JPH11115218A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH11115218A
JPH11115218A JP27727097A JP27727097A JPH11115218A JP H11115218 A JPH11115218 A JP H11115218A JP 27727097 A JP27727097 A JP 27727097A JP 27727097 A JP27727097 A JP 27727097A JP H11115218 A JPH11115218 A JP H11115218A
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ink
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Kazuhiko Hara
和彦 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジの脱気度に応じて記録ヘ
ッドのクリーニングシーケンスを変更し、スループット
を向上させること。 【解決手段】 クリーニング制御手段22は、記録ヘッ
ド7,8をキャップ部材12,13によって吸引しイン
クを排出させる。クリーニング制御手段22は、インク
カートリッジの交換から所定時間以内のカートリッジの
脱気度の高い状態においては、クリーニングシーケンス
の一部を省略する制御を実行する。したがって、印字開
始までの所用時間を短縮させることができ、これにより
スループットを向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に噴射して画像を印刷するインクジェ
ット式記録装置に関し、より詳細にはインクカートリッ
ジのインクの管理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。
【0003】このような要求に応えるためにインクジェ
ット記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が小さ
く、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、
カラー印刷を中心とした多くの印刷に使用されている。
【0004】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成するすることで記録が行われる。
【0005】このようにインクという液体を扱う関係
上、記録ヘッドへのインクの充填や、またインク溶媒の
揮散による目詰まりを防止するために記録ヘッドからイ
ンクを強制的に吸引排出させる処理や、また印字データ
に関係がない駆動信号を供給して、非印字領域でヘッド
のノズル開口からインク滴を吐出させる操作が行われて
いる。
【0006】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼
ばれ、長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユ
ーザが印字かすれ等の印字品質不良を解消するためにク
リーニングスイッチを押圧した場合に、記録ヘッドをキ
ャッピング手段により封止して負圧を作用させてインク
を排出させ、その後にゴムなどの弾性板からなるブレー
ド材によりワイピンク操作が伴う処理である。
【0007】一方、記録ヘッドに駆動信号を印加してイ
ンク滴を吐出させる操作は、通常フラッシング操作と呼
ばれ、クリーニング操作時にワイピング等でヘッドのノ
ズル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復させたり、ま
た印刷中にインク滴の吐出が少ないノズル開口の目詰ま
りを防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作であ
る。
【0008】図12は、クリーニング操作を実行した場
合の従来の一般的な動作シーケンスを示したものであ
る。すなわち、クリーニング処理の指令を受けると、ス
テップS101において、記録ヘッドを非印字領域側に
移動させて当該部分に配置されたブレード材の上部を通
過させることで、ワイピング動作を実行する。このステ
ップS101におけるワイピング動作は、次に続くキャ
ッピング装置により記録ヘッドからインクを強制的に吸
引させる処理において、キャッピング装置に対する記録
ヘッドの密着性を向上させるために実行される。
【0009】続いてステップS102において、記録ヘ
ッドはキャッピング装置上に移動し、キャッピング装置
によって封止されて記録ヘッドから比較的大量のインク
が吸引される。
【0010】そして、ステップS103において、キャ
ッピング装置の一部に配置された大気開放バルブが開弁
され、キャッピング装置に連通する吸引ポンプが作動さ
れることにより、キャッピング装置内に吸引されたイン
クは廃インクタンクに排出される。
【0011】続いてステップS104において、再び記
録ヘッドはキャッピング装置によってインクの少量吸引
動作が実行される。これはヘッドのノズルから入った気
泡を少ない吸引動作で泡立てないように行うものであ
る。そして、ステップS105において、キャッピング
装置に配置された大気開放バルブが開弁され、キャッピ
ング装置に連通する吸引ポンプが作動されることによ
り、キャッピング装置内に吸引されたインクは廃インク
タンクに排出される。
【0012】さらに、ステップS106において、記録
ヘッドはブレード材上を通過するワイピング動作を実行
し、これにより記録ヘッドの表面に付着した泡はこのワ
イピングにより取り除かれる。
【0013】続いてステップS107において、再び記
