JP3376112B2 - インクジェット装置およびその回復制御方法 - Google Patents

インクジェット装置およびその回復制御方法

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JP3376112B2
JP3376112B2 JP17906594A JP17906594A JP3376112B2 JP 3376112 B2 JP3376112 B2 JP 3376112B2 JP 17906594 A JP17906594 A JP 17906594A JP 17906594 A JP17906594 A JP 17906594A JP 3376112 B2 JP3376112 B2 JP 3376112B2
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリントの品質を確保
するためにインク路およびインク室およびインク供給路
内から定期的にインクを吸引排出するようにしたインク
ジェット装置およびその回復制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタや複写機, ファクシミリ等の各
種記録装置は、文字情報や画像情報に基づいて、紙やプ
ラスチック薄板等の被プリント材料にドットパターンか
らなる文字や画像をプリントしていくように構成されて
いる。
【0003】前記記録装置は、記録方式によってインク
ジェット方式、ワイヤドット方式、サーマル方式、レー
ザビーム方式等に分けることができる。
【0004】そのうち、インクジェット方式は、インク
ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
リントを行うものであり、高精細な画像を高速にプリン
トすることができ、さらにノンインパクト方式であるた
め騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー
画像をプリントするのが容易である等の利点を有してい
る。
【0005】しかし、インクを吐出するインクジェット
ヘッドによってプリントを行う形式のインクジェット装
置では、プリントの最中あるいは放置した状態におい
て、インク路内やインク路とインク室との接続部分、あ
るいはインク室とインク供給路との接続部分において気
泡が滞留し易く、インクの吐出が不可能となったり、イ
ンク路内にインクがない状態となる、いわゆるインク落
ち等が発生し、正常なプリントができなくなる場合があ
る。
【0006】そこで、従来のインクジェット装置では、
インクジェットヘッドの吐出口面全体を覆うヘッドキャ
ップを設け、さらにこのヘッドキャップを介してインク
路およびインク室およびインク供給路内のインクおよび
気泡を吸引するための吸引回復制御手段を組み込み、ヘ
ッドキャップとインクジェットヘッドとが対向する位置
でキャッピング後、吸引回復制御手段の吸引用ポンプで
インクを吸引するようにしており、この吸引操作はイン
クジェット装置の信頼性を高めるための重要な技術とな
っている。
【0007】ところで、最適な気泡除去性能が発揮され
るような吸引条件が決定されても、実際には、異なった
吸引動作時期における気泡の体積は様々であるため、常
に同様な気泡除去能力を発揮できるわけではない。
【0008】そこで、従来のインクジェット装置では、
良好な気泡除去能力を維持するために、なるべく一定の
気泡体積の状態で吸引が行われるように、例えば特開平
4−93260号公報等で提案されているように、イン
クの吐出回数と放置時間のタイムカウントとにより次回
の吸引処理動作時期を決定したり、あるいは、インクの
吐出回数と放置時間のタイムカウントとインクジェット
ヘッドの温度とにより次回の吸引処理動作時期を決定す
るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】従来のインクジェッ
ト装置における吸引回復制御手段の場合、インクの吐出
量の違いによる気泡の発生量の考慮がなされていない。
【0010】また、インクジェットヘッドの周囲温度と
インク路あるいはインク室内温度との相違によるプリン
ト中の気泡の成長速度が考慮されていない。しかも、こ
のプリント中の気泡の成長速度と環境温度による放置泡
の発生量とのリンクがなされていない。
【0011】すなわち、むやみに吸引回数を増加させ
て、スループットの低下や排インク量の増加を招いた
り、逆に吸引間隔を長くし過ぎることでプリント不良を
起こす等の不具合があった。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、従来のものよりも正確
にインクジェットヘッド内に発生する気泡の量を見積も
り、インクの吸引回数を必要最小限にし、プリント装置
のスループットを低下させることなく、信頼性の高いイ
ンクジェット装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の別な目的は、インクの吐出
不良が発生する直前に吸引回復動作を行うことで信頼性
が高く、ランニングコストの低いインクジェット装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
吐出口からインクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記吐出口から吸引してインクの吐出状態を回復させる
吸引回復手段とを有するインクジェット装置であって、
前記インクジェットヘッドの周囲の環境温度を検出する
環境温度検出手段と、前記インクジェットヘッドの温度
を検出または推定するヘッド温度取得手段と、前記イン
クジェットヘッドからのインクの吐出回数をカウントす
るカウント手段と、このカウント手段によってカウント
された吐出回数を積算する積算手段と、前記環境温度検
出手段および前記ヘッド温度取得手段によって得られた
温度を比較し、前記インクジェットヘッドの温度が環境
温度よりも高い場合、前記カウント手段によってカウン
トされる吐出回数をその温度差に応じて増加するように
補正する補正手段と、この補正手段による補正で得られ
た吐出回数を前記積算手段にて積算して得られる積算値
と、所定の積算値とを比較して前記吸引回復手段による
回復動作を行うか否か決定する吸引回復制御手段とを具
えたことを特徴とするものである。
【0015】ここで、ヘッド温度取得手段がインクジェ
ットヘッドに設けられた温度センサを有するものであっ
てよい。あるいは、インクジェットヘッドに対する投入
エネルギーに基づく演算によってインクジェットヘッド
の温度を推定する手段を有するものであってよい。
【0016】本発明の第2の形態は、複数の吐出口を有
し、これら複数の吐出口からインクを吐出するインクジ
ェットヘッドと、前記吐出口から吸引してインクの吐出
状態を回復させる吸引回復手段とを有するインクジェッ
ト装置であって、前記インクジェットヘッドの周囲の環
境温度を検出する環境温度検出手段と、前記インクジェ
ットヘッドの温度を検出または推定するヘッド温度取得
手段と、前記インクジェットヘッドの複数の吐出口を、
それぞれ複数の吐出口からなる複数のブロックに分割
し、これら複数のブロック毎にインクの吐出回数をカウ
ントするカウント手段と、このカウント手段によってカ
ウントされたそれぞれのブロックの吐出回数を前記ブロ
