JP6045191B2 - インクジェット記録装置および記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置および記録方法に関し、特に、記録ヘッドの吐出口面に親水処理を施したインクジェット記録装置および記録方法に関する。
インクジェット方式の記録装置は、インクを吐出するための吐出口が設けられている面(以下、吐出口面ともいう)に撥水処理等の処理を施すことがある。インクジェット記録装置の吐出口の周囲に不均一にインクが付着していた場合、インクを吐出するとき吐出されたインクが付着したインクに引っ張られて、吐出方向が寄れることがあるため、このような処理を施す。
吐出口面の処理は、撥水処理を施されることが多いが、近年、顔料インクや高機能インクなど、撥水処理の機能が十分に発揮されにくい環境や、小液滴吐出など、吐出口内のインクの増粘がしやすい環境などでは、親水処理も行われることがある。例えば、特許文献1には、このような吐出口面を、超親水性を有する材料でコーティングすることにより親水処理を施した記録ヘッドが開示されている。
このような親水性を有する吐出口面は、吐出口面全面に薄膜のインクが存在するため、付着インクと親水面との間に濡れ性の差が起きにくく、また、吐出口面に十分なインクが存在するため、吐出口内のインクが乾燥しにくい。
特開2001−105599号公報
ところで、近年、インクジェット記録ヘッドでは、さらなる高画質化、高速化を目指している。そのため、小液滴化、高周波数駆動に対応するように、吐出口の配列密度は、例えば600dpi以上と非常に高いものとなってきている。
このような吐出口の配列密度が高く、かつ親水性の吐出口面を有する記録ヘッドでインク吐出すると、吐出口面全面に広がったインクが吐出口の周囲に溜まってインクが溢れ、吐出口の周囲のインクが蓄積する。その結果、ある時点で吐出口の周囲のインクが吐出口を塞いでしまい、記録途中にインクの不吐出が生じることがある。記録途中にインクの不吐出が生じると、使用しているインクが単色の場合は画像欠陥となることがあり、また、使用しているインクが複数色の場合は画像の濃度ムラになることがある。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、親水性を有する吐出口面を備える記録ヘッドを用いて記録を行う場合であっても、高速な連続記録でも安定した吐出が可能であるインクジェット記録装置および記録方法を提供する。
そのため本発明のインクジェット記録装置は、第1のインクを吐出する第1の吐出口と第2のインクを吐出する第2の吐出口とが設けられ親水性を有するように処理された吐出口面を有する記録ヘッドと、前記吐出口面をワイピングするワイピング動作を行うワイピング手段と、前記ワイピング動作の後に、第1の強度で前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に第1の予備吐出動作を行わせる予備吐出手段と、を備え、前記予備吐出手段は、前記第1の予備吐出動作の後に吐出された前記第1のインクの量が閾値以上になった場合、前記第1の強度より高い第2の強度に変更して前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に第2の予備吐出動作を行わせるインクジェット記録装置であって、前記予備吐出手段は、前記第1の予備吐出動作の後に吐出された前記第1のインクの量が前記閾値未満であっても、前記第1の予備吐出動作の後に吐出された前記第2のインクの量が前記閾値以上になった場合、前記第2の予備吐出動作を前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に前記第2の強度に変更せずに前記第1の強度のままで行わせることを特徴とする。
以上の構成によれば、吐出口面に溢れたインクによって吐出が阻害されるおそれがあるときに、予備吐出の強度を上げることにより吐出口の目詰まりを防止する。これにより、親水性を有する吐出口面を備える記録ヘッドを用いて記録を行う場合であっても、高速な連続記録でも安定した吐出を行うことができる。
第1の実施形態のインクジェット記録装置主要部を示す斜視図である。 第1の実施形態の記録ヘッドの吐出口面を示す模式図である。 第1の実施形態の記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の記録装置の記録動作を示すフローチャートである。 インクの不吐出の状態を示す模式図である。 第1の実施形態の総吐出量と駆動条件の関係を示すグラフである。 第5の実施形態の総吐出量と駆動条件の関係を示すグラフである。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について図を参照して説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置主要部を示す斜視図である。インクジェット記録装置に着脱可能に搭載された記録ヘッド1は、インクタンクを別途備え、インクタンクからチューブ等によりインクを供給して、画像形成を行う。記録ヘッド1には、インクの種類によってインク供給部が設けられており、記録ヘッド1内部でインクが混合しないように、インクごとに個別の液室が設けられている。
