JP2006159836A - 液体噴射装置及び液体噴射装置のクリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液体の本噴射を行いながら予備噴射を行う場合に、噴射の実行時間を低減することができる液体噴射装置及び液体噴射装置のクリーニング方法を提供する。
【解決手段】 プリンタは、印刷中に定期フラッシング操作を実行する(ステップS16)。プリンタ制御部は、記録用紙への印刷が終了したかを判定(ステップS17)し、印刷が終了(ステップS17でYES)すると、印刷時間T1の計時を終了しメモリに記憶し総印刷時間T2を更新する(ステップS19)。プリンタ制御部は、記録用紙を排紙(ステップS21)させる一方で、計時した印刷時間T1と基準印刷時間Taとを比較(ステップS23)し、印刷時間T1が基準印刷時間Ta未満のとき(ステップS23でNO)、インク溶媒が乾燥し吸収体に目詰まりが発生し吸収能力が低下していると判定し堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。
【選択図】 図7
【解決手段】 プリンタは、印刷中に定期フラッシング操作を実行する(ステップS16)。プリンタ制御部は、記録用紙への印刷が終了したかを判定(ステップS17)し、印刷が終了(ステップS17でYES)すると、印刷時間T1の計時を終了しメモリに記憶し総印刷時間T2を更新する(ステップS19)。プリンタ制御部は、記録用紙を排紙(ステップS21)させる一方で、計時した印刷時間T1と基準印刷時間Taとを比較(ステップS23)し、印刷時間T1が基準印刷時間Ta未満のとき(ステップS23でNO)、インク溶媒が乾燥し吸収体に目詰まりが発生し吸収能力が低下していると判定し堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。
【選択図】 図7
Description
本発明は、液体噴射装置及び液体噴射装置のクリーニング方法に関する。
従来、液体噴射装置の一つとして、キャリッジに搭載された記録ヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット式記録装置が広く知られている。このインクジェット式記録装置では、キャリッジを移動させながらノズルからインクを吐出することで、記録媒体にドットを形成し記録を行っていた。
通常、このようなインクジェット式記録装置では、ノズルの状態を好適に保つために印刷の途中又は終了後等に、ノズルからインクを吐出することで、ノズル内で増粘したインク等を強制排出する、いわゆるフラッシング操作が行われていた。そして、このフラッシング操作によって排出されるインクは、インクジェット式記録装置内に設けられたスポンジ等の多孔質体からなる吸収体によって吸収されるようになっていた。ところで、近年、高い表現力をもつインクとして顔料インクが注目されている。この顔料インクは、揮発性の高いインク溶媒に顔料を分散させることで形成されていた。このため、顔料インクはインク溶媒が蒸発し易く、増粘しやがて固化することがあった。しかしながら、記録ヘッドのノズルから吐出された顔料インクが吸収体にて増粘しすぎる又は固化した場合、吸収体が目詰まりを起こし顔料インクを吸収し難くなる問題やさらにインクが堆積する問題があった。このような問題を解決し顔料インクのように増粘又は固化しやすいインクを効率的に吸収体に吸収させるフラッシング操作が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のフラッシング操作では、吐出されるインクを受け止めて吸収体に案内する案内部材に対して、キャリッジを第1のポジションに位置させ記録ヘッドのノズルから粘度が高く増粘しやすいインクを吐出させる。次に、キャリッジを第2のポジションに位置させ、案内部材の第1のポジションにてインクが吐出された場所に向けて記録ヘッドのノズルから粘度が低く増粘し難いインクを吐出する。そして、第1のポジションにて吐出されたインクが増粘しすぎている又は固化している場合であっても、第2のポジションで吐出されたインクによって溶解させ吸収体に吸収させやすくしている。
特開2000−280488号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフラッシング操作では、その操作の度に常に第1のポジション及び第2のポジションにて吐出を行う。このため、このフラッシング操作を印刷途中で行う場合、フラッシング操作によって時間を要するために印刷の実行時間を増大させるおそれがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、液体の本噴射を行いながら予備噴射を行う場合に、噴射の実行時間を低減することができる液体噴射装置及び液体噴射装置のクリーニング方法を提供することにある。
本発明の液体噴射装置のクリーニング方法は、複数のノズルからターゲットに液体を本噴射する液体噴射ヘッドに、同本噴射の途中で吸収体に液体を噴射させる第1の予備噴射ステップと、前記第1の予備噴射ステップによって前記液体が噴射された前記吸収体の噴射領域とその周辺に、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射させ同吸収体の目詰まりを抑制
する第2の予備噴射ステップとを実行する液体噴射装置のクリーニング方法において、前記吸収体の吸収能力を判定する判定ステップを備え、前記判定ステップで前記吸収体の吸収能力が確保されているときには前記第2の予備噴射ステップを実行しない。
する第2の予備噴射ステップとを実行する液体噴射装置のクリーニング方法において、前記吸収体の吸収能力を判定する判定ステップを備え、前記判定ステップで前記吸収体の吸収能力が確保されているときには前記第2の予備噴射ステップを実行しない。
これによれば、吸収体の吸収能力が確保されているときには第2の予備噴射ステップを実行しないので、液体噴射ヘッドによるターゲットへの液体の本噴射、第1及び第2の予備噴射ステップ、判定ステップを一連して実行するとき、第1及び第2の予備噴射ステップの双方を常に実行する場合に比べて実行時間を低減することができる。また、吸収体の吸収能力に基づいて第2の予備噴射ステップを実行させないことで、液体の消費量を低減することができるので、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置では低コスト化を実現することができる。
この液体噴射装置のクリーニング方法の前記判定ステップは、前記液体噴射装置内の温度を検出する温度検出ステップを備え、前記温度検出ステップにて検出された検出温度が、前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しない基準温度未満であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射を実行しない。
これによれば、液体噴射装置内の温度が変化した場合であっても、吸収体の吸収能力を正確に判定することができる。従って、より正確に第2の予備噴射ステップを不実行とし実行時間をより短縮することができる。また、液体の消費量をより低減することができるので、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置は低コスト化を実現することができる。
この液体噴射装置のクリーニング方法の前記判定ステップは、前記液体噴射装置内の湿度を検出する湿度検出ステップを備え、前記湿度検出ステップにて検出された検出湿度が、前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しない基準湿度以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射を実行しない。
これによれば、液体噴射装置内の湿度が変化した場合であっても、吸収体の吸収能力を正確に判定することができる。従って、より正確に第2の予備噴射ステップを不実行とし実行時間をより短縮することができる。また、液体の消費量をより低減することができるので、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置は低コスト化を実現することができる。
この液体噴射装置のクリーニング方法の前記判定ステップは、前記液体噴射ヘッドが液体を噴射した噴射時間を計時する噴射時間計時ステップを備え、計時された前記噴射時間が、前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しないために必要な基準噴射時間以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射ステップを実行しない。
これによれば、第1の予備噴射ステップは噴射の途中に実行されるため、噴射時間の長さによって吸収体へ予備噴射される液体の噴射量は変化し吸収体の目詰まりの状態も変化する。従って、噴射時間と基準噴射時間に基づいて吸収体の吸収能力を判定することで吸収体の吸収能力をより正確に判定することができる。これによって、第2の予備噴射ステップをより正確に不実行とし噴射時間を短縮することができる。また、液体の消費量を低減することができるので、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置は低コスト化を実現することができる。
この液体噴射装置のクリーニング方法の前記判定ステップは、前記噴射時間を積算し総噴射時間を計時する総噴射時間計時ステップを備え、計時された前記総噴射時間が、所定
期間内に前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しないために必要な基準総噴射時間以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射ステップを実行しない。
