JP2766038B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2766038B2
JP2766038B2 JP2094089A JP9408990A JP2766038B2 JP 2766038 B2 JP2766038 B2 JP 2766038B2 JP 2094089 A JP2094089 A JP 2094089A JP 9408990 A JP9408990 A JP 9408990A JP 2766038 B2 JP2766038 B2 JP 2766038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink jet
jet recording
head
timer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2094089A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03293153A (ja
Inventor
弘治 寺沢
秀夫 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2094089A priority Critical patent/JP2766038B2/ja
Priority to DE69102081T priority patent/DE69102081T2/de
Priority to ES91101935T priority patent/ES2053215T3/es
Priority to EP91101935A priority patent/EP0442438B1/en
Publication of JPH03293153A publication Critical patent/JPH03293153A/ja
Priority to US08/304,215 priority patent/US5475404A/en
Priority to US08/517,823 priority patent/US6109724A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2766038B2 publication Critical patent/JP2766038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット記録装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のインクジェット記録装置でのインクジェット記
録ヘッドに対する吐出安定対策としては、該インクジェ
ット記録装置の電源オフ時におけるパワーオフシーケン
スによって前記インクジェット記録ヘッドの吐出面のキ
ャッピングを行なって、非使用時の、前記吐出面および
吐出口へのゴミ等の異物の付着を防止するもの、あるい
は、インクジェット記録装置の電源オン時に、吸引手段
あるいは加圧手段を用いて、強制的に一定量のインク
を、インクジェット記録ヘッドの吐出口から排出させ、
そのインクとともにインクジェット記録装置の非使用時
に増粘したインク等の異物を除去するものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の技術では、一連のパワーオ
フシーケンスを実施してインクジェット記録ヘッドのキ
ャッピングを行なうものの場合、リレー等により一定時
間モータ等の駆動源を作動させるための回路が必要とな
って装置構成が複雑化するとともに、記録動作が終了し
た後、前記パワーオフシーケンスが終了するまで電源を
オフすることができないという不便さがある。さらに、
この場合、インクジェット記録ヘッドをキャッピングす
ることにより、ゴミやホコリ等の付着を防止することは
できるが、インクジェット記録ヘッド内のインクの増粘
は防止できないため、次に記録を行なう際のインク不吐
出の原因となる。
また、インクジェット記録装置の電源オン時に、イン
クを強制的に排出させるものの場合、インクジェット記
録装置の非使用時間の長短によって、変化するインクジ
ェット記録ヘッド内のインクの増粘の度合にかかわらず
常に一定量のインクを使用するため、頻繁に電源のオ
ン、オフが行なわれた場合、インクの浪費のみならず、
排出インクによる装置内の汚れ等の対策を図らなければ
ならないという問題点がある。
本発明は、上記従来の技術の有する問題点に鑑みてな
されたもので、効率良く、インク排出によるヘッド回復
動作を行なって、イクジェット記録ヘッドを、常に正常
なインク吐出を行なえる状態に保つことのできるインク
ジェット記録装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、電源投入時に、インクジェット記録ヘッド
からインクを排出させて、該インクジェット記録ヘッド
のヘッド回復動作を行なうコントローラと、前記インク
ジェット記録ヘッドに対して強制的にインクを流入して
インクを排出させるインク流入手段とを有するインクジ
ェット記録装置において、 該インクジェット記録装置の非使用時間をカウントす