ック毎に積算する積算手段と、前記環境温度検出手段お
よび前記ヘッド温度取得手段によって得られた温度を比
較し、前記インクジェットヘッドの温度が環境温度より
も高い場合、前記カウント手段によってカウントされる
前記ブロック毎の吐出回数をその温度差に応じて増加さ
せるように補正する補正手段と、この補正手段による補
正で得られた前記ブロック毎の吐出回数を前記積算手段
にてブロック毎に積算して得られる前記ブロック毎の積
算値と、所定の積算値とをそれぞれ比較して前記吸引回
復手段による回復動作を行うか否か決定する吸引回復制
御手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0017】ここで、カウント手段は、プリントが行わ
れないことで所定時間内での吐出回数のカウントがなさ
れなかった非プリント状態のブロックを検出し、補正手
段は、この非プリント状態のブロックの吐出回数を温度
差に応じてさらに増加させるように補正するものであっ
てよい。
【0018】
【0019】本発明の第1または第2の形態によるイン
クジェット装置において、補正手段は、カウント手段に
てカウントされた吐出回数をインクを吐出するための駆
動パルスの印加時間に応じてさらに補正するものであっ
てよい。この場合、駆動パルスは、吐出口からインクの
吐出を行わせない程度の第1のパルスと、この第1のパ
ルスの印加後にインターバルタイムを隔てて印加され、
吐出口からインクの吐出を行わせる第2のパルスとを有
するものであってよい。インクジェットヘッドは、一端
が前記吐出口に接続するインク路と、インク路の他端に
連通すると共にインク供給路を介してインクの供給が行
われるインク室とを有するものであってよい。インクジ
ェットヘッドは、吐出口からインクを吐出するためのイ
ンクに熱エネルギーを与える熱エネルギー発生素子を有
するものであってよい。
【0020】本発明の第3の形態は、吐出口からインク
を吐出するインクジェットヘッドと、前記吐出口から吸
引してインクの吐出状態を回復させる吸引回復手段とを
有するインクジェット装置における回復制御方法であっ
て、所定単位時間毎に、前記インクジェットヘッドの周
囲の環境温度を検出する環境温度検出ステップと、前記
インクジェットヘッドの温度を検出または推定するヘッ
ド温度取得ステップと、前記所定単位時間における前記
インクジェットヘッドからのインクの吐出回数をカウン
トするカウントステップと、このカウントステップにて
カウントされた吐出回数を積算する積算ステップと、前
記環境温度検出ステップおよび前記ヘッド温度取得ステ
ップにて得られた温度を比較し、前記インクジェットヘ
ッドの温度が環境温度よりも高い場合、前記カウントス
テップにてカウントされた吐出回数をその温度差に応じ
て増加させるように補正する補正ステップと、この補正
ステップによる補正で得られた吐出回数を前記積算ステ
ップにて積算して得られる積算値と、所定の積算値とを
比較して前記吸引回復ステップによる回復動作を行うか
否か決定する吸引回復制御ステップとを具えたことを特
徴とするものである。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】本発明によるインクジェット装置をインクジ
ェットプリンタに応用した一実施例について、図1〜図
23を参照しながら詳細に説明する。
【0027】本実施例におけるインクジェットプリンタ
の主要部の外観を表す図1に示すように、駆動モータ1
1の正逆回転を二つの駆動力伝達ギヤ9, 10を介して
送りねじ5に伝達することにより、キャリッジ2は図
中、矢印a, b方向に往復移動するようになっている。
キャリッジ2には、プリント用のインクを収容する図示
しないインクタンクと記録紙30に向けてインクを吐出
するインクジェットヘッド18(図2参照)とが一体と
なったインクジェットカートリッジ1が搭載されてい
る。また、記録紙30を搬送するためのプラテン4がイ
ンクジェットカートリッジ1と対向状態で回転自在に設
けられている。
【0028】プラテン4によって搬送された記録紙30
は、インクジェットカートリッジ1と対向する側におい
て紙押さえ板3によりプラテン4に押圧され、インクジ
ェットカートリッジ1との間隔が所定の間隔となるよう
に保持される。そして、駆動モータ11によりキャリッ
ジ2を移動させつつ、インクジェットヘッド18からイ
ンクを吐出するプリント動作は、プリント制御手段22
からの制御に基づいて行われ、この時のプリントドット
数はドットカウント手段25によりカウントされる。ま
た、インクジェットカートリッジ1のインクジェットヘ
ッド18には、インクジェットヘッド18の温度を測定
するための温度センサ21が取り付けられ、その値に応
じた電気量が、吸引動作制御手段23に出力される。
【0029】なお、温度センサ21は必ずしもインクジ
ェットヘッド18に取り付ける必要はなく、インクジェ
ットヘッド18の温度を予測可能なものであれば、イン
クジェット装置の任意の位置に取り付けることができ
る。
【0030】キャリッジ2の移動方向の図示左側には、
二つのフォトカプラ7, 8が設けられている。これら各
フォトカプラ7, 8は、キャリッジ2の図示左端部に設
けられたレバー6のこの域での存在を確認して、駆動モ
ータ11の回転方向切り換え等を行うためのホームポジ
ション検知手段である。また、インクジェットカートリ
ッジ1のプリント動作における往復動作の範囲外で、吸
引動作の際にインクジェットカートリッジ1が移動され
る位置には、キャップ支持部材14に支持されたキャッ
プ部材13が設けられている。キャップ部材13は、イ
ンクジェットカートリッジ1のインクジェットヘッド1
8の吐出口面1a(図2参照)の全面をキャップするも
のであり、この状態で吸引手段12によりキャップ部材
13内の吸引を行うことで、インクジェットヘッド18
内の増粘インクや気泡を除去する等のヘッド回復動作が
行われる。
【0031】キャップ部材13の側方には、ブレード支
持部材16に支持されたクリーニングブレード15が設
けられている。クリーニングブレード15は、ブレード
支持部材16に、インクジェットカートリッジ1に向け
て突出可能に支持され、インクジェットヘッド18の前
面との当接が可能となっている。これにより、吸引動作
後に、クリーニングブレード15をインクジェットカー
トリッジ1の移動経路中に突出させ、インクジェットカ
ートリッジ1の移動に伴ってインクジェットヘッド18
の前面の汚れ等を拭き取る。クリーニングブレード15
は、この形態に限らず、他の周知のクリーニングブレー
ドを利用することも可能である。
【0032】本実施例におけるインクジェットヘッド1
8の一部を抽出拡大した図2に示すように、インクジェ
ットヘッド18は、記録紙30(図1参照)と所定の間
隔をおいて対面する吐出口面1aに、所定のピッチで複
数の吐出口1bが形成されており、共通インク室1cと
各吐出口1bとを連結する各インク路1dの壁面に沿っ
てインク吐出用のエネルギを発生するための電気熱変換
素子1eがそれぞれ配設されている。共通インク室1c
は、前述したインクジェットカートリッジ1(図1参
照)のインクタンクと連通しており、共通インク室1c
にはインクタンクからインクが供給される構成となって
いる。インクタンクから共通インク室1cに供給されて
一時的に蓄えられたインクは、毛管現象によりインク路
1dを満たした状態を保つ。この時、図示しない電極を