録ヘッドはキャッピング装置によってインクの少量吸引
動作が実行される。これは仕上げのクリーニング動作で
あり、記録ヘッドにおける不揃いのメニスカスを回復さ
せるものである。
【0014】そして同様にステップS108において、
キャッピング装置に配置された大気開放バルブが開弁さ
れ、キャッピング装置に連通する吸引ポンプが作動され
ることにより、キャッピング装置内に吸引されたインク
は廃インクタンクに排出される。
【0015】続いてステップS109において、記録ヘ
ッドはブレード材上を通過する仕上げのワイピング動作
を実行し、S110におけるウエイト動作に移行する。
このウエイト動作はノズルより侵入した極めて小さい気
泡の自然消滅を待つものであり、ステップS110によ
る所定のウエイト時間経過後に、ステップS111にお
いて記録ヘッドはキャッピング装置によって封止され、
クリーニング処理が終了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した記
録ヘッドに対してインクを供給するインクカートリッジ
は、一般に外ケースがポリプロピレンなどの材料により
形成されており、内部に多孔質体が装填され、インクが
保持されている。
【0017】このインクカートリッジの出荷時において
は内部が脱気されており、脱気されていることにより初
期充填性(記録装置に対して最初にインクカートリッジ
を装填し、ヘッドへインクを充填した時の記録装置の動
作の信頼性)および交換充填性(インクカートリッジを
交換装填した時の記録装置の動作の信頼性)が確保でき
るようにされている。
【0018】このように脱気されたインクカートリッジ
を記録装置に装填した後、カートリッジ内のインクは、
上面に設けた開口を介して大気と連通するため、序々に
空気が溶解し、やがてカートリッジ内のインクは飽和状
態となる。
【0019】ここで、インクカートリッジの交換時およ
びインクカートリッジの脱気度が確保されている間にお
いては、キャッピング手段によりインクを吸引した場合
にギャップ内に発生したノズルより小さい気泡は、イン
クカートリッジの持つ負圧によりヘッド流路内に逆流す
るものの、この種の気泡は臨界半径より小さいために消
滅する。脱気インクの場合、インクへ溶解させることも
できるために実際に気泡の消える時間はより加速され
る。
【0020】そして、前記したステップS102におい
て実行する大量吸引後のキャップ内で発生した気泡の影
響を抑える目的の微量吸引、すなわち前記したステップ
S104およびステップS107およびステップS11
0は、脱気されているインクカートリッジでは微小気泡
の発生が少ないために必ずしも必要ではない。
【0021】しかしながら、インクカートリッジ内が飽
和の状態においては、微小気泡を溶解する能力が小さい
ために、気泡の発生を抑えたり、発生した気泡の影響を
抑えるには、その気泡が消滅するまでの時間を要する。
【0022】前述したように、インクカートリッジの脱
気度に応じて微小気泡の発生度合いが異なるにもかかわ
らず、従来のインクジェット式記録装置においては、カ
ートリッジ内が飽和の状態であることを想定した前記し
たような一連のクリーニングシケーンスを一律に実行す
るようにしていた。
【0023】したがって、常に印字開始までに相当の所
用時間が必要であり、スループットを向上させることが
できないという技術的課題を抱えている。
【0024】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、インクカートリッジの脱気度に応じて
クリーニング制御手段のクリーニング動作シーケンスを
変更することで、前記した技術的課題を解決したインク
ジェット式記録装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、印刷データに対応してインク滴を吐出するインク
ジェット式記録ヘッドと、選択的に大気に連通して前記
記録ヘッドを封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を
受けるキャッピング手段と、前記記録ヘッドのノズル開
口面をワイピングするクリーニング部材と、前記吸引ポ
ンプにより前記記録ヘッドからインクを吸引させ、また
前記クリーニング部材により前記記録ヘッドをワイピン
グさせるクリーニング制御手段と、前記記録ヘッドに対
してインクを補給するインクカートリッジ内の脱気度に
応じて前記クリーニング制御手段のクリーニング動作シ
ーケンスを変更するシーケンス変更手段とにより構成さ
れる。
【0026】この場合、望ましくは前記シーケンス変更
手段には、インクカートリッジの装填後におけるインク
カートリッジ内のインクの溶存ガス量が飽和状態、また
は飽和状態の近傍に達するに要する時間を計時する計時
手段がさらに具備され、前記計時手段のタイムアップ前
とタイムアップ後とで、前記クリーニング制御手段のク
リーニング動作シーケンスを変更するように制御され
る。
【0027】そして、好ましい実施の形態においては、
前記計時手段のタイムアップ後におけるクリーニング動
作シーケンスは、前記キャッピング手段により記録ヘッ
ドから比較的大量のインクを吸引する第1モードと、前
記キャッピング手段により記録ヘッドから比較的少量の
インクを吸引する第2モードと、さらに前記キャッピン
グ手段により記録ヘッドから比較的少量のインクを吸引
する第3モードより成り、前記計時手段のタイムアップ
前におけるクリーニング動作シーケンスは、前記第2モ
ードまたは第3モードをバイパスするように制御され
る。
【0028】また、好ましい他の実施の形態において
は、前記計時手段のタイムアップ後におけるクリーニン
グ動作シーケンスは、前記キャッピング手段により記録
