JP3184629B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP3184629B2 JP3184629B2 JP28009892A JP28009892A JP3184629B2 JP 3184629 B2 JP3184629 B2 JP 3184629B2 JP 28009892 A JP28009892 A JP 28009892A JP 28009892 A JP28009892 A JP 28009892A JP 3184629 B2 JP3184629 B2 JP 3184629B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドから被記録
材に対しインクを吐出させて記録を行うインクジェット
記録装置の回復系制御に関する。
材に対しインクを吐出させて記録を行うインクジェット
記録装置の回復系制御に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパタ−ンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパタ−ンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。
【0003】前記記録装置は、記録方式により、インク
ジェット式、ワイヤドット式、サ−マル式、レ−ザ−ビ
−ム式等に分けることができ、そのうちのインクジェッ
ト式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出
口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記
録材に付着させて記録するように構成されている。
ジェット式、ワイヤドット式、サ−マル式、レ−ザ−ビ
−ム式等に分けることができ、そのうちのインクジェッ
ト式(インクジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出
口からインク(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記
録材に付着させて記録するように構成されている。
【0004】近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。このインクジェット記
録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を
行なう為に非接触で印字が可能であり、このために非常
に安定した記録画像を得ることができる。
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。このインクジェット記
録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を
行なう為に非接触で印字が可能であり、このために非常
に安定した記録画像を得ることができる。
【0005】しかしながら、インクジェット記録装置は
インクを扱う以上、キャッピング等が正しく行われてい
る場合は良いが、記録ヘッドや一体型インクジェットカ
ートリッジ等を記録装置から取り外した場合には性能が
著しく低下してしまう。また、取り外した場合にはどん
な振動や環境で取り扱われたかがわからず保存状態が良
くないことが多い。さらに、ユーザーが新しい記録ヘッ
ドや、一体型インクジェットカートリッジ等を取り付け
た場合を考えると、新しいものでも製造後の物流の段階
で高低温や輸送時の振動、乾燥等を最低でも数カ月、長
くて数年間受けることになる。この様な状態の記録ヘッ
ドのまま印字を行うと印字品位が悪いのは当然である
が、後方からのインクの供給等が絶たれた状態で物流蒸
発により濃縮されたインク等がヒーターボード近傍にあ
り、染料や顔料、金属イオンなどが高濃度に濃縮されて
いる場合が多い。この様な状態でいきなり印字等を行う
と吐出ヒーターが発熱した時にヒーター表面で焦げ付き
易い状態になる。さらにこの様な状況下で吸引回復が行
われていなかったり、不完全であった場合にはインクの
後方からの供給が切れてヒーター上でいわゆる空炊き状
態になり、ヒーター表面のピーク温度が上昇し、ひどい
焦げ付き状態となる。
インクを扱う以上、キャッピング等が正しく行われてい
る場合は良いが、記録ヘッドや一体型インクジェットカ
ートリッジ等を記録装置から取り外した場合には性能が
著しく低下してしまう。また、取り外した場合にはどん
な振動や環境で取り扱われたかがわからず保存状態が良
くないことが多い。さらに、ユーザーが新しい記録ヘッ
ドや、一体型インクジェットカートリッジ等を取り付け
た場合を考えると、新しいものでも製造後の物流の段階
で高低温や輸送時の振動、乾燥等を最低でも数カ月、長
くて数年間受けることになる。この様な状態の記録ヘッ
ドのまま印字を行うと印字品位が悪いのは当然である
が、後方からのインクの供給等が絶たれた状態で物流蒸
発により濃縮されたインク等がヒーターボード近傍にあ
り、染料や顔料、金属イオンなどが高濃度に濃縮されて
いる場合が多い。この様な状態でいきなり印字等を行う
と吐出ヒーターが発熱した時にヒーター表面で焦げ付き
易い状態になる。さらにこの様な状況下で吸引回復が行
われていなかったり、不完全であった場合にはインクの
後方からの供給が切れてヒーター上でいわゆる空炊き状
態になり、ヒーター表面のピーク温度が上昇し、ひどい
焦げ付き状態となる。
【0006】従来はそのようなことを防止するために、
取扱い説明書にヘッド取り付け後は回復操作を行うよう
に指示するか、脱着を検知したり、ヘッドIDの違いを
みたりして吸引回復を行うことが考えられていた。
取扱い説明書にヘッド取り付け後は回復操作を行うよう
に指示するか、脱着を検知したり、ヘッドIDの違いを
みたりして吸引回復を行うことが考えられていた。
【0007】しかし、回復操作の量が脱着検知を行った
場合でも、通常の記録装置にヘッドが取り付けられた状
態と同じ回復操作と同量の操作量であるために不完全な
回復操作となり、やはり濃縮されたインクの存在により
ヒーターにダメージを与えてしまう場合が非常に多かっ
た。そうなってしまうとその悪い印字結果をみてから強
力な回復操作を行わなければならず、結果的に、時間と
インクの無駄となってしまた。更に、記録ヘッドのイン
クの流路内に複数のフィルター部等を持ち、ノズル先端
のメニスカスがやぶれてノズル内のインクが無くなり共
通液室内に空気が侵入する、いわゆるインク落ち状態に
なった場合に、フィルター部にメニスカスを形成させて
インクがインクタンクの方まで引き戻されるのを防止さ
せるのもが考案されている。この様なタイプのもので
は、通常ノズルに近い(第1フィルター)フィルターま
での内容積より少し大きい容積で吸引回復を行えば、イ
