JP4221618B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、印字ヘッドのインク吐出口から印字媒体にインクを吐出して印字を行う画像形成装置に関し、特に、インクの吐出状態の回復に伴って吸引されるインク量を減少して、インクの不用意な消費を抑制することができる画像形成装置に関するものである。
インクジェットプリンタは、印字媒体である記録用紙に画像を形成する画像形成装置の一種であり、印字ヘッドに設けられた複数個のインク吐出口から記録用紙にインクを吐出して印字を行うものである。このインクジェットプリンタでは、インクカートリッジの交換時に、印字ヘッドとインクカートリッジとを繋ぐ流路に空気が侵入して気泡となり、その気泡によりインクの吐出不良を起こすことがある。また、プリンタを長期間使用せずに放置した場合にも、印字ヘッドの内部で気泡が成長したり、インク吐出口にインク詰まりが生じ、吐出不良を起こしてしまうことがある。
このように吐出不良のある状態で印字を行うと、印字不良を起こすので、かかる場合には、良好な吐出状態に回復させるため、パージ処理が行われる。このパージ処理によれば、印字ヘッドを吸引キャップで覆って密閉することにより、インク吐出口と吸引キャップの吸引口とを連通させた後、ポンプによって発生される負圧(吸引力)を吸引口に印加(付与)して、印字ヘッド内部のインクを吸引することができる。このパージ処理を実行することにより、インクの吐出状態を回復することができるのである。
ところで、上述したパージ処理では、インクカートリッジの交換時やプリンタを長期間放置した場合に印字ヘッド内の気泡やインク詰まりを除去するため、インクを大量に吸引する必要がある。このため、インクを吸引するポンプによって吸引口に印加される負圧は大きく設定されている。しかしながら、かかるポンプにより印加される負圧の大きさは一定であるため、インク吐出口の表面に付着したインクを単に除去する場合であっても、大量のインクが吸引されてしまい、インクの消費量が不用意に増加してしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、インクの吐出状態の回復に伴って吸引されるインク量を減少して、インクの不用意な消費を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、インクを吐出可能なインク吐出口を有しそのインク吐出口からインクを吐出して印字媒体に印字を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドのインク吐出口と連通可能な吸引口を有するキャップ部材と、前記インク吐出口からインクを吸引するために前記キャップ部材の吸引口に吸引力を付与する吸引手段と、その吸引手段に接続されるとともに前記キャップ部材の吸引口と連通されるインク流路とを備えた画像形成装置において、前記印字ヘッドへインクを供給する交換可能なインクタンクと、そのインクタンクが交換されたか否かを判断するインクタンク交換判断手段と、前記吸引手段による吸引動作実行後の経過時間を計時する計時手段と、その計時手段により計時された前記経過時間が、第1の所定時間以上であるか否か、及びこの第1の所定時間よりも大きい第2の所定時間以上であるか否かを判断する経過時間判断手段と、ユーザによって操作されるものであって前記吸引手段による吸引を実行させるためのキーと、そのキーが操作されたか否かを判断するキー操作判断手段とを備え、前記経過時間判断手段の判断と、前記インクタンク交換判断手段の判断と、前記キー操作判断手段の判断とに基づいて、前記インク吐出口から吸引されるインクの吸引量を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、印字命令があった場合には、前記計時手段により計時されている前記経過時間を読み取った上で、前記経過時間が前記第1の所定時間未満の場合には、前記インク吐出口からのインクの吸引が行われないように制御するとともに、前記経過時間が前記第1の所定時間以上で、且つ前記第2の所定時間未満であると判断された場合には、前記経過時間が前記第2の所定時間以上であると判断された場合に比べて、前記吸引量が少なくなるように制御し、前記インクタンクが交換されたと判断された場合には、前記経過時間に関わらず前記インク吐出口から前記経過時間が前記第2の所定時間以上であると判断された場合の前記吸引量と等しい量の吸引を行わせるように制御し、前記キーが操作されたと判断された場合には、前記経過時間に関わらず、前記インク吐出口から前記経過時間が前記第2の所定時間以上であると判断された場合の前記吸引量と等しい量の吸引を行わせるように制御し、前記キー操作判断手段による前記キーが操作されたか否かの判断を、前記印字命令がない場合に限り実行させ、前記インクタンク交換判断手段によるインクタンクが交換されたか否かの判断を、前記印字命令がない場合で、且つ、前記キー操作判断手段により前記キーが操作されていないと判断された場合に限り実行させる。
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記インクタンク交換判断手段は、前記インクタンクの交換を検出するインクタンク交換検出センサを備えている。