るタイマを備え、 前記コントローラは、 前記インクジェット記録装置の非使用時間に対応じ
て、前記インク流入手段のインク流入による、前記イン
クジェット記録ヘッドからの前記ヘッド回復動作時のイ
ンク排出量を示す回復動作モードが定められたモードテ
ーブルが予め格納された記憶部と、 前記インクジェット記録装置の電源オフ時に前記タイ
マをセットし、また、電源投入時には該タイマのカウン
ト数を読込み、さらに、該カウント数を読込んだ後、前
記タイマをリセットするタイマ制御手段と、 該タイマ制御手段が読込んだカウント数に基づいて前
記モードテーブルを検索して、該カウント数に相当する
非使用時間についての回復動作モードを選択する比較手
段と、 該比較手段が選択した回復動作モードにしたがって、
前記インクジェット記録ヘッドからインクを排出させる
制御手段とを有するものである。
また、前記コントローラのタイマ制御手段が、ヘッド
回復動作の終了時にタイマをリセットするもの、前記イ
ンクジェット記録ヘッドに対して強制的にインクを流入
して該インクを排出させるインク流入手段を備え、前記
モードテーブルには、前記インク流入手段のインク流入
による、インクジェット記録ヘッドからのインク排出量
を示す回復動作モードがインクジェット記録装置の非使
用時間に対応して定められているもの、 前記インクジェット記録ヘッドが、熱エネルギーを利
用してインクを吐出するものであり、インクに前記熱エ
ネルギーを与える電気熱変換体を備えたものがある。
〔作用〕
本発明のイクジェット記録装置は、電源投入時に、イ
ンクジェット記録ヘッドからインクを排出させて、該イ
ンクジェット記録ヘッド内の増粘インク等のインク不吐
出の要因となる異物を、前記インクの排出とともに除去
するヘッド回復動作を行なうものであり、前記インクジ
ェット記録装置の、電源オフ時から電源投入時までの、
記録動作が行なわれない非使用時間をカウントして該非
使用時間の長短に応じてヘッド回復動作時のインク排出
量を設定することができる。したがって、前記非使用時
間が短かくインク増粘の度合が低い場合は、インク排出
量を制限してインクの消費量を抑えることができ、ま
た、前記非使用時間が長くインク増粘の度合が高い場合
は、インク排出量を増大させることにより確実に除去す
ることができる。
請求項第2項に記載のもののように、インクジェット
記録装置の非使用時間を、カウントするタイマを、前記
ヘッド回復動作終了時にリセットすることで、電源投入
の直後に再び電源をオフした場合であっても、ヘッド回
復動作が終了していなければ前記タイマはリセットされ
ることなく、前回行なわれたヘッド回復動作完了後の電
源オフからの、記録動作が行なわれていない非使用時間
をカウントしており、次に電源が投入されたときはその
非使用時間に応じたインク排出量によってヘッド回復動
作を行なうことができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
本実施例のインクジェット記録装置は、第1図に示す
ように、インクジェット記録ヘッド3および不図示のイ
ンクタンクを一体化したインクジェットヘッドカートリ
ッジ1が装着されたキャリッジ2が、駆動モータ5の駆
動力を伝達する駆動ベルト4の一部に連結されて、互い
に平行に配設された2本のガイドシャフト6a,6bに対し
て摺動可能に取付けられており、前記駆動モータ5の駆
動力により、前記インクジェット記録ヘッド3が、該イ
ンクジェット記録ヘッド3の吐出面に対向して配設され
たプラテン7に、不図示の媒体給送装置から給送される
被記録媒体の全幅にわたって往復運動して該被記録媒体
への記録を行なう構成となっている。
上述したインクジェット記録ヘッド3は、同一構成の
4つの記録ヘッド3a,3b,3c,3dから成るもので、各記録
ヘッド3a,3b,3c,3dは、第2図に示すように、前記被記
録媒体に対向する吐出面に、インク吐出口である複数の
ノズル12が並設されているとともに、各ノズル12に対応
して該ノズル12内のインクに、吐出エネルギーを与える
電気熱変換体13が設けられている。
また、本実施例のインクジェット記録装置は、インク
ジェット記録ヘッド3の記録動作における往復運動の範
囲外で、インクジェット記録ヘッド3が非記録動作時に
停止する位置(図中ガイドシャフト6aの左端、以下、
「ホームポジション」と称す。)において、該インクジ
ェット記録ヘッド3のヘッド回復動作を行なう際に伝導
機構11を介したクリーニング用モータ10の駆動力によっ
て駆動され、前記インクジェット記録ヘッド3の各記録
ヘッド3a,3b,3c,3dの吐出面をキャッピングするキャッ
プ部材8aを備えたヘッド回復装置8が設けられている。
このヘッド回復装置8は、ヘッド回復動作の際、キャッ
プ部材8aによる各記録ヘッド3a,3b,3c,3dの吐出面のキ
ャッピングに関連して、インク流入手段である吸引手段
によるインク吸引を行なってインクを各ノズル12より強
制的に排出させることにより、各記録ヘッド3a,3b,3c,3
dのノズル12内の増粘インクを除去する等のヘッド回復
動作を行なう。また、その他に、前記キャップ部材8aに
よる、各記録ヘッド3a,3b,3c,3dの吐出面のキャッピン
