JP2002029068A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002029068A
JP2002029068A JP2000214920A JP2000214920A JP2002029068A JP 2002029068 A JP2002029068 A JP 2002029068A JP 2000214920 A JP2000214920 A JP 2000214920A JP 2000214920 A JP2000214920 A JP 2000214920A JP 2002029068 A JP2002029068 A JP 2002029068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
suction
flow path
forming apparatus
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000214920A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Shimizu
陽一郎 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2000214920A priority Critical patent/JP2002029068A/ja
Publication of JP2002029068A publication Critical patent/JP2002029068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの吐出状態の回復に伴って吸引される
インク量を減少して、インクの不用意な消費を抑制する
ことができる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 開閉弁30のロータ34を閉塞位置から
回転し、第1弁路34aと第1インク流路R1とを開通
し、吸引ポンプ26によって生成した負圧をノズル口2
1aに作用させる。第1インク流路R1の開通後、パー
ジ処理の内容、例えばインク交換後とか前回のパージ処
理からの経過時間の大きさに応じて負圧印加時間を制御
し、開閉弁30のロータ34を閉塞位置に移動して、第
1インク流路R1を閉塞する。このように開閉弁30は
インク流路R1を所定時間開通した後に閉塞するので、
インク流路R1の全域にインクが流入することを抑制で
きる。よって、印字ヘッド21の各ノズル口21aから
必要以上のインクを吸引することがなく、インクの不用
意な消費を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドのイン
ク吐出口から印字媒体にインクを吐出して印字を行う画
像形成装置に関し、特に、インクの吐出状態の回復に伴
って吸引されるインク量を減少して、インクの不用意な
消費を抑制することができる画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、印字媒体で
ある記録用紙に画像を形成する画像形成装置の一種であ
り、印字ヘッドに設けられた複数個のインク吐出口から
記録用紙にインクを吐出して印字を行うものである。こ
のインクジェットプリンタでは、インクカートリッジの
交換時に、印字ヘッドとインクカートリッジとを繋ぐ流
路に空気が侵入して気泡となり、その気泡によりインク
の吐出不良を起こすことがある。また、プリンタを長期
間使用せずに放置した場合にも、印字ヘッドの内部で気
泡が成長したり、インク吐出口にインク詰まりが生じ、
吐出不良を起こしてしまうことがある。
【0003】このように吐出不良のある状態で印字を行
うと、印字不良を起こすので、かかる場合には、良好な
吐出状態に回復させるため、パージ処理が行われる。こ
のパージ処理によれば、印字ヘッドを吸引キャップで覆
って密閉することにより、インク吐出口と吸引キャップ
の吸引口とを連通させた後、ポンプによって発生される
負圧(吸引力)を吸引口に印加(付与)して、印字ヘッ
ド内部のインクを吸引することができる。このパージ処
理を実行することにより、インクの吐出状態を回復する
ことができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したパ
ージ処理では、インクカートリッジの交換時やプリンタ
を長期間放置した場合に印字ヘッド内の気泡やインク詰
まりを除去するため、インクを大量に吸引する必要があ
る。このため、インクを吸引するポンプによって吸引口
に印加される負圧は大きく設定されている。しかしなが
ら、かかるポンプにより印加される負圧の大きさは一定
であるため、インク吐出口の表面に付着したインクを単
に除去する場合であっても、大量のインクが吸引されて
しまい、インクの消費量が不用意に増加してしまうとい
う問題点があった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクの吐出状態の回復に伴っ
て吸引されるインク量を減少して、インクの不用意な消
費を抑制することができる画像形成装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、インクを吐出可能な
インク吐出口を有しそのインク吐出口からインクを吐出
して印字媒体に印字を行う印字ヘッドと、その印字ヘッ
ドのインク吐出口と連通可能な吸引口を有するキャップ
部材と、そのキャップ部材の吸引口に吸引力を付与する
吸引手段と、その吸引手段に接続されるとともに前記キ
ャップ部材の吸引口と連通されるインク流路とを備え、
前記インク流路を開通または閉塞させる流路開閉手段
と、前記吸引手段による吸引力が前記吸引口に付与され
た状態から、前記流路開閉手段により前記インク流路が
閉塞されるまでの間隔である吸引間隔を制御する間隔制
御手段とを備えている。
【0007】この請求項1記載の画像形成装置によれ
ば、印字ヘッドのインク吐出口から印字媒体にインクを
吐出されて印字が行われる。インク吐出口のインク吐出
状態を回復する場合、キャップ部材の吸引口がインク吐
出口と連通される。この連通によって、吸引手段と接続
されるインク流路は、キャップ部材の吸引口を介してイ
ンク吐出口と連通される。かかる状態で、流路開閉手段
によってインク流路が開通され、吸引手段によって吸引
口に吸引力を付与する吸引動作が実行されると、吸引手
段の吸引力が吸引口に付与され、インク吐出口のインク
がインク流路へ向けて流入する。
【0008】ここで、吸引手段により吸引口に吸引力が
付与された状態となると、その状態の発生後からインク
流路を閉塞するまでの吸引間隔が間隔制御手段により制
御され、この制御に基づいて、流路開閉手段によりイン
ク流路が閉塞される。このため、例えば、間隔制御手段
により吸引間隔を短くすることによって、インク流路の
閉塞位置から吸引手段までの区間へのインクの流入が抑
制され、その分、吸引手段によるインクの吸引量が減少
される。
【0009】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記間隔制御手段により
制御される吸引間隔は、前記吸引手段による吸引力が前
記吸引口に付与された状態から、前記流路開閉手段によ
り前記インク流路が閉塞されるまでの時間間隔である。
【0010】この請求項2記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1記載の画像形成装置と同様に作用する上、
間隔制御手段によって、吸引手段による吸引力が吸引口
に付与された状態から、流路開閉手段によりインク流路
が閉塞されるまでの時間間隔が制御される。具体的に
は、この時間間隔が長くされる場合にインク吐出口から
吸引されるインク量が増加され、時間間隔が短くされる
場合にインク吐出口から吸引されるインク量が減少され
る。
【0011】請求項3記載の画像形成装置は、請求項1