給紙ローラ5によって供給される記録媒体4は、図に示す矢印方向に回転する紙送りローラ2と補助ローラ3によって挟持されながらy方向(副走査方向)に搬送される。一対のローラ5は、記録媒体4を挟持して回転するが、紙送りローラ2よりもその回転速度を小さくすることによって記録媒体に張力を作用させることができる。
キャリッジは、記録ヘッド1を保持しガイドレール6に沿って記録媒体の一方端から他方に向かって走査し、かつ記録ヘッド1からインク吐出して記録媒体4に記録を行う。キャリッジが記録媒体4の他方端に到達すると、紙送りローラ2等が回転し、記録媒体4を一定量だけ搬送する。この記録動作と紙送り動作を交互に繰り返すことにより、記録媒体全体に画像が形成されることになる。
キャリッジは、記録を行わないときや、記録ヘッド1の回復処理(吐出口のインクの吸引動作や吐出口面のワイピングによるインク除去)などを行うときには、図中の破線で示した位置のホームポジション7に移動して停止する。ここで回復処理とは、例えばワイパブレードのようなもので吐出口の表面の付着インクや塵、ゴミ等を除去することをいう。
発熱素子によるインクジェット記録方式の場合、低温低湿度環境においては、低温によるインク粘度上昇と低湿によるインク蒸発によって吐出量が減少し、その結果不使用ノズルの吐出安定性が悪くなる。特に、記録書き出し開始時の記録安定性が悪くなることから、記録直前に記録を行わないインクの吐出である予備吐出動作を実施する。なお、高速な記録を実現させるため、双方向記録とした場合、予備吐出箇所は図1のホームポジション7およびホームポジション7に対してキャリッジ走査方向逆側のエリア8となる。
図2は、本実施形態の記録ヘッドの吐出口面を示す模式図である。記録ヘッド1に設けられた各色のインクの液室からそれぞれの色のチップ9へインクが供給される。記録ヘッド1は、記録媒体と対向する面にインク色別の吐出口10(以下、ノズルともいう)がキャリッジの走査方向に並列に配置されている。本実施形態では、複数の吐出口10が配列された第1ノズル列11および第2ノズル列12のノズルにおいて隣接する各ノズル間隔は600dpiである。また、第2のノズル列12は、第1のノズル列11に対して、隣接する各ノズルのピッチが互いに1/2ピッチずれて配列されている。これらのノズル列は、キャリッジの走査方向に並列に配置されている。本実施形態の記録ヘッドは、各色のノズル列はノズルピッチ約42.3μm、第1ノズル列と第2ノズル列を合わせて1280ノズルである。各ノズルの吐出口径は14.3μmであり、吐出量は4.5ngである。また、使用するインクはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色である。
それぞれのノズルはインクタンクとチューブ、インク流路を介して連通しており、インクタンクからのインクの供給によって、吐出口付近は常にインクで充填されている。また、それぞれのノズルには、発熱素子が設けられ、インクに対して熱エネルギーを付与する。そしてインクは、発熱素子によって熱が加えられて膜沸騰による気泡が生成されることで、その気泡による発泡圧によって運動エネルギーが与えられ、吐出口10からインクが吐出される。
本実施形態の記録媒体と対向するチップ10の表面(吐出口面)は、高い親水性を有している。これは、フェイス面に付着した液体由来の汚れは液滴を形成しないでフェイス面全面に薄膜として広がることにより、固化して粒を形成することを抑制するためである。したがって、固化した粒により吐出口が閉塞されにくく記録ヘッドは長期間良好な性能を維持することができる。なお、吐出口面を高い親水性を有するようにするためには、吐出口形成部材の表面のみ高い親水性を有する材料でコーティングしてもよいし、吐出口形成部材の表面のみ物理処理を施すことで親水性を高める手法をとってもよい。さらに、吐出口形成部材自体が親水性の高い材料で構成されているものであってもよい。すなわち、本実施形態の吐出口面は、何らかの方法により親水性の特質を有する吐出口面であればよい。本実施形態において「親水性を有する吐出口面」とは、吐出口面上のインクが濡れ広がっている状態を示す。このときの吐出口面の状態としては、純水による蒸発動的接触角(環境温度25℃、湿度65%)において、70°以下が望ましく、40°以下が更に望ましい。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。メインバスライン13は、画像入力部14、画像信号処理部15、中央制御部としてのCPU16、ヘッド駆動制御回路17がそれぞれアクセス可能に接続されている。以下に詳述する予備吐出のための吐出パターンは、画像信号処理部15で生成される。画像入力部14から入力された画像は、CPU16および画像信号処理部15によってソフト的な処理が行われ、ヘッド駆動制御回路17によって、インクジェット記録ヘッドに合わせたハード的な処理が行われる。CPU16は、通常ROM17とランダムアクセスメモリ(RAM)18を有しており、入力情報に対して適正な記録条件を与えて記録ヘッド1を駆動して記録を行う。また、ROM17内には、以下で詳細に述べる予備吐出シーケンスを実行するためのプログラムが予め記憶されている。ヘッド駆動制御回路17は、記録ヘッド1からインクを吐出させるために発熱素子であるヒータの駆動制御を行っている。吐出の種類としては、通常の記録のための吐出、一般的な予備吐出、更に以下に詳述する予備吐出などがある。