ンク落ちしたインクをノズルまで吸い上げることが可能
となり十分であった。こうすることによりインク落ち以
外の印字不良で吸引回復する場合の吸引量を最小限にす
ることが可能であった。
場合でも、通常の記録装置にヘッドが取り付けられた状
態と同じ回復操作と同量の操作量であるために不完全な
回復操作となり、やはり濃縮されたインクの存在により
ヒーターにダメージを与えてしまう場合が非常に多かっ
た。そうなってしまうとその悪い印字結果をみてから強
力な回復操作を行わなければならず、結果的に、時間と
インクの無駄となってしまた。更に、記録ヘッドのイン
クの流路内に複数のフィルター部等を持ち、ノズル先端
のメニスカスがやぶれてノズル内のインクが無くなり共
通液室内に空気が侵入する、いわゆるインク落ち状態に
なった場合に、フィルター部にメニスカスを形成させて
インクがインクタンクの方まで引き戻されるのを防止さ
せるのもが考案されている。この様なタイプのもので
は、通常ノズルに近い(第1フィルター)フィルターま
での内容積より少し大きい容積で吸引回復を行えば、イ
ンク落ちしたインクをノズルまで吸い上げることが可能
となり十分であった。こうすることによりインク落ち以
外の印字不良で吸引回復する場合の吸引量を最小限にす
ることが可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な記録
ヘッドに於いても、記録装置から取り外された場合は、
振動や乾燥、後方からの空気の侵入等によりインクタン
クに近い方のフィルター(第2フィルター)までインク
落ちしたり、乾燥や気体の透過により第1フィルターと
第2フィルターの間のインクが濃縮されて空間ができる
ために、再度取り付けた場合に吸引量が不足となり、こ
の状態で印字を開始するとすぐにインク落ちしてしま
い、さらに回復性が低下してしまう場合があった。本発
明は前述したような課題を解決するために提案されたも
のであり、記録ヘッドまたはインクジェットカートリッ
ジを脱着した際においても、適正な回復動作を行ない、
高い印字品位を保つインクジェット記録装置を提供する
ことを目的とする。
ヘッドに於いても、記録装置から取り外された場合は、
振動や乾燥、後方からの空気の侵入等によりインクタン
クに近い方のフィルター(第2フィルター)までインク
落ちしたり、乾燥や気体の透過により第1フィルターと
第2フィルターの間のインクが濃縮されて空間ができる
ために、再度取り付けた場合に吸引量が不足となり、こ
の状態で印字を開始するとすぐにインク落ちしてしま
い、さらに回復性が低下してしまう場合があった。本発
明は前述したような課題を解決するために提案されたも
のであり、記録ヘッドまたはインクジェットカートリッ
ジを脱着した際においても、適正な回復動作を行ない、
高い印字品位を保つインクジェット記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、吐出口からインクを液滴として吐出して
記録を行う記録ヘッド、または該記録ヘッドとインクタ
ンクとが一体となったインクジェットカートリッジにお
ける、前記吐出口へインクを供給するインク供給路に、
前記吐出口から順に第1、第2の複数のフィルターまた
はメニスカス形成部が設けられたインクジェット記録装
置であって、前記記録ヘッドまたは前記インクジェット
カートリッジの脱着を検知する検知手段と、前記記録ヘ
ッドの回復操作として前記吐出口からの排出を行う回復
手段と、を有し、通常の場合には前記吐出口から前記第
1のフィルターまたはメニスカス形成部までの容積以上
であって前記吐出口から前記第2のフィルターまたはメ
ニスカス形成部までの容積より小さい量の排出を前記回
復手段が行い、前記検知手段によって脱着を検知した場
合には前記吐出口から前記第2のフィルターまたはメニ
スカス形成部までの容積以上の量の排出を前記回復手段
が行うことを特徴とするインクジェット記録装置を提供
するものである。
決するために、吐出口からインクを液滴として吐出して
記録を行う記録ヘッド、または該記録ヘッドとインクタ
ンクとが一体となったインクジェットカートリッジにお
ける、前記吐出口へインクを供給するインク供給路に、
前記吐出口から順に第1、第2の複数のフィルターまた
はメニスカス形成部が設けられたインクジェット記録装
置であって、前記記録ヘッドまたは前記インクジェット
カートリッジの脱着を検知する検知手段と、前記記録ヘ
ッドの回復操作として前記吐出口からの排出を行う回復
手段と、を有し、通常の場合には前記吐出口から前記第
1のフィルターまたはメニスカス形成部までの容積以上
であって前記吐出口から前記第2のフィルターまたはメ
ニスカス形成部までの容積より小さい量の排出を前記回
復手段が行い、前記検知手段によって脱着を検知した場
合には前記吐出口から前記第2のフィルターまたはメニ
スカス形成部までの容積以上の量の排出を前記回復手段
が行うことを特徴とするインクジェット記録装置を提供
するものである。
【0010】特にインク液滴を吐出して記録を行うイン
クジェット記録装置の記録ヘッド部の吐出口からインク
供給部にかけて複数の、フィルターまたはメニスカス形
成部を持つものに於いて、各フィルターまたはメニスカ
ス形成部の間の内容積以上の吸引動作を少なくとも2回
以上行うことを特徴とする。
クジェット記録装置の記録ヘッド部の吐出口からインク
供給部にかけて複数の、フィルターまたはメニスカス形
成部を持つものに於いて、各フィルターまたはメニスカ
ス形成部の間の内容積以上の吸引動作を少なくとも2回
以上行うことを特徴とする。
【0011】
(実施例1)以下、本発明のインクジェット記録装置に
係る実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
係る実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】(1)装置本体の概略説明 図1は、本発明が適用されるインクジエツト記録装置I
JRAの概観図である。同図において、駆動モータ50
13の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5
009を介して回転するリードスクリユー5005の螺
旋溝5004に対して係合するキヤリツジHCはピン
(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。
このキヤリツジHCには、インクジエツトカートリツジ
IJCが搭載されている。5002は紙押え板であり、
キヤリツジ移動方向にわたって紙をプラテン5000に
対して押圧する。5007,5008はフオトカプラ
で、キヤリツジのレバー5006のこの域での存在を確
認して、モータ5013の回転方向切換等を行うための
ホームポジシヨン検知手段である。5016は記録ヘツ