介して電気熱変換素子1eが通電されて発熱すると、電
気熱変換素子1eに臨むインクが急激に加熱されてイン
ク路1d内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出
口1bからインクが吐出される。
【0033】なお、装置全体の外観を表す図3およびそ
の排インクタンクを分解状態で表す図4に示すように、
吸引されたインクは装置本体の下部に収納された排イン
クタンク61内のインク吸収体62内に排出される。こ
のインク吸収体62は、排インクタンク61に対して着
脱自在で厚さのそれぞれ異なる下部インク吸収体62a
と、上部インク吸収体62bと、カバーシート62cと
からなり、下部インク吸収体62aおよび上部インク吸
収体62bは、多孔質あるいは繊維質材料で形成されて
いる。これらインク吸収体62には、排インクタンク6
1に突設した一対の位置決めピン63を貫通させる位置
決め孔64が形成され、これによって排インクタンク6
1に対するインク吸収体62の位置がずれないようにな
っている。そして、必要に応じて装置本体の上部カバー
65を取り外し、オペレータによって新しいものと交換
できるようになっている。
【0034】つまり、回復処理によって排出される排イ
ンク量は、回復処理の回数等に基づいてカウントされ、
その累積量が装置本体に組み込まれた図示しないEEP
ROMに書き込まれる。これにより、記録開始直後から
の排インク累積量がインク吸収体62の吸収限界に近づ
くと、エラー処理が行われ、プリント動作等が停止され
るようになっている。このエラー処理に基づいてオペレ
ータはインク吸収体62の交換を行えば良い。
【0035】交換後のEEPROMのデータをリセット
する場合には、本実施例における装置本体の裏面の形状
を表す図5に示すように、装置本体に設けられた図示し
ない電源スイッチをオンに投入した状態で、電源コード
66を装置本体の裏面側に設けられたコネクタ67に接
続してファクトリモードに切り換えた後、装置本体に設
けられた図示しないFFボタンを押し、警告音が鳴って
から電源スイッチのオフ操作を行うことで達成される。
【0036】本実施例におけるプリンタ部分の制御機構
のブロック構成を表す図6に示すように、41は、プリ
ント信号を入力するインターフェイスであり、42は、
マイクロプロセッサユニット(以下、これをMPUと記
述する)である。また、43は、このMPU42が実行
する制御プログラムを格納するプログラムROM, 44
は、上記プリント信号やインクジェットヘッド18に供
給されるプリントデータ等の各種データを保存しておく
DRAMであり、プリントドット数や、インクジェット
ヘッド18の交換回数等も記憶できるようになってい
る。45は、インクジェットヘッド18に対するプリン
トデータの供給制御を行うゲートアレイであり、インタ
ーフェイス41とMPU42とDRAM44と間のデー
タの転送制御も行うようになっている。20は、インク
ジェットヘッド18を搬送するためのキャリアモータで
あり、19は、プリント用紙搬送のための搬送モータで
ある。46は、インクジェットヘッド18を駆動するヘ
ッドドライバであり、47,48はそれぞれ搬送モータ
19, キャリアモータ20を駆動するモータドライバで
ある。
【0037】図6に示したプリンタ部分の制御機構の回
路を表す図7に示すように、ゲートアレイ45は、デー
タラッチ141, セグメントシフトレジスタ142, マ
ルチプレクサ143, コモンタイミング発生回路144
およびデコーダ145を有する。インクジェットヘッド
18は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コ
モン信号COM とセグメント信号SEG が一致したところの
電気熱変換素子1e(本実施例ではE1 〜E128 )に駆
動電流が流れ、これによりインクが加熱され、各吐出口
1bから吐出するようになっている。
【0038】上記デコーダ145は、コモンタイミング
発生回路144が発生したタイミングをデコードして、
コモン信号 COM1〜COM16 の何れか1つを選択する。デ
ータラッチ141は、DRAM44から読みだされたプ
リントデータを8ビット単位でラッチし、このプリント
データをマルチプレクサ143はセグメントシフトレジ
スタ142に従い、セグメント信号 SEG1〜8として出
力する。マルチプレクサ143からの出力は、1ビット
単位, 2ビット単位または8ビットすべて等、セグメン
トシフトレジスタ142の内容によって種々変更するこ
とができる。
【0039】上記制御手段の動作を説明すると、インタ
ーフェイス41にプリント信号が入ると、ゲートアレイ
45とMPU42との間でプリント信号がプリント用の
プリントデータに変換される。そして、モータドライバ
47, 48が駆動されると共に、ヘッドドライバ46に
送られるプリントデータに従ってインクジェットヘッド
18が駆動され、プリントが行われる。
【0040】本実施例における吸引回復制御手段の構成
を図8に示す。すなわち、本実施例における吸引回復制
御手段は、インクジェットヘッド18の周囲温度を検出
する環境温度検出手段1001と、インクジェットヘッド1
8内のインク路1dあるいは共通インク室1c近傍の温
度を推定するヘッド温度推定手段1002と、インクジェッ
トヘッド18の吐出口1bから吐出されたドット数をカ
ウントするドットカウント手段1003と、吸引回復動作を
実行する吸引回復実行手段1005と、所定の時間および所
定の条件で割り込みを行う割り込み処理手段1006と、次
回の吸引回復動作の時期を決定するための処理を行う吸
引回復決定手段1004とで構成される。
【0041】本実施例における吸引回復制御手段の処理
の流れを図9および図10に示す。本実施例の吸引回復
決定手段1004は、図9に示す50ミリ秒割り込みの処理
と、図10に示すラインフィード割り込みの処理とを行
うことで、次回の吸引回復の実行タイミングを決定する
ものである。
【0042】図9に示す50ミリ秒割り込みの処理にお
いて、S101のステップにて環境温度検出手段1001に
より環境温度Te を読み込む。この環境温度Te の検出
にはインクジェットヘッド18の周囲温度が検出できれ
ば、公知の如何なる手段を用いても良いが、共通インク
室1cに供給するインクを保持するインクタンク内のイ
ンク温度を正確に検出できる部分にサーミスタ等を設
け、このサーミスタの値をモニタすることが望ましい。
【0043】次に、S102のステップにてヘッド温度
推定手段1002によりヘッド推定温度Th を読み込む。こ
こで、ヘッド推定温度Th とは、インクジェットヘッド
18内のインク路1dおよび共通インク室1c等の電気
熱変換素子1eにより昇温を伴う部分を指す。このヘッ
ド推定温度Th を求めるに当たっては、特開平5−20
8505号公報に開示されているようにインクジェット
ヘッドに対する投入エネルギに基づいて演算することが
好ましいが、電気熱変換素子1eが形成されているシリ
コンチップ上にダイオードセンサ等の温度検出可能な素
子を予めインクジェットヘッドを製造するための半導体
処理工程にて一体成形し、このダイオードセンサからの
検出値をモニタするようにしても良い。
【0044】そして、S103のステップにて環境温度
e とヘッド推定温度Th とに基づいて図11に記載し
た環境温度係数αを読み込む。この環境温度係数αは、