本実施形態では、記録中の予備吐出の制御について変化をもたせるものである。すなわち本実施形態では、前の記録終了時に吐出口の回復処理を行った吐出口による記録開始から、または記録途中の予備吐出後からの総吐出量が一定の閾値以上になった場合、予備吐出の駆動制御について駆動パルス幅を長くするものである。以下に、本実施形態の予備吐出制御について詳細に説明をする。
図4は、本実施形態の記録装置の記録動作を示すフローチャートである。CPU16から画像の入力信号が送られると、記録が開始される。記録が開始すると、予備吐出を実行する(ステップS1)。このときの駆動条件は表1に示した条件A1である。
Figure 0006045191
次に、1スキャン記録を行う(ステップS2)。そして、直前のスキャンで吐出したドットカウントから吐出量を算出し、ここまでの総吐出量を記録装置のRAM18に記録する(ステップS3)。その後、次スキャンが必要か否かを判断し、次スキャンが必要な場合であって、回復処理(ステップS4)が入ると、吐出口面に蓄積されたインクが取り除かれるので、RAMに記録された現在までの総吐出量は初期化され、ステップS1に戻る。一方、回復処理(ステップS4)が入らない場合は、予め記録装置RAM18に記録されている総吐出量を、予備吐出駆動条件変更に関する総吐出量閾値X1(X1=4000万発とする)と比較する(ステップS5)。総吐出量がX1未満の場合、ステップS1に戻る。
一方、総吐出量がX1以上の場合、インクが吐出口面に蓄積してインクが溢れ、インクの吐出を阻害してインクの不吐出を生じさせるおそれがある。
図5は、吐出口面に親水処理を施した記録ヘッドを用いてX1以上の吐出量のインクを吐出した場合を示す模式図である。図示するように、吐出口面にインクが溢れ、吐出口を塞いでいる。そのため、表1に示した駆動条件A2で予備吐出を実行して、吐出強度を上げることにより吐出口面に蓄積されたインクにより吐出が阻害されることを防止する(ステップS6)。本実施形態では表1の駆動条件A1とA2の違いはパルス幅であり、P1<P2(P1=0.60μs、P2=0.74μs)とし、発熱素子がインクへ与える投入エネルギーを増加させるシーケンスをとる。
再び図4を参照して、予備吐出が終了すると(ステップS6)、1スキャン記録を行う(ステップS7)。さらにスキャンが必要であって、回復処理が行われなければ(ステップS8)、ステップS6に戻り、駆動条件A2の予備吐出を行い(ステップS6)、1スキャン記録を行う(ステップS7)。
一方、回復処理を行うと(ステップS8)、RAMに記録された現在までの総吐出量は初期化され、ステップS1に戻る。
ステップS3、またはステップS7の終了後に次スキャンが不要である場合、回復処理を行う(ステップS9)。そのため、記録ヘッド1はホームポジション7に戻る。また、RAMに記録された現在までの総吐出量について初期化される(ステップS10)。さらに、次ページの記録が必要の場合は、元の記録開始ステップへ戻り再度記録および予備吐出が行われる。
以上のように、本実施形態では、前の記録終了時に吐出口面の回復処理を行った状態で記録開始、記録途中の回復処理後からの総吐出量が一定の閾値以上となるとき、予備吐出の駆動制御についてパルス幅を長くする条件A1からA2へ切り替える。
なお、本実施形態の総吐出量閾値X1は4000万発と規定されているが、本発明は総吐出量閾値はこのような発数に限定されるものではない。すなわち、吐出口の密度、インクの粘度、インクジェット記録装置の環境温度および湿度等、吐出口面に蓄積されたインクが溢れて吐出口からのインクの吐出が阻害される発数により定めればよい。
図6は、本実施形態の総吐出量と駆動条件の関係を示すグラフである。横軸は条件を示し、縦軸は記録開始または回復処理終了からも総吐出量を示している。各スキャンの記録開始時の吐出不良は、各スキャン記録直前のインク溢れの量に起因する。またそのインク溢れの総量は高デューティ記録の場合総吐出量に比例するため、図5に示すような総吐出量の閾値以上で予備吐出条件を変えることが望ましい。すなわち、駆動条件A1での予備吐出による溢れインクの揺動では吐出不良となるが、駆動条件A2のように発熱素子の投入エネルギーを上昇させることで溢れインクをさらに揺動させられることが可能となり、正常に吐出することができる。また、初めから駆動条件A2として高く十分な投入エネルギーで予備吐出する手段をとらないことによって、省エネルギーおよび発熱素子の耐久性を向上することができる。
以上の構成によれば、数〜十数pl程度の小滴高速記録時に代表される高デューティ環境下で、親水性の高いフェイス面を備えるインクジェット記録装置において、記録開始時の吐出信頼性を向上させることが可能となる。また、駆動エネルギーを上げる予備吐出手段を低デューティ時もしくは溢れないインクを使用する時には実施しないことで、省エネルギーかつ発熱素子の耐久性が向上する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、記録開始または回復処理からの総吐出量が一定の閾値以上となると、予備吐出の駆動制御においてパルス幅を長くして、インクの不吐出を抑制するものであった。しかしながら本発明は、記録開始または回復処理からの総吐出量が一定の閾値以上となると、予備吐出の駆動制御においてパルス幅を変更するものに限定されるものではない。
本実施形態の予備吐出の駆動制御は、記録開始または回復処理からの総吐出量が一定の閾値以上となると、予備吐出の駆動制御において駆動電圧を変更するものである。
本実施形態のインクジェット記録装置および記録ヘッドは、第1の実施形態の記録装置と記録ヘッドと同じ構成である。
本実施形態では、記録を開始して、インク滴の総吐出量が、総吐出量閾値X1(X1=4000万発とする)未満であるときは、表2に示す条件A1の条件により予備吐出を実行する。
Figure 0006045191
一方、インク滴の総吐出量が、総吐出量閾値X1(X1=4000万発とする)以上であるときは、表2に示す条件A2の条件により予備吐出を実行する。本実施形態では、駆動条件A1とA2の違いは駆動電圧であり、V1<V2(V1=24.0V、V2=26.7V)とし発熱素子がインクへ与える投入エネルギーを増加させるシーケンスをとる。
(第3の実施形態)
本実施形態の予備吐出の駆動制御は、記録開始または回復処理からの総吐出量が一定の閾値以上となると、予備吐出の駆動制御において駆動周波数を変更するものである。
本実施形態のインクジェット記録装置および記録ヘッドは、第1の実施形態の記録装置と記録ヘッドと同じ構成である。
本実施形態では、記録を開始して、インク滴の総吐出量が、総吐出量閾値X1(X1=4000万発とする)未満であるときは、表3に示す条件A1の条件により予備吐出を実行する。
Figure 0006045191
一方、インク滴の総吐出量が、総吐出量閾値X1(X1=4000万発とする)以上であるときは、表2に示す条件A2の条件により予備吐出を実行する。本実施形態では、駆動条件A1とA2の違いは駆動周波数であり、f1<f2(f1=1kHz、f2=10kHz)とし予備吐出の駆動時間は同一ではあるが、周波数を高くすることで、駆動発数を増やすシーケンスをとる。
(第4の実施形態)
第1から第3の実施形態では、記録開始または回復処理からのインク滴の総吐出量が閾値以上である場合に、予備吐出の駆動制御を変更するものであった。しかしながら、本発明は、インクの色によって、記録開始または回復処理からのインク滴の総吐出量が閾値以上になっても、予備吐出の駆動制御をしないものを含んでもよい。
本実施形態の記録ヘッドは、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクを吐出する記録ヘッドである。これらのインクにおいて、高デューティ記録環境下において、ブラックインクとイエローインクは記録に影響をおよぼす程度のインクが溢れることがない。したがって、ブラックインクとイエローインクのそれぞれのインク滴の総吐出量が閾値以上になったとしても、予備吐出の駆動制御を変更する必要がない。
このように、溢れインクの量が少ないインクがある場合は、駆動エネルギーや単位時間当たりの駆動回数を増やさないことにより、さらに省エネルギーおよび発熱素子の耐久性を向上することができる。
(第5の実施形態)
上述の実施形態では、予備吐出の駆動制御を変更する閾値を1つ設け、予備吐出の駆動制御の条件を2つ用意するものであった。しかしながら本発明は、閾値を複数設け、それぞれの閾値をインク滴の総吐出量が超える度に、予備吐出の駆動制御を段階的に変更してより最適な予備吐出の駆動条件で駆動制御を行うものであってもよい。このように段階的に駆動条件を変更することで、省エネルギーおよび発熱素子の耐久性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、X1=4000万発、X2=4800万発、X3=5600万発の3つの閾値とする。そして、スキャンごとに予備吐出の駆動条件を変えられることから1枚記録内のスキャン数だけ段階的に駆動条件を変えてもよいものとする。駆動条件をA1からA4の4段階に分けた場合、総吐出量がX1未満の場合はA1、総吐出量がX1以上の場合はA2、総吐出量がX2以上の場合はA3、総吐出量がX3以上の場合はA3の条件で予備吐出を行う。駆動条件A1からA4は、パルス幅を変更する場合は、P1<P2<P3<P4(P1=0.6μs、P2=0.65μs、P3=0.69μs、P4=0.74μs)とする。また、駆動電圧を変更する場合は、V1<V2<V3<V4(V1=24.0V、V2=24.9V、V3=25.8V、V4=26.7V)とする。また、駆動周波数を変更する場合は、f1<f2<f3<f4(f1=1kHz、f2=4kHz、f3=7kHz、f4=10kHz)とする。このように段階的に条件を変えていくことで、省エネルギーおよび発熱素子の耐久性をさらに向上させることができる。