ドの前面をキヤツプするキヤツプ部材5022を支持す
る部材で、5015はこのキヤツプ内を吸引する吸引手
段でキヤツプ内開口5023を介して記録ヘツドの吸引
回復を行う。5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材で
あり、本体支持板5018にこれらは支持されている。
ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレー
ドが本例に適用できることはいうまでもない。又、50
12は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キ
ヤリツジと係合するカム5020の移動に伴って移動
し、駆動モータからの駆動力がクラツチ切換等の公知の
伝達手段で移動制御される。
JRAの概観図である。同図において、駆動モータ50
13の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5
009を介して回転するリードスクリユー5005の螺
旋溝5004に対して係合するキヤリツジHCはピン
(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。
このキヤリツジHCには、インクジエツトカートリツジ
IJCが搭載されている。5002は紙押え板であり、
キヤリツジ移動方向にわたって紙をプラテン5000に
対して押圧する。5007,5008はフオトカプラ
で、キヤリツジのレバー5006のこの域での存在を確
認して、モータ5013の回転方向切換等を行うための
ホームポジシヨン検知手段である。5016は記録ヘツ
ドの前面をキヤツプするキヤツプ部材5022を支持す
る部材で、5015はこのキヤツプ内を吸引する吸引手
段でキヤツプ内開口5023を介して記録ヘツドの吸引
回復を行う。5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材で
あり、本体支持板5018にこれらは支持されている。
ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレー
ドが本例に適用できることはいうまでもない。又、50
12は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キ
ヤリツジと係合するカム5020の移動に伴って移動
し、駆動モータからの駆動力がクラツチ切換等の公知の
伝達手段で移動制御される。
【0013】これらのキヤツピング、クリーニング、吸
引回復は、キヤリツジがホームポジシヨン側領域にきた
ときにリードスクリユー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。
引回復は、キヤリツジがホームポジシヨン側領域にきた
ときにリードスクリユー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。
【0014】(2)インクジェットカートリッジの説明 図2は本発明が適応される記録ヘッドとインクタンクが
一体となったディスポーザブルタイプのインクジェット
カートリッジ(以後インクジェットカートリッジ)であ
る。この図に於いて201はアルミで出来たベースプレ
ートであり、202はアルミベースプレート201上に
接着により貼り付けられたヒーターボード上に半導体プ
ロセスにより作られた吐出用のヒーターである。203
はそのヒーター上に圧接された溝付き天板であり、これ
は精密なモールディングによりポリサルホン等のプラス
ティック材料で成形されたものである。204はフェイ
ス面であり溝付き天板203と同時に一体で成形された
ものであり、205はその溝付き天板203で成形され
た溝のうちの一つを示している。206は溝付き天板2
03にあけられたノズルである。207は溝205がつ
ながっている共通液室であり、インクを各ノズルに供給
する役割を果たしている。208は第1のインク供給路
でありインクタンク213から供給されるインクを共通
液室207に供給する役割を果たす。209はアルミベ
ースプレート201上にやはり貼り付けられたPCBで
ありヒーター203に電気信号を伝えるためのコンタク
ト部を持つ。このコンタクト部に本体装置からの電気信
号が伝えられ印字が行われる。PCB209上にあるコ
ンタクト部は吐出ヒーター203のあるヒーターボード
とワイヤーボンディング(不図示)で結ばれている。2
10はインク供給路208の端部に熱溶着されたフィル
ター(第1フィルター)である。211はタンク213
内にやはり圧接されたフィルター(第2フィルター)で
ある。212は第1フィルター210と第2フィルター
211で挟まれた部分にできたインク流路208に直列
につながる第2のインク流路である。214はインクを
貯蔵するためのウレタンフォームであり同時に記録ヘッ
ドに対して負圧を発生させるための負圧発生源となって
いる。215は大気連通口である。
一体となったディスポーザブルタイプのインクジェット
カートリッジ(以後インクジェットカートリッジ)であ
る。この図に於いて201はアルミで出来たベースプレ
ートであり、202はアルミベースプレート201上に
接着により貼り付けられたヒーターボード上に半導体プ
ロセスにより作られた吐出用のヒーターである。203
はそのヒーター上に圧接された溝付き天板であり、これ
は精密なモールディングによりポリサルホン等のプラス
ティック材料で成形されたものである。204はフェイ
ス面であり溝付き天板203と同時に一体で成形された
ものであり、205はその溝付き天板203で成形され
た溝のうちの一つを示している。206は溝付き天板2
03にあけられたノズルである。207は溝205がつ
ながっている共通液室であり、インクを各ノズルに供給
する役割を果たしている。208は第1のインク供給路
でありインクタンク213から供給されるインクを共通
液室207に供給する役割を果たす。209はアルミベ
ースプレート201上にやはり貼り付けられたPCBで
ありヒーター203に電気信号を伝えるためのコンタク
ト部を持つ。このコンタクト部に本体装置からの電気信
号が伝えられ印字が行われる。PCB209上にあるコ
ンタクト部は吐出ヒーター203のあるヒーターボード
とワイヤーボンディング(不図示)で結ばれている。2
10はインク供給路208の端部に熱溶着されたフィル
ター(第1フィルター)である。211はタンク213
内にやはり圧接されたフィルター(第2フィルター)で
ある。212は第1フィルター210と第2フィルター
211で挟まれた部分にできたインク流路208に直列
につながる第2のインク流路である。214はインクを
貯蔵するためのウレタンフォームであり同時に記録ヘッ
ドに対して負圧を発生させるための負圧発生源となって