から2のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
流路開閉手段は、前記インク流路における前記吸引手段
と前記吸引口との間であって、その吸引口に近い側を閉
塞させるものである。
【0012】請求項4記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記印字ヘッドへインク
を供給するインク供給部材と、そのインク供給部材が交
換されたか否かを判断するインク交換判断手段とを備
え、前記間隔制御手段は、そのインク交換判断手段によ
る前記インク供給部材が交換された場合の判断に基づい
て、前記吸引間隔を設定するものである。
【0013】この請求項4記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1記載の画像形成装置と同様に作用する上、
印字ヘッドのインク吐出口から吐出されるインクは、イ
ンク供給部材によって印字ヘッドへ供給される。ここ
で、インク交換判断手段によりインク供給部材が交換さ
れたと判断された場合、吸引間隔の長さは、間隔制御手
段によって、インク供給部材から印字ヘッドへインクを
導入するために要する間隔に設定される。
【0014】請求項5記載の画像形成装置は、請求項4
記載の画像形成装置において、前記インク交換判断手段
は、前記インク供給部材の交換を検出するインク交換検
出センサを備えている。
【0015】請求項6記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記吸引手段による吸引
動作実行後の経過時間を計時する計時手段と、その計時
手段により所定時間以上の計時がなされたか否かを判断
する経過時間判断手段とを備え、前記間隔制御手段は、
その経過時間判断手段により計時が所定時間以上である
と判断された場合に、前記吸引間隔を前記経過時間判断
手段による計時が所定時間未満であると判断される場合
よりも長くか、又は、前記流路開閉手段による前記イン
ク流路の閉塞を禁止するものである。
【0016】この請求項6記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1記載の画像形成装置と同様に作用する上、
吸引手段によって、印字ヘッドのインク吐出口からイン
クを吸引する吸引動作が実行されると、計時手段によっ
て、その吸引動作実行後の経過時間が計時される。経過
時間判断手段により経過時間が所定時間以上であると判
断された場合には、間隔制御手段によって、計時手段に
よる計時が所定時間未満である場合よりも吸引間隔が長
くされるか、又は、流路開閉手段によるインク流路の閉
塞が禁止される。このため、吸引動作の実行後、所定時
間の経過により、自動的にインク吐出口から吸引される
インク量が増加されて、インクの吐出状態が回復され
る。
【0017】請求項7記載の画像形成装置は、請求項1
から6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
インク吐出口と前記吸引口との連通状態を解除する解除
手段と、その解除手段により前記インク吐出口と前記吸
引口との連通状態が解除された場合、又は、その連通状
態が解除されつつある場合に、前記流路開閉手段により
前記インク流路を開通させて、前記吸引手段による吸引
動作を実行するインク排除手段とを備えている。
【0018】この請求項7記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置と
同様に作用する上、解除手段によって、印字ヘッドのイ
ンク吐出口とキャップ部材の吸引口との連通状態が解除
される。解除手段によって、インク吐出口と吸引口との
連通状態が解除された場合、又は、その連通状態が解除
されつつある場合には、インク排除手段によって、流路
開閉手段によるインク流路の開通が行われ、吸引手段に
よる吸引動作が実行される。この結果、吸引口やインク
流路に流入したインクが吸引手段により吸引されて、吸
引口やインク流路に残留するインクが排除される。
【0019】請求項8記載の画像形成装置は、請求項1
から7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
印字ヘッドは複数個設けられ、前記キャップ部材はその
複数の印字ヘッドに対応して複数個設けられており、前
記流路開閉手段は前記吸引手段と接続される前記キャッ
プ部材を選択的に切り換える切換手段を兼ねている。
【0020】この請求項8記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置と
同様に作用する上、複数の印字ヘッドは、その印字ヘッ
ドにそれぞれ対応する複数のキャップ部材を介して吸引
手段と接続される。ここで、吸引手段と複数のキャップ
部材との接続は、切換手段を兼ねた流路開閉手段によっ
て選択的に切り換えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の画像形成装置の一実施例であるインクジェットプリン
タ1の斜視図であり、図中では、フレーム2を2点鎖線
で図示している。尚、図1中の矢印Xはキャリッジ8の
移動方向を示し、矢印Zは吸引キャップユニット25及
び保護キャップ19の移動方向を示している。
【0022】インクジェットプリンタ(以下、単に「プ
リンタ」と称す。)1は、2つの第1及び第2ヘッドユ
ニット6,7を搭載したキャリッジ8を矢印X及び反矢
印X方向へ移動させることによりフルカラー印字を行う
ができるシリアルプリンタである。
【0023】プリンタ1のフレーム2には、記録用紙P
を搬送するためのプラテンローラ3が回転可能に取着さ
れており、このプラテンローラ3と平行にガイドロッド
4及びガイド部材5が固着されている。このガイドロッ
ド4上には、第1ヘッドユニット6及び第2ヘッドユニ
ット7を搭載したキャリッジ8が記録用紙Pの搬送方向
と直交する方向(図1の矢印X又は反矢印X方向)に移
動可能に支持されている。また、キャリッジ8の上端面
には上述したガイド部材5が当接され、このガイド部材
5の下方にはキャリッジ8に固着されるベルト9が設け
られている。
【0024】ベルト9は、フレーム2の一側(図1右
側)に設けられたキャリッジモータ10によって回転駆
動される駆動プーリ11と、フレーム2の他側(図1左
側)に設けられる従動プーリ12との間に掛け渡されて
いる。キャリッジモータ10により駆動プーリ11が回
転されると、この駆動プーリ11及び従動プーリ12間
でベルト9が矢印X又は反矢印X方向へ移動される。こ
のベルト9の移動によって、キャリッジ8は、ガイドロ
ッド4及びガイド部材5に沿ってプラテンローラ3との
平行方向、即ち、図1の矢印X又は反矢印X方向へ移動
されるのである。尚、キャリッジモータ10には、ステ
ップモータ又はDCモータが使用される。
【0025】キャリッジ8には、第1及び第2ヘッドユ
ニット6,7と、その第1ヘッドユニット6へインクを
供給するインクタンク13,14と、第2ヘッドユニッ
ト7へインクを供給するインクタンク15,16とが搭
載されている。第1ヘッドユニット6及び第2ヘッドユ
ニット7はキャリッジ8の下部に設けられており、各ヘ
ッドユニット6,7の下面にはインクを吐出するノズル
面6a,7aがそれぞれ形成されている。各ノズル面6
a,7aは、プラテンローラ3の外周面と対向されてお
り、プラテンローラ3により搬送される記録用紙Pへイ
ンクを吐出するのである。尚、第1及び第2ヘッドユニ
ット6,7の詳細については後述する。
【0026】フレーム2の他側(図1左側)には、第1
及び第2ヘッドユニット6,7によるインクの吐出状態
を回復させるための回復機構17が設けられている。回
復機構17は、主に、第1ヘッドユニット6のノズル面
6a又は第2ヘッドユニット7のノズル面7aを密閉し
てインクを吸引する吸引ユニット18と、プリンタ1の
不使用時にノズル面6a,7aを覆ってインクの乾燥を
防止する保護キャップ19と、ノズル面6a,7aに付
着したインクを拭うためのワイパ部材20とを備えてい