グに関連して、後述するコントローラによって、前記記
録ヘッド3a,3b,3c,3dの各電気熱変換体13を駆動して、
インクジェット記録ヘッド3の予備吐出を行なわせる
か、あるいは、前記電気熱変換体13を、インクが吐出し
ない程度に駆動して各記録ヘッド3a,3b,3c,3dのノズル1
2内のインクの粘度を低下させる等のヘッド回復動作も
行なわれる。
さらに、ヘッド回復装置8の側面には、シリコンゴム
で形成されるワイピング部材としてのブレード9がブレ
ード保持部材9aによってカンチレバー形態で保持され、
ヘッド回復装置8と同様、クリーニング用モータ10およ
び伝動機構11によって動作し、インクジェット記録ヘッ
ド3の各記録ヘッド3a,3b,3c,3dの吐出面との係合が可
能となる。これにより、ヘッド回復装置8を用いたヘッ
ド回復動作後に、ブレード9をインクジェット記録ヘッ
ド3の移動経路中に突出させ、該インクジェット3a,3b,
3c,3dの吐出面における結露、濡れあるいは塵埃等をふ
きとる。
ここで、本実施例のコントローラによる制御系につい
て、第3図を参照して説明する。
第3図は、前述のインクジェット記録装置を示すブロ
ック図であり、該インクジェット記録装置が外部装置で
あるホスト機器20に接続された状態を示している。
本実施例のインクジェット記録装置は、電源スイッチ
37をオンすることにより、電源装置38からの電源電圧が
印加されて、コントローラ30が動作を始めることで起動
する。前記電源スイッチ30がオンされると、パネル32上
に電源オンの表示がなされる。このパネル32は、表示手
段および記録紙フィード等のスイッチを備えた操作用の
ものであり、前記コントローラ30に接続されて、表示手
段には、前記電源オンの他、記録動作やヘッド回復動作
等の動作モードを表示することもできる。
このインクジェット記録装置は、コントローラ30によ
って、記録動作および前述のヘッド回復動作がコントロ
ールされるもので、該コントローラ30は、前記インクジ
ェット記録ヘッド3の各記録ヘッド3a,3b,3c,3dの電気
熱変換体13を駆動するヘッド駆動系センサ34と、前記駆
動モータ5およびクリーニング用モータ10を駆動するメ
カ駆動系センサ35と、前記ヘッド回復装置8の吸引手段
を駆動する回復装置駆動回路36とに接続されている。ま
た、このコントローラ30は、外部装置であるホスト機器
20からインターフェース回路33を介して文書情報を受取
り、受取った文書情報に基づいて、前記ヘッド駆動系セ
ンサ34を介して前記記録ヘッド3a,3b,3c,3dの各電気熱
変換体13を駆動し、各記録ヘッド3a,3b,3c,3dからのイ
ンク吐出を行なわせる。
また、コントローラ30には、電源スイッチ37による電
源オフ時にセットされ、前記ヘッド回復動作終了時にリ
セットされるタイマ31が接続されている。
ここで、コントローラ30の構成について第4図を参照
して説明する。
本実施例のコントローラ30は、MPU301とROM302と比較
回路303とで構成されており、前記MPU301がROM302に予
め格納されているプログラムに沿って、前述の記録動作
およびヘッド回復動作に関る制御を行なう。本実施例で
は、このプログラムによってヘッド回復動作を、インク
ジェット記録装置の電源投入時に行なうよう定められて
いる。
さらに、MPU301は、インクジェット記録装置の、電源
スイッチ37がオフされたとき前記タイマ31をセットし、
前記ヘッド回復動作の終了時に該タイマ31をリセット
し、また、インクジェット記録装置の電源がオンされた
際、このときの前記タイマ31のカウント数を読込んで該
カウント数を比較回路303へ転送する。したがって、前
記タイマ31のカウント数は、インクジェット記録装置
の、電源オフからオンまでの非使用時間を示すことにな
る。比較回路303は、MPU301が読取ったタイマ31のカウ
ント数を受取ると、前記プログラムと同様に予めROM302
に格納されている表1に示すモードテーブル304を参照
し、受取ったカウント数に相当する経過時間に見合った
動作モードを選択してMPU301へ転送する。
上述のモードテーブル304は、ヘッド回復動作時に、
前記経過時間に対して実行すべき回復動作モードが定め
られたものであり、回復動作モードとしては、表1に示
すように、経過時間によって予備吐出モード、インク加
熱モード、インク吸引モードおよびテストパターン印字
モードあるいは、それらの組合せがある。前記比較回路
303で選択した回復動作モードが、予備吐出モードの場
合は、MPU301が前記メカ駆動系センサ35を介してクリー
ニング用モータ10を駆動してヘッド回復装置8のキャッ
プ部材8aによってインクジェット記録ヘッド3の各記録
ヘッド3a,3b,3c,3dの吐出面をキャッピングした状態
で、ヘッド駆動系センサ34を介して前記各記録ヘッド3
a,3b,3c,3dの電気熱交換体13を駆動して所定回数のイン
ク吐出を行なわせる。また、回復動作モードがインク加
熱モード+予備吐出モードの場合は、ヘッド駆動系セン
サ34を介して所定の時間、インクが吐出しない程度に前
記電気熱変換体13を駆動し、インクを加熱してインク粘