また、閾値は、吐出口面に蓄積されたインクの溢れる量により、インクの吐出の阻害を抑制するために、吐出強度を上げるべく発数により定めればよく、吐出口の密度、インクの粘度、インクジェット記録装置の環境温度および湿度等に基づいて定められる。
図7は、本実施形態の総吐出量と駆動条件の関係を示すグラフである。横軸は条件を示し、縦軸は記録開始または回復処理終了からも総吐出量を示している。
なお、本実施形態では、閾値を3つとしたが、閾値の数は1以上であれば、いくつであってもよい。
1 記録ヘッド
4 記録媒体
10 吐出口

Claims (7)

  1. 第1のインクを吐出する第1の吐出口と第2のインクを吐出する第2の吐出口とが設けられ親水性を有するように処理された吐出口面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出口面をワイピングするワイピング動作を行うワイピング手段と、
    前記ワイピング動作の後に、第1の強度で前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に第1の予備吐出動作を行わせる予備吐出手段と、を備え、
    前記予備吐出手段は、前記第1の予備吐出動作の後に吐出された前記第1のインクの量が閾値以上になった場合、前記第1の強度より高い第2の強度に変更して前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に第2の予備吐出動作を行わせるインクジェット記録装置であって、
    前記予備吐出手段は、前記第1の予備吐出動作の後に吐出された前記第1のインクの量が前記閾値未満であっても、前記第1の予備吐出動作の後に吐出された前記第2のインクの量が前記閾値以上になった場合、前記第2の予備吐出動作を前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に前記第2の強度に変更せずに前記第1の強度のままで行わせることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第2の強度の駆動パルス幅は、前記第1の強度の駆動パルス幅より長いことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2の強度の駆動電圧は、前記第1の強度の駆動電圧より高いことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2の強度の駆動周波数は、前記第1の強度の駆動周波数より高いことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. シアンインク及びマゼンタインクは前記第1のインクであり、ブラックインク及びイエローインクは前記第2のインクであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 第1のインクを吐出する第1の吐出口と第2のインクを吐出する第2の吐出口とが設けられ親水性を有するように処理された吐出口面を有する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記吐出口面をワイピングするワイピング工程と、
    前記ワイピング工程の後に、第1の強度で前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に予備吐出を行わせる第1の予備吐出工程と、
    前記第1の予備吐出工程の後に吐出された前記第1のインクの量が閾値以上になった場合、前記第1の強度より高い第2の強度に変更して前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に予備吐出を行わせる第2の予備吐出工程と、を有し、
    前記第2の予備吐出工程において、前記第1の予備吐出工程の後に吐出された前記第1のインクの量が前記閾値未満であっても、前記第1の予備吐出工程の後に吐出された前記第2のインクの量が前記閾値以上になった場合、前記第1の吐出口及び前記第2の吐出口に前記第2の強度に変更せずに前記第1の強度で予備吐出を行わせることを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法
  7. シアンインク及びマゼンタインクは前記第1のインクであり、ブラックインク及びイエローインクは前記第2のインクであることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
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