ヘッドから比較的大量のインクを吸引する第1モード
と、前記キャッピング手段により記録ヘッドから比較的
少量のインクを吸引する第2モードと、さらに前記キャ
ッピング手段により記録ヘッドから比較的少量のインク
を吸引する第3モードより成り、前記計時手段のタイム
アップ前におけるクリーニング動作シーケンスは、前記
第2モードおよび第3モードをバイパスするように制御
される。
【0029】さらに、好ましい他の実施の形態において
は、前記計時手段のタイムアップ後におけるクリーニン
グ動作シーケンスは、前記キャッピング手段により記録
ヘッドから比較的少量のインクを間欠的に複数回吸引す
るモードより成り、前記計時手段のタイムアップ前にお
けるクリーニング動作シーケンスは、前記キャッピング
手段により記録ヘッドから比較的少量のインクを間欠的
に複数回吸引する前記モードよりも吸引回数を小とする
ように制御される。
【0030】さらにまた、好ましい他の実施の形態にお
いては、前記計時手段のタイムアップ後におけるクリー
ニング動作シーケンスには、前記キャッピング手段によ
り記録ヘッドからインクを吸引した後に、ノズル開口近
傍に発生した気泡の消滅、または縮小に要するウエイト
時間を設定するウエイト動作モードがさらに加えられ、
前記計時手段のタイムアップ前におけるクリーニング動
作シーケンスは、ウエイト動作モードをバイパスするよ
うに制御される。
【0031】この場合、前記ウエイト動作モードにおけ
るウエイト時間は、前記計時手段により得られる経過時
間の関数で設定されることもある。
【0032】また、前記した好ましい実施の形態におけ
るいずれにおいても、前記計時手段は、交換されるイン
クカートリッジの種類に応じてタイムアップ時間を可変
できるように構成されることもある。
【0033】さらに、前記計時手段は、前記キャッピン
グ手段のキャップの大きさに応じてタイムアップ時間を
可変できるように構成されることもある。
【0034】さらにまた、前記計時手段は、前記キャッ
ピング手段によってインクを吸引する記録ヘッドのノズ
ル数に応じてタイムアップ時間を可変できるように構成
されることもある。
【0035】以上のようになされたインクジェット式記
録装置によると、シーケンス変更手段により、記録ヘッ
ドに対してインクを補給するインクカートリッジ内の脱
気度に応じて、クリーニング動作シーケンスが変更され
る。
【0036】この脱気度に関する情報は、インクカート
リッジの装填後においてカウントアップする計時手段に
より得ることができ、所定の時間までのタイムアップ前
と所定の時間経過後のタイムアップ後とに応じて、クリ
ーニング制御手段に対して異なった制御態様がとられ
る。
【0037】そして、計時手段から得られるタイムアッ
プ信号に応じてクリーニング制御手段は、一連のクリー
ニング動作シーケンスを実行させるか、またはそのシー
ケンスの一部をバイパスする手段が採用される。もしく
は計時手段から得られるタイムアップ信号に応じてクリ
ーニング制御手段は、少量のインクを間欠的に吸引する
繰り返し回数の増減を図る。
【0038】さらに、前記したクリーニングシーケンス
の変更に加え、ウエイト動作モードが設定さるようにな
され、このウエイト動作モードにおけるウエイト時間に
ついても、前記計時手段により得られる経過時間の関数
として定められる。
【0039】そして、クリーニング動作のシーケンスを
変更するための計時手段によるタイムアップ時間は、イ
ンクカートリッジの種類、キャッピング手段におけるキ
ャッピングの大きさ、記録ヘッドのノズル数に応じて可
変され、クリーニング動作の最適化が図られる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。
【0041】図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の全体構成を示すものであり、図2はその動
作を制御する制御装置の構成をブロック図により示した
ものである。まず図1において符号1はキャリッジであ
り、このキャリッジ1はタイミングベルト2の一部に結
合されてモータ3の往復回転により駆動され、ガイド部
材4に案内されてプラテン5に平行に移動するように構
成されている。キャリッジ1の記録用紙6と対向する面
には印刷領域側(図1における左側)に黒インクを吐出
する記録ヘッド7が、また非印刷領域側にカラー印刷用
の記録ヘッド8が搭載され、各記録ヘッド7,8は、そ
れぞれ黒インクカートリッジ9、カラーインクカートリ
ッジ10からインクの供給を受けて記録用紙6に対して
インク滴を吐出して印刷するように構成されている。
【0042】非印刷領域に配置された11はキャッピン
ク装置であり、黒インク用記録ヘッド7を封止するキャ
ップ部材12と、カラーインク用記録ヘッド8を封止す
るキャップ部材13を同一のキャップホルダーに搭載
し、図2に示すようにそれぞれが単独で駆動可能な2台
のポンプ14,15からなるポンプユニット16にチュ
ーブを介して接続されている。そして、キャップ部材1
2,13はそれぞれ記録ヘッド7,8のノズル開口面を
1つの空間で封止できるサイズを備え、非印字時にはノ
ズル開口を封止し、また吐出能力回復操作時にはポンプ
ユニット16から負圧の供給を受けて記録ヘッド7,8
からインクを強制的に排出させることができるように構
成されている。
【0043】そして、キャップ部材12,13はキャッ
プ部材内に排出されて、ここで滞留したインクを効果的
に排出するために、キャリッジ1の移動や、また駆動手
段などにより開閉が制御される大気開放バルブV1,V
2を介して大気に連通されている。また、キャッピンク
装置11の近傍には、ゴムなどの弾性板からなるクリー
ニング部材17が配置されている。
【0044】図2における制御装置において、符号20