る。尚、回復機構17の詳細については後述する。
【0027】図2から図5を参照して、第1及び第2ヘ
ッドユニット6,7及び回復機構17の詳細について説
明する。図2は、第1及び第2ヘッドユニット6,7を
搭載したキャリッジ8と回復機構17との正面図であ
り、第1及び第2印字ヘッド6,7の一部を断面視して
いる。尚、図2中の矢印Xはキャリッジ8の移動方向を
示し、矢印Zは吸引キャップユニット25及び保護キャ
ップ19の移動方向を示し、吸引ポンプ26を2点鎖線
で図示している。
【0028】図2に示すように、第1ヘッドユニット6
の下部には、2色のインクを記録用紙Pへ吐出するため
に2つの印字ヘッド21,22が一体的に並設されてお
り、これらの印字ヘッド21,22の下端面によりノズ
ル面6aが構成されている。各印字ヘッド21,22
は、インクを吐出可能なノズル口21a,22aをそれ
ぞれ備えており、これらのノズル口21a,22aから
それぞれ異なる色のインクを吐出することができる。
【0029】一方、第2ヘッドユニット7の下部には、
第1ヘッドユニット6と同様に、2色のインクを記録用
紙Pへ吐出するために印字ヘッド23,24が一体的に
並設されており、これらの印字ヘッド23,24の下端
面によりノズル面7aが構成されている。各印字ヘッド
23,24は、インクを吐出可能なノズル口23a,2
4aをそれぞれ備えており、これらのノズル口23a,
24aからそれぞれ異なる色のインクを吐出することが
できる。尚、ノズル口21a,22a,23a,24a
のそれぞれは、キャリッジ8の移動方向と直交する方向
(図2の紙面に対する垂直方向)に略等間隔で複数個設
けられている。
【0030】また、キャリッジ8に搭載される4つのイ
ンクタンク13〜16には、図2の左側から順にブラッ
ク、イエロー、シアン、マゼンダの4色のインクが充填
されている。このインクタンク13〜16のそれぞれ
は、順に各印字ヘッド21〜24に対して個別に異なる
色のインクを供給するものである。具体的には、印字ヘ
ッド21のノズル口21aからブラックのインク、印字
ヘッド22のノズル口22aからイエローのインク、印
字ヘッド23のノズル口23aからシアンのインク、及
び、印字ヘッド24のノズル口24aからマゼンダのイ
ンクが吐出される。よって、複数の印字ヘッド21〜2
4の各ノズル口21a〜24aから4色のインクを吐出
して、記録用紙Pにフルカラーの印字を行うことができ
る。
【0031】各インクタンク13〜16は、キャリッジ
8の上部にそれぞれ個別に着脱可能に搭載されており、
インクの不足したインクタンク13〜16のみを個別に
交換することができるように構成されている。また、キ
ャリッジ8には、各インクタンク13〜16の交換をそ
れぞれについて検出するインクタンク交換センサA(5
1a)〜D(51d)が設けられている(図5参照)。
よって、インクタンク13〜16についての交換を個別
に検出することができるのである。
【0032】回復機構17は、インクタンク13〜16
の交換により気泡が侵入したり、インク詰まりが発生し
た印字ヘッド21〜24を正常な状態に回復させるため
のものである。回復機構17の吸引ユニット18は、主
に、ノズル面6a,7aとそれぞれ個別に当接してノズ
ル口21a,22a又はノズル口23a,24aをそれ
ぞれ個別に密閉することができる吸引キャップユニット
25と、その吸引キャップユニット25により密閉され
たノズル口21a,22a又はノズル口23a,24a
内のインクを吸引するための負圧(吸引力)を発生する
吸引ポンプ26(図1参照)とを備えている。
【0033】また、吸引キャップユニット25の下方に
は、吸引ユニット18およびワイパ部材20の動作を制
御する部材であるカム部材27が配設されている。この
カム部材27は、クラッチ機構(図示せず)を介して、
プラテンローラ3を回転駆動するLFモータ53(図5
参照)と接続可能に構成されており、このカム部材27
の回転により吸引ユニット18およびワイパ部材20が
連動して作動される。
【0034】回復機構17によれば、まず、キャリッジ
モータ10によりキャリッジ8が回復機構17へ向けて
反矢印X方向へ移動され、ノズル面6a又はノズル面7
aが吸引キャップユニット25と対向する位置(パージ
位置)に第1ヘッドユニット6又は第2ヘッドユニット
7が到達すると、カム部材27により吸引キャップユニ
ット25が矢印Z方向へ上昇され、吸引キャップユニッ
ト25の上面がノズル面6a,7aのいずれかに当接さ
れる。その後、カム部材27によって吸引ポンプ26が
作動されると、吸引ポンプ26により発生された負圧に
よって、ノズル口21a,22a又はノズル口23a,
24aから気泡や乾燥固化したインクを吸引して、ノズ
ル口21a,22a又はノズル口23a,24aからの
インクの吐出状態を回復することができるのである。
【0035】吸引キャップユニット25における反プラ
テンローラ3側の位置(図2左側)には、第1及び第2
ヘッドユニット6,7のノズル面6a,7aを覆う保護
キャップ19が配設されている。保護キャップ19は、
各ノズル面6a,7aをそれぞれ個別に覆うキャップ部
19a,19bを備え、このキャップ部19a,19b
によって、印字ヘッド21〜24による印字が行われな
い場合に、ノズル面6a,7aを覆ってインクの乾燥を
防止することができる。
【0036】また、吸引キャップユニット25における
プラテンローラ3側の位置(図2右側)には、吸引キャ
ップユニット25に隣接してワイパ部材20が配設され
ている。このワイパ部材20は、へら状に形成されてお
り、キャリッジ8の移動に伴って、第1ヘッドユニット
6のノズル面6a及び第2ヘッドユニット7のノズル面
7aを拭うものである。このワイパ部材20は、ノズル
口21a〜24aを拭う場合に、カム部材25によって
矢印Z方向へ突出され、ノズル口21a〜24aを拭わ
ない場合に、カム部材27によって反矢印Z方向へと後
退される。
【0037】図3は、第1ヘッドユニット6のノズル面
6aに吸引キャップユニット25が当接された吸引ユニ
ット18を部分的に断面視した正面図であり、図中で
は、吸引ポンプ26を概略的に図示し、チューブ部材3
1の一部の図示を省略している。図3に示すように、吸
引ユニット18は、第1ヘッドユニット6のノズル面6
aに当接される吸引キャップユニット25を備えてい
る。この吸引キャップユニット25の下端にはチューブ
部材28,29の一端がそれぞれ連結されている。
【0038】一方、チューブ部材28,29の他端は開
閉弁30にそれぞれ接続され、この開閉弁30には吸引
ポンプ26に一端が連結されたチューブ部材31の他端
が連結されている。各チューブ部材28,29,31は
可撓性を有する合成樹脂材料で円管状に構成されてお
り、これらのチューブ部材28,29,31の内部には
インクが流通可能なチューブ流路28a,29a,31
aがそれぞれ形成されている。ここで、図4を参照し
て、吸引キャップユニット25及び開閉弁30の詳細に
ついて説明する。
【0039】図4(a)は、吸引キャップユニット25
の拡大断面図であり、図4(b)は、開閉弁30の拡大
断面図である。図4(a)に示すように、吸引キャップ
ユニット25の上部には、ノズル面6a又はノズル面7
aと当接可能に形成された吸引キャップ31,32が一
体的に並設されている。この吸引キャップ31,32の
上面、即ち、ノズル面6a又はノズル面7aと当接され
る面には、断面視凹字状の吸引口31a,32aがそれ
ぞれは凹設されている。なお、各吸引口31a,32a
の内部の容積は略等しくされている。
【0040】吸引口31a,32aは、ノズル口21
a,22a(又はノズル口23a,24a)に対応して
凹設されており、ノズル面6a(又はノズル面7a)に
吸引キャップ31,32が当接された場合に、ノズル口
21a,22a(又は、ノズル口23a,24a)と連
通可能に形成されている。よって、吸引キャップ31,
32にノズル面6a又はノズル面7aを当接させた状態
で、吸引ポンプ26が発生した負圧を吸引口31a,3
