JP3184648B2 - インクジェット記録装置およびその装置の回復処理方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびその装置の回復処理方法

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JP3184648B2 JP345293A JP345293A JP3184648B2 JP 3184648 B2 JP3184648 B2 JP 3184648B2 JP 345293 A JP345293 A JP 345293A JP 345293 A JP345293 A JP 345293A JP 3184648 B2 JP3184648 B2 JP 3184648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドから被記録
材に対しインクを吐出させて記録を行うインクジェット
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパターンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。
【0003】前記記録装置は、記録方式により、インク
ジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービ
ーム式等に分けることができ、そのうちのインクジェッ
ト式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出
口からインク(記録液)滴を吐出飛しょうさせ、これを
被記録材に付着させて記録するように構成されている。
【0004】近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。このインクジェット記
録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を
行う為に非接触で印字が可能であり、このために非常に
安定した記録画像を得ることができる。
【0005】このようなインクジェット記録装置ではイ
ンクを安定して吐出させるため以下のような場合に記録
ヘッドからインクを吸引する操作(吸引回復)が必要と
なっていた。
【0006】1.インク吐出によって発生する微小気泡
が原因で吐出不良が発生する場合 2.インクの乾燥による増粘で吐出不良が発生する場合 3.外界からの気泡混入で吐出部近傍にインクが無くな
り吐出不能になる場合 4.長期間放置されてインクが固化し吐出不能になる場
合 一般には、これらの吸引回復時には1、2、3、4の順
に強い吸引回復を行う必要があることが知られており、
1の場合と比較して2の場合には吸引負圧、3の場合に
は吸引量、4の場合には吸引負圧/吸引量と負圧保持時
間をそれぞれ大きくするような回復操作が必要であっ
た。そのためインクジェット記録装置には、吸引回復の
強さを変えた複数の回復モードを持ち、これを予防的に
実行したり、不良が起きた場合にユーザに選択的に実行
させるような手段を設けることが行われてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような吸
引回復の自動実行/選択実行いずれの場合にも無駄にイ
ンクを吸引消費する割合が高く、ランニングコストが高
くついたり、吸引した廃インクをインクジェット記録装
置本体内に保持するようなタイプの場合には本体容積の
増大、コスト増大を招くという問題があった。
【0008】また記録ヘッドのインクの流路内に複数の
フィルター部等を設ける事で、ノズル先端のメニスカス
がやぶれてノズル内のインクが無くなり、共通液室内に
空気が侵入し、いわゆるインク落ち状態になった場合
に、フィルター部にメニスカスを形成させてインクがイ
ンクタンクの方まで引き戻されるのを防止させるタイプ
の記録ヘッドが考案されている。この様なタイプのもの
にあっては通常はノズルに近い(第1フィルター)フィ
ルターまでの内容積より少し大きい容積で吸引回復を行
えばインク落ちしたインクをノズルまで吸い上げること
が可能となり吸引量を抑制する効果が考えられるが、長
期放置や機械振動によりメニスカスのインクの後退防止
効果が失われてしまうことが有り、そのような場合、確
実な回復が行えず、操作者によって再度回復操作を行わ
なければならないという事態が発生する。
【0009】このように、従来のインクジェット記録装
置においては、発生した印字不良に対して適切かつ確実
な吸引回復をユーザーに負担をかけることなく実行する
事が困難であり、そのため、無駄なインク消費が行わ
れ、ランニングコスト増大、本体コスト増大、本体サイ
ズ増大等の不具合の発生を防止する事が困難であった。
【0010】本発明は、前述の問題を解決するためにな
されたものであり、確実な回復性能と廃インクの低減の
両立を可能とするインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、インクを吐出するための吐出口と該吐出口へイン
クを供給する供給路を有する記録ヘッドから記録媒体に
対してインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置であって、前記記録ヘッドの前記吐出口からインク
を吸引して前記吐出口からインクを排出させる、前記記
録ヘッドのインク吐出回復処理を行うための吸引回復手
段と、前記記録ヘッド内にある前記供給路内のインク充
填状態の程度に関する情報を取得するための取得手段と
を有し、前記取得手段により取得された前記インク充填
状態の程度に関する情報が第1の程度を示す情報である
とき、前記吸引回復動作によるインク吸引量を第1の量
とし、前記取得手段により取得された前記インク充填状
態の程度に関する情報が前記第1の程度よりインクの充
填状態が少ない第2の程度を示す情報であるとき、前記
吸引回復動作によるインク吸引量を前記第1の量より多
い第2の量とすることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、インクを吐出するための
吐出口と該吐出口へインクを供給する供給路を有する記
録ヘッドから記録媒体に対してインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置の回復処理を行う方法であ
って、前記記録ヘッドの前記吐出口からインクを吸引し
て前記吐出口からインクを排出させる前記記録ヘッドの
インク吐出回復処理を行うための吸引回復工程と、前記
記録ヘッド内にある前記供給路内のインク充填状態の程
度に関する情報を取得するための取得工程とを有し、前
記取得工程において取得された前記インク充填状態の程
度に関する情報が第1の程度を示す情報であるとき、前
記吸引回復動作によるインク吸引量を第1の量とし、前
記取得工程において取得された前記インク充填状態の程
度に関する情報が前記第1の程度よりインクの充填状態
が少ない第2の程度を示す情報であるとき、前記吸引回
復動作によるインク吸引量を前記第1の量より多い第2
の量とすることを特徴とするものである。
【0013】ここで前記吸引条件は、例えば吸引量、吸
引圧および吸引負圧保持時間の少なくとも一つである。
【0014】本発明によれば、記録ヘッド内にある供給
路内のインク充填状態の程度に関する情報を取得し、取
得されたインク充填状態の程度に関する情報が第1の程
度を示す情報であるとき、吸引回復動作によるインク吸
引量を第1の量とし、取得されたインク充填状態の程度
に関する情報が前記第1の程度よりインクの充填状態が
少ない第2の程度を示す情報であるとき、吸引回復動作
によるインク吸引量を前記第1の量より多い第2の量と
することで、最適な吸引量(過不足のない吸引量)にて
吸引動作を行う。
【0015】本願第2の発明によれば、第1の吸引条件
で行われる吸引回復手段による第1の吸引回復動作後
に、取得されたインク充填状態の程度に関する情報に応
じた第2の吸引条件で吸引回復手段に対して第2の吸引
回復動作を行わせる。具体的には、第2の吸引条件で行
われる第2の吸引回復動作による吸引量は、第1の吸引
条件で行われる第1の吸引回復動動作による吸引量以上
であり、また、第2の吸引条件で行われる第2の吸引回
復動作では、インク充填状態の程度に関する情報が第1
の程度を示す情報であるとき、吸引回復動作によるイン
ク吸引量を第1の量とし、インク充填状態の程度に関す
る情報が第1の程度よりインクの充填状態が少ない第2
の程度を示す情報であるとき、吸引回復動作によるイン
ク吸引量を前記第1の量より多い第2の量とする。
【0016】したがって、確実な回復性能を有するとと
もに吸引回復に伴う廃インク量を低減可能なインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0017】
【実施例】
〔第1の発明の実施例〕以下、第1の発明のインクジェ
ット記録装置に係る実施例について、図面を参照して詳
細に説明する。
【0018】(1−1)装置本体の概略説明 図1は、本発明が適用されるインクジェット記録装置I
JRAの概観図である。同図において、駆動モータ50
13の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011、5
009を介して回転するリードスクリュー5004の螺
旋溝5005に対して係合するキャリッジHCはピン
(不図示)を有し、矢印a、b方向に往復移動される。
このキャリッジHCには、インクジェットカートリッジ
IJCが搭載されている。5002は紙押え板であり、
キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン5000に
対して押圧する。5007、5008はフォトカプラ
で、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確
認して、モータ5013の回転方向切換等を行うための
ホームポジション検知手段である。5016は記録ヘッ
ドの前面をキャップするキャップ部材5022を支持す
る部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手
