JP2001030512A - インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法

Info

Publication number
JP2001030512A
JP2001030512A JP21129399A JP21129399A JP2001030512A JP 2001030512 A JP2001030512 A JP 2001030512A JP 21129399 A JP21129399 A JP 21129399A JP 21129399 A JP21129399 A JP 21129399A JP 2001030512 A JP2001030512 A JP 2001030512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ejection
ink
predetermined value
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21129399A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiko Kanda
英彦 神田
Toshiji Inui
利治 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP21129399A priority Critical patent/JP2001030512A/ja
Publication of JP2001030512A publication Critical patent/JP2001030512A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出口及びインク路中に発生している残留気
泡や析出物の状態に応じて、最適な吐出回復処理を実行
し、常に適切な記録環境を保つとともに、インクの不必
要な消費を防ぐことが可能なインクジェット記録装置お
よび吐出回復方法を提供する。 【解決手段】 記録動作後、記録ヘッドの記録パルス数
nと記録時間tと、n/tの値を求め、析出物の発生比
率によって予め定められた所定値a,bと比較して、
{n/t≧所定値a}かつ{n≧所定値b}であれば吐
出回復処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置および吐出回復方法に関し、詳しくは、該インク
ジェット記録装置における記録ヘッドのインク吐出を回
復するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等にお
いて、記録機能を果す記録装置、また、コンピュータ、
ワードプロセッサ等の複合電子機器やワークステーショ
ン等で処理した情報の出力機器として用いられる記録装
置は、画像情報(文字情報を含む)に基づいて紙やプラ
スチック薄板等の記録媒体に画像を記録する。この様な
記録装置は、記録方式によってインクジェット式、ワイ
ヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分ける
ことができる。中でもインクジェット式の記録装置(以
下、「インクジェット記録装置」という)は、記録ヘッ
ドの吐出口から記録媒体にインク滴を吐出して記録を行
うものである。この方式は、記録ヘッドの製造に半導体
プロセスを利用することができ、これによって記録ヘッ
ドのコンパクト化が容易であり、かつインクドットの大
きさを比較的微小にできるので、高精細な画像を記録す
ることができる、普通紙に特別な処理を必要とせずに記
録を行うことができるのでランニングコストが安い、記
録媒体と記録ヘッドが接触しないノンインパクト方式で
あるため騒音が少ない、さらに、多色のインクを使用し
たカラー記録も簡単に行うことができる、などの利点を
有しており、近年、急速に普及している方式である。ま
た、このインクジェット方式の中でも、記録媒体の紙幅
方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイプの記録
ヘッドを用いるライン型のものは、シリアルタイプの装
置のように記録ヘッドの走査を必要としないので、より
高速に記録を行うことができる。
【0003】また、インクジェット記録装置のインク吐
出方式も様々なものが用いられている。この中にはイン
ク吐出に伴って熱を発生する方式がある。このような熱
の発生の態様としては、熱エネルギーを利用してインク
を吐出することに起因して熱を発生する場合と、インク
吐出に伴って付随的に熱を発生する場合とに区別するこ
とができる。前者の代表的な例として、吐出口近傍のイ
ンク路に吐出エネルギー発生素子として、電気熱変換素
子などの発熱素子を設け、この発熱素子が発生する熱エ
ネルギーによってインク中に膜沸騰を生じさせ、この膜
沸騰による気泡の急激な生成圧力によって、インクを吐
出する、所謂バブルジェット方式が挙げられる。また、
後者の代表的な例として、吐出エネルギー発生素子とし
てピエゾ素子等の圧電素子を用い、この圧電素子の変形
によってインク中に発生する圧力を利用してインクを吐
出する方式が挙げられる。この方式は圧電素子の振動時
にわずかではあるが熱が発生する。
【0004】このようなインク吐出に伴って熱が発生す
る方式のインクジェット記録装置では、インク路内のイ
ンクに畜熱が生じ、インクの温度が上昇する場合があ
る。すなわち、グラフィック画像やベタ部分を含む画像
等、比較的印字デューティーが高い記録を行う場合など
で、吐出が連続的に行われると、吐出エネルギー発生素
子の駆動周期が短くなり、上述したように、吐出に伴っ
て生じる余分な熱が十分排出されないうちに次の吐出が
行われるため、インクに畜熱を生じることになる。この
とき、インク路内のインクに溶け込んだ空気から発生す
る微細な気泡は、このインクの温度上昇によって成長
し、また成長した気泡が互いに合体してさらに成長す
る。このようにして、ある程度の大きさに成長した気泡
はインク路内に残留し、吐出に係るインク挙動に影響を
及ぼすことがある。
【0005】例えば、前述のバブルジェット方式では、
残留気泡が吐出時の気泡の成長を阻害して十分な成長が
達成されず、インクの吐出量が変化したり、吐出方向が
変化するなどインク吐出が不安定なものになることがあ
る。さらに極端な場合は、大きく成長した残留気泡がイ
ンク路内を塞いでしまうと、インク路内へのインク充填
が不十分となり、発熱素子は空焚き状態となって発熱素
子自体に損傷を及ぼしたり、全くインクが吐出されなく
なる。
【0006】このような残留気泡による弊害を防止する
ために、吐出口をキャップで覆い、所定の吸引機構でイ
ンク路内のインクを、吐出口を介して強制的に吸引排出
したり、また所定の加圧機構によってインク路内を加圧
することでインクを排出し、これらのインク排出に伴っ
て残留気泡をインク路内から除去する処理が従来から行
われている。しかしながらこれらの処理によって排出さ
れるインク量は比較的多量であるので、記録以外に消費
されるインクが多くなり、結果としてその記録装置のラ
ンニングコストが上昇してしまうことになる。
【0007】また、上述の吸引処理あるいは加圧処理を
行うには、記録ヘッドをキャップのある位置まで移動さ
せ、キャッピングをしてから吸引あるいは加圧を行うた
め、処理が完了するまでに比較的多くの動作を要する。