いる。215は大気連通口である。
【0015】ここで従来のものは図12に示すように2
10の第1フィルターまでのものであり、今回のものは
最低限210のフィルターまでのところは従来機種の吸
引回復系のまま使用できるように内容積にコンパチ性を
持たせながら、211のフィルター径をアップさせて高
速印字時にインクの流体抵抗がフィルター部で異常に高
くならないようにしたものである。
10の第1フィルターまでのものであり、今回のものは
最低限210のフィルターまでのところは従来機種の吸
引回復系のまま使用できるように内容積にコンパチ性を
持たせながら、211のフィルター径をアップさせて高
速印字時にインクの流体抵抗がフィルター部で異常に高
くならないようにしたものである。
【0016】(3)記録装置制御構成の説明 次に、上述した装置構成とインクジェットカートリッジ
の各部の記録制御を実行するための制御構成について、
図3に示すブロック図を参照して説明する。制御回路を
示す同図において、10は記録信号を入力するインター
フェ−ス、11はMPU、12はMPU11が実行する
制御プログラムを格納するプログラムROM、13は各
種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デー
タ等)を保存しておくダイナミック型のRAMである。
14は記録ヘッド18に対する記録データの供給制御を
行うゲートアレイであり、インターフェース10、MP
U11、RAM13間のデータの転送制御も行う。20
は記録ヘッド18を搬送するためのキャリアモータ、1
9は記録用紙搬送のための搬送モータである。15はヘ
ッドを駆動するヘッドドライバ、16、17は夫々搬送
モータ19、キャリアモータ20を駆動するモータドラ
イバである。
の各部の記録制御を実行するための制御構成について、
図3に示すブロック図を参照して説明する。制御回路を
示す同図において、10は記録信号を入力するインター
フェ−ス、11はMPU、12はMPU11が実行する
制御プログラムを格納するプログラムROM、13は各
種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デー
タ等)を保存しておくダイナミック型のRAMである。
14は記録ヘッド18に対する記録データの供給制御を
行うゲートアレイであり、インターフェース10、MP
U11、RAM13間のデータの転送制御も行う。20
は記録ヘッド18を搬送するためのキャリアモータ、1
9は記録用紙搬送のための搬送モータである。15はヘ
ッドを駆動するヘッドドライバ、16、17は夫々搬送
モータ19、キャリアモータ20を駆動するモータドラ
イバである。
【0017】図4は、図3の各部の詳細を示す回路図で
ある。ゲートアレイ14は、データラッチ141、セグ
メント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプレク
サ(MPX)143、コモン(COM)タイミング発生
回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド18
は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コモン
信号COMとセグメント信号SEGが一致したところの
吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流れ、こ
れによりインクが加熱され吐出する。
ある。ゲートアレイ14は、データラッチ141、セグ
メント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプレク
サ(MPX)143、コモン(COM)タイミング発生
回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド18
は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コモン
信号COMとセグメント信号SEGが一致したところの
吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流れ、こ
れによりインクが加熱され吐出する。
【0018】上記デコーダ145は、上記コモンタイミ
ング発生回路144が発生したタイミングをデコードし
て、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択す
る。データラッチ141はRAM13から読み出された
記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データ
をマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ1
42に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力す
る。マルチプレクサ143からの出力は、後述するよう
に1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てな
ど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更する
ことができる。
ング発生回路144が発生したタイミングをデコードし
て、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択す
る。データラッチ141はRAM13から読み出された
記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データ
をマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ1
42に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力す
る。マルチプレクサ143からの出力は、後述するよう
に1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てな
ど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更する
ことができる。
【0019】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14と
MPU11との間で記録信号がプリント用の記録データ
に変換される。そして、モータドライバ16、17が駆
動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録
データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われ
る。
ーフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14と
MPU11との間で記録信号がプリント用の記録データ
に変換される。そして、モータドライバ16、17が駆
動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録
データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われ
る。
【0020】(4)回復系動作の説明 図5は代表的な回復系に用いられる吸引ポンプの断面図
と動きを示したものである。同図において、まず吸引動
作前はポンプ内の52のピストンは53ピストン軸とと
もに50のシリンダー内の上支点であるAの位置にあ
る。次に53のピストン軸が下支点Cの側に動いていく
時に移動した距離の分だけシリンダー内が負圧になる。
次にBの地点を52のピストンが通過するときに54の
キャップ側に初めて負圧が急激にピーク圧力となって図
6の様に作用する。その後52のピストンがCの位置に
移動しながらインクの50のシリンダー内への流入は負
圧が流入により解消されるまで続く。この構成の吸引ポ
ンプの利点としてはピーク圧力を非常に高く発生させる
ことが可能で固着や記録ヘッド内の気泡等を圧力の低い
ポンプに比較して非常に効率よく除去出来ることにあ
る。次に負圧が解消された時点で50のシリンダー内に
溜まったインクの排出動作に移る。53のピストン軸が
上支点側Aの方へゆっくりと引き戻されると51のシー
ル面が開いて50のシリンダー内に溜まっていたインク
が廃インク吸収パッドの方へ排出される。実際には更に
54のキャップから記録ヘッドがはずれて大気に解放さ
れている状態で53のピストン軸を往復させ(空吸引動
作)シリンダー内やキャップ内に残っているインクを完
全に排出させる動作を行う。
と動きを示したものである。同図において、まず吸引動
作前はポンプ内の52のピストンは53ピストン軸とと
もに50のシリンダー内の上支点であるAの位置にあ
る。次に53のピストン軸が下支点Cの側に動いていく
時に移動した距離の分だけシリンダー内が負圧になる。
次にBの地点を52のピストンが通過するときに54の
キャップ側に初めて負圧が急激にピーク圧力となって図
6の様に作用する。その後52のピストンがCの位置に
移動しながらインクの50のシリンダー内への流入は負
圧が流入により解消されるまで続く。この構成の吸引ポ
ンプの利点としてはピーク圧力を非常に高く発生させる
ことが可能で固着や記録ヘッド内の気泡等を圧力の低い
ポンプに比較して非常に効率よく除去出来ることにあ
る。次に負圧が解消された時点で50のシリンダー内に
溜まったインクの排出動作に移る。53のピストン軸が
上支点側Aの方へゆっくりと引き戻されると51のシー
ル面が開いて50のシリンダー内に溜まっていたインク
が廃インク吸収パッドの方へ排出される。実際には更に
54のキャップから記録ヘッドがはずれて大気に解放さ
れている状態で53のピストン軸を往復させ(空吸引動
作)シリンダー内やキャップ内に残っているインクを完
全に排出させる動作を行う。
【0021】(5)本発明の動作の説明 本発明においてはインクジェットカートリッジや記録ヘ
ッドの脱着を検知して複数枚のフィルターを記録ヘッド
内の流路に持つものに於いて特に有効なものである。効
果としては完全な回復性能と廃インクの低減の両立を可
能とさせるものである。図7から図10に本発明で用い
られる制御のフローチャートを示す。図8に於いてまず
S101で電源をONする。次にS102でキャリッジ
の位置のイニシャル動作を行う。S103で残留記録紙
の排出を行う。S104で吸引が必要なモードかチェッ
クを行うサブルーチンへジャンプする。そこではS12
3では今までにインクジェットカートリッジが脱着され
ていたかを脱着したときに立つフラッグ信号を見に行
く。ここで脱着されていなかった場合は72時間タイマ
ーがタイムアップしているかどうかを見に行く。ここで
もしタイムアップしていたら記録ヘッドが長い間使用さ
れていなかったと見なしてS125の吸引モードのサブ
ルーチンへいく。吸引モードのサブルーチンではS12
9とS130で前述の吸引回復動作を行う。逆にタイム
アップしていなかった場合は吸引を行わずに次のS10
5へ進む。またS123で脱着有りのフラッグが立って
いた場合S126で吸引モードのサブルーチンへ飛ぶ。
更に続けてS127でも吸引モードのサブルーチンへ飛
ぶことにより連続2回の吸引動作が完成する。吸引動作
を行った場合はいずれの場合も72時間タイマーをリセ
ットしS105へ進む。ここでは吸引後のワイピング動
作を行いS106で予備吐出を行いS107のスタンバ
イ状態となる。S108では印字データの有無のチェッ
クを行う。印字データがこない場合は、S119ですで
にキャップされているかどうかチェックを行い、されて
いない場合はS120で5秒以上経過しているかをチェ
ックし、経過した時点でノズルの乾燥防止の為キャップ
する。またS108で印字データが有った場合S109
でキャップ状態に有るかどうかをチェックする。キャッ
プされている場合はS110で吸引が必要な状態かどう
かをチェックしにいく。S110の吸引チェックのサブ
ルーチンでは前述の制御を行う。次にS112でワイピ
ングを行いS113で予備吐出を行いS114で印字を
開始する。ここでまたS108に戻り、印字が続いてい
ればS115に進み12秒に1回予備吐出を行い、60
秒に1回ワイピング動作を行う。印字が終了すればS1
08を経由してS122でキャップがされる。
ッドの脱着を検知して複数枚のフィルターを記録ヘッド
内の流路に持つものに於いて特に有効なものである。効
果としては完全な回復性能と廃インクの低減の両立を可
能とさせるものである。図7から図10に本発明で用い
られる制御のフローチャートを示す。図8に於いてまず
S101で電源をONする。次にS102でキャリッジ
の位置のイニシャル動作を行う。S103で残留記録紙
の排出を行う。S104で吸引が必要なモードかチェッ
クを行うサブルーチンへジャンプする。そこではS12
3では今までにインクジェットカートリッジが脱着され
ていたかを脱着したときに立つフラッグ信号を見に行
く。ここで脱着されていなかった場合は72時間タイマ
ーがタイムアップしているかどうかを見に行く。ここで
もしタイムアップしていたら記録ヘッドが長い間使用さ
れていなかったと見なしてS125の吸引モードのサブ
ルーチンへいく。吸引モードのサブルーチンではS12
9とS130で前述の吸引回復動作を行う。逆にタイム
アップしていなかった場合は吸引を行わずに次のS10
5へ進む。またS123で脱着有りのフラッグが立って
いた場合S126で吸引モードのサブルーチンへ飛ぶ。
更に続けてS127でも吸引モードのサブルーチンへ飛