段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引
回復を行う。5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にするための
部材であり、本体支持板5018にこれらは支持されて
いる。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニング
ブレードが本例に適用できることはいうまでもない。
又、5021は吸引回復の吸引を開始するためのレバー
で、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴って
移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等の公
知の伝達手段で移動制御される。
【0019】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、所定のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本実施例には種々の変形が適用できる。
【0020】(1−2)インクジェットカートリッジの
説明 図2は本発明が適用される記録ヘッドとインクタンクが
一体となったディスポーザブルタイプのインクジェット
カートリッジである。この図に於いて201はアルミで
出来たベースプレートであり、202は201のアルミ
ベースプレート上に接着により貼り付けられたヒーター
ボード上に半導体プロセスにより作られた吐出用のヒー
ターである。203はそのヒーター上に圧接された溝付
き天板であり、これは精密なモールディングによりポリ
サルホン等のプラスチック材料で成形されたものであ
る。
【0021】204はフェイス面であり溝付き天板20
3と同時に一体で成形されたものであり、205は20
3の溝付き天板で成形された溝(ノズル部)のうちの一
つを示している。206は203の溝付き天板にあけら
れた吐出口である。207は205の溝が連通している
共通液室であり、インクを各ノズルに供給する役割を果
たしている。208は第1のインク供給路であり213
のインクタンクから供給されるインクを207の共通液
室に供給する役割を果たす。
【0022】209は201のアルミベースプレート上
に貼り付けられたプリント回路基板であり、ヒーター2
02に電気信号を伝えるためのコンタクト部を持つ。こ
のコンタクト部に本体装置からの電気信号が伝えられ印
字が行われる。プリント回路基板209上にあるコンタ
クト部は吐出ヒーター202のあるヒーターボードとワ
イヤーボンディング(不図示)で結ばれている。210
はインク供給路208の端部に熱溶着されたフィルター
(第1フィルター)である。211は213のタンク内
にやはり圧接されたフィルター(第2フィルター)であ
る。
【0023】212は第1フィルター210と第2フィ
ルター211で挟まれた部分に形成され、インク供給路
208に直列につながる第2のインク流路である。21
4はインクを貯蔵するためのウレタンフォームであり同
時に記録ヘッドに対して負圧を発生させるための負圧発
生源となっている。215は大気連通口である。
【0024】ここで従来のインクジェットカートリッジ
においては、図15に示すように210の第1フィルタ
ーまで形成されている。
【0025】一方、本発明においては、図2に示すよう
にさらに第2フィルター211を設けるとともに第2フ
ィルター211のフィルター径を大きくして高速印字時
にインクの流体抵抗がフィルター部で異常に高くならな
いように構成している。
【0026】(1−3)記録装置制御構成の説明 次に、上述した装置構成とインクジェットカートリッジ
の各部の記録制御を実行するための制御構成について、
図3に示すブロック図を参照して説明する。制御回路を
示す同図において、10は記録信号を入力するインター
フェース、11はMPU、12はMPU11が実行する
制御プログラムを格納するプログラムROM、13は各
種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デー
タ等)を保存しておくダイナミック型のRAMである。
14は記録ヘッド18に対する記録データの供給制御を
行うゲートアレイであり、インターフェース10、MP
U11、RAM13間のデータの転送制御も行う。20
は記録ヘッド18を搬送するためのキャリアモータ、1
9は記録用紙搬送のための搬送モータである。15はヘ
ッドを駆動するヘッドドライバ、16、17は夫々搬送
モータ19、キャリアモータ20を駆動するモータドラ
イバである。
【0027】図4は、図3の各部の詳細を示す回路図で
ある。ゲートアレイ14は、データラッチ141、セグ
メント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプレク
サ(MPX)143、コモン(COM)タイミング発生
回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド18