従って記録中にこの処理を実行すると、かなり時間がか
かってしまい、全体的な記録速度の低下を招くことにな
る。
【0008】これらの問題に対して有効な技術の一つ
が、例えば、特開平4−219253号公報に開示され
ている。これは、気泡を排出しようとするインク路を除
き、これに隣接するインク路を少なくとも含んだインク
路について連続的に複数回の吐出を行い、上記気泡を排
出しようとするインク路中の残留気泡を排出するという
ものである。この回復処理を、例えば記録動作中に予備
吐出として行っても、それによって消費されるインク量
は吸引回復と比較して少なく、また、その動作に要する
時間も少なくて済む。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような残留気泡の除去等を目的としてなされる回復処
理に関して、以下のような問題がある。
【0010】1つには、例えば黒文字等のジャギーを目
立たなくしたり、カラーイメージ画像を写真調のより高
画質な画像として出力するには、形成されるドットを小
さくすることが一つの有効な手段である。しかし、その
ため、従来の40pl〜60plの吐出量より少ない吐
出量とすると、上述した残留気泡の問題に加え、インク
の析出物の問題が派生する。
【0011】すなわち、上述したように、インク吐出に
伴って熱を発生する記録ヘッドでは、インク中に溶解し
ている溶解物が吐出に伴う熱により析出し、この析出物
が吐出口やインク路内に残留することにより、吐出方向
や吐出量に影響を及ぼす場合がある。例えば、インクタ
ンクにポリウレタンスポンジを使用している場合、イン
ク中には、ポリウレタンスポンジの製造工程で加えられ
る熱やインクによって加水分解されたポリオールが溶解
し、吐出動作に伴う熱の発生によって、この溶解してい
たポリオールが析出することがある。
【0012】また、たとえ析出物が発生したとしても、
1回の吐出量が多い場合は、それだけ吐出に伴って排出
される量も多くなるので、インク路内に析出物が残留す
る量も少なく、吐出への影響も少なくなる。しかしなが
ら、上述のようにインク滴を小液滴化すると、1回の吐
出量が少なくなる。その結果、吐出に伴って排出される
析出物の量も少なくなり、析出物がインク路内に残留す
ることになる。この残留した析出物が上述のようにイン
ク路や吐出口に付着することにより、吐出方向や吐出量
に変化をもたらし、インクの着弾位置精度を著しく乱す
場合がある。
【0013】2つめは、上述した残留気泡や析出物の状
態や量は、記録動作の駆動パルス数や記録時間、記録領
域といった記録履歴や、記録終了してからの経過時間に
よって異なるのが一般的である。このため、これらの条
件に関係なく吐出回復処理を行うのでは、十分に吐出回
復がなされてなかったり、あるいは過剰に吐出回復処理
がなされて、不必要にインクを消費してしまう場合があ
る。
【0014】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであり、吐出口及びインク路中に発生し
ている残留気泡や析出物の状態に応じて、最適な吐出回
復処理を実行し、常に適切な記録環境を保つとともに、
インクの不必要な消費を防ぐことが可能なインクジェッ
ト記録装置および吐出回復方法を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドに具えられた吐出口からインク
滴を記録媒体に吐出することにより記録を行うインクジ
ェット記録装置において、前記記録ヘッドの記録動作に
伴う記録履歴を検出する検出手段と、該検出手段が検出
した記録履歴における記録パルス数nと、記録時間t
と、n/tの値が、{n/t≧所定値a}を満たしたと
き、所定の吐出回復処理を実行する吐出回復処理実行手
段とを具えたことを特徴とする。
【0016】本発明の吐出回復方法は、記録ヘッドに具
えられた吐出口からインク滴を記録媒体に吐出すること
により記録を行うインクジェット記録装置を用いた吐出
回復方法において、前記記録ヘッドの記録動作に伴う記
録履歴を検出する検出ステップと、該検出ステップが検
出した記録履歴における記録パルス数nと、記録時間t
と、n/tの値が、{n/t≧所定値a}を満たしたと
き、所定の吐出回復処理を実行する吐出回復処理実行ス
テップとを具えたことを特徴とする。
【0017】以上の構成によれば、記録履歴から吐出口
及びインク路中に発生している残留気泡や析出物の状態
を推測し、その推測した状態が所定の条件を満たすと吐
出回復処理を実行するため、記録に支障をきたす前に析
出物や残留気泡を取り除くことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録装置
及び吐出回復方法を適用した実施形態について、図面を
参照して以下に説明する。
【0019】図1は、本発明を適用したプリンタの要部
構成を示す斜視図である。
【0020】プリンタは、複数の吐出口を配列した記録
ヘッドユニット11を搭載したキャリッジ13を具えて
いる。キャリッジ13はガイドシャフト12に案内され
て移動可能であり、これにより、不図示の搬送ローラに
よって搬送される記録媒体Pに沿って移動することがで
きる。記録時に、駆動ベルト14を介して伝えられるキ
ャリッジモータ15の駆動力によって、キャリッジ13
はガイドシャフト12に沿って記録媒体P上を移動し、
この移動の際に記録ヘッドユニット11の各吐出口から
インク滴を記録媒体Pに吐出し、画像を形成していく
(以下、この動作を「印字動作」ともいう)。この移動
により、記録ヘッドユニット11が記録媒体P上の記録
領域端まで走査すると、搬送ローラによって記録媒体P
を矢印Aの方向へ一定量移動させる(以下、この動作を
「紙送り動作」ともいう)。このように、記録ヘッドユ
ニット11による印字動作と搬送ローラによる紙送り動
作とを繰り返すことにより、記録媒体P全体に記録を行
うことができる。
【0021】なお、記録ヘッドユニット11は黒、シア
ン、マゼンタ、イエローの4色のインクを吐出するそれ
ぞれの記録ヘッドから構成されており、キャリッジ13
に搭載される不図示のインクカートリッジにより、それ
ぞれの色のインクが供給されることによって、それぞれ
インクを吐出することができる。記録ヘッドユニット1
1内部の構成については後述する。
【0022】また、記録領域外にホームポジション(H
P)が設けられており、記録ヘッドユニット11は非記
録時にはこのホームポジションに待機する。この時、キ
ャップ部16で吐出口列部分を覆い、インク溶剤の蒸発
による吐出口付近のインクの固着、あるいは塵埃等の付
着による目詰まりを防止する。
【0023】また、キャップ部16は、記録動作中等、
定期的に行われる予備吐出の廃インク受けとなる。この
予備吐出により、使用頻度の低い吐出口付近のインクが
増粘、固着して吐出不良や目詰まりが起きるのを防ぐこ
とができる。
【0024】また、キャップ部16に隣接した位置にブ
レードを配設して、記録ヘッドユニット11がホームポ
ジションに移動する際に、吐出口が形成されている面と
ブレードとを接触させてワイピングを行うといったもの
でもよい。
【0025】図2は記録ヘッドの吐出口列を記録媒体側
から見た模式的斜視図である。
【0026】図3は、図2に示す記録ヘッドのインク吐