期間内に前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しないために必要な基準総噴射時間以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射ステップを実行しない。
これによれば、第1の予備噴射ステップは噴射の途中に実行されるため、総噴射時間の長さによって吸収体へ予備噴射される液体の総量は変化し吸収体の目詰まりの状態も変化する。従って、例えば、所定時間を24時間と設定した場合、24時間中に実行された総噴射時間に基づいて吸収能力を判定することで、第1の予備噴射ステップによって確保される吸収体の吸収能力をより正確に判定することができる。これによって、より正確に第2の予備噴射ステップを不実行とすることができるので、インクの消費量を低減することができる。この結果、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置は、より低コスト化を実現することができる。
この液体噴射装置のクリーニング方法では、前記第1の予備噴射ステップにて噴射される液体の噴射量は、前記第2の予備噴射ステップにて噴射される液体の噴射量よりも少なく設定される。
これによれば、第1の予備噴射ステップ及び第2の予備噴射ステップの双方で同じ噴射量と設定した場合と比較して、液体の消費量を低減することができる。これによって、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置は低コスト化を実現することができる。また、第2の予備噴射ステップの噴射量は、第1の予備噴射ステップの噴射量よりも多いので、第1の予備噴射ステップで噴射された液体が吸収体にて増粘又は固化していても効率よく溶解し吸収体の目詰まりを解消することができる。これによって、吸収体の目詰まりに起因する吸収体の吸収能力の低下を抑制し、吸収体の吸収能力をより確保することができる。
この液体噴射装置のクリーニング方法における前記第2の予備噴射ステップでは、前記複数のノズルのうち選択したノズルから液体を噴射させる。
これによれば、例えば第1の予備噴射ステップ及び第2の予備噴射ステップの双方で複数のノズルの全てから液体を噴射させる場合と比較して、液体の消費量を低減することができる。これによって、本発明の液体噴射装置のクリーニング方法を採用した液体噴射装置は低コスト化を実現することができる。また、例えば、第2の予備噴射ステップにて選択されたノズルから噴射される液体を、粘度が低く固化し難いものを採用した場合、第1の予備噴射ステップにて噴射された液体が吸収体にて増粘しすぎている又は固化していても効率よく溶解することができる。これによって、吸収体の目詰まりに起因する吸収体の吸収能力の低下を抑制し、吸収体の吸収能力をより確保することができる。
本発明の液体噴射装置のクリーニング方法は、液体噴射ヘッドの複数のノズルからターゲットに本噴射された液体のうち同ターゲットから外れた液体を吸収する吸収体に、同本噴射の途中で同液体噴射ヘッドから液体を噴射させ同吸収体の目詰まりを抑制する予備噴射ステップを実行する液体噴射装置のクリーニング方法において、前記吸収体の吸収能力を判定する判定ステップを備え、前記判定ステップで前記吸収体の吸収能力が確保されているときには前記予備噴射ステップを実行しない。
これによれば、吸収体の吸収能力が確保されているときには予備噴射ステップを実行しないので、液体噴射ヘッドによるターゲットへの液体の本噴射、予備噴射ステップ、判定ステップを一連して実行するとき、予備噴射ステップを常に実行する場合に比べて実行時間を低減することができる。また、吸収体の吸収能力に基づいて予備噴射ステップを実行させないことで、液体の消費量を低減することができるので、本発明の液体噴射装置のク
リーニング方法を採用した液体噴射装置では低コスト化を実現することができる。また、吸収体は吸収能力が確保されているので、ターゲットから外れたインクを好適に吸収し液体噴射装置内の汚染を防止することができる。
リーニング方法を採用した液体噴射装置では低コスト化を実現することができる。また、吸収体は吸収能力が確保されているので、ターゲットから外れたインクを好適に吸収し液体噴射装置内の汚染を防止することができる。
本発明の液体噴射装置は、複数のノズルからターゲットに液体を本噴射する液体噴射ヘッドに、同本噴射の途中で吸収体に液体を噴射させる第1の予備噴射と、前記第1の予備噴射によって前記液体が噴射された前記吸収体の噴射領域の周辺に、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射させ同吸収体の目詰まりを抑制する第2の予備噴射とを実行させる制御手段を備えた液体噴射装置において、前記吸収体の吸収能力を判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段にて、前記吸収体の吸収能力が確保されていると判定されるときには前記液体噴射ヘッドに前記第2の予備噴射を実行させない。
これによれば、制御手段は、吸収体の吸収能力が確保されているときには第2の予備噴射を実行しないので、液体噴射ヘッドによるターゲットへの液体の噴射、第1及び第2の予備噴射を一連して実行するとき、第1及び第2の予備噴射の双方を常に実行する場合に比べて実行時間を低減することができる。また、制御手段は、吸収体の吸収能力に基づいて第2の予備噴射を実行させないことで液体の消費量を低減することができる。この結果、本発明の液体噴射装置は低コスト化を実現することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1は、本実施形態のプリンタの構成を説明するための斜視図である。
図1に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ11は、本体フレームとして略直方体形状のフレーム13を備えている。フレーム13内には、その長手方向にプラテン15が配設されている。プラテン15は、記録用紙17を支持する支持台であって、プラテン15上には、給紙モータ19による紙送り機構の駆動によって記録用紙17が給送されるようになっている。プラテン15の下方には、使用済みのインクを貯留する廃インクタンク21が接続されている。
図1は、本実施形態のプリンタの構成を説明するための斜視図である。
図1に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ11は、本体フレームとして略直方体形状のフレーム13を備えている。フレーム13内には、その長手方向にプラテン15が配設されている。プラテン15は、記録用紙17を支持する支持台であって、プラテン15上には、給紙モータ19による紙送り機構の駆動によって記録用紙17が給送されるようになっている。プラテン15の下方には、使用済みのインクを貯留する廃インクタンク21が接続されている。
フレーム13内には、プラテン15と平行となるようにガイド部材23が架設されている。ガイド部材23には、ガイド部材23に沿って移動可能なキャリッジ25が挿通支持されている。また、フレーム13には、駆動プーリ27a及び従動プーリ27bが設けられていて、駆動プーリ27aには、正逆回転可能なキャリッジモータ29が接続されている。駆動プーリ27a及び従動プーリ27bには、タイミングベルト30が掛け装されていて、キャリッジ25は、タイミングベルト30を介してキャリッジモータ29と駆動連結されている。そして、キャリッジ25は、キャリッジモータ29によってタイミングベルト30を介して駆動されることで、ガイド部材23に案内されてプラテン15と平行(主走査方向)に往復移動するようになっている。
図2及び図3に示すように、キャリッジ25には、フレーム13内の温度を検出する温度検出部31及びフレーム13内の湿度を検出する湿度検出部32が備えられている。また、キャリッジ25には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド33が設けられている。この記録ヘッド33は、プラテン15と対向するノズル形成面33aを有していて、同ノズル形成面33aには、吐出するインクの種類に対応して設けられた複数のノズルN1〜N8からなる8つのノズル列が設けられている。
キャリッジ25には、第1〜第8インクカートリッジI1〜I8が着脱可能に装填されている。第1〜第7インクカートリッジI1〜I7には、図示しない貯留室内に、それぞれ液体としてのカラーインクのイエローYL、マゼンタM、シアンCY、マットブラックMB、フォトブラックPB、レッドR、ブルーBがそれぞれ貯留されている。第1〜第7
インクカートリッジI1〜I7の各インクは、顔料インクであって、インク溶媒に顔料を溶かすことで形成されている。また、第8インクカ−トリッジI8には、図示しない貯留室内に、液体としての反応性インクのクリアCRが貯留されている。図4に示すように、第1〜第8インクカートリッジI1〜I8の各インクには、各インクの粘度、固化しやすさに対応した色係数H1〜H8がそれぞれ付与されている。詳しくは、イエローYLに対応する色係数H1は「1」、マゼンタMに対応する色係数H2は「0.9」、シアンCYに対応する色係数H3は「0.9」、マットブラックMBに対応する色係数H4は「0.9」となっている。また、フォトブラックPBに対応する色係数H5は「0.7」、レッドRに対応する色係数H6は「0.8」、ブルーBに対応する色係数H7は「0.5」、クリアCRに対応する色係数H8は「0.8」となっている。そして、色係数H1〜H8は、その値が大きいほど粘度が高く、固化しやすくなっている。従って、色係数H1が付与されたイエローYLが最も粘度が高く固化しやすく、色係数H7が付与されたブルーBが最も粘度が低く固化し難くなっている。