は印刷制御手段であり、ホストからの印刷データに基づ
いてビットマップデータを生成し、このデータに基づい
てヘッド駆動手段21により駆動信号を発生させて、記
録ヘッド7,8からインク滴を吐出させるものである。
ヘッド駆動手段21は、印刷データに基づく駆動信号の
他に、フラッシング操作のための駆動信号を記録ヘッド
7,8に出力するように構成されている。
【0045】符号22はクリーニング制御手段であり、
電源投入時や、また吸引指令検知手段23および吸引タ
イマ24からの信号により、規定された吸引強度、吸引
時間、吸引インターバルに基づいてポンプ駆動手段25
を制御して、各吸引ポンプ14,15を制御するもので
ある。
【0046】26はフラッシング制御手段であり、印刷
動作が一定時間継続して印刷制御手段20からフラッシ
ング指令が出力された場合、およびクリーニング制御手
段22からの吸引終了信号が出力された場合に、印刷制
御手段20により記録ヘッド7,8をフラッシング位
置、通常はキャッピング位置に移動させて、目詰まりの
防止や、目詰まり解消のために各記録ヘッド7,或いは
8の全てのノズル開口から所定数のインク滴を吐出させ
るものである。
【0047】27はシーケンス変更手段であり、ホスト
から得られるインクカートリッジ交換などの信号に基づ
いて飽和計時手段28を起動し、飽和計時手段28によ
るタイムカウント値によりクリーニング制御手段22に
対してクリーニングシーケンス制御信号を供給するよう
にさせる。なお、図中29は図示しないケースの制御パ
ネルに設けられたクリーニング指令スイッチを示す。
【0048】次に図3は、図1および図2に示した記録
装置に装填されるインクカートリッジの構成を示したも
のである。なお、図3に示したインクカートリッジは、
イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクが充填され
たカラーインクカートリッジ10の例を示すものであ
り、黒インクが充填された黒インクカートリッジ9にお
いては、その幅方向の寸法が短縮され、インク溜りが1
つである点で相違し、他の構成は以後に説明するカラー
インクカートリッジ10とほぼ同一構成にされている。
【0049】カラーインクカートリッジ10は、基本的
には例えばポリプロピレンにより箱型に形成されたイン
クタンク31と、このインクタンク31内に収納されイ
ンクが含浸される多孔質部材よりなるフォーム32Y,
32M,32Cと、インクタンク31の上面を覆う蓋体
33より構成されている。
【0050】前記インクタンク31は、31Y,31
M,31Cの3つの室に分割されており、この各室には
直方体状に成型された例えばポリウレタンフォーム等の
多孔質部材よりなるフォーム32Y,32M,32Cが
収納されている。そして、各室にはイエロー、マゼン
タ、シアンのカラーインクがそれぞれ充填されている。
【0051】インクタンク31の上部を覆う蓋体33に
は、外部と連通する連通孔34が各室に対してそれぞれ
3個ずつ設けられている。これら連通孔34の各室ごと
の少なくとも1つの連通孔34aには、開封可能な帯状
の封止部材35が貼着されており、使用直前までは部材
35により封止されていて使用直前に開封して通気孔3
4aの機能を果たすことができるように構成されてい
る。
【0052】特に図3に示したような帯状の封止部材3
5を採用することにより、その端部を引っ張り剥がすこ
とで、各室のそれぞれの連通孔34aを一度に開封する
ことができる。この場合、カートリッジ10の包装袋
(図示せず)に帯状の封止部材35の一端を結合してお
き、包装袋からカートリッジ10を取り出す時に必ず開
封されるように構成されるのが望ましい。
【0053】このようにして封止部材35を開封するこ
とにより、カートリッジ10を記録装置に装填した場合
において、開封された通気孔34aよりインクの消費に
対応した空気がカートリッジ内に補充される。
【0054】なお、他の通気孔34もそれぞれ単独の封
止部材36により封止されている。これらの封止部材3
5,36は所定以下の水蒸気透過度のものが用いられて
おり、また少なくとも1つの封止部材は所定以上のガス
透過度を保有するものが用いられている。これによりカ
ートリッジの輸送時にインクが漏れ出すのを阻止でき、
また減圧包装後にインクが再脱気されるように作用す
る。
【0055】前記各室31Y,31M,31Cの下底部
には、図示されていないが円筒状のインク室が形成され
ており、インク室の端部にはゴム等の弾性部材よりなる
盲栓37が嵌め込まれ封止されている。
【0056】このように構成されたインクカートリッジ
10は、印刷装置に装填された状態で記録ヘッド8に連
通する中空針(図示せず)により盲栓37が貫通され、
カートリッジ10より記録ヘッド8に対してインクが導
入できるように構成されている。
【0057】また、インクタンク31の側面には、その
先端部が各室31Y,31M,31C内のフォーム32
Y,32M,32Cにそれぞれ接するようにインクエン
ド検出用の電極38が埋め込まれており、インクの漏出
を防止するためのOリング39によりそれぞれ封止され
ている。そして、これらの電極38と前記した中空針と
の間での電気抵抗を測定することで、インクエンドの状
態を検出することができるように構成されている。
【0058】以上図1および図2に示したインクジェッ
ト式記録装置における記録ヘッドのクリーニング作用に
ついて、図4以降に示す動作フローチャート並びにキャ
ッピング手段の動作態様に基づいて説明する。
【0059】まず図4は、記録ヘッドのクリーニング作
用についての第1の制御シーケンスを示したものであ
り、また図5乃至図8はこの時に制御されるキャッピン
グ手段の各動作を示したものである。なお、図5乃至図
