピッチで複数の吐出口1bが形成
されている。図4において、4は電気熱変換素子1eお
よびインク供給口1fを備える基板であり、長溝状の貫
通口からなるインク供給口1fの長手方向の両側に吐出
エネルギー発生素子である電気熱変換素子1がそれぞれ
1列ずつ千鳥状に配列されており、共通液室1cと各吐
出口1bは各液路1dで連通されている。
【0071】また、共通液室1cは、インクジェットカ
ートリッジIJCのインクタンクITと連通しており、
共通液室1cにはインクタンクITからインクが供給さ
れる構成となっている。インクタンクITから共通液室
1cに供給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現
象により液路1dに侵入し、吐出口1bでメニスカスを
形成して液路1dを満たした状態を保つ。
【0072】このとき、電極(不図示)を介して電気熱
変換素子1eが通電されて発熱すると、電気熱変換素子
1e上のインクが急激に加熱されて液路1d内に気泡が
発生し、この気泡の膨張により吐出口1bからインクが
吐出される。
【0073】なお、この実施形態において、記録ヘッド
IJHに形成される吐出口1bの数は256個であり、
インクジェットプリンタIJRAは、最大A3サイズの
記録紙に対して記録が可能であり、その記録解像度は1
200DPIで、駆動周波数は10kHzである。
【0074】次に、以上のような構成のインクジェット
プリンタIJRAの吸引動作制御手順について図5に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0075】まず、ステップS101では、インクジェ
ットプリンタIJRAに初めて電源が投入されたかどう
かを調べ、それが初めての電源投入であれば、処理はス
テップS102に進み、タイムカウンタ1711bによ
る放置時間(t2)のカウントを開始する。このカウン
トはインクジェットプリンタIJRAの電源供給が切断
されても続行される。その後、処理はステップS103
へと進む。これに対して、それが初めての電源投入では
ないなら、処理はステップS102をスキップしてその
ままステップS103へと進む。
【0076】ステップS103では、電源投入後、カウ
ントされた放置時間(t2)と吸引放置時間閾値(t2
th)を比較する。吸引放置時間閾値(t2th)は、前も
って記録ヘッドに吐出不良が発生するまでのインクジェ
ットプリンタの放置時間を検討することにより求めてお
き、ROM1702に設定しておく。
【0077】ここで、t2≧t2thである場合には、処
理はステップS116に進む。ステップS116以降の
処理については後述する。、これに対して、t2<t2
thとである場合には、処理はステップS104に進み、
タイムカウンタ1711aによる記録時間の計測値(t
1)を初期化し、さらに、ステップS105ではドット
カウンタ1712による記録ドット数のカウント値
(X)を初期化する。次に、ステップS106では記録
動作が開始されるかどうかを調べ、開始されないのであ
れば処理はステップS103に戻り、開始されるのであ
れば、処理はステップS107に進む。
【0078】ステップS107では、記録開始と同時に
タイムカウンタ1711aによる記録時間(t1)のカ
ウントを開始し、さらに、ステップS108では、ドッ
トカウンタ1712により記録ドット数(X)のカウン
トを開始する。なお、この実施形態では、記録時間(t
1)のカウントを開始する具体的なタイミングは、イン
クジェットプリンタIJRAへの記録用紙の給紙が終了
した時点である。
【0079】次に、処理はステップS109において、
記録用紙1枚分の記録の終了を待ち合わせ、その記録が
終了すると、処理はステップS110に進み、タイムカ
ウンタ1711aによる記録時間(t1)のカウントを
終了する。そして、ステップS111では、式(1)に
従って記録時間デューティ(duty)を計算する。
【0080】X/t1 …(1) さらに、ステップS111では、計算された記録時間デ
ューティ(duty)の値(X/t1)に基づいて、表
1に示すテーブルを参照して補正係数(α)を求める。
補正係数(α)は、前もって検討により求めておいたも
のである。具体的には、式(1)より求まる種々の(X
/t1)の値に対して、補正係数(α)を求めるため
に、記録画像デューティ(duty)を変化させたり、
記録パターンを記録用紙の前半に偏らせて記録するなど
してもとめる。この実施形態では、図10に示したよう
に、単位時間あたりの記録ドット数と吐出不良との関係
に基づき、補正係数(α)と以下に説明する補正記録ド
ットカウント値(Y)の閾値(Yth)を決めている。
【0081】
【表1】 次に、ステップS112では、補正記録ドットカウント
値(Y)を補正係数(α)により重み付けし、式(2)
に従って求める。
【0082】Y=Y+X+αX …(2) ステップS113では、補正記録ドットカウント値
(Y)とその閾値(Yth)を比較する。ここで、Y≧Y
thである場合には処理はステップS116に進む。これ
に対して、Y<Ythである場合には、処理はステップS
114に進み、放置時間(t2)と吸引放置時間閾値
(t2th)を比較する。ここで、t2≧t2thである場
合には、処理はステップS116に進む。これに対し
て、t2<t2thである場合には、処理はステップS1