インクカートリッジI1〜I7の各インクは、顔料インクであって、インク溶媒に顔料を溶かすことで形成されている。また、第8インクカ−トリッジI8には、図示しない貯留室内に、液体としての反応性インクのクリアCRが貯留されている。図4に示すように、第1〜第8インクカートリッジI1〜I8の各インクには、各インクの粘度、固化しやすさに対応した色係数H1〜H8がそれぞれ付与されている。詳しくは、イエローYLに対応する色係数H1は「1」、マゼンタMに対応する色係数H2は「0.9」、シアンCYに対応する色係数H3は「0.9」、マットブラックMBに対応する色係数H4は「0.9」となっている。また、フォトブラックPBに対応する色係数H5は「0.7」、レッドRに対応する色係数H6は「0.8」、ブルーBに対応する色係数H7は「0.5」、クリアCRに対応する色係数H8は「0.8」となっている。そして、色係数H1〜H8は、その値が大きいほど粘度が高く、固化しやすくなっている。従って、色係数H1が付与されたイエローYLが最も粘度が高く固化しやすく、色係数H7が付与されたブルーBが最も粘度が低く固化し難くなっている。
このように構成され第1〜第8インクカートリッジI1〜I8に貯留された各インクは、記録ヘッド33にそれぞれ供給されるようになっている。各インクは、記録ヘッド33内に設けられた図示しない圧電素子によって加圧されて対応するノズルN1〜N8のノズル列から吐出される。即ち、ノズルN1からはイエローYLが吐出され、ノズルN2からはマゼンタMが吐出される。ノズルN3からはシアンCYが吐出され、ノズルN4からはマットブラックMBが吐出される。ノズルN5からはフォトブラックPBが吐出され、ノズルN6からはレッドRが吐出される。また、ノズルN7からはブルーBが吐出され、ノズルN8からはクリアCRが吐出される。
このように構成されたプリンタ11では、印刷の際に、キャリッジ25をガイド部材23に沿って往復移動させるとともに、記録ヘッド33のノズルN1〜N8からインク滴を吐出することで、ターゲットとしての記録用紙17にドットを形成して、画像等を印刷するようになっている。そして、第8インクカートリッジI8のクリアCRは、各カラーインクの吐出前又は吐出後に、ノズルN8から吐出されるようになっていて、記録用紙17上で各カラーインクと混合されることにより、凝集、固化等の反応を起こし、各カラーインクの発色の向上や、印刷される画像等を保護するようになっている。
プリンタ11では、上述した印刷の途中で、図1に示す左奥側の非印刷領域にキャリッジ25を移動させて記録ヘッド33のノズルN1〜N8からインク滴を一斉に吐出する第1の予備噴射としての定期フラッシング操作を行うようになっている。さらにプリンタ11では、ノズルN7からのみインク滴を吐出する第2の予備噴射としての堆積防止フラッシングを行うようになっている。
そして、プリンタ11では、各フラッシング操作を行うための非印刷領域をフラッシング領域としている。図3及び図4に示すように、定期フラッシング操作を行うための位置を第1ポジションP1とし、堆積防止フラッシングを行うための位置を第2ポジションP2としている。第2ポジションP2は、第1ポジションP1におけるノズルN1の位置に、ノズルN7が重なるようにキャリッジ25を図4に示す左方向に移動させた位置である。また、プリンタ11では、プラテン15に給送される記録用紙17に、キャリッジ25を移動させながらインク滴を吐出し印刷する領域を印刷領域としている。また、プリンタ11では、図1に示す右側の非印刷領域は、非印刷時にキャリッジ25を退避させ記録ヘッド33をメンテナンスするためのメンテナンス領域としている。このメンテナンス領域には同メンテナンス領域から印刷領域に移動するキャリッジ25の記録ヘッド33のノズル形成面33aを払拭するワイピング部材39と、非印刷時に記録ヘッド33のノズルN1〜N8を封止するキャップ部材40が設けられている。
次に、上述したプラテン15の構成について図2、図3、図5に従って説明する。
図5に示すように、プラテン15は、略直方体形状に形成された本体ケース41を備えている。本体ケース41には、フレーム13内に配設されたときにキャリッジ25のフラッシング領域に位置する図2に示す左側の端部に、第1収容部43が凹設されている。第1収容部43は本体ケース41の上面41a側に開口している。第1収容部43内には、スポンジ等の多孔質体から構成された吸収体45が収容されている。さらに、図2及び図3に示すように、第1収容部43は、本体ケース41の下面41bに設けられた導出ポート47の導出流路47aと連通し、導出ポート47を介して廃インクタンク21に接続されている。そして、吸収体45は、定期フラッシング操作によってノズルN1〜N8から吐出される第1〜第8インクカートリッジI1〜I8の各インク、堆積防止フラッシング操作によってノズルN7から吐出されるインクを受け止めて吸収するようになっている。このように吸収体45によって吸収された各インクは、導出ポート47の導出流路47aを介して廃インクタンク21に排出される。なお、本実施形態では、定期フラッシング操作によってノズルN1から吸収体45に吐出されたインク(イエローYL)が、増粘しすぎる又は固化したことで吸収体45に目詰まりを発生させ吸収体45にて堆積する可能性がある。そして、このインク(イエローYL)が吸収体45に目詰まりを発生させている場合であっても、堆積防止フラッシング操作のインク(ブルーB)の吐出によって溶解させ、この目詰まりを解消させるようになっている。詳しくは、上述したように、定期フラッシング操作時の第1ポジションP1におけるノズルN1の位置は、堆積防止フラッシング操作時の第2ポジションP2におけるノズルN7の位置に重なる。従って、定期フラッシング操作によってノズルN1から吐出されるインク(イエローYL)が着弾する吸収体45の噴射領域としての着弾領域45aと着弾領域45aの周辺には、堆積防止フラッシング操作によりノズルN7から吐出されるインク(ブルーB)が着弾するようになっている。ここで、着弾領域45aの周辺とは、着弾領域45aに着弾し増粘しすぎる又は固化するインク(イエローYL)に、堆積防止フラッシングにより吐出されたインク(ブルーB)が混ざり合うことができる範囲である。そして、本実施形態における着弾領域45aの周辺とは、着弾領域45aから図2に示す左右方向にそれぞれ約0.5ミリメートルと設定されている。このように設定することで、プラテン15のフレーム13への組み付け誤差が生じたとき等、第2ポジションP2における記録ヘッド33のノズルN7の位置と着弾領域45aとの位置関係に初期設計と比べて誤差が生じた場合でも、吸収体45の目詰まりを解消できるようになっている。
図5に示すように、プラテン15は、略直方体形状に形成された本体ケース41を備えている。本体ケース41には、フレーム13内に配設されたときにキャリッジ25のフラッシング領域に位置する図2に示す左側の端部に、第1収容部43が凹設されている。第1収容部43は本体ケース41の上面41a側に開口している。第1収容部43内には、スポンジ等の多孔質体から構成された吸収体45が収容されている。さらに、図2及び図3に示すように、第1収容部43は、本体ケース41の下面41bに設けられた導出ポート47の導出流路47aと連通し、導出ポート47を介して廃インクタンク21に接続されている。そして、吸収体45は、定期フラッシング操作によってノズルN1〜N8から吐出される第1〜第8インクカートリッジI1〜I8の各インク、堆積防止フラッシング操作によってノズルN7から吐出されるインクを受け止めて吸収するようになっている。このように吸収体45によって吸収された各インクは、導出ポート47の導出流路47aを介して廃インクタンク21に排出される。なお、本実施形態では、定期フラッシング操作によってノズルN1から吸収体45に吐出されたインク(イエローYL)が、増粘しすぎる又は固化したことで吸収体45に目詰まりを発生させ吸収体45にて堆積する可能性がある。そして、このインク(イエローYL)が吸収体45に目詰まりを発生させている場合であっても、堆積防止フラッシング操作のインク(ブルーB)の吐出によって溶解させ、この目詰まりを解消させるようになっている。詳しくは、上述したように、定期フラッシング操作時の第1ポジションP1におけるノズルN1の位置は、堆積防止フラッシング操作時の第2ポジションP2におけるノズルN7の位置に重なる。従って、定期フラッシング操作によってノズルN1から吐出されるインク(イエローYL)が着弾する吸収体45の噴射領域としての着弾領域45aと着弾領域45aの周辺には、堆積防止フラッシング操作によりノズルN7から吐出されるインク(ブルーB)が着弾するようになっている。ここで、着弾領域45aの周辺とは、着弾領域45aに着弾し増粘しすぎる又は固化するインク(イエローYL)に、堆積防止フラッシングにより吐出されたインク(ブルーB)が混ざり合うことができる範囲である。そして、本実施形態における着弾領域45aの周辺とは、着弾領域45aから図2に示す左右方向にそれぞれ約0.5ミリメートルと設定されている。このように設定することで、プラテン15のフレーム13への組み付け誤差が生じたとき等、第2ポジションP2における記録ヘッド33のノズルN7の位置と着弾領域45aとの位置関係に初期設計と比べて誤差が生じた場合でも、吸収体45の目詰まりを解消できるようになっている。