2aに印加することによって、ノズル口21a,22a
(又はノズル口23a,24a)からインクを吸引する
ことができるのである。
【0041】また、吸引キャップユニット25の下部に
は、一対の略円筒状のコネクタ31b,32bが下方へ
向けて突出され、各コネクタ31b,32bの内部には
吸引口31a,32aとそれぞれ連通されるコネクタ流
路31c,32cがそれぞれ形成されている。これらの
コネクタ31b,32bにはチューブ部材28,29の
一端がそれぞれ連結されており、この連結によりコネク
タ流路31c,32cがチューブ流路28a,29aと
それぞれ連通されている。尚、各コネクタ流路31c,
32cの内部の容積は略等しくされている。
【0042】上記のように構成された吸引ユニット18
は、吸引口31aと連通されるコネクタ流路31c、チ
ューブ流路28a及びチューブ流路31aにより構成さ
れる第1インク流路R1と、吸引口32aと連通される
コネクタ流路32c、チューブ流路29a及びチューブ
流路31aにより構成される第2インク流路R2とを備
えている。第1インク流路R1は、印字ヘッド21,2
3のノズル口21a,23aから吸引されたインクが流
通する流路であり、第2インク流路R2は、印字ヘッド
22,24のノズル口22a,24aから吸引されたイ
ンクが流通する流路である。この第1及び第2インク流
路R1,R2は、開閉弁30によって選択的に切り換え
られて吸引ポンプ26と個別に接続されるので、各イン
ク流路R1,R2について吸引ポンプを個別に1つずつ
設ける必要がなく、その分、プリンタ1全体としての製
造コストを低減することができるのである。
【0043】図4(b)に示すように、開閉弁30は、
第1インク流路R1及び第2インク流路R2を開通また
は閉塞すると共に、第1インク流路R1と第2インク流
路R2とを選択的に切り換える弁である。開閉弁30
は、主に、断面視円筒状のケーシング33と、そのケー
シング30aに回転可能に内嵌される断面視略円板状の
ロータ34とを備えている。ケーシング33の外周面に
は、図4(b)の上側へ略逆八の字状に突出された2本
のコネクタ33a,33bと、図4(b)の下側へ突出
されたコネクタ33cとが設けられている。
【0044】各コネクタ33a〜33cは略円筒状に形
成されており、コネクタ33a〜33cの内部にはケー
シング33の内周と連通されるコネクタ流路33d〜3
3fがそれぞれ形成されている。これらのコネクタ33
a,33bにはチューブ部材28,29の他端がそれぞ
れ連結されており、この連結によりコネクタ流路33
d,33eがチューブ流路28a,29aとそれぞれ個
別に連通されている。一方、コネクタ33cにはチュー
ブ部材31の他端が連結されており、この連結によりコ
ネクタ流路33fがチューブ流路31aと連通されてい
る。尚、各コネクタ流路33d〜33fの内部の容積は
略等しくされている。
【0045】ロータ34は、その外周面がケーシング3
3の内周面と当接されつつ、ケーシング33に内嵌され
ている。ロータ34は、その略直径方向に貫通形成され
た第1弁路34aを備えている。この第1弁路34a
は、ケーシング33のコネクタ流路33dとコネクタ流
路33fとを繋ぐ流路であり、ロータ34を図4(b)
に示す位置(閉塞位置)から時計方向へ角度α回転した
場合に、コネクタ流路33dとコネクタ流路33fとを
連通することができる。この連通によって、チューブ流
路28aとチューブ流路31aとが連通され、第1イン
ク流路R1が開通されるのである。この第1インク流路
R1の開通により吸引口31aと吸引ポンプ26とが接
続されるので、吸引ポンプ26が発生した負圧を吸引口
31aに印加して、印字ヘッド21のノズル口21a又
は印字ヘッド23のノズル口23aからインクを吸引す
ることができるのである。
【0046】また、ロータ34には、上述した第1弁路
34aと略X字状に交叉するように第2弁路34bが貫
通形成されている。この第2弁路34bは、ケーシング
33のコネクタ流路33eとコネクタ流路33fとを繋
ぐ流路であり、ロータ34を図4(b)に示す位置(閉
塞位置)から反時計方向へ角度α回転した場合に、コネ
クタ流路33eとコネクタ流路33fとを連通すること
ができる。この連通によって、チューブ流路29aとチ
ューブ流路31aとが連通され、第2インク流路R2が
開通されるのである。この第2インク流路R2の開通に
より吸引口32aと吸引ポンプ26とは接続されるの
で、吸引ポンプ26が発生した負圧を吸引口32aに印
加して、印字ヘッド22のノズル口22a又は印字ヘッ
ド24のノズル口24aからインクを吸引することがで
きるのである。
【0047】尚、第1弁路34aは、第2弁路34bに
対してロータ34の奥側部分に形成されており、第1弁
路34a又は第2弁路34bの一方を通過するインクが
他方へ流入することが防止されている。
【0048】図3に戻って説明する。開閉弁30のロー
タ34は、クラッチ機構(図示せず)を介して、LFモ
ータ53(図5参照)と連結されるように構成され、こ
のLFモータ53の回転駆動に連動して回転されるので
ある。また、チューブ部材28,29の長さは略等しく
されており、チューブ部材31の長さは、チューブ部材
28,29の長さに比べて大きくされている。例えば、
チューブ部材31の長さは、チューブ部材28,29の
長さの2倍以上とされている。このため、チューブ流路
28a,29aの流路容積を、チューブ流路31aの流
路容積に比べてそれぞれ小さくすることができる。即
ち、第1インク流路R1は、吸引口31aから開閉弁3
0までの区間の流路容積が、開閉弁30から吸引ポンプ
26までの区間の流路容積に比べて小さくされ、第2イ
ンク流路R2は、吸引口32aから開閉弁30までの区
間の流路容積が開閉弁30から吸引ポンプ26までの区
間の流路容積に比べて小さくされている。
【0049】開閉弁30のロータ34が閉塞位置にある
場合には、第1インク流路R1又は第2インク流路R2
へ流入可能なインク量を、吸引口31a,32aから開
閉弁30までの区間の流路容積以下に制限することがで
きる。よって、吸引ポンプ26により吸引口31a又は
吸引口32aに負圧を印加した後、開閉弁30のロータ
34を閉塞位置に回転移動して、第1インク流路R1又
は第2インク流路R2を閉塞することによって、吸引さ
れたインクが第1インク流路R1又は第2インク流路R
2の全体に流入すること防止して、吸引されるインク量
を大幅に減少することができるのである。その結果、ノ
ズル口21a,22a,23a,24aから吸引される
インク量を減少して、余分なインクの吸引を回避するこ
とができるのである。
【0050】図5は、プリンタ1の電気的構成を示した
ブロック図である。図5に示すように、プリンタ1は、
演算装置であるMPU41と、そのMPU41により実
行される各種の制御プログラムやデータを記憶した書換
不可能なメモリであるROM42と、各種データ等を記
憶するためのメモリであるRAM43とを備えている。
なお、ROM42には、図6から図9のフローチャート
に示すプログラムが格納されている。
【0051】これらのMPU41、ROM42、RAM
43は、アドレスバス44およびデータバス45を介し
て互いに接続されている。アドレスバス44およびデー
タバス45は、また、制御回路46にも接続されてお
り、この制御回路46には、イメージメモリ47、印字
ヘッド21〜24を駆動制御する駆動回路48、セント
ロニクスインターフェイス(以下、「セントロI/F」
と称す)49と、そのセントロI/F49を介して外部
機器であるパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称
す)50、インクタンク交換センサA(51a)〜D
(51d)、パージ間隔タイマA(102a)〜D(1
02d)等、が接続されている。
【0052】パージ間隔タイマA(102a)〜D(1
02d)は、各印字ヘッド21〜24ごとに前回のパー
ジ処理からの経過時間を計時するものであり、かかる経