度を低下させ、その後、前記予備吐出モードと同様にし
てインク吐出を行なわせる。回復動作モードがインク吸
引モードの場合は、前述と同様に各記録ヘッド3a,3b,3
c,3dの吐出面をキャッピングした状態で、前記回復装置
駆動回路36を介して、ヘッド回復装置8内の吸引手段を
駆動し、一定の吸引圧力で所定回数のインク吸引を行な
って各ノズル12からの強制的なインク排出を行なう。さ
らに、回復動作モードがインク吸引+テストパターン印
字モードの場合は、前述と同様に各記録ヘッド3a,3b,3
c,3dに対して強制的インク排出を行なった後、キャップ
部材8aによる各記録ヘッド3a,3b,3c,3dのキャッピング
を解除し、所定のテストパターンを示す印字データに沿
って各記録ヘッド3a,3b,3c,3dの電気熱変換体13を駆動
して該テストパターンを被記録媒体上に印字する。
ここで、MPU301によるタイマ31のセットおよびリセッ
トのタイミングについて、第5図(A),(B)を参照
して説明する。
まず、第5図(A)に示すように、時刻t1で、インク
ジェット記録装置の電源スイッチ37がオフされると、電
源装置38からの電源電圧の供給が停止し、コントローラ
30の動作電圧であるロジック電圧が立下りを始める。そ
して、時刻t2でロジック電圧がコントローラ30の動作電
圧のスレッシュホールドレベルVTHに達すると、該コン
トローラ30の動作が停止するとともに、タイマ31がセッ
トされて該タイマ31のカウントが始まる。その後、時刻
t3で、再びインクジェット記録装置の電源スイッチ37が
オンされると、前記ロジック電圧が立上りを始め、時刻
t4で、該ロジック電圧がスレッシュホールドレベルVTH
に達すると、前記コントローラ30が起動して、ヘッド回
復動作が実行される。このヘッド回復動作が時刻t5で終
了すると、そのとき、MPU301が発するヘッド回復動作終
了を示す信号により、タイマ31がリセットされる。
また、電源スイッチ37のオン、オフが連続して行なわ
れ、第5図(B)に示すように、ヘッド回復動作の途中
の時刻t6で電源スイッチ37がオフされた場合は、MPU301
からヘッド回復動作終了を示す信号が出力されないの
で、タイマ31はリセットされず、前述の時刻t1で電源ス
イッチ37がオフされてからの経過時間を継続してカウン
トする。
次に、本実施例の動作について、第6図に示すフロー
チャートに沿って説明する。
インクジェット記録装置による記録動作が終了して電
源スイッチ37がオフされると、電源装置38からの電源電
圧の供給が停止して、コントローラ30の動作が停止する
と同時に、タイマ31がセットされる(ステップ501)。
その後、タイマ31は、電源スイッチ37による電源オフか
らの経過時間をカウントする。
そして、再びインクジェット記録装置の電源スイッチ
37がオンされてコントローラ30が起動すると、該コント
ローラ30のMPU301が、そのときのタイマ31のカウント数
を読込む(ステップ502)。この読込んだカウント数に
基づいてコントローラ30の比較回路303が前記モードテ
ーブル304を順に検索し、前記カウント数に相当する経
過時間についての回復動作モードを選択して(ステップ
503〜507)前記MPU301へ転送する。このとき、読込んだ
カウント数が、例えば4日を示すものであれば、回復動
作モードとして、ステップ510の「インク加熱+予備吐
出N3回」が選択されることになる。この場合、コントロ
ーラ30では前述のように、MPU301によってヘッド駆動系
センサ34およびメカ駆動系センサ35を駆動して、インク
加熱を行なった後、予備吐出をN3回行ない、それらの動
作が終了したとき、ヘッド回復動作終了を示す信号を出
力してタイマ31をリセットする(ステップ514)。これ
によって、インクジェット記録装置の電源投入時のヘッ
ド回復動作が終了したことになり、記録動作に移ること
ができる。
本実施例においては、ヘッド回復動作時に、吸引手段
を用いてインク吸引を行なう場合、一定の吸引圧力で吸
引する回数を、電源オフからの経過時間によって変化さ
せたが、逆に吸引回数を同一にして吸引圧力を変化させ
てもよい。
また、上述の吸引手段に代えて加圧手段をヘッド回復
装置に設けてもよい。この場合も同様に、前記経過時間
に応じて、加圧する回数あるいは加圧力を変化させるこ
とにより、同様な効果を得ることができる。
さらに、本実施例で使用したインクジェット記録ヘッ
ドは4つの記録ヘッドで構成したものであるが、この場
合、各記録ヘッドに対して、それぞれ異なる色のインク
(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を
供給すれば記録画像のカラー化が可能となる。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもキヤ
ノン(株)が提唱しているバブルジェット方式の記録ヘ
ッド、記録装置に於いて、優れた効果をもたらすもので
ある。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうものが好ましい。こ
の方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のい
ずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場
合には、液体(インク)が保持されているシートや液路
に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に
対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少
なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気
熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱
作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一
対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効で
ある。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して
液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形
成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切
に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れ
た液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。こ
のパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359
号明細書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に
関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことが
できる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書に記
載された構成のものでもよい。加えて、複数の電気熱変
換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出
部とする構成を開示する特開昭59年第123670号公報や熱
エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させ
る構成を開示する特開昭59年第138461号公報に基づいて
構成としても本発明は有効である。
以上説明した本発明の実施例においては、インクを液
体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するイ
ンクであって、室温で軟化もしくは液体となるもの、或
いは、イクジェットにおいて一般的に行なわれている温
度調整の温度範囲である30℃以上70℃以下の温度範囲で
軟化もしくは液体となるものでもよい。すなわち、使用
記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良
い。加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインク
の固形状態から液体状態への態変化のエネルギーとして
使用せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止
を目的として放置状態で固化するインクを用いるかし
て、いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付
与によってインクが液化してインク液状として吐出する
ものや記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始める
もの等のような、熱エネルギーによって始めて液化する
性質のインク使用も本発明には適用可能である。このよ
うな場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シー
ト凹部又は貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
も良い。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば下記のような効果
を奏する。
(1)インクジェット記録装置の電源オフ時にタイマを
セットし、該インクジェット記録装置の電源投入時に、
該タイマのカウント数を読込むことにより、前記インク
ジェット記録装置の非使用時間を求めることができ、さ
らに、該非使用時間に対応して、ヘッド回復動作におけ
るインクジェット記録ヘッドからのインク排出量が定め
られているので、頻繁に電源のオン、オフが行なわれた
場合であってもインクの浪費がなくなるとともに、イン
クジェット記録ヘッド内のインクの増粘の度合が高い場
合であってもそれらを確実に除去することができる。
(2)ヘッド回復動作を、インクジェット記録装置の電
源投入時に行なうので、記録動作を開始する以前に、確