8はいずれもキャップ部材12,13のうちの一方のキ
ャップ部材12のみについて示しているが、他方のキャ
ップ部材13の動作についても以下の説明と同様であ
る。
【0060】図4において、クリーニング指令スイッチ
29の操作等によりクリーニング検出手段23から信号
が出力すると、ステップS11において、記録ヘッド
7,8を非印字領域側に移動させて当該部分に配置され
たゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材17の上
部を通過させることで、記録ヘッド7,8のノズルプレ
ートに付着している塵埃や紙粉などを除去するワイピン
グ動作を実行する。
【0061】このステップS11におけるワイピング動
作は、次に続くキャッピング装置により記録ヘッドから
インクを強制的に吸引させる処理において、キャッピン
グ装置に対する記録ヘッドの密着性を向上させるために
実行される。
【0062】次いでステップS12において、キャリッ
ジ1をキャッピング位置に移動させて記録ヘッド7,8
からインクの大量吸引動作を開始する。すなわち、図5
(イ)に示すように記録ヘッド7,8をキャップ部材1
2,13により封止し、図5(ロ)に示すようにキャッ
プ部材12,13に連通する大気開放バルブV1,V2
を閉弁した状態で吸引ポンプ14,15を所定時間だ
け、高速駆動させてキャップ部材12,13に強い負圧
を蓄圧させる。
【0063】強い負圧を蓄圧した状態で放置すると、図
5(ハ)に示すように記録ヘッド7,8から大量のイン
クがキャップ部材12,13に排出する。このようにし
て所定時間が経過して記録ヘッド7,8から排出された
インクによりキャップ部材12,13の負圧が大気圧程
度に弱まると、図5(ニ)に示すように記録ヘッド7,
8からのインクの排出が停止する。
【0064】大量吸引終了後、キャップ部材12,13
が大気圧まで復帰した段階で、ステップS13に移り、
図6(イ)に示すようにキャップ部材12,13に連通
する大気開放バルブV1,V2を開弁し、吸引ポンプ1
4,15を再び高速駆動させる。
【0065】大量吸引終了後にはキャップ部材12,1
3にインクが大量に停滞しているから、大気開放バルブ
V1,V2の開放によりキャップ部材12,13内のイ
ンクは、図6(ロ)に示すように気泡を発生しながら吸
引ポンプ14,15に吸引され、廃インクタンクに排出
される。そして、図6(ハ)に示すように記録ヘッド
7,8はキャップ部材12,13の封止から開放され、
再び大気開放バルブV1,V2を閉弁し、吸引ポンプ1
4,15を駆動してキャップ部材12,13に残留して
いるインクを廃インクタンクに排出させる。
【0066】次いでステップS14においてクリーニン
グ制御手段22は、記録ヘッド7,8をキャッピング位
置に再び移動させて前記した大量吸引によるメニスカス
等の破損を修復するために、記録ヘッド7,8に対して
第1回目の少量吸引の動作を実行する。すなわち、図7
(イ)に示すように記録ヘッド7,8をキャップ部材1
2,13により封止し、図7(ロ)に示すようにキャッ
プ部材12,13に連通する大気開放バルブV1,V2
を閉弁した状態で吸引ポンプ14,15を所定時間、低
速駆動させてキャップ部材12,13に弱い負圧を蓄圧
させる。
【0067】キャップ部材12,13内に蓄圧された弱
い負圧を記録ヘッド7,8に作用させた状態で放置する
と、図7(ハ)に示すように記録ヘッド7,8からイン
クがキャップ部材12,13に排出される。そして、キ
ャップ部材12,13の負圧が大気圧低度に弱まると、
図7(ニ)に示すように記録ヘッド7,8からのインク
の排出が停止する。
【0068】続いてステップS15に移り、大気開放バ
ルブV1,V2を開弁させる。少量吸引後には少量のイ
ンクがキャップ部材12,13に停滞しているだけであ
るから図8(イ)に示すように大気開放バルブV1,V
2を開放しても気泡が発生することはない。そして図8
(ロ)に示すように、この状態で吸引ポンプ14,15
を低速駆動して記録ヘッド7,8を封止した状態でキャ
ップ部材12,13に停滞しているインクを泡立てるこ
となく吸引して廃タンクに排出する。
【0069】そして、図8(ハ)に示すように記録ヘッ
ド7,8はキャップ部材12,13の封止から開放さ
れ、吸引ポンプ14,15を駆動してキャップ部材1
2,13に残留しているインクを廃インクタンクに排出
させる。
【0070】次いで、ステップS16においてクリーニ
ング制御手段22は、記録ヘッド7,8をクリーニング
部材17の作動位置に移動させて、記録ヘッド7,8の
ノズルプレートを低速モードでワイピングする。これに
よりインク吸引時に生じたインク飛沫によりノズルプレ
ートに付着したインクの層が払拭される。
【0071】続いてステップS17において、前記シー
ケンス変更手段27は、飽和計時手段28による経過時
間、すなわちインクカートリッジ交換時からの累積時間
が所定時間を経過しているか否かを判定する。
【0072】一般に、前記図3に示したようなインクカ
ートリッジにおいては、この種の記録装置に装填した場
合、内部のインクが完全に飽和に達するのに室温下で約
3日かかる。また飽和の75%には約2日で達する。し
たがってステップS17においては、インクカートリッ
ジを装填してから2日経過したか否かを判断し、2日を
経過したと判断した場合には、ステップS18に移行す
る。ステップS18においては、クリーニング制御手段
22は、記録ヘッド7,8をキャッピング位置に再び移
動させて記録ヘッド7,8から第2回目の少量吸引の動
作を実行する。
【0073】すなわち、図7(イ)に示すように記録ヘ
ッド7,8をキャップ部材12,13により封止し、図
7(ロ)に示すようにキャップ部材12,13に連通す