は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コモン
信号COMとセグメント信号SEGが一致したところの
吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流れ、こ
れによりインクが加熱され吐出する。
【0028】上記デコーダ145は、上記コモンタイミ
ング発生回路144が発生したタイミングをデコードし
て、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択す
る。データラッチ141はRAM13から読み出された
記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データ
をマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ1
42に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力す
る。マルチプレクサ143からの出力は、後述するよう
に1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てな
ど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更する
ことができる。
【0029】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14と
MPU11との間で記録信号がプリント用の記録データ
に変換される。そして、モータドライバ16、17が駆
動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録
データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われ
る。
【0030】(1−4)吸引回復系動作の説明 図5は代表的な回復系に用いられる吸引ポンプの断面図
と動きを示したものである。同図においてまず吸引動作
前、ポンプ内のピストン52はピストン軸53とともに
シリンダー50内の上支点であるAの位置にある。次に
ピストン軸53が下支点Cの側に動いていく時に移動し
た距離の分だけシリンダー内が負圧になる。次にBの地
点をピストン52が通過するときにキャップ54側に急
激にピーク圧力となった負圧が図6の様に作用する。そ
の後、ピストン52がCの位置に移動しながらシリンダ
ー50内へのインクの流入は負圧がインクの流入により
解消されるまで続く。
【0031】この構成の吸引ポンプの利点としてはピー
ク圧力を非常に高く発生させることが可能で固着や記録
ヘッド内の気泡等を圧力の低いポンプに比較して非常に
効率よく除去出来ることにある。
【0032】次に負圧が解消された時点でシリンダー5
0内に溜まったインクの排出動作に移る。ピストン軸5
3が上支点側Aの方へゆっくりと引き戻されるとシール
面51が開いてシリンダー50内に溜まっていたインク
が廃インク吸収パッドの方へ排出される。実際には更に
キャップ54から記録ヘッドがはずれて大気に解放され
ている状態でピストン軸53を往復させ(空吸引動
作)、シリンダー内やキャップ内に残っているインクを
完全に排出させる動作を行う。
【0033】このような吸引ポンプとキャップを使用し
た吸引回復手段では、吸引量に関してはピストン軸のス
トローク、吸引圧に関してはキャップの記録ヘッドへの
侵入量、負圧保持時間に関してはピストン軸の停止時間
をそれぞれ変えることで吸引条件を変える制御が可能で
ある。
【0034】(1−5)インク吐出不良検出手段の説明 本実施例に用いるインク吐出不良検出手段について説明
する。図6(A)、(B)は本発明実施例に好適な記録
ヘッドの駆動部付近の模式的平面図及びその模式部分拡
大図である。
【0035】図6(A)、(B)でわかるように、多数
の熱エネルギー変換素子としての電気熱変換体が配列さ
れた領域3(以下、単に吐出ヒータ部という)の延長上
の両端に対して少なくとも一部が存在するように温度セ
ンサ2が配置されている。このセンサ2は、基板表面上
に設けられているのではなく、基板1自体に組みこまれ
ている。
【0036】4は端子であり、ワイヤボンディング等に
より外部の電気配線と接続される。温度センサ2は、吐
出ヒータ部3等と同じ成膜プロセスにより吐出ヒータ部
3の近傍に形成してある。図6(B)は図6(A)にお
けるセンサ2を含む部分Bの模式的拡大図であり、5及
び6は、それぞれ、吐出ヒータ及び配線である。温度セ
ンサ2は、吐出ヒータや配線等の他の部分と同様に、半
導体素子形成時の成膜プロセスと同様の成膜プロセスに
よって形成されているため、極めて高精度であり、他の
部分の構成材量として用いられているアルミニウム、チ
タン、タンタル等、温度に応じて導電率が変化する材料
を用いて作成される。
【0037】また、図示した温度センサ2は配線等の影
響を少なくするために、蛇行形状をしており温度センサ
2の出力は端子4を介して取り出すことができる。