請求項記載の画像形成装置は、請求項記載の画像形成装置の奏する効果に加え、インクタンク交換判断手段は、インクタンク交換検出センサによって、インクタンクの交換を検出し、この検出結果に基づいてインクタンクの交換が行われたことを判断し、この判断に基づいて間隔制御手段が実行される。よって、インクタンクの交換が行われた場合には、かかる交換が自動的に検出されて判断されるので、ユーザの煩雑な操作が不要となるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一実施例であるインクジェットプリンタ1の斜視図であり、図中では、フレーム2を2点鎖線で図示している。尚、図1中の矢印Xはキャリッジ8の移動方向を示し、矢印Zは吸引キャップユニット25及び保護キャップ19の移動方向を示している。
インクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」と称す。)1は、2つの第1及び第2ヘッドユニット6,7を搭載したキャリッジ8を矢印X及び反矢印X方向へ移動させることによりフルカラー印字を行うができるシリアルプリンタである。
プリンタ1のフレーム2には、記録用紙Pを搬送するためのプラテンローラ3が回転可能に取着されており、このプラテンローラ3と平行にガイドロッド4及びガイド部材5が固着されている。このガイドロッド4上には、第1ヘッドユニット6及び第2ヘッドユニット7を搭載したキャリッジ8が記録用紙Pの搬送方向と直交する方向(図1の矢印X又は反矢印X方向)に移動可能に支持されている。また、キャリッジ8の上端面には上述したガイド部材5が当接され、このガイド部材5の下方にはキャリッジ8に固着されるベルト9が設けられている。
ベルト9は、フレーム2の一側(図1右側)に設けられたキャリッジモータ10によって回転駆動される駆動プーリ11と、フレーム2の他側(図1左側)に設けられる従動プーリ12との間に掛け渡されている。キャリッジモータ10により駆動プーリ11が回転されると、この駆動プーリ11及び従動プーリ12間でベルト9が矢印X又は反矢印X方向へ移動される。このベルト9の移動によって、キャリッジ8は、ガイドロッド4及びガイド部材5に沿ってプラテンローラ3との平行方向、即ち、図1の矢印X又は反矢印X方向へ移動されるのである。尚、キャリッジモータ10には、ステップモータ又はDCモータが使用される。
キャリッジ8には、第1及び第2ヘッドユニット6,7と、その第1ヘッドユニット6へインクを供給するインクタンク13,14と、第2ヘッドユニット7へインクを供給するインクタンク15,16とが搭載されている。第1ヘッドユニット6及び第2ヘッドユニット7はキャリッジ8の下部に設けられており、各ヘッドユニット6,7の下面にはインクを吐出するノズル面6a,7aがそれぞれ形成されている。各ノズル面6a,7aは、プラテンローラ3の外周面と対向されており、プラテンローラ3により搬送される記録用紙Pへインクを吐出するのである。尚、第1及び第2ヘッドユニット6,7の詳細については後述する。
フレーム2の他側(図1左側)には、第1及び第2ヘッドユニット6,7によるインクの吐出状態を回復させるための回復機構17が設けられている。回復機構17は、主に、第1ヘッドユニット6のノズル面6a又は第2ヘッドユニット7のノズル面7aを密閉してインクを吸引する吸引ユニット18と、プリンタ1の不使用時にノズル面6a,7aを覆ってインクの乾燥を防止する保護キャップ19と、ノズル面6a,7aに付着したインクを拭うためのワイパ部材20とを備えている。尚、回復機構17の詳細については後述する。
図2から図5を参照して、第1及び第2ヘッドユニット6,7及び回復機構17の詳細について説明する。図2は、第1及び第2ヘッドユニット6,7を搭載したキャリッジ8と回復機構17との正面図であり、第1及び第2印字ヘッド6,7の一部を断面視している。尚、図2中の矢印Xはキャリッジ8の移動方向を示し、矢印Zは吸引キャップユニット25及び保護キャップ19の移動方向を示し、吸引ポンプ26を2点鎖線で図示している。
図2に示すように、第1ヘッドユニット6の下部には、2色のインクを記録用紙Pへ吐出するために2つの印字ヘッド21,22が一体的に並設されており、これらの印字ヘッド21,22の下端面によりノズル面6aが構成されている。各印字ヘッド21,22は、インクを吐出可能なノズル口21a,22aをそれぞれ備えており、これらのノズル口21a,22aからそれぞれ異なる色のインクを吐出することができる。
一方、第2ヘッドユニット7の下部には、第1ヘッドユニット6と同様に、2色のインクを記録用紙Pへ吐出するために印字ヘッド23,24が一体的に並設されており、これらの印字ヘッド23,24の下端面によりノズル面7aが構成されている。各印字ヘッド23,24は、インクを吐出可能なノズル口23a,24aをそれぞれ備えており、これらのノズル口23a,24aからそれぞれ異なる色のインクを吐出することができる。尚、ノズル口21a,22a,23a,24aのそれぞれは、キャリッジ8の移動方向と直交する方向(図2の紙面に対する垂直方向)に略等間隔で複数個設けられている。
また、キャリッジ8に搭載される4つのインクタンク13〜16には、図2の左側から順にブラック、イエロー、シアン、マゼンダの4色のインクが充填されている。このインクタンク13〜16のそれぞれは、順に各印字ヘッド21〜24に対して個別に異なる色のインクを供給するものである。具体的には、印字ヘッド21のノズル口21aからブラックのインク、印字ヘッド22のノズル口22aからイエローのインク、印字ヘッド23のノズル口23aからシアンのインク、及び、印字ヘッド24のノズル口24aからマゼンダのインクが吐出される。よって、複数の印字ヘッド21〜24の各ノズル口21a〜24aから4色のインクを吐出して、記録用紙Pにフルカラーの印字を行うことができる。