過時間をプリンタ1の停止中でも計時するよう電池等で
バックアップされている。
【0053】MPU41には、CRモータ10を駆動す
るモータ駆動回路52と、プラテンローラ3に回転力を
供給するLFモータ53を駆動するためのモータ駆動回
路54と、操作パネル55とが接続されている。操作パ
ネル55は、ユーザがプリンタ1の設定等を行う場合に
各種の操作を人為的に行うためのものであり、パージキ
ー55aを備えている。パージキー55aは、パージ処
理を実行するためのキースイッチである。よって、ユー
ザは、パージボタン55aを押下することによって、パ
ージ処理を実行することができるのである。
【0054】印字ヘッド21〜24は駆動回路48によ
って駆動され、この駆動回路48は制御回路46によっ
て制御される。MPU41は、ROM42に予め記憶さ
れたプログラムに従い、印字タイミング信号TSおよび
制御信号RSを生成し、制御回路46へ転送する。
【0055】制御回路46は、ゲートアレイで構成され
ており、印字タイミング信号TSおよび制御信号RSに
従い、イメージメモリ47に記憶されている画像データ
に基づいて、その画像データを記録用紙Pに形成するた
めの印字データDATA、その印字データDATAと同
期する転送クロックTCK、ストローブ信号STB、印
字クロックCLKを生成し、駆動回路48へ転送する。
【0056】また、制御回路46は、PC50からセン
トロI/F49を介して転送されてくる画像データを、
イメージメモリ47に記憶させる。そして、制御回路4
6は、外部機器からセントロニクスI/F49を介して
転送されてくるセントロニクス・データに基づいてセン
トロニクス・データ受信割込信号WSを生成し、MPU
41へ転送する。なお、各信号DATA、TCK、ST
B、CLKは、駆動回路48と制御回路46とを接続す
るハーネスケーブル56〜59を介して転送される。
【0057】次に、図6から図10のフローチャートを
参照して、上記のように構成されたプリンタ1で実行さ
れる各処理について説明する。図6は、プリンタ1でパ
ージ処理を開始するため、又は、そのパージ処理後にお
ける処理のフローチャートである。MPU41は、パー
ジ処理に関し、まず、PC50から入力(受信)したデ
ータが印字命令であるか否か(S1)、操作パネル55
においてパージキー55aが押下されたか否か(S
2)、インクタンク交換センサA(51a)〜D(51
d)によりインクタンク13〜16の交換が検出された
か否か(S3)、をそれぞれ判断する。その結果いずれ
でもなければ(S1:No,S2:No,S3:N
o)、プリンタ1の他の処理(S4)へ移行して、この
処理を終了する。
【0058】一方、PC50から入力したデータが印字
命令であれば(S1:Yes)、MPU41は印字動作
を開始する前に、パージ間隔タイマA(102a)〜D
(102d)のタイマ値を読み出し(S5)、各印字ヘ
ッド21〜24について前回のパージからの経過時間を
判断する(S6,S8)。例えば、印字ヘッド21〜2
4について、前回パージからの経過時間が5日未満であ
る場合には(S6:Yes)、印字ヘッド内のインクに
印字に支障をきたすような気泡が発生したりインクの粘
度増加をしていないとして、パージ処理(S9,S1
1)をすることなく印字動作を行う(S7)。尚、上記
のように前記のパージからの経過時間が5日未満である
場合、各パージ間隔タイマA(102a)〜D(102
d)は、その計時動作を更に継続して行うのである。
【0059】印字ヘッド21〜24のうちいずれかが、
前回のパージから5日以上経過し且つ10日未満であれ
ば(S6:No,S8:Yes)、その前回パージから
の経過時間が5日以上10日未満である印字ヘッドに対
して、短時間(例えば0.2秒)のパージ処理を行い
(S9)、インク内の気泡を除去したり、粘度増加した
インクを排出する。なお、前回パージからの経過時間が
5日以上10日未満である印字ヘッドが複数ある場合に
は、その複数の印字ヘッドに対して、それぞれパージ処
理(S9)を実行するのである。また、パージ処理の詳
細については後述する。
【0060】その後、パージ処理(S9)が行われた印
字ヘッドに対応するパージ間隔タイマを、初期値(例え
ば、「0」)にリセットした後に再び初期値から計時動
作を開始する(S10)。S10の処理後は、印字(印
字動作)を行う(S7)。
【0061】また、印字ヘッド21〜24のいずれか
が、前回のパージから10日以上経過していれば(S
8:No)、その前回パージから10日以上経過した印
字ヘッドに対して、長時間(例えば0.7秒)のパージ
処理を行い(S11)、インク内に大量に発生した気泡
を除去したり、粘度増加したインクを排出する。このS
11の処理後は、パージ処理(S11)が行われた印字
ヘッドに対応するパージ間隔タイマを、初期値(例え
ば、「0」)にリセットした後に再び初期値から計時動
作を開始して(S10)、印字動作に移行する(S
7)。
【0062】更に、操作パネル55においてパージキー
55aが操作された場合(S2:Yes)、又は、イン
クタンク13〜16の1つが交換されたた場合には(S
3:Yes)、明瞭な印字不良を起こしていたり、イン
クタンク交換によって大量の気泡が侵入しているため、
該当する印字ヘッドに対して長時間(例えば0.7秒)
のパージ処理を行う(S12)。該当する印字ヘッドが
複数あれば同様の処理(S12)を行い、そのパージ処
理を行った印字ヘッドに対応するパージ間隔タイマをリ
セットし再び初期値から計時動作を開始する(S1
3)。
【0063】図7は、上記パージ処理(S9,S11,
S12)の詳細を示す。まず、キャリッジ8を反矢印X
方向へ移動することにより、上記のようにパージ処理が
指示された印字ヘッドを含むヘッドユニットをパージ位
置へ移動し、吸引キャップ31,32をノズル面6aに
当接する(S21)。吸引キャップ31,32をノズル
面6aに当接した後には、吸引前処理(S22)、本吸
引処理(S23)、パージ後処理(S24)の各処理を
該当する印字ヘッド21〜24に対して実行する。
【0064】ここで、S22の処理である吸引前処理
は、図8に示すフローチャートに従って実行される処理
であり、S23の処理である本吸引処理は、図9に示す
フローチャートに従って実行される処理であり、S24
の処理であるパージ後処理は、図10に示すフローチャ
ートに従って実行される処理である。
【0065】図8は、吸引前処理のフローチャートであ
る。この吸引前処理(S22)は、開閉弁30の閉塞状
態、即ち、ロータ34が閉塞位置にある状態で、チュー
ブ流路31a内に負圧を印加するための処理である。吸
引前処理では、まず、吸引ポンプ26を始動し(S3
1)、かかる状態を継続したまま5秒間待機する(S3
2:No)。吸引ポンプ26の始動してから5秒が経過
すると(S32:Yes)、吸引ポンプ26を停止して
(S33)、この吸引前処理を終了する。
【0066】このように吸引前処理では、開閉弁30を
閉塞した状態で、吸引ポンプ26を5秒間継続して駆動
することにより、チューブ流路31a内に印加される負
圧を増大させることができる。上記の通り、チューブ流
路31aの流路容積は、チューブ流路28a,29aの
流路容積に比べて大きいが、その分、吸引ポンプ26を
所定時間継続駆動することによりチューブ流路31a内
に印加される負圧は増大されるので、開閉弁30によっ
てインク流路R1,R2が開通された直後に、吸引口3
1a,32aに大きな負圧を印加することができる。よ
って、印字ヘッド21〜24から吸引されるインクの吸
引不良を防止して、確実に、インクの吐出状態を回復す
ることができるのである。
【0067】しかも、この吸引前処理によれば、プリン
タ1の構造により吸引キャップユニット25と吸引ポン
プ26との設置位置が離れて第1インク流路R1及び第
2インク流路R2の流路長が延長されたとしても、吸引
ポンプ26を大型ポンプに変更することなく、インク流
路R1,R2に大きな負圧を印加することができる。よ