【0038】図7は図6(A)、(B)に示される温度
センサ2の出力を用いた温度検出部の1例を示す。
【0039】図のように、温度センサ2には分圧抵抗7
および電圧端子28が接続され、温度センサ2の抵抗変
化は電圧変換される。電圧変換された出力はコンパレー
タ9により基準電源10と比較され、図3に示すゲート
アレイを介してMPU11に入力される。即ち基板の温
度がある設定値より上か下かをMPU11が判断できる
訳である。基板1の温度センサ2における温度変化は、
図8に示すように変化する。即ち、インクの正常吐出時
には、曲線12のように過渡的に変化し、ある温度で定
常状態に達するが、インク吐出部近傍にインクが無くな
ったり、インク目詰まり等によってインク吐出不良状態
が生じると、熱量が蓄積して温度が急激に上昇を始め
る。曲線13はインク吐出不良状態の温度変化を示して
いる。
【0040】従って、温度T0でコンパレータ9の出力
が反転するように基準電圧V0を設定すると、ヒータボ
ード1の温度がT0を越えたときにMPU11にこれが
通知され、それによってインク吐出不良発生と判断する
ことができ、インク吐出不良の検出が行われる。このイ
ンク吐出不良検出のシーケンスを図9のフローチャート
に示す。
【0041】(第1実施例)図12に制御手段としての
MPU11により実行される第1実施例の吸引回復のフ
ローチャートを示す。
【0042】ユーザの指示、あるいは自動で吸引回復命
令がMPU11に与えられると、回復条件制御手段がキ
ャリッジ駆動制御装置、搬送系制御装置を駆動し、予め
決められた第1の吸引条件(吸引量/吸引負圧/負圧保
持時間)で第1吸引回復を行う(ステップS1)。吸引
後は記録ヘッドフェイス面に残留したインクを除去する
ためにクリーニングブレード5017によりワイピング
を行い(ステップS2)、更にノズル内に入った不要イ
ンクを除去するため予備吐出を行う(ステップS3)。
その後、前述のインク吐出不良検出手段により印字不良
検出が実行される(ステップS4)。その結果印字不良
が無いと判断された場合には(ステップS5でNo)、
吸引回復を終了しスタンバイ状態となる。一方、印字不
良が検出された場合(ステップS5でYes)、検出信
号が回復条件制御手段に送られ、回復条件制御手段はキ
ャリッジ駆動制御装置、搬送系制御装置を予め決められ
た第1吸引回復条件とは異なる第2の吸引回復条件で駆
動し、第2吸引回復を行う(ステップS6)。その後ワ
イピング(ステップS7)、予備吐出(ステップS8)
を行って吸引回復を終了する。
【0043】前述したような複数のフィルタを有する記
録ヘッドを使用したインクジェット記録装置において本
吸引回復シーケンスを実施する場合、第1吸引回復のイ
ンク吸引量は記録ヘッドの吐出口206から第1フィル
ター210までのインク供給路の内容積以上、かつ第2
フィルター211までの内容積以下とし、第2吸引回復
のインク吸引量は、記録ヘッドの吐出口206から第2
フィルター211までの内容積より大であるように設定
する。これにより、空気の侵入により第2フィルター2
11までインクが落ちて大きな吸引回復が必要となる時
以外は第2吸引回復の吸引量で吸引することを行わない
ため、吸引回復により生じる廃インク量を低減すること
ができ、無駄なインク消費がなく、かつ、必要時には確
実に回復性能を発揮するインクジェット記録装置を得る
ことができる。
【0044】(第2実施例)図13に、第2吸引回復の
あとに再度印字不良検出を行い、不良が有る場合には第
3吸引回復を行う第2実施例のシーケンスを示すフロー
チャートを示す。
【0045】この様な吸引回復シーケンスを前述したよ
うな複数のフィルターを有する記録ヘッドを使用したイ
ンクジェット記録装置において実施する場合、第1吸引
回復の吸引量を第1フィルター210から第2フィルタ
ー211までのインク供給路の内容積以上で、かつ記録
ヘッドの吐出口206から第2フィルター211までの
インク供給路の内容積以下に設定し、第2吸引回復の吸
引量を記録ヘッドの吐出口206から第1フィルター2
10までのインク供給路の内容積以上で、かつ第2フィ
ルター211までの内容積以下に設定し、第3吸引回復
の吸引量を記録ヘッドの吐出口206から第2フィルタ
ー211までのインク供給路の内容積より大であるよう
に設定する。この場合、吐出口206表面のゴミやノズ
ル部205内のインク中の気泡等に起因して吐出不良が
生じた場合には、第1吸引回復で十分な回復ができ、か
つ、空気の侵入によりインクが第2フィルター211ま
で落ちていた場合にも、少なくとも第1フィルター21
0までインクを引き上げる事が可能であり、第2吸引回
復によるインク消費量を少なくすることができる。第1
吸引回復、第2吸引回復の両者でインク吐出不良が解消
されないことは極めて少ないため、第3吸引回復が使用
される頻度は少ない。したがって第2実施例により、実
質的に廃インク量を更に低減する事が可能なインクジェ
ット記録装置が提供される。さらに、データ印字前に吐
出不良チェックを行うので、ノズル内にインクがない状
態で吐出ヒーターを駆動する空印字によるヘッドダメー