15に進み、記録動作を終了するかどうかを調べる。こ
こで、次に記録するデータが存在しない場合は、記録動
作を終了し、まだ未記録データが存在する場合には、処
理はステップS103に戻り、上述した処理をデータが
存在しなくなるまで繰り返す。
【0083】さて、ステップS116では、回復制御部
1708から吸引動作命令をMPU1701と吸引器5
015に送る。一方、MPU1701はステップS11
6において、吸引動作命令を受信すると、記録動作を中
断し、キャリアモータ1710を駆動して記録ヘッドI
JHを搭載したキャリッジHCをキャップ5022に対
向する位置に移動させて吸引動作に備えるよう制御する
とともに、キャップ5022により記録ヘッドIJHの
吐出口面をキャッピングするよう制御する。そして、回
復制御部1708はMPU1701と連携をとりなが
ら、吸引器5015を動作せて吸引動作を行う。
【0084】その後、処理はステップS117に進み、
これまでにカウントされた放置時間(t2)と補正記録
ドットカウント値(Y)の値を初期化する。その後、処
理はステップS115に戻る。
【0085】従って以上説明した実施形態によれば、吸
引動作が必要であるかどうかを、記録用紙1枚分の記録
が終了するたび毎に、単位記録時間当たりの記録ドット
数によって補正された記録ドット数および放置時間に従
って決定するので、記録ヘッドを最適な状態に保つため
の吸引動作の回数が必要最小限の回数ですみ、記録ヘッ
ドを最適な状態に保ちつつ、インクジェットプリンタの
スループットの低下を最小限に抑えることができる。ま
た、吸引動作の回数を必要最小限に抑えることで廃イン
ク量を抑えることができ、インク消費量の削減や運用コ
ストの削減にも資することができる。
【0086】なお、この実施形態では、表1に示すよう
な補正係数(α)を用いたが、補正係数は、記録ヘッド
の共通液室容積、吐出ノズル数、放熱設計等により変わ
るものであり、また、記録ヘッドの動作を制御するとき
の駆動周波数等により変わるものであるので、基本的に
は各インクジェットプリンタの仕様に依存したものとな
る。従って、本発明はこの実施形態で示した補正係数に
よって限定されるものではない。
【0087】また、この実施形態では記録時間(t2)
のカウントを開始する具体的なタイミングをインクジェ
ットプリンタへの記録用紙の給紙が終了した時点とした
が、本発明はこれによって限定されるものではなく、例
えば、キャリッジHCが主走査方向に移動を開始する時
点にする等、記録装置の構成に沿った別のタイミングで
もかまわない。
【0088】さらに、この実施形態では説明しなかった
が、記録ヘッドの温度がある一定温度より低い状態での
み記録を許可する制御(昇温検知)をインクジェットプ
リンタが採用していてもよい。
【0089】またさらに、この実施形態では、各カウン
タ値の比較結果に基づいて吸引動作を行なうように制御
する例について説明したが、本発明はこれによって限定
されるものではない。例えば、装置への電源投入後に必
ず吸引動作を実行し、放置中に粘度の増した或いは固着
したインクを取り除くようにしてもよい。
【0090】またさらに、図5に示したフローチャート
の処理では、記録用紙1枚分の記録が終了するたびに
(X/t1)の値を求めたが、本発明はこれによって限
定されるものではない。例えば、図6のステップS10
9aに示すように、記録ヘッド1走査分の記録(即ち、
1行分)が終了するたびごとに(X/t1)の値を求
め、記録ドット数の補正を記録一行終了毎に行うように
制御しても良い。この場合には、カウントされる記録時
間(t1)は、記録ヘッドを搭載したキャリッジが1行
分の記録を終了した行末から次の行末までの時間でよ
い。このため、図6に示すフローチャートにはこのよう
な制御を行うために、ステップS112aの処理が追加
されている。
【0091】なお、図6に示すフローチャートでは、ス
テップS109aとS112aの処理以外の処理は図5
に示した処理と共通であるので、それらの共通した処理
については同じステップ参照番号を付し、その説明は省
略する。
【0092】またさらに、放置中の記録ヘッド内での気
泡の成長が少ない場合には、インクジェットプリンタI
JRAの制御回路からタイムカウンタ1711bを除
き、放置時間(t2)の測定をしないようにすることも
可能である。その場合、図5に示したフローチャートの
処理は、図7のフローチャートに示すように、放置時間
(t2)に関連した処理の除かれた処理構成となる。即
ち、その処理では、吸引動作のタイミングは、記録時間
デューティ(duty)から求められる構成となる。
【0093】<第2実施形態>ここでは、第1実施形態
のインクジェットプリンタの制御回路の構成に比較し
て、1つのタイムカウンタを用いない構成の制御回路を
用いた例について説明する。
【0094】図8はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。この制御回路
の構成は、上述のように図2に示した構成と比較して、
タイムカウンタ1711aがないだけであるので、図2
に示したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、そ
の説明は省略する。つまり、この実施形態では、記録時
間(t1)についての測定は行わない。
【0095】次に、図9に示すフローチャートを参照し
