JP2005178246A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高粘度の顔料インクを使用するインクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復させるために行われるインクの予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れたフルライン型インクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】フルラインヘッド1a〜1dは、記録紙8を搬送する帯電ベルト4の搬送方向に所定の間隔で配置され、それぞれ吐出口列20a〜20dを有する。帯電ベルト4は、フルラインヘッド1a〜1dの吐出性能を回復するために吐出口列20a〜20dから予備吐出されたインクを貯留する凹部21を有する。清掃手段は、空所22を有する清掃容器23、空所22に連通する流入口24、流出口25、洗浄液タンク26及びポンプ27から構成されている。清掃容器23が第2のプラテン15を利用して帯電ベルト4に圧接されると、空所22にはポンプ27により洗浄液が循環し、凹部21内に予備吐出されたインクを清掃する。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは、インクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復させるため被記録媒体の搬送体上にインクを予備吐出する際、予備吐出したインクが搬送体を汚すことを防止し、また搬送体に蓄積されたインクを清掃するクリーニング機構を有するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、高精細な画像を高速で記録することが可能で、ランニングコストが安く、騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易である等の利点を有している。
特に、被記録媒体の記録幅方向の全幅に沿って多数の吐出口が配列されたインクジェット記録ヘッドを使用したフルライン型の記録装置では、シリアル型の記録装置に比べ格段の高速記録が可能である。このようなフルライン型インクジェット記録装置では高速記録の点から、被記録媒体の搬送方向に複数個配置された記録ヘッドの直下に被記録媒体を一定速度で搬送し、インク滴を吐出し記録を行っている。
ところで、インクジェット記録装置に用いるインクジェット記録ヘッドは、非記録状態で放置しておくと、吐出口内のインク粘度が蒸発等によって増加し、そのままインク滴吐出動作を行うと、吐出状態が乱れたり、吐出不能状態に陥る現象が発生する。そこで、例えば一定時間継続してインク滴を吐出しない吐出口が発生したときには、それらの吐出口を特定して、或いはすべての吐出口からインク滴を所定回数吐出させて、吐出口内の増粘したインクを排出する予備吐出を行うようにしている。例えば、シリアル型インクジェット記録装置においては、被記録媒体に記録を行うための領域とは別にインク滴の予備吐出を行うための予備吐出領域を設定し、キャリッジを定期的に予備吐出領域に移動させることで回復動作を行う方法は周知の方法として知られている。
予備吐出を行うフルライン型インクジェット記録装置では、シリアル型インクジェット記録装置のように記録領域とは別の予備吐出領域に記録ヘッドを移動させることは、フルライン型記録ヘッドがシリアル型記録ヘッドに比べ大型であることから、特に記録速度の観点から困難である。
このような記録速度の低下を防止して予備吐出を行う方法として、特許文献1〜3に記載されたインクジェット記録装置では、搬送体上に予備吐出を行い、搬送体上に予備吐出されたインクをクリーニングローラ等により拭き取り清掃する方法が提案されている。
特開2000−127362号公報 特開2000−263801号公報 特開2000−272110号公報
しかしながら、特許文献1〜3に示された清掃方法では、以下のような欠点があった。即ち、清掃手段が拭き取り方式の場合、一方向への拭き取りのため完全な清掃が困難であるばかりでなく、予備吐出されたインクは搬送体上で広範囲に亘って拭き取りによりインクが拡散されるため、長期間使用時には汚れが避けられず、ユーザやサービスマンによる搬送体の特別な清掃が必要となる。特に、顔料インクを使用した場合には、搬送体上に顔料が強固に固着し、経時的に顔料は搬送体上に堆積され、その結果搬送体の清掃は染料インクの場合に比べて格段に困難なものとなる。また、フルライン型インクジェット記録装置では大量インクが吐出されるために、記録紙上のインク浸透性を制御する必要があり、高粘度インクを使用することが好ましい。このような高粘度インクを用いる場合には、従来方式による清掃はさらに困難なものとなる。