出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【0027】記録ヘッドユニット11は記録媒体Pと対
峙する面112(以下、「吐出口面」という)に複数の
吐出口113が配列された吐出口列を具えている。吐出
口は記録ヘッドユニット11が移動する方向(矢印yの
方向)に対して垂直になるように一列に配列されてお
り、各吐出口は矢印Bの方向に向かって順にL1,L
2,L3・・とし、吐出口の総数は256個とする。
【0028】各吐出口113はインク路114を介して
共通液室115と連通しており、この共通液室115か
らインクが供給され、インク路114全体にインクが充
填されている。インク路114には電気熱変換体である
熱エネルギー発生素子116が配置されており、インク
吐出時は、この熱エネルギー発生素子116を発熱さ
せ、膜沸騰によってインク内に気泡を瞬間的に生じさ
せ、この気泡の生成圧力によってインク滴を吐出する。
【0029】また記録ヘッド自体の温度を検知するダイ
オードセンサ117が吐出口列の両端に設けられてい
る。なお、ヘッド温度を検知するセンサはこれに限ら
ず、サーミスタ等の他のセンサを用いてもよいし、ある
いは印字ドットのデューティから求めた演算値をヘッド
温度としてもよい。
【0030】図4は、記録ヘッドユニット11の他の例
の部分斜視図である。
【0031】図5は、図4のA−A´線断面図である。
【0032】記録ヘッドの吐出口部分は、吐出口面11
2を有する吐出口プレート121、被膜樹脂層120、
基板119の3層で構成されている。吐出口プレート1
21の吐出口面112には、吐出口113が千鳥状の2
列に配列されており、矢印Bの方向に向かって順にL
1,L2,L3,..とする。吐出口の総数は256個
とする。
【0033】基板119は、ガラス、セラミック、プラ
スチックあるいは金属等でできていおり、この基板11
9と吐出口プレート121との間に被膜樹脂層120が
挟まれている。この被膜樹脂層120は中央部分が2つ
に分かれており、この切れ目部分がインク供給口118
となる。また被膜樹脂層120の切れ目部分は一定間隔
で凹凸が繰り返されており、この凹凸が各吐出口のイン
ク路の流路壁となっている。
【0034】基板119上には各吐出口に対応して、熱
エネルギー発生素子116が設けられており、この2列
の吐出口列の間にインク供給口118が設けられてい
る。共通液室のインクはこのインク供給口118から各
インク路を介して吐出口113まで充填している。
【0035】図6はプリンタの制御構成を示すブロック
図である。
【0036】メインバスライン605に対して、CPU
600、画像入力部603、入力した画像信号を処理す
る画像信号処理部604、操作部606、回復系制御回
路607、ヘッド温度制御回路614、ヘッド駆動制御
回路615が、アクセス可能に接続されている。
【0037】CPU600は、リードオンリメモリであ
るROM601と、ランダムアクセスメモリRAM60
2とを記憶部とし、ROM601には、各駆動部の制御
プログラムが記憶されている。一方、RAM602に
は、予めヘッド回復タイミングチャートを実行するプロ
グラムが記憶されており、必要に応じて予備吐出条件等
の回復条件を回復系制御回路607、記録ヘッド、保温
ヒータに与える。
【0038】CPU600からの回復条件によって回復
系制御回路607は作動し、これにより回復系モータ6
08が駆動する。回復系モータ608は記録ヘッド61
3とクリーニングブレード609、キャップ610、吸
引ポンプ611を駆動する。ヘッド駆動制御回路615
は、記録ヘッド613のインク吐出用電気熱変換体の駆
動条件を実行するもので、予備吐出や記録用インク吐出
を記録ヘッド613に行わせるものである。
【0039】一方、記録ヘッド613のインク吐出用の
電気熱変換体が設けられている基板には保温ヒータが設
けられており、記録ヘッド内のインク温度を常に所定の
設定温度に保つために加熱調整するものである。また、
サーミスタ612は、上記基板に設けられており、実質
的な記録ヘッド内部のインク温度を測定するためのもの
である。サーミスタ612も同様に、基板にではなく外
部に設けられていても良く、記録ヘッド周囲近傍にあっ
てもよい。
【0040】(実施形態1)本実施形態の記録ヘッド
は、図2に示したインク吐出口が一列で配列する形態の
ものであり、吐出口数は256個で、各吐出口の間隔が
1/600インチで構成されている。本実施形態の記録
装置は、この記録ヘッドを用いて走査方向および紙送り
方向いずれも記録画素密度が600dpiとなるように
記録を行う。
【0041】本発明の処理の実施形態について以下に説
明する。
【0042】図7は、1回に吐出するインク量と、イン
クの着弾位置のずれ量の平均値との関係を示した図であ
る。
【0043】図7に示すように、1回の吐出量が少なく
なるほど、吐出動作中に発生する析出物が吐出方向に影
響を及ぼすことが分かる。そして、1回の吐出量が20
(pl)以下になると、ずれ量の平均値が10(μm)
以上となり、吐出不良となる。本実施形態では、1回の
吐出量が20(pl)とする。
【0044】図8は、256個全ての吐出口の印字パル
ス数を印字時間で割った単位時間当たりの印字パルス数
と印字によって発生する残留気泡と析出物の発生量を調
査した結果を示した図である。
【0045】図8によれば、単位時間当たりの印字パル
ス数が多くなるほど、残留気泡と析出物の発生量が増加
する傾向にある。また、析出物や残留気泡の発生量がT
以上になると、吐出不良を引き起こす。析出物の発生量
がTになる所定時間内の印字パルス数はa1であり、残
留気泡の発生量がTになる所定時間内の印字パルス数は
a2であるとすると、これらの時点よりも以前に吐出回
復処理を行ってもさほど効果的ではなく、この時点、も
しくはそれ以降で吐出回復処理を行うと効果的である。
【0046】図9は、本実施形態の吐出回復処理を示す
フローチャートである。
【0047】そこで、吐出回復処理を次に示すタイミン
グで行う。
【0048】まず、印字指令がホストコンピュータから
CPUに入力されると(ステップ901)、キャップ部
をオープンする(ステップ902)。記録ヘッドを駆動
して、次に256個全ての吐出口の総印字パルス数nと
印字時間tの計測を開始し(ステップ903)、印字動
作を開始する(ステップ904)。印字動作が終了する
と(ステップ905)、キャップ部で記録ヘッドを密閉
し(ステップ906)、印字パルス数nと印字時間tの
計測を終了する(ステップ907)。次に、この計測し
た印字パルス数nと印字時間tから、n/tが所定値a
よりも小さいかどうかを判断する(ステップ909)。
所定値aは図8中に示したa1よりも小さい値とする。
この判断で、所定値aよりも単位時間当たりの印字パル
ス数が大きかった場合、吐出回復処理である所定パター
ンの予備吐出の設定を行う(ステップ910)。なお、
所定パターンの予備吐出の詳細は後述する。行った後、
印字指令の有無の判断を行う(ステップ911)。印字
指令が入ると、キャップ部をオープンし(ステップ91
2)、ステップ910で設定した所定パターンの予備吐
出を実行する(ステップ913)。
【0049】図10は予備吐出処理を示すフローチャー
トである。
【0050】256個が一列に並んだ吐出口列の偶数番
目の吐出口の吐出エネルギー発生素子を駆動周波数10