って、高価な大型ポンプを使用する必要がないので、そ
の分、プリンタ1全体としての製造コストを低減するこ
とができるのである。
【0068】上記吸引前処理に続いて本吸引処理(S2
3)が行われる。この本吸引処理(S23)は、印字ヘ
ッド21〜24におけるインクの吐出状態を回復するた
めの処理である。
【0069】パージ処理が指示された印字ヘッドを含む
ヘッドユニットは、上記吸引前処理において、既に、吸
引キャップ31,32と対向した位置にある位置にある
ので、この本吸引処理(S23)では、パージ処理が指
示された印字ヘッドと接続している第1または第2のイ
ンク流路R1,R2を、開閉弁30の第1または第2の
弁路34a,34bと開通させるように、開閉弁30の
ロータ34を図3の閉塞位置から図3の時計方向または
反時計方向へ角度α回転する(S51)。これにより、
上記吸引前処理でチューブ流路31a内に生成された負
圧が、急激に印字ヘッドに印加され、気泡を含んだイン
クや高粘度インクが大きな負圧によって排出される。こ
のとき、吸引ポンプ26を駆動し続けることで、さらに
印字ヘッドに印加される負圧を高めることができる。な
お、吸引前処理を省略し、開閉弁30の第1又は第2の
弁路34a,34bの開通と同時に吸引ポンプ26を駆
動しても良い。
【0070】そして、この吸引状態を設定時間だけ継続
し(S52:No)、その設定時間が経過した後に(S
52:Yes)、開閉弁30のロータ34を角度α戻し
て閉塞位置に移動し(S53)、インク流路R1または
R2を閉塞して、本吸引処理を終了する。ここで、設定
時間とは、上記パージ処理S9,S11,S12の0.
2秒または0.7秒のことであり、パージ処理の内容に
応じてROM42に記憶されたプログラムに基づいて選
択される。この設定時間は、吸引力がキャップ31,3
2の吸引口に付与されている時間であり、吸引ポンプ2
6の駆動と開閉弁30の開通とが同時あるいはそのいず
れかが先になって吸引力の付与が開始されてもよい。ま
た、吸引力の付与の停止は、開閉弁30を閉塞すること
なく吸引ポンプ26を停止するようにしてもよい。
【0071】図10は、パージ後処理を示したフローチ
ャートである。このパージ後処理(S24)は、ワイプ
部材20によって、本吸引処理が実行されたヘッドユニ
ット6,7のノズル面6a,7aに付着したインクを除
去すると共に、インク流路R1またはインク流路R2か
らインクを排出するための処理である。
【0072】パージ後処理では、まず、吸引キャップ3
1,32を、図2の反矢印Z方向へ下降させて、ノズル
面6a又はノズル面7aから離し(S41)、ワイプ処
理(S42)を実行する。ワイプ処理(S41)では、
ワイパ部材20をカム部材27によってノズル面6a,
7aに向け前進し、キャリッジ8を移動することによ
り、ノズル面6a,7aに付着しているインクを、ワイ
パ部材20により拭って除去し、インクの吐出不良を回
避するのである。ワイプ処理の実行後、開閉弁30のロ
ータ34を閉塞位置から図3の時計方向または反時計方
向へ角度α回転し、本吸引処理で使用した弁路34aま
たは弁路34bとインク流路R1またはインク流路R2
とを開通する(S43)。
【0073】インク流路R1またはインク流路R2の開
通後、吸引ポンプ26を始動し(S44)、かかる状態
を継続したまま2秒間待機する(S45:No)。2秒
間継続して吸引ポンプ26を駆動することにより、イン
ク流路R1またはインク流路R2内に残留するインクが
吸引ポンプ26内へ吸引されて排除される。吸引ポンプ
26を始動してから2秒が経過すると(S45:Ye
s)、吸引ポンプ26を停止する(S46)。S46の
処理後、開閉弁30のロータ34を角度α戻し、このパ
ージ後処理を終了する。
【0074】このようにパージ後処理では、吸引キャッ
プ31,32がノズル面6a又はノズル面7aから離さ
れることにより、吸引口31a,32aとノズル口21
a,22a又はノズル口23a,24aとの連通状態が
解除される。その後、インク流路R1,R2内のインク
を吸引ポンプ26により吸引して排出することができ
る。よって、インク流路R1,R2内でインクが乾燥固
化してインク流路R1,R2が目詰まりを起こすことを
防止することができるのである。
【0075】上記パージ処理S9,S11,S12にお
いて、パージ処理を指示された印字ヘッドが複数あると
きは、他の印字ヘッドについても同様に処理を行う。
【0076】各パージ処理で、該当する印字ヘッドを含
むヘッドユニット6,7をパージ位置へ対向させるため
のキャリッジの制御、開閉弁および吸引ポンプを駆動す
るモータの制御などは、パージ処理を行うべき印字ヘッ
ドおよびそのパージ処理内容に応じて、ROM42に記
憶されたプログラムを読み出し実行される。
【0077】なお、各フローチャートにおいて、請求項
1記載の流路開閉手段としてはS51、S53及びS4
3の処理が、間隔制御手段としてはS52の処理が、請
求項4記載のインク交換判断手段としてはS3の処理
が、請求項6記載の経過時間判断手段としてはS5,S
6,S8の各処理が、請求項7記載の解除手段としては
S41の処理が、インク排除手段としてはS44の処理
が、それぞれ該当する。
【0078】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変
更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0079】例えば、本実施例では、本発明の画像形成
装置としてフルカラー印字が可能なインクジェットプリ
ンタ1を用いて説明したが、印字ヘッドからインクを吐
出して印字を行うプリンタであれば、黒色などの単色イ
ンクにより印字を行うインクジェットプリンタや、5色
以上のインクを使用するインクジェットプリンタに本発
明を適用しても良い。
【0080】また、パージ処理ではS9の処理におい
て、インク流路R1,R2の開通時間を0.2秒とし、
S11及びS12の処理においてインク流路R1,R2
の開通時間を0.7秒としたが、かかる開通時間は、必
ずしもこれに限られるものではない。例えば、インク流
路R1,R2に印加された負圧が大気圧と略等しくなる
までインク流路R1,R2を開通し続けても良い。即
ち、インクタンクの交換が検出された場合や、前回のパ
ージ処理から5日以上経過した場合には、開閉弁30に
よるインク流路R1,R2の閉塞を禁止しても良い。
【0081】インク流路R1,R2の開閉は、開閉弁に
よって、インク流路R1,R2が開通されてからの経過
時間に基づいて行われた。しかしながら、かかるインク
流路の開閉は、必ずしもインク流路が開通されてからの
経過時間に限られるものではなく、例えば、インク流路
内の圧力変動や流速変動を検出センサによって検出し、
その検出結果に基づいて開閉弁によりインク流路を開閉
しても良い。
【0082】更に、本実施例では、開閉弁30のロータ
34を回転させて第1及び第2弁路34a,34bを切
り換えることによりインク流路R1,R2の開閉を行っ
たが、開閉弁の構造は必ずしもこれに限られるものでは
なく、例えば、インク流路内の負圧が所定値以上になっ
た場合に、インク流路を開通させるリリーフ弁などの圧
力制御弁を使用しても良い。また、インク流路の流路断
面積を拡縮することによりインク流路内を通過するイン
ク量を調整する流量調整弁を開閉弁として使用しても良
い。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
間隔制御手段は、吸引手段により吸引口に吸引力が付与
された状態から流路開閉手段によりインク流路を閉塞す
るまでの吸引間隔を制御することができる。このため、
例えば、間隔制御手段により吸引間隔を短く制御するこ
とによって、インク流路における閉塞位置から吸引手段
までの区間へのインクの流入を抑制することができる。
よって、その分、吸引手段により吸引されるインク量が
減少されるので、吸引手段による余分なインクの吸引を
抑制することができるという効果がある。従って、吸引
手段によるインクの吸引によりインクの吐出状態を回復
することができると共に、余分なインクの吸引を抑制し
て、インクの不用意な消費を抑制することができるので
ある。
【0084】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置の奏する効果に加え、間隔制
御手段は、吸引手段による吸引力が吸引口に付与された
状態から流路開閉手段によりインク流路が閉塞されるま
での時間間隔を制御することができる。よって、間隔制
御手段は、インク流路内の圧力変動やインク流路へ流入
するインクの流速変化を検出する検出器の検出結果に基
づいて吸引間隔を制御する必要がなく、かかる検出器が
不要となる分、装置全体としての製造コストを低減する
ことができるという効果がある。
【0085】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項1から2のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、流路開閉手段は、インク流路における吸引
手段と吸引口との間であって、その吸引口に近い側を閉
塞することができる。よって、インク流路における吸引
口から閉塞位置までの区間は、閉塞位置から吸引手段ま
での区間より短くされる。ここで、流路開閉手段により
インク流路が閉塞された場合、インク流路へ流入するイ
ンク量は吸引口から閉塞位置までの区間の容積に制限さ
れるので、インク流路全体にインクが行き渡ることがな
く、吸引されるインク量を大幅に減少することができ
る。よって、インク吐出口から吸引されるインク量を更
に減少して、余分なインクの吸引を回避することができ
るという効果がある。
【0086】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置の奏する効果に加え、インク
交換判断手段によってインク供給部材が交換されたと判
断された場合には、間隔制御手段によって、吸引間隔が
設定され、インク供給部材の交換に伴ってインクに気泡
等が混入した場合にも、確実に、インクの吐出状態を回
復させることができるという効果がある。
【0087】請求項5記載の画像形成装置は、請求項4
記載の画像形成装置の奏する効果に加え、インク交換判
断手段は、インク交換検出センサによって、インク供給
部材の交換を検出し、この検出結果に基づいてインク供
給部材の交換が行われたことを判断し、この判断に基づ
いて間隔制御手段が実行される。よって、インク供給部
材の交換が行われた場合には、かかる交換が自動的に検
出されて判断されるので、ユーザの煩雑な操作が不要と
なるという効果がある。
【0088】請求項6記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置の奏する効果に加え、前回の
吸引動作実行後の経過時間が長い程、インク吐出口の詰
まり具合は大きくなるが、その分、間隔制御手段によっ
て、吸引間隔が長くされるか、又は、流路開閉手段によ
るインク流路の閉塞が禁止される。この結果、インク吐
出口から吸引されるインク量が増加されるので、前回の
吸引動作実行後の経過時間が長い場合にも、確実に、イ
ンクの吐出状態を回復させることができるという効果が
ある。
【0089】請求項7記載の画像形成装置によれば、請
求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、インク排除手段によって、吸引口やインク
流路に残留するインクが排除されるので、かかる残留イ
ンクが吸引口へ向けて逆流してキャップ部材の外部へ漏
出することを防止でき、インク流路内に残留したインク
が乾燥固化してインク流路が目詰まりを起こすことを防
止することができるという効果がある。
【0090】請求項8記載の画像形成装置によれば、請
求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、吸引手段と複数のキャップ部材との接続
は、切換手段を兼ねた流路開閉手段によって選択的に切
り換えられるので、複数のキャップ部材にそれぞれ個別
に吸引手段を接続する必要がない。よって、その分、吸
引手段の数が減少されるので、装置全体として製造コス
トを低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例であるインク
ジェットプリンタの斜視図である。
【図2】第1及び第2ヘッドユニットを搭載したキャリ
ッジと回復機構との正面図である。
【図3】第1ヘッドユニットのノズル面に吸引キャップ
ユニットが当接された状態における吸引ユニットを部分
的に断面視した正面図である。
【図4】(a)は、吸引キャップユニットの拡大断面図
であり、(b)は、開閉弁の拡大断面図である。
【図5】インクジェットプリンタの電気的構成を示した
ブロック図である。
【図6】パージ処理を開始するため、又は、そのパージ
処理後における処理のフローチャートである。
【図7】パージ処理のフローチャートである。
【図8】吸引前処理のフローチャートである。
【図9】本吸引処理のフローチャートである。
【図10】パージ後処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ(画像形
成装置) 13〜16 インクタンク(インク供給部材) 21〜24 印字ヘッド 21a〜24a ノズル口(インク吐出口) 26 吸引ポンプ(吸引手段) 30 開閉弁(流路開閉手段、切換手
段) 31,32 吸引キャップ(キャップ部材) 31a,32a 吸引口 51a〜51d インクタンク交換センサ(インク
交換検出センサ、インク交換判断手段の一部) 102a〜102d パージ間隔タイマ(計時手段) P 記録用紙(印字媒体) R1 第1インク流路(インク流路の一
部) R2 第2インク流路(インク流路の一
部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出可能なインク吐出口を有し
    そのインク吐出口からインクを吐出して印字媒体に印字
    を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドのインク吐出口と
    連通可能な吸引口を有するキャップ部材と、そのキャッ
    プ部材の吸引口に吸引力を付与する吸引手段と、その吸
    引手段に接続されるとともに前記キャップ部材の吸引口
    と連通されるインク流路とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記インク流路を開通または閉塞させる流路開閉手段
    と、 前記吸引手段による吸引力が前記吸引口に付与された状
    態から、前記流路開閉手段により前記インク流路が閉塞
    されるまでの間隔である吸引間隔を制御する間隔制御手
    段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記間隔制御手段により制御される吸引
    間隔は、前記吸引手段による吸引力が前記吸引口に付与
    された状態から、前記流路開閉手段により前記インク流
    路が閉塞されるまでの時間間隔であることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記流路開閉手段は、前記インク流路に
    おける前記吸引手段と前記吸引口との間であって、その
    吸引口に近い側を閉塞させることを特徴とする請求項1
    から2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドへインクを供給するイン
    ク供給部材と、そのインク供給部材が交換されたか否か
    を判断するインク交換判断手段とを備え、 前記間隔制御手段は、そのインク交換判断手段による前
    記インク供給部材が交換された場合の判断に基づいて前
    記吸引間隔を設定することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記インク交換判断手段は、前記インク