S104のステップにて読み込まれる今までの50ミリ
秒間のドット数Nd に対し、インク路1dあるいは共通
インク室1c近傍のヘッド推定温度Th と、インクジェ
ットヘッド18の周囲の環境温度Te との差ΔTに基づ
いた重みづけをするためのものである。
【0045】一般に、インク中に溶存できる気体の量は
温度に依存する。インクの温度が低いほど気体はインク
中に溶け込み、逆に温度が高いほどインク中に溶けにく
くなる。すなわち、初めに温度の低かったインクを徐々
に温めてやると、インク中の溶存気体はインク中に溶存
していられなくなり、気泡として析出する。
【0046】インクジェットヘッド18から連続的にイ
ンクが吐出されると、共通インク室1c近傍のヘッド推
定温度Th は、インクタンク内の環境温度Te と比較し
て、より高くなる。温度の比較的高い共通インク室1c
にインクタンク内の温度の比較的低い新たなインクが供
給されると、そのインク中には、より多くの溶存気体を
含んでいるため、温度上昇による気体の析出が起こり易
い。共通インク室1c内に気体が多く溜まりすぎると、
インク落ち等の吐出不良を起こす。
【0047】そこで、ヘッド推定温度Th が環境温度T
e よりも高い場合には、S105のステップにてその温
度差に見合った環境温度係数αをドット数Nd に乗じる
ことで、見かけ上のドット数Nd を増加させる。こうす
ることによって、共通インク室1c内の気泡量をより正
確に推定することが可能となる。
【0048】そして、S106のステップにて50ミリ
秒間にカウントした補正後のドット数Nd をこれまでに
カウントした総ドット数ND に加算し、新たな総ドット
数ND を算出する。
【0049】一方、図10に示すラインフィード割り込
み処理において、S201のステップにて50ミリ秒間
隔でカウントしている総ドット数ND が所定のドット数
(本実施例では5×108 )に達しているか否かを判定
し、これが所定のドット数に達していると判断した場合
には、S202のステップにてプリント作業を中断して
吸引回復動作を行い、さらにS203のステップにて総
ドット数ND を0にリセットする。また、前記S201
のステップにて総ドット数ND が所定値に達してないと
判断した場合には、この割り込み処理を終了する。
【0050】本実施例では、吸引回復実行手段1005によ
る吸引回復動作の実行処理を1行プリントする毎のライ
ンフィード割り込みのタイミングで行っているが、本発
明は上記タイミングの割り込み処理に制限されるもので
なく、インクジェットヘッド18やプリント装置に最適
な処理タイミングで行うことが望ましい。
【0051】上述した実施例では、単一の種類のインク
を使用するインクジェットヘッド18を有するインクジ
ェットプリンタについて説明したが、複数種のインクを
使用するようにしたものに応用することも可能である。
以下にこのような実施例について説明する。
【0052】本実施例におけるインクジェットヘッド1
8の概略構造を表す図12に示すように、イエロー, マ
ゼンタ, シアン, ブラックの4色のインクを用い、これ
に対応して吐出口面1aにそれぞれ開口する吐出口1b
やインク路1d, 電気熱変換素子1e, 共通液室1c,
インク供給路1fがそれぞれ4つのブロックに分けられ
た状態で単一のシリコン基板上にそれぞれ形成されてお
り、各ブロック毎に図示しないインクタンクを具えてい
る。また、イエロー, マゼンタ, シアンの各カラーイン
クは、超浸透タイプで界面活性剤が比較的多量に入った
比較的表面張力の低いインクであり、ブラックインクは
記録紙30に対して浸透しにくい比較的表面張力の高い
インクを使用している。これは、黒文字品位を良好にで
き、カラーインク相互のにじみを最小限に抑えるために
可能な重要な技術である。
【0053】上記構成のインクジェットヘッド18でブ
ラックインクのみのプリントを連続して行った後、カラ
ー画像をプリントするとカラーインクがインク落ちして
しまう現象が起こる。これは、上記構成のインクジェッ
トヘッド18においては、電気熱変換素子1eが同一シ
リコン基板上に形成されており、ブラックインクのみの
プリント時においてもカラー用のインク路1dおよび共
通インク室1cが加熱されるために起こる。
【0054】連続してすべてのインクの吐出が行われる
場合には、常に温度の比較的低いインクがインクタンク
より供給される共通インク室1c内では、電気熱変換素
子1e近傍の共通インク室1c内の下層が徐々に温度上
昇を起こす。共通インク室1c内の上層は常に新たなイ
ンクで冷却されているため、それほど温度上昇しない。
すなわち、共通インク室1c内下層のシリコン基板に近
いインクのみ気泡の析出を起こし易い状態となる。
【0055】これに対し、ブラックインクのみを連続し
て吐出し、カラーインクをほとんど吐出しないような場
合、カラーインク用の共通インク室1c内のインク温度
は、電気熱変換素子1e近傍の共通インク室1c内の下
層が徐々に温度上昇を起こすが、新たなインクがインク
タンクから供給されないため、共通インク室1c内でイ
ンクの対流が起こる結果、共通インク室1c内の上層の
インクまで温度上昇することになる。すなわち、ほとん
どインクを吐出せず、吐出に伴う気泡の発生がほとんど
ないにも関わらず、共通インク室1c内のインクの持つ
熱量がインクを連続して吐出する場合より大きくなるた
め、溶存気体が析出する量が大きくなって上述した不具
合を起こすのである。
【0056】また、インクの性質によっても上述した不
具合の発生の仕方は異なる。本発明者らの実験によれ
ば、界面活性剤が比較的多く入ったカラーインクの場合
に上記不具合が発生し易い。これは、発生する気泡の量
が等しくても、気泡の分布の仕方等がインクの性質によ
り異なり、上記インクの場合には吸引回復動作時に共通
インク室1c内やインク供給路1f内の壁面に結合して
いる気体を完全に除去することができないためであると
考えられる。
【0057】本実施例では、インク路1dあるいは共通
インク室1c内に存在する気泡による吐出不良が発生す
るタイミングを環境温度Te とヘッド推定温度Th と各
色のインクのそれぞれ吐出回数、すなわちドット数と各
色のインクの非プリント時間とから推定し、吐出不良の
発生する直前に吸引回復動作を行うことで信頼性が高
く、ランニングコストの低いインクジェット装置を提供
するようにしている。
【0058】図13にこのような本実施例の吸引回復制
御手段の構成を示す。すなわち、吸引回復制御手段は、
インクジェットヘッド18の環境温度Te を検出する環
境温度検出手段1001と、インクジェットヘッド18内の
インク路1dあるいは共通インク室1c近傍のヘッド推
定温度Th を求めるヘッド温度推定手段1002と、各色の
インクの吐出回数、つまりドット数をそれぞれカウント
するドットカウント手段1007〜1010と、、非プリント時
の共通インク室1c内に析出した気泡量を推定する気泡
量推定手段1011、吸引回復動作を実行する吸引回復実行
手段1005と、所定の時間間隔および所定の条件で割り込
みを行う割り込み処理手段1006と、次回の吸引回復動作
の時期を決定するための処理を行う吸引回復決定手段10
04とで構成されている。
【0059】図14〜図16に本実施例を説明する吸引
回復制御手段のフローチャートを示す。すなわち、吸引
回復決定手段1004は、図14に示す50ミリ秒割り込み
の処理と、図15に示すラインフィード割り込みの処理