KHZで128(変数K1)回連続して駆動する(ステ
ップ1001)。次に奇数番目の吐出口の吐出ヒータを
同様に駆動周波数10KHZで128(変数K2)回連
続して駆動する(ステップ1002)。この動作を24
(変数K3)回繰り返す。
【0051】吐出口を奇数番目と偶数番目の2グループ
に分けて交互に数回ずつ吐出を行うと、一度に全吐出口
から吐出するのに比べて駆動する吐出エネルギー発生素
子が1/2になり、インクの温度上昇を抑えることがで
きる。したがって、新たな残留気泡の発生を抑えるとと
もに、吐出中の吐出口どうしの間に挟まれる吐出口内の
残留気泡や析出物も両側面の吐出口の吐出動作による振
動やインク流の発生によって排出されることになり、効
果的である。
【0052】また、吐出ヒータの駆動回数、及び予備吐
出動作を繰り返す回数は固定ではなく、各変数K1、K
2、K3はインク物性や吐出口の形状、吐出エネルギー
発生素子の種類に応じて設定自由であり、上記の値に限
定するものではない。
【0053】また、図10のフローチャートで示したよ
うな奇数番目の吐出口と偶数番目の吐出口の吐出エネル
ギー発生素子を交互にそれぞれ複数回連続して駆動する
方法だけでなく、吐出を行った後に一定時間吐出を行わ
ないというステップを加えたものであってもよい。
【0054】図11は予備吐出処理の他の例を示すフロ
ーチャートである。
【0055】奇数番目の吐出口の吐出(ステップ110
1)と偶数番目の吐出口の吐出(ステップ1102)と
が終了した後に、256(変数K4)パルス分、いずれ
の吐出口も駆動を行わない(ステップ1103)。つま
り、一定時間の間隔をあけて吐出動作を繰り返す。この
ように吐出を行わない時間を一定量設けることにより、
より残留気泡と析出物が排出しやすくなる。
【0056】また、奇数番目と偶数番目の2グループに
分割して予備吐出を行っているが、その他の吐出口番号
の組み合わせを数種類用いて全吐出口について吐出を行
うパターンであれば良い。また、駆動周波数は印字の駆
動周波数以下にすると排出効果が高くなり、より好まし
い。
【0057】また、本実施形態では吐出口が一列に配列
された記録ヘッドを用いているが、図4,図5に示した
吐出口が千鳥状に配列されている記録ヘッドに対しても
同様の効果が得られる。
【0058】本実施形態では、印字開始から印字終了ま
での印字パルス数と印字時間を計測し、印字パルス数/
印字時間を求めることで残留気泡と析出物の発生量を求
めていたが、印字開始から印字終了までの印字パルス数
(n)と印字領域(w)を計測し、印字パルス数(n)
/印字領域(w)を求めることで残留気泡と析出物の発
生量を求め、この値が吐出不良を引き起こす所定値以上
になると、所定パターンの予備吐出処理を行うという形
態であってもよい。
【0059】また、本実施形態では、印字指令を受けて
キャップ部をオープンしてからキャップ部をクローズす
るまでの印字パルス数と印字時間から単位時間あたりの
印字パルス数を求めているが、印字時間が一定時間経過
するか、あるいは印字パルス数が一定量に達する毎に、
「印字パルス数/印字時間」を求め、この求めた単位時
間あたりの印字パルス数が所定値aを超えている場合
に、前述の所定パターンの予備吐出を行うようにしても
よい。なお、所定値aは吐出するインク適の量、インク
物性や吐出口の形状、吐出エネルギー発生素子の種類に
合わせた条件がよい。
【0060】以上のように、印字開始から印字終了まで
の印字パルス数と印字時間とから求められる印字パルス
数/印字時間と析出物、残留気泡の発生量との関係か
ら、前記印字パルス数/印字時間の値が所定値を超えた
場合のみ所定パターンの予備吐出を行うため、残留気泡
と析出物とを効果的に排出することができる。さらに不
必要にインクを消費することなく、記録速度を落とさず
に良好な画像記録を行うことができる。
【0061】(実施形態2)実施形態1では、単位時間
あたりの印字パルス数が所定値Tを超えると、発生中の
残留気泡と析出物が吐出に悪影響を与える程度の量にな
っていると考えて、所定パターンの予備吐出を行ってい
る。しかしながら、印字データによって印字を開始して
から所定値Tに到達するまでの時間が異なる。すなわ
ち、カラー写真画像など、印字デューティの高い印字デ
ータを印字する場合と、テキストなど印字デューティの
低い印字データを印字する場合とでは、所定値Tに到達
するまでの時間が異なる。
【0062】図12は、図8で示した吐出不良が発生す
る「印字パルス数/印字時間」がa1となるときの印字
パルス数と、残留気泡と析出物の発生した量との関係を
示した図である。
【0063】同図から判断できるように、印字パルス数
が多くなるほど残留気泡と析出物の発生量が増加する傾
向にある。つまり、印字データの印字デューティが高け
れば高いほど、短時間で大量のインクを吐出することに
なり、それだけ印字パルス数が多くなるため、印字デュ
ーティの低い印字データを印字するときよりも早く所定
値Tに到達する。
【0064】本実施形態は、予備吐出処理を実行する判
断条件に、単位時間あたりの印字パルス数が所定値aを
超えたときの印字パルス数の値を追加して、より最適な
回復処理を実現するものである。
【0065】なお、本実施形態に用いる記録ヘッドは吐
出口256個が一列に配列されたもので、吐出口の間隔
は1/600インチであり、記録画素密度は600dp
iになる。
【0066】図13は、本実施形態の吐出回復処理を示
すフローチャートである。
【0067】まず、印字指令がホストコンピュータから
CPUに入力されると(ステップ1301)、キャップ
部をオープンする(ステップ1302)。記録ヘッドを
駆動して、次に256個全ての吐出口の総印字パルス数
nと印字時間tの計測を開始し(ステップ1303)、
印字動作を開始する(ステップ1304)。印字動作が
終了すると(ステップ1305)、キャップ部で記録ヘ
ッドを密閉し(ステップ1306)、印字パルス数nと
印字時間tの計測を終了する(ステップ1307)。次
に、この計測した印字パルス数nと印字時間tから、n
/tが所定値a=100000以上か、さらにnが所定
値b=20000000以上かを判断する(ステップ1
309)。所定値aは図8中に示したa1未満の値とす
る。さらに所定値bは図12中に示したb1未満の値と
する。
【0068】a≦n/tかつb≦nを満たしていない場
合は、ステップ1301に戻る。a≦n/tかつb≦n
を満たしている場合は、所定パターンの予備吐出の設定
を行う(ステップ1310)。なお、所定パターンの予
備吐出の詳細は後述する。設定を行った後、印字指令の
有無の判断を行う(ステップ1311)。印字指令が入
ると、キャップ部をオープンし(ステップ1312)、
所定パターンの予備吐出を実行する(ステップ131
3)。
【0069】所定パターンの予備吐出処理は、実施形態
1と同様にして、吐出口番号の奇数番目と偶数番目とを
交互に吐出させる方法であってもよいし、その他の吐出
口番号の組み合わせを数種類設け、各グループを交互に
吐出させる方法であってもよい。以下に組み合わせの一
例を説明する。
【0070】図14は、予備吐出処理の一例を示すフロ
ーチャートである。
【0071】256個が一列に並んだ吐出口列を4分割
し、吐出口番号が4x(x:1〜256)番目の吐出口
を駆動周波数10KHzで128(変数K′1)回連続
