JP2010036382A - 液滴吐出装置のフラッシング制御方法と液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出装置のフラッシング制御方法と液滴吐出装置 Download PDF

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【課題】ヘッドクリーニング後に行うフラッシングを適切な形態で行うことのできるインクジェットプリンタのフラッシング制御方法を提案すること。
【解決手段】インクジェットプリンタ1では、所定のタイミングでノズルチェックを行い(S1)、不良ノズルが検出されるとヘッドクリーニング(S4)を行い、フラッシング(S5)を行なった後に再度ノズルチェック(S1)を行なって不良ノズルが回復したか否かを確認する。フラッシング(S5)では、奇数列のノズル列に含まれる全てのノズルから指定された量のインク液滴を一度に吐出させ(S5−1)、次に偶数列のノズル列に含まれる全てのノズルから指定された量のインク液滴を一度に吐出させる(S5−2)。インクミストがノズル面に付着することなく短時間でフラッシングを行え、ノズル内の残留気泡も速やかに抜くことができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ヘッドクリーニング後に行うフラッシングを適切な形態で行うことのできる液滴吐出装置のフラッシング制御方法と液滴吐出装置に関する。
インクジェットプリンタなどの液滴吐出装置では、インクジェットヘッドなどの液滴吐出ヘッドの各ノズルが、ノズル内に残っているインクなどの液滴の増粘や気泡の混入、異物の付着などによって目詰まり状態になり、インク液滴を吐出できない吐出不能に陥ることがある。また、ノズルが部分的に詰まり、十分な量のインク液滴を吐出できない吐出不良状態に陥ることがある。このような状態に陥ったノズル(以下、不良ノズルと呼ぶ。)が含まれているインクジェットヘッドを用いて印刷を行うとドット抜けなどが発生して印刷品位が低下するおそれがある。そこで、所定のタイミングで、インクジェットヘッドを印刷領域外へ移動させて、各ノズルが不良ノズルであるか否かのノズルチェックを行い、不良ノズルが検出された場合には、インク液滴を吐出させるフラッシングや、各ノズルからインクを吸引するインク吸引動作などのヘッドクリーニングを行なっている。
特許文献1にはノズルチェックおよびヘッドクリーニングを行うプリンタが開示されている。このプリンタでは、電源投入時に、起動処理の一部としてノズルチェックおよびヘッドクリーニングを行っている。また、ノズルチェックを行って不良ノズルの個数をチェックし、不良ノズル数がユーザが設定した閾値以上ならば不良ノズル数に対応する内容のヘッドクリーニングを行い、不良ノズル数が閾値未満ならばヘッドクリーニングを行わないようにしている。
特開2007−7960号公報
一般に、各ノズルからインクを吸引するヘッドクリーニングを行った後においては、各ノズルのインク液面(インクメニスカス)を適切な状態に復帰させるために、各ノズルからインク液滴を吐出するフラッシングが行なわれる。
ここで、カラー印刷を行う一般的なインクジェットヘッドでは、そのノズル面に、多数のノズルを直線状に配列したノズル列が複数本形成されている。画素密度を高めるために、同一色のノズルが配列されたノズル列を、半ノズルピッチ分ずらした状態で2列ずつ配置することも多い。
このような多数のノズル列を備えたインクジェットヘッドの場合では、ヘッドクリーニング後のフラッシングにおいて、インク液滴の吐出を1列毎に行うとフラッシング時間が長くなり効率的でない。フラッシング時間を短縮するために全ノズルから同時にインク液滴を吐出することが考えられるが、全ノズル同時吐出動作は、インクジェットヘッドの負圧許容量を超えた負圧状態になるので不可能である。また、隣接するノズル列を同時に駆動した場合にはインク液滴の吐出により発生した気流によって微細なインクミストがノズル面に付着するという問題が発生する。
一方、フラッシング後に、ヘッドクリーニングによって不良ノズルが回復したか否かを検証するために再度ノズルチェックを行なうことが考えられる。この場合には、フラッシングによってノズル内部に残留している気泡をノズルまで押し出すことができれば、ノズルチェック時のインク液滴吐出動作時に気泡がノズルから吐出されてインク液滴の空吐出状態、すなわち不良ノズルを検出でき、再度ヘッドクリーニングを行なうことにより残留気泡を確実に除くことができる。この結果、ヘッドクリーニング後の印刷動作において、途中で残留気泡に起因するドット抜けなどの印刷不良が発生することを未然に防止できるので好ましい。フラッシングによって残留気泡をノズルまで押し出し、あるいは、ノズルから排出させるためには、フラッシング時におけるノズル内のインク流速を高めて、インク流によって残留気泡をノズルから押し出す必要がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ヘッドクリーニング後に行うフラッシングを、ノズル面にインクミストを付着させることなく短時間で行うことのできるインクジェットプリンタなどの液滴吐出装置のフラッシング制御方法を提案することにある。
また、本発明の課題は、ノズル内の残留気泡を押し出すことができるようにフラッシング時におけるノズル内のインク流速を上げることができるようにしたインクジェットプリンタなどの液滴吐出装置のフラッシング制御方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、
ノズル面に複数のノズルが直線状に配列されているノズル列が所定間隔で複数本形成されている液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置のフラッシング制御方法であって、
偶数列および奇数列のノズル列のうち一方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第1フラッシング工程と、
前記偶数列および奇数列のノズル列のうち他方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第2フラッシング工程とを備え、
前記第1フラッシング工程および前記第2フラッシング工程が交互に行われることを特徴としている。
本発明の液滴吐出装置のフラッシング制御方法では、偶数列のノズルおよび奇数列のノズルから交互に液滴を吐出させるようにしている。したがって、隣接するノズル列のノズルが同時に液滴を吐出することがないので、液滴ミストがノズル面に付着する弊害を回避できる。また、液滴を同時に吐出する偶数列に含まれるノズル数、および、液滴を同時に吐出する奇数列に含まれるノズル数を適切な個数に設定することにより、フラッシング所要時間を短縮化できる。
ここで、本発明の液滴吐出装置のフラッシング制御方法において、
前記第1フラッシング工程では、前記偶数列および前記奇数列のうちの一方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させ、
前記第2フラッシング工程では、前記偶数列および前記奇数列のうちの他方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させることが望ましい。
このように、偶数列および奇数列の一方の列に含まれる全ノズルからの液滴の吐出を同時に行い、他方の列に含まれる全ノズルからの液滴の吐出を同時に行えば、2回の液滴の吐出動作のみでフラッシングが終了するので、その所要時間を大幅に短縮でき、同時に、全ノズルを同時に駆動する場合のような負荷許容量を超えて適切に液滴を吐出できないという不具合も発生しない。さらに、同時に多数個のノズルから液滴が吐出されるので、各ノズルに連通している液滴通路内に生ずる液滴流速を速くすることができ、液滴通路内の残留気泡を速やかにノズルまで押し出すことができる。
フラッシング時の液滴流速を更に上げるためには、前記第1フラッシング工程では、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させ、前記第2フラッシング工程では、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させるようすることが望ましい。
次に、本発明の液滴吐出装置のフラッシング制御方法は、
前記第1、第2フラッシング工程の少なくともいずれかの後に、前記液滴吐出ヘッドの各ノズルからの液滴の吐出状態に基づき、各ノズルが液滴の吐出不良あるいは吐出不能に陥っている不良ノズルであるか否かを検出するノズルチェック工程を有していることを特徴としている。
このようにすれば、各ノズルに連通している液滴通路内の液滴流速を上げて残留気泡をノズルまで速やかに押し出すことができる。この結果、フラッシングの後に行なわれるノズルチェック時に、残留気泡がノズルから排出され、また、それに起因して液滴が吐出されない空吐出状態が検出される。したがって、この後に行なわれる印刷動作の途中において残留気泡に起因して液滴吐出不良あるいは不能が発生して印刷品質が低下してしまうという弊害を未然に防止できる。
次に、本発明の液滴吐出装置は、
ノズル面に複数のノズルが直線状に配列されているノズル列が所定間隔で複数本形成されている液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドの各ノズルから液滴を吐出させてフラッシングを行なうフラッシング手段を有し、
前記フラッシング手段は、
偶数列および奇数列のノズル列のうち一方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第1フラッシングと、
前記偶数列および奇数列のノズル列のうち他方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第2フラッシングとを交互に行なうことを特徴としている。
ここで、前記フラッシング手段は、
前記第1フラッシングにおいて、前記偶数列および前記奇数列のうちの一方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させ、
前記第2フラッシングにおいて、前記偶数列および前記奇数列のうちの他方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させることが望ましい。
また、前記フラッシング手段は、
前記第1フラッシングにおいて、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させ、
前記第2フラッシングにおいて、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させることが望ましい。
さらに、前記第1、第2フラッシングの少なくともいずれかの後に、前記液滴吐出ヘッドの各ノズルからの液滴の吐出状態に基づき、各ノズルが液滴の吐出不良あるいは吐出不能に陥っている不良ノズルであるか否かを検出するノズルチェック手段を有していることが望ましい。
本発明においては、ヘッドクリーニング後などに行なわれるフラッシングにおいて、偶数列のノズルおよび奇数列のノズルから液滴を吐出する動作を交互に行なうと共に、同時に複数個のノズルから液滴を吐出するようにしている。液滴の吐出を、偶数列および奇数列に分けて交互に行なうことにより、液滴吐出ヘッドの負圧許容量を超える駆動状態に陥ることなく、短時間でフラッシングを行なうことができ、フラッシング時に液滴ミストがノズル面に付着するという弊害も回避できる。
また、指定された液滴量を一度に吐出させることにより、各ノズルに連通している液滴通路内の液滴流速が上がり、残留気泡を速やかにノズルから抜くことができ、また、残留気泡をノズル位置まで押し出すことができる。この結果、フラッシング後に行なわれるノズルチェックによって残留気泡に起因する不良ノズルを確実に検出できるので、その後に行なわれる印刷途中において残留気泡に起因する印刷不良を未然に防止できる。
以下に、図面を参照して、インクジェットプリンタを例とした本発明の液滴吐出装置の実施の形態を説明する。
(インクジェットプリンタの全体構成)
図1はインクジェットプリンタの外観斜視図であり、図2はそのロール紙カバーおよびインクカートリッジカバーを全開にした状態を示す外観斜視図である。図3はインクジェットプリンタの内部構造を示すために外装ケースを取り外した状態のプリンタ機構部を示す斜視図である。
インクジェットプリンタ1は箱型の外装ケース2を備えており、この外装ケース2の前面には、ロール紙カバー2aおよびインクカートリッジカバー2bが左右に並んでおり、これらの上には、印刷後の記録紙を排出するための排紙口3が形成されている。ロール紙カバー2aを開くと、図2、図3に示すように、外装ケース2の内部に形成されているロール紙収納部4が開放状態になり、ここに収納されているロール紙5の補充や交換を行うことができる。インクカートリッジカバー2bを開くと、図3に示すように、インク液を封入したインクカートリッジ6を装着するためのカートリッジ装着部7が開放状態になり、インクカートリッジ6の装着や取り外しが可能になる。
外装ケース2の前面部分には、図2に示すように、ロール紙収納部4あるいはカートリッジ装着部7に連通する開口の縁部に、ロール紙カバー2aが閉じたことを検出するための開閉センサ2c、および、インクカートリッジカバー2bが閉じたことを検出するための開閉センサ2dが取り付けられている。外装ケース2の内側の所定位置には、インクジェットプリンタ1に外部から加えられた衝撃を検出するための衝撃センサ2eが取り付けられている。衝撃センサ2eは、例えば、衝撃時の加速度による錘の動きを圧電材料や位置センサなどにより検出するものが用いられる。
外装ケース2によって覆われているプリンタ機構部10は、図3に示すように、ロール紙収納部4の上側に配置された印刷機構11と、ロール紙収納部4の右側に配置されたカートリッジ装着部7と、このカートリッジ装着部7の上に配置されたヘッドクリーニング機構40とを備えている。また、後述するように、ロール紙収納部4に収納されたロール紙5から引き出された記録紙を印刷機構11による印刷位置を経由して搬送する紙送り機構、排紙口3の近傍に位置する記録紙切断機構などの各種の機構を備えている。
図4はインクジェットプリンタ1の内部構造を示す概略断面図である。図3および図4を参照してインクジェットプリンタ1の内部構造を説明する。ロール紙収納部4およびカートリッジ装着部7の上側に配置されている印刷機構11は、インクジェットヘッド12と、インクジェットヘッド12が搭載されたキャリッジ13と、キャリッジ13をガイドするための水平なキャリッジ軸14とを備えている。キャリッジ13は無端ベルト15によりキャリッジモータ16の出力軸に連結されており、キャリッジモータ16の回転に基づいてイクジェットヘッド12がプリンタ幅方向すなわちロール紙5の紙幅方向に往復移動する。
インクジェットヘッド12は、インクを吐出するための複数のノズルが形成されたノズル面12aを備えており、ノズル面12aがキャリッジ13の下側において下向きになって露出している。キャリッジ13の上面にはインクジェットヘッド12に接続された背圧調整ユニット17が搭載されており、背圧調整ユニット17は、その背面側に接続されたダンパユニット18を介してインク供給チューブ19の先端に接続されている。インクジェットヘッド12は、ロール紙収納部4の上側に水平に配置されたプラテン20の上面によって規定される印刷位置を通って往復移動するときに、プラテン20の上面に送り出された記録紙5aにノズル面12a上の各インクノズルからインク滴を吐出して印刷を行う。印刷を行わないときには、インクジェットヘッド12は、キャリッジ軸14の右端まで移動してヘッドクリーニング機構40に対峙した待機位置(図3に示す位置)に戻る。
次に、図4を主に参照して紙送り機構を説明すると、プラテン20の後側(搬送方向の上流側)には、後側紙送りローラ21および後側紙押えローラ22がプリンタ幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラ21には、記録紙5aを介して後側紙押えローラ22が上側から所定の押圧力で押し付けられている。プラテン20の前端側には、前側紙送りローラ23および前側紙押えローラ24が配置されている。前側紙送りローラ23には記録紙5aを介して前側紙押えローラ24が上側から押し付けられている。後側紙送りローラ21および前側紙送りローラ23は紙送りモータ25によって同期して回転駆動される。
ロール紙5は、排紙口3から手で掴んだ分の長さを引き出された状態でロール紙カバー2aを閉めてセットされる。ロール紙収納部4のロール紙5から繰り出される記録紙5aは、テンションガイド26によって所定の張力が付与された状態でプラテン20の上面の印刷位置を経由する搬送路に沿って搬送される。紙送りモータ25が駆動制御されると、後側紙送りローラ21および前側紙送りローラ23が回転し、記録紙5aが一定の送り量で1行印刷毎に間欠送りされる。記録紙5aの送りと同期してインクジェットヘッド12が駆動され、印刷位置を通過する記録紙5aの表面に印刷が行われる。印刷済みの記録紙5aが排紙口3から排出された状態で停止し、排紙口3の近傍に配置された記録紙切断機構8によって記録紙5aの先端の印刷部分が切断され、印刷済みの記録紙片が発行される。
(インクジェットヘッドのノズル配列)
図5は、インクジェットヘッド12のノズル面12aのノズル配列状態を示す説明図である。ノズル12aは矩形な平面であり、ここには、6本のノズル列Y1、M1、C1、C2、M2、Y2が形成されている。各ノズル列Y1、M1、C1、C2、M2、Y2では、一定のノズルピッチpで多数個のノズルが直線状に配列されている。また、各ノズル列はインクジェットヘッド12の移動方向(記録紙幅方向)に直交する方向に延びており、当該移動方向に沿って一定の間隔で配列されている。ノズル列Y1、Y2の各ノズル12Yはイエローインクを吐出するノズであり、ノズル列M1、M2の各ノズル12Mはマゼンタインクを吐出するノズルであり、ノズル列C1、C2はシアンインクを吐出するノズルである。ノズル列Y1、Y2はそれらの列方向に半ノズルピッチ分だけオフセットした状態に配列されている。他の同一色のノズル列も同様に配置されている。各ノズル列に含まれているノズル数は同数であり、例えば90ノズルである。各ノズル列のノズル数を異なるものとしてもよい。
(ヘッドクリーニング機構)
図6はヘッドクリーニング機構40を取り出して示す斜視図である。ヘッドクリーニング機構40は、インクジェットヘッド12のノズル面12aを封止するためのヘッドキャップ41と、ノズル面12aに付着しているインクや異物などを払拭するためのワイパ42と、インクジェットヘッド12のノズル内に残留あるいは目詰まり等しているインクを吸引するためのインク吸引部43を備えている。ヘッドキャップ41、ワイパ42、およびインク吸引部43はヘッドクリーニング機構40のフレーム44に取り付けられている。フレーム44は、キャリッジ軸14やプラテン20などを支持するインクジェットプリンタ1の本体フレームに固定されている。
ヘッドキャップ41は、待機位置におけるノズル面12aの真下に配置されており、ノズル面12aに正対する上向きの封止面41aを備えている。ヘッドキャップ41は、図示しない駆動機構を作動させることにより、ノズル面12aに対して垂直な方向、すなわち、キャリッジ軸14と直交する方向に上下にスライド可能に構成されている。これにより、封止面41aがノズル面12aに対して近づく方向または遠ざかる方向にヘッドキャップ41が移動する。
図7はインクジェットヘッド12およびヘッドキャップ41が正対している状態を示す部分断面図である。この図に示すように、ヘッドキャップ41は、封止面41aの縁部41bが垂直に立ち上がっている箱型状であり、ゴムなどの弾力性のある素材で形成されている。ヘッドキャップ41は、ノズル面12aのノズル形成部分を縁部41bで囲むように覆いながら、ノズル面12aに密着させることが可能な大きさおよび形状である。封止面41aおよび縁部41bで囲まれる凹部41c内には、インク吸引部43が備える図示しないポンプモータから延びる吸引用チューブが接続されている。縁部41bをノズル面12aに密着させた状態でポンプモータが作動すると、ポンプモータの吸引力により凹部41cとノズル面12aで囲まれた密閉空間が減圧され、インクジェットヘッド12の各ノズルに残留しているインクが吸引されて凹部41c内に吐出される。
ワイパ42はゴムなどの弾性材からなる板状の部材であり、ヘッドクリーニング機構40のフレーム44に固定された図示しないガイド部材によって上下にスライド可能に保持されている。ワイパ42は、図示しない駆動機構を作動させることにより、ヘッドキャップ41と同様に、ノズル面12aに対して垂直な方向に移動可能に構成されている。ワイパ42でノズル面12aを払拭する際には、ノズル面12aをワイパ42の真上から横方にずらした状態でワイパ42を上昇させ、ワイパ42の先端をノズル面12aの高さよりもわずかに上に突出させ、この状態でインクジェットヘッド12をキャリッジ軸14に沿って移動させ、ワイパ42の先端をノズル面12aに摺接させる。これにより、ノズル面12aに付着した異物やインクがワイパ42の先端によって掻きとられる。
印刷ジョブが終了してインクジェットヘッド12を待機位置で待機させる場合には、縁部41bがノズル面12aの周囲に密着する位置までヘッドキャップ41が移動してノズルを封鎖する。これにより、待機時におけるノズル内のインクを増粘しにくくして目詰まり等を発生しにくくすることができる。また、インクジェットヘッド12を待機位置側あるいは印刷位置側に移動させるタイミングに同期させてワイパ42を上昇させることにより、ワイパ42でノズル面12aを払拭するワイピング処理を行うことができる。
ノズルの目詰まり等によりヘッドクリーニングが必要になった場合には、ノズルを封鎖する位置にヘッドキャップ41を移動させた状態でポンプモータを作動させて凹部41cとインクノズル面12aで囲まれた密閉空間内を吸引し、各インクノズルからインクを吐出させるインク吸引処理を実行することができる。
また、インクノズル内のインク滴の状態を適切に保つために、インクジェットヘッド12をヘッドキャップ41と対向させた状態で、インクジェットヘッド12の全インクノズルから、印刷動作とは関係なく、所定量のインクをヘッドキャップ41の凹部41c内に吐出させるフラッシング処理が定期的に行われる。また、この定期フラッシング処理で吐出するインク滴よりも多量のインク滴をまとめて吐出させるフラッシング処理を所望のタイミングで実行し、これによりヘッドクリーニングを行ってノズルの目詰まり等を回復することもできる。
クリーニング処理として、上記ワイピング処理、インク吸引処理、フラッシング処理のいずれか一つ、あるいは、これらの処理を適宜組み合わせて行うことができる。これらの処理を実際に行う前に、インクノズルからのインクの吐出状態を検査するノズルチェック処理が行われる。ノズルチェック結果に基づき、ヘッドクリーニングを行うか否かなどを判断し、必要な場合にヘッドクリーニング処理が行われる。
(ノズルチェック機構)
ノズルチェック処理を行うために、ヘッドクリーニング機構40には不良ノズルを検出するためのノズルチェック機構が備わっている。すなわち、凹部41c内には、吐出された廃インクを吸収するための吸収材41dが配置されていると共に、吸収材41dと電気的に導通するように導電材41eが取り付けられている。導電材41eを流れた電気信号は配線などによって取り出される。この構成により、インクジェットヘッド12の各ノズルから帯電したインク液滴を吐出して、帯電したインク液滴が吸収材41dに着弾する際に生じる電流変化の信号を取り出すことができる。インク液滴を吐出したにも拘らず、この信号が所定の閾値以下の場合、ノズルの吐出不良と判断することができる。この他に、不良ノズルの検出方法として、吐出したインク滴をレーザーなど光学的な手段で検出する方法がある。
ノズルチェック処理は、具体的には、インクジェットヘッド12のノズルから帯電したインク液滴を吐出し、このインク液滴が凹部41c内の吸収材41dに着弾する際の電流変化に基づき、ノズルからのインク液滴の吐出状態を検査する。ノズルチェック処理の際には、ノズル面12aとヘッドキャップ41における縁部41bの上端との隙間L1、および、ノズル面12aと吸収材41dの表面との隙間L2が所定寸法になるようにヘッドキャップ41を位置決めし、この状態で、インクジェットヘッド12とヘッドキャップ41が所定の電位差になるように、インクジェットヘッド12側を接地し、ヘッドキャップ41側に電圧を印加し所定の電界状態にする。インクジェットヘッド12から吐出したインクは、この電界により着弾するまでに所定量の電荷を帯電する。インクが着弾すると帯電した電荷が導電材41eに流れる。このようにすると、インク液滴の吐出状態を精度良く検査することができる。
(制御系)
次に、図8はインクジェットプリンタ1の制御系を示す概略ブロック図である。インクジェットプリンタ1の制御系は、CPU、ROM、RAMなどを備えた制御部30を中心に構成されている。制御部30には、送受信部31を介して、ホスト装置32などの上位機器から印刷データやコマンドなどが供給される。制御部30は、ホスト装置32などからの印刷指令に基づき、各部の駆動を制御して、紙送り動作および印刷動作を実行する。
制御部30の出力側には、ヘッドドライバ12bを介してインクジェットヘッド12が接続されている。また、モータドライバ33、34を介してキャリッジモータ16および紙送りモータ25が接続されている。制御部30の入力側には、操作入力部30a、センサ2c、2d、2e、記録紙搬送経路に配置されているセンサ群35が接続されている。制御部30は、各センサの検出出力などに基づき、ノズルチェック処理、ヘッドクリーニング処理、記録紙搬送処理、印刷処理などを制御する。
本例では、制御部30およびヘッドクリーニング機構40が、インクジェットヘッド12のノズル面12aにヘッドクリーニングを行なうヘッドクリーニング手段として機能する。また、制御部30は、インクジェットヘッド12の各ノズルからインク液滴を吐出させてヘッドクリーニング後の各ノズル内のインク液面を適切な状態に復帰させるフラッシングを行なうフラッシング手段として機能する。さらに、制御部30およびノズルチェック機構が、フラッシングの後に、インクジェットヘッド12の各ノズルからのインク液滴の吐出状態に基づき、各ノズルがインク液滴吐出不良あるいは吐出不能に陥っている不良ノズルであるか否かを検出するノズルチェック手段として機能する。
(ノズルチェック、クリーニングおよびフラッシング動作)
本実施の形態では、インクジェットプリンタ1がどのような状態にあるときにノズルからのインクの吐出不良が発生しやすいかを予め想定し、そのような状態になったかどうかを判定するための条件(不良ノズル多発条件)が、予め制御部30に記憶されている。制御部30は、インクジェットプリンタ1の各部からの信号に基づき、インクジェットプリンタ1が、不良ノズル多発条件に該当するか否かを所定のタイミングでチェックする。そして、不良ノズル多発条件に該当する状態になったと判定した場合にはクリーニングを開始するようになっている。
なお、不良ノズル多発条件とは無関係に、ホスト装置などからクリーニング実行指令を受信した場合や、インクジェットプリンタ1に設けられた操作部でクリーニング実行操作が行われた場合にクリーニング処理を開始してもよい。また、タイマ割り込み信号などに基づいて、定期的に、あるいは予め設定した所定のタイミングでクリーニングを行ってもよい。
不良ノズル多発条件は、例えば、インクジェットプリンタ1に所定の衝撃が発生したことを衝撃センサ2eで検出したこと、ロール紙カバー2aが閉じたことを開閉センサ2cで検出したこと、インクカートリッジカバー2bが閉じたことを開閉センサ2dで検出したこと、電源スイッチがオン状態になったことを電流値などの検出により検出したこと、などである。また、これら以外にも、印刷動作やクリーニング動作などが所定期間以上行われなかったことをタイマからの信号により検出したこと、傾きセンサによりインクジェットプリンタ1が所定角度以上傾いた状態になったことを検出したこと、などを不良ノズル多発条件に加えても良い。
図9はインクジェットプリンタ1におけるノズルチェック、クリーニングおよびフラッシング動作を示す概略フローチャートである。この図に従って説明すると、インクジェットプリンタ1が不良ノズル多発条件に該当する状態になったと判定した場合には、制御部30は、まず、ノズルチェック処理を行う(ステップS1:ノズルチェック工程)。ノズルチェック処理における不良ノズルの検出結果に基づき、クリーニングの要否を判定する(ステップS2)。要否判定では、不良ノズルが1箇所でも検出された場合にはクリーニング処理が必要と判定し、全く検出されなかった場合には不要と判定する。なお、クリーニング処理の開始時にインクジェットヘッド12が待機位置にいなかった場合には、ノズルチェック工程(ステップS1)を行う前に、まず、インクジェットヘッド12を待機位置に戻す処理を行う。また、クリーニング要否判定における閾値は任意に設定することができる。例えば、不良ノズルがn箇所以上(n:2以上)検出された場合にクリーニング処理が必要と判定するようにしてもよい。
制御部30は、ノズルチェック工程(ステップS1)で不良ノズルが検出された場合には、クリーニング要否判定(ステップS2)においてクリーニングが必要であると判定し、積算カウンタACLのカウント値が「4」未満かそうでないかの判定を行う(ステップS3)。積算カウンタACLのカウント値が「4」未満である場合には、クリーニング処理を行う(ステップS4:クリーニング工程)。この後に、各ノズルのインク液面を適切な状態に復帰させるためのフラッシングを行ない(ステップS5:フラッシング工程)、積算カウンタACLに「1」を加算する(ステップS6)。そして、再びノズルチェック工程(ステップS1)に戻って処理を継続する。
ここで、積算カウンタACLは制御部30などに内蔵されるカウンタであり、制御部30は、クリーニング処理を実行した場合には、その都度、積算カウンタACLに必ず「1」を加算する。
クリーニング工程(ステップS4)は、ヘッドクリーニング機構40により実行可能なインク吸引処理、フラッシング処理、ワイピング処理のいずれでもよく、これらの処理を適宜組み合わせた内容でもよい。例えば、インク吸引処理が行われる。また、インク吸引処理におけるインク吸引量、フラッシング処理におけるインク吐出量などは適宜設定可能である。さらに、クリーニング処理としてインク吸引処理やフラッシング処理を行う場合には、1回目のクリーニング処理ではインクの吸引量や吐出量を少なくしておき、2回目、3回目と回数を重ねるごとにインクの吸引量や吐出量を多くしていってもよい。また、直前のノズルチェック工程における不良ノズルの検出数に応じてインクの吸引量や吐出量を変えてもよい。
制御部30は、ノズルチェック工程(ステップS1)で不良ノズルが検出され続ける間は、クリーニング工程(ステップS4)とノズルチェック工程(ステップS1)の2つの工程をこの順で繰り返し行う。積算カウンタACLは、上述したようにクリーニング処理の実行後に「1」ずつ加算されるので、積算カウンタACLのカウント値によってクリーニング処理とノズルチェック処理の繰り返し回数をチェックすることができる。積算カウンタACLの値が「4」になるまで、言い換えれば、クリーニング工程(ステップS4)とノズルチェック工程(ステップS1)の2つの工程を交互に4回ずつ実行するまで繰り返しを続けた後に、まだ不良ノズルが検出されている場合には、エラーが発生しているものとして処理を終了する(ステップS3→S7)。
これに対して、制御部30は、1回目のノズルチェック工程(ステップS1)で不良ノズルが検出されなかった場合には、クリーニング要否判定でクリーニングが不要と判定し、積算カウンタACLのカウント値を「0」にして(ステップS8)、クリーニング処理を行わずに処理を終了する。また、2〜4回目のノズルチェック処理(ステップS1)で不良ノズルが全く検出されなかった場合には、その時点で繰り返しを終了して、積算カウンタACLをリセットして(ステップS8)処理を終了する。
ここで、ヘットクリーニング工程(ステップS4)の後に行なわれるフラッシング工程(ステップS5)においては、次のように各ノズルが駆動制御される。まず、ノズル列のうち、奇数列Y1、C1、M2(図5参照)のノズル列に含まれている全てのノズル12Y、12C、12Mから所定量のインク液滴を同時に吐出させる。たとえば、予め指定された量のインク液滴を一度に吐出させる(ステップST5−1:第1フラッシング工程)。次に、偶数列M1、C2、Y2(図5参照)のノズル列に含まれている全てのノズル12Y、12C、12Mから所定量のインク液滴を同時に吐出させる。たとえば、予め指定された量のインク液滴を一度に吐出させる(ステップST5−2:第2フラッシング工程)。勿論、偶数列のノズルから先にインク液滴を吐出させ、次に奇数列のノズルからインク液滴を吐出させてもよいことは勿論である。
このように、偶数列および奇数列の一方の列に含まれる全ノズルからのインク液滴の吐出を同時に行い、他方の列に含まれる全ノズルからのインク液滴の吐出を同時に行なっている。したがって、2回のインク液滴の吐出動作のみでフラッシングが終了するので、その所要時間を大幅に短縮でき、同時に、全ノズルを同時に駆動する場合のような負荷許容量を超えて適切にインク液滴を吐出できないという不具合も発生しない。さらに、隣接するノズル列のノズルから同時にインク液滴が吐出されることが無いので、インクミストがノズル面12aに付着するという不具合も発生しない。
これに加えて、同時に多数個のノズルからインク液滴が吐出されるので、各ノズルに連通しているインク通路内に生ずるインク流速を上げることができ、インク通路内の残留気泡を速やかにノズルまで押し出すことができる。特に、第1、第2フラッシング工程においてノズルから予め指定された量のインク液滴を一度に吐出させるようにした場合には、インク流速を上げることができる。
この結果、フラッシング工程(ステップS5)の後に行なわれるノズルチェック工程(ステップS1)においては、各ノズルに連通しているインク通路内の残留気泡がノズルまで速やかに押し出されているので、残留気泡がノズルから排出され、また、それに起因してインク液滴が吐出されない空吐出状態(不良ノズル)が検出される。したがって、不良ノズルを確実に検出でき、その後に行なわれる印刷動作の途中において残留気泡に起因してインク液滴吐出不良あるいは不能が発生して印刷品質が低下してしまうという弊害を未然に防止できる。
なお、本実施の形態では、ヘッドクリーニング後のフラッシングを2工程で行なっている。この代わりに、奇数列あるいは偶数列のノズル列に含まれるノズルの一部のみを駆動する工程を交互に複数回繰り返すようにすることも可能である。
また、本実施の形態はインクジェットプリンタに関するものであるが、これ以外の液滴吐出装置に対しても本発明を同様に適用可能である。例えば、試薬、生体関連物質などを微細量ずつ液滴吐出ノズルから吐出して分注する分注装置などに本発明を適用可能である。
本発明を適用したインクジェットプリンタの外観斜視図である。 インクジェットプリンタを開けた状態の外観斜視図である。 インクジェットプリンタのプリンタ機構部を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの概略断面図である。 インクジェットヘッドのノズル面のノズル配列状態を示す説明図である。 インクジェットプリンタのヘッドクリーニング機構を示す斜視図である。 ヘッドクリーニング機構のノズルチェック状態を示す説明図である。 インクジェットプリンタの制御系を示す概略ブロック図である。 インクジェトプリンタの動作を示す概略フローチャートである。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 外装ケース、2b インクカートリッジカバー、3 排紙口、4 ロール紙収納部、5 ロール紙、5a 記録紙、5b 剥離台紙、5c ラベル、5d ブラックマーク、6 インクカートリッジ、7 インクカートリッジ装着部、8 記録紙切断機構、10 プリンタ機構部、11 印刷機構、12 インクジェットヘッド、12a ノズル面、12Y,12M,12C ノズル、p ノズルピッチ、Y1,Y2,M1,M2,C1,C2 ノズル列、13 キャリッジ、14 キャリッジ軸、15 無端ベルト、16 キャリッジモータ、17 背圧調整ユニット、18 ダンパユニット、19 インク供給チューブ、20 プラテン、21 後側紙送りローラ、22 後側紙押えローラ、23 前側紙送りローラ、24 前側紙押えローラ、25 紙送りモータ、26 テンションガイド、30 制御部、30a 操作入力部、31 送受信部、32 ホスト装置、33,34 モータドライバ、40 ヘッドクリーニング機構、41 ヘッドキャップ、41a 封止面、41b 縁部、41c 凹部、41d 吸収材、41e 導電材、42 ワイパ、43 インク吸引部、44 フレーム

Claims (8)

  1. ノズル面に複数のノズルが直線状に配列されているノズル列が所定間隔で複数本形成されている液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置のフラッシング制御方法であって、
    偶数列および奇数列のノズル列のうちの一方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第1フラッシング工程と、
    前記偶数列および奇数列のノズル列のうちの他方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第2フラッシング工程とを備え、
    前記第1フラッシング工程および前記第2フラッシング工程が交互に行われることを特徴とする液滴吐出装置のフラッシング制御方法。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出装置のフラッシング制御方法において、
    前記第1フラッシング工程では、前記偶数列および前記奇数列のうちの一方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させ、
    前記第2フラッシング工程では、前記偶数列および前記奇数列のうちの他方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させることを特徴とする液滴吐出装置のフラッシング制御方法。
  3. 請求項2に記載の液滴吐出装置のフラッシング制御方法において、
    前記第1フラッシング工程では、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させ、
    前記第2フラッシング工程では、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させることを特徴とする液滴吐出装置のフラッシング制御方法。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の液滴吐出装置のフラッシング制御方法において、
    前記第1、第2フラッシング工程の少なくともいずれかの後に、前記液滴吐出ヘッドの各ノズルからの液滴の吐出状態に基づき、各ノズルが液滴吐出不良あるいは吐出不能に陥っている不良ノズルであるか否かを検出するノズルチェック工程を有していることを特徴とする各ノズルから液滴を吐出させ装置のフラッシング制御方法。
  5. ノズル面に複数のノズルが直線状に配列されているノズル列が所定間隔で複数本形成されている液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドのノズルから液滴を吐出させてフラッシングを行なうフラッシング手段とを有し、
    前記フラッシング手段は、
    偶数列および奇数列のノズル列のうちの一方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第1フラッシングと、
    前記偶数列および奇数列のノズル列のうちの他方のノズル列に含まれている複数個の前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させる第2フラッシングとを交互に行なうことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液滴吐出装置において、
    前記フラッシング手段は、
    前記第1フラッシングにおいて、前記偶数列および前記奇数列のうちの一方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させ、
    前記第2フラッシングにおいて、前記偶数列および前記奇数列のうちの他方のノズル列に含まれている全ての前記ノズルから所定量の液滴を同時に吐出させることを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 請求項6に記載の液滴吐出装置において、
    前記フラッシング手段は、
    前記第1フラッシングにおいて、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させ、
    前記第2フラッシングにおいて、前記ノズルから予め指定された量の液滴を一度に吐出させることを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 請求項5ないし7のうちのいずれかの項に記載の液滴吐出装置において、
    前記第1、第2フラッシングの少なくともいずれかの後に、前記液滴吐出ヘッドの各ノズルからの液滴の吐出状態に基づき、各ノズルが液滴吐出不良あるいは吐出不能に陥っている不良ノズルであるか否かを検出するノズルチェック手段を有していることを特徴とする液滴吐出装置。
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