と、図16に示す排紙割り込みの処理とを行うことで、
次回の吸引回復の実行タイミングを決定する。
【0060】図14において、S301のステップにて
環境温度検出手段1001により環境温度Te を読み込み、
S302のステップにてヘッド温度推定手段1002よりヘ
ッド推定温度Th の読み込みを行う。そして、S303
のステップにて環境温度Teとヘッド推定温度Th から
図10の如く記憶された環境温度係数αを読み込み、S
304のステップにて各ブロックにおける今までの50
ミリ秒間のドット数Nd (Y, M, C, B)を読み込
む。
【0061】次に、カラーインクに対応するドット数N
d (Y, M, C)の何れかが0であるか否かをS305
のステップにて判定し、何れかが0であると判断した場
合には、S306のステップに移行し、ドット数Nd
0となったカラーインクに対応するブロックの非プリン
ト時の第一気泡量推定カウンタのカウント値CB1を下式
のように補正する。
【0062】
【数1】CB1=CB1+50×ΔT つまり、非プリント時の気泡量推定手段1010は、プリン
トを行っていない色のインクに対応する共通インク室1
c内で成長する気泡量を推定するため、50ミリ秒間に
カウントしたドット数Nd が0の色のインクについて
は、非プリント時の第一気泡量推定カウンタのカウント
値CB1(Y, M, C)に非プリント時間(本実施例で
は、50ミリ秒)にインク路1dあるいは共通インク室
1c近傍のヘッド推定温度Th と、インクジェットヘッ
ド18の周囲の環境温度Te との差ΔT(=Th
e ) を乗じた値を加算する。また、S305のステッ
プにてカラーインクに対応するドット数Nd (Y, M,
C)の何れも0ではないと判断した場合には、S307
のステップにて移行してインクジェットヘッド18のヘ
ッド推定温度Th が環境温度Te より高い場合には、そ
の温度差ΔTに見合った環境温度係数αをドット数Nd
(Y, M, C, B)にそれぞれ乗じることで、見かけ上
のドット数Nd を増加させ、逆に低い場合には見かけ上
のドット数Nd を低減させる。これによって、共通イン
ク室1c内の気泡量をより正確に推定することが可能と
なる。
【0063】最後に50ミリ秒間にカウントした補正後
のドット数Nd (Y, M, C, B)をこれまでにカウン
トした総ドット数ND (Y, M, C, B)にそれぞれ加
算し、この50ミリ秒割り込みの処理を終える。
【0064】図15に示すラインフィード割り込みにお
いて、まずS401のステップにて非プリント時の各色
の第一気泡量推定カウンタのカウント値CB1が所定値
(本実施例では1000)を超えたか否かを判定し、所
定値を越えた色のインクが存在する場合には、その色の
非プリント時の第二気泡量推定カウンタのカウント値C
B2(Y, M, C)をそれぞれ一つ繰り上げ、S403の
ステップに移行する。
【0065】本実施例では、第一気泡量推定カウンタ1
の規定値を1000としたが、これはインクジェットヘ
ッド18あるいはプリント装置の構成に合わせて最適な
値とすることが望ましい。
【0066】続いて、S403のステップにて各色の総
ドット数ND (Y, M, C, B)が所定値(本実施例で
は、5×108 )を越えたか否かを判定し、これが所定
値以下であると判断した場合には何もせずにこの割り込
み処理を終了する。また、S403のステップにて各色
の総ドット数ND (Y, M, C, B)が所定値を越えて
いると判断した場合には、S404のステップに移行し
て吸引回復動作を行う。この吸引回復動作後は、S40
5ステップにて各色の総ドット数ND (Y, M, C,
B)を0にリセットし、さらにS406のステップにて
非プリント時の第一気泡量推定カウンタのカウント値C
B1および第二気泡量推定カウンタのカウント値CB2をそ
れぞれ0にリセットし、この割り込み処理を終了する。
【0067】図16に示す排紙割り込みの処理におい
て、S501のステップにてカラーインクの何れかの第
二気泡量推定カウンタのカウント値CB2が所定値(本実
施例では、300)を超えているか否かを判定し、これ
が所定値を越えていないと判断した場合には、何もせず
にこの割り込み処理を終了する。また、S501のステ
ップにてカラーインクの何れかの第二気泡量推定カウン
タのカウント値CB2が所定値を超えていると判断した場
合には、S502のステップにて吸引回復動作を行い、
さらにS503のステップに移行して第一気泡量推定カ
ウンタのカウント値CB1を0にリセットすると共に第二
気泡量推定カウンタのカウント値CB2を0にリセット
し、さらに各ブロックの総ドット数ND (Y, M, C,
B)を0にリセットする。
【0068】このように、本実施例では、先の実施例で
説明したように環境温度Te とヘッド推定温度Th とか
らインクジェットヘッド18が吐出したドット数にプリ
ント中の温度補正を行い、ドット数ND をカウンタする
のと同時に非プリント時の気泡量を推定するために1枚
の記録紙をプリントする間にプリントしなかったブロッ
クを割り込み時間、すなわち50ミリ秒と、ヘッド推定
温度Th と環境温度Te との差ΔTとの積、つまり50
×ΔTでカウントし、ドット数ND および非プリント時
間の何れか早い方で次回の吸引回復時期を決定してい
る。
【0069】また、本実施例では50ミリ秒割り込みお
よびラインフィード割り込みのタイミングで吐出してい
ない色のインクの非プリント時間をカウントして補正を
行い、排紙割り込みのタイミングで吸引回復動作の実行
処理の判別を行っているが、本発明は上記タイミングの
割り込み処理に制限されるものでなく、インクジェット
ヘッド18やプリント装置に最適な処理タイミングで行
うことが望ましい。
【0070】次に、インク路1dや共通インク室1c内
に存在する気泡による吐出不良が発生するタイミング
を、環境温度Te と、ヘッド推定温度Th と、インクジ
ェットヘッド18のドット数ND と、プリント中のイン
ク吐出量とから推定し、吐出不良の発生する直前に吸引
回復動作を行うことにより、信頼性が高く、ランニング
コストが低くできるようにした本発明の別な実施例つい
て説明する。
【0071】図17に実施例における吸引回復制御手段
の構成を示す。すなわち、この吸引回復制御制御手段
は、インクジェットヘッド18の周囲温度を検出する環
境温度検出手段1001と、インクジェットヘッド18内の
インク路1dおよび共通インク室1c近傍の温度を推定
するヘッド温度推定手段1002と、インクジェットヘッド
18が吐出したドット数をカウントするドットカウント
手段1003と、吸引回復動作を実行する吸引回復実行手段
1005と、インクの吐出量推定手段1007と、所定の時間間
隔および所定の条件で割り込みを行う割り込み処理手段
1006と、次回の吸引回復動作の時期を決定するための処
理を行う吸引回復決定手段1004とから構成されている。
【0072】図18および図19にこの吸引回復制御手
段による処理手順を示す。50ミリ秒割り込みの処理を
示す図18に示すように、S601のステップにて環境
温度検出手段1001により環境温度Te を読み込み、S6
02のステップにてヘッド温度推定手段1002よりヘッド
推定温度Th の読み込みを行う。そして、S603のス
テップにて環境温度Te とヘッド推定温度Th から図1
0の如く記憶された環境温度係数αを読み込み、S60