また、このような高粘度の顔料インクを使用した場合、クリーニングローラ等の清掃手段そのものが、顔料インクの蒸発乾燥に伴い顔料による目詰まりを起こし、経時的に顕著にクリーニング特性が劣化してしまうこととなる。特に、特許2897960号明細書に示されるような帯電ベルト方式を利用した静電吸着方式を搬送体の搬送方法として採用した場合、帯電ベルトの表面を均一な帯電状態に維持することが困難となる。
さらに、清掃手段は一度拭きでインクを被記録媒体の全幅方向に均一に清掃する必要があるが、清掃手段をその長手方向に均一な圧力分布で搬送体に当接させることは、被記録媒体のサイズが大きくなるほど困難となり、クリーニング効果が低減してしまう結果となる。
本発明は、前記したような事情に鑑みてなされたもので、高粘度の顔料インクを使用するインクジェット記録装置において、インクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復させるために行われるインクの予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れたフルライン型インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、特に高粘度の顔料インクを使用するインクジェット記録装置において、被記録媒体を搬送する搬送体上に凹部を設け、この凹部に予備吐出する構成としたもので、請求項1の発明は、搬送体に載置されて搬送される被記録媒体にインクジェット記録ヘッドを用いて画像を記録し、かつ前記インクジェット記録ヘッドから画像の記録に寄与しないインクを前記搬送体に予備吐出することによって、前記インクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復可能なインクジェット記録装置において、前記搬送体は前記予備吐出されたインクを貯留する凹部を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記インクジェット記録ヘッドは、複数色のインクを吐出する複数のインクジェット記録ヘッドからなり、該複数のインクジェット記録ヘッドから予備吐出する位置を前記凹部の異なる位置に行うことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記複数のインクジェット記録ヘッドから予備吐出する位置を経時的に変更することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3に記載のインクジェット記録装置において、非記録時に前記凹部に対向して着脱可能な清掃手段を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のインクジェット記録装置において、前記清掃手段は前記凹部を覆う空所が形成された清掃容器を有し、該清掃容器は前記空所に連通する流入口及び流出口を有し、洗浄液タンクからの洗浄液がポンプにより前記流入口及び流出口を介して前記空所を循環することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のインクジェット記録装置において、前記清掃手段の前記搬送体の下流側に乾燥手段を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6に記載のインクジェット記録装置において、前記搬送体は、帯電ローラにより帯電ベルトを帯電して前記被記録媒体を搬送する静電吸着手段からなり、前記帯電ローラの帯電ベルトへの着脱を制御する帯電ローラ着脱制御手段を有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜3に記載のインクジェット記録装置において、前記搬送体は、帯電ローラにより帯電ベルトを帯電して前記被記録媒体を搬送する静電吸着手段からなり、前記帯電ローラは切欠きを有し、該切欠きと前記帯電ベルトの凹部が対応するように前記帯電ベルトが搬送されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8に記載のインクジェット記録装置において、前記インクは、顔料インクからなることを特徴とする。
本発明に係るインクジェット記録装置によれば、被記録媒体を搬送する搬送体にインクを予備吐出するための凹部を設け、インクジェット記録ヘッドからの予備吐出を凹部に行うように構成したので、予備吐出されたインクによる搬送体の汚れを防止し、長期信頼性に優れたインクジェット記録装置を提供することができる。また、複数のインクジェット記録ヘッドを設け、高粘度の顔料インクからなる複数色のインクを使用するので、染料インクに対して耐水性、耐光性、耐ガス性等の多くの点で優位となり、被記録媒体上のインク浸透性を容易に制御することが可能となる。