て、この実施形態に従う吸引動作制御について説明す
る。なお、図9に示すフローチャートは、図5に示した
フローチャートと比較して、共通の処理ステップが多く
含まれている。従って、その共通の処理ステップには同
じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。ここ
では、この実施形態に特徴的な処理ステップについての
み説明する。
【0096】図5に示したタイムカウンタ1711aの
初期化を行うステップS104の処理とタイムカウンタ
1711aによる記録時間(t1)のカウント開始処理
を行うステップS107の処理を除き、ステップS10
1〜S108の処理は、第1実施形態と同様に実行され
る。
【0097】その後、処理はステップS109Aにおい
て、記録ヘッドIJHの1走査分の記録(即ち、1行分
の記録)の完了を待ち合わせ、その記録が完了したな
ら、処理はステップS110Aに進む。
【0098】ステップS110Aでは、式(3)に従っ
て、記録画像デューティ(duty)を計算する。
【0099】X/Xa11 …(3) ここで、Xa11は、100%の画像記録デューティ(du
ty)で記録がなされた場合のドット数、即ち、単位記
録範囲(記録ヘッドIJHによる1走査範囲)を構成す
る総ドット数である。
【0100】次に、ステップS111Aでは、得られた
記録画像デューティ(duty)をキーとして、表1に
示したテーブルと類似した記録画像デューティ(dut
y)の種々の値とその各々の値に対応した補正係数
(α)との関係を示したテーブルを検索して補正係数
(α)を求める。この補正係数(α)は、第1実施形態
の場合と同様に、記録画像デューティ(duty)を変
えたり、記録パターンを記録用紙の前半に偏らせて記録
させるなどして前もって検討により求めておいたもので
ある。
【0101】この処理後、第1実施形態と同様に、ステ
ップS113〜S117の処理を実行する。
【0102】従って以上説明した実施形態に従えば、記
録ヘッドによる1走査分の記録動作が終了するたび毎に
吸引動作が必要かどうかを、単位記録範囲当たりの記録
ドット数、即ち、記録画像デューティに従って補正した
記録ドット数と、放置時間とに従って決定するので、記
録ヘッドを最適な状態に保つための吸引動作の回数が必
要最小限の回数ですみ、記録ヘッドを最適な状態に保ち
つつ、インクジェットプリンタのスループットの低下を
最小限に抑えることができる。また、吸引動作の回数を
必要最小限に抑えることで廃インク量を抑えることがで
き、インク消費量の削減や運用コストの削減にも資する
ことができる。
【0103】しかしながら、画像記録動作中に、画像デ
ータによる転送の動作待機が発生したり、昇温検知等に
より記録が待機状態になる場合には、記録時間デューテ
ィ(duty)により記録ドット数を補正する方が好ま
しい。
【0104】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0105】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0106】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0107】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0108】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0109】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0110】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0111】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0112】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0113】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0114】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0115】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0116】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0117】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0118】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0119】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0120】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0121】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定記録動作間隔における記録時間を計測し、その所定記
録動作間隔において記録ヘッドからインク吐出を生じさ