各インクタンク13〜16は、キャリッジ8の上部にそれぞれ個別に着脱可能に搭載されており、インクの不足したインクタンク13〜16のみを個別に交換することができるように構成されている。また、キャリッジ8には、各インクタンク13〜16の交換をそれぞれについて検出するインクタンク交換センサA(51a)〜D(51d)が設けられている(図5参照)。よって、インクタンク13〜16についての交換を個別に検出することができるのである。
回復機構17は、インクタンク13〜16の交換により気泡が侵入したり、インク詰まりが発生した印字ヘッド21〜24を正常な状態に回復させるためのものである。回復機構17の吸引ユニット18は、主に、ノズル面6a,7aとそれぞれ個別に当接してノズル口21a,22a又はノズル口23a,24aをそれぞれ個別に密閉することができる吸引キャップユニット25と、その吸引キャップユニット25により密閉されたノズル口21a,22a又はノズル口23a,24a内のインクを吸引するための負圧(吸引力)を発生する吸引ポンプ26(図1参照)とを備えている。
また、吸引キャップユニット25の下方には、吸引ユニット18およびワイパ部材20の動作を制御する部材であるカム部材27が配設されている。このカム部材27は、クラッチ機構(図示せず)を介して、プラテンローラ3を回転駆動するLFモータ53(図5参照)と接続可能に構成されており、このカム部材27の回転により吸引ユニット18およびワイパ部材20が連動して作動される。
回復機構17によれば、まず、キャリッジモータ10によりキャリッジ8が回復機構17へ向けて反矢印X方向へ移動され、ノズル面6a又はノズル面7aが吸引キャップユニット25と対向する位置(パージ位置)に第1ヘッドユニット6又は第2ヘッドユニット7が到達すると、カム部材27により吸引キャップユニット25が矢印Z方向へ上昇され、吸引キャップユニット25の上面がノズル面6a,7aのいずれかに当接される。その後、カム部材27によって吸引ポンプ26が作動されると、吸引ポンプ26により発生された負圧によって、ノズル口21a,22a又はノズル口23a,24aから気泡や乾燥固化したインクを吸引して、ノズル口21a,22a又はノズル口23a,24aからのインクの吐出状態を回復することができるのである。
吸引キャップユニット25における反プラテンローラ3側の位置(図2左側)には、第1及び第2ヘッドユニット6,7のノズル面6a,7aを覆う保護キャップ19が配設されている。保護キャップ19は、各ノズル面6a,7aをそれぞれ個別に覆うキャップ部19a,19bを備え、このキャップ部19a,19bによって、印字ヘッド21〜24による印字が行われない場合に、ノズル面6a,7aを覆ってインクの乾燥を防止することができる。
また、吸引キャップユニット25におけるプラテンローラ3側の位置(図2右側)には、吸引キャップユニット25に隣接してワイパ部材20が配設されている。このワイパ部材20は、へら状に形成されており、キャリッジ8の移動に伴って、第1ヘッドユニット6のノズル面6a及び第2ヘッドユニット7のノズル面7aを拭うものである。このワイパ部材20は、ノズル口21a〜24aを拭う場合に、カム部材25によって矢印Z方向へ突出され、ノズル口21a〜24aを拭わない場合に、カム部材27によって反矢印Z方向へと後退される。
図3は、第1ヘッドユニット6のノズル面6aに吸引キャップユニット25が当接された吸引ユニット18を部分的に断面視した正面図であり、図中では、吸引ポンプ26を概略的に図示し、チューブ部材31の一部の図示を省略している。図3に示すように、吸引ユニット18は、第1ヘッドユニット6のノズル面6aに当接される吸引キャップユニット25を備えている。この吸引キャップユニット25の下端にはチューブ部材28,29の一端がそれぞれ連結されている。
一方、チューブ部材28,29の他端は開閉弁30にそれぞれ接続され、この開閉弁30には吸引ポンプ26に一端が連結されたチューブ部材31の他端が連結されている。各チューブ部材28,29,31は可撓性を有する合成樹脂材料で円管状に構成されており、これらのチューブ部材28,29,31の内部にはインクが流通可能なチューブ流路28a,29a,31aがそれぞれ形成されている。ここで、図4を参照して、吸引キャップユニット25及び開閉弁30の詳細について説明する。
図4(a)は、吸引キャップユニット25の拡大断面図であり、図4(b)は、開閉弁30の拡大断面図である。図4(a)に示すように、吸引キャップユニット25の上部には、ノズル面6a又はノズル面7aと当接可能に形成された吸引キャップ31,32が一体的に並設されている。この吸引キャップ31,32の上面、即ち、ノズル面6a又はノズル面7aと当接される面には、断面視凹字状の吸引口31a,32aがそれぞれは凹設されている。なお、各吸引口31a,32aの内部の容積は略等しくされている。