インクジェット記録ヘッドは、複数色のインクを吐出する複数のインクジェット記録ヘッドからなり、該複数のインクジェット記録ヘッドから予備吐出する位置を前記凹部の異なる位置に行い、また前記複数のインクジェット記録ヘッドから予備吐出する位置を経時的に変更するので、最初に予備吐出されたインクの液に次の予備吐出インクが衝突することにより多量のミストが発生し、帯電ベルトの表面をインクで汚染することが可能となる。
また、非記録時に帯電ベルトの予備吐出用凹部に対向して着脱可能な清掃手段を有するので、予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れるフルライン型インクジェット記録装置を提供することができる。
また、清掃手段は予備吐出用凹部を覆う空所が形成された清掃容器を有し、該清掃容器は前記空所に連通する流入口、流出口を形成し、洗浄液タンクからの洗浄液をポンプにより流入口、流出口を介して空所を循環するように構成すると共に、乾燥手段により洗浄後の帯電ベルトを乾燥させる構成としたので、予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、清掃手段の空所を乾燥した清浄状態に保持することによって、長期信頼性に優れるフルライン型インクジェット記録装置を提供することができる。
また、連続記録時においては、帯電ローラの帯電ベルトへの着脱を制御する帯電ローラ着脱制御手段を有する構成としたので、予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れるフルライン型インクジェット記録装置を提供することができる。
また、帯電ローラに切欠きを有し、この切欠きと帯電ローラの非吐出口用凹部が対応するように帯電ベルトを駆動する構成としたので、簡単な構成で予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れるフルライン型インクジェット記録装置を提供することができる。
本発明は、高粘度の顔料インクを使用するインクジェット記録装置において、インクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復させるために行われるインクの予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れたフルライン型インクジェット記録装置を提供することを目的とするもので、搬送体に載置されて搬送される被記録媒体にインクジェット記録ヘッドを用いて画像を記録し、かつ前記インクジェット記録ヘッドから画像の記録に寄与しないインクを前記搬送体に予備吐出することによって、前記インクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復可能なインクジェット記録装置において、前記搬送体は前記予備吐出されたインクを貯留する凹部を有することを特徴とし、これにより、予備吐出による搬送体上の汚れを防止し、長期信頼性に優れるフルライン型インクジェット記録装置を提供することを可能とするものである。
以下、本発明のインクジェット記録装置を図1〜4に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例のフルライン型インクジェット記録装置を模式的に示す図である。本発明の実施例のフルライン型インクジェット記録装置は、記録紙8に顔料インクを吐出して印字を行うフルラインヘッド1a〜1dで構成されるフルラインヘッド系、フルラインヘッド1a〜1dのそれぞれに対応し、上面にフルラインヘッド1a〜1dをキャップする機能を有するキャップ体2a〜2dで構成される保守回復系、記録紙8を吸着して搬送する帯電ベルト4と、帯電ベルト4を駆動するメインローラ6と従動ローラ7で構成される用紙搬送系、帯電ベルト4を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ11と、この帯電ローラ11に対して帯電電圧を印加する高圧回路12及びこの高圧回路12への電圧印加を制御する制御回路13からなる帯電制御系、帯電ベルト4に離脱可能に設けられた清掃手段14と、清掃手段14を帯電ベルト4に対して離脱を制御する帯電ベルト離脱制御回路16と、清掃後の帯電ベルト4を乾燥させる乾燥手段17からなる清掃系で構成される。
最初に、フルラインヘッド系及び保守回復系について説明する。