ジ、データ損失等を防ぐ効果もある。
【0046】〔第2の発明の実施例〕以下、第2の発明
のインクジェット記録装置に係る実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0047】(2−1)装置本体の概略説明、(2−
2)インクジェットカートリッジの説明、(2−3)記
録装置制御構成の説明、(2−4)吸引回復系動作の説
明は前述の第1の発明と同様であるので説明を省略す
る。
【0048】(2−5)インク充填状態判定手段の説明 インク充填状態判定手段について以下説明する。
【0049】記録ヘッドの駆動部近傍に関する図6
(A)、(B)の説明、及びインク吐出不良検出手段に
関する図7の説明は前述の第1の発明と同様である。
【0050】基板1のセンサ部における温度変化が、図
8に示すように変化することは前述の通りである。図8
中、曲線12は吐出正常状態、曲線13は吐出不良状態
の温度変化を示す。図8において曲線13は複数本描か
れており、最も左側で立ち上がっている曲線はインク吐
出直後にT0を超え、右側の曲線であるほど遅い時期に
0を越えてインク吐出不良発生が検出される。この差
は、発熱部近傍の熱容量の差に起因し、これは記録ヘッ
ドのインク吐出口近傍の供給路のインク充填状態の程度
の差を強く反映しており、センサ部温度がT0を越す時
期が早いほど、発熱部近傍にインク量が少なく熱容量が
小さくなり昇温程度が激しくなっていると考えられる。
そこで、吐出開始からインク吐出不良発生が検出される
までの時間を計測することでインク充填異常の程度を判
定できる。このインク交換状態判定のシーケンスを示す
フローチャートを図10に示す。
【0051】図10におけるタイマー値評価ステップな
らびにインク充填程度決定ステップでは予め決められた
印字不良検出時間と推定インク充填状態の対応表を基に
インク充填程度を判断する。このような対応表の一例を
図11に示す。対応表は実際的には実験に基づいて決定
される。
【0052】(第3実施例)図14に制御手段としての
MPU11により実行される第3実施例の吸引回復のシ
ーケンスを示すフローチャートを示す。
【0053】ユーザの指示、あるいは自動で吸引回復命
令がMPUに与えられると、回復条件制御手段がキャリ
ッジ駆動制御装置、搬送系制御装置を予め決められた第
1の吸引条件(吸引量/吸引負圧/負圧保持時間)で吸
引回復を行うよう駆動し第1吸引回復を行う(ステップ
S21)吸引後は記録ヘッドフェイス面に残留したイン
クを除去するためにワイピングを行い(ステップS2
2)、更にノズル内に入った不要インクを除去するため
予備吐出を行う(ステップS23)。その後、インク充
填状態判定手段により前述したようなインク充填状態が
評価される(ステップS24)。その結果印字状態が正
常(インク充填状態が正常)ならば(ステップS25で
No)、吸引回復を終了しスタンバイ状態となる。一
方、印字不良が検出された場合、インク充填状態判定手
段によって決められたインク充填状態を表す信号が回復
条件制御手段に送られる。インク充填状態信号を受け取
った回復条件制御手段はその信号に応じて予め決められ
た吸引条件を設定し(ステップS26)、キャリッジ駆
動制御装置、搬送系制御装置を駆動して第2吸引回復を
行い(ステップS27)、その後ワイピング(ステップ
S28)、予備吐出(ステップS29)を行って吸引回
復を終了する。
【0054】前述したような複数のフィルターを有する
記録ヘッドを使用したインクジェット記録装置において
本吸引回復シーケンスを実施する場合、第1吸引回復は
ノズル部205の容積より若干多めに設定し、第2吸引
回復の吸引量は、インク充填状態に応じて、充填状態
では第1吸引回復と同じ吸引量、充填状態2では記録ヘ
ッドの吐出口206から第1フィルター210までのイ
ンク供給路の内容積以上で、かつ第2フィルターまでの
内容積以下、充填状態では記録ヘッドの吐出口206
から第2フィルター211までの内容積より大となるよ
うに設定することにより、インク充填程度に応じて過不
足無い吸引回復が可能となり、廃インク量を低減するこ
とができ、かつ、必要時には確実に回復性能を発揮する
インクジェット記録装置を得ることができる。
【0055】上記実施例中では、吸引回復条件として吸
引量のみを変える場合について説明したが、フィルター
等のメニスカス形成部の保持力が大きく違う場合や、イ
ンクの流抵抗が大きく異なる場合には、吸引負圧や負圧
保持力も変更することにより確実に回復性能を発揮する
インクジェット記録装置を得ることができる。
【0056】また、記録ヘッドは図2に示すようなイン
クジェットカートリッジに限らず図16に示すように記
録ヘッド内の吐出口から第1フィルターまでのインク供
給路の容積と第1フィルターから第2フィルターまでの
インク供給路の容積が大きく異なる場合や、記録チップ
とインクタンクをチューブで連結して使用するいわゆる
パーマネントヘッド型においても同様に効果がある。
【0057】さらに、吸引回復は、ユーザーの指示以外
に、タイマー制御、印字ドット数制御、インクジェット