他方、図5に示すように、本体ケース41には、第1収容部43に隣接して略直方体形状の第2収容部51が、本体ケース41の長手方向に沿って凹設されている。この第2収容部51は、本体ケース41がフレーム13内に配設されたときに印刷領域に位置するようになっている。第2収容部51には、スポンジ等の多孔質体からなる中央吸収体53が収容されている。中央吸収体53には、第2収容部51内に立設された複数の第1ガイド部材55が貫通し、第2収容部51内にて位置決めされている。本体ケース41の上面41aには、各第1ガイド部材55と対向する複数の第2ガイド部材57が並設されている。第1及び第2ガイド部材55,57は、印刷時にプラテン15上に給送される記録用紙17を支持するようになっている。また、第2収容部51は、本体ケース41の下面41bに設けられた図示しない導出ポートの導出流路と連通し、同導出ポートを介して廃インクタンク21に接続されている。そして、プリンタ11(記録ヘッド33)によって余白の無い、いわゆる縁無し印刷が行われた場合、ノズルN1〜N8から記録用紙17の縁よりやや外側(図2に示す手前側)に吐出されたインクは、中央吸収体53によって受け止められた後、廃インクタンク21に排出されるようになっている。
次に、本実施形態のプリンタ11の電気的構成について図6に従って説明する。
図6に示すように、プリンタ11はプリンタ制御部61を備えている。このプリンタ制御部61は、プリンタ11を制御するCPU63(中央演算処理装置)、メモリ65と入
出力回路67を備えている。プリンタ制御部61は、入出力回路67を介してキャリッジモータ29、記録ヘッド33の圧電素子(図示しない)、前記温度検出部31、前記湿度検出部32と電気的に接続されている。CPU63は、メモリ65に予め記憶された制御プログラムによって動作し、図示しない印刷データ生成手段から供給される印刷データに基づいて各種演算処理を行うようになっている。プリンタ制御部61は、入出力回路67に第1駆動電流Iaをキャリッジモータ29に対して出力させキャリッジモータ29を駆動制御するになっている。プリンタ制御部61は、入出力回路67に第2駆動電流Ibを給紙モータ19に対して出力させ給紙モータ19を駆動制御するになっている。また、プリンタ制御部61は、入出力回路67に駆動電圧Vを出力させ記録ヘッド33の圧電素子を駆動制御するようになっている。プリンタ制御部61は、フレーム13内の温度に基づいて温度検出部31から出力される第1検出信号S1を、入出力回路67を介して受信しフレーム13内の温度を検出温度K1として検出しメモリ65に記憶するようになっている。また、プリンタ制御部61は、フレーム13内の湿度に基づいて湿度検出部32から出力される第2検出信号S2を、入出力回路67を介して受信しフレーム13内の湿度を検出湿度W1として検出しメモリ65に記憶するようになっている。
図6に示すように、プリンタ11はプリンタ制御部61を備えている。このプリンタ制御部61は、プリンタ11を制御するCPU63(中央演算処理装置)、メモリ65と入
出力回路67を備えている。プリンタ制御部61は、入出力回路67を介してキャリッジモータ29、記録ヘッド33の圧電素子(図示しない)、前記温度検出部31、前記湿度検出部32と電気的に接続されている。CPU63は、メモリ65に予め記憶された制御プログラムによって動作し、図示しない印刷データ生成手段から供給される印刷データに基づいて各種演算処理を行うようになっている。プリンタ制御部61は、入出力回路67に第1駆動電流Iaをキャリッジモータ29に対して出力させキャリッジモータ29を駆動制御するになっている。プリンタ制御部61は、入出力回路67に第2駆動電流Ibを給紙モータ19に対して出力させ給紙モータ19を駆動制御するになっている。また、プリンタ制御部61は、入出力回路67に駆動電圧Vを出力させ記録ヘッド33の圧電素子を駆動制御するようになっている。プリンタ制御部61は、フレーム13内の温度に基づいて温度検出部31から出力される第1検出信号S1を、入出力回路67を介して受信しフレーム13内の温度を検出温度K1として検出しメモリ65に記憶するようになっている。また、プリンタ制御部61は、フレーム13内の湿度に基づいて湿度検出部32から出力される第2検出信号S2を、入出力回路67を介して受信しフレーム13内の湿度を検出湿度W1として検出しメモリ65に記憶するようになっている。
プリンタ制御部61は、メモリ65に記憶した検出温度K1及び検出湿度W1を予めメモリ65に記憶されている基準温度K0及び基準湿度W0と比較するようになっている。基準温度K0及び基準湿度W0は、ノズルN1〜N8から吐出された各インクが吸収体45にて増粘しすぎない又は固化しない温度及び湿度を示す値であって、予め実験等によって求められている。そして、プリンタ制御部61は、検出温度K1の値が基準温度K0以上の場合、フレーム13内の温度が高く吸収体45にてインクのインク溶媒が蒸発し、インクが増粘しすぎている又は固化し吸収体45に目詰まりを発生させ吸収体45の吸収能力を低下させている可能性があると判定する。またプリンタ制御部61は、基準温度K0未満の場合、吸収体45でインクのインク溶媒が蒸発せず好適な状態であって目詰まりを発生させず吸収体45の吸収能力が確保されていると判定するようになっている。プリンタ制御部61は、検出湿度W1の値が基準湿度W0未満の場合、フレーム13内の湿度が低く吸収体45にてインクのインク溶媒が蒸発し、インクが増粘しすぎている又は固化し吸収体45に目詰まりを発生させ吸収体45の吸収能力を低下させている可能性があると判定する。またプリンタ制御部61は、基準湿度W0以上の場合、吸収体45でインクのインク溶媒が蒸発せず好適な状態であって目詰まりを発生させず吸収体45の吸収能力が確保されていると判定するようになっている。尚、本実施形態では、基準温度K0は35℃と設定され、基準湿度W0は30パーセントと設定されている。
またプリンタ制御部61は、メモリ65に記憶された制御プログラムに従ってキャリッジモータ29を駆動制御することでキャリッジ25の移動を制御し、フラッシング領域(第1ポジションP1又は第2ポジションP2)、印刷領域又はメンテナンス領域のいずれかに移動させるようになっている。そして、プリンタ制御部61は、記録ヘッド33の圧電素子を駆動制御することで、ノズルN1〜N8から第1〜第8インクカートリッジI1〜I8の各インクをそれぞれ吐出させ、印刷、定期及び堆積防止フラッシング操作をするようになっている。
プリンタ制御部61は、プリンタ11に印刷動作を実行させる際には、第2駆動電流Ibを出力し給紙モータ19を駆動させ記録用紙17をプラテン15上に給紙する。そして、第1駆動電流Iaを出力しキャリッジ25を記録用紙17に対して往復移動させる。プリンタ制御部61は、駆動電圧Vを出力し圧電素子を駆動させノズルN1〜N8からインクを吐出させるとともに、給紙モータ19の駆動によって記録用紙17を図1に示す手前側に移動させ画像等を形成し印刷を実行する。このとき、プリンタ制御部61は、この印刷動作中に、定期的にキャリッジ25を第1ポジションP1に移動させ、定期フラッシング操作を実行させるようになっている。プリンタ制御部61は、定期フラッシング操作を
実行させるとき、キャリッジモータ29に第1駆動電流Iaを出力して印刷領域にいるキャリッジ25を第1ポジションP1に移動させた後、記録ヘッド33の圧電素子に駆動電圧Vを出力し、各ノズルN1〜N8からプラテン15の吸収体45に対してインクをそれぞれ吐出させる。このとき、プリンタ制御部61は、ノズルN1〜N8から10ピコリットルのインク滴をX回、吐出させるようになっている。本実施形態では、定期フラッシング操作の吐出の回数Xを70回と設定されている。即ち、ノズルN1〜N8からは700ピコリットルのインクがそれぞれ吐出される。そして、プリンタ制御部61は、印刷が完了すると、給紙モータ19の駆動によって記録用紙17をプラテン15上から移動させ排紙させる。ここで、プリンタ制御部61は、記録用紙17に対して印刷を実行する際に、記録用紙17にインクの吐出を開始から画像等の印刷を終えてインクの吐出を終了するまでの時間を印刷時間T1として計時し、メモリ65に記憶するようになっている。さらに、プリンタ制御部61は、各記録用紙17の印刷時間T1を積算し総印刷時間T2としてメモリ65に記憶するようになっている。この総印刷時間T2は、プリンタ11が製造工場から出荷された後、最初の起動時から24時間おきにリセットされるようになっている。即ち、総印刷時間T2は、24時間中に実行された印刷時間を積算したものである。
実行させるとき、キャリッジモータ29に第1駆動電流Iaを出力して印刷領域にいるキャリッジ25を第1ポジションP1に移動させた後、記録ヘッド33の圧電素子に駆動電圧Vを出力し、各ノズルN1〜N8からプラテン15の吸収体45に対してインクをそれぞれ吐出させる。このとき、プリンタ制御部61は、ノズルN1〜N8から10ピコリットルのインク滴をX回、吐出させるようになっている。本実施形態では、定期フラッシング操作の吐出の回数Xを70回と設定されている。即ち、ノズルN1〜N8からは700ピコリットルのインクがそれぞれ吐出される。そして、プリンタ制御部61は、印刷が完了すると、給紙モータ19の駆動によって記録用紙17をプラテン15上から移動させ排紙させる。ここで、プリンタ制御部61は、記録用紙17に対して印刷を実行する際に、記録用紙17にインクの吐出を開始から画像等の印刷を終えてインクの吐出を終了するまでの時間を印刷時間T1として計時し、メモリ65に記憶するようになっている。さらに、プリンタ制御部61は、各記録用紙17の印刷時間T1を積算し総印刷時間T2としてメモリ65に記憶するようになっている。この総印刷時間T2は、プリンタ11が製造工場から出荷された後、最初の起動時から24時間おきにリセットされるようになっている。即ち、総印刷時間T2は、24時間中に実行された印刷時間を積算したものである。