ぶことにより連続2回の吸引動作が完成する。吸引動作
を行った場合はいずれの場合も72時間タイマーをリセ
ットしS105へ進む。ここでは吸引後のワイピング動
作を行いS106で予備吐出を行いS107のスタンバ
イ状態となる。S108では印字データの有無のチェッ
クを行う。印字データがこない場合は、S119ですで
にキャップされているかどうかチェックを行い、されて
いない場合はS120で5秒以上経過しているかをチェ
ックし、経過した時点でノズルの乾燥防止の為キャップ
する。またS108で印字データが有った場合S109
でキャップ状態に有るかどうかをチェックする。キャッ
プされている場合はS110で吸引が必要な状態かどう
かをチェックしにいく。S110の吸引チェックのサブ
ルーチンでは前述の制御を行う。次にS112でワイピ
ングを行いS113で予備吐出を行いS114で印字を
開始する。ここでまたS108に戻り、印字が続いてい
ればS115に進み12秒に1回予備吐出を行い、60
秒に1回ワイピング動作を行う。印字が終了すればS1
08を経由してS122でキャップがされる。
【0022】従来例は前述したようにインクジェットカ
ートリッジの脱着を検知しても吸引回復の回数や操作量
が同一であったが、本実施例では可変にすることによ
り、特に図2に示すようなインク供給路内に複数のフィ
ルター部材を設けた場合のように、メニスカスを形成
し、インクタンク内のウレタンフォーム等の負圧発生源
の負圧力によりインクがそれ以上引き戻されない構造と
したものには最適である。
ートリッジの脱着を検知しても吸引回復の回数や操作量
が同一であったが、本実施例では可変にすることによ
り、特に図2に示すようなインク供給路内に複数のフィ
ルター部材を設けた場合のように、メニスカスを形成
し、インクタンク内のウレタンフォーム等の負圧発生源
の負圧力によりインクがそれ以上引き戻されない構造と
したものには最適である。
【0023】また、そのような構造でない従来のフィル
ター等が1枚のものでも、インクジェットカートリッジ
が脱着された場合は固着等が発生するために、通常より
も多く吸引回復操作を行う方が良好な印字結果を得られ
る。この場合、より好ましいのは1回の吸引量を多くす
るよりも、吸引回復操作の回数を図5のポンプ機構を用
いて複数回行うことであり、この場合の方が良好な結果
を得られることが多い。なぜなら図6に示されるように
非常に高い初期圧力が吸引の初期に得られるためと考え
られる。そういう意味に於いても吸引回復操作回数を脱
着検知に連動させて変化させることは意味が非常にある
こととなる。
ター等が1枚のものでも、インクジェットカートリッジ
が脱着された場合は固着等が発生するために、通常より
も多く吸引回復操作を行う方が良好な印字結果を得られ
る。この場合、より好ましいのは1回の吸引量を多くす
るよりも、吸引回復操作の回数を図5のポンプ機構を用
いて複数回行うことであり、この場合の方が良好な結果
を得られることが多い。なぜなら図6に示されるように
非常に高い初期圧力が吸引の初期に得られるためと考え
られる。そういう意味に於いても吸引回復操作回数を脱
着検知に連動させて変化させることは意味が非常にある
こととなる。
【0024】一回の吸引回復量としては、本実施例の場
合には1回の吸引回復量が約0.11ccである。本実
施例で用いた記録ヘッドのノズル206から第1フィル
ター210までの内容積は約0.07ccであり、また
第1フィルター210から第2フィルター211までの
内容積は約0.06ccである。通常のごみづまりのよ
うな場合は吸引回復を行うと約0.11ccのインクが
消費される。またインクが第1フィルターまでインク落
ちしたような場合は0.11−0.07=0.04とな
り約0.04ccのインクが消費される。また、インク
ジェットカートリッジや記録ヘッドの脱着等により第2
フィルターまでインク落ちした場合は、1回の吸引回復
では回復はできない。1回吸引した時点で再度第1フィ
ルターの部分までインクが引き戻されてしまう。ここで
1回の吸引回復量を0.18ccした場合を考えると、
通常のごみづまりのような場合は吸引回復を行うと約
0.18ccのインクが消費される。またインクが第1
フィルターまでインク落ちしたような場合は0.18−
0.07=0.11となり約0.11ccのインクが消
費される。また、インクジェットカートリッジや記録ヘ
ッドの脱着等により第2フィルターまでインク落ちした
場合は、1回の吸引回復で回復できる利点はある。しか
し、廃インクの量は約2倍近い量となり、さらに1つの
インクジェットカートリッジで印字できる印字可能枚数
が減少しランニングコストが上昇してしまうという大き
な問題点がある。特に廃インクに関しては、廃インクタ
ンクのスペースがほとんど取れないノートタイププリン
タや小型のデスクトップタイプに於いては致命的とな
る。72時間に一度吸引されることを考えると非常に大
きい問題である。よって、本発明はインクジェットカー
トリッジが脱着されたのを検知して、振動や放置による
第2フィルターまでのインク落ちが想定される場合のみ
吸引回復を2回行い確実に回復させ、それ以外の場合は
1回吸引で吸引回復を行い廃インク量が極力少なくなる
ようにしたものである。
合には1回の吸引回復量が約0.11ccである。本実
施例で用いた記録ヘッドのノズル206から第1フィル
ター210までの内容積は約0.07ccであり、また
第1フィルター210から第2フィルター211までの
内容積は約0.06ccである。通常のごみづまりのよ
うな場合は吸引回復を行うと約0.11ccのインクが
消費される。またインクが第1フィルターまでインク落
ちしたような場合は0.11−0.07=0.04とな
り約0.04ccのインクが消費される。また、インク
ジェットカートリッジや記録ヘッドの脱着等により第2
フィルターまでインク落ちした場合は、1回の吸引回復
では回復はできない。1回吸引した時点で再度第1フィ
ルターの部分までインクが引き戻されてしまう。ここで
1回の吸引回復量を0.18ccした場合を考えると、
通常のごみづまりのような場合は吸引回復を行うと約
0.18ccのインクが消費される。またインクが第1
フィルターまでインク落ちしたような場合は0.18−
0.07=0.11となり約0.11ccのインクが消
費される。また、インクジェットカートリッジや記録ヘ
ッドの脱着等により第2フィルターまでインク落ちした
場合は、1回の吸引回復で回復できる利点はある。しか
し、廃インクの量は約2倍近い量となり、さらに1つの
インクジェットカートリッジで印字できる印字可能枚数
が減少しランニングコストが上昇してしまうという大き
な問題点がある。特に廃インクに関しては、廃インクタ
ンクのスペースがほとんど取れないノートタイププリン
タや小型のデスクトップタイプに於いては致命的とな
る。72時間に一度吸引されることを考えると非常に大