せて記録がなされる記録ドット数を計測し、そのように
して、夫々計測された記録時間と記録ドット数とに基づ
いて、単位時間当たりの記録ドット数を算出し、その算
出された単位時間当たりの記録ドット数に基づいて、吸
引回復のタイミングを決定して記録ヘッドの吸引回復を
行うよう制御したり、或いは、所定記録領域毎に記録ヘ
ッドからインク吐出を生じさせて記録がなされる記録ド
ット数を計測し、その計測された記録ドット数と所定記
録領域に記録可能な総ドット数とに基づいて、単位記録
領域当たりの記録ドット数を算出し、その算出された単
位記録領域当たりの記録ドット数に基づいて、吸引回復
のタイミングを決定して記録ヘッドの吸引回復を行うよ
う制御するので、その時点時点での実際の記録動作が用
いている記録ヘッドに対する影響を考慮して、記録ヘッ
ドの吸引回復のタイミングを定めることができる。
【0123】従って、例えば、記録ヘッドの温度特性な
どが個々にばらついたとしても、そのような特性に左右
されず、正確に吸引回復タイミングを定めることができ
るという効果がある。これにより、必要最小限の吸引回
復動作を実行することで記録ヘッドを最適な状態に維持
され、記録動作におけるスループットの低下を最小限に
抑え、さらに、吸引回復動作に伴う廃インク量を増加さ
せないことが可能となる。
【0124】さらに、記録ヘッドの温度検知機能を備え
た構成の記録装置においても、例えば、その温度検知精
度や、記録データやその記録パターンがその温度検知に
影響を与え、その結果、記録ヘッドの吸引回復のタイミ
ングに悪影響を及ぼすといったことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるインクジェ
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
【図2】第1実施形態に従うインクジェットプリンタI
JRAの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】インクタンクとヘッドとが分離可能なインクカ
ートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。
【図4】図1に示したインクジェットカートリッジIJ
Cを構成する記録ヘッドIJHの要部斜視図である。
【図5】第1実施形態に従う吸引動作制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】第1実施形態の変形例に従う吸引動作制御手順
を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態の別の変形例に従う吸引動作制御
手順を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態に従うインクジェットプリンタI
JRAの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施形態に従う吸引動作制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図10】吐出不良が発生時におけるそれまでの記録ヘ
ッドによる記録行数と記録時間デューティ(duty)
との関係を示す図である。
【図11】記録媒体1頁中で記録デューティが大きく変
化する記録パターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1700 インタフェース 1701 MPU 1702 ROM 1703 DRAM 1704 ゲートアレイ(G.A.) 1705 ヘッドドライバ 1706、1707 モータドライバ 1708 回復制御部 1709 搬送モータ 1710 キャリアモータ 1711a、1711b タイムカウンタ 1712 ドットカウンタ 5015 吸引器 5017 クリーニングブレード 5022 キャップ IJC インクカートリッジ IJH 記録ヘッド IT インクタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 利治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 東家 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EA15 EA25 EA27 EB38 EB49 EC24 EC37 EC51 EC57 EC59 EC60 FA03 FA10 JC06 JC20 KC11 KC22

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置で用いる記録ヘ
    ッドの吸引回復を制御する吸引回復制御方法であって、 所定記録動作間隔における記録時間を計測する第1計測
    工程と、 前記所定記録動作間隔において前記記録ヘッドからイン
    ク吐出を生じさせて記録がなされる記録ドット数を計測
    する第2計測工程と、 前記第1及び第2計測工程において夫々計測された記録
    時間と記録ドット数とに基づいて、単位時間当たりの記
    録ドット数を算出する算出工程と、 前記算出工程において算出された単位時間当たりの記録
    ドット数に基づいて、前記吸引回復のタイミングを決定
    する決定工程と、 前記決定工程において決定されたタイミングで前記記録