して駆動する(ステップ1401)。
【0072】続いて、吐出口番号が4x−1番目の吐出
口を駆動周波数10KHzで128(変数K′2)回連
続して駆動する(ステップ1402)。
【0073】次に、吐出口番号が4x−2番目の吐出口
を駆動周波数10KHzで128(変数K′3)回連続
して駆動する(ステップ1403)。
【0074】次に、吐出口番号が4x−3番目の吐出口
を駆動周波数10KHzで128(変数K′4)回連続
して駆動する(ステップ1404)。
【0075】これらステップ1401からステップ14
04までの動作を2(変数K′5)回繰り返す(ステッ
プ1405)。
【0076】次に駆動周波数10KHzで256(変数
K′6)回連続して駆動する時間分吐出を行わない(ス
テップ1406)。
【0077】これらステップ1401からステップ14
06までの動作を12(変数K′7)回繰り返す。
【0078】なお、変数K′1〜K′7までの値はイン
ク物性や吐出口の形状、吐出エネルギー発生素子の種類
に応じて上記以外の値にしてもよい。
【0079】また、本実施形態では吐出口が一列に配列
された記録ヘッドを用いているが、図4,図5に示した
吐出口が千鳥状に配列されている記録ヘッドに対しても
同様の効果が得られる。
【0080】本実施形態では、印字開始から印字終了ま
での印字パルス数と印字時間を計測し、印字パルス数/
印字時間を求めることで残留気泡と析出物の発生量を求
めていたが、印字開始から印字終了までの印字パルス数
(n)と印字領域(w)を計測し、印字パルス数(n)
/印字領域(w)を求めることで残留気泡と析出物の発
生量を求め、この値が吐出不良を引き起こす所定値以上
になると、所定パターンの予備吐出処理を行うという形
態であってもよい。
【0081】また、本実施形態では、印字指令を受けて
キャップ部をオープンしてからキャップ部をクローズす
るまでの印字パルス数と印字時間から単位時間あたりの
印字パルス数を求めているが、印字時間が一定時間経過
するか、あるいは印字パルス数が一定量に達する毎に、
「印字パルス数/印字時間」を求め、この求めた単位時
間あたりの印字パルス数が所定値aを超えている場合
に、前述の所定パターンの予備吐出を行うようにしても
よい。なお、所定値aはインク物性や吐出口の形状、吐
出エネルギー発生素子の種類に合わせた条件がよい。
【0082】以上のように、印字開始から印字終了まで
の印字パルス数と印字時間を計測し、印字パルス数/印
字時間と印字パルス数とを求め、各値が所定値を超えた
ときに所定パターンの予備吐出処理を行うことにより、
残留気泡と析出物を効果的に排出することができる。し
たがって不必要にインクの消費をすることなく、また記
録速度を落とすことなく、良好な画像記録を行うことが
できる。
【0083】(実施形態3)実施形態1、2とも、印字
中の印字パルス数と印字時間を計測し、印字パルス数/
印字時間と印字パルス数とがそれぞれ所定値を超える
と、予備吐出処理を行う必要性があると考え、次回の印
字動作を開始する前に所定パターンの予備吐出処理を行
うことによって、良好な吐出口の状態にしている。
【0084】しかしながら、印字動作中に発生した析出
物が印字動作終了後もそのまま残存しているわけではな
く、印字動作終了後の経過時間に従って変化している。
【0085】図15は、印字動作終了後の経過時間によ
る残留気泡と析出物の変化の様子を示すグラフである。
【0086】前述のように、印字動作中はインクの温度
が上昇し、かつ電気熱変換体は瞬間的に気泡を生成する
ため、インク内に溶解していた成分が析出し、吐出口や
インク路に付着するという現象が発生する。印字動作中
においては、析出物は、インク滴の吐出とともに放出さ
れる分、すなわち減少分があるため、急進的には増加し
ない。印字動作終了直後(図中c1)から15分(図中
c3)ほどは、ヘッドの畜熱でインクの温度が下がらな
いので、析出物が発生し続ける一方、インク滴と一緒に
放出される減少分がなくなるため、析出物は急激に増加
することとなる。
【0087】しかしながら、析出物はある一定量に到達
すると、平衡状態を保つようになる(図中c3からc4
区間)。そして、インクの温度が下がると、析出物は再
溶解を始めるため、印字動作終了後からある程度の時間
が経過すると、析出物の量は減少していくことになる。
そして、印字動作終了後、約24時間後(図中c5)に
は吐出に影響を及ぼす量を下回るようになる。そして、
最終的には析出物はなくなる傾向を示すことが分かる
(図中c6)。
【0088】これに対して、残留気泡については経過時
間が長くなるほど徐々に発生量が増加していく。これ
は、ある程度の大きさまで成長した残留気泡は、消泡ま
でに比較的長い時間を要するので減少しにくい上に、さ
らに残留気泡がある状態で放置しておくと気泡が成長し
ていくためである。
【0089】本実施形態では、このような析出物と残留
気泡の特徴を利用して、印字動作終了後の経過時間に従
って、吐出回復処理を異ならせ、各経過時間に最適な処
理を行う。
【0090】図16は、本実施形態の吐出回復処理を示
すフローチャートである。
【0091】まず、印字指令がホストコンピュータから
CPUに入力されると(ステップ1601)、キャップ
部をオープンする(ステップ1602)。記録ヘッドを
駆動して、次に256個全ての吐出口の総印字パルス数
nと印字時間tの計測を開始し(ステップ1603)、
印字動作を開始する(ステップ1604)。印字動作が
終了すると(ステップ1605)、キャップ部で記録ヘ
ッドを密閉し(ステップ1606)、印字パルス数nと
印字時間tの計測を終了する(ステップ1607)。次
に、この計測した印字パルス数nと印字時間tから、n
/tが所定値a=100000以上か、さらにnが所定
値b=20000000以上かを判断する(ステップ1
609)。所定値aは図7中に示したa1未満の値とす
る。さらに所定値bは図12中に示したb1未満の値と
する。
【0092】a≦n/tかつb≦nを満たしていない場
合は、ステップ1601に戻る。a≦n/tかつb≦n
を満たしている場合は、析出物が吐出に影響を与えるほ
ど発生していることになるので、所定パターンの予備吐
出の設定を行う(ステップ1610)。次に経過時間C
の測定を開始する(ステップ1611)。
【0093】そして、次の印字指令がホストコンピュー
タから入力されると(ステップ1612)、キャップ部
をオープンする(ステップ1613)。なお、印字指令
を入力したときに経過時間Cの測定を終了する。
【0094】次に、ここまで測定してきた経過時間Cの
値によって、異なる処理を選択する。まず、経過時間C
が所定時間C2(本実施形態では3分)以下であった場
合(ステップ1614)、パターンAの予備吐出を実行
する(ステップ1615)。経過時間Cが所定時間C2
以上C3(本実施形態では15分)以下であった場合
(ステップ1616)、パターンBの予備吐出を実行す
る(ステップ1617)。経過時間Cが所定時間C3以
上C5(本実施形態では24時間)以下であった場合
(ステップ1618)、パターンCの予備吐出を実行す
る(ステップ1619)。経過時間が所定時間C5以上
の場合は、予備吐出を実行せずにステップ1603に移
る。
【0095】なお、Aパターンの予備吐出は、図14に
示す予備吐出処理のフローチャートにおいて、K′7の
値を8回とした処理を行う。Bパターンの予備吐出は、