プリンタ制御部61は、メモリ65に記憶した印刷時間T1及び総印刷時間T2を予めメモリ65に記憶されている基準印刷時間Ta及び基準総印刷時間Tbとそれぞれ比較するようになっている。基準印刷時間Taは、吸収体45に吐出されたインクのインク溶媒が蒸発しない程度にフラッシング操作が行われるために必要な印刷時間である。また基準総印刷時間Tbは、24時間内で吸収体45に吐出されたインクのインク溶媒が蒸発しない程度にフラッシング操作が行われるために必要な総印刷時間を示す値であって、予め実験等によってそれぞれ求められている。プリンタ制御部61は、印刷時間T1が基準印刷時間Ta以上の場合、この印刷時間T1内に実行されたフラッシング操作で吐出されたインクによって吸収体45に吐出されているインクのインク溶媒の蒸発が抑制され好適な状態であり目詰まりを発生させず吸収体45の吸収能力が確保されていると判定する。反対に、印刷時間T1が基準印刷時間Ta未満の場合、印刷時間T1内に実行されたフラッシング操作で吐出されたインクではインク溶媒の蒸発が抑制できず、インクが増粘しすぎている又は固化し吸収体45に目詰まりを発生させ吸収体45の吸収能力を低下させている可能性があると判定するようになっている。
また、プリンタ制御部61は、総印刷時間T2が基準総印刷時間Tb以上の場合、この24時間内に実行されたフラッシング操作で吐出されたインクによって吸収体45に吐出されているインクのインク溶媒の蒸発が抑制され、このインクが好適な状態であり目詰まりを発生させず吸収体45の吸収能力が確保されていると判定する。反対に、総印刷時間T2が基準総印刷時間Tb未満の場合、24時間内に実行されたフラッシング操作で吐出されたインクでは、インク溶媒の蒸発が抑制できず、インクが増粘しすぎている又は固化し吸収体45に目詰まりを発生させ吸収体45の吸収能力を低下させている可能性があると判定するようになっている。尚、本実施形態では、基準印刷時間Taは180秒、基準総印刷時間Tbは3時間と設定されている。
そして、プリンタ制御部61は、上述したように、印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1に基づいて、吸収体45の吸収能力が低下していると判定した場合には、記録用紙17の印刷が終了し次の記録用紙17への印刷を開始するまでの間に堆積防止フラッシング操作を実行させるようになっている。
プリンタ制御部61は、プリンタ11に堆積防止フラッシング操作を実行させるときには、記録用紙17への印刷が完了後、記録用紙17の排紙と並列して、キャリッジモータ29に第1駆動電流Iaを出力し駆動させキャリッジ25を第2ポジションP2に移動させる(図3参照)。プリンタ制御部61は、キャリッジ25が第2ポジションP2に位置
すると、記録ヘッド33の圧電素子に駆動電圧Vを出力しノズルN7からインクを吐出させるようになっている。このとき、プリンタ制御部61は、ノズルN7から10ピコリットルのインク滴をY回、吐出させるようになっている。本実施形態では、堆積防止フラッシング操作の吐出の回数Yを1000回と設定されている。即ち、ノズルN7からは10000ピコリットルのインクが吐出される。
すると、記録ヘッド33の圧電素子に駆動電圧Vを出力しノズルN7からインクを吐出させるようになっている。このとき、プリンタ制御部61は、ノズルN7から10ピコリットルのインク滴をY回、吐出させるようになっている。本実施形態では、堆積防止フラッシング操作の吐出の回数Yを1000回と設定されている。即ち、ノズルN7からは10000ピコリットルのインクが吐出される。
次に、上述したプリンタ制御部61の処理手順について図7に従って説明する。
図7に示すように、プリンタ11のプリンタ制御部61は、図示しない電源スイッチがオン操作されると、これに応答して、キャリッジモータ29及び記録ヘッド33の前記圧電素子に第1駆動電流Ia及び駆動電圧Vを、入出力回路67を介してそれぞれに出力し印刷動作を開始する(スタート)。次に、プリンタ制御部61は、記録用紙17をプラテン15上に給紙する(ステップS11)。そして、プリンタ制御部61は、噴射時間計時ステップとして印刷時間T1の計時を開始(ステップS13)するとともに、印刷を開始する(ステップS15)。そして、印刷中に第1の予備噴射ステップとして定期フラッシング操作を実行する(ステップS16)。次に、プリンタ制御部61は、印刷データに基づいて記録用紙17への印刷が終了したかを判定する(ステップS17)。印刷が終了していないときには(ステップS17でNO)、引き続き印刷を実行する(ステップS15)。プリンタ制御部61は、印刷が終了すると(ステップS17でYES)、印刷時間T1の計時を終了し、計時した印刷時間T1をメモリ65に記憶するとともに、この印刷時間T1に基づいてメモリ65に記憶された総噴射時間計時ステップとして総印刷時間T2を更新する(ステップS19)。
図7に示すように、プリンタ11のプリンタ制御部61は、図示しない電源スイッチがオン操作されると、これに応答して、キャリッジモータ29及び記録ヘッド33の前記圧電素子に第1駆動電流Ia及び駆動電圧Vを、入出力回路67を介してそれぞれに出力し印刷動作を開始する(スタート)。次に、プリンタ制御部61は、記録用紙17をプラテン15上に給紙する(ステップS11)。そして、プリンタ制御部61は、噴射時間計時ステップとして印刷時間T1の計時を開始(ステップS13)するとともに、印刷を開始する(ステップS15)。そして、印刷中に第1の予備噴射ステップとして定期フラッシング操作を実行する(ステップS16)。次に、プリンタ制御部61は、印刷データに基づいて記録用紙17への印刷が終了したかを判定する(ステップS17)。印刷が終了していないときには(ステップS17でNO)、引き続き印刷を実行する(ステップS15)。プリンタ制御部61は、印刷が終了すると(ステップS17でYES)、印刷時間T1の計時を終了し、計時した印刷時間T1をメモリ65に記憶するとともに、この印刷時間T1に基づいてメモリ65に記憶された総噴射時間計時ステップとして総印刷時間T2を更新する(ステップS19)。
そして、プリンタ制御部61は、記録用紙17を排紙(ステップS21)させる一方で、判定ステップとして、計時した印刷時間T1と基準印刷時間Ta(180秒)とを比較する(ステップS23)。そして、印刷時間T1が基準印刷時間Ta未満のとき(ステップS23でNO)、吸収体45にてインクのインク溶媒が蒸発し吸収体45に目詰まりが発生して吸収体45の吸収能力が低下している可能性があると判定し、第2の予備噴射ステップとして堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。
また、プリンタ制御部61は、印刷時間T1が基準印刷時間Ta以上だったとき(ステップS23でYES)、吸収体の吸収能力が確保されていると判定し堆積防止フラッシング操作を実行しないで、次の判定ステップとして総印刷時間T2と基準総印刷時間Tb(3時間)とを比較する(ステップS27)。プリンタ制御部61は、総印刷時間T2が基準総印刷時間Tb未満だったとき(ステップS27でNO)、吸収体45にてインクのインク溶媒が蒸発し吸収体45に目詰まりが発生して吸収体45の吸収能力が低下している可能性があると判定し堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。
プリンタ制御部61は、総印刷時間T2が基準総印刷時間Tb以上だったとき(ステップS27でYES)、吸収体の吸収能力が確保されていると判定し堆積防止フラッシング操作を実行しないで、次の判定ステップに移り、温度検出ステップとして検出した検出温度K1と基準温度K0(35℃)とを比較する(ステップS29)。そして、検出温度K1が基準温度K0(35℃)以上だったとき(ステップS29でYES)、フレーム13内の温度が高くインクのインク溶媒が蒸発し吸収体45に目詰まりが発生して吸収体45の吸収能力が低下している可能性があると判定し、堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。
プリンタ制御部61は、検出温度K1が基準検出温度K0未満だったとき(ステップS29でNO)、吸収体の吸収能力が確保されていると判定し堆積防止フラッシング操作を実行しないで、次の判定ステップに移り、湿度検出ステップとして検出した検出湿度W1と基準湿度W0(30パーセント)とを比較する(ステップS31)。そして、検出湿度
W1が基準湿度W0未満だった場合、フレーム13内の湿度が低くインクのインク溶媒が蒸発し吸収体45に目詰まりが発生して吸収体45の吸収能力が低下している可能性があると判定し(ステップS31でNO)、堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。またプリンタ制御部61は、検出湿度W1が基準湿度W0以上となっているとき(ステップS31でYES)、吸収体45は吸収能力が確保されていると判定し堆積防止フラッシング操作を実行しない。
W1が基準湿度W0未満だった場合、フレーム13内の湿度が低くインクのインク溶媒が蒸発し吸収体45に目詰まりが発生して吸収体45の吸収能力が低下している可能性があると判定し(ステップS31でNO)、堆積防止フラッシング操作を実行させる(ステップS25)。またプリンタ制御部61は、検出湿度W1が基準湿度W0以上となっているとき(ステップS31でYES)、吸収体45は吸収能力が確保されていると判定し堆積防止フラッシング操作を実行しない。
そして、プリンタ制御部61は、排紙(ステップS21)後、堆積防止フラッシング操作(ステップS25)の実行又は不実行が完了すると、印刷データに基づいて全ての記録用紙17への印刷が終了したかを判定する(ステップS33)。そして、次の記録用紙17への印刷があるときには(ステップS33でNO)、再び給紙(ステップS11)を行い、引き続き印刷を実行(ステップS13)し一連の動作を実行する。また、全ての記録用紙17への印刷が完了したときには(ステップS33でYES)、駆動電圧Vの出力を停止しノズルN1〜N8のインクの吐出を停止させた後、キャリッジ25をメンテナンス領域に退避させ印刷を終了する(エンド)。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定し、吸収能力が確保されている場合には堆積防止フラッシング操作を実行しないようにした。これによって、記録用紙17への印刷が終了した直後に次の記録用紙17への印刷を実行できるので、各記録用紙17の印刷終了毎に堆積防止フラッシング操作を実行する場合と比べて印刷の実行時間を短縮させることができる。