きい問題である。よって、本発明はインクジェットカー
トリッジが脱着されたのを検知して、振動や放置による
第2フィルターまでのインク落ちが想定される場合のみ
吸引回復を2回行い確実に回復させ、それ以外の場合は
1回吸引で吸引回復を行い廃インク量が極力少なくなる
ようにしたものである。
【0025】(実施例2)実施例2では実施例1に対し
て、記録ヘッド内のノズルから第1フィルターまでの容
積と第1フィルターから第2フィルターまでの容積が図
11のカートリッジの様に大きく異なる場合について示
す。
て、記録ヘッド内のノズルから第1フィルターまでの容
積と第1フィルターから第2フィルターまでの容積が図
11のカートリッジの様に大きく異なる場合について示
す。
【0026】本実施例に於いては上記各内容積の変化に
応じて吸引回数とともに吸引量も同時に可変にすること
を特徴とする。典型的にはパーマネントタイプ記録ヘッ
ドを用いた時の記録ヘッドのノズルから第1フィルター
までと第1フィルターからサブタンクまでという関係の
ようなものから、記録ヘッドとインクタンクが一体とな
った実施例1のようなタイプのものでフィルター間等で
容積大きく異なるものや、セミパーマネントタイプのよ
うにインクタンクもキャリッジ上にあり通常はインクタ
ンク交換式であるが記録ヘッドもユーザーが交換できる
ようなタイプの場合もある。この様な場合でいずれも大
きく各フィルター間の容積が異なる場合に特に最適であ
る。吸引回数や吸引量の設定例を次に示す。図11は各
部の一度に吸引回復させなければならない量が大きく異
なるものである。この例に於いてはノズル206から第
1フィルター210までの内容積が0.02ccで第1
フィルター210から第2フィルター211の間の内容
積が0.11の場合を示す。通常の1回の吸引の場合は
約0.04cc吸引量でよく、記録ヘッドの交換を検知
した場合に2回吸引を行い、1回目の吸引量を0.15
ccとし2回目の吸引量を0.04ccとしたものであ
る。これによれば通常の72時間タイマー等での1回吸
引の場合の吸引量を非常に小さくでき、廃インクの総量
を非常に小さくすることが可能となる。
応じて吸引回数とともに吸引量も同時に可変にすること
を特徴とする。典型的にはパーマネントタイプ記録ヘッ
ドを用いた時の記録ヘッドのノズルから第1フィルター
までと第1フィルターからサブタンクまでという関係の
ようなものから、記録ヘッドとインクタンクが一体とな
った実施例1のようなタイプのものでフィルター間等で
容積大きく異なるものや、セミパーマネントタイプのよ
うにインクタンクもキャリッジ上にあり通常はインクタ
ンク交換式であるが記録ヘッドもユーザーが交換できる
ようなタイプの場合もある。この様な場合でいずれも大
きく各フィルター間の容積が異なる場合に特に最適であ
る。吸引回数や吸引量の設定例を次に示す。図11は各
部の一度に吸引回復させなければならない量が大きく異
なるものである。この例に於いてはノズル206から第
1フィルター210までの内容積が0.02ccで第1
フィルター210から第2フィルター211の間の内容
積が0.11の場合を示す。通常の1回の吸引の場合は
約0.04cc吸引量でよく、記録ヘッドの交換を検知
した場合に2回吸引を行い、1回目の吸引量を0.15
ccとし2回目の吸引量を0.04ccとしたものであ
る。これによれば通常の72時間タイマー等での1回吸
引の場合の吸引量を非常に小さくでき、廃インクの総量
を非常に小さくすることが可能となる。
【0027】(実施例3)実施例3では実施例1に対し
て、一つの印字記録装置で複数の種類の異なる記録ヘッ
ドを用いる場合に特に有効な実施例を示すものである。
特に記録ヘッド内のノズルから第1フィルターまでの容
積と、第1フィルターから第2フィルターまでの容積が
記録ヘッドごとに異なる場合について示す。
て、一つの印字記録装置で複数の種類の異なる記録ヘッ
ドを用いる場合に特に有効な実施例を示すものである。
特に記録ヘッド内のノズルから第1フィルターまでの容
積と、第1フィルターから第2フィルターまでの容積が
記録ヘッドごとに異なる場合について示す。
【0028】本実施例に於いては上記各内容積の変化に
応じて、更に記録ヘッドの種別を判定して、吸引回数と
ともに吸引量を同時に可変にすることを特徴とする。記
録ヘッドとインクタンクが一体となった第1実施例のよ
うなタイプのものでフィルター間等で容積が大きく異な
るものや、セミパーマネントタイプのようにインクタン
クもキャリッジ上にあり通常はインクタンク交換式であ
るが記録ヘッドもユーザーが交換できるようなタイプの
場合もある。また、一体型のものでも印字可能枚数や印
字スピードが異なる為に流路構造が異なるようなタイプ
のものを積載可能であったり、この様な場合でいずれも
大きく各フィルター間の容積が異なる場合に特に最適で
ある。更に図12の従来タイプの様にフィルターが一枚
しかないものでもそれにあわせた吸引回数(1回等)や
吸引量の設定例が可能である。
応じて、更に記録ヘッドの種別を判定して、吸引回数と
ともに吸引量を同時に可変にすることを特徴とする。記
録ヘッドとインクタンクが一体となった第1実施例のよ
うなタイプのものでフィルター間等で容積が大きく異な
るものや、セミパーマネントタイプのようにインクタン
クもキャリッジ上にあり通常はインクタンク交換式であ
るが記録ヘッドもユーザーが交換できるようなタイプの
場合もある。また、一体型のものでも印字可能枚数や印
字スピードが異なる為に流路構造が異なるようなタイプ
のものを積載可能であったり、この様な場合でいずれも
大きく各フィルター間の容積が異なる場合に特に最適で
ある。更に図12の従来タイプの様にフィルターが一枚
しかないものでもそれにあわせた吸引回数(1回等)や
吸引量の設定例が可能である。
【0029】(実施例4)実施例4では実施例1に対し
て、脱着検知を行って脱着を行っていない場合に於いて
も72時間タイマーでタイムアップした場合は吸引回復
量を少ない方にセットするが、720時間タイマーがカ
ウントアップした場合は吸引回復を複数回行うようにし
たものである。ここでは720時間吸引が行われていな
かった場合は30日間印字が行われていなかったことに
なる為に、その間に複数フィルター間の気泡等が成長し
て吸引回数が1回では不足になる場合がある。そのため
に脱着検知で脱着してないと認識してもシーケンス的に
2回吸引を行って上述のフィルター間の気泡の除去や、
ノズルの固着を解消しようとしたものである。
て、脱着検知を行って脱着を行っていない場合に於いて
も72時間タイマーでタイムアップした場合は吸引回復
量を少ない方にセットするが、720時間タイマーがカ
ウントアップした場合は吸引回復を複数回行うようにし
たものである。ここでは720時間吸引が行われていな
かった場合は30日間印字が行われていなかったことに