    供給部材の交換を検出するインク交換検出センサを備え
    ていることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引手段による吸引動作実行後の経
    過時間を計時する計時手段と、その計時手段により所定
    時間以上の計時がなされたか否かを判断する経過時間判
    断手段とを備え、 前記間隔制御手段は、その経過時間判断手段により計時
    が所定時間以上であると判断された場合に、前記吸引間
    隔を前記経過時間判断手段による計時が所定時間未満で
    あると判断される場合よりも長くか、又は、前記流路開
    閉手段による前記インク流路の閉塞を禁止することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記インク吐出口と前記吸引口との連通
    状態を解除する解除手段と、 その解除手段により前記インク吐出口と前記吸引口との
    連通状態が解除された場合、又は、その連通状態が解除
    されつつある場合に、前記流路開閉手段により前記イン
    ク流路を開通させて、前記吸引手段による吸引動作を実
    行するインク排除手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記印字ヘッドは複数個設けられ、前記
    キャップ部材はその複数の印字ヘッドに対応して複数個
    設けられており、 前記流路開閉手段は前記吸引手段と接続される前記キャ
    ップ部材を選択的に切り換える切換手段を兼ねているこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像
    形成装置。
JP2000214920A 2000-07-14 2000-07-14 画像形成装置 Pending JP2002029068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000214920A JP2002029068A (ja) 2000-07-14 2000-07-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000214920A JP2002029068A (ja) 2000-07-14 2000-07-14 画像形成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007203912A Division JP4221618B2 (ja) 2007-08-06 2007-08-06 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002029068A true JP2002029068A (ja) 2002-01-29

Family

ID=18710421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000214920A Pending JP2002029068A (ja) 2000-07-14 2000-07-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002029068A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001326A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Seiko Epson Corp キャッピング装置、キャッピング方法、及び液滴吐出装置
JP2014104602A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
JP2016043603A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および記録ヘッドの回復方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001326A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Seiko Epson Corp キャッピング装置、キャッピング方法、及び液滴吐出装置
JP2014104602A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Brother Ind Ltd 液体吐出装置
JP2016043603A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および記録ヘッドの回復方法
US10207506B2 (en) 2014-08-25 2019-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and recovery method of print head

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7445309B2 (en) Ink-jet printing apparatus, control method therefor, program, and storage medium
JP3613313B2 (ja) インクジェット式記録装置
JPH10258524A (ja) インクジェット記録装置
US6796633B1 (en) Ink-jet recorder and method for cleaning restoring system
US8814322B2 (en) Inkjet recording apparatus
JPH1158787A (ja) インクジェット記録装置
JP3472073B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002052740A (ja) インクジェット記録装置およびその回復系清掃方法
JP2002029068A (ja) 画像形成装置
JP2005335238A5 (ja)
JPH1120199A (ja) インクジェット記録装置
JP4742510B2 (ja) インクジェットプリンタの回復装置、その回復方法及びその回復用プログラム
JP4221618B2 (ja) 画像形成装置
JPH10258531A (ja) インクジェット記録装置
JP3966356B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3555459B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置における印刷動作制御方法
JP2000238286A (ja) インクジェット記録装置
JP4400142B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3800855B2 (ja) インクジェットヘッドのメンテナンス機構
US20240017549A1 (en) Liquid ejection apparatus, control method for liquid ejection apparatus, and storage medium
JP2002052744A (ja) インクジェット記録装置およびその回復系清掃方法
JP2002137417A (ja) インクジェット記録装置
JPH10193648A (ja) インクジェット記録装置
US20240075736A1 (en) Printing apparatus and control method thereof
JPH11115218A (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050928

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071113