    ヘッドの吸引回復を行うよう制御する制御工程とを有す
    ることを特徴とする吸引回復制御方法。
  2. 【請求項2】 前記決定工程は、 前記算出された単位時間当たりの記録ドット数に基づい
    て、前記計測された記録ドット数を補正する補正工程
    と、 記録媒体1頁分の記録が終了する度毎に、前記補正工程
    において補正された記録ドット数と所定の閾値を比較す
    る第1比較工程と、 前記第1比較工程における比較結果に従って、前記吸引
    回復を行うタイミングであるかどうかを判断する判断工
    程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の吸引回復
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記インクジェット記録装置に初めて電
    源が投入されてからの累積時間を計測する第3計測工程
    をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の吸引
    回復制御方法。
  4. 【請求項4】 前記決定工程は前記記録媒体1頁分の記
    録が終了する度毎に、前記累積時間と所定の閾値を比較
    する第2比較工程をさらに含み、 前記判断工程は、さらに、前記第2比較工程における比
    較結果に従って、前記吸引回復のタイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の吸引回復制御方法。
  5. 【請求項5】 前記所定記録動作間隔は、記録媒体1頁
    分の記録動作間隔或いは前記記録ヘッド1走査分の記録
    動作間隔であることを特徴とする請求項1に記載の吸引
    回復制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第1比較工程において用いる所定の
    閾値は、前記記録ヘッドからのインク吐出不良が発生す
    る時点における記録ドット数を予め実験的に求めること
    によって得られることを特徴とする請求項2に記載の吸
    引回復制御方法。
  7. 【請求項7】 前記第2比較工程において用いる所定の
    閾値は、前記記録ヘッドからのインク吐出不良が発生す
    る時点における記録ドット数を予め実験的に求めること
    によって得られることを特徴とする請求項4に記載の吸
    引回復制御方法。
  8. 【請求項8】 前記判断工程は、前記第1比較工程が前
    記補正工程において補正された記録ドット数が前記所定
    の閾値を超えたことを認識したタイミングと、前記第2
    の比較工程が前記累積時間が前記所定の閾値を超えたこ
    とを認識したタイミングのいずれか早い方のタイミング
    を前記吸引回復のタイミングとすることを特徴とする請
    求項4に記載の吸引回復制御方法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出するために、インクに与える熱エネル
    ギーを発生するための電気熱変換体を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載のの吸引回復制御方法。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
    る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させること
    を特徴とする請求項9に記載の吸引回復制御方法。
  11. 【請求項11】 インクジェット記録装置で用いる記録
    ヘッドの吸引回復を制御する吸引回復制御方法であっ
    て、 所定記録領域毎に前記記録ヘッドからインク吐出を生じ
    させて記録がなされる記録ドット数を計測する第1計測
    工程と、 前記第1計測工程において計測された記録ドット数と前
    記所定記録領域に記録可能な総ドット数とに基づいて、
    単位記録領域当たりの記録ドット数を算出する算出工程
    と、 前記算出工程において算出された単位記録領域当たりの
    記録ドット数に基づいて、前記吸引回復のタイミングを
    決定する決定工程と、 前記決定工程において決定されたタイミングで前記記録
    ヘッドの吸引回復を行うよう制御する制御工程とを有す
    ることを特徴とする吸引回復制御方法。
  12. 【請求項12】 前記決定工程は、 前記算出された単位記録領域当たりの記録ドット数に基
    づいて、前記計測された記録ドット数を補正する補正工
    程と、 前記所定記録領域への記録が終了する度毎に、前記補正
    工程において補正された記録ドット数と所定の閾値を比
    較する第1比較工程と、 前記第1比較工程における比較結果に従って、前記吸引
    回復を行うタイミングであるかどうかを判断する判断工
    程とを含むことを特徴とする請求項11に記載の吸引回
    復制御方法。
  13. 【請求項13】 前記インクジェット記録装置に初めて
    電源が投入されてからの累積時間を計測する第2計測工
    程をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の