なる為に、その間に複数フィルター間の気泡等が成長し
て吸引回数が1回では不足になる場合がある。そのため
に脱着検知で脱着してないと認識してもシーケンス的に
2回吸引を行って上述のフィルター間の気泡の除去や、
ノズルの固着を解消しようとしたものである。
【0030】図13にそのフローチャートを示す。図9
のフローチャートに対してS131の720時間タイマ
ーチェックがあり、720時間を超過していた場合は脱
着検知した場合と同様のフローチャートとなるようにし
たものである。
のフローチャートに対してS131の720時間タイマ
ーチェックがあり、720時間を超過していた場合は脱
着検知した場合と同様のフローチャートとなるようにし
たものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッド又は、インクジェットカートリッジの脱着によ
る固着や、インク落ちしたヘッドにたいして最適、確実
な回復操作を与えることが可能となり、高い印字品質を
保つとともに記録ヘッドに与えるダメージを最小限にす
ることが可能となる。
録ヘッド又は、インクジェットカートリッジの脱着によ
る固着や、インク落ちしたヘッドにたいして最適、確実
な回復操作を与えることが可能となり、高い印字品質を
保つとともに記録ヘッドに与えるダメージを最小限にす
ることが可能となる。
【0032】また、廃インクの量を最小限にすることが
両立できる小型インクジェットプリンターにおいて特に
有効なインクジェット記録装置を提供することができ
る。
両立できる小型インクジェットプリンターにおいて特に
有効なインクジェット記録装置を提供することができ
る。
【図1】本発明のインクジェット記録装置
【図2】本発明で主に用いられるインクジェットカート
リッジの断面図
リッジの断面図
【図3】本発明の記録装置の制御回路構成のブロック図
【図4】制御回路の一部の詳細なブロック図
【図5】本発明のインクジェット記録装置に用いられる
吸引用ポンプの断面図
吸引用ポンプの断面図
【図6】本発明のインクジェット記録装置に用いられる
吸引用ポンプの圧力波形
吸引用ポンプの圧力波形
【図7】本発明で用いられる回復系制御のフローチャー
ト
ト
【図8】本発明で用いられる回復系制御のフローチャー
ト
ト
【図9】本発明で用いられる回復系制御のフローチャー
ト
ト
【図10】本発明で用いられる回復系制御のフローチャ
ート
ート
【図11】本発明の第2実施例で用いられるインクジェ
ットカートリッジの断面図
ットカートリッジの断面図
【図12】従来のインクジェットカートリッジの断面図
【図13】本発明で用いられる回復系制御のフローチャ
ート
ート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−207663(JP,A) 特開 平3−293155(JP,A) 特開 平4−250066(JP,A) 特開 平4−250067(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/18 B41J 2/185 B41J 29/00
Claims (4)
- 【請求項1】 吐出口からインクを液滴として吐出して
記録を行う記録ヘッド、または該記録ヘッドとインクタ
ンクとが一体となったインクジェットカートリッジにお
ける、前記吐出口へインクを供給するインク供給路に、
前記吐出口から順に第1、第2の複数のフィルターまた
はメニスカス形成部が設けられたインクジェット記録装
置であって、前記記録ヘッドまたは前記インクジェットカートリッジ
の 脱着を検知する検知手段と、前記記録ヘッドの回復操
作として前記吐出口からの排出を行う回復手段と、を有
し、通常の場合には前記吐出口から前記第1のフィルターま
たはメニスカス形成部までの容積以上であって前記吐出
口から前記第2のフィルターまたはメニスカス形成部ま
での容積より小さい量の排出を前記回復手段が行い、前
記検知手段によって脱着を検知した場合には前記吐出口
から前記第2のフィルターまたはメニスカス形成部まで
の容積以上の量の排出を前記回復手段が行う ことを特徴
とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記回復手段による回復操作は前記吐出
口からの吸引であり、前記回復手段による排出量の変更
は吸引の回数を異ならせて行うことを特徴とする請求項
1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記回復手段による回復操作は前記吐出
口からの吸引であり、前記回復手段による排出量の変更
は吸引の量を異ならせて行うことを特徴とする請求項1
または2に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーによっ
てインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基いてイ
ンクを吐出させることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28009892A JP3184629B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28009892A JP3184629B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126984A JPH06126984A (ja) | 1994-05-10 |
JP3184629B2 true JP3184629B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=17620294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28009892A Expired - Fee Related JP3184629B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184629B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4221618B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-12 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP28009892A patent/JP3184629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06126984A (ja) | 1994-05-10 |
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