カートリッジ交換時、本体着荷時等に自動的に行っても
良く、その場合、ユーザーの手間を大幅に抑えつつ廃イ
ンクの低減、信頼性の確保が可能となる。
【0058】また本実施例中のインク吐出不良検出手
段、インク充填状態判定手段は上記説明のものに限らず
同様の効果を奏する手段であれば使用可能である。
【0059】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0060】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0061】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0062】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0063】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
とすることもできる。
【0064】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0065】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0066】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0067】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置とすることもで
きる。
【0068】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0069】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態してもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0070】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または
別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を採るものであっても良い。
【0071】
【0072】
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクの吐出回復を確実に行うことができるとともに吸
引回復に伴う廃インク量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置。
【図2】本発明で主に用いられるインクジェットカート
リッジの断面図。
【図3】本発明の記録装置の制御回路構成のブロック
図。
【図4】制御回路の一部の詳細なブロック図。
【図5】本発明のインクジェット記録装置に用いられる
吸引用ポンプの断面図。
【図6】(A)本発明のインクジェット記録装置に用い
られる記録ヘッド駆動部付近の模式的平面図。 (B)同模式的部分拡大図。
【図7】本発明で用いられる記録ヘッド温度検出部の回
路図。
【図8】インク吐出時の印字時間とヘッド温度の関係を
示すグラフ。
【図9】本発明で用いられるインク吐出不良検出方法を
示すフローチャート。
【図10】本発明で用いられるインク充填状態判定方法
を示すフローチャート。
【図11】本発明の第2実施例で用いられるインクジェ
ットカートリッジの断面図。
【図12】本第1の発明の第1実施例で用いられる回復
制御のフローチャート。
【図13】本第1の発明の第2実施例で用いられる回復
制御のフローチャート。
【図14】本第2の発明の第1実施例で用いられる回復
制御のフローチャート。
【図15】従来のインクジェットカートリッジの断面
図。
【図16】本発明で使用される他のインクジェットカー
トリッジの断面図。
【符号の説明】
2 温度センサ 11 MPU 12 ROM 13 RAM 50 シリンダー 52 ピストン 53 ピストン軸 54 キャップ 5015 吸引手段 IJC インクジェットカートリッジ IJRA インクジェット記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大塚 尚次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−169239(JP,A) 特開 昭63−115755(JP,A) 特開 平4−234669(JP,A) 特開 平3−164262(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/175 B41J 2/185 B41J 29/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための吐出口と該吐出
    口へインクを供給する供給路を有する記録ヘッドから記
    録媒体に対してインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録装置であって、 前記記録ヘッドの前記吐出口からインクを吸引して前記