フルラインヘッド1a〜1dは、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローのインクジェット記録ヘッドからなり、記録紙8の幅方向に複数の吐出口を有しており、不図示のヘッド枠体に係合されている。このフルラインヘッド1a〜1dは、ヘッド枠体に設けられたラック歯車機構及びモータにより矢印A方向(記録紙搬送方向に垂直)に駆動される。また、フルラインヘッド1a〜1dは、帯電ベルト4による記録紙8の搬送方向に順に配列されている。
フルラインヘッド1a〜1dに対応するキャップ体2a〜2dは、キャップ枠体に係合されており、その上面にはフルラインヘッド1a〜1dの下面に形成された吐出口をキャップするためのキャップ部材が設けられている。また、このキャップ枠体は、モータにより矢印B方向(記録紙搬送方向に平行)に移動可能に設けられている。フルラインヘッド1a〜1dは、記録時には帯電ベルト4上の記録紙8に近接してインクを吐出し記録を行う。また、非記録時にはフルラインヘッド1a〜1dを上昇し、キャップ体2a〜2dをフルラインヘッド1a〜1d直下に移動させ、さらにフルラインヘッド1a〜1dを下降することによりキャッピング状態とし、吐出口からのインク蒸発によるインク粘度増加を防止する。さらに、このキャップ体2a〜2dにブレードを配置することにより吐出口をクリーニングしたり、キャッピング状態で予備吐出を行うことにより、正常なインク吐出動作を維持することができる。
なお、各色のインクとしては、染料インクに対して耐水性、耐光性、耐ガス性等の多くの点で優位な顔料インクが好適に用いられる。この顔料インクは、例えば平均粒径が約0.1μmの顔料が、水、油、溶剤等に均一分散されている。
フルライン型インクジェット記録装置では大量のインクが吐出される。記録紙上のインク浸透性が高い場合、インクの裏抜けや、裏移り等が顕著になり、両面記録ができなくなったり、画質劣化を引き起こす結果となる。また、水系インクの場合、記録紙8がコックリングを起こし、記録紙8の搬送性を阻害したり、記録紙8がフルラインヘッド1a〜1dを擦る等の結果を引き起こす。このため、記録紙8上のインク浸透性を制御するために、室温で10〜100mPa・s程度の高粘度インクを用いるのが好適であることが実験的に確認されている。なお、インク粘度の下限値は浸透性により、上限値は吐出口限界により決定されている。
次に、用紙搬送系及び帯電制御系について説明する。
フルライン型インクジェット記録装置に好適な静電吸着方式としては、特開2000−190473号公報等に示される櫛形電極埋め込み方式や特許2897960号明細書等に示される帯電ローラ方式が知られているが、ここでは帯電ローラ方式の場合について説明する。
帯電ベルト4は絶縁層を有し、メインローラ6と従動ローラ7とに掛け渡されており、矢印C方向に周回するように構成されている。帯電ベルト4の内側には、フルラインヘッド1a〜1dに対応する位置に、記録紙8の平面性を保持するためのプラテン3が配置されている。帯電ベルト4に接して帯電ローラ11が設けられており、帯電ローラ11は帯電ベルト4に対して従動する構成としてある。帯電ローラ11は導電ゴムを主体としており高圧回路12によって高電圧が印加され帯電ベルト4を帯電させる。
制御回路13は、高圧回路12の出力をプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すようにコントロールする。その結果、帯電ベルト4上は記録紙8の周回方向である副走査方向にプラスとマイナスが所定の幅の帯状に交互に帯電されたものとなる。プラス、マイナス交互に帯電した帯電ベルト4上に記録紙8が給紙ローラ9、10により給紙されると、記録紙8内で帯電パターンと反対の電荷に分極するので、平行接続されたコンデンサが形成されたこととなり、記録紙8を吸着搬送することができる。
続いて、清掃系について説明する。
図2は、フルラインヘッド、帯電ベルト、記録紙の関係を模式的に示す図で、図2(A)はフルラインヘッドの吐出口列から下方を見た平断面を示し、図2(B)は帯電ベルトの図2(A)におけるD−D断面を示し、図2(C)はフルラインヘッドの凹部に対する予備吐出位置を示す。
フルラインヘッド1a〜1dは、帯電ベルト4の搬送方向に所定の間隔で配置され、それぞれの色のインクが吐出される吐出口列20a〜20dを有している。また、帯電ベルト4は、図2(B)に示されるように矢印E方向で示される帯電ベルト4の搬送方向に所定幅の凹部21を有し、凹部21の長さは吐出口列20a〜20dよりわずかに長く設定されている。なお、後述の予備吐出位置を示す図2(C)において、矢印F,G,H,Iはフルラインヘッド1a〜1dからの予備吐出位置を示し、各々の位置は凹部21内で異なっている。
