JP6439360B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来、複数のノズルから液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェットヘッドの複数のノズルから記録用紙に対してインクを噴射することにより記録用紙に印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。一般的なインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドを記録用紙の搬送方向と直交する方向に往復移動させながら、ノズルからインクを噴射させて記録用紙に印刷を行っている。このようなインクジェットプリンタは、ノズル内のインクの乾燥を防止するなどの目的で、複数のノズルからフラッシング受け部に対してインクを噴射させる、フラッシング動作を行っている。フラッシング受け部としては、例えば特許文献1に示すように、着弾したインクを吸収する吸収部材や、着弾したインクを滑落させる斜面を有するガイド部材などが用いられている。
しかしながら、複数種類のインクを用いる場合、インクの種類によって固化しやすさが異なっており、固化しやすいインクは、フラッシング受け部の表面に付着して固化してしまう場合がある。フラッシング受け部の表面上にインクが固化した状態で、次のフラッシング動作が行われると、ノズルから噴射された固化しやすいインクが、固化したインクの上に付着して固化してしまう。これが繰り返されることで固化したインクがフラッシング受け部の表面上に堆積してしまう。すると、インクジェットヘッドが移動したときに、その下面が、この堆積したインクに接触してしまうという問題があった。
この問題に対して、特許文献2のインクジェットプリンタでは、フラッシング受け部(斜面部材)に固化しやすいブラックインクを着弾させた後、インクジェットヘッドを移動させて、フラッシング受け部のブラックインクが着弾した位置に、ブラックインクよりも固化しにくいカラーインクを着弾させている。フラッシング受け部に付着したブラックインクは、カラーインクと混ざることで固化しにくくなり、ブラックインクの堆積を防止できる。また、特許文献2では、フラッシング時に、インクジェットヘッドを停止させた状態でインクを噴射する場合と、インクジェットヘッドを移動させながらインクを噴射する場合がある。
特開2012−153128号公報 特開2005−104162号公報
しかしながら、特許文献2のプリンタにおいて、インクジェットヘッドを停止させた状態でインクを噴射する場合には、所定の位置から移動させたインクジェットヘッドを停止させてブラックインクを噴射した後、インクジェットヘッドを若干移動させてから停止させて、カラーインクを噴射することになる。つまり、インクジェットヘッドを2回停止させることになるため、フラッシングにかかる時間が長くなる。そのため、フラッシングを印刷処理の途中に行う場合には、印刷時間が長くなってしまう。
また、特許文献2のプリンタにおいて、インクジェットヘッドを移動させながらインクを噴射する場合、上述の場合よりもフラッシングにかかる時間は短縮できるが、例えば吸引パージ後のフラッシングなどインクの噴射量が多い場合には、ブラックインクとカラーインクを同じ位置に着弾させるには、インクジェットヘッドの移動速度を低速にする必要がある。そのため、フラッシングにはある程度の時間を要してしまう。したがって、フラッシングを印刷処理の途中に行った場合には、印刷時間が長くなってしまう。
そこで、本発明は、例えば記録用紙などの噴射対象物に液体を噴射する噴射処理にかかる時間が長くなるのを防止しつつ、フラッシング受け部に着弾された液体が固化してフラッシング受け部に堆積するのを防止できる液体噴射装置を提供することを目的とする。
第1の発明の液体噴射装置は、第1液体を噴射する第1ノズル、及び、前記第1ノズルと所定方向に並んでおり、前記第1液体よりも固化しやすい第2液体を噴射する第2ノズルを含む複数のノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを前記所定方向に移動させるヘッド駆動部と、前記ノズルから噴射された液体を受けるフラッシング受け部であって、前記所定方向に並んだ第1着弾位置および第2着弾位置を有するフラッシング受け部と、前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから噴射対象物に向けて液体を噴射させる噴射処理を実行させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから前記フラッシング受け部に向けて液体を噴射させるフラッシング処理を実行させ、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1ノズルと前記第2ノズルから噴射期間の少なくとも一部が重複するように前記第1液体と前記第2液体を噴射させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第1着弾位置と前記第2着弾位置にそれぞれ着弾させて、噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1ノズルからの前記第1液体の噴射と、前記第2ノズルからの前記第2液体の噴射との間に、前記液体噴射ヘッドを移動させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする。
本発明では、噴射処理の途中に行うフラッシング処理において、固化しやすい第2液体を第2着弾位置に着弾させる。この第2着弾位置に対して、噴射処理を行っていないときに行うフラッシング処理によって、第2液体よりも固化しにくい第1液体を着弾させる。そのため、たとえ第2着弾位置に第2液体が付着していても、第2着弾位置に付着した第2液体を第1液体に溶解させて流すことができるため、第2液体が固化して第2着弾位置に堆積するのを防止できる。
噴射処理を行っていないときに行うフラッシング処理では、第1ノズルからの第1液体の噴射と、第2ノズルからの第2液体の噴射との間に、液体噴射ヘッドを移動させている。そのため、フラッシング処理に時間がかかる。しかし、このフラッシング処理は、噴射処理を行っていないときに行うので、噴射処理の時間に影響しない。
噴射処理の途中に行うフラッシング処理では、第1ノズルと第2ノズルから噴射期間の少なくとも一部が重複するように第1液体と第2液体を噴射させて、第1液体と第2液体を第1着弾位置と第2着弾位置にそれぞれ着弾させる。そのため、液体噴射ヘッドを停止させた状態で液体を噴射させる場合には、第1液体と第2液体を噴射する間に液体噴射ヘッドを移動させなくてよいため、フラッシング処理にかかる時間を短縮化できる。また、液体噴射ヘッドを移動させながら液体を噴射させる場合には、第1液体と第2液体を同じ位置に着弾させる必要がないため、液体噴射ヘッドの移動速度を速くすることができ、フラッシング処理にかかる時間を短縮化できる。したがって、噴射処理にかかる時間が長くなるのを防止できる。
なお、本発明において、「前記第1ノズルからの前記第1液体の噴射と、前記第2ノズルからの前記第2液体の噴射との間に、前記液体噴射ヘッドを移動させる」とは、第1ノズルから液体を噴射した後に、第2ノズルから液体を噴射する場合だけでなく、第2ノズルから液体を噴射した後に、第1ノズルから液体を噴射する場合も含む。
第2の発明の液体噴射装置は、第1液体を噴射する第1ノズル、及び、前記第1ノズルと所定方向に並んでおり、前記第1液体よりも固化しやすい第2液体を噴射する第2ノズルを含む複数のノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを前記所定方向に移動させるヘッド駆動部と、前記ノズルから噴射された液体を受けるフラッシング受け部であって、前記所定方向に並んだ第1着弾位置および第2着弾位置を有するフラッシング受け部と、前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから噴射対象物に向けて液体を噴射させる噴射処理を実行させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから前記フラッシング受け部に向けて液体を噴射させるフラッシング処理を実行させ、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に、前記フラッシング処理を行う場合は、前記液体噴射ヘッドを所定の噴射位置に停止させた状態で前記第1ノズルと前記第2ノズルから前記第1液体と前記第2液体を噴射させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第1着弾位置と前記第2着弾位置にそれぞれ着弾させて、噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1ノズルからの前記第1液体の噴射と、前記第2ノズルからの前記第2液体の噴射との間に、前記液体噴射ヘッドを移動させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする。
本発明では、噴射処理の途中に行うフラッシング処理において、固化しやすい第2液体を第2着弾位置に着弾させる。この第2着弾位置に対して、噴射処理を行っていないときに行うフラッシング処理によって、第2液体よりも固化しにくい第1液体を着弾させる。そのため、たとえ第2着弾位置に第2液体が付着していても、第2着弾位置に付着した第2液体を第1液体に溶解させて流すことができるため、第2液体が固化して第2着弾位置に堆積するのを防止できる。
噴射処理を行っていないときに行うフラッシング処理では、第1ノズルからの第1液体の噴射と、第2ノズルからの第2液体の噴射との間に、液体噴射ヘッドを移動させている。そのため、フラッシング処理に時間がかかる。しかし、このフラッシング処理は、噴射処理を行っていないときに行うので、噴射処理の時間に影響しない。
噴射処理の途中に行うフラッシング処理では、液体噴射ヘッドを所定の噴射位置に停止させた状態で第1ノズルと第2ノズルから第1液体と第2液体を噴射させて、第1液体と第2液体を第1着弾位置と第2着弾位置にそれぞれ着弾させる。第1液体と第2液体を噴射する間に液体噴射ヘッドを動かさないため、フラッシング処理にかかる時間を短縮化できる。したがって、噴射処理にかかる時間が長くなるのを防止できる。
なお、本発明において、「前記第1ノズルからの前記第1液体の噴射と、前記第2ノズルからの前記第2液体の噴射との間に、前記液体噴射ヘッドを移動させる」とは、第1ノズルから液体を噴射した後に、第2ノズルから液体を噴射する場合だけでなく、第2ノズルから液体を噴射した後に、第1ノズルから液体を噴射する場合も含む。
第3の発明の液体噴射装置は、第1または第2の発明において、前記液体噴射ヘッドの前記ノズルから液体を排出させるパージ手段をさらに備え、前記制御部は、噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記パージ手段により前記ノズルから液体を排出させるパージ処理を実行させ、前記パージ処理の後に行うフラッシング処理において、前記第1液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする。
パージ処理では、例えばノズルから液体を吸引して排出させる。このようなパージ処理の後のフラッシング処理では、液体の噴射量が多くなり、第2着弾位置に着弾させる第1液体の量が多くなる。そのため、第2着弾位置に付着した第2液体を第1液体により確実に溶解させることができる。
第4の発明の液体噴射装置は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記制御部は、噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに所定時間ごとに、定期フラッシング処理を実行させ、前記定期フラッシング処理において、前記第1液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする。
この構成によると、定期フラッシング処理は、時間に応じて自動的に行われるため、たとえ従来の定期フラッシング処理より時間が長くなっても、ユーザーの待ち時間が長くなる等の問題が生じない。
第5の発明の液体噴射装置は、第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記制御部は、噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1液体を第2着弾位置に着弾させる前に、前記第2液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする。
この構成によると、第2着弾位置に着弾された第1液体によって、その直前に第2着弾位置に着弾された第2液体を流すことができるので、第2着弾位置に第2液体が付着するのを防止できる。
第6の発明の液体噴射装置は、第1〜第5の発明のいずれかにおいて、前記第1液体が、染料インクであって、前記第2液体が、顔料インクであることを特徴とする。
第7の発明の液体噴射装置は、第1〜第6の発明のいずれかにおいて、噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される第1液体の量が、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に行う前記フラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される第1液体の量よりも多いことを特徴とする。
この構成によると、第2着弾位置に着弾させる第1液体の量が多いため、第2着弾位置に付着した第2液体を第1液体により確実に溶解させることができる。
第8の発明の液体噴射装置は、第1〜第7の発明のいずれかにおいて、前記フラッシング受け部が、前記第1着弾位置を有し、液体を吸収する材料で形成された液体吸収部材と、前記第2着弾位置を有し、着弾した液体を滑落させるための斜面を有するガイド部材と、を含むことを特徴とする。
この構成によると、固化しやすい第2液体は、ガイド部材の斜面に着弾される。したがって、斜面に付着した第2液体を第1液体に溶解させた後、斜面に沿って滑落させることができるので、第2液体が堆積するのをより確実に防止できる。
本発明では、噴射処理の途中に行うフラッシング処理において、固化しやすい第2液体を第2着弾位置に着弾させると共に、噴射処理中でないときのフラッシング処理において、固化しにくい第1液体を第2着弾位置に着弾させる。そのため、たとえ第2着弾位置に第2液体が付着していても、第2着弾位置に付着した第2液体を第1液体に溶解させて流すことができる。したがって、第1液体が固化してフラッシング受け部に堆積するのを防止できる。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 (a)は図3のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 メンテナンスユニットの動作説明図である。 印刷処理の途中に行うフラッシング処理の動作説明図である。 印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理の動作説明図である。 変更形態の、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理の動作説明図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。図2は、プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、プリンタ1(本発明の液体吐出装置)は、プラテン2、キャリッジ3、サブタンク4、インクジェットヘッド5、ホルダ6、給紙ローラ7、排紙ローラ8、メンテナンスユニット9、フラッシング受け部10、制御装置11(図2参照)などを備えている。尚、図1に示す前後左右の各方向をプリンタ1の「前」「後」「左」「右」と定義する。また、図1の紙面手前側を「上」、紙面向こう側を「下」とそれぞれ定義する。以下では、前後左右上下の各方向語を適宜使用して説明する。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙P(本発明の噴射対象物)が載置される。また、プラテン2の上方には、図1の左右方向(以下、走査方向ともいう)に平行に延びる2本のガイドレール12,13が設けられる。
キャリッジ3は、2本のガイドレール12,13に取り付けられ、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール12,13に沿って走査方向に移動可能である。また、キャリッジ3には、駆動ベルト14が取り付けられている。駆動ベルト14は、2つのプーリ15,16に巻き掛けられた無端状のベルトである。一方のプーリ15はキャリッジ駆動モータ17(図2参照)(本発明のヘッド駆動部)に連結されている。キャリッジ駆動モータ17によってプーリ15が回転駆動されることで駆動ベルト14が走行し、これにより、キャリッジ3が走査方向に往復移動することになる。
サブタンク4は、キャリッジ3に搭載されている。サブタンク4の上面には、チューブジョイント18が設けられており、ホルダ6と接続された4本のインク供給チューブ19がチューブジョイント18に接続されている。ホルダ6には、4色(ブラック,イエロー,シアン,マゼンタ)のインクがそれぞれ貯留された4つのインクカートリッジ20が交換可能に装着されている。そして、4つのインクカートリッジ20内のインクが、4本のインク供給チューブ19を介して、サブタンク4にそれぞれ供給される。
本実施形態においては、ブラックインクには顔料インクを用いており、イエロー,シアン,マゼンタインクには染料インクを用いている。顔料インクとは、顔料成分が溶媒である界面活性剤や水などに溶解せずに、溶媒中に粒子状に分散しており、ノズル21から記録用紙Pに対して噴射されると、顔料成分の粒子が記録用紙Pの表面に残り、粒子自体が発色しているインクである。染料インクとは、染料成分が溶媒である界面活性剤や水などに溶解しており、ノズル21から記録用紙Pに対して噴射されると、染料成分が溶けた溶媒が記録用紙Pに浸透することで発色しているインクである。一般的に顔料インクの溶媒分は揮発性が高く、染料インクに比べて固化しやすい。また、顔料インクは、染料インクに比べて再分散性が低い。再分散性とは、例えば、インクが一度固化した後、新たにインクと接触した際の固化物の溶解性及び分散性を意味する。
インクジェットヘッド5は、サブタンク4の下部に取り付けられている。インクジェットヘッド5は、その下面に複数のノズル21を備え、サブタンク4から供給されたインクを吐出する。尚、インクジェットヘッド5の、複数のノズル21が形成された下面を、特に、インク噴射面5a(本発明の液体噴射面に相当)と称する。
インクジェットヘッド5の具体的な構成について説明する。図3は、インクジェットヘッドの平面図である。図4(a)は図3のA部拡大図、図4(b)は(a)のB−B線断面図である。図3、図4に示すように、インクジェットヘッド5は、流路ユニット23と、圧電アクチュエータ31とを備えている。
流路ユニット23は、5枚のプレート25〜29が積層された構造を有する。5枚のプレート25〜29のうちの最下層のプレート29は、複数のノズル21が形成されたノズルプレート29である。一方、上側の残り4枚のプレート25〜28には、複数のノズル21に連通する圧力室30やマニホールド31等の流路が形成されている。
図3に示すように、流路ユニット23の下面であるインク噴射面5aには、複数のノズル21が形成されている。複数のノズル21は、4色のインクにそれぞれ対応し、走査方向に並んだ4列のノズル列22bk,22y,22c,22mを構成している。4列のノズル列22bk,22y,22c,22mは、右から左に順に並んでおり、ブラック,イエロー,シアン,マゼンタのインクをそれぞれ噴射する。
また、流路ユニット23には、複数のノズル21にそれぞれ連通する複数の圧力室30が形成されている。複数の圧力室30は、複数のノズル21と同様に4列に配列されている。さらに、流路ユニット23には、それぞれ搬送方向に延在する4本のマニホールド31が形成されている。4本のマニホールド31は、4列の圧力室列に、ブラック,イエロー,シアン,マゼンタの4色のインクをそれぞれ供給する。また、4本のマニホールド31は、流路ユニット23の上面に形成された4つのインク供給孔32に接続されている。4つのインク供給孔32はサブタンク4と接続されており、サブタンク4から4色のインクがそれぞれ供給される。
図3、図4に示すように、圧電アクチュエータ24は、振動板33と、圧電層34,35と、複数の個別電極36と、共通電極37を備えている。振動板33は、複数の圧力室30を覆った状態で流路ユニット23の上面に接合されている。2枚の圧電層34,35は、振動板33の上面に積層されている。複数の個別電極36は、上層の圧電層35の上面において、複数の圧力室30とそれぞれ対向するように配置されている。共通電極37は、2枚の圧電層34,35の間において、複数の圧力室30に跨って配置されている。
制御装置11からの信号を受けて、ドライバIC38から個別電極36に対して駆動信号が供給されると、上層の圧電層35の圧力室30と対向する部分に圧電歪が生じることで、振動板33が撓むように変形する。このとき、圧力室30の容積が変化することによって、圧力室30内のインクに圧力が付与されてノズル21からインクが噴射される。
図1に戻って、給紙ローラ7と排紙ローラ8は、搬送モータ39(図2参照)によってそれぞれ同期して回転駆動される。給紙ローラ7と排紙ローラ8は協働して、プラテン2に載置された記録用紙Pを前方(以下、搬送方向ともいう)に搬送する。そして、プリンタ1では、給紙ローラ7と排紙ローラ8によって記録用紙Pを搬送方向に搬送させつつ、走査方向に往復移動するインクジェットヘッド5からインクを噴射させることによって、記録用紙Pに印刷を行う。
本実施形態のプリンタ1は、記録用紙Pを搬送方向に所定の搬送量だけ搬送する動作と、インクジェットヘッド5を往動または復動させつつ複数のノズル21からインクを噴射させる動作とを交互に繰り返すことにより、記録用紙Pに印刷する。インクジェットヘッド5を往動または復動させつつ複数のノズル21からインクを噴射させる1回の動作を1パスとする。
メンテナンスユニット9は、インクジェットヘッド5の走査方向における移動範囲内の、右側の端位置(以下、メンテナンス位置Aともいう)に配置されている。メンテナンスユニット9は、吸引キャップ40、吸引ポンプ41、ワイパー42等を備えている。メンテナンスユニット9は、インクジェットヘッド5の複数のノズル21の噴射機能の維持、回復のための吸引パージ等の動作を行う。このメンテナンスユニット9の詳細については後で説明する。
フラッシング受け部10は、インクジェットヘッド5の走査方向における移動範囲内の、左側の端位置(以下、フラッシング位置Bともいう)に配置されている。フラッシング受け部10は、インク吸収部材50と、ガイド部材51を有する。フラッシング受け部10は、インクジェットヘッド5のフラッシングの際に、複数のノズル21から噴射されたインクを着弾させるものである。フラッシング受け部10の詳細については後で説明する。
制御装置11(本発明の制御部)は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御装置11は、ROMに格納されたプログラムに従い、ASICにより、記録用紙Pへの印刷等の各種処理を実行する。制御装置11は、PC等の外部装置から入力された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド5やキャリッジ駆動モータ17や搬送モータ39等を制御して、記録用紙Pに画像等を印刷させる(印刷処理(本発明の噴射処理))。また、制御装置11は、吸引ポンプ41や後述するキャップ駆動部44等を制御して、吸引パージを行わせる(パージ処理)。また、制御装置11は、キャリッジ駆動モータ17と後述するワイパー駆動部45を制御して、ワイパー42によりインク噴射面5aの拭き取り動作を行わせる。また、制御装置11は、インクジェットヘッド5とキャリッジ駆動モータ17を制御してフラッシング動作を行わせる(フラッシング処理)。
次に、メンテナンスユニット9の詳細構成について説明する。図5は、メンテナンスユニット9の正面図である。図1、図5に示すように、メンテナンスユニット9は、吸引キャップ40、吸引ポンプ41、ワイパー42等を備えている。吸引キャップ40と吸引ポンプ41が、本発明のパージ手段に相当する。
吸引キャップ40は、インクジェットヘッド5がメンテナンス位置Aにあるときにインク噴射面5aと対向する位置に配置されている。図5(a)に示すように、吸引キャップ40は、その下方のキャップリフトホルダ43によって保持されている。キャップリフトホルダ43は、モータ等を含むキャップ駆動部44によって上下に昇降駆動される。
吸引キャップ40は、仕切り壁によって仕切られた第1キャップ部40aと第2キャップ部40bを有する。第1キャップ部40aおよび第2キャップ部40bには、それぞれ図示しない接続口が形成されており、この2つの接続口は、図示しない切換装置を介して吸引ポンプ41に接続されている。切換装置によって、第1キャップ部40aの接続口と第2キャップ部40bの接続口のいずれが吸引ポンプ41に連通した状態を選択的に取ることができる。
インクジェットヘッド5がメンテナンス位置Aにあるときに、図5(a)、図5(b)に示すように、キャップ駆動部44によりキャップリフトホルダ43が上方へ駆動されると、吸引キャップ40は、インクジェットヘッド5のインク噴射面5aに密着して、第1キャップ部40aによってブラックインクを吐出するノズル列22bkが覆われると共に、第2キャップ部40bによって3色のカラーインクを吐出する3列のノズル列22y,22c,22mが覆われる。この状態で、吸引キャップ40に接続された吸引ポンプ41が駆動されると、第1キャップ部40a内または第2キャップ部40b内の圧力が低下して、インクジェットヘッド5内のブラックインクまたは3色のカラーインクがノズル21から吸引キャップ40内へ吸引排出される。これにより、インクジェットヘッド5内の異物、気泡、あるいは、乾燥により高粘度化したインク等をインクジェットヘッド5から排出する(この動作を、吸引パージという)。
吸引パージが行われるタイミングは、電源投入直後や、ユーザーによるパージ指令が入力された場合などである。本実施形態では、電源投入直後に行う吸引パージは、電源を投入した直後に毎回行われるわけではなく、所定の条件を満たした場合にのみ行われる。なお、印刷処理を行っていないときに、所定時間ごとに定期的に吸引パージを行ってもよい。
ワイパー42は、ゴムや合成樹脂等の可撓性材料で形成された板状の部材である。ワイパー42は、吸引キャップ40の左側において上下方向および前後方向に平行な姿勢で配置されている。ワイパー42の幅(前後方向長さ)は、インク噴射面5aの前後方向長さと同じかそれよりも長い。また、ワイパー42は、モータ等を含むワイパー駆動部45により、上下に昇降駆動される。図5(c)、図5(d)に示すように、ワイパー42の先端部が、インクジェットヘッド5のインク噴射面5aよりも上方に位置している状態で、インクジェットヘッド5が走査方向に移動すると、ワイパー42は、インク噴射面5aに対して相対的に移動してインク噴射面5aを拭き取る。
上述した吸引パージの後には、ワイパー42によるインク噴射面5aの拭き取り動作が行われる。なお、ワイパー42によるインク噴射面5aの拭き取りのタイミングは、吸引パージ後に限定されるものではない。例えば、記録用紙Pに対してインクを噴射して印刷を行った後にインク拭き取りを行ってもよい。
次に、フラッシング受け部10の詳細構成について説明する。図6、図7は、フラッシング受け部10の正面図である。図1、図6、図7に示すように、フラッシング受け部10は、走査方向に並んで配置されたインク吸収部材50とガイド部材51を有する。インク吸収部材50およびガイド部材51の搬送方向の長さは、複数のノズル21の形成範囲の搬送方向長さとほぼ同じである。
インク吸収部材50は、インクを吸収可能な材料(例えば、多孔質材料)で形成されている。インク吸収部材50の走査方向長さは、3色のカラーインクを噴射する3列のノズル列22y,22c,22mの形成範囲の走査方向長さより長い。このインク吸収部材50の上面にはフラッシング時に3色のカラーインクが着弾される。
ガイド部材51は、インク吸収部材50の右側に配置されている。ガイド部材51は、下端から途中まで鉛直方向に延在して、そこから上端まで走査方向の一方側(右方)に湾曲して斜面52を形成している。インクジェットヘッド5のフラッシング時には、この斜面52にノズル21から噴射されたインクが着弾する。ガイド部材51には、ブラックインクと3色のカラーインクが着弾される。また、ガイド部材51の下方には廃液タンク53が配置されている。斜面52に着弾したインクは、斜面52を滑落して、廃液タンク53に収容される。
斜面52の傾斜角度は、急にしすぎて、ノズル21から噴射されたインクが着弾しにくくならず、また、緩やかにしすぎて、斜面52上から滑落せずに乾燥して堆積しやすくならないような傾斜角度となっている。また、斜面52の撥水性は、大きすぎて、斜面52に対するインクの付着力が小さくなりすぎて、遊離飛散してインクミストとならず、また、小さすぎて、斜面52に付着したインクが濡れ広がりすぎて、滑落せずに乾燥して堆積しやすくならないような撥水性となっている。
インクジェットヘッド5は、適宜のタイミングで、フラッシング受け部10へ向けて、複数のノズル21からそれぞれ複数回インクを噴射させる、フラッシングと呼ばれる動作を行う。なお、フラッシング動作は、インクジェットヘッド5を停止させて行ってもよく、走査方向に移動させながら行ってもよい。
フラッシングは、印刷処理を行っていないときに行う場合と、印刷処理の途中に行う場合がある。印刷処理を行っていないときに行うフラッシングの具体的なタイミングは、例えば、吸引パージの後(より詳細にはワイパー42によるインク拭き取りの後)や、電源投入直後や、前回の吸引パージから所定時間経過した場合などである。また、印刷処理を行っていないときに所定の時間(例えば72時間)が経過するたびに定期的にフラッシングを行ってもよい。なお、本明細書において、電源投入直後に行うフラッシングとは、電源投入直後の吸引パージ後のフラッシングを含まない。また、電源投入直後に行うフラッシングは、電源を投入した直後に毎回行われるわけではなく、所定の条件を満たした場合にのみ行われる。
印刷処理の途中に行うフラッシングは、制御装置11に印刷指令が入力されてからインクジェットヘッド5が印刷動作(インク噴射動作)を開始する前に行う場合と、インクジェットヘッド5が印刷動作を開始してから印刷動作を完了するまでの間に行う場合がある。後者の具体例として、所定のパス数ごとにフラッシングを行ってもよい。また、1回の印刷処理で複数枚の記録用紙Pに印刷する場合に、所定枚数の記録用紙Pに対する印刷動作が完了した後、次の記録用紙Pへの印刷動作を開始する前にフラッシングを行ってもよい。なお、本明細書において、印刷処理の途中とは、制御装置11に印刷指令が入力されてからインクジェットヘッド5が印刷動作を完了するまでの間のことである。以下、フラッシングを行う目的について説明する。
吸引パージによってノズル21から排出されてインク噴射面5aに付着した排インクは、吸引キャップ40がインク噴射面5aから離間する際に、インクジェットヘッド5内の背圧によってノズル21内に吸い込まれる。そこで、吸引パージ後にフラッシングを行うことにより、ノズル21内のインクと排インクの混色を防止している。また、吸引パージや、その後のワイパー42による拭き取りによって、ノズル21内のインクのメニスカスが不安定になっている可能性がある。吸引パージ後のインク拭き取り後にフラッシングを行うことで、上述の効果に加えて、ノズル21内のインクのメニスカスを整えることができる。
インクジェットヘッド5が印刷動作を行っているとき、ノズル21内の開口から溶媒が気化して、インクが乾燥(増粘)する。また、プリンタ1の休止中には、複数のノズル21は吸引キャップ40に覆われているものの、吸引キャップ40内は大気連通状態であることからノズル21内のインクが乾燥(増粘)する。吸引パージ後に行うフラッシング以外のフラッシングは、このような増粘インクをノズル21から排出するために行う。
インクジェットヘッド5が印刷動作を開始してから行うフラッシングでは、4列のノズル列22bk,22y,22c,22mのうち使用していない色のインクのノズル列だけからインクを噴射させる場合と、4列全てのノズル列22bk,22y,22c,22mからインクを噴射させる場合がある。それ以外のフラッシングでは、4列全てのノズル列22bk,22y,22c,22mからインクを噴射させる。
フラッシングを行うタイミングによって、複数のノズル21から噴射されるインク量は異なっている。吸引パージ後のフラッシングが、噴射インク量が最も多く、次いで、インクジェットヘッド5の印刷動作を開始してから行うフラッシング、定期フラッシングの順となっている。
また、印刷指令が入力されてから印字動作を開始する前に行うフラッシングでは、複数のノズル21から噴射されるインク量は、前回の印刷処理からの経過時間によって異なるが、吸引パージ後のフラッシングにおいて複数のノズル21から噴射されるインク量よりも少ない。
吸引パージ後のフラッシングでは、カラーインクを噴射する各ノズル列22bk,22y,22c,22mから噴射されるインク量は、ブラックインクを噴射するノズル列22bkから噴射されるインク量よりも多い。3色のカラーインクを吐出する3列のノズル列22y,22c,22mは、吸引キャップ40の第2キャップ部40bによって共通に覆われるため、ブラックインクを吐出するノズル列22bkに比べて、ノズル21内に別の色のインクが進入する可能性が高いからである。
一方、吸引パージ後に行うフラッシング以外のフラッシングでは、カラーインクを噴射する各ノズル列22bk,22y,22c,22mから噴射されるインク量は、ブラックインクを噴射するノズル列22bkから噴射されるインク量よりも少ない。染色インクであるカラーインクは、顔料インクであるブラックインクよりも乾燥しにくいからである。
本実施形態のプリンタ1では、印刷処理の途中に行うフラッシングと、印刷処理を行っていないときに行うフラッシングでは、フラッシング受け部10に着弾されるインクの着弾位置が異なっている。
まず、印刷処理の途中に行うフラッシングについて説明する。上述したように、インクジェットヘッド5の印刷動作を開始した後に行うフラッシングでは、使用していない色のインクのノズル列だけからインクを噴射させる場合があるが、ここでは、4列全てのノズル列22bk,22y,22c,22mからインクを噴射させる場合について説明する。
制御装置11は、印刷処理の途中にフラッシング指令が入力されると、まず、図6に示すように、キャリッジ駆動モータ17を制御してインクジェットヘッド5をフラッシング位置Bまで移動させ、3色のカラーインクを噴射する3列のノズル列22y,22c,22mをインク吸収部材50に対向させると共に、ブラックインクを噴射するノズル列22bkをガイド部材51の斜面52に対向させる。この状態で、インクジェットヘッド5を制御して、4列のノズル列22bk,22y,22c,22mからインクを噴射させる。このとき、ノズル列22bkによるブラックインクの噴射時間が、3列のノズル列22y,22c,22mによる3色のカラーインクの噴射時間の何れに対しても少なくとも一部が重複するようにする。インク吸収部材50の3つの位置50a〜50c(以下、着弾位置50a〜50cという。それぞれが本発明の第1着弾位置に相当する)には、3色のカラーインクが着弾し、ガイド部材51の斜面52の所定の位置52a(以下、着弾位置52aという。本発明の第2着弾位置に相当する)にはブラックインクが着弾する。
次に、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理について説明する。制御装置11は、印刷処理を行っていないときにフラッシング指令が入力されると、まず、図7(a)に示すように、キャリッジ駆動モータ17を制御してインクジェットヘッド5をフラッシング位置Bまで移動させ、3色のカラーインクを噴射する3列のノズル列22y,22c,22mをインク吸収部材50に対向させると共に、ブラックインクを噴射するノズル列22bkをガイド部材51の斜面52に対向させる。この状態で、インクジェットヘッド5を制御して、4列のノズル列22bk,22y,22c,22mのうちノズル列22bkだけからインクを噴射させて、ガイド部材51の斜面52の着弾位置52aにブラックインクを着弾させる。
その後、図7(b)に示すように、インクジェットヘッド5を右方に移動させて、イエローインクを噴射するノズル列22yをガイド部材51の斜面52と対向させる。この状態で、ノズル列22yだけからインクを噴射させて、斜面52の着弾位置52a上のブラックインクの上にイエローインクを着弾させる。続いて、同様の手順で、シアンインクとマゼンタインクを順番に、ガイド部材51の斜面52に向かって噴射させて斜面52の着弾位置52aに着弾させる。
染料インクであるカラーインクは、インク吸収部材50に着弾されると、固化する前にインク吸収部材50に吸収されるため、インク吸収部材50の表面上に堆積しにくい。一方、顔料インクであるブラックインクは、染料インクよりも固化しやすいため、仮に、ブラックインクをインク吸収部材50に着弾させると、インク吸収部材50に吸収される前に溶媒などが気化して、インク吸収部材50の表面上で固化する場合がある。インク吸収部材50上にブラックインクが固化した状態で、次のフラッシングによってブラックインクが噴射されると、固化したブラックインクの上に新たなブラックインクが付着して固化してしまう。この一連の動作が繰り返されることによって固化したブラックインクがインク吸収部材50上に堆積してしまう。
そこで、本実施形態では、ブラックインクを、ガイド部材51の斜面52に着弾させている。斜面52に着弾したブラックインクは、斜面52に沿って滑落するため、ブラックインクをインク吸収部材50に着弾させる場合に比べて、ブラックインクの堆積を防止できる。しかしながら、斜面52に着弾されたブラックインクの一部が、斜面52を流れ落ちずに残ってしまう場合がある。このような場合に、次のフラッシング処理までの時間が長いと、ガイド部材51の斜面52上でブラックインクが固化してしまう。
そこで、本実施形態では、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理において、ブラックインクよりも固化しにくいカラーインクをガイド部材51に着弾させている。そのため、ガイド部材51の斜面52上で固化したブラックインクを、カラーインクに溶解させて流すことができる。したがって、ブラックインクが固化してガイド部材51の斜面52に堆積するのを防止できる。
また、本実施形態では、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理において、ガイド部材51に対して、3色のカラーインクを着弾させる前にブラックインクを着弾させている。そのため、ガイド部材51に既に固着していたブラックインクをカラーインクによって流すことができるだけでなく、カラーインクの直前にガイド部材51に着弾されたブラックインクも、カラーインクによって流すことができる。したがって、ブラックインクが固化してガイド部材51の斜面52に堆積するのをより確実に防止できる。
印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理では、1色のインクを噴射するごとにインクジェットヘッド5を移動させて、4列のノズル列22bk,22y,22c,22mから同じ着弾位置52aにインクを着弾させている。そのため、フラッシング処理に要する時間が長くなる。しかし、このフラッシング処理は、印刷処理を行っていないときに行っているため、フラッシング処理に要する時間が長くなっても、ユーザーの待ち時間が長くなるなどの問題が生じない。
印刷処理の途中に行うフラッシング処理では、ブラックインクのノズル列22bkと3色のカラーインクの3列のノズル列22y,22c,22mから、噴射時間の少なくとも一部が重複するようにインクを噴射して、ガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させている。したがって、インクジェットヘッド5を停止させた状態でインクを噴射させる場合には、4色のインクを噴射する間にインクジェット5を移動させなくてよいため、ブラックインクと3色のカラーインクをガイド部材51に着弾させる場合と比べて、フラッシング処理に要する時間を短くできる。また、インクジェットヘッド5を移動させながらインクを噴射させる場合には、各色のインクを同じ位置に着弾させる必要がないため、インクジェットヘッド5の移動速度を速くすることができる。そのため、ブラックインクと3色のカラーインクをガイド部材51に着弾させる場合と比べて、フラッシング処理にかかる時間を短縮化できる。つまり、フラッシング動作をインクジェットヘッド5を停止させた状態で行う場合、インクジェットヘッド5を移動させながら行う場合とも、フラッシング処理に要する時間を短くできる。したがって、印刷処理にかかる時間(フラッシング処理時間を含む)が長くなるのを防止できる。
また、本実施形態では、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理において、3列のノズル列22y,22c,22mから3色のカラーインクをガイド部材51に着弾させるため、1色のカラーインクだけをガイド部材51に着弾させる場合に比べて、ガイド部材51に付着したブラックインクをより確実にカラーインクに溶解させて流すことができる。
また、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理のインク噴射量は、印刷指令が入力されてからインクジェットヘッド5が印刷動作を開始する前に行うフラッシング処理のインク噴射量よりも多い。したがって、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理において全色のインクをガイド部材51に着弾させることにより、印刷指令が入力されてからインクジェットヘッド5が印刷動作を開始する前に行うフラッシング処理において全色のインクをガイド部材51に着弾させた場合よりも、ガイド部材51に着弾するカラーインクの量が多くなる。そのため、ガイド部材51に付着したブラックインクをより確実にカラーインクに溶解させて流すことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。
上記実施形態では、染料インクである3色のカラーインクが、本発明の第1液体に相当し、顔料インクであるブラックインクが、本発明の第2液体に相当するが、本発明の第1液体および本発明の第2液体は、第1液体が第2液体よりも固化しにくければ、液体の種類は特に限定されない。例えば、第1液体と第2液体の両方が、染料インクであってもよい。
前記実施形態では、ガイド部材51の斜面52において、ブラックインクが着弾する位置と、3色のカラーインクが着弾する位置は全く同じであるが、カラーインクが着弾する位置が、ブラックインクが着弾する位置よりも若干上方であってもよい。これにより、ブラックインクがガイド部材51の斜面52上で固化した場合に、この固化物の上縁にカラーインクを着弾させることができるため、ブラックインクの固化物をカラーインクで溶解させやすい。この場合、カラーインクが着弾する位置と、ブラックインクが着弾する位置の両方を含む位置が、本発明の第2着弾位置に相当する。
上記実施形態では、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理において、ガイド部材51にブラックインクを着弾させた後に、3色のカラーインクを着弾させているが、ガイド部材51に3色のカラーインクを着弾させた後に、ブラックインクを着弾させてもよい。
上記実施形態では、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理において、3色全てのカラーインクをガイド部材51に着弾させているが、例えば、図8に示すように、3色のいずれか1色または2色のカラーインクだけをガイド部材51に着弾させて、他のカラーインクはインク吸収部材50に着弾させてもよい。イエローインクとシアンインクは、マゼンタインクよりも固化しにくいため、イエローインクとシアンインクの少なくとも一方をガイド部材51に着弾させることが好ましい。この変更例によると、2色のインクのノズル列から噴射期間の少なくとも一部が重複するように噴射させることができるため、フラッシング処理にかかる時間を短縮化できる。
印刷処理を行っていないときに行うフラッシングのタイミングは、上記実施形態で述べたものに限定されない。例えば、1回の印刷処理における印刷枚数が所定枚数に達したなどの所定の条件を満たした場合に、インクジェット5が印刷動作を完了した直後に、フラッシングを行ってもよい。
上記実施形態の説明中、電源投入直後に行うフラッシングは、電源投入直後に毎回行われるわけでないと述べたが、電源投入直後に毎回フラッシングを行ってもよい。また、上記実施形態の説明中、電源投入直後に行う吸引パージは、電源投入直後に毎回行われるわけでないと述べたが、電源投入直後に毎回吸引パージを行ってもよい。
上記実施形態では、印刷処理を行っていないときに行う全てのフラッシング処理において、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させているが、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理のうち、一部のフラッシング処理において4色全てのインクをガイド部材51に着弾させていれば、他のフラッシング処理では、印刷処理中に行うフラッシング処理と同様に、3色のカラーインクをガイド部材51に着弾させずインク吸収部材50に着弾させてもよい。
この変更例の一例として、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理のうち、少なくともパージ処理後のフラッシング処理において、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させて、その他のフラッシング処理では、3色のカラーインクとブラックインクをインク吸収部材50とガイド部材51に着弾させてもよい。パージ処理後のフラッシング処理では、インク噴射量が、他のフラッシング処理よりも特に多いため、ガイド部材51に固着したブラックインクをより確実にカラーインクに溶解させることができる。
また、パージ処理後のフラッシング処理のうち、電源投入後の最初のパージ処理の後のフラッシング処理だけ、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させて、その他の、パージ処理後のフラッシング処理では、3色のカラーインクとブラックインクをインク吸収部材50とガイド部材51に着弾させてもよい。この構成によると、ユーザーによるパージ指令に基づくパージ処理後のフラッシング処理では、3色のカラーインクとブラックインクを噴射時間の少なくとも一部が重複するようにインク吸収部材50とガイド部材51に向かって噴射させるため、フラッシング処理にかかる時間を短縮化でき、ユーザーの待ち時間を短縮化できる。
また、別の例として、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理のうち、少なくとも定期フラッシング処理において、4色のインクをガイド部材51に着弾させて、その他のフラッシング処理では、3色のカラーインクとブラックインクをインク吸収部材50とガイド部材51に着弾させてもよい。定期フラッシング処理は、ユーザーの操作に関与しておらず、時間に応じて自動的に行われる。そのため、フラッシング処理に時間がかかってもユーザーの待ち時間が長くなる等の問題が生じない。
上記実施形態では、印刷処理の途中に行う全てのフラッシング処理において、3色のカラーインクとブラックインクをガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させているが、印刷処理の途中に行うフラッシング処理のうち、一部のフラッシング処理においてブラックインクと3色のカラーインクをガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させていれば、その他のフラッシング処理では、印刷処理を行っていないときに行うフラッシング処理と同様に、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させてもよい。
この変更例の一例として、例えば、印刷指令が入力されてからインクジェットヘッド5の印刷動作を開始する前に行うフラッシング処理のうち、前回の印刷処理からその印刷指令までの経過時間が所定時間に満たない場合のフラッシング処理だけ、ブラックインクと3色のカラーインクをガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させて、前回の印刷処理からその印刷指令までの経過時間が所定時間を超える場合のフラッシング処理では、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させてもよい。前回の印刷処理からの経過時間が長い場合、前回のフラッシング処理からの経過時間も長い可能性が高く、ガイド部材51にブラックインクが固着している可能性が高い。したがって、この変更例では、印刷時間が無駄に長くなるのを抑えつつ、ガイド部材51にブラックインクが堆積するのを効率的に防止できる。
また、別の例として、印刷指令が入力されてからインクジェットヘッド5の印刷動作を開始する前に行うフラッシング処理のうち、前回の印刷処理の印刷枚数が所定枚数に満たない場合のフラッシング処理だけ、ブラックインクと3色のカラーインクをガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させて、前回の印刷処理の印刷枚数が所定枚数を超えている場合のフラッシング処理では、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させてもよい。印刷枚数が多い場合、印刷処理の途中に行うフラッシング処理の回数が多くなるため、ガイド部材51に付着しているブラックインクの量が多い可能性が高い。そのため、この変更例では、印刷時間が無駄に長くなるのを抑えつつ、ガイド部材51にブラックインクが堆積するのを効率的に防止できる。
また、印刷処理の途中に行うフラッシング処理のうち、印刷処理時間に与える影響が大きいフラッシング処理は、3色のカラーインクとブラックインクをガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させて、印刷処理時間に与える影響が小さいフラッシング処理は、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させることが好ましい。具体的には、例えば、パスの間に行うフラッシング処理は、印刷処理時間に与える影響が大きいため、3色のカラーインクとブラックインクをガイド部材51とインク吸収部材50に着弾させることが好ましい。但し、パスの間に、例えば記録用紙Pに付着させたインクを乾燥させるなどの目的で、記録用紙Pの搬送動作とインクジェットヘッドの印刷動作を一時的に停止させる場合には、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させてもよい。また、例えば、1回の印刷処理で複数枚の記録用紙Pに印刷する場合に、所定枚数目の記録用紙Pへの印刷動作を開始する前に行うフラッシング処理は、印刷処理時間に与える影響が小さいため、4色全てのインクをガイド部材51に着弾させてもよい。
上記実施形態では、印刷処理の途中に行うフラッシング処理において、ノズル列22bkによるブラックインクの噴射時間が、3列のノズル列22y,22c,22mによる3色のカラーインクの噴射時間の何れに対しても少なくとも一部が重複しているが、ノズル列22bkによるブラックインクの噴射時間は、3列のノズル列22y,22c,22mのうちの少なくとも1つのノズル列によるインクの噴射時間と少なくとも一部が重複していればよい。
印刷処理の途中に行うフラッシング処理において、ノズル列22bkによるブラックインクの噴射時間が、3列のノズル列22y,22c,22mによる3色のカラーインクの噴射時間と重複していなくてもよい。但し、インクジェットヘッド5を所定位置に停止させた状態で、4列のノズル列からインクを噴射させる。これにより、4列のノズル列から4色のインクを噴射する間、インクジェットヘッド5を移動させなくてよいため、フラッシング処理にかかる時間を短縮化できる。
上記実施形態では、インク吸収部材50に本発明の第1着弾位置があり、ガイド部材51の斜面52に本発明の第2着弾位置があるが、本発明の第1着弾位置および第2着弾位置を有する部材は、これらに限定されない。例えば、第1着弾位置と第2着弾位置の両方が、インクを吸収する材料で形成された部材であってもよい。但し、第2着弾位置を有する部材を、ガイド部材51とすることにより、第2着弾位置に付着したブラックインクをカラーインクに溶解させた後、斜面52に沿って滑落させることができるため、この点においては、第2着弾位置を有する部材は、ガイド部材51であることが好ましい。
上記実施形態では、ノズル21からインクを吸引する、いわゆる吸引パージによってインクジェットヘッド5内のインクを排出させたが、インクジェットヘッド5の上流側に加圧ポンプを設け、この加圧ポンプによりインクジェットヘッド5内のインクに圧力を付与するいわゆる押しパージによってインクジェットヘッド5内のインクを排出させてもよい。この場合、加圧ポンプが本発明のパージ手段に相当する。
上記実施形態では、給紙ローラ7と排紙ローラ8によって、記録用紙P(本発明の噴射対象物)を搬送しているが、記録用紙Pを搬送するための搬送機構の構成は上記に限定されない。
以上、説明した実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを噴射して画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体噴射装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体噴射装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 プリンタ(液体噴射装置)
4 インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
9 メンテナンスユニット
10 フラッシング受け部
11 制御装置(制御部)
17 キャリッジ駆動モータ(ヘッド駆動部)
21 ノズル
22bk ノズル列(第2ノズル)
22y,22c,22m ノズル列(第1ノズル)
40 吸引キャップ(パージ手段)
41 吸引キャンプ(パージ手段)
50 インク吸収部材
50a〜50c 着弾位置(第1着弾位置)
51 ガイド部材
52 斜面
52a 着弾位置(第2着弾位置)

Claims (10)

  1. 第1液体を噴射する第1ノズル、及び、前記第1ノズルと所定方向に並んでおり、前記第1液体よりも固化しやすい第2液体を噴射する第2ノズルを含む複数のノズルを有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを前記所定方向に移動させるヘッド駆動部と、
    前記ノズルから噴射された液体を受けるフラッシング受け部であって、前記所定方向に並んだ第1着弾位置および第2着弾位置を有するフラッシング受け部と、
    前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから噴射対象物に向けて液体を噴射させる噴射処理を実行させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから前記フラッシング受け部に向けて液体を噴射させるフラッシング処理を実行させ、
    噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1ノズルと前記第2ノズルから噴射期間の少なくとも一部が重複するように前記第1液体と前記第2液体を噴射させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第1着弾位置と前記第2着弾位置にそれぞれ着弾させて、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1ノズルからの前記第1液体の噴射と、前記第2ノズルからの前記第2液体の噴射との間に、前記液体噴射ヘッドを移動させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第2着弾位置に着弾させ、且つ、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量が、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に行う前記フラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量よりも多く、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理において、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量が、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に行う前記フラッシング処理において、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量よりも多いことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 第1液体を噴射する第1ノズル、及び、前記第1ノズルと所定方向に並んでおり、前記第1液体よりも固化しやすい第2液体を噴射する第2ノズルを含む複数のノズルを有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを前記所定方向に移動させるヘッド駆動部と、
    前記ノズルから噴射された液体を受けるフラッシング受け部であって、前記所定方向に並んだ第1着弾位置および第2着弾位置を有するフラッシング受け部と、
    前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから噴射対象物に向けて液体を噴射させる噴射処理を実行させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記液体噴射ヘッド及び前記ヘッド駆動部の動作を制御し、前記ノズルから前記フラッシング受け部に向けて液体を噴射させるフラッシング処理を実行させ、
    噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に、前記フラッシング処理を行う場合は、前記液体噴射ヘッドを所定の噴射位置に停止させた状態で前記第1ノズルと前記第2ノズルから前記第1液体と前記第2液体を噴射させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第1着弾位置と前記第2着弾位置にそれぞれ着弾させて、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1ノズルからの前記第1液体の噴射と、前記第2ノズルからの前記第2液体の噴射との間に、前記液体噴射ヘッドを移動させて、前記第1液体と前記第2液体を前記第2着弾位置に着弾させ、且つ、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量が、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に行う前記フラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量よりも多く、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理において、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量が、噴射対象物に対する前記噴射処理の途中に行う前記フラッシング処理において、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量よりも多いことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 前記第1液体が染料インクであって、
    前記第2液体が顔料インクであり、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理において、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量が、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量よりも多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体噴射ヘッドの前記ノズルから液体を排出させるパージ手段をさらに備え、
    前記液体噴射ヘッドは、前記第1ノズルと前記所定方向に並んでおり、前記第1液体及び前記第2液体とは異なる種類の第3液体を噴射する第3ノズルをさらに有しており、
    前記パージ手段は、
    前記第2ノズルを覆うことが可能な第1キャップ部と、
    前記第1ノズル及び前記第3ノズルを共通に覆うことが可能な第2キャップ部と、
    前記第1キャップ部及び前記第2キャップ部に接続可能なポンプと、
    を備え、
    前記制御部は、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記第1キャップ部により前記第2ノズルを覆った状態で前記ポンプを駆動することで前記第2ノズルから前記第2液体を排出させ、且つ、前記第2キャップ部により前記第1ノズル及び前記第3ノズルを共通に覆った状態で前記ポンプを駆動することで前記第1ノズルから前記第1液体及び前記第3ノズルから前記第3液体をそれぞれ排出させるパージ処理を実行させ、
    前記パージ処理の後に行うフラッシング処理において、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量、及び前記第3ノズルから噴射される前記第3液体の量が、ともに、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量よりも多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第1液体及び前記第3液体が染料インクであって、
    前記第2液体が顔料インクであり、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに行う前記フラッシング処理であって、前記パージ処理の後に行うフラッシング処理以外のフラッシング処理では、前記第1ノズルから噴射される前記第1液体の量、及び前記第3ノズルから噴射される前記第3液体の量が、ともに、前記第2ノズルから噴射される前記第2液体の量よりも少ないことを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記液体噴射ヘッドの前記ノズルから液体を排出させるパージ手段をさらに備え、
    前記制御部は、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記パージ手段により前記ノズルから液体を排出させるパージ処理を実行させ、
    前記パージ処理の後に行うフラッシング処理において、前記第1液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体噴射装置。
  7. 前記制御部は、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに所定時間ごとに、定期フラッシング処理を実行させ、
    前記定期フラッシング処理において、前記第1液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 前記制御部は、
    噴射対象物に対する前記噴射処理を行っていないときに、前記フラッシング処理を行う場合は、前記第1液体を前記第2着弾位置に着弾させる前に、前記第2液体を前記第2着弾位置に着弾させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体噴射装置。
  9. 前記第1液体が、染料インクであって、
    前記第2液体が、顔料インクであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体噴射装置。
  10. 前記フラッシング受け部が、
    前記第1着弾位置を有し、液体を吸収する材料で形成された液体吸収部材と、
    前記第2着弾位置を有し、着弾した液体を滑落させるための斜面を有するガイド部材と、を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液体噴射装置。
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