吸引口31a,32aは、ノズル口21a,22a(又はノズル口23a,24a)に対応して凹設されており、ノズル面6a(又はノズル面7a)に吸引キャップ31,32が当接された場合に、ノズル口21a,22a(又は、ノズル口23a,24a)と連通可能に形成されている。よって、吸引キャップ31,32にノズル面6a又はノズル面7aを当接させた状態で、吸引ポンプ26が発生した負圧を吸引口31a,32aに印加することによって、ノズル口21a,22a(又はノズル口23a,24a)からインクを吸引することができるのである。
また、吸引キャップユニット25の下部には、一対の略円筒状のコネクタ31b,32bが下方へ向けて突出され、各コネクタ31b,32bの内部には吸引口31a,32aとそれぞれ連通されるコネクタ流路31c,32cがそれぞれ形成されている。これらのコネクタ31b,32bにはチューブ部材28,29の一端がそれぞれ連結されており、この連結によりコネクタ流路31c,32cがチューブ流路28a,29aとそれぞれ連通されている。尚、各コネクタ流路31c,32cの内部の容積は略等しくされている。
上記のように構成された吸引ユニット18は、吸引口31aと連通されるコネクタ流路31c、チューブ流路28a及びチューブ流路31aにより構成される第1インク流路R1と、吸引口32aと連通されるコネクタ流路32c、チューブ流路29a及びチューブ流路31aにより構成される第2インク流路R2とを備えている。第1インク流路R1は、印字ヘッド21,23のノズル口21a,23aから吸引されたインクが流通する流路であり、第2インク流路R2は、印字ヘッド22,24のノズル口22a,24aから吸引されたインクが流通する流路である。この第1及び第2インク流路R1,R2は、開閉弁30によって選択的に切り換えられて吸引ポンプ26と個別に接続されるので、各インク流路R1,R2について吸引ポンプを個別に1つずつ設ける必要がなく、その分、プリンタ1全体としての製造コストを低減することができるのである。
図4(b)に示すように、開閉弁30は、第1インク流路R1及び第2インク流路R2を開通または閉塞すると共に、第1インク流路R1と第2インク流路R2とを選択的に切り換える弁である。開閉弁30は、主に、断面視円筒状のケーシング33と、そのケーシング30aに回転可能に内嵌される断面視略円板状のロータ34とを備えている。ケーシング33の外周面には、図4(b)の上側へ略逆八の字状に突出された2本のコネクタ33a,33bと、図4(b)の下側へ突出されたコネクタ33cとが設けられている。
各コネクタ33a〜33cは略円筒状に形成されており、コネクタ33a〜33cの内部にはケーシング33の内周と連通されるコネクタ流路33d〜33fがそれぞれ形成されている。これらのコネクタ33a,33bにはチューブ部材28,29の他端がそれぞれ連結されており、この連結によりコネクタ流路33d,33eがチューブ流路28a,29aとそれぞれ個別に連通されている。一方、コネクタ33cにはチューブ部材31の他端が連結されており、この連結によりコネクタ流路33fがチューブ流路31aと連通されている。尚、各コネクタ流路33d〜33fの内部の容積は略等しくされている。
ロータ34は、その外周面がケーシング33の内周面と当接されつつ、ケーシング33に内嵌されている。ロータ34は、その略直径方向に貫通形成された第1弁路34aを備えている。この第1弁路34aは、ケーシング33のコネクタ流路33dとコネクタ流路33fとを繋ぐ流路であり、ロータ34を図4(b)に示す位置(閉塞位置)から時計方向へ角度α回転した場合に、コネクタ流路33dとコネクタ流路33fとを連通することができる。この連通によって、チューブ流路28aとチューブ流路31aとが連通され、第1インク流路R1が開通されるのである。この第1インク流路R1の開通により吸引口31aと吸引ポンプ26とが接続されるので、吸引ポンプ26が発生した負圧を吸引口31aに印加して、印字ヘッド21のノズル口21a又は印字ヘッド23のノズル口23aからインクを吸引することができるのである。
また、ロータ34には、上述した第1弁路34aと略X字状に交叉するように第2弁路34bが貫通形成されている。この第2弁路34bは、ケーシング33のコネクタ流路33eとコネクタ流路33fとを繋ぐ流路であり、ロータ34を図4(b)に示す位置(閉塞位置)から反時計方向へ角度α回転した場合に、コネクタ流路33eとコネクタ流路33fとを連通することができる。この連通によって、チューブ流路29aとチューブ流路31aとが連通され、第2インク流路R2が開通されるのである。この第2インク流路R2の開通により吸引口32aと吸引ポンプ26とは接続されるので、吸引ポンプ26が発生した負圧を吸引口32aに印加して、印字ヘッド22のノズル口22a又は印字ヘッド24のノズル口24aからインクを吸引することができるのである。
尚、第1弁路34aは、第2弁路34bに対してロータ34の奥側部分に形成されており、第1弁路34a又は第2弁路34bの一方を通過するインクが他方へ流入することが防止されている。
図3に戻って説明する。開閉弁30のロータ34は、クラッチ機構(図示せず)を介して、LFモータ53(図5参照)と連結されるように構成され、このLFモータ53の回転駆動に連動して回転されるのである。また、チューブ部材28,29の長さは略等しくされており、チューブ部材31の長さは、チューブ部材28,29の長さに比べて大きくされている。例えば、チューブ部材31の長さは、チューブ部材28,29の長さの2倍以上とされている。このため、チューブ流路28a,29aの流路容積を、チューブ流路31aの流路容積に比べてそれぞれ小さくすることができる。即ち、第1インク流路R1は、吸引口31aから開閉弁30までの区間の流路容積が、開閉弁30から吸引ポンプ26までの区間の流路容積に比べて小さくされ、第2インク流路R2は、吸引口32aから開閉弁30までの区間の流路容積が開閉弁30から吸引ポンプ26までの区間の流路容積に比べて小さくされている。