図3は、帯電ベルトと清掃手段の関係を模式的に示す図で、図3(A)は清掃容器の下方から上方を見た図を示し、図3(B)は図3(A)の断面J−Jを示す。
清掃手段14は、図1に示すように清掃手段着脱制御回路16により任意の時刻に第2のプラテン15を利用して帯電ベルト4に圧接されるように構成される。清掃手段着脱機構としては、ソレノイド等を利用した周知の着脱機構を使用することができる。
清掃手段14は、空所22を有する清掃容器23、清掃容器23に設けられた流入口24、流出口25、洗浄液を貯留する洗浄液タンク26及びポンプ27から構成されている。清掃手段着脱制御回路16により清掃容器23が帯電ベルト4に圧接された場合、空所22の帯電ベルト4の搬送方向幅は凹部21の幅より大きく、また空所22の長さは凹部21の長さより大きく設定されており、清掃容器23で凹部21を密閉する構成となっている。このような密閉状態で、ポンプ27は洗浄液タンク26中の洗浄液を流入口24、空所22、流出口25を介して再び洗浄液タンク26に回収するように循環し、凹部21内に予備吐出されたインクを清掃する。洗浄液としては、インクより着色剤を除いた組成からなるビヒクルを使用することが好ましい。また、図1に示されるように、清掃手段14の下流側には帯電ベルト4を乾燥させる乾燥手段17が配置されている。乾燥手段17としてはドライヤやハロゲンランプ等を使用することができる。
以上説明したフルラインヘッド系、保守回復系、用紙搬送系、帯電制御系、及び清掃系からなるインクジェット記録装置の予備吐出方法、及び予備吐出されたインクの清掃方法について説明する。
帯電ローラ11により帯電ベルト4が帯電された状態で記録紙8が吸着搬送され、フルラインヘッド1a〜1dから各色のインクが吐出されて記録が行われる。このとき、図2(A)に示すように、記録紙8や凹部21の位置を読み取るセンサ等を利用して、記録紙8の先端と清掃容器23の空所22は所定の間隔となるように制御される。この間隔を維持しながら帯電ベルト4と記録紙8は搬送されるが、フルラインヘッド1a〜1dの吐出口列20a〜20dからの予備吐出が、まず凹部21内に行われ、続いて記録紙8上に記録が行われ、各色インクの予備吐出と記録が完了することとなる。
フルライン型インクジェット記録装置では生産性を高めるため、できるだけ装置が停止する時間を短くする必要がある。このように長時間記録を行う場合、最初に予備吐出されたインクの液に次の予備吐出インクが衝突することにより多量のミストが発生し、帯電ベルト4の表面をインクで汚染することとなる。従って、図2(C)に示すように各色ヘッドからの予備吐出位置は凹部21内で異ならせることが好ましい。また、凹部21の底部には液面形成防止を目的として、多孔質体を配置すること等が好ましい。さらに、各色のフルラインヘッド1a〜1dからの予備吐出位置を凹部21内で異ならせるように配置すると共に、記録時間や記録枚数をカウントする等の方法で時間経過を測定し、各色のフルラインヘッド1a〜1dからの予備吐出位置を相対的に変えることが望ましい。
このようにして予備吐出と記録が完了するが、凹部21内に予備吐出されたインクは帯電ローラ11が接触することで圧縮され、帯電ローラ11や帯電ベルト4を汚染し、その結果記録紙8の裏面を汚すこととなる。このような、連続記録時の汚染防止を目的として、帯電ローラ11には帯電ローラ着脱制御回路18が設けられる。帯電ローラ11には不図示のソレノイドやカムを利用した周知の着脱機構が設けられる。帯電ローラ着脱制御回路18は帯電ベルト4の回転毎に凹部21が帯電ローラ11と接触しないように着脱を制御する。
図4は、汚染防止の図3と異なる他の方法を示す図である。
前記した汚染防止方法と異なる他の方法として、図4に示すように帯電ローラ11に切欠き28を設けることも効果的である。帯電ベルト4に設けた凹部21と帯電ローラ11の切欠き28はその位置が一致するように設定されるため、凹部21内の予備吐出インクが帯電ローラ11を汚染することが防止できる。なお、切欠き28を設けることにより、帯電ベルト4には周期的に非帯電領域が形成されるが、凹部幅、及び切欠き幅を短くすることにより、記録紙8の吸着性能の劣化を防止することができる。
このようにして所定時間の記録動作を行った後に帯電ベルト4の清掃が実施される。上述の方法で、凹部21内に予備吐出されたインクによる汚染は防止されるが、長時間に亘って清掃を行わずに記録を行うと、凹部21に顔料が柱状に堆積し、その結果として汚染が発生する。このため、記録停止時に必ず清掃を行うことは生産性を低下させるため、記録時間や記録枚数をカウントする等の方法で時間経過を測定し、所定時間経過後に清掃を行うことが好ましい。
帯電ベルト4の清掃時には、清掃手段着脱制御回路16により清掃容器23が帯電ベルト4に圧接され、清掃容器23で凹部21を密閉する。また、ポンプ27は洗浄液タンク26中の洗浄液を流入口24、空所22、流出口25を介して再び洗浄液タンク26に回収するように循環し、凹部21内に予備吐出されたインクを清掃する。清掃後には、清掃手段着脱制御回路16により清掃容器23を帯電ベルト4から離脱し、帯電ベルト4の凹部21を乾燥手段17の直下に来るように移動させた後に、乾燥手段17により帯電ベルト4を乾燥させる。このとき、フルラインヘッド1a〜1dは前述のように、キャッピング状態でインク粘度増加が防止される。さらに、このキャップ体にブレードを配置することにより吐出口をクリーニングし、またキャッピング状態で予備吐出を行うことにより、正常なインク吐出動作を維持する。
本発明の実施例のフルライン型インクジェット記録装置を模式的に示す図である。 フルラインヘッド、帯電ベルト、記録紙の関係を模式的に示す図で、図2(A)はフルラインヘッドの吐出口列から下方を見た断面図を示し、図2(B)は帯電ベルトの図2(A)におけるD−D断面図を示し、図2(C)はフルラインヘッドの凹部に対する予備吐出位置を示す。 帯電ベルトと清掃手段の関係を模式的に示す図で、図3(A)は清掃容器の下方から上方を見た図を示し、図3(B)は図3(A)の断面J−Jを示す。 汚染防止の図3と異なる他の方法を示す図である。
符号の説明
1a〜1d…フルラインヘッド、2a〜2d…キャップ体、3…プラテン、4…帯電ベルト、6…メインローラ、7…従動ローラ、8…記録紙、9,10…給紙ローラ、11…帯電ローラ、12…高圧回路、13…制御回路、14…清掃手段、15…第2プラテン、16…清掃手段着脱制御回路、17…乾燥手段、18…帯電ローラ着脱制御回路、20a〜20d…吐出口列、21…凹部、22…空所、23…清掃容器、24…流入口、25…流出口、26…洗浄液タンク、27…ポンプ、28…切欠き。

Claims (9)

  1. 搬送体に載置されて搬送される被記録媒体にインクジェット記録ヘッドを用いて画像を記録し、かつ前記インクジェット記録ヘッドから画像の記録に寄与しないインクを前記搬送体に予備吐出することによって、前記インクジェット記録ヘッドの吐出性能を回復可能なインクジェット記録装置において、前記搬送体は前記予備吐出されたインクを貯留する凹部を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インクジェット記録ヘッドは、複数色のインクを吐出する複数のインクジェット記録ヘッドからなり、該複数のインクジェット記録ヘッドから予備吐出する位置を前記凹部の異なる位置に行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記複数のインクジェット記録ヘッドから予備吐出する位置を経時的に変更することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 非記録時に前記凹部に対向して着脱可能な清掃手段を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記清掃手段は前記凹部を覆う空所が形成された清掃容器を有し、該清掃容器は前記空所に連通する流入口及び流出口を有し、洗浄液タンクからの洗浄液がポンプにより前記流入口及び流出口を介して前記空所を循環することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記清掃手段の前記搬送体の下流側に乾燥手段を有することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記搬送体は、帯電ローラにより帯電ベルトを帯電して前記被記録媒体を搬送する静電吸着手段からなり、前記帯電ローラの帯電ベルトへの着脱を制御する帯電ローラ着脱制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記搬送体は、帯電ローラにより帯電ベルトを帯電して前記被記録媒体を搬送する静電吸着手段からなり、前記帯電ローラは切欠きを有し、該切欠きと前記帯電ベルトの凹部が対応するように前記帯電ベルトが搬送されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記インクは、顔料インクからなることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のインクジェット記録装置。
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