4のステップにてヘッド推定温度Th とインクジェット
ヘッド18の駆動パルスの休止時間とに基づいて決定さ
れる駆動パルス係数βを図20に示したマップから読み
込む。
【0073】本実施例におけるインクジェットヘッド1
8の駆動制御は、第1のヒートパルス(プレパルス)
と、第2のヒートパルス(メインパルス)と、これらの
間の休止時間(オフタイム)により構成されるパルス電
圧を電気熱変換素子1eに印加することで行っている。
これら第1, 第2のヒートパルスの休止時間を変調する
ことで、インクの吐出量を変化することが可能な構成と
している。同じ構成のインクジェットヘッド18におい
て、比較的大きいインク吐出量でプリントした場合に
は、比較的小さいインク吐出量でプリントした場合に比
べ、気泡の発生量は増大する。
【0074】また、ヘッド推定温度Th が高くなるに連
れて、同じ駆動パルスで駆動してもインクの吐出量は大
きくなり、結果として気泡の発生量は増加する。逆に、
駆動パルスが大きくなる、つまり休止時間の幅が大きく
なると、同じヘッド推定温度Th でもインクの吐出量は
大きくなり、結果として気泡の発生量は増大する。
【0075】そこで、本実施例ではS605のステップ
にて読み込まれる今までの50ミリ秒間のドット数Nd
に対し、最初の実施例で説明した環境温度係数αと、ヘ
ッド推定温度Th と駆動パルスの休止時間により決まる
駆動パルス係数βとを加算したものをS606のステッ
プにて積算し、これによってより正確に共通インク室1
c内に発生する気泡量を推定することができる。そし
て、S607のステップにて補正された50ミリ秒間の
ドット数Nd に基づいて総ドット数ND を算出するよう
にしている。
【0076】一方、ラインフィード割り込みの処理を表
す図19に示すように、S701のステップにて総ドッ
ト数ND が所定値(本実施例では7×108 )を越えて
いるか否かを判定し、これが越えていると判断した場合
にはS702のステップに移行して吸引回復動作を行
い、さらにS703のステップにて総ドット数ND を0
にリセットし、この割り込み処理を終了する。これによ
って気泡によるプリント不良の発生する直前に確実に吸
引回復動作を行うことが可能となる。
【0077】最後に、性質の異なる複数のインクを吐出
するインクジェットヘッド18を具えたインクジェット
装置の最も簡単な実施例について説明する。
【0078】本実施例では、図12に示す如きインクジ
ェットヘッド18を採用しており、イエロー, マゼン
タ, シアンの各カラーインクは、超浸透タイプで界面活
性剤が比較的多量に入った比較的表面張力の低いインク
であり、ブラックインクは浸透しにくい比較的表面張力
の高いインクを使用している。
【0079】図21に本実施例の吸引回復制御手段の構
成を示す。すなわち、この吸引回復制御手段は、ブラッ
クとカラー(イエロー、マゼンタ、シアン)のそれぞれ
の吐出回数をカウントするドットカウント手段(ブラッ
ク用)1002と、ドットカウント手段(イエロー、マゼン
タ、シアン用)1003と、吸引回復動作を実行する吸引回
復実行手段1005と、所定の時間間隔および所定の条件で
割り込みを行う割り込み処理手段1006と、次回の吸引回
復動作の時期を決定するための処理を行う吸引回復決定
手段1004とで構成されている。
【0080】この吸引回復制御手段の処理の流れを表す
図22および図23に示すように、図22に対応する5
0ミリ秒割り込みの処理では、まずS801のステップ
にて50ミリ秒間にカウントしたカラー(イエロー、マ
ゼンタ、シアン)のドット数Nd (Y, M, C)と、S
802のステップにてブラックのドット数Nd (B)と
をそれぞれ読み込む。そして、S803のステップにて
50ミリ秒間にカウントしたドット数Nd (Y, M,
C, B)をこれまでにカウントした総ドット数N
D (Y, M, C, B)に加算し、新たな総ドット数ND
(Y, M, C, B)とする。
【0081】一方、図23に示すラインフィード割り込
みの処理において、S901のステップにて50ミリ秒
間隔でカウントしているカラーの総ドット数ND (Y,
M,C)が所定のドット数(本実施例では、5×1
8 )を越えているか否かを判定し、これが所定のドッ
ト数以下であると判断した場合には、S902のステッ
プに移行して今度はブラックの総ドット数ND (B)が
所定値(本実施例では、15×108 )を越えているか
否かを判定する。このS902のステップにてブラック
の総ドット数ND (B)が所定値以下であると判断した
場合には、何もせずにこの割り込み処理を終了する。ま
た、S901のステップにてカラーの総ドット数N
D (Y, M, C)が所定のドット数を越えていると判断
した場合や、S902のステップにてブラックの総ドッ
ト数ND (B)が所定値を越えていると判断した場合に
は、S903のステップに移行してプリント作業を中断
し、吸引回復動作を行い、S904のステップにてカラ
ーの総ドット数ND (Y, M, C)をそれぞれ0にリセ
ットすると共にブラックの総ドット数ND (B)を0に
リセットし、この割り込み処理を終える。
【0082】このように、複数色を吐出可能なインクジ
ェットヘッド18の場合、気泡によるプリント不良の発
生し易いインクの所定ドット数を小さく設定すること
で、プリント中に共通インク室1c内に発生する気泡に
よるプリント不良を未然に防止することが可能となる。
【0083】本実施例では、ブラックインクに対する所
定ドット数をカラーインクの約3倍としたが、インクジ
ェットヘッド18あるいはプリント装置の構成に最適な
値とすることが望ましい。また、より簡単な構成とする
ために、気泡によるプリント不良がほとんど発生しない
ブラックインクのドット数のカウントを行わず、カラー
インクのみのドット数をカウントすることによって、次
回の吸引回復動作時期を決定することも有効である。
【0084】なお、本発明は、特にインクジェット方式
の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネ
ルギとして熱エネルギを発生する電気熱変換素子を備
え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させ
る方式のインクジェットヘッドや、インクジェット装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によればプリントの高密度化, 高精細化が達成できるか
らである。
【0085】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマン
ド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、インクが保持
されているシートやインク路に対応して配置されている
電気熱変換素子に、プリント情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換素子に熱エネ
ルギを発生させ、インクジェットヘッドの熱作用面に膜
沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対
応したインク内の気泡を形成できるので有効である。こ
の気泡の成長および収縮により吐出用開口を介してイン
クを吐出させ、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れたインクの吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書や、同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこと
ができる。
【0086】インクジェットヘッドの構成としては、上
述の各明細書に開示されているような吐出口とインク路
と電気熱変換素子との組合せ構成(直線状液流路または
直角液流路)の他に、熱作用部が屈曲する領域に配置さ
れている構成を開示する米国特許第4558333号明
細書や、米国特許第4459600号明細書を用いた構
成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気
熱変換素子に対し、共通するスリットを電気熱変換素子
の吐出部とする構成を開示する特開昭59−12367
0号公報や、熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出
部に対応させる構成を開示した特開昭59−13846
1号公報に基いた構成としても、本発明の効果は有効で
ある。すなわち、インクジェットヘッドの形態がどのよ
うなものであっても、本発明によればプリントを確実に
効率良く行うことができるようになるからである。
【0087】また、装置本体に固定されたインクジェッ
トヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本
体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可
能になる交換自在のチップタイプのインクジェットヘッ
ド、あるいはインクジェットヘッド自体に一体的にイン
クタンクが設けられたカートリッジタイプのインクジェ
ットヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0088】
【発明の効果】本発明のインクジェット装置によると、
発生した気泡の量を正確に見積もり、吸引回数を必要最
小限にすることができ、プリント装置のスループットを
低下させることなく、信頼性の高いインクジェット装置
を提供できる。
【0089】また、気泡による吐出不良が発生するタイ
ミングをインクジェットヘッドの周囲温度とインク路あ
るいはインク室近傍の温度とインクジェットヘッドから
のインクの吐出回数とから推定するようにしたので、吐
出不良の発生する直前に確実に吸引回復動作を行うこと
が可能となり、ランニングコストの低いインクジェット
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット装置をプリンタに
応用した一実施例の主要部の概略構造を表す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した実施例におけるインクジェットヘ
ッドの一部を抽出拡大した破断斜視図である。
【図3】本実施例におけるインクジェットプリンタの内
部を透視した斜視図である。
【図4】図3に示した排インクタンクの部分の分解斜視
図である。
【図5】本実施例におけるインクジェットプリンタの背
面を表す斜視図である。
【図6】図1および図2に示した実施例における制御ブ
ロック図である。
【図7】図6に示した制御ブロックの部分の回路図であ
る。
【図8】本実施例における吸引回復制御手段のブロック
図である。
【図9】図8に示した吸引回復制御手段における50ミ
リ秒割り込みの処理の流れを表すフローチャートであ
る。
【図10】図8に示した吸引回復制御手段におけるライ
ンフィード割り込みの処理の流れを表すフローチャート
である。
【図11】環境温度とヘッド推定温度と環境温度係数と
の関係を表すマップ図である。
【図12】本発明の他の実施例におけるインクジェット
ヘッドの概略構造を表す概念図である。
【図13】図12に示した実施例における吸引回復制御
手段のブロック図である。
【図14】図13に示した吸引回復制御手段における5
0ミリ秒割り込みの処理の流れを表すフローチャートで
ある。
【図15】図13に示した吸引回復制御手段におけるラ
インフィード割り込みの処理の流れを表すフローチャー
トである。
【図16】図13に示した吸引回復制御手段における排
紙割り込みの処理の流れを表すフローチャートである。
【図17】本発明のさらに別な実施例における吸引回復
制御手段のブロック図である。
【図18】図17に示した吸引回復制御手段における5
0ミリ秒割り込みの処理の流れを表すフローチャートで
ある。
【図19】図13に示した吸引回復制御手段におけるラ
インフィード割り込みの処理の流れを表すフローチャー
トである。
【図20】ヘッド推定温度と駆動パルスの休止時間と駆
動パルス係数との関係を表すマップ図である。
【図21】本発明のさらに他の実施例における吸引回復
制御手段のブロック図である。
【図22】図21に示した吸引回復制御手段における5
0ミリ秒割り込みの処理の流れを表すフローチャートで
ある。
【図23】図21に示した吸引回復制御手段におけるラ
インフィード割り込みの処理の流れを表すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 インクジェットカートリッジ 1a 吐出口面 1b 吐出口 1c 共通インク室 1d インク路 1e 電気熱変換素子 1f インク供給路 2 キャリッジ 3 紙押さえ板 4 プラテン 5 送りねじ 6 レバー 7, 8 フォトカプラ 9, 10 駆動力伝達ギヤ 11 駆動モータ 12 吸引手段 13 キャップ部材 14 キャップ支持部材 15 クリーニングブレード 16 ブレード支持部材 18 インクジェットヘッド 19 搬送モータ 20 キャリアモータ 21 温度センサ 22 プリント制御手段 23 吸引動作制御手段 25 ドットカウント手段 30 記録紙 41 インターフェイス 42 マイクロプロセッサユニット(MPU) 43 プログラムROM 44 DRAM 45 ゲートアレイ 46 ヘッドドライバ 47, 48 モータドライバ 61 排インクタンク 62 インク吸収体 62a 下部インク吸収体 62b 上部インク吸収体 62c カバーシート 63 位置決めピン 64 位置決め孔 65 上部カバー 66 電源コード 67 コネクタ 141 データラッチ 142 セグメントシフトレジスタ 143 マルチプレクサ 144 コモンタイミング発生回路 145 デコーダ 1001 環境温度検出手段 1002 ヘッド温度推定手段 1003 ドットカウント手段 1005 吸引回復実行手段 1006 割り込み処理手段 1004 吸引回復決定手段 1007〜1010 ドットカウント手段 1011 気泡量推定手段 1012 吐出量推定手段 CB1 第一気泡量推定カウンタのカウント値 CB2 第二気泡量推定カウンタのカウント値 Nd 今までの50ミリ秒間のドット数 ND 総ドット数 Te 環境温度 Th ヘッド推定温度 ΔT ヘッド推定温度Th と環境温度Te との差 α 環境温度係数 β 駆動パルス係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−358846(JP,A) 特開 平2−141249(JP,A) 特開 平7−242040(JP,A) 特開 平7−1745(JP,A) 特開 平6−135002(JP,A) 特開 平4−255361(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/05 B41J 2/125 B41J 2/165 B41J 2/185

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口からインクを吐出するインクジェ
    ットヘッドと、前記吐出口から吸引してインクの吐出状
    態を回復させる吸引回復手段とを有するインクジェット
    装置であって、 前記インクジェットヘッドの周囲の環境温度を検出する
    環境温度検出手段と、 前記インクジェットヘッドの温度を検出または推定する
    ヘッド温度取得手段と、 前記インクジェットヘッドからのインクの吐出回数をカ
    ウントするカウント手段と、このカウント手段によってカウントされた吐出回数を積
    算する積算手段と、 前記環境温度検出手段および前記ヘッド温度取得手段に
    よって得られた温度を比較し、前記インクジェットヘッ
    ドの温度が環境温度よりも高い場合、前記カウント手段
    によってカウントされる吐出回数をその温度差に応じて
    増加するように補正する補正手段と、 この補正手段による補正で得られた吐出回数を前記積算
    手段にて積算して得られる積算値と、所定の積算値とを
    比較し て前記吸引回復手段による回復動作を行うか否か
    決定する吸引回復制御手段とを具えたことを特徴とする
    インクジェット装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド温度取得手段は、前記インク
    ジェットヘッドに設けられた温度センサを有することを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド温度取得手段は、前記インク
    ジェットヘッドに対する投入エネルギーに基づく演算に
    よって前記インクジェットヘッドの温度を推定する手段
    を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット装置。
  4. 【請求項4】 複数の吐出口を有し、これら複数の吐出
    口からインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記
    吐出口から吸引してインクの吐出状態を回復させる吸引
    回復手段とを有するインクジェット装置であって、 前記インクジェットヘッドの周囲の環境温度を検出する
    環境温度検出手段と、 前記インクジェットヘッドの温度を検出または推定する
    ヘッド温度取得手段と、 前記インクジェットヘッドの複数の吐出口を、それぞれ
    複数の吐出口からなる複数のブロックに分割し、これら
    複数のブロック毎にインクの吐出回数をカウントするカ
    ウント手段と、このカウント手段によってカウントされたそれぞれのブ
    ロックの吐出回数を前記ブロック毎に積算する積算手段
    と、 前記環境温度検出手段および前記ヘッド温度取得手段に
    よって得られた温度を比較し、前記インクジェットヘッ
    ドの温度が環境温度よりも高い場合、前記カウント手段
    によってカウントされる前記ブロック毎の吐出回数をそ
    の温度差に応じて増加させるように補正する補正手段
    と、 この補正手段による補正で得られた前記ブロック毎の吐
    出回数を前記積算手段にてブロック毎に積算して得られ
    る前記ブロック毎の積算値と、所定の積算値とをそれぞ
    れ比較し て前記吸引回復手段による回復動作を行うか否
    決定する吸引回復制御手段とを具えたことを特徴とす
    るインクジェット装置。
  5. 【請求項5】 前記カウント手段は、プリントが行われ
    ないことで所定時間内での吐出回数のカウントがなされ
    なかった非プリント状態の前記ブロックを検出し、前記
    補正手段は、この非プリント状態の前記ブロックの吐出
    回数を前記温度差に応じてさらに増加させるように補正
    することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット
    装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段は、前記カウント手段にて
    カウントされた吐出回数をインクを吐出するための駆動
    パルスの印加時間に応じてさらに補正することを特徴と
    する請求項1から請求項5の何れかに記載のインクジェ
    ット装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動パルスは、前記吐出口からイン
    クの吐出を行わせない程度の第1のパルスと、この第1
    のパルス印加後にインターバルタイムを隔てて印加さ
    れ、前記吐出口からインクの吐出を行わせる第2のパル
    とを有することを特徴とする請求項に記載のインク
    ジェット装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットヘッドは、一端が前
    記吐出口に接続するインク路と、前記インク路の他端に
    連通すると共にインク供給路を介してインクの供給が行
    われるインク室とを有することを特徴とする請求項1
    ら請求項7の何れかに記載のインクジェット装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェットヘッドは、前記吐出
    口からインクを吐出するためのインクに熱エネルギーを
    与える熱エネルギー発生素子を有することを特徴とする
    請求項1から請求項8の何れかに記載のインクジェット
    装置。
  10. 【請求項10】 吐出口からインクを吐出するインクジ
    ェットヘッドと、前記吐出口から吸引してインクの吐出
    状態を回復させる吸引回復手段とを有するインクジェッ
    ト装置における回復制御方法であって、 所定単位時間毎に、前記インクジェットヘッドの周囲の
    環境温度検出する環境温度検出ステップと、 前記インクジェットヘッドの温度を検出または推定する
    ヘッド温度取得ステップと、 前記所定単位時間における前記インクジェットヘッドか
    らのインクの吐出回数をカウントするカウントステップ
    このカウントステップにてカウントされた吐出回数を積
    算する積算ステップと、 前記環境温度検出ステップおよび前記ヘッド温度取得ス
    テップにて得られた温度を比較し、前記インクジェット
    ヘッドの温度が環境温度よりも高い場合、前記カウント
    ステップにてカウントされた吐出回数をその温度差に応
    じて増加させるように補正する補正ステップと、 この補正ステップによる補正で得られた吐出回数を前記
    積算ステップにて積算して得られる積算値と、所定の積
    算値とを比較し て前記吸引回復ステップによる回復動作
    行うか否か決定する吸引回復制御ステップと を具えた
    ことを特徴とする回復制御方法。
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