    吸引回復制御方法。
  14. 【請求項14】 前記決定工程は前記所定記録領域への
    記録が終了する度毎に、前記累積時間と所定の閾値を比
    較する第2比較工程をさらに含み、 前記判断工程は、さらに、前記第2比較工程における比
    較結果に従って、前記吸引回復のタイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の吸引回復制御方
    法。
  15. 【請求項15】 前記所定記録領域は、前記記録ヘッド
    1走査によって記録がなされる領域であることを特徴と
    する請求項11に記載の吸引回復制御方法。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
    を特徴とする請求項11に記載のの吸引回復制御方法。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
    る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させること
    を特徴とする請求項16に記載の吸引回復制御方法。
  18. 【請求項18】 インクジェット記録ヘッドを用いて記
    録媒体に記録を行う記録装置であって、 前記インクジェット記録ヘッドの吸引回復を行う吸引回
    復手段と、 所定記録動作間隔における記録時間を計測する第1計測
    手段と、 前記所定記録動作間隔において前記インクジェット記録
    ヘッドからインク吐出を生じさせて記録がなされる記録
    ドット数を計測する第2計測手段と、 前記第1及び第2計測手段によって夫々計測された記録
    時間と記録ドット数とに基づいて、単位時間当たりの記
    録ドット数を算出する算出手段と、 前記算出手段によって算出された単位時間当たりの記録
    ドット数に基づいて、前記吸引回復のタイミングを決定
    する決定手段と、 前記決定手段によって決定されたタイミングで前記吸引
    回復の動作を行うよう制御する制御手段とを有すること
    を特徴とする記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録装置に初めて電源が投入され
    てからの累積時間を計測する第3計測手段をさらに有
    し、 前記決定手段は、前記累積時間をさらに考慮して、前記
    吸引回復のタイミングを決定することを特徴とする請求
    項18に記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
    を特徴とする請求項18に記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
    る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させること
    を特徴とする請求項20に記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 インクジェット記録ヘッドを用いて記
    録媒体に記録を行う記録装置であって、 前記インクジェット記録ヘッドの吸引回復を行う吸引回
    復手段と、 所定記録領域毎に前記記録ヘッドからインク吐出を生じ
    させて記録がなされる記録ドット数を計測する第1計測
    手段と、 前記第1計測手段によって計測された記録ドット数と前
    記所定記録領域に記録可能な総ドット数とに基づいて、
    単位記録領域当たりの記録ドット数を算出する算出手段
    と、 前記算出手段において算出された単位記録領域当たりの
    記録ドット数に基づいて、前記吸引回復のタイミングを
    決定する決定手段と、 前記決定手段によって決定されたタイミングで前記記録
    ヘッドの吸引回復を行うよう制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録装置に初めて電源が投入され
    てからの累積時間を計測する第2計測手段をさらに有
    し、 前記決定手段は、前記累積時間をさらに考慮して、前記
    吸引回復のタイミングを決定することを特徴とする請求
    項22に記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 前記インクジェット記録ヘッドを往復
    走査する走査手段をさらに有し、 前記所定記録領域は、前記走査手段によって前記インク
    ジェット記録ヘッドが1走査するときに記録がなされる
    領域であることを特徴とする請求項22に記載の記録装
    置。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
    を特徴とする請求項22に記載の記録装置。
  26. 【請求項26】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
    る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させること
    を特徴とする請求項25に記載の記録装置。
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