開閉弁30のロータ34が閉塞位置にある場合には、第1インク流路R1又は第2インク流路R2へ流入可能なインク量を、吸引口31a,32aから開閉弁30までの区間の流路容積以下に制限することができる。よって、吸引ポンプ26により吸引口31a又は吸引口32aに負圧を印加した後、開閉弁30のロータ34を閉塞位置に回転移動して、第1インク流路R1又は第2インク流路R2を閉塞することによって、吸引されたインクが第1インク流路R1又は第2インク流路R2の全体に流入すること防止して、吸引されるインク量を大幅に減少することができるのである。その結果、ノズル口21a,22a,23a,24aから吸引されるインク量を減少して、余分なインクの吸引を回避することができるのである。
図5は、プリンタ1の電気的構成を示したブロック図である。図5に示すように、プリンタ1は、演算装置であるMPU41と、そのMPU41により実行される各種の制御プログラムやデータを記憶した書換不可能なメモリであるROM42と、各種データ等を記憶するためのメモリであるRAM43とを備えている。なお、ROM42には、図6から図9のフローチャートに示すプログラムが格納されている。
これらのMPU41、ROM42、RAM43は、アドレスバス44およびデータバス45を介して互いに接続されている。アドレスバス44およびデータバス45は、また、制御回路46にも接続されており、この制御回路46には、イメージメモリ47、印字ヘッド21〜24を駆動制御する駆動回路48、セントロニクスインターフェイス(以下、「セントロI/F」と称す)49と、そのセントロI/F49を介して外部機器であるパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)50、インクタンク交換センサA(51a)〜D(51d)、パージ間隔タイマA(102a)〜D(102d)等、が接続されている。
パージ間隔タイマA(102a)〜D(102d)は、各印字ヘッド21〜24ごとに前回のパージ処理からの経過時間を計時するものであり、かかる経過時間をプリンタ1の停止中でも計時するよう電池等でバックアップされている。
MPU41には、CRモータ10を駆動するモータ駆動回路52と、プラテンローラ3に回転力を供給するLFモータ53を駆動するためのモータ駆動回路54と、操作パネル55とが接続されている。操作パネル55は、ユーザがプリンタ1の設定等を行う場合に各種の操作を人為的に行うためのものであり、パージキー55aを備えている。パージキー55aは、パージ処理を実行するためのキースイッチである。よって、ユーザは、パージボタン55aを押下することによって、パージ処理を実行することができるのである。
印字ヘッド21〜24は駆動回路48によって駆動され、この駆動回路48は制御回路46によって制御される。MPU41は、ROM42に予め記憶されたプログラムに従い、印字タイミング信号TSおよび制御信号RSを生成し、制御回路46へ転送する。
制御回路46は、ゲートアレイで構成されており、印字タイミング信号TSおよび制御信号RSに従い、イメージメモリ47に記憶されている画像データに基づいて、その画像データを記録用紙Pに形成するための印字データDATA、その印字データDATAと同期する転送クロックTCK、ストローブ信号STB、印字クロックCLKを生成し、駆動回路48へ転送する。
また、制御回路46は、PC50からセントロI/F49を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ47に記憶させる。そして、制御回路46は、外部機器からセントロニクスI/F49を介して転送されてくるセントロニクス・データに基づいてセントロニクス・データ受信割込信号WSを生成し、MPU41へ転送する。なお、各信号DATA、TCK、STB、CLKは、駆動回路48と制御回路46とを接続するハーネスケーブル56〜59を介して転送される。
次に、図6から図10のフローチャートを参照して、上記のように構成されたプリンタ1で実行される各処理について説明する。図6は、プリンタ1でパージ処理を開始するため、又は、そのパージ処理後における処理のフローチャートである。MPU41は、パージ処理に関し、まず、PC50から入力(受信)したデータが印字命令であるか否か(S1)、操作パネル55においてパージキー55aが押下されたか否か(S2)、インクタンク交換センサA(51a)〜D(51d)によりインクタンク13〜16の交換が検出されたか否か(S3)、をそれぞれ判断する。その結果いずれでもなければ(S1:No,S2:No,S3:No)、プリンタ1の他の処理(S4)へ移行して、この処理を終了する。
一方、PC50から入力したデータが印字命令であれば(S1:Yes)、MPU41は印字動作を開始する前に、パージ間隔タイマA(102a)〜D(102d)のタイマ値を読み出し(S5)、各印字ヘッド21〜24について前回のパージからの経過時間を判断する(S6,S8)。例えば、印字ヘッド21〜24について、前回パージからの経過時間が5日未満である場合には(S6:Yes)、印字ヘッド内のインクに印字に支障をきたすような気泡が発生したりインクの粘度増加をしていないとして、パージ処理(S9,S11)をすることなく印字動作を行う(S7)。尚、上記のように前記のパージからの経過時間が5日未満である場合、各パージ間隔タイマA(102a)〜D(102d)は、その計時動作を更に継続して行うのである。