(2)本実施形態では、印刷時間T1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。定期フラッシング操作は印刷中に定期的に実行されるため、印刷時間T1に基づいて判定することで、定期フラッシング操作の吐出によって確保される吸収体45の吸収能力をより正確に判定することができる。これによって、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間を短縮することができる。さらに、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(3)本実施形態では、総印刷時間T2に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。定期フラッシング操作は印刷中に定期的に実行されるため、24時間中に実行された印刷の総印刷時間T2に基づいて判定することで、定期フラッシング操作の吐出によってインク溶媒の蒸発が抑制されることで確保される吸収体45の吸収能力をより正確に判定することができる。これによって、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間をより短縮することができる。さらに、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(4)本実施形態では、フレーム13内の温度を検出温度K1として検出し、検出した検出温度K1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。これによって、フレーム13内の温度が変化した場合であっても、吸収体45の吸収能力を正確に判定することができる。従って、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間をより短縮することができる。さらに、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(5)本実施形態では、フレーム13内の湿度を検出湿度W1として検出し、検出した検出湿度W1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。これによって、フレーム13内の湿度が変化した場合であっても、吸収体45の吸収能力を正確に判定することができる。従って、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間をより短縮することができる。さらに、インクの消費量をより低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(6)本実施形態では、定期フラッシング操作によってノズルN1から吐出されたインク(イエローYL)の吸収体45の着弾領域45aと着弾領域45aの周辺に、堆積防止フ
ラッシング操作によってノズルN7から吐出されたインク(ブルーB)が着弾するようにした。ブルーBは、その色係数H7がイエローYLの色係数H1よりも値が小さく、イエローYLよりも粘度が低く固化し難い。このため、堆積防止フラッシング操作によって吐出されるブルーBは、着弾領域45aとその周辺にてイエローYLが増粘しすぎている又は固化している場合であってもイエローYLと混合しイエローYLを溶解することができる。これにより、インクの増粘しすぎ又は固化に起因する吸収体45の目詰まりを抑制し、吸収体45の吸収能力を確保することができる。またこのように、最も増粘し難いインク(ブルーB)を、各インクの中で最も増粘し易いインク(イエローYL)に混合させることで、効果的に吸収体45の目詰まりを抑制することができる。
(7)本実施形態では、堆積防止フラッシング操作においてノズルN7からのみインク(ブルーB)を吐出するようにした。ブルーBは、その色係数H7が他の各色係数H1〜H6,H8よりも値が小さく、最も粘度が低く固化し難い。このため、吸収体45にて増粘又は固化しているインクがある場合でも溶解することができるので、インクの増粘しすぎ又は固化に起因する吸収体45の目詰まりを抑制し、吸収体45の吸収能力を確保することができる。
(8)本実施形態では、定期フラッシング操作ではノズルN1〜N8からインクをそれぞれ吐出させ、堆積防止フラッシング操作ではノズルN7からインクを吐出させた。これによって、定期フラッシング操作及び堆積防止フラッシング操作の双方でノズルN1〜N8からインクを吐出させる場合と比較して、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(9)本実施形態では、定期フラッシング操作におけるノズルN7のインクの吐出する吐出量を700ピコリットル、堆積防止フラッシング操作におけるインクの吐出量を10000ピコリットルとした。このように、定期フラッシング操作における吐出量を堆積防止フラッシング操作よりも少なくすることで、定期フラッシング操作及び堆積フラッシング操作の双方で同じ吐出量を吐出した場合と比較して、インクの消費量を低減することができる。これによって、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。さらに、堆積防止フラッシング操作のノズルN7の吐出量は、定期フラッシング操作のノズルN7の吐出量よりも多いので、定期フラッシング操作によってノズルN7から吐出されたインク(ブルーB)が吸収体45にて増粘しすぎている又は固化している場合でも溶解することができる。これによって、インクの増粘しすぎ又は固化に起因する吸収体45の目詰まりを抑制し、吸収体45の吸収能力をより確保することができる。
(1)本実施形態では、印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定し、吸収能力が確保されている場合には堆積防止フラッシング操作を実行しないようにした。これによって、記録用紙17への印刷が終了した直後に次の記録用紙17への印刷を実行できるので、各記録用紙17の印刷終了毎に堆積防止フラッシング操作を実行する場合と比べて印刷の実行時間を短縮させることができる。
(2)本実施形態では、印刷時間T1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。定期フラッシング操作は印刷中に定期的に実行されるため、印刷時間T1に基づいて判定することで、定期フラッシング操作の吐出によって確保される吸収体45の吸収能力をより正確に判定することができる。これによって、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間を短縮することができる。さらに、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(3)本実施形態では、総印刷時間T2に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。定期フラッシング操作は印刷中に定期的に実行されるため、24時間中に実行された印刷の総印刷時間T2に基づいて判定することで、定期フラッシング操作の吐出によってインク溶媒の蒸発が抑制されることで確保される吸収体45の吸収能力をより正確に判定することができる。これによって、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間をより短縮することができる。さらに、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(4)本実施形態では、フレーム13内の温度を検出温度K1として検出し、検出した検出温度K1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。これによって、フレーム13内の温度が変化した場合であっても、吸収体45の吸収能力を正確に判定することができる。従って、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間をより短縮することができる。さらに、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(5)本実施形態では、フレーム13内の湿度を検出湿度W1として検出し、検出した検出湿度W1に基づいて吸収体45の吸収能力を判定するようにした。これによって、フレーム13内の湿度が変化した場合であっても、吸収体45の吸収能力を正確に判定することができる。従って、より正確に堆積フラッシング操作を不実行とし印刷の実行時間をより短縮することができる。さらに、インクの消費量をより低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(6)本実施形態では、定期フラッシング操作によってノズルN1から吐出されたインク(イエローYL)の吸収体45の着弾領域45aと着弾領域45aの周辺に、堆積防止フ