る大気開放バルブV1,V2を閉弁した状態で吸引ポン
プ14,15を所定時間、低速駆動させてキャップ部材
12,13に弱い負圧を蓄圧させる。
【0074】これによりキャップ部材12,13内に蓄
圧された弱い負圧により記録ヘッド7,8から、図7
(ハ)に示すように少量のインクがキャップ部材12,
13に排出される。そして、キャップ部材12,13の
負圧が大気圧低度に弱まると、図7(ニ)に示すように
記録ヘッド7,8からのインクの排出が停止する。
【0075】図8(イ)に示すように小量吸引後に大気
開放バルブV1,V2を開放し、図8(ロ)に示すよう
に吸引ポンプ14,15を低速駆動してキャップ部材1
2,13に停滞しているインクを泡立てることなく吸引
して廃タンクに排出する。
【0076】そして、図8(ハ)に示すように記録ヘッ
ド7,8をキャップ部材12,13の封止から開放し、
吸引ポンプ14,15を駆動してキャップ部材12,1
3に残留しているインクを廃インクタンクに排出させ
る。
【0077】続いてステップS20において記録ヘッド
7,8のノズルプレートを低速モードのワイピングによ
る仕上げワイピングを行う。そして、ステップS21に
おいて記録ヘッド7,8はキャップ部材12,13によ
り封止され、クリーニング処理が終了する。
【0078】なお、以上はステップS17においてイン
クカートリッジを装填してから例えば2日を経過したと
判断した場合のシーケンスであり、ステップS17にお
いてインクカートリッジを装填してから2日を経過して
いないと判断した場合には、クリーニング制御手段22
はステップS18乃至ステップS20をバイパスする制
御を成し、ステップS21において記録ヘッド7,8を
キャップ部材12,13により封止する状態に移行す
る。
【0079】すなわち、この状態においては記録ヘッド
内に逆流する微小気泡はインクカートリッジ内のインク
脱気度が比較的高いために早期に消滅し、印字品質を低
下させるという不都合は発生しない。このようにインク
カートリッジ内の脱気度が高い状態において一部のクリ
ーニングシーケンスをバイパスさせることで、印字開始
までの所用時間を短縮させることができる。
【0080】次に図9は、記録ヘッドのクリーニング作
用についての第2の制御シーケンスの例を示したもので
ある。この図9に示した例におけるステップS31乃至
ステップS41の一連のクリーニング制御シーケンス
は、図4に示したステップS11乃至ステップS21の
一連のクリーニング制御シーケンスと同一である。した
がってその詳細な説明は省略する。この図9における図
4との相違点は、ステップS34にインクカートリッジ
交換時からの累積時間が所定時間(例えば2日)を過ぎ
たか否かを判断する判定ステップを設けた点にある。
【0081】この図9に示した例によると、前記累積時
間が所定時間に至らない場合には、ステップS33から
ステップS40にバイパスするようにクリーニングシー
ケンスが変更される。すなわち、大量吸引後のキャップ
内で発生した気泡の影響を抑える目的の少量吸引(イン
ク少量吸引1およびインク少量吸引2)は、脱気されて
いるインクでは微小気泡の発生が少ないため省略するこ
とができる。
【0082】さらに図10は、記録ヘッドのクリーニン
グ作用についての第3の制御シーケンスの例を示したも
のである。この図10に示す例はステップS51におい
て、まずインクカートリッジ交換時からの累積時間が所
定時間(例えば2日)を過ぎたか否かを判断するように
されており、前記累積時間が所定時間を越えている場合
には、ステップS52に移り、大気開放バルブV1,V
2を閉弁させるようにし、ステップS53とステップS
54を複数回(例えば20回程度)繰り返すモードをと
るようにしている。
【0083】すなわち、ステップS53において吸引ポ
ンプ14,15を作動させてキャッピング手段12,1
3により記録ヘッドから比較的少量のインク吸引し、ま
たステップS53において吸引ポンプ14,15を停止
させることを複数回リピートするものである。そして、
ステップS55において間欠的に複数回の吸引動作を実
行したと判断すると、ステップS56において大気開放
バルブV1,V2を開弁し、続いてステップS57にお
いて吸引ポンプ14,15を作動させてキャップ部材1
2,13に滞留したインクを排出させると共に、ステッ
プS58に移り吸引ポンプ14,15を停止させる。
【0084】なお、前記ステップS51において前記累
積時間が所定時間を越えていないと判断した場合には、
ステップS59乃至ステップS61のルーチンによる1
回のみの吸引動作となる。
【0085】次に図11は、記録ヘッドのクリーニング
作用についての第4の制御シーケンスを示したものであ
る。この図11に示す制御シーケンスは、ステップS8
0およびステップS81を除いて図4に示した制御シー
ケンスと同一である。したがってその詳細な説明は省略
する。すなわち、図11のシーケンスと図4のシーケン
スとの相違点はステップS80においてインクカートリ
ッジ交換時からの累積時間が所定時間(例えば2日)を
過ぎたか否かを判断する判定ステップを設け、その所定
時間を経過した場合にはウエイト動作のステップS81
を加えるようにしたものである。
【0086】図3に示したように外ケースがポリプロピ
レン等の材料の場合、カートリッジ内のインクが完全に
飽和に達するのに室温下で約3日かかり、またノズル径
と同サイズの気泡が消滅するのに、約60秒必要であ
り、ウエイト時間をこれと同時間に設定する。脱気度が
溶存空気量として飽和の75%以下であれば、ウエイト
時間がなくても速やかに溶解でき、クリーニング後の不
良の発生はない。飽和の75%は、室温下でほぼ2日で
達するので、インクカートリッジを装填してから所定時
間、すなわち2日経過した時点で判断し、シーケンスの
内容を変えように制御する。そして2日経過以降は一
律、ステップS81に示すようにウエイト時間を設ける
ように制御される。
【0087】またこの場合、カートリッジ装填後から3
日の間の時間経過を元に、その比率分で、すなわち経過
時間の関数でウエイト時間を設定するように構成するよ
うにしてもよい。
【0088】以上示した例においてはいずれもインクカ
ートリッジ交換時からの累積時間が所定時間(例えば2
日)を過ぎたか否かによってクリーニング制御シーケン
スを変更するものであるが、この所定時間については他
の要因によってその設定を可変することが望ましい。
【0089】例えば、インク中の染料および界面活性材
等の成分により、インクの種類によって泡立ちが異な
る。ブラックインク専用のヘッドと、イエロー、マゼン
タ、シアンのカラー色用のヘッドの2個を有し、それぞ
れ専用のキャップを備えている場合、ブラックの方が泡
立ちが少なく、ノズルからの気泡の逆流が少ない傾向が
ある。そのため、同じクリーニングシーケンスでもブラ
ックの方がクリーニングの不良の発生は少ない。その
分、ブラックはシーケンスをシンプルにすることが可能
である。したがって、前記した各経過時間の判定ステッ
プにおける例えば所定の経過時間(タイムアップ)を、
交換されるインクカートリッジの種類に応じて可変でき
るように構成することで、クリーニングシーケンスを最
適化させることができる。
【0090】また、キャップの大きさが異なる場合、大
きい方のキャップ内では大量吸引の際の泡立ちが多いた
めノズルからの気泡の逆流が多い。これに対して小さい
方のキャップは相対的に泡立ちが少ない。したがってキ
ャッピング手段のキャップの大きさに応じて例えば前記
タイムアップ時間を可変できるように構成することで、
クリーニングシーケンスを最適化させることができる。
【0091】さらに、2つのヘッドおよびそれに対応し
たキャップを有するインクジェット記録装置の場合、ノ
ズルの数が多い記録ヘッドでは、キャップ内で泡立った
気泡がノズルへ逆流する頻度が高い。逆にノズル数が少
ない記録ヘッドにおいては気泡の逆流が少ない。したが
って、キャッピング手段によってインクを吸引する記録
ヘッドのノズル数に応じて、例えば前記タイムアップ時
間を可変できるように構成することで、同様にクリーニ
ングシーケンスを最適化させることができる。
【0092】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置においては、記録ヘッ
ドに対してインクを補給するインクカートリッジ内の脱
気度に応じてクリーニング制御手段のクリーニング動作
シーケンスを変更するシーケンス変更手段を具備したの
で、カートリッジの脱気度の高い状態における動作シー
ケンスの一部を省略し、印字開始までの所用時間を短縮
させることができる。
【0093】これによりスループットを向上させること
ができると共に、ユーザを待たせることによる精神的な
煩わしさを軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置における主に記録ヘッドの
クリーニング制御部分のブロック図である。
【図3】図1に示す記録装置に装填されるインクカート
リッジの構成を示した分解斜視図である。
【図4】図2に示すクリーニング制御部分が作用する第
1のクリーニングシーケンスの例を示したフローチャー
トである。
【図5】大量吸引工程の前半におけるキャップ部材内の
様子を示す模式図である。
【図6】大量吸引工程の後半におけるキャップ部材内の
様子を示す模式図である。
【図7】小量吸引工程の前半におけるキャップ部材内の
様子を示す模式図である。
【図8】小量吸引工程の後半におけるキャップ部材内の
様子を示す模式図である。
【図9】図2に示すクリーニング制御部分が作用する第
2のクリーニングシーケンスの例を示したフローチャー
トである。
【図10】図2に示すクリーニング制御部分が作用する
第3のクリーニングシーケンスの例を示したフローチャ
ートである。
【図11】図2に示すクリーニング制御部分が作用する
第4のクリーニングシーケンスの例を示したフローチャ
ートである。
【図12】従来のクリーニングシーケンスの例を示した
フローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 7,8 記録ヘッド 9,10 インクカートリッジ 12,13 キャップ部材 14,15 ポンプ 17 クリーニング部材 20 印刷制御手段 21 ヘッド駆動手段 22 クリーニング制御手段 25 ポンプ駆動手段 27 シーケンス変更手段 28 飽和計時手段 29 クリーニング指令スイッチ 31 インクタンク 32 フォーム 33 蓋体 34 連通孔 35,36 封止部材 37 盲栓 V1,V2 大気開放バルブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに対応してインク滴を吐出す
    るインクジェット式記録ヘッドと、 選択的に大気に連通して前記記録ヘッドを封止すると共
    に、吸引ポンプからの負圧を受けるキャッピング手段
    と、 前記記録ヘッドのノズル開口面をワイピングするクリー
    ニング部材と、 前記吸引ポンプにより前記記録ヘッドからインクを吸引
    させ、また前記クリーニング部材により前記記録ヘッド
    をワイピングさせるクリーニング制御手段と、前記記録
    ヘッドに対してインクを補給するインクカートリッジ内
    の脱気度に応じて前記クリーニング制御手段のクリーニ
    ング動作シーケンスを変更するシーケンス変更手段とを
    具備したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記シーケンス変更手段には、インクカ
    ートリッジの装填後におけるインクカートリッジ内のイ
    ンクの溶存ガス量が飽和状態、または飽和状態の近傍に
    達するに要する時間を計時する計時手段がさらに具備さ
    れ、前記計時手段のタイムアップ前とタイムアップ後と
    で、前記クリーニング制御手段のクリーニング動作シー
    ケンスを変更することを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記計時手段のタイムアップ後における
    クリーニング動作シーケンスは、前記キャッピング手段
    により記録ヘッドから比較的大量のインクを吸引する第
    1モードと、前記キャッピング手段により記録ヘッドか
    ら比較的少量のインクを吸引する第2モードと、さらに
    前記キャッピング手段により記録ヘッドから比較的少量
    のインクを吸引する第3モードより成り、 前記計時手段のタイムアップ前におけるクリーニング動
    作シーケンスは、前記第2モードまたは第3モードをバ
    イパスするように制御されることを特徴とする請求項2
    に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記計時手段のタイムアップ後における
    クリーニング動作シーケンスは、前記キャッピング手段
    により記録ヘッドから比較的大量のインクを吸引する第
    1モードと、前記キャッピング手段により記録ヘッドか
    ら比較的少量のインクを吸引する第2モードと、さらに
    前記キャッピング手段により記録ヘッドから比較的少量
    のインクを吸引する第3モードより成り、 前記計時手段のタイムアップ前におけるクリーニング動
    作シーケンスは、前記第2モードおよび第3モードをバ
    イパスするように制御されることを特徴とする請求項2
    に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記計時手段のタイムアップ後における
    クリーニング動作シーケンスは、前記キャッピング手段
    により記録ヘッドから比較的少量のインクを間欠的に複
    数回吸引するモードより成り、前記計時手段のタイムア
    ップ前におけるクリーニング動作シーケンスは、前記キ
    ャッピング手段により記録ヘッドから比較的少量のイン
    クを間欠的に複数回吸引する前記モードよりも吸引回数
    を小とするように制御されることを特徴とする請求項2
    に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記計時手段のタイムアップ後における
    クリーニング動作シーケンスには、前記キャッピング手
    段により記録ヘッドからインクを吸引した後に、ノズル
    開口近傍に発生した気泡の消滅、または縮小に要するウ
    エイト時間を設定するウエイト動作モードがさらに加え
    られ、前記計時手段のタイムアップ前におけるクリーニ
    ング動作シーケンスは、ウエイト動作モードをバイパス
    するように制御されることを特徴とする請求項2に記載
    のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ウエイト動作モードにおけるウエイ
    ト時間は、前記計時手段により得られる経過時間の関数
    で設定されることを特徴とする請求項6に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記計時手段は、交換されるインクカー
    トリッジの種類に応じてタイムアップ時間を可変できる
    ように構成されていることを特徴とする請求項2乃至請
    求項7のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記計時手段は、前記キャッピング手段
    のキャップの大きさに応じてタイムアップ時間を可変で
    きるように構成されていることを特徴とする請求項2乃
    至請求項7のいずれかに記載のインクジェット式記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記計時手段は、前記キャッピング手
    段によってインクを吸引する記録ヘッドのノズル数に応
    じてタイムアップ時間を可変できるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに
    記載のインクジェット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6796627B2 (en) 1999-11-05 2004-09-28 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus, method of replenishing ink to subtank in the apparatus, and method of checking the replenished amount of ink
JP2008221503A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Seiko Epson Corp 液体吐出装置および液体吐出方法
JP2012000776A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Seiko Epson Corp 液体噴射装置および液体噴射方法

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