印字ヘッド21〜24のうちいずれかが、前回のパージから5日以上経過し且つ10日未満であれば(S6:No,S8:Yes)、その前回パージからの経過時間が5日以上10日未満である印字ヘッドに対して、短時間(例えば0.2秒)のパージ処理を行い(S9)、インク内の気泡を除去したり、粘度増加したインクを排出する。なお、前回パージからの経過時間が5日以上10日未満である印字ヘッドが複数ある場合には、その複数の印字ヘッドに対して、それぞれパージ処理(S9)を実行するのである。また、パージ処理の詳細については後述する。
その後、パージ処理(S9)が行われた印字ヘッドに対応するパージ間隔タイマを、初期値(例えば、「0」)にリセットした後に再び初期値から計時動作を開始する(S10)。S10の処理後は、印字(印字動作)を行う(S7)。
また、印字ヘッド21〜24のいずれかが、前回のパージから10日以上経過していれば(S8:No)、その前回パージから10日以上経過した印字ヘッドに対して、長時間(例えば0.7秒)のパージ処理を行い(S11)、インク内に大量に発生した気泡を除去したり、粘度増加したインクを排出する。このS11の処理後は、パージ処理(S11)が行われた印字ヘッドに対応するパージ間隔タイマを、初期値(例えば、「0」)にリセットした後に再び初期値から計時動作を開始して(S10)、印字動作に移行する(S7)。
更に、操作パネル55においてパージキー55aが操作された場合(S2:Yes)、又は、インクタンク13〜16の1つが交換されたた場合には(S3:Yes)、明瞭な印字不良を起こしていたり、インクタンク交換によって大量の気泡が侵入しているため、該当する印字ヘッドに対して長時間(例えば0.7秒)のパージ処理を行う(S12)。該当する印字ヘッドが複数あれば同様の処理(S12)を行い、そのパージ処理を行った印字ヘッドに対応するパージ間隔タイマをリセットし再び初期値から計時動作を開始する(S13)。
図7は、上記パージ処理(S9,S11,S12)の詳細を示す。まず、キャリッジ8を反矢印X方向へ移動することにより、上記のようにパージ処理が指示された印字ヘッドを含むヘッドユニットをパージ位置へ移動し、吸引キャップ31,32をノズル面6aに当接する(S21)。吸引キャップ31,32をノズル面6aに当接した後には、吸引前処理(S22)、本吸引処理(S23)、パージ後処理(S24)の各処理を該当する印字ヘッド21〜24に対して実行する。
ここで、S22の処理である吸引前処理は、図8に示すフローチャートに従って実行される処理であり、S23の処理である本吸引処理は、図9に示すフローチャートに従って実行される処理であり、S24の処理であるパージ後処理は、図10に示すフローチャートに従って実行される処理である。
図8は、吸引前処理のフローチャートである。この吸引前処理(S22)は、開閉弁30の閉塞状態、即ち、ロータ34が閉塞位置にある状態で、チューブ流路31a内に負圧を印加するための処理である。吸引前処理では、まず、吸引ポンプ26を始動し(S31)、かかる状態を継続したまま5秒間待機する(S32:No)。吸引ポンプ26の始動してから5秒が経過すると(S32:Yes)、吸引ポンプ26を停止して(S33)、この吸引前処理を終了する。
このように吸引前処理では、開閉弁30を閉塞した状態で、吸引ポンプ26を5秒間継続して駆動することにより、チューブ流路31a内に印加される負圧を増大させることができる。上記の通り、チューブ流路31aの流路容積は、チューブ流路28a,29aの流路容積に比べて大きいが、その分、吸引ポンプ26を所定時間継続駆動することによりチューブ流路31a内に印加される負圧は増大されるので、開閉弁30によってインク流路R1,R2が開通された直後に、吸引口31a,32aに大きな負圧を印加することができる。よって、印字ヘッド21〜24から吸引されるインクの吸引不良を防止して、確実に、インクの吐出状態を回復することができるのである。
しかも、この吸引前処理によれば、プリンタ1の構造により吸引キャップユニット25と吸引ポンプ26との設置位置が離れて第1インク流路R1及び第2インク流路R2の流路長が延長されたとしても、吸引ポンプ26を大型ポンプに変更することなく、インク流路R1,R2に大きな負圧を印加することができる。よって、高価な大型ポンプを使用する必要がないので、その分、プリンタ1全体としての製造コストを低減することができるのである。
上記吸引前処理に続いて本吸引処理(S23)が行われる。この本吸引処理(S23)は、印字ヘッド21〜24におけるインクの吐出状態を回復するための処理である。
パージ処理が指示された印字ヘッドを含むヘッドユニットは、上記吸引前処理において、既に、吸引キャップ31,32と対向した位置にある位置にあるので、この本吸引処理(S23)では、パージ処理が指示された印字ヘッドと接続している第1または第2のインク流路R1,R2を、開閉弁30の第1または第2の弁路34a,34bと開通させるように、開閉弁30のロータ34を図3の閉塞位置から図3の時計方向または反時計方向へ角度α回転する(S51)。これにより、上記吸引前処理でチューブ流路31a内に生成された負圧が、急激に印字ヘッドに印加され、気泡を含んだインクや高粘度インクが大きな負圧によって排出される。このとき、吸引ポンプ26を駆動し続けることで、さらに印字ヘッドに印加される負圧を高めることができる。なお、吸引前処理を省略し、開閉弁30の第1又は第2の弁路34a,34bの開通と同時に吸引ポンプ26を駆動しても良い。