実に、インク不吐出の要因となる異物がインクジェット
記録ヘッドから除去されることになり、画像記録の正確
性が増大し、記録装置としての信頼性が向上する。
(3)請求項第2項に記載のものの場合、インクジェッ
ト記録装置の電源投入直後に再び電源がオフされたとし
ても、ヘッド回復動作が終了していなければタイマはリ
セットされずカウントを続行するので、記録動作が行な
われていない、インクジェット記録装置の非使用時間を
正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
示す斜視図、第2図は記録ヘッドの一例を示す斜視図、
第3図は第1図のインクジェット記録装置を示すブロッ
ク図、第4図はコントローラを示すブロック図、第5図
(A),(B)はそれぞれコントローラによるタイマの
セット、リセットのタイミングを示すタイミングチャー
ト、第6図は本発明のインクジェット記録装置の動作の
一例を示すフローチャートである。 1…インクジェットヘッドカートリッジ、2…キャリッ
ジ、3…インクジェット記録ヘッド、4…駆動ヘッド、
5…駆動モータ、6a,6b…ガイドシャフト、7…プラテ
ン、8…ヘッド回復装置、8a…キャップ部材、9…ブレ
ード、9a…ブレード保持部材、10…クリーニング用モー
タ、11…伝動機構、12…ノズル、13…電気熱変換体、20
…ホスト機器、30…コントローラ、31…タイマ、32…パ
ネル、33…インターフェース回路、34…ヘッド駆動系セ
ンサ、35…メカ駆動系センサ、36…回復装置駆動回路、
37…電源スイッチ、38…電源装置、301…MPU、302…RO
M、303…比較回路、304…モードテーブル、501〜514…
ステップ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−101054(JP,A) 特開 平2−62275(JP,A) 特開 昭62−44455(JP,A) 特開 昭62−77947(JP,A) 特開 昭61−199954(JP,A) 特開 平2−92548(JP,A) 実開 昭61−140836(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/175 - 2/185

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源投入時に、インクジェット記録ヘッド
    からインクを排出させて、該インクジェット記録ヘッド
    のヘッド回復動作を行うコントローラと、前記インクジ
    ェット記録ヘッドに対して強制的にインクを流入してイ
    ンクを排出させるインク流入手段とを有するインクジェ
    ット記録装置において、 該インクジェット記録装置の非使用時間をカウントする
    タイマを備え、 前記コントローラは、 前記インクジェット記録装置の非使用時間に対応して、
    前記インク流入手段のインク流入による、前記インクジ
    ェット記録ヘッドからの前記ヘッド回復動作時のインク
    排出量を示す回復動作モードが定められたモードテーブ
    ルが予め格納された記憶部と、 前記インクジェット記録装置の電源オフ時に前記タイマ
    をセットし、また、電源投入時には該タイマのカウント
    数を読込み、さらに、該カウント数を読込んだ後、前記
    タイマをリセットするタイマ制御手段と、 該タイマ制御手段が読込んだカウント数に基づいて前記
    モードテーブルを検索して、該カウント数に相当する非
    使用時間についての回復動作モードを選択する比較手段
    と、 該比較手段が選択した回復動作モードにしたがって、前
    記インクジェット記録ヘッドからインクを排出させる制
    御手段とを有することを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  2. 【請求項2】コントローラのタイマ制御手段が、ヘッド
    回復動作の終了時にタイマをリセットすることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】インクジェット記録ヘッドが、熱エネルギ
    ーを利用してインクを吐出するものであり、インクに前
    記熱エネルギーを与える電気熱変換体を備えたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装
    置。
JP2094089A 1990-02-13 1990-04-11 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP2766038B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2094089A JP2766038B2 (ja) 1990-04-11 1990-04-11 インクジェット記録装置
DE69102081T DE69102081T2 (de) 1990-02-13 1991-02-12 Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung.