K′7の値を16回とした処理を行う。Cパターンの予
備吐出は、K′7の値を24回とした処理を行う。
【0096】また、経過時間に応じて所定パターンの総
駆動パルス数を多くするのが有効であるため、Aパター
ンは図10、Bパターンは図11、Cパターンは図14
のように吐出口番号の組み合わせを異ならせた予備吐出
を行ってもよい。さらに、駆動周波数は、印字の駆動周
波数以下にすると排出効果が高くなるため、パターンご
とに異ならせてもよい。
【0097】以上のように、印字開始から印字終了まで
の印字パルス数と印字時間を計測し、吐出不良を引き起
こす各所定値以上の場合においてのみ、印字終了後、次
の印字動作までの経過時間を測定し、この経過時間に応
じた最適な予備吐出を実行することにより、残留気泡と
析出物を効果的に排出することができる。このため、不
必要にインクの消費を多くすることなく、また記録速度
を落とすことなく、良好な画像記録を行うことができ
る。
【0098】なお、印字開始から印字終了までの印字パ
ルス数(n)と印字領域(W)を計測し、印字パルス数
(n)/印字領域(W)と印字パルス数を求めること
で、残留気泡と析出物の発生量を求め、印字パルス数
(n)/印字領域(W)が、吐出不良を引き起こす所定
値(d)以上であり、かつ印字パルス数(n)が所定値
(e)以上である場合においてのみ、所定パターンの予
備吐出の設定を検出するようにしてもよい。
【0099】また、本実施形態では、図4,図5に示し
た千鳥状の2列の記録ヘッドを用いたが、吐出口が一列
に配列された記録ヘッドを用いても同様の効果を発揮す
るのは勿論である。
【0100】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0101】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0102】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。
【0103】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0104】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0105】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0106】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0107】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。本発明においては、上述した
各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方
式を実行するものである。
【0108】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0109】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録装置及び吐
出回復方法を用いることにより、記録履歴から吐出口及
びインク路中に発生している残留気泡や析出物の状態を
推測し、その推測した状態が所定の条件を満たすと吐出
回復処理を実行するため、記録に支障をきたす前に析出
物や残留気泡を取り除くことができるため、高品位な記
録結果が得られる適切な記録環境を保つとともに、イン
クの不必要な消費を防ぐことができる。
【0110】また、析出物は、インクの温度に応じて再
溶解する特性を利用して、記録動作実施後の経過時間に
応じて、吐出回復処理のパターンを異ならせることによ
り、より最適な吐出回復処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置及びインクジ
ェット記録方法を適用したプリンタの要部構成を示す斜
視図である。
【図2】記録ヘッドユニット11の部分斜視図である。
【図3】吐出口部分を示す部分斜視図である。
【図4】記録ヘッドユニット11の他の例の部分斜視図
である。
【図5】図4のA−A´線断面図である。
【図6】プリンタの制御構成を示すブロック図である。
【図7】1回の吐出インク量と着弾位置のずれ量の平均
値との関係を示した図である。
【図8】256個全ての吐出口の印字パルス数を印字時
間で割った単位時間当たりの印字パルス数と印字によっ
て発生する残留気泡と析出物の発生量を調査した結果を
示した図である。
【図9】吐出回復処理を示すフローチャートである。
【図10】予備吐出処理を示すフローチャートである。
【図11】予備吐出処理の他の例を示すフローチャート
である。
【図12】図7で示した吐出不良が発生する「印字パル
ス数/印字時間」がa1となるときの印字パルス数と、
残留気泡と析出物の発生した量との関係を示した図であ
る。
【図13】吐出回復処理の他の例を示すフローチャート
である。
【図14】予備吐出処理の他の例を示すフローチャート
である。
【図15】印字動作終了後の経過時間による残留気泡と
析出物の変化の様子を示した図である。
【図16】吐出回復処理の他の例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
11 記録ヘッドユニット 112 吐出口面 113 吐出口 114 インク路 115 共通液室 116 熱エネルギー発生素子 117 ダイオードセンサ 118 インク供給口 119 基板 120 被膜樹脂層 12 ガイドシャフト 13 キャリッジ 14 駆動ベルト 15 キャリッジモータ 16 キャップ部 17 排紙ローラ 600 CPU 601 ROM 602 RAM 603 画像入力部 604 画像信号処理部 605 メインバスライン 606 操作部 607 回復系制御回路 608 回復系モータ 609 クリーニングブレード 610 キャップ 611 吸引ポンプ 612 サーミスタ 613 記録ヘッド 614 ヘッド温度制御回路 615 ヘッド駆動制御回路

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドに具えられた吐出口からイン
    ク滴を記録媒体に吐出することにより記録を行うインク
    ジェット記録装置において、 前記記録ヘッドの記録動作に伴う記録履歴を検出する検
    出手段と、 該検出手段が検出した記録履歴における記録パルス数n
    と、記録時間tと、n/tの値が、{n/t≧所定値
    a}を満たしたとき、所定の吐出回復処理を実行する吐
    出回復処理実行手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドに具えられた吐出口からイン
    ク滴を記録媒体に吐出することにより記録を行うインク
    ジェット記録装置において、 前記記録ヘッドの記録動作に伴う記録履歴を検出する検
    出手段と、 該検出手段が検出した記録履歴における記録パルス数n
    と、記録領域wと、n/wの値が、{n/w≧所定値
    c}を満たしたとき、所定の吐出回復処理を実行する吐
    出回復処理実行手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記記録履歴における
    記録パルス数nと、記録時間tと、n/tの値が、{n
    /t≧所定値a}かつ{n≧所定値b}を満たしたと
    き、所定の吐出回復処理を実行することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記所定値aの値は、インク中に発生す
    る析出物の発生比率に応じて設定されることを特徴とす
    る請求項1または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記所定値bの値は、インク中に発生す
    る析出物の発生比率に応じて設定されることを特徴とす
    る請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記所定値cの値は、インク中に発生す
    る析出物の発生比率に応じて設定されることを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記吐出口が1回の吐出で吐出するイン
    ク量が少なくなればなるほど、所定値aの値はより小さ
    い値が設定されることを特徴とする請求項1または3ま
    たは4に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出回復処理実行手段は、前回の記
    録動作で、前記記録履歴の値が前記{n/t≧所定値
    a}、または{n/w≧所定値c}、または{n/t≧
    所定値a}かつ{n≧所定値b}の条件に到達すると、
    次回の記録動作の前に所定パターンの予備吐出を実行す
    ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
    のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記吐出回復処理実行手段は、前記記録
    履歴の値が前記{n/t≧所定値a}、または{n/w
    ≧所定値c}、または{n/t≧所定値a}かつ{n≧
    所定値b}の条件を満たした場合、前回の記録動作終了
    時からの経過時間に応じて、予備吐出の所定パターンを
    異ならせることを特徴とする請求項8に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記吐出回復処理実行手段は、前回の
    記録動作終了時からの経過時間が所定値Tを超えるまで
    は経過時間に応じて予備吐出量を多くするパターンを用
    い、所定値Tを超えると、予備吐出量を少なくするパタ
    ーンを用いることを特徴とする請求項9に記載のインク
    ジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記所定値Tは、前記析出物のインク
    中への再溶解比率に応じて設定されることを特徴とする
    請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、複数の吐出口を配
    列した吐出口列を具え、 該吐出口列の先頭の吐出口から順にs番おきのs個のグ
    ループに分割し、 前記予備吐出はグループ単位で吐出口からインク滴を吐
    出する動作をグループごとに交互に行うことを特徴とす
    る請求項8ないし11のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  13. 【請求項13】 記録ヘッドに具えられた吐出口からイ
    ンク滴を記録媒体に吐出することにより記録を行うイン
    クジェット記録装置を用いた吐出回復方法において、 前記記録ヘッドの記録動作に伴う記録履歴を検出する検
    出ステップと、 該検出ステップが検出した記録履歴における記録パルス
    数nと、記録時間tと、n/tの値が、{n/t≧所定
    値a}を満たしたとき、所定の吐出回復処理を実行する
    吐出回復処理実行ステップと、 を具えたことを特徴とする吐出回復方法。
  14. 【請求項14】 記録ヘッドに具えられた吐出口からイ
    ンク滴を記録媒体に吐出することにより記録を行うイン
    クジェット記録装置を用いた吐出回復方法において、 前記記録ヘッドの記録動作に伴う記録履歴を検出する検
    出ステップと、 該検出ステップが検出した記録履歴における記録パルス
    数nと、記録領域wと、n/wの値が、{n/w≧所定
    値c}を満たしたとき、所定の吐出回復処理を実行する
    吐出回復処理実行ステップと、 を具えたことを特徴とする吐出回復方法。
  15. 【請求項15】 前記吐出回復処理実行ステップは、前
    記記録履歴における記録パルス数nと、記録時間tと、
    n/tの値が、{n/t≧所定値a}かつ{n≧所定値
    b}を満たしたとき、所定の吐出回復処理を実行するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の吐出回復方法。
  16. 【請求項16】 前記所定値aの値は、インク中に発生
    する析出物の発生比率に応じて設定されることを特徴と
    する請求項13または15に記載の吐出回復方法。
  17. 【請求項17】 前記所定値bの値は、インク中に発生
    する析出物の発生比率に応じて設定されることを特徴と
    する請求項15に記載の吐出回復方法。
  18. 【請求項18】 前記所定値cの値は、インク中に発生
    する析出物の発生比率に応じて設定されることを特徴と
    する請求項14に記載の吐出回復方法。
  19. 【請求項19】 前記吐出口が1回の吐出で吐出するイ
    ンク量が少なくなればなるほど、所定値aの値はより小
    さい値が設定されることを特徴とする請求項13または
    15または16に記載の吐出回復方法。
  20. 【請求項20】 前記吐出回復処理実行ステップは、前
    回の記録動作で、前記記録履歴の値が前記{n/t≧所
    定値a}、または{n/w≧所定値c}、または{n/
    t≧所定値a}かつ{n≧所定値b}の条件に到達する
    と、次回の記録動作の前に所定パターンの予備吐出を実
    行することを特徴とする請求項13ないし19のいずれ
    かに記載の吐出回復方法。
  21. 【請求項21】 前記吐出回復処理実行ステップは、前
    記記録履歴の値が前記{n/t≧所定値a}、または
    {n/w≧所定値c}、または{n/t≧所定値a}か
    つ{n≧所定値b}の条件を満たした場合、前回の記録
    動作終了時からの経過時間に応じて、予備吐出の所定パ
    ターンを異ならせることを特徴とする請求項20に記載
    の吐出回復方法。
  22. 【請求項22】 前記吐出回復処理実行ステップは、前
    回の記録動作終了時からの経過時間が所定値Tを超える
    までは経過時間に応じて予備吐出量を多くするパターン
    を用い、所定値Tを超えると、予備吐出量を少なくする
    パターンを用いることを特徴とする請求項21に記載の
    吐出回復方法。
  23. 【請求項23】 前記所定値Tは、前記析出物のインク
    中への再溶解比率に応じて設定されることを特徴とする
    請求項22に記載の吐出回復方法。