そして、この吸引状態を設定時間だけ継続し(S52:No)、その設定時間が経過した後に(S52:Yes)、開閉弁30のロータ34を角度α戻して閉塞位置に移動し(S53)、インク流路R1またはR2を閉塞して、本吸引処理を終了する。ここで、設定時間とは、上記パージ処理S9,S11,S12の0.2秒または0.7秒のことであり、パージ処理の内容に応じてROM42に記憶されたプログラムに基づいて選択される。この設定時間は、吸引力がキャップ31,32の吸引口に付与されている時間であり、吸引ポンプ26の駆動と開閉弁30の開通とが同時あるいはそのいずれかが先になって吸引力の付与が開始されてもよい。また、吸引力の付与の停止は、開閉弁30を閉塞することなく吸引ポンプ26を停止するようにしてもよい。
図10は、パージ後処理を示したフローチャートである。このパージ後処理(S24)は、ワイプ部材20によって、本吸引処理が実行されたヘッドユニット6,7のノズル面6a,7aに付着したインクを除去すると共に、インク流路R1またはインク流路R2からインクを排出するための処理である。
パージ後処理では、まず、吸引キャップ31,32を、図2の反矢印Z方向へ下降させて、ノズル面6a又はノズル面7aから離し(S41)、ワイプ処理(S42)を実行する。ワイプ処理(S41)では、ワイパ部材20をカム部材27によってノズル面6a,7aに向け前進し、キャリッジ8を移動することにより、ノズル面6a,7aに付着しているインクを、ワイパ部材20により拭って除去し、インクの吐出不良を回避するのである。ワイプ処理の実行後、開閉弁30のロータ34を閉塞位置から図3の時計方向または反時計方向へ角度α回転し、本吸引処理で使用した弁路34aまたは弁路34bとインク流路R1またはインク流路R2とを開通する(S43)。
インク流路R1またはインク流路R2の開通後、吸引ポンプ26を始動し(S44)、かかる状態を継続したまま2秒間待機する(S45:No)。2秒間継続して吸引ポンプ26を駆動することにより、インク流路R1またはインク流路R2内に残留するインクが吸引ポンプ26内へ吸引されて排除される。吸引ポンプ26を始動してから2秒が経過すると(S45:Yes)、吸引ポンプ26を停止する(S46)。S46の処理後、開閉弁30のロータ34を角度α戻し、このパージ後処理を終了する。
このようにパージ後処理では、吸引キャップ31,32がノズル面6a又はノズル面7aから離されることにより、吸引口31a,32aとノズル口21a,22a又はノズル口23a,24aとの連通状態が解除される。その後、インク流路R1,R2内のインクを吸引ポンプ26により吸引して排出することができる。よって、インク流路R1,R2内でインクが乾燥固化してインク流路R1,R2が目詰まりを起こすことを防止することができるのである。
上記パージ処理S9,S11,S12において、パージ処理を指示された印字ヘッドが複数あるときは、他の印字ヘッドについても同様に処理を行う。
各パージ処理で、該当する印字ヘッドを含むヘッドユニット6,7をパージ位置へ対向させるためのキャリッジの制御、開閉弁および吸引ポンプを駆動するモータの制御などは、パージ処理を行うべき印字ヘッドおよびそのパージ処理内容に応じて、ROM42に記憶されたプログラムを読み出し実行される。
なお、各フローチャートにおいて、請求項1記載の流路開閉手段としてはS51、S53及びS43の処理が、間隔制御手段としてはS52の処理が、請求項4記載のインク交換判断手段としてはS3の処理が、請求項6記載の経過時間判断手段としてはS5,S6,S8の各処理が、請求項7記載の解除手段としてはS41の処理が、インク排除手段としてはS44の処理が、それぞれ該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、本発明の画像形成装置としてフルカラー印字が可能なインクジェットプリンタ1を用いて説明したが、印字ヘッドからインクを吐出して印字を行うプリンタであれば、黒色などの単色インクにより印字を行うインクジェットプリンタや、5色以上のインクを使用するインクジェットプリンタに本発明を適用しても良い。
また、パージ処理ではS9の処理において、インク流路R1,R2の開通時間を0.2秒とし、S11及びS12の処理においてインク流路R1,R2の開通時間を0.7秒としたが、かかる開通時間は、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、インク流路R1,R2に印加された負圧が大気圧と略等しくなるまでインク流路R1,R2を開通し続けても良い。即ち、インクタンクの交換が検出された場合や、前回のパージ処理から5日以上経過した場合には、開閉弁30によるインク流路R1,R2の閉塞を禁止しても良い。
インク流路R1,R2の開閉は、開閉弁によって、インク流路R1,R2が開通されてからの経過時間に基づいて行われた。しかしながら、かかるインク流路の開閉は、必ずしもインク流路が開通されてからの経過時間に限られるものではなく、例えば、インク流路内の圧力変動や流速変動を検出センサによって検出し、その検出結果に基づいて開閉弁によりインク流路を開閉しても良い。
更に、本実施例では、開閉弁30のロータ34を回転させて第1及び第2弁路34a,34bを切り換えることによりインク流路R1,R2の開閉を行ったが、開閉弁の構造は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、インク流路内の負圧が所定値以上になった場合に、インク流路を開通させるリリーフ弁などの圧力制御弁を使用しても良い。また、インク流路の流路断面積を拡縮することによりインク流路内を通過するインク量を調整する流量調整弁を開閉弁として使用しても良い。
本発明の画像形成装置の一実施例であるインクジェットプリンタの斜視図である。 第1及び第2ヘッドユニットを搭載したキャリッジと回復機構との正面図である。 第1ヘッドユニットのノズル面に吸引キャップユニットが当接された状態における吸引ユニットを部分的に断面視した正面図である。 (a)は、吸引キャップユニットの拡大断面図であり、(b)は、開閉弁の拡大断面図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を示したブロック図である。 パージ処理を開始するため、又は、そのパージ処理後における処理のフローチャートである。 パージ処理のフローチャートである。 吸引前処理のフローチャートである。 本吸引処理のフローチャートである。 パージ後処理のフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
13〜16 インクタンク(インク供給部材)
21〜24 印字ヘッド
21a〜24a ノズル口(インク吐出口)
26 吸引ポンプ(吸引手段)
30 開閉弁(流路開閉手段、切換手段)
31,32 吸引キャップ(キャップ部材)
31a,32a 吸引口
51a〜51d インクタンク交換センサ(インク交換検出センサ、インク交換判断手段の一部)
102a〜102d パージ間隔タイマ(計時手段)
P 記録用紙(印字媒体)
R1 第1インク流路(インク流路の一部)
R2 第2インク流路(インク流路の一部)

Claims (2)

  1. インクを吐出可能なインク吐出口を有しそのインク吐出口からインクを吐出して印字媒体に印字を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドのインク吐出口と連通可能な吸引口を有するキャップ部材と、前記インク吐出口からインクを吸引するために前記キャップ部材の吸引口に吸引力を付与する吸引手段と、その吸引手段に接続されるとともに前記キャップ部材の吸引口と連通されるインク流路とを備えた画像形成装置において、
    前記印字ヘッドへインクを供給する交換可能なインクタンクと、
    そのインクタンクが交換されたか否かを判断するインクタンク交換判断手段と、
    前記吸引手段による吸引動作実行後の経過時間を計時する計時手段と、
    その計時手段により計時された前記経過時間が、第1の所定時間以上であるか否か、及びこの第1の所定時間よりも大きい第2の所定時間以上であるか否かを判断する経過時間判断手段と、
    ユーザによって操作されるものであって前記吸引手段による吸引を実行させるためのキーと、
    そのキーが操作されたか否かを判断するキー操作判断手段とを備え、
    前記経過時間判断手段の判断と、前記インクタンク交換判断手段の判断と、前記キー操作判断手段の判断とに基づいて、前記インク吐出口から吸引されるインクの吸引量を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    印字命令があった場合には、前記計時手段により計時されている前記経過時間を読み取った上で、前記経過時間が前記第1の所定時間未満の場合には、前記インク吐出口からのインクの吸引が行われないように制御するとともに、前記経過時間が前記第1の所定時間以上で、且つ前記第2の所定時間未満であると判断された場合には、前記経過時間が前記第2の所定時間以上であると判断された場合に比べて、前記吸引量が少なくなるように制御し、
    前記インクタンクが交換されたと判断された場合には、前記経過時間に関わらず前記インク吐出口から前記経過時間が前記第2の所定時間以上であると判断された場合の前記吸引量と等しい量の吸引を行わせるように制御し、
    前記キーが操作されたと判断された場合には、前記経過時間に関わらず、前記インク吐出口から前記経過時間が前記第2の所定時間以上であると判断された場合の前記吸引量と等しい量の吸引を行わせるように制御し、
    前記キー操作判断手段による前記キーが操作されたか否かの判断を、前記印字命令がない場合に限り実行させ、
    前記インクタンク交換判断手段によるインクタンクが交換されたか否かの判断を、前記印字命令がない場合で、且つ、前記キー操作判断手段により前記キーが操作されていないと判断された場合に限り実行させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記インクタンク交換判断手段は、前記インクタンクの交換を検出するインクタンク交換検出センサを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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