ES91101935T ES2053215T3 (es) 1990-02-13 1991-02-12 Aparato de impresion por chorros de tinta.
EP91101935A EP0442438B1 (en) 1990-02-13 1991-02-12 Ink jet recording apparatus
US08/304,215 US5475404A (en) 1990-02-13 1994-09-12 Ink jet recording apparatus with controlled recovery operation
US08/517,823 US6109724A (en) 1990-02-13 1995-08-22 Ink jet recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2094089A JP2766038B2 (ja) 1990-04-11 1990-04-11 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03293153A JPH03293153A (ja) 1991-12-24
JP2766038B2 true JP2766038B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=14100734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2094089A Expired - Fee Related JP2766038B2 (ja) 1990-02-13 1990-04-11 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2766038B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0559122B1 (en) * 1992-03-02 1997-06-11 Seiko Epson Corporation Ink-jet printer, electronic apparatus including it and method for controlling them
JP3329367B2 (ja) * 1996-10-21 2002-09-30 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60101054A (ja) * 1983-11-08 1985-06-05 Canon Inc 液体噴射装置
JPS6244455A (ja) * 1985-08-22 1987-02-26 Ricoh Co Ltd インクジエツト記録装置におけるインク粘度制御装置
JPS6277947A (ja) * 1985-10-01 1987-04-10 Canon Inc インクジエツト記録装置
JPH0262275A (ja) * 1988-08-30 1990-03-02 Brother Ind Ltd 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03293153A (ja) 1991-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100653795B1 (ko) 기록 헤드용 소자 보드, 기록 헤드 및 기록 헤드 제어 방법
JP2584879B2 (ja) ファクシミリ装置
JP4086590B2 (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
EP0679517B1 (en) Liquid ejection printing apparatus
JP3884878B2 (ja) 記録装置及び吸引回復制御方法
JP2007015217A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および予備吐出制御方法
JPH06206320A (ja) インクジェット記録装置
JP3029163B2 (ja) 液体噴射装置
JP2766038B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3167691B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH09207358A (ja) インクジェット記録方法およびその装置
JP2001315352A (ja) インクジェット記録装置
JPH09201967A (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2804581B2 (ja) インクジェット記録装置の操作方法
JP2757224B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0631929A (ja) インクジェット記録装置
JP2755794B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2814283B2 (ja) インクジェット記録装置の回復方法
JP2937470B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH06286254A (ja) インクジェット記録装置
JPH11334109A (ja) インクジェット記録装置
JP4250402B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の記録ヘッド制御方法
JPH07137247A (ja) 液体噴射記録装置及び該装置におけるヘッド制御方法
JP2860685B2 (ja) インクジェット記録装置の回復方法
JPH0647985A (ja) インクジェット記録装置および該装置にて行われるインクジェットヘッドの装着状態の判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees