JP2009190284A - 液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め設定された所定経過時間A毎に、高流速にてインクノズルからインクを吐出させてドット抜けの有無を検査する閉塞チェックステップS02,S03と、閉塞チェックステップS02,S03にてインクノズルにおけるドット抜けが検出された場合に、クリーニングを実行するクリーニングステップS05と、を行う。
【選択図】図10
Description
ところで、液体吐出ノズルに生じる気泡の成長は温度に依存するため、高温の環境状態を考慮して、短い間隔にて定期的にクリーニングを行わなければならず、クリーニングのために多量の液体が無駄に消費されてしまうという問題があった。
予め設定された所定経過時間毎に、高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査する閉塞チェックステップと、
前記閉塞チェックステップにて前記吐出ノズルにおけるドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行するクリーニングステップと、を行うことを特徴とする。
これにより、クリーニングによる液体の無駄な消費を極力抑えて効率を向上させつつ、吐出ノズルに蓄積した気泡を円滑に除去し、高い信頼性にて液体を吐出させることができる。
この制御方法によれば、通常流速吐出でのドット抜け発生前に確実にクリーニングを行うことができる。
予め設定された所定経過時間毎に、前記ドット抜け検査手段により高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査させ、ドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行する制御部を備えたことを特徴とする。
これにより、クリーニングによる液体の無駄な消費を極力抑えて効率を向上させつつ、吐出ノズルに蓄積した気泡を円滑に除去し、高い信頼性にて液体を吐出させることができる。
この構成の液体吐出装置によれば、通常流速吐出でのドット抜け発生前に確実にクリーニングを行い、吐出ノズルに蓄積された気泡を除去することができる。
図1は本発明の実施形態に係る記録装置であるインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図、図2は図1に示したロール紙プリンタの開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。
図4に示すように、キャリッジガイド軸18は、ヘッドユニットフレーム13においてプリンタ幅方向を規定している左右一対のサイドフレーム29,30に水平に架け渡されている。キャリッジガイド軸18にスライド可能に支持されたキャリッジ17には、インクを供給するための可撓性のインク供給チューブ32が接続されており、インク供給チューブ32は、図示略のインク流路を介して、カートリッジ装着部33に装着されたインクカートリッジ34に接続されている。インクカートリッジ34はカートリッジケース内に複数個の色別のカラーインクパックを収容したものであり、各色のインクを個別にキャリッジ17の下面に露出するインクジェットヘッド14(図3参照)に供給する。
図5及び図6に示すように、ヘッドキャップ機構40は、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aを封止可能なもので、キャリッジ17の移動方向(図5左右方向)に沿ってスライド可能に設けられ、キャリッジ17に押圧されて移動するスライダ41と、インクジェットヘッド14に対して近接及び離間するようにスライダ41にスライド可能に設けられたキャップホルダ42と、キャップホルダ42のインクジェットヘッド14側に固定されたヘッドキャップ44と、スライダ41の位置に応じてキャップホルダ42とインクジェットヘッド14との距離を変更するカム機構45とを備えている。
なお、本実施形態のプリンタ1では、印刷時におけるインク吐出量である通常流速でのインク吐出によるドット抜けの検査及び通常流速よりも高速でのインク吐出によるドット抜けの検査(閉塞チェック)が行われる。
制御部70を構成する指令部71は、まず、タイマ76からの計測情報に基づいて、前回の閉塞チェックからの経過時間が所定の所定経過時間Aを越えたか否かを判断する(ステップS01)。
所定経過時間Aを越えたと判断した場合は、閉塞チェックを行う(ステップS02,S03:閉塞チェックステップ)。
この閉塞チェック時におけるインクノズルからのインク滴の吐出流速は、通常の印刷時の吐出流速よりも速い高流速吐出とされる。
これに対して、閉塞チェックの結果、インクノズルにドット抜けがあったと判定した場合は、クリーニングを行う(ステップS05:クリーニングステップ)。
具体的には、指令部71が、位置情報検出部72からのキャリッジ位置情報に基づいてキャリッジモータ19を駆動し、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を待機位置に移動させて停止させ、ヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14を互いに当接させてインクノズル面14aにヘッドキャップ44のリップ部60を密着させ、この状態にて、インク吸引機構77を駆動させる。
クリーニング後は、再び閉塞チェックからの経過時間が所定経過時間Aに達するまで待機する(ステップS01)。
図11に示すように、インクノズルにおける気泡は、時間の経過とともに徐々に成長して体積Vが増加し、ドット抜け体積V1に達すると、印刷時にドット抜けが生じる。
また、印刷時の通常吐出流速よりも速い閉塞チェック時での高流速吐出では、印刷時の通常吐出流速よりも小さな体積V2にてドット抜けが生じる。
この所定経過時間Aによって閉塞チェックを行うこととすると、ある閉塞チェックにてドット抜けが生じていなければ、所定経過時間A後の次の閉塞チェック時までは印刷時の通常吐出流速でのドット抜けが生じることがないこととなる。
このため、図11に示すように、クリーニングは、クリーニングにて除去可能な最低気泡体積V3からドット抜け体積V1までの間に行う必要がある。したがって、クリーニングを定期的に実施する制御では、高温の環境状態を考慮しつつ安全性も考慮して最低気泡体積V3からドット抜け体積V1に至るまでの間隔時間Cを基準とし、この間隔時間Cごとにクリーニングを行うこととなる。
すると、図12における破線にて示すように、気泡がドット抜け体積V1に至るかなり前にクリーニングが行われることとなり、クリーニングの実行頻度が多くなり、無駄に消費されるインクの消費量が多くなる。
特に、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間を所定経過時間Aとしたので、通常流速吐出でのドット抜け発生前に確実にクリーニングを行うことができる。
Claims (5)
- 液体を吐出する吐出ノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記吐出ノズルが設けられたノズル面に対して接離可能なヘッドキャップと、前記ノズル面に密着させた前記ヘッドキャップ内を吸引して前記吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うクリーニング手段と、前記吐出ノズルにおけるドット抜けの有無を検査するドット抜け検査手段とを有する液体吐出装置の制御方法であって、
予め設定された所定経過時間毎に、高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査する閉塞チェックステップと、
前記閉塞チェックステップにて前記吐出ノズルにおけるドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行するクリーニングステップと、を行うことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。 - 前記所定経過時間は、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置の制御方法。
- 液体を吐出する吐出ノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記吐出ノズルが設けられたノズル面に対して接離可能なヘッドキャップと、前記ノズル面に密着させた前記ヘッドキャップ内を吸引して前記吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うクリーニング手段と、前記吐出ノズルにおけるドット抜けの有無を検査するドット抜け検査手段とを有する液体吐出装置であって、
予め設定された所定経過時間毎に、前記ドット抜け検査手段により高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査させ、ドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行する制御部を備えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 前記所定経過時間は、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間であることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
- 請求項4に記載の吐出ノズルからインク滴を吐出させて被印刷物に印刷処理を行うことを特徴とする記録装置。
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