    吐出口からインクを排出させる、前記記録ヘッドのイン
    ク吐出回復処理を行うための吸引回復手段と、 前記記録ヘッド内にある前記供給路内のインク充填状態
    の程度に関する情報を取得するための取得手段とを有
    し、 前記取得手段により取得された前記インク充填状態の程
    度に関する情報が第1の程度を示す情報であるとき、前
    記吸引回復動作によるインク吸引量を第1の量とし、 前記取得手段により取得された前記インク充填状態の程
    度に関する情報が前記第1の程度よりインクの充填状態
    が少ない第2の程度を示す情報であるとき、前記吸引回
    復動作によるインク吸引量を前記第1の量より多い第2
    の量とすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 第1の吸引条件で行われる前記吸引回復
    手段による第1の吸引回復動作後に、前記取得手段によ
    り取得された前記インク充填状態の程度に関する情報に
    応じた第2の吸引条件で前記吸引回復手段に対して第2
    の吸引回復動作を行わせる制御手段を更に備え、 前記第2の吸引条件で行われる前記第2の吸引回復動作
    による吸引量は、前記第1の吸引条件で行われる前記第
    1の吸引回復動動作による吸引量以上であり、 前記第2の吸引条件で行われる前記第2の吸引回復動作
    では、前記取得手段により取得された前記インク充填状
    態の程度に関する情報が第1の程度を示す情報であると
    き、前記吸引回復動作によるインク吸引量を第1の量と
    し、前記取得手段により取得された前記インク充填状態
    の程度に関する情報が前記第1の程度よりインクの充填
    状態が少ない第2の程度を示す情報であるとき、前記吸
    引回復動作によるインク吸引量を前記第1の量より多い
    第2の量とすることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引条件とは、インク吸引量に関す
    る条件の他に、吸引圧に関する条件または吸引負圧保持
    時間に関する条件の少なくとも一つを含むことを特徴と
    する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギーを
    用いてインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基づ
    いて吐出口からインクを吐出することを特徴とする請求
    項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】インクを吐出するための吐出口と該吐出口
    へインクを供給する供給路を有する記録ヘッドから記録
    媒体に対してインクを吐出して記録を行うインクジェッ
    ト記録装置の回復処理を行う方法であって、 前記記録ヘッドの前記吐出口からインクを吸引して前記
    吐出口からインクを排出させる、前記記録ヘッドのイン
    ク吐出回復処理を行うための吸引回復工程と、 前記記録ヘッド内にある前記供給路内のインク充填状態
    の程度に関する情報を取得するための取得工程とを有
    し、 前記取得工程において取得された前記インク充填状態の
    程度に関する情報が第1の程度を示す情報であるとき、
    前記吸引回復動作によるインク吸引量を第1の量とし、 前記取得工程において取得された前記インク充填状態の
    程度に関する情報が前記第1の程度よりインクの充填状
    態が少ない第2の程度を示す情報であるとき、前記吸引
    回復動作によるインク吸引量を前記第1の量より多い第
    2の量とすることを特徴とする、インクジェット記録装
    置の回復処理方法。
  7. 【請求項7】 第1の吸引条件で行われる前記吸引回復
    工程による第1の吸引回復動作後に、前記取得工程にお
    いて取得された前記インク充填状態の程度に関する情報
    に応じた第2の吸引条件で第2の吸引回復動作を行わせ
    る制御工程を更に備え、 前記第2の吸引条件で行われる前記第2の吸引回復動作
    による吸引量は、前記第1の吸引条件で行われる前記第
    1の吸引回復動動作による吸引量以上であり、前記第2
    の吸引条件で行われる前記第2の吸引回復動作では、前
    記取得工程において取得された前記インク充填状態の程
    度に関する情報が第1の程度を示す情報であるとき、前
    記吸引回復動作によるインク吸引量を第1の量とし、前
    記取得工程において取得された前記インク充填状態の程
    度に関する情報が前記第1の程度よりインクの充填状態
    が少ない第2の程度を示す情報であるとき、前記吸引回
    復動作によるインク吸引量を前記第1の量より多い第2
    の量とすることを特徴とする請求項6に記載のインクジ
    ェット記録装置の回復処理方法。
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