JP7137127B2 - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書は、主走査を行いつつドットを形成する部分印刷と副走査とを交互に複数回実行することで印刷を行う印刷実行部のための画像処理に関する。
特許文献1には、印刷ヘッドを所定方向に移動させながら印刷を行う往路印刷と、印刷ヘッドを所定方向とは反対方向に移動させながら印刷を行う復路印刷と、を交互に行う印刷処理が開示されている。印刷処理においてRGBデータをCMYKデータに変換する色変換処理では、インクの吐出順序の違いに起因する色ムラを解消させるため、復路印刷用と往路印刷用の2種類のルックアップテーブルが用いられる。
特開2007-24565号公報 特開2014-151514号公報
上記印刷処理では、往路印刷と復路印刷が交互に繰り返し実行される。一方で、印刷処理は、単純に往路印刷と復路印刷とが交互に繰り返し実行されることが好ましいとは限らない。
本明細書は、往路印刷と復路印刷とを用いる印刷処理の改善に関する技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1種のインクを吐出する第1種のノズルと、前記第1種のノズルとは主走査方向の位置が異なり第2種のインクを吐出する第2種のノズルと、を有する印刷ヘッドと、印刷媒体に対して前記主走査方向に沿って前記印刷ヘッドを移動させる主走査を実行する主走査部と、前記印刷ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記印刷媒体を移動させる副走査を実行する副走査部と、を備える印刷実行部であって、前記主走査を行いつつ前記印刷ヘッドによって前記印刷媒体にドットを形成する部分印刷と、前記副走査と、を交互に複数回実行することで印刷を行う、前記印刷実行部のための画像処理装置であって、複数回の前記部分印刷の印刷方向を、前記部分印刷ごとに、前記主走査方向に沿う往路方向と復路方向とのいずれかの方向に決定する印刷方向決定部と、部分画像データに対して色変換処理を含む生成処理を実行して、前記部分画像データに対応する部分印刷データを前記部分印刷ごとに生成する印刷データ生成部であって、前記色変換処理は、前記部分印刷の前記印刷方向が前記往路方向に決定される場合には往路用の色変換プロファイルを用いて実行され、前記部分印刷の前記印刷方向が前記復路方向に決定される場合には復路用の色変換プロファイルを用いて実行される、前記印刷データ生成部と、前記部分印刷データと前記部分印刷データに対応する前記部分印刷の前記印刷方向を示す方向情報とを前記部分印刷ごとに出力する印刷データ出力部と、を備える画像処理装置
上記構成によれば、部分印刷で印刷される部分画像ごとに印刷方向が決定される。部分印刷データの生成には、印刷方向が往路方向に決定される場合には往路用の色変換プロファイルが、印刷方向が復路方向に決定される場合には復路用の色変換プロファイルが、それぞれ用いられる。そして、部分印刷データと印刷方向を示す方向情報とが出力される。この結果、複数個の部分画像のそれぞれは、適切な印刷方向で印刷される。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置であって、
前記印刷方向決定部は、
最初に印刷されるべき第1のページと最後に印刷されるべき第2のページとを含む一組のページ群をm回(mは2以上の整数)に亘って印刷する際に、
n回目(nはm未満の整数)の前記第2のページを印刷する最後の前記部分印刷の前記印刷方向を前記往路方向に決定する場合には、(n+1)回目の前記第1のページを印刷する最初の前記部分印刷の前記印刷方向を前記復路方向に決定し、
n回目の前記第2のページを印刷する前記最後の部分印刷の前記印刷方向を前記復路方向に決定する場合には、(n+1)回目の前記第1のページを印刷する前記最初の部分印刷の前記印刷方向を前記往路方向に決定する、画像処理装置。
[適用例3]
適用例1または2に記載の画像処理装置であって、
前記印刷方向決定部は、
複数回の前記部分印刷のうちの第1の部分印刷と第2の部分印刷との間に、前記印刷媒体上に前記ドットを形成することなく、前記主走査方向における前記印刷媒体の一端側の所定に位置に前記印刷ヘッドを移動させるヘッド移動処理が行われるか否かを判断し、
前記ヘッド移動処理が行われる場合には、前記第1の部分印刷の前記印刷方向に拘わらずに、前記第2の部分印刷の前記印刷方向を前記ヘッド移動処理の移動方向の反対方向に決定する、画像処理装置。
[適用例4]
適用例3に記載の画像処理装置であって、
前記副走査部は、前記印刷媒体を搬送する搬送部であり、
前記搬送部は、前記印刷ヘッドのノズルよりも搬送方向の上流側で前記印刷媒体を保持する上流側保持部と、前記印刷ヘッドのノズルよりも搬送方向の下流側で前記印刷媒体を保持する下流側保持部と、を備え、
前記ヘッド移動処理は、前記第1の部分印刷と前記第2の部分印刷との間に行われる前記印刷媒体の搬送によって、前記印刷媒体の保持状態が、前記上流側保持部で保持された状態から前記上流側保持部で保持されない状態に遷移する場合に、前記第1の部分印刷と前記第2の部分印刷との間に行われる前記印刷媒体の搬送の前に、前記印刷ヘッドを前記所定の位置に移動させる処理である、画像処理装置。
[適用例5]
適用例3に記載の画像処理装置であって、
前記ヘッド移動処理は、ノズルのフラッシングのために前記印刷ヘッドを前記所定の位置に移動させる処理である、画像処理装置。
[適用例6]
適用例5に記載の画像処理装置であって、
前記ヘッド移動処理は、第1の前記印刷媒体への最後の前記部分印刷と、第2の前記印刷媒体への最初の前記部分印刷と、の間に実行される、画像処理装置。
[適用例7]
適用例5に記載の画像処理装置であって、
前記ヘッド移動処理は、特定の前記印刷媒体への第3の前記部分印刷と、前記特定の印刷媒体への第4の前記部分印刷と、の間に実行される、画像処理装置。
[適用例8]
適用例1~7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記印刷方向決定部は、前記部分印刷で印刷される部分画像に対応する前記部分画像データを用いて、前記部分印刷の前記印刷方向を決定する、画像処理装置。
[適用例9]
適用例8に記載の画像処理装置であって、
前記印刷方向決定部は、
特定の前記部分画像に対応する前記部分画像データを用いて、特定色を有する特定色画素が前記特定の部分画像内に基準個数以上含まれるか否かを判断し、
前記特定の部分画像に前記特定色画素が前記基準個数以上含まれる場合に、前記特定の部分画像を印刷する前記部分印刷の前記印刷方向を、直前の前記部分印刷の前記印刷方向と同じ方向に決定し、
前記特定の部分画像に前記特定色画素が前記基準個数以上含まれない場合に、前記特定の部分画像を印刷する前記部分印刷の前記印刷方向を、直前の前記部分印刷の前記印刷方向の反対方向に決定する、画像処理装置。
[適用例10]
適用例1~9のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記画像処理装置と前記印刷実行部は、ネットワークを介して接続され、
前記印刷データ出力部は、前記部分印刷データと前記部分印刷データに対応する前記方向情報とを前記ネットワークを介して前記印刷実行部に送信する、画像処理装置。
なお、本明細書に開示された技術は、種々の形態で実現可能であり、例えば、印刷装置、印刷実行部の制御方法、印刷方法、これらの装置および方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例の印刷システム1000の構成を示すブロック図。 印刷機構100の概略構成を示す図。 印刷ヘッド110の構成を示す図。 第1実施例の印刷機構100の動作の説明図。 第1実施例の画像処理のフローチャート。 第2実施例の印刷機構100の動作の第1の説明図。 第2実施例の印刷機構100の動作の第2の説明図。 第2実施例の画像処理のフローチャート。 第2実施例の画像処理のフローチャート。
A.第1実施例:
A-1:印刷システム1000の構成
次に、実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、印刷システム1000の構成を示すブロック図である。
印刷システム1000は、プリンタ200と、本実施例の画像処理装置としての端末装置300と、を含んでいる。プリンタ200と、端末装置300と、は、有線または無線のネットワークNWを介して、通信可能に接続されている。
端末装置300は、プリンタ200のユーザが使用する計算機であり、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンである。端末装置300は、端末装置300のコントローラとしてのCPU310と、ハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置320と、RAMなどの揮発性記憶装置330と、マウスやキーボードなどの操作部360と、液晶ディスプレイなどの表示部370と、通信部380と、を備えている。通信部380は、ネットワークNWに接続するための有線または無線のインタフェースを含む。
揮発性記憶装置330は、CPU310のためのバッファ領域331を提供する。不揮発性記憶装置320には、コンピュータプログラムPG1と往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2と特定色情報CIとが格納されている。コンピュータプログラムPG1と往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2と特定色情報CIは、例えば、サーバからダウンロードされる形態、あるいは、DVD-ROMなどに格納される形態で、プリンタ200の製造者によって提供される。CPU310は、コンピュータプログラムPG2を実行することによって、プリンタ200を制御するプリンタドライバとして機能する。プリンタドライバとしてのCPU310は、例えば、後述する画像処理を実行して、プリンタ200に画像を印刷させる。
往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2とは、それぞれ、RGB表色系の色値(RGB値)と、CMYK表色系の色値(CMYK値)と、の対応関係を規定するプロファイルである。RGB値は、RGBの3個の成分値を含む色値である。CMYK値は、印刷に用いられる色材に対応する成分値(C、M、Y、Kの成分値)を含む色値である。RGB値およびCMYK値は、例えば、256階調の値である。往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2とは、例えば、ルックアップテーブルである。CMYK値は、印刷に用いられるインクの色(本実施例ではCMYKの4色)に対応する成分値を含む色値である。往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2との違い、および、特定色情報CIについては後述する。
プリンタ200は、例えば、印刷機構100と、プリンタ200のコントローラとしてのCPU210と、ハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置220と、RAMなどの揮発性記憶装置230と、ユーザによる操作を取得するためのボタンやタッチパネルなどの操作部260と、液晶ディスプレイなどの表示部270と、通信部280と、を備えている。通信部280は、ネットワークNWに接続するための有線または無線のインタフェースを含む。プリンタ200は、通信部280を介して、外部装置、例えば、端末装置300と通信可能に接続される。
揮発性記憶装置230は、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域231を提供する。不揮発性記憶装置220には、コンピュータプログラムPG2が格納されている。コンピュータプログラムPG2は、本実施例では、プリンタ200を制御するための制御プログラムであり、プリンタ200の出荷時に不揮発性記憶装置220に格納されて提供され得る。これに代えて、コンピュータプログラムPG2は、サーバからダウンロードされる形態で提供されても良く、DVD-ROMなどに格納される形態で提供されてもよい。CPU210は、コンピュータプログラムPG2を実行することにより、例えば、後述する画像処理によって端末装置300から送信される印刷データや方向情報(後述)に従って印刷機構100を制御して印刷媒体(例えば、用紙)上に画像を印刷する。
印刷機構100は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インク(液滴)を吐出して印刷を行う。印刷機構100は、印刷ヘッド110とヘッド駆動部120と主走査部130と搬送部140とを備えている。
図2は、印刷機構100の概略構成を示す図である。図2(A)に示すように、主走査部130は、印刷ヘッド110を搭載するキャリッジ133と、キャリッジ133を主走査方向(図2のX軸方向)に沿って往復動可能に保持する摺動軸134と、を備えている。主走査部130は、図示しない主走査モータの動力を用いて、キャリッジ133を摺動軸134に沿って往復動させる。これによって、用紙Mに対して主走査方向に沿って印刷ヘッド110を往復動させる主走査が実現される。
搬送部140は、用紙Mを保持しつつ、搬送方向(図2の+Y方向)に用紙Mを搬送する。図2に示すように、用紙台145と、上流ローラ対142と、下流ローラ対141と、複数個の押さえ部材146と、を備えている。以下では、搬送方向の上流側(-Y側)を、単に、上流側とも呼び、搬送方向の下流側(+Y側)を単に下流側とも呼ぶ。
上流ローラ対142は、印刷ヘッド110よりも上流側(-Y側)に設けられ、下流ローラ対141は、印刷ヘッド110よりも下流側(+Y側)に設けられている。上流ローラ対217は、図示しない搬送モータによって駆動される駆動ローラ142aと、駆動ローラ142aの回転に従って回転する従動ローラ142bと、を含む。同様に、下流ローラ対141は、駆動ローラ141aと従動ローラ141bとを含む。なお、従動ローラに代えて、板部材を採用し、駆動ローラと板部材とによって用紙Mを保持する構成を採用しても良い。
用紙台145は、上流ローラ対142と、下流ローラ対141と、の間の位置であって、かつ、印刷ヘッド110のノズル形成面111と対向する位置に配置されている。複数個の押さえ部材146は、上流ローラ対142と、印刷ヘッド110と、の間に配置されている。
用紙台145は、平板145aと、複数個の低支持部材145bと、複数個の高支持部材145cと、を備えている。
平板145aは、主走査方向(X方向)と搬送方向(+Y方向)とにほぼ平行な板部材である。複数個の低支持部材145bは、平板145aの搬送方向の上流側に立設され、搬送方向に延びるリブであり、主走査方向に並んでいる。複数個の押さえ部材146は、複数個の低支持部材145bに対応して、各低支持部材145bと同じ主走査方向の位置に配置されている。押さえ部材146と低支持部材145bとは、搬送される用紙Mを保持する。複数個の高支持部材145cは、搬送方向に延びるリブであり、そのZ軸方向の端は、低支持部材145bよりもノズル形成面111に近い位置にある。複数個の高支持部材145cと、複数個の低支持部材145bと、は、主走査方向に沿って交互に並んでいる。これによって、搬送される用紙Mは、主走査方向に沿って波状に変形された状態に保持される(図示省略)。これによって、搬送方向に沿った変形に対する用紙Mの剛性を高めることができる。
ヘッド駆動部120(図1)は、主走査部130が印刷ヘッド110の主走査を行っている最中に、印刷ヘッド110に駆動信号を供給して、印刷ヘッド110を駆動する。印刷ヘッド110は、駆動信号に従って、搬送部140によって搬送される用紙上にインクを吐出してドットを形成する。
なお、図2には、2種類の用紙Mの保持状態、具体的には、両側保持状態(図2(A))と片側保持状態(図2(B))とが図示されている。これらは、第2実施例に関係する部分であるので、第2実施例において説明する。
図3は、-Z側(図2における下側)から見た印刷ヘッド110の構成を示す図である。図3に示すように、印刷ヘッド110のノズル形成面111には、複数のノズルからなる複数のノズル列、すなわち、上述したC、M、Y、Kの各インクを吐出するノズル列NC、NM、NY、NKが形成されている。各ノズル列は、複数個のノズルNZを含んでいる。複数個のノズルNZは、搬送方向(+Y方向)の位置が互いに異なり、搬送方向に沿って所定のノズル間隔NTで並ぶ。ノズル間隔NTは、複数のノズルNZの中で搬送方向に隣り合う2個のノズルNZ間の搬送方向の長さである。これらのノズル列を構成するノズルのうち、最も上流側(-Y側)に位置するノズルNZを、最上流ノズルNZuとも呼ぶ。また、これらのノズルのうち、最も下流側(+Y側)に位置するノズルNZを、最下流ノズルNZdと呼ぶ。最上流ノズルNZuから最下流ノズルNZdまでの搬送方向の長さに、さらに、ノズル間隔NTを加えた長さを、ノズル長Dとも呼ぶ。
ノズル列NC、NM、NY、NKの主走査方向の位置は、互いに異なり、副走査方向の位置は、互いに重複している。例えば、図3の例では、Yインクを吐出するノズル列NYの+X方向に、ノズル列NMが配置されている。
A-2.印刷の概要
印刷機構100は、主走査部130による主走査を行いつつ印刷ヘッド110によって用紙Mにドットを形成する部分印刷と、搬送部140による副走査(用紙Mの搬送)と、を交互に複数回実行することで、用紙Mに印刷画像を印刷する。
図4は、第1実施例の印刷機構100の動作の説明図である。図4には、用紙M11、M12、M1k、M21に、それぞれ印刷されるページ(印刷画像)I11、I12、I1k、I21が図示されている。各ページは、複数個の部分画像を含んでいる。例えば、図4の用紙M11に印刷されるページI11は、5個の部分画像P111~P115を含んでいる。各部分画像は、1回の部分印刷によって印刷される画像である。部分印刷の印刷方向は、往路方向と復路方向とのいずれかである。すなわち、部分印刷は、往路方向(図4の+X方向)の主走査を行いつつドットを形成する往路印刷と、復路方向(図4の-X方向)の主走査を行いつつドットを形成する復路印刷と、のいずれかである。図4にて部分画像内には、+X方向または-X方向の実線の矢印が付されている。+X方向の実線の矢印が付された部分画像(例えば、部分画像P111、P113、P115)は、往路印刷によって印刷される往路部分画像である。-X方向の実線の矢印が付された部分画像(例えば、部分画像P112、P114)は、復路印刷によって印刷される復路部分画像である。
また、図4において、1個の部分画像(例えば、部分画像P111)から、-Y方向に隣接する他の部分画像(例えば、部分画像P112)に向かう-Y方向の矢印は、用紙Mの搬送(副走査)に対応している。すなわち、図4において-Y方向の矢印は、用紙Mが搬送されることによって、図4に図示される用紙Mに対して印刷ヘッド110が-Y方向に移動することを示す。図4に示すように、本実施例の印刷は、いわゆる1パス印刷であり、各部分画像の搬送方向の長さ、および、1回の用紙Mの搬送量は、ノズル長Dである。
ここで、図3に示すように、印刷ヘッド110に示すように、CMYKのノズル列NC、NM、NY、NKは、主走査方向の位置が互いに異なっている。このために、用紙M上の同じ位置にCMYKの各ドットを形成する場合に、往路印刷と復路印刷との間で、ドットの形成順序が異なる。例えば、図3の例では、往路印刷では、K、C、M、Yの順番でドットが形成され、復路印刷では、逆に、Y、M、C、Kの順番でドットが形成される。この結果、複数色のドットが重なり合う領域では、往路部分画像と復路部分画像との間でドットが重なる順序が異なる。このために、往路部分画像と復路部分画像との間では、互いに同じドットデータを用いて印刷したとしても、印刷される色味が互いに異なる場合がある。このような往路部分画像と復路部分画像との間で印刷される色味が異なる現象を、以下では、往復間色差と呼ぶ。
ここで、上述した往路用プロファイルPF1は、往路印刷用の部分印刷データ、すなわち、往路部分画像を示す1回の往路印刷分の印刷データを生成する際に、RGB値をCMYK値に変換するために用いられる。復路用プロファイルPF2は、復路印刷用の部分印刷データ、すなわち、復路部分画像を示す1回の復路印刷分の印刷データを生成する際に、RGB値をCMYK値に変換するために用いられる。往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2は、上述した往復間色差を抑制するように、互いに色合わせが行われている。具体的には、これらのプロファイルPF1、PF2は、特定のRGB値を、往路用プロファイルPF1を用いて変換して得られるCMYK値に基づいて印刷される往路部分画像の色と、該特定のRGB値を、復路用プロファイルPF2を用いて変換して得られるCMYK値に基づいて印刷される復路部分画像の色と、が近づくように調整されている。しかしながら、特定の色については、往復間色差が大きいために、往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2とを用いても、往復間色差を十分に抑制できない場合がある。上述した特定色情報CI(図1)は、このような往復間色差が大きい特定の色を示す情報、例えば、RGB表色系の色空間における特定の色の範囲を示す情報である。
A-3.画像処理
図5は、第1実施例の画像処理のフローチャートである。端末装置300のCPU310(図1)は、ユーザからの印刷指示に基づいて、図5の画像処理を開始する。印刷指示には、印刷すべき画像を示す画像データの指定が含まれる。本実施例では、画像データは、k個(kは2以上の整数)のページを含む画像ファイルである。また、印刷指示は、複数部数の印刷を行う指示、すなわち、画像ファイルによって示される一組のページ群をm回(mは2以上の整数)に亘って印刷する指示であるとする。
S105では、CPU310は、印刷指示によって指定される画像データのうち、1回の部分印刷分の部分画像データを、注目部分画像データとして、例えば、不揮発性記憶装置320から取得する。取得された注目部分画像データは、バッファ領域331に格納される。S105で取得される注目部分画像データは、各ページに含まれる部分画像のうち、最初に印刷される部分画像を示す部分画像データである。なお、注目部分画像データによって示される部分画像を、注目部分画像とも呼ぶ。また、注目部分画像を印刷する部分印刷を注目部分印刷とも呼ぶ。
部分画像データは、例えば、RGB値で画素ごとの色を表すRGB画像データである。部分画像データがRGB画像データではない場合には、CPU310は、該部分画像データに対して、ラスタライズ処理を実行して、RGB画像データに変換する。
S110では、CPU310は、注目ページは、最初のページであるか否かを判断する。注目ページは、注目部分画像を含むページである。最初のページは、1部目の1ページ目である。注目ページが最初のページである場合には(S110:YES)、S115にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、往路方向に決定する。注目ページが最初のページでない場合には(S110:NO)、すなわち、注目ページが、1部目の2ページ以降のページ、あるいは、2部目以降のページである場合には、S120にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定する。すなわち、注目ページの前のページを印刷する最後の部分印刷の印刷方向の反対方向に、印刷方向が決定される。
S125では、CPU310は、S115、S120、あるいは、後述するS170、S175にて決定された注目部分印刷の印刷方向をバッファ領域331に記録する。
S130では、CPU310は、往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2のうち、決定された注目部分印刷の印刷方向に対応するプロファイルを用いて、注目部分画像データに対して色変換処理を実行する。これによって、注目部分画像データは、RGB画像データからCMYK画像データに変換される。CMYK画像データは、上述したCMYK値によって画素ごとの色を表す画像データである。
S135では、CPU310は、色変換済みの注目部分画像データに対してハーフトーン処理を実行して、注目部分印刷のための部分印刷データを生成する。生成される部分印刷データは、色成分ごと、かつ、画素ごとに、ドットの形成状態を示すデータ(ドットデータとも呼ぶ)である。ドットの形成状態は、例えば、「ドット有り」と「ドット無し」とのうちのいずれかである。これに代えて、ドットの形成状態は、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドット無し」のいずれかであってもよい。
S140では、CPU310は、生成された部分印刷データと、注目部分印刷の印刷方向を示す方向情報と、をプリンタ200に送信する。プリンタ200が該部分印刷データと方向情報とを受信すると、プリンタ200のCPU210は、該部分印刷データと方向情報とに従って、部分印刷を実行する。例えば、CPU210は、方向情報が往路方向を示す場合には、往路印刷を実行して、注目部分画像を印刷し、方向情報が復路方向を示す場合には、復路印刷を実行して、注目部分画像を印刷する。
S150では、CPU310は、注目ページ分の全ての部分画像データを処理したか否かを判断する。注目ページ分の全ての部分画像データが処理された場合には(S150:YES)、S155にて、CPU310は、印刷すべき全てのページ分の画像データを処理したか否かを判断する。印刷すべき全てのページ分の画像データが処理された場合には(S155:YES)、CPU310は、画像処理を終了する。未処理のページがある場合には、CPU310は、S105に戻る。例えば、印刷すべき部数が3である場合には、最後の3部目の最終ページ分の画像データが処理された場合には、印刷すべき全てのページ分の画像データが処理されたと判断される。また、1部目の最終ページ分の画像データが処理された場合には、全てのページ分の画像データが処理されたとは判断されない。この場合には、2部目の最初のページ分の画像データを処理すべく、S105に処理が戻される。
未処理の部分画像データがある場合には(S150:NO)、S160にて、CPU310は、次に印刷すべき部分画像を示す部分画像データを、注目部分画像データとして、バッファ領域331に格納する。
S165では、CPU310は、S160にて取得された注目部分画像データによって示される注目部分画像は、基準個数以上の特定色画素を含むか否かを判断する。特定色画素は、上述した往復間色差が大きな特定の色を有する画素である。上述した特定色情報CI(図1)によって示される範囲内のRGB値を有する画素は、特定色画素であると判断される。基準個数は、例えば、注目部分画像の総画素数の所定割合(例えば、20%)に相当する画素数に設定される。
注目部分画像が、基準個数以上の特定色画素を含まない場合には(S165:NO)、S170にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定する。注目部分画像が、基準個数以上の特定色画素を含む場合には(S165:YES)、S175にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向と同じ方向に決定する。
S170またはS175にて注目部分印刷の印刷方向が決定されると、CPU310は、S125に戻る。
以上説明した画像処理によって印刷されるページ(印刷画像)について説明する。図4に示すように、本実施例の印刷では、原則として、往路印刷と復路印刷とが交互に実行される(図5のS170、S120)。これによって、印刷に要する印刷時間を短縮できる。
以上説明した本実施例によれば、CPU310は、複数回の部分印刷の印刷方向を、部分印刷ごとに、主走査方向に沿う往路方向と復路方向とのいずれかの方向に決定する(図5のS115、S120、S170、S175)。CPU310は、部分画像データに対して色変換処理を含む生成処理を実行して(図5のS130、S135)、部分画像に対応する部分印刷データを部分印刷ごとに生成する。S130の色変換処理は、注目部分印刷の印刷方向が往路方向に決定される場合には往路用プロファイルPF1を用いて実行され、注目部分印刷の印刷方向が復路方向に決定される場合には復路用プロファイルPF2を用いて実行される。CPU310は、部分印刷データと、部分印刷データに対応する部分印刷の印刷方向を示す方向情報と、を部分印刷ごとにプリンタ200に送信する(図5のS140)。この結果、複数個の部分画像(例えば、図4の部分画像P111~P115、P121~P125、P1k1~P1k5、P211~P215)のそれぞれは、適切な印刷方向で印刷される。
例えば、仮に方向情報がプリンタ200に送信されない場合には、プリンタ200は、予め定められた印刷方向でしか部分印刷を行えない。例えば、予め定められた印刷方向での印刷は、往路印刷と復路印刷とを交互に実行する印刷、または、往路印刷と復路印刷とのいずれか一方のみでの印刷である。これに対して本実施例では、プリンタ200は、方向情報によって部分印刷ごとに示される印刷方向で印刷を行うことができるので、適切な印刷方向で印刷を行うことができる。例えば、端末装置300が、例えば、部分画像データに応じて柔軟に印刷方向を決定したとしても、プリンタ200は、決定された印刷方向で部分印刷を実行できる。
さらに、本実施例によれば、CPU310は、部分印刷で印刷される部分画像に対応する部分画像データを用いて、該部分印刷の印刷方向を決定する(図5のS165~S175)。この結果、部分画像データに応じた適切な印刷方向を決定することができる。
例えば、CPU310は、注目部分画像データを用いて、特定色画素が注目部分画像内に基準個数以上含まれるか否かを判断し(S165)、注目部分画像に特定色画素が部分画像内に基準個数以上含まれる場合に(S165:YES)、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向と同じ方向に決定し(S175)、注目部分画像に特定色画素が基準個数以上含まれない場合に(S165:NO)、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定する(S170)。この結果、印刷されるページ(印刷画像)において画質が低下することを抑制できる。具体的には、印刷されるページにおいて、上述した往復間色差が目立つことを抑制できる。
例えば、図4の例では、ハッチングされた部分画像は、基準個数以上の特定色画素を含む部分画像である。例えば、1部目の2番目のページI12に含まれる部分画像P123と、1部目の最終ページ(k番目のページ)I1kに含まれる部分画像P1k2、P1k3と、は、基準個数以上の特定色画素を含むとする。図4に示すように、これらの部分画像P123、P1k2、P1k3は、直前に印刷される部分画像P122、P1k1、P1k2の印刷方向と同じ印刷方向で印刷される。この場合には、図4に破線の矢印で示すように、その部分画像を印刷する部分印刷と、直前の部分印刷と、の間に、ドットを形成することなく主走査が行われる。このように、ドットを形成することなく(すなわち、部分画像を印刷することなく)行われる主走査を、無印刷主走査とも呼ぶ。本実施例では、基準個数以上の特定色画素を含む部分画像を印刷する部分印刷と、直前の部分印刷と、の間に、直前の部分印刷の印刷方向とは反対方向に、印刷ヘッド110を移動させる無印刷主走査が行われる。
無印刷主走査が行われることで、無印刷主走査が行われない場合と比較して、印刷に要する印刷時間が長くなるが、上述した往復間色差が目立つことを抑制して、印刷画像の画質の低下を抑制できる。例えば、図4の2個の部分画像P1k2、P1k3は、互いに隣接しており、かつ、基準個数以上の特定色画素を含むので、仮に、互いに異なる印刷方向で印刷されるとすれば、往復間色差が目立ち得る。本実施例では、図4に示すように、2個の部分画像P1k2、P1k3は、同じ印刷方向で印刷されるので、2個の部分画像P1k2、P1k3間では往復間色差は発生しない。
さらに、上記実施例によれば、複数部数の印刷が行われる場合に、例えば、1部目の最終ページI1k(図4)の最後の部分印刷の印刷方向と、2部目の最初のページI21の最初の部分印刷の印刷方向と、は互いに反対方向に決定される(図5のS120)。例えば、図4の例では、1部目の最終ページI1kの最後の部分印刷、すなわち、部分画像P1k5を印刷する部分印刷の印刷方向は、往路方向(+X方向)である。そして、2部目のページI21の最初の部分印刷、すなわち、部分画像P211を印刷する部分印刷の印刷方向は、復路方向(-X方向)である。より一般的に言えば、CPU310は、最初に印刷されるべき第1のページと最後に印刷されるべき第2のページとを含む一組のページ群をm回(mは2以上の整数)に亘って印刷する際に、n回目(nはm未満の整数)の第2のページを印刷する最後の部分印刷の印刷方向を往路方向に決定する場合には、(n+1)回目の第1のページを印刷する最初の部分印刷の印刷方向を復路方向に決定し、n回目の第2のページを印刷する最後の部分印刷の印刷方向を復路方向に決定する場合には、(n+1)回目の第1のページを印刷する最初の部分印刷の印刷方向を往路方向に決定する。この結果、n回目のページ群の印刷と(n+1)回目のページ群の印刷との間に印刷ヘッド110の無駄な移動(すなわち、ドットを形成されることなく行われる主走査)が発生することを抑制できる。1部目の画像と2部目の画像とは同じ画像であるので、1部目の印刷に用いられた画像データをそのまま用いて2部目の画像を印刷することもできる。しかしながら、印刷するための画像データを生成する端末装置300(CPU310)の処理時間が、用紙Mに画像を印刷するプリンタ200(印刷機構100)が動作する動作時間よりも速い場合には、同じ画像を印刷する場合であっても、2部目の印刷のために、印刷方向の異なる画像データを再度生成しなおした方が、印刷に要する時間が全体として短くなる可能性が高い。したがって、印刷時間を短縮できる。
さらに、本実施例では、部分印刷データと、対応する方向情報とは、ネットワークNWを介して端末装置300からプリンタ200に送信される。この結果、プリンタ200は、ネットワークNWを介して接続された端末装置300によって決定された印刷方向で部分印刷を適切に行うことができる。
B.第2実施例
第2実施例では、用紙Mの保持状態に応じた処理が行われるので、用紙Mの保持状態について説明する。1個のページを印刷する際に、用紙Mの搬送方向の上流端(-Y側の端)の近傍を印刷する際に、用紙Mの保持状態は、図2(A)の両側保持状態から、図2(B)の片側保持状態へと遷移する。
図2(A)の下流ローラ対141は、印刷ヘッド110のノズルNZよりも下流側(+Y側)で用紙Mを保持する下流側保持部と言うことができる。図2(A)の上流ローラ対142、および、押さえ部材146と低支持部材145bは、印刷ヘッド110のノズルNZよりも上流側(-Y側)で用紙Mを保持する上流側保持部と言うことができる。
図2(A)の両側保持状態は、用紙Mが、下流側保持部によって保持され、かつ、上流側保持部によって保持される状態である。図2(B)の片側保持状態は、用紙Mが、下流側保持部によって保持され、かつ、上流保持部によって保持されない状態である。
図6は、第2実施例の印刷機構100の動作の第1の説明図である。図6には、用紙M11、M12に、それぞれ印刷されるページ(印刷画像)I11、I12が図示されている。図6のページI11、I12は、それぞれ、5個の部分画像P111~P115、P121~P125を含んでいる。
ここで、本実施例では、1枚のページを印刷する5回の部分印刷のうち、4回目の部分印刷と5回目の部分印刷との間に行われる用紙Mの搬送が行われたときに、用紙Mの保持状態が、両側保持状態から片側保持状態に遷移する。図6の例では、部分画像P114を印刷する部分印刷と部分画像P115を印刷する部分印刷との間の用紙Mの搬送が行われたとき、および、部分画像P124を印刷する部分印刷と部分画像P125を印刷する部分印刷との間の用紙Mの搬送が行われたときに、用紙Mの保持状態が、両側保持状態から片側保持状態に遷移する。
用紙Mの保持状態が、両側保持状態から片側保持状態に遷移する瞬間には、用紙Mの上流端が押さえ部材146から外れるので、用紙Mの上流端の近傍が搬送方向に沿って反るように変形する場合がある(図2(B))。このときに、用紙Mの上方(+Z方向)に印刷ヘッド110があると、用紙Mの上流端の近傍が、印刷ヘッド110のノズル形成面111に接触して、用紙Mに意図せずインクが付着する可能性がある。このような不具合を避けるために、本実施例の印刷機構100は、用紙Mの保持状態を両側保持状態から片側保持状態に遷移させる用紙Mの搬送が行われている間は、印刷ヘッド110を用紙Mの上方ではない所定の退避位置に位置させる。
図6には、退避位置が示されている。本実施例の退避位置は、用紙Mよりも復路方向(-X側)の所定の位置である。これに代えて、退避位置は、用紙Mよりも往路方向(+X側)の所定の位置であっても良い。本実施例では、図6に示すように、印刷機構100は、4回目の部分印刷を終えると、印刷ヘッド110を退避位置まで移動させる。印刷機構100は、印刷ヘッド110が退避位置にある状態で、用紙Mを搬送する。印刷機構100は、用紙Mの搬送後に、5回目の部分印刷を実行する。
本実施例では、端末装置300からの指示とは独立して、プリンタ200のCPU210が、例えば、印刷されたラスタラインの本数と、搬送方向の解像度と、に基づいて、用紙Mの保持状態が両側保持状態から片側保持状態に遷移するタイミングを判断し、当該判断結果に基づいて、印刷機構100に印刷ヘッド110の退避位置への移動を実行させる。
第2実施例では、いわゆるフラッシングの有無に応じた処理が行われるので、フラッシングについて説明する。図7は、第2実施例の印刷機構100の動作の第2の説明図である。図7には、用紙M12、M13に、それぞれ印刷されるページ(印刷画像)I12、I13が図示されている。図7のページI12、I13は、それぞれ、5個の部分画像P121~P125、P131~P135を含んでいる。図7では、フラッシングについて説明するための図であるので、図の煩雑を避けるために、上述した印刷ヘッド110の退避については図示されていない。
フラッシングは、適宜のタイミングで印刷ヘッド110の各ノズルから複数回連続してインクを吐出する動作である。フラッシングは、用紙Mへの印刷ではないので、用紙Mにインクが付着しないように、印刷ヘッド110が用紙Mの上方ではない所定のフラッシング位置にある状態で実行される。フラッシング位置には、吐出されたインクを受けるスポンジなどの受け部材(図示省略)が配置されており、プリンタ200内部を汚すことなく、フラッシングを行うことができる。
図7には、フラッシング位置が示されている。本実施例のフラッシング位置は、退避位置と同様に、用紙Mよりも復路方向(-X側)の所定の位置である。これに代えて、フラッシング位置は、退避位置とは異なる位置であっても良く、例えば、用紙Mよりも往路方向(+X側)の所定の位置であっても良い。
フラッシングによって、ノズル内の乾燥したインクが排出されて、その後のインクの吐出動作が良好になる。フラッシングを長時間に亘って行わないと、インクの吐出不良が発生して、印刷される画像の画質が低下する。このために、フラッシングは、定期的に実行される。本実施例では、P枚(Pは1以上の整数)のページが印刷される度に、フラッシングが実行される(ページ間フラッシングとも呼ぶ)。すなわち、直前のページ間フラッシングが行われてから数えてP枚目のページの印刷が終了した後で、かつ、(P+1)枚目のページの印刷が開始される前に、ページ間フラッシングが実行される。
本実施例では、2枚のページが印刷される度にページ間フラッシングが実行される(P=2)。図7の例では、印刷機構100は、2枚目のページI12を印刷する最後の部分印刷を終えると、印刷ヘッド110をフラッシング位置まで移動させる。印刷機構100は、印刷ヘッド110がフラッシング位置にある状態で、フラッシングを行いつつ、用紙Mを搬送する。印刷機構100は、フラッシングと用紙Mの搬送とを終えた後に、3枚目のページI13を印刷する最初の部分印刷を実行する。
また、ページ間フラッシングとは、別に、Q回(Qは1以上の整数)の部分印刷が行われる度にフラッシングが実行される(パス間フラッシングとも呼ぶ)。すなわち、直前のパス間フラッシングが行われてから数えてQ回目の部分印刷が終了した後で、かつ、(Q+1)回目の部分印刷が開始される前に、パス間フラッシングが実行される。
本実施例では、13回の部分印刷が行われる度にパス間フラッシングが実行される(Q=13)。例えば、ページI13の部分画像P133を印刷する部分印刷が、直前のパス間フラッシングから数えて13回目の部分印刷であるとする。この場合には、図7に示すように、印刷機構100は、部分画像P133を印刷する部分印刷を終えると、印刷ヘッド110をフラッシング位置まで移動させる。印刷機構100は、印刷ヘッド110がフラッシング位置にある状態で、フラッシングを行いつつ、用紙Mを搬送する。印刷機構100は、フラッシングと用紙Mの搬送とを終えた後に、部分画像P134を印刷する次の部分印刷を実行する。
本実施例では、端末装置300からの指示とは独立して、プリンタ200のCPU210が、印刷されたページの枚数や実行された部分印刷の回数をカウントし、当該カウント結果に基づいて、印刷機構100にページ間フラッシングやパス間フラッシングを実行させる。
次に第2実施例の画像処理について説明する。図8、図9は、第2実施例の画像処理のフローチャートである。第1実施例と同様に、端末装置300のCPU310(図1)は、ユーザからの印刷指示に基づいて、図8、図9の画像処理を開始する。本実施例で印刷に用いられる画像データは、第1実施例と同様に、k個(kは2以上の整数)のページを含む画像ファイルである。また、印刷指示は、第1実施例と同様に、複数部数の印刷を行う指示、すなわち、画像ファイルによって示される一組のページ群をm回(mは2以上の整数)に亘って印刷する指示であるとする。
S205では、CPU310は、パスカウント値を初期化する。すなわち、パスカウント値は、ゼロに設定される。パスカウント値は、パス間フラッシングが行われるタイミングを認識するために、部分印刷の回数をカウントするための変数である。
S210では、CPU310は、図5のS105と同様に、印刷指示によって指定される画像データのうち、1回の部分印刷分の部分画像データを、注目部分画像データとして、例えば、不揮発性記憶装置320から取得する。取得された注目部分画像データは、バッファ領域331に格納される。部分画像データは、第1実施例と同様に、RGB画像データである。
S215では、CPU310は、図5のS110と同様に、注目ページは、最初のページであるか否かを判断する。注目ページが最初のページである場合には(S215:YES)、S220にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、往路方向に決定する。
注目ページが最初のページでない場合には(S215:NO)、S225にて、CPU310は、注目ページの印刷の前に、プリンタ200において上述したページ間フラッシングが実行されるか否かを判断する。本実施例では、上述したように、2枚のページが印刷される度に、ページ間フラッシングが実行される。このために、CPU310は、注目ページが、{(2×L)+1}枚目(Lは1以上の整数)に印刷されるページである場合には、ページ間フラッシングが実行されると判断する。
ページ間フラッシングが実行されない場合には(S225:NO)、S230にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定する。すなわち、注目ページの前のページを印刷する最後の部分印刷の印刷方向の反対方向に、印刷方向が決定される。
ページ間フラッシングが実行される場合には(S225:YES)、S235にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、フラッシング移動方向と同じ方向に決定する。フラッシング移動方向は、フラッシングが実行される際に印刷ヘッド110を上述したフラッシング位置に移動させるための印刷ヘッド110の移動方向である。上述したように、本実施例では、フラッシング位置は、用紙Mよりも復路方向側の所定の位置である(図7)ので、フラッシング移動方向は復路方向である。したがって、S235では、注目部分印刷の印刷方向は、往路方向に決定される。
S240では、CPU310は、パスカウント値に1を加算する。S245では、CPU310は、パスカウント値は、注目部分印刷の前に、上述したパス間フラッシングが実施されることを示す値であるか否かを判断する。本実施例では、上述したように、13回の部分印刷が行われる度に、パス間フラッシングが実行される。このために、パスカウント値が「13」である場合には、該パスカウント値は、パス間フラッシングが実施されることを示す値であると判断される。
パスカウント値が、パス間フラッシングが実施されることを示す値である場合には(S245:YES)、S250にて、CPU310は、パスカウント値を初期化する。S255では、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、フラッシング移動方向の反対方向に決定する。本実施例では、上述したようにフラッシング移動方向は復路方向であるので、本ステップでは、注目部分印刷の印刷方向は、往路方向に決定される。
パスカウント値が、パス間フラッシングが実施されることを示す値でない場合には(S245:NO)、図9S260にて、CPU310は、印刷ヘッド110の退避移動が発生するか否かを判断する。退避移動は、上述した用紙Mの保持状態が両側保持状態から片側保持状態に遷移する際に行われる印刷ヘッド110の退避位置への移動である。CPU310は、注目部分画像の注目ページ上における搬送方向の位置と、注目ページの下流側の余白と、に基づいて、注目部分印刷における用紙Mの保持状態と、注目部分印刷の直前の部分印刷における用紙Mの保持状態と、を特定することができる。注目部分印刷における用紙Mの保持状態が片側保持状態であり、直前の部分印刷における用紙Mの保持状態が両側保持状態である場合には、印刷ヘッド110の退避移動が発生すると判断される。
印刷ヘッド110の退避移動が発生する場合には(S260:YES)、S265にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、退避移動方向の反対方向に決定する。退避移動方向は、退避位置へ印刷ヘッド110を移動させる際の印刷ヘッド110の移動方向である。上述したように、本実施例では、退避位置は、用紙Mよりも復路方向側の所定の位置である(図6)ので、退避移動方向は復路方向である。したがって、S265では、注目部分印刷の印刷方向は、往路方向に決定される。印刷ヘッド110の退避移動が発生しない場合には(S260:NO)、CPU310は、S265を実行せずに、S270に処理を進める。
S270では、CPU310は、この時点で決定されている注目部分印刷の印刷方向をバッファ領域331に記録する。例えば、S230、S235、S255、S265、後述するS310、S315にて、注目部分印刷の印刷方向が決定され得る。ここで、1個の部分画像について、複数回に亘って印刷方向が決定される場合がある。例えば、S230にて印刷方向が決定された後に、S255やS265にて、再度印刷方向が決定される場合がある。このような場合には、最後に決定された印刷方向が優先的に採用されて、バッファ領域331に記録される。
S275では、図5のS130と同様に、往路用プロファイルPF1と復路用プロファイルPF2のうち、決定された注目部分印刷の印刷方向に対応するプロファイルを用いて、注目部分画像データに対して色変換処理が実行される。S280では、図5のS135と同様に、色変換済みの注目部分画像データに対してハーフトーン処理が実行され、注目部分印刷のための部分印刷データが生成される。S285では、図5のS140と同様に、生成された部分印刷データと、注目部分印刷の印刷方向を示す方向情報と、がプリンタ200に送信される。プリンタ200が該部分印刷データと方向情報とを受信すると、該部分印刷データと方向情報とに従って、部分印刷が実行される。
S290では、CPU310は、注目ページ分の全ての部分画像データを処理したか否かを判断する。注目ページ分の全ての部分画像データが処理された場合には(S290:YES)、S295にて、CPU310は、印刷すべき全てのページ分の画像データを処理したか否かを判断する。印刷すべき全てのページ分の画像データが処理された場合には(S295:YES)、CPU310は、画像処理を終了する。未処理のページがある場合には、CPU310は、S210に戻る。
未処理の部分画像データがある場合には(S290:NO)、S300にて、CPU310は、次に印刷すべき部分画像を示す部分画像データを、注目部分画像データとして、バッファ領域331に格納する。
S305では、図5のS165と同様に、CPU310は、S300にて取得された注目部分画像データによって示される注目部分画像は、基準個数以上の特定色画素を含むか否かを判断する。注目部分画像が、基準個数以上の特定色画素を含まない場合には(S305:NO)、S310にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定する。S310の後は、CPU310は、S240に処理を戻す。
注目部分画像が、基準個数以上の特定色画素を含む場合には(S305:YES)、S315にて、CPU310は、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向と同じ方向に決定する。S315の後は、CPU310は、S270に処理を戻す。
以上説明した画像処理によって印刷されるページ(印刷画像)について説明する。本実施例の印刷では、原則として、第1実施例と同様に、往路印刷と復路印刷とが交互に実行される(図8のS230、図9のS310)。これによって、印刷に要する印刷時間を短縮できる。
さらに、本実施例の印刷では、第1実施例と同様に、注目部分画像に特定色画素が部分画像内に基準個数以上含まれる場合に(図9のS305:YES)、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向と同じ方向に決定し(図9のS315)、注目部分画像に特定色画素が基準個数以上含まれない場合に(図9のS305:NO)、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定する(図9のS310)。この結果、印刷されるページ(印刷画像)において画質が低下することを抑制できる。
さらに、本実施例によれば、CPU310は、フラッシングのための印刷ヘッド110の移動や退避のための印刷ヘッド110の移動が行われるか否かを判断する(図8のS225、S245、図9のS260)。これらの印刷ヘッド110の移動は、用紙M上にドットを形成することなく、主走査方向(X方向)における用紙Mの一端側(本実施例では-X側)の所定の位置(退避位置またはフラッシング位置)に印刷ヘッド110を移動させる処理である。CPU310は、これらの印刷ヘッド110の移動が行われる場合には、直前の部分印刷の印刷方向に拘わらずに、注目部分印刷の印刷方向を、これらの印刷ヘッド110の移動方向の反対方向に決定する(図8のS235、S255、図9のS265)。この結果、これらの印刷ヘッド110の移動と注目部分印刷との間に印刷ヘッドの無駄な移動が発生することを抑制できる。
例えば、図6の例では、部分画像P114を印刷する部分印刷の後に、印刷ヘッド110の退避移動が発生する。また、部分画像P124を印刷する部分印刷の後にも、印刷ヘッド110の退避移動が発生する。退避移動は、図6において破線の矢印で示されている。部分画像P114を印刷する部分印刷の印刷方向は、復路方向であり、部分画像P124を印刷する部分印刷の印刷方向は、往路方向である。図6に示すように、退避移動後の部分印刷(部分画像P115、P125を印刷する部分印刷)は、直前の部分印刷の印刷方向に拘わらずに、退避移動の方向の反対方向である往路方向(+X方向)に決められていることが解る。仮に、退避移動後の部分印刷の印刷方向が、復路方向であると、退避移動後に、印刷ヘッド110を復路印刷の開始位置まで往路方向に移動させて、その後に復路印刷を行う必要がある。この結果、無駄な印刷ヘッド110の移動が発生して、印刷時間が長くなる。本実施例では、そのような不具合はない。
このように本実施例によれば、用紙Mの保持状態が遷移するために印刷ヘッド110の移動が必要な場合に、当該移動と次の部分印刷との間に印刷ヘッド110の無駄な移動が発生することを抑制できる。したがって、印刷速度を向上できる。
図7の例では、部分画像P125を印刷する部分印刷の後に、フラッシングのための印刷ヘッド110の移動が発生する。また、部分画像P133を印刷する部分印刷の後にも、フラッシングのための印刷ヘッド110の移動が発生する。フラッシングのための印刷ヘッド110の移動は、図7において破線の矢印で示されている。図7に示すように、フラッシング後の部分印刷(部分画像P131、P134を印刷する部分印刷)は、フラッシング移動方向の反対方向である往路方向(+X方向)に決められている。仮に、フラッシング後の部分印刷の印刷方向が、復路方向であると、フラッシング後に、印刷ヘッド110を復路印刷の開始位置まで往路方向に移動させて、その後に復路印刷を行う必要がある。この結果、無駄な印刷ヘッド110の移動が発生して、印刷時間が長くなる。本実施例では、そのような不具合はない。
このように本実施例によれば、ノズルNZのフラッシングと次の部分印刷との間に印刷ヘッド110の無駄な移動が発生することを抑制できる。したがって、印刷速度を向上できる。
また、本実施例では、フラッシングや印刷ヘッド110の退避移動のタイミングを、端末装置300のCPU310でも判断している(図8のS225、S245、S260)。このため、印刷のための画像データを生成しているタイミングで、端末装置300は、フラッシングや印刷ヘッド110の退避移動を考慮した印刷方向を決定できる。また、端末装置300は、部分印刷データと方向情報とを部分印刷ごとにプリンタ200に送信するので、プリンタ200は方向情報にしたがって適切な印刷方向で印刷を行うことができる。
また、図7に示すように、本実施例のフラッシングのための印刷ヘッド110の移動は、用紙M12への最後の部分印刷(例えば、部分画像P125を印刷する部分印刷)と、別の用紙M13への最初の部分印刷(例えば、部分画像P131を印刷する部分印刷)と、の間に実行され得る。また、図7に示すように、本実施例のフラッシングのための印刷ヘッド110の移動は、用紙M13への部分印刷(例えば、部分画像P133を印刷する部分印刷)と、同じ用紙M13への次の部分印刷(例えば、部分画像P134を印刷する部分印刷)と、の間に実行され得る。本実施例では、これらのいずれの場合であっても、フラッシングと次の部分印刷との間に印刷ヘッド110の無駄な移動が発生することを抑制できる。
C.変形例
(1)上記各実施例の画像処理は、一例であり、適宜に変更が可能である。例えば、図5の第1実施例の画像処理において、1部目の印刷データと、2部目の印刷データと、それぞれ、別に生成している。このために、1部目の最初の部分印刷と、2部目の最初の部分印刷と、が互いに異なる印刷方向となり得る。これに代えて、例えば、1部目の印刷データを、2部目の印刷においても使用しても良い。この場合には、1部目の最初の部分印刷と、2部目の最初の部分印刷と、は、互いに同じ印刷方向となる。
(2)図8、図9の第2実施例の画像処理において、S305およびS315を省略しても良い。この場合には、退避移動やフラッシングのための印刷ヘッド110の移動が発生しない場合には、注目部分印刷の印刷方向は、注目部分画像の色に拘わらずに、常に、直前の部分印刷の印刷方向の反対方向に決定される(図9のS310)。
(3)第2実施例において、プリンタ200は、ページ間フラッシングとパス間フラッシングとの両方を実行しているが、一方のフラッシングだけを実行しても良い。この場合には、端末装置300は、プリンタ200において実行されるフラッシングだけを考慮して、部分印刷の印刷方向を決定すれば良い。
(4)第2実施例において、プリンタ200は、フラッシングと、退避移動と、の両方を実行しているが、フラッシングと退避移動といずれか一方だけを実行しても良い。この場合には、端末装置300は、フラッシングと退避移動といずれかのうち、プリンタ200において実行される一方の処理だけを考慮して、部分印刷の印刷方向を決定すれば良い。
(5)第2実施例において、パス間フラッシングは、Q回の部分印刷が行われる度に実行される。これに代えて、パス間フラッシングは、印刷の開始から所定時間が経過した場合に、次の部分印刷の前に実行されても良い。この場合には、図8のS245にて、CPU310は、パスカウント値が、所定時間に相当する部分印刷の回数に到達したか否かを判断し、パスカウント値が、所定時間に相当する部分印刷の回数に到達した場合に、処理をS250に進めれば良い。
(6)上記実施例では、印刷時にフラッシングや退避移動を行うか否かの決定は、プリンタ200側で行っている。これに代えて、端末装置300のCPU310は、印刷時にフラッシングや退避移動を行うか否かを決定し、印刷データおよび方向情報とともに、フラッシング命令や退避移動命令を、プリンタ200に送信しても良い。そして、プリンタ200は、該フラッシング命令や退避移動命令に従って、印刷時にフラッシングや退避移動を行っても良い。
(7)図2の用紙Mの保持構造は一例であり、適宜に変更され得る。例えば、図2の例では、上流側保持部は、上流ローラ対142、および、押さえ部材146と低支持部材145bを含んでいる。これに代えて、上流側保持部は、上流ローラ対142のみであっても良い。
(8)図5の画像処理では、CPU310は、注目部分画像に基準個数以上の特定色画素が含まれる場合に、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向と同じ方向に決定しているが、これに限られない。これに代えて、CPU310は、例えば、注目部分画像と、直前の部分印刷で印刷される部分画像と、の両方に跨って、特定色画素を含むオブジェクトが配置されている場合に、注目部分印刷の印刷方向を、直前の部分印刷の印刷方向と同じ方向に決定しても良い。画像内のオブジェクトの配置位置は、例えば、公知のオブジェクト認識処理を用いて特定できる。また、印刷ヘッド110の各ノズル列の配置位置は、図3のX方向の上流側から、ノズル列NC、NM、NY、NKの順番でなくてもよく、他の任意の順番が採用され得る。
(9)印刷媒体として、用紙Mに代えて、他の媒体、例えば、OHP用のフィルム、CD-ROM、DVD-ROMが採用されても良い。
(10)上記実施例の印刷機構100では、搬送部140が用紙Mを搬送することによって、印刷ヘッド110に対して用紙Mを搬送方向に相対的に移動させている。これに代えて、固定された用紙Mに対して、印刷ヘッド110を搬送方向と反対方向に移動させることによって、印刷ヘッド110に対して用紙Mを搬送方向に相対的に移動させても良い。
(11)上記各実施例では、図5、図8、図9の画像処理を実行する装置は、端末装置300である。これに代えて、プリンタ200のCPU210が画像処理装置として、図5、図8、図9の画像処理を実行しても良い。この場合には、画像処理装置として機能するCPU210は、図5のS140や図9のS285において、印刷データと方向情報とを、例えば、不揮発性記憶装置220や揮発性記憶装置230の所定のメモリ領域に出力する。プリンタ200の印刷機構100は、該メモリ領域に出力された印刷データと方向情報とに従って部分印刷を実行する。
以上の説明から解るように、上記各実施例では、端末装置300が画像処理装置の例であり、プリンタ200が印刷実行部の例である。本変形例では、プリンタ200のCPU210が画像処理装置の例であり、プリンタ200の印刷機構100が印刷実行部の例である。
また、図5、図8、図9の画像処理を実行する装置は、例えば、プリンタや端末装置から画像データを取得して該画像データを用いて印刷ジョブを生成するサーバであっても良い。このようなサーバは、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機であっても良い。この場合には、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機の全体が、画像処理装置の例である。
(12)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図5の画像処理がプリンタ200において実行される場合に、S130の色変換処理やS135のハーフトーン処理は、例えば、プリンタ200のCPU210の指示に従って動作する専用のハードウェア回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100…印刷機構、110…印刷ヘッド、111…ノズル形成面、120…ヘッド駆動部、130…主走査部、133…キャリッジ、134…摺動軸、140…搬送部、141…下流ローラ対、141a…駆動ローラ、141b…従動ローラ、142…上流ローラ対、142a…駆動ローラ、142b…従動ローラ、145…用紙台、145a…平板、145b…低支持部材、145c…高支持部材、146…押さえ部材、200…プリンタ、210…CPU、217…上流ローラ対、220…不揮発性記憶装置、230…揮発性記憶装置、231…バッファ領域、260…操作部、270…表示部、280…通信部、300…端末装置、310…CPU、320…不揮発性記憶装置、330…揮発性記憶装置、331…バッファ領域、360…操作部、370…表示部、380…通信部、1000…印刷システム、M…用紙、CI…特定色情報、NW…ネットワーク、PF1…往路用プロファイル、PF2…復路用プロファイル、PG1、PG2…コンピュータプログラム

Claims (3)

  1. 第1種のインクを吐出する第1種のノズルと、前記第1種のノズルとは主走査方向の位置が異なり第2種のインクを吐出する第2種のノズルと、を有する印刷ヘッドと、印刷媒体に対して前記主走査方向に沿って前記印刷ヘッドを移動させる主走査を実行する主走査部と、前記印刷ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記印刷媒体を移動させる副走査を実行する副走査部と、を備える印刷実行部であって、前記主走査を行いつつ前記印刷ヘッドによって前記印刷媒体にドットを形成する部分印刷と、前記副走査と、を交互に複数回実行することで印刷を行う、前記印刷実行部のための画像処理装置であって、
    複数回の前記部分印刷の印刷方向を、前記部分印刷ごとに、前記主走査方向に沿う往路方向と復路方向とのいずれかの方向に決定する印刷方向決定部と、
    部分画像データに対して色変換処理を含む生成処理を実行して、前記部分画像データに対応する部分印刷データを前記部分印刷ごとに生成する印刷データ生成部であって、前記色変換処理は、前記部分印刷の前記印刷方向が前記往路方向に決定される場合には往路用の色変換プロファイルを用いて実行され、前記部分印刷の前記印刷方向が前記復路方向に決定される場合には復路用の色変換プロファイルを用いて実行される、前記印刷データ生成部と、
    前記部分印刷データと前記部分印刷データに対応する前記部分印刷の前記印刷方向を示す方向情報とを前記部分印刷ごとに出力する印刷データ出力部と、
    を備え、
    前記印刷方向決定部は、
    最初に印刷されるべき第1のページと最後に印刷されるべき第2のページとを含む一組のページ群をm回(mは2以上の整数)に亘って印刷する際に、
    n回目(nはm未満の整数)の前記第2のページを印刷する最後の前記部分印刷の前記印刷方向を前記往路方向に決定する場合には、(n+1)回目の前記第1のページを印刷する最初の前記部分印刷の前記印刷方向を前記復路方向に決定し、
    n回目の前記第2のページを印刷する前記最後の部分印刷の前記印刷方向を前記復路方向に決定する場合には、(n+1)回目の前記第1のページを印刷する前記最初の部分印刷の前記印刷方向を前記往路方向に決定する画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記画像処理装置と前記印刷実行部は、ネットワークを介して接続され、
    前記印刷データ出力部は、前記部分印刷データと前記部分印刷データに対応する前記方向情報とを前記ネットワークを介して前記印刷実行部に送信する、画像処理装置。
  3. 第1種のインクを吐出する第1種のノズルと、前記第1種のノズルとは主走査方向の位置が異なり第2種のインクを吐出する第2種のノズルと、を有する印刷ヘッドと、印刷媒体に対して前記主走査方向に沿って前記印刷ヘッドを移動させる主走査を実行する主走査部と、前記印刷ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記印刷媒体を移動させる副走査を実行する副走査部と、を備える印刷実行部であって、前記主走査を行いつつ前記印刷ヘッドによって前記印刷媒体にドットを形成する部分印刷と、前記副走査と、を交互に複数回実行することで印刷を行う、前記印刷実行部のためのコンピュータプログラムであって、
    複数回の前記部分印刷の印刷方向を、前記部分印刷ごとに、前記主走査方向に沿う往路方向と復路方向とのいずれかの方向に決定する印刷方向決定機能と、
    部分画像データに対して色変換処理を含む生成処理を実行して、前記部分画像データに対応する部分印刷データを前記部分印刷ごとに生成する印刷データ生成機能であって、前記色変換処理は、前記部分印刷の前記印刷方向が前記往路方向に決定される場合には往路用の色変換プロファイルを用いて実行され、前記部分印刷の前記印刷方向が前記復路方向に決定される場合には復路用の色変換プロファイルを用いて実行される、前記印刷データ生成機能と、
    前記部分印刷データと前記部分印刷データに対応する前記部分印刷の前記印刷方向を示す方向情報とを前記部分印刷ごとに出力する印刷データ出力機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記印刷方向決定機能は、
    最初に印刷されるべき第1のページと最後に印刷されるべき第2のページとを含む一組のページ群をm回(mは2以上の整数)に亘って印刷する際に、
    n回目(nはm未満の整数)の前記第2のページを印刷する最後の前記部分印刷の前記印刷方向を前記往路方向に決定する場合には、(n+1)回目の前記第1のページを印刷する最初の前記部分印刷の前記印刷方向を前記復路方向に決定し、
    n回目の前記第2のページを印刷する前記最後の部分印刷の前記印刷方向を前記復路方向に決定する場合には、(n+1)回目の前記第1のページを印刷する前記最初の部分印刷の前記印刷方向を前記往路方向に決定するコンピュータプログラム。
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