ラッシング操作によってノズルN7から吐出されたインク(ブルーB)が着弾するようにした。ブルーBは、その色係数H7がイエローYLの色係数H1よりも値が小さく、イエローYLよりも粘度が低く固化し難い。このため、堆積防止フラッシング操作によって吐出されるブルーBは、着弾領域45aとその周辺にてイエローYLが増粘しすぎている又は固化している場合であってもイエローYLと混合しイエローYLを溶解することができる。これにより、インクの増粘しすぎ又は固化に起因する吸収体45の目詰まりを抑制し、吸収体45の吸収能力を確保することができる。またこのように、最も増粘し難いインク(ブルーB)を、各インクの中で最も増粘し易いインク(イエローYL)に混合させることで、効果的に吸収体45の目詰まりを抑制することができる。
(7)本実施形態では、堆積防止フラッシング操作においてノズルN7からのみインク(ブルーB)を吐出するようにした。ブルーBは、その色係数H7が他の各色係数H1〜H6,H8よりも値が小さく、最も粘度が低く固化し難い。このため、吸収体45にて増粘又は固化しているインクがある場合でも溶解することができるので、インクの増粘しすぎ又は固化に起因する吸収体45の目詰まりを抑制し、吸収体45の吸収能力を確保することができる。
(8)本実施形態では、定期フラッシング操作ではノズルN1〜N8からインクをそれぞれ吐出させ、堆積防止フラッシング操作ではノズルN7からインクを吐出させた。これによって、定期フラッシング操作及び堆積防止フラッシング操作の双方でノズルN1〜N8からインクを吐出させる場合と比較して、インクの消費量を低減することができるので、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。
(9)本実施形態では、定期フラッシング操作におけるノズルN7のインクの吐出する吐出量を700ピコリットル、堆積防止フラッシング操作におけるインクの吐出量を10000ピコリットルとした。このように、定期フラッシング操作における吐出量を堆積防止フラッシング操作よりも少なくすることで、定期フラッシング操作及び堆積フラッシング操作の双方で同じ吐出量を吐出した場合と比較して、インクの消費量を低減することができる。これによって、プリンタ11の低コスト化を実現することができる。さらに、堆積防止フラッシング操作のノズルN7の吐出量は、定期フラッシング操作のノズルN7の吐出量よりも多いので、定期フラッシング操作によってノズルN7から吐出されたインク(ブルーB)が吸収体45にて増粘しすぎている又は固化している場合でも溶解することができる。これによって、インクの増粘しすぎ又は固化に起因する吸収体45の目詰まりを抑制し、吸収体45の吸収能力をより確保することができる。
尚、発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、基準温度K0を35℃、基準湿度W0を30パーセント、基準印刷時間Taを180秒、基準総印刷時間Tbを3時間と設定したが適宜変更してもよい。また、基準総印刷時間Tbを24時間内に実行される総印刷時間の基準としたが、24時間内でなくてもよく、例えば48時間内でもよい。
・上記実施形態では、定期フラッシング操作の吐出の回数Xを70回、堆積防止フラッシング操作の吐出の回数Yを1000回と設定したが適宜変更してもよい。また、定期フラッシング操作及び堆積防止フラッシングによる各ノズルN1〜N8から1回の吐出で吐出されるインクの量をそれぞれ10ピコリットルと設定したが適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ステップS23,S27,S29,S31にて吸収体45の吸収能力を順に判定させたが、これらの判定順序を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、堆積防止フラッシング操作でノズルN7のみからインクを吐出させたが適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1に基づいて吸収体45の吸収能力をそれぞれについて判定したが、いずかれか1つの判定だけでもよい。
・上記実施形態では、堆積防止フラッシング操作を、各記録用紙17の印刷の間に実行し
たが印刷中に適宜実行するようにしてもよい。
・上記実施形態では、堆積防止フラッシング操作でノズルN7から吐出されるインクが着弾領域45aと着弾領域45aの周辺に着弾するようにし、この周辺の範囲を図2示す左右方向に約0.5ミリメートルとしたが適宜変更してもよい。
・上記実施形態の各インクカートリッジI1〜I8に貯留するインクを適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、吸収体45に対して堆積防止フラッシング操作を実行するようにしたが適宜変更してもよい。従って、例えば、いわゆる縁無し印刷によりターゲットとしての記録用紙17から外れたインクを吸収する中央吸収体53に対して堆積防止フラッシング操作を実行するようにしてもよい。この場合、予めメモリ65に、1枚の記録用紙17への印刷により中央吸収体53に吐出されるインクの吐出量を記憶させておく。そして、プリンタ制御部61に、この吐出量と上述した印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1の少なくとも1つとに基づいて、中央吸収体53に吐出されたインクが増粘しすぎている又は固化し中央吸収体53に目詰まりを発生させ吸収能力を低下させている可能性があるかどうかを判定させる。これにより吸収能力が低下していると判定された場合、各記録用紙17の排紙に伴って、例えばノズルN7にノズルN1から吐出されたインクの中央吸収体53上の着弾領域とその周辺に対してインクを吐出させ、増粘しすぎている又は固化しているインクを溶解させ中央吸収体53の吸収能力を確保させるとよい。これにより中央吸収体53は、記録用紙17から外れたインクを好適に吸収することができ、インクの跳ね返り等によるフレーム13内の汚染を防止することができるようになる。また、この判定により中央吸収体53の吸収能力が確保されていると判定されたときには、中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作を実行させないようし全体の実行時間の短縮を図るとよい。そして、この中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作は、上述した第1及び第2実施形態における吸収体45への定期フラッシング操作及び堆積防止フラッシング操作に加えて実行するようにしてもよい。また、吸収体45への定期フラッシング操作と中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作だけでもよい。尚、この中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作は、請求項8に記載の予備噴射ステップに相当する。
・上記実施形態では、液体噴射装置をプリンタ11に具体化したが、この限りではなく、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化するようにしてもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
・上記実施形態では、基準温度K0を35℃、基準湿度W0を30パーセント、基準印刷時間Taを180秒、基準総印刷時間Tbを3時間と設定したが適宜変更してもよい。また、基準総印刷時間Tbを24時間内に実行される総印刷時間の基準としたが、24時間内でなくてもよく、例えば48時間内でもよい。
・上記実施形態では、定期フラッシング操作の吐出の回数Xを70回、堆積防止フラッシング操作の吐出の回数Yを1000回と設定したが適宜変更してもよい。また、定期フラッシング操作及び堆積防止フラッシングによる各ノズルN1〜N8から1回の吐出で吐出されるインクの量をそれぞれ10ピコリットルと設定したが適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ステップS23,S27,S29,S31にて吸収体45の吸収能力を順に判定させたが、これらの判定順序を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、堆積防止フラッシング操作でノズルN7のみからインクを吐出させたが適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1に基づいて吸収体45の吸収能力をそれぞれについて判定したが、いずかれか1つの判定だけでもよい。
・上記実施形態では、堆積防止フラッシング操作を、各記録用紙17の印刷の間に実行し
たが印刷中に適宜実行するようにしてもよい。
・上記実施形態では、堆積防止フラッシング操作でノズルN7から吐出されるインクが着弾領域45aと着弾領域45aの周辺に着弾するようにし、この周辺の範囲を図2示す左右方向に約0.5ミリメートルとしたが適宜変更してもよい。