  24. 【請求項24】 前記記録ヘッドは、複数の吐出口を配
    列した吐出口列を具え、 該吐出口列の先頭の吐出口から順にs番おきのs個のグ
    ループに分割し、 前記予備吐出はグループ単位で吐出口からインク滴を吐
    出する動作をグループごとに交互に行うことを特徴とす
    る請求項20ないし23のいずれかに記載の吐出回復方
    法。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドは、熱エネルギー発生
    素子を具え、該熱エネルギー発生素子がインク中に発生
    させる気泡の生成圧力によってインク滴を吐出すること
    を特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
JP21129399A 1999-07-26 1999-07-26 インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法 Pending JP2001030512A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21129399A JP2001030512A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21129399A JP2001030512A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001030512A true JP2001030512A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16603546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21129399A Pending JP2001030512A (ja) 1999-07-26 1999-07-26 インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001030512A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009190284A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Seiko Epson Corp 液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置
JP2009234274A (ja) * 2002-03-25 2009-10-15 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2009274368A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Tohoku Ricoh Co Ltd インクジェット印刷装置
JP2014208442A (ja) * 2013-03-22 2014-11-06 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、および液体噴射装置の制御方法
WO2024057939A1 (ja) * 2022-09-15 2024-03-21 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234274A (ja) * 2002-03-25 2009-10-15 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2009190284A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Seiko Epson Corp 液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置
JP2009274368A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Tohoku Ricoh Co Ltd インクジェット印刷装置
JP2014208442A (ja) * 2013-03-22 2014-11-06 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、および液体噴射装置の制御方法
WO2024057939A1 (ja) * 2022-09-15 2024-03-21 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5072573B2 (ja) 記録装置及び記録ヘッドの制御方法
JP2004098626A (ja) インクジェット記録装置および予備吐出方法
JP3376112B2 (ja) インクジェット装置およびその回復制御方法
JP3667117B2 (ja) インクジェット記録装置および該装置における吐出回復方法
US6820958B2 (en) Method for controlling the drive energy of an ink jet print apparatus and the ink jet print apparatus
JPH03227636A (ja) 液体噴射記録装置
JP5231766B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000094701A (ja) インクジェット記録装置及びクリーニング制御方法
JPH0592579A (ja) インクジエツト記録装置
JP2001030512A (ja) インクジェット記録装置及び該装置における吐出回復方法
JP2001277508A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JPH09207358A (ja) インクジェット記録方法およびその装置
JPH06336024A (ja) インクジェット記録装置
JP4585660B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JPH04247962A (ja) インクジェット記録装置
JP4450426B2 (ja) インクジェット方式画像形成装置及びインクジェット方式画像形成方法
JP2003089196A (ja) インクジェット記録装置及び該装置におけるインクの温度制御方法
JP4780882B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2004122533A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2814283B2 (ja) インクジェット記録装置の回復方法
JP2008049562A (ja) インクジェット記録装置
JPH0691891A (ja) インクジェット記録装置
JP2006289624A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2001334679A (ja) インクジェット印字装置
JP3025584B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクカセット