JP2009190284A - 液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置 - Google Patents

液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】クリーニングのための液体の消費量を極力抑えて効率を向上させつつ高い信頼性にて液体を吐出させることができる液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置を提供する。
【解決手段】予め設定された所定経過時間A毎に、高流速にてインクノズルからインクを吐出させてドット抜けの有無を検査する閉塞チェックステップS02,S03と、閉塞チェックステップS02,S03にてインクノズルにおけるドット抜けが検出された場合に、クリーニングを実行するクリーニングステップS05と、を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は、吐出ノズルから液滴を吐出する液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及びそれを備えた記録装置に関する。
吐出ノズルから液滴を吐出する液体吐出装置には、液体を吐出する液体吐出ノズルと非接触状態にて設けられた感知部と、液体吐出ノズルから吐出された帯電した液体によって感知部に発生する誘導電流を検出する検出部と、検出部により検出された誘導電流に基づき、液体吐出ノズルから液体の吐出が正常に行われているか否かを判定する判定部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−264243号公報
上記のような液体吐出装置では、液体吐出ノズルにて気泡が徐々に成長して流路閉塞を起こすことによるドット抜けを防ぐべく、液体吐出ノズルから強制的にインクを吸引するクリーニングを定期的に行うことが要求される。
ところで、液体吐出ノズルに生じる気泡の成長は温度に依存するため、高温の環境状態を考慮して、短い間隔にて定期的にクリーニングを行わなければならず、クリーニングのために多量の液体が無駄に消費されてしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、クリーニングのための液体の消費量を極力抑えて効率を向上させつつ高い信頼性にて液体を吐出させることができる液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液滴吐出検査方法は、液体を吐出する吐出ノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記吐出ノズルが設けられたノズル面に対して接離可能なヘッドキャップと、前記ノズル面に密着させた前記ヘッドキャップ内を吸引して前記吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うクリーニング手段と、前記吐出ノズルにおけるドット抜けの有無を検査するドット抜け検査手段とを有する液体吐出装置の制御方法であって、
予め設定された所定経過時間毎に、高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査する閉塞チェックステップと、
前記閉塞チェックステップにて前記吐出ノズルにおけるドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行するクリーニングステップと、を行うことを特徴とする。
この発明の液体吐出装置の制御方法によれば、所定経過時間毎に高流速にて液体を吐出させた閉塞チェックを行い、閉塞チェックにてドット抜けが生じていた場合に吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うので、クリーニングの頻度を極力少なくすることができる。
これにより、クリーニングによる液体の無駄な消費を極力抑えて効率を向上させつつ、吐出ノズルに蓄積した気泡を円滑に除去し、高い信頼性にて液体を吐出させることができる。
また、前記所定経過時間は、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間であることが好ましい。
この制御方法によれば、通常流速吐出でのドット抜け発生前に確実にクリーニングを行うことができる。
また、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する吐出ノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記吐出ノズルが設けられたノズル面に対して接離可能なヘッドキャップと、前記ノズル面に密着させた前記ヘッドキャップ内を吸引して前記吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うクリーニング手段と、前記吐出ノズルにおけるドット抜けの有無を検査するドット抜け検査手段とを有する液体吐出装置であって、
予め設定された所定経過時間毎に、前記ドット抜け検査手段により高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査させ、ドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行する制御部を備えたことを特徴とする。
この構成の液体吐出装置によれば、制御部が、ドット抜け検査手段によって所定経過時間毎に高流速にて液体を吐出させた閉塞チェックを行わせ、閉塞チェックにてドット抜けが生じていた場合にクリーニング手段によって吐出ノズルから液体を吸引させてクリーニングを行うので、クリーニングの頻度を極力少なくすることができる。
これにより、クリーニングによる液体の無駄な消費を極力抑えて効率を向上させつつ、吐出ノズルに蓄積した気泡を円滑に除去し、高い信頼性にて液体を吐出させることができる。
また、前記所定経過時間は、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間であることが好ましい。
この構成の液体吐出装置によれば、通常流速吐出でのドット抜け発生前に確実にクリーニングを行い、吐出ノズルに蓄積された気泡を除去することができる。
また、本発明の記録装置は、上記の液体吐出装置の吐出ノズルからインク滴を吐出させて被印刷物に印刷処理を行うことを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、吐出ヘッドの吐出ノズルからのインク吐出の信頼性が高く、高品質に印刷を行うことができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態に係る液体吐出装置の制御方法、液体吐出装置及び記録装置を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る記録装置であるインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図、図2は図1に示したロール紙プリンタの開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。
図1に示すように、ロール紙プリンタ1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンタ本体2と、このプリンタ本体2の前面に取り付けられた開閉蓋3とを有している。プリンタ本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、当該排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5及び蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2bが形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。
蓋開閉レバー6を操作すると開閉蓋3のロックが解除される。ロック解除後、排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンタ内部に形成されているロール紙収納部11が開放状態となり、同時に、ロール紙収納部11から記録紙排出口4に至る記録紙搬送経路が開放状態となり、プリンタ前方からロール紙の交換作業などを簡単に行うことができるようになっている。なお、図2においては、開閉蓋3の外装部分及び蓋開閉レバー6を省略してある。
図3はロール紙プリンタの内部構成を示す説明図である。ロール紙プリンタ1の内部には、プリンタ本体フレーム10における幅方向の中央部分にロール紙収納部11が形成されている。ロール紙収納部11にはロール紙12がプリンタ幅方向に向いた横置き状態で収納される。
ロール紙収納部11の上側には、プリンタ本体フレーム10の上端にヘッドユニットフレーム13が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム13には、インクジェットヘッド(吐出ヘッド)14、インクジェットヘッド14の位置を検出するためのリニアスケール15及びエンコーダセンサ16、インクジェットヘッド14及びエンコーダセンサ16を搭載しているキャリッジ17、キャリッジ17のプリンタ幅方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸18が配置されている。また、キャリッジ17をキャリッジガイド軸18に沿って往復移動させるためのキャリッジモータ19及びタイミングベルト20を備えたキャリッジ搬送機構が配置されている。
インクジェットヘッド14はインクノズル面14aが下向きになるようにキャリッジ17に搭載されている。エンコーダセンサ16はインクジェットヘッド14の上端面14bに配置されている。キャリッジガイド軸18はプリンタ幅方向に水平に掛け渡されており、リニアスケール15は、インクジェットヘッド14の上方においてキャリッジガイド軸18と平行に掛け渡されている。
インクジェットヘッド14の下側には一定のギャップを開けてプリンタ幅方向に水平に延びるプラテン21が配置されている。プラテン21によってインクジェットヘッド14の印刷位置が規定されている。プラテン21の後端には下方に湾曲しているテンションガイド22が取り付けられている。テンションガイド22はバネによって上方に付勢されており、ロール紙収納部11に収納されているロール紙12から引き出された記録紙12aは、テンションガイド22によって所定の張力が付与された状態で印刷位置を経由する記録紙搬送経路に沿って引き出される。
プラテン21の後側には、後側紙送りローラ23がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラ23には所定幅の後側紙押えローラ24が記録紙12aを介して、所定の押圧力で押し付けられている。プラテン21における前端側の部位には、前側紙送りローラ25が配置されている。前側紙送りローラ25には、上側から前側紙押えローラ26が記録紙12aを介して、押し付けられている。後側紙送りローラ23及び前側紙送りローラ25は、プリンタ本体フレーム10に搭載されている紙送りモータ27によって駆動される。
キャリッジ17をキャリッジガイド軸18に沿って往復移動させながら、そこに搭載されているインクジェットヘッド14により、ロール紙12から繰り出されて印刷位置に位置している記録紙12aの部分の表面に印刷が行われる。印刷位置はエンコーダセンサ16の検出信号に基づいて制御されている。記録紙12aの幅方向への一連の行印刷が終了した後は、後側紙送りローラ23及び前側紙送りローラ25が回転駆動されて、所定ピッチだけ記録紙12aが送り出される。この後に、次の行の印刷が行われる。このように、記録紙12aは、所定ピッチで間欠的に送り出されながらインクジェットヘッド14によって印刷が施される。印刷後の記録紙12aが排出される記録紙排出口4には記録紙切断装置、例えば鋏式の記録紙切断装置28が配置されている。記録紙切断装置28によって、これらの間に位置する記録紙12aが幅方向に切断される。
ここで、開閉蓋3、プラテン21、テンションガイド22、後側紙送りローラ23、前側紙送りローラ25は、開閉蓋3と一緒に開閉するようになっている。
図4は、ヘッドユニットフレーム等の斜視図である。
図4に示すように、キャリッジガイド軸18は、ヘッドユニットフレーム13においてプリンタ幅方向を規定している左右一対のサイドフレーム29,30に水平に架け渡されている。キャリッジガイド軸18にスライド可能に支持されたキャリッジ17には、インクを供給するための可撓性のインク供給チューブ32が接続されており、インク供給チューブ32は、図示略のインク流路を介して、カートリッジ装着部33に装着されたインクカートリッジ34に接続されている。インクカートリッジ34はカートリッジケース内に複数個の色別のカラーインクパックを収容したものであり、各色のインクを個別にキャリッジ17の下面に露出するインクジェットヘッド14(図3参照)に供給する。
印字領域から外れた図4に示す位置が、キャリッジ17の待機位置(ホームポジション)であり、この待機位置の下方且つカートリッジ装着部33の上方には、キャリッジ17のインクジェットヘッド14(図3参照)の保守動作を行う際に使用されるヘッドキャップ機構40が配置されている。
図5はキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す正面図、図6はキャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す側面図、図7はヘッドキャップ機構の動きを説明する正面図、図8は、ヘッドキャップの断面図である。
図5及び図6に示すように、ヘッドキャップ機構40は、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aを封止可能なもので、キャリッジ17の移動方向(図5左右方向)に沿ってスライド可能に設けられ、キャリッジ17に押圧されて移動するスライダ41と、インクジェットヘッド14に対して近接及び離間するようにスライダ41にスライド可能に設けられたキャップホルダ42と、キャップホルダ42のインクジェットヘッド14側に固定されたヘッドキャップ44と、スライダ41の位置に応じてキャップホルダ42とインクジェットヘッド14との距離を変更するカム機構45とを備えている。
スライダ41には、待機位置に向けて移動するキャリッジ17の待機位置側の位置決め部47に当接してこのキャリッジ17により押圧される当接部48が待機位置側に形成されており、図示略のスプリングで当接部48を位置決め部47に当接させる方向に付勢されている。スライダ41は、キャリッジ17が待機位置側の所定範囲にあるときに当接部48が位置決め部47で押圧されてキャリッジ17と一体に移動する。
カム機構45は、位置固定で設けられた複数のカム51,52と、スライダ41に設けられ、カム51,52のうちの対応するもので案内される複数のカムフォロア53,54とを有している。カム51には、カムフォロア53に接触する第1カム面51a、第2カム面51b、第3カム面51cが待機位置側から順に形成されており、第1カム面51a、第2カム面51b、第3カム面51cの順にインクジェットヘッド14からの距離が離れている。カム52にも、カムフォロア54に接触する第1カム面52a、第2カム面52b、第3カム面52cが待機位置側から順に形成されており、第1カム面52a、第2カム面52b、第3カム面52cの順にインクジェットヘッド14からの距離が離れている。
図7(a)に示すように、キャリッジ17が待機位置にあるとき、カムフォロア53はカム51の第1カム面51aに、カムフォロア54はカム52の第1カム面52aに乗り上げた状態になり、カムフォロア53,54を有するスライダ41がインクジェットヘッド14に最も近接する所定の近接位置に位置する。図7(b)に示すように、キャリッジ17が待機位置から所定距離離間した第1の位置にあるとき、カムフォロア53はカム51の第2カム面51bに、カムフォロア54はカム52の第2カム面52bに乗り上げた状態になり、スライダ41がインクジェットヘッド14から上記近接位置よりも若干離間した所定の中間位置に位置する。図7(c)に示すように、キャリッジ17が待機位置から第1の位置よりもさらに所定距離離間した第2の位置にあるとき、カムフォロア53はカム51の第3カム面51cに、カムフォロア54はカム52の第3カム面52cに乗った状態になり、スライダ41がインクジェットヘッド14から上記中間位置よりもさらに離間した所定の離間位置に位置する。
ここで、図7(a)に示すように、キャリッジ17が待機位置にあってスライダ41が近接位置に位置するとき、キャップホルダ42に設けられたヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aに当接する。つまり、このとき、ヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aに図示略のスプリングの付勢力で密着する。また、図7(b)に示すように、キャリッジ17が第1の位置にあってスライダ41が中間位置に位置するとき、キャップホルダ42に設けられたヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aから微少距離離間する。また、図7(c)に示すように、キャリッジ17が第2の位置にあってスライダ41が離間位置に位置するとき、キャップホルダ42に設けられたヘッドキャップ44がインクジェットヘッド14のインクノズル面14aからさらに離間する。
図8に示すように、ヘッドキャップ44は、インクノズル面14aを封止可能な大きさの開口を有する箱型状のゴムで形成されたもので、上端部はインクノズル面14aに密着可能なリップ部60とされている。ヘッドキャップ44は、収納凹部61を有し、この収納凹部61内に廃インクを吸収する多層構造の吸収材62が収納されている。この吸収材62は、図示略の押さえ部材によって保持され、その上面が、リップ部60の先端位置よりも下がった位置とされている。
このヘッドキャップ44には、後述するインク吸引機構77が接続されており、キャリッジ17が待機位置にありヘッドキャップ44がリップ部60においてインクノズル面14aに密着した状態にて、インク吸引機構が駆動されることにより、ヘッドキャップ44内が減圧されてインクジェットヘッド14のインクノズルからインクを吸引する。吸引された廃インクは、インクカートリッジ34の廃インク貯留室に排出される。
また、このヘッドキャップ44の収納凹部61内には、電流検査用の金属軸64が立設されており、この金属軸64は吸収材62と導通可能とされ吸収材62とともに電流検査センサ65を構成している。この電流検査センサ65の金属軸64には、その下端にリード線66が接続されており、このリード線66を介して信号が取り出し可能とされている。
そして、ロール紙プリンタ1では、ヘッドキャップ機構40を用いてインクジェットヘッド14のクリーニングが行われる。なお、このクリーニングは、所定のタイミングあるいはユーザの操作時に行われるもので、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aにヘッドキャップ44を密着させて後述のインク吸引機構(クリーニング手段)77によって内部を吸引してインクジェットヘッド14のインクノズルから増粘状態のインク及び気泡を吸引する。このインク吸引によるクリーニングを行うとき、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を待機位置に位置させ、スライダ41を近接位置に位置させることになる。
また、ロール紙プリンタ1では、インクジェットヘッド14のインクノズルでのインクのメニスカスを形成するために、印刷開始前あるいは定期的にインクジェットヘッド14のインクノズルから所定量のインク滴をヘッドキャップ44内に吐出するフラッシング処理を行う。このフラッシング処理を行うとき、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を第2の位置に位置させ、スライダ41を離間位置に位置させることになる。スライダ41が離間位置にあるときのヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14のインクノズル面14aとの間隔が、所定の離間隙間となる。なお、フラッシング処理時にはインクノズルから多量のインクを吐出するため、吸収材62からのインクの跳ね返りを回避するように、この離間隙間は比較的広い値に設定されている(例えば、約2.5mm)。
また、ロール紙プリンタ1では、印刷休止後にてキャリッジ17及びインクジェットヘッド14を待機位置に位置させることになり、スライダ41を近接位置に位置させる。これにより、インクジェットヘッド14のインクノズル面14aにヘッドキャップ44を密着させて保護し、インクノズルの詰まりを防止する。
さらに、ロール紙プリンタ1では、インクジェットヘッド14のインクノズルから正常にインク滴が吐出されるか否か、つまりドット抜けの有無を検査するインク滴吐出検査が行われる。このインク滴吐出検査を行うとき、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を第1の位置に位置させ、スライダ41を中間位置に位置させることになる。このようにスライダ41が中間位置にあるときのヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14のインクノズル面14aとの間隔が所定の検査隙間となる。この検査隙間は、離間隙間よりも狭く、可能な限り小さい値に設定されている(例えば、約0.7mm)。
なお、本実施形態のプリンタ1では、印刷時におけるインク吐出量である通常流速でのインク吐出によるドット抜けの検査及び通常流速よりも高速でのインク吐出によるドット抜けの検査(閉塞チェック)が行われる。
次に、クリーニングについて、図9に示す要部の制御ブロック図を参照しつつ、図10に示すフローチャートに沿って説明する。
制御部70を構成する指令部71は、まず、タイマ76からの計測情報に基づいて、前回の閉塞チェックからの経過時間が所定の所定経過時間Aを越えたか否かを判断する(ステップS01)。
所定経過時間Aを越えたと判断した場合は、閉塞チェックを行う(ステップS02,S03:閉塞チェックステップ)。
具体的には、指令部71が、エンコーダセンサ16に接続された位置情報検出部72からのキャリッジ位置情報に基づいてキャリッジモータ19を駆動し、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を第1の位置に移動させて停止させ、ヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14の隙間を検査隙間とし、この状態にて、インク滴吐出検査部(液滴吐出検査手段)73に閉塞チェック信号を出力し、閉塞チェックの処理を行わせる。
この閉塞チェック時におけるインクノズルからのインク滴の吐出流速は、通常の印刷時の吐出流速よりも速い高流速吐出とされる。
上記の閉塞チェックの結果、インクノズルにドット抜けがあったかを判定し(ステップS04)、ドット抜けがない場合は、再び閉塞チェックからの経過時間が所定経過時間Aに達するまで待機する(ステップS01)。
これに対して、閉塞チェックの結果、インクノズルにドット抜けがあったと判定した場合は、クリーニングを行う(ステップS05:クリーニングステップ)。
具体的には、指令部71が、位置情報検出部72からのキャリッジ位置情報に基づいてキャリッジモータ19を駆動し、キャリッジ17及びインクジェットヘッド14を待機位置に移動させて停止させ、ヘッドキャップ44とインクジェットヘッド14を互いに当接させてインクノズル面14aにヘッドキャップ44のリップ部60を密着させ、この状態にて、インク吸引機構77を駆動させる。
このようにすると、インクノズル面14aとヘッドキャップ44によって囲われた空間内が負圧となり、インクジェットヘッド14のインクノズルからヘッドキャップ44内にインクが吸引される。これにより、インクノズル内の気泡が除去される。
クリーニング後は、再び閉塞チェックからの経過時間が所定経過時間Aに達するまで待機する(ステップS01)。
図11はインクノズルにおける高温の環境状態を考慮した気泡の成長状態を示すグラフ、図12は実際のインクノズルにおける気泡の体積変化を示すグラフである。
図11に示すように、インクノズルにおける気泡は、時間の経過とともに徐々に成長して体積Vが増加し、ドット抜け体積V1に達すると、印刷時にドット抜けが生じる。
また、印刷時の通常吐出流速よりも速い閉塞チェック時での高流速吐出では、印刷時の通常吐出流速よりも小さな体積V2にてドット抜けが生じる。
そして、本実施形態では、気泡が体積V2から体積V1に至るまでの時間を所定経過時間Aとし、この所定経過時間Aにて閉塞チェックを行う。
この所定経過時間Aによって閉塞チェックを行うこととすると、ある閉塞チェックにてドット抜けが生じていなければ、所定経過時間A後の次の閉塞チェック時までは印刷時の通常吐出流速でのドット抜けが生じることがないこととなる。
つまり、図12に示すように、所定経過時間A毎にて閉塞チェックを行い、閉塞チェックにてドット抜けがあったときにクリーニングを実行することにより、印刷時の通常吐出流速でのドット抜けの発生前にて気泡を確実に除去することができる。そして、図12における実線にて示すように、あるクリーニングの実行から次のクリーニングの実行までの間隔時間Bを極力長くすることができる。
ここで、クリーニングでは、気泡がある程度の大きさに成長していないと、インクノズルに設けられたフィルタを通過させて除去することができない。
このため、図11に示すように、クリーニングは、クリーニングにて除去可能な最低気泡体積V3からドット抜け体積V1までの間に行う必要がある。したがって、クリーニングを定期的に実施する制御では、高温の環境状態を考慮しつつ安全性も考慮して最低気泡体積V3からドット抜け体積V1に至るまでの間隔時間Cを基準とし、この間隔時間Cごとにクリーニングを行うこととなる。
すると、図12における破線にて示すように、気泡がドット抜け体積V1に至るかなり前にクリーニングが行われることとなり、クリーニングの実行頻度が多くなり、無駄に消費されるインクの消費量が多くなる。
以上、説明したように、上記実施形態によれば、所定経過時間A毎に高流速にてインクを吐出させた閉塞チェックを行い、閉塞チェックにてドット抜けが生じていた場合にインクノズルからインクを吸引してクリーニングを行うので、クリーニングの頻度を極力少なくすることができる。
これにより、クリーニングによるインクの無駄な消費を極力抑えつつ、インクノズルに蓄積した気泡を円滑に除去し、高い信頼性にてインクを吐出させることができる。
特に、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間を所定経過時間Aとしたので、通常流速吐出でのドット抜け発生前に確実にクリーニングを行うことができる。
したがって、上記ロール紙プリンタによれば、インクジェットヘッド14のインクノズルからのインク吐出の信頼性が高く、高品質に印刷を行うことができる。
本発明の実施形態に係る記録装置であるインクジェット式のロール紙プリンタの外観斜視図である。 ロール紙プリンタの開閉蓋を全開にした状態の外観斜視図である。 ロール紙プリンタの内部構成を示す説明図である。 ヘッドユニットフレーム等の斜視図である。 キャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す正面図である。 キャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す側面図、 キャリッジ及びヘッドキャップ機構を示す側面図である。 ヘッドキャップの断面図である。 要部構成の制御ブロック図である。 インク滴吐出検査処理を説明するフローチャートである。 インクノズルにおける気泡の成長状態を示すグラフである。 実際のインクノズルにおける気泡の体積変化を示すグラフである。
符号の説明
1…ロール紙プリンタ(液体吐出装置,記録装置)、14…インクジェットヘッド(吐出ヘッド)、14a…インクノズル面(ノズル面)、44…ヘッドキャップ、70…制御部、73…インク滴吐出検査部(ドット抜け検査手段)、77…インク吸引機構(クリーニング手段)、A…所定経過時間。

Claims (5)

  1. 液体を吐出する吐出ノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記吐出ノズルが設けられたノズル面に対して接離可能なヘッドキャップと、前記ノズル面に密着させた前記ヘッドキャップ内を吸引して前記吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うクリーニング手段と、前記吐出ノズルにおけるドット抜けの有無を検査するドット抜け検査手段とを有する液体吐出装置の制御方法であって、
    予め設定された所定経過時間毎に、高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査する閉塞チェックステップと、
    前記閉塞チェックステップにて前記吐出ノズルにおけるドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行するクリーニングステップと、を行うことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
  2. 前記所定経過時間は、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置の制御方法。
  3. 液体を吐出する吐出ノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記吐出ノズルが設けられたノズル面に対して接離可能なヘッドキャップと、前記ノズル面に密着させた前記ヘッドキャップ内を吸引して前記吐出ノズルから液体を吸引してクリーニングを行うクリーニング手段と、前記吐出ノズルにおけるドット抜けの有無を検査するドット抜け検査手段とを有する液体吐出装置であって、
    予め設定された所定経過時間毎に、前記ドット抜け検査手段により高流速にて前記吐出ノズルから液体を吐出させてドット抜けの有無を検査させ、ドット抜けが検出された場合に、前記クリーニングを実行する制御部を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 前記所定経過時間は、高流速吐出でのドット抜け発生可能時から通常流速吐出でのドット抜け発生可能時までの時間であることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の吐出ノズルからインク滴を吐出させて被印刷物に印刷処理を行うことを特徴とする記録装置。
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