・上記実施形態の各インクカートリッジI1〜I8に貯留するインクを適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、吸収体45に対して堆積防止フラッシング操作を実行するようにしたが適宜変更してもよい。従って、例えば、いわゆる縁無し印刷によりターゲットとしての記録用紙17から外れたインクを吸収する中央吸収体53に対して堆積防止フラッシング操作を実行するようにしてもよい。この場合、予めメモリ65に、1枚の記録用紙17への印刷により中央吸収体53に吐出されるインクの吐出量を記憶させておく。そして、プリンタ制御部61に、この吐出量と上述した印刷時間T1、総印刷時間T2、検出温度K1、検出湿度W1の少なくとも1つとに基づいて、中央吸収体53に吐出されたインクが増粘しすぎている又は固化し中央吸収体53に目詰まりを発生させ吸収能力を低下させている可能性があるかどうかを判定させる。これにより吸収能力が低下していると判定された場合、各記録用紙17の排紙に伴って、例えばノズルN7にノズルN1から吐出されたインクの中央吸収体53上の着弾領域とその周辺に対してインクを吐出させ、増粘しすぎている又は固化しているインクを溶解させ中央吸収体53の吸収能力を確保させるとよい。これにより中央吸収体53は、記録用紙17から外れたインクを好適に吸収することができ、インクの跳ね返り等によるフレーム13内の汚染を防止することができるようになる。また、この判定により中央吸収体53の吸収能力が確保されていると判定されたときには、中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作を実行させないようし全体の実行時間の短縮を図るとよい。そして、この中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作は、上述した第1及び第2実施形態における吸収体45への定期フラッシング操作及び堆積防止フラッシング操作に加えて実行するようにしてもよい。また、吸収体45への定期フラッシング操作と中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作だけでもよい。尚、この中央吸収体53への堆積防止フラッシング操作は、請求項8に記載の予備噴射ステップに相当する。
・上記実施形態では、液体噴射装置をプリンタ11に具体化したが、この限りではなく、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化するようにしてもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置としてのプリンタ、17…ターゲットとしての記録用紙、29…移動手段を構成するキャリッジモータ、30…移動手段を構成するタイミングベルト、31…温度検出手段としての温度検出部、32…湿度検出手段としての湿度検出部、33…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、45…吸収体、45a…噴射領域としての着弾領域、61…判定手段、制御手段、噴射時間計時手段及び総噴射時間計時手段としてのプリンタ制御部、K0…基準温度、K1…検出温度、N1〜N8…ノズル、N7…選択したノズル、
T1…噴射時間としての印刷時間、T2…総噴射時間としての総印刷時間、Ta…基準噴射時間としての基準印刷時間、Tb…基準総噴射時間としての基準総噴射時間、W1…検出湿度、W0…基準湿度。
T1…噴射時間としての印刷時間、T2…総噴射時間としての総印刷時間、Ta…基準噴射時間としての基準印刷時間、Tb…基準総噴射時間としての基準総噴射時間、W1…検出湿度、W0…基準湿度。
Claims (9)
- 複数のノズルからターゲットに液体を本噴射する液体噴射ヘッドに、同本噴射の途中で吸収体に液体を噴射させる第1の予備噴射ステップと、
前記第1の予備噴射ステップによって前記液体が噴射された前記吸収体の噴射領域とその周辺に、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射させ同吸収体の目詰まりを抑制する第2の予備噴射ステップとを実行する液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記吸収体の吸収能力を判定する判定ステップを備え、
前記判定ステップで前記吸収体の吸収能力が確保されているときには前記第2の予備噴射ステップを実行しないことを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 請求項1に記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記判定ステップは、前記液体噴射装置内の温度を検出する温度検出ステップを備え、
前記温度検出ステップにて検出された検出温度が、前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しない基準温度未満であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射を実行しないことを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 請求項1又は2に記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記判定ステップは、前記液体噴射装置内の湿度を検出する湿度検出ステップを備え、
前記湿度検出ステップにて検出された検出湿度が、前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しない基準湿度以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射を実行しないことを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記判定ステップは、前記液体噴射ヘッドが液体を噴射した噴射時間を計時する噴射時間計時ステップを備え、
計時された前記噴射時間が、前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しないために必要な基準噴射時間以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射ステップを実行しないことを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 請求項4に記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記判定ステップは、前記噴射時間を積算し総噴射時間を計時する総噴射時間計時ステップを備え、
計時された前記総噴射時間が、所定期間内に前記液体が前記吸収体にて増粘しすぎない又は固化しないために必要な基準総噴射時間以上であって同吸収体の吸収能力が確保されているときには、前記第2の予備噴射ステップを実行しないことを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記第1の予備噴射ステップにて噴射される液体の噴射量は、前記第2の予備噴射ステップにて噴射される液体の噴射量よりも少なく設定されることを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記第2の予備噴射ステップでは、前記複数のノズルのうち選択したノズルから液体を噴射させることを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 液体噴射ヘッドの複数のノズルからターゲットに本噴射された液体のうち同ターゲットから外れた液体を吸収する吸収体に、同本噴射の途中で同液体噴射ヘッドから液体を噴射させ同吸収体の目詰まりを抑制する予備噴射ステップを実行する液体噴射装置のクリーニング方法において、
前記吸収体の吸収能力を判定する判定ステップを備え、
前記判定ステップで前記吸収体の吸収能力が確保されているときには前記予備噴射ステップを実行しないことを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。 - 複数のノズルからターゲットに液体を本噴射する液体噴射ヘッドに、同本噴射の途中で吸収体に液体を噴射させる第1の予備噴射と、
前記第1の予備噴射によって前記液体が噴射された前記吸収体の噴射領域の周辺に、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射させ同吸収体の目詰まりを抑制する第2の予備噴射とを実行させる制御手段を備えた液体噴射装置において、
前記吸収体の吸収能力を判定する判定手段を備え、
前記制御手段は、前記判定手段にて、前記吸収体の吸収能力が確保されていると判定されるときには前記液体噴射ヘッドに前記第2の予備噴射を実行させないことを特徴とする液体噴射装置。
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JP2004358186A JP2006159836A (ja) | 2004-12-10 | 2004-12-10 | 液体噴射装置及び液体噴射装置のクリーニング方法 |
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JP2009045773A (ja) * | 2007-08-15 | 2009-03-05 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
JP2012066579A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-04-05 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
JP2016068488A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2017074779A (ja) * | 2015-10-16 | 2017-04-20 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法 |
JP2019048440A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-03-28 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
-
2004
- 2004-12-10 JP JP2004358186A patent/JP2